JP4339146B2 - 踏切障害物検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、道路と複数の線路が交差する踏切内の人、車椅子、自転車及び自動車等の障害物を検知する踏切障害物検知装置に関し、特に、隣の線路を通過する列車と障害物との混同を防止する技術に関する。
従来、踏切障害物検知装置として、天候の影響を受け難い、例えばミリ波等の電波を利用したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この踏切障害物検知装置は、障害物検知領域の対向する隅部にそれぞれセンサ部を設けると共に、各センサ部に対して障害物検知領域を挟んで対面配置してそれぞれ反射板を設け、センサ部から例えばミリ波等の電波を障害物検知領域に送信し、前記反射板以外からの反射電波を受信すると、障害物有りと判定する。また、反射板からの反射電波を受信したときは、この受信電波に基づいてセンサ部が正常か否か自己診断を行う。
特開2001−325690号公報
しかしながら、従来の踏切障害物検知装置は、道路と複数の線路が交差する複線区間の踏切で次のような問題があった。
これについて図8に基づいて説明する。
図8において、踏切1は、道路2と例えば2本の線路3a,3bが交差しており、遮断桿4a,4bを有する遮断機5a,5bが設けられている。また、踏切障害物検知装置のセンサ部6a,6b及び反射板7a,7bがそれぞれ図示のように配置されているものとする。8a,8bは、線路3a,3b上を走行する列車の車体がそれ以上外方に出っ張らないという建築限界線を示す。
従来の踏切障害物検知装置の場合、センサ部6a(又は6b)から送信された電波が、先に進入した隣の線路3b(又は3a)の列車で反射され、その反射電波をセンサ部6a(又は6b)が受信すると、その列車を踏切内の障害物と見なしてしまう。これを避けるため、各センサ部6a,6bの電波の各送信範囲を図示のA,Bの範囲に制限することが考えられる。しかし、この場合、図の斜線で示すような障害物を検知できない死角領域Cが生じる。
従って、従来では死角領域Cが生じないように各センサ部6a,6bの電波の送信範囲A,Bを対向するセンサ部付近まで広げた場合には、例えば各線路3a,3bに沿ってループコイルを敷設し、このループコイルで隣の線路3b(又は3a)の列車が踏切1に進入したことを検知し、この検知信号をセンサ部6a(又は6b)側に送信することにより、センサ部6aの通過列車検知に基づく検知出力を無効にして隣の線路3b上の列車を障害物と認識しないような処理(以下、通過列車誤検知防止処理とする)が必要であった。
本発明は前記問題点に着目してなされたもので、通過列車誤検知防止処理を行うことなく、受信電波の信号処理情報により、隣の線路の通過列車と障害物との混同を防止できる踏切障害物検知装置を提供することを目的とする。
このため請求項1の発明は、道路と複数の線路とが交差する踏切内の障害物を検知する踏切障害物検知装置であって、前記踏切内の予め設定した検知エリアに電波を送信し物体からの反射電波を受信するセンサ部と、前記道路を挟んで前記センサ部と対面し前記センサ部からの送信電波を反射する反射板と、前記センサ部で受信した反射電波の信号処理情報に基づいて前記物体が検知エリア内か否かを判定し、検知エリア内のときに障害物と判定し、検知エリア外のときに障害物でないと判定すると共に、前記反射板からの反射電波に基づいて前記センサ部の動作の自己診断を行う論理処理部と、を備え、前記センサ部が、前記検知エリアにそれぞれ方向を異ならせて電波を送信する複数のアンテナを有し、各アンテナに対して少なくとも1つ前記反射板を対面配置し、前記論理処理部は、これら反射板のうちの前記検知エリア外に設けた反射板と検知エリア境界との間の物体を検知したとき、検知した物体を仮想反射板と見なし当該物体からの反射電波に基づいて前記自己診断を行う構成とした。
かかる構成では、センサ部から検知エリアに電波を送信し、物体からの反射電波を受信する。論理処理部は、受信した反射電波の信号処理情報に基づいて物体が検知エリア内か否かを判定し、物体が検知エリア外であると判定したときは、障害物でないと判定する。また、反射板からの反射電波に基づいてセンサ部の自己診断がなされるので、障害物検知装置の信頼性を向上できるようになる。そして、アンテナが対応する反射板からの反射電波が受信できない場合でも、障害物でないと判定した物体からの反射電波を利用して自己診断が可能になる。
