JP2818105B2 - 紙葉類入出金機における紙葉類収納繰出機構 - Google Patents

紙葉類入出金機における紙葉類収納繰出機構

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JP2818105B2
JP2818105B2 JP5325246A JP32524693A JP2818105B2 JP 2818105 B2 JP2818105 B2 JP 2818105B2 JP 5325246 A JP5325246 A JP 5325246A JP 32524693 A JP32524693 A JP 32524693A JP 2818105 B2 JP2818105 B2 JP 2818105B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集積部内の紙葉類を安
定した状態で繰り出すことができる紙葉類入出金機にお
ける紙葉類収納繰出機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の紙葉類収納繰出機構とし
ては特願平4−258635号で示されるものがある。
この出願に示される紙葉類収納繰出機構は、収納方向に
回転して集積部に対して紙葉類を送り込み、また、収納
方向とは逆の繰出方向に回転して該集積部内の紙葉類を
繰り出す正逆転可能な収納繰出ローラ(ローラ群)と、
収納繰出ローラとその周面が接触するように設けられ
て、紙葉類繰出時において収納繰出ローラに従動されて
繰出方向に回転するとともに、繰り出される紙葉類が2
枚重ねであるときに、収納繰出ローラとは逆の収納方向
に回動して、2枚重ねの紙葉類の繰り出しを規制する分
離ローラ(ローラ群)と、集積部の上部位置に収納繰出
ローラと連動するように設けられて、該集積部内の最上
部紙葉類を収納繰出ローラと分離ローラとの間に蹴り出
す蹴り出しローラと、紙葉類の入金あるいは出金要求に
対応して、収納繰出ローラ、分離ローラ、蹴り出しロー
ラを連動して駆動する収納繰出駆動部とを有するもので
あって、さらに、集積部の上部位置には、集積部内に送
り込まれた紙葉類を案内して該紙葉類のジャムの発生を
防止するアクチュエータが、水平軸を中心として揺動自
在にかつ集積部に対して出入り自在に設けられている。
【0003】また、蹴り出しローラは、アクチュエータ
と同様に、集積部の上部位置にて水平軸を中心に揺動自
在な支持部材に支持されている。また、集積部内には、
紙葉類をその上面に載置するエレベータ部が設けられて
おり、このエレベータ部は、専用のエレベータ昇降駆動
部にて上下動されるようになっている。
【0004】そして、以上のように構成された紙葉類収
納繰出機構では、紙葉類繰出動作の初期段階において、
エレベータ昇降駆動部により、紙葉類を載置するエレベ
ータ部が上昇され、該エレベータ部上の紙葉類の最上面
が、アクチュエータ及び蹴り出しローラを押し上げた位
置でその上昇が停止されるようになっており、この状態
で、収納繰出駆動部により、蹴り出しローラ、分離ロー
ラ、収納繰出ローラをそれぞれ繰出方向に駆動させて、
集積部内の紙葉類を集積部の上側部に設けられた入出金
共通搬送路に蹴り出すようにしている。そして、入出金
搬送路に蹴り出された紙葉類は、該入出金搬送路の途中
に設けられた収納繰出ローラ、分離ローラによって出金
口にまで搬送されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に構成された紙葉類収納繰出機構では、集積部内の紙葉
類が繰り出されるときに、蹴り出しローラがエレベータ
部上の紙葉類に対して一定の圧力で接触されるととも
に、アクチュエータが該紙葉類ををその自重によって上
方から押圧しており、このような状態では、、蹴り出し
ローラが回動して紙葉類を収納繰出ローラ方向に移動さ
せようとしても、アクチュエータの押圧が妨げとなっ
て、該蹴り出しローラが紙葉類と摺動して空回りしてし
まうことがあり、その結果、集積部内の紙葉類を円滑に
繰り出すことができないという問題があった。
【0006】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、集積部内の紙葉類が蹴り出しローラで蹴
り出されるときに、アクチュエータに押圧されることに
よる蹴り出し不良を防止し、安定した紙葉類の蹴出動作
を行うことが可能な紙葉類入出金機における紙葉類収納
繰出機構の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明では、紙葉類が上面に集積されかつエレ
ベータ昇降駆動部により昇降自在なエレベータ部を有す
る集積部と、該集積部の上側部に接続されて入金紙葉
類、出金紙葉類が搬送される入出金共通搬送路と、該入
出金共通搬送路の途中に設けられて該入出金共通搬送路
に沿って紙葉類を移送するローラ群と、集積部の上部に
て該集積部に対して上下方向に出入り自在に設けられ
て、紙葉類入金時において、紙葉類を集積部内のエレベ
ータ部上に案内して該紙葉類にジャムが発生することを
防止するアクチュエータと、集積部の上部にて上下方向
移動自在な支持部材に支持されて、紙葉類出金時におい
て集積部内の紙葉類を入出金共通搬送路に蹴り出す蹴り
出しローラと、前記ローラ群及び蹴り出しローラを連動
して動作させる収納繰出駆動部とを具備する紙葉類入出
金機であって、集積部の上部に設けられて、蹴り出しロ
ーラがエレベータ部上の紙葉類に押し付けられたことを
検知する検知センサと、アクチュエータの移動経路に対
して突出、退避自在なロック片を有し、該ロック片が突
出位置にあるときにアクチュエータの降下を規制するロ
ック機構と、アクチュエータの移動経路に対してロック
機構のロック片を突出、退避させるソレノイドと、前記
検知センサにより蹴り出しローラがエレベータ部に押し
付けられたことが検知された場合に、エレベータ昇降駆
動部に対してエレベータ部を一定範囲上昇させた後、ソ
レノイドを駆動して、アクチュエータの降下を規制する
突出位置にロック機構のロック片を移動させ、その後、
エレベータ昇降駆動部に対してエレベータ部を一定範囲
降下させた後、収納繰出駆動部に対して蹴り出しロー
ラ、ローラ群を紙葉類繰出方向に回転駆動させる制御部
とを具備したことを特徴とする。
【0008】第2の発明では、第1の発明において、前
記集積部の側部に、該集積部に対して突出、退避自在に
設けられて、突出位置にて入出金共通搬送路を通じて搬
送された入金紙葉類を一枚ずつ集積部内のエレベータ上
に案内するとともに、前記収納繰出駆動部により回転駆
動される羽根車と、前記ソレノイドと羽根車との間に設
けられ、該ソレノイドの動力を羽根車に伝達するリンク
機構とを有し、前記ソレノイドは、ロック機構のロック
片をアクチュエータの移動経路に対して突出位置に設け
たときに、リンク機構を介して、羽根車を集積部から退
避した退避位置に設けることを特徴とする。
【0009】第3の発明では、第1、第2の発明のいず
れかにおいて、集積部から延びる入出金共通搬送路は、
入金紙葉類が搬送される入金搬送路と、出金紙葉類が搬
送される出金搬送路とに分岐されるとともに、これら入
金搬送路と出金搬送路との分岐部には、入金時において
入金搬送路からの入金紙葉類を入出金共通搬送路に案内
し、出金時において入出金共通搬送路からの出金紙葉類
を出金搬送路に案内する振分部材が切換自在に設けられ
てなり、前記ソレノイドは、前記ロック機構のロック片
をアクチュエータの移動経路に対して突出位置に設けた
ときに、リンク機構を介して、振分部材を出金位置に設
けることを特徴とする。
【0010】
【作用】第1の発明によれば、紙葉類出金時に、エレベ
ータ昇降駆動部が駆動されることによりエレベータ部が
上昇され、これにより該エレベータ部上に載置された紙
葉類が蹴り出しローラに押し付けられる。また、紙葉類
出金時において、エレベータ部上の紙葉類が蹴り出しロ
ーラに押し付けられたことが、検知センサにて検知され
た場合には、制御部により以下の制御が行われる。すな
わち、制御部は、検知センサにより蹴り出しローラがエ
レベータ部に押し付けられたことが検知された場合に、
エレベータ昇降駆動部に対してエレベータ部を一定範囲
上昇させた後、ソレノイドを駆動して、アクチュエータ
の降下を規制する突出位置にロック機構のロック片を移
動させ、その後、エレベータ昇降駆動部に対してエレベ
ータ部を一定範囲降下させた後、収納繰出駆動部に対し
て蹴り出しローラ、ローラ群を紙葉類繰出方向に回転駆
動させるようにしており、このようなエレベータ部、ロ
ック機構の動作により、アクチュエータを、紙葉類出金
時において蹴り出しローラによる紙葉類の蹴出動作を妨
げない上方位置に設けることができ、その結果、蹴り出
しローラによる紙葉類の蹴出動作を安定して行うことが
可能となる。
【0011】第2の発明では、第1の発明で述べたよう
にソレノイドが駆動された場合に、ロック機構のロック
片によりアクチュエータの降下を規制すると同時に、リ
