JP4342177B2 - クリーニング材 - Google Patents

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    • C11D2111/12
    • C11D2111/14

Description

【0001】
(従来技術)
本発明は、一つまたはそれ以上の活性成分を含有しかつ放出することのできる一つまたはそれ以上のホスト物質がその表面に適用されている平面状構造のクリーニング材、このクリーニング材を製造する方法、ならびに硬質表面のドライクリーニングのためのクリーニング用の布としてのおよび繊維製品のドライクリーニングのためのクリーニング用の布としてのこのクリーニング材の使用に関する。
【0002】
家庭における素材のクリーニングは、それが繊維製品、硬質表面または他の素材かどうかに関係なく、水および相当するクリーニング組成物を用いて行われるのが一般的である。このような水溶液を用いることは、特に、水で痛みやすい素材の場合は常に望ましいわけではない。また、こうした水性塗布液の使用では、まず最初に対応するクリーニング用の液体を準備しなければならず、次いで素材から再びこのクリーニング用の液体を取り除かなければならない。特に繊維製品および繊維製品の表面に関しては、比較的長時間の乾燥工程がこれに伴う。
【0003】
硬質表面のクリーニングに関しては、日常的に用いられている多目的型の洗剤と同じく、素材に適用して、水をさらに追加することなく洗浄し、その後布地を用いて取り除く組成物も知られている。強固に付着していない汚れを取り除くために、通常、帯電防止加工がされている布地か、長い繊維の布地を用いる。ガラス製品などを磨くために用いられるような布地の例としては、普通に市販されているダスターまたは麻布がある。これらは通常、活性物質を含有していない。
【0004】
水性の洗浄液を用いずに繊維製品、特に衣類をクリーニングすることは、通常の意味ではドライクリーニングを行う必要があるということを意味する。これには、業としてクリーニングを行っている店でのみ用いられるような特別な装置を必要とする。通常の意味でのドライクリーニングでは、クリーニングされる衣類をこのような店に持ち込み、そしてそこから再び持ち帰る必要がある。通常の家庭内の装置で、水を使わずにクリーニングを行うことは不可能である。
【0005】
WO93/23603(Creative Products Resource Associates)には、ゲル状クリーニング組成物を含浸させた多孔質キャリア物質を含む回転式乾燥機中でドライクリーニングを行うためのクリーニングキットが開示されている。ここで、この組成物は、必須成分として40〜95重量%の水、0.5〜5重量%の増粘剤、2〜32重量%の水混和性有機溶媒および約1〜10重量%の界面活性剤から本質的に構成される。このクリーニングキットのさらなる構成要素は容器であり、この容器の中に、クリーニングされる繊維製品と、クリーニング組成物を含浸させたキャリア物質とを投入することができる。次いで、充填した容器を標準的な家庭用回転式乾燥機内に載置する。用いられたキャリア物質は確かにクリーニング活性物質を放出するにもかかわらず、キャリア物質は引き離された汚れと結合することはできない。
【0006】
ドイツ特許出願DE 40 35 378 A1(Oeffentliche Pruefstelle und Textilinstitut fuer Vertragsforschung)には、仕上げ剤が適用されている繊維材料が記載されている。この仕上げ剤は材料に対して化学的にまたは物理的に固定され、少なくとも一つのシクロデキストリンおよび/またはシクロデキストリン誘導体から構成される。このようにして仕上げ処理がなされた繊維は優れた水吸収能を有し、したがって、繊維に関して比較的良好な着心地を与えること、さらには汚れなどがシクロデキストリンに取り込まれることが開示されている。このように、汚れは繊維と直接接触しない方がよく、そして洗濯またはクリーニングの間に、汚れは容易に洗濯液に移動することができる。記載されたような仕上げ処理がなされた繊維材料を素材のクリーニングのために用いることは開示されていない。
【0007】
(発明の開示)
本発明の一つの目的は、必要とされている水溶液、すなわち洗濯液を用いることなく、繊維製品、さらには硬質表面のような素材のドライクリーニングのために用いることができるクリーニング材を提供することである。
【0008】
したがって、本発明によって、一つまたはそれ以上のホスト物質が表面に適用された平面状構造の繊維状クリーニング材であって、ホスト物質は一つまたはそれ以上の活性成分を含有しかつ放出することができ、ホスト物質は平面状構造に化学結合および/または物理結合されている、繊維状クリーニング材が提供される。
【0009】
本発明のクリーニング材を用いることによって、水溶液を用いることなく、繊維製品または硬質表面のようなあらゆる素材から汚れを取り除くことが可能となる。本発明の目的に関して、汚れとは、染みのように目に見える通常の汚れや、さらにはタバコの煙、香水の残り香、汗または汗の分解物、カビの臭いなどの臭気物質である。特に硬質表面上では、微細に分散した塵、すなわち目に見えない汚れも多くの場合に見られ、これには微生物を含めてもよい。本明細書において用いられる「クリーニング」という表現は、目に見える汚れと目に見えない汚れの両者を取り除くこと、さらには臭気物質を取り除くことに及ぶ。
【0010】
本発明のクリーニング材は平面状構造であり、その表面に、一つまたはそれ以上の活性成分を含有し放出することができる一つまたはそれ以上のホスト物質が結合している。この構造は二次元体であり、通常の表現では、この構造を布と言うこともできる。
【0011】
クリーニング材の製造工程の間に、保管している間にまたは使用中にホスト物質が引き離されないように、結合を介してホスト物質が平面状構造の表面に結合していることが好ましい。5kJ/molより大きい、より好ましくは10kJ/molより大きい、さらに好ましくは30kJ/molより大きい、特に好ましくは50kJ/molより大きい結合エネルギーを有する結合が適している。ホスト物質と布の表面との間の結合は、共有結合でもイオン結合でもよく、またはファンデルワールス相互作用に基づく結合でもよい。平面状構造の表面とホスト物質との間の結合には、クリーニング材を用いる前に活性成分が複合体となっており、したがって活性成分が設定よりも早く遊離してしまうことが防止されること、および使用している間に複合化物質すなわちホスト物質が分離しないか、またはわずかな程度しか分離しないことといる利点がある。活性成分が放出された後、ホスト物質は遊離した汚れと複合体を形成することができる。
【0012】
活性成分のために用いることができるホスト物質は、活性成分を取り込むか、または活性成分と結合して複合体となることが可能であり、さらにはこれらの成分を再び放出することが可能なあらゆる物質である。平面状構造との物理的結合または化学結合が可能となるためには、ホスト物質が極性基または官能基を有することが好ましい。官能基の例としては、OH、COOH、NH2または他の酸性基若しくは塩基性基がある。吸着剤が共有結合を介して平面状構造と結合していることが好ましい。
【0013】
