JP2020014892A - 景品払出装置 - Google Patents

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隼人 栗野
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Abstract

【課題】払出面上の景品を容易に視認することが可能な景品払出装置を提供する。【解決手段】景品が払い出される払出口が上面の平坦部分に設けられている払出部240を有し、内部に前記景品を積層して収納する箱形状の筐体と、前記払出部に開閉自在に設けられ、前記払出口を閉鎖または開口させる蓋体264を備える蓋部と、払い出される前記景品が載置され前記払出口まで上昇する載置台241と、前記載置台を昇降させる昇降制御部と、前記載置台の上昇に基づいて前記払出口が開口するように前記蓋体を移動させ、または、前記載置台の下降に基づいて前記払出口が閉鎖するように前記蓋体を移動させる開閉機構と、前記払出口の近傍に設けられており、前記景品が前記払出口から払い出されるときに報知する報知部とを具備する。【選択図】図10

Description

本発明は、パチンコ機などの遊技機器が設置される遊技店などに設置され特殊景品などの景品を払い出す景品払出装置に関する。
例えばパチンコ店などの遊技店では、遊技客がパチンコ機で獲得したパチンコ玉数やスロットマシンで獲得したメダル数に応じて特殊景品を払い出す景品払出装置を設置している。
景品払出装置は、収納箱内の昇降台上に複数の特殊景品を重積収納しており、獲得したパチンコ玉数やメダル数に応じてその昇降台を上昇させることで所定数の特殊景品を払出している。
特殊景品が排出される景品払出装置の最上部である天板と、この天板上に設けられ、特殊景品を水平に押し出して天板上に排出する押出部を備える景品払出ユニットを備え、また更に景品払出ユニット上に一段高くなっているディスプレイやキーボードが設けられる操作部を備える箱型の形状の景品払出装置が知られている。
景品払出ユニットには特殊景品を水平方向に押し出す押出アームが配置され、この押出アームの移動端には天板に向けて開口する払出口が設けられている。
そして、この景品払出装置は、昇降台と、景品払出ユニットの下に配置され複数の特殊景品を一時的に貯留するスタッカ部と、このスタッカ部に対して特殊景品を昇降台から一枚ずつ高速で押し出す回転ベルトと、スタッカ部を押出アームの前まで上昇させる駆動部を備えている。
最終的に、押出アームがスタッカ部上の特殊景品を水平方向に押し出すことによって、景品が払出口から天板上に排出される。遊技客は、排出された特殊景品を自身の景品として自由に持ち出すことができる。
特開2007‐105519号
遊技客が景品を取忘れてしまうことを防止するために、従業員は、操作部側から天板上を注視することがある。天板は、景品払出ユニットに対して一段低い位置にあるため、景品払出ユニットに遮られ天板上の景品が視認しにくい場合があった。
本発明は、係る課題を解決するためになされたもので、払い出した景品を容易に視認することが可能な景品払出装置を提供することを目的とする。
実施形態の景品払出装置は、景品が払い出される払出口が上面の平坦部分に設けられている払出部を有し、内部に前記景品を積層して収納する箱形状の筐体と、前記払出部に開閉自在に設けられ、前記払出口を閉鎖または開口させる蓋体を備える蓋部と、払い出される前記景品が載置され前記払出口まで上昇する載置台と、前記載置台を昇降させる昇降制御部と、前記載置台の上昇に基づいて前記払出口が開口するように前記蓋体を移動させ、または、前記載置台の下降に基づいて前記払出口が閉鎖するように前記蓋体を移動させる開閉機構と、前記払出口の近傍に設けられており、前記景品が前記払出口から払い出されるときに報知する報知部とを具備する。
実施形態の景品払出装置によれば、払出面をフラットに形成することができる。したがって、払い出した景品を容易に視認することが可能となる。
また実施形態の景品払出装置によれば、景品を速やかに払出しすることができる。また、実施形態の景品払出装置によれば、払出口を閉鎖する蓋を開閉するための専用のモータなどを備える必要が無く、製造コストが上昇してしまうことを防止することができる。
実施形態に係る景品払出システム1全体の構成を示す図である。 景品払出装置17を示す斜視図である。 図2に示した景品払出装置17の裏側を示す斜視図である。 図3に示した景品払出装置17の背面扉109を開いた状態を示す斜視図である。 景品カートリッジ111を示す斜視図である。 下部ユニット112の外側部を説明するための一部拡大斜視図である。 下部ユニット112の内部を示す概略図である。 景品カートリッジ111が下部ユニット112に収容された状態を示す概略図である。 上部ユニット113を示す斜視図である。 上部ユニット113の内部を示す一部断面図である。 景品押出部210及び景品計数部230の一部を示す斜視図である。 シャッター部260を示す斜視図である。 図12に示したシャッター部260を上から見た斜視図である。 蓋体264の開閉動作を説明するための斜視図である。 蓋体264の開閉動作を説明するための斜視図である。 景品Wの計数動作を説明するための一部断面図である。 景品Wの移動について説明するための図9の斜視断面図である。 主制御手段104の機能を示す機能ブロック図である。 レーン制御手段105の機能を示す機能ブロック図である。 レーン制御手段105の制御を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る上部ユニット113aの内部を示す概略図である。 第2の実施形態に係る上部ユニット113aにおけるレーン制御手段105の制御を示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の一つの実施形態に係る景品払出システム及び景品払出装置を説明する。
(景品払出システム1について)
まず、図1を参照して、景品払出システム1について説明する。図1は、実施形態に係る景品払出システム1全体の構成を示す図である。
景品払出システム1は、図1に示すように、ネットワーク3を介して複数の機器が通信可能に接続されてなる遊技店システムの中で、獲得した遊技媒体数(例えば、パチンコ玉数やメダル数)に応じて払い出される景品W(景品)の払出しに関するシステムである。
景品払出システム1では、複数のパチンコ機5(遊技機)、このパチンコ機5の間に配置されパチンコ機5とそれぞれ接続される複数の台間機7、複数のスロットマシン9(遊技機)、メダル払出し用の台間機11がいわゆる「島」を形成し、島コンピュータ13を介してそれぞれネットワーク3に接続されている。
景品払出システム1では、現金や、会員用ICカード15aまたは非会員用ICカード15b(記録媒体)により特定可能な度数(有価価値)によって遊技店と遊技客との間で、遊技媒体の貸借が行われる。
景品払出システム1は、景品Wを払い出すための景品払出装置17を備える。ここでは、景品払出装置17は、景品管理装置(POS)19に専用のケーブルにより接続されており、POS19を介してネットワーク3に接続される。また、例えば景品払出装置17とPOS19とを専用のケーブルではなく、ネットワーク3を介して接続してもよい。
ネットワーク3は、例えば、Local Area Network(LAN)である。ネットワーク3は、有線LANでもよいし無線LANでもよい。
ネットワーク3には、さらに、遊技媒体の数を計数したり景品払出し用のカードやレシートなどを発券したりする計数機21が接続されている。計数した玉数またはメダル数に基づく情報を有価情報という。
有価情報には、計数した玉数、またはメダル数が変換された貯玉数、または貯メダル数を示す情報も含まれる。計数機21は、カードやレシートにより有価情報を特定できるようにして発券を行う。
ネットワーク3には、受け入れた会員用ICカード15aまたは非会員用ICカード15bの度数残高を現金で返却する精算機23、管理装置25が接続されている。
ネットワーク3には、さらに、再プレー受付機27、発券機29、データ表示機31、データ公開機33などが接続されている。
再プレー受付機27は、会員用ICカード15aに記憶されたIDに基づいて、管理装置25の記憶部に記憶された貯玉数または貯メダル数があれば再プレー用の貯玉数または再プレー用の貯メダル数の情報を書き換える旨の要求信号を管理装置25に送信する。この結果、再プレーが行える状態になる。
発券機29は、紙幣を受け入れる。発券機29は、度数を購入するための「購入ボタン」を備え、選択された金額に対応する度数を、会員用ICカード15aにより特定可能にしたり、その金額に対応する度数が特定可能な非会員用ICカード15bを発行したりする。
データ表示機31は、各遊技機の上部に取付けられ、各遊技機におけるスランプグラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報を表示する。
データ公開機33は、各遊技機の、例えば、スランプグラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報を検索可能な装置であり、その検索情報を表示部に表示して遊技客に提供する。
上記した各機器からの情報は、ネットワーク3を介して管理装置25に出力され、さらに、プロトコルコンバータ35、モデム37を介して外部の統括情報センタ39が備える統括管理装置39aに送信される。
また、ネットワーク3を介して、管理装置25から各機器に種々の信号(情報)を出力することもできる。「種々の信号(情報)」とは、例えば、景品払出装置17への景品Wの払出しを指示する払出指示信号、景品Wの在庫の計数を指示する在庫計数指示信号、景品Wを積層して保持する景品収納部(後述する景品カートリッジ111)を景品払出装置17から取り出すための取出指示信号である。
これらの信号によって所定枚数の景品Wの払出しが行われたり、景品Wの在庫が計数されたりする。払出指示信号には、遊技客に払い出される景品Wの枚数を示す情報(払出枚数情報)が含まれている。この払出指示信号、在庫計数指示信号、取出指示信号は、POS19、パーソナルコンピュータ(PC)41などネットワーク3に接続される各機器から景品払出装置17に送信されることもある。
統括管理装置39aには、例えば、他の遊技店からも種々情報が送信される。この結果、遊技店ごとの集計や遊技店全体の集計などを行うことができる。また、統括管理装置39aにおいて集計された各情報は、PC41などで見ることができる。
また、PC41によって、ネットワーク3を介して各機器を制御したり、各機器が管理する情報を利用(情報の表示、編集、印刷)したりすることができる。
(景品払出装置17について)
次に図2〜図5を用いて景品払出装置17について詳細に説明する。図2は、景品払出装置17を示す斜視図である。図3は、図2に示した景品払出装置17の裏側を示す斜視図である。図4は、図3に示した景品払出装置17の背面扉109を開いた状態を示す斜視図である。図5は、景品カートリッジ111を示す斜視図である。
図2に示すように、景品払出装置17は、筐体100(筐体)、点灯部103、主制御手段104、レーン制御手段105(昇降制御部)、表示ユニット106、操作表示パネル107を備える。図3及び図4に示すように、景品払出装置17は、背面扉109、景品払出ユニット110を備える。なお、表示ユニット106及び操作表示パネル107は、POS19に備えつけられることもある。この場合、景品払出装置17は、表示ユニット106及び操作表示パネル107を備えなくてもよい。もしくは、表示ユニット106及び操作表示パネル107を筐体上面から突出させずに筐体上面をフラットにするように筐体に埋設してもよい。その場合、景品払出装置17から払い出された景品Wの視認性は一層向上する。また、景品払出装置17は、点灯部103を備えないこともある。
景品払出装置17は、遊技の結果として得られる景品Wをレーンごとに払い出す。「レーン」とは、図2及び図4に示すように、それぞれ複数あるうちの1の点灯部103、1のレーン制御手段105、1の景品払出ユニット110、を一組とした単位であり、ここでは景品払出装置17は6つのレーンを備えている。
図2に示すように、筐体100は、排出天板100a、正面部100b(遊技客側の面部)及び背面部100c(従業員側の面部)を備える。筐体100の内部には、景品Wが保管されている。
排出天板100aの上面の所定の箇所には、景品Wが排出される景品払出口100d(払出口)が設けられている。ここでは、景品払出口100dは、6カ所に設けられている。このように景品払出口100dを設けることによって、最大で6箇所から景品Wを同時に排出することが可能となる。景品払出口100dは、6箇所に限られるものではなく、景品Wを一度に排出する量によって設置数を増減させてもよい。
景品払出口100dは、図10などを参照して後述するシャッター部260(蓋部)の蓋体264によって通常時は閉鎖されている。
点灯部103は、排出天板100a上の景品払出口100dの近傍に設けられている。点灯部103は、例えばLEDランプを備える。点灯部103は、景品払出口100dと対応する数が設置される。景品Wが排出される景品払出口100dに対応した点灯部103が点灯することによって、景品Wが排出される景品払出口100dの位置を遊技客や従業員に示すことができる。
