JP2963587B2 - 紙葉類入出金機における紙葉類収納繰出機構 - Google Patents

紙葉類入出金機における紙葉類収納繰出機構

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JP2963587B2
JP2963587B2 JP4257001A JP25700192A JP2963587B2 JP 2963587 B2 JP2963587 B2 JP 2963587B2 JP 4257001 A JP4257001 A JP 4257001A JP 25700192 A JP25700192 A JP 25700192A JP 2963587 B2 JP2963587 B2 JP 2963587B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙葉類を繰り出す際
に、該紙葉類の二重送りを防止する分離ローラの偏摩耗
を抑えることができる紙葉類入出金機における紙葉類収
納繰出機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、紙葉類の二重送りを防止する
分離ローラが設けられた紙葉類収納繰出機構としては、
実開昭63−77929号公報に示される紙葉類処置装
置が知られている。この紙葉類処理装置は、紙葉類を取
り込む受収口と、紙葉類が放出される放出口とが共有さ
れた受収放出口を有し、この受収放出口を通じて内部に
紙葉類が集積状態で収納される集積部と、この集積部の
受収放出口の近傍に設けられ、該受収放出口を通じて紙
葉類を取り込み、かつ繰り出させる取込、繰出兼用の正
逆回転可能な収納・繰出ローラと、集積部の上部に設け
られて、該集積部内の紙葉類を出金する際に、該紙葉類
を受収放出口に向けて蹴り出す蹴出ローラと、前記受収
放出口の近傍でありかつ前記収納・繰出ローラに対向す
る位置に設けられて、前記収納・繰出ローラにより繰り
出させる紙葉類が二重送りされることを防止する分離ロ
ーラとを具備したものであって、前記分離ローラは、紙
葉類を取り込むとき、前記収納・繰出ローラとともに取
り込み方向に回転し、紙葉類を繰り出すとき、その回転
を停止するようになっており、これにより受収放出口か
ら出金される紙葉類が分離ローラと摩擦し、該紙葉類が
二重送りされることを防止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に構成された紙葉類処理装置の紙葉類収納繰出機構で
は、収納・繰出ローラにより集積部から紙葉類を繰り出
すときに、分離ローラは停止状態にあるので、収納・繰
出ローラにより繰り出された紙葉類と、停止状態の分離
ローラとが摩擦することになって、該分離ローラの外周
が徐々に偏減し、収納・繰出ローラと分離ローラの紙葉
類を挾持する位置での間隔が、設定された間隔よりも広
くなってしまい、その結果、繰り出された紙葉類が二重
送りされたり、また、これによりジャムが発生するとい
う問題が生じていた。
【0004】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、紙葉類を取り込むときには収納・繰出ロ
ーラとともに紙葉類を取込方向に分離ローラを回転さ
せ、紙葉類を一枚ずつ繰り出すときには収納繰出ローラ
とともに繰出方向に分離ローラを回転させ、さらに紙葉
類の繰出時に、収納・繰出ローラと分離ローラが二重送
りされた紙葉類を挾持すると、該分離ローラを紙葉類を
取り込む方向に回転させ、該分離ローラに当接する側の
紙葉類を集積部に戻すことによって、該分離ローラの外
周の偏摩耗を防止するとともに、紙葉類の安定した収納
・繰出動作を行わせることが可能な紙葉類入出金機にお
ける紙葉類収納繰出機構の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、紙葉類を取り込む受収口と紙葉類が放出
される放出口とが共有された受収放出口と、該受収放出
口と並設されて紙葉類を取り込む受収専用口とを有し、
これら受収放出口および受収専用口を介して内部に取り
込まれた紙葉類が集積状態で収納される集積部と、この
集積部の受収放出口の近傍に設けられ、かつその外周が
高摩擦部材で形成されて、該受収放出口を通じて紙葉類
を取り込み、かつ該受収放出口を通じて紙葉類を繰り出
させる正逆回転可能な取込、繰出兼用の収納繰出ローラ
と、前記集積部の受収放出口の近傍に、前記収納繰出ロ
ーラと当接するように設けられて、その外周が高摩擦部
材で形成された正逆回転可能な分離ローラと、前記集積
部の受収放出口の近傍に設けられて、該受収放出口を通
じて紙葉類を取り込む際に該紙葉類を下方に叩く羽根車
と、 前記受収放出口を通じて紙葉類を繰り出す際に該紙
葉類を前記受収放出口に向けて蹴り出す蹴り出しローラ
と、 前記集積部の受収専用口の近傍に設けられ、かつそ
の外周が高摩擦部材で形成されて、該受収専用口を通じ
て紙葉類を取り込む取込専用の送りローラと、前記収納
繰出ローラと分離ローラと羽根車と蹴り出しローラと送
りローラとを駆動する一つの駆動手段と、前記駆動手段
の駆動力を収納繰出ローラと分離ローラと羽根車と蹴り
出しローラと送りローラとにそれぞれ伝達する駆動伝達
機構部とを具備し、前記駆動伝達機構部は、前記受収放
出口を介して前記集積部に紙葉類を取り込む場合に、前
記収納繰出ローラと分離ローラと羽根車とを紙葉類取込
方向に回転させ、また、前記受収専用口を介して前記集
積部に紙葉類を取り込む場合に、前記送りローラを紙葉
類取込方向に回転させ、さらに、前記集積部から前記受
収放出口を介して紙葉類を繰り出す場合に、前記収納繰
出ローラと分離ローラと蹴り出しローラとを紙葉類繰出
方向に回転させるとともに、前記収納繰出ローラを駆動
する駆動力と、前記分離ローラを駆動する駆動力との差
の大きさで、前記分離ローラへの駆動力の伝達経路を切
り換える駆動切換手段を備えるようにし、さらに、この
駆動切換手段により、前記受収放出口を介して紙葉類を
取り込むとき、または前記受収放出口を介して紙葉類を
一枚ずつ繰り出すときに、分離ローラを収納繰出ローラ
に従動させて、収納繰出ローラの駆動力を分離ローラに
伝達することにより、これら収納繰出ローラと分離ロー
ラとを共に紙葉類取込方向、または紙葉類繰出方向に駆
動させるとともに、繰り出した紙葉類が二重送りである
ときに、収納繰出ローラから分離ローラへの駆動力伝達
を断とし、該分離ローラを逆方向である紙葉類取込方向
に回転させるようにしている。
【0006】
【作用】本発明の紙葉類収納繰出機構によれば、駆動伝
達機構部の駆動切換手段により、受収放出口を介して
葉類を取り込むとき、または受収放出口を介して紙葉類
を一枚ずつ繰り出すときに、分離ローラを収納繰出ロー
ラに従動させて、収納繰出ローラの駆動力を分離ローラ
に伝達することにより、これら収納繰出ローラと分離ロ
ーラとを共に紙葉類取込方向、または紙葉類繰出方向に
駆動させるようにしているが、一方で、受収放出口を介
しての紙幣繰出時において、繰り出した紙葉類が二重送
りであるときに、収納繰出ローラから分離ローラへの駆
動力伝達を断とし、該分離ローラを逆方向である取込方
向に回転させるようにしている。すなわち、駆動伝達機
構部の駆動切換手段により、収納繰出ローラが繰り出し
た紙葉類が二重送りされた場合にのみ、分離ローラを、
収納繰出ローラが紙葉類を繰り出す方向とは反対方向に
