JP4345547B2 - ハイブリッド車両の制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、移動体に適用されるコンピュータシステムにおいて目標に合致するように制御されるシステムであって、制御の実行に伴ない発生するゲインとリスクとを勘案して、より高度な制御目標を設定したり、システムの信頼性を向上させてシステムを安定化させたりする制御システムに関する。
自動車等の車両を含む自律的に移動する移動体において、環境規制の強化や燃費向上要求の増大などに伴い、車両の制御システムの制御性能の向上が求められ続けている。このような車両の制御システムにおいては高度な電子化が進み、車両に搭載された多数のECU(Electronic Control Unit)が実行するソフトウェアにより車両が制御される。さらに、最近では、車両の「走る、曲がる、止まる」という基本的機能に加えて、ナビゲーション装置に連動する変速機やエンジンの制御システム、オートクルーズやレーンキープなどの運転支援システムが搭載されたりすることによる付加機能も、各機能をその機能のためのECUが実行するソフトウェアにより実現されている。
このような制御システムにおいては、ECUに入力されるデータやECU内部のソフトウェアによる演算に誤りのないことが信頼性を確保するための前提となる。特開平11−39586号公報(特許文献1)は、このような点に関する自動運転制御装置を開示する。自動運転制御装置は、複数の電子制御装置間にてデータの通信を行ない、それら複数の電子制御装置の働きによって車両の自動運転を制御する自動運転制御装置であって、送信側電子制御装置から送られた受信データが、車両の走行状態を時系列に沿って示す連続したデータの場合に、その連続した受信データの変化が所定の実現可能な範囲内でないと判定されたときには、異常が発生したと判断する。
この自動運転制御装置によると、車両の自動運転の際に、データの信頼性をチェックして、好適に車両の制御を行なうことができる。
特開平11−39586号公報
しかしながら、特許文献1においては、データの信頼性を判断する場合、2つの連続した現車速のデータの差が、物理的に可能な範囲外(たとえば±3km/h)であると、データが異常であると仮に判断されて、最初の仮の異常の判定から、0.5秒以上連続して異常と判断されると、データの連続性に関する異常が確かに発生したと判断する。このように、範囲や時間に具体的な値をしきい値として代入して、そのしきい値と現実の値とを比較して、異常であることを判断している。
このような手法に従った従来の制御システムにおいては、制御の目標値に対する偏差が予め定められたしきい値を越えると、異常であると判断する。これでは、偏差が越えてからでないと異常に対する対応を行なうことができないことを意味する。たとえば、偏差がしきい値を越えると、その制御システムの入力センサが異常であるか否かをチェックしたり、演算の途中結果から演算式の誤りはあるか否かをチェックしたり、制御目標値を実現できるように(たとえば、容易に実現できるように)変更したりするが、しきい値を越えるまではこのような対応を何ら行なうことができない。これは、異常の予兆を検知して、それに対応することの困難性を示している。
このようなことに対して、制御システムに限定しなければ、リスクマネジメント等の管理手法が多く考えられている。たとえば、事業リスクを考慮して、将来得られるであろう収益(ゲイン)を予測するリスクヘッジシステムなどである。このようなシステムにおいては、リスクの発生を確率理論で処理して、リスクを回避(ヘッジ)しつつ収益(ゲイン)を多くするための事業展開の最適解を得るというようなものがその一例として挙げられる。
車両制御を含む制御システムにおいて、このような処理が困難であると考えられるのは、
1)制御システム上では、ゲインとリスクとが同次元で管理されていないこと、
2)リスクを考慮していないので、リスクの発生に対して制御システムの停止というような処理しか考えられない、
ということがある。それゆえに、制御システムにおいて、未然にリスクを回避しつつ、最大限のゲイン(燃費向上、排気ガスの最適浄化)が得られるような、リスクマネジメントを実現することが困難である。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、制御の実行に伴ない発生するゲインとリスクとを勘案して、より高度な制御目標を設定したり、システムの信頼性を向上させてシステムを安定化させたりする制御システムを提供することである。
第1の発明に係る制御システムは、状態量に関する情報および操作量に関する情報の少なくとも一方を検知するための検知手段と、検知された情報に基づいて、目標を達成するための実行手段に与えられる制御情報を生成するための制御手段と、制御情報に基づいて、電気的動作および機械的動作の少なくとも一方を実行するための実行手段とを含む移動体を制御する。この制御システムは、システムについて、少なくとも目標に対する状態量と目標に反する状態量とを対比可能な同一の次元で処理して、システムの信頼性に関する情報を検知するための信頼性検知手段と、検知された信頼性に関する情報に基づいて、目標および制御情報の少なくとも一方を変更するための変更手段とを含む。
第1の発明によると、システムの信頼性を、たとえば目標に対する状態量と目標に反する状態量とを対比可能な確率次元で捉えて、異常が発生する確率(可能性)に基づいて、変更手段が目標および制御情報の少なくとも一方を変更することができる。このようにすると、目標に対する状態量(これがゲインと呼ばれるもの)と目標に反する状態量(これがリスクと呼ばれるもの)とを同じ次元で処理することができるようになる。また、たとえばではあるがこの次元が確率次元である場合には、従来のようにしきい値で処理される場合と異なり、正常と異常との境界近傍に存在する異常の予兆を検知することができる。これを発現し得る可能性のあるリスクとして捉えて、制御の結果の利得であるゲインと、このリスクとを勘案して制御システムを成長させることなどができるようになる。すなわち、確率的にリスクの発生予兆が低いと、さらに高度な制御目標に変更したりできる。その結果、制御の実行に伴ない発生するゲインとリスクとを勘案して、より高度な制御目標を設定したり、システムの信頼性を向上させてシステムを安定化させたりする制御システムを提供することができる。
第2の発明に係る制御システムにおいては、第1の発明の構成に加えて、信頼性検知手段は、確率次元で処理して、システムの信頼性に関する情報を検知するための手段を含む。
第2の発明によると、確率次元で信頼性に関する情報を処理するので、従来のようにしきい値で処理される場合と異なり、正常と異常との境界近傍に存在する異常の予兆を検知することができる。これを発現し得る可能性のあるリスクとして捉えて、制御の結果の利得であるゲインと、このリスクとを勘案して制御システムを成長させることなどができる。
第3の発明に係る制御システムにおいては、第1または2の発明の構成に加えて、信頼性検知手段は、実行手段における、目標に対する偏差が予め定められた以上の値になる確率に基づいて、信頼性に関する情報を検知するための手段を含む。
第3の発明によると、目標に対する偏差が大きい状態が発生する確率分布が高い場合には、信頼性が低いと(すなわちリスクが高いと)判断することができる。
第4の発明に係る制御システムにおいては、第1または2の発明の構成に加えて、信頼性検知手段は、実行手段による動作が実行された結果、目標とする出力と実際の出力との偏差が予め定められた以上の値になる確率に基づいて、信頼性に関する情報を検知するための手段を含む。
第4の発明によると、目標とする出力と実際の出力との偏差の確率分布を求めて、信頼性が高いこと(すなわちリスクが低いこと)や、信頼性が低いこと(すなわちリスクが高いこと)を判断することができる。
第5の発明に係る制御システムにおいては、第1または2の発明の構成に加えて、信頼性検知手段は、実行手段による動作が実行された結果、目標とする効率と実際の効率との偏差が予め定められた以上の値になる確率に基づいて、信頼性に関する情報を検知するための手段を含む。
第5の発明によると、目標とする効率と実際の効率との偏差の確率分布を求めて、信頼性が高いこと(すなわちリスクが低いこと)や、信頼性が低いこと(すなわちリスクが高いこと)を判断することができる。
第6の発明に係る制御システムにおいては、第1〜5のいずれかの発明の構成に加えて、信頼性に関する情報は、移動体を構成する部品の状態量が変化する確率により表わされる情報である。
第6の発明によると、たとえば移動体が車両である場合であって、部品としてエンジンを想定すると、このエンジンの出力、熱効率などの状態量が制御された結果、目標や基準特性に対して実際にどのように変化したのかを検知して、それらの実際の値と目標値や基準値との偏差の確率分布を求めて、信頼性に関する情報を生成できる。
第7の発明に係る制御システムにおいては、第1〜5のいずれかの発明の構成に加えて、信頼性に関する情報は、移動体を構成する部品である、入力系部品、制御系部品、出力系部品および通信系部品の少なくとも1つにおいて異常が発生する確率により表わされる情報である。