平面状繊維と結合することが可能な、好ましいホスト物質の例としては、シクロデキストリンおよび/またはシクロデキストリン誘導体がある。シクロデキストリンは、1,4−結合したグルコース単位から構成されている環状化合物である。特に好ましい態様において、シクロデキストリンまたはシクロデキストリン誘導体は5〜12のグルコース単位から構成されている。特に、α−、β−および/またはγ−シクロデキストリンまたは対応するシクロデキストリン誘導体から構成される、シクロデキストリンまたはシクロデキストリン誘導体の混合物を用いることもできる。その結果、個々のシクロデキストリンが広範囲の異なる空孔径を持つこととなり、このことは、異なる大きさの物質がこれらの空孔内にはまり込むことができることをも意味する。
【0014】
本発明のクリーニング材の製造に用いることができる、好適な平面状構造としては、使用中に十分な熱安定性および機械的安定性を示し、そしてホスト物質がそれと物理結合または化学結合することが可能となるように、その表面が構築されている繊維材料または多孔性柔軟材料がある。好適な材料の例としては、ウール、綿、シルク、ジュート、麻、リンネル、サイザル麻、ラミー、レーヨン、セルロースエステル、ポリビニル誘導体、ポリオレフィン、ポリアミドおよび/またはポリエステル、フェルト、紙または親水性ポリウレタン発泡体などの発泡体、いわゆるビスコースまたは酢酸セルロースを基礎とする不織布などの、織物、すなわち合成繊維および/または天然繊維の織布および不織布がある。
【0015】
キャリア物質の表面が官能基を有することが好ましく、この官能基を介して、すなわち化学結合を介して、必要に応じていわゆるスペーサーを介して、好ましくは二官能性化合物または高分子化合物を介して、ホスト物質と結合することができる。好適な官能基の例としては、OH、NH、NH2、COOH、CHO、SO3H、エポキシドまたは他の酸性基および/または塩基性基、さらにはトリアジンがある。これらの遊離官能基は、一般に付加反応または縮合反応によってホスト物質の遊離官能基と反応する。
【0016】
好適なスペーサーの例としては、直鎖および/または分岐鎖アルキル基、アリール基、直鎖および/または分岐鎖アルキルアリール基および/またはオリゴマーエチレングリコールテレフタル酸基ならびにポリマー基がある。
【0017】
一つの可能な態様において、ホスト物質はスペーサーとしてのポリマー基を介して構成成分と結合する。ポリマー基を形成するのに特に好適なモノマー化合物としては、トリアジン、および/またはモノクロロトリアジンなどのハロゲン化トリアジン誘導体、さらにジメチロール尿素(DMU)、ジメトキシメチル尿素(DMUMe2)、メトキシメチルメラミン、とりわけトリ−ないしヘキサ−メトキシメチルメラミン、ジメチロール−アルカンジオール−ジウレタン、ジメチロールエチレン尿素(DMDHEU)、ジメチロールプロピレン尿素(DMPU)、ジメチロール−4−メトキシ−5,5−ジメチルプロピレン尿素、ジメチロール−5−ヒドロキシプロピレン尿素、ジメチロールヘキサヒドロトリアジオン、ジメトキシメチルウロン、テトラメチロールアセチレン二尿素、ジメチロールカルバメートおよび/またはメチロールアクリルアミドがある。これらの化合物は、平面状構造の表面上の官能基およびホスト物質の利用可能な官能基と反応可能な、対応する反応性基を有し、同時に、これらの化合物は互いに二次元的にまたは三次元的に架橋して高分子化合物を形成することができる。
【0018】
平面状構造が含有するホスト物質の量は、本発明のクリーニング材が用いられる分野それぞれに依存する。通常、本発明のクリーニング材は、ホスト物質をクリーニング材の0.1〜15重量%、好ましくは1〜5重量%含有する。この場合、ホスト物質が布全体にランダムに分布していることが好ましい。別の態様において、ホスト物質が布上で局所的に、例えば中央部分または外側の部分に濃縮されていてもよい。
【0019】
平面状構造は所望のサイズでああってよく、それぞれの使用目的に依存する。しかしながら、この構造は活性成分の必要量を取り込むのに十分なサイズであるべきである。この構造が5cm×5cm〜約50cm×50cmのサイズであることが好ましい。
【0020】
それぞれの使用目的に応じて、本発明に従って存在する活性成分を選ぶことができる。活性成分の例としては、界面活性剤、溶媒、芳香剤、抗菌活性成分、殺真菌剤、表面用の手入れ成分、防虫剤、およびこれらの任意の混合物がある。
【0021】
本発明のクリーニング材を用いる際、活性成分が素材に向けて放出され、存在する汚れがホスト物質に取り込まれると想定される。このクリーニング操作は、本明細書では交換反応と称することができる。交換反応の一例としては、クリーニングされる表面からの水または水分を、クリーニング材からの活性物質と交換することがある。
【0022】
好適な界面活性剤としては、とりわけ、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤および両性界面活性剤がある。より好ましくは、非イオン性界面活性剤および両性界面活性剤が挙げられる。陽イオン性界面活性剤も、そして陰イオン性界面活性剤も存在することができる。
【0023】
用いられる非イオン性界面活性剤は、好ましくはアルコキシル化され、有利にはエトキシル化される。具体的には、好ましくは8〜18の炭素原子と1モルのアルコールあたり平均して1〜12モルのエチレンオキシド(EO)とを有する第一級アルコールであり、ここで、アルコール基は直鎖でもよく、2位でメチル分岐したものが好ましく、またはアルコール基は、オキソアルコール基に通常存在する直鎖基とメチル分岐鎖基の混合したものを含むことができる。しかしながら、特に好ましいものとしては、ヤシ油脂肪アルコール、パーム油脂肪アルコール、獣脂脂肪アルコールなどの12〜18の炭素原子を有する天然のアルコールまたはオレイルアルコールの直鎖の基と、1モルのアルコールあたり平均して2〜8のEOとを有するエトキシル化アルコールがある。好ましいエトキシル化アルコールには、例えば、3〜7のEOを有するC12-14−アルコール、7EOを有するC9-11−アルコール、3EO、5EO、7EOまたは8EOを有するC13-15−アルコール、3EO、5EOまたは7EOを有するC12-18−アルコールおよびこれらの混合物、例えば3EOを有するC12-14−アルコールと7EOを有するC12-18−アルコールとの混合物が含まれる。与えられるエトキシル化度は、特定の生成物についての整数または有理数でありうる統計上の平均値を示す。好ましいエトキシル化アルコールは、狭い同族体分布を有する(狭範囲エトキシル化物、NRE)。これら非イオン性界面活性剤に加えて、12を超えるEOを有する脂肪アルコールを用いることもできる。その例としては、14EO、25EO、30EOまたは40EOを有する獣脂脂肪アルコールがある。分子中にEO基とPO基とを共に含む非イオン性界面活性剤も、本発明にしたがって用いることができる。これに関連して、EO−POブロック単位またはPO−EOブロック単位を有するブロックコポリマーだけでなく、EO−PO−EOコポリマーまたはPO−EO−POコポリマーを用いることができる。EO単位およびPO単位がブロック単位で分布しているのではなく、ランダムに分布しているアルコキシル化非イオン性界面活性剤の混合物を用いることも当然可能である。エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドを脂肪アルコールに同時に作用させることにより、このような生成物を得ることができる。
【0024】
