JP3204011B2 - エンジンの二重排気管 - Google Patents

エンジンの二重排気管

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JP3204011B2 JP32899494A JP32899494A JP3204011B2 JP 3204011 B2 JP3204011 B2 JP 3204011B2 JP 32899494 A JP32899494 A JP 32899494A JP 32899494 A JP32899494 A JP 32899494A JP 3204011 B2 JP3204011 B2 JP 3204011B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管壁にセンサ取付用ニ
ップル等の取付部材を装着したエンジンの二重排気管に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車においては、排気管からエンジン
ルーム内への放熱量を低減するため、排気管を二重管で
構成することが行われている。また、エンジンの低温始
動時に下流に設けた排気ガス浄化用の触媒を早期活性化
させるため、二重排気管の内管を薄肉化し、排気ガスの
接触する部分の熱容量を小さくして、排気ガスの昇温特
性の向上を図ることが行われている。
【0003】このような二重排気管では、内管と外管の
隙間へ排気ガスが漏れた場合、その熱量が隙間へ逃げ、
結果的に内管内の排気ガス温度が低下することになるた
め、内管と外管の隙間へ排気ガスを極力漏らさない構造
をとることが重要である。
【0004】また、高負荷走行時のように排気管の温度
が高温になっている状態では、外管と内管の間に熱膨脹
差が生じるため、それを吸収できる構造をとることが必
要である。
【0005】従来、このような点から、二重排気管の管
壁に対して酸素センサ取付用等のニップル(取付部材)
を取り付ける場合、例えば図9〜図13に示すような構
造をとっていた。
【0006】図9は特開平6−10662号公報に記載
された従来の構造(第1の従来例)を示す。
【0007】この二重排気管では、外管1と内管2をニ
ップル装着部で密着させ、その部分にそれぞれ取付孔
7、4を設けている。ニップル20には、大径の頭部2
1と、小径の挿入部22と、貫通孔23を設け、外管1
の外側からニップル20の挿入部22を、外管1の取付
孔7に通して内管2のみに接合し、ニップル20の頭部
21と内管2とで、外管1の取付孔7の周縁部を、取付
孔7の径方向の移動を許容する状態で密着挟持してい
る。
【0008】また、図10に示す構造(第2の従来例)
では、ニップル20を外管1に溶接固着し、ニップル2
0の挿入部22を内管2の取付孔4に密着嵌合してい
る。
【0009】また、図11〜図13に示す構造(第3〜
第5の従来例)では、ニップル20を取付ける部分を、
部分的に外管1のみの一重管構造とし、その部分の外管
1にニップル20を接合している。
【0010】この場合、図11に示すように、ニップル
20を排気管の上流側フランジ11に近接して取付ける
場合は、内管2をフランジ11まで延ばせないので、ニ
ップル20の取付部の下流側で、内管2の端部2eを外
管1の内周に接合し、下流側の内管2と外管1の隙間3
へ排気ガスが入り込むのを防止している。
【0011】また、図12に示すように、ニップル20
を排気管の下流側フランジに近接して取付ける場合は、
内管2をフランジ11まで延ばせないので、ニップル2
0の取付部の上流側で、内管2をスペーサ12を介して
外管1で保持している。
【0012】また、図13に示すように、ニップル20
を排気管の上流側と下流側の中間に取付ける場合は、内
管2を上流側と下流側に分割して、それぞれ上流側と下
流側の内管の端部2eを外管1に接合している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9に示し
た構造では、ニップル20の頭部21と内管2とで外管
1を密着挟持しているだけなので、つまり外管1とニッ
プル21とを気密に接合しているわけではないので、内
管2と外管1の間の隙間3へもし排気ガスが入り込んだ
場合、密着挟持部のわずかな隙間を通って、外部に排気
ガスが漏れる可能性がある。
【0014】従って、別の箇所で内管2と外管1を接合
する必要があるが、そうすると、内管2と外管1の熱膨
脹差の吸収という点で逆効果を招く。また、内管2のみ