第7の発明によると、制御システムを構成する基幹部品である、入力系部品、制御系部品、出力系部品および通信系部品の異常は、制御システムの信頼性に多大なる影響を与える。そのため、これらの部品の異常に基づいて信頼性に関する情報を生成することにより、意義のある信頼性に関する情報を得ることができる。
第8の発明に係る制御システムにおいては、第1〜5のいずれかの発明の構成に加えて、信頼性に関する情報は、移動体を構成する部品である、入力系部品である状態量を検知するセンサの検知誤差、出力系部品であるアクチュエータの作動誤差、出力系部品であるアクチュエータの応答性、通信系部品における応答性および目標の誤差の少なくとも1つに起因した異常が発生する確率により表わされる情報である。
第8の発明によると、センサの検知誤差、アクチュエータの作動誤差およびその応答性、通信系部品における応答性、目標の誤差の異常が発生する確率により信頼性に関する情報を生成することにより、意義のある信頼性に関する情報を得ることができる。
第9の発明に係る制御システムにおいては、第1の発明の構成に加えて、変更手段は、信頼性が目標範囲内であるときに、目標に対する偏差に基づいて、目標および制御情報の少なくとも一方を変更するための手段を含む。
第9の発明によると、確率次元で捉えられた目標に対する偏差に基づいて、偏差が大きくて収束しないと目標が過大すぎるとして目標を変更したり、偏差が小さいとより精度高く制御できるようにアクチュエータなどの入出力特性を変更して制御情報を変更することができる。
第10の発明に係る制御システムにおいては、第9の発明の構成に加えて、変更手段は、目標に対する偏差が予め定められた範囲内であると、制御情報を生成するための入出力特性を変更することにより、制御情報を変更するための手段を含む。
第10の発明によると、確率次元で捉えられた目標に対する偏差が小さいと、より精度高く制御できるようにアクチュエータなどの入出力特性を変更して制御情報を変更することができる。
第11の発明に係る制御システムにおいては、第9の発明の構成に加えて、変更手段は、目標に対する偏差が予め定められた値以上であると、目標が過大であると判断して、目標を変更するための手段を含む。
第11の発明によると、確率次元で捉えられた目標に対する偏差に基づいて、偏差が大きくて収束しないと目標が過大すぎるとして目標を変更することができる。これにより制御システムの信頼性が向上する。
第12の発明に係る制御システムは、移動体としての車両における必要な目標を実現できるように車両を制御する。この制御システムは、ゲイン状態量として、目標特性に対する車両の状態量を検知するための手段と、リスク状態量として、目標特性に反する車両の状態量を検知するための手段と、検知した各状態量と、各状態量の目標との偏差が発生する確率を算出するための手段と、リスク状態量について算出された確率が予め定められた範囲内であって、ゲイン状態量について算出された確率が予め定められた範囲内であると、さらに性能を向上させる方向に目標を変更するための手段とを含む。
第12の発明によると、目標特性に対する車両の状態量をゲイン状態量として検知して、目標特性に反する車両の状態量をリスク状態量として検知する。すなわち、ある制御の結果、期待する目標特性に合致するゲイン情報と、目標特性に反するリスク情報とを検知する。これらの情報を確率次元で処理して、リスクが低いと、さらに性能を向上させる方向に目標を変更して、さらに高性能な制御を実行できる。
第13の発明に係る制御システムは、移動体としての車両における必要な目標を実現できるように車両を制御する。この制御システムは、ゲイン状態量として、目標特性に対する車両の状態量を検知するための手段と、リスク状態量として、目標特性に反する車両の状態量を検知するための手段と、検知した各状態量と、各状態量の目標との偏差が発生する確率を算出するための手段と、リスク状態量について算出された確率が予め定められた範囲内であって、ゲイン状態量について算出された確率が予め定められた範囲外であると、ゲイン状態量に関係するアクチュエータの入出力特性を変更するための手段とを含む。
第13の発明によると、目標特性に対する車両の状態量をゲイン状態量として検知して、目標特性に反する車両の状態量をリスク状態量として検知する。すなわち、ある制御の結果、期待する目標特性に合致するゲイン情報と、目標特性に反するリスク情報とを検知する。これらの情報を確率次元で処理して、リスクが低いが、ゲインが低いと、ゲイン状態量に関係するアクチュエータの入出力特性を変更して、制御性を向上させることができる。
第14の発明に係る制御システムは、移動体としての車両における必要な目標を実現できるように車両を制御する。この制御システムは、ゲイン状態量として、目標特性に対する車両の状態量を検知するための手段と、リスク状態量として、目標特性に反する車両の状態量を検知するための手段と、検知した各状態量と、各状態量の目標との偏差が発生する確率を算出するための手段と、リスク状態量について算出された確率が予め定められた範囲外であると、リスク回避措置を実行するための手段とを含む。
第14の発明によると、目標特性に対する車両の状態量をゲイン状態量として検知して、目標特性に反する車両の状態量をリスク状態量として検知する。すなわち、ある制御の結果、期待する目標特性に合致するゲイン情報と、目標特性に反するリスク情報とを検知する。これらの情報を確率次元で処理して、リスクが高いと、異常が発生する予兆であったり、異常が発生しているので、直ちにリスク回避処理を行ない、制御システムの安定性を確保することができる。
第15の発明に係る制御システムは、移動体としての車両における、エネルギ効率、駆動特性、排気ガス特性および制動特性のうち少なくとも1つを制御する。この制御システムは、ゲイン状態量として、車両速度、駆動効率、排気ガス浄化特性、制動力、制動効率のうち少なくとも1つを検知するための手段と、リスク状態量として、車速低下リスク、駆動効率低下リスク、排気ガス浄化悪化リスク、制動力低下リスク、制動効率低下リスクのうち少なくとも1つを検知するための手段と、検知した各状態量と、各状態量の目標との偏差が発生する確率を算出するための手段と、リスク状態量について算出された確率が予め定められた範囲内であって、ゲイン状態量について算出された確率が予め定められた範囲内であると、さらに性能を向上させる方向に目標を変更するための手段とを含む。
第15の発明によると、車両における具体的なゲインとリスクとに基づいて、リスクが低いと、さらに性能を向上させる方向に目標を変更して、さらに高性能な制御を実行できる。
第16の発明に係る制御システムは、移動体としての車両における、エネルギ効率、駆動特性、排気ガス特性および制動特性のうち少なくとも1つを制御する。この制御システムは、ゲイン状態量として、車両速度、駆動効率、排気ガス浄化特性、制動力、制動効率のうち少なくとも1つを検知するための手段と、リスク状態量として、車速低下リスク、駆動効率低下リスク、排気ガス浄化悪化リスク、制動力低下リスク、制動効率低下リスクのうち少なくとも1つを検知するための手段と、検知した各状態量と、各状態量の目標との偏差が発生する確率を算出するための手段と、リスク状態量について算出された確率が予め定められた範囲内であって、ゲイン状態量について算出された確率が予め定められた範囲外であると、エネルギ効率、排気ガス特性および制動特性に関係するアクチュエータの入出力特性を変更するための手段とを含む。
第16の発明によると、車両における具体的なゲインとリスクとに基づいて、リスクが低いが、ゲインが低いと、ゲイン状態量に関係するアクチュエータの入出力特性を変更して、制御性を向上させることができる。
第17の発明に係る制御システムは、移動体としての車両における、エネルギ効率、駆動特性、排気ガス特性および制動特性のうち少なくとも1つを制御する。この制御システムは、ゲイン状態量として、車両速度、駆動効率、排気ガス浄化特性、制動力、制動効率のうち少なくとも1つを検知するための手段と、リスク状態量として、車速低下リスク、駆動効率低下リスク、排気ガス浄化悪化リスク、制動力低下リスク、制動効率低下リスクのうち少なくとも1つを検知するための手段と、検知した各状態量と、各状態量の目標との偏差が発生する確率を算出するための手段と、リスク状態量について算出された確率が予め定められた範囲外であると、リスク回避措置を実行するための手段とを含む。
第17の発明によると、車両における具体的なゲインとリスクとに基づいて、リスクが高いと、異常が発生する予兆であったり、異常が発生しているので、直ちにリスク回避処理を行ない、制御システムの安定性を確保することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態に係る制御システムの概要について説明する。図1を参照して、本実施の形態に係る制御システムの構成について説明する。
図1に示すように、この制御システムは、リスクマネジメント制御部50と、入力部60と、実行システム部70と、評価部80とを含む。
リスクマネジメント制御部50は、リスク判定、循環、成長プロセス決定、目標決定、入力決定、実行システムモデル決定の各機能を有する。
入力部60は、情報検知、資源供給の各機能を有する。実行システム部70は、情報検知、入力検知、目標偏差検知、出力実行の各機能を有する。評価部80は、ゲイン検知、リスク検知の各機能を有する。
