JP4345465B2 - 便座装置 - Google Patents

Description

本発明は人体の局部を洗浄する便座装置に関するものである。

従来この種の便座装置としては、便器上に設けた本体と、本体に人体の局部を洗う洗浄手段を内装し、その洗浄手段には、待機位置と使用位置間で移動可能な洗浄水を噴出するノズル本体を本体内に設置し、使用時にはケースに存在する開口部よりノズル本体を突出
させ洗浄するといった構成のものであり、本体内部に温風ファンを設置し、洗浄後に別の開口部より温風を臀部に吹き付けて乾燥する構成のものや、さらに別の開口部より、便鉢内から臭気を吸引する脱臭装置を備えたものもある。しかし、開口部より尿等の汚水が混入し衛生的ではなく、また臭気発生の元にもなっていた。そこで例えば、便器後縁から前方にせり出し、下面部分に開口部を有するタンクカバーと、タンクカバー内に設置される洗浄ノズルと、洗浄ノズルに備えられ開口部を通じて便鉢内へ突出可能なノズル本体と、開口部を便鉢に対して遮断するシャッターとで構成されるものがあった（特許文献１参照）。図９は前記文献に記載された従来の温水装置を示すものである。図９においてノズル本体が待機時は、シャッター部１０が開口部を便鉢に対して遮断した状態になり、開口部内に尿等の汚水が浸入することを防止していた。
特開平１０−１９５９５７号公報（図９）

しかしながら、前記従来の構成では、尿等の汚水はシャッターに付着することとなるが、シャッターは便器面より低い位置にあり、またタンクカバーとの隙間も存在するため掃除が困難であるといった課題があった。一方、タンクカバーにシャッターの着脱機構を設けると外観上目立ってしまって良くない。また洗浄ノズルにシャッターを取り付け、脱着機構を設けると外観上は見えづらくて良いが、見えづらいため着脱が困難であるといった課題があった。

本発明は、前記従来の課題を解決するもので、見えづらくても容易に着脱可能である着脱手段の提供を目的とする。

本発明は上記課題を解決するために、洗浄水を噴出するノズル本体を保持するノズルマウントと、ノズルマウントとの着脱機構を備えたシャッター部とを備えたものである。

上記発明によれば、本体内部にあるノズルマウントに着脱機構が備えられているため目立たないものとなっており、またシャッター部の取り付けの際に容易に装着できる。

本発明の便座装置は、着脱を容易にするガイドを設け、着脱機構を有するシャッター部を本体内部に取り付けることにより、見えづらくても容易に着脱可能となる。

第１の発明は、便器上に設けられ、内部に人体の局部を洗う洗浄手段を内装する本体と、本体の前部に開口部を有する便座装置において、前記洗浄手段であるノズル本体と、前記ノズル本体を保持するノズルマウントと、開口部と便器内とを遮断するためのシャッターを前方に取り付けたシャッター部と、前記ノズルマウントと前記シャッター部とを着脱可能に取り付ける着脱機構とを備えたものである。上記の構成により、本体内部にあるノズルマウントに着脱機構が備えられているため目立たないものとなっており、シャッター部の取り付けの際に容易に装着できる。

第２の発明は、ノズルマウントの先端より延伸するガイドを備え、シャッター部はガイドに沿って装着可能なものである。上記の構成により、シャッター部の取り付けの際に、ガイドに沿って差し込むだけで容易に装着できる。

第３の発明は、ガイドの下面を略水平とすることにより、シャッター部の着脱方向をより着脱し易い水平方向にすることが出来る。

第４の発明は、着脱機構は、ノズルマウント先端の下側に設けた孔と、シャッター部の下側に設けたツメとで構成し、前記孔に前記ツメを掛けて固定することにより、着脱の際、手の入れやすい本体の下側から手を入れることができ、その際万一シャッター部を落とした際も手の中に落ちる構成となり便器内に落ちづらく不衛生でない。

