JP4344382B2 - ウォーカー装置 - Google Patents

Description

本発明は、下端を有する少なくとも１つのフレーム部材と、上端を有する少なくとも１つのハンドル支持ロッドと、本質的にハンドル支持ロッドの上端に配置したブレーキ制御手段であって中立位置とブレーキ適用位置との間で移動可能であるブレーキ制御手段と、基本的にフレーム部材の下端に位置する車輪であってブレーキ制御手段との距離を変えることのできる車輪と、車輪に隣接して位置するブレーキ要素と、前記ブレーキ制御手段に連結した上方力伝達部材と、前記ブレーキ要素と連結した下方力伝達部材と、前記上下の力伝達部材を相互連結するためのカップリング手段とを含む、ウォーカー装置または歩行器に関する。

上記の種類の歩行装置または歩行器は周知である。この種の歩行器は、歩行中に運動障害者が自分自身を支えることができる車輪付きの装置である。このような歩行器は、しばしば、たとえば使用者の身長に合わせて垂直方向に調節可能である。さらに、歩行器は、普通、少なくとも１つのブレーキ要素を備えており、このブレーキ要素をハンドル制御手段によって操作して使用者が歩行器にブレーキをかけ、速度を落としたり、ブレーキ適用位置に歩行器をロックしたりすることができる。制動力は、たとえばブレーキ・ワイヤを介して、歩行器の車輪に隣接して位置するブレーキ手段に伝えことができる。

歩行器に組み合わされたハンドル制御手段を含むハンドルの垂直方向レベルは、普通、歩行器車輪に対して調節可能である。ブレーキ・ワイヤは、フレームの外面の一部に沿って装置してあって制動力をハンドル制御手段から車輪に隣接したブレーキまで伝えるようになっていることが多い。

この種の歩行器においては、高さを調整できるという特色の結果、ブレーキ・ワイヤの長さがしばしば使用者にとって障害となる。

高さ調節の装置に関わる問題を解決するために、いくつかの異なった試みが行われてきた。１つの解決策では、ブレーキ・ワイヤの代わりに調節可能なロッドを使用することを提案している。これらのロッドをハンドルと車輪の間においてフレーム内部で変位するように配置して制動力を伝達するようにしている。しかしながら、この解決策では、使用時に意図したブレーキ効果を確保するために高さ調節操作とは別の段階でロッドの調節も行わなければならない。

本発明の一目的は、申し分のないブレーキ手段と組み合わせて良好な調節を行うことができるようにするという要望を満たす歩行器を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、歩行器を簡単かつ安全とすることにある。
本発明のまた別の目的は、低コストで製作でき、円滑かつ容易に取り付けることができる構成要素を少数使用することにある。

これらの目的は、ブレーキ制御手段がその中立位置にあるときに上方力伝達部材および下方力伝達部材が相対的に自由に動けるように上方力伝達部材および下方力伝達部材を上記種類の歩行器に配置することによって、そして、ブレーキ制御手段が中立位置から外れたときにこれら上下の力伝達部材がカプリング装置によって相互連結し、この相互連結に応答して制動力がブレーキ要素へ伝えられる上下の力伝達部材を配置することによって達成される。

ブレーキ制御手段がその中立位置にあるとき、上下の力伝達部材は、たとえば、相対的に調節可能である。ブレーキ制御手段がその中立位置から離れ、そのブレーキ適用位置に達したとき、上下の力伝達部材が相互連結して力をブレーキ制御手段からブレーキ要素まで伝える結果、制動力が上下の力伝達部材間で伝わることができる。

車輪とブレーキ制御手段の距離になんらかの変化が生じた際、上方力伝達部材および下方力伝達部材は、たとえば自動的にかつ同期して、垂直方向において相対的に無段階調節を行えるように配置してあると好ましい。

この配置で得られる利点は、歩行器が垂直方向に調節できるということにある。さらに、この調節は、歩行器の所望の制動機能が維持されている間、同時かつ連続的に達成できる。

上下の力伝達部材間の力の伝達は摩擦によって行われると好ましい。さらに、カップリング手段は、たとえば、下方力伝達部材が自由に通過できるプレートであってもよい。このカップリング手段は、ブレーキ制御手段がその中立位置から離れたときに下方力伝達部材に対して斜めの位置をとる結果として下方力伝達部材に摩擦でロックされるように配置する。カップリング手段と下方力伝達部材の接触面に発生する摩擦力の助けを借りてカップリング手段が下方力伝達部材と係合するようになっており、この摩擦力によって力伝達を簡単かつ安全に確実に達成できるのは、主として、摩擦ロックによるものであることは了解されたい。