表示ユニット106は、払い出される景品Wの数などを表示するためのディスプレイ装置であり、例えば液晶モニタなどで構成される。表示ユニット106は、スピーカを備えることもある。この場合、遊技客に対して「いらっしゃいませ」、「景品が出るまでしばらくお待ち下さい」などの音声による情報を発することができる。また、例えばスピーカは景品払出装置17に備えてもよい。
図3に示すように、操作表示パネル107は、景品払出装置17の背面側を向いて設けられている。操作表示パネル107には、表示部107a、エラー発生時点灯部107bが設けられている。
表示部107aは、表示ユニット106と同様に、払い出される景品Wの数などを表示するためのディスプレイ装置であり、例えば液晶モニタなどで構成される。
エラー発生時点灯部107bは、操作表示パネル107の左右の端部に設けられている。エラー発生時点灯部107bは、景品Wの補充要求や搬送不良などのエラー発生時に点灯する。また、エラー発生時の点灯は点灯部103で行っても良い。
さらに操作表示パネル107には、接続されたPOS19の台数を示す点灯部107cが設けられている。この点灯部107cは、例えばLEDランプを備え、POS19が1台併設されている場合にはLEDランプが1つ点灯し、POS19が2台併設されている場合には、2つ点灯する。
また、操作表示パネル107には、点灯部107cに近接して、景品払出装置17のレディ状態を示すレディ点灯部107dが設けられている。このレディ点灯部107dも、例えばLEDランプなどを備える。
操作表示パネル107には、さらにボタン群107eが設けられている。
ボタン群107eは、種々のボタンから構成されている。ボタン群107eは、例えば「在庫確認ボタン」、「景品カートリッジ取り出しボタン」、「テンキー」、「払出しボタン」などを備えることができる。
在庫確認ボタンが押されることによって景品Wの在庫計数を行うことができる。景品カートリッジ取り出しボタンが押されることによって、景品Wを積層して保持する景品カートリッジ111を景品払出装置17から取り出すことができる。また、例えば操作表示パネル107をタッチパネルと液晶にすれば、ボタン群107eや各点灯部103は不要となる。
景品カートリッジ取り出しボタンがPOS19に備えられている場合がある。この場合、POS19の景品カートリッジ取り出しボタンが押されたことに対応して、POS19から景品払出装置17に対して、景品カートリッジ111の取り出しを指示する取出指示信号が送信される。結果として、景品カートリッジ111を景品払出装置17から取り出すことができる。景品カートリッジ111については、図5を参照して後述する。
テンキーによって、例えば、払い出す景品Wの枚数を入力することができる。払出しボタンによって、例えば、景品Wの種類を入力したり、景品Wの払出しを開始することができる。このことにより、景品払出口100dから所定の枚数の景品Wを払い出すことができる。すなわち、テンキー及び払出しボタンを備えることによって、POS19、管理装置25、PC41などから払出指示信号が送信されなくとも景品Wを払い出すことができる。なお、払い出す景品Wの枚数や種類を、獲得したパチンコ玉数やメダル数に応じて自動的に算出することもできる。
図3に示すように背面扉109は、筐体100の背面部100cに設けられている。背面扉109は、把持部109a及び施錠機構109bを備える。
背面扉109は、両開きタイプの扉であり、遊技店の従業員は、把持部109aを握って左右の背面扉109を開閉できる。
施錠機構109bは、例えば、鍵孔に鍵を差し込むことで施錠または開錠が可能な構造を有している。施錠機構109bは、図2に示した主制御手段104と回線を介して接続されることがある。
図4に示すように、一方の背面扉109の側面には、開扉検知手段109cが配置される。この開扉検知手段109cは、例えば、接点スイッチなどで構成される。開扉検知手段109cは、他方の背面扉109の側面が自身(開扉検知手段109c)に接触したことを検知できる。
景品払出ユニット110は、景品カートリッジ111、下部ユニット112、上部ユニット113を備える。景品払出ユニット110は、景品払出装置17の横方向にレーンごとに並列的に配置される。この実施例では、6レーン分の景品払出ユニット110を配置しているが、景品払出ユニット110の配置数は6レーン分に限られるものではなく、その数を増減してもよい。
景品カートリッジ111は、景品Wを積層して保持する箱体である。図5に示すように、景品カートリッジ111は、全体として直方体からなり、複数の一列に並べられた直方体空間からなる景品収納列120から構成される。景品カートリッジ111は、下部ユニット112に出入れ自在に挿入され、かつ下部ユニット112内を移動可能に配置される。
景品カートリッジ111の一方の外側面には、従業員に把持される把持部121が設けられている。把持部121が設置された外側面とは反対側の景品カートリッジ111の外側面には、金属プレート122が配設されている。ここでは、2個の金属プレート122が景品カートリッジ111の外側面の下部に配設されているが、個数及び配置位置はこれに限るものではない。
景品収納列120は、それぞれ景品Wを収納する。例えば、景品Wの厚さが3mmの場合、景品収納列120は、景品Wを150個収納することができる。したがって、3個の景品収納列120で、合計450個の景品Wを収納することができる。ここでは、景品カートリッジ111は、3個の景品収納列120から構成されているが、これに限られるものではなく、景品収納列120の数を増減してもよい。景品収納列120には、それぞれ異なる種類の景品Wを収納させてもよいし、同じ種類の景品Wを収納させてもよい。
景品収納列120の背面及び両側面は壁面で形成されている。景品収納列120は、隣接する景品収納列120の間の側面120aをそれぞれ共有している。
景品収納列120の前面及び天井面は開口されている。景品収納列120の側面前部には、板状のガイド124が景品収納列120に沿って設けられている。
景品収納列120の底面には、中央部及び前面部の一部が切り欠きされ、略C字型に形成された景品ストッパ125が固着されている。景品ストッパ125は、景品収納列120内に積層される景品Wを支持する。
次に図6〜図8を用いて下部ユニット112について詳細に説明する。図6は、下部ユニット112の外側部を説明するための一部拡大斜視図である。図7は、下部ユニット112の内部を示す概略図である。図8は、景品カートリッジ111が下部ユニット112に収容された状態を示す概略図である。
図6に示すように下部ユニット112は、下部筐体112a、カートリッジ挿入口扉112b、ロック機能部112c及び接点スイッチ112dを備える。
下部筐体112aは、中空の箱体であり、景品カートリッジ111を出入自在に収容する。下部筐体112aには、下部筐体112aの外部に開口する景品カートリッジ挿入口112eが形成され、この景品カートリッジ挿入口112eから景品カートリッジ111が出入れされる。
カートリッジ挿入口扉112b、ロック機能部112c及び接点スイッチ112dは、それぞれ景品カートリッジ挿入口112eの近傍に配置される。接点スイッチ112dは、カートリッジ挿入口扉112bの開閉を検知するために設けられている。
ロック機能部112c及び接点スイッチ112dは、レーン制御手段105と回線を介して接続されることがある。
カートリッジ挿入口扉112bは、景品カートリッジ挿入口112eを閉鎖可能な開閉扉として機能する。カートリッジ挿入口扉112bの一端側は、例えば、蝶番などの回動支持部材112fによって下部筐体112aに固定されている。この回動支持部材112fを設けることによって、回動支持部材112fを軸としてカートリッジ挿入口扉112bを開閉することができる。
また、カートリッジ挿入口扉112bの固定側とは反対側の縁部には、係止開口部112gが設けられている。係止開口部112gは、ロック機能部112cと対応する位置に設置される。係止開口部112gは、カートリッジ挿入口扉112bが閉められたときに、ロック機能部112cによって係止される。結果として、カートリッジ挿入口扉112bは、ロック機能部112cによってロックされる。
カートリッジ挿入口扉112bには、図4に示すように、扉把持部113hが設置されている。
下部ユニット112の下部筐体112aの上部には、図7に示すように、上部ユニット113及び排出天板100aが配置される。下部筐体112aの天井面には、上部ユニット113と連通する開口部112jが設けられている。
開口部112jを介して、景品Wが上部ユニット113内に搬送され、最終的に景品払出口100dから払い出される。
図7に示すように下部ユニット112は、ガイド部130、リフト機構140、計数部170、景品搬送部180を収容する。下部ユニット112は、これら以外にも必要に応じて種々のセンサを収容する。「種々のセンサ」は、例えば、下部筐体112aの底面部に配設された初期位置センサ151及び初期位置センサ152である。初期位置センサ151は、景品搬送部180の待機位置に配設される。初期位置センサ152は、計数部170の待機位置に配設され、初期位置センサ151よりも上方に位置する。
ガイド部130は、ガイドレール131、ガイドローラ132、カートリッジ設置板133、キャッチ手段134、マグネット135、位置検出用突起136、位置検知センサ137、カートリッジ移動機構138を備える。
ガイドレール131は、景品カートリッジ挿入口112eの下端位置の両側に、かつ景品カートリッジ挿入口112eから景品カートリッジ挿入口112eの反対側である下部筐体112aの奥に渡って帯状に設置されている。ガイドレール131の一部は、景品搬送部180の一部が、上下方向(ガイドレール131の配設方向に直交する方向)に通り抜けることが可能なように切り欠きされている。ガイドレール131は、挿入された景品カートリッジ111の移動方向をガイドする。
ガイドローラ132は、ガイドレール131の一方の壁面から他方の壁面間に渡って複数本設置される。ガイドローラ132が回転することによって、カートリッジ設置板133が、ガイドレール131に沿ってガイドローラ132上を移動する。
カートリッジ設置板133は、ガイドローラ132上に配置される。カートリッジ設置板133は、景品カートリッジ挿入口112eから挿入された景品カートリッジ111を受けて景品カートリッジ111を支持する。カートリッジ設置板133は、景品カートリッジ111と一体的にガイドレール131の配設方向に移動する。
カートリッジ設置板133には、計数部170及び景品搬送部180が通過可能な切欠き133aが設けられている。
位置検知センサ137は、下部筐体112aの内壁面の所定の位置に配設される。
カートリッジ移動機構138は、それぞれ下部筐体112aの底部に設置されたステッピングモータ138a及びタイミングベルト138bを備える。カートリッジ移動機構138は、ステッピングモータ138aとタイミングベルト138bを接続する所定のギア比のギア部を備えることもできる。
ステッピングモータ138aは、レーン制御手段105によって正逆回転される。ステッピングモータ138aの回転軸には、カートリッジ設置板133上に設置された景品カートリッジ111の移動位置を検知するために回転の有無を検出する為のエンコーダを設けることもできる。
タイミングベルト138bは、ステッピングモータ138aからの動力をカートリッジ設置板133に伝達するための伝達手段である。ステッピングモータ138aが駆動することによって、タイミングベルト138bが駆動する。結果的にカートリッジ設置板133が、ガイドローラ132上を移動する。
(リフト機構140について)
リフト機構140は、ステッピングモータ141、ギア群142、スパイラルシャフト143、リニアシャフト144、クラッチ145を備える。
リフト機構140は、ステッピングモータ141が正常に回転しているかを検知するためのエンコーダを備えることもある。リフト機構140は、計数部170単体または、計数部170とこの計数部170に保持(連結)された景品搬送部180を昇降させる。景品Wの在庫を計数する場合、計数部170は単体で昇降する。景品Wを払い出す場合、計数部170と景品搬送部180は連結した状態で一体的に昇降する。
ステッピングモータ141、ギア群142、スパイラルシャフト143、リニアシャフト144、クラッチ145は、下部筐体112aの底面部に配置されている。
ステッピングモータ141は計数部170単体、または連結された計数部170及び景品搬送部180を昇降させるための駆動源であり、レーン制御手段105によって正逆回転される。
ギア群142は、ステッピングモータ141の動力をスパイラルシャフト143に伝達する。なお、タイミングベルト138bのようなベルト機構やこの他にもチェーン機構によって、ステッピングモータ141の動力をスパイラルシャフト143に伝達させてもよい。
スパイラルシャフト143及びリニアシャフト144は、互いに所定の間隔を空けて並行に配置されている。スパイラルシャフト143及びリニアシャフト144は。下部筐体112aの底面部から開口部112jが開口する天井面に渡って設置されている。
スパイラルシャフト143は、ステッピングモータ141に対してギア群142及びクラッチ145を介して接続されており、ステッピングモータ141から動力を供給されて回転する。スパイラルシャフト143の回転によって計数部170単体、または連結された計数部170及び景品搬送部180が昇降する。
リニアシャフト144は、計数部170及び景品搬送部180の昇降をガイドする。
