JP4345887B2 - ガラス管ヒータ用キャップとガラス管ヒータと冷蔵庫 - Google Patents

ガラス管ヒータ用キャップとガラス管ヒータと冷蔵庫 Download PDF

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本発明は、例えば、冷蔵庫において除霜手段として用いられるガラス管ヒータに使用されているガラス管ヒータ用キャップとガラス管ヒータと該ガラス管ヒータを使用した冷蔵庫に係り、特に、ガラス管ヒータ用キャップに接続端子保持部を設けることにより、接続端子の鍔部を大径化することなく保持することを可能にし、それによって、接続端子の振動、位置ずれ、ガラス管との接触に起因したガラス管の損傷等を未然に防止することができるように工夫したものに関する。
従来、冷蔵庫や冷凍庫においては冷媒として特定フロン(CFC5種)が使用されていた。ところが、その種の特定フロン(CFC5種)が大気中に放出された場合にはオゾン層が破壊されることがわかり、今日では冷蔵庫や冷凍庫においても脱フロン化が叫ばれている。そこで、特定フロン(CFC5種)に代わるものとして炭化水素(R600a)、すなわち、イソブタンと称される冷媒の使用が考えられている。
ところで、冷蔵庫においては冷凍サイクルを構成する蒸発器の除霜を行う除霜手段としてガラス管ヒータが使用されている。このようなガラス管ヒータを使用した場合には、ガラス管ヒータの表面温度がある程度の高温になってしまう。一方、既に説明したイソブタンは可燃性ガスであり、よって、ヒータの表面温度が高くなることは好ましいことではなかった。
そこで、ガラス管ヒータの表面温度の上昇を防止するための各種の提案がなされている。例えば、そのような提案の一例を開示するものとして特許文献1〜特許文献6がある。
特開2000−329447号公報 特開2002−195735号公報 特開2003−4362号公報 特開2003−4363号公報 特開2003−7436号公報 特開2003−90672号公報
上記特許文献1にはガラス管ヒータの表面温度が所定温度以上に上昇しないように温度管理する発明が開示されている。
又、特許文献2〜特許文献6には、ガラス管ヒータを構成するガラス管を二重管構造として、それによって、ガラス管ヒータの表面温度の上昇を防止することが提案されている。
ところが、そのような二重管構造のガラス管ヒータには次のような問題があった。
例えば、ガラス管ヒータを構成するガラス管を二重管構造とすることによりヒータの表面温度の上昇を防止する場合であるが、この場合には確かに表面温度の上昇を防止することはできるが、別の問題が生じてしまうものである。
まず、ガラス管を二重管構造にすると外側ガラス管と内側ガラス管との間の空間内の空気が熱膨張して空間内の圧力が高くなってしまい、それによって、外側ガラス管や内側ガラス管を破損させてしまうおそれがあった。
これに対しては、通気穴を形成することが考えられる。ところが、そのような通気穴を設けた場合にはそこから空間内に水が浸入してまい、それが原因して外側ガラス管や内側ガラス管を破損させてしまうおそれがあった。
又、従来提案されている二重管構造は、外側ガラス管と内側ガラス管をそれぞれ別個に独立した状態で用意し、それらを両側の端栓に組み込んでいくというものである。その為、作業性が悪く組立に困難を要してしまうという問題があった。
これらの問題を解決するものとして、本件特許出願人は、特願2002−135047号を既に出願している。
尚、特願2002−135047号は未公開である。
上記特願2002−135047号に開示されているガラス管ヒータの構成を図11に示す。図11はガラス管ヒータの全体の構成をその一部を切り欠いて示す正面図であり、まず、二重構造をなすガラス管構造部501がある。このガラス管構造部501は、外側ガラス管503と、この外側ガラス管503の内周側に間隔を存した状態で配置された内側ガラス管505とから構成されている。上記外側ガラス管503と内側ガラス管505は同心状に配置されていて、その両端部は熱溶着封止されている。図中熱溶着封止部を符合507、509でそれぞれ示す。
上記外側ガラス管503と内側ガラス管505に関して詳しく説明すると、この場合には、外側ガラス管503はその内径が12mm、外径が15〜16mm、厚さが1.5〜2.0mmである。又、内側ガラス管505はその内径が8.5mm、外径が10.5mm、厚さが1.0mmである。又、外側ガラス管503と内側ガラス管505との間隔は0.5mm程度である。又、外側ガラス管503と内側ガラス管505は共に石英ガラス製である。
上記ガラス管構造部501の長手方向の略中央部には減圧穴511が設けられていて、この減圧穴511を介してガラス管構造部501内の環状空間513内を減圧し、その後、この減圧穴511を熱溶着封止するものである。図中熱溶着封止部を符合515で示す。