当該プレートは、好ましくは、たとえばハンドル支持ロッド上の支持手段に対して当接した状態で配置し、そして、上方力伝達部材が力伝達するやり方でプレートに連結される。したがって、制動力は安全かつ簡単に伝達され得る。

カップリング手段は、たとえば、その中立位置に向かう方向にばね押圧（spring-biased）されているとよい。これにより、カップリング手段がその中立位置にあるとき歩行器
を簡単に調節できる。

カップリング手段、上方力伝達部材および下方力伝達部材は、フレーム部材およびハンドル支持ロッド内に少なくとも部分的に収容されている。

その結果、これらの構成要素は、少なくとも部分的に囲まれているため、ほこりや湿気から保護される。さらに、この配置は、いずれか１つの構成要素を握りしめることで生じる歩行器の使用者に対するいかなる障害の危険をも除くことができる。

下方力伝達部材は少なくともその連結部分で剛性ロッドの形をしていると好ましい。剛性ロッドは、たとえばカップリング手段を貫いて移動し、ブレーキ制御手段がその中立位置から離れたときに簡単かつ安全に制動力を伝えることができる。さらに、剛性ロッドであれば、歩行器の垂直方向調節が容易になる。

或る特別な実施形態によれば、カップリング手段は、ブレーキ制御手段がその中立位置から離れるときにまさにその形状によりカップリング手段が下方力伝達部材にロックされるように構成できる。形状によって生じたカップリング手段、下方力伝達部材間の力伝達が、主として、この形状誘因ロックによるものであることは了解されたい。この形状誘因ロック機能により、上下の力伝達部材間で確実な力伝達が行われる。

以下、本発明の好ましい実施形態を例示する添付図面を参照しながら本発明をさらに詳しく説明する。

図面において、
図１は、本発明の現在のところ好ましい実施形態による歩行器の部分断面概略図である。
図２は、図１の歩行器の一部をより詳しく示す概略図である。
図３ａは、本発明の一実施形態による歩行器の一部を中立位置で示す概略垂直断面図である。
図３ｂは、図３ａに示す歩行器の一部を高さ調節位置で示す概略垂直断面図である。
図４ａは、本発明の一実施形態による歩行器の一部をブレーキ適用位置で示す概略垂直断面図である。
図４ｂは、図４ａの歩行器の一部をブレーキ適用位置の初期段階でより詳細に示す図である。
図４ｃは、図４ａの歩行器の一部のより詳細な図である。

〔好ましい実施形態の詳細な説明〕
図１は、本発明の一実施形態による歩行器１を示しており、この歩行器はフレーム部材２を含む。フレーム部材の下端３は車輪７を支持しており、この車輪はフレーム内で車軸１３上に回転可能に装着してある。フレーム部材２の下端３はブレーキ要素８も支持しており、このブレーキ要素は車輪７から所定半径方向距離のところで車輪７に隣接して装着してある。

フレーム部材２の上端は調節可能なハンドル支持ロッド４を備えている。好ましくは、フレーム部材２は、ハンドル支持ロッド４がフレーム部材２の一部に嵌合できるようにハンドル支持ロッド４を受け入れるようになっている。これらの構成要素のそれぞれの相互連結部分がほぼ類似した互いに補い合う断面形状、たとえば、円形、楕円形、多角形を持つと適切である。図１に示した実施形態によれば、ハンドル支持ロッド４の下端は、その一部にわたってロッドの他の部分よりもわずかに細くなっている。ハンドル支持ロッド４のこの細くなった部分は、たとえば、周面から内向きにくぼんでいて半月形の横断面形状を持っていてもよい。

図１に示す歩行器１の一部を示す図２を参照して、ハンドル支持ロッド４の上方自由端５がブレーキ制御手段６（たとえば、ブレーキ・レバー）を備えている。ブレーキ制御手段６は上方力伝達部材９の上端に連結しており、好ましくは、この上方力伝達部材９の上端がハンドル支持ロッド４内部に収容されている。図３ａによれば、上方力伝達部材の下端は運動伝達状態でカップリング手段１１に連結している。このカップリング手段１１は、好ましくは、プレートの形をしており、このプレートが、好ましくは、ばね１２を備えている。ばねの下端はプレートに連結してあり、その上方端は、たとえば支持ワッシャ１６を介してハンドル支持ロッド４の下部に連結している。

