JP4339182B2 - 光ピックアップとこれを用いた光情報処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、青色,DVD,CDの光記録媒体に対して、波長選択互換素子を用い3波長において偏光光学系を実現する光ピックアップとこれを用いた光情報処理装置に関するものである。
映像情報、音声情報、またはコンピュータ上のデータを保存する手段として、記録容量0.65GBのCD、記録容量4.7GBのDVDなどの光記録媒体が普及しつつある。そして、近年、さらなる記録密度の向上および大容量化の要求が強くなっている。
このような光記録媒体の記録密度を上げる手段としては、光記録媒体に情報の書き込みまたは呼び出しを行う光ピックアップにおいて、対物レンズの開口数(NA)を大きくすること、あるいは光源の波長を短くすることにより、この対物レンズによって集光され、光記録媒体上に形成されるビームスポットの小径化が有効である。そこで、例えば、「CD系光記録媒体」では、対物レンズの開口数(NA)が0.50、光源の波長が785nmとされているのに対して、「CD系光記録媒体」よりも高記録密度化がなされた「DVD系光記録媒体」では、対物レンズの開口数(NA)が0.65、光源の波長が660nmとされている。そして、光記録媒体は、前述したように、さらなる記録密度の向上および大容量化が望まれており、そのためには、対物レンズの開口数(NA)を0.65よりもさらに大きく、あるいは光源の波長を660nmよりもさらに短くすることが望まれている。
そのような新規の規格として、青色光源を用いた以下の2つの規格が知られている。
・「HD−DVD」規格、開口数(NA):0.65、波長λ:405nm、光記録媒体基板厚:0.6mm
・「Blu−ray Disc」規格、開口数(NA):0.85、波長λ:405nm、光記録媒体基板厚:0.1mm
前記のように、高NA化、あるいは短波長化による新規格が近年提案される一方、利用者の手元には、従来の光記録媒体であるCD、DVDが存在する。これらの光記録媒体と前記新規格の光記録媒体をともに同一の光情報処理装置で取り扱えることが望ましい。これを実現する最も簡単な方法としては、従来の光ピックアップと、新規格用光ピックアップの2つの光ピックアップを搭載する方法が考えられる。しかし、このような方法では、装置の小型化、低コスト化を達成することは難しい。
そこで、青色,DVD,CDの各光源と、各光源からの出射光を所定の光記録媒体に集光させるための1つの対物レンズを備えた構成が望ましい。ところで、このように1つの対物レンズで、青色,DVD,CDの異なる規格の光記録媒体に集光させるためには、収差上の課題がある。波長:λ1=405nm、開口数:NA(λ1)=0.67、基板厚:t1=0.6mmの青色光記録媒体に対して、無限系入射(対物レンズへの入射光が平行光で入射する状態を意味する)で波面収差が最小となる単一の対物レンズを用いて、波長:λ2=660nm、開口数:NA(λ2)=0.65、t2=0.6mmのDVD系光記録媒体に無限系入射でスポット形成させた場合、図2(b)に示すように波長の違いに伴う球面収差が発生する。ここで、図2(b)の横軸は光軸からの高さを示している。また縦軸は波面収差を示す。
同様に、波長:λ3=785nm、開口数:NA(λ3)=0.50、t2=1.2mmのCD系光記録媒体に無限系入射でスポット形成させた場合、図2(c)に示すように波長および基板厚の違いに伴う球面収差が発生する。このような球面収差を抑制する方法として、特許文献1に記載されているような対物レンズへの入射光束を有限系入射させる方法が知られている。一般に対物レンズへの入射光束の発散状態を変化させることは、球面収差を変化させることと等価であるため、球面収差を低減可能な発散状態を選べばよい。例えば有限系で構成されるCD光学系の物体距離(光源と対物レンズの間隔に相当する)を変化させると波面収差が抑制される。
図3(b)は前記のCD系において物体距離を振った場合を示す図であり、これによれば物体距離50mm付近で波面劣化は小さくなる。図3(b)は対物レンズと光源の間には、部品が存在しない場合で説明しているが、実際は対物レンズと光源の間に、波長板,プリズム,レンズなどが配置される。特に青色,DVD,CDの3つの光記録媒体に対応する光ピックアップにおいては、部品点数が多く、前述の50mmでは小さく、部品レイアウトの制約条件となってしまう。また有限系においては、トラッキング動作,シーク動作で生じる対物レンズシフトに伴いコマ収差が発生する課題がある。
このような課題に対応したものとして、特許文献2に記載されるような、対物レンズの前段にホログラム素子を配置し、CDの光ビームはホログラム通過に伴い無限系から有限系に変換されるような構成となっている。
特許第3240846号 特開2003−294926号公報 特開2003−177226号公報
しかしながら、特許文献2で用いられているホログラム素子は偏光選択性のホログラム素子であった。そのために偏光光学系を適用することができなかった。この偏光光学系とは、光源から出射光と、光記録媒体から反射した光ビームを、偏光ビームスプリッタや偏光ホログラムで光路分離するものであって、このような構成は高効率の光学系が実現できるため、近年発売されているDVD記録/CD記録を行うコンボドライブのDVD系は偏光光学系で実現されている。3波長ピックアップのDVD系、さらには青色系はもちろんのこと、CD系においても偏光光学系が実現されることが望ましい。
本発明は、前記従来技術の問題を解決することに指向するものであり、1つの対物レンズで青色,DVD,CDの3種類の光記録媒体に良好なスポット形成可能な光ピックアップ、より詳細には、青色対物レンズで、DVDやCD集光時に発生する球面収差を補正する波長選択性互換素子により3波長において偏光光学系を実現して、光ピックアップとこれを用いた光情報処理装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る請求項1,2に記載される光ピックアップは、波長λ1,λ2,λ3(λ1=405nm、λ2=660nm、λ3=785nm)の3つの光源と、各光源の出射光を光記録媒体に集光させるための対物レンズと、波長選択性互換素子とを有し、基板厚t1(λ1),t2(λ2),t3(λ3)(t1≦t2<t3)の各光記録媒体に対して、情報の記録または再生を行う光ピックアップにおいて、波長選択性互換素子は、波長λ1,λ2の光源光が入射した場合は0次の回折光を出射し、波長λ3の光源光が入射した場合は1次の回折光を出射し、かつ対物レンズからの出射光が基板厚t3の光記録媒体に集光した際に発生する球面収差と逆極性の球面収差を発生させる、断面が凹凸形状の第1の回折パターンが形成され、波長選択性互換素子の第1の回折パターン周辺部に、第2の回折パターンが施され、波長λ1,λ2の光源光が入射した場合は0次の回折光を出射し、波長λ3の光源光が入射した場合は1次の回折光を出射し、かつ1次の回折光は、情報の記録または再生に用いられる光ビームによって集光されるスポットにフレア重畳しないように散乱し、波長選択性互換素子のもう一方の面に形成された第3の回折パターンとして、波長λ1,λ3の光源光が入射した場合は0次の回折光を出射し、波長λ2の光源光が入射した場合は1次の回折光を出射し、かつ対物レンズからの波長λ2の出射光が基板厚t2の光記録媒体上に集光した際に発生する球面収差と逆極性の球面収差を発生させる回折パターンが形成され、基板厚t2の球面収差を補正する回折パターンの断面形状はN=4レベルの階段形状であり、回折素子の屈折率をn,各段の高さをh、段数を(N−1)、入射光の波長をλ、としたときの条件「Ψ=2π(n−1)(N−1)・h/λ」が、λ1のときΨ=12π、λ3のときΨ=πとなる高さhであること、さらに、波長λ3の光源光は、波長選択性互換素子に無限系で入射する構成によって、青色(λ1)、DVD(λ2)については不感帯、CD(λ3)については選択的な開口制限領域により、青色(λ1)、CD(λ3)の各波長に対して良好なスポットが形成でき、また、青色(λ1)、DVD(λ2)、CD(λ3)の3波長互換ができ、またCDの球面収差および開口制限機能を有する波長選択性互換素子の裏面にDVD補正面を設けているので、素子を新たに追加することなく3波長互換ができ、さらにCD(λ3)を無限系光路で実現し、物体距離の制約がなく、レイアウト自由な光学系が実現でき、対物レンズシフトによる波面劣化が生じない光学系が実現できる。