クラッチ145は、例えば双方向クラッチである。クラッチ145の入力軸は、ステッピングモータ141側のギア群142と接続され、クラッチ145の出力軸は、スパイラルシャフト143側のギア群142に接続される。クラッチ145では、ステッピングモータ141が正転または逆転した場合のどちらの場合においても入力軸と出力軸が回転する。つまり、正転または逆転のどちらの場合であってもステッピングモータ141の動力は、ギア群142とともにスパイラルシャフト143に伝わる。
ただしクラッチ145は、ステッピングモータ141にとっては外乱となるスパイラルシャフト143側からの力(例えば、回転力)を受けると、出力軸がロックする。
クラッチ145はステッピングモータ141を励磁せずに計数部170と景品搬送部180が連結された状態で所定の位置にとどめておきたい場合に使用する。その為、ステッピングモータの励磁を行えば、クラッチ145は不要となる
計数部170及び景品搬送部180は、図8に示すように、景品収納列120に収納された景品Wを下方から支持し、上昇して上部ユニット113まで搬送する。
計数部170は、景品搬送部180の上方に位置する。計数部170は、図7に示したステッピングモータ141の駆動によって、スパイラルシャフト143及びリニアシャフト144に沿って昇降する。
計数部170は、ここでは図示を省略したロック機構を備えており景品搬送部180を保持する。この状態を計数部170と景品搬送部180が連結した状態という。ロック機構は特に限定されず、景品搬送部180を爪で引掛けたり、電磁石で引き付けたりするなど種々の構成を採用することができる。
景品搬送部180は、薄板形状の本体部181、円柱形状の支柱部182、板形状の景品支持台183を備える。景品搬送部180は、計数部170の下方に位置する。景品搬送部180は、スパイラルシャフト143には接続されていない。景品搬送部180は、計数部170に保持されて、リニアシャフト144に沿って昇降し、景品カートリッジ111に積層された景品Wを上部ユニット113まで搬送する。
支柱部182は、本体部181上に並列に設けられている。支柱部182は、景品カートリッジ111に積層されたうちの最下部の景品Wが、上部ユニット113内に確実に搬送されるように所定の高さ(リニアシャフト144に沿う方向の長さ)を有している。支柱部182は、景品支持台183を保持する。
景品支持台183は、ガイドレール131の切り欠きされた部位を通り抜けることが可能な位置に配設され、かつ通り抜けることが可能な大きさに形成される。景品支持台183は、景品カートリッジ111に積層された景品Wを下方向から持ち上げる。
(上部ユニット113について)
次に図9〜図15を用いて上部ユニット113の構成を詳細に説明する。図9は、上部ユニット113を示す斜視図である。図10は、上部ユニット113の内部を示す一部断面図である。図11は、景品押出部210及び景品計数部230の一部を示す斜視図である。図12は、シャッター部260を示す斜視図である。図13は、図12に示したシャッター部260を上から見た斜視図である。図14及び図15は、蓋体264の開閉動作を説明するための斜視図である。
図9に示すように上部ユニット113は、ベース部200(ベース部)、景品押出部210、景品分別部220、景品計数部230、景品払出部240、払出口開閉部250(開閉機構)を具備する。上部ユニット113は、図10に示すようにシャッター部260を具備する。
上部ユニット113は、下部ユニット112から搬送された景品Wを遊技客に払い出す装置である。
(ベース部200について)
図9に示すようにベース部200上には、景品押出部210、景品分別部220、景品計数部230、景品払出部240、払出口開閉部250がそれぞれ配設される。
ベース部200には、ベース部200の表面から裏面を貫通し、下部筐体112aに形成された開口部112j(図10参照)と連通する景品挿入口200aが形成されている。
景品挿入口200aを介して、計数部170及び景品搬送部180が搬送してきた景品Wが上部ユニット113内に挿入される。
図10に示すようにベース部200は、下部筐体112aの上に配設される。ベース部200は、下部筐体112aと一体的に形成されることもある。この場合、ベース部200の下側は下部筐体112aの天井面として機能する。
(景品押出部210について)
図9に示すように景品押出部210は、枠体211、スライドレール212、本体部213、センサ214a,214b、押出板215、押出モータ216を備える。
景品押出部210では、押出モータ216の回転によって本体部213及び押出板215がスライドレール212に沿って水平方向に進退可能にスライドし、景品挿入口200aから挿入された景品Wを景品払出部240に押し出す。
枠体211は、中央部が開口する一対の平板をスペーサ217によって離間して配置したものである。枠体211の所定の箇所には、スライドレール212、センサ214a,214bが配設される。
本体部213は、スライドレール212に取付けられており、押出モータ216の駆動によってベース部200に対して水平方向にスライドする。本体部213の所定の面には、押出板215が取付けられている。
センサ214a,214bは、例えば、光センサなどの非接触センサや各種の接触センサである。
センサ214a,214bは、本体部213が後進端にあるか、前進端まで移動したか否かをレーン制御手段105が検知するために設けられる。センサ214a,214bが、本体部213の側面を読み取ることで本体部213の位置を検知できる。
ここで、「後進端」とは、景品Wの払出しが行われる前の本体部213の待機位置(ホームポジション)を指す。「前進端」とは、本体部213(及び押出板215)が払出し対象の景品Wを景品払出部240に押し出す際の移動限界位置を指す。
センサ214aは、後進端に配設され、センサ214bは、前進端に配置される。
センサ214a,214bは、レーン制御手段105と接続されており、検知信号をレーン制御手段105に出力する。
押出板215は、図11に示すように、基部215a、一対の腕部215b、押出部215cを備える。
押出板215は、平板形状を有しており、本体部213に固定され、本体部213と一体的にスライドする。
一対の腕部215bは、基部215aから図9に示した景品払出部240に向かって延びる。この「延びる」方向を延設方向という。一対の腕部215bの先端側(基部215aとは逆の端側)には、一対の回転ローラ218がそれぞれ設けられる。
一対の回転ローラ218は、基部215aの面方向に直交する回転軸218aを有しており、回転軸218aに対し自由に回転する。
押出部215cは、基部215aに一体的に形成されている。押出部215cは、基部215aに対して略直角方向に曲げられており、かつ図9に示したベース部200に向かって延びる。
押出部215cは、払出し対象の景品Wの側面と当接して、払出し対象の景品Wを景品払出部240まで押し出す。
押出モータ216は、例えばステッピングモータであり、レーン制御手段105によって正逆回転を制御される。押出モータ216の回転軸には本体部213と接触する接触部材216aが配設される。押出モータ216は、変速ギアなどを備えることもある。
接触部材216aは、例えば、ゴムを円筒状形成したものやまたは金属や樹脂を歯車状に形成したものである。なお、接触部材216a及び本体部213は、ラックアンドピニオン方式で接続されることが望ましい。
接触部材216aと本体部213の間に働く摩擦力によって、本体部213がスライドレール212に沿って進退可能にスライドする。
(景品分別部220について)
図9に示すように景品分別部220は、枠体221、シャフト222、一対の保持部材223を備える。図10に示すように景品分別部220は、分別床224を備える。分割床224は一対で配置されるが、図10では、一対の内の一方の分割床224のみを図示している。他方の分割床224は、この一方の分割床224に対向して、景品挿入口200aを挟んだ反対側に配置される。
景品分別部220は、図9に示した景品挿入口200aから挿入された景品Wのうち、払出し対象の景品Wとそれ以外の非払出し対象の景品Wとを一対の分別床224によって分別する。この分別は、景品押出部210が景品Wを景品払出部240に押し出す前に行われる。
枠体221は、シャフト222、一対の保持部材223、一対の分別床224を保持する。
一対の保持部材223は、シャフト222に沿って互いに近づくように、または離れるように移動する。
一対の保持部材223は、互いに対応する形状・機能を備えるので、以下一対の内の一方について説明する。
図10に示すように、保持部材223は、断面が略L字状に形成されている。保持部材223は、ガイド溝228及び傾斜面S2を備える。
ガイド溝228は、第1の部位228a、第2の部位228b、第3の部位228cを備える。
ガイド溝228は、所定の深さ及び幅を有する溝である。ガイド溝228は、開口部112jと対向する保持部材223の表面に設けられる。ガイド溝228は、ベース保持部材223を景品押出部210側から景品払出部240側にかけて貫通している。
ガイド溝228に景品押出部210の腕部215bが挿入されることで、一対の保持部材223はシャフト222上をスライドする。
第1の部位228aは、ベース部200の長手方向に沿って、景品払出部240に向かって延びている。第2の部位228bは、第1の部位228aの終端を基端として第1の部位228aに対して斜めに延びる。また、第2の部位228bは、他方の保持部材223に向かって延びる。第3の部位228cは、第2の部位228bの終端を基端として、景品払出部240に向かって延びている。第3の部位228cは、第1の部位228aの延びる方向に沿っている。
傾斜面S2は、景品挿入口200aから挿入された景品Wを階段状にずらす。傾斜面S2は、景品計数部230と対向している。
一対の分別床224は、板状に形成された本体部224aを備える。
一対の分別床224は、ここでは図示を省略したリンク機構によって一対の保持部材223とそれぞれ接続されている。このリンク機構によって、一対の保持部材223が互いに近づくようにシャフト222上をスライドしたとき、一対の分別床224は、互いに離れるように移動する。
また、一対の保持部材223が互いに離れるようにシャフト222上をスライドしたとき、一対の分別床224は、互いに近づくように移動する。
一対の分別床224は、互いに近づくように移動した際、景品挿入口200aから挿入された景品Wの側部から本体部224aを差し込み、払出し対象の景品Wと非払出し対象の景品Wを分別する。
(景品計数部230について)
図10に示すように景品計数部230は、原位置センサ231、計数センサ232、整列壁部233、ソレノイド234、ソレノイド235、計数ピック236、押圧ピック237を備える。
景品計数部230は、景品押出部210及び景品分別部220に挟まれるように配置されている。景品計数部230が備える各部のうち、整列壁部233、計数ピック236、ソレノイド234,235は、景品分別部220の傾斜面S2に対して景品挿入口200aを挟んだ反対側に配置される。
景品計数部230は、払出し対象の景品Wを計数する。景品Wの計数は、景品分別部220の一対の分別床224が払出し対象の景品Wと非払出し対象の景品Wを分別する前に行われる。
払出し対象の景品Wを計数した後、景品計数部230は、一対の分別床224が払出し対象の景品Wと非払出し対象の景品Wを分別可能とするように、この払出し対象の景品Wと非払出し対象の景品Wとの間に隙間を形成する。この隙間に一対の分別床224の本体部224aが差し込まれる。
原位置センサ231及び計数センサ232は、例えば、光センサなどの非接触センサや各種の接触センサである。
原位置センサ231は、レーン制御手段105が、払出し前の景品Wが待機位置(ホームポジション)にあるか否かを検知するために設けられる。ここでは、原位置センサ231は、景品挿入口200aと分別床224の間に配設されている。原位置センサ231は、上昇または下降してきた景品Wの側面を読み取ることで、最上の景品Wが自身(原位置センサ231)を通過したか否かを検知できる。
計数センサ232は、レーン制御手段105が、計数ピック236を検知するために設けられている。したがって、計数センサ232は、計数ピック236の近傍に配置される。
計数センサ232が、計数ピック236の動作に基づいて「ある」と検知した回数は、払い出される景品Wの枚数としてカウントされる。
原位置センサ231及び計数センサ232は、レーン制御手段105と接続されており、検知信号をレーン制御手段105に出力する。
整列壁部233は、図11に示すように本体部233a、この本体部233aに形成された押出板通過面233b、開口233c,233d、傾斜面S3を備える。
本体部233aは、景品押出部210の本体部213及び押出部215cが通過可能となるように略直方体形状の一部を切り欠いて全体として略L字状となるように形成されている。
開口233c,233dは、本体部233aに縦に並んで設けられており、傾斜面S3から裏面にかけて貫通している。図10に示すように開口233c,233dには、計数ピック236及び押圧ピックがそれぞれ裏面側から挿入されている。
傾斜面S3は、本体部233aの表面の一部であり、景品分別部220の傾斜部材227や傾斜面S2と対向している。傾斜面S3は、傾斜面S2によって階段状にずらされた景品Wと接触して、接触した景品Wを下方から支持する。傾斜面S2と傾斜面S3の傾斜角度は異なる。