ここで再び図２を参照すると共に図３を参照して、下方力伝達部材１０がカップリング手段１１と組み合わせてあり、このカップリング手段１１を自由に通過できるように配置してある。下方力伝達部材１０は、好ましくは、フレーム部材２内に収容されている。好ましくは、カップリング手段１１には、下方力伝達部材が通過できるように孔１４、或いは代わりにくぼみを形成する。下方力伝達部材１０の下端は車輪７に隣接して位置するブレーキ要素にも連結している。ハンドル支持ロッド４の下方部分は、下方力伝達部材１０を収容するように、たとえば半月形の横断面を持っていてもよいし、あるいは、内向きに湾曲した面を形成してあってもよい。現在のところ好ましい実施形態によれば、下方力伝達部材１０は、ハンドル支持ロッド４の下部とフレーム部材２の内面との間に位置する。

上下の力伝達部材９、１０は、たとえば金属製の剛性ロッドから作ってあると好ましい。これらの要素は、他の材料から作ってもよいし、他の形状に作ってもよいことは明らかである。上方力伝達部材およびカップリング手段に直結していない下方力伝達部材の部分は、連結部分１５の領域において、代わりに鋼製ワイヤまたは同等の手段の形をしていてもよい。他の可能性のある材料としては、本発明の意図に従う特性を有するプラスチックまたは複合材料がある。

プレート１１は、適合した厚さのワッシャ状形態を有すると好ましく、その長手方向延長に対するいわゆる中立位置において、下方力伝達部材１０に対してほぼ横切る方向へ延びている。ここで再び図３ａを参照して、プレート１１は、中立位置にあるとき、ハンドル支持ロッドの下端に配置したベアリング手段１８に載っていると好ましい。上方力伝達部材９は、好ましくは、適合した間隔でばねの側方に延在し、トルクアームを形成する。ここで、プレート１１がその周縁部分とフレーム部材２の内面との間の利用できるスペース全部を占有しないことが好ましいということに留意されたい。

図３ａ、３ｂ、４ａ、４ｂ、４ｃを参照しながら本歩行器の機能を以下に説明する。

ブレーキ制御手段６は、少なくとも２つの位置、すなわち、中立位置とブレーキ適用位置の間で移動可能である。ブレーキ制御手段６は、さらに別の位置、本出願人のスウェーデン特許第５００，４１０号に詳しく記載されている駐車ブレーキ適用位置（図示せず）をとってもよい。この駐車ブレーキ適用位置により、ブレーキ制御手段は立ち止まりブレーキ適用位置をとる。駐車ブレーキ適用位置は、使用者がブレーキ制御手段を積極的に別の位置に操作するまで持続する。

図３ａに示すように歩行器が中立位置にあるとき、プレート１１はベアリング手段１８に載っており、ばね１２が支持ワッシャ１６と共にプレート１１を中立状態に保持し、その結果、プレートは、たとえば下方力伝達部材１０に対してほぼ横方向に延在することになる。下方力伝達部材１０は、中立位置にあるプレートの孔１４を自由に通過できる。その結果、この中立位置では、力伝達部材９、１０の間で力が伝達されることはまったくない。

図３ａに加えて図３ｂも参照して、ここには、ハンドル支持ロッドの垂直方向調節状況が示してある。使用者は、車輪７とブレーキ制御手段５の距離を調節したいときには、回転ロック・ノブ１７を緩める。これにより、図３ｂに示すようにハンドル支持ロッドの垂直方向調節が可能となる。図３ｂはハンドル支持ロッドをより高いレベルまで上昇させた状態を示している。ロッドの下降は同様のやり方で行う。そのため、ここではこの機能を図示したり、説明したりはしない。

垂直方向調節操作中、カップリング手段１１が中立状態にあり、ブレーキ制御手段６を作動させないことが好ましい。こうして、上方力伝達部材およびそれと組み合わせたカップリング手段を内蔵するハンドル支持ロッド４は、フレーム部材２および下方力伝達部材１０に対して垂直方向に自由に変位できる。カップリング手段１１がその中立位置にあるとき、そこに設けた孔１４に対して下方力伝達部材が自由に摺動できるため、下方力伝達部材１０はカップリング手段１１の垂直方向変位を可能にしている。ハンドル支持ロッドの調節は下方力伝達部材１０の連結部分１５の長さに対応する距離にわたって行うことができる。