回転させるようにしているので、二重送りされた紙葉類
の内、分離ローラと接触する側の紙葉類を集積部に戻す
ことができる。
【0007】また、二重送り発生時以外は分離ローラは
収納繰出ローラにより従動されるようになっているの
で、このとき該分離ローラが紙葉類と擦れることがな
く、これにより分離ローラの外周の偏摩耗を防ぐことが
できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図11に基
づいて説明する。まず、本実施例の紙幣収納繰出機構
は、図1に示すように、入金時に図示しない鑑別部で金
種、表裏等を鑑別した後、搬送路100により矢印A方
向に搬送されて、該当する金種の入金紙幣(入金紙葉
類)の表裏を取り揃えた後、収納・繰出機構部1に受け
渡し、出金時に、収納・繰出機構部1により繰り出され
た出金紙幣を、搬送路100に搬送する搬送振分機構部
3と、前記収納・繰出機構部1を一体に設け、搬送振分
機構部3にて表裏の取り揃えられた入金紙幣を1枚ずつ
取り込んで集積状態で収納し、かつ集積状態で収納され
た紙幣を出金紙幣(出金紙葉類)として1枚ずつ繰り出
す収納部2とを具備するものである。
【0009】なお、前記搬送路100では入金紙幣が一
定の間隔をおいて1枚ずつ搬送されるとともに、搬送途
中において図示しない鑑別部により該入金紙幣の金種及
び表裏が鑑別され、該鑑別結果が鑑別データとして出力
されるようになっている。また、本実施例の図1に示す
ような、収納・繰出機構部1を一体に設けた収納部2、
及び搬送振分機構部3からなる機構は、搬送路100に
沿って複数セット設けられているが、他のものは図示が
省略されている。
【0010】まず、搬送振分機構部3について説明す
る。この搬送振分機構部3は、図1に示すように複数の
プーリ(符号省略)に張り渡されたベルト(符号省略)
間に形成される表裏反転入金路4、入金路5、出金路6
と、紙幣を振り分ける搬送切換部材7及び表裏搬送切換
部材8とにより構成されたものである。搬送切換部材7
は、搬送路100の直下に設けられた水平軸7Aを中心
として回転自在に設けられたものであって、鑑別部が該
当する金種の入金紙幣を判別した場合に、一点鎖線で示
すように搬送路100に対して突出して、該入金紙幣を
表裏反転入金路4又は入金路5に案内する。一方、鑑別
部が、該当する金種以外の入金紙幣を判別した場合に
は、搬送切換部材7は、点線で示すように搬送路100
から退避するように位置して、該入金紙幣をそのまま直
進させるとともに、後述する出金路6から搬送路100
に出金紙幣が繰り出された際にも、搬送路100から退
避する位置に切り換えられ、該出金紙幣をそのまま直進
させる。
【0011】一方、表裏搬送切換部材8は、搬送切換部
材7の下方の水平軸8Aを中心として回転自在に設けら
れたものであって、鑑別部の鑑別データに基づき、表裏
反転の指定を受けた入金紙幣が送られた場合に、点線で
示す位置に回転して、該入金紙幣を表裏反転入金路4に
搬送させ、一方、表裏反転の指定を受けない紙幣が送ら
れた場合に、一点鎖線で示す位置に回転して、該入金紙
幣を反転させない入金路5に搬送させるにしている。表
裏反転入金路4は表裏反転が必要な入金紙幣を収納・繰
出機構部1の搬送路9に案内するものであり、また、入
金路5は表裏反転が不要な入金紙幣を収納・繰出機構部
1の搬送路10に案内するものである。一方、出金路6
は、収納・繰出機構部1により、搬送路10を通じて繰
り出された収納部2内の出金紙幣を、搬送路100に案
内するものである。なお、前記搬送振分機構部3及び搬
送路100のプーリは、図示しない同一の駆動部によっ
て駆動され、該プーリ及びベルトは一方向にのみ駆動さ
れるようになっている。
【0012】次に、収納部2の上方に一体に設けられた
収納・繰出機構部1について図1を参照して説明する。
図示しないフレームの左側部にはガイド部材11、12
が設けられ、右側部にはガイド部材13、14が設けら
れている。ガイド部材11、12は、表裏反転入金路4
が位置する上端部側に受収口9Aを形成し、かつ表裏反
転入金路4より入金された入金紙幣を収納部2内に案内
するための搬送路9を形成するものである。ガイド部材
13、14は、入金路5が位置する上端部側に出入口1
0Aを形成するとともに、表裏反転入金路5から入金さ
れた入金紙幣を案内して、かつ収納部2内に集積された
出金紙幣を出金路6に案内するための搬送路10を形成
するものである。
【0013】前記ガイド部材11、14は、送りローラ
15及び収納・繰出ローラ16の周面に沿って湾曲さ
れ、かつこれらローラ15、16の周面から半径方向外
方に僅かに間隔をおいて配置されるとともに、送りロー
ラ15及び収納・繰出ローラ16の下方から鉛直方向に
延ばされ、集積される紙幣縁部をガイドする集積部20
を形成しており、その集積部20内には、紙幣を上面に
載置して、昇降自在に移動可能なエレベータ部21が設
けられている。一方、前記ガイド部材11、12も同様
に、送りローラ15及び収納・繰出ローラ16の周面に
沿って湾曲されるとともに、かつこれらローラ15、1
6の周面を僅かに外方に突出させる位置に配置されてい
る。
【0014】次に、収納・繰り出し機構部1の内部機構
ついて、図1〜図11に基づいて説明する。図2は図1
の右側面図、図3は図1の平面図であって、これらの図
において、フレーム(図示略)の枠体27a、27bに
は軸25が回転自在に支持され、この軸25には、外周
が高摩擦部材で形成されてなる収納・繰出ローラ16、
16aが一定の間隔をおいて2個ずつ固定されている。
なお、この軸25の図2,図3左端部にはギア26が固
定され、このギア26は図示しない駆動部により駆動さ
れる。この駆動部は、図4から見て、紙幣を入金させる
際にはギア26を介して軸25を時計方向に回転させ、
紙幣を出金させる際にはギア26を介して軸25を反時
計方向に回転させる。
【0015】(一)《分離ローラ18及び及びその周辺
の構成》 また、図2、図4に示すようにフレーム(図示略)の枠
体27aの外側には、固定部材106を介して支持部材
29が固定され、この支持部材29にはギア30とギア
31とが噛み合うように回転自在に支持されている。一
方のギア30は、前記軸25に固定されたギア28と噛
み合わされ、他方のギア31は、トルクリミッタ33
(後述する)に固定されたギア32と噛み合わされてい
る。また、前記支持部材29及び枠体27bには軸34
が回転自在に設けられており、この軸34上には、前記
ギア32が固定されたトルクリミッタ33が設けられて
いる。すなわち、トルクリミッタ33に固定されたギア
32がギア31と噛み合うよう配置され、前記軸25に
固定されるギア28と、ギア30が噛み合うことによっ
て、ギア28が駆動されると、ギア30、31を介しギ
ア32はギア28と反対方向に回転されることになる。
【0016】また、軸34に設けられたトルクリミッタ
33は、紙幣出金時において、ギア32が駆動される回
転力と、軸34の回転力とに所定以上の差が生じる場合
に、軸34をギア32に対して滑らせて、ギア32から
軸34への回転力伝達を断とし、また、ギア32が駆動
される回転力と、軸34の回転力との差が所定値以下で
ある場合に、ギア32から軸34へ回転力を伝達させる
ものである。すなわち、トルクリミッタ33は、ギア3
2と軸34とに一定以上のトルクの差が生じることによ
って滑りが生じる構成とされているので、図2に示すよ