にニップル20を接合することは、取付け場所によって
は実際上困難である。
【0015】また、図10に示した構造では、排気ガス
が外管1の外部へ漏れ出る可能性はないが、内管2の熱
膨脹による取付孔4の収縮や取付孔4とニップル20の
位置ずれによって、取付孔4の周囲に無理な力がかか
り、繰り返し応力により内管2の破損を招く可能性があ
る。また、熱膨脹、熱収縮を繰り返すことにより、応力
集中による亀裂や隙間が発生し、そこから内管2と外管
1の隙間3へ排気ガスが漏れ出、排気ガスの昇温特性が
悪化する可能性もある。
【0016】また、図11〜図13に示した構造では、
外部への排気ガスの漏れや、内管2の破損の可能性はな
くなるが、ニップル20の取付け位置が一重管化しやす
い箇所に限定される上、一重管化した箇所での熱の逃げ
により昇温特性が悪化しやすい。
【0017】また、図11、図13に示すように、排気
管の上流側や中間部にニップル20を取付ける場合は、
フランジ11から離れた位置で内管2と外管1を接合し
なくてはならないから、製作が困難であり、しかも接合
が完全でないと、内管2と外管1の隙間3への排気ガス
漏れを生じたり、内管2と外管1の熱膨脹差を十分に吸
収できずに内管2が破損する可能もある。
【0018】本発明は、上記事情を考慮し、外部への排
気ガスの漏れを確実に防止することができ、内管と外管
の隙間への排気ガス漏れを抑制して排気ガスの昇温特性
の向上を図ることができ、内管と外管の熱膨脹差による
内管の破損を未然に回避することができ、しかも取付部
材の取付け箇所が限定されず、且つ製作容易な二重排気
管を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、外管
と、この外管より薄肉に形成され該外管内に隙間をもっ
て挿入された内管と、前記外管の外側から該外管と内管
の管壁に設けた取付孔に装着された取付部材とを備え、
前記内管内を排気ガスの通路とするエンジンの二重排気
管において、前記内管の取付孔の周縁に前記外管側に突
出した筒壁を形成し、この筒壁に、該筒壁内に挿入され
た部材との相対変位を吸収する変位吸収部を設け、この
変位吸収部に対して密着させた状態で前記筒壁内部に前
記取付部材を挿入し、且つ前記取付部材を前記外管の取
付孔の周囲に気密に接合したことを特徴とする。
【0020】請求項2の発明は、請求項1記載のエンジ
ンの二重排気管であって、前記変位吸収部は、前記筒壁
の一部または全部を内方に凸に湾曲させて形成した環状
湾曲部からなることを特徴とする。
【0021】請求項3の発明は、請求項2記載のエンジ
ンの二重排気管であって、前記環状湾曲部の最小径部よ
りも前記筒壁先端側の外広がり状部分に、連続して外広
がりのテーパ部を形成したことを特徴とする。
【0022】請求項4の発明は、請求項3記載のエンジ
ンの二重排気管であって、前記テーパ部の先端を前記外
管の取付孔から外部へ突き出させたことを特徴とする。
【0023】
【作用】請求項1の発明では、取付部材が外管に気密に
接合されているので、取付部材の装着箇所からの排気ガ
スの漏れが完全に防止される。また、外管と内管の熱膨
脹等により取付部材と内管との間に相対変位が生じた場
合は、変位吸収部がそれを吸収するので、内管に無理な
応力が生じない上、取付部材と内管の筒壁との間に隙間
が生じない。
【0024】請求項2の発明では、外管と内管との間の
熱膨脹差により、取付部材と内管との間に相対変位が発
生した場合、その相対変位が環状湾曲部の変形によって
吸収される。また、そのように変形しながらも、環状湾
曲部は取付部材に密着した状態を保つことになり、取付
部材と環状湾曲部との間に隙間ができず、内管内部か
ら、内管と外管の隙間へのガス漏れが抑制される。
【0025】請求項3の発明では、筒壁に設けた環状湾
曲部の先端にテーパ部があるので、取付部材を筒壁内に
挿入する際、そのテーパ部が案内作用をなす。
【0026】請求項4の発明では、テーパ部の先端を外
管の取付孔より外に突き出させたので、外管の外側から
筒壁の位置、つまり内管の取付孔の位置を容易に確認す
ることができ、取付部材を内管の取付孔に挿入しやすく
なる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0028】図1は第1実施例の二重排気管の全体構成
を示す縦断面図、図2は図1のII−II矢視断面図、
図3は図1のIII部の拡大図、図4は図1のIV部の
拡大図、図5は同IV部の変形例を示す図である。