硬質表面上の水に優れた流出挙動を与える非イオン性界面活性剤の特に好ましい例としては、脂肪アルコールポリエチレングリコールエーテル、脂肪アルコールポリエチレングリコールエーテル/ポリプロピレングリコールエーテルおよび混合エーテルがあり、これらは必要に応じて末端キャップされていてもよい。
【0025】
脂肪アルコールのポリエチレングリコールエーテルの例としては、式(I)のものがある。
【化1】
Figure 0004342177
(式中、Raは6〜22の、好ましくは12〜18の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基および/またはアルケニル基であり、n1は1〜50の数である。)
【0026】
記載されたこの物質は既知の市販品である。典型例としては、工業グレードのC12 14−ヤシ油脂肪アルコールの平均2または4モルのエチレンオキシド付加物(Dehydol(登録商標)LS-2またはLS-4、Cognis社)、C14 15−オキソアルコールの平均4モルのエチレンオキシド付加物(Dobanol(登録商標)45-4、Shell社)がある。これらの製品は、通常のまたは狭い同族体分布を有しうる。
【0027】
脂肪アルコールポリエチレングリコールエーテル/ポリプロピレングリコールエーテルは、式(II)の非イオン性界面活性剤を意味するものと理解される。
【化2】
Figure 0004342177
(式中、Rbは6〜22の、好ましくは12〜18の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基および/またはアルケニル基であり、n2は1〜10の数であり、m2は1〜4の数である。)
【0028】
これらの物質も既知の市販品である。典型例としては、工業グレードのC12 14−ヤシ油脂肪アルコールの平均5モルのエチレンオキシドと4モルのプロピレンオキシド付加物(Dehydol(登録商標)LS-54、Cognis社)、または工業グレードのC10 14−ヤシ油脂肪アルコールの6.4モルのエチレンオキシドと1.2モルのプロピレンオキシド付加物(Dehydol(登録商標)LS-980、Cognis社)がある。
【0029】
混合エーテルは、式(III)の末端キャップされた脂肪アルコールポリグリコールエーテルを意味するものと理解される。
【化3】
Figure 0004342177
(式中、Rcは6〜22の、好ましくは12〜18の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基および/またはアルケニル基であり、n3は1〜10の数であり、m3は0〜4の数であり、Rdは1〜4の炭素原子を有するアルキル基またはベンジル基である。)
【0030】
典型例としては、Rcは工業グレードのC12 14−ヤシ油アルキル基であり、n3は5または10であり、m3は0であり、そしてRdはブチル基である式(III)の混合エーテル(Dehypon(登録商標)LS-54またはLS-104、Cognis社)。ブチル−またはベンジルキャップ混合エーテルを用いることは、応用上の理由から特に好ましい。
【0031】
ヒドロキシアルキルポリエチレングリコールエーテルは、一般式(IV)の化合物を意味するものと理解される。
【化4】
Figure 0004342177
(式中、Reは水素または1〜16の炭素原子を有する直鎖アルキル基であり、Rfは4〜8の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基であり、Rgは水素または1〜16の炭素原子を有するアルキル基であり、4は7〜30の数である。ただし、ReおよびRg中に存在する炭素原子の合計は6〜16である。)
【0032】
加えて、用いることができる更なる非イオン性界面活性剤としては、一般式:
RO(G)x
(式中、Rは、直鎖またはメチル分岐鎖、特に2位でメチルに分岐した、8〜22の、好ましくは12〜18の炭素原子を有する第一脂肪族基であり、Gは5または6の炭素原子を有するグルコース単位、好ましくはグルコースを意味する記号である。モノグリコシドおよびオリゴグリコシドの分布を示すオリゴマー化度xは1〜10の間の任意の数であり、xとしては1.2〜1.4が好ましい。)
で示されるアルキルグリコシドもある。
【0033】
特に固体組成物で用いられる非イオン性界面活性剤のさらなる種類は、アルコキシル化、好ましくはエトキシル化またはエトキシル化/プロポキシル化された脂肪酸アルキルエステルであり、アルキル鎖中に1〜4の炭素原子を有するものがより好ましい。
【0034】
アミンオキシドタイプの非イオン性界面活性剤、例えばN−ヤシ油アルキル−N,N−ジメチルアミンオキシドおよびN−獣脂アルキル−N,N−ジヒドロキシエチルアミンオキシド、ならびに脂肪酸アルカノールアミドタイプも好適でありうる。これらの非イオン性界面活性剤の量はエトキシル化脂肪アルコールの量以下であることが好ましく、その量の半分以下であることが特に好ましい。
【0035】
さらなる好適な界面活性剤としては、式(V)のポリヒドロキシ脂肪酸アミドがある:
【化5】
Figure 0004342177
(式中、RhCOは、6〜22の炭素原子を有する脂肪族アシル基であり、Riは、1〜4の炭素原子を有するアルキル基またはヒドロキシアルキル基であり、[Z1]は3〜10の炭素原子と3〜10のヒドロキシル基とを有する直鎖または分岐鎖のポリヒドロキシアルキル基である。)
【0036】
このポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、通常、アンモニア、アルキルアミンまたはアルカノールアミンによる還元糖の還元的アミノ化と、それに続く脂肪酸、脂肪酸アルキルエステルまたは脂肪酸クロリドによるアシル化によって得ることができる既知の物質である。
【0037】
ポリヒドロキシ脂肪酸アミドのグループには、式(VI)の化合物も含まれる:
【化6】
Figure 0004342177
(式中、Rkは7〜12の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基またはアルケニル基であり、Rlは2〜8の炭素原子を有する直鎖、分岐鎖若しくは環状アルキル基またはアリール基であり、Rpは1〜8の炭素原子を有する直鎖、分岐鎖若しくは環状アルキル基またはアリール基またはオキシアルキル基であり、C1-4−アルキル基またはフェニル基が好ましく、[Z2]は、アルキル鎖が少なくとも二つのヒドロキシル基で置換されている直鎖ポリヒドロキシアルキル基であるか、またはこの基のアルコキシル化誘導体、好ましくはエトキシル化誘導体若しくはプロポキシル化誘導体である。)
【0038】
[Z2]は、例えばグルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノースまたはキシロースなどの糖の還元的アミノ化によって得ることが好ましい。次いで、例えば国際出願WO 95/07331号の教示にしたがって、N−アルコキシ−またはN−アリールオキシ−置換化合物を、触媒としてのアルコキシドの存在下で脂肪酸メチルエステルと反応させることにより、所望のポリヒドロキシ脂肪酸アミドに変換することができる。
【0039】