また、請求項3に記載される光ピックアップは、請求項1,2の光ピックアップであって、波長選択性互換素子の第1の回折パターンは、波長λ3の光源光が斜め入射したときに光記録媒体上で発生するコマ収差と逆極性のコマ収差成分を球面収差成分に重畳させる構成によって、DVD(λ2)、CD(λ3)の各波長に対して良好なスポットを形成でき、小型化、組付工数を削減できる。
また、請求項に記載される光ピックアップは、波長λ1,λ2,λ3(λ1=405nm、λ2=660nm、λ3=785nm)の3つの光源と、各光源の出射光を光記録媒体に集光させるための対物レンズと、波長選択性互換素子とを有し、基板厚t1(λ1),t2(λ2),t3(λ3)(t1≦t2<t3)の各光記録媒体に対して、情報の記録または再生を行う光ピックアップにおいて、波長選択性互換素子は、波長λ1,λ2の光源光が入射した場合は0次の回折光を出射し、波長λ3の光源光が入射した場合は1次の回折光を出射し、かつ対物レンズからの出射光が基板厚t3の光記録媒体に集光した際に発生する球面収差と逆極性の球面収差を発生させる、断面が凹凸形状の第1の回折パターンが形成され、波長選択性互換素子の第1の回折パターン周辺部に、第2の回折パターンが施され、波長λ1,λ2の光源光が入射した場合は0次の回折光を出射し、波長λ3の光源光が入射した場合は1次の回折光を出射し、かつ1次の回折光は、情報の記録または再生に用いられる光ビームによって集光されるスポットにフレア重畳しないように散乱し、波長選択性互換素子のもう一方の面に形成された位相シフタ面として、位相シフタ面は、波長λ1,λ3に対して2πの略整数倍となる位相差を与え、対物レンズからの波長λ2の出射光が基板厚t2の光記録媒体上に集光した際に発生する球面収差と逆極性の球面収差を発生させる位相シフタパターンが形成された構成によって、青色(λ1)、DVD(λ2)、CD(λ3)の3波長互換ができ、またCDの球面収差および開口制限機能を有する波長選択性互換素子の裏面にDVD補正面を設けているので、素子を新たに追加することなく3波長互換ができる。
また、請求項に記載される光ピックアップは、請求項1〜3の光ピックアップであって、波長選択性互換素子のもう一方の面の第3の回折パターン周辺部に、第4の回折パターンが施され、波長λ1,λ3の光源光が入射した場合は0次の回折光を出射し、波長λ2の光源光が入射した場合は1次の回折光を出射し、かつ1次の回折光は、情報の記録または再生に用いられる光ビームによって集光されるスポットにフレア重畳しないように散乱されること、または波長選択性互換素子のもう一方の面の第3の回折パターン周辺部に、波長選択性コートが施され、この波長選択性コートは、波長λ1,λ3の光源光は透過し、波長λ2の光源光に対しては反射する透過率特性を有した構成によって、青色(λ1)、CD(λ3)については不感帯、DVD(λ2)については選択的な開口制限領域により良好なスポットを形成でき、また中心部と周辺部の回折パターンを同時に作製することができる。
また、請求項に記載される光ピックアップは、請求項1〜の光ピックアップであって、光源の波長λ1,λ2,λ3(λ1<λ2<λ3)に対して、各波長の実効開口数NA(λ1),NA(λ2),NA(λ3)が、次の条件「NA(λ1)>NA(λ2)>NA(λ3)」を満足する対物レンズを用い、かつ対物レンズへ入射する各波長の入射光束径φ1,φ2,φ3が、次の条件「φ1=φ2>φ3」を満足する構成によって、青色(λ1)、DVD(λ2)、CD(λ3)に対して、各波長の実効開口数の対物レンズと、入射する入射光束径が条件を満足すると、DVDの開口制限領域を設ける必要がなくなる。
また、請求項に記載される光ピックアップは、請求項1〜の光ピックアップであって、光源から出射する光源光の使用波長に応じて、偏光状態を変化させる偏光素子を備え、偏光素子が、波長選択性互換素子と一体化された構成によって、部品点数の削減、光学系の小型化、組付工数の削減ができる。
また、請求項に記載される光ピックアップは、請求項1〜の光ピックアップであって、光源は、波長λ2の光源と、波長λ3の光源が同一パッケージに集積され、波長λ2の光源は対物レンズと同一光軸上に配置され、波長λ3の光源は波長λ2の光源と略同一の光軸垂直面内に並列配置された構成によって、DVD(λ2)、CD(λ3)の各波長に対して良好なスポットを形成でき、小型化、組付工数を削減できる。
また、請求項10に記載される光情報処理装置は、請求項1〜のいずれか1項に記載の光ピックアップを用いて、波長λ1,λ2,λ3の少なくともいずれか1つの光源光により光記録媒体に対し情報の記録または再生、消去の1以上を行う構成によって、青色(λ1)、DVD(λ2)、CD(λ3)の各光記録媒体に対して良好なスポットを形成できる互換型の光情報処理装置を得ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、物体距離の制約、対物レンズシフトによる影響を受けることなく、青色、DVD系は0次回折(不感帯透過)し、CD系は1次回折する収差補正素子を実現し、また一枚の基板上にCD収差補正、CD開口制限、DVD収差補正、DVD開口制限の波長選択性での4機能を集積化して、3波長において偏光光学系を実現した光ピックアップと、これを用い各光記録媒体に対して良好なスポットを形成できる互換型の光情報処理装置を実現できるという効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明における実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態1における光ピックアップであり、「使用波長405nm、NA0.67、光照射側基板厚0.6mmの青色光記録媒体」と「使用波長660nm、NA0.64で、光照射側基板厚0.6mmのDVD系光記録媒体」と「使用波長785nm、NA0.50で、光照射側基板厚1.2mmのCD系光記録媒体」をともに記録または再生、消去できる光ピックアップの概略構成を示す図である。
図1に示す光ピックアップの要部は、波長405nmの半導体レーザ101、コリメートレンズ102、偏光ビームスプリッタ103、トリクロイックプリズム104、偏向プリズム105、1/4波長板106、波長選択性互換素子107、対物レンズ108、検出レンズ110、光束分割手段111、受光素子112から構成される波長405nmの光ビームが通過する青色無限光学系と、ホログラムユニット201、カップリングレンズ203、ダイクロイックプリズム205、トリクロイックプリズム104、偏向プリズム105、1/4波長板106、波長選択性互換素子107、対物レンズ108から構成される波長660nmの光ビームが通過するDVD有限光学系と、ホログラムユニット211、コリメートレンズ212、ダイクロイックプリズム205、トリクロイックプリズム104、偏向プリズム105、1/4波長板106、波長選択性互換素子107、対物レンズ108から構成される波長785nmの光ビームが通過するCD無限光学系から構成されている。
すなわち、ダイクロイックプリズム205、トリクロイックプリズム104、偏向プリズム105、1/4波長板106、波長選択性互換素子107、対物レンズ108は3つあるいは2つの光学系の共通部品である。
ここで、対物レンズ108は、「使用波長405nm、NA0.67で、光照射側基板厚0.6mmの青色光記録媒体」に対し、無限系で波面収差が最小になるように設計されている。これは、一般に対物レンズは高NA、短波長になるほど公差が厳しくなるので、青色NA0.65での望ましい特性を出す方が難しくなるためである。
また、対物レンズ108および波長選択性互換素子107はアクチュエータ部108bに保持され、フォーカス方向あるいはトラック方向に可動でき、サーボ制御により最適位置とされる。
次に、青色,DVD系,CD系光記録媒体109a,109b,109cはそれぞれ基板厚さあるいは使用波長が異なる光記録媒体で、青色光記録媒体109aは基板厚さが0.6mmの光記録媒体、DVD系光記録媒体109bは基板厚さが0.6mmの光記録媒体、CD系光記録媒体109cは基板厚さ1.2mmの光記録媒体である。記録、あるいは再生時にはいずれかの光記録媒体のみが図示しない回転機構にセットされて高速回転される。
まず、使用波長405nm、NA0.67で、光照射側基板厚0.6mmの青色光記録媒体109aに記録または再生、消去する場合について説明する。波長405nmの半導体レーザ101から出射した直線偏光の発散光は、コリメートレンズ102で略平行光とされ、偏光ビームスプリッタ103、トリクロイックプリズム104を透過し、偏向プリズム105で光路を90度偏向され、1/4波長板106を通過し円偏光とされ、波長選択性互換素子107を不感帯透過し、対物レンズ108に入射し、青色光記録媒体109a上に微小スポットとして集光される。このスポットにより、情報の再生または記録、消去が行われる。青色光記録媒体109aから反射した光ビームは、往路とは反対回りの円偏光となり、再び略平行光とされ、1/4波長板106を通過して往路と直交した直線偏光になり、偏光ビームスプリッタ103で反射され、検出レンズ110で収束光とされ、光束分割手段111により複数の光路に偏向分割され受光素子112に至る。受光素子112からは、情報信号、サーボ信号が検出される。