【0029】図1に示すように、この二重排気管では、
強度部材となるように肉厚に形成された外管1の内部
に、外管1よりも薄肉(例えば0.5mm)に形成され
た内管2が、隙間3をもって同心状に挿入されている。
また、外管1の両端にはフランジ11、11が溶接され
ている。
【0030】内管2は、排気ガスの流れ方向Fの上流端
で、図4に示すようにフランジ11に密着固定されてい
るか、図5に示すようにカラー10で保持されており、
排気ガスが、内管2と外管1の隙間3へ漏れない構造と
なっている。
【0031】また、排気ガスの流れ方向Fの下流端で
は、内管2と外管1の温度差による熱膨脹差を吸収する
ため、内管2が、耐熱性の金属ワイヤを編み込んだ弾力
性のあるスペーサ12を介して外管1に保持されてお
り、内管2が外管1に対し相対移動可能となっている。
【0032】そして、このような構造の二重排気管の長
手方向の途中の管壁に、酸素センサ等を取付けるための
ニップル(取付部材)20が取付けられている。ニップ
ル20の取付部では、図2、図3に示すように、内管2
と外管1の管壁に取付孔4、7がそれぞれ設けられてい
る。
【0033】内管2側の取付孔4の周縁には、外管1側
に突出した筒壁状のフレアー部5が一体に形成されてい
る。このフレアー部5は、筒状の周壁を、その高さ方向
中間部が最小径となるように内方に凸に湾曲させ、全周
にわたる環状湾曲部として構成したものであり、内部に
挿入された部材との径方向の相対変位を吸収する変位吸
収部としての機能を持つ。このフレアー部5の先端5a
は、図3に示すように外管1の内面に接していてもよい
し、接していなくてもよい。
【0034】このフレアー部5は、図3の断面A−Aで
円形状なしており、最小径がニップル20の挿入部22
の外径より僅かに小さく形成されている。なお、フレア
ー部5の成形は、プレス成形や油圧を用いたバルジ成形
等で、簡単に実施することができる。
【0035】外管1の取付孔7は、フレアー部5の最小
径よりも大きく形成されている。ニップル20は、外管
1の外側から装着され、挿入部22が外管1の取付孔7
を貫通して、内管2のフレアー部5に密着状態で挿入さ
れている。そして、ニップル20は、頭部21の下面を
外管1に密着させた状態で、外管1に気密に溶接されて
いる。
【0036】次に作用を説明する。
【0037】まず、この二重排気管を製作するに当たっ
ては、内管2と外管1を一体化した状態で、ニップル2
0の挿入部22を、外管1の取付孔7に挿入する。そう
すると、ニップル20の挿入部22の先端が、内管2の
フレアー部5内に圧入され、挿入部22の外周面とフレ
アー部5の内周面が隙間なく密着する。ニップル20を
挿入したら、頭部21を外管1に溶接し、これにより製
作を完了する。
【0038】このように、ニップル20を外管1の取付
孔7に挿入して、外管1に溶接するだけで、ニップル2
0の取付けを完了することができる上、構造的にはフレ
アー部5を形成するだけでよいから、簡単に製作がする
ことができる。また、ニップル20を取付ける位置を一
重管化する必要がないから、取付け位置が限定されるこ
ともなく、それに応じた加工の煩わしさもない。
【0039】次に、エンジンの低温始動時における排気
ガスの昇温性能について検討してみる。
【0040】エンジンの停止直後を除き、エンジン始動
時の二重排気管の温度はおおよそ外気温と同じである。
エンジン始動後、二重排気管内では、内管2内を流れる
排気ガスによって、まず内管2が暖められる。この結
果、内管2の壁温は上昇するが、内管2に与えた熱量だ
け排気ガスの温度は低下する。
【0041】この二重排気管では、内管2の肉厚を薄く
することで熱容量を少なくしているので、内管2の壁温
を早期に上昇させることができる。よって、排気ガスか
ら内管2への伝熱量が低く抑えられ、排気ガスの温度低
下が抑制され、その結果、排気管の下流部に設置してあ
る触媒の入口排気ガス温を上昇させることができ、触媒
の早期活性化を図ることができる。
【0042】このとき、もしニップル20の取付部か
ら、排気ガスの一部が内管2と外管1の隙間3に漏れた
場合は、内管2内の排気ガスの熱量の一部が隙間3で失
われ、結果的に内管2内の排気ガス温度が低下すること
になって、薄肉化した内管2の二重管効果が損なわれる
ことになるが、本実施例の二重排気管では、ニップル2
0と内管2のフレアー部5が密着状態にあるので、内管
2内の排気ガスが隙間3へ漏れることは殆どなく、それ
