JP4338751B2 - 静電動作装置 - Google Patents

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Description

本発明は、静電動作装置に関し、特に、エレクトレット部材を備える静電動作装置に関する。
従来、エレクトレット部材を備える静電誘導型発電装置などの静電動作装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、電極が所定の間隔を隔てて複数形成された第1基板と、電荷保持材料であるエレクトレット膜が所定の間隔を隔てて複数形成された第2基板とを備える発電機(静電誘導型発電装置)が開示されている。この第1および第2基板は、互いに所定の距離を隔てて対向するように設けられているとともに、負荷を介して互いに電気的に接続されている。また、上記特許文献1に開示された静電誘導型発電装置では、第1および第2基板を互いに相対的に振動させることにより、電極と対向する領域に位置するエレクトレット膜の面積を増減させることによって、エレクトレット膜に蓄積された電荷により電極に誘導される電荷量を変化させて、その変化分を電流として負荷に対して出力(発電)するように構成されている。
特開2006−180450号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来の発電機では、第1基板および第2基板を振動させる場合、第1基板と第2基板とが負荷を介して互いに電気的に接続されている分、互いの基板に対する相対的な移動量が制限される。このため、電極に対して移動するエレクトレット膜の面積の増減が制限されるので、発電機の発電効率を向上させるのが困難であるという問題点がある。つまり、従来では、発電機などの静電動作装置において、運動エネルギと電気エネルギとの変換効率を向上させることが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、運動エネルギと電気エネルギとの変換効率を向上させることが可能な静電動作装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における静電動作装置は、第1電極および第2電極を含み、第1電極および第2電極が少なくとも基板上で互いに電気的に分離された状態で設置される第1基板と、エレクトレット部材を含む第2基板とを備え、第1基板および第2基板は、間隔を隔てて対向するように設けられるとともに、互いに相対的に移動可能なように構成され、第1電極および第2電極の少なくとも一方は、エレクトレット部材と容量結合するように構成されている。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明では、本発明による静電動作装置の一例として、エレクトレット部材を備える静電誘導型発電装置について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による静電誘導型発電装置の構造を示した断面図である。図2〜図5は、図1に示した第1実施形態による静電誘導型発電装置を説明するための図である。まず、図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態による静電誘導型発電装置1の構造について説明する。
この第1実施形態による静電誘導型発電装置1は、図1に示すように、収納部10aが形成された下側筐体10と、収納部10aを塞ぐように下側筐体10の上面に取り付けられた上側筐体20と、ブリッジ整流回路30(図4参照)とを備えている。また、静電誘導型発電装置1には、静電誘導型発電装置1によって駆動される負荷2(図4参照)が接続されている。
また、静電誘導型発電装置1の下側筐体10の収納部10aには、図1および図2に示すように、一対のバネ部材11(図2参照)と、一対のバネ部材11によりX方向(図2参照)に移動可能に構成されたガラスまたはシリコン基板などからなる可動基板12と、可動基板12をガイドするためのガイド部13と、可動基板12の位置を規制するためのスペーサ14および15(図1参照)とが設けられている。バネ部材11は、それぞれ、収納部10aのX方向の内側面と可動基板12との間に配置されている。また、可動基板12は、約600μmの厚みを有する。ガイド部13およびスペーサ14は、収納部10aの矢印Y方向の内側面に沿ってX方向に延びるように設けられている。また、ガイド部13は、収納部10aの底面に設けられている。また、スペーサ14は、可動基板12のY方向の位置を規制する機能を有するとともに、ガイド部13上に設けられている。スペーサ15は、可動基板12のZ方向(図1参照)の位置を規制する機能を有する。
静電誘導型発電装置1の上側筐体20は、図1に示すように、可動基板12と対向するように設けられたガラスまたはシリコン基板などからなる固定基板21(図3参照)と、可動基板12をガイドするためのガイド部22とを含んでいる。固定基板21には、スペーサ15と対応する領域に、可動基板12のZ方向の位置を規制する機能を有するスペーサ23が設けられている。これにより、可動基板12と固定基板21とが所定の間隔を隔てて配置されるように構成されている。また、ガイド部22は、ガイド部13と対向するように、収納部10aのY方向の内側面に沿ってX方向(図2参照)に延びるように設けられている。