次に、使用波長660nm、NA0.64で、光照射側基板厚0.6mmのDVD系光記録媒体に記録または再生、消去する場合について説明する。近年、DVDの光ピックアップには受発光素子を1つのキャンの中に設置し、ホログラムを用いて光束の分離を行うホログラムユニットが一般的に用いられるようになってきた。図1において、201は、半導体レーザ201a、ホログラム201bおよび受光素子201cを一体化して構成されたホログラムユニットを示す。このホログラムユニット201の半導体レーザ201aから出射された660nmの光ビームは、ホログラム201bを透過し、カップリングレンズ203で所定の有限光ビームとされ、赤色波長帯域の光ビームは透過し、赤外波長帯域の光ビームは反射させるダイクロイックプリズム205を透過し、青色波長帯域の光は透過し、赤色および赤外波長帯域の光ビームは反射させるトリクロイックプリズム104によって偏向プリズム105の方向に反射され、偏向プリズム105によって光路が90度偏向され、1/4波長板106を通過し略円偏光とされ、波長選択性互換素子107を不感帯透過し対物レンズ108に入射し、DVD系光記録媒体109b上に微小スポットとして集光される。このスポットにより、情報の再生または記録、消去が行われる。DVD系光記録媒体109bから反射した光ビームは、偏向プリズム105、トリクロイックプリズム104で反射され、カップリングレンズ203で収束光とされ、ホログラム201bにより半導体レーザ201aと同一キャン内にある受光素子201c方向に回折されて受光素子201cに受光される。受光素子201cからは、情報信号、サーボ信号が検出される。
次に、使用波長785nm、NA0.50で、光照射側基板厚1.2mmのCD系光記録媒体に記録または再生、消去する場合について説明する。CDについてもDVDと同様にホログラムユニットが一般的に用いられるようになってきた。図1において、211は、半導体レーザ211a、ホログラム211bおよび受光素子211cを一体化して構成されたホログラムユニットを示す。このホログラムユニット211の半導体レーザ211aから出射された785nmの光ビームは、ホログラム211bを透過し、コリメートレンズ212で平行光とされ、赤色波長帯域の光ビームは透過し、赤外波長帯域の光ビームは反射させるダイクロイックプリズム205で反射し、青色波長帯域の光ビームは透過し、赤色および赤外波長帯域の光ビームは反射させるトリクロイックプリズム104によって偏向プリズム105の方向に反射され、偏向プリズム105によって光路が90度偏向され、1/4波長板106を通過し略円偏光とされ、波長選択性互換素子107の開口制限領域でNA0.50に制限されるとともに、波長選択性互換素子107のNA0.50以内を透過する光ビームは収差補正領域において、光記録媒体上で良好なスポットが形成されるように1次回折される。1次回折した光ビームは、対物レンズ108に入射し、CD系光記録媒体109c上に微小スポットとして集光される。このスポットにより、情報の再生または記録、消去が行われる。CD系光記録媒体109cから反射した光ビームは、偏向プリズム105、トリクロイックプリズム104、ダイクロイックプリズム205で反射され、コリメートレンズ212で収束光とされ、ホログラム211bにより半導体レーザ211aと同一キャン内にある受光素子211c方向に回折されて受光素子211cに受光される。受光素子211cからは、情報信号、サーボ信号が検出される。
以下、NA0.65青色方式,DVD,CDの3波長互換のために、本実施の形態1で採用している波長選択性互換素子について説明する。
使用波長がλ=405nm、基板厚が0.6mmの青色光記録媒体に対して良好な収差特性(図2(a)参照)となるよう設計されたNA=0.67青色対物レンズ108を、使用波長λ=660nmで厚さが0.6mmのDVD系光記録媒体にNA=0.65で無限系入射で用いたときに発生する波面収差を図2(b)に示す。図2(b)は横軸に入射瞳半径をとり、縦軸に波面収差を表す。この図2(b)は位相差分布の2次元的な断面形状を表しているが、実際には縦軸(NA=0)に関して回転対称な3次元的な分布となっている。このようなDVD無限系の発生の収差を補正するために、本実施の形態1ではDVD系光路は有限系で構成している。DVD系光路において物体距離と波面収差の関係を図3(a)に示す。物体距離150mmのあたりで、波面収差が最小となり、波面収差の形状を図4(a)に示す。
同様に、使用波長はλ=785nmで厚さが1.2mmのCD系光記録媒体にNA=0.50で無限系入射で用いたときに発生する波面収差を図2(c)に示す。CD系についても同様に物体距離と波面収差の関係を図3(b)に示す。物体距離50mmのあたりで波面最良(図3(b)参照)となるが、DVD系に比べ物体距離が短い。また前述のとおり、対物レンズシフトの影響が懸念される。DVD有限系での対物レンズシフトと、CD有限系の対物レンズシフトの影響を図5(a),(b)に示す。トラッキング制御精度上、0.3〜0.4mmを想定するべきであるがCD系は劣化度合いが大きく、一般に波面収差の上限値とされるマレシャル限界0.07λrmsに近い値となっている。
以上のことから、CD系については無限系で入射されることが望ましい。このため本実施の形態1では、波長選択性互換素子107を用いて、無限系入射で発生するCD系球面収差を補正する。
また、本実施の形態1で用いられている波長選択性互換素子107は特許文献1で用いた偏光選択性の回折素子でなく、波長選択性回折領域が設けられたものであるため、光学系を偏光光学系で構成することが可能である。一般に偏光選択性回折素子は、複屈折媒質と等方性媒質をガラスで挟み込むような煩雑な構成で構成されるが、波長選択性回折素子であれば、ガラス,プラスチックなどの基板表面に回折面が設けられた製造が容易な構成で実現できる。回折領域は図6(a)に示すように、光軸を中心に複数本の輪帯からなる。そして断面形状は、図6(b)に示すように矩形形状からなり、その作成法として、フォトリソグラフィ技術を応用する方法と、ダイヤモンドバイトなどで精密切削する方法がある。また形状を金型に雛形を形成しておき、射出成形またはいわゆる2P法で透明材料から複数の回折光学素子を複製することもできる。
CD収差補正回折領域107aは、図7(a)に示すように、波長405nmの光ビームが入射した場合には、実質上0次の回折光を出射、すなわち不感帯透過する。そして、この0次の回折光は、対物レンズ108によって青色光記録媒体109aに集光される。またCD収差補正回折領域107aは、図7(b)に示すように、波長660nmの光ビームが入射した場合にも、実質上0次の回折光を出射、すなわち不感帯透過する。そして、この0次の回折光は、対物レンズ108によってDVD系光記録媒体109bに集光される。一方、波長785nmの光ビームが入射した場合には、図7(c)に示すように、1次の回折光を出射する。よって、青色波長帯域、赤色波長帯域については単なる透過素子として機能し、赤外波長帯域の光ビームに対しては回折素子として機能する。
そして、回折度合いは、波長785nmの光ビームに対して対物レンズ108が有する球面収差と、対物レンズ108からの波長785nmの出射光がCD系光記録媒体109cの透明基板を透過する際に生じる球面収差との和を補正するように設計されている。このような設計により、波長785nmの光ビームをCD系光記録媒体109cに良好に集光させることができた。図4(d)は後述する設計事例の回折パターンを通過した場合の波面収差特性である。
図6(b)は回折パターンの模式的な断面図を示す。この回折格子断面における凹凸形状の周期的な位相差が、選択的に透過させたい波長(405nm、660nm)の2π倍とすることで405nm、660nmの光ビームに対しては0次透過率が高く、785nmの波長に対しては1次回折効率を高くできる。図8(a),(b),(c)は、断面凹凸形状の回折格子の0次光透過率、1次光回折効率と、凹凸形状の溝深さとの関係を、波長405nm、660nm、785nmについて示す図である。溝深さ3.8μm付近では、波長405nm、660nmの0次光透過率が100%近くなり、波長785nmの1次光透過率が高くなる。この溝深さは、浅いほど歩留まりはよくなるため、所望の位相差の最小公倍数を選択する。