ここで、リスクマネジメントとは、期待しない負の影響を確率的に予測し、期待する機能をより高い確率で実現させるものである。リスクマネジメント機能をこのような制御システムに適用することにより、循環維持および制御システムの成長機能を実現させる。
このリスクマネジメントのポイントとしては、出力ゲインとリスクとを同次元で管理すること、出力ゲイン、リスクなどの状態量変化を確率的に捉え、確率的な目標設定をして、リスクを加味したフィードバック制御を実行すること、リスクに応じて、循環機能の維持、制御システムの成長を目標とした循環メカニズム、運用法を決定する機能を有することである。
図2に、このような制御システムにおける循環維持、成長プロセスのフローチャートを示す。
ステップ(以下、ステップをSと略す)10にて、制御システムは、あるべき姿(成長目標)を設定する。S20にて、制御システムは、現状(目標達成度合い)を把握する。S30にて、制御システムは、目標達成要件(不足分)を解析する。S40にて、制御システムは、目標達成のための計画を決定する。S50にて、制御システムは、目標達成プランの実行をする。
S50の処理の後、処理はS10へ戻され、これらを繰返し循環させることにより、制御システムがリスクに応じて循環機能を維持したり、制御システムを成長させたりすることができる。
その結果、図3に示すように、目標効率を順次段階的に上昇させていくことにより、実効率が向上しているようになって、制御システムが成長することになる。
本発明の実施の形態に係る制御システムにおいては、ゲインとリスクとを確率次元で管理する点が特徴である。これを図4〜図7を用いて説明する。目標に対する収束性を検知するためには、偏差分散を確率的に捉える必要があるため、図4〜図7に示す目標関数を設定する。
図4および図5に、横軸を時間として縦軸を出力としてゲインの偏差とリスクの偏差とをそれぞれ示す。図4および図5に示す曲線が、実際の制御対象における状態量を表わす。ゲインの目標に対して実際のゲインの状態量との差がゲイン偏差として、リスクの基準に対して実際のリスクの状態量との偏差がリスク偏差として捉えられる。
図6に横軸がゲイン偏差、縦軸がその発生確率としたヒストグラムを示す。また図7に、横軸をリスク偏差として縦軸を発生確率としたヒストグラムを示す。
図6に示すように、ゲインの偏差目標特性と確率偏差とが確率偏差の方がゲイン偏差が大きい側にずれるように表わされる。これは、偏差目標特性がゲイン偏差が小さい領域において収束するような一点鎖線で示されるような確率分布を持つことに対して、実際の偏差は実線で示されるような確率偏差を持つことに起因する。
図7に示すようにリスク偏差は偏差目標特性が一点鎖線で示されるようにリスク偏差が小さい領域において確率が高くリスク偏差が大きくなると偏差目標特性が小さくなるような確率分布を有する。それに対して、確率偏差は、偏差目標特性よりもリスク偏差が大きい領域でより確率が大きくなるような特性を有する。これは、目標とするリスク偏差特性に対して、実際のリスクの確率偏差がリスクが大きい領域で多く発生することに起因している。
これら図4〜図7に示したように、目標に対する、収束性を検知するために、偏差分散を確率で捉えることにより、ゲイン目標とリスク基準とを同次元で設定し実行値の偏差頻度を演算することが可能となる。また、ゲイン偏差、リスク偏差の確率次元における偏差目標特性に対する実行した確率偏差特性の差を演算することが可能になる。これらにより、確率次元での目標設定が可能となり、リスク変化の起点を算出することが可能となる。また、リスク変化を監視しているため、成長を加味したゲイン目標の変更を効率的に行なうことが可能となる。
図8に、上述した制御システムを車両に適用した場合のシステム構成図を示す。
図8に示すように、車両に適用した場合の制御システムは、複数のECU(Electronic Control Unit)から構成される制御システムにおいて、それぞれのECUと通信するメインECU1000を有する。このメインECU1000が主体的にリスクマネジメント制御を実行する。
図8には、アクチュエータが2つである場合の例を示す。この制御システムは、メインECU1000を核として、アクチュエータ(1)側に、ECU(1)100と、アクチュエータ(1)110と、エネルギ供給部(1)120と、入力検知部(1)130と、ゲイン・リスク検知部(1)140とを含む。また、同じように、アクチュエータ(2)側にも、ECU(2)200と、アクチュエータ(2)210と、エネルギ供給部(2)220と、入力検知部(2)230と、ゲイン・リスク検知部(2)240とを含む。
このような構成において、構成されるECUやアクチュエータの機能が多い場合、リスクマネジメント容量が過大になりメインECU1000だけではコントロールできない場合がある。このような場合、個別ECUをコントロールするサブのリスクマネジメントECU、サブのリスクマネジメントECUをコントロールのメインのリスクマネジメントECUを構成するようにしてもよい。
アクチュエータの機能別に分類してリスクマネジメントECUを必要な数だけ構成するようにして、責任分担を決めてリスクマネジメントを行なうようにしてもよい。また、この責任分担範囲は、発生リスクに応じて変更される。サブのリスクマネジメントECUだけでは解決できないリスクが発生した場合には、上位のリスクマネジメントECUが統括的に制御を実行する。サブのリスクマネジメントECUの責任範囲の発生リスクが十分に低いと判断された場合には、発生リスクの高い領域をコントロールしているECUのバックアップを実行する。
制御システムが複数のアクチュエータを含んで構成されている場合、個々のアクチュエータに入力、出力特性の検知部を設け、個別のECUまたはリスクマネジメントECUと通信させる。アクチュエータは個別のECUまたはリスクマネジメントECUの指令により駆動するものである。出力特性の検知部は期待する正の影響(ゲイン)と期待しない負の影響(リスク)とをそれぞれ検知し、ゲインおよびリスクに基づいて、制御の実行内容を決定する演算を実行する。
さらには、入出力影響因子の寄与度解析部を設定し、循環維持、制御システムの成長を加味した、目標、入出力特性の変更を決定する演算部と、特性変更を実行する実行部とを構成するようにしてもよい。
図9に、図8の制御ブロック図をソフトウェアの構成として示した場合の図を示す。
メインECU1000においては、リスクマネジメント制御部がプログラムにより実行される。このリスクマネジメント制御部は、運転要求検知機能、運転状態検知機能、リスク検知機能、リスク目標偏差演算機能、リスク判定機能、リスク回避手段決定機能、リスク回避判定機能、循環・成長制御許可判定機能、ゲイン検知機能、ゲイン成長偏差演算機能、循環・成長プロセス決定機能、リスク・ゲイン目標調停機能、リスク・ゲイン目標決定機能、入力決定機能、実行システムモデル決定機能を有する。
ECU(1)100およびECU(2)200はともに、アクチュエーションシステム制御部を有し、アクチュエーション制御部は、運転状態検知機能、入力検知機能、出力検知機能、目標偏差検知機能、出力実行機能をそれぞれ有する。
このようなメインECU1000により、循環維持・制御システムの成長を加味した目標設定や特性変更が行なわれる。これは、各影響因子に特性検知機能を設けて、変更した入力特性に対する目標偏差の変化量の割合から寄与度を分析する。目標偏差の変化量の極大値を寄与度が最大であると判定して、入力特性を決定する。すなわち、規定の変化特性における最適入力特性を決定することになる。
目標偏差の変化量の極大値が規定値以下(実質的に0)の場合、入出力の変換特性を変更する。すなわち、規定の変化特性における限界と判定して、他の変換特性による成長を図る。
目標偏差の変化量が極大値が規定値(実質的に0)以下で、目標特性変更後の目標偏差が最小となったときの入力特性と変換特性とを決定する。すなわち、成長の限界を特定し、入出力の変換特性を決定付ける。
目標偏差特性が規定値以上(過大の目標)規定値以下(実質的に0)を継続した場合、優先度合いに従い目標特性を変更する。すなわち、過大な目標を取止めて、適正な目標に修正することになる。
また、このような制御システムにおいてはリスク判定が行なわれるが、制御システムは、以下に示すA、B、Cの故障形態を特定する特定部を有する。故障形態が特定されると、その特定された故障形態に応じたリスク回避が行なわれる。
A.蓄積型故障(摩耗故障)
故障影響因子の作動負荷×頻度を検知して、設計寿命から負荷×頻度を減算して残存寿命を推定する。残存寿命の変化率が規定値以上、または残存寿命が規定値以下、または必要寿命に対し残存寿命が下回るなどの場合、以下の対応を実行する。なお、必要寿命は生涯作動回数・時間と作動・時間との差などから特定するようにすればよい。このような蓄積型故障に対しては、代替手段への切換、補助手段による冗長制御、作動頻度の抑制などの回避手段が実行される。
B.過大入力による故障
影響因子に負荷するストレスを検知し危険度を検知する。危険度が規定値以上になった場合、代替手段による切換、補助手段による冗長制御、負荷の分散・軽減などのリスク回避が実行される。なお、危険度は、入力エネルギ、荷重、発熱温度などからストレスを検知し判定するようにすればよい。
C.偶発故障