うに、収納・繰出ローラ16の回転力が分離ローラ18
(後述する)に伝達されて、該分離ローラ18に一定の
トルクが生じている場合には、軸34にも一定以上のト
ルクがかかることになり、これによりトルクリミッタ3
3は軸34をギア32に対して滑らせて、該軸34を反
対方向に回転することを許容し、一方、収納・繰出ロー
ラ16と分離ローラ18に2枚の紙幣が挾持されて、分
離ローラ18が収納・繰出ローラ16から伝達されてい
たトルクを失なった場合には、軸34にはトルクがかか
らず、軸34とギア32とに一定以上のトルクの差が生
じることはなく、これによりトルクリミッタ33は、ギ
ア32の駆動をトルクリミッタ33を介して軸34に伝
え、軸34の図6中時計方向の回転力を1ウエイクラッ
チ121、ギア43、ギア42を介して分離ローラ18
に伝達し、該分離ローラ18を図1中反時計回りに回転
させる(詳細は後述する)。そして、このようにトルク
リミッタ33によって、ギア26の回転力が分離ローラ
18に対して伝達された場合には、図1で示すように正
常時(二重送りが生じていない)には時計方向に回転さ
れる分離ローラ18が、反対の反時計方向に回転され、
分離ローラ18側に位置する二重送り紙幣の1枚を集積
部20内に掻き落とすことになる。
【0017】図2及び図7、図9(a)、図9(b)に
それぞれ示すように、枠体27a、27bの内側に位置
する軸34には一対の支持部材35が回転自在に支持さ
れており、これら各支持部材35の上方には、これらに
固定された軸36に回転自在に支持される羽根車24
と、これら羽根車24に一体に固定され、各軸36に対
して回転自在なギア37とが、それぞれ設けられてい
る。なお、この羽根車24の羽根は弾性体であるゴム等
により形成されている。一方、前述した軸34であり、
かつ支持部材35の中央寄りには、前記ギア37に噛み
合わされるギア38が、該軸34に対して回転自在に支
持されている(図2、図5参照)。また、前記軸34で
あり、かつ前記ギア38の内側には、全体としてコ字形
を成す支持部材40が、軸34に対して2ヵ所回転自在
に支持されており、さらに、これら支持部材40の上部
位置には、軸39が回転自在に支持されている(図2参
照)。
【0018】また、前記支持部材40のコ字内に位置す
る軸39には、外周が高摩擦部材よりなる分離ローラ1
8が2つ固定され、さらに、これら分離ローラ18は図
1に示すように、収納・繰出ローラ16に、その外周が
それぞれ当接する位置に配置されている。なお、これら
分離ローラ18は入金時及び出金時に駆動される収納・
繰出ローラ16(図1において入金時は時計回り、出金
時は反時計回り)の摩擦力により、紙幣を介在させて従
動されるようになっている(図1〜図3参照)。また、
前記分離ローラ18を固定する軸39の両端部には、1
ウエイクラッチ120を介したギア41が、前述したギ
ア38に噛み合う位置にそれぞれ配置されている(図
2、図5参照)。これら1ウエイクラッチ120は軸3
9が図5において反時計方向に回転する時のみ(すなわ
ち、入金時に、分離ローラ18が図1、図5から見て反
時計方向に回転した場合の軸39の動きに対応)、該軸
39の回転をギア41に伝達するものであり(図2、図
5参照)、これにより、ギア38、ギア37を順次介し
て羽根車24が反時計方向に回転される(図2、図7参
照)。
【0019】一方、分離ローラ18間に位置する軸39
の中央部にはギア42が固定され、また、前記軸34の
中央部には、1ウエイクラッチ121を介したギア43
が、前記ギア42に噛み合うように配置されている。こ
の1ウエイクラッチ121は、軸34からギア43に対
して、該軸34が図4及び図6より見て時計回りに回転
するときのみ、該軸34の回転をギア43に伝達するよ
うになっている。すなわち、出金時においてギア26に
よりギア32が時計方向に回転させられ(図4参照)、
かつトルクリミッタ33によって、このギア32の時計
方向の回転が軸34に伝達されたときのみ、1ウエイク
ラッチ121は、この軸34の時計方向の回転をギア4
3に伝達し、これによりギア42、軸39を順次介在さ
せて分離ローラ18を反時計方向に回転させる(図6参
照)。
【0020】図2、図5、図6に示すように、軸34に
回転自在に支持された支持部材40の下方には突起板4
4が形成され、また、図5、図6より見て突起板44の
左方には支持部材40を反時計方向に付勢する付勢機構
45が設けられている。この付勢機構45は、図6に示
すように収納部2のフレーム(図示略)の支持部材11
0に固定されたものであって、円筒形を成し外周にねじ
山が形成されて、支持部材110内に螺合された筒部材
103と、該筒部材103の中に挿入された圧縮ばね1
04と、その圧縮ばね104の付勢力によって、前記突
起板44を図中右側に押圧する押圧材105とにより構
成される。そして、以上のような構成により、付勢機構
45が突起板44を右方に所定の強さで付勢することに
よって、支持部材40は軸34を中心に反時計回りに付
勢され、これにより、支持部材40の先端部に支持され
た分離ローラ18は、収納・繰出ローラ16に所定の強
さで押圧されることになる。
【0021】なお、前記付勢機構45は、これを支持す
る支持部材110の支持面がねじ山に形成されているた
め、筒部材103を正逆回転させた場合に、筒部材10
3は図6水平方向に移動可能となり、これによって分離
ローラ18が収納・繰出ローラ16を押圧する力を自由
に設定可能となる。また、搬送路10を通じて搬送され
た紙幣を集積部20に取り込む受収口と、集積部20内
の紙幣を搬送路10に放出する放出口とが共通化されて
受収放出口10Bとなっており、上述した収納・繰出ロ
ーラ16及び分離ローラ18は、共にこの受収放出口1
0Bの近傍位置に配置されている。
【0022】(二)《送りローラ19及びその周辺の構
成》 ギア26により駆動される軸25には、図3に示すよう
に前記ギア28とともにギア46が固定されている。こ
のギア46は枠体27aの外側に配置されたものであっ
て、同じく枠体27aの外側に配置されたギア48に噛
み合わされている。一方、前記枠体27a、27bには
軸47が回転自在に支持され、この軸47には、ギア4
8とともに2つの送りローラ19が固定されている。送
りローラ19は、枠体27a、27bの内側に配置され
たものであって、それぞれが前記軸25に固定された収
納・繰出ローラ16aに対向し、さらに図3に示すよう
にその外周が当接するように配置されている。そして、
以上のような構成により、ギア26により軸25が駆動
された場合には、軸25の駆動力がギア46、ギア4
8、軸47を介して送りローラ19に伝達され、これに
より、該送りローラ19が、収納・繰出ローラ16、1
6aとは反対方向に回転され、その結果、送りローラ1
9と収納・繰出ローラ16、16aとの間に挟持した紙
幣を入金あるいは出金させることができる。
【0023】(三)《送りローラ15及びその周辺の構
成》 図3に示すように枠体102a、102bには、軸47
と平行な軸49が回転自在に設けられ、この軸49の右
端部には1ウエイクラッチ(図示略)を介してプーリ5
1が設けられている。このプーリ51は、軸47の右端
部に固定されたプーリ50との間に、該軸47の回転力
を軸49に伝達するためのベルト52が張られている。
なお、前記プーリ51に設けられた1ウエイクラッチ