尚、減圧穴511の位置や減圧の程度は任意である。又、減圧する場合には図示しない真空ポンプや注射器をチューブ・配管類を介して減圧穴511に接続して吸引することにより行うものである。
上記ガラス管構造部501の内部空間516内には抵抗線517が収容・配置されている。この抵抗線517によって発熱するものである。上記抵抗線517は、この場合には、線径が0.26〜0.40mm、巻きピッチが0.39〜3mm、外径が7.5mmである。又、その材質は、例えば、ニッケル・クロム合金製或いは鉄・クロム・アルミ合金製とすることが考えられる。又、ヒータ容量であるが、この実施の形態の場合には80W〜200Wである。
上記抵抗線517の一端側をみてみると、ステンレス製の接続端子519を介してリード線521の導体に接続されている。又、ガラス管構造部501の一端側にはシリコーンゴム製のキャップ523が被冠・固定されている。又、上記リード線521としては、例えば、シリコーンゴム被覆電線或いは架橋ポリエチレン被覆電線が考えられる。
尚、抵抗線517の他端側も同様の構成になっている。すなわち、抵抗線517の他端は図示しないステンレス製の接続端子を介してリード線525の導体に接続されており、又、ガラス管構造部501の他端にはキャップ527が被冠・固定されている。
上記構成をなす二重管構造のガラス管ヒータであれば、まず、ガラス管構造部501の環状空間513内は閉空間として構成され、且つ、減圧されているので、熱膨張による圧力の上昇に起因してガラス管構造部501、すなわち、外側ガラス管503や内側ガラス管505が破損してしまうようなことを防止することができる。
又、環状空間513は完全に閉空間として構成されることになるので、外部から環状空間513内に水が浸入することはなく、よって、水の浸入によって外側ガラス管503や内側ガラス管505が破損してしまうようなことを防止することができる。
又、ガラス管構造部501は二重管構造にはなっているが、その両端部が熱溶着封止されているので、取扱上は一本のガラス管と同じである。よって、組込作業も簡単であって、外側ガラス管と内側ガラス管がそれぞれ別個に独立している場合のように組立作業に困難を要することはない、等、前述した二重管構造のガラス管ヒータの場合の不具合を解消することができる。
上記従来の構成によると次のような問題があった。
既に説明したように、ガラス管構造部501は、外側ガラス管503と内側ガラス管505とからなる二重管構造をなしていて、その端部の形状は図12に示すようになっている。すなわち、製造上の理由から、ガラス管構造部501の端部、すなわち、熱溶着封止部507がラッパ状に形成されることになる。
一方、接続端子519は鍔部519aとかしめ板状部519bとから構成されていて、該鍔部519aをガラス管構造部501の熱溶着封止部507に押し当てられる構造になっている。
その際、鍔部519aの径は上記内側ガラス管505の内径より僅かに大きな径となっており、よって、本来であれば、ガラス管構造部501の端面に押し当てられて固定されることになるが、上記したように、ガラス管構造部501の端部の熱溶着封止部507がラッパ状に形成されているために、内側ガラス管505の内径部に入り込んだ状態になってしまい、内側ガラス管505の内周面に対してエッジ状に当接した状態で組立てられることになってしまう。
その結果、次のような問題が生じることになった。
まず、接続端子519の振動の問題である。すなわち、図12に示すように、接続端子519は、完全に固定された状態にはならず、図12中実線で示す位置と仮想線で示す位置との間で移動可能な状態にあり、よって、接続端子519が振動してしまって騒音が発生してしまうという問題があった。
又、接続端子519が傾いた状態になることも予想され、その場合には、抵抗線517の偏りが生じてしまう。
又、組立て時に接続端子519と内側ガラス管505の接触部分に過度の力がかかり、内側ガラス管505を損傷させてしまうことも心配される。
又、このような問題に対しては、接続端子519の鍔部519aの径を大きくして、内側ガラス管505の内径部に入り込まないようにすることも考えられるが、それでは、接続端子519が大型化してしまい、別の製造上の問題が生じてしまうことになる。