事前に検知できない場合、故障検知後、バックアップ手段に切換える。事前検知できる場合(故障確率がわかり、規定値以上の場合)には、代替手段による切換、補助手段による冗長制御を、故障を検出する前に実行することによりリスク回避を行なう。なお、故障確率は、通信手段により市場の情報を取得することなどにより検知するようにすればよい。
リスク回避判定は、上述したA、B、Cのリスク回避手段によりリスクを低減させて、目標範囲内となった場合にはリスクが回避されたと判定する。リスクが回避されたと判定された場合、通常制御に復帰可能か否かを判定して通常制御に復帰可能な場合には通常制御に復帰し、通常制御に復帰不可能な場合は、リスク回避制御を継続する。
循環維持・制御システムの成長を加味した制御許可が判断される。リスクが目標リスク確率の範囲内において循環維持、制御システムの成長を加味した制御が許可される。目標リスク範囲外においては、循環維持、制御システムの成長を加味した制御が禁止される。
ゲイン・リスク目標調停部は、ゲインとリスクが背反関係にあると判断された場合、優先度判定基準に従い、ゲイン・リスクの目標を変更する。
図10を参照して、本実施の形態に係る制御システムで実行されるプログラム制御構造について説明する。
この説明に先立ち、入出力および目標関数の定義の一覧を以下に示す。
(1−1)リスクの定義
Rout=[Rout(1)、Rout(2)、Rout(3)、…]
入力と影響度合いとの関数で表現:Rout=rout(x)
入力:X=[x(1)、x(2)、x(3)、…]
(1−2)ゲインの定義
Gout=[Gout(1)、Gout(2)、Gout(3)、…]
入力と影響度合いとの関数で表現:Gout=gout(x)
入力:X=[x(1)、x(2)、x(3)、…]
(1−3)リスク効率の定義
Krout=[Krout(1)、Krout(2)、Krout(3)、…]
入力に対するリスクの割合で表現:Krout=Rout/x
(1−4)ゲイン効率の定義
Kgout=[Kgout(1)、Kgout(2)、Kgout(3)、…]
入力に対するゲインの割合で表現:Kgout=Gout/x
(2−1)目標リスク確率関数
Art=[Art(1)、Art(2)、Art(3)、…]
影響度合いと発生確率との関数で表現:Art=art(r)
r:リスク影響度合い
(2−2)目標ゲイン確率関数
Agt=[Agt(1)、Agt(2)、Agt(3)、…]
影響度合いと発生確率との関数で表現:Agt=agt(g)
g:ゲイン影響度合い
(2−3)目標リスク効率確率関数
Akrt=[Akrt(1)、Akrt(2)、Akrt(3)、…]
リスク効率と発生確率との関数で表現:Akrt=akrt(kr)
kr:リスク効率
(2−4)目標ゲイン効率確率関数
Akgt=[Akgt(1)、Akgt(2)、Akgt(3)、…]
ゲイン効率と発生確率との関数で表現:Akgt=akgt(g)
kg:ゲイン効率
(3−1)リスクの確率関数
(3−1−1)基準リスクRkを規定しない場合
Ar=[Ar(1)、Ar(2)、Ar(3)、…]
Ar=ar(Rout)
(3−1−2)基準リスクRkを規定する場合
Rk=[Rk(1)、Rk(2)、…]
基準リスクRkとして、Ar=ar(Rk−Rout)
(3−2)ゲインの確率関数
(3−2−1)基準ゲインGkを規定しない場合
Ag=[Ag(1)、Ag(2)、Ag(3)、…]
Ag=ag(Gout)
(3−2−2)基準ゲインGkを規定する場合
Gk=[Gk(1)、Gk(2)、…]
基準ゲインGkとして、Ag=ag(Gk−Gout)
(4−1)リスク効率の確率関数
(4−1−1)基準リスク効率Krkを規定しない場合
Akr=[Akr(1)、Akr(2)、Akr(3)、…]
Akr=akr(Krout)
(4−1−2)基準リスク効率Krkを規定する場合
基準リスク効率Krkとして、
Krk=[Krk(1)、Krk(2)、…]
Akr=akr(Krk−Krout)
(4−2)ゲイン効率の確率関数
(4−2−1)基準リスク効率Kgkを規定しない場合
Akg=[Akg(1)、Akg(2)、Akg(3)、…]
Akg=akg(Kgout)
(4−2−2)基準リスク効率Kgkを規定する場合
基準リスク効率Kgkとして、
Kgk=[Kgk(1)、Kgk(2)、…]
Akg=akg(Kgk−Kgout)
(5−1)リスク確率偏差
dAr=[dAr(1)、dAr(2)、dAr(3)、…]
dAr=Art−Ar
(5−2)ゲイン確率偏差
dAg=[dAg(1)、dAg(2)、dAg(3)、…]
dAg=Agt−Ag
(6−1)リスク効率確率偏差
dAkr=[dAkr(1)、dAkr(2)、dAkr(3)、…]
dAkr=Akrt−Akr
(6−2)ゲイン効率確率偏差
dAkg=[dAkg(1)、dAkg(2)、dAkg(3)、…]
dAkg=Akgt−Akg
このような定義を前提として、以下のようなプログラムが実行される。
S1000にて、制御システムは、運転(ドライバ)要求を検出する。S1010にて、制御システムは、運転状態を検出する。S1020にて、制御システムは、入力量(X(**))を検出する。
S1030にて、制御システムは、出力(Gout(**))を演算する。S1040にて、制御システムは、出力効率(Kgout(**))を演算する。S1050にて、制御システムは、ゲインを検出する。S1060にて、制御システムは、リスクを検出する。
S1070にて、制御システムは、ゲイン目標偏差(Ag(**))を演算する。S1080にて、制御システムは、ゲイン効率偏差(Akg(**))を演算する。S1090にて、制御システムは、リスク目標センサ(Ar(**))を演算する。S1100にて、制御システムは、リスク効率偏差(Akr(**))を演算する。
S1110にて、制御システムは、ゲイン偏差頻度カウンタをアップする。S1120にて、制御システムは、リスク偏差頻度カウンタをアップする。これらのS1110およびS1120の処理により図6および図7に示す確率分布のヒストグラムが作成されることになる。
S1130にて、制御システムは、リスク回避判定処理を実行する。S1140にて、制御システムは、リスク回避方法を決定する。S1150にて、制御システムは、循環・成長制御許可判定を行なう。
S1160にて、制御システムは、循環成長プロセスを決定する。S1170にて、制御システムはリスクゲイン目標を調停する。S1180にて、制御システムは、リスクゲイン目標(Gk(**),Rk(**))を決定する。S1190にて、制御システムは、リスクゲイン効率目標(Kgk(**),Krk(**))を決定する。
S1200にて、制御システムは、システムモデルを決定する。S1210にて、制御システムは、入力指令値を決定する。S1220にて、制御システムは、入力値に基づく制御を実行する。
図11を参照して、S1140〜S1160の処理の詳細について説明する。
S1300にて、制御システムは、システムが正常状態であるか否かを判断する。すなわち、制御システムは故障状態でないことが確認できるか否かを判断する。制御システムは、正常状態であることが確認できると(S1300にてYES)、処理はS1310へ移される。もしそうでないと(S1300にてNO)、処理はS1420へ移される。
S1310にて、制御システムは、リスクが目標範囲内にあるか否かを判断する。すなわち、リスクが回避されている状態であるか否かが判断される。リスクが目標範囲内であると(S1310にてYES)、処理はS1320へ移される。もしそうでないと(S1310にてNO)、処理はS1420へ移される。
S1320にて、制御システムは、通常制御を実施する。S1330にて、制御システムは、制御システム自体が成長段階であるか否かを判断する。制御システム自体が成長段階であると(S1330にてYES)、処理はS1340へ移される。もしそうでないと(S1330にてNO)、この処理を終了する。
S1340にて、制御システムは、入力特性の変更を実行する。S1350にて、制御システムは、出力変動の検出を実行する。S1360にて、制御システムは、各入力の寄与度を演算する。
S1370にて、制御システムは、目標偏差の変化量の極大値が予め定められたしきい値α以下であるか否かを判断する。目標偏差の変化量の極大値が予め定められたしきい値α以下である場合には(S1370にてYES)、処理はS1380へ移される。もしそうでないと(S1370にてNO)、処理はS1410へ移される。
S1380にて、制御システムは、入出力変換特性を変更する処理を実行する。S1390にて、制御システムは、目標偏差が最小であるか否かを判断する。目標偏差が最小であると(S1390にてYES)、処理はS1400へ移される。もしそうでないと(S1390にてNO)、処理はS1380へ戻され、目標偏差が最小になるまで循環が維持される。
S1400にて、制御システムは、入出力変換特性を決定する。
S1410にて、制御システムは、入力特性の変更を実行する。
S1420にて、制御システムは、リスク回避措置を実施する。このとき、循環維持ならびに制御システム自体の成長が禁止される。
以上のようにして、本実施の形態に係る制御システムによると、ゲインとリスクとを同じ確率次元で管理し、リスクを加味した目標設定が行なわれる。リスクを加味しているため、リスクに直面した場合であっても、リスクの範囲内において循環系を維持して制御システム自体を成長させることができる。
<第2の実施の形態>
