JP4345402B2 - Dc−dcコンバータおよびそれを用いた高圧放電ランプ点灯装置 - Google Patents

Dc−dcコンバータおよびそれを用いた高圧放電ランプ点灯装置 Download PDF

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Description

本発明は、効率が改善されたPWM方式の降圧Buck型DC−DCコンバータ、およびこれを用いた、メタルハライドランプや水銀ランプなどの高圧放電ランプを点灯するための点灯装置に関する。
直流電源の電圧を別の値に変換して出力し、負荷に供給するコンバータ、すなわちDC−DCコンバータのうち、特に降圧変換するものとして、図13に示す降圧Buck型DC−DCコンバータが従来より多用されている。
この回路においては、FET等の主スイッチ素子(Qx’)によって直流電源(Vin)よりの電流をオン状態・オフ状態を交互に繰り返し、主コイル(Lx’)を介して平滑コンデンサ(Cx’)に充電が行われ、この電圧が負荷(Zx)に印加されることができるように構成されている。
なお、前記主スイッチ素子(Qx’)がオン状態の期間は、前記主スイッチ素子(Qx’)を通じた電流により、直接的に前記平滑コンデンサ(Cx’)への充電と前記負荷(Zx)への電流供給が行われるとともに、前記主コイル(Lx’)に磁束の形でエネルギーを蓄え、前記主スイッチ素子(Qx’)がオフ状態の期間は、前記主コイル(Lx’)に磁束の形で蓄えられたエネルギーによって、前記フライホイールダイオード(Dx’)を介して前記平滑コンデンサ(Cx’)への充電と前記負荷(Zx)への電流供給が行われる。
このコンバータは、前記主スイッチ素子(Qx’)のPWM制御のもとで動作する。具体的には、前記主スイッチ素子(Qx’)のオン状態・オフ状態周期に対するオン状態時間幅の比、すなわち導通比をフィードバック制御することにより、前記直流電源(Vin)の電圧の変動のもとでも前記負荷(Zx)への供給電圧を所望の(例えば一定の)値に制御したり、供給電流を所望の値に制御したり、供給電力を所望の値に制御したりすることができる。
当然ながら、前記したような所望の供給能力(電圧または電流、電力など)の値としては、一定とすることもできるし、時間的に変化させることもできる。なお、前記したような所望の供給能力をフィードバック制御するためには、出力電圧や出力電流を検出するための検出器やフィードバック制御回路が必要であるが、図示は省略してある。
図14にこのコンバータの電圧および電流波形の一例を示す。前記主スイッチ素子(Qx’)がオン状態になると、前記主スイッチ素子(Qx’)にかかる電圧(VxD’)は、前記直流電源(Vin)の電圧からほぼ0Vに遷移するが、この遷移は瞬間的に行われるわけではなく、有限の時間を必要とする。
このとき、前記主スイッチ素子(Qx’)の電圧(VxD’)が徐々に低下してゆく過程において、前記主スイッチ素子(Qx’)の電流(IQx’)も徐々に流れ始めるため、電圧(VxD’)と電流(IQx’)がともにゼロでない期間が存在し、このときの電圧と電流の積の時間積分した量だけ、前記主スイッチ素子(Qx’)のオン状態への遷移毎に前記主スイッチ素子(Qx’)においてスイッチング損失(SwL)が発生する。
このようなスイッチング損失は、前記したオン状態への遷移時の場合と同様の過程によりオフ状態への遷移時にも発生するが、通常は、オン状態への遷移時の損失の方が大きい。その理由は、例えば前記主スイッチ素子(Qx’)がFETの場合、ソース・ドレイン間の寄生静電容量が存在し、前記主スイッチ素子(Qx’)のオフ状態期間において、前記直流電源(Vin)の電圧でこの静電容量に充電された電荷が、オン状態への遷移時に強制短絡放電され、このときに消費されるエネルギーが前記スイッチング損失(SwL)に加わるからである。
このようなスイッチング損失が存在すると、コンバータの効率が低下する問題があるだけではなく、前記主スイッチ素子(Qx’)の発熱が大きいため、損失耐量の大きいスイッチ素子を用い、また放熱効率の高い大きな放熱器を付加する必要があるため、コンバータが大型化、高コスト化する問題がある。さらに、放熱器を冷却するための冷却風を供給するファンにも高い能力を有するものが必要となるため、さらに効率の低下と大型化、高コスト化の問題が増大する。
この問題を解決するために、従来より多くの提案がなされてきた。主として、前記した電圧(VxD’)と電流(IQx’)がともにゼロでない期間が存在しないようにする技術であって、通常、スイッチ素子の電圧がゼロのときにスイッチングを行わせる技術をゼロ電圧スイッチング、スイッチ素子の電流がゼロのときにスイッチングを行わせる技術をゼロ電流スイッチングと呼び、いわゆるLC共振を利用して、スイッチ素子にかかる電圧や流れる電流を、L成分(コイル)に誘起される電圧やC成分(コンデンサ)に流れる電流に一時的に肩代わりさせることにより、実質的にゼロとするか低減し、その間にスイッチ素子をオン状態またはオフ状態に遷移させるものが多い。
例えば、日本国特許庁特許公開公報、平1−218352においては、電流共振型の降圧Buck型DC−DCコンバータが提案されている。しかしながら、この提案の場合、従来の降圧Buck型DC−DCコンバータに比べ、主スイッチ素子(Qx’)に流れる電流が共振により高いピーク値を有するため、高い定格電流のスイッチ素子を用いることが必要となる。さらに、もしスイッチング周波数が共振周波数より高くなった場合は、電流が高い時にスイッチ素子をオフ状態になることになり、一層損失を増加させる可能性があった。
また、このような回路構成は、DC−DCコンバータにおける出力電圧が一定であることを想定し、スイッチング周波数一定としたPWM方式を採用した場合、その導通比と共振周波数とを整合させる必要があるため、導通比の範囲に制限があり、定格出力電圧付近しか高効率化を実現できず、負荷の変動に対応するため指針や条件は全く考慮されていなかった。
また例えば、日本国特許庁特許公開公報、平11−127575においては、前記した主コイル(Lx’)に対して2次巻線を追加してトランスとした構造を有する降圧Buck型DC−DCコンバータが提案されている。
この提案においては、前記トランスに補助スイッチ素子を接続してフォワードコンバータとして動作させるものが記載されているが、この動作による出力電流へのリップルの増加に対しては全く考慮されていなかった。
一方、降圧Buck型DC−DCコンバータの応用について考えると、例えば、定電圧電源のような用途においては、出力電圧が比較的安定しているため、前記したようなLC共振回路の共振条件を安定的に満足し易い。
しかし、メタルハライドランプや水銀ランプなどの高圧放電ランプを点灯するための点灯装置として用いる場合は、負荷であるランプの状態によって、出力電圧であるランプ電圧が大きく変化し、場合によっては急峻な変動を示すため、特別に注意した設計が必要であり、コンバータも、このような設計に適するものでなければならない。