ンク機構を介して羽根車を集積部から退避した退避位置
に配置するようにしているので、集積部内の紙葉類を繰
り出すに際して、羽根車が妨げとなることは無く、一
方、このような羽根車の退避位置への移動を、ロック機
構のロック片を駆動するソレノイドの動力を利用して行
うようにしているので、羽根車を進退させる動力源を別
途用意する必要は無く、構成の簡略化を図ることもでき
る。また、前記集積車の回転駆動は、ローラ群及び蹴り
出しローラを駆動する収納繰出駆動部により行うように
しているので、羽根車を回転駆動する動力源を別途用意
する必要は無く、この点においても構成の簡略化を図る
ことができる。
【0012】第3の発明では、第1、第2の発明で述べ
たようにソレノイドが駆動された場合に、ロック機構の
ロック片をアクチュエータの降下を規制する突出位置に
設ける、羽根車を集積部から退避した退避位置に設ける
と同時に、リンク機構を介して、入出金共通搬送路から
の出金紙葉類を出金搬送路に案内する振分部材を、出金
位置に設けるようにしており、これによって、第2の発
明と同様、振分部材を位置設定するための動力源を別途
用意する必要は無く、構成の簡略化を図ることが可能と
なる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図12に基
づいて説明する。まず、本実施例の紙幣収納繰出機構
は、図1に示すように、入金時に図示しない鑑別部で金
種、表裏等を鑑別した後、搬送路100により矢印A方
向に搬送されて、該当する金種の入金紙幣(入金紙葉
類)の表裏を取り揃えた後、収納・繰出機構部1に受け
渡し、出金時に、収納・繰出機構部1により繰り出され
た出金紙幣を、搬送路100に搬送する搬送振分機構部
3と、前記収納・繰出機構部1を一体に設け、搬送振分
機構部3にて表裏の取り揃えられた入金紙幣を1枚ずつ
取り込んで集積状態で収納し、かつ集積状態で収納され
た紙幣を出金紙幣(出金紙葉類)として1枚ずつ繰り出
す収納部2とを具備するものである。
【0014】なお、前記搬送路100では入金紙幣が一
定の間隔をおいて1枚ずつ搬送されるとともに、搬送途
中において図示しない鑑別部により該入金紙幣の金種及
び表裏が鑑別され、該鑑別結果が鑑別データとして出力
されるようになっている。また、本実施例の図1に示す
ような、収納・繰出機構部1を一体に設けた収納部2、
及び搬送振分機構部3からなる機構は、搬送路100に
沿って複数セット設けられているが、他のものは図示が
省略されている。
【0015】まず、搬送振分機構部3について説明す
る。この搬送振分機構部3は、図1に示すように複数の
プーリ(符号省略)に張り渡されたベルト(符号省略)
間に形成される表裏反転入金路4、入金路5、出金路6
と、紙幣を振り分ける搬送切換部材7及び表裏搬送切換
部材8とにより構成されたものである。搬送切換部材7
は、搬送路100の直下に設けられた水平軸7Aを中心
として回転自在に設けられたものであって、鑑別部が該
当する金種の入金紙幣を判別した場合に、一点鎖線で示
すように搬送路100に対して突出して、該入金紙幣を
表裏反転入金路4又は入金路5に案内する。一方、鑑別
部が、該当する金種以外の入金紙幣を判別した場合に
は、搬送切換部材7は、点線で示すように搬送路100
から退避するように位置して、該入金紙幣をそのまま直
進させるとともに、後述する出金路6から搬送路100
に出金紙幣が繰り出された際にも、搬送路100から退
避する位置に切り換えられ、該出金紙幣をそのまま直進
させる。
【0016】一方、表裏搬送切換部材8は、搬送切換部
材7の下方の水平軸8Aを中心として回転自在に設けら
れたものであって、鑑別部の鑑別データに基づき、表裏
反転の指定を受けた入金紙幣が送られた場合に、点線で
示す位置に回転して、該入金紙幣を表裏反転入金路4に
搬送させ、一方、表裏反転の指定を受けない紙幣が送ら
れた場合に、一点鎖線で示す位置に回転して、該入金紙
幣を反転させない入金路5に搬送させるにしている。表
裏反転入金路4は表裏反転が必要な入金紙幣を収納・繰
出機構部1の搬送路9に案内するものであり、また、入
金路5は表裏反転が不要な入金紙幣を収納・繰出機構部
1の搬送路10に案内するものである。一方、出金路6
は、収納・繰出機構部1により、搬送路10を通じて繰
り出された収納部2内の出金紙幣を、搬送路100に案
内するものである。なお、前記搬送振分機構部3及び搬
送路100のプーリは、図示しない同一の収納繰出駆動
部によって駆動され、該プーリ及びベルトは一方向にの
み駆動されるようになっている。
【0017】次に、収納部2の上方に一体に設けられた
収納・繰出機構部1について図1を参照して説明する。
図示しないフレームの左側部にはガイド部材11、12
が設けられ、右側部にはガイド部材13、14が設けら
れている。ガイド部材11、12は、表裏反転入金路4
が位置する上端部側に受収口9Aを形成し、かつ表裏反
転入金路4より入金された入金紙幣を収納部2内に案内
するための搬送路9を形成するものである。ガイド部材
13、14は、入金路5が位置する上端部側に出入口1
0Aを形成するとともに、表裏反転入金路5から入金さ
れた入金紙幣を案内して、かつ収納部2内に集積された
出金紙幣を出金路6に案内するための搬送路10を形成
するものである。
【0018】前記ガイド部材11、14は、送りローラ
15及び収納・繰出ローラ16の周面に沿って湾曲さ
れ、かつこれらローラ15、16の周面から半径方向外
方に僅かに間隔をおいて配置されるとともに、送りロー
ラ15及び収納・繰出ローラ16の下方から鉛直方向に
延ばされ、集積される紙幣縁部をガイドする集積部20
を形成しており、その集積部20内には、紙幣を上面に
載置して、昇降自在に移動可能なエレベータ部21が設
けられている。なお、このエレベータ部21は、エレベ
ータ昇降駆動部141(図12参照)により上下動され
る。一方、前記ガイド部材11、12も同様に、送りロ
ーラ15及び収納・繰出ローラ16の周面に沿って湾曲
されるとともに、かつこれらローラ15、16の周面を
僅かに外方に突出させる位置に配置されている。
【0019】次に、収納・繰り出し機構部1の内部機構
ついて、図1〜図11に基づいて説明する。図2は図1
の右側面図、図3は図1の平面図であって、これらの図
において、フレーム(図示略)の枠体27a、27bに
は軸25が回転自在に支持され、この軸25には、外周
が高摩擦部材で形成されてなる収納・繰出ローラ16、
16aが一定の間隔をおいて2個ずつ固定されている。
なお、この軸25の図2,図3左端部にはギア26が固
定され、このギア26は図示しない収納繰出駆動部によ
り駆動される。この収納繰出駆動部は、図4から見て、
紙幣を入金させる際にはギア26を介して軸25を時計
方向に回転させ、紙幣を出金させる際にはギア26を介
して軸25を反時計方向に回転させる。
【0020】(一)《分離ローラ18及び及びその周辺
の構成》 また、図2、図4に示すようにフレーム(図示略)の枠
体27aの外側には、固定部材106を介して支持部材
29が固定され、この支持部材29にはギア30とギア
31とが噛み合うように回転自在に支持されている。一
方のギア30は、前記軸25に固定されたギア28と噛
み合わされ、他方のギア31は、トルクリミッタ33
(後述する)に固定されたギア32と噛み合わされてい
る。また、前記支持部材29及び枠体27bには軸34
が回転自在に設けられており、この軸34上には、前記
ギア32が固定されたトルクリミッタ33が設けられて
いる。すなわち、トルクリミッタ33に固定されたギア
32がギア31と噛み合うよう配置され、前記軸25に
固定されるギア28と、ギア30が噛み合うことによっ
て、ギア28が駆動されると、ギア30、31を介しギ
ア32はギア28と反対方向に回転されることになる。
【0021】また、軸34に設けられたトルクリミッタ
33は、紙幣出金時において、ギア32が駆動される回
転力と、軸34の回転力とに所定以上の差が生じる場合
に、軸34をギア32に対して滑らせて、ギア32から
軸34への回転力伝達を断とし、また、ギア32が駆動
される回転力と、軸34の回転力との差が所定値以下で
ある場合に、ギア32から軸34へ回転力を伝達させる
ものである。すなわち、トルクリミッタ33は、ギア3
2と軸34とに一定以上のトルクの差が生じることによ
って滑りが生じる構成とされているので、図2に示すよ
うに、収納・繰出ローラ16の回転力が分離ローラ18
(後述する)に伝達されて、該分離ローラ18に一定の
トルクが生じている場合には、軸34にも一定以上のト
ルクがかかることになり、これによりトルクリミッタ3
3は軸34をギア32に対して滑らせて、該軸34を反
対方向に回転することを許容し、一方、収納・繰出ロー
ラ16と分離ローラ18に2枚の紙幣が挾持されて、分
離ローラ18が収納・繰出ローラ16から伝達されてい
たトルクを失なった場合には、軸34にはトルクがかか
らず、軸34とギア32とに一定以上のトルクの差が生
じることはなく、これによりトルクリミッタ33は、ギ