ハンドル支持ロッドのレベルを所望の高さに調節したならば、回転ロック・ノブ１７を締め付け、これにより、ハンドル支持ロッド４とフレーム部材２の相互ロックを行って意図しない高さ方向の変位を防ぐ。

ここで再び図３ａを参照すると共に、ブレーキ適用状況を示している図４ａ、４ｂ、４ｃも参照する。使用者は、歩行器にブレーキをかけたいときには、図４ａに示す矢印の方向に作用する力を加えてブレーキ制御手段６を作動させることができる。この作動の結果として、ブレーキ制御手段６はその中立位置から離れ、ブレーキ制御手段６を介して上方力伝達部材９へ力が伝達されることになる。この力は、上方力伝達部材９の下端のところでプレート１１へ伝達される。プレート１１に力が作用すると、プレート１１が傾いて下方力伝達部材１０に対して斜めの位置をとることになる。それによって、最初は、プレート１１は、図４ｂに示すようにベアリング手段１８のほんの一部とのみ接触を失うが、プレートに作用している力は、プレート１１をその中立位置においてベアリング手段１８に対して当接させ続けようとしているばね１２の力を上回るはずである。プレート１１が傾くと、下方力伝達部材１０は、好ましくは摩擦によって、プレートにある孔１４に当接してロックされる。傾いたプレート１１が垂直方向に移動すると、最終的にはプレート全体がベアリング手段１８のいずれの部分からも離れ、その結果、上方力伝達部材９からの力が下方力伝達部材１０に伝えられることになる。それによって、下方力伝達部材１０は、好ましくは、図４ｃに示すように、ほぼ垂直方向の移動を行う。次いで、下方力伝達部材１０はブレーキ要素８を作動させ、車輪７にブレーキをかける。

或る特別な実施形態（図示せず）によれば、カップリング手段１１と下方力伝達部材１０との間の力伝達は、他のタイプの形状誘因力伝達手段、たとえば、相互嵌合ロック手段によっても行うことができる。もちろん、このような力伝達は他にも数多くの方法で達成できるし、たとえば、スプライン、くさび、圧力付与手段、クランプ部材および焼きばめ手段などの相互連結方法またはロック方法の１つまたはそれらのいくつを組み合わせても達成できる。

明らかなように、添付の特許請求の範囲に定義してあるような発明の保護範囲内で本発明の上記実施形態の巧妙な修正、変更が可能である。たとえば、上記の歩行器１で、比較的単純な手段によってカップリング手段１１を下方力伝達部材１０に取り付けることができるようにしてもよい。

さらに、歩行器構成要素は、他の材料、例えば、本発明の目的を適えるのに必要な特性を有するプラスチック、複合材料または他の材料で作ることができる。

孔１４を取り囲むカップリング手段および／または下方力伝達部材の各部分に力伝達を強めるように粗面を形成してもよい。さらに、これらの表面には、作動時に協働して力伝達を行う或る種の溝を設けてもよい。

さらに、カップリング手段１１を、個別の構成要素または相互結合した構成要素のいずれかの形でいくつかの部分から構成してもよい。

さらに、カップリング手段、上下の力伝達部材を、ハンドル支持ロッド４およびフレーム部材２の外面に少なくとも部分的に設置してもよいことは明らかである。この場合、これらの構成要素がなんらかの理由でハンドル支持ロッド４および／またはフレーム部材２の表面に当接するならば、ハンドル支持ロッド４、フレーム部材２を或る種の保護カバーあるいは保護スリーブ内に少なくとも部分的に収容するとよい。

本発明の現在のところ好ましい実施形態による歩行器の部分断面概略図である。 図１の歩行器の一部をより詳しく示す概略図である。 本発明の一実施形態による歩行器の一部を中立位置で示す概略垂直断面図である。 図３ａに示す歩行器の一部を高さ調節位置で示す概略垂直断面図である。 本発明の一実施形態による歩行器の一部をブレーキ適用位置で示す概略垂直断面図である。 図４ａの歩行器の一部をブレーキ適用位置の初期段階でより詳細に示す図である。 図４ａの歩行器の一部のより詳細な図である。