次に、対物レンズおよび回折光学素子の形状に関して具体的な数値事例を示す。図8に示したように非球面の対物レンズ108の光源側に波長選択性互換素子107が配置され、その光源側の面上に回折格子を形成している。
レンズ面の非球面形状は、光軸方向の座標:X、光軸直交方向の座標:Y、近軸曲率半径:R、円錐定数:K、高次の係数:A,B,C,D,E,F,…を用いて、周知の非球面式を次の式(数1)で表される。
Figure 0004339182
また、回折光学素子の位相関数Φ(r)は、回折次数:m、波長:λ、光軸からの半径:r、係数C1〜C5を用いて、次の式(数2)で表される。
Figure 0004339182
本実施の形態1における対物レンズは、使用波長:405nm、NA:0.67、f:3.00mm、nd:1.59、νd:61.3であり、図9に、具体的データを示す。図9中の記号は、以下のとおりである。「OBJ」は物点(光源としての半導体レーザ)を意味するが、対物レンズ108は波長405nm、785nmについては「無限系」であり、曲率半径:RDYおよび厚さ:THIの「INFINITY(無限大)」は光源が無限遠にあることを意味する。一方、DVD系は有限系で構成され、その物体距離は150mmで記載されている。なお、特に断らない限り、長さの次元を持つ量の単位は「mm」である。
「S1」は波長選択性互換素子107の光源側面、「S2」は光記録媒体側面を意味する。「S3」は対物レンズ108の光源側面、「S4」は光記録媒体側面を意味する。本実施の形態1における対物レンズ108の肉厚は1.70mmであり、S4の欄の曲率半径の右側に記載された厚さ1.64mmは「ワーキングディスタンス:WD」を示す。「S5」は光記録媒体109の光照射側基板の光源側面、「S6」は同記録面に合致した面であり、これらの面S5,S6の間隔、すなわち、基板厚は青色光記録媒体については0.6mm、DVD系光記録媒体については0.6mm、CD系光記録媒体については1.2mmである。「EPD:入射瞳径」は、青色、DVDについては4.0mm、CDについては3.1mmである。「WL:波長」は使用波長を表す。
得られた対物レンズと波長選択性互換素子を組み合わせた系の軸上波面収差は、青色については0.0020λrms、DVD系については0.0371λrms、1次回折光を用いたCD系については0.0001λrmsであり、マレシャル限界0.07λrms以下に抑えられている。また、図10(a),(b),(c)には、青色,DVD,CDの前記数値事例に対応したレンズ外形形状を示す。
また、図7では、CD収差補正回折領域107aは、光源側に面するように配置されているが、回折領域が対物レンズ側に面するように配置してもよい。このことは、後述する各実施の形態についても同様に言えることである。
さらに、図7のように基板上に回折領域を形成する代わりに、対物レンズ上に直接回折領域を設けてもよい。このように対物レンズ上に直接回折領域を設けることにより、構造の安定化を図ることができる。このような構成とした場合には、対物レンズに入射される光ビームが青色波長帯域、赤色波長帯域である場合には0次光が出射され、赤外波長帯域の場合には1次光を光記録媒体上に集光するようにして用いられる。
次に、NAと光束径に関する条件について説明する。本実施の形態1では、光記録媒体に応じて、開口数(NA)を切り換える必要がある。すなわち、青色光記録媒体ではNA0.67であり、DVD系光記録媒体ではNA0.64であり、CD系光記録媒体ではNA0.50である。対物レンズの焦点距離をf、集光に利用される光ビームの有効径をφとしたとき、NAは次の式(数3)で与えられる。
Figure 0004339182
前述の実施の形態1によれば、青色での焦点距離は3.00mm、DVDでの焦点距離は3.10mmであるため、有効径φ:4.00mmを選択すれば、それぞれNAは、0.67、0.64となりDVD規格、HD−DVD規格の推奨NA値を概ね満足する。
一般に、焦点距離は長波長ほど長くなるため、DVD記録系で推奨されるNA0.65とHD−DVDで推奨されるNA0.65を概ね両立させるためには本実施の形態1のようにNA配分をDVD系はNA0.65より若干低め、青色系はNA0.65より若干大きめとなる共通の有効径を選択してやればよく、これにより開口制限の負担を軽減できる。しかしながら、CD系については焦点距離3.12mmで、NA0.50程度を満足するためには、通過光束径を切り換える手段を用いる必要がある。そこで、本実施の形態1では、波長に応じて、反射,回折のいずれかの光学特性を利用して光束径の切り換えを行う波長選択性開口制限領域を設けている。
以上に説明したようにφ(λ=405nm、660nm)、φ(λ=785nm)の2段階の開口切換が必要である。本実施の形態1では、φ(λ=405nm、660nm)は、図7(a),(b),(c)に示すようにアクチュエータ部108bに設けられた開口部108cで制限し、φ(λ=785nm)の開口制限手段としては、光源から出射される光束の波長に応じて光束径を切り換える波長選択性回折領域のCD開口制限回折領域107bを、CD収差補正回折領域107aの周辺部に設けてなる。図7(a)は青色波長帯域の光束,図7(b)は赤色波長帯域の光束,図7(c)は赤外波長帯域の光束における各光束の透過特性を説明する図である。CD開口制限回折領域107bは、青色波長帯域と赤色波長帯域の光に対しては作用せず(0次光透過)、赤外波長帯域の光についてのみ1次回折させる。
図6(c)は回折パターンの模式的な断面図を示す。この回折格子断面における凹凸形状の周期的な位相差が、選択的に透過させたい波長(405nm、660nm)の2π倍とすることで405nm、660nmの光に対しては回折効率が低く、785nmの波長に対しては回折効率を高くできる。この点は、図6(b)、図7で説明したCD収差補正回折領域107aと同じであり、図8の回折効率と同じ特性を利用すればよい。
また、光源からの出射光が、光記録媒体へ向かう途中、CD開口制限回折領域107bに形成された回折格子により回折され光記録媒体へ向かう。図7(c)に示すように、この回折光が、記録再生に用いられるNA0.50以下の光ビームによって集光されるスポットにフレア重畳しないように散乱させる。
また、本実施の形態1の他の例として、CD開口制限回折領域107bの代わりに、波長に応じて、図11に示すように透過/反射によって光束径を切り換える手段を用いてもよい。すなわち、図12に示すような透過率特性を有するダイクロコートをCD収差補正回折領域107aの周辺部に蒸着してCD開口制限コート領域107cを形成してやることで、図11(a),(b),(c)に示すように青色波長帯域、赤色波長帯域の光については不感帯透過し、赤外波長帯域の光ビームに対しては反射させることができる。この赤外波長帯域の反射光は、CD系受光素子に入射しノイズとなることを避けるために傾けて配置されてある。
図13は本実施の形態1における別の光ピックアップの概略構成を示す図である。図1の光ピックアップの構成と異なる点は、DVD用受発光素子とCD用受発光素子を1つのパッケージに集積した2波長のホログラムユニット211を用いた点である。このような2波長のホログラムユニット211を用いれば、光ピックアップの小型化、組付工数の低減が図れる。しかしながら、このような2波長のホログラムユニット211では、2光源は数百ミクロン程度の間隔を有する。そのため、DVD系光源を対物レンズ108およびコリメートレンズ222の光軸上に配置した場合、CD系光源からの光は図14に示すように像高を持ってしまい、結果、図15に示すようなコマ収差が発生してしまう。このような場合には、球面収差成分を有する回折パターンにさらに図15とは逆極性のコマ収差を重畳させた回折パターンとしてやることにより良好なスポットを得ることが可能となる。
図16は本発明の実施の形態2における光ピックアップであり、「使用波長405nm、NA0.67で、光照射側基板厚0.6mmの青色光記録媒体」と「使用波長660nm、NA0.64で、光照射側基板厚0.6mmのDVD系光記録媒体」と「使用波長785nm、NA0.50で、光照射側基板厚1.2mmのCD系光記録媒体」をともに記録または再生、消去できる光ピックアップの概略構成を示す図であり、実施の形態1と異なる点は、DVD系光路を無限系で構成した点である。これにより、光学系レイアウトの自由度をさらに増すことができる。