ソレノイド234,235は、これらが備える本体に設置されたコイル(図示せず)へ電流を流すことにより可動鉄心が本体に引き込まれる所謂プルタイプのソレノイドである。
ソレノイド234は、計数ピック236を退避させるために設けられる。退避とは、計数ピック236が景品Wと接触しないように付勢される状態を指す。この退避は、例えば景品Wの計数を一端取りやめるときや、景品Wをホームポジションに戻すときに行われる。同様に、ソレノイド235は、押圧ピック237を退避させるために設けられる。
計数ピック236は、整列壁部233の開口233cの後ろに、支点fを回転軸にして回転可能に設けられている。計数ピック236は、ここでは図示を省略した弾性手段(例えば、トーションばねや板ばね、などのばね材)によって傾斜面S2方向に常に付勢されている。
計数ピック236は、開口233cから分別床224が配置されている空間に向かって露出する。計数ピック236は、上昇してきた景品Wと接触して後退する。この結果、計数ピック236全体が支点fを回転軸として後退する。このとき計数ピック236は、計数センサ232と重なる。計数センサ232は、この計数ピック236の重なり動作の回数がWの枚数としてカウントされる。
景品Wが通過すると、計数ピック236は、ばねの復元力により、元の位置に復帰する。そして、計数ピック236の上に計数済みの景品Wが載置される。
計数ピック236は、ソレノイド234の可動鉄心と接続されている。ソレノイド234が駆動され、可動鉄心がソレノイド234の本体に引き込まれる際、可動鉄心によって計数ピック236は引っ張られる。この結果、計数ピック236は、支点fを回転軸にして後退する。このとき、計数ピック236は、開口233c内に引っ込むことになる(計数ピック236の退避動作)。
押圧ピック237は、整列壁部233の開口233d内に挿入されている。押圧ピック237は、計数ピック236と同様にここでは図示を省略したばね(例えば、トーションばねや板ばね)によって傾斜面S2方向に常に付勢されている。押圧ピック237は、開口233d内を進退可能に移動する。
押圧ピック237を、計数ピック236と同様に、所定の箇所に設けられた支点を回転軸にして回転可能に移動するように構成してもよい。
押圧ピック237は、計数ピック236と同様に上昇してきた景品Wと接触する。
この結果、景品Wに押されて押圧ピック237は後退する。このとき、押圧ピック237は、ばねの復元力によって、接触した景品Wを傾斜面S2に押し付ける。
景品Wが通過すると、ばねの復元力により押圧ピック237は、元の位置に復帰する。
押圧ピック237は、ソレノイド235の可動鉄心と接続されている。ソレノイド235が駆動され、可動鉄心がソレノイド235の本体に引き込まれる際、可動鉄心によって押圧ピック237は引っ張られる。この結果、押圧ピック237は、後退する。このとき、押圧ピック237は、先端部まで開口233d内に引っ込むことになる(押圧ピック237の退避動作)。
(景品払出部240について)
景品払出部240は、載置台241、取忘センサ242、壁243、計数チェックセンサ244、駆動モータ245、スライドレール246、センサ247a,247bを備える。
載置台241は、本体部241a及び延設部241bを有している。載置台241は、スライドレール246に沿って上部ユニット113内を垂直方向に昇降可能に設けられており、景品押出部210によって押し出された景品Wを景品払出口100dまで上昇させて遊技客に払い出す。
本体部241aは、載置面241c及び孔241dを備える。本体部241aは、景品分別部220に隣接している。本体部241aは、景品払出口100dと対応する位置(垂直方向に延長した位置)に配設されている。
載置面241cは、景品払出口100dに対向する面であり、景品押出部210によって押し出された景品Wが載置される。
押し出された景品Wが引っかからないように、載置面241cは、分別床224の表面と略同一平面上に配置されることが望ましい。または、載置面241cは、分別床224の表面よりも低い位置にあってもよい。
孔241dは、載置面241cからこの載置面241cの反対側の面に向かって設けられている。孔241d内には、取忘センサ242が配設される
取忘センサ242は、例えば、光センサなどの非接触センサや各種の接触センサである。取忘センサ242は、載置面241cに景品Wが載置されているか否かをレーン制御手段105が判定するために設けられる。
取忘センサ242は、レーン制御手段105と接続されており、検知信号をレーン制御手段105に出力する。
延設部241bは、載置台241において本体部241a以外の部位である。図9に示すように、延設部241bは、所々が屈曲しており、全体が略L字状または略凹字状に形成されている。延設部241bは、本体部241aと接続し、かつ景品分別部220のシャフト222と平行する部位241eと、この部位241eから略直角方向に曲げられ、下部筐体112a(図示せず)に向かって延びる垂直の部位241fを有している。
部位241eの部位241fとは逆側の端部は、スライドレール246に移動可能に取付けられている。
延設部241bの側面241gは、駆動モータ245と接触している。駆動モータ245が回転することによって部位241fは、垂直方向に移動する。この結果、載置台241全体がスライドレール246にガイドされながら垂直方向に移動する。
部位241fの表面において景品分別部220側の隅部(部位241eとの境界部)には、接触端子241hが設けられる。
接触端子241hは、円柱形状を有している。接触端子241hの側面(曲面)は、払出口開閉部250の一部(後述する板部材である押圧板252)と接触している。
スライドレール246は載置台241の移動方向をガイドする。スライドレール246は、部位241fと並行するようにベース部200を貫通している。
壁243は、載置台241を囲うように設けられている。
壁243の景品分別部220側の壁面は、景品Wの移動を阻害しないように開口している。この開口に対して載置台241を挟んで対向する逆側の壁面は、景品押出部210に押圧されて移動してきた景品Wと接触し、景品Wが載置台241から脱落することを防止する。また、この壁面に景品Wが押し付けられることで、景品Wの水平方向(ここでは景品Wの押し出し方向に沿う方向)のズレを直すことができる。
計数チェックセンサ244は、例えば、光センサなどの非接触センサや各種の接触センサである。計数チェックセンサ244は、載置台241に載置された景品Wが、払出し対象の枚数と一致するか否かをレーン制御手段105が判定するために設けられる。
計数チェックセンサ244は、壁243に配設される。計数チェックセンサ244は、上昇した載置台241に載置された景品Wを個別に検知する。
計数チェックセンサ244は、レーン制御手段105と接続されており、検知信号をレーン制御手段105に出力する。
駆動モータ245は、例えば、DCモータであり、レーン制御手段105によって正逆回転を制御される。
駆動モータ245の回転軸には延設部241bの側面241gと接触する接触部材245aが配設される。駆動モータ245は、変速ギアを備えることもある。
接触部材245aは、例えば、ゴムを円筒状または歯車状に形成したものである。接触部材245a及び延設部241bの側面241gは、ラックアンドピニオン方式で接続されることが望ましい。
接触部材245aの上側には、緩衝部材245bが設けられる。緩衝部材245bは、例えば、ゴムを円筒状に形成したものである。緩衝部材245bは、払出口開閉部250の一部(後述する板部材である押圧板252)と接触する。緩衝部材245bは、押圧板252と接触した際の衝撃を吸収する。
なお、緩衝部材245bを接触部材245aと接触させて、接触部材245aの回転に同期させて緩衝部材245bを回転させてもよい。緩衝部材245bが回転することによって、押圧板252に対して景品分別部220方向に向かう力を加えることができる。その場合には、接触部材245a及び緩衝部材245bは、真鍮やプラスチックにより歯車状にして形成してもよいし、各々が異なる素材で異なる形状としてもよい。
センサ247a,247bは、例えば、光センサなどの非接触センサや各種の接触センサである。
センサ247a,247bは、レーン制御手段105が、載置台241が上昇限界位置にあるか、または、下降限界位置(ホームポジション)にあるかを検知するために設けられる。具体的には、センサ247a,247bは、対面に延設部241bの側面241gがあるか否かを検知する。ここで「上昇限界位置」とは、景品払出口100dから、載置台241上の全ての景品Wが露出し、遊技客が苦労なく景品Wを取り出せる位置を指す。「下降限界位置」とは、図10に示したように載置台241の本体部241aがベース部200に載置される位置である。
センサ247aは、載置台241の上昇限界位置に配設される。ここでは、センサ247aは、スライドレール246のシャッター部260側の一端部の近傍に配置されている。
センサ247bは、載置台241の下降限界位置に配設される。ここでは、センサ247bは、下部筐体112aの所定の箇所に設けられる。
センサ247a,247bは、レーン制御手段105と接続されており、検知信号をレーン制御手段105に出力する。
(払出口開閉部250について)
図9に示すように払出口開閉部250は、保持板251、押圧板252を備える。
払出口開閉部250は、シャッター部260の蓋体264を移動させて、景品払出口100dを露出させる。
保持板251は、ベース部200に設けられている。保持板251の表面251aは、載置台241の部位241fの表面と同じ方向を向いている。表面251aには弧状の貫通孔251bが形成されている。

貫通孔251bは、支点fを中心とする仮想的な円の円周上に沿って配設されている。貫通孔251bは、押圧板252が脱落してしまわないように保持するために設けられる。
押圧板252は、薄板形状に形成され、表面252a(少なくとも載置台241の上昇方向に延びる面)、第1の側面252b、第2の側面252c、複数の貫通孔252dを備える。さらに押圧板252は、係止突起252eを備える。
押圧板252は、支点fを軸として回転可能に保持板251に設けられる。押圧板252は、例えばトーションばねによって景品分別部220とは逆側に常時付勢されるように設けることができる。
図9では、景品Wの払出しがまだ行われていない状態を示しており、載置台241は上昇していない。このとき押圧板252は、初期状態として、第1の側面252bが載置台241の上昇方向に対して所定の角度(例えば45°)となるように付勢される。
表面252aは、保持板251の表面251aと同じ方向を向いている。
第1の側面252bの一端側は、載置台241の延設部241bに設けられた接触端子241hと接触する。第1の側面252bの他端側は、緩衝部材245bと接触する。
第2の側面252cは、第1の側面252bの反対側に位置する。第2の側面252cと第1の側面252bは、互いに略ハ字状となるように、異なる所定の角度をもって設けられている。
第2の側面252cは、押圧板252が回転した際、ここでは図示を省略したシャッター部260と接触して、シャッター部260を水平方向に押圧する。
複数の貫通孔252dは、表面252aに設けられている。複数の貫通孔252dは、軽量化のために設けられる。
係止突起252eは、例えば略円柱形状に形成される。係止突起252eは、表面252aから保持板251に向かって突出する。
係止突起252eの先端は、保持板251の貫通孔251bに挿入される。係止突起252eは、押圧板252が回転した際、貫通孔251bに沿って、この貫通孔251b内を移動する。
係止突起252eの先端部は、係止突起252eが、貫通孔251bから脱落してしまうことを防止するためにフランジ状に形成されることが望ましい。
以上のように構成された払出口開閉部250では、載置台241の上昇に伴い、接触端子241hによって、第1の側面252bが景品分別部220方向に押圧される。この結果、押圧板252全体が、支点fを軸として景品分別部220側に回転する。
そして、第2の側面252cがシャッター部260を水平方向に押圧する。この結果、シャッター部260の蓋体264による景品払出口100dの閉鎖が解除され、景品払出口100dが露出する。
なお、駆動モータ245の接触部材245aの回転に同期して緩衝部材245bが回転する場合、第1の側面252bには、景品分別部220方向に向かう力が加えられる。このことにより押圧板252を押圧する載置台241の負担が軽減される。
(シャッター部260について)
図12に示すようにシャッター部260は、一対のガイドレール261、ベース部262(基台)、一対の摺動部材263、蓋体264、押圧板接触部265、ばね部266を備える。シャッター部260は、図13に示すように4つの支持部材267(接続部材)、一対の摺動部材268を備える。なお、図13、図14では、図面を見やすくするためにばね部266や一対のガイドレール261の図示を省略している。
図12に示すように、シャッター部260は、上部ユニット113内において、排出天板100aに設けられる。
一対のガイドレール261は、排出天板100aに固定されている。一対のガイドレール261は、断面が凹字状に形成されており、互いに凹部を対向させて、かつ所定の距離をあけて設けられる。一対のガイドレール261は、図9に示したベース部200の長手方向に沿って延びる。一対のガイドレール261には、ベース部262及び押圧板接触部265が移動自在に取付けられる。一対のガイドレール261は、ベース部262及び押圧板接触部265の移動方向をガイドする。