による排気ガスの昇温特性の悪化が抑制される。また、
ニップル20と外管1は溶接固着されているので、排気
ガスが外部へ漏れ出る心配は全くない。
【0043】次に市街地走行等の排気ガスや排気管が十
分暖まった状態時には、内管2と外管1の肉厚の差によ
る熱容量差及び温度差のため、内管2と外管1との間に
熱膨脹差が生じる。
【0044】すなわち、外管1は、直接排気ガスにさら
されず表面温度が低い上、肉厚が厚いことで熱容量が大
きいため、熱膨張は内管2に比べて少ない。一方、高温
の排気ガスに直接さらされ、肉厚が薄いため熱容量が少
ない内管2は、高温となり、大きな熱膨張が発生する。
【0045】この内管2と外管1の熱膨張差は、二重排
気管全体としては、図1に示すように排気ガスの出口部
において内管2と外管1を相対移動可能としてあること
で、内管2を破損することなく、吸収することができ
る。
【0046】また、ニップル20の取付部では、切欠と
して存在する取付孔4に内管2の伸びが集中するが、取
付孔4にフレアー部5を設けてあるため、このフレアー
部5の変形によって、その伸びを吸収することができ
る。
【0047】また、内管2の熱膨脹により、フレアー部
5の位置とニップル20の位置にずれ(相対変位)が生
じるが、このずれも、変位吸収機能を持つフレアー部5
が変形することにより、吸収することができる。従っ
て、内管2の取付孔4に生じる熱応力を、フレアー部5
によって全て吸収でき、内管2の破損を未然に防止する
ことができる。
【0048】なお、内管2が大きく熱膨脹した場合に
は、ニップル20とフレアー部5との間(伸びの大きい
側)に隙間が生じ、排気ガスが内管2と外管1の隙間3
に流れ込む可能性があるが、内管2が大きく熱膨脹して
いるときには、排気ガスは当然下流の触媒の活性温度以
上となっているはずであるから、隙間3に排気ガスが漏
れたとしても、触媒の性能に影響を与えるおそれは全く
ない。
【0049】また、エンジンが停止し、二重排気管全体
が冷えた状態となると、内管2は収縮するため、ニップ
ル20とフレアー部5に隙間が生じていたとしても、そ
の隙間がもとに戻ることんいなり、エンジン再始動後の
排気ガスが、フレアー部5とニップル20の隙間から、
内管2と外管1の隙間3へ漏れることはない。
【0050】次に本発明の他の実施例について説明す
る。
【0051】図6は本発明の第2実施例の要部を示す。
この実施例では、フレアー部5の最小径部よりも先端側
に、連続して外広がりのテーパ部5bを形成しており、
このテーパ部5bの先端5aを、外管1の取付孔7から
外へ僅かに突き出させ、ニップル20Bの頭部21の底
面に設けた環状凹部25に収容している。なお、この環
状凹部25は、排気ガス温度が高く、フレアー部5の先
端5aがニップル20側に伸びた状態のときもで、その
先端5aが内面に接しない程度の深さを持っている。
【0052】この実施例によれば、フレアー部5の先端
5aが外管1より外に突き出しているので、ニップル2
0をフレアー部5に簡単に挿入することができる。特
に、ニップル20の先端をテーパ部5bに入れるだけで
よいから、挿入が極めて楽に行え、一層の製作容易化が
図れる。
【0053】なお、図7に示すような、挿入部22Cを
先細りのテーパ状に形成したニップル20Cを用いれ
ば、より容易に挿入できる。
【0054】また、図8の第3実施例に示すように、フ
レアー部5の周囲の内管2上に、フレアー部5を取り囲
むように、あるいは、フレアー部5を前後(上流側及び
下流側)から挟むように湾曲部9を設ければ、フレアー
部5に対する内管2全体の熱膨脹の影響を、湾曲部9が
変形することにより軽減することができるので、上述し
た効果を一層確実に奏することができる。
【0055】なお、上記実施例では、内管2の取付孔4
の周縁に設けた筒壁を、全体的に湾曲させることでフレ
アー部5としたが、湾曲させる部分を筒壁の高さ方向の
一部に設けてもよい。
【0056】また、筒壁を湾曲させることによらずに、
別の構造の変位吸収部を設けてもよい。
【0057】また、上記実施例では、取付部材として、
酸素センサ等を取付けるためのニップル20の場合を示
したが、ニップル20以外の取付部材を装着してもよ
い。例えば、排気ガス再循環装置(EGR)等を取付け
るための取付部材を設けてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、外管と取付部材を気密に接合しているので、排
気ガスの外部への漏れを完全に遮断することができる。