尚、これは、反対側の図示しない接続端子についても同様にいえることである。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、ガラス管ヒータ用キャップに接続端子保持部を設けることにより、接続端子の鍔部を大径化することなく保持することを可能にし、それによって、接続端子の振動、位置ずれ、ガラス管との接触に起因したガラス管の損傷等を未然に防止することができるように工夫したガラス管ヒータ用キャップとガラス管ヒータと冷蔵庫を提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1によるガラス管ヒータ用キャップは、キャップ本体と、上記キャップ本体に形成されガラス管の端部が挿入されるガラス管挿入凹部と、上記ガラス管挿入凹部内に設けられ接続端子を保持する接続端子保持部と、を具備し、上記接続端子保持部は、接続端子の鍔部を外周側から弾性・保持する突起から構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項2によるガラス管ヒータ用キャップは、請求項1記載のガラス管ヒータ用キャップにおいて、上記突起は環状に突出・形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項3によるガラス管ヒータ用キャップは、請求項2記載のガラス管ヒータ用キャップにおいて、上記突起は先端にいくにしたがって縮径されるように設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項4によるガラス管ヒータは、ガラス管と、上記ガラス管内に収容・配置された抵抗線と、上記抵抗線の両端に接続され鍔部を備えた接続端子と、上記ガラス管の両端に被冠・固定される請求項1〜請求項3の何れかに記載のガラス管ヒータ用キャップと、を具備したことを特徴とするものである。
又、請求項5によるガラス管ヒータは、請求項4記載のガラス管ヒータにおいて、上記ガラス管は外側ガラス管と内側ガラス管とからなる二重管構造であることを特徴とするものである。
又、請求項6によるガラス管ヒータは、請求項5記載のガラス管ヒータにおいて、上記外側ガラス管と上記内側ガラス管との間の環状空間を閉空間とし、上記閉空間内を減圧したことを特徴とするものである。
又、請求項7による冷蔵庫は、冷蔵庫本体と、上記冷蔵庫本体内に設けられた冷凍サイクルと、上記冷蔵庫本体内に設けられた除霜手段と、を具備してなる冷蔵庫において、上記除霜手段を請求項4〜請求項6の何れかに記載のガラス管ヒータとしたことを特徴とするものである。
以上詳述したように本願発明によるガラス管ヒータ用キャップによると、キャップ本体と、上記キャップ本体に形成されガラス管の端部が挿入されるガラス管挿入凹部と、上記ガラス管挿入凹部内に設けられ接続端子を保持する接続端子保持部とを具備したものであるので、接続端子を接続端子保持部によって確実に保持することが可能になり、それによって、接続端子の振動による騒音の発生を防止することができる。又、接続端子の位置ずれによる抵抗線の偏りを防止することができる。又、接続端子とガラス管の接触部分に過度の力がかかることによるガラス管の損傷を防止することができる。
又、上記接続端子保持部を接続端子の鍔部を外周側から弾性・保持する突起から構成した場合には、接続端子の鍔部を確実に保持することができる。
又、上記突起を環状に突出・形成して構成した場合には、それによって、接続端子の鍔部を確実に保持することができる。
又、上記突起を先端にいくにしたがって縮径されるように設けた場合には、接続端子の鍔部を確実に保持できると共に不用意な離脱を防止することができる。
又、請求項5はガラス管ヒータとしてクレームしたものであり、ガラス管ヒータとしては、一重タイプのガラス管、二重タイプのガラス管等に適用可能であり、何れの場合に対しても、既に述べた効果を奏することができるものである。
そして、このような構成をなすガラス管ヒータは冷蔵庫の除霜手段として好適である。
以下、図1乃至図4を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。この第1の実施の形態は、一重タイプのガラス管を使用したガラス管ヒータに本願発明を適用した例を示すものである。
図1は本実施の形態によるガラス管ヒータの全体の構成を示す斜視図であり、図2は同上の構成をその一部を切り欠いて示す正面図であり、図3は図2のIII部を拡大して示す断面図である。まず、ガラス管1がある。このガラス管1は石英ガラス製であって、その内径が8.5mm、外径が10.5mm、厚さが1.0mmである。
上記ガラス管1の内部空間3内には抵抗線5が収容・配置されている。この抵抗線5によって発熱するものである。上記抵抗線5は、この実施の形態の場合には、線径が0.35mm、巻きピッチが0.39〜3mm、外径が7.5mmである。又、その材質は、例えば、ニッケル・クロム合金製或いは鉄・クロム・アルミ合金製とすることが考えられる。又、ヒータ容量であるが、この実施の形態の場合には140Wである。