(図示略)は、図1に示す軸47が反時計回りに回転さ
れる時(すなわち、入金時)のみ、該軸47から軸49
へ回転力を伝達する。一方、軸49には入金紙幣を収納
部2内に送り込むための2つの送りローラ15が固定さ
れている。この送りローラ15は枠体102a、102
b内側に配置されるものであって、前述したギア26か
らの駆動力により、軸47が図1の反時計方向に回転さ
せられた場合に、プーリ50、ベルト52、プーリ5
1、1ウエイクラッチ(図示略)、軸49を介して同方
向に回転される。
【0024】一方、図1、図3に示すように送りローラ
15の上方位置には、外周が送りローラ15に当接する
位置に送りローラ17が設けられ、また、送りローラ1
5の下方位置にも、同様に外周が送りローラ15に当接
する位置にローラ112が設けられている。送りローラ
17は、支持部材111の各凹部116内に回転自在に
係合された軸113に固定されたものであって、送りロ
ーラ15により、図1中時計方向に従動されるようにな
っている。ローラ112は、支持部材115の凹部11
7内に回転自在に係合された軸114に固定されたもの
であって、送りローラ17と同様、送りローラ15によ
り、図1中時計方向に従動されるようになっている。
【0025】一方、前記軸114の両端部には羽根車2
3がそれぞれ固定され、この羽根車23によって、入金
紙幣を収納部2内に掻き落とすようにしている。なお、
前記軸113、114は、軸49の方向に図示しないば
ね材によって付勢されているため、送りローラ17とロ
ーラ112とは共にローラ15に圧接されることにな
り、これによって送りローラ15の摩擦(紙幣を介す
る)により、送りローラ17、ローラ112及び羽根車
23が回転させられるようになっている。また、前記支
持部材111、115はフレーム(図示略)にそれぞれ
支持されている。また、送りローラ17、ローラ11
2、羽根車23及びこれらを回転させるための機構は、
送りローラ15に合わせて1対設けられている。なお、
搬送路9を通じて搬送された紙幣を集積部20に取り込
む部分が受収専用口9Bとなっており、上述した送りロ
ーラ15は、この受収専用口9Bの近傍位置に配置され
ている。
【0026】(四)《リンク機構53について》 枠体27bの右方(図2参照)に設けられたリンク機構
53について、図2、図3、図8(a)、図8(b)を
参照して説明する。図2、図3に示すように枠体27
a、27bには軸54が回転自在に支持されており、こ
の軸54の右端部には回転部材55が固定されている。
以下、図8(a)、(b)を参照して説明する。この回
転部材55はその先端部に軸56を介してアーム57の
一端部が回転自在に支持され、アーム57の他端部は、
枠体27bに固定された軸59に回転自在に支持された
回転部材60の一端に、軸58を介して回転自在に支持
されている。一方、回転部材60の他端部は軸61を介
してアーム62の一端部に回転自在に支持され、さら
に、このアーム62の他端部は、軸63を介して回転部
材65の先端部と、アーム66の一端部とに回転自在に
支持される。前記回転部材65は、枠体27に固定され
た軸64に起端部が回転自在に支持されたものであり、
また、前記アーム66の他端部は、軸69を介して回転
部材68の先端部に回転自在に支持されている。
【0027】回転部材68は、その起端部が、図2に示
すように枠体27a、27bの下方に回転自在に支持さ
れる軸67の右端部に固定され、さらに、この軸67の
中央部には、切欠部82を介して前述した羽根車24を
集積部20に対して突出、退避させるための機構が接続
されている(後述する)。一方、前記枠体27bにはソ
レノイド70が設けられている。このソレノイド70
は、その出力軸118の先端部に固定された支持部材7
1が、軸72を介してアーム73の一端部に接続された
ものであり、このアーム73の他端部は、回転部材60
が回転自在に支持される軸59の近傍にて、軸74を介
して該回転部材60に回転自在に連結されている。そし
て、以上のように構成されたリンク機構53では、ソレ
ノイド70を励磁させることにより、軸54を通じて出
入口開閉部材80(後述する)を動作させ、軸67を通
じて羽根車24を支持する支持部材35を動作させる
(動作の詳細ついては後述する)。
【0028】(五)《搬送路10の通路幅を調整する出
入口開閉部材80について》 前述したように、枠体27a、27bに回転自在に支持
され、かつリンク機構53により駆動される軸54に
は、図3、図9(a)、図9(b)に示すように複数の
回転部材75が固定されている。これら各回転部材75
の先端部には、軸76を介して回転自在にアーム77の
一端部がそれぞれ支持され、さらにこれらアーム77の
各他端部は、軸79を介して出入口開閉部材80にそれ
ぞれ連結されている。これら出入口開閉部材80は、前
記ガイド部材13に設けられた複数の支持板78のそれ
ぞれに、軸81を介して一端部が回転自在に支持された
ものであって、これら出入口開閉部材80の各他端部
は、前記軸79を介してアーム77にそれぞれ連結され
ている。そして、以上のように構成された出入口開閉部
材80は、ソレノイド70の出力軸118が上下動する
ことにより、図9(a)で示すように搬送路10を広げ
た位置と(入金時)、図9(b)で示すように搬送路1
0を狭めた位置(出金時)のいずれかに設定されるよう
になっている。
【0029】(六)《羽根車24の周辺の構成》 前述したように、枠体27a、27bに回転自在に支持
され、かつリンク機構53により駆動される軸67の一
部には、図2、9(a)、9(b)に示すように切欠部
82が形成され、その切欠部82には回転部材83の下
端部が固定されている。この回転部材83はその上端部
に係合部84が形成されたものであり、この係合部84
内には、支持部材35の下端部に固定されたピン85が
係合されている。
【0030】前記支持部材35は、前述した軸34(図
2参照)に回転自在に支持され、かつ上端部に軸36を
介して羽根車24が回転自在に支持されたものであっ
て、ソレノイド70が駆動されて、その駆動力が軸6
7、回転部材83、係合部84、ピン85を経由して伝
達された場合に、軸34を中心に回転され、これにより
その上端部の羽根車24が集積部20に対して、出入自
在となる。なお、羽根車24を回転させるための構成に
ついては、(A)の「分離ローラ18及び及びその周辺
の構成」の項にて説明した。
【0031】(七)《蹴り出しローラ22の周辺の構
成》 蹴り出しローラ22の周辺の構成を図3及び図10を参
照して説明する。歯車26により直接駆動される軸25
には、図3より見てコ字形を成す支持部材86の一端が
回転自在に設けられ、さらにこの支持部材86の他端部
には、2つの蹴り出しローラ22が固定された軸87が
回転自在に支持されている。また、枠体27aの近傍で
は、軸25にプーリ88、軸87にプーリ89がそれぞ
れ固定され、このプーリ88、89にはベルト90が張
り渡されている。そして、以上のような構成により、軸
25が駆動されることによって、プーリ88、ベルト9
0、プーリ89、軸87が回転し、これによって蹴り出
しローラ22が、軸25に固定された収納・繰出ローラ
16、16aと同一方向に回転される。なお、この蹴り
出しローラ22は一部が集積部20内に突出した位置に
設けられている(図1、図10で示す位置)。
【0032】軸87を回転自在に支持する支持部材86