ここで、第1実施形態では、図2および図4に示すように、下側筐体10に設けられた可動基板12の固定基板21側の主表面12aの全面にわたって、エレクトレット部材121が形成されている。エレクトレット部材121は、約2.4μmの厚みを有するとともに、熱酸化法により形成されたSiOからなる。また、エレクトレット部材121には、後述する絶縁膜122が形成されていない領域に対応する領域(電荷保持部121a)に負電荷が蓄積されている。なお、電荷保持部121aは、本発明の「第3電極」の一例である。
また、エレクトレット部材121の主表面上には、図4に示すように、X方向に所定の間隔(たとえば、約1mm)を隔てて複数の絶縁膜122が形成されている。この絶縁膜122は、HDP−CVD(High Density Plasma Chemical Vapor Deposition)法により形成されたSiOからなる。また、絶縁膜122は、約1mmの幅と、約2μmの厚みとを有する。また、絶縁膜122は、後述する導電層123をエレクトレット部材121と離間させるために設けられており、エレクトレット部材121に蓄積された負電荷が導電層123に流出するのを抑制する機能を有する。なお、導電層123は、本発明の「第4電極」の一例である。
また、第1実施形態では、複数の絶縁膜122上には、それぞれ、Alなどからなる導電層123が形成されている。この導電層123は、約0.3μmの厚みを有する。また、複数の導電層123は、それぞれ、連結部123a(図2参照)により連結されるとともに、連結部123aの部分は接地されている。また、エレクトレット部材121の主表面上には、絶縁膜122および導電層123を覆うように電荷流出抑制膜124が形成されている。この電荷流出抑制膜124は、約0.3μmの厚みを有するとともに、MSQ(Methyl Silses Quioxane:メチルシルセスキオキサン)などからなる。また、電荷流出抑制膜124は、エレクトレット部材121に蓄積された負電荷が表面から流出するのを抑制するために設けられている。また、電荷流出抑制膜124は、後述する集電電極211および212の表面(下面)から距離D(たとえば、約30μm)を隔てて配置されている。
また、第1実施形態では、図3に示すように、固定基板21の可動基板12側の主表面21a(図4参照)には、AlまたはTiなどからなる平面的に見て櫛形状を有する集電電極211および212が形成されている。なお、固定基板21は、本発明の「第1基板」の一例である。集電電極211は、X方向に所定の間隔を隔てて、Y方向に延びるように形成された複数の集電部211aと、複数の集電部211aの一方端部を連結するとともに、X方向に延びるように形成された連結部211bとを有する。なお、集電電極211は、本発明の「第1電極」の一例であり、集電部211aは、本発明の「第1電極部」の一例である。また、この集電部211aは、図4に示すように、約100μm〜約1000μmの幅W1と、約3μm〜約5μmの厚みとを有する。また、集電電極212は、X方向に所定の間隔を隔てて、Y方向に延びるように形成された複数の集電部212aと、複数の集電部212aを集電電極211の連結部211b側と反対側の一方端部で連結するとともに、X方向に延びるように形成された連結部212bとを有する。なお、集電電極212は、本発明の「第2電極」の一例であり、集電部212aは、本発明の「第2電極部」の一例である。また、この集電部212aは、図12に示すように、約100μm〜約1000μmの幅W2と、約3μm〜約5μmの厚みとを有する。また、集電電極211の集電部211aと集電電極212の集電部212aとは、約10μm〜約100μmの間隔L1を隔てて交互に設けられている。
また、ブリッジ整流回路30は、図4に示すように、発電された電力を整流するために設けられているとともに、配線41を介して固定基板21の集電電極211と電気的に接続されている。また、ブリッジ整流回路30は、配線40を介して、固定基板21の集電電極212と電気的に接続されている。また、ブリッジ整流回路30には、静電誘導型発電装置1によって発電された電力により駆動される負荷2が配線42および43を介して接続されている。また、負荷2は、接地されている。
また、ブリッジ整流回路30は、4つのダイオード31〜34を含んでいる。具体的には、ダイオード31のアノードは、ダイオード34のカソードと接続されているとともに、配線41と接続されている。また、ダイオード31のカソードは、ダイオード33のカソードと接続されているとともに、配線42を介して負荷2と接続されている。また、ダイオード32のアノードは、ダイオード34のアノードと接続されているとともに、配線43を介して負荷2と接続されている。また、ダイオード32のカソードは、ダイオード33のアノードと接続されているとともに、配線40と接続されている。また、ダイオード33は、アノードが配線40と接続されているとともに、カソードが配線42を介して負荷2と接続されている。また、ダイオード34は、アノードが配線43を介して負荷2と接続されているとともに、カソードが配線41と接続されている。