具体的には、前記論理処理部は、請求項2のように、前記反射電波に基づいて前記センサ部から前記物体までの距離を算出し、該算出距離と予め記憶したセンサ部から検知エリア境界までの距離情報とを比較して前記物体が検知エリア内か否かを判定する構成である。
かかる構成では、反射電波に基づいて算出した距離値が、予め記憶したセンサ部から検知エリア境界までの距離より遠ければ、物体は検知エリア外と判定する。
求項のように、前記論理処理部は、検知エリア外に設けた反射板と検知エリア境界との間の物体を検知したとき、物体からの反射電波と共に物体からのID情報を受信したときに前記仮想反射板と見なす構成とするとよい。
かかる構成では、ID情報を受信したときに仮想反射板と見なすようにすれば、例えば作業員にIDタグ等を装備させることで、ID情報を受信したときに作業員と判断して仮想反射板として利用し、ID情報を受信しないときには予期しない侵入物体有りとするようにできる。
請求項のように、前記踏切内の道路と複数の線路を含む略四辺形領域の一方の対角隅部近傍にそれぞれ前記センサ部を配置し、各センサ部が担当する前記検知エリアの、前記道路と交差する方向の検知エリア境界を、両線路間に設定する構成とするとよい。
かかる構成では、隣の線路の列車からの反射電波は、検知エリア外からの反射電波であり、障害物なしの判定となる。
請求項のように、前記各センサ部が、それぞれの前記担当検知エリアにそれぞれ方向を異ならせて電波を送信する複数のアンテナを有する構成のとき、隣の線路方向に電波を送信するアンテナに対面させて、前記隣の線路より遠方に送信電波を反射する反射板を設置する構成とするとよい。
かかる構成では、検知エリアに対して物体検知のできない死角エリアが生じないような電波の送信範囲を設定できると共に、反射板からの反射電波に基づいた自己診断が全てのアンテナに対して行えるようになる。
以上説明したように本発明の踏切障害物検知装置によれば、物体からの反射電波の信号処理情報に基づいて物体が検知エリア外であるときには、障害物と判定しない構成としたので、例えば、踏切が複数の線路が存在する複線区間であるような場合に、センサ部の検知エリアを一方の線路側だけを含むように設定することで、隣の線路の通過列車を検知した場合でも障害物と見なすことがない。従って、隣の線路の通過列車検知出力を無効とするための通過列車誤検知防止処理が不要となり、障害物検知装置の構成を簡素化できる。
また、検知エリアにそれぞれ方向を異ならせて電波を送信する複数のアンテナをセンサ部に備えた踏切障害物検知装置において、従来設置できなかった、隣の線路方向に電波を送信するアンテナの自己診断用反射板を、設置することが可能となり、更に、アンテナが対応する反射板からの反射電波が受信できない場合でも、障害物でないと判定した物体からの反射電波を利用して自己診断が可能になるので、この種の踏切障害物検知装置の信頼性を向上できる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明による踏切障害物検知装置の実施形態を示す構成概要図である。尚、図8の従来と同一要素には同一符号を付してある。
本実施形態の踏切障害物検知装置は、踏切1内の障害物検知領域内の人、車椅子、自転車及び自動車等の障害物の有無を検知するもので、センサ部11a,11bと、反射板12a1〜12a5,12b1〜12b5と、制御論理部13とを備える。
図1において、踏切1は、道路2と複数、例えば2本の線路3a(上り方向),3b(下り方向)とが同一平面上で交差しており、遮断棹4a,4bを有する遮断機5a,5bが設けられている。
前記センサ部11a,11bは、それぞれ担当の検知エリアK1,K2に対して例えばミリ波帯の電波を送信し、踏切1内の例えば障害物41,侵入物42或いは列車43等の物体からの反射電波を受信するものである。センサ部11a,11bは、図1に示すように、遮断機5a,5bの遮断棹4a,4bの内側且つ建築限界線8a,8bの外側で、道路2を挟んで斜めの対角方向に2つ一組で配置され、それぞれの検知エリアK1,K2に送信電波を送信するようになっている。