ア32の駆動をトルクリミッタ33を介して軸34に伝
え、軸34の図6中時計方向の回転力を1ウエイクラッ
チ121、ギア43、ギア42を介して分離ローラ18
に伝達し、該分離ローラ18を図1中反時計回りに回転
させる(詳細は後述する)。そして、このようにトルク
リミッタ33によって、ギア26の回転力が分離ローラ
18に対して伝達された場合には、図1で示すように正
常時(二重送りが生じていない)には時計方向に回転さ
れる分離ローラ18が、反対の反時計方向に回転され、
分離ローラ18側に位置する二重送り紙幣の1枚を集積
部20内に掻き落とすことになる。
【0022】図2及び図7、図9(a)、図9(b)に
それぞれ示すように、枠体27a、27bの内側に位置
する軸34には一対の支持部材35が回転自在に支持さ
れており、これら各支持部材35の上方には、これらに
固定された軸36に回転自在に支持される羽根車24
と、これら羽根車24に一体に固定され、各軸36に対
して回転自在なギア37とが、それぞれ設けられてい
る。なお、この羽根車24の羽根は弾性体であるゴム等
により形成されている。一方、前述した軸34であり、
かつ支持部材35の中央寄りには、前記ギア37に噛み
合わされるギア38が、該軸34に対して回転自在に支
持されている(図2、図5参照)。また、前記軸34で
あり、かつ前記ギア38の内側には、全体としてコ字形
を成す支持部材40が、軸34に対して2ヵ所回転自在
に支持されており、さらに、これら支持部材40の上部
位置には、軸39が回転自在に支持されている(図2参
照)。
【0023】また、前記支持部材40のコ字内に位置す
る軸39には、外周が高摩擦部材よりなる分離ローラ1
8が2つ固定され、さらに、これら分離ローラ18は図
1に示すように、収納・繰出ローラ16に、その外周が
それぞれ当接する位置に配置されている。なお、これら
分離ローラ18は入金時及び出金時に駆動される収納・
繰出ローラ16(図1において入金時は時計回り、出金
時は反時計回り)の摩擦力により、紙幣を介在させて従
動されるようになっている(図1〜図3参照)。また、
前記分離ローラ18を固定する軸39の両端部には、1
ウエイクラッチ120を介したギア41が、前述したギ
ア38に噛み合う位置にそれぞれ配置されている(図
2、図5参照)。これら1ウエイクラッチ120は軸3
9が図5において反時計方向に回転する時のみ(すなわ
ち、入金時に、分離ローラ18が図1、図5から見て反
時計方向に回転した場合の軸39の動きに対応)、該軸
39の回転をギア41に伝達するものであり(図2、図
5参照)、これにより、ギア38、ギア37を順次介し
て羽根車24が反時計方向に回転される(図2、図7参
照)。
【0024】一方、分離ローラ18間に位置する軸39
の中央部にはギア42が固定され、また、前記軸34の
中央部には、1ウエイクラッチ121を介したギア43
が、前記ギア42に噛み合うように配置されている。こ
の1ウエイクラッチ121は、軸34からギア43に対
して、該軸34が図4及び図6より見て時計回りに回転
するときのみ、該軸34の回転をギア43に伝達するよ
うになっている。すなわち、出金時においてギア26に
よりギア32が時計方向に回転させられ(図4参照)、
かつトルクリミッタ33によって、このギア32の時計
方向の回転が軸34に伝達されたときのみ、1ウエイク
ラッチ121は、この軸34の時計方向の回転をギア4
3に伝達し、これによりギア42、軸39を順次介在さ
せて分離ローラ18を反時計方向に回転させる(図6参
照)。
【0025】図2、図5、図6に示すように、軸34に
回転自在に支持された支持部材40の下方には突起板4
4が形成され、また、図5、図6より見て突起板44の
左方には支持部材40を反時計方向に付勢する付勢機構
45が設けられている。この付勢機構45は、図6に示
すように収納部2のフレーム(図示略)の支持部材11
0に固定されたものであって、円筒形を成し外周にねじ
山が形成されて、支持部材110内に螺合された筒部材
103と、該筒部材103の中に挿入された圧縮ばね1
04と、その圧縮ばね104の付勢力によって、前記突
起板44を図中右側に押圧する押圧材105とにより構
成される。そして、以上のような構成により、付勢機構
45が突起板44を右方に所定の強さで付勢することに
よって、支持部材40は軸34を中心に反時計回りに付
勢され、これにより、支持部材40の先端部に支持され
た分離ローラ18は、収納・繰出ローラ16に所定の強
さで押圧されることになる。
【0026】なお、前記付勢機構45は、これを支持す
る支持部材110の支持面がねじ山に形成されているた
め、筒部材103を正逆回転させた場合に、筒部材10
3は図6水平方向に移動可能となり、これによって分離
ローラ18が収納・繰出ローラ16を押圧する力を自由
に設定可能となる。また、搬送路10を通じて搬送され
た紙幣を集積部20に取り込む受収口と、集積部20内
の紙幣を搬送路10に放出する放出口とが共通化されて
受収放出口10Bとなっており、上述した収納・繰出ロ
ーラ16及び分離ローラ18は、共にこの受収放出口1
0Bの近傍位置に配置されている。
【0027】(二)《送りローラ19及びその周辺の構
成》 ギア26により駆動される軸25には、図3に示すよう
に前記ギア28とともにギア46が固定されている。こ
のギア46は枠体27aの外側に配置されたものであっ
て、同じく枠体27aの外側に配置されたギア48に噛
み合わされている。一方、前記枠体27a、27bには
軸47が回転自在に支持され、この軸47には、ギア4
8とともに2つの送りローラ19が固定されている。送
りローラ19は、枠体27a、27bの内側に配置され
たものであって、それぞれが前記軸25に固定された収
納・繰出ローラ16aに対向し、さらに図3に示すよう
にその外周が当接するように配置されている。そして、
以上のような構成により、ギア26により軸25が駆動
された場合には、軸25の駆動力がギア46、ギア4
8、軸47を介して送りローラ19に伝達され、これに
より、該送りローラ19が、収納・繰出ローラ16、1
6aとは反対方向に回転され、その結果、送りローラ1
9と収納・繰出ローラ16、16aとの間に挟持した紙
幣を入金あるいは出金させることができる。
【0028】(三)《送りローラ15及びその周辺の構
成》 図3に示すように枠体102a、102bには、軸47
と平行な軸49が回転自在に設けられ、この軸49の右
端部には1ウエイクラッチ(図示略)を介してプーリ5
1が設けられている。このプーリ51は、軸47の右端
部に固定されたプーリ50との間に、該軸47の回転力
を軸49に伝達するためのベルト52が張られている。
なお、前記プーリ51に設けられた1ウエイクラッチ
(図示略)は、図1に示す軸47が反時計回りに回転さ
れる時(すなわち、入金時)のみ、該軸47から軸49
へ回転力を伝達する。一方、軸49には入金紙幣を収納
部2内に送り込むための2つの送りローラ15が固定さ
れている。この送りローラ15は枠体102a、102
b内側に配置されるものであって、前述したギア26か
らの駆動力により、軸47が図1の反時計方向に回転さ
せられた場合に、プーリ50、ベルト52、プーリ5
1、1ウエイクラッチ(図示略)、軸49を介して同方
向に回転される。
【0029】一方、図1、図3に示すように送りローラ
15の上方位置には、外周が送りローラ15に当接する
位置に送りローラ17が設けられ、また、送りローラ1
5の下方位置にも、同様に外周が送りローラ15に当接
する位置にローラ112が設けられている。送りローラ
17は、支持部材111の各凹部116内に回転自在に
係合された軸113に固定されたものであって、送りロ
ーラ15により、図1中時計方向に従動されるようにな
っている。ローラ112は、支持部材115の凹部11
7内に回転自在に係合された軸114に固定されたもの
であって、送りローラ17と同様、送りローラ15によ
り、図1中時計方向に従動されるようになっている。
【0030】一方、前記軸114の両端部には羽根車2
3がそれぞれ固定され、この羽根車23によって、入金
紙幣を収納部2内に掻き落とすようにしている。なお、
前記軸113、114は、軸49の方向に図示しないば
ね材によって付勢されているため、送りローラ17とロ
ーラ112とは共にローラ15に圧接されることにな
り、これによって送りローラ15の摩擦(紙幣を介す
る)により、送りローラ17、ローラ112及び羽根車
23が回転させられるようになっている。また、前記支
持部材111、115はフレーム(図示略)にそれぞれ
支持されている。また、送りローラ17、ローラ11
2、羽根車23及びこれらを回転させるための機構は、
送りローラ15に合わせて1対設けられている。
【0031】(四)《リンク機構53について》 枠体27bの右方(図2参照)に設けられたリンク機構
53について、図2、図3、図8(a)、図8(b)を
参照して説明する。図2、図3に示すように枠体27