には検知片91が一体に設けられており、この検知片9
1は、フレーム(図示略)に設けられたセンサ92によ
り検知されるようになっている。そして、出金時におい
ては、集積紙幣が載置されるエレベータ部21を上昇さ
せることにより、該エレベータ部21上の紙幣が蹴り出
しローラ22を下方から押圧し、これにより該蹴り出し
ローラ22が、該蹴り出しローラ22を支持する支持部
材86とともに上方に移動されることになるが、このと
き、検知片91が上方に移動されて、フレーム(図示
略)に設けられたセンサ92により検知される。そし
て、このセンサ92が検知片91を検知した場合には、
センサ92から検知信号が出力され、この検知信号に基
づき、エレベータ部21の昇降を制御する駆動部が、エ
レベータ部21の昇降を停止させる。
【0033】また、図1に示すように集積部20の上方
にはガイド部材119が設けられている。このガイド部
材119は、ガイド部材12、13に水平となるように
固定されたものであり、このガイド部材119には支持
部材94が固定され、さらに、この支持部材94の一端
部には、下面側が紙幣の上面に当接してエレベータ部2
1による紙幣の昇降に応じて上下動される複数のアクチ
ュエータ93が、軸94Aにより回転自在に支持されて
いる。これらアクチュエータ93は、図3、図11に示
すように検知部材95を有するものであって、この検知
部材95は、ガイド部材119に固定されたセンサ96
により検知されるようになっている。そして、入金時に
おいて、図11に示すように駆動部によりエレベータ部
21が下降し、これに伴って、アクチュエータ93とと
もに下降した検知部材95が、センサ96により検知さ
れた場合には、そのセンサ96の検知信号に基づき、駆
動部がエレベータ部21の下降を停止させるようにして
いる。
【0034】以上のように構成された紙幣収納・繰出機
構の作用について説明する。 (A)入金時の処理について (1) 図示しない駆動部によって、エレベータ部21
は下方に降下され、エレベータ部21上に集積された紙
幣の上方に載置されていたアクチュエータ93は、エレ
ベータ部21とともに降下される。このとき、降下する
アクチュエータ93に固定された検知部材95は、図1
1に示すように所定位置に配置されるセンサ96に検知
されることにより、図示しない駆動部が停止され、これ
によってエレベータ部21の降下が停止される。
【0035】(2) 図8(a)から図8(b)となる
ように、ソレノイド70が作動されると、出力軸118
は下方に引かれ、支持部材71、軸72、アーム73、
軸74を介して回転部材60が、軸59を中心として時
計回りに回転され、これによって回転部材60が、軸5
8を介してアーム57の一端部を右斜め下方に引き、引
かれたアーム57が、軸56を介して、回転部材66を
下方に引くことによって、回転部材55が反時計回りに
回転される。そして、図8(a)から図8(b)となる
ように、反時計方向に回転された回転部材55は、軸5
4を、図9(a)から図9(b)となるように、時計回
りに回転させ、軸54は回転部材75を時計回りに回転
させることになり、軸76、アーム77、軸79を介し
て、出入口開閉部材80を軸81を中心として反時計回
りに回転させる。
【0036】なお、この出入口開閉部材80はガイド部
材13の斜面に沿う位置まで(図9(b)参照)回転さ
れる。そして、入金時において、図9(b)及び図11
で示すように出入口開閉部材80が配置され、これによ
って入金路5側に位置する搬送路10の出入口10Aが
広がった場合には、入金路5からの入金紙幣が搬送路1
0の出入口10Aにてジャムとなることが防止され、該
入金紙幣を出入口10Aを経由して確実に搬送路10に
送ることができる。
【0037】(3) 上述したように、図8(a)から
図8(b)となるようにソレノイド70が作動されて、
図8(b)で示すように出力軸118が下方に引かれる
と、回転部材60が時計回りに回転され、アーム62を
支持する軸61は左斜め上方に移動し、アーム62、軸
63を介し、回転部材65及びアーム66をそれぞれ反
時計回りに回転させる。このようにアーム66が回転さ
れると、軸69を介して回転部材68は反時計回りに回
転されることになる。そして、回転部材68が回転され
ると、図9(a)から図9(b)となるように、軸67
は時計回りに回転され、さらにこの軸67に形成された
切欠部82に固定される回転部材83は反時計回りに回
転され、これにより回転部材83に形成された係合部8
4が、支持部材35の下端部に固定されるピン85を係
合しているため、該支持部材35の下端部を図中右方に
移動させる。そして、支持部材35の下端部が図中右方
に移動されることにより、支持部材35は軸34を中心
として反時計回りに回転され、その上端部に支持される
羽根車24の一部を、集積部20外から集積部20内に
移動させ、入金された紙幣を収納できる状態となる(図
9(b)参照)
【0038】なお、入金時において、支持部材35に支
持された羽根車24の一部が集積部20内に位置される
とき、エレベータ部21上に集積された紙幣によって、
羽根車24は集積部20より退避される方向に付勢され
ることになるが、付勢された羽根車24によって、支持
部材35、ピン85、回転部材83、軸67を介して、
図8(b)より見て、回転部材68は時計回りに付勢さ
れることになるが、図8(b)で示すように、軸69
と、軸63を結ぶ直線より上方に軸64が位置すること
によって、軸67の時計回りの回転は規制されることに
なるので、回転部材68、回転部材83、支持部材35
を介して羽根車24はロックされ、集積部20より退避
することはない。以上で入金時の準備動作が完了し、以
下の(4)〜(10)で示すような入金処理を行う。
【0039】(4) 図示しない駆動部によって、搬送
振分機構部3及び搬送路100を駆動させるプーリ及び
ベルトが一定の方向に回転される(図1参照)。これに
より、搬送路100を経由して、該当する金種の入金紙
幣が搬送された場合には、搬送切換部材7が一点鎖線で
示す位置に回転して、該入金紙幣が搬送路100から取
り込まれ、さらに、該入金紙幣が表裏反転の指定を受け
ている場合には、表裏搬送切換部材8が点線で示す位置
に回転して、該入金紙幣を表裏反転入金路4、搬送路9
に搬送させ、一方、該入金紙幣が表裏反転の指定を受け
ていない場合には、表裏搬送切換部材8が一点鎖線で示
す位置に回転して、該入金紙幣を反転させない入金路
5、搬送路10に搬送させる。
【0040】(5) 図示しない駆動部によって、図
2、図3に示すギア26が図4より見て時計回りに駆動
され、軸25、及びこれに固定される収納・繰出ローラ
16が、紙幣取込方向である時計回りに回転される。 (6) 図4に示すように軸25に固定されるギア28
は、ギア30、ギア31を介してギア32を図4より見
て反時計回りに回転させ、ギア32はこれに固定される
トルクリミッタ33を介し、軸34を反時計回りに回転
させる。軸34上で1ウエイクラッチ121を介したギ
ア43は、図6より見て、軸34が反時計回りの時は、
回転自在となるため、軸34の駆動がギア42に伝達さ
れることはない。すなわち、駆動された軸34は反時計
回りに空回りする状態となる。
【0041】(7) 収納・繰出ローラ16に圧接する
分離ローラ18は、図6より見て時計回りに回転する収
納・繰出ローラ16との摩擦力によって、紙幣取込方向