ここで、第1実施形態では、静電誘導型発電装置1は、図4に示すように、固定基板21の集電部211aが可動基板12の導電層123と対応する領域に位置する場合には、固定基板21の集電部212aが可動基板12の導電層123が形成されていない領域(エレクトレット部材121の部分(電荷保持部121a))と対応する領域に位置するように構成されている。また、この際、固定基板21の集電部212aには、対向する位置にある電荷保持部121aに保持されている負電荷によって正電荷が誘導されるとともに、正電荷が誘導された集電部212aと負電荷が保持された電荷保持部121aとの間で容量結合されるように構成されている。一方で、固定基板21の集電部211aには、集電部211aと負荷2および整流回路30を介して接続された集電部212aに誘導された正電荷により、負電荷が誘導される。そして、負電荷が誘導された集電部211aと接地された導電層123との間で容量結合されるように構成されている。
また、第1実施形態では、静電誘導型発電装置1は、図5に示すように、固定基板21の集電部211aが可動基板12の導電層123が形成されていない領域(電荷保持部121a)と対応する領域に位置する場合には、固定基板21の集電部212aが可動基板12の導電層123と対応する領域に位置するように構成されている。また、この際、固定基板21の集電部211aには、対向する位置にある電荷保持部121aに保持されている負電荷によって正電荷が誘導されるとともに、正電荷が誘導された集電部211aと負電荷が保持された電荷保持部121aとの間で容量結合されるように構成されている。一方、固定基板21の集電部212aには、集電部212aと負荷2および整流回路30を介して接続された集電部211aに誘導された正電荷により、負電荷が誘導される。そして、負電荷が誘導された集電部212aと接地された導電層123との間で容量結合されるように構成されている。
次に、図4および図5を参照して、本発明の第1実施形態による静電誘導型発電装置1の発電動作について説明する。
まず、図4に示すように、可動基板12の電荷保持部121aと固定基板21の集電部212aとが対向するとともに、可動基板12の導電層123と固定基板21の集電部211aとが対向する際、固定基板21の集電部212aに正電荷が誘導されるとともに、固定基板21の集電部211aに負電荷が誘導される。このとき、電荷保持部121aと集電部212aとが容量結合される。つまり、電荷保持部121aと集電部212aとの間にキャパシタが形成されることにより、集電部212aに誘導された正電荷の電位が定まる。また、同様に、導電層123と集電部211aとが容量結合されることにより、導電層123と集電部211aとの間にキャパシタが形成されるので、集電部211aに誘導された負電荷の電位が定まる。以上により、集電部212aおよび211a間に電位差が発生し、集電部212aからブリッジ整流回路30に対して矢印A方向の電流が流れる。そして、整流が行われて負荷2に矢印B方向の電流が出力される。具体的には、ダイオード33、配線42、負荷2、配線43およびダイオード34の順に電流が流れる。
その後、図5に示すように、可動基板12が移動すると、可動基板12の電荷保持部121aと固定基板21の集電部211aとが対向するとともに、可動基板12の導電層123と固定基板21の集電部212aとが対向する。この際、固定基板21の集電部211aに正電荷が誘導されるとともに、固定基板21の集電部212aに負電荷が誘導される。そして、電荷保持部121aと集電部211aとが容量結合されるとともに、導電層123と集電部212aとが容量結合される。これにより、上記と同様に、集電部211aに誘導された正電荷の電位が定まるとともに、集電部212aに誘導された負電荷の電位が定まることにより、集電部211aおよび212a間に電位差が発生する。そして、集電部211aからブリッジ整流回路30に対して矢印C方向の電流が流れる。そして、ブリッジ整流回路30により整流が行われて負荷2に矢印B方向の電流が出力される。具体的には、ダイオード31、配線42、負荷2、配線43およびダイオード32の順に電流が流れる。
また、上記動作が繰り返し行われることにより、発電が継続して行われる。
第1実施形態では、上記のように、可動基板12および固定基板21を間隔を隔てて対向するとともに互いに相対的に移動可能なように構成し、集電電極211の集電部211aおよび集電電極212の集電部212aの少なくとも一方が、エレクトレット部材121と容量結合するように構成することによって、エレクトレット部材121が形成された可動基板12側と集電電極211および212が形成された固定基板21側とを接続させることなく、集電部211aおよび集電部212aの電位を定めることができる。したがって、負荷2を介して互いに接続された集電部211aおよび集電部212a間の電位差を定めることができるので、負荷2に対して電流を出力させることができる。すなわち、可動基板12および固定基板21間を配線により接続することなく、負荷2に電流を供給することができる。その結果、可動基板12および固定基板21間が分離していることにより、固定基板21の集電電極211および212に対して移動可能なエレクトレット部材121の面積が大きくなるので、その分、静電誘導型発電機1の発電効率を向上させることができる。これにより、運動エネルギと電気エネルギとの変換効率を向上させることができる。