上述した制御システムを、車両に適用した場合のより具体的な実施の形態を、以下の第2の実施の形態として説明する。なお、本実施の形態における制御ブロックは、前述の図8に示したものと同じであるため、ここでの詳細な説明は繰返さない。
本実施の形態に係る車両の制御システムは、タイヤ前後力駆動制御における燃費(エネルギ効率)、排気ガス浄化性能および制動性能を高次元で両立させることを目的とする。このため、目標関数および関数設定が行なわれる。
まず、以下に、目標関数の一覧を示す。
(1)目標ゲイン確率関数
(1−1)車体速度:Agt(1)
エンジン出力Agt(11)、発電量Agt(12)、蓄電量Agt(13)、
モータトルクAgt(14)、モータ回転数Agt(15)、
CVT(Continuously Variable Transmission)変速比Agt(16)、駆動力Agt(17)
(1−2)排気ガス特性:Agt(2)
空燃比Agt(21)、
CO排出量Agt(22)、NOx排出量Agt(23)、HC排出量Agt(24)
(1−3)制動力:Agt(3)
アクチュエータ駆動電流Agt(31)、ブレーキ油圧Agt(32)、回生トルクAgt(33)
(2)目標ゲイン効率確率関数
(2−1)駆動効率:Akgt(1)
エンジン効率Akgt(11)、発電効率Akgt(12)、蓄電効率Akgt(13)、
モータ効率Akgt(14)
(2−2)制動効率:Akgt(2)
制動エネルギAkgt(21)、消費エネルギAkgt(22)、回生エネルギAkgt(23)
モータ効率Akgt(14)
(3)目標リスク確率関数
(3−1)車体速度低下リスク:Art(1)
エンジン出力変化Art(11)、発電量変化Art(12)、蓄電量変化Art(13)、
モータトルク変化Art(14)、モータ回転数変化Art(15)、
CVT変速比変化Art(16)、駆動力変化Art(17)
(3−2)排気ガス悪化リスク:Art(2)
空燃比変化Art(21)、
CO排出量変化Art(22)、NOx排出量変換Art(23)、HC排出量変化Art(24)
(3−3)制動力低下リスク:Art(3)
アクチュエータ駆動電流変化Art(31)、ブレーキ油圧変化Art(32)、
回生トルク変換Art(33)
(4)目標リスク効率確率関数
(4−1)駆動効率低下リスク:Akrt(1)
エンジン効率変化Akrt(11)、発電効率変化Akrt(12)、蓄電効率変換Akrt(13)、
モータ効率変化Akgt(14)
(4−2)制動効率低下リスク:Akrt(2)
制動エネルギ変化Akrt(21)、消費エネルギ変化Akrt(22)、
回生エネルギ変化Akrt(23)
次に、以下に、関数設定の一覧を示す。
伝達系
(1)駆動出力ゲイン
入力
燃料噴射量X(11)
エンジン出力
Gout(11)=gout(11){X(11)}
基準特性 Gk(11)
実偏差確率 Ag(11)=ag{Gk(11)−Gout(11)}
目標偏差確率 Agt(11)
発電量
Gout(12)=gout(12){Gout(11)}
基準特性Gk(12)
実偏差確率Ag(12)=ag{Gk(12)−Gout(12)}
目標偏差確率Agt(12)
蓄電量
Gout(13)=gout(13){Gout(12)}
基準特性Gk(13)
実偏差確率Ag(13)=ag{Gk(13)−Gout(13)}
目標偏差確率Agt(13)
第2入力
電力供給量X(12)
モータトルク
Gout(14)=gout(14){X(12)}
基準特性Gk(14)
実偏差確率Ag(14)=ag{Gk(14)−Gout(14)}
目標偏差確率Agt(14)
モータ回転数
Gout(15)=gout(15){X(12)}
基準特性Gk(15)
実偏差確率Ag(15)=ag{Gk(15)−Gout(15)}
目標偏差確率Agt(15)
CVT変速比
Gout(16)=gout(16){Gout(15)}
基準特性Gk(16)
実偏差確率Ag(16)=ag{Gk(16)−Gout(16)}
目標偏差確率Agt(16)
駆動力
Gout(17)=gout(17){Gout(16)}
基準特性Gk(17)
実偏差確率Ag(17)=ag{Gk(17)−Gout(17)}
目標偏差確率Agt(17)
車体速度
Gout(1)=gout(1){Gout(16)}
基準特性Gk(1)
実偏差確率Ag(1)=ag{Gk(1)−Gout(1)}
目標偏差確率Agt(1)
車体出力
Gout(18)=Gout(1)×Gout(17)
基準特性Gk(18)
実偏差確率Ag(18)=ag{Gk(18)−Gout(18)}
目標偏差確率Agt(18)
(2)駆動出力ゲイン
入力
燃料噴射量X(11)
エンジン出力
Gout(11)=gout(11){X(11)}
基準特性 Rk(11)
実偏差確率 Ar(11)=ar{Rk(11)−Gout(11)}
目標偏差確率 Art(11)
発電量
Gout(12)=gout(12){Gout(11)}
基準特性Rk(12)
実偏差確率Ar(12)=ar{Rk(12)−Gout(12)}
目標偏差確率Art(12)
蓄電量
Gout(13)=gout(13){Gout(12)}
基準特性Rk(13)
実偏差確率Ar(13)=ar{Rk(13)−Gout(13)}
目標偏差確率Art(13)
第2入力
電力供給量X(12)
モータトルク
Gout(14)=gout(14){X(12)}
基準特性Rk(14)
実偏差確率Ar(14)=ar{Rk(14)−Gout(14)}
目標偏差確率Art(14)
モータ回転数
Gout(15)=gout(15){X(12)}
基準特性Rk(15)
実偏差確率Ar(15)=ar{Rk(15)−Gout(15)}
目標偏差確率Art(15)
CVT変速比
Gout(16)=gout(16){Gout(15)}
基準特性Rk(16)
実偏差確率Ar(16)=ar{Rk(16)−Gout(16)}
目標偏差確率Art(16)
駆動力
Gout(17)=gout(17){Gout(16)}
基準特性Rk(17)
実偏差確率Ar(17)=ar{Rk(17)−Gout(17)}
目標偏差確率Art(17)
車体速度
Gout(1)=gout(1){Gout(16)}
基準特性Rk(1)
実偏差確率Ar(1)=ar{Rk(1)−Gout(1)}
目標偏差確率Art(1)
車体出力
Gout(18)=Gout(1)×Gout(17)
基準特性Rk(18)
実偏差確率Ar(18)=ar{Rk(18)−Gout(18)}
目標偏差確率Art(18)
(3)駆動ゲイン効率
エンジン熱効率
Kgout(11)=kgout(11){X(11)}
基準特性 Kgk(11)
実偏差確率 Akg(11)=akg{Kgk(11)−Kgout(11)}
目標偏差確率 Akgt(11)
発電効率
Kgout(12)=kgout(12){Kgout(11)}
基準特性 Kgk(12)
実偏差確率 Akg(12)=akg{Kgk(12)−Kgout(12)}
目標偏差確率 Akgt(12)
充電効率
Kgout(13)=kgout(13){Kgout(12)}
基準特性 Kgk(13)
実偏差確率 Akg(13)=akg{Kgk(13)−Kgout(13)}
目標偏差確率 Akgt(13)
モータ効率
Kgout(14)=kgout(14){X(12)}
基準特性 Kgk(14)
実偏差確率 Akg(14)=akg{Kgk(14)−Kgout(14)}
目標偏差確率 Akgt(14)
駆動効率
Kgout(1)=kgout(1){Kgout(14)}
基準特性 Kgk(1)
実偏差確率 Akg(1)=akg{Kgk(1)−Kgout(1)}
目標偏差確率 Akgt(1)
(4)駆動リスク効率
エンジン熱効率
Kgout(11)=kgout(11){X(11)}
基準特性 Krk(11)
実偏差確率 Akr(11)=akr{Krk(11)−Kgout(11)}
目標偏差確率 Akrt(11)
発電効率
Kgout(12)=kgout(12){Kgout(11)}
基準特性 Krk(12)
実偏差確率 Akr(12)=akr{Krk(12)−Kgout(12)}
目標偏差確率 Akrt(12)
充電効率
Kgout(13)=kgout(13){Kgout(12)}
基準特性 Krk(13)
実偏差確率 Akr(13)=akr{Krk(13)−Kgout(13)}
目標偏差確率 Akrt(13)
モータ効率
Kgout(14)=kgout(14){X(12)}
基準特性 Krk(14)
実偏差確率 Akr(14)=akr{Krk(14)−Kgout(14)}
目標偏差確率 Akrt(14)
駆動効率
Kgout(1)=kgout(1){Kgout(14)}
基準特性 Krk(1)
実偏差確率 Akr(1)=akr{Krk(1)−Kgout(1)}
目標偏差確率 Akrt(1)
(5)排気ガス特性
空燃比
Gout(21)=gout(21){X(11)}
基準特性 Gk(21)
実偏差確率 Ag(21)=ag{Gk(21)−Gout(21)}
目標偏差確率 Agt(21)
CO排出量
Gout(22)=gout(22){Gout(21)}
基準特性 Gk(22)
実偏差確率 Ag(22)=ag{Gk(22)−Gout(22)}
目標偏差確率 Agt(22)
NOx排出量
Gout(23)=gout(23){Gout(21)}