まず、使用波長405nm、NA0.67で、光照射側基板厚0.6mmの青色光記録媒体を記録または再生、消去する場合について説明する。波長405nmの半導体レーザ101から出射した直線偏光の発散光は、コリメートレンズ102で略平行光とされ、偏光ビームスプリッタ103、トリクロイックプリズム104を透過し、偏向プリズム105で光路を90度偏向され、1/4波長板106を通過し円偏光とされ、波長選択性互換素子107を不感帯透過し、対物レンズ108に入射し、青色光記録媒体109a上に微小スポットとして集光される。このスポットにより、情報の再生または記録、消去が行われる。青色光記録媒体109aから反射した光ビームは、往路とは反対回りの円偏光となり、再び略平行光とされ、1/4波長板106を通過して往路と直交した直線偏光になり、偏光ビームスプリッタ103で反射され、検出レンズ110で収束光とされ、光束分割手段111により複数の光路に偏向分割され受光素子112に至る。受光素子112からは、情報信号、サーボ信号が検出される。
次に、使用波長660nm、NA0.64で、光照射側基板厚0.6mmのDVD系光記録媒体を記録または再生、消去する場合について説明する。201は、半導体レーザ201a、偏光ホログラム201bおよび受光素子201cを一体化して構成されたホログラムユニットを示す。このホログラムユニット201の半導体レーザ201aから出射された660nmの光は、ホログラム201bを透過し、コリメートレンズ202で略平行光とされ、赤色波長帯域の光は透過し、赤外波長帯域の光は反射させるダイクロイックプリズム205を透過し、青色波長帯域の光ビームは透過し、赤色および赤外波長帯域の光ビームは反射させるトリクロイックプリズム104によって偏向プリズム105の方向に反射され、偏向プリズム105によって光路が90度偏向され、1/4波長板106を通過し円偏光とされ、波長選択性互換素子107のDVD収差補正領域において、光記録媒体上で良好なスポットが形成されるように1次回折される。1次回折した光ビームは、対物レンズ108に入射し、DVD系光記録媒体109b上に微小スポットとして集光される。このスポットにより、情報の再生または記録、消去が行われる。DVD系光記録媒体109bから反射した光は、偏向プリズム105、トリクロイックプリズム104で反射され、コリメートレンズ202で収束光とされ、ホログラム201bにより半導体レーザ201aと同一キャン内にある受光素子201c方向に回折されて受光素子201cに受光される。受光素子201cからは、情報信号、サーボ信号が検出される。
次に、使用波長785nm、NA0.50で、光照射側基板厚1.2mmのCD系光記録媒体を記録または再生、消去する場合について説明する。211は、半導体レーザ211a、ホログラム211bおよび受光素子211cを一体化して構成されたホログラムユニットを示す。このホログラムユニット211の半導体レーザ211aから出射された785nmの光ビームは、ホログラム211bを透過し、コリメートレンズ212で平行光とされ、赤色波長帯域の光は透過し、赤外波長帯域の光は反射させるダイクロイックプリズム205で反射し、青色波長帯域の光ビームは透過し、赤色および赤外波長帯域の光ビームは反射させるトリクロイックプリズム104によって偏向プリズム105の方向に反射され、偏向プリズム105によって光路が90度偏向され、1/4波長板106を通過し円偏光とされ、開口制限領域でNA0.50に制限されるとともに、波長選択性互換素子107のNA0.50以内を透過する光ビームは収差補正領域で1次回折され、対物レンズ108に入射し、CD系光記録媒体109c上に微小スポットとして集光される。このスポットにより、情報の再生または記録、消去が行われる。CD系光記録媒体109cから反射した光は、偏向プリズム105、トリクロイックプリズム104、ダイクロイックプリズム105で反射され、コリメートレンズ212で収束光とされ、ホログラム211bにより半導体レーザ211aと同一キャン内にある受光素子211c方向に回折されて受光素子211cに受光される。受光素子211cからは、情報信号、サーボ信号が検出される。
以下、NA0.65青色方式,DVD,CDの3波長互換のために、本実施の形態2で採用している波長選択性互換素子について説明する。CD開口制限回折領域107bは実施の形態1での開口制限領域と同一であり、またCD収差補正回折領域107aは実施の形態1でのCD収差補正領域と同一であるため説明は省略し、実施の形態1と異なるDVD収差補正回折領域107dについて説明する。
いま、使用波長がλ=405nm、基板厚が0.6mmの青色光記録媒体に対して良好な収差特性となるよう設計されたNA=0.67青色対物レンズを、使用波長はλ=660nmで厚さが0.6mmのDVD系光記録媒体にNA=0.65で無限系入射で用いたときに発生する波面収差は図2(b)において説明したとおりである。
DVD系の収差補正領域としては、青色波長帯域、赤外波長帯域の光ビームについては不感帯透過し、赤色波長帯域の光ビームについては、球面収差を補正するような回折パターンが形成されていればよい。このような回折領域として特許文献3で記載されているような回折領域が知られている。図17(a),(b),(c)を用いて説明する。DVD収差補正回折領域107dは、例えばその断面が実質的に4レベルの階段形状である。そして、DVD収差補正回折領域107dは、青色波長帯域、赤外波長帯域の光ビームが入射した場合は実質上0次の回折光を出射、すなわち不感帯透過し、赤色波長帯域の光が入射した場合には1次回折光を出射する。よって、青色波長帯域、赤外波長帯域については単なる透過素子として機能し、赤色波長帯域の光に対しては回折素子として機能する。回折度合いは、波長660nmの光に対して対物レンズ108が有する球面収差と、対物レンズ108からの波長660nm出射光がDVD系光記録媒体109bの透明基板を透過する際に生じる球面収差との和を補正するように設計されている。このような設計により、波長660nmの光ビームをDVD系光記録媒体109bに良好に集光させることができた。
また、断面を矩形形状でなく、N=4レベルの階段形状としている。このとき、各段の高さh、段数(N−1)、屈折率n、入射光の波長をλとすると、0次回折光透過率η0、+1次回折効率η+1、−1次回折効率η−1は以下の式(数4)〜(数7)で表される。
Figure 0004339182
Figure 0004339182
Figure 0004339182
Figure 0004339182
また、図18に波長660nmにおける、格子高さと回折効率の関係を示す。例えば、h=1.53μmレベルのの高さ4.58μm,材質HOYA社BK7、λ=405nm、n=1.530に対してはΨ=12πであるから、η0=1、η+1=0、η−1=0となり、λ=660nm、n=1.514に対してはΨ=7.13πであるから、η0=1、η+1=0.01、η−1=0.76となり、λ=785nm、n=1.5111に対してはΨ=πであるから、η0=1、η+1=0、η−1=0となる。よって、λ=405nmに対してはη0=1、λ=785nmに対してはη0=1、λ=660nmに対してはη0=0.58となる。
次に、対物レンズおよび波長選択性互換素子の回折パターン形状に関して具体的な数値事例を示す。図17に示したように非球面の対物レンズ108の光源側に波長選択性互換素子107が配置され、その光源側の面上にCD収差補正回折領域107aおよびCD開口制限回折領域107bが形成され、光記録媒体側にDVD収差補正回折領域107dが形成されている。具体的データを図19に示す。図19中の数値に関する説明は実施の形態1と同じである。また図20(a),(b),(c)には、青色,DVD,CDの図19の数値事例に対応したレンズ外形形状を示す。
得られた対物レンズと波長選択性互換素子を組み合わせた系の軸上波面収差は、青色については0.0020λrms、1次回折光を用いたDVD系については0.0020λrms、1次回折光を用いたCD系については0.0001λrmsであり、マレシャル限界0.07λ以下に抑えられている。このときの波面形状は青色,DVD,CDの順に図2(a)、図4(c)、図4(d)と等価である。
本実施の形態2では、CD開口制限領域とCD収差補正領域が形成された面は光源側に、DVD収差補正領域が光記録媒体側に配置されてなるが、これは反対であってもよい。
また、図7のように基板上に回折領域を形成する代わりに、対物レンズ上に直接回折領域を設けてもよい。CD収差補正領域のみをレンズ面に設けてもよいし、DVD収差補正領域のみをレンズ面に設けてもよい。さらにCD収差補正領域、DVD収差補正領域を対物レンズの各面にそれぞれ設けてもよい。
本実施の形態2の他の例で、収差補正素子としては前記のような回折を利用したものに限られず、0次光を利用した図21に示すような階段形状を有する位相シフトパターンを用いた方法であってもよい。