である反時計回りに回転され、該分離ローラ18と一体
に設けられた軸39も同様に回転する。すなわち、収納
・繰出ローラ16と分離ローラ18とは紙幣取込方向に
回転され、搬送路10内の紙幣を集積部20に取り込ま
せるようにしている。そして、図5で示すように軸39
が反時計方向に回転した場合には、この回転力は1ウエ
イクラッチ120を介してギア41に伝達され、さらに
ギア41は、これに噛み合うギア38を図5より見て時
計回りに駆動し、時計回りに駆動されたギア38は、図
7に示すように、羽根車24と一体に回転するギア37
を反時計回りに回転することで、図1及び図11に見ら
れるように搬送路10から収納される紙幣の移動方向に
対応するよう羽根車24が反時計回りに回転される。そ
して、羽根車24が反時計回りに回転することによっ
て、搬送路10を通じて集積部20内に送られた入金紙
幣が、これら羽根車24によって下方に叩かれて、該集
積部20内のエレベータ部21上に該入金紙幣が正しく
集積される。
【0042】(8) 図3及び図4に示すようにギア2
6とともにギア46が時計回りに回転されると、ギア4
6はギア48及び軸47を反時計回りに回転させ、これ
と一体に回転する送りローラ19を、収納・繰出ローラ
16aに当接させながら反時計回りに回転させる。ま
た、軸47が反時計回りに回転されることによって、図
3で示すようにこれに固定されたプーリ50、ベルト5
2、プーリ51、1ウエイクラッチ(図示略)、軸49
を介して、送りローラ15は、図1より見て反時計回り
に回転される。 そして、この送りローラ15が図1中
で反時計方向に回転されることによって、該送りローラ
15に圧接される送りローラ17、及び羽根車23と一
体に回転するローラ112は、該送りローラ15との摩
擦力によって時計回りに回転される。これにより、表裏
反転入金路4から搬送路9に送られた入金紙幣は、搬送
路9内を下方に集積部20に向けて搬送され、さらには
羽根車23により下方に叩かれて、該入金紙幣が集積部
20のエレベータ部21上に正しく集積される。
【0043】なお、プーリ51に組み込まれた1ウエイ
クラッチ(図示略)は、入金時のみベルト52の回転を
軸49に伝える。すなわち、この1ウエイクラッチ(図
示略)は、入金時において、図1より見てプーリ51が
反時計回りに回転する場合には、該プーリ51の回転力
を軸49に伝達するが、一方で、出金時において、該プ
ーリ51が時計方向に回転する場合には、該プーリ51
の回転力を軸49には伝達せず、従って、プーリ51が
時計回りに駆動されるときは、軸49の回転は停止する
ことになる。
【0044】(9) 図11に示すように、上記(7)
及び(8)により、集積部20内のエレベータ部21に
紙幣が順次集積された場合には、集積される紙幣の上面
に載置されるアクチュエータ93は軸94Aを中心とし
て上方に回転させられ、これに伴って該アクチュエータ
93に固定された検知部材95も上方に移動して、該検
知部材95がセンサ96に検知されなくなる。そして、
センサ96が検知部材95を検知しなくなると、駆動部
(図示略)が駆動されてエレベータ部21を降下させ
る。なお、この駆動部によるエレベータ部21の降下
は、アクチュエータ93とともに検知部材95が降下し
て、該検知部材95がセンサ96に検知されるまで続け
られる。すなわち、このようなセンサ96とアクチュエ
ータ93との動作によって、エレベータ部21の集積紙
幣の上面は、集積部20内の上下方向に対して常時同じ
位置に保持されて、搬送路9及び搬送路10から集積紙
幣の上面への紙幣の送り込みを一定の状態で行うことが
できる。なお、検知部材95がセンサ96により検知さ
れるエレベータ部21の位置を「入金待機位置」とす
る。
【0045】(10) 入金が終了すると、搬送路10
0、搬送振分機構部3および収納・繰出機構部1のギア
26を駆動する図示しない駆動部が停止され、その他は
入金位置にて待機される。
【0046】以上詳細に説明したように、本実施例に示
す紙幣収納・繰出機構では、図示しない鑑別部で指定金
種と判別され、かつ表裏反転の指定を受けない入金紙幣
は搬送切換部材7と表裏搬送切換部材8とにより入金路
5を通じて搬送路10に送られ、また、鑑別部で指定金
種と判別され、かつ表裏反転の指定を受けた入金紙幣は
搬送切換部材7と表裏搬送切換部材8とにより表裏反転
搬送路4を通じて搬送路9に送られる。さらに搬送路1
0に搬送された入金紙幣は、収納・繰出ローラ16、1
6aと送りローラ19、分離ローラ18とに挾持されて
集積部20に取り込まれ、一方、搬送路9に搬送された
入金紙幣は、搬送路9で送りローラ15と送りローラ1
7に挾持されつつ、かつこの搬送路9にて表裏反転され
て集積部20に取り込まれる。従って、図1より見て、
搬送路100の位置にある入金紙幣の上方面を表とする
と、該搬送路100にて裏向きに搬送された入金紙幣は
入金路5及び搬送路10を経由してエレベータ部21上
に集積される時点で、裏面が上方を向き、また、搬送路
100にて表向きに搬送された入金紙幣(表裏反転の指
定を受けた入金紙幣)は、表裏反転入金路4、搬送路1
0に搬送され、エレベータ部21上に集積されるときに
は、先と同じように裏面が上方に向くことになり、その
結果、収納部2の集積部20内に集積された入金紙幣の
表裏は取り揃えられる。
【0047】(B)出金時の処理について説明する。 (1) 出金時には、入金待機位置(入金時の処理の
(9)を参照)から紙幣を集積するエレベータ部21が
図示しない駆動部によって上昇され、集積された紙幣の
上部が、アクチュエータ93を下方より押圧し、さらに
アクチュエータ93を押圧しながら蹴り出しローラ22
に当接しこれを上方に押圧する。蹴り出しローラ22を
支持する支持部材86は軸25に回転自在に支持されて
いるため、該蹴り出しローラ22とともに図10より見
て上方に移動されることになる。支持部材86に設けら
れた検知片91が上方に所定範囲移動されて、該検知片
91がセンサ92に検知されると、図示しない駆動部が
停止されて、エレベータ部21の上昇が停止される。す
なわち、該エレベータ部21上の集積紙幣の上面が、蹴
り出しローラ22に対して常時一定の圧力で接触され
る。
【0048】(2) ソレノイド70が動作されて、図
8(b)で示す状態から図8(a)で示す状態となる。
すなわち、ソレノイド70が動作されて、出力軸118
が上方に押されると、リンク機構53は、入金時の動作
の(2)と逆の動作が行われ、支持部材71、軸72、
アーム73、軸74、回転部材60、軸58、アーム5
7、軸56、回転部材55、軸54、回転部材75、軸
76、アーム77、軸79を順次経由して出入口開閉部
材80は、図9(b)から図9(a)に示すように軸8
1を中心として時計方向に回転され、これによって図1
で示すように搬送路10の上方部出口を狭くして、搬送
路10の上方部出口から出た出金紙幣を垂直方向上方に
搬送して、搬送振分機構部3の出金路6に該出金紙幣の
先端部が確実に向かうようにする。
【0049】さらに、上述したようにソレノイド70が
動作されて、出力軸118が上方に押された場合には、
支持部材71、軸72、アーム73、軸74、回転部材
60、軸61、アーム62、軸63、アーム66、軸6
9、回転部材68、軸67、回転部材83、ピン85を
順番に介して支持部材35は、図9(b)から図9
(a)に示すように軸34を中心として、時計回りに回