ここで、コンバータの負荷としての、前記した高圧放電ランプの特徴について説明しておく。一般に高圧放電ランプ(Ld)は、放電空間(Sd)に水銀を含む放電媒体が封入され、一対の主たる放電のための電極(E1,E2)が対向配置された構造を有しており、前記電極(E1,E2)間においてアーク放電を生じせしめて、そのときにアークプラズマから発せられる放射を光源として利用するものである。
高圧放電ランプ(Ld)は、一般の負荷とは異なり、インピーダンス素子というよりも
ツェナダイオードに近い特性を示す。すなわち、流される電流が変化しても、ランプ電圧はあまり変化しない。しかし、ツェナ電圧に相当するランプ電圧は、放電状態によって大きく変化する。
具体的には放電開始前の状態では、全く電流が流れないため、ツェナ電圧がきわめて大きい状態に対応する。高電圧パルス発生器などのスタータを動作させることによって放電を始動すると、グロー放電が生じるが、例えば、放電空間(Sd)の容量1立方ミリメートルあたり0.15mg以上の水銀を含む放電ランプの場合は、180〜250Vのグロー放電電圧を示す。したがって、前記した放電開始前の状態では、予めグロー放電電圧以上の電圧、通常は270〜350V程度の、無負荷開放電圧と呼ばれる電圧を高圧放電ランプに印加した状態で、前記したようにスタータを動作させる。
前記電極(E1,E2)がグロー放電により十分加熱されると、突然アーク放電に移行するが、移行直後においては、低い8〜15Vのアーク放電電圧を示し、これは過渡的アーク放電である。アーク放電により水銀が蒸発し、水銀蒸気の加熱が進むにしたがって、アーク放電電圧は徐々に上昇し、やがて50〜150Vの定常アーク放電に達する。なお、定常アーク放電における電圧、すなわちランプ電圧は、放電空間(Sd)に封入される水銀密度や前記電極(E1,E2)間の間隙距離に依存する。
なお、アーク放電に移行直後は、水銀の蒸発状態に依存して、突然グロー放電に戻ったり、アーク放電とグロー放電との間を激しく交互に繰り返したりする場合がある。
一定の直流電源(Vin)の電圧のもとでは、降圧Buck型DC−DCコンバータの出力電圧は、近似的に直流電源(Vin)の電圧に導通比を乗じた値となるため、降圧Buck型DC−DCコンバータは近似的に直流定電圧電源と見なすことができる。
一方、理想化された回路理論においては、直流定電圧電源に対して、負荷としてツェナダイオード、すなわちもうひとつの直流定電圧電源を接続した場合は、理論が破綻して、うまく解析できない。これを強いて述べれば、定電圧電源に負荷としてツェナダイオードを接続した場合、定電圧電源の出力電圧がツェナ電圧より低い場合は、ツェナダイオードには全く電流が流れず、逆に定電圧電源の出力電圧がツェナ電圧より高い場合は、無限大の電流が流れることになる。
近似的にツェナダイオードと見なせる放電ランプを、現実に存在する降圧Buck型DC−DCコンバータに対して負荷として接続した場合は、コンバータの出力電圧がツェナ電圧より低い場合は、放電が立ち消えを起こし、逆にコンバータの出力電圧がツェナ電圧より高い場合は、直流電源(Vin)やコンバータの電流供給能力で決まる
過大電流がランプに流れることになる。
したがって、高圧放電ランプを点灯するための点灯装置において、高圧放電ランプに給電するためのコンバータには、前記したように、放電状態、すなわち無負荷開放電圧印加状態(放電開始前の状態)、グロー放電状態、過渡的アーク放電状態、定常アーク放電状態の別によって大きく、また激しく変化するツェナ電圧に相当する放電電圧のもとでも、放電が立ち消えを起こしたり、過大電流が流れてランプやコンバータ回路自体を破損させることがないように、高圧放電ランプの放電電圧に合わせて、PWM制御において広い可変範囲で素早く導通比を変化させることが可能な特性が求められ、さらに共振動作によりスイッチング損失の低減された運転の維持が可能な特性を有することが求められる。
また、放電ランプに流れる電流に含まれるリップルが大きい場合は、音響共鳴による放電の不安定やチラツキ、立ち消えが発生することがあるため、コンバータには、出力電流リップルが小さいことが求められる。そのため、スイッチング損失を低減させるために設ける共振回路の動作が余計なリップル成分の発生を助長するものであってはならない。
例えば、先に引用した、日本国特許庁特許公開公報、平11−127575に記載の降圧Buck型DC−DCコンバータの場合、主コイルが共振動作用トランスを兼ねているが、本来、主コイルは、降圧Buck型DC−DCコンバータ部の基本動作のなかでは、主スイッチ素子がオン状態である期間において、入力の直流電源電圧と出力電圧の差電圧をその両端に受け持ち、入力の直流電源電圧が負荷に直接印加されないようにはたらく。
したがって、出力電圧が大きく変動する場合には、当然、主コイルを兼ねている共振動作用トランスの1次側電圧が大きく変動し、共振動作用トランスの2次側回路に転送されるエネルギーも大きく変動するため、結果として、共振動作も大きく変動してしまう。したがって、日本国特許庁特許公開公報、平11−127575に記載の降圧Buck型DC−DCコンバータは、高圧放電ランプに給電するためのコンバータとして適するものではない。
以上述べたように、降圧Buck型DC−DCコンバータにはコンバータが大型化、高コスト化することを避けるためにスイッチング損失を低減する必要があるが、従来技術においては、出力電圧の幅広い可変範囲を有し、共振回路の追加によるコスト増を低く抑えることが困難であった。とりわけ、高圧放電ランプを点灯するための点灯装置として用いるコンバータとして好適なものとすることが困難であった。
特開平1−218352号 特開平11−127575号
本発明は、従来のDC−DCコンバータが抱える問題、すなわち、主スイッチ素子の幅広い導通比の可変範囲においてスイッチング損失を低減することを、低コストで実現することが困難であった問題を解決したDC−DCコンバータを提供することを目的とする。
また本発明は、従来の高圧放電ランプ点灯装置が抱える問題、すなわち、スイッチング損失を低減することを、低コストで実現することが困難であった問題を解決した高圧放電ランプ点灯装置を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の請求項1の発明は、直流電源(Vin)と、オンオフ制御可能な主スイッチ素子(Qx)と、前記主スイッチ素子(Qx)と直列に接続された主コイル(Lx)と、前記主スイッチ素子(Qx)がオフ状態になったとき前記主コイル(Lx)の誘導電流が流れるように配置されたフライホイールダイオード(Dx)と、前記主コイル(Lx)の出力を平滑するための平滑コンデンサ(Cx)とを有する降圧Buck型DC−DCコンバータにおいて、さらに、補助コイル(Lw)と、補助コンデンサ(Cw)と、オンオフ制御可能な補助スイッチ素子(Qw)と補助ダイオード(Dw)を有し、前記主スイッチ素子(Qx)と、前記補助コイル(Lw)とは直列に接続されて直列回路を構成し、該直列回路と前記直流電源(Vin)と前記フライホイールダイオード(Dx)とは直列に接続されて閉ループを形成しており、前記直列回路に前記補助スイッチ素子(Qw)を並列に接続し、前記主スイッチ素子(Qx)に前記補助コンデンサ(Cw)を並列に接続し、前記主スイッチ素子(Qx)がオフ状態になったとき前記補助コイル(Lw)の誘導電流が流れるように、前記主スイッチ素子(Qx)と前記補助コイル(Lw)との接続ノードへ前記補助ダイオード(Dw)を接続し、前記主スイッチ素子(Qx)と前記補助スイッチ素子(Qw)とは、交互にオン状態になるように、かつ前記補助スイッチ素子(Qw)がオフ状態になってから、所定時間τzz以内であって補助コンデンサ(Cw)の電荷が放電されている状態の期間に前記主スイッチ素子(Qx)がオン状態になるように制御されることを特徴とするDC−DCコンバータ。