双性界面活性剤は、分子内のC8-18−アルキル基または−アシル基は別にして、少なくとも一つの遊離アミノ基と少なくとも一つのCOOH基またはSO3H基を含む界面活性化合物であって、内部塩を形成することができるものを意味すると理解される。好適な双性界面活性剤の例としては、いずれもアルキル基中に約8〜18の炭素原子を有する、N−アルキルグリシン、N−アルキルプロピオン酸、N−アルキルアミノ酪酸、N−アルキルイミノジプロピオン酸、N−ヒドロキシエチル−N−アルキルアミドプロピルグリシン、N−アルキルタウリン、N−アルキルサルコシン、2−アルキルアミノプロピオン酸およびアルキルアミノ酢酸がある。特に好ましい双性界面活性剤は、N−ヤシ油アルキルアミノプロピオン酸塩、ヤシ油アシルアミノエチルアミノプロピオン酸塩およびC12-18−アシルサルコシンである。
【0040】
両性イオン性界面活性剤とは、分子内に少なくとも一つの第四級アンモニウム基と少なくとも一つのCOO - 基またはSO3 - 基とを有する界面活性化合物を表すのに用いられる用語である。特に好ましい両性イオン性界面活性剤はいわゆるベタインである。具体的には、いずれのケースでも8〜18の炭素原子のアルキル基またはアシル基を有する、ヤシ油アルキルジメチルアンモニウムグリシナートなどのN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシナート、ヤシ油アシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシナートなどのN−アシルアミノプロピル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシナート、2−アルキル−3−カルボキシメチル−3−ヒドロキシエチルイミダゾリン、ならびにヤシ油アシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルグリシナートがある。好ましい両性イオン性界面活性剤は、CTFA名がヤシ油アミドプロピルベタインとして知られている脂肪酸アミド誘導体である。
【0041】
好適な陽イオン性界面活性剤は、式(VII)および式(VIII)の第四級アンモニウム化合物である:
【化7】
Figure 0004342177
【化8】
Figure 0004342177
【0042】
式(VII)において、RおよびR1は12〜24の炭素原子を有するアシルアルキル基であり、R2は飽和C1−C4−アルキル基またはヒドロキシアルキル基であり、R3はR、R1若しくはR2と同じか、または芳香族基のいずれかである。X-はハロゲンイオン、メトサルフェートイオン、メトホスフェートイオンまたはホスフェートイオン、ならびにこれらの混合物のいずれかである。式(VII)の陽イオン性化合物の例としては、ジデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジ−獣脂−ジメチルアンモニウムクロリドまたはジヘキサデシルアンモニウムクロリドがある。
【0043】
式(VIII)の化合物は、いわゆるエステルクワットである。エステルクワットは、優れた生分解性に特徴がある。この式において、R4は、0、1、2または3の二重結合を伴う12〜22の炭素原子を有する脂肪族アシル基であり、R5はH、OHまたはO(CO)R7であり、R6は、R5とは独立に、H、OHまたはO(CO)R8であり、ここで、R7およびR8は互いに独立して、いずれでも0、1、2または3の二重結合を伴う12〜22の炭素原子を有する脂肪族アシル基である。m、nおよびpはいずれでも互いに独立して1、2または3の値をとり得る。X-は、ハロゲンイオン、メトサルフェートイオン、メトホスフェートイオンまたはホスフェートイオンおよびそれらの混合物のいずれかであってよい。好ましい化合物は、R5としてO(CO)R7基を、かつR4およびR7として16〜18の炭素原子を有するアルキル基を含むものである。特に好ましい化合物は、さらにR6がOHのものである。式(VIII)の化合物の例としては、メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N,N−ジ(獣脂−アシルオキシエチル)アンモニウムメトサルフェート、ビス(パルミトイル)エチル=ヒドロキシエチルメチルアンモニウムメトサルフェートまたはメチル−N,N−ビス(アシルオキシエチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムメトサルフェートがある。不飽和アルキル鎖を有する式(VIII)の四級化化合物を用いる場合、対応する脂肪酸のヨウ素価が5〜80のアシル基が好ましく、10〜60のものがより好ましく、15〜45のものが特に好ましく、この化合物のシス/トランス異性体比(重量%)は30:70より高く、50:50より高いものが好ましく、70:30より高いものが特に好ましい。市販品の例としては、Stepantex(登録商標)の商品名でStepan社から販売されているメチルヒドロキシアルキルジアルコイルオキシアルキルアンモニウムメトサルフェート、またはDehyquart(登録商標)で知られているCognis社の製品若しくはRewoquat(登録商標)で知られているGoldschmidt-Witco社の製品がある。さらに好ましい化合物は、式(IX)のジエステルクワットであり、これはRewoquat(登録商標)W 222 LMまたはCR 3099の名称で入手することができる。これにより、柔軟性に加えて安定性と色調の保護が付与される。
【0044】
【化9】
Figure 0004342177
(式中、R9およびR10は、互いに独立して、いずれでも、0、1、2または3の二重結合を伴う12〜22の炭素原子を有する脂肪族アシル基である。)
【0045】
上記の第四級化合物に加えて、他の既知の化合物、例えば式(X)の第四級イミダゾリニウム化合物などを用いることもできる。
【化10】
Figure 0004342177
(式中、R11はHまたは1〜4の炭素原子を有する飽和アルキル基でもよく、R12およびR13は、互いに独立して、いずれでも12〜18の炭素原子を有する脂肪族、飽和または不飽和アルキル基でよく、あるいは、R12はO(CO)R14でもよく、ここで、R14は12〜18の炭素原子を有する脂肪族、飽和または不飽和アルキル基であり、ZはNH基または酸素であり、X-は陰イオンである。qは1〜4の間の整数である。)
【0046】
さらに、好適な第四級化合物を式(XI)に記載する:
【化11】
Figure 0004342177
(式中、R15、R16およびR17は互いに独立してC1-4−アルキル基、アルケニル基またはヒドロキシアルキル基であり、R18およびR19はいずれでも独立して選ばれるC8-28−アルキル基であり、rは0〜5の間の数である。)
【0047】
上記の化合物に加えて、短鎖の水溶性第四級アンモニウム化合物、例えばトリヒドロキシエチルメチルアンモニウムメトサルフェートまたはアルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリドおよびトリアルキルメチルアンモニウムクロリド、具体的には、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロリドおよびトリセチルメチルアンモニウムクロリドを用いることもできる。
【0048】
柔軟化効果を有するプロトン化アルキルアミン化合物、および陽イオン性乳化剤の非四級化プロトン化前駆体も好適である。
本発明にしたがって用いることが可能な、さらなる陽イオン性化合物は四級化タンパク質の加水分解物である。
【0049】