転され、これに支持される羽根車24は、集積部20内
から退避する。これにより、集積紙幣が搬送路10に出
金される際に、羽根車24が妨害することはない。な
お、出金時において図9に示す、出入口開閉部材80
は、搬送路10から繰り出される紙幣によってガイド部
材13側に付勢されることが考えられるが、図8(a)
より見て、軸56と軸59を結ぶ直線上よりも、図中左
方に軸58が位置することによって、軸54の反時計回
りの回転は規制されることになり、これによって回転部
材75、アーム77を介して出入口開閉部材80はガイ
ド部材13側に入り込むことがない。
【0050】(3) 図示しない駆動部によって搬送振
分機構部3及び搬送路100を駆動させるプーリ及びベ
ルトが一定の方向に回転される。さらに、搬送振分機構
部3の搬送切換部材7と表裏搬送切換部材8は図1より
見て入金待機位置から時計回りに回転される。すなわ
ち、搬送切換部材7と表裏搬送切換部材8は共に点線で
示すように、搬送路100に突出しない位置に配置され
る。
【0051】以上で出金時時の準備動作が完了し、以下
の(4)〜(9)で示すような出金処理を行う。 (4) 次に紙幣の繰り出し動作について説明すると、
図示しない駆動部によって、図2、図3に示すギア26
が図4より見て反時計回りに駆動され、軸25、及びこ
れに固定される収納・繰出ローラ16も、紙幣繰出方向
である反時計回りに回転されることになる。さらに、図
4に示すようにギア26とともに軸25が反時計回りに
駆動されると、軸25に固定されるギア28は、ギア3
0、ギア31を介してギア32を時計回りに回転させ
る。
【0052】(5) 図6より見て、軸34が時計回り
に回転されると、1ウエイクラッチ121を介してギア
43も時計回りに駆動され、ギア42は反時計回りに駆
動されることになり、これによりギア42と一体な分離
ローラ18も反時計回りに駆動されることになる。
【0053】しかしながら、ここで、ギア32に設けら
れたトルクリミッタ33により実際にはギア32の時計
回りの回転力は分離ローラ18は伝達されない(但し、
繰り出した紙幣が二重送りとならず、分離ローラ18が
収納・繰出ローラ16に対して滑らない状態)。すなわ
ち、軸30に設けられたトルクリミッタ33は、ギア3
2と軸34とに一定以上のトルクの差が生じることによ
って滑りが生じる構成とされているので、収納・繰出ロ
ーラ16の回転力が(紙幣を介して)分離ローラ18に
伝達されて、該分離ローラ18に一定のトルクが生じて
いる場合、すなわち、収納・繰出ローラ16と分離ロー
ラ18とに挟持される出金紙幣が二重送りとならず、分
離ローラ18が収納・繰出ローラ16により一定のトル
クで従動されている場合には、分離ローラ18、軸3
9、ギア42、ギア43、1ウエイクラッチ121を順
次経由して軸34も一定のトルクが生じることになり、
これによりトルクリミッタ33は軸34をギア32に対
して滑らせて、時計方向に回転するギア32とは反対
に、軸34の反時計方向の相対回転を許容する。
【0054】(6) 一方、収納・繰出ローラ16に分
離ローラ18が従動されて、該分離ローラ18が、紙幣
の繰出方向である反時計方向に回転している場合(すな
わち、繰り出した紙幣が二重送りとなっていない場合)
には、その分離ローラ18の回転力は、軸39、ギア4
2を経由してギア43に伝達され、これによりギア43
を反時計回りに回転させるが、このギア43は1ウエイ
クラッチ121を介して軸34に設けられているので、
分離ローラ18が収納・繰出ローラ16により一定のト
ルクで従動されている場合には、ギア43は反時計方向
に空転するのみであり、その回転力を軸34には伝達し
ない。また、収納・繰出ローラ16に従動されて、分離
ローラ18が時計回りに回転すると、分離ローラ18と
一体に軸39が回転するが、軸39が図5より見て時計
回りに回転するとき、1ウエイクラッチ120はギア4
1に回転力を伝達しないので、ギア38に駆動を伝える
ことはなく、よって羽根車24が回転することはない。
【0055】(7) 収納・繰出ローラ16と分離ロー
ラ18とに挟持される出金紙幣が二重送りとなった場合
には、分離ローラ18が二重送りの紙幣の1枚を集積部
20内に掻き落とす。すなわち、搬送路10の収納・繰
出ローラ16と分離ローラ18の当接位置に、紙幣が二
重送りされた場合、紙幣同士の摩擦力は、紙幣と収納・
繰出ローラ16及び紙幣と分離ローラ18の摩擦力に比
べかなり小さいものとなり、紙幣同士で滑りが生じるこ
とになり、従って、収納・繰出ローラ16と分離ローラ
18に2枚の紙幣が挾持されると、収納・繰出ローラ1
6から分離ローラ18に回転力が伝達されなくなる。
【0056】そして、この場合には、分離ローラ18、
軸39、ギア42、ギア43、1ウエイクラッチ121
を順次経由して軸34にもトルクがかからず、該軸34
とギア32とに一定以上のトルクの差が生じることはな
く、これによりギア32と軸34とに一定以上のトルク
の差が生じることによって滑りを生じさせる構成のトル
クリミッタ33は、ギア32の駆動をトルクリミッタ3
3を介して軸34に伝え、軸34の図6中時計方向の回
転力を1ウエイクラッチ121、ギア43、ギア42を
順次介して分離ローラ18に伝達し、該分離ローラ18
を図1中反時計回りに回転させる。すなわち、収納・繰
出ローラ16と分離ローラ18とに挟持される出金紙幣
が二重送りとなった場合には、分離ローラ18がトルク
リミッタ33からの駆動力により反時計回りに回転され
ることになり、これにより分離ローラ18に当接された
2枚の内の一方の紙幣のみを集積部20に戻すようにな
る。
【0057】(8) 図3、図4より見て、ギア26が
反時計回り駆動され、これにより軸25を介してギア4
6が反時計回りに回転されると、図4より見てギア48
が時計回りに回転され、送りローラ19は収納・繰出ロ
ーラ16aに当接しながら時計回りに回転される。ま
た、図10で示すように軸25が駆動されることによっ
て、軸25に設けられたプーリ88は、ベルト90、プ
ーリ89を通じて軸87を軸25と同一方向に回転さ
せ、これによって蹴り出しローラ22が、軸25に固定
された収納・繰出ローラ16、16aと同一方向に回転
される。そして、この蹴り出しローラ22が回転され
る。
【0058】(9) 出金処理が終了すると、搬送路1
00、搬送振分機構部3および収納・繰出機構部1のギ
ア26を駆動する図示しない駆動部が停止され、その他
は出金位置にて待機される。
【0059】そして、以上のような紙幣収納繰出機構で
は、入金紙幣を搬送路10を通じて集積部20に取り込
むとき、または集積部20内の紙幣を出金紙幣として搬
送路10を通じて一枚ずつ繰り出すときに、分離ローラ
18を収納・繰出ローラ16に従動させ、収納・繰出ロ
ーラ16の駆動力を分離ローラ18に伝達し、これによ
りこれら収納・繰出ローラ16と分離ローラ18とを共
に紙幣取込方向、または紙幣繰出方向に駆動させるよう
にしているが、一方で、繰り出した出金紙幣が二重送り
であるときに、収納・繰出ローラ16から分離ローラ1
8への駆動力伝達を断とし、該分離ローラ18を紙幣取
込方向である反時計方向に駆動させるようにしている。
【0060】すなわち、図示しない駆動部と分離ローラ
18との間に設けられたトルクリミッタ33により、収
納・繰出ローラ16が繰り出した紙幣が二重送りされた
場合にのみ、分離ローラ18を、収納・繰出ローラ16