基準特性 Gk(23)
実偏差確率 Ag(23)=ag{Gk(23)−Gout(23)}
目標偏差確率 Agt(23)
HC排出量
Gout(24)=gout(24){Gout(21)}
基準特性 Gk(24)
実偏差確率 Ag(24)=ag{Gk(24)−Gout(24)}
目標偏差確率 Agt(24)
排気ガス特性
Gout(2)=gout(2){Gout(21)}
基準特性 Gk(2)
実偏差確率 Ag(2)=ag{Gk(2)−Gout(2)}
目標偏差確率 Agt(2)
(6)排気ガス悪化リスク
空燃比
Gout(21)=gout(21){X(11)}
基準特性 Rk(21)
実偏差確率 Ar(21)=ar{Rk(21)−Gout(21)}
目標偏差確率 Art(21)
CO排出量
Gout(22)=gout(22){Gout(21)}
基準特性 Rk(22)
実偏差確率 Ar(22)=ar{Rk(22)−Gout(22)}
目標偏差確率 Art(22)
NOx排出量
Gout(23)=gout(23){Gout(21)}
基準特性 Rk(23)
実偏差確率 Ar(23)=ar{Rk(23)−Gout(23)}
目標偏差確率 Art(23)
HC排出量
Gout(24)=gout(24){Gout(21)}
基準特性 Rk(24)
実偏差確率 Ar(24)=ar{Rk(24)−Gout(24)}
目標偏差確率 Art(24)
排気ガス特性
Gout(2)=gout(2){Gout(21)}
基準特性 Rk(2)
実偏差確率 Ar(2)=ar{Rk(2)−Gout(2)}
目標偏差確率 Art(2)
(7)制動力ゲイン
入力
電力供給量X(31)
アクチュエータ駆動電流
Gout(31)=gout(31){X(31)}
基準特性 Gk(31)
実偏差確率 Ag(31)=ag{Gk(31)−Gout(31)}
目標偏差確率 Agt(31)
ブレーキ油圧
Gout(32)=gout(32){Gout(31)}
基準特性 Gk(32)
実偏差確率 Ag(32)=ag{Gk(32)−Gout(32)}
目標偏差確率 Agt(32)
回生トルク
Gout(33)=gout(33){Gout(33)}
基準特性 Gk(33)
実偏差確率 Ag(33)=ag{Gk(33)−Gout(33)}
目標偏差確率 Agt(33)
制動力
Gout(3)=gout(3){Gout(32)}
基準特性 Gk(3)
実偏差確率 Ag(3)=ag{Gk(3)−Gout(3)}
目標偏差確率 Agt(3)
(8)制動力低下リスク
入力
電力供給量X(31)
アクチュエータ駆動電流
Gout(31)=gout(31){X(31)}
基準特性 Rk(31)
実偏差確率 Ar(31)=ar{Rk(31)−Gout(31)}
目標偏差確率 Art(31)
ブレーキ油圧
Gout(32)=gout(32){Gout(31)}
基準特性 Rk(32)
実偏差確率 Ar(32)=ar{Rk(32)−Gout(32)}
目標偏差確率 Art(32)
回生トルク
Gout(33)=gout(33){Gout(33)}
基準特性 Rk(33)
実偏差確率 Ar(33)=ar{Rk(33)−Gout(33)}
目標偏差確率 Art(33)
制動力
Gout(3)=gout(3){Gout(32)}
基準特性 Rk(3)
実偏差確率 Ar(3)=ar{Rk(3)−Gout(3)}
目標偏差確率 Art(3)
(9)制動効率
制動エネルギ
Kgout(21)=kgout(21){Gout(1)}
基準特性 Kgk(21)
実偏差確率 Akg(21)=akg{Kgk(21)−Kgout(21)}
目標偏差確率 Akgt(21)
消費エネルギ
Kgout(22)=kgout(22){Kgout(21)}
基準特性 Kgk(22)
実偏差確率 Akg(22)=akg{Kgk(22)−Kgout(22)}
目標偏差確率 Akgt(22)
回生エネルギ
Kgout(23)=kgout(23){Kgout(21)}
基準特性 Kgk(23)
実偏差確率 Akg(23)=akg{Kgk(23)−Kgout(23)}
目標偏差確率 Akgt(23)
制動効率
Kgout(2)=kgout(2){Kgout(23)}
基準特性 Kgk(2)
実偏差確率 Akg(2)=akg{Kgk(2)−Kgout(2)}
目標偏差確率 Akgt(2)
(10)制動効率低下リスク
制動エネルギ
Kgout(21)=kgout(21){Gout(1)}
基準特性 Krk(21)
実偏差確率 Akr(21)=akr{Krk(21)−Kgout(21)}
目標偏差確率 Akrt(21)
消費エネルギ
Kgout(22)=kgout(22){Kgout(21)}
基準特性 Krk(22)
実偏差確率 Akr(22)=akr{Krk(22)−Kgout(22)}
目標偏差確率 Akrt(22)
回生エネルギ
Kgout(23)=kgout(23){Kgout(21)}
基準特性 Krk(23)
実偏差確率 Akr(23)=akr{Krk(23)−Kgout(23)}
目標偏差確率 Akrt(23)
制動効率
Kgout(2)=kgout(2){Kgout(23)}
基準特性 Krk(2)
実偏差確率 Akr(2)=akr{Krk(2)−Kgout(2)}
目標偏差確率 Akrt(2)
本実施の形態に係る車両の制御システムは、タイヤ前後力駆動制御において、
(1)目標の変更
(2)目標達成手段の解析
(3)目標達成手段の決定
を行なう。
(1)目標の変更は、目標達成した場合は設定目標をさらに高めて成長を図る。正常な状態であるにもかかわらず目標を達成する目処がない場合、設定目標を下げる。偏差のバランスは、各因子の優先度合いに応じて目標達成の過程に重み付けを行ない決定するものである。
(2)目標達成手段の解析は、ゲインおよびリスクの関連因子の寄与度を分析することを目的として行なわれる。解析時に用いられる指標として、因子の特性変化量に対する偏差目標の変化量の割合が用いられる。
(3)目標達成手段の決定は、各因子の優先度合いを設定しておいて、優先度合いに応じた実施手段の重み付けを行なって目標達成手段を実行する。
なお、本実施の形態に係る車両の制御システムにおける制御概要(運用ルール)は、
1)SOC(States Of Charge)に従い、モータ出力に対してエンジン出力の比率が最小になるようにする、
2)制動時に車体運動エネルギに応じて、回生ブレーキエネルギが最大になるようにする、
3)エンジン熱効率、モータ効率が最大になるようにする、
4)排気ガス清浄特性が目標特性になるようにする、
5)制御システムのリスクが目標範囲になるようにする、
というものである。
図12を参照して、本実施の形態に係る車両の制御システムの全体フローチャートについて説明する。
S2000にて、車両の制御システムは、発電系への処理を実行する。S2200にて、車両の制御システムは、駆動系の処理を実行する。
S2400にて、車両の制御システムは、制動系の処理を実行する。S2600にて、車両の制御システムは、回生系の処理を実行する。
図13を参照して、図12のS2000における発電系処理の詳細について説明する。
S2010にて、車両の制御システムは、蓄電量を検出する。S2020にて、車両の制御システムは、目標蓄電量を演算する。S2030にて、車両の制御システムは、蓄電量が目標値よりも小さいか否かを判断する。蓄電量が目標値よりも小さい場合には(S2030にてYES)、処理はS2040へ移される。もしそうでないと(S2030にてNO)、処理はS2050へ移される。
S2040にて、車両の制御システムは、エンジン(発電機)を作動させる。S2050にて、車両の制御システムは、エンジン(発電機)の作動を停止する。
S2060にて、車両の制御システムは、排気ガスリスクがリスク目標よりも小さいか否かを判断する。排気ガスリスクがリスク目標よりも小さい場合には(S2060にてYES)、処理はS2070へ移される。もしそうでないと(S2060にてNO)、処理はS2090へ移される。
S2070にて、車両の制御システムは、空燃比をアップさせる。すなわち、エンジンおよび発電機の効率をアップさせる。S2080にて、車両の制御システムは空燃比マップを変更する。
S2090にて、車両の制御システムは、空燃比をダウンさせる。すなわちエンジンおよび発電機の効率をダウンさせる。S2100にて、車両の制御システムは、空燃比マップを変更させる。
図14を参照して、図12のS2200の駆動系処理の詳細について説明する。
S2210にて、車両の制御システムは、推定車体速度を演算する。S2220にて、車両の制御システムは、目標車体速度を演算する。
S2230にて、車両の制御システムは、必要出力を演算する。S2240にて、車両の制御システムは、変速比、供給電圧、モータへ供給される電流を演算する。S2250にて、車両の制御システムは、電圧および電流値を演算する。
S2260にて、車両の制御システムは、ゲインが予め定められたゲイン目標値以上であるか否かを判断する。ゲインが予め定められたゲイン目標値以上であると(S2260にてYES)、処理はS2270へ移される。もしそうでないと(S2270にてNO)、処理はS2280へ移される。