同様に、本発明に好適なものは陽イオン性シリコーン油であり、例えば、市販品Q2-7224(製造会社: Dow Corning);安定化トリメチルシリルアモドメチコン)、ダウ・コーニング929エマルション(ヒドロキシルアミノ変性シリコーンを含有し、このシリコーンもアモジメチコンと呼ばれる)、SM-2059(製造会社:General Electric)、SLM-55067(製造会社:Wacker)、Abil(登録商標)-Quat 3270および3272(製造会社:Goldschmidt-Rewo);ジ第四級ポリジメチルシロキサン(Quaternium-80)、およびシリコーンクワットRewoquat(登録商標)SQ 1(Tegopren(登録商標)6922、製造会社:Goldschmidt-Rewo)などがある。
【0050】
同様に、式(XII)の化合物を用いることもできる:
【化12】
Figure 0004342177
これは非四級化型のアルキルアミドアミンでもよく、または示されるように、四級化型のものでもよい。上記式中、R20は、0、1、2または3の二重結合を伴う12〜22の炭素原子を有する脂肪族アシル基であり得る。sは0〜5の間の数であってよい。R21およびR22は、互いに独立して、いずれでもH、C1-4−アルキルまたはヒドロキシアルキルである。好ましい化合物は、脂肪酸アミドアミン、例えばTego Amid(登録商標)S 18の名称で得ることができるステアリルアミドプロピルジメチルアミン、またはStepantex(登録商標)X 9124の名称で得ることができる3−獣脂−アミドプロピル−トリメチルアンモニウムメトサルフェートであり、これらは良好な調節作用と同様に、色移り防止作用およびとりわけ優れた生分解性に特徴がある。
【0051】
微生物を制御するために、界面活性剤またはクリーナーは抗菌活性成分を含有してもよい。本明細書においては、抗菌スペクトルおよび活性メカニズムによって、静菌剤と殺菌剤とを、静真菌剤と殺真菌剤とを区別する。これらの群の中の重要な物質としては、例えば、塩化ベンザルコニウム、アルキルアリールスルホネート、ハロフェノールおよび酢酸フェニル水銀がある。本発明の教示に従った目的に関し、抗菌効果および抗菌活性成分という用語には、例えば、K.H. Wallhaeusserが、Praxis der Sterilisation, Desinfektion - Konservierung : Keimidentifizierung - Betriebshygiene(第5版−シュトゥットガルト;ニューヨーク:チーメ社、1995年)中に記載している、通常専門的な意味があり、同書の中に記載されている、抗菌効果を有する物質のすべてを用いることができる。アルコール、アミン、アルデヒド、抗菌性の酸またはその塩、カルボン酸エステル、酸アミド、フェノール、フェノール誘導体、ジフェニル、ジフェニルアルカン、尿素誘導体、酸素−、窒素−アセタールおよび−ホルマール、ベンズアミジン、イソチアゾリン、フタルイミド誘導体、ピリジン誘導体、抗菌性界面活性化合物、グアニジン、抗菌性双性界面活性化合物、キノリン、1,2−ジブロモ−2,4−ジシアノブタン、ヨード−2−プロピルブチルカルバメート、ヨウ素、ヨードフォア、ペルオキソ化合物、ハロゲン化合物および上記成分の所望の混合物からなる群より、好ましいものが選ばれる。
【0052】
本明細書において、抗菌活性成分は下記の群から選ぶことができる:
エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、1,3−ブタンジオール、フェノキシエタノール、1,2−プロピレングリコール、グリセロール、ウンデシレン酸、安息香酸、サリチル酸、ジヒドロ酢酸、o−フェニルフェノール、N−メチルモルホリンアセトニトリル(MMA)、2−ベンジル−4−クロロフェノール、2,2’−メチレンビス(6−ブロモ−4−クロロフェノール)、4,4’−ジクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル(ジクロサン)、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシ−ジフェニルエーテル(トリクロサン)、クロルヘキシジン、N−(4−クロロフェニル)−N−(3,4−ジクロロフェニル)尿素、N,N’−(1,10−デカンジイルジ−1−ピリジニル−4−イリデン)ビス(1−オクタンアミン)ジヒドロクロリド、N,N’−ビス(4−クロロフェニル)−3,12−ジイミノ−2,4,11,13−テトラアザテトラデカンジイミドアミド、グルコプロタミン、抗菌性界面活性第四級化合物、ビ−グアニジンおよびポリグアニジンを含むグアニジン類(例えば、1,6−ビス(2−エチルヘキシルビグアニドヘキサン)ジヒドロクロリド、1,6−ジ(N1,N1’−フェニルジグアニド−N5,N5’)−ヘキサンテトラヒドロクロリド、1,6−ジ(N1,N1’−フェニル−N1,N1−メチルジグアニド−N5,N5’)ヘキサンジヒドロクロリド、1,6−ジ(N1,N1’−o−クロロフェニルジグアニド−N5,N5’)ヘキサンジヒドロクロリド、1,6−ジ(N1,N1’−2,6−ジクロロフェニルジグアニド−N5,N5’)ヘキサンジヒドロクロリド、1,6−ジ[N1,N1’−β−(p−メトキシフェニル)ジグアニド−N5,N5’]ヘキサンジヒドロクロリド、1,6−ジ(N1,N1’−α−メチル−β−フェニルジグアニド−N5,N5’)ヘキサンジヒドロクロリド、1,6−ジ(N1,N1’−p−ニトロフェニルジグアニド−N5,N5’)ヘキサンジヒドロクロリド、ω:ω’−ジ(N1,N1’−フェニルジグアニド−N5,N5’)ジ−n−プロピルエーテルジヒドロクロリド、ω:ω’−ジ(N1,N1’−p−クロロフェニルジグアニド−N5,N5’)ジ−n−プロピルプロピルエーテルテトラヒドロクロリド、1,6−ジ(N1,N1’−2,4−ジクロロフェニルジグアニド−N5,N5’)ヘキサンテトラヒドロクロリド、1,6−ジ(N1,N1’−p−メチルフェニルジグアニド−N5,N5’)ヘキサンジヒドロクロリド、1,6−ジ(N1,N1’−2,4,5−トリクロロフェニルジグアニド−N5,N5’)ヘキサンテトラヒドロクロリド、1,6−ジ[N1,N1’−α−(p−クロロフェニル)エチルジグアニド−N5,N5’]ヘキサンジヒドロクロリド、ω:ω’−ジ(N1,N1’−p−クロロフェニルジグアニド−N5,N5’)−m−キシレンジヒドロクロリド、1,12−ジ(N1,N1’−p−クロロフェニルジグアニド−N5,N5’)ドデカンジヒドロクロリド、1,10−ジ(N1,N1’−フェニルジグアニド−N5,N5’)デカンテトラヒドロクロリド、1,12−ジ(N1,N1’−フェニルジグアニド−N5,N5’)ドデカンテトラヒドロクロリド、1,6−ジ(N1,N1’−o−クロロフェニルジグアニド−N5,N5’)ヘキサンジヒドロクロリドクロリド、1,6−ジ(N1,N1,−o−クロロフェニルジグアニド−N5,N5’)ヘキサンテトラヒドロクロリド、エチレンビス(1−トリルビグアニド)、エチレンビス(p−トリルビグアニド)、エチレンビス(3,5−ジメチルフェニルビグアニド)、エチレンビス(p−tert−アミルフェニルビグアニド)、エチレンビス(ノニルフェニルビグアニド)、エチレンビス(フェニルビグアニド)、エチレンビス(N−ブチルフェニルビグアニド)、エチレンビス(2,5−ジエトキシフェニルビグアニド)、エチレンビス(2,4−ジメチルフェニルビグアニド)、エチレンビス(o−ジフェニルビグアニド)、エチレンビス(混合−アミルナフチルビグアニド)、N−ブチルエチレンビス(フェニルビグアニド)、トリメチレンビス(o−トリルビグアニド)、N−ブチルトリメチレンビス(フェニルビグアニド)など)および対応する塩(例えば、酢酸塩、グルコン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、クエン酸塩、亜硫酸水素塩、フッ化物、ポリマレイン酸塩、N−ヤシ油アルキルサルコシナート、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、ペルフルオロオクタン酸塩、ケイ酸塩、ソルビン酸塩、サリチル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、イミノ二酢酸塩、桂皮酸塩、チオシアン酸塩、アルギン酸塩、ピロメリット酸、テトラカルボキシ酪酸塩、安息香酸塩、グルタル酸塩、モノフルオロリン酸塩、ペルフルオロプロピオン酸塩)、およびこれらの所望の混合物など。