本発明の請求項2の発明は、放電空間(Sd)に放電媒体が封入され、一対の主たる放電のための電極(E1,E2)が対向配置された高圧放電ランプ(Ld)を点灯するための点灯装置であって、前記高圧放電ランプ(Ld)に給電するためのDC−DCコンバータが、請求項1に係るDC−DCコンバータであることを特徴とするものである。
先ず請求項1の発明の作用について説明する。詳細は後述するが、この発明は、課題を解決するための手段の部分に記載したようにDC−DCコンバータを構成することにより、主スイッチ素子(Qx)がオン状態になる前に、補助スイッチ素子(Qw)をオフ状態にされ、補助コイル(Lw)に主スイッチ素子(Qx)を逆バイアスする方向に電圧を誘起し、補助コンデンサ(Cw)の電荷を放電し、これにより主スイッチ素子(Qx)がオン状態になる時にゼロ電圧スイッチングとなるように作用する。
また、後述するように、前記主スイッチ素子(Qx)がオフ状態になる時に主スイッチ素子端子間電圧(VxD)が実質的にゼロ近傍から徐々に増加することによりゼロ電圧スイッチングとなるようにすることもできる。
さらに後述するように、前記補助スイッチ素子(Qw)がオン状態になる時に前記補助スイッチ素子(Qw)に流れる電流が実質的にゼロ近傍から徐々に増加することによりゼロ電流スイッチングとなるようにすることもできる。
本発明の請求項1の発明によると、従来のDC−DCコンバータが抱える問題、すなわち、主スイッチ素子の幅広い導通比の可変範囲においてスイッチング損失を低減することを、低コストで実現することが困難であった問題を解決したDC−DCコンバータを提供することができる。
また、本発明の請求項2の発明によると、従来の高圧放電ランプ点灯装置が抱える問題、すなわち、スイッチング損失を低減することを、低コストで実現することが困難であった問題を解決した高圧放電ランプ点灯装置を提供することができる。
図1は、本発明のDC−DCコンバータの回路構成を簡略化して示すものであり、また、図2は、前記図1の回路における各部波形を概念的に示すものである。
この回路構成においては、FET等からなる主スイッチ素子(Qx)がオン状態の期間は、前記主スイッチ素子(Qx)と直列的に接続された主コイル(Lx)を介して直流電源(Vin)を源とする電流を流し、前記主コイル(Lx)の、前記主スイッチ素子(Qx)とは逆の側の端子に接続された平滑コンデンサ(Cx)への充電と、前記平滑コンデンサ(Cx)に並列的に接続された負荷(Zx)への電流供給が行われるとともに、前記主コイル(Lx)に磁束の形でエネルギーを蓄え、前記主スイッチ素子(Qx)がオフ状態の期間は、前記主コイル(Lx)に磁束の形で蓄えられたエネルギーによって、カソードが前記主スイッチ素子(Qx)と前記主コイル(Lx)との間のノードに接続されたフライホイールダイオード(Dx)を介して、前記平滑コンデンサ(Cx)への充電と前記負荷(Zx)への電流供給が行われるところの、前記した従来の降圧Buck型DC−DCコンバータにおけるものと同様の構成を基本とする。
さらに、この回路構成においては、前記した従来の降圧Buck型DC−DCコンバータにおけるものと同様の構成に加えて、前記主スイッチ素子(Qx)と前記補助コイル(Lw)とは直列に接続されて直列回路を構成し、該直列回路と前記直流電源(Vin)と前記フライホイールダイオード(Dx)とは直列に接続されて閉ループを形成しており、前記直列回路に前記補助スイッチ素子(Qw)を並列に接続し、前記主スイッチ素子(Qx)に前記補助コンデンサ(Cw)を並列に接続し、前記主スイッチ素子(Qx)がオフ状態になったとき前記補助コイル(Lw)の誘導電流が流れるように、前記主スイッチ素子(Qx)と前記補助コイル(Lw)との接続ノードへ前記補助ダイオード(Dw)を接続してある。
ここで、前記主スイッチ素子(Qx)と前記補助スイッチ素子(Qw)とは、一方がオン状態のときは、他方がオフ状態となるように動作させることが基本であるが、後述するように、前記主スイッチ素子(Qx)がオン状態になる前に、前記補助スイッチ素子(Qw)が所定の期間(τw)だけオン状態となり、スイッチ導通禁止期間(τy)だけ先行して前記補助スイッチ素子(Qw)がオフ状態になるように制御する。
前記図2に記載の時点(t1)から時点(t2)に至る期間においては、前記主スイッチ素子(Qx)はすでにオン状態であるが、前記補助スイッチ素子(Qw)はオフ状態となっているため、前記直流電源(Vin)から負荷側への電流供給は、前記主スイッチ素子(Qx)と前記補助コイル(Lw)と前記主コイル(Lx)を介して行われる。
したがって、前記時点(t1)から時点(t2)に至る期間において、前記補助コイル(Lw)と前記主コイル(Lx)に直流電源(Vin)より流れる電流によって磁気エネルギーが蓄えられる。
次に、図2記載の時点(t2)において、前記主スイッチ素子(Qx)がオフ状態にされると、前記主コイル(Lx)と前記補助コイル(Lw)に流れていた電流成分は、コイルの誘導作用により、前記補助コンデンサ(Cw)(前記主スイッチ素子(Qx)に寄生静電容量が存在する場合は、これと前記補助コンデンサ(Cw)の静電容量とを並列合成したもの)を充電する電流として継続する。そのため、主スイッチ素子電流(IQx)の急速な減少に対し、主スイッチ素子端子間電圧(VxD)は除々に増加することになる。この動作により、前記主スイッチ素子(Qx)のオフ時のスイッチング動作において、前記主スイッチ素子(Qx)の電圧と電流の積の時間積分、すなわちスイッチング損失を低く抑えることができ、これは本発明の大きな利点のひとつである。
図2記載の時点(t3)において前記補助コンデンサ(Cw)(前記主スイッチ素子(Qx)に寄生静電容量が存在する場合は、これと前記補助コンデンサ(Cw)の静電容量とを並列合成したもの)が前記直流電源(Vin)の電圧まで充電されると、前記直流電源(Vin)からの電流供給は停止し、今後は、前記主コイル(Lx)と前記補助コイル(Lw)の誘導電流は、前記フライホイールダイオード(Dx)および前記補助ダイオード(Dw)を介して流れるようになる。この電流により、前記負荷(Zx)への電流供給は継続される。
コイルに蓄えられた磁気エネルギーの解放による誘導電流、すなわち前記主コイル(Lx)の電流(ILx)は時間の経過に従って減少する。前記電流(ILx)を構成する電流成分には、前記フライホイールダイオード(Dx)を介する成分と、前記補助ダイオード(Dw)および前記補助コイル(Lw)を介する成分とが存在するが、このうち時間の経過に従って減少するのは、前者の成分のみで、後者の成分は略一定であり、このとき、後者の成分の大きさは、前記主コイル(Lx)の電流(ILx)の定常成分、すなわち図2における極小値に概ね一致する。