また、波長選択性互換素子107のDVD収差補正位相シフタ領域107eの位相シフトパターンは、波長405nm、波長785nmでは不感帯を持つ波長選択性のパターンとすることにより、波長405nm、波長785nmでは不要な作用はしないとともに、波長660nmで位相補正素子の性能が十分に確保される構成となっている。
ここで、不感帯とするための条件について説明する。基板材料の屈折率をn、階段形状の1ステップの高さをh、点灯光源の波長をλとしたときの、位相シフトパターンで発生する位相差:δ(λ)は、次の式(数8)で与えられるため、
Figure 0004339182
δ(405nm)、δ(785nm)が2πの整数倍となる基板材料と、高さhを選択すればよい。例えば、h:1.34μm、基板材料としてHOYA社製のBaCD5のとき、λ:405nmに対してはn:1.604949、δ(405nm):4.0π(=2.0π×2)、λ:660nmに対してはn:1.586051、δ(660nm):2.4π(=0.4π)、λ:785nmに対してはn:1.582509、δ(785nm):2.0π(=2.0π×1)。
このような材料を用いて、波長660nmの光に対して、対物レンズ108からの出射光が厚さ0.6mmのDVD系光記録媒体109bを透過する際に生じる球面収差と、対物レンズ108および波長選択性互換素子107などから構成される光学系が有する球面収差の和を打ち消すような階段形状を形成すればよい。
すなわち、使用波長の違いに起因して発生する球面収差が、図22(a)の上側部分の如きものであったとする。このような波面収差に対し、対物レンズに光源側から入射する光束に、図22(a)の下側部分に示すような位相差が与えられるように、位相シフトパターンの階段形状を調整すると、位相シフトパターンを透過する光束の各部での波面の遅れにより前述の「波面収差」を打ち消すことができる。図22(b)は、図22(a)における実線(波面収差)と破線(位相シフトパターンによる波面の遅れ)の和、すなわち補正後の波面収差を示す。もとの波面収差(図22(a)の上側部分)よりも格段に小さくなる。
図23は本発明の実施の形態3における光ピックアップであり、「使用波長405nm、NA0.85で、光照射側基板厚0.1mmの青色光記録媒体」と「使用波長660nm、NA0.65で、光照射側基板厚0.6mmのDVD系光記録媒体」と「使用波長785nm、NA0.50で、光照射側基板厚1.2mmのCD系光記録媒体」をともに記録または再生、消去できる光ピックアップの概略構成を示す図であり、実施の形態1,2と異なる点は、青色光記録媒体としてBlu−ray Disc規格相当の「使用波長405nm、NA0.85、光照射側基板厚0.1mmの青色光記録媒体」に記録または再生を行う点である。NAが大きい分、約1.7倍の大容量化が可能である。
まず、使用波長405nm、NA0.85で、光照射側基板厚0.1mmの青色光記録媒体に記録または再生、消去する場合について説明する。波長405nmの半導体レーザ101から出射した直線偏光の発散光は、コリメートレンズ102で略平行光とされ、偏光ビームスプリッタ103、トリクロイックプリズム104を透過し、偏向プリズム105で光路を90度偏向され、1/4波長板106を通過し円偏光とされ、波長選択性互換素子107を不感帯透過し、対物レンズ108’に入射し、青色光記録媒体109a上に微小スポットとして集光される。このスポットにより、情報の再生または記録、消去が行われる。青色光記録媒体109aから反射した光ビームは、往路とは反対回りの円偏光となり、再び略平行光とされ、1/4波長板106を通過して往路と直交した直線偏光になり、偏光ビームスプリッタ103で反射され、検出レンズ110で収束光とされ、光束分割手段111により複数の光路に偏向分割され受光素子112に至る。受光素子112からは、情報信号、サーボ信号が検出される。
次に、使用波長660nm、NA0.65で、光照射側基板厚0.6mmのDVD系光記録媒体に記録または再生、消去する場合について説明する。201は、半導体レーザ201a、偏光ホログラム201bおよび受光素子201cを一体化して構成されたホログラムユニットを示す。このホログラムユニット201の半導体レーザ201aから出射された660nmの光ビームは、ホログラム201bを透過し、コリメートレンズ202で略平行光とされ、赤色波長帯域の光は透過し、赤外波長帯域の光ビームは反射させるダイクロイックプリズム205を透過し、青色波長帯域の光は透過し、赤色および赤外波長帯域の光ビームは反射させるトリクロイックプリズム104によって偏向プリズム105の方向に反射され、偏向プリズム105によって光路が90度偏向され、1/4波長板106を通過し円偏光とされ、波長選択性互換素子107の開口制限領域でNA0.65に制限されるとともに、波長選択性互換素子107のNA0.65以内を透過する光ビームは収差補正領域で1次回折され、対物レンズ108’に入射し、DVD系光記録媒体109b上に微小スポットとして集光される。このスポットにより、情報の再生または記録、消去が行われる。DVD系光記録媒体109bから反射した光ビームは、偏向プリズム105、トリクロイックプリズム104で反射され、コリメートレンズ202で収束光とされ、ホログラム201bにより半導体レーザ201aと同一キャン内にある受光素子201c方向に回折されて受光素子201cに受光される。受光素子201cからは、情報信号、サーボ信号が検出される。
次に、使用波長785nm、NA0.50で、光照射側基板厚1.2mmのCD系光記録媒体に記録または再生、消去する場合について説明する。211は、半導体レーザ211a、ホログラム211bおよび受光素子211cを一体化して構成されたホログラムユニットを示す。このホログラムユニット211の半導体レーザ211aから出射された785nmの光ビームは、ホログラム211bを透過し、コリメートレンズ212で平行光とされ、赤色波長帯域の光ビームは透過し、赤外波長帯域の光ビームは反射させるダイクロイックプリズム205で反射し、青色波長帯域の光ビームは透過し、赤色および赤外波長帯域の光ビームは反射させるトリクロイックプリズム104によって偏向プリズム105の方向に反射され、偏向プリズム105によって光路が90度偏向され、1/4波長板106を通過し円偏光とされ、波長選択性互換素子107の開口制限領域でNA0.50に制限されるとともに、波長選択性互換素子107のNA0.50以内を透過する光ビームは収差補正領域で1次回折され、対物レンズ108’に入射し、CD系光記録媒体109c上に微小スポットとして集光される。このスポットにより、情報の再生または記録、消去が行われる。CD系光記録媒体109cから反射した光は、偏向プリズム105、トリクロイックプリズム104、ダイクロイックプリズム205で反射され、コリメートレンズ212で収束光とされ、ホログラム211bにより半導体レーザ211aと同一キャン内にある受光素子211c方向に回折されて受光素子211cに受光される。受光素子211cからは、情報信号、サーボ信号が検出される。
本実施の形態3においては、青色光記録媒体はNA0.85であり、DVD系光記録媒体ではNA0.65であり、CD系光記録媒体ではNA0.50である。この場合、実施の形態1,2での2段階の開口切換に対し3段階の開口切換が必要である。本実施の形態3では、φ(λ=405nm)はアクチュエータ部108bに設けられた開口部108cで制限し、φ(λ=785nm)の開口制限手段としては、実施の形態1で説明したものと同一特性のCD開口制限領域が設けられてなる。そしてφ(λ=660nm)の開口制限手段としては、光源から出射される光束の波長に応じて、図24に示すように波長によって光束径を切り換える波長選択性回折特性を用いたDVD開口制限回折領域107fを、DVD収差補正回折領域107dの周辺部に設けてなる。
そして回折溝としては、例えば実施の形態2で説明したDVD収差補正領域と同様の4レベルの階段形状を用いればよい。DVD開口制限回折領域107fは、青色波長帯域と赤外波長帯域の光に対しては作用せず(0次光透過)、赤色波長帯域の光についてのみ1次回折させる。この回折光が、記録再生に用いられるNA0.65以下の光ビームによって集光されるスポットにフレア重畳しないように散乱させる。さらに光記録媒体で反射し、波長選択性互換素子107に戻ってきたときに、再度回折パターンによって回折される。この往復後の光ビームが受光素子に到達してしまうと、ノイズ光となってしまう。そこで回折格子を形成するパターンは受光素子上にスポット集光しないようにパターン設計することが望まれる。