【0053】
さらに、p−クロロメタクレゾールまたはp−クロロメタキシレンなどのハロゲン化キシレンおよびクレゾール誘導体、および植物起源の(例えば、スパイスまたはハーブ由来の)または動物起源の天然抗菌活性成分、さらには微生物起源の天然抗菌活性成分が好ましい。抗微生物効果を有する界面活性第四級化合物、植物起源の天然抗菌活性成分および/または動物起源の天然抗菌活性成分を用いることが好ましく、カフェイン、テオブロミンおよびテオフィリン、およびオイゲノール、チモールおよびゲラニオールなどの精油からなる群より選ばれる少なくとも一つの植物起源の天然抗菌活性成分および/または乳タンパク質、リゾチームおよびラクトペルオキシダーゼなどの酵素からなる群より選ばれる動物起源の少なくとも一つの天然抗菌活性成分および/またはアンモニウム基、スルホニウム基、ホスホニウム基、ヨードニウム基またはアルソニウム基を伴う、抗微生物効果を有する少なくとも一つの界面活性第四級化合物、ペルオキソ化合物ならびに塩素化合物が特に好ましい。微生物起源の、いわゆるバクテリオシンを用いることも好適である。
【0054】
抗菌活性成分として好適な第四級アンモニウム化合物(QACs)は、下記一般式で示される:
(R1)(R2)(R3)(R4)N+X-
(式中、R1〜R4は同一でも異なってもよく、C1−C22−アルキル基、C7−C28−アラルキル基または複素環基であり、二つの基が、またはピリジンとして芳香環に取り込まれる場合は三つの基が、窒素原子と一緒になって複素環、例えばピリジニウム化合物またはイミダゾリニウム化合物を形成し、X-はハロゲン化物イオン、硫酸イオン、水酸化物イオンまたは同様の陰イオンである。)
抗菌作用の最適化のためには、少なくとも一つの基が8〜18の炭素原子の鎖長を有することが好ましく、12〜16の炭素原子の鎖長を有することが特に好ましい。
【0055】
QACsは、第三級アミンを、例えば、塩化メチル、塩化ベンジル、硫酸ジメチル、ドデシルブロミドおよびエチレンオキシドなどのアルキル化剤と反応させることによって調製することができる。一つの長鎖アルキル基と二つのメチル基とを有する第三級アミンのアルキル化が特に速やかに進行し、塩化メチルを用いて温和な条件下で、二つの長鎖基と一つのメチル基とを有する第三級アミンの四級化を行うこともできる。三つの長鎖アルキル基またはヒドロキシ置換アルキル基を有するアミンの反応性はあまり高いものではなく、硫酸ジメチルを用いて四級化することが好ましい。
【0056】
好適なQACsとしては、例えば、塩化ベンザルコニウム(N−アルキル−N,N−ジメチルベンジルアンモニウムクロリド、CAS番号8001-54-5)、ベンザルコーンB(m,p−ジクロロベンジルジメチル−C12−アルキルアンモニウムクロリド、CAS番号58390-78-6)、塩化ベンズオキソニウム(ベンジルドデシルビス(2−ヒドロキシエチル)−アンモニウムクロリド)、臭化セトリモニウム(N−ヘキサデシル−N,N−トリメチルアンモニウムブロミド、CAS番号57-09-0)、塩化ベンゼトニウム(N,N−ジメチル−N−[2−[2−[p−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノキシ]エトキシ]エチル]ベンジルアンモニウムクロリド、CAS番号121-54-0)、ジ−n−デシルジメチルアンモニウムクロリド(CAS番号7173-51-5-5)、ジデシルジメチルアンモニウムブロミド(CAS番号2390-68-3)、ジオクチルジメチルアンモニウムクロリド、1−セチルピリジニウムクロリド(CAS番号123-03-5)およびヨウ化チアゾリン(CAS番号15764-48-1)などのジアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ならびにこれらの混合物がある。より好ましいQACsはC8−C18−アルキル基を有する塩化ベンザルコニウムであり、C12−C14−アルキルベンジルジメチルアンモニウムクロリドが特に好ましい。
【0057】
ハロゲン化ベンザルコニウムおよび/または置換ハロゲン化ベンザルコニウムとしては、例えば、市販品としてLonza社製Barquat(登録商標)、Mason社製Marquat(登録商標)、Witco/Sherex社製Variquat(登録商標)、Lonza社製Hyamine(登録商標)、さらにはLonza社製Bardac(登録商標)がある。さらに、市販の抗菌活性成分としては、Dow社製Dowicide(登録商標)およびDowicil(登録商標)などのN−(3−クロロアリル)−ヘキサミニウムクロリド、Rohm and Haas社製Hyamine(登録商標)1622などの塩化ベンゼトニウム、Rohm and Haas社製Hyamine(登録商標)10Xなどの塩化メチルベンゼトニウム、Merrell Labs社製セパコールクロリドなどの塩化セチルピリジニウムがある。
【0058】
抗菌活性成分の使用量は、0.0001〜1重量%、好ましくは0.001〜0.8重量%、より好ましくは0.005〜0.3重量%、特に好ましくは0.01〜0.2重量%である。
【0059】
ケア成分は、特に、家庭内での表面の手入れのために用いられるこのような材料中に含まれる。その表面は硬質表面、家庭の繊維製品の表面および革製品を含む室内装飾品の表面である。ケア成分の好適な例としては、具体的には、ワックス、シリコーン油およびシリコーンワックスがある。
【0060】
「ワックス」とは、天然のまたは人工的に製造された、一般に40℃より高温で分解することなく融解し、比較的低粘度でかつ融点よりもほんの少し高い温度でも糸をひかない、一連の物質を意味するものと理解される。ワックスは、温度に極度に依存するコンシステンシーおよび溶解度を有する。
【0061】
起源によって、ワックスを三つの群、すなわち天然ワックス、化学変性ワックスおよび合成ワックスに分ける。
【0062】
天然ワックスには、例えば、カンデリラワックス、カルナウバワックス、木蝋、アフリカハネガヤワックス、コルクワックス、グアルマワックス、米胚芽油ワックス、サトウキビワックス、オウリクリワックス若しくはモンタンワックスなどの植物ワックス、蜜蝋、セラック蝋、鯨蝋、ラノリン(羊毛脂)若しくは尾脂腺の油などの動物ワックス、セレシン若しくはオゾケライト(地蝋)などの鉱物ワックス、またはワセリン、パラフィンワックス若しくはマイクロクリスタリンワックスなどの石油ワックスが含まれる。
【0063】
化学変性ワックスには、例えば、モンタンエステルワックス、サッソールワックスまたは硬化ホホバワックスなどの硬質ワックスが含まれる。
【0064】