前記図2記載の時点(t4)において、前記補助スイッチ素子(Qw)をオン状態にしたときには、前記補助スイッチ素子(Qw)が前記補助コイル(Lw)と前記主コイル(Lx)とが接続されるノードに接続されているため、前記補助スイッチ素子(Qw)には、先に時点(t2)において前記主スイッチ素子(Qx)がオフ状態にされたときに前記補助コンデンサ(Cw)(前記主スイッチ素子(Qx)に寄生静電容量が存在する場合は、これと前記補助コンデンサ(Cw)の静電容量とを並列合成したもの)に充電された電荷を放電するための電流成分と、前記時点(t4)までに前記主コイル(Lx)が解放した磁気エネルギーを再蓄積するための電流成分とが流れ始める。
しかし、前記したように、この時点では前記補助ダイオード(Dw)および前記補助コイル(Lw)と、前記主コイル(Lx)からなる経路には、前記主コイル(Lx)の電流(ILx)の定常成分が既に流れている状態であり、前者の電流成分については、その経路に前記補助コイル(Lw)が挿入されていることによりまた、後者の電流成分については、前記主コイル(Lx)のインダクタンスが大きいことにより、何れも徐々に増大する電流となる。
したがって、前記時点(t4)において前記補助スイッチ素子(Qw)をオン状態にしたとき、補助スイッチ素子端子間電圧(VwD)の急激な減少に対し、これに流れる電流は、実質的にゼロ近傍から徐々に増大する電流となるため、前記補助スイッチ素子(Qw)の電圧と電流の積の時間積分、すなわちスイッチング損失を低く抑えることができ、これは本発明の大きな利点のひとつである。
本発明の回路構成においては、基本となる(従来の)降圧Buck型DC−DCコンバータ部分とは独立した前記補助コイル(Lw)および前記補助コンデンサ(Cw)を設け、擬似共振動作を行わせることにより、スイッチング損失の低減を図るものである。したがって擬似共振回路を構成する回路素子の諸定数、すなわち擬似共振回路のパラメータは、概ね独立的に設定することができる。
このため、例えば前記補助コイル(Lw)のインダクタンスを前記主コイル(Lx)のインダクタンスより有意に小さく設定しながらも、なおかつ良好な擬似共振動作を実現できるように設計することが可能である。このようにすることにより、本発明においては、前記した高圧放電ランプを負荷とする場合のような、出力電圧が大きく変化するような条件のもとにおいても、降圧Buck型DC−DCコンバータ部の基本動作は、実質的に前記主コイル(Lx)のインダクタンスのみに依存して規定されるものとなる。
次に、前記主スイッチ素子(Qx)がオン状態になる前に、スイッチ導通禁止期間(τy)だけ先行して、前記図2記載の時点(t5)において前記補助スイッチ素子(Qw)がオフ状態になるように制御する。
ここで、前記補助スイッチ素子(Qw)がオン状態である期間(τw)について述べておく。前記したように、前記補助スイッチ素子(Qw)がオン状態となることにより、前記補助コンデンサ(Cw)(前記主スイッチ素子(Qx)に寄生静電容量が存在する場合は、これと前記補助コンデンサ(Cw)の静電容量とを並列合成したもの)に充電された電荷の放電が行われるが、このときの放電動作は、この合成静電容量と前記補助スイッチ素子(Qw)と前記補助コイル(Lw)とを、この順で巡回するループ経路により行われる。
このとき、前記補助コイル(Lw)に流れる電流の方向に関して、この放電電流が流れるときの方向は、前記図2に記載の時点(t2)までの前記主スイッチ素子(Qx)がオン状態のときの方向とは逆方向である。また、前記補助コイル(Lw)には、この放電電流による磁気エネルギーが蓄積される。
もし前記期間(τw)内にこの合成静電容量の放電が完了した場合は、前記主スイッチ素子(Qx)に並列に接続された逆並列ダイオード(Dqx)と、前記補助スイッチ素子(Qw)と前記補助コイル(Lw)とを、この順で巡回するループ経路により、前記補助コイル(Lw)における、前記した放電電流による磁気エネルギーに基づく誘導電流が維持される。
逆に、もし前記期間(τw)内にこの合成静電容量の放電が完了しない場合であっても、後述するこの放電電流による磁気エネルギーを前記直流電源(Vin)に回生する動作の過程で、この合成静電容量の放電が完了される。
したがって、前記補助スイッチ素子(Qw)がオン状態である前記期間(τw)の時間長さについては、本発明のDC−DCコンバータの正常な動作のために厳密な設定や調整を必要とすることはない。そのため、前記期間(τw)の時間長さは、最も簡単には、本発明のDC−DCコンバータの実使用条件のなかから適当に選ばれた条件に合わせて、一定に設定することができる。当然ながら、条件により変化するものでも構わない。
また、前記主スイッチ素子(Qx)がゼロ電圧スイッチングを達成できるように、前記補助スイッチ素子(Qw)がオンする期間(τw)を極力短い期間に設定し、前記補助スイッチ素子(Qw)のオン抵抗による余計な損失をさらに低減させてもよい。
前記補助スイッチ素子(Qw)がオフ状態になることにより、前記した前記補助コンデンサ(Cw)(前記主スイッチ素子(Qx)に寄生静電容量が存在する場合は、これと前記補助コンデンサ(Cw)の静電容量とを並列合成したもの)または前記主スイッチ素子(Qx)に並列に接続された逆並列ダイオード(Dqx)と、前記補助スイッチ素子(Qw)と前記補助コイル(Lw)とを、この順で巡回するループ経路は切断されるが、前記補助コイル(Lw)の電流を継続させるように、今度は、前記補助コイル(Lw)と前記フライホイールダイオード(Dx)と前記主スイッチ素子(Qx)に並列に接続された逆並列ダイオード(Dqx)とからなる経路を介して、前記直流電源(Vin)のグランド端子からプラス端子へ電流が流れ始める。
このとき、前記した、前記期間(τw)内にこの合成静電容量の放電が完了しなかった場合はここで放電が完了され、前記逆並列ダイオード(Dqx)に電流が流れている期間においては、前記主スイッチ素子(Qx)の両端には前記逆並列ダイオード(Dqx)の順方向電圧しか発生しない状態が維持される。
ここで、前記逆並列ダイオード(Dqx)に関しては、例えば前記主スイッチ素子(Qx)がMOSFETである場合には、寄生素子として存在しており、これをそのまま利用してもよい。
なお、前記した、前記時点(t5)の動作により前記直流電源(Vin)のグランド端子からプラス端子へ電流が流れる現象は、前記補助コイル(Lw)に蓄積された擬似共振動作のエネルギーが、前記直流電源(Vin)に回生されることを意味し、無駄にエネルギーを消費しない本発明の大きな利点のひとつである。
前記したように、前記補助スイッチ素子(Qw)がオフ状態になってから、前記スイッチ導通禁止期間(τy)だけ経過した、図2記載の時点(t6)において前記主スイッチ素子(Qx)をオン状態するが、これは、前記逆並列ダイオード(Dqx)に電流が流れ前記主スイッチ素子(Qx)の両端に前記逆並列ダイオード(Dqx)の順方向電圧しか発生しない状態の期間(τz)内に完了させる。