a、27bには軸54が回転自在に支持されており、こ
の軸54の右端部には回転部材55が固定されている。
以下、図8(a)、(b)を参照して説明する。この回
転部材55はその先端部に軸56を介してアーム57の
一端部が回転自在に支持され、アーム57の他端部は、
枠体27bに固定された軸59に回転自在に支持された
回転部材60の一端に、軸58を介して回転自在に支持
されている。一方、回転部材60の他端部は軸61を介
してアーム62の一端部に回転自在に支持され、さら
に、このアーム62の他端部は、軸63を介して回転部
材65の先端部と、アーム66の一端部とに回転自在に
支持される。前記回転部材65は、枠体27に固定され
た軸64に起端部が回転自在に支持されたものであり、
また、前記アーム66の他端部は、軸69を介して回転
部材68の先端部に回転自在に支持されている。
【0032】回転部材68は、その起端部が、図2に示
すように枠体27a、27bの下方に回転自在に支持さ
れる軸67の右端部に固定され、さらに、この軸67の
中央部には、切欠部82を介して前述した羽根車24を
集積部20に対して突出、退避させるための機構が接続
されている(後述する)。一方、前記枠体27bにはソ
レノイド70が設けられている。このソレノイド70
は、その出力軸118の先端部に固定された支持部材7
1が、軸72を介してアーム73の一端部に接続された
ものであり、このアーム73の他端部は、回転部材60
が回転自在に支持される軸59の近傍にて、軸74を介
して該回転部材60に回転自在に連結されている。そし
て、以上のように構成されたリンク機構53では、ソレ
ノイド70を励磁させることにより、軸54を通じて出
入口開閉部材80(後述する)を動作させ、軸67を通
じて羽根車24を支持する支持部材35を動作させる
(動作の詳細ついては後述する)。
【0033】(五)《搬送路10の通路幅を調整する出
入口開閉部材80について》 前述したように枠体27a、27bに回転自在に支持さ
れ、かつリンク機構53により駆動される軸54には、
図3、図9(a)、図9(b)に示すように複数の回転
部材75が固定されている。これら各回転部材75の先
端部には、軸76を介して回転自在にアーム77の一端
部がそれぞれ支持され、さらにこれらアーム77の各他
端部は、軸79を介して出入口開閉部材80にそれぞれ
連結されている。これら出入口開閉部材80は、前記ガ
イド部材13に設けられた複数の支持板78のそれぞれ
に、軸81を介して一端部が回転自在に支持されたもの
であって、これら出入口開閉部材80の各他端部は、前
記軸79を介してアーム77にそれぞれ連結されてい
る。そして、以上のように構成された出入口開閉部材8
0は、ソレノイド70の出力軸118が上下動すること
により、図9(b)で示すように搬送路10を広げた位
置と(入金時)、図9(a)で示すように搬送路10を
狭めた位置(出金時)のいずれかに設定されるようにな
っている。
【0034】(六)《羽根車24の周辺の構成につい
て》 前述したように、枠体27a、27bに回転自在に支持
され、かつリンク機構53により駆動される軸67の一
部には、図2、9(a)、9(b)に示すように切欠部
82が形成され、その切欠部82には回転部材83の下
端部が固定されている。この回転部材83はその上端部
に係合部84が形成されたものであり、この係合部84
内には、支持部材35の下端部に固定されたピン85が
係合されている。
【0035】前記支持部材35は、前述した軸34(図
2参照)に回転自在に支持され、かつ上端部に軸36を
介して羽根車24が回転自在に支持されたものであっ
て、ソレノイド70が駆動されて、その駆動力が軸6
7、回転部材83、係合部84、ピン85を経由して伝
達された場合に、軸34を中心に回転され、これにより
その上端部の羽根車24が集積部20に対して、出入自
在となる。なお、羽根車24を回転させるための構成に
ついては、(A)の「分離ローラ18及び及びその周辺
の構成」の項にて説明した。
【0036】(七)《蹴り出しローラ22の周辺の構成
について》 蹴り出しローラ22の周辺の構成を図3及び図10を参
照して説明する。歯車26により直接駆動される軸25
には、図3より見てコ字形を成す支持部材86の一端が
回転自在に設けられ、さらにこの支持部材86の他端部
には、2つの蹴り出しローラ22が固定された軸87が
回転自在に支持されている。また、枠体27aの近傍で
は、軸25にプーリ88、軸87にプーリ89がそれぞ
れ固定され、このプーリ88、89にはベルト90が張
り渡されている。そして、以上のような構成により、軸
25が駆動されることによって、プーリ88、ベルト9
0、プーリ89、軸87が回転し、これによって蹴り出
しローラ22が、軸25に固定された収納・繰出ローラ
16、16aと同一方向に回転される。なお、この蹴り
出しローラ22は一部が集積部20内に突出した位置に
設けられている(図1、図10で示す位置)。
【0037】軸87を回転自在に支持する支持部材86
には検知片91が一体に設けられており、この検知片9
1は、フレーム(図示略)に設けられた出金位置検知セ
ンサ92により検知されるようになっている。そして、
出金時においては、集積紙幣が載置されるエレベータ部
21を上昇させることにより、該エレベータ部21上の
紙幣が蹴り出しローラ22を下方から押圧し、これによ
り該蹴り出しローラ22が、該蹴り出しローラ22を支
持する支持部材86とともに上方に移動されることにな
るが、このとき、支持部材86と一体に設けられた検知
片91も上方に移動されて、フレーム(図示略)に設け
られた出金位置検知センサ92により検知される。そし
て、この出金位置検知センサ92による検知片91の検
知に基づき、出金時において、エレベータ部21の停止
位置が確定される(出金時の動作の詳細については後述
する)。
【0038】また、図1に示すように集積部20の上方
にはガイド部材119が設けられている。このガイド部
材119は、ガイド部材12、13に水平となるように
固定されたものであり、このガイド部材119には支持
部材94が固定され、さらに、この支持部材94の一端
部には、下面側が紙幣の上面に当接してエレベータ部2
1による紙幣の昇降に応じて上下動される複数のアクチ
ュエータ93が、軸94Aにより回転自在に支持されて
いる。これらアクチュエータ93は、図3、図11に示
すように検知部材95を一体に有するものであって、こ
の検知部材95は、ガイド部材119に固定されたアク
チュエータ検知センサ96により検知されるようになっ
ている。そして、入金時において、図11に示すように
エレベータ昇降駆動部141(図12参照)によりエレ
ベータ部21が下降し、これに伴って、アクチュエータ
93とともに下降した検知部材95が、アクチュエータ
検知センサ96により検知された場合には、そのアクチ
ュエータ検知センサ96の検知信号に基づき、エレベー
タ昇降駆動部141がエレベータ部21の下降を停止さ
せるようにしている。
【0039】(八)《ロック機構130の構成につい
て》 前述したように枠体27a、27bに回転自在に支持さ
れ、かつリンク機構53により駆動される軸54には、
図2、図3、図9(a)、図9(b)に示すようにロッ
ク機構130が設けられている。ロック機構130の詳
細について図9(a)(b)を参照して説明すると、軸
54には突出するようにピン131が設けられ、このピ
ン131はロック部材132に係合されている。このロ
ック部材132は、枠体27cに支持部材133を介し
て固定されたピン134に、長孔135を介して矢印a
(出金時)ーb(入金時)方向に移動自在に支持された
ものであって、更にロック部材132と一体なコ字状部
材136には孔137が形成され、この孔137内に軸
54のピン131が係合されている。また、前記ロック
部材132の先端部にはロック片138が一体に設けら
れ、このロック片138は、アクチュエータ93の検知
部材95を係合するようにしている。また、前記枠体2
7cは、側部に位置する枠体27aと27bとを上面に
て接続する位置に設けられている。
【0040】そして、上記のように構成されたロック機
構130では、入金時に図9(b)で示すように、ロッ
ク部材132先端のロック片138が、アクチュエータ
93の移動経路から退避した位置に配置され、また、出
金時において、ソレノイド70の出力軸118が上方に
移動して、軸54が回転(図8では時計方向、図9では
反時計方向)した場合には、図9(b)から図9(a)
で示されるように、軸54、ピン131、孔137、コ
字状部材136を経由してロック部材132が図中左側
に移動されて、該ロック部材132のロック片138
が、アクチュエータ93の移動経路内に突出される。そ
して、このようなアクチュエータ93の移動経路内にロ
ック部材132のロック片138が突出され、かつこの
とき該アクチュエータ93が上昇した位置にある場合
(後述する)には、該ロック部材132のロック片13
8によって、アクチュエータ93の降下が規制される。
