JP2003184548A - 排気二重管 - Google Patents
排気二重管Info
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- JP2003184548A JP2003184548A JP2001389167A JP2001389167A JP2003184548A JP 2003184548 A JP2003184548 A JP 2003184548A JP 2001389167 A JP2001389167 A JP 2001389167A JP 2001389167 A JP2001389167 A JP 2001389167A JP 2003184548 A JP2003184548 A JP 2003184548A
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Abstract
吸収可能な排気二重管を提供する。 【解決手段】 入口、出口フランジ1、2と、両端が入
口フランジ1と出口フランジ2とに溶接され屈曲部7を
備えた外管3と、前記外管3と所定隙間を持って略同心
状に配置され入口フランジ部1において外管3と共に溶
接された内管4と、前記所定隙間を維持するために少な
くとも出口フランジ2内において前記外管3と前記内管
4との間に、内管4に設けられ、出口フランジ2のフラ
ンジ内面に環状に線接触する環状突起4Aにより隙間維
持部材を構成した。
Description
重管に関し、特に、入口フランジと出口フランジとの間
で曲折した排気二重管に関するものである。
タへ到達する排気ガスの温度低下を防止すべく排気管を
二重構造としたものが知られており、例えば、特開平9
−151730号公報に記載されたものがある。
ランジ部分において、出口フランジの板厚を薄肉に構成
してその熱容量を小さくするものが提案され、出口フラ
ンジ若しくは外管端部に内管端部を溶接固定する構成
や、出口フランジに摺動自在に内管端部を嵌合する構成
が記載されている。
ランジ若しくは外管端部に内管端部を溶接固定する構成
では、内管と外管との熱膨脹差を十分に吸収できないた
め、内管が湾曲や破断を引き起こす虞がある。
を嵌合する構成においても、入口フランジと出口フラン
ジとの間で曲折した排気二重管に適用する場合には、内
管における出口フランジとの摺動方向と交差する方向の
熱変形は許容されないため、内管が熱応力によって破損
する虞があった。
れたもので、曲折した排気二重管における内管の熱変形
を吸収可能な排気二重管を提供することを目的とする。
ンジと、出口フランジと、両端が入口フランジと出口フ
ランジとに溶接され折曲げ部を備えた外管と、前記外管
と所定隙間を持って略同心状に配置され入口フランジ部
において外管と共に溶接された内管と、前記所定隙間を
維持するために少なくとも出口フランジ内において前記
外管と前記内管との間に配置された隙間維持部材、とを
具備する排気二重管において、前記隙間維持部材は、内
管に設けられ、出口フランジのフランジ内面に環状に線
接触する環状突起により構成したことを特徴とする。
環状突起は、内管に円周方向全周に設けた半径方向外方
へ突出するビードにより構成したことを特徴とする。
も出口フランジ内において前記外管と前記内管との間に
配置された隙間維持部材を、内管に設けられ、出口フラ
ンジのフランジ内面に環状に線接触する環状突起により
構成したため、内管の熱変形による傾きを許容して内管
に無理なこじりが発生せず破損が防止できる。
て、環状突起を内管に円周方向全周に設けた半径方向外
方へ突出するビードにより構成したため、別部材を追加
することなく、内管の加工により容易に環状突起を形成
できる。
図面に基づいて説明する。
例を示し、図示しないエンジン側の入口フランジ1と、
出口フランジ2と、両フランジ1、2間を連結する外管
3と内管4とからなる二重管構造に構成されている。出
口フランジ2の下流には、例えば、触媒コンバータ等が
配置される。図中、入口フランジ1は水平方向に配置さ
れ、出口フランジ2は垂直方向に配置されることで排気
管は上下方向の前端部分5と前後方向の後端部分6との
間の中途部の曲折部7とで形成されている。即ち、入口
フランジ1と出口フランジ2との軸線が同一線上に配置
されていない。
する程度に厚肉に形成されている。外管3の一端(上下
方向の前端部分5の上端)は入口フランジ1の貫通穴1
Aの内面に嵌合され、先端部3Aが内管4の先端部4A
と共に貫通穴1Aに溶接固定されている。外管3の他端
(前後方向の後端部分6の端部)は出口フランジ2の貫
通穴2Aとは段付状態に形成された段付穴2Bに挿入さ
れ、挿入状態において段付穴2Bの周縁との間で溶接固
定されている。
って略同心的に配置され、薄肉に形成される。内管4の
一端(上下方向の前端部分5の上端)は外管3の一端と
共に入口フランジ1の貫通穴1Aの内面に溶接固定され
ている。図2(中心から片側のみ図示)にも拡大して示
すように、内管4の他端(前後方向の後端部分6の端
部)には半径方向外側に突出する環状突起4Bが形成さ
れ、環状突起4Bの先端は部分球面に形成される。環状
突起4Bの先端は出口フランジ2の貫通穴2Aの内面に
接触させて配置されている。内管4と外管3との隙間に
は、断熱性を有するグラスウール等の断熱材8が適宜間
隔をおいて充填配置されている。外管3との間に形成す
る隙間は、外管3内に内管4を挿入し、断熱材8により
確保される隙間まで内管4を拡径して形成される。
外周に環状に固定した別部材で形成してもよいが、図示
例のごとく、環状突起4Bを内管4に施した環状のビー
ドにより形成する場合には、拡径の際にビード状の窪み
を持つ型を内管4外周に配置することで容易に形成でき
る。
説明する。排気ガスは入口フランジ1の貫通穴1Aから
流入して出口フランジ2の貫通穴2Aから排出される。
内管4の一端4Aが入口フランジ1の貫通穴1Aに外管
3の一端3Aと共に全周に亙り溶接されているため、排
気ガスは内外管3、4の隙間に流入することなく全流量
が内管4内を流通する。
触媒温度が低く十分な排気ガス浄化性能が実現されない
ために、これを早期に活性化温度とすることが必要であ
る。本例のような二重管構造の排気管は、外管3と内管
4との間に形成された所定隙間が断熱層としての空気層
を形成し、また内管4が薄肉であるためにその熱容量が
小さく、それにより、機関冷間始動時等において、排気
ガス温度をあまり低下させることなく触媒コンバータに
導くことができ、触媒の早期暖機を可能とする。