なお、この前記期間(τz)は、前記補助コイル(Lw)と前記補助コンデンサ(Cw)(前記主スイッチ素子(Qx)に寄生静電容量が存在する場合は、これと前記補助コンデンサ(Cw)の静電容量とを並列合成したもの)とからなる共振作用に依存している。
このようにすることにより、前記逆並列ダイオード(Dqx)に流れる電流は、やがて、図2記載の時点(t7)(前記時点(t1)に相当)においてゼロになり、次に反転して前記主スイッチ素子(Qx)の順方向に流れるときに、ゼロ電圧スイッチングを達成することができる。すなわち、前記主スイッチ素子(Qx)がオン状態への遷移動作において、スイッチング損失を低く抑えることができ、本発明の利点を享受することができる。
なお、前記図2においては、前記補助スイッチ素子(Qw)がオフ状態になる前記時点(t5)から、前記逆並列ダイオード(Dqx)に流れる電流がゼロになる前記時点(t7)までの期間(τz)については、描画の都合上、比較的長い期間であるかのように描いてあるが、実際の回路動作においては、前記補助コンデンサ(Cw)(前記主スイッチ素子(Qx)に寄生静電容量が存在する場合は、これと前記補助コンデンサ(Cw)の静電容量とを並列合成したもの)は、数百pF程度以下の小さいものであるため、前記期間(τz)は短い期間である。
前記スイッチ導通禁止期間(τy)は、前記主スイッチ素子(Qx)がオン状態になるタイミングが、前記補助スイッチ素子(Qw)のオン期間と重ならないように、時間的余裕を確保したうえで、前記期間(τz)の時間長さτzzより短く設定する必要がある。この条件を満足する限り、前記スイッチ導通禁止期間(τy)は、一定に設定されたものでも、条件により変化するものでも構わない。
以上述べたように、本発明の請求項1の発明によると、前記主スイッチ素子(Qx)のオン状態への遷移動作において、スイッチング損失を低減することができる。
また、前記補助コイル(Lw)は、基本とする降圧Buck型DC−DCコンバータの回路構成とは独立して設られ、前記補助コイル(Lw)のインダクタンスを前記主コイル(Lx)のインダクタンスより有意に小さく、設定することにより、前記補助コイル(Lw)における擬似共振現象は、負荷における条件変動の影響を受けにくくなるため、主スイッチ素子の幅広い導通比の可変範囲においてスイッチング損失を低減することができる。
前記補助コイル(Lw)と補助コンデンサ(Cw)のパラメータを適当に設定すれば、前記補助スイッチ素子(Qw)のオン状態への遷移動作と主スイッチ素子(Qx)のオフ状態への遷移動作においても、スイッチング損失を低減することができ、さらに、また前記補助コイル(Lw)の擬似共振動作のエネルギーを前記直流電源(Vin)に回生させることができるため、全体として高効率なDC−DCコンバータを実現することができる。
なお、ここまでの説明においては、前記補助コンデンサ(Cw)は、独立の部品として設ける場合想定して記載したが、前記主スイッチ素子(Qx)に寄生静電容量が存在し、これが、本発明のDC−DCコンバータの擬似共振動作のために十分な大きさを有する場合は、前記補助コンデンサ(Cw)の設置を省略し、前記主スイッチ素子(Qx)に寄生静電容量によって前記補助コンデンサ(Cw)を兼ねるものとしてもよい。
参考として、図12には、前記図1に記載の回路における主要波形の実測波形を示してある。この回路における回路素子やパラメータは以下の通りである。
・補助コイル(Lw):97μH
・補助コンデンサ(Cw):220pF
・補助ダイオード(Dw):YG912S6(富士電機製)
・主スイッチ素子(Qx):2SK2843(東芝製)
・補助スイッチ素子(Qw):2SK2843(東芝製)
・主コイル(Lx):2.2mH
・フライホイールダイオード(Dx):YG912S6(富士電機製)
・平滑コンデンサ(Cx):0.47μF
・スイッチング周波数:100kHz
・負荷(Zx):30Ω
・入力電圧:370V
・出力電力:150W
・出力電圧:67V
・出力電流:2.24A
なお、補助スイッチ素子ゲート駆動信号(VwG)がハイレベルに駆動されて補助スイッチ素子(Qw)がオン状態に移行する際に、補助スイッチ素子(Qw)の電流(IQw)の波形において、スパイク状の成分が見られるが、これは、浮遊静電容量や前記フライホイールダイオード(Dx)の逆回復(リカバリ)特性などに起因するものと考えられ、先の、前記補助スイッチ素子(Qw)がオン状態になる時に前記補助スイッチ素子(Qw)に流れる電流が実質的にゼロ近傍から徐々に増加する、とする説明に対して本質的な相違ではない。
次に請求項2の作用について説明する。従来の技術の部分で述べたように、高圧放電ランプの放電電圧は、放電状態、すなわち無負荷開放電圧印加状態(放電開始前の状態)、グロー放電状態、過渡的アーク放電状態、定常アーク放電状態の別によって大きく、また激しく変化するため、高圧放電ランプに給電するためのコンバータには、高圧放電ランプの放電電圧に合わせて、PWM制御において広い可変範囲で素早く導通比を変化させることが可能な特性が求められ、さらに擬似共振動作によりスイッチング損失の低減された運転の維持が可能な特性を有することが求められる。
前記したように、本発明の降圧Buck型DC−DCコンバータは、前記補助コイル(Lw)は、基本とする降圧Buck型DC−DCコンバータの回路構成とは独立して設られ、前記補助コイル(Lw)のインダクタンスを前記主コイル(Lx)のインダクタンスより有意に小さく、設定することにより、前記補助コイル(Lw)における擬似共振現象は、負荷における条件変動の影響を受けにくくなるため、主スイッチ素子の幅広い導通比の可変範囲においてスイッチング損失を低減することができる。そのため高圧放電ランプに給電するためのコンバータとして好適であり、これを用いて構成された高圧放電ランプを点灯するため点灯装置は良好に機能する。
図3は、高圧放電ランプに給電するためのDC−DCコンバータが、本発明の前記図1に記載の降圧Buck型DC−DCコンバータである高圧放電ランプ(Ld)を点灯するための点灯装置の回路構成を簡略化して示すものである。
前記高圧放電ランプ(Ld)を点灯するための点灯装置とするために、前記図1に対して、スタータ(Ui)、出力電流検出器としてのシャント抵抗(R1)、出力電圧検出器としての分圧抵抗(R2,R3)、フィードバック制御部(Fb)が追加されている。
前記スタータ(Ui)においては、抵抗(Ri)を介して、ランプ電圧(VL)によってコンデンサ(Ci)が充電される。ゲート駆動回路(Gi)を活性化すると、サイリスタ等よりなるスイッチ素子(Qi)が導通することにより、前記コンデンサ(Ci)がトランス(Ti)の1次側巻線(Pi)を通じて放電し、2次側巻線(Hi)に高電圧パルスを発生する。発生した高電圧パルスは前記高圧放電ランプ(Ld)の両極の電極(E1,E2)の間に印加され、放電空間(Sd)内で絶縁破壊を発生して前記高圧放電ランプ(Ld)の放電を始動する。