ここで、センサ部11aの担当する検知エリアK1は、遮断機5aの内側から隣の線路3bの建築限界線8bまでの、線路3aと道路2を含んだ略四辺形領域(図中、2点鎖線で示す)に設定し、センサ部11aを、図1に示すように検知エリアK1の遮断機5a側隅部近傍に配置する。また、センサ部11bの担当する検知エリアK2は、前記検知エリアK1と一部重複し、遮断機5bの内側から隣の線路3aの建築限界線8aまでの、線路3bと道路2を含んだ略四辺形領域に設定し、センサ部11bを、図1に示すように検知エリアK2の遮断機5b側隅部近傍に配置する。
前記反射板12a1〜12a5は、図1に示すように、道路2を挟んでセンサ部11aと対向するように設けられる。この反射板12a1〜12a5は、センサ部11aの後述する各アンテナ22a〜22eの送信電波を対応するアンテナ22a〜22eに向けて反射するものである。反射板12a1は、検知エリアK1内の遮断桿4aと建築限界線8aとの間に設けられ、反射板12a2,12a3は、共に線路3aと3bの間の建築限界線8aと8bの外側で、反射板12a2は検知エリアK1外に、反射板12a3は検知エリアK1内に設けられている。また、反射板12a4,12a5は、共に検知エリアK1外で、反射板12a4は、隣の線路3bを越えた建築限界線8bの外側に設けられ、反射板12a5は、遮断桿4bの外側に設けられている。
前記反射板12b1〜12b5は、図1に示すように、道路2を挟んでセンサ部11bと対向するように設けられる。この反射板12b1〜12b5は、センサ部11bの各アンテナからの送信電波を対応するアンテナに向けて反射するもので、反射板12b1は、検知エリアK2内の遮断桿4bと建築限界線8bとの間に設けられ、反射板12b2,12b3は、共に線路3aと3bの間の建築限界線8aと8bの外側で、反射板12b2は検知エリアK2外に、反射板12b3は検知エリアK2内に設けられている。また、反射板12b4,12b5は、共に検知エリアK2外で、反射板12b4は、隣の線路3aを越えた建築限界線8aの外側に設けられ、反射板12b5は、遮断桿4aの外側に設けられている。
前記制御論理部13は、センサ部11a,11bに接続され、各センサ部11a,11bの動作を制御すると共に、各センサ部11a,11bにおいて受信した反射電波に基づいて生成される信号処理情報を用いて、図6のフローチャートに示すように、踏切1内の各検知エリアK1,K2内の障害物の有無及び踏切1内の各検知エリアK1,K2外に侵入した侵入物の有無を判定する。また、センサ部11a,11bから伝送される反射電波の受信情報に基づいて、センサ部11a,11bの診断を行う自己診断機能を備えるもので、センサ部の近傍又は所定の電気機器室等に設けられる。
具体的には、制御論理部13は、反射電波の受信に基づいてセンサ部11a,11bから送信される物体までの距離情報と、予め記憶したセンサ部11a,11bから物体検知方向の検知エリアK1,K2境界までの距離情報とを比較し、比較結果により物体が検知エリアK1,K2内か否かを判断し、検知エリアK1,K2外であれば障害物でないと判断する。また、検知エリアK1,K2外の物体を検知した場合でも、予め記憶したID情報が受信されていれば、例えば作業員と判断して仮想反射板とし、その時の受信情報を自己診断に利用し、ID情報を受信しないときには予期しない侵入物体と判断する。従って、制御論理部13は、論理処理部の機能を備えるものであり、検知エリアK1,K2の境界距離データ及び予め登録されたID情報が記憶されている。
そして、制御論理部13から出力される障害物や侵入物の有無判定結果及び自己診断結果は、例えば鉄道交通システムの運行制御を行う図示しない地上制御装置へ送出され、踏切道の遮断機の開閉や列車の運行停止等の制御に用いられる。
次に、図2に前記センサ部11a,11bの具体的な構成例を示し説明する。尚、センサ部11a,11bは、同一構成であるので、ここではセンサ部11aについて説明する。
図2において、本実施形態のセンサ部11aは、例えばFM−CW方式の測距機能を備えるもので、送受信部20と、信号処理部30とを備える。
前記送受信部20は、例えばミリ波帯に選択した所定の周波数帯で図3に示すように周波数変調された鋸波(又は三角波)の信号を送信する一方、物体からの反射電波を受信するものであり、信号処理部30からの変調制御信号に基づいて鋸波(又は三角波)の信号を生成する送信部21と、該送信部21で生成した信号を信号処理部30の切換制御信号により前述した例えば5つのアンテナ22a〜22eを選択的に切換えるアンテナ切換部23と、鋸波(又は三角波)の信号を電波として外部に送信すると共に障害物からの反射電波を受信する前記アンテナ22a〜22eと、該アンテナ22a〜22eで受信した受信信号と送信部21から入力した送信信号とに基づいて距離情報及び速度情報を含むビート信号を生成する受信部24とを備えて構成されている。尚、アンテナ数は、5つに限定されるものではないが、アンテナ数が多いほど、検知エリアK1,K2内を緻密に監視でき、しかも、電波の無駄な放射領域を少なくできる。