上記抵抗線5の一端側をみてみると、ステンレス製の接続端子7を介してリード線9の導体に接続されている。又、ガラス管1の一端側にはシリコーンゴム製のガラス管ヒータ用キャップ11が被冠・固定されている。又、上記リード線9としては、例えば、シリコーンゴム被覆電線或いは架橋ポリエチレン被覆電線が考えられる。上記接続端子7は、図2にも示すように、鍔部7aと該鍔部7aより後方に延長されたかしめ板状部7bとから構成されている。上記接続端子7は、本件特許出願人の所有による特許第2954354号に係る発明の実施品である。
尚、抵抗線5の他端側も同様の構成になっている。すなわち、抵抗線5の他端は図示しないステンレス製の接続端子(上記接続端子7と同じものである)を介してリード線13の導体に接続されており、又、ガラス管1の他端にはガラス管ヒータ用キャップ15が被冠・固定されている。このガラス管ヒータ用キャップ15は上記ガラス管ヒータ用キャップ11と同じ構成のものである。
上記ガラス管ヒータ用キャップ11は、次のような構成になっている。すなわち、図3に示すように、キャップ本体21があり、このキャップ本体21には、上記ガラス管1の端部が挿入されるガラス管挿入凹部23が形成されている。又、このガラス管挿入凹部23に連続するようにリード線9が貫通・配置される貫通孔25が段付部27を介して形成されている。
上記断付部27には、接続端子7の鍔部7aを弾性・保持するための環状突起29がガラス管1方向に向けて突出・形成されている。この実施の形態においては、上記環状突起29の突起高さは2mmである。上記環状突起29はガラス管1方向に向ってその内径を絞るように突出・形成されている。そして、ガラス管1の端部はガラス管挿入凹部23の内壁と上記環状突起29との間に弾性・挟持されるようにして保持される。又、接続端子7は、その鍔部7aが上記環状突起29の内周側に嵌合することになり、そこに弾性・保持されることになる。すなわち、上記鍔部7aのリード線9側の端面は上記断付部27に当接し、その状態で上記環状突起29によって弾性・保持されることになる。
上記構成をなすガラス管ヒータは、例えば、図4に示すように、冷蔵庫の除霜手段として使用される。すなわち、冷蔵庫の冷蔵庫本体31内には冷凍サイクル33が内装されている。この冷凍サイクル33は、圧縮機35と、凝縮器37と、減圧機構39と、蒸発器41と、ファン43等から構成されている。そして、上記蒸発器41における除霜を行うために、既に説明したガラス管ヒータを使用するものである。
次に、組立の手順であるが、上記ガラス管1の内部空間3内に抵抗線5を挿入する。次に、抵抗線5の両端に接続端子7、7を介してリード線9、13を接続する。そして、キャップ11、15を被冠・固定するものである。それによって、図1に示すようなガラス管ヒータを得ることができるものである。
尚、ガラス管1の表面に脱臭触媒を塗布することが考えられる。
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、接続端子7を安定的に保持することが可能になった。すなわち、接続端子7の鍔部7a を環状突起29の内周側に引き込む(或いは、押し込む)ことにより、該鍔部7aを断付部27と環状突起29とによって弾性・保持することが可能になり、それによって、鍔部7aひいては接続端子7を安定的に保持することが可能になったものである。
接続端子7の安定的な保持が可能になったことにより、接続端子7の振動、それによる騒音の発生を防止することができる。
又、接続端子7を中心位置に安定・保持できるので、抵抗線5の偏りも確実に防止されることになる。
又、接続端子7はガラス管1とは直接接触しないので、組立て時に接続端子7とガラス管1の接触部分に過度の力がかかり、ガラス管1を損傷させてしまうようなことを防止することができる。
又、環状突起29はガラス管1方向に向ってその内径を絞るように構成されているので、接続端子7の鍔部7aの保持が確実なものとなり、鍔部7aひいては接続端子7の不用意な離脱を確実に防止することができる。
次に、図5乃至図7を参照して、本発明の第2の実施の形態を説明する。この第2の実施の形態の場合には、ガラス管を二重構造とし、そこに本願発明を適用した例を示すものである。
図5はこの第2の実施の形態によるガラス管ヒータの全体の構成を示す斜視図であり、図6は同上の構成をその一部を切り欠いて示す正面図であり、図7は図6のVII部を拡大して示す断面図である。まず、二重構造をなすガラス管構造部101がある。このガラス管構造部101は、外側ガラス管103と、この外側ガラス管103の内周側に間隔を存した状態で配置された内側ガラス管105とから構成されている。上記外側ガラス管103と内側ガラス管105は同心状に配置されていて、その両端部は熱溶着封止されている。図中熱溶着封止部を符合107、109でそれぞれ示す。