前記シャント抵抗(R1)によるランプ電流検出信号(Sxi)、および前記分圧抵抗(R2,R3)によるランプ電圧検出信号(Sxv)は、前記フィードバック制御部(Fb)に入力され、前記フィードバック制御部(Fb)からは、駆動制御部(Gw)へPWM信号(Sa)が供給され、前記駆動制御部(Gw)は、前記した仕方で、主スイッチ素子(Qx)と補助スイッチ素子(Qw)の駆動制御を行う。
前記フィードバック制御部(Fb)は、前記ランプ電圧検出信号(Sxv)に基づき、前記高圧放電ランプ(Ld)の放電開始前においては、無負荷開放電圧のフィードバック制御を行う。前記スタータ(Ui)が高電圧パルスを発生して、前記高圧放電ランプ(Ld)の放電が開始したことは、例えば前記ランプ電流検出信号(Sxi)により、前記フィードバック制御部(Fb)が検知することができる。
また、前記フィードバック制御部(Fb)は、前記ランプ電圧検出信号(Sxv)から算出されるランプ電圧値によって目標ランプ電力値を除算演算することにより、その時点での目標ランプ電流値を算出し、この目標ランプ電流値に対応する目標ランプ電流信号を内部で生成して、これと前記ランプ電流検出信号(Sxi)との差異が小さくなるように、ランプ電流のフィードバック制御を行う。
ただし、前記したように、グロー放電を経て過渡的アーク放電に移行直後は、ランプ電圧は低く、このランプ電圧値に対応して算出される目標ランプ電流値は過大な値となるため、やがてランプ電圧が上昇して、妥当な目標ランプ電流値が算出されるようになるまでは、ランプ電流値をある上限値に保つように制御するとよい。
図4は、本発明の請求項1の発明の一実施例として、補助コイル(Lw)と主スイッチ素子(Qx)と補助コンデンサ(Cw)と補助スイッチ素子(Qw)を主コイル(Lx)が並ぶラインと反対のライン(直流電源(Vin)のグランド側ノード(Gnd))に配置し、さらに、主スイッチ素子(Qx)および補助スイッチ素子(Qw)が例えばFETであるとして、これらのソース端子が、両方とも直流電源(Vin)のグランド側ノード(Gnd)に接続された本発明のDC−DCコンバータの形態を示すものである。
これらのスイッチ素子を制御するための制御回路用の電源のグランドを、同じく前記直流電源(Vin)の前記グランド側ノード(Gnd)に設ければ、前記主スイッチ素子(Qx)および前記補助スイッチ素子(Qw)のゲート駆動のために、パルストランスやフォトカプラ、ハイサイドドライバなどの絶縁ゲート駆動手段が不要となるため、前記図1のものと同様の効果を享受できる上に、さらなる低コスト化、小型軽量化を達成可能なものである。
図5は、本発明のDC−DCコンバータの回路構成に対応したスイッチ素子における駆動タイミングの一実施例を示す図である。請求項2の作用の部分でも述べたが前記フィードバック制御部(Fb)より前記PWM信号(Sa)が出力されている。
この図では、例えば、前記主スイッチ素子(Qx)と前記補助スイッチ素子(Qw)を駆動するタイミングにおいて、前記PWM信号(Sa)を時間的に分割するような形で主スイッチ素子ゲート駆動信号(VxG)と補助スイッチ素子ゲート駆動信号(VwG)を生成したものである。
つまり、前記補助スイッチ素子(Qw)をオンさせるための補助スイッチ素子ゲート駆動信号(VwG)は、前記PWM信号(Sa)に対し、その立ち上がりから期間(τw)の間の信号を取り出しこれを駆動信号とし、一方、前記主スイッチ素子(Qx)をオンさせるための主スイッチ素子ゲート駆動信号(VxG)は、前記PWM信号(Sa)に対し、その立ち上がりから期間(τd)後から遅延させた期間(τv)を駆動信号としたものである。
図6は、本発明のDC−DCコンバータの前記駆動制御部(Gw)と前記フィードバック制御部(Fb)の構成を簡略化して示す図である。
フィードバック制御部(Fb)は、前記ランプ電圧検出信号(Sxv)から算出されるランプ電圧値によって目標ランプ電力値を除算演算して目標ランプ電流値を算出する演算回路(Uj)と、この演算回路(Uj)により算出された、目標ランプ電流信号(Sbv)とその時点でのランプ電流検出信号(Sxi)との差異が小さくなるように、フィードバック的にパルス幅変調を行なう駆動能力制御回路(Ud)で構成されている。前記駆動能力制御回路(Ud)からは、前記PWM信号(Sa)が出力され、前記駆動制御部(Gw)によってスイッチ素子を駆動させるための信号に変換される。
前記駆動制御部(Gw)において、前記補助スイッチ素子(Qw)がオフ状態になってから、所定時間τzz以内に前記主スイッチ素子(Qx)がオン状態になるように制御するために、前記主スイッチ素子(Qx)を駆動するタイミングを遅らせるための遅延回路(Un)を追加することで、この時間を調整することができる。
一方、前記主スイッチ素子がオンになる前の所定の期間τwだけ、前記補助スイッチ素子(Qw)をオン状態になるように制御するため、微分回路(Um)を追加することで、この時間を調整することができる。
次に、主スイッチ素子(Qx)と前記補助スイッチ素子(Qw)を駆動する回路、例えば、パルストランスやハイサイドドライバ等よりなる駆動回路(Uqx,Uqw)を設け、これにより、各スイッチ素子に対して駆動信号(Sqx,Sqw)を生成して、各スイッチ素子のオンオフ制御を行う。
なお、図示は省略されているが、前記フィードバック制御部(Fb)については、マイクロプロセッサを搭載したものとすることにより、高圧放電ランプの放電状態を識別し、正常に点灯制御する比較的複雑なシーケンスを処理することができる。このとき、前記ランプ電圧検出信号(Sxv)は、AD変換によりランプ電圧値に変換され、目標ランプ電力値を満足する目標ランプ電流値を算出することは、マイクロプロセッサにより行わせ、DA変換機により目標ランプ電流信号を生成するように構成するとよい。
図7は、本発明の前記フィードバック制御部(Fb)の一部と、DC−DCコンバータの前記駆動制御部(Gw)の回路構成の一実施例を示す図である。
駆動能力制御回路(Ud)において、目標ランプ電流信号(Sbv)に対するその時点のランプ電流検出信号(Sxi)の誤差がコンデンサ(Cp)と演算増幅器(Ade)からなる誤差積分器を用いて積分される。積分された積分信号(Sd1)は、比較器(Cmg)を用いて、鋸歯状波発振器(Osc)において生成された鋸歯状波と比較されることにより、前記積分信号(Sd1)の大きさに従って導通比の大きさが変化する信号、すなわち前記主スイッチ素子(Qx)のためのPWM制御されたゲート信号となるべく、PWM信号(Sa)が生成される。
前記駆動制御部(Gw)においては、入力された前記PWM信号(Sa)に対し、2個のスイッチ素子(Qx1,Qw1)を設けており、スイッチ素子(Qx1,Qw1)は、抵抗(Rx1,Rw1)によるエミッタフォロアとし、PWM信号(Sa)に対して同相的信号を生成するバッファの役割を担い、2系統の信号出力を行っている。
ここで、スイッチ素子(Qx1)より出力される信号は、抵抗(Rx2)とコンデンサ(Cx1)のCR回路の時定数に従う遅延回路が挿入されており、バッファ(Bfx)を介して次段に出力される。この遅延回路では、ハイになる場合は十分に遅延を取る事ができ、逆に、前記バッファ(Bfx)の電圧が、ハイからローになる場合においては、前記抵抗(Rx2)に並列にダイオード(Dx1)を追加し、素早くコンデンサ(Cx1)より電荷を抜いて遅延時間を短くするように調整されており、前記主スイッチ素子(Qx)がオンするときの信号のみを遅延させている。