また、内管と外管の熱膨脹差が、筒壁に設けた変位吸収
部で吸収されるので、内管に無理な応力が発生せず、内
管の破損を未然に防止することができる。
【0059】また、変位吸収部が内管と取付部材の相対
変位を吸収することによって、内管と取付部材との間に
隙間ができなくなるから、排気ガスが、内管内部から内
管と外管との隙間へ漏れることもなく、それによる排気
ガス温度の低下も抑制され、その結果、排気ガスの昇温
特性の向上を図ることができる。
【0060】また、部分的に一重管化した箇所を設ける
必要もないので、取付部材の取付け位置が限定されるこ
ともなく、しかも内管の取付孔に筒壁を設け、その筒壁
に変位吸収部を設けるだけの構成であるから、内管の内
側から溶接する等の困難な加工が全く不要で、極めて容
易に製作可能である。
【0061】請求項2の発明によれば、筒壁を内方に凸
に湾曲させて形成した環状湾曲部によって、内管と取付
部材の相対変位を吸収する変位吸収部を構成しているの
で、プレス成形やバルジ加工等により簡単に変位吸収部
を作ることができ、加工の容易化が図れる。
【0062】請求項3の発明によれば、筒壁に設けたテ
ーパ部が取付部材を挿入する際の案内作用を果たすの
で、取付部材を内管の取付孔に挿入しやすくなり、一層
の製作の容易化が図れる。
【0063】請求項4の発明によれば、テーパ部の先端
を外管の取付孔より外に突き出させたので、外管の外側
から内管の取付孔の位置を容易に確認することができ、
取付部材を内管の取付孔により挿入しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の二重排気管の全体構成を
示す縦断面図である。
【図2】図1のII−II矢視断面図である。
【図3】図1のIII部の拡大図である。
【図4】図1のIV部の拡大図である。
【図5】図4と同じ部分の変形例を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施例の要部断面図である。
【図7】本発明の実施例で用いる他の形状のニップルの
断面図である。
【図8】本発明の第3実施例の要部断面図である。
【図9】第1の従来例の要部断面図である。
【図10】第2の従来例の要部断面図である。
【図11】第3の従来例の要部断面図である。
【図12】第4の従来例の要部断面図である。
【図13】第5の従来襟の要部断面図である。
【符号の説明】
1 外管 2 内管 3 隙間 4 取付孔 5 フレアー部(筒壁、変位吸収部、環状湾曲部) 7 取付孔 20,20B,20C ニップル(取付部材)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外管と、 この外管より薄肉に形成され該外管内に隙間をもって挿
    入された内管と、 前記外管の外側から該外管と内管の管壁に設けた取付孔
    に装着された取付部材とを備え、 前記内管内を排気ガスの通路とするエンジンの二重排気
    管において、 前記内管の取付孔の周縁に前記外管側に突出した筒壁を
    形成し、 この筒壁に、該筒壁内に挿入された部材との相対変位を
    吸収する変位吸収部を設け、 この変位吸収部に対して密着させた状態で前記筒壁内部
    に前記取付部材を挿入し、 且つ前記取付部材を前記外管の取付孔の周囲に気密に接
    合したことを特徴とするエンジンの二重排気管。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジンの二重排気管で
    あって、 前記変位吸収部は、前記筒壁の一部または全部を内方に
    凸に湾曲させて形成した環状湾曲部からなることを特徴
    とするエンジンの二重排気管。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のエンジンの二重排気管で
    あって、 前記環状湾曲部の最小径部よりも前記筒壁先端側の外広
    がり状部分に、連続して外広がりのテーパ部を形成した
    ことを特徴とするエンジンの二重排気管。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のエンジンの二重排気管で
    あって、 前記テーパ部の先端を前記外管の取付孔から外部へ突き
    出させたことを特徴とするエンジンの二重排気管。
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