本実施の形態3のように高NAほど収差補正が有効であることを以下に説明する。使用波長がλ=405nm、基板厚が0.1mmの青色光記録媒体に対して良好な収差特性(図25(a)参照)となるよう設計されたNA=0.85青色対物レンズ108’を、使用波長はλ=660nmで厚さが0.6mmのDVD系光記録媒体にNA=0.65で無限系入射で用いたときに発生する波面収差を図25(b)に示す。図25(b)は横軸に入射瞳半径をとり、縦軸に波面収差を表す。図25(b)は位相差分布の2次元的な断面形状を表しているが、実際には縦軸(NA=0)に関して回転対称な3次元的な分布となっている。
このようなDVD無限系の発生収差を補正するために、DVD系光路を有限系で構成した場合を考えてみる。DVD系において物体距離と波面収差の関係を図26(a)に示す。物体距離37mmのあたりで、波面収差最小となり、波面収差形状を図27(a)に示す。NA0.67青色対物レンズ108でDVD有限系互換した場合に比べ物体距離が著しく短くなっており、部品レイアウトの制約となる。
同様に、使用波長はλ=785nmで厚さが1.2mmのCD系光記録媒体にNA=0.50で無限系入射で用いたときに発生する波面収差を図25(c)に示す。CD系についても同様に物体距離と波面収差の関係を図26(b)に示す。物体距離26mmのあたりで波面最良(図27(b)参照)となるが、DVD系に比べさらに物体距離が短い。
また、DVD有限系、CD有限系はともに対物レンズシフトの影響が非常に大きい。DVD有限系での対物レンズシフトと、CD有限系の対物レンズシフトの影響をそれぞれ図28(a),(b)に示す。トラッキング制御精度上、0.3〜0.4mmを想定するべきであるが、ともに劣化度合いが大きく、一般に波面収差の上限値とされるマレシャル限界0.07λrmsを大きく越えている。以上のこととから、NA0.85の青色光学系においては、DVD系、CD系ともに無限系で構成する必要がある。
これに対し、本実施の形態3ではDVD、CDともに無限系入射で最良スポットを形成するために各収差補正を行う機能、また開口制限を行う機能を備えた波長選択性互換素子107を具備してなる。対物レンズおよび波長選択性互換素子の回折パターン形状に関して具体的な数値事例を図29に、また図30(a),(b),(c)には、青色,DVD,CDの図29の数値事例に対応したレンズ外形形状を示す。
得られた対物レンズと波長選択性互換素子を組み合わせた系の軸上波面収差は、青色については0.0072λrms、1次回折光を用いたDVD系については0.0014λrms、1次回折光を用いたCD系については0.001λrmsであり、マレシャル限界0.07λrms以下に抑えられている。このときの波面形状は青色,DVD,CDの順に図25(a)、図31(a)、図31(b)と等価である。
実施の形態3の他の例として、DVD開口制限回折領域107fの代わりに、波長に応じて、図32のように透過/反射によって光束径を切り換える手段を用いてもよい。すなわち、図33に示すような透過率特性を有するダイクロコートをDVD収差補正回折領域107dの周辺部に蒸着してDVD開口制限コート領域107gを形成してやることで、図32(a),(b),(c)に示すように青色波長帯域、赤外波長帯域の光については不感帯透過し、赤色波長帯域の光に対しては反射させることができる。この赤色波長帯域の反射光は、DVD系受光素子に入射しノイズとなることを避けるために傾けて配置されてある。
前述の実施の形態3において、1/4波長板、波長選択性互換素子、対物レンズの順に配置されていたが、1/4波長板と波長選択性互換素子の順番は反対でもよく、さらに1/4波長板と波長選択性互換素子は一体化されてもよい。例えば、接着などの接合手段による一体化でもよく、あるいは1/4波長板の片面、あるいは両面に本実施の形態3の回折領域あるいは開口制限領域を形成してもよい。
図34は本発明の実施の形態4における光情報処理装置の概略構成を示す透過斜視図である。
光情報処理装置である情報記録再生装置10は光記録媒体20に対して、光ピックアップ11を用いて情報の記録または再生、消去の1以上を行う装置である。この実施の形態9において、光記録媒体20はディスク状であって、保護ケースのカートリッジ21内に格納されている。光記録媒体20はカートリッジ21ごと、挿入口12から情報記録再生装置10に矢印「入」方向へ挿入セットされ、スピンドルモータ13により回転され、光ピックアップ11により情報の記録や再生、あるいは消去が行われる。なお、光記録媒体20は保護ケースに入れられている必要はなく裸の状態であってもよい。
この光ピックアップ11として、前記実施の形態1〜3に記載された光ピックアップを適宜用いることができる。
本発明に係る光ピックアップとこれを用いた光情報処理装置は、物体距離の制約、対物レンズシフトによる影響を受けることなく、青色、DVD系は0次回折(不感帯透過)し、CD系は1次回折する収差補正素子と、一枚の基板上にCD収差補正、CD開口制限、DVD収差補正、DVD開口制限の波長選択性での4機能を集積化して、3波長において偏光光学系とこれを用いて各光記録媒体に対し良好なスポットを形成でき、光ピックアップとこれを用いた光情報処理装置に有用である。
本発明の実施の形態1における光ピックアップの概略構成を示す図 本実施の形態1における光記録媒体に集光時の波面収差で(a)は青色、(b)はDVD系、(c)はCD系を示す図 本実施の形態1における物体距離と波面収差の(a)はDVD系光路、(b)はCD系光路での関係を示す図 本実施の形態1における(a)はDVD系光路の有限系、無限系での入射時、(b)はCD系光路の有限系、無限系での入射時、(c)はDVD系光路の無限系入射の補正有無、(d)はCD系光路の無限系入射の補正有無の波面収差を示す図 本実施の形態1における(a)はDVD有限系での対物レンズシフト、(b)はCD有限系の対物レンズシフトと波面収差の関係を示す図 本実施の形態1における波長選択性互換素子の(a)は回折領域、(b)はCD収差補正回折領域の断面形状、(c)はCD開口制限回折領域の断面形状を示す図 本実施の形態1における波長選択性互換素子にCD収差補正回折領域、CD開口制限回折領域を設けた(a)は青色光記録媒体、(b)はDVD系光記録媒体、(c)はCD系光記録媒体の光束の透過特性を示す図 本実施の形態1における回折パターンの(a)は青色、(b)はDVD、(c)はCDの溝深さと透過率の関係を示す図 本実施の形態1における対物レンズの具体的データを示す図 本実施の形態1における図10の数値事例に対応した(a)は青色、(b)はDVD、(c)はCDのレンズ外形形状を示す図 本実施の形態1の他の例である波長選択性互換素子にCD開口制限コート領域を設けた(a)は青色光記録媒体、(b)はDVD系光記録媒体、(c)はCD系光記録媒体の光束の透過特性を示す図 本実施の形態1の他の例である波長の透過特性を示す図 本実施の形態1における別の光ピックアップの概略構成を示す図 本実施の形態1における別の光ピックアップのDVD系、CD系の1つにしたホログラムユニットの概略構成を示す図 本実施の形態1における別の光ピックアップにより発生するコマ収差を示す図 本発明の実施の形態2における光ピックアップの概略構成を示す図 本実施の形態2における波長選択性互換素子にDVD収差補正回折領域を設けた(a)は青色光記録媒体、(b)はDVD系光記録媒体、(c)はCD系光記録媒体の光束の透過特性を示す図 本実施の形態2におけるDVD回折パターンの溝深さと透過率の関係を示す図 本実施の形態2における対物レンズの具体的データを示す図 本実施の形態2における図19の数値事例に対応した(a)は青色、(b)はDVD、(c)はCDのレンズ外形形状を示す図 本実施の形態2における波長選択性互換素子にDVD収差補正位相シフタ領域を設けた(a)は青色光記録媒体、(b)はDVD系光記録媒体、(c)はCD系光記録媒体の光束の透過特性を示す図 本実施の形態2における(a)は波面収差(実線)と位相シフトパターンによる波面の遅れ(破線)、(b)は補正後の波面収差を2次元曲線として示す図 本発明の実施の形態3における光ピックアップの概略構成を示す図 本実施の形態3における波長選択性互換素子にDVD収差補正領域の外周部にDVD開口制限回折領域を設けた(a)は青色光記録媒体、(b)はDVD系光記録媒体、(c)はCD系光記録媒体の光束の透過特性を示す図 本実施の形態3における物体距離と波面収差の(a)はDVD系光路、(b)はCD系光路の関係を示す図 本実施の形態3における物体距離と波面収差の(a)はDVD系光路、(b)はCD系光路での関係を示す図 本実施の形態3における(a)はDVD系光路の有限系、無限系での入射時、(b)はCD系光路の有限系、無限系での入射時の波面収差を示す図 本実施の形態3における(a)はDVD有限系での対物レンズシフト、(b)はCD有限系の対物レンズシフトとの波面収差の関係を示す図 本実施の形態3における対物レンズの具体的データを示す図 本実施の形態3における図29の数値事例に対応した(a)は青色、(b)はDVD、(c)はCDのレンズ外形形状を示す図 本実施の形態3における(a)はDVD系光路の無限系入射の補正有無、(b)はCD系光路の無限系入射の補正有無の波面収差を示す図 本実施の形態3における他の例である波長選択性互換素子にDVD収差補正領域の外周部にDVD開口制限コート領域を設けた(a)は青色光記録媒体、(b)はDVD系光記録媒体、(c)はCD系光記録媒体の光束の透過特性を示す図 本実施の形態3におけるDVD開口制限コート領域に蒸着するダイクロコートの透過率特性を示す図 本発明の実施の形態4における光情報処理装置の概略構成を示す透過斜視図