また、第1実施形態では、集電電極211および212を櫛型状に形成するとともに集電部211aおよび212aを交互に配置することによって、容易に、固定基板21の集電部211aと対向する領域に位置する可動基板12のエレクトレット部材121の面積を増加(減少)させながら、固定基板21の集電部212aと対向する領域に位置する可動基板12のエレクトレット部材121の面積を減少(増加)させることができる。
また、第1実施形態では、所定の間隔を隔てて導電層123を形成することによって、エレクトレット部材121の電荷保持部121aに蓄積された負電荷がエレクトレット部材121の導電層123と対応する部分に移動する場合にも、その移動した負電荷により導電層123と対応する領域(集電部211aまたは212aが位置する領域)が影響を受けるのを抑制することができる。これにより、導電層123が形成された領域と対応する領域と、導電層123が形成されていない電荷保持部121aと対応する領域との間に容易に電位差を発生させることができる。
また、第1実施形態では、集電部211aが導電層123と対応する領域に位置する場合、集電部212aがエレクトレット部材121の電荷保持部121aと対応する領域に位置するとともに、集電部212aが導電層123と対応する領域に位置する場合、集電部211aがエレクトレット部材121の電荷保持部121aと対応する領域に位置するように構成することによって、振動により可動基板12および固定基板21を相対的に移動させることにより、容易に、固定基板21の集電部211aおよび212aと対向する領域に位置するエレクトレット部材121の電荷保持部121aの面積を増減させて発電することができる。
また、第1実施形態では、集電部211aが導電層123と対応する領域に位置する場合、集電部211aと導電層123とが容量結合されるとともに、集電部212aとエレクトレット部材121の電荷保持部121aとが容量結合され、集電部212aが導電層123と対応する領域に位置する場合、集電部212aと導電層123とが容量結合されるとともに集電部211aとエレクトレット部材121の電荷保持部121aとが容量結合されるように構成することによって、集電部211aおよび212aは、導電層123および電荷保持部121aのいずれか一方と容量結合されるので、確実に、集電部211aおよび212aの電位が定められる。これにより、集電部211aおよび212aの電位差が定められるので、確実に負荷2に電流を供給することができる。
また、第1実施形態では、エレクトレット部材121の主表面上に電荷流出抑制膜124を設けることによって、エレクトレット部材121の電位が低下するのを抑制することができるので、静電誘導型発電装置1の発電効率が低下するのを抑制することができる。
次に、上記第1実施形態の固定基板21に集電電極211および212を形成した効果を確認するために行った実験について説明する。この実験では、上記第1実施形態に対応する実施例による静電誘導型発電装置と、比較例による静電誘導型発電装置とを作製した。実施例による静電誘導型発電装置では、集電部211aの幅W1および集電部212aの幅W2を1mmにするとともに、集電部211aおよび212aの間隔L1を30μmにした。また、比較例による静電誘導型発電装置では、固定基板21に集電電極211のみを形成したこと以外は、上記実施例による静電誘導型発電装置と同様である。そして、振幅(X方向の移動量):1mm、周波数:30Hz、測定面積:4cm、エレクトレット部材121の表面電位:−272Vの条件下で、実施例による静電誘導型発電装置および比較例による静電誘導型発電装置の単位面積当たりの発電量を測定した。
上記測定を4回行い、その平均は、実施例による静電誘導型発電装置では、5.25μW/cmであり、比較例による静電誘導型発電装置では、2.51μW/cmであった。上記測定結果から、固定基板21に集電電極211および212を形成した実施例による静電誘導型発電装置は、固定基板21に集電電極211のみを形成した比較例による静電誘導型発電装置に比べて、発電量が約2.1倍になることが判明した。
次に、固定基板21に形成した集電部211aおよび212aの間隔L1の影響を確認するために行ったシミュレーションについて説明する。このシミュレーションでは、集電部211aの幅W1および212aの幅W2を1mmに設定するとともに、集電部211aおよび212aの全体の幅を10mmに設定した。また、導電層123の幅を1mmに設定するとともに、導電層123の間隔を1mmに設定した。そして、集電部211aおよび212aの間隔L1と、発電量との関係を計算した。その結果を図6に示す。
図6に示したシミュレーション結果より、間隔L1が50μmのときに発電量が最大であった。すなわち、間隔L1が集電部211aの幅W1および集電部212aの幅W2の1/20(=50μm/1mm)のときに発電量が最大になることが判明した。また、発電量のピーク値の75%以上の発電量を確保するために、間隔L1は、10μm〜100μmが好ましいと考えられる。つまり、間隔L1が集電部211aの幅W1および集電部212aの幅W2に対して1/100(=10μm/1mm)〜1/10(=100μm/1mm)であることが好ましいことが判明した。
(第2実施形態)
図7〜図9は、本発明の第2実施形態による静電誘導型発電装置を示した図である。第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、可動基板310の主表面310a上に櫛歯状に形成されたエレクトレット部材312およびガード電極313を形成した静電誘導型発電装置300の構成について説明する。