続いて、前記バッファ(Bfx)より出力される信号は、抵抗(Rx3)を介し、前記主スイッチ素子(Qx)を駆動するための駆動回路(Uqx)へ伝達される。前記駆動回路(Uqx)のスイッチ素子(Qx2,Qx3)の接続点よりコンデンサ(Cx2)と電流制限抵抗である抵抗(Rx4)を介し、パルストランス(Tx)の1次側巻線(Px)へと信号が伝達される。パルストランス(Tx)の2次側巻線(Sx)からは、前記主スイッチ素子(Qx)のゲート抵抗となる抵抗(Rx5)が接続され、前記主スイッチ素子(Qx)を円滑にオフとさせるためドレインソース間に接続される抵抗(Rx6)が接続され、この駆動信号(Sqx1,Sqx2)が前記主スイッチ素子(Qx)に伝達される。
一方、スイッチ素子(Qw1)より出力される信号は、抵抗(Rw2,Rw3)とコンデンサ(Cw1)とダイオード(Dw1)とバッファ(Bfw)からなる微分回路(Um)により、前記PWM信号(Sa)に対し、その立ち上がりから前記した期間(τw)のパルス信号を次段に出力している。バッファ(Bfw)を介して出力される信号は、スイッチ素子(Qw2,Qw3)へ、抵抗(Rw4)を介し伝達され、スイッチ素子(Qw2,Qw3)の接続点よりコンデンサ(Cw2)と電流制限抵抗である抵抗(Rw7)を介し、パルストランス(Tw)の1次側巻線(Pw)へと伝達され、2次側巻線(Sw)から前記補助スイッチ素子(Qw)のゲート抵抗(Rw5)と前記補助スイッチ素子(Qw)を円滑にオフとさせるためドレインソース間に接続される抵抗(Rw6)とが接続され、生成された駆動信号(Sqw1,Sqw2)が前記補助スイッチ素子(Qw)に伝達される。
以上の構成により、この図の制御回路は、前記ランプ電流検出信号(Sxi)が前記目標ランプ電流信号(Sbv)との誤差が小さくなるよう、本発明の高圧放電ランプ点灯装置をフィードバック制御することができる。
このように回路構成を行なうことによって主スイッチ素子(Qx)および補助スイッチ素子(Qw)を、スイッチング損失が低減される仕方でオンオフ制御することができる。
なお、この図に現れる前記演算増幅器(Ade)や鋸歯状波発振器(Osc)、鋸歯状波と比較するため比較器(Cmg)スイッチ素子(Qx1,Qw1)等の機能ブロックが集積された市販のICとして、例えば、テキサスインスツルメンツ社製TL494などを利用することができる。
図8は、図6と同様に、本発明のDC−DCコンバータの前記駆動制御部(Gw)と前記フィードバック制御部(Fb)の構成を簡略化して示す図である。
前記駆動能力制御回路(Ud)からは、前記PWM信号(Sa)が出力されている。ここで、前記主スイッチ素子(Qx)と前記補助スイッチ素子(Qw)とは、前述したように各々、独立した駆動タイミングでなければならないため、駆動回路(Uq)によって前記PWM信号(Sa)と同期した2系統の信号が独立に生成される。
その後、遅延回路(Ugx)と微分回路(Ugw)によって、前記主スイッチ素子(Qx)と前記補助スイッチ素子(Qw)の駆動タイミングを生成しこれらは、スイッチ素子を駆動させるための駆動信号(Sqx,Sqw)に変換される。
図9は、図8記載の構成に対応した前記フィードバック制御部(Fb)の一部と、DC−DCコンバータの前記駆動制御部(Gw)の回路構成の一実施例を示す図である。
前記駆動能力制御回路(Ud)からは、前記PWM信号(Sa)が出力され、前記駆動回路(Uq)において、一度、スイッチ素子(Qa1,Qa2)で受けられ前記スイッチ素子(Qa1,Qa2)の接続点より抵抗(Ra)とコンデンサ(Ca)を介し、パルストランス(Tr)の1次巻線(Ph)に入力されている。
前記パルストランス(Tr)の2次巻線(Sh)においては、ダイオード(Dy1)、抵抗(Ry1,Ry2,Ry3,Ry4)、コンデンサ(Cy1)で構成された前記遅延回路(Ugx)によって前記PWM信号(Sa)に対し、CRの時定数による時間的に遅れた駆動信号(Sqx1,Sqx2)が生成され、前記主スイッチ素子(Qx)へ伝達される。
一方、前記パルストランス(Tr)の3次巻線(Th)においては、微分回路(Ugw)においては、抵抗(Rz1,Rz2)、コンデンサ(Cz1)、ダイオード(Dz1)による微分機能を備え前記PWM信号(Sa)に対し、パルス化された駆動信号(Sqw1,Sqw2)が生成され、前記補助スイッチ素子(Qw)へ伝達される。
このような構成によって、図5記載のスイッチ素子の駆動タイミングを生成し、前記主スイッチ素子(Qx)と前記補助スイッチ素子(Qw)の制御を行なってもよい。
なお、図7記載の回路構成に比して、パルストランスの個数を1個削減できるため、安価に構成されるものである。
図10は、本発明の請求項2の発明の一実施例を示す図である。この実施例は、外部トリガ方式と呼ばれるスタータを利用する高圧放電ランプ点灯装置で、前記高圧放電ランプ(Ld)において、主たる放電のための電極以外の補助電極(Et)を前記放電空間(Sd)に接しないよいように設けたもので、この補助電極(Et)と前記第1および第2の電極との間に高電圧を印加して、放電空間(Sd)にプラズマを発生させ、このプラズマを種として、第1の電極と第2の電極の間に予め印加された電圧(すなわち無負荷開放電圧)によって主たる放電を開始させるものである。
図11は、本発明の請求項2の発明の一実施例として、高圧放電ランプ(Ld)に交流電圧を印加する、外部トリガ方式の高圧放電ランプ点灯装置を示す図である。
DC−DCコンバータの直流出力部にスイッチ素子を追加してフルブリッジインバータを構成し、これにより高圧放電ランプ(Ld)に交流的な放電電圧を印加することができるようにしたものである。追加された各スイッチ素子は、フルブリッジ駆動用の制御回路部(Gf)によって駆動され、フルブリッジインバータの対角要素のスイッチ素子(Q1,Q4)、スイッチ素子(Q2,Q3)が同時に導通するように対角要素で交互に駆動されるように制御される。
本発明のDC−DCコンバータにおいては、前記補助スイッチ素子(Qw)のオン状態への遷移時にも損失の低減を実現しており、したがって、このスイッチングにおけるノイズ発生も基本的に小さく抑えられている。しかしながら、浮遊静電容量や前記フライホイールダイオード(Dx)の逆回復(リカバリ)特性などによるサージ電流が問題である場合はこれを抑えると言う意味で少々のコイル(例えばリアクトルやビーズコア)を補助スイッチ素子(Qw)と直列に接続しても構わない。
本明細書に記載の回路構成は、本発明の光源装置の動作や機能、作用を説明するために、必要最少限のものを記載したものである。したがって、実施例で説明した回路動作の詳細事項、例えば、信号の極性であるとか、具体的な回路素子の選択や追加、省略、或いは素子の入手の便や経済的理由に基づく変更などの創意工夫は、実際の装置の設計業務において、精力的に遂行されることを前提としている。