また、信号処理部30は、センサ部11aと物体との間の距離を算出すると共に送受信部20を制御するものであり、送受信部20の受信部24から入力したビート信号をA/D変換するA/D変換部31と、該A/D変換部31の出力信号を処理してセンサ部11aと物体との間の距離を算出する処理部32と、該処理部32から得た電圧をD/A変換し、その出力信号を送受信部20の送信部21に送出して送信部21で生成される送信信号の変調制御をするD/A変換部33とを備えている。また、処理部32は、送受信部20のアンテナ切換部23に切換制御信号を出力して所定の時間間隔で5つのアンテナ22a〜22eを切換るように制御する。
次に、センサ部11a,11bによる障害物の距離測定動作を、図4と図5を参照して説明する。尚、距離測定動作はセンサ部11a,11bにおいて同様に行われるので、ここでは、センサ部11aの動作について説明する。
先ず、送受信部20の受信部24では、送信信号S1の一部と受信信号S2がミキシングされる。このとき、例えばセンサ部11aと物体間の距離がR1である場合、図4(a)上段に示すように、受信信号S2は、送信信号S1に対して時間τ1=2R1/c(cは光速)だけ遅れる。この場合、受信部24で生成されるビート信号の周波数は、同図(a)中段及び下段に示すようにfb1となる。一方、センサ部11aと物体間の距離R2が距離R1よりも遠い場合には、同図(b)上段に示すように、送信信号S1に対する受信信号S2の遅延時間はτ2=2R2/cとなり、(a)の場合よりも遅れる。従って、この場合に受信部24で生成されるビート信号の周波数は、同図(b)中段及び下段に示すようにfb2となり、上記fb1よりも高い周波数として現れる。
次に、処理部32においては、送受信部20の受信部24から伝送されるビート信号をディジタル処理、例えばFFT(高速周波数変換)処理することにより、センサ部11aと物体との間の距離に応じて、図5に示すような周波数解析結果が得られる。例えば物体までの距離がR1の場合には、周波数fb1にメインローブを有する周波数特性が得られ、距離がR2の場合には、周波数fb2にメインローブを有する周波数特性が得られる。処理部32は、予め距離とメインローブの周波数との相関データを記憶しており、処理部32においてFFT処理して得られたメインローブの周波数からセンサ部11aと物体間の距離を算出することができる。
次に、図6のフローチャートに基づいてセンサ部11a,11bにおける信号処理部30の処理部32の動作について説明する。尚、センサ部11a,11bの動作は同じであり、以下ではセンサ部11a側を例に説明する。
ステップ1(図中S1で示し、以下同様とする)で、アンテナ切換部23を制御してアンテナを選択し、送信部21を制御して送信電波を発生する。これにより、選択されたアンテナの指向範囲で検知エリアK1に電波を放射し、物体があれば物体からの反射電波が受信され、物体が存在しなければ対応する反射板からの反射電波がアンテナで受信される。このようにして受信データを収集する。
ステップ2では、ステップ1の動作で受信した受信電波に基づいてFFT処理を実行する。
ステップ3では、FFT処理によって得られた全ての周波数特性に基づいて、予め記憶されている周波数と距離との対応データを元に全ての検知物体までの距離を算出する。
ステップ4では、ステップ3で算出した全距離データに基づいて、反射板からの反射電波があるか否かを判定する。これは、センサ部11aの各アンテナ22a〜22eと対応する反射板12a1〜12a5までの各距離データが予め記憶されており、選択したアンテナと対応する反射板の距離データを抽出し、抽出した反射板距離データと全ての算出距離データを照合し、一致する算出距離データがあるか否かを判定する。一致する算出距離データがあれば、判定はYESとなり後述のステップ10に進み自己診断を実行する。一致する算出距離データがなければ判定はNOとなりステップ5に進む。