と内管4との温度差によって両管の間には特に軸線方向
の熱膨張差が発生する。内管4の前後方向の後端部分6
では屈曲部分7に連なり後端が出口フランジ2の貫通穴
2Aに環状突起4Bにより摺動可能に嵌合しているた
め、そこに発生する両管の間の熱膨張差は内管4の後端
部分6の環状突起4Bを後方に移動させ、出口フランジ
2の貫通穴2Aとの接触位置をずらせて吸収される。
上端4Aが入口フランジ1に固定されているため、そこ
に発生する両管の間の熱膨張差は内管4の屈曲部分7を
下方に移動させる。この屈曲部分7の下方への移動は、
環状突起4Bを支点として内管4の前後方向の後端部分
6を下向き(図1において反時計方向)に傾斜させる
が、この傾斜は環状突起4Bの上方での貫通穴2Aへの
接触位置と環状突起4Bの下方での貫通穴2Aへの接触
位置とをずらせる、即ち、環状突起4Bの貫通穴2A内
での回動により許容される。また、内管4の屈曲部7に
おいては、屈曲状態を解消させる方向の曲げモーメント
が発生し、上記前後方向の後端部分6の傾斜をより強め
るよう作用する。
示は熱変形前の内管4を示し、実線図示は熱膨張状態の
内管4を示す。内管4の後端部分6には熱膨張差に応じ
て矢印F方向の力が作用する。力Fの前後方向成分F2
は内管4の環状突起4Bが出口フランジ2の貫通穴2A
内をスライドすることで吸収される。前記力Fの直角方
向成分F1は環状突起4Bと貫通穴2Aとを強く接触さ
せ、出口フランジ2を経由して外管3に受け持たれる。
前記力Fにより生ずる内管4の弾性変形に伴う前後方向
の後端部分6の傾斜は、内管4の環状突起4Bが貫通穴
2A内で上下接触位置を変えることで許容され、出口フ
ランジ2と内管4との間で無理なこじり等が発生しな
い。
ランジ2の貫通穴2Aに線接触しているため、この部分
での伝熱面積が小さく、内管4から出口フランジ2へ逃
げる熱量を極端に少なく抑えられる。また、内管4は断
熱部材を介して外管3内に保持されているため、ここで
の伝熱量も小さい。従って、エンジン始動時には、内管
4が高温に保持され、排気ガスの温度低下が軽減され
る。
フランジ2内において前記外管3と前記内管4との間に
配置された隙間維持部材を、内管4に設けられ、出口フ
ランジ2のフランジ内面に環状に線接触する環状突起4
Bにより構成したため、内管4の熱変形による傾きを許
容して内管4に無理なこじりが発生せず破損が防止でき
る。
けた半径方向外方へ突出するビードにより構成したた
め、別部材を追加することなく、内管4の加工により容
易に環状突起4Bを形成できる。
は水平状態の入口フランジ1と垂直状態の出口フランジ
2との間に、上下方向に配置された前端部分5と前後方
向に配置された後端部分6との間に屈曲部7を備えて形
成した例について説明しているが、前端部分5および後
端部分6の間で屈曲されていれば前端部分6の傾斜や後
端部分6の傾斜がどのようなものであってもよく、言い
換えれば、入口フランジ1と出口フランジ2とが同一線
状に配置されていない排気二重管であれば適用可能であ
る。
面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 入口フランジと、出口フランジと、両端
が入口フランジと出口フランジとに溶接され折曲げ部を
備えた外管と、前記外管と所定隙間を持って略同心状に
配置され入口フランジ部において外管と共に溶接された
内管と、前記所定隙間を維持するために少なくとも出口
フランジ内において前記外管と前記内管との間に配置さ
れた隙間維持部材、とを具備する排気二重管において、 前記隙間維持部材は、内管に設けられ、出口フランジの
フランジ内面に環状に線接触する環状突起により構成し
たことを特徴とする排気二重管。 - 【請求項2】 前記環状突起は、内管に円周方向全周に
設けた半径方向外方へ突出するビードにより構成したこ
とを特徴とする請求項1に記載の排気二重管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001389167A JP2003184548A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | 排気二重管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001389167A JP2003184548A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | 排気二重管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003184548A true JP2003184548A (ja) | 2003-07-03 |
Family
ID=27597467
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001389167A Pending JP2003184548A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | 排気二重管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003184548A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006192445A (ja) * | 2005-01-11 | 2006-07-27 | Calsonic Kansei Corp | 他部材への溶接による二重管管端接続部位置決め構造 |
JP2007534495A (ja) * | 2004-02-25 | 2007-11-29 | ダイムラークライスラー・アクチェンゲゼルシャフト | パイプなどの金属板部材を特に排気システム用のハウジングポートなどの金属鋳物部材に接合する方法 |
WO2013084653A1 (ja) * | 2011-12-06 | 2013-06-13 | Udトラックス株式会社 | 排気浄化装置及び排気浄化装置の耐腐食性向上方法 |
KR101595859B1 (ko) * | 2015-01-27 | 2016-02-19 | 한국해양대학교 산학협력단 | 선박 연료주입관용 이중관 가스 벨로즈의 제조방법 |
-
2001
- 2001-12-21 JP JP2001389167A patent/JP2003184548A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070821 |