この第2実施形態による静電誘導型発電装置300では、図7および図8に示すように、ガラスまたはシリコン基板などからなる可動基板310の固定基板21側の主表面310aに、AlまたはTiなどからなる平面的に見て櫛形状を有する電極311が形成されている。なお、可動基板12は、本発明の「第2基板」の一例である。この電極311は、矢印X方向に所定の間隔を隔てて、Y方向に延びるように形成された複数の電極部311aと、複数の電極部311aの一方端部を連結するとともに、X方向に延びるように形成された連結部311bとを有する。また、この電極部311aは、約100μm〜約1000μmの幅と、約3μm〜約5μmの厚みとを有する。
また、第2実施形態では、電極311の電極部311a上には、図7および図8に示すように、電極部311aと対応する領域に、SiOからなるエレクトレット部材312が形成されている。具体的には、エレクトレット部材312は、矢印X方向に所定の間隔を隔てて、矢印Y方向に延びるように複数形成されている。また、このエレクトレット部材312は、負電荷が蓄積されているとともに、約100μm〜約1000μmの幅と、約3μm〜約5μmの厚みとを有する。なお、エレクトレット部材312は、本発明の「第3電極」の一例である。
また、第2実施形態では、可動基板310の固定基板21側の主表面310aには、図7および図8に示すように、AlまたはTiなどからなる平面的に見て櫛形状を有するガード電極313が形成されている。このガード電極313は、X方向に所定の間隔を隔てて、Y方向に延びるように形成された複数のガード電極部313aと、複数のガード電極部313aを電極311の連結部311b側と反対側の一方端部で連結するとともに、X方向に延びるように形成された連結部313bとを有する。また、このガード電極部313aは、電極311の電極部311a間に設けられているとともに、約100μm〜約1000μmの幅と、エレクトレット部材312の上面の高さよりも大きい高さとを有する。また、電極311の電極部311aとガード電極313のガード電極部313aとは、約10μm〜約100μmの間隔L2を隔てて設けられている。また、電極311の電極部311aおよびガード電極313のガード電極部313aは、0Vに接地されている。なお、ガード電極部313aは、本発明の「第4電極」の一例である。
また、第2実施形態では、図8に示すように、可動基板310のエレクトレット部材312が固定基板21の集電部211aと対向する領域に位置する場合には、可動基板310のガード電極部313aが固定基板21の集電部212aと対向する領域に位置するように構成されている。この際、固定基板21の集電部211aには、対向する位置にあるエレクトレット部材312に保持されている負電荷によって正電荷が誘導されるとともに、正電荷が誘導された集電部211aと負電荷が保持されたエレクトレット部材312との間で容量結合されるように構成されている。一方、固定基板21の集電部212aには、集電部212aと負荷2および整流回路30を介して接続された集電部211aに誘導された正電荷により、負電荷が誘導される。そして、負電荷が誘導された集電部212aと接地されたガード電極部313aとの間で容量結合されるように構成されている。
また、図9に示すように、可動基板310のエレクトレット部材312が固定基板21の集電部212aと対向する領域に位置する場合には、可動基板12のガード電極部313aが固定基板21の集電部211aと対向する領域に位置するように構成されている。また、この際、固定基板21の集電部212aには、対向する位置にあるエレクトレット部材312に保持されている負電荷によって正電荷が誘導されるとともに、正電荷が誘導された集電部212aと負電荷が保持されたエレクトレット部材312との間で容量結合されるように構成されている。一方で、固定基板21の集電部211aには、集電部211aと負荷2および整流回路30を介して接続された集電部212aに誘導された正電荷により、負電荷が誘導される。そして、負電荷が誘導された集電部211aと接地されたガード電極部313aとの間で容量結合されるように構成されている。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
次に、図8および図9を参照して、第2実施形態による静電誘導型発電装置300の発電動作について説明する。
まず、図8に示すように、可動基板310のエレクトレット部材312と固定基板21の集電部211aとが対向するとともに、可動基板310のガード電極部313aと固定基板21の集電部212aとが対向する際、固定基板21の集電部211aに正電荷が誘導されるとともに、固定基板21の集電部212aに負電荷が誘導される。このとき、エレクトレット部材312と集電部211aとが容量結合されるとともに、ガード電極部313aと集電部212aとが容量結合される。つまり、エレクトレット部材312と集電部211aとの間にキャパシタが形成されることにより、集電部211aに誘導された正電荷の電位が定まる。また、同様に、ガード電極部313aと集電部212aとの間にキャパシタが形成されるので、集電部212aに誘導された負の電位が定まる。以上により、集電部212aおよび211a間に電位差が発生することにより、集電部211aからブリッジ整流回路30に対して矢印C方向の電流が流れる。そして、整流が行われて負荷2に矢印B方向の電流が出力される。具体的には、ダイオード31、配線42、負荷2、配線43およびダイオード32の順に電流が流れる。