合成ワックスは、ポリアルキレンワックスまたはポリアルキレングリコールワックスを意味するものと一般に理解されている。好ましいものであることが分かっている合成化合物は、例えばフタル酸の高級エステル、特にフタル酸ジシクロヘキシルであり、この化合物はUnimoll(登録商標)66(Bayer AG)という名称で市販されている。さらに、低級カルボン酸および脂肪アルコールとから合成されたワックス、例えば酒石酸ジミリスチルが好ましく、Cosmacol(登録商標)ETLP(Condea))という名称で市販されている。逆に、天然起源由来の低級アルコールと脂肪酸との合成エステルまたは部分合成エステルを用いてもよい。この種類の物質には、例えばグリセロールモノステアラートパルミタートであるTegin(登録商標)90(Goldschmidt)が含まれる。セラックも本発明における手入れ成分として用いることができる。
【0065】
さらに、例えばいわゆるワックスアルコールも、本発明の目的のためのワックスに含まれる。ワックスアルコールは比較的分子量が大きく、非水溶性の、一般に約22〜40の炭素原子を有する脂肪アルコールである。ワックスアルコールは、例えば、比較的高分子量の脂肪酸(ワックス酸)のワックスエステルの形で多くの天然ワックスの主要成分として存在する。ワックスアルコールの例としては、リグノセリルアルコール(1−テトラコサノール)、セチルアルコール、ミリスチルアルコールまたはメリシルアルコールがある。本発明にしたがって被覆される固体粒子の被覆剤は、必要に応じてウールワックスアルコールを含んでいても良く、ウールワックスアルコールは、トリテルペノイドおよびステロイドアルコール、例えばラノリンを意味するものと理解される。これは、例えばArgowax(登録商標)(Pamentier and Co)の商品名で入手することができる。本発明の目的に関して、脂肪酸グリセロールエステルまたは脂肪酸アルカノールアミドや、必要に応じて、非水溶性または難水溶性のポリアルキレングリコール化合物も用いることができる。
【0066】
香油または芳香剤として、個々の香りを発する化合物、例えばエステルタイプ、エーテルタイプ、アルデヒドタイプ、ケトンタイプ、アルコールタイプおよび炭化水素タイプの合成物を用いることができる。エステルタイプの香気化合物としては、例えば、酢酸ベンジル、イソ酪酸フェノキシエチル、p−tert−ブチルシクロヘキシルアセタート、酢酸リナリル、ジメチルベンジルカルビニルアセタート、酢酸フェニルエチル、安息香酸リナリル、ギ酸ベンジル、エチルメチルフェニルグリシナート、プロピオン酸アリルシクロヘキシル、プロピオン酸スチラリルおよびサリチル酸ベンジルがある。エーテルには例えばベンジルエチルエーテルが含まれる;アルデヒドには、例えば8〜18の炭素原子を有する直鎖アルカナール、シトラール、シトロネラル、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラル、リリアールおよびボウルゲオナールが含まれる;ケトンには、例えば、イオノン、α−イソメチルイオノンおよびメチルセドリルケトンが含まれる;アルコールには、アネトール、シトロネロール、オイゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエチルアルコールおよびテルピネオールが含まれる;炭化水素には、主にテルペン類、例えばリモネンおよびピネンが含まれる。しかしながら、互いに魅力的な香りの雰囲気を生み出す、異なる香り成分の混合物を用いることが好ましい。このような香油には、植物源から得られる天然香り成分の混合物、例えば松根油、シトラスオイル、ジャスミン油、パチョリ油、バラ油またはイランイラン油、さらにはシーダー油およびラベンダーを含めることもできる。同様に、オニサルビア油、カモミール油、丁子油、バルサム油、ハッカ油、桂皮油、ライム花の油、杜松子油、ベチベル油、乳香油、ガルバナム油およびラブダナム油、さらには橙花油、ネロリオール、橙皮油およびビャクダン油が好適である。シーダー油またはラベンダーなどの当該芳香剤は虫を忌避する薬剤(防虫剤)として用いることもできる。
【0067】
本発明はさらに、上記の繊維状クリーニング材の製造方法を提供する。このクリーニング材内で、一つまたはそれ以上の活性成分を含有しかつ放出することができる一つまたはそれ以上のホスト物質は、化学的におよび/または物理的に布と結合しており、ここで、ホスト物質は必要に応じて他の物質と一緒に布に適用され、次いで熱処理に付される。
【0068】
熱処理の結果、付加反応または縮合反応のいずれかで、ホスト物質と布とが互いに反応する。ある場合には、ホスト物質は縮合可能なモノマーと一緒に適用することができ、熱処理の際に二次元または三次元の架橋を伴う高分子化合物が形成される。この態様において、架橋されたモノマーへの化学結合と繊維材料への化学結合が生じる。ホスト物質を布に結合させるための熱処理を、130〜190℃の間の範囲の温度で、反応に十分な時間、通常1〜8分間の時間、実施することが好ましい。スペーサーを介してホスト物質を布に固定する場合、適切な溶媒中にホスト物質を好ましくは溶解または分散させ、次いで、好ましくは60〜140℃の間の温度で、より好ましくは80〜130℃の間の温度で、繊維材料を、調製しておいた溶液または分散液で処理する。
【0069】
一つの可能な態様において用いられるモノマー化合物としては、縮合可能なモノマー化合物が好ましい。一つの特に好ましい態様において、用いられるホスト物質としてはシクロデキストリンまたはシクロデキストリン誘導体であり、用いられる布としてはセルロースまたはセルロース誘導体である。特に好ましいものであると分かっている縮合可能なモノマーは、先に既に記載した化合物である。このようなモノマーの使用量は、繊維材料の重量に対して1〜10重量%の間が好ましく、2〜6重量%の間が特に好ましい。
【0070】
本発明はさらに、硬質表面のドライクリーニングのためのクリーニング用布としての、本発明の繊維状クリーニング材の使用を提供する。本発明のこの態様において、硬質表面、例えば、家庭内で日常的に用いられるプラスチック製の表面、木製の表面および金属製の表面、さらにはセラミック製の表面をクリーニングすることができ、例えば、塵を取り除くことができる。一つまたはそれ以上の活性成分が供給された布地は汚れをその表面と結び付け、それと同時に対応する活性成分を遊離する。取り除かれる汚れの粒子サイズまたは分子サイズによって、繊維状クリーニング材とさらにはホスト物質による汚れの結合が可能となる。ホスト物質中に存在してもよい活性成分の例としては、界面活性剤、抗菌活性成分、芳香剤、水および任意の所望の上記の混合物がある。
【0071】
本発明はさらに、繊維製品のドライクリーニングのためのクリーニング用の布としての繊維状クリーニング材の使用を提供する。
【0072】
繊維製品または繊維物品は、衣類という物品だけではなく、通常はドライクリーニングしなければならない他の物品、例えばシーツ、カーテン、カーペットおよびレール、室内装飾品のカバー、ハンドタオルなどを意味するものと理解される。以下で用いられる「乾燥機」という用語は、家庭で用いられる一般の温風乾燥機を指し、その中のドラム内で、通常40〜95℃、好ましくは50〜90℃の温風または熱風下、通常15〜45分間の時間、衣類を回転させる。
【0073】
本発明の好ましい態様において、織物と結合されているホスト物質は、水、水混和性有機溶媒およびそれらの混合物ならびに少なくとも一つの界面活性剤から選ばれる液体成分と供給される。
【0074】