ステップ5では、検知エリアK1外の物体があるか否かを判定する。これは、センサ部11aから各アンテナ22a〜22eの電波放射範囲に含まれる検知エリア境界までの各距離データが予め記憶されており、選択したアンテナと対応する検知エリア境界距離データを抽出し、抽出した検知エリア境界距離データと全ての算出距離データを比較し、(算出距離データ)>(検知エリア境界距離データ)となる算出距離データがあれば、判定はYESとなりステップ6に進む。
ステップ6では、ID情報を受信したか否かを判定する。これは、ステップ5で検知エリアK1外に検知物体ありと判定した場合、踏切1付近で作業を行っている鉄道作業員と他の予期しない侵入物とを識別する必要がある。このため、作業員にはIDタグを装備させる(例えばヘルメット等にIDタグを装着)。従って、ID情報が受信されれば、図1に示す侵入物42は作業員と判断し、判定はYESとなりステップ8に進む。ID情報が受信されなければ、図1に示す侵入物42は予期しない物体である判断して判定はNOとなり、ステップ7に進み侵入物ありとし、ステップ8に進む。
ステップ8では、最初の物体か否かを判定する。最初の物体であれば判定はYESとなりステップ9に進み、この物体を仮想反射板に設定し、ステップ10の自己診断を実行する。最初の物体でなければ判定はNOとなりステップ5に戻る。
ステップ10では、ステップ4で反射板ありと判定すれば反射板からの反射電波の受信情報により、ステップ4で反射板なしと判定すればステップ9の仮想反射板に設定した最初の検知物体からの反射電波の受信情報により、センサ部11aの動作が正常か否かの自己診断を実行する。自己診断終了後は、ステップ5に戻る。そして、2つ目以降の検知物体について、ステップ5の判定がNOとなるまで、ステップ5〜ステップ8の動作を繰返し、判定がNOになればステップ11に進む。
ステップ11では、ステップ5でNOと判定された算出距離データに関して、検知エリアK1内の物体か否かを判定する。これは、ステップ5と同様にして予め記憶されている選択アンテナと対応する検知エリア境界距離データを抽出し、抽出した検知エリア境界距離データとステップ5でNOと判定された算出距離データを比較する。図1に示すように障害物41があれば、(算出距離データ)≦(検知エリア境界距離データ)となる算出距離データが存在し、判定はYESとなりステップ12に進み、障害物有りとしてステップ13に進む。判定がNOであればステップ12を飛び越えてステップ13に進む。
ステップ13では、以上の処理動作に基づく検出結果(障害物、侵入物、自己診断データ)を制御論理部13に送信する。
ステップ14では、アンテナを切換え制御し、各アンテナ22a〜22eについてステップ1〜ステップ14の動作を繰返す。
以上の動作は、センサ部11bでも同時に実行され、踏切1における、検知エリアK1,K2内の障害物41及び予期しない侵入物42の検知動作が行われ、制御論理部13に検知結果が送信される。
次に、各センサ部11a,11bからの検知結果に基づく制御論理部13の動作を図7のフローチャートに従って説明する。
ステップ21では、図6の動作によって得られたセンサ部11a,11bからのデータを収集する。ここで、少なくとも侵入物に関しては、検知したアンテナ位置と対応付けて記憶しておき、どの方向の侵入物かが判るようにしてある。
ステップ22では、ステップ21で収集したデータに基づいて障害物があるか否かを判定する。判定がNOであればステップ23に進む。
ステップ23では、同様にして侵入物ありか否かを判定し、YESであればステップ24に進む。
ステップ24では、隣の線路3b,3aの列車進入情報が入手されているか否かを判定する。ここで、センサ部11aで検知された侵入物であれば線路3bの列車進入情報であり、センサ部11bで検知された侵入物であれば線路3aの列車進入情報である。
ステップ25では、侵入物が列車か否かを判定する。ここで、図1の反射板12a4や12a5と対面するセンサ部11aのアンテナで検知した侵入物があった場合に、隣の線路3bの列車進入情報が入手されていれば、侵入物は列車43と判定する。尚、この際に、線路3bの列車進入情報でセンサ部11b側は検知動作が停止される。同様にして、図1の反射板12b4や12b5と対面するセンサ部11bのアンテナで検知した侵入物があった場合に、隣の線路3aの列車進入情報が入手されていれば、侵入物は線路3a上の列車と判定し、この場合も、線路3aの列車進入情報でセンサ部11a側は検知動作が停止される。侵入物が列車でないと判定した場合は、ステップ26に進む。