ベース部262は、長手部と短手部を有する箱状に形成されている。ベース部262は、底面部262a、側面部262b〜262e(第1の側面部)を有している。ベース部262には、押圧板接触部265及び蓋体264が取付けられる。
底面部262aの表面(第1の面)は、短辺と長辺を有する略長方形状を有している。底面部262aの払出口開閉部250側には略長方形状の開口262f(第2の開口)が形成されている。
開口262fは、景品払出口100dと対応する形状を有している。開口262fは、景品払出口100dよりも若干広く(大きく)形成されることが望ましい。開口262fには、景品W及び載置台241が出入れ自在に挿入される。
側面部262b〜262eは、それぞれ略長方体形状を有している。
側面部262b、262cは、底面部262aの短辺に沿っており、底面部262aを挟んで互いに対向している。
側面部262bは、開口262fに隣接しており、払出口開閉部250と対向している。側面部262bには、開口262fに連通する切欠262gが形成されている。
切欠262gは、上昇した載置台241の延設部241bとベース部262が互いに干渉しないために設けられる。
側面部262d、262eは、底面部262aの長辺に沿っており、底面部262aを挟んで互いに対向している。
図13に示すように、側面部262d、262eには、支持部材267を介して蓋体264が回動可能に取付けられる。側面部262d、262eは、対応する形状及び構成を有しており、以下、側面部262dについて詳細に説明し、側面部262eの詳細な説明は省略する。
側面部262dには、貫通孔262h、262i、切欠262j、一対の内の一方の摺動部材263が設けられる。
貫通孔262h、262i、切欠262jは、蓋体264の回動をガイドする。貫通孔262h、262iは、切欠262jを挟むように配置されている。貫通孔262h、262i、切欠262jは、それぞれ対応する形状を有している。
貫通孔262h、262iの一部は、蓋体264の回動方向に沿って弧状に形成されている。この弧状の部分は、支点fを中心とする仮想的な円の円周上に沿っている。
同様に切欠262jの一部も蓋体264の回動方向に沿って弧状に形成されている。
一対の摺動部材263は、例えば、ゴム、プラスチック、金属などを略円柱形状に形成したものである。
図12に示すように一対の摺動部材263は、一対のガイドレール261の凹部にそれぞれ挿入される。一対の摺動部材263は、この凹部と摺動して、一対のガイドレール261と相対的に移動する。一対の摺動部材263を、一対のガイドレール261の凹部内を転動可能なように構成してもよい。
図13に示すように蓋体264は、略直方体形状を有しており、表面264a(第3の面)、側面264b〜264e(第2の側面部)を備えている。
蓋体264は、ベース部262内(底面部262a、側面部262b〜262eに囲まれた空間内)に配置される。蓋体264は、ベース部262の側面部262c側に寄っている。
蓋体264は、支持部材267を介してベース部262に回動可能に取付けられており、表面264aの反対側の面(第2の面)と底面部262aとの間には、所定の高さの隙間が空けられている。
蓋体264は、景品Wの払出しが行われていないときは、景品払出口100dを閉鎖し、景品Wの払出しの際には、図14に示すように排出天板100aの下側に引っ込み、景品払出口100dを露出させる。
景品払出口100dを閉鎖しているとき、表面264aは、景品払出口100dから露出する。このとき表面264aは、排出天板100aの上面と面一となることが望ましい。
側面264b〜264eは、一部がベース部262の側面部262b〜262eに覆われており、他部は側面部262b〜262eから外に露出している。この露出している他部は、図10に示すように景品払出口100dの壁面に囲まれている。
側面264bは、ベース部262の開口262f側に位置し、ベース部262の側面部262bと対向している。
側面264c(第2の接触部)は、側面264bの反対側の面であり、ベース部262の側面部262cと対向している。
側面264dは、側面264b及び側面264cの一端側同士を接続しており、ベース部262の側面部262dと対向している。側面264dは、ベース部262の側面部262dに設けられた貫通孔262h、262i、切欠262jとも対向している。
側面264dには、支持部材267及び、一対の内の一方の摺動部材268が設けられている。
側面264eは、側面264dの反対側の面であり、側面264b及び側面264cの他端側同士を接続している。側面264eは、ベース部262の側面部262eと対向している。側面264eは、ベース部262の側面部262eに設けられた貫通孔262h(図示せず)、262i、切欠262j(図示せず)とも対向している。
側面264eには、側面264dと同様に、支持部材267及び一対の内のもう一方の摺動部材268が設けられる。
4つの支持部材267は、略直方体形状でかつ薄板形状を有している。支持部材267は、ベース部262と蓋体264を接続する。
4つの内の2つの支持部材267の一端は、ベース部262の側面部262dに支点fを軸として回動可能に設けられる。そして、この2つの支持部材267の他端側は、係止突起267bによって蓋体264の側面264dに回転可能に設けられる。
同様に、残りの支持部材267は、ベース部262の側面部262e及び蓋体264の側面264eに設けられる。蓋体264の側面264eにも図示を省略した係止突起267bが設けられる。
このように支持部材267が、ベース部262と蓋体264に対して回動可能に設けられることで、結果として、ベース部262と蓋体264は互いに相対的に回動する。
支持部材267は、ばね267c(弾性体)によって、蓋体264が景品払出口100dを閉鎖しているときは、底面部262aに対して起立した状態に付勢される。支持部材267は、景品Wの払出しが行われているときは、図14に示すように、底面部262aに沿うように倒れた状態に付勢される。ばね267cは、例えばトーションばねである。
係止突起267bは、例えば略円柱形状に形成される。係止突起267bは、支持部材267を貫通して、蓋体264の側面264d(または側面264e)から、ベース部262の側面部262d(または側面262e)の貫通孔262h(または側面262i)に向かって突出する。
係止突起267bは、貫通孔262h(または貫通孔262i)に挿入される。係止突起267bは、蓋体264がベース部262に対して回動した際、貫通孔262h(または貫通孔262i)の弧状の淵部に沿って、この貫通孔262h(または貫通孔262i)内を移動する。
係止突起267bの先端部は、係止突起267bが、貫通孔262h(262i)から脱落してしまうことを防止するためにフランジ状に形成されることが望ましい。
一対の摺動部材268は、蓋体264がベース部262に対して回動した際、ベース部262の切欠262jに沿って移動する。一対の摺動部材268は、回動時に、蓋体264がグラついてしまうことを抑えるために設けられる。
図12に示すように押圧板接触部265は、長手部と短手部を有し、全体として略凹字状でかつ薄板状に形成されている。押圧板接触部265の長手方向とベース部262の長手方向は一致する。押圧板接触部265は、底面部265a、側面部265b、265cを有している。
押圧板接触部265は、押圧板252(図9参照)によって押圧される。この結果、ベース部262など(ベース部262、このベース部262に取り付けられた蓋体264、押圧板接触部265)が一体的に、排出天板100aに対して略水平に移動する。
底面部265aは、ベース部262の底面部262aと同じ方向を向いている。底面部265aは、表面(排出天板100aとは逆側の面)及びその裏面(排出天板100aと対向する面)を有する。底面部265aの裏面には、ばね部266のばね266bが接続される。
図13に示すように底面部265aの払出口開閉部250に対向する一端側には、長手方向に沿って切欠265dが形成されている。この切欠265dには、押圧板252が出入れ自在に挿入される。
図12に示すように側面部265b、265cは、略長方体形状を有している。側面部265b、265cは、底面部265aの長辺に沿っており、底面部265aを挟んで互いに対向している。
側面部265b、265cは、底面部265aの表面から下に向かって突出している。
側面部265bは、ベース部262の側面部262eに取付けられる。この結果、押圧板接触部265は、ベース部262に固定される。
側面部265cには一対の内の一方の摺動部材263が設けられる。
側面部265b、265c間には、切欠265dから一部が露出するように接触部材265eが設けられる。
接触部材265eは、例えば、ゴム、プラスチック、金属などを略円柱形状に形成したものである。
ばね部266は、ばね保持板266a及びばね266bを備える。
ばね保持板266aは、薄板形状を有している。ばね保持板266aは、排出天板100aから下に向かって突出している。ばね保持板266aは、ベース部262の側面部262bと同じ方向を向いている。ばね保持板266aは、押圧板接触部265の接触部材265eと対向している。
ばね保持板266aには、ばね266bの一端側が取付けられる。
ばね266bは、例えば、コイルばねである。ばね266bは、ばね保持板266aと押圧板接触部265を接続する。ばね266bは、押圧板接触部265をばね保持板266a側に引っ張っている。「ばね保持板266a側」とは、払出口開閉部250の押圧板252が、押圧板接触部265を押圧する方向の反対側を意味する。
ベース部262などが移動したとき、ばね266bは、押圧板接触部265に引っ張られる。
払出口開閉部250の押圧板252による押圧が解除されると、ばね266bは、復元力によって元の状態に復帰する。したがってこのとき、ばね266bは、押圧板接触部265をばね保持板266a側に引っ張る。この結果、ベース部262などが元の位置まで戻される。「元の位置」とは、蓋体264が景品払出口100dを閉鎖する位置である。
なお、ばね266bは、上記した機能を有する物であれば、コイルばねでなくともよい。
(蓋体264の開閉動作について)
以上の構成されたシャッター部260の蓋体264の開閉動作について説明する。
上記したように、景品Wの払出しが行われていないときは、蓋体264は景品払出口100dを閉鎖している(図13参照)。
景品Wの払出しの際、図15に示すように、載置台241は、上昇する。このとき、載置台241は、接触端子241hによって払出口開閉部250の押圧板252の第1の側面252bを押圧しながら上昇する(図中の矢印A1参照)。この結果、押圧板252が、シャッター部260の押圧板接触部265に向かって回動する(図中の矢印A2参照)。
押圧板252の第2の側面252cは、押圧板接触部265の切欠265dに挿入されて、接触部材265eを押圧する。この結果、押圧板接触部265が、コイルばね266bを引っ張りながら、ベース部262などが排出天板100aに対して略水平に移動を始める(図中の矢印A3参照)。
このとき、蓋体264の側面264cは、図10に示すように、対向する景品払出口100dの壁面(接触部)と接触する。ベース部262などの移動に伴って、蓋体264は、景品払出口100dの壁面によって、この移動する方向とは逆方向に押圧される。また例えば、蓋体264の側面264cと対向する景品払出口100dの壁面が接触されることにより蓋体264を押圧するのではなく、一対の摺動部材268を押圧してもよい。この場合、景品払出口100dの側面や近傍に一対の摺動部材268と接触する接触部材を設け、一対の摺動部材268を押圧するように構成することができる。この接触部材として、例えば、レール状の部材や、図12に示したばね保持板266aのような板状の部材が考えられる。例えば、レール状の部材は、図13に示した側面部262d,262eに沿っており、かつ切欠262jに沿う屈曲部を備え、一対の摺動部材268の移動をガイドする。一対の摺動部材268は、板状の部材に押圧されてレール状の部材に沿って移動する。
このように蓋体264が押圧されると、蓋体264に引っ張られるように支持部材267(図14参照)が支点fを軸としてベース部262の開口262f方向に回転する。結果的に、蓋体264が、ベース部262内に収容されるように移動する。このとき、ばね267cの復元力により、支持部材267及び蓋体264を元の位置に復帰させる力が働くが、蓋体264の表面264aが排出天板100aに押さえつけられるので、支持部材267及び蓋体264は図14に示した状態に維持される。
またこのとき、ばね266b(図12参照)の復元力により、押圧板接触部265などを元の位置に復帰させる力が働くが、景品Wの払出し中は、常に押圧板252が押圧板接触部265を押圧しているため、押圧板接触部265などが元の位置に復帰することはない。
最終的に、蓋体264は、排出天板100aの下側に全体が引っ込み、景品払出口100dが露出する。このとき、ベース部262の開口262fは、景品払出口100dと対応する位置に移動するので、景品W及び載置台241は、開口262fを通過して景品払出口100dまで上昇することができる。
景品Wの払出しが終了し、載置台241が下降した場合、ばね266bの復元力により押圧板接触部265が引っ張られ、押圧板接触部265は、押圧板252を復帰方向に押圧する。押圧された押圧板252は、やがて自重により図9に示した位置まで自然に復帰する。