その後、図9に示すように、可動基板310のエレクトレット部材312と固定基板21の集電部212aとが対向するとともに、可動基板310のガード電極部313aと固定基板21の集電部211aとが対向する。この際、固定基板21の集電部212aに正電荷が誘導されるとともに、固定基板21の集電部211aに負電荷が誘導される。そして、エレクトレット部材312と集電部212aとが容量結合されるとともに、ガード電極部313aと集電部211aとが容量結合される。これにより、上記と同様に、集電部212aに誘導された正電荷の電位が定まるとともに、集電部211aに誘導された負電荷の電位が定まり、集電部212aおよび211a間に電位差が発生する。そして、集電部212aからブリッジ整流回路30に対して矢印A方向の電流が流れるとともに、ブリッジ整流回路30により整流が行われて負荷2に矢印B方向の電流が供給される。具体的には、ダイオード33、配線42、負荷2、配線43およびダイオード34の順に電流が流れる。
また、上記動作が繰り返し行われることにより、発電が継続して行われる。
第2実施形態では、上記のように、可動基板310にエレクトレット部材312およびガード電極313を形成する場合であっても、可動基板310のエレクトレット部材312およびガード電極313のガード電極部313aと、固定基板21の集電部211aおよび212aとを容量結合させることができるので、固定基板21および可動基板310間を配線することなく、負荷2に電流を供給することができる。
また、第2実施形態では、エレクトレット部材312間にガード電極部313aを設けることによって、エレクトレット部材312と対向する領域とガード電極部313aと対向する領域との電位差を大きくすることができるので、可動基板310が振動した場合に、固定基板21の集電部211aおよび212aに誘導される電荷の量を大きくすることができる。これによっても、静電誘導型発電装置300の発電効率を向上させることができる。
また、第2実施形態では、ガード電極部313aの高さをエレクトレット部材312の上面の高さよりも大きくすることによって、エレクトレット部材312と対向する領域とガード電極部313aと対向する領域との電位差をより大きくすることができる。
また、第2実施形態のその他の効果は第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図10〜図12は、本発明の第3実施形態による静電誘導型発電装置を示した図である。第3実施形態では、負電荷が蓄積されたエレクトレット部材312およびガード電極部313aが形成された第2実施形態と異なり、可動基板360の主表面360a上に、負電荷が蓄積されたエレクトレット部材312および正電荷が蓄積されたエレクトレット部材362が形成された静電誘導型発電装置350の構成について説明する。
この第3実施形態による静電誘導型発電装置350では、図10および図11に示すように、ガラスまたはシリコン基板などからなる可動基板360の固定基板21側の主表面360aに、櫛形状を有する電極311が形成されている。また、電極311の電極部311a上には、電極部311aと対応する領域に、負電荷が蓄積されたエレクトレット部材312が形成されている。なお、可動基板360は、本発明の「第2基板」の一例である。
また、第3実施形態では、可動基板360の固定基板21側の主表面360aには、AlまたはTiなどからなる平面的に見て櫛形状を有する電極361が形成されている。この電極361は、X方向に所定の間隔を隔てて、Y方向に延びるように形成された複数の電極部361aと、複数の電極部361aを電極311の連結部311b側と反対側の一方端部で連結するとともに、X方向に延びるように形成された連結部361bとを有する。また、この電極部361aは、電極311の電極部311a間に設けられているとともに、約100μm〜約1000μmの幅と、約3μm〜約5μmの厚みとを有する。また、電極311の電極部311aと電極361の電極部361aとは、約10μm〜約100μmの間隔L3を隔てて設けられている。また、電極311の電極部311aおよび電極361の電極部361aは、接地されている。
また、第3実施形態では、電極361の電極部361a上には、電極部361aと対応する領域に、SiOからなるエレクトレット部材362が形成されている。具体的には、エレクトレット部材362は、X方向に所定の間隔を隔てて、Y方向に延びるように複数形成されている。また、このエレクトレット部材362は、正電荷が蓄積されているとともに、約100μm〜約1000μmの幅と、約3μm〜約5μmの厚みとを有する