S2270にて、車両の制御システムは、リスクが、予め定められたリスク目標値よりも小さいか否かを判断する。リスクが予め定められたリスク目標値よりも小さい場合には(S2270にてYES)、この処理は終了する。もしそうでないと(S2270にてNO)、処理はS2280へ移される。
S2280にて、車両の制御システムは、出力−電圧、電流特性マップを変更する。
図15を参照して、図12のS2400の制動系処理の詳細について説明する。
S2410にて、車両の制御システムは、アクチュエータが作動しているか否かを判断する。アクチュエータが作動していると(S2410にてYES)、処理はS2420へ移される。もしそうでないと(S2410にてNO)、処理はS2490へ移される。
S2420にて、車両の制御システムは、作動カウンタに1を加算する。S2430にて、車両の制御システムは、作動時間、経過時間、走行距離データを取得する。S2440にて、車両の制御システムは、作動頻度を演算する。S2450にて、車両の制御システムは、作動頻度が予め定められた基準値よりも小さいか否かを判断する。作動頻度が予め定められた基準値よりも小さいと(S2450にてYES)、処理はS2490へ移される。もしそうでないと(S2450にてNO)、処理はS2460へ移される。
S2460にて、車両の制御システムは、残存寿命を演算する。S2470にて、車両の制御システムは、残存寿命が予め定められた基準値以上であるか否かを判断する。残存寿命が基準値以上であると(S2470にてYES)、処理はS2480へ移される。もしそうでないと(S2470にてNO)、処理はS2560へ移される。
S2480にて、車両の制御システムは、作動頻度の抑制処理を実行する。その後、処理はS2490へ移される。
S2490にて、車両の制御システムは、駆動電流が予め定められた基準値よりも小さいか否かを判断する。駆動電流が予め定められた基準値よりも小さいと(S2490にてYES)、処理はS2500へ移される。もしそうでないと(S2490にてNO)、処理はS2510へ移される。
S2500にて、車両の制御システムは、漏れ判定カウンタに0を代入する。
S2510にて、車両の制御システムは、漏れ判定カウンタが予め定められた基準値よりも小さいか否かを判断する。漏れ判定カウンタが予め定められた基準値よりも小さい場合には(S2510にてYES)、処理はS2520へ移される。もしそうでないと(S2510にてNO)、処理はS2540へ移される。
S2520にて、車両の制御システムは、漏れ判定カウンタに1を加算する。S2530にて、車両の制御システムは漏れ解除強制駆動を実行する。
S2540にて、車両の制御システムは、故障率が予め定められた目標値よりも小さいか否かを判断する。故障率が予め定められた目標値よりも小さい場合には(S2540にてYES)、処理はS2550へ移される。もしそうでないと(S2540にてNO)、処理はS2560へ移される。
S2550にて、車両の制御システムは、回生制動、CVT制御を、ブレーキ負荷軽減モードで行なう。
S2560にて、車両の制御システムは、ウォーニングランプを点灯させる。
図16を参照して、図12のS2600で実行される回生系処理の詳細について説明する。
S2610にて、車両の制御システムは、ブレーキが作動中であるか否かを判断する。ブレーキが作動中であると(S2610にてYES)、処理はS2620へ移される。もしそうでないと(S2610にてNO)、この処理は終了する。
S2620にて、車両の制御システムは、必要制動力および回生制動力を演算する。S2630にて、車両の制御システムは、CVTの変速比を決定する。S2640にて、車両の制御システムは、油圧ブレーキの制動力を演算する。S2650にて、車両の制御システムは、油圧ブレーキの指令信号を出力する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく車両の制御システムによる動作について説明する。
図8に示すような制御ブロックを有する車両の制御システムにおいて、図12に示すメインフローチャートおよび図13〜図16に示すサブルーチンが実行される。これにより発電系、駆動系、制動系、回生系の処理がそれぞれ実行される。
発電系の処理においては、排気ガスリスクを守りながら、空燃比を上げてエンジン効率を上げる。目標蓄電量になるようにエンジン効率×発電効率の高い出力駆動を実行する。モータ効率が上昇するように電力供給が実行される。
駆動系の処理においては、モータ効率が上昇するように電力供給が実行される。モータ出力、目標車体速度から変速比を決定する。入力パラメータは、燃料噴射量、空燃比、モータ電力などであって最適入力特性を決定する。
制動系の処理においては、バルブリークなどでアクチュエータの作動頻度の基準を越えた場合、以下のように制御される。
作動時間、経過時間、走行距離などから残存寿命を演算する。残存寿命が設定値を下回るまでは、延命処置を図る。設定値を下回ればウォーニングを出力する。制動性能の基準を守り、作動頻度を抑制する。モータにおいては、突入回数を減らすために低電圧化された電力を供給する。
バルブ駆動電流の目標偏差が拡大することにより漏れの頻度を演算する。漏れ頻度が基準値を越えた場合、バルブを強制駆動して改善されるか否かを検証する。漏れ頻度を抑制する手段がなく、目標故障率を満足しない場合、ウォーニングを出力する。リスク分散の考え方として、ECB(Electronic Controlled Brake)作動頻度を抑制するため、回生ブレーキ、CVTのリスクを許容範囲まで広げて、回生ブレーキの頻度を上げることもバックアップ機能として有効に作用する。
回生系の処理においては、効率向上の考え方としては、低速領域は回生制動トルクが大きく、必要制動力以上のトルクが発生する頻度が多いため、制動初期で回生効率ができる限り上昇するようにCVTなどの変速機の変速比を決定する。油圧ブレーキ量の低減と、停止前に電池が満充電される頻度を向上させる。入力パラメータは、制動エネルギと変速比とで最適入力を決定する。変換特性は、マップを用いて、SOCと制動エネルギと変速比との関係を変更して、最適変換特性を決定する。
図17に、車速、駆動効率、排気ガス特性、制動力、制動効率の時間変化を示す。図17に示すように、
(1)リスクが基準を超えた場合システム変更してリスクを回避している、
(2)システム変更によりリスクが増加するがシステムの変更内容はリスク限界を超えないように制御されている。
以上のようにして、本実施の形態に係る車両の制御システムによると、タイヤの前後力駆動制御における燃費、エネルギ効率、排気ガス、制動性能を高次元で両立させることができる。すなわち、SOCに従いモータ出力に対し、エンジン出力の比率がミニマムになるようにし、制動時車体運動エネルギに応じ回生ブレーキエネルギが最大になるようにする。またエンジン熱効率、モータ効率が最大になるようにし、排気ガス特性が目標特性になるようにする。このような条件を満足しながら車両の制御システムリスクが目標の範囲に収束するように制御が実行されることになる。このようにして、燃費、排気ガス、制動性能を高次元で両立させる車両の制御システムを実現することができる。
<第3の実施の形態>
以下、本発明の制御システムを車両の制御システムに適用した場合であって、エネルギマネジメント制御に適用した場合を、以下の第3の実施の形態として説明する。
なお、本実施の形態に係る制御ブロック図も、前述の図8に示した制御ブロック図と同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
まず、以下に、仮定条件(ドライバ要求および入力)、ゲイン定義およびリスク定義の一覧を示す。
(1)仮定条件(ドライバ要求)
車速:エンジンONから100秒後に発進
加速:20秒間で20m/sまで加速(1m/s2
定常:300秒間定常走行
減速:40秒間で20m/sから0m/sまで減速(0.5m/s2
温度:外気温度:35℃
室内温度 初期温度 50℃
目標温度 25℃(エンジンONと同時に設定)
SOC:初期80%
(2)仮定条件(入力)
加速走行(1m/s2) SOC消費1%/s
定常走行 SOC消費0.1%/s
エアコン(室温≠目標)SOC消費0.2%/s(温度降下0.1℃/s)
エアコン(室温=目標)SOC消費0.1%/s
発電 SOC増加0.2%/s
回生 SOC増加0.5%/s(ただし、車速5m/s以上のみ)
(3)ゲイン定義
駆動系 加速度(m/s2)×30.0
車速×2.0
制動系 減速状態 減速度(m/s2)×80.0
電池 SOC×0.5
エアコン 無視
(4)リスク定義
駆動系 停止状態 5.0
加速状態 1.0×車速(m/s)+10.00
定常・減速 10.0
制動系 走行状態 10.0
減速状態 40.0(回生制動時は−20,0)
電池 図19参照
エアコン 無視
なお、ゲイン定義やリスク定義は経験値により変更すると良い。たとえば、経年変化により加速時の信頼性が低下すると、駆動系加速状態のリスクを増加させる。また、データより、低温時の制動力が低下することが判明すると、低温時のみ制動リスクを増加させる。データより、回生制動の信頼性が予想以上に良好であることが判明すると、回生制動リスクを減少させる。このようにして、経年変化による影響を加味する。
図18を参照して、本実施の形態に係る車両の制御システムにおいて実行されるプログラム制御構造について説明する。