なお、押圧板252を保持板251に取り付ける際に、ばねを用いた場合、押圧板252は、ばねの復元力によって図9に示した位置まで復帰する。
最終的に、ベース部262などは、元の位置に復帰し、蓋体264は、景品払出口100dを閉鎖する。
以上が、第1の実施形態に係る景品払出装置17の構成についての説明である。
(景品Wの計数及び移動について)
次に、景品払出装置17による払出し対象の景品Wの計数及び載置台241までの移動について図16、図17を用いて説明する。図16は、景品Wの計数動作を説明するための一部断面図である。図16では、景品Wについて、上から順にW1〜W5、Wnの符号を付している。図17は、景品Wの移動について説明するための斜視断面図(図9のA−A断面)である。
図16は、連結された計数部170及び景品搬送部180によって景品Wが、下部筐体112aの開口部112j及びベース部200の景品挿入口200aを介して上部ユニット113内に搬送されているところを示している。すなわち、上昇した景品Wのうち、払出し対象の景品Wの一端側が計数ピック236を乗り越えて、一端側が計数ピック236上に保持された状態を示している。
ここでは、一例として、払出指示信号に払い出される景品Wの枚数が4枚であることを示す情報が含まれている。この払出指示信号に基づいて景品W1〜W4が遊技客に払い出される。
景品Wが上昇すると、景品Wの側面が押圧ピック237と接触する。押圧ピック237は景品Wを水平方向に押して、傾斜面S2に押し付ける。
なお、このとき、一対の保持部材223は、互いに接近した状態であり、一対の分別床224は互いに離れている。したがって、一対の分別床224が、景品Wの上昇に干渉することはない。
傾斜面S2に押し付けられた景品Wは、傾斜面S2と接触しつつ、傾斜面S2に沿って上昇していく。景品Wは、全体として景品W1から順に整列壁部233方向に突き出るように階段状にずれながら上昇していくことになる。これにより、密接して積層収容されていた景品W毎の境が明確になる。
景品Wは、押圧ピック237を通過すると、傾斜面S3と接触する。
傾斜面S3は、傾斜面S2よりも傾斜が急なため、景品Wは、傾斜面S3側が持ち上がるように傾いた姿勢で上昇していく。
このとき、押圧ピック237によって傾斜面S2に押し付けられた景品Wnは、全体的に略水平姿勢を保っている。したがって、傾斜面S3側において、景品Wnとその直上の景品Wとの間には隙間が形成される。このように押圧ピック237を備えることにより、容易に景品W間に隙間を形成することができる。景品W間に隙間が形成されることで更に景品W毎の境が明確になる。
上昇した景品Wは、計数ピック236と接触する。計数ピック236は、景品Wに押されて、支点fを回転軸として後退し計数センサ232と重なる。この結果、計数センサ232は、計数ピック236があることを検知する。計数センサ232は、このあることを示す検知信号をレーン制御手段105に出力する。この結果、レーン制御手段105によって、計数ピック236が計数センサ232と重なった回数が、払出し対象の景品Wの枚数として計数される。
景品Wが通過すると、計数ピック236は、ばねの復元力により、元の位置に復帰しようとする。この結果、計数ピック236は、計数センサ232から離れる。
計数センサ232を通過した景品Wの一端側は、計数ピック236上に載置される。このとき、計数ピック236の先端は、払出し対象の景品Wと非払出し対象の景品Wの間に介在する。
4枚目の景品W4が、計数ピック236を通過し、払出し対象の景品Wの枚数が4枚としてカウントされると景品Wの上昇は停止する。このとき、払出し対象である景品W1〜W4は計数ピック236上に載置された状態である。
この後、払出し対象である景品W1〜W4と、非払出し対象である景品W5との間に隙間を形成するために、連結された計数部170及び景品搬送部180が若干下降する(図中の矢印A1参照)。
この後、図17に示すように景品押出部210の押出板215(本体部213)が前進して、払出し対象の景品W1〜W4を載置台241まで押圧する。
このとき、景品押出部210の腕部215bが一対の保持部材223のガイド溝228を通過することによって、一対の保持部材223はシャフト222上を互いに離れる方向にスライドする。したがって、一対の保持部材223が景品W1〜W4の移動に干渉することがない。
最終的に景品W1〜W4が載置台上に載置される。
以上が、景品Wの計数及び移動についての説明である。
(主制御手段104について)
次に図18を参照して主制御手段104の機能について説明する。図18は、主制御手段104の機能を示す機能ブロック図である。
図18に示すように主制御手段104は、制御部104a、ボタン検知手段104b、指示信号生成部104c、払出指示部104d、通信部104eを備える。なお、制御部104a、ボタン検知手段104b、指示信号生成部104c、払出指示部104d、通信部104eのうちの少なくとも一部をPOS19、管理装置25、PC41が有してもよい。
主制御手段104は、レーン制御手段105よりも上流の制御装置であり、レーン制御手段105に対して制御信号を送信して、景品Wの払出しや在庫の計数などの種々の制御を行わせる。主制御手段104は、点灯部103、表示ユニット106及び操作表示パネル107なども制御できる。
主制御手段104は、通信部104eを介して管理装置25、POS19、PC41などと種々の信号を送受信する。例えば、払出指示信号などを受信する。主制御手段104は、取出指示信号を受信することもある。
主制御手段104は、計数した景品Wの枚数を示す情報を管理装置25、POS19、PC41などに出力することもできる。
主制御手段104は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。
制御部104aはボタン検知手段104b、指示信号生成部104c、払出指示部104d、通信部104eを制御する。
制御部104aは、図7に示したキャッチ手段134と接続されており、各レーンにおいて、景品カートリッジ111が景品カートリッジ挿入口112eに適切に挿入されているかを判定することができる。景品カートリッジ111が景品カートリッジ挿入口112eに適切に挿入されていなかった場合、制御部104aは、そのレーンの景品Wの払出しや在庫計数を行わないようレーン制御手段105を制御する。なおこの判定を、レーン制御手段105が行ってもよい。
制御部104aは、図3、図4に示した施錠機構109b、開扉検知手段109cなどと接続されており、施錠機構109bが解錠されているか否かや背面扉109の開閉状態を判別することができる。施錠機構109bや背面扉109が開いていた場合、景品Wの景品Wの在庫計数や払出しは行われない。
ボタン検知手段104bは、ボタン群107eの各ボタンの操作を検知する。例えば、払出しボタンの押下操作や払い出す景品Wの枚数の入力操作を検知する。ボタン検知手段104bは、これらの入力操作を指示信号生成部104cに通知する。
指示信号生成部104cは、ボタン検知手段104bから送信された通知を受信すると、制御部104aに対して払出指示信号を出力する。この払出指示信号には、景品Wの種類や数の情報が含まれている。
払出指示部104dは、指示信号生成部104c、POS19、管理装置25、PC41などから出力された払出指示信号を制御部104aが受信したことに対応してレーン制御手段105を制御して景品Wを遊技客に払い出させる。
通信部104eには、LANケーブルやPOS19と接続される専用ケーブル、レーン制御手段105及び各種センサなどとの配線が接続される。このことによって、主制御手段104は、ネットワーク3、POS19、レーン制御手段105などと接続され、種々の信号が送受信できる。
(レーン制御手段105について)
次に図19を参照してレーン制御手段105の機能について説明する。図19は、レーン制御手段105の機能を示す機能ブロック図である。
図19に示すように、レーン制御手段105は、制御部105a、搬送制御部105b、昇降制御部105c、計数演算部105d、エラー判定部105e、景品押出制御部105f、載置台制御部105g、ソレノイド制御部105h、通信部105iを備える。
なお、制御部105a、搬送制御部105b、昇降制御部105c、計数演算部105d、エラー判定部105e、景品押出制御部105f、載置台制御部105g、ソレノイド制御部105h、通信部105iのうちの少なくとも一部を主制御手段104、POS19、管理装置25、PC41などが有してもよい。
レーン制御手段105は、主制御手段104に制御されて、景品Wの払出しや在庫の計数などを行う。ここでは、主に景品Wの払出しについて説明する。
レーン制御手段105は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。RAMは、払出枚数情報を保持する保持部である。
制御部105aは、搬送制御部105b、昇降制御部105c、計数演算部105d、エラー判定部105e景品押出制御部105f、載置台制御部105g、ソレノイド制御部105h、通信部105iを制御する。
制御部105aは、図6に示したロック機能部112cや接点スイッチ112dと接続されており、カートリッジ挿入口扉112bが閉められているか否か、ロック機能部112cによりロックされているか否かを検知することができる。
制御部105aは、例えば、ロック機能部112cによりカートリッジ挿入口扉112bがロックされていない場合、景品Wの払出しを行わない。
制御部105aは、全ての払出し予定の景品Wが、計数部230の計数ピック236を通過したことに対応させて、昇降制御部105cを制御して、計数部170及び景品搬送部180の上昇を停止させることができる。
昇降制御部105cは、初期位置センサ151,152、原位置センサ231と接続されている。昇降制御部105cは、図7に示したステッピングモータ141の回転を制御してスパイラルシャフト143を回転させ、連結された計数部170及び景品搬送部180を昇降させる。この結果、景品Wが、下部ユニット112から上部ユニット113まで搬送される。
昇降制御部105cは、制御部105aに制御されてステッピングモータ141の回転を停止することもある。例えば、上記したように全ての払出し予定の景品Wが、計数部230の計数ピック236を通過した場合や、景品Wの払出し中にエラーが発生した場合である。
昇降制御部105cは、原位置センサ231による景品Wの検知結果に対応させて、計数部170及び景品搬送部180の昇降速度を可変させたり昇降を停止させたりする。
昇降制御部105cは、例えば、原位置センサ231が最上の景品Wを検知するまでは速い第1の速度で上昇させ、原位置センサ231が最上の景品Wを検知してからはこの第1の速度よりも遅い第2の速度で上昇させる。この第1の速度と第2の速度比は、例えば、第1の速度:第2の速度=2:1である。
計数演算部105dは、図10に示した計数センサ232、計数チェックセンサ244と接続されている。
計数演算部105dは、計数センサ232、計数チェックセンサ244からそれぞれ出力された検知信号に基づいて景品Wの枚数をそれぞれ算出する。計数演算部105dは、算出した景品Wの枚数を示す情報を制御部105aやエラー判定部105eに出力する。
検知信号は、例えば、所定の交流波形状を有する信号である。例えば、計数チェックセンサ244が光センサであった場合を説明すると、すでに述べたように景品Wの側面の中央部では光の反射量が多くなり、計数チェックセンサ244が出力する検知信号のレベルは最も高くなる。また、景品Wが存在しない場所や隣接する景品Wの境界部では、光の反射量が少なくなるので、計数チェックセンサ244が出力する検知信号のレベルは低くなる。検知信号は、この高低に対応した波形となる。
計数演算部105dは、このような波形を有する検知信号の値と閾値とを比較して、この検知信号の値が閾値を超えた回数を、景品Wの枚数としてカウントすることができる。
検知信号が方形波の場合もある。この場合、計数演算部105dは、この方形波の立ち上がり位置または立ち下り位置を「景品Wが1枚ある」としてカウントする。
計数演算部105dは、景品Wの枚数を示す情報をエラー判定部105eに出力する。
エラー判定部105eは、計数演算部105dが計数センサ232が出力した検知信号に基づいて算出した景品Wの枚数と、計数チェックセンサ244が出力した検知信号に基づいて算出した景品Wの枚数が一致するか否かを判断する。
エラー判定部105eは、算出された景品Wの枚数が一致しなかった場合には、景品計数部230による払出し対象の景品Wの計数及び分別が正常に行われなかったことを示す分別エラー信号を制御部105aに出力する。この分別エラー信号を受信した制御部105aは、景品Wの払出しを停止する(景品Wの払出しエラー)。
なお、エラー判定部105eは、計数センサ232が出力した検知信号に基づいて算出された景品Wの枚数を用いず、払出指示信号に含まれる払出し予定の景品Wの枚数と、計数チェックセンサ244が出力した検知信号に基づいて算出された景品Wの枚数が一致するか否かを判断することで、分別エラー信号を出力するようにしてもよい。
景品押出制御部105fは、図9に示した押出モータ216、センサ214a,214bと接続されており、押出モータ216を駆動させて景品押出部210の本体部213及び押出板215を進退可能にスライドさせる。