符号の説明
10 情報記録再生装置
11 光ピックアップ
12 挿入口
13 スピンドルモータ
14 キャリッジ
20 光記録媒体
21 カートリッジ
22 シャッタ
101,201a,211a 半導体レーザ
102,202,212 コリメートレンズ
103 偏光ビームスプリッタ
104 トリクロイックプリズム
105 偏向プリズム
106 1/4波長板
107 波長選択性互換素子
107a CD収差補正回折領域
107b CD開口制限回折領域
107c CD開口制限コート領域
107d DVD収差補正回折領域
107e DVD収差補正位相シフタ領域
107f DVD開口制限回折領域
107g DVD開口制限コート領域
108,108’ 対物レンズ
108b アクチュエータ部
108c 開口部
109a 青色光記録媒体
109b DVD系光記録媒体
109c CD系光記録媒体
110 検出レンズ
111 光束分割手段
112,201c,211c 受光素子
201,211,221 ホログラムユニット
201b,211b.221b ホログラム
203 カップリングレンズ
205 ダイクロイックプリズム

Claims (10)

  1. 波長λ1,λ2,λ3(λ1=405nm、λ2=660nm、λ3=785nm)の3つの光源と、前記各光源の出射光を光記録媒体に集光させるための対物レンズと、波長選択性互換素子とを有し、基板厚t1(λ1),t2(λ2),t3(λ3)(t1≦t2<t3)の各光記録媒体に対して、情報の記録または再生を行う光ピックアップにおいて、
    前記波長選択性互換素子は、波長λ1,λ2の光源光が入射した場合は0次の回折光を出射し、波長λ3の光源光が入射した場合は1次の回折光を出射し、かつ前記対物レンズからの出射光が基板厚t3の光記録媒体に集光した際に発生する球面収差と逆極性の球面収差を発生させる、断面が凹凸形状の第1の回折パターンが形成され、
    前記波長選択性互換素子の第1の回折パターン周辺部に、第2の回折パターンが施され、波長λ1,λ2の光源光が入射した場合は0次の回折光を出射し、波長λ3の光源光が入射した場合は1次の回折光を出射し、かつ前記1次の回折光は、情報の記録または再生に用いられる光ビームによって集光されるスポットにフレア重畳しないように散乱し、
    前記波長選択性互換素子のもう一方の面に形成された第3の回折パターンとして、波長λ1,λ3の光源光が入射した場合は0次の回折光を出射し、波長λ2の光源光が入射した場合は1次の回折光を出射し、かつ対物レンズからの波長λ2の出射光が基板厚t2の光記録媒体上に集光した際に発生する球面収差と逆極性の球面収差を発生させる回折パターンが形成され、
    前記基板厚t2の球面収差を補正する回折パターンの断面形状はN=4レベルの階段形状であり、回折素子の屈折率をn,各段の高さをh、段数を(N−1)、入射光の波長をλ、としたときの条件
    Ψ=2π(n−1)(N−1)・h/λ
    が、λ1のときΨ=12π、λ3のときΨ=πとなる高さhであることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 前記波長λ3の光源光は、波長選択性互換素子に無限系で入射することを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ。
  3. 前記波長選択性互換素子の第1の回折パターンは、波長λ3の光源光が斜め入射したときに光記録媒体上で発生するコマ収差と逆極性のコマ収差成分を球面収差成分に重畳させることを特徴とする請求項1または2記載の光ピックアップ。
  4. 波長λ1,λ2,λ3(λ1=405nm、λ2=660nm、λ3=785nm)の3つの光源と、前記各光源の出射光を光記録媒体に集光させるための対物レンズと、波長選択性互換素子とを有し、基板厚t1(λ1),t2(λ2),t3(λ3)(t1≦t2<t3)の各光記録媒体に対して、情報の記録または再生を行う光ピックアップにおいて、
    前記波長選択性互換素子は、波長λ1,λ2の光源光が入射した場合は0次の回折光を出射し、波長λ3の光源光が入射した場合は1次の回折光を出射し、かつ前記対物レンズからの出射光が基板厚t3の光記録媒体に集光した際に発生する球面収差と逆極性の球面収差を発生させる、断面が凹凸形状の第1の回折パターンが形成され、
    前記波長選択性互換素子の第1の回折パターン周辺部に、第2の回折パターンが施され、波長λ1,λ2の光源光が入射した場合は0次の回折光を出射し、波長λ3の光源光が入射した場合は1次の回折光を出射し、かつ前記1次の回折光は、情報の記録または再生に用いられる光ビームによって集光されるスポットにフレア重畳しないように散乱し、
    前記波長選択性互換素子のもう一方の面に形成された位相シフタ面として、前記位相シフタ面は、波長λ1,λ3に対して2πの略整数倍となる位相差を与え、対物レンズからの波長λ2の出射光が基板厚t2の光記録媒体上に集光した際に発生する球面収差と逆極性の球面収差を発生させる位相シフタパターンが形成されたことを特徴とする光ピックアップ。
  5. 前記波長選択性互換素子のもう一方の面の第3の回折パターン周辺部に、第4の回折パターンが施され、波長λ1,λ3の光源光が入射した場合は0次の回折光を出射し、波長λ2の光源光が入射した場合は1次の回折光を出射し、かつ前記1次の回折光は、情報の記録または再生に用いられる光ビームによって集光されるスポットにフレア重畳しないように散乱されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の光ピックアップ。
  6. 前記波長選択性互換素子のもう一方の面の第3の回折パターン周辺部に、波長選択性コートが施され、前記波長選択性コートは、波長λ1,λ3の光源光は透過し、波長λ2の光源光に対しては反射する透過率特性を有したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ピックアップ。
  7. 前記光源の波長λ1,λ2,λ3(λ1<λ2<λ3)に対して、各波長の実効開口数NA(λ1),NA(λ2),NA(λ3)が、次の条件
    NA(λ1)>NA(λ2)>NA(λ3)
    を満足する対物レンズを用い、かつ前記対物レンズへ入射する各波長の入射光束径φ1,φ2,φ3が、次の条件
    φ1=φ2>φ3
    を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ピックアップ。
  8. 前記光源から出射する光源光の使用波長に応じて、偏光状態を変化させる偏光素子を備え、前記偏光素子が、波長選択性互換素子と一体化されたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の光ピックアップ。
  9. 前記光源は、波長λ2の光源と、波長λ3の光源が同一パッケージに集積され、前記波長λ2の光源は対物レンズと同一光軸上に配置され、前記波長λ3の光源は前記波長λ2の光源と略同一の光軸垂直面内に並列配置されたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の光ピックアップ。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の光ピックアップを用いて、波長λ1,λ2λ3の少なくともいずれか1つの光源光により光記録媒体に対し情報の記録・再生・消去の1以上を行うことを特徴とする光情報処理装置
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