上記外側ガラス管103と内側ガラス管105に関して詳しく説明すると、この実施の形態の場合には、外側ガラス管103はその内径が17mm、外径が20mm、厚さが1.5mmである。又、内側ガラス管105はその内径が8.3mm、外径が10.5mm、厚さが1.1mmである。又、外側ガラス管103と内側ガラス管105との間隔は3.25mm程度である。又、外側ガラス管103と内側ガラス管105は共に石英ガラス製である。
上記ガラス管構造部101の長手方向の右隅には減圧穴111が設けられていて、この減圧穴111を介してガラス管構造部101内の環状空間113内を減圧し、その後、この減圧穴111を熱溶着封止するものである。すなわち、外側ガラス管103と内側ガラス管105を二重に重ねた状態とし、その状態で両端を熱溶着封止する。次に、減圧穴111に、例えば、チューブを介して真空ポンプを接続して環状空間113内を吸引して減圧する。減圧作業を終了した後減圧穴111を熱溶着封止することになる。図中熱溶着封止部を符合115で示す。
又、減圧穴111の位置や減圧の程度は任意である。又、減圧する場合には図示しない真空ポンプや注射器をチューブ・配管類を介して減圧穴111に接続して吸引することにより行うものである。
尚、その他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同じであり、同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
したがって、このような二重管構造のガラス管の場合にも、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができるものである。
又、二重管構造のガラス管構造部101を採用していることによって、次のような効果を奏することができる。
まず、ガラス管構造部101の環状空間113内は閉空間として構成され、且つ、減圧されているので、熱膨張による圧力の上昇に起因してガラス管構造部101、すなわち、外側ガラス管103や内側ガラス管105が破損してしまうようなことを防止することができる。
又、環状空間113は完全に閉空間として構成されることになるので、外部から環状空間113内に水が浸入することはなく、よって、水の浸入によって外側ガラス管103や内側ガラス管105が破損してしまうようなことを防止することができる。
又、ガラス管構造部101は二重管構造にはなっているが、その両端部が熱溶着封止されているので、取扱上は一本のガラス管と同じである。よって、組込作業も簡単であって、外側ガラス管と内側ガラス管がそれぞれ別個に独立している場合のように組立作業に困難を要することはない。
次に、図8及び図9を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。この第3の実施の形態の場合には、前記第2の実施の形態の場合と同様に、二重管構造のガラス管に本願発明を適用した例を示すものであり、その際、ガラス管構造部101の端部、すなわち、熱溶着封止部107をラッパ形状にしたものである。すなわち、図8、図9に示すように、内側ガラス管105の端部の熱溶着部107がリード線9方向に向って徐々に拡径されていくようにラッパ状に形成されているものである。
又、それに応じて、環状突起29の形状も若干変更されていて、ガラス管構造部1の端部の形状に沿うように形成されているものである。
その他の構成は前記第2の実施の形態の場合とおなじであり、同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
したがって、このような二重管構造のガラス管の場合にも、前記第1及び第2の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができるものである。
次に、図10を参照して本発明の第4の実施の形態を説明する。この実施の形態の場合には、前記第2の実施の形態による構成において、ガラス管ヒータ用キャップ11のキャップ本体21に水抜き孔201を設けたものである。その他の構成は前記第2の実施の形態の場合と同じであり、同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
したがって、このような二重管構造のガラス管の場合にも、前記第1〜第3の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができるものである。
又、水抜き孔201を設けたことにより、内部空間113に侵入した水を排出することができると共に、加熱により膨張した空気を抜いてガラス管構造部101の破壊を防止することができる。
尚、本発明は前記第1〜第4の実施の形態に限定されるものではない。
まず、二重管構造にする場合において、外側ガラス管や内側ガラス管の厚み、環状空間の大きさ、減圧の程度等については任意に設定すればよい。
又、冷蔵庫の蒸発器の除霜を例に挙げて説明したがその他の用途も考えられる。