景品押出制御部105fは、本体位置センサ214a,214bが出力した検知信号に基づいて、本体部213及び押出板215のスライドを停止させる。
載置台制御部105gは、図10に示した駆動モータ245、センサ247a,247b、取忘センサ242と接続されており、駆動モータ245を駆動させて載置台241を昇降させる。載置台制御部105gは、センサ247a及びセンサ247bが出力した検知信号に基づいて、載置台241の昇降を停止させる。
載置台制御部105gは、取忘センサ242の検知信号に基づいて、載置台241上に景品Wがあるか否かを判定する。
ソレノイド制御部105hは、図10に示したソレノイド234,235と接続される。ソレノイド制御部105hは、ソレノイド234,235が有しているコイルへの電流のON・OFFを制御し、可動鉄心をソレノイド234,235の本体に出入れする。この結果、払出しのエラー時に計数ピック236や、押圧ピック237が退避される。
通信部105iには、LANケーブルや制御用の信号線を接続することができ、このことによって、各装置、各センサ、各モータ、エンコーダなどがそれぞれ接続されて、種々の制御信号や検知信号が送受信される。
(レーン制御手段105による制御について)
次に図20を参照して、景品Wを計数及び払出しに係るレーン制御手段105の制御について説明する。図20は、レーン制御手段105の制御を示すフローチャートである。
(1)払出し動作の開始(ステップS101〜S103)
レーン制御手段105は、連結された計数部170及び景品搬送部180を上昇させて、景品Wを下部ユニット112から上部ユニット113まで搬送する。
このとき、レーン制御手段105は、速い第1の速度で連結された計数部170及び景品搬送部180を上昇させる(ステップS101)。
レーン制御手段105は、原位置センサ231が最上の景品Wを検知するまで、ステップS101の処理を繰り返す(ステップS102のNo)。
原位置センサ231が最上の景品Wを検知した場合(ステップS102のYes)、レーン制御手段105は、上昇速度を第1の速度よりも遅い第2の速度に変更する(ステップS103)。
なお、この払出し動作の開始時に、すでに最上の景品Wが原位置センサ231と対応する位置まで上昇している(待機している)場合がある。この場合、ステップS101及びステップS102の動作は省略される。
(2)計数処理(ステップS104〜S106)
第2の速度で上昇した景品Wは、図16を用いて説明したように、それぞれ階段状にずれながら計数ピック236を乗り越えていく。この乗り越えた景品Wは、計数センサ232(計数演算部105d)によって払出し対象の景品Wとしてカウントされていく(ステップS104)。
レーン制御手段105は、計数センサ232によるカウントが、払出指示信号に含まれる払出し予定の景品Wの枚数と一致するまでステップS104の動作を繰り返す(ステップS105のNo)。
計数センサ232によって検知された景品Wの枚数と、払出指示信号に含まれる払出し予定の景品Wの枚数とが一致した場合(ステップS105のYes)、レーン制御手段105は、連結された計数部170及び景品搬送部180の上昇を停止する(ステップS106)。
(3)景品Wの押し出し(ステップS107〜S110)
レーン制御手段105は、連結された計数部170及び景品搬送部180を所定量下降させて払出し対象の景品Wと、非払出し対象の景品Wとの間に隙間を形成する(ステップS107)。
レーン制御手段105は、押出モータ216を制御して景品押出部210の本体部213を前進させる(ステップS108)。この結果、払出し対象の景品Wが、景品分別部220から景品払出部240の載置台241に押し出される。
レーン制御手段105は、センサ214bによって、本体部213が前進端まで移動したことが検知されるまで、ステップS108の処理を繰り返す(ステップS109のNo)。
センサ214bによって、本体部213が前進端まで移動したことが検知された場合(ステップS109のYes)、レーン制御手段105は、押出モータ216を制御して景品押出部210の本体部213を停止させる(ステップS110)。このとき、載置台241への払出し対象の景品Wの載置が完了する。
(4)エラーチェック(ステップS111〜S113)
レーン制御手段105は、駆動モータ245を制御して載置台241を上昇させる(ステップS111)。このとき、計数チェックセンサ244によって載置台241上の景品Wが個別に検知される。
レーン制御手段105は、計数チェックセンサ244による検知結果に基づいて、景品計数部230による払出し対象の景品Wの計数及び分別が正常に行われたか否かを判定する(ステップS112)。
レーン制御手段105が、景品計数部230による払出し対象の景品Wの計数及び分別が正常に行われてないと判定した場合(ステップS113のNo)、景品払出し動作は終了する。この場合、レーン制御手段105は、載置台241の上昇を停止させたり、警報を出したりする。
(5)払出し動作の継続(ステップS113のYes〜S117)
レーン制御手段105が、景品計数部230による払出し対象の景品Wの計数及び分別が正常に行われていると判定した場合(ステップS113のYes)、レーン制御手段105は、引き続き載置台241を上昇させる(ステップS114)。このとき、レーン制御手段105は、載置台241をステップS111での上昇速度よりも速い速度で上昇させてもよい。上昇速度を速くすることで、払出しに掛かる時間が短縮できる。
ステップS114の後、載置台241が上昇すると押圧板252の回動によってベース部262などが移動を始め、景品払出口100dが露出する(ステップS115)。なお、ベース部262などが移動を始めるタイミングは、ステップS114以前でもよく、例えば、ステップS111の直後でもよい。
レーン制御手段105は、センサ247aによって、載置台241が上昇限界位置まで上昇したことが検知されるまで、ステップS114の処理を繰り返す(ステップS116のNo)。
センサ247aによって、載置台241が上昇限界まで上昇したことが検知された場合(ステップS116のYes)、レーン制御手段105は、載置台241の上昇を停止させる(ステップS117)。
このとき、払出し対象の景品Wは、図2に示した排出天板100a上に排出されており、遊技客は、排出天板100a上の景品Wを持ち出せる状態になっている。
(5)取忘れチェック(ステップS118及びS119)
レーン制御手段105は、取忘センサ242の検知信号を監視している(ステップS118)。レーン制御手段105は、取忘センサ242の検知信号に基づいて、載置台241上に景品Wがあるか否かを判定する。
レーン制御手段105が載置台241上に景品Wがないと判定した場合、排出天板100a上の景品Wが遊技客によって持ち出されたことを意味する(ステップS119のYes)。
レーン制御手段105が載置台241上に景品Wがあると判定した場合、排出天板100a上の景品Wが、遊技客によってまだ持ち出さてれていないことを意味するので、レーン制御手段105は景品Wが遊技客によって持ち出されるまで待機する(ステップS119のNo)。
(6)載置台下降(ステップS120〜S122)
ステップS119のYesの後、レーン制御手段105は、駆動モータ245を制御して、載置台241を下降させる(ステップS120)。このとき、載置台241の下降に連動してベース部262が元の位置に移動し、再び景品払出口100dが閉鎖される。
レーン制御手段105が載置台241を下降させるとき、ステップS111での上昇速度よりも速い速度で下降させてもよい。下降速度を速めることで、払出し動作が完了するまでに掛かる時間が短縮できる。
レーン制御手段105は、センサ247bによって、載置台241が下降限界位置まで下降したことが検知されるまで、ステップS120の処理を繰り返す(ステップS121のNo)。
センサ247bによって、載置台241が下降限界位置まで下降したことが検知された場合(ステップS121のYes)、レーン制御手段105は、載置台241の下降を停止させる(ステップS122)。
(7)計数部170及び景品搬送部180の下降(ステップS123及びS124)
レーン制御手段105は、非払出し対象の景品Wのうちの最上の景品Wが原位置センサ231(図中の「センサ」)を通過する位置まで連結された計数部170及び景品搬送部180を下降させる(ステップS123)。
レーン制御手段105は、原位置センサ231によって、非払出し対象の景品Wのうちの最上の景品Wが原位置センサ231を通過したことが検知されない場合(ステップS124のNo)、ステップS123の処理を繰り返す。
原位置センサ231によって、非払出し対象の景品Wのうちの最上の景品Wが原位置センサ231を通過したことが検知された場合(ステップS124のYes)、レーン制御手段105は、連結された計数部170及び景品搬送部180の下降を停止させる(ステップS125)。
(8)本体部213(ステップS126〜S128)
レーン制御手段105は、押出モータ216を制御して景品押出部210の本体部213を後退させる(ステップS126)。
レーン制御手段105は、センサ214aによって、本体部213がホームポジションまで後退したことが検知されるまで、ステップS126の処理を繰り返す(ステップS127のNo)。
センサ214aによって、本体部213がホームポジションまで後退したことが検知された場合(ステップS127のYes)、レーン制御手段105は、押出モータ216を制御して本体部213の後退を停止させる(ステップS128)。
景品払出装置17では、上部ユニット113を備えることにより従来用いられていた景品Wを押し出すためのアームを排出天板100a上に設ける必要がない。したがって、排出天板100aに段差を設けなくともよく、フラットに形成することができる。
したがって、排出天板100a上の景品を容易に視認することが可能となる。
景品払出装置17では、載置台241が上昇した先に景品払出口100dが配置されているので、載置台241に景品Wが載置されてから速やかに景品払出口100dから払出しすることができる。
景品払出装置17では、押圧板252を備えることにより、載置台241の昇降に同期して蓋体264が自動的に開閉するので、蓋体264を開閉するための専用のモータなどを備える必要が無く、製造コストが上昇してしまうことを防止することができる。
景品払出装置17では、景品Wを1枚ずつ水平方向に送り出す動作を省略できることから景品Wの払出しに掛かる時間を短縮することができる。
(第2の実施形態)
次に、図21を参照して本願の第2の実施形態について説明する。図21は、第2の実施形態に係る上部ユニット113aの内部を示す概略図である。
なお、図21において、図1〜図20に示した第1の実施形態中の構成要素と対応する構成要素については、同一の符号を付与し、その説明を省略する。
図21に示すように第2の実施形態の上部ユニット113aは、景品計数部230、傾斜ユニット320、景品払出部340を備える。
第2の実施形態の上部ユニット113aは、さらに、第1の実施形態の上部ユニット113に備えられた種々の部材を備えており、またこれらの配置位置や配置向きが適宜変更されている。
例えば、上部ユニット113aは、計数チェックセンサ244、駆動モータ245、センサ214a,214b,247a,247b、取忘センサ242などを備える。
計数チェックセンサ244は、傾斜ユニット320と整列壁部233に挟まれる位置に配置されている。駆動モータ245は、景品払出部340と接触する位置に配置されている。センサ214a,214b,247a,247bは、景品払出部340の近傍にそれぞれ配置されている。取忘センサ242は、景品払出部340に設けられる。
上部ユニット113aでは、第1の実施形態の上部ユニット113の景品押出部210による景品Wの水平方向への移動を省略可能としている。
上部ユニット113aでは、景品払出口100d及びシャッター部260の蓋体264が、景品挿入口200aと対応する位置に配置されている。また、ここでは、図示を省略したが、払出口開閉部250は、スライドレール246側から傾斜ユニット320側に向けてシャッター部260のベース部262を押圧するように設けられる。
傾斜ユニット320は、第1の実施形態の景品分別部220と対応する。傾斜ユニット320は、略直方体形状を有し、整列壁部233との対向面には、第1の実施形態の景品分別部220と同様の傾斜面S2が形成されている。
景品払出部340は、分別床保持部341、分別床342を備える。
景品払出部340は、第1の実施形態の本体部213、景品分別部220が備える分別床224、景品払出部240が備える載置台241と対応する。ここでは図示を省略したが、景品払出部340は、図9に示した延設部241bや接触端子241hを備える。
分別床保持部341は、断面略T字状に形成され、短手部341a及び長手部341bを備える。
分別床保持部341は、スライドレール246に移動自在に設けられており、スライドレール246に沿って上部ユニット113a内を垂直方向に昇降する。
短手部341aは、ベース部200と並行している。短手部341aには、ベース部200と並行する方向にこの短手部341aを貫通する貫通孔341cが設けられる。貫通孔341cには分別床342が挿入される。
長手部341bは、ベース部200に対して略直交している。長手部341bの側面は、駆動モータ245と接触している。駆動モータ245が回転することによって長手部341bは、垂直方向に移動する。この結果、分別床保持部341全体がスライドレール246にガイドされながら垂直方向に移動する。