とりわけ過電圧や過電流、過熱などの破損要因から給電装置のFET等のスイッチ素子などの回路素子を保護するための機構、または、給電装置の回路素子の動作に伴って発生する放射ノイズや伝導ノイズの発生を低減したり、発生したノイズを外部に出さないための機構、例えば、スナバ回路やバリスタ、クランプダイオード、(パルスバイパルス方式を含む)電流制限回路、コモンモードまたはノーマルモードのノイズフィルタチョークコイル、ノイズフィルタコンデンサなどは、必要に応じて、実施例に記載の回路構成の各部に追加されることを前提としている。
本発明の請求項1のDC−DCコンバータの回路構成を示す図である。 請求項1のDC−DCコンバータの回路構成に対応した電圧および電流波形を示す図である。 本発明の請求項2のDC−DCコンバータの回路構成を示す図である。 本発明の請求項1の一実施例を示す図である。 本発明の主スイッチ素子と補助スイッチ素子の駆動タイミングを概念的に示す図である。 本発明のDC−DCコンバータの駆動制御部(Gw)及びフィードバック制御部(Fb)の構成を示す図である。 本発明のDC−DCコンバータの駆動制御部(Gw)及びフィードバック制御部(Fb)一部の回路構成の一実施例を示す図である。 本発明のDC−DCコンバータの駆動制御部(Gw)及びフィードバック制御部(Fb)の構成を示す図である。 本発明のDC−DCコンバータの駆動制御部(Gw)及びフィードバック制御部(Fb)一部の回路構成の一実施例を示す図である。 本発明の請求項2の一実施例を示す図である。 本発明の請求項2の一実施例を示す図である。 請求項1のDC−DCコンバータの実測の電圧および電流波形を示す図である。 従来の降圧Buck型DC−DCコンバータの回路構成を示す図である。 従来の降圧Buck型DC−DCコンバータの回路構成の電圧および電流波形を示す図である。
符号の説明
Ade 演算増幅器
Bfw バッファ
Bfx バッファ
Ca コンデンサ
Ci コンデンサ
Cmg 比較器
Cp コンデンサ
Cw 補助コンデンサ
Cw1 コンデンサ
Cw2 コンデンサ
Cx 平滑コンデンサ
Cx’ 平滑コンデンサ
Cx1 コンデンサ
Cx2 コンデンサ
Cy1 コンデンサ
Cz1 コンデンサ
Dqw 逆並列ダイオード
Dqx 逆並列ダイオード
Dw 補助ダイオード
Dw1 ダイオード
Dx フライホイールダイオード
Dx’ フライホイールダイオード
Dx1 ダイオード
Dy1 ダイオード
Dz1 ダイオード
E1 電極
E2 電極
Et 補助電極
Fb フィードバック制御部
Gf 制御回路部
Gi ゲート駆動回路
Gnd グランド側ノード
Gw 駆動制御部
Gx’ 駆動制御部
Hi 2次側巻線
ILx 電流
IDw 電流
IDx 電流
ILw 補助コイル電流
ILx 電流
ILx’ 主コイル電流
IQw 電流
IQx 主スイッチ素子電流
IQx’ 電流
Ld 高圧放電ランプ
Lw 補助コイル
Lx 主コイル
Lx’ 主コイル
Osc 鋸歯状波発振器
Ph 1次巻線
Pi 1次側巻線
Pw 1次側巻線
Px 1次側巻線
Q1 スイッチ素子
Q2 スイッチ素子
Q3 スイッチ素子
Q4 スイッチ素子
Qa1 スイッチ素子
Qa2 スイッチ素子
Qi スイッチ素子
Qw 補助スイッチ素子
Qw1 スイッチ素子
Qw2 スイッチ素子
Qw3 スイッチ素子
Qx 主スイッチ素子
Qx’ 主スイッチ素子
Qx1 スイッチ素子
Qx2 スイッチ素子
Qx3 スイッチ素子
R1 シャント抵抗
R2 分圧抵抗
R3 分圧抵抗
Ra 抵抗
Ri 抵抗
Rw1 抵抗
Rw2 抵抗
Rw3 抵抗
Rw4 抵抗
Rw5 ゲート抵抗
Rw6 抵抗
Rw7 抵抗
Rx1 抵抗
Rx2 抵抗
Rx3 抵抗
Rx4 抵抗
Rx5 抵抗
Rx6 抵抗
Ry1 抵抗
Ry2 抵抗
Ry3 抵抗
Ry4 抵抗
Rz1 抵抗
Rz2 抵抗
Sa PWM信号
Sbv 目標ランプ電流信号
Sd 放電空間
Sd1 積分信号
Sh 2次巻線
Sqw 駆動信号
Sqw1 駆動信号
Sqw2 駆動信号
Sqx 駆動信号
Sqx1 駆動信号
Sqx2 駆動信号
Sw 2次側巻線
SwL スイッチング損失
Sx 2次側巻線
Sxi ランプ電流検出信号
Sxv ランプ電圧検出信号
T 期間
Th 3次巻線
Ti トランス
Toff 期間
Ton 期間
Tr パルストランス
Tw パルストランス
Tx パルストランス
Ud 駆動能力制御回路
Ugw 微分回路
Ugx 遅延回路
Ui スタータ
Uj 演算回路
Um 微分回路
Un 遅延回路
Uq 駆動回路
Uqw 駆動回路
Uqx 駆動回路
VL ランプ電圧
Vin 直流電源
VwD 補助スイッチ素子端子間電圧
VwG 補助スイッチ素子ゲート駆動信号
VxD 主スイッチ素子端子間電圧
VxD’ 電圧
VxG 主スイッチ素子ゲート駆動信号
VxG’ 主スイッチ素子ゲート駆動信号
Zx 負荷
t1 時点
t2 時点
t3 時点
t4 時点
t5 時点
t6 時点
t7 時点
τd 期間
τv 期間
τw 期間
τy スイッチ導通禁止期間
τz 期間

Claims (2)

  1. 直流電源(Vin)と、オンオフ制御可能な主スイッチ素子(Qx)と、前記主スイッチ素子(Qx)と直列に接続された主コイル(Lx)と、前記主スイッチ素子(Qx)がオフ状態になったとき前記主コイル(Lx)の誘導電流が流れるように配置されたフライホイールダイオード(Dx)と、前記主コイル(Lx)の出力を平滑するための平滑コンデンサ(Cx)とを有する降圧Buck型DC−DCコンバータにおいて、
    さらに、補助コイル(Lw)と、補助コンデンサ(Cw)と、オンオフ制御可能な補助スイッチ素子(Qw)と補助ダイオード(Dw)を有し、
    前記主スイッチ素子(Qx)と、前記補助コイル(Lw)とは直列に接続されて直列回路を構成し、
    該直列回路と前記直流電源(Vin)と前記フライホイールダイオード(Dx)とは直列に接続されて閉ループを形成しており、
    前記直列回路に前記補助スイッチ素子(Qw)を並列に接続し、前記主スイッチ素子(Qx)に前記補助コンデンサ(Cw)を並列に接続し、
    前記主スイッチ素子(Qx)がオフ状態になったとき前記補助コイル(Lw)の誘導電流が流れるように、前記主スイッチ素子(Qx)と前記補助コイル(Lw)との接続ノードへ前記補助ダイオード(Dw)を接続し、
    前記主スイッチ素子(Qx)と前記補助スイッチ素子(Qw)とは、交互にオン状態になるように、かつ前記補助スイッチ素子(Qw)がオフ状態になってから、所定時間τzz以内であって補助コンデンサ(Cw)の電荷が放電されている状態の期間に前記主スイッチ素子(Qx)がオン状態になるように制御されることを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 放電空間(Sd)に放電媒体が封入され、一対の主たる放電のための電極(E1,E2)が対向配置された高圧放電ランプ(Ld)を点灯するための点灯装置であって、
    前記高圧放電ランプ(Ld)に給電するためのDC−DCコンバータが、請求項1に係るDC−DCコンバータであることを特徴とする高圧放電ランプ点灯装置。
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