【0041】以上のように構成された紙幣収納・繰出機
構の作用について説明する。 (A)入金時の処理について (1) エレベータ昇降駆動部141(図12参照)に
よって、エレベータ部21は下方に降下され、エレベー
タ部21上に集積された紙幣の上方に載置されていたア
クチュエータ93は、エレベータ部21とともに降下さ
れる。このとき、降下するアクチュエータ93に固定さ
れた検知部材95は、図11に示すようにアクチュエー
タ検知センサ96に検知されることにより、図示しない
エレベータ昇降駆動部141が停止され、これによって
エレベータ部21の降下が停止される。
【0042】(2) 入金時において、図8(a)から
図8(b)となるように、ソレノイド70が作動される
と、出力軸118は下方に引かれ、支持部材71、軸7
2、アーム73、軸74を介して回転部材60が、軸5
9を中心として時計回りに回転され、これによって回転
部材60が、軸58を介してアーム57の一端部を右斜
め下方に引き、引かれたアーム57が、軸56を介し
て、回転部材66を下方に引くことによって、回転部材
55が反時計回りに回転される。そして、図8(a)か
ら図8(b)となるように、反時計方向に回転された回
転部材55は、軸54を、図9(a)から図9(b)と
なるように、時計回りに回転させ、軸54は回転部材7
5を時計回りに回転させることになり、軸76、アーム
77、軸79を介して、出入口開閉部材80を軸81を
中心として反時計回りに回転させる。
【0043】なお、この出入口開閉部材80はガイド部
材13の斜面に沿う位置まで(図9(b)参照)回転さ
れる。そして、入金時において、図9(b)及び図11
で示すように出入口開閉部材80が配置され、これによ
って入金路5側に位置する搬送路10の出入口10Aが
広がった場合には、入金路5からの入金紙幣が搬送路1
0の出入口10Aにてジャムとなることが防止され、該
入金紙幣を出入口10Aを経由して確実に搬送路10に
送ることができる。
【0044】また、図9(a)から図9(b)となるよ
うに軸54が時計回りに回転された場合には、ピン13
1、孔137、コ字状部材136を経由してロック部材
132が図中右側(矢印b方向)に移動されて、該ロッ
ク部材132のロック片138が、アクチュエータ93
の移動経路から退避され、これによってアクチュエータ
93の下方移動が、該ロック部材132のロック片13
8により妨げられることは無い。
【0045】(3) 上述したように、図8(a)から
図8(b)となるようにソレノイド70が作動されて、
図8(b)で示すように出力軸118が下方に引かれる
と、回転部材60が時計回りに回転され、アーム62を
支持する軸61は左斜め上方に移動し、アーム62、軸
63を介し、回転部材65及びアーム66をそれぞれ反
時計回りに回転させる。このようにアーム66が回転さ
れると、軸69を介して回転部材68は反時計回りに回
転されることになる。そして、回転部材68が回転され
ると、図9(a)から図9(b)となるように、軸67
は時計回りに回転され、さらにこの軸67に形成された
切欠部82に固定される回転部材83は反時計回りに回
転され、これにより回転部材83に形成された係合部8
4が、支持部材35の下端部に固定されるピン85を係
合しているため、該支持部材35の下端部を図中右方に
移動させる。そして、支持部材35の下端部が図中右方
に移動されることにより、支持部材35は軸34を中心
として反時計回りに回転され、その上端部に支持される
羽根車24の一部を、集積部20外から集積部20内に
移動させ、入金された紙幣を収納できる状態となる(図
9(b)参照)
【0046】なお、入金時において、支持部材35に支
持された羽根車24の一部が集積部20内に位置される
とき、エレベータ部21上に集積された紙幣によって、
羽根車24は集積部20より退避される方向に付勢さ
れ、更に付勢された羽根車24によって、支持部材3
5、ピン85、回転部材83、軸67を介して、図8
(b)より見て、回転部材68は時計回りに付勢される
ことになるが、図8(b)で示すように、軸69と、軸
63を結ぶ直線より上方に軸64が位置することによっ
て、軸67の時計回りの回転は規制されることになるの
で、回転部材68、回転部材83、支持部材35を介し
て羽根車24はロックされ、集積部20より退避するこ
とはない。以上で入金時の準備動作が完了し、以下の
(4)〜(10)で示すような入金処理を行う。
【0047】(4) 図示しない収納繰出駆動部によっ
て、搬送振分機構部3及び搬送路100を駆動させるプ
ーリ及びベルトが紙幣収納方向に回転される(図1参
照)。これにより、搬送路100を経由して、該当する
金種の入金紙幣が搬送された場合には、搬送切換部材7
が一点鎖線で示す位置に回転して、該入金紙幣が搬送路
100から取り込まれ、さらに、該入金紙幣が表裏反転
の指定を受けている場合には、表裏搬送切換部材8が点
線で示す位置に回転して、該入金紙幣を表裏反転入金路
4、搬送路9に搬送させ、一方、該入金紙幣が表裏反転
の指定を受けていない場合には、表裏搬送切換部材8が
一点鎖線で示す位置に回転して、該入金紙幣を反転させ
ない入金路5、搬送路10に搬送させる。
【0048】(5) 図示しない収納繰出駆動部によっ
て、図2、図3に示すギア26が図4より見て時計回り
に駆動され、軸25、及びこれに固定される収納・繰出
ローラ16が、紙幣収納方向である時計回りに回転され
る。 (6) 図4に示すように軸25に固定されるギア28
は、ギア30、ギア31を介してギア32を図4より見
て反時計回りに回転させ、ギア32はこれに固定される
トルクリミッタ33を介し、軸34を反時計回りに回転
させる。軸34上で1ウエイクラッチ121を介したギ
ア43は、図6より見て、軸34が反時計回りの時は、
回転自在となるため、軸34の駆動がギア42に伝達さ
れることはない。すなわち、駆動された軸34は反時計
回りに空回りする状態となる。
【0049】(7) 収納・繰出ローラ16に圧接する
分離ローラ18は、図6より見て時計回りに回転する収
納・繰出ローラ16との摩擦力によって、紙幣取込方向
である反時計回りに回転され、該分離ローラ18と一体
に設けられた軸39も同様に回転する。すなわち、収納
・繰出ローラ16と分離ローラ18とは紙幣取込方向に
回転され、搬送路10内の紙幣を集積部20に取り込ま
せるようにしている。そして、図5で示すように軸39
が反時計方向に回転した場合には、この回転力は1ウエ
イクラッチ120を介してギア41に伝達され、さらに
ギア41は、これに噛み合うギア38を図5より見て時
計回りに駆動し、時計回りに駆動されたギア38は、図
7に示すように、羽根車24と一体に回転するギア37
を反時計回りに回転することで、図1及び図11に見ら
れるように搬送路10から収納される紙幣の移動方向に
対応するよう羽根車24が反時計回りに回転される。そ
して、羽根車24が反時計回りに回転することによっ
て、搬送路10を通じて集積部20内に送られた入金紙
幣が、これら羽根車24によって下方に叩かれるととも
に、アクチュエータ93の下面に沿って集積部20内に
案内され、その結果、集積部20内のエレベータ部21
上にジャムを生じさせること無く正しく集積させること
ができる。
【0050】(8) 図3及び図4に示すようにギア2
6とともにギア46が時計回りに回転されると、ギア4
6はギア48及び軸47を反時計回りに回転させ、これ
と一体に回転する送りローラ19を、収納・繰出ローラ
16aに当接させながら反時計回りに回転させる。ま
た、軸47が反時計回りに回転されることによって、図
3で示すようにこれに固定されたプーリ50、ベルト5
2、プーリ51、1ウエイクラッチ(図示略)、軸49
を介して、送りローラ15は、図1より見て反時計回り
に回転される。 そして、この送りローラ15が図1中
で反時計方向に回転されることによって、該送りローラ
15に圧接される送りローラ17、及び羽根車23と一
体に回転するローラ112は、該送りローラ15との摩
擦力によって時計回りに回転される。これにより、表裏
反転入金路4から搬送路9に送られた入金紙幣は、搬送
路9内を下方に集積部20に向けて搬送され、さらには
羽根車23により下方に叩かれ、集積部20のエレベー
タ部21上に正しく集積される。
【0051】なお、プーリ51に組み込まれた1ウエイ
クラッチ(図示略)は、入金時のみベルト52の回転を
軸49に伝える。すなわち、この1ウエイクラッチ(図
示略)は、入金時において、図1より見てプーリ51が
反時計回りに回転する場合には、該プーリ51の回転力
を軸49に伝達するが、一方で、出金時において、該プ
ーリ51が時計方向に回転する場合には、該プーリ51
の回転力を軸49には伝達せず、従って、プーリ51が
時計回りに駆動されるときは、軸49の回転は停止され
ることになる。
【0052】(9) 図11に示すように、上記(7)
及び(8)により、集積部20内のエレベータ部21に
紙幣が順次集積された場合には、集積される紙幣の上面