分別床保持部341の上昇に同期してベース部262などが移動し、景品払出口100dが露出する。
分別床342は、略長方形状の薄板である。分別床342は、分別床保持部341の短手部341aの貫通孔341cに進退自在に設けられる。分別床342の整列壁部233側の側面には、景品W間に差し込まれやすくなるための斜面342aが形成されている。分別床342の所定の箇所には、取忘センサ242が設けられている。
この実施の形態では、センサ247a,247bは、分別床保持部341の上昇限界位置及び下降限界位置をそれぞれ検知する。そして、センサ214a,214bは、分別床342の前進端及び後進端をそれぞれ検知する。
(動作説明)
次に図22を参照して、この第2の実施形態の景品払出装置17による景品Wの払出し動作について説明する。図22は、第2の実施形態の景品払出装置17に係る景品Wの払出しの動作を示すフローチャートである。この実施の形態においても景品Wの払出しは、払出指示信号を受信した主制御手段104が、レーン制御手段105を制御して行う。
(1)払出し動作の開始(ステップS201)
このステップS201の動作は、第1の実施形態の景品Wの払出し動作(図20に示したステップS101〜S107参照)と同じであり、詳細な説明は省略する。このステップS201の動作によって、払出し対象の景品Wと、非払出し対象の景品Wとの間に隙間が形成される(図27参照)。
(2)分別床342の前進(ステップS202)
レーン制御手段105は、押出モータ216を制御して分別床342を前進させる。結果的に分別床342が払出し対象の景品Wと非払出し対象の景品Wの間に挿入され、これらが完全に分別される。
(3)分別床342の上昇(ステップS203)
レーン制御手段105は、駆動モータ245を制御して分別床保持部341を上昇させる。分別床342は、払出し対象の景品Wを支持したまま分別床保持部341と一体的に上昇する。なお、駆動モータ245を回転させる前に、レーン制御手段105はソレノイド234を制御して、計数ピック236を退避させることが望ましい。計数ピック236が退避することによって、払出し対象の景品Wが分別床342の上に完全に載置される。このことにより分別床保持部341の上昇時の景品Wの安定性が増す。
(4)エラーチェック(ステップS204)
分別床保持部341が上昇すると、計数チェックセンサ244によって載置台241上の景品Wが個別に検知される。
レーン制御手段105は、計数チェックセンサ244による検知結果に基づいて、景品計数部230による払出し対象の景品Wの計数及び分別が正常に行われたか否かを判定する(ステップS205)。
レーン制御手段105が、景品計数部230による払出し対象の景品Wの計数及び分別が正常に行われていると判定した場合(ステップS205のYes)、レーン制御手段105は、景品Wの払出し動作を継続する。レーン制御手段105が、景品計数部230による払出し対象の景品Wの計数及び分別が正常に行われていないと判定した場合(ステップS205のNo)、レーン制御手段105は、景品計数部230による払出し対象の景品Wの計数をやり直す。このやり直し動作をリトライ動作という。
(5)景品Wの払出しの継続(ステップS205のYes、ステップS206)
景品Wの計数及び分別が正常に行われていると判定した場合、レーン制御手段105は、引き続き載置台241を上昇させる。載置台241が上昇すると押圧板252の回動によってベース部262などが移動を始め、景品払出口100dが露出する(ステップS206)。なお、ベース部262などが移動を始めるタイミングは、ステップS205以前でもよく、例えば、ステップS203の直後でもよい。
レーン制御手段105は、分別床保持部341を上昇限界位置まで上昇させる。このとき、レーン制御手段105は、分別床保持部341をステップS203での上昇速度よりも速い速度で上昇させてもよい。上昇速度を速くすることで、払出しに掛かる時間が短縮できる。
分別床保持部341が上昇限界まで上昇すると、レーン制御手段105は、分別床保持部341の上昇を停止させる。
このとき、払出し対象の景品Wは、図21に示した排出天板100a上に排出されており、遊技客は、排出天板100a上の景品Wを持ち出せる状態になっている。
(6)取忘れチェック(ステップS207)
レーン制御手段105は、取忘センサ242の検知信号に基づいて、分別床342上に景品Wがあるか否か、すなわち、遊技客が景品Wを持ち出したか否かを判定する。
(7)分別床保持部341の下降及び分別床342の後退(ステップS208、S209)
遊技客が景品Wを持ち出したと判定した場合、レーン制御手段105は、駆動モータ245を制御して分別床保持部341を下降させる。このとき、分別床保持部341の下降に連動してベース部262などが元の位置に移動し、再び景品払出口100dが閉鎖される。
分別床保持部341が下降限界位置すると、レーン制御手段105は、押出モータ216を制御して分別床342を後退させる。
(8)計数部170及び景品搬送部180の下降(ステップS210)
分別床342が後進端まで後退すると、レーン制御手段105は、非払出し対象の景品Wのうちの最上の景品Wが原位置センサ231を通過する位置まで、連結された計数部170及び景品搬送部180を下降させる。このとき、レーン制御手段105は、押圧ピック237が下降する景品Wに干渉しないようにソレノイド235を制御して押圧ピック237を退避させる。
連結された計数部170及び景品搬送部180の下降が完了すると、レーン制御手段105は、ソレノイド235を制御して押圧ピック237を復帰させる。そして、レーン制御手段105は、景品Wの次回の払出しまで待機する。
(9)リトライ動作開始(ステップS205のNo、ステップS211)
景品Wの計数及び分別が正常に行われていないと判定した場合、レーン制御手段105は、分別床保持部341の上昇を停止させる。
(10)計数ピック236、押圧ピック237の退避(ステップS212)
レーン制御手段105は、ソレノイド234及び235を制御して計数ピック236、押圧ピック237をそれぞれ退避させる。
(11)分別床保持部341の下降及び分別床342の後退(ステップS213、S214)
レーン制御手段105は、駆動モータ245を制御して、分別床保持部341を下降させる。このとき、計数ピック236は退避しているため、計数ピック236が、分別床342上の景品Wに干渉することはない。
分別床保持部341が下降限界位置すると、レーン制御手段105は、押出モータ216を制御して分別床342を後退させる。このとき、分別床342上の景品Wも分別床342と一緒に後退するが、整列壁部233の傾斜面S3とぶつかることによって、その場に残され、分別床342だけが後進端まで移動する。この結果、分別床342に乗っていた景品Wは、非払出し対象の景品Wの上に戻される。
(8)計数部170及び景品搬送部180の下降(ステップS215)
分別床342が後進端まで後退すると、レーン制御手段105は、最上の景品Wが原位置センサ231を通過する位置まで、連結された計数部170及び景品搬送部180を下降させる。このとき、このとき、押圧ピック237は退避しているため、押圧ピック237が、下降する景品Wに干渉することはない。
(9)再計数処理(ステップS216)
連結された計数部170及び景品搬送部180の下降が完了すると、レーン制御手段105は、ソレノイド235、236を制御して押圧ピック237、計数ピック236を復帰させる。そして、レーン制御手段105は、再び連結された計数部170及び景品搬送部180を上昇させて、景品Wの計数及び払出し処理を再度行う。
上部ユニット113aでは、リトライ動作によって景品Wの払出し動作を確実に行うことができる。
上部ユニット113aでは、上記したように、分別床342が、押出モータ216によって、進退可能にスライドし、かつ計数ピック236によって隙間が形成された払出し対象の景品Wと非払出し対象の景品Wとの間に差し込まれてこれらを分別する。そして、駆動モータ245の駆動によって分別床342が、分別床保持部341と一体的に上昇して景品払出口100dから景品Wを払い出す。
要するに、上部ユニット113aでは、第1の実施形態の景品押出部210が備える本体部213、景品分別部220が備える分別床224、景品払出部240が備える載置台241の各機能が、景品払出部340に集約されている。
このことから、ベース部200の長手方向の長さを短くすることができ、上部ユニット113aをコンパクトにまとめることができる。これに伴って製造コストの削減を図ることができる。
また、景品Wを水平方向に押し出す動作を省略できることから景品Wの払出しに掛かる時間を短縮することができる。
(その他の実施形態)
以上、第1、2の実施形態を具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態などに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素をさらに変形して具現化できる。また、上記実施形態などに開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態などに示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに異なる実施形態に渡る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、払出口開閉部250を備えず、シャッター部260と押出モータ216をギア、ベルト機構、チェーン機構などの接続手段によって接続し、押出モータ216の駆動に同期して蓋体264が開閉するように構成することもできる。
同様の接続手段によって、シャッター部260と駆動モータ245を接続してもよい。
1…景品払出システム、17…景品払出装置、100…筐体、103…点灯部、104…主制御手段、105…レーン制御手段、110…景品払出ユニット、111…景品カートリッジ、112…下部ユニット、113,113a…上部ユニット、170…計数部、180…景品搬送部、200…ベース部、210…景品押出部、211…枠体、212…スライドレール、213…本体部、215…押出板、216…押出モータ、220…景品分別部、223…保持部材、224…分別床、230…景品計数部、231…原位置センサ、232…計数センサ、233…整列壁部、236…計数ピック、237…押圧ピック、240…景品払出部、241…載置台、242…取忘センサ、243…壁、244…計数チェックセンサ、245…駆動モータ、246…スライドレール、241…載置台、245…駆動モータ、250…払出口開閉部、251…保持板、252…押圧板、260…シャッター部、261…ガイドレール、262…ベース部、263…摺動部材、264…蓋体、265…押圧板接触部、266…はね部、267…支持部材、268…摺動部材、320…傾斜ユニット、340…景品払出部、341…分別床保持部、342…分別床。

Claims (5)

  1. 景品が払い出される払出口が上面の平坦部分に設けられている払出部を有し、内部に前記景品を積層して収納する箱形状の筐体と、
    前記払出部に開閉自在に設けられ、前記払出口を閉鎖または開口させる蓋体を備える蓋部と、
    払い出される前記景品が載置され前記払出口まで上昇する載置台と、
    前記載置台を昇降させる昇降制御部と、
    前記載置台の上昇に基づいて前記払出口が開口するように前記蓋体を移動させ、または、前記載置台の下降に基づいて前記払出口が閉鎖するように前記蓋体を移動させる開閉機構と、
    前記払出口の近傍に設けられており、前記景品が前記払出口から払い出されるときに報知する報知部とを具備することを特徴とする景品払出装置。
  2. 前記蓋部と対向配置され、少なくとも前記載置台及び前記開閉機構を備えるベース部を具備し、
    前記蓋部は、前記筐体の上面の面方向に沿って進退可能に設けられ、
    前記開閉機構は、前記ベース部に回転可能に軸支され、前記載置台の上昇に伴い前記蓋部と接触して前記蓋部を前記面方向に押圧する板部材を備えること
    を特徴とする請求項1に記載の景品払出装置。
  3. 前記蓋部が
    前記蓋体を支持する基台と、
    前記基台に対して前記蓋体が遠近自在に回動するように前記基台と前記蓋体を接続する接続部材と
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の景品払出装置。
  4. 前記基台は、箱状に形成され、
    前記蓋体が前記払出口を閉鎖しているとき、前記蓋体は前記基台に対して最も離遠しているとともに少なくとも一部が前記払出口の壁面部に囲まれており、
    前記蓋部が前記開閉機構の前記板部材によって押圧された際、前記蓋体が、前記板部材による押圧方向とは逆側に押圧されることにより回動して前記基台内に収容され、前記蓋体は前記基台に対して最も接近すること
    を特徴とする請求項3に記載の景品払出装置。
  5. 前記筐体は、前記蓋部が前記板部材に押圧された際に、前記蓋体と接触する接触部を有し、
    前記蓋体は、前記接触部が接触して、前記押圧方向とは逆側に押圧される第2の接触部を有すること
    を特徴とする請求項4に記載の景品払出装置。
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