符号の説明

１ ウォーカー装置、歩行器
２ フレーム部材
３ フレーム部材の下方端
４ ハンドル支持ロッド
５ ハンドル支持ロッドの上端
６ ブレーキ制御手段
７ 車輪
８ ブレーキ要素
９ 上方力伝達部材
１０ 下方力伝達部材
１１ カップリング手段、プレート
１２ ばね
１３ 車軸
１４ 孔
１５ 連結部分
１６ 支持ワッシャ
１７ 回転ロック・ノブ
１８ ベアリング手段

Claims (11)

1. 下端（３）を有する少なくとも１つのフレーム部材（２）と、上端（５）を有する少なくとも１つのハンドル支持ロッド（４）、
   基本的にハンドル支持ロッドの上端（５）のところに配置したブレーキ制御手段（６）であって、中立位置とブレーキ適用位置との間で移動可能であるブレーキ制御手段（６）、
   基本的にフレーム部材の下端（３）のところに位置する車輪（７）であって、ブレーキ制御手段（６）との間の距離が変更可能である車輪（７）、
   車輪（７）に隣接して位置するブレーキ要素（８）、
   上記ブレーキ制御手段（６）に連結した上方力伝達部材（９）、
   上記ブレーキ要素（８）に連結した下方力伝達部材（１０）、および
   上記上下の力伝達部材（９、１０）を相互連結するためのカップリング手段（１１）、を含む、車輪付きウォーカーまたは歩行器における装置であって、
   上方力伝達部材（９）および下方力伝達部材（１０）が、ブレーキ制御手段（６）がその中立位置にあるとき、互いに対して自由に移動できるように配置してあり、そして、
   上方力伝達部材（９）および下方力伝達部材（１０）が、ブレーキ制御手段（６）が中立位置から離れたとき、上記カップリング手段（１１）によって相互連結するように配置してあり、
   この相互連結に応答して制動力がブレーキ要素（８）に伝えられること
   を特徴とする、上記装置。
2. 上方力伝達部材（９）および下方力伝達部材（１０）が互いに対して垂直方向に調節可能であることを特徴とする、請求項１に記載の装置。
3. 車輪（７）とブレーキ制御手段（６）の間の距離になんらかの変化が生じた際に、自動的にかつ同期して、上方力伝達部材（９）および下方力伝達部材（１０）が垂直方向において互いに対して調節可能であることを特徴とする、請求項１または２に記載の装置。
4. 上方力伝達部材（９）および下方力伝達部材（１０）が垂直方向において互いに対して無段階に調節可能であることを特徴とする、請求項１〜３の何れか１項に記載の装置。
5. 上下の力伝達部材（９、１０）間の力の伝達が摩擦によって行われることを特徴とする、請求項１〜４のいずれか１項に記載の装置。
6. カップリング手段（１１）が下方力伝達部材（１０）の自由な通過を許すプレートであり、ブレーキ制御手段（６）がその中立位置から離れたとき、該プレートが上記下方力伝達部材（１０）に対して斜めの位置をとる結果として、上記カップリング手段（１１）が下方力伝達部材（１０）に摩擦でロックされるように配置してあるか、または、下方力伝達部材（１０）がカップリング手段（１１）に摩擦でロックされるように配置してあることを特徴とする、請求項１〜５のいずれか１項に記載の装置。
7. プレート（１１）がハンドル支持ロッド（４）と当接して配置してあり、上方力伝達部材（９）が力伝達状態でプレート（１１）に連結してあることを特徴とする、請求項６に記載の装置。
8. カップリング手段（１１）がその中立位置に向かってばね押圧されていることを特徴とする、請求項１〜７のいずれか１項に記載の装置。
9. カップリング手段（１１）、上方力伝達部材（９）および下方力伝達部材（１０）が、
   フレーム部材（２）およびハンドル支持ロッド（４）内に少なくとも部分的に収容されていることを特徴とする、請求項１〜８のいずれか１項に記載の装置。
10. 下方力伝達部材（１０）が、少なくともその連結部分（１５）において、剛性ロッドの形をしていることを特徴とする、請求項１〜９のいずれか１項に記載の装置。
11. ブレーキ制御手段（６）がその中立位置から離れたとき、カップリング手段（１１）の形状により、カップリング手段（１１）が下方力伝達部材（１０）にロックされることを特徴とする、請求項１〜１０のいずれか１項に記載の装置。

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