S3000にて、車両の制御システムは、ドライバ要求を検出する。S3010にて、車両の制御システムは、制御対象への入力を検出する。S3020にて、車両の制御システムは、制御対象のゲインを演算する。S3030にて、車両の制御システムは、制御対象のリスクを演算する。
S3040にて、車両の制御システムは、制御対象ごとのゲインリスク比=ゲイン/リスクとして算出する。S3050にて、車両の制御システムは、総ゲインを演算する。S3060にて、車両の制御システムは総リスクを演算する。S3070にて、車両の制御システムはゲイン効率を、ゲイン効率=総ゲイン/入力として算出する。
S3080にて、車両の制御システムは、リスク効率を、リスク効率=総リスク/入力として演算する。
S3090にて、処理の制御システムは、ゲイン偏差Gt=総ゲイン−目標ゲイン−として演算する。S3100にて、車両の制御システムは、リスク偏差Rt=総リスク−目標リスクとして演算する。
S3110にて、車両の制御システムはゲイン効率偏差Kgt=ゲイン効率−目標ゲイン効率として演算する。S3120にて、車両の制御システムは、ディスク効率偏差Krt=リスク効率−目標リスク効率として演算する。
S3130にて、車両の制御システムは、評価指数を算出する。このとき、評価指数=評価関数(ゲイン偏差,ゲイン効率偏差,リスク偏差,リスク効率偏差)で算出される。S3140にて、車両の制御システムは、評価指数が小さくなるように、制御システムの入力、内部パラメータを決定する。
なお、評価指数E=評価関数A×状態量Xで表わされる。評価関数Aは、評価関数A=(a1,a2,a3,a4)、状態量Xは、X=(Gt,Kgt,Rt,Krt)の転置行列とすると、評価指数E=ゲイン偏差Gt×a1+ゲイン偏差効率Kgt×a2+リスク偏差Rt×a3+リスク効率偏差Krt×a4となる。たとえば、評価関数A=(1,1,−1,−1)である。
S3150にて、車両の制御システムは、各アクチュエータへの出力を決定する。S3160は、各アクチュエータへ制御信号を出力する。
図19に、電池とリスクとの関係を示す。図19に示すように、SOCが60%までの領域においてはリスクは徐々に減少し、SOCが60%以上になるとリスクは低い領域で固定されている。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る車両の制御システムの動作について説明する。すなわち、エネルギマネジメントシステムにより、ゲインとリスクとを確率次元において管理した車両の制御システムを実現することができることについて説明する。
図20(A)に車速の時間変化を、図20(B)に温度の時間変化を、図20(C)にSOCの時間変化を、図20(D)に入力の時間変化をそれぞれ示す。また、図21(A)に駆動ゲインおよび駆動リスクの時間変化を、図21(B)に制動ゲインおよび制動リスクの時間変化を、図21(C)にSOCゲインおよびSOCリスクの時間変化を、図21(D)に総ゲインおよび総変化の時間変化をそれぞれ示す。
図21(D)に示すように、総リスクが大きくなるとリスクを低減させるために発電開始状態となる。すなわち、発電しないと評価指数Eがマイナスになるためである。評価指数Eの目標としてE≧0になるように制御が実行される。評価指数Eがこの目標の状態になるようにリスクが低減されていく。たとえば、図21(B)に示すように、制動リスクが大きくなり、総リスクが大きくなると評価指数が負の値となる。このため、この制動リスクを低減させるために、回生制動を使用し、制動リスクを点線の状態から実線の状態に低減させることにより、図21(D)に示すように総リスクを点線の状態から実線の状態のようにして評価指数Eを正の領域に移動させることができる。すなわち、回生制動を使用しないと評価指数Eがマイナスになることを避けることができる。
なお、ゲインやリスクそのものではなく、ゲインやリスクを入力値で除算したゲイン効率やリスク効率で評価することも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態に係る制御システムの概略構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御システムにおける概略処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る制御システムにおける概略処理の結果を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御システムにおいて設定される目標関数を示す図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御システムにおいて設定される目標関数を示す図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御システムにおいて設定される目標関数を示す図(その3)である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御システムにおいて設定される目標関数を示す図(その4)である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御システムのブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御システムのソフトウェア構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御システムにおいて実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャート(その1)である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御システムにおいて実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャート(その2)である。 本発明の第2の実施の形態に係る制御システムにおいて実行されるメインプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図12の発電系処理プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図12の駆動系処理プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図12の制動系処理プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図12の回生系処理プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る制御システムにおけるタイムチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る制御システムにおいて実行されるメインプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る制御システムにおける電池リスク関数を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る制御システムにおけるタイムチャート(その1)である。 本発明の第3の実施の形態に係る制御システムにおけるタイムチャート(その2)である。
符号の説明
50 リスクマネジメント制御部、60 入力部、70 実行システム部、80 評価部、100 ECU(1)、110 ACT(1)、120 エネルギ供給部(1)、130 入力検知部(1)、140 ゲイン・リスク検知部(1)、200 ECU(2)、210 ACT(2)、220 エネルギ供給部(2)、230 入力検知部(2)、240 ゲイン・リスク検知部(2)、1000 メインECU、2000 電源、3000 運転要求検知部

Claims (2)

  1. エネルギ効率と排気ガス浄化性能を両立できるようにハイブリッド車両を制御する制御システムであって、
    車載バッテリの充電のための発電動力を発生するように構成された内燃機関の空燃比をゲイン状態量として検知するための手段と、
    前記内燃機関のエミッション排出量によって定義される排気ガス悪化リスクをリスク状態量として検知するための手段と、
    前記ゲイン状態量および前記リスク状態量の各々について、状態量が検知されるたびに当該状態量の予め定められた目標に対する偏差の確率分布を示すヒストグラムを作成するとともに、当該ヒストグラムに基づいて、前記リスク状態量および前記ゲイン状態量の前記偏差がそれぞれについて予め定められた値よりも大きくなる確率をそれぞれ算出するための手段と、
    前記リスク状態量について算出された確率がリスク目標よりも低いという条件の成立時に、内燃機関の効率が上昇するように前記空燃比の目標を上昇させるための手段とを含む、ハイブリッド車両の制御システム。
  2. 前記リスク状態量について算出された確率がリスク目標より高いときに、前記内燃機関のエミッション排出量が減少するようにに前記空燃比の目標を低下させるための手段をさらに含む、請求項1に記載のハイブリッド車両の制御システム。
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