ステップ26では、ステップ22でYES判定となった場合や、ステップ25でNO判定となった場合に、その障害物や侵入物情報を図示しない地上制御装置に送信し、例えば列車停止制御等を実行する。ステップ23で侵入物なしと判定した場合やステップ25で列車と判定した場合は、各センサ部11a,11bで新たに収集したデータについてステップ21〜26の動作を繰り返し実行する。
かかる本実施形態の構成によれば、物体までの距離情報に基づいて、その物体が検知エリア内か検知エリア外かを判断し、検知エリアK1,K2内であれば障害物と見なし、検知エリア外K1,K2であれば、その時の検知方向、隣の列車進入情報及びID情報から作業者か、隣の線路の列車か、或いは、予期しない侵入物かを見分けることが可能である。しかも、障害物が検知不能な死角領域を生じることなく通過列車誤検知防止処理が不要となり、装置の簡素化が図れると共に、踏切障害物検知装置の信頼性及び検知能力が向上し、延いては、踏切1における安全性が向上する。また、本実施形態の方向を固定した複数のアンテナを備える構成の踏切障害物検知装置でも、全てのアンテナに対面させて反射板を設置することができ、各アンテナの自己診断機能が可能である。
本発明に係る踏切障害物検知装置の一実施形態を示す構成概要図 センサ部の概略構成を示すブロック図 センサ部から送信される電波のFM−CW波の説明図 センサ部の送受信部で生成されるビート波の説明図 信号処理部におけるFFT処理による周波数解析結果の説明図 信号処理部内の処理部の動作を説明するフローチャート 制御論理部の動作を説明するフローチャート 従来の問題点の説明図
符号の説明
1 踏切
2 道路
3a,3b 線路
11a,11b センサ部
12a1〜12a5,12b1〜12b5 反射板
13 制御論理部
20 送受信部
21 送信部
22a〜22e アンテナ
23 アンテナ切換部
24 受信部
30 信号処理部
32 処理部
41 障害物
42 侵入者
43 列車
K1,K2 検知エリア

Claims (5)

  1. 道路と複数の線路とが交差する踏切内の障害物を検知する踏切障害物検知装置であって、
    前記踏切内の予め設定した検知エリアに電波を送信し物体からの反射電波を受信するセンサ部と、
    前記道路を挟んで前記センサ部と対面し前記センサ部からの送信電波を反射する反射板と、
    前記センサ部で受信した反射電波の信号処理情報に基づいて前記物体が検知エリア内か否かを判定し、検知エリア内のときに障害物と判定し、検知エリア外のときに障害物でないと判定すると共に、前記反射板からの反射電波に基づいて前記センサ部の動作の自己診断を行う論理処理部と、
    を備え
    前記センサ部が、前記検知エリアにそれぞれ方向を異ならせて電波を送信する複数のアンテナを有し、各アンテナに対して少なくとも1つ前記反射板を対面配置し、前記論理処理部は、これら反射板のうちの前記検知エリア外に設けた反射板と検知エリア境界との間の物体を検知したとき、検知した物体を仮想反射板と見なし当該物体からの反射電波に基づいて前記自己診断を行う構成としたことを特徴とする踏切障害物検知装置。
  2. 前記論理処理部は、前記反射電波に基づいて前記センサ部から前記物体までの距離を算出し、該算出距離と予め記憶したセンサ部から検知エリア境界までの距離情報とを比較して前記物体が検知エリア内か否かを判定する構成である請求項1に記載の踏切障害物検知装置。
  3. 前記論理処理部は、検知エリア外に設けた反射板と検知エリア境界との間の物体を検知したとき、物体からの反射電波と共に物体からのID情報を受信したときに前記仮想反射板と見なす構成とした請求項1又は2に記載の踏切障害物検知装置。
  4. 前記踏切内の道路と複数の線路を含む略四辺形領域の一方の対角隅部近傍にそれぞれ前記センサ部を配置し、各センサ部が担当する前記検知エリアの、前記道路と交差する方向の検知エリア境界を、両線路間に設定した請求項1〜のいずれか1つに記載の踏切障害物検知装置。
  5. 前記各センサ部が、それぞれの前記担当検知エリアにそれぞれ方向を異ならせて電波を送信する複数のアンテナを有する構成のとき、隣の線路方向に電波を送信するアンテナに対面させて、前記隣の線路より遠方に送信電波を反射する反射板を設置する構成である請求項に記載の踏切障害物検知装置。
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