また、第3実施形態では、図11に示すように、可動基板360のエレクトレット部材312が固定基板21の集電部211aと対向する領域に位置する場合には、可動基板360のエレクトレット部材362が固定基板21の集電部212aと対向する領域に位置するとともに、図12に示すように、可動基板360のエレクトレット部材312が固定基板21の集電部212aと対向する領域に位置する場合には、可動基板360のエレクトレット部材362が固定基板21の集電部211aと対向する領域に位置するように構成されている。また、この際、固定基板21の集電部211aには、対向する位置にあるエレクトレット部材312に保持されている負電荷によって正電荷が誘導されるとともに、正電荷が誘導された集電部211aと負電荷が保持されたエレクトレット部材312との間で容量結合されるように構成されている。一方、固定基板21の集電部212aには、対向する位置にあるエレクトレット部材362に保持されている正電荷によって負電荷が誘導されるとともに、負電荷が誘導された集電部212aと正電荷が保持されたエレクトレット部材362との間で容量結合されるように構成されている。
なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第2実施形態と同様である。
次に、図11および図12を参照して、第3実施形態による静電誘導型発電装置350の発電動作について説明する。
まず、図11に示すように、可動基板360のエレクトレット部材312と固定基板21の集電部211aとが対向するとともに、可動基板360のエレクトレット部材362と固定基板21の集電部212aとが対向する際、固定基板21の集電部211aに正電荷が誘導されるとともに、固定基板21の集電部212aに負電荷が誘導される。このとき、エレクトレット部材312と集電部211aとが容量結合されるとともに、エレクトレット部材362と集電部212aとが容量結合される。つまり、エレクトレット部材312と集電部211aとの間にキャパシタが形成されることにより、集電部211aに誘導された正電荷の電位が定まる。また、同様に、エレクトレット部材362と集電部212aとの間にキャパシタが形成されるので、集電部212aに誘導された負の電位が定まる。以上により、集電部211aおよび212a間に電位差が発生することにより、集電部211aからブリッジ整流回路30に対して矢印C方向の電流が流れる。そして、整流が行われて負荷2に矢印B方向の電流が出力される。具体的には、ダイオード31、配線42、負荷2、配線43およびダイオード32の順に電流が流れる。
その後、図12に示すように、可動基板360のエレクトレット部材312と固定基板21の集電部212aとが対向するとともに、可動基板360のエレクトレット部材362と固定基板21の集電部211aとが対向する。この際、固定基板21の集電部212aに正電荷が誘導されるとともに、固定基板21の集電部211aに負電荷が誘導される。そして、エレクトレット部材312と集電部212aとが容量結合されるとともに、エレクトレット部材362と集電部211aとが容量結合される。これにより、上記と同様に、集電部212aに誘導された正電荷の電位が定まるとともに、集電部211aに誘導された負電荷の電位が定まり、集電部212aおよび211a間に電位差が発生する。そして、集電部212aからブリッジ整流回路30に対して矢印A方向の電流が流れるとともに、ブリッジ整流回路30により整流が行われて負荷2に矢印B方向の電流が出力される。具体的には、ダイオード33、配線42、負荷2、配線43およびダイオード34の順に電流が流れる。
第3実施形態では、上記のように、可動基板360に負電荷が蓄積されたエレクトレット部材312および正電荷が蓄積されたエレクトレット部材362を形成する場合であっても、可動基板360のエレクトレット部材312およびエレクトレット部材362と、固定基板21の集電部211aおよび212aとを容量結合させることができるので、固定基板21および可動基板360間を配線することなく、負荷2に電流を供給することができる。
また、第3実施形態では、負電荷が蓄積されたエレクトレット部材312間に正電荷が蓄積されたエレクトレット部材362を設けることによって、エレクトレット部材312と対向する領域とエレクトレット部材362と対向する領域との電位差をより大きくすることができるので、可動基板360が振動した場合に、固定基板21の集電部211aおよび212aに誘導される電荷の量をより大きくすることができるので、静電誘導型発電装置350の発電効率をより向上させることができる。
第3実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、SiOからなるエレクトレット部材を用いる例を示したが、本発明はこれに限らず、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリプロピレン(PP)およびポリエチレン(PE)などの有機高分子化合物またはSiNなどのシリコン化合物からなるエレクトレット部材を用いてもよい。なお、ポリテトラフルオロエチレンとしては、テフロン(登録商標)およびサイトップ(登録商標)などがある。
また、上記第1〜第3実施形態では、静電動作装置の一例として静電誘導型発電装置を示したが、本発明はこれに限らず、エレクトレット部材を含む静電誘導型変換装置であれば、静電誘導型アクチュエータなどのその他の静電誘導型変換装置にも適用可能である。