に載置されるアクチュエータ93は軸94Aを中心とし
て上方に回転させられ、これに伴って該アクチュエータ
93に固定された検知部材95も上方に移動して、該検
知部材95がアクチュエータ検知センサ96に検知され
なくなる。そして、アクチュエータ検知センサ96が検
知部材95を検知しなくなると、エレベータ昇降駆動部
141(図12参照が駆動されてエレベータ部21を降
下させる。なお、このエレベータ昇降駆動部141によ
るエレベータ部21の降下は、アクチュエータ93とと
もに検知部材95が降下して、該検知部材95がアクチ
ュエータ検知センサ96に検知されるまで続けられる。
【0053】すなわち、このようなアクチュエータ検知
センサ96とアクチュエータ93との動作によって、エ
レベータ部21の集積紙幣の上面は、集積部20内の上
下方向に対して常時同じ位置に保持されて、搬送路9及
び搬送路10から集積紙幣の上面への紙幣の送り込みを
一定の状態で行うことができる。なお、検知部材95が
アクチュエータ検知センサ96により検知されるときの
エレベータ部21の位置を「入金待機位置」とする。
【0054】(10) 入金が終了すると、搬送路10
0、搬送振分機構部3および収納・繰出機構部1のギア
26を駆動する図示しない収納繰出駆動部が停止され、
その他は入金位置にて待機される。
【0055】以上詳細に説明したように、本実施例に示
す紙幣収納・繰出機構では、図示しない鑑別部で指定金
種と判別され、かつ表裏反転の指定を受けない入金紙幣
は搬送切換部材7と表裏搬送切換部材8とにより入金路
5を通じて搬送路10に送られ、また、鑑別部で指定金
種と判別され、かつ表裏反転の指定を受けた入金紙幣は
搬送切換部材7と表裏搬送切換部材8とにより表裏反転
搬送路4を通じて搬送路9に送られる。さらに搬送路1
0に搬送された入金紙幣は、収納・繰出ローラ16、1
6aと送りローラ19、分離ローラ18とに挾持されて
集積部20に取り込まれ、一方、搬送路9に搬送された
入金紙幣は、搬送路9で送りローラ15と送りローラ1
7に挾持されつつ、かつこの搬送路9にて表裏反転され
て集積部20に取り込まれる。従って、図1より見て、
搬送路100の位置にある入金紙幣の上方面を表とする
と、該搬送路100にて裏向きに搬送された入金紙幣は
入金路5及び搬送路10を経由してエレベータ部21上
に集積される時点で、裏面が上方を向き、また、搬送路
100にて表向きに搬送された入金紙幣(表裏反転の指
定を受けた入金紙幣)は、表裏反転入金路4、搬送路1
0に搬送され、エレベータ部21上に集積されるときに
は、先と同じように裏面が上方に向くことになり、その
結果、収納部2の集積部20内に集積された入金紙幣の
表裏は取り揃えられる。
【0056】(B)出金時の処理について説明する。な
お、出金時の動作は、図12に示す制御部140により
実行される。この制御部140は、蹴り出しローラ22
の上昇を検知する出金位置検知センサ92の検知信号に
基づき、ソレノイド70、エレベータ昇降駆動部141
を動作させるためのものである。以下、この制御部14
0による動作を含む出金時の動作内容を以下に順番に説
明する。
【0057】(1) 出金時には、入金待機位置(入金
時の処理の(9)を参照)から、紙幣をその上面に集積
するエレベータ部21がエレベータ昇降駆動部141に
よって上昇され、集積された紙幣の最上面が、アクチュ
エータ93を下方より押圧して該アクチュエータ93を
軸94Aを中心に上方に回動させ、さらにアクチュエー
タ93を回動させながら、蹴り出しローラ22に当接し
これを上方に押圧する。蹴り出しローラ22を支持する
支持部材86は、軸25に回転自在に支持されているた
め、軸25を中心として、蹴り出しローラ22とともに
図10より見て上方に回動されることになる。
【0058】そして、このとき支持部材86と一体に設
けられた検知片91が上方に移動されて、該検知片91
が出金位置検知センサ92に検知されると(図10参
照)、この出金位置検知センサ92による検知を開始時
として、エレベータ昇降駆動部141が予め定めた一定
時間更に駆動され、これにより蹴り出しローラ22及び
アクチュエータ93が、出金位置検知センサ92による
検知開始位置から一定範囲押し上げられる。そして、エ
レベータ昇降駆動部141が予め定めた一定時間駆動さ
れた場合には、エレベータ昇降駆動部141の駆動は停
止され、これによって蹴り出しローラ22及びアクチュ
エータ93の上昇も停止される(図9(a)、図10参
照)。
【0059】なお、出金位置検知センサ92は検知片9
1の所定範囲の上昇を検知するように構成されているも
のであるので、出金位置検知センサ92が検知片91を
検知してから、一定時間、エレベータ昇降駆動部141
が駆動される間は、出金位置検知センサ92は検知片9
1を検知し続けることになる。また、出金位置検知セン
サ92が、上昇する支持部材86の検知片91を最初に
検知する位置は、エレベータ部21上の紙幣の最上面と
蹴り出しローラ22との接触点が、搬送路10の受収放
出口10Bに最も近いところ位置(この位置を以下「出
金位置」と表現する)に一致するように設けられてお
り、この位置にて、後述するように蹴り出しローラ22
によるエレベータ部21上の紙幣の蹴り出しが行われる
ようになっている(動作(4)にて説明する)。また、
出金位置検知センサ92が支持部材86の検知片91を
最初に検知した後、アクチュエータ93がエレベータ昇
降駆動部141により一定範囲上昇されたときの検知部
材95の位置は、図9(a)(b)で示すようにロック
部材132のロック片138の移動経路よりも上方にあ
り、よって、このときロック部材132が矢印a方向に
移動したとしても、該ロック部材132のロック片13
8が、アクチュエータ93の検知部材95とは接触する
ことは無い。
【0060】(2) 次に、ソレノイド70が動作され
て、図8(b)で示す状態から図8(a)で示す状態と
なる。すなわち、ソレノイド70が動作されて、出力軸
118が上方に押されると、リンク機構53は、入金時
の動作の(2)と逆の動作が行われ、支持部材71、軸
72、アーム73、軸74、回転部材60、軸58、ア
ーム57、軸56、回転部材55、軸54、回転部材7
5、軸76、アーム77、軸79を順次経由して出入口
開閉部材80は、図9(b)から図9(a)に示すよう
に軸81を中心として時計方向に回転され、これによっ
て図1で示すように搬送路10の上方部出口を狭くし
て、搬送路10の上方部出口から出た出金紙幣を垂直方
向上方に搬送して、搬送振分機構部3の出金路6に該出
金紙幣の先端部が確実に向かうようにする。
【0061】さらに、上述したようにソレノイド70が
動作されて、出力軸118が上方に押された場合には、
支持部材71、軸72、アーム73、軸74、回転部材
60、軸61、アーム62、軸63、アーム66、軸6
9、回転部材68、軸67、回転部材83、ピン85を
順番に介して支持部材35は、図9(b)から図9
(a)に示すように軸34を中心として、時計回りに回
転され、これに支持される羽根車24は、集積部20内
から退避する。これにより、集積紙幣が搬送路10に出
金される際に、羽根車24が妨害することはない。
【0062】さらに、上述したようにソレノイド70の
動作により出力軸118が上方に押され、これにより軸
54が回転(図8では時計方向、図9では反時計方向)
した場合には、図9(b)から図9(a)に示されるよ
うに、軸54、ピン131、孔137、コ字状部材13
6を経由してロック部材132が図中左側(矢印a方
向)に移動されて、該ロック部材132のロック片13
8が、アクチュエータ93の検知部材95の移動経路内
に突出される。そして、このようなアクチュエータ93
の検知部材95の移動経路内にロック部材132のロッ
ク片138が突出された場合には、該ロック片138に
よって図9(a)に示すように、上昇位置にあるアクチ
ュエータ93が降下することが規制される。
【0063】なお、出金時において図9(a)に示す、
出入口開閉部材80は、搬送路10から繰り出される紙
幣によってガイド部材13側に付勢されることが考えら
れるが、図8(a)より見て、軸56と軸59を結ぶ直
線上よりも、図中左方に軸58が位置することによっ
て、軸54の反時計回りの回転は規制されることにな
り、これによって回転部材75、アーム77を介して出
入口開閉部材80はガイド部材13側に入り込むことが
ない。また、この図9(a)に示す出入口開閉部材80
の位置は、特許請求の範囲に示す「振分部材の出金位
置」であり、この図9(a)に示す羽根車24の位置
は、特許請求の範囲に示す「羽根車の退避位置」であ
る。
【0064】(3) 次に、エレベータ昇降駆動部14
1が駆動されることによりエレベータ部21が降下さ
れ、これによりアクチュエータ93と蹴り出しローラ2
2は共に自重により降下されるが、このときアクチュエ
ータ93はロック部材132により移動が規制されるの
で、蹴り出しローラ22のみが降下される。そして、こ