本発明のさらに好ましい態様において、本発明の繊維状クリーニング材は、ドライクリーニングのためのいわゆるクリーニングキットの構成要素として用いられる。ここで、このキットは上記の繊維状クリーニング材と、クリーニング材を保持するための閉鎖可能な容器とから構成される。このクリーニング材は、乾燥機のドラムの回転作用や、ホスト物質から活性成分を放出するための温度上昇作用によって破壊されない。この態様においても、取り除かれる汚れの粒子サイズまたは分子サイズによって、繊維状クリーニング材による、さらにはホスト物質による汚れの結合が可能となる。特に、望まれていない臭気物質をホスト物質によって複合体化することができる。
【0075】
本発明のさらなる態様において、汚れが付いた繊維製品をクリーニングするための方法は、上記のクリーニングキットの容器内に汚れが付いた繊維を入れる工程(ここで、クリーニングキットは繊維状クリーニング材も含んでいる)、その容器を閉鎖する工程、および密封した容器とその内容物とを撹拌する工程を含む。ここで、活性物質から活性成分を液体および/または気体状で放出するために十分に高い温度で、かつ活性成分の有効量が汚れが付いた繊維と十分に接触できる時間で、かつその際に繊維をクリーニングするために、乾燥機中にて撹拌する工程が好ましい。繊維の特に着色しているか汚れている箇所をドライクリーニング組成物と接触させて汚れを引き離すために、その箇所と繊維状クリーニング材とを容器内へ入れる前に、その箇所を繊維状クリーニング材で、手により前処理することが好ましい。クリーニング操作の間に、繊維状クリーニング材が引き離された/取り除かれた汚れ粒子を取り込む、すなわちホスト物質によって吸着することができる。
【0076】
さらなる構成要素として、このキットは第二のクリーニング材を含むことができ、第二のクリーニング材は、本発明にしたがって処理される必要はなく、活性成分として水または水分を含有する。水を含有する第二のクリーニング材が存在する場合、次いで、繊維表面を水で濡らしてクリーニングを容易にする。
【0077】
本発明に従って、繊維製品のドライクリーニングのために用いられるクリーニング材は、活性成分として有機混合溶媒または溶媒系をさらに含む溶媒系を含有することが好ましい。溶媒または溶媒混合物は無害で水混和性のものが好ましい。
【0078】
特に、繊維製品のクリーニングのためのクリーニング材は、汚れの除去を促進するために、クリーニングの向上剤として機能する一つまたはそれ以上の界面活性剤の有効量を含有する。用いるドライクリーニング組成物中に存在するこの界面活性剤の量は、全ての活性成分を基準に、好ましくは1〜10重量%、特に好ましくは3〜7重量%である。
【0079】
さらなる活性成分として、芳香剤、脱臭剤、防腐剤、殺虫剤および虫除け剤(蛾除け剤、防虫剤)および/または染料、さらには本発明のクリーニング材の取り扱いをも向上させる適切な添加物が挙げられる。これらの添加物の量は、活性成分の全ての量を基準に、約0.25〜5重量%の間が好ましい。
【0080】
本発明の特に好ましい態様において、容器は、閉鎖可能な容器であり、液体およびガス状の活性成分が漏れない材料で作製されるべきである。例えば、この容器をポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミドまたは多層複合材料で作製することができる。この容器が乾燥機中での使用条件下で壊れないことも重要である。
【0081】
使用した後で、この容器を捨ててもよく、または必要な場合は繰り返し使用するために用いてもよい。

Claims (14)

  1. 一つまたはそれ以上のホスト物質が適用された繊維材料または多孔性柔軟材料からなる、繊維製品および硬質表面のドライクリーニングのための繊維状クリーニング材であって、ホスト物質は一つまたはそれ以上の活性成分を含有および放出することができ、ホスト物質は繊維材料または多孔性柔軟材料に化学結合および/または物理結合されていることを特徴とする、繊維状クリーニング材。
  2. ホスト物質と繊維材料または多孔性柔軟材料との間の結合エネルギーが、5kJ/molより大きいことを特徴とする請求項1に記載のクリーニング材。
  3. ホスト物質がシクロデキストリンおよび/またはシクロデキストリン誘導体であることを特徴とする請求項1または2に記載のクリーニング材。
  4. シクロデキストリンおよび/またはシクロデキストリン誘導体が5〜12のグルコース単位から構成されていることを特徴とする請求項3に記載のクリーニング材。
  5. α−、β−および/またはγ−シクロデキストリンおよび/またはシクロデキストリン誘導体から構成されるシクロデキストリンおよび/またはシクロデキストリン誘導体の混合物を含有することを特徴とする請求項3または4に記載のクリーニング材。
  6. 繊維材料または多孔性柔軟材料が、ウール、綿、シルク、ジュート、麻、リンネル、サイザル麻、ラミー、レーヨン、セルロースエステル、ポリビニル誘導体、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、フェルト、紙、親水性ポリウレタン発泡体、ビスコースまたは酢酸セルロースを基礎とする不織布およびこれらの所望の混合体から選ばれる天然繊維および/または合成繊維の布であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のクリーニング材。
  7. 布の表面が、OH、NH、NH2、COOH、CHO、SO3H、エポキシドまたはトリアジンから選ばれる官能基を有することを特徴とする請求項6に記載のクリーニング材。
  8. ホスト物質が布の遊離官能基と直接結合されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のクリーニング材。
  9. ホスト物質の濃度が布の0.1〜15重量%であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のクリーニング材。
  10. 活性成分が界面活性剤、溶媒、芳香剤、抗菌活性成分、殺真菌剤、表面用のケア成分および防虫剤から選ばれることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のクリーニング材。
  11. ホスト物質を、活性成分を含んでまたは含まずに織物に適用し、次いで熱処理に付すことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のクリーニング材を製造する方法。
  12. 熱処理を130〜190℃の間の範囲の温度で実施することを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 請求項1〜10のいずれかに記載のクリーニング材と、クリーニング材を保持するための閉鎖可能な容器とを含むことを特徴とする繊維製品のドライクリーニングのためのクリーニングキット。
  14. 請求項13に記載のクリーニングキットの容器内に汚れが付いた繊維製品を入れる工程、その容器を閉鎖する工程、およびホスト物質から活性成分を液体状および/または気体状で放出するために十分に高い温度で、かつ活性成分の有効量が汚れが付いた繊維製品と十分に接触できる時間、その際に繊維製品をクリーニングするために、密封した容器とその内容物とを撹拌する工程を含むことを特徴とする、繊維製品のドライクリーニングを行う方法。
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