が紙幣を繰り出す方向とは反対方向の反時計方向に回転
させるようにしているので、二重送りされた紙幣の内、
分離ローラ18と接触する側の紙幣を集積部20に戻す
ことができる。また、二重送り発生時以外は分離ローラ
18は収納・繰出ローラ16により従動されるようにな
っているので、このとき該分離ローラ18が紙幣と擦れ
ることがなく、これにより分離ローラ18の外周の偏摩
耗を防ぐことができるとともに、収納繰出における紙幣
収納繰出機構でのジャムの発生を防ぐことができる効果
が得られる。
【0061】なお、上記実施例において、ギア26、軸
25、ギア28、ギア30、ギア31、ギア32、トル
クリミッタ33、軸34、ワンウエイクラッチ121、
ギア43、ギア42、軸39、ギア41、ギア38、ギ
ア37、ギア46、ギア48、軸47、プーリ50、ベ
ルト52、プーリ51、軸49、プーリ88、ベルト9
0、プーリ89、軸87により特許請求の範囲の「駆動
伝達機構部」が構成され、また、トルクリミッタ33に
よって特許請求の範囲の「駆動切換手段」が構成され
る。
【0062】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明の紙葉
類収納繰出機構によれば、駆動伝達機構部の駆動切換手
段により、収納繰出ローラが繰り出した紙葉類が二重送
りされた場合にのみ、分離ローラを紙葉類を繰り出す方
向とは反対方向に回転させるようにしているので、二重
送りされた紙葉類の内、分離ローラと接触する側の紙葉
類を集積部に戻すことができる。また、二重送り発生時
以外は分離ローラは収納繰出ローラにより従動されるよ
うになっているので、このとき該分離ローラが紙葉類と
擦れることがなく、これにより分離ローラの外周の偏摩
耗を防ぐことができるとともに、収納繰出における紙葉
類収納繰出機構でのジャムの発生を防ぐことができる効
果が得られる。さらに、受収放出口と受収専用口とを並
設させてこれら両側から紙葉類を取り込むとともに受収
放出口からはさらに紙葉類の繰り出しをも行うようにし
ているため、駆動する必要があるものが収納繰出ローラ
と分離ローラと羽根車と蹴り出しローラと送りローラと
多数になっているが、これらを一つの駆動手段で駆動す
るようになっているため、大幅なコストダウンを図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の要部正面図。
【図2】図1における繰出機構部の要部右側面図。
【図3】図2における繰出機構部の要部平面図。
【図4】図2におけるA−A線に沿う矢視図。
【図5】図2におけるB−B線に沿う矢視断面図。
【図6】図2におけるC−C線に沿う矢視断面図。
【図7】図2におけるD−D線に沿う矢視断面図。
【図8】(a)出金時におけるリンク機構の動作説明
図。(b)入金時におけるリンク機構の動作説明図。
【図9】(a)出金時における搬送切り換え部材、羽根
車の動作説明図。(b)入金時における搬送切り換え部
材、羽根車の動作説明図。
【図10】出金時における支持部材及びセンサの要部正
面図。
【図11】入金時におけるアクチュエータ及びセンサの
要部正面図。
【符号の説明】
10 搬送路 10B 受収放出口 16 収納・繰出ローラ 18 分離ローラ 20 集積部 22 蹴り出しローラ 26 ギア(駆動伝達機構部) 25 軸(駆動伝達機構部) 28 ギア(駆動伝達機構部) 30 ギア(駆動伝達機構部) 31 ギア(駆動伝達機構部) 32 ギア(駆動伝達機構部) 33 トルクリミッタ(駆動伝達機構部)(駆動切換手
段) 34 軸(駆動伝達機構部) 39 軸(駆動伝達機構部) 43 ギア(駆動伝達機構部) 42 ギア(駆動伝達機構部) 121 ワンウエイクラッチ(駆動伝達機構部)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類を取り込む受収口と紙葉類が放出
    される放出口とが共有された受収放出口と、該受収放出
    口と並設されて紙葉類を取り込む受収専用口とを有し、
    これら受収放出口および受収専用口を介して内部に取り
    込まれた紙葉類が集積状態で収納される集積部と、 この集積部の受収放出口の近傍に設けられ、かつその外
    周が高摩擦部材で形成されて、該受収放出口を通じて紙
    葉類を取り込み、かつ該受収放出口を通じて紙葉類を繰
    り出させる正逆回転可能な取込、繰出兼用の収納繰出ロ
    ーラと、 前記集積部の受収放出口の近傍に、前記収納繰出ローラ
    と当接するように設けられて、その外周が高摩擦部材で
    形成された正逆回転可能な分離ローラと、前記集積部の受収放出口の近傍に設けられて、該受収放
    出口を通じて紙葉類を取り込む際に該紙葉類を下方に叩
    く羽根車と、 前記受収放出口を通じて紙葉類を繰り出す際に該紙葉類
    を前記受収放出口に向けて蹴り出す蹴り出しローラと、 前記集積部の受収専用口の近傍に設けられ、かつその外
    周が高摩擦部材で形成されて、該受収専用口を通じて紙
    葉類を取り込む取込専用の送りローラと、 前記収納繰出ローラと分離ローラと羽根車と蹴り出しロ
    ーラと送りローラとを駆動する一つの駆動手段と、 前記駆動手段の駆動力を収納繰出ローラと分離ローラと
    羽根車と蹴り出しローラと送りローラとにそれぞれ伝達
    する駆動伝達機構部とを具備し、 前記駆動伝達機構部は、前記受収放出口を介して前記集
    積部に紙葉類を取り込む場合に、前記収納繰出ローラと
    分離ローラと羽根車とを紙葉類取込方向に回転させ、
    た、前記受収専用口を介して前記集積部に紙葉類を取り
    込む場合に、前記送りローラを紙葉類取込方向に回転さ
    せ、さらに、前記集積部から前記受収放出口を介して
    葉類を繰り出す場合に、前記収納繰出ローラと分離ロー
    ラと蹴り出しローラとを紙葉類繰出方向に回転させると
    ともに、前記収納繰出ローラを駆動する駆動力と、前記
    分離ローラを駆動する駆動力との差の大きさで、前記分
    離ローラへの駆動力の伝達経路を切り換える駆動切換手
    段を有するものであり、 この駆動切換手段は、前記受収放出口を介して紙葉類を
    取り込むとき、または前記受収放出口を介して紙葉類を
    一枚ずつ繰り出すときに、分離ローラを収納繰出ローラ
    に従動させて、収納繰出ローラの駆動力を分離ローラに
    伝達することにより、これら収納繰出ローラと分離ロー
    ラとを共に紙葉類取込方向、または紙葉類繰出方向に駆
    動させるとともに、繰り出した紙葉類が二重送りである
    ときに、収納繰出ローラから分離ローラへの駆動力伝達
    を断とし、該分離ローラを逆方向である紙葉類取込方向
    に回転させることを特徴とする紙葉類入出金機における
    紙葉類収納繰出機構。
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JPH0318532A (ja) * 1988-11-17 1991-01-28 Ricoh Co Ltd シート送り装置
JPH02291370A (ja) * 1989-04-28 1990-12-03 Omron Corp 紙葉類処理装置の出入れ機構

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