のエレベータ部21の降下は、出金位置検知センサ92
が検知片91を検知しない位置に達するまで行われ、そ
の後、エレベータ昇降駆動部141が停止されて、エレ
ベータ部21の降下が停止される。 (4) エレベータ部21が停止した後は、収納繰出駆
動部が駆動されることによって、蹴り出しローラ22、
収納・繰出ローラ16、分離ローラ18が繰出方向に駆
動され、エレベータ21上の紙幣が該蹴り出しローラ2
2によって搬送路10方向に蹴り出され、収納・繰出ロ
ーラ16、分離ローラ18によって搬送路10に沿って
搬送されるとともに、再び出金位置検知センサー92が
検知片91を検知する位置までエレベータ駆動部141
が駆動されてエレベータ部21を上昇させる。
【0065】また、このとき、上述したアクチュエータ
93は、動作(1)〜(3)で説明したように、紙幣の
「出金位置」から更に上方位置(すなわち、アクチュエ
ータ93の自重がエレベータ部21上の紙幣を押圧しな
い位置)にて、ロック部材132のロック片138によ
り降下が規制されており、これによってアクチュエータ
93により紙幣の蹴り出しが妨げられることは無い。ま
た、搬送路10を通じて紙幣を繰り出す場合には、搬送
振分機構部3の搬送切換部材7と表裏搬送切換部材8は
図1より見て入金待機位置から時計回りに回転される。
すなわち、搬送切換部材7と表裏搬送切換部材8は共に
点線で示すように、搬送路100に突出しない位置に配
置される。また、紙幣の繰出中においては、エレベータ
部21上の紙幣の集積量が減少して蹴り出しローラ22
が降下した場合には、出金位置検知センサ92が検知片
91を検知しなくなるが、このような場合には、エレベ
ータ昇降駆動部141が、出金位置検知センサ92が検
知片91を検知する時点までエレベータ部21を上昇さ
せ、これにより紙幣の上面位置と蹴り出しローラ22と
の接触位置(すなわち、出金位置)を常時一定高さに保
持するようにしている。
【0066】以上で出金時時の準備動作が完了し、以下
の(5)〜(10)で示すような出金処理を行う。 (5) 次に紙幣の繰り出し動作について説明すると、
図示しない収納繰出駆動部によって、図2、図3に示す
ギア26が図4より見て反時計回りに駆動され、軸2
5、及びこれに固定される収納・繰出ローラ16も、紙
幣繰出方向である反時計回りに回転されることになる。
さらに、図4に示すようにギア26とともに軸25が反
時計回りに駆動されると、軸25に固定されるギア28
は、ギア30、ギア31を介してギア32を時計回りに
回転させる。
【0067】(6) 図6より見て、軸34が時計回り
に回転されると、1ウエイクラッチ121を介してギア
43も時計回りに駆動され、ギア42は反時計回りに駆
動されることになり、これによりギア42と一体な分離
ローラ18も反時計回りに駆動されることになる。
【0068】しかしながら、ここで、ギア32に設けら
れたトルクリミッタ33により実際にはギア32の時計
回りの回転力は分離ローラ18は伝達されない(但し、
繰り出した紙幣が二重送りとならず、分離ローラ18が
収納・繰出ローラ16に対して滑らない状態)。すなわ
ち、軸30に設けられたトルクリミッタ33は、ギア3
2と軸34とに一定以上のトルクの差が生じることによ
って滑りが生じる構成とされているので、収納・繰出ロ
ーラ16の回転力が(紙幣を介して)分離ローラ18に
伝達されて、該分離ローラ18に一定のトルクが生じて
いる場合、すなわち、収納・繰出ローラ16と分離ロー
ラ18とに挟持される出金紙幣が二重送りとならず、分
離ローラ18が収納・繰出ローラ16により一定のトル
クで従動されている場合には、分離ローラ18、軸3
9、ギア42、ギア43、1ウエイクラッチ121を順
次経由して軸34も一定のトルクが生じることになり、
これによりトルクリミッタ33は軸34をギア32に対
して滑らせて、時計方向に回転するギア32とは反対
に、軸34の反時計方向の相対回転を許容する。
【0069】(7) 一方、収納・繰出ローラ16に分
離ローラ18が従動されて、該分離ローラ18が、紙幣
の繰出方向である反時計方向に回転している場合(すな
わち、繰り出した紙幣が二重送りとなっていない場合)
には、その分離ローラ18の回転力は、軸39、ギア4
2を経由してギア43に伝達され、これによりギア43
を反時計回りに回転させるが、このギア43は1ウエイ
クラッチ121を介して軸34に設けられているので、
分離ローラ18が収納・繰出ローラ16により一定のト
ルクで従動されている場合には、ギア43は反時計方向
に空転するのみであり、その回転力を軸34には伝達し
ない。また、収納・繰出ローラ16に従動されて、分離
ローラ18が時計回りに回転すると、分離ローラ18と
一体に軸39が回転するが、軸39が図5より見て時計
回りに回転するとき、1ウエイクラッチ120はギア4
1に回転力を伝達しないので、ギア38に駆動を伝える
ことはなく、よって羽根車24が回転することはない。
【0070】(8) 収納・繰出ローラ16と分離ロー
ラ18とに挟持される出金紙幣が二重送りとなった場合
には、分離ローラ18が二重送りの紙幣の1枚を集積部
20内に掻き落とす。すなわち、搬送路10の収納・繰
出ローラ16と分離ローラ18の当接位置に、紙幣が二
重送りされた場合、紙幣同士の摩擦力は、紙幣と収納・
繰出ローラ16及び紙幣と分離ローラ18の摩擦力に比
べかなり小さいものとなり、紙幣同士で滑りが生じるこ
とになり、従って、収納・繰出ローラ16と分離ローラ
18に2枚の紙幣が挾持されると、収納・繰出ローラ1
6から分離ローラ18に回転力が伝達されなくなる。
【0071】そして、この場合には、分離ローラ18、
軸39、ギア42、ギア43、1ウエイクラッチ121
を順次経由して軸34にもトルクがかからず、該軸34
とギア32とに一定以上のトルクの差が生じることはな
く、これによりギア32と軸34とに一定以上のトルク
の差が生じることによって滑りを生じさせる構成のトル
クリミッタ33は、ギア32の駆動をトルクリミッタ3
3を介して軸34に伝え、軸34の図6中時計方向の回
転力を1ウエイクラッチ121、ギア43、ギア42を
順次介して分離ローラ18に伝達し、該分離ローラ18
を図1中反時計回りに回転させる。すなわち、収納・繰
出ローラ16と分離ローラ18とに挟持される出金紙幣
が二重送りとなった場合には、分離ローラ18がトルク
リミッタ33からの駆動力により反時計回りに回転され
ることになり、これにより分離ローラ18に当接された
2枚の内の一方の紙幣のみを集積部20に戻すようにな
る。
【0072】(9) 図3、図4より見て、ギア26が
反時計回り駆動され、これにより軸25を介してギア4
6が反時計回りに回転されると、図4より見てギア48
が時計回りに回転され、送りローラ19は収納・繰出ロ
ーラ16aに当接しながら時計回りに回転される。ま
た、図10で示すように軸25が駆動されることによっ
て、軸25に設けられたプーリ88は、ベルト90、プ
ーリ89を通じて軸87を軸25と同一方向に回転さ
せ、これによって蹴り出しローラ22が、軸25に固定
された収納・繰出ローラ16、16aと同一方向に回転
される。そして、この蹴り出しローラ22が回転され
る。
【0073】(10) 出金処理が終了すると、搬送路
100、搬送振分機構部3および収納・繰出機構部1の
ギア26を駆動する図示しない収納繰出駆動部が停止さ
れ、その他は出金位置にて待機される。
【0074】以上詳細に説明したように本実施例に示す
紙幣収納繰出機構では、出金位置検知センサ92によ
り、蹴り出しローラ22がエレベータ部21の紙幣に押
し付けられた「出金位置」にあることが検知された場合
に、エレベータ昇降駆動部141に対してエレベータ部
21を更に一定範囲上昇させた後、ソレノイド70によ
りロック機構130を作動させて、アクチュエータ93
の降下を規制する突出位置にロック片138を移動させ
るようにし(図9(a)参照)、その後、エレベータ昇
降駆動部141に対してエレベータ部21を「出金位
置」まで降下させ、この状態で、収納繰出駆動部に対し
て蹴り出しローラ22を紙幣繰出方向に回転駆動させる
ようにしており、このようなエレベータ部21、ロック
機構130の動作により、アクチュエータ93を、紙幣
出金時において蹴り出しローラ22による紙幣の蹴出動
作を妨げない上方位置に設けることができ、その結果、
蹴り出しローラ22による紙幣の蹴出動作を安定して行
うことが可能となる。
【0075】また、ソレノイド70が駆動された場合
に、ロック機構130のロック片138によりアクチュ
エータ93の降下を規制すると同時に、リンク機構53
を介して羽根車24を集積部20から退避した退避位置
に配置するようにしているので、集積部20内の紙幣を
繰り出すに際して、羽根車24が妨げとなることは無
く、一方、このような羽根車24の退避位置への移動
を、ロック機構130のロック片138を駆動するソレ
ノイド70の動力を利用して行うようにしているので、
羽根車24を進退させる動力源を別途用意する必要は無