また、上記第1〜第3実施形態では、集電電極を櫛状に形成するとともに、エレクトレット部材を電極の電極部上に形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、集電電極の集電部とエレクトレット部材とを、振動により対向する面積が変化する形状であれば他の形状に形成してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、本発明の回路部としてブリッジ整流回路30設ける例を示したが、本発明はこれに限らず、ブリッジ整流回路とDC−DCコンバータとからなる回路部を設けてもよいし、DC−DCコンバータのみからなる回路部を設けてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、可動基板に負電荷が蓄積されたエレクトレット部材を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、固定基板に正電荷が蓄積されたエレクトレット部材を形成してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、可動基板にエレクトレット部材を形成するとともに、固定基板に集電電極を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、可動基板に集電電極を形成するとともに、固定基板にエレクトレット部材を形成してもよい。
本発明の第1実施形態による静電誘導型発電装置の構造を示した断面図である。 図1に示した第1実施形態による静電誘導型発電装置の下側筐体の構造を示した平面図である。 図1に示した第1実施形態による静電誘導型発電装置の固定基板の構造を示した平面図である。 図1に示した第1実施形態による静電誘導型発電装置の構成を示した概略図である。 図1に示した第1実施形態による静電誘導型発電装置の構成を示した概略図である。 シミュレーションによって求めた、集電部の間隔と、発電量との関係を示したグラフである。 本発明の第2実施形態による静電誘導型発電装置の可動基板の構成を示した概略図である。 図7に示した第2実施形態による静電誘導型発電装置の構成を示した概略図である。 図7に示した第2実施形態による静電誘導型発電装置の構成を示した概略図である。 本発明の第3実施形態による静電誘導型発電装置の可動基板の構成を示した概略図である。 図10に示した第3実施形態による静電誘導型発電装置の構成を示した概略図である。 図10に示した第3実施形態による静電誘導型発電装置の構成を示した概略図である。
符号の説明
1、300、350 静電誘導型発電装置(静電動作装置)
12、310、360 可動基板(第2基板)
121、312 エレクトレット部材(第3電極)
362 エレクトレット部材(第4電極)
21 固定基板(第1基板)
211 集電電極(第1電極)
211a 集電部(第1電極部)
212 集電電極(第2電極)
212a 集電部(第2電極部)
123 導電層(第4電極)
124 電荷流出抑制膜
313a ガード電極部(第4電極)

Claims (6)

  1. 第1電極および第2電極を含み、前記第1電極および前記第2電極が少なくとも基板上で互いに電気的に分離された状態で設置される第1基板と、
    エレクトレット部材からなる第3電極および導電層からなる第4電極を含む第2基板とを備え、
    前記第1基板および前記第2基板は、間隔を隔てて対向するように設けられるとともに、互いに相対的に移動可能なように構成され、
    前記第1電極および前記第2電極は、前記第3電極および前記第4電極の少なくとも一方と容量結合するように構成されている静電動作装置。
  2. 前記第1基板において、
    前記第1電極は、間隔を隔てて形成された複数の第1電極部を含み、
    前記第2電極は、前記第1電極部の間に形成された複数の第2電極部を含み、
    前記第2基板において、
    前記第3電極は、間隔を隔てて形成された複数の第3電極部を含み、
    前記第4電極は、前記第3電極部の間に形成された複数の第4電極部を含む、請求項1に記載の静電動作装置。
  3. 記第1電極が前記第3電極と対応する領域に位置する場合、前記第2電極が前記第4電極と対応する領域に位置するとともに、前記第2電極が前記第3電極と対応する領域に位置する場合、前記第1電極が前記第4電極と対応する領域に位置するように構成されている、請求項2に記載の静電動作装置。
  4. 前記第1電極が前記第3電極と対応する領域に位置する場合、前記第1電極と前記第3電極とが容量結合されるとともに、前記第2電極と前記第4電極とが容量結合され、前記第2電極が前記第3電極と対応する領域に位置する場合、前記第2電極と前記第3電極とが容量結合されるとともに、前記第1電極と前記第4電極とが容量結合されるように構成されている、請求項3に記載の静電動作装置。
  5. 前記第2基板の主表面にはエレクレット部材が形成されており、前記エレクトレット部材の主表面上には絶縁膜を介して導電層が形成された領域があり、前記導電層が前記第4電極であり、前記導電層が形成された領域以外の前記エレクトレット部材が前記第3電極である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の静電動作装置。
  6. 前記エレクトレット部材の主表面上には、前記絶縁膜および前記導電層を覆うように電荷流出抑制膜が形成されている、請求項5に記載の静電動作装置。
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