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。

（実施の形態１）
図１は本発明の実施の形態１における便座装置本体の斜視図、図２はノズルマウント部での断面図、図３はシャッター部を取り外したノズルマウント側面図、図４は図３の上面図、図５は別の実施の形態におけるシャッター部を取り外したノズルマウント側面図である。本体１前面の開口部３を遮断するようにシャッター２が取り付けられている。ノズル本体６を保持するノズルマウント７にはツメ４を掛ける孔５が下側にある。また、ノズルマウント両側面よりガイド８が延伸する。シャッター２は着脱可能なシャッター部１０の前方に取り付けられており、シャッター部１０にはガイド８を収納するような溝９がある。ガイド８に沿ってシャッター部１０を溝９に差込み、シャッター部１０下側のツメ４を孔５に掛けることで固定される。本実施の形態に示すように、本発明では、着脱機構が本体１内部に存在するため、目立たずに好ましいものとなっている。また、ガイド８はシャッター部１０を取り外した際、開口部３から見える程度に延伸されているため、装着の際ガイド８に沿って差し込むだけで容易に装着できる。また、ガイド８はシャッター部１０の内部の溝９に収納されるような構成となっているため、コンパクトな構成が実現される。また、図５のようにガイド８にテーパを付けることで、より挿入しやすいものとなる。また、着脱機構をノズルマウント７先端の下側にあるツメ４を掛ける孔５とシャッター部１０の下側にあるツメ４から構成することにより、着脱の際、手の入れやすい本体１の下側から手を入れることができ、その際万一シャッター部１０を落とした際も手の中に落ちる構成となり便器内に落ちづらく不衛生でない。また、本実施の形態では着脱機構にツメ４を用いているが、代わりに磁石によって固定することも考えられる。この場合においては、ガイド８に沿って差し込むことでシャッター部１０に取り付けられた磁石とマウント部に取り付けられた磁石との位置合わせが可能で好都合である。また、ガイド８は側面に限定するものではなく、上面と下面の少なくとも一方に取り付けるといった例も考えられる。さらに、本実施の形態においてシャッター２を取り付けるノズルマウント７は函状の形をしているが、円筒形状や台座形状のものも考えられる。また、本発明は温風乾燥装置や脱臭装置を組み込んだ場合にも応用できる。

（実施の形態２）
図６は本発明の実施の形態２におけるノズルマウント部での断面図、図７はシャッター部を取り外したノズルマウント側面図であり、図１から５と同符号のものは相当する構成要素であり、詳細な説明は省略する。通常、洗浄装置、温風乾燥装置および脱臭装置の開口部３は、本体１前方の下部分に設けられる。この位置は便器上面近傍であり、ここからシャッター部１０を下方向に着脱するのは困難であり、かつ便器内に落とす危険性がある。図６において、ガイド８の下部分が略水平になるように略水平部１１を設けることにより、図７のようにほぼ水平方向に着脱することが可能となり、着脱がより容易となる。

（実施の形態３）
図８は本発明の実施の形態３におけるノズルマウント部での断面図あり、図１から６と同符号のものは相当する構成要素であり、詳細な説明は省略する。図８のように突起１３をシャッター部１０のツメ４の反対側に設けることで、よりしっかりと取り付けることが可能になる。

本発明は、人体の局部を洗浄する便座装置として有用である。

本発明の実施の形態１における便座装置本体の斜視図 同ノズルマウント部での断面図 同シャッター部を取り外したノズルマウント側面図 同シャッター部を取り外したノズルマウント上面図 別の実施の形態におけるシャッター部を取り外したノズルマウント側面図 本発明の実施の形態２におけるノズルマウント部での断面図 同シャッター部を取り外したノズルマウント側面図 本発明の実施の形態３におけるノズルマウント部での断面図 従来の温水装置の概略構成図

１ 本体
３ 開口部
４ ツメ
５ 孔
６ ノズル本体
７ ノズルマウント
８ ガイド
１０ シャッター部

Claims (4)

1. 便器上に設けられ、内部に人体の局部を洗う洗浄手段を内装する本体と、前記本体の前部に開口部を有する便座装置において、前記洗浄手段であるノズル本体と、前記ノズル本体を保持するノズルマウントと、前記開口部と便器内とを遮断するためのシャッターを前方に取り付けたシャッター部と、前記ノズルマウントと前記シャッター部とを着脱可能に取り付ける着脱機構とを備えた便座装置。
2. 前記ノズルマウントの先端より延伸するガイドを備え、前記シャッター部は前記ガイドに沿って装着可能な請求項１に記載の便座装置。
3. 前記ガイドの下面は略水平である請求項２に記載の便座装置。
4. 前記着脱機構は、前記ノズルマウント先端の下側に設けた孔と、前記シャッター部の下側に設けたツメとで構成し、前記孔に前記ツメを掛けて固定する請求項１〜３のいずれか1項に記載の便座装置。

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