く、構成の簡略化を図ることもできる。また、前記集積
車24の回転駆動は、収納・繰出ローラ16、分離ロー
ラ18といったローラ群、及び蹴り出しローラ22を駆
動する収納繰出駆動部により行うようにしているので、
羽根車24を回転駆動する動力源を別途用意する必要は
無く、この点においても構成の簡略化を図ることができ
る。
【0076】また、ソレノイド70が駆動された場合
に、ロック機構130のロック片138をアクチュエー
タ93の降下を規制する突出位置に設ける、羽根車24
を集積部20から退避した退避位置に設けると同時に、
リンク機構53を介して、搬送路10からの出金紙幣を
出金路6に案内する出入口開閉部材80を、出金位置に
設けるようにしており、これによって、出入口開閉部材
80を位置設定するための動力源を別途用意する必要は
無く、構成の簡略化を図ることが可能となる。
【0077】なお、上記実施例では、紙幣を例に挙げた
が、紙幣に限定されず、債券、宝くじといった紙葉類を
収納繰出しても良い。
【0078】
【発明の効果】以上詳細に説明したように第1の発明に
よれば、紙葉類出金時に、エレベータ昇降駆動部が駆動
されることによりエレベータ部が上昇され、これにより
該エレベータ部上に載置された紙葉類が蹴り出しローラ
に押し付けられる。また、紙葉類出金時において、エレ
ベータ部上の紙葉類が蹴り出しローラに押し付けられた
ことが、検知センサにて検知された場合には、制御部に
より以下の制御が行われる。すなわち、制御部は、検知
センサにより蹴り出しローラがエレベータ部上の紙葉類
に押し付けられたことが検知された場合に、エレベータ
昇降駆動部に対してエレベータ部を一定範囲上昇させた
後、ソレノイドを駆動してアクチュエータの降下を規制
する突出位置にロック機構のロック片を移動させ、その
後、エレベータ昇降駆動部に対してエレベータ部を一定
範囲降下させた後、収納繰出駆動部に対して蹴り出しロ
ーラ、ローラ群を紙葉類繰出方向に回転駆動させるよう
にしており、このようなエレベータ部、ロック機構の動
作により、アクチュエータを、紙葉類出金時において蹴
り出しローラによる紙葉類の蹴出動作を妨げない上方位
置に設けることができ、その結果、蹴り出しローラによ
る紙葉類の蹴出動作を安定して行うことが可能となる。
【0079】第2の発明では、第1の発明で述べたよう
にソレノイドが駆動された場合に、ロック機構のロック
片によりアクチュエータの降下を規制すると同時に、リ
ンク機構を介して羽根車を集積部から退避した退避位置
に配置するようにしているので、集積部内の紙葉類を繰
り出すに際して、羽根車が妨げとなることは無く、一
方、このような羽根車の退避位置への移動を、ロック機
構のロック片を駆動するソレノイドの動力を利用して行
うようにしているので、羽根車を進退させる動力源を別
途用意する必要は無く、構成の簡略化を図ることもでき
る。また、前記集積車の回転駆動は、ローラ群及び蹴り
出しローラを駆動する収納繰出駆動部により行うように
しているので、羽根車を回転駆動する動力源を別途用意
する必要は無く、この点においても構成の簡略化を図る
ことができる。
【0080】第3の発明では、第1、第2の発明で述べ
たようにソレノイドが駆動された場合に、ロック機構の
ロック片をアクチュエータの降下を規制する突出位置に
設ける、羽根車を集積部から退避した退避位置に設ける
と同時に、リンク機構を介して、入出金共通搬送路から
の出金紙葉類を出金搬送路に案内する振分部材を、出金
位置に設けるようにしており、これによって、第2の発
明と同様、振分部材を位置設定するための動力源を別途
用意する必要は無く、構成の簡略化を図ることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の要部正面図。
【図2】図1における繰出機構部の要部右側面図。
【図3】図2における繰出機構部の要部平面図。
【図4】図2におけるA−A線に沿う矢視図。
【図5】図2におけるB−B線に沿う矢視断面図。
【図6】図2におけるC−C線に沿う矢視断面図。
【図7】図2におけるD−D線に沿う矢視断面図。
【図8】(a)出金時におけるリンク機構の動作説明
図。(b)入金時におけるリンク機構の動作説明図。
【図9】(a)出金時における搬送切り換え部材、羽根
車の動作説明図。(b)入金時における搬送切り換え部
材、羽根車の動作説明図。
【図10】出金時における支持部材及びセンサの要部正
面図。
【図11】入金時におけるアクチュエータ及びセンサの
要部正面図。
【図12】出金時において、エレベータ昇降駆動部とソ
レノイドとを制御するための制御部を示すブロック図。
【符号の説明】
5 入金路(入金搬送路) 6 出金路(出金搬送路) 10 搬送路(入出金共通搬送路) 10B 受収放出口 16 収納繰出ローラ(ローラ群) 18 分離ローラ(ローラ群) 19 送りローラ(ローラ群) 20 集積部 21 エレベータ部 24 羽根車 53 リンク機構 70 ソレノイド(駆動手段) 80 出入口開閉部材(振分部材) 92 出金位置検知センサ 93 アクチュエータ 95 検知部材 130 ロック機構 132 ロック部材 138 ロック片 140 制御部 141 エレベータ昇降駆動部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類が上面に集積されかつエレベータ
    昇降駆動部により昇降自在なエレベータ部を有する集積
    部と、 該集積部の上側部に接続されて入金紙葉類、出金紙葉類
    が搬送される入出金共通搬送路と、 該入出金共通搬送路の途中に設けられて該入出金共通搬
    送路に沿って紙葉類を移送するローラ群と、 集積部の上部にて該集積部に対して上下方向に出入り自
    在に設けられて、紙葉類入金時において、紙葉類を集積
    部内のエレベータ部上に案内して該紙葉類にジャムが発
    生することを防止するアクチュエータと、 集積部の上部にて上下方向移動自在な支持部材に支持さ
    れて、紙葉類出金時において集積部内の紙葉類を入出金
    共通搬送路に蹴り出す蹴り出しローラと、 前記ローラ群及び蹴り出しローラを連動して動作させる
    収納繰出駆動部とを具備する紙葉類入出金機であって、 集積部の上部に設けられて、蹴り出しローラがエレベー
    タ部上の紙葉類に押し付けられたことを検知する検知セ
    ンサと、 アクチュエータの移動経路に対して突出、退避自在なロ
    ック片を有し、該ロック片が突出位置にあるときにアク
    チュエータの降下を規制するロック機構と、 アクチュエータの移動経路に対してロック機構のロック
    片を突出、退避させるソレノイドと、 前記検知センサにより蹴り出しローラがエレベータ部上
    の紙葉類に押し付けられたことが検知された場合に、エ
    レベータ昇降駆動部に対してエレベータ部を一定範囲上
    昇させた後、ソレノイドを駆動して、アクチュエータの
    降下を規制する突出位置にロック機構のロック片を移動
    させ、その後、エレベータ昇降駆動部に対してエレベー
    タ部を一定範囲降下させた後、収納繰出駆動部に対して
    蹴り出しローラ、ローラ群を紙葉類繰出方向に回転駆動
    させる制御部とを具備したことを特徴とする紙葉類入出
    金機における紙葉類収納繰出機構。
  2. 【請求項2】 前記集積部の側部に、該集積部に対して
    突出、退避自在に設けられて、突出位置にて入出金共通
    搬送路を通じて搬送された入金紙葉類を一枚ずつ集積部
    内のエレベータ上に案内するとともに、前記収納繰出駆
    動部により回転駆動される羽根車と、 前記ソレノイドと羽根車との間に設けられ、該ソレノイ
    ドの動力を羽根車に伝達するリンク機構とを有し、 前記ソレノイドは、ロック機構のロック片をアクチュエ
    ータの移動経路に対して突出位置に設けたときに、リン
    ク機構を介して、羽根車を集積部から退避した退避位置
    に設けることを特徴とする請求項1記載の紙葉類入出金
    機における紙葉類収納繰出機構。
  3. 【請求項3】 集積部から延びる入出金共通搬送路は、
    入金紙葉類が搬送される入金搬送路と、出金紙葉類が搬
    送される出金搬送路とに分岐されるとともに、これら入
    金搬送路と出金搬送路との分岐部には、入金時において
    入金搬送路からの入金紙葉類を入出金共通搬送路に案内
    し、出金時において入出金共通搬送路からの出金紙葉類
    を出金搬送路に案内する振分部材が切換自在に設けられ
    てなり、 前記ソレノイドは、前記ロック機構のロック片をアクチ
    ュエータの移動経路に対して突出位置に設けたときに、
    リンク機構を介して、振分部材を出金位置に設けること
    を特徴とする請求項1及び請求項2のいずれかに記載の
    紙葉類入出金機における紙葉類収納繰出機構。
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