その他、図示した構成はあくまで一例であって様々な変形が想定される。
本発明は、ガラス管ヒータに使用されているガラス管ヒータ用キャップの構成を改良したものであり、ガラス管ヒータ用キャップに接続端子保持部を設けることにより、接続端子の鍔部を大径化することなく保持することを可能にし、それによって、接続端子の振動、位置ずれ、ガラス管との接触に起因したガラス管の損傷等を未然に防止することができるように工夫したものである。そして、冷蔵庫の除霜用のガラス管ヒータのキャップとして好適である。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、ガラス管ヒータの構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、ガラス管ヒータの構成を一部切り欠いて示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図2のIII部を拡大して示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、ガラス管ヒータを冷蔵庫に組み込んだ構成を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、ガラス管ヒータの構成を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、ガラス管ヒータの構成を一部切り欠いて示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図6のVII部を拡大して示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、ガラス管ヒータの構成を一部切り欠いて示す正面図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、図8のIX部を拡大して示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態を示す図で、ガラス管ヒータの端部の構成を示す断面図である。 従来例を示す図で、ガラス管ヒータの構成を一部切り欠いて示す正面図である。 従来例を示す図で、ガラス管ヒータの端部の構成を示す断面図である。
符号の説明
1 ガラス管
3 内部空間
5 抵抗線
7 接続端子
7a 接続端子の鍔部
7b 接続端子のかしめ板状部
9 リード線
11 ガラス管ヒータ用キャップ
13 リード線
15 ガラス管ヒータ用キャップ
21 キャップ本体
23 ガラス管挿入凹部
25 貫通孔
27 断付部
29 環状突起
101 ガラス管構造部
103 外側ガラス管
105 内側ガラス管
107 熱溶着封止部
109 熱溶着封止部
111 吸引口
115 封止部
201 水抜き孔










Claims (7)

  1. キャップ本体と、
    上記キャップ本体に形成されガラス管の端部が挿入されるガラス管挿入凹部と、
    上記ガラス管挿入凹部内に設けられ接続端子を保持する接続端子保持部と、
    を具備し、
    上記接続端子保持部は、接続端子の鍔部を外周側から弾性・保持する突起から構成されていることを特徴とするガラス管ヒータ用キャップ。
  2. 請求項1記載のガラス管ヒータ用キャップにおいて、
    上記突起は環状に突出・形成されていることを特徴とするガラス管ヒータ用キャップ。
  3. 請求項2記載のガラス管ヒータ用キャップにおいて、
    上記突起は先端にいくにしたがって縮径されるように設けられていることを特徴とするガラス管ヒータ用キャップ。
  4. ガラス管と、
    上記ガラス管内に収容・配置された抵抗線と、
    上記抵抗線の両端に接続され鍔部を備えた接続端子と、
    上記ガラス管の両端に被冠・固定される請求項1〜請求項3の何れかに記載のガラス管ヒータ用キャップと、
    を具備したことを特徴とするガラス管ヒータ。
  5. 請求項4記載のガラス管ヒータにおいて、
    上記ガラス管は外側ガラス管と内側ガラス管とからなる二重管構造であることを特徴とするガラス管ヒータ。
  6. 請求項5記載のガラス管ヒータにおいて、
    上記外側ガラス管と上記内側ガラス管との間の環状空間を閉空間とし、
    上記閉空間内を減圧したことを特徴とするガラス管ヒータ。
  7. 冷蔵庫本体と、
    上記冷蔵庫本体内に設けられた冷凍サイクルと、
    上記冷蔵庫本体内に設けられた除霜手段と、
    を具備してなる冷蔵庫において、
    上記除霜手段を請求項4〜請求項6の何れかに記載のガラス管ヒータとしたことを特徴とする冷蔵庫。
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