JP4337995B2 - 駆動回路およびそれを用いたチャージポンプ昇圧回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源電圧と異なる電圧を供給するチャージポンプ昇圧回路および当該昇圧回路に用いられている駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電源電圧と異なる電圧レベルを持つ電圧、例えば、電源電圧より高い電圧あるいは負の電圧が必要な回路において、昇圧回路が広く使われている。通常の昇圧回路は、必要な昇圧電圧に応じてダイオードなどの整流素子とキャパシタで構成された昇圧段を複数段用いて構成されている、いわゆるチャージポンプ式昇圧回路である。
【0003】
図2は、一般的な昇圧回路の一構成例を示す回路図である。図示のように、この昇圧回路は、駆動回路CH1とCH2からなる昇圧制御回路10と、複数のダイオードD1,D2,…,D7およびキャパシタC1,C2,…,C7により構成されている。
【0004】
昇圧制御回路10の入力端子に一定の周波数を有するクロック信号であるスイッチング信号SWが入力されている。昇圧制御回路10において、入力されたスイッチング信号SWに応じて、駆動回路CH1,CH2によって、それぞれの出力端子T1 とT2が交互にハイレベルとローレベルに保持される。
【0005】
ダイオードD1,D2,…,D7は電源電圧VCCの供給線と昇圧回路の出力端子TB との間に直列に接続されている。キャパシタC1,C2,…,C6の一方の端子がダイオードD1,D2,…,D7間の接続中点ND1,ND2,…,ND6に接続され、他方の端子は、交互に昇圧制御回路10の出力端子T1とT2に接続されている。キャパシタC7は、昇圧回路の出力端子TB と接地電位GNDとの間に接続され、また、キャパシタC7と並列に、直列に接続されているm個のツェナーダイオードZD1,…,ZDmが接続されている。なお、ツェナーダイオードの段数mは、希望の昇圧電圧VB の値に応じて設定される。
【0006】
図2に示す昇圧回路が動作するとき、昇圧制御回路10は、入力されるスイッチング信号SWに応じて、駆動回路CH1,CH2によって交互にハイレベルとローレベルに保持される制御信号が出力端子T1 とT2から出力される。これに応じて、例えば、出力端子T1がハイレベル、出力端子T2がローレベルのとき、キャパシタC1,C3およびC5の容量結合により、ノードND1,ND3およびND5の電位が持ち上げられ、これに応じてキャパシタC2,C4およびC6が充電される。一方、出力端子T1がローレベル、出力端子T2がハイレベルのとき、キャパシタC2,C4およびC6の容量結合により、ノードND2,ND4およびND6の電位が持ち上げられ、これに応じてキャパシタC3,C5およびC7が充電される。なお、このとき、キャパシタC1は、ダイオードD1のアノード側に接続されている電源電圧VCCにより充電され、電源電圧VCCよりダイオードD1の順方向電圧降下だけ低い電圧に充電される。
【0007】
上述したように各昇圧段におけるキャパシタが昇圧制御回路10からの制御信号に応じて順次充放電することにより、昇圧回路の出力端子から電源電圧VCCおよび昇圧段数に応じた昇圧電圧VB が出力される。図2に示す昇圧回路では、電源電圧VCCより高い昇圧電圧VB が出られるが、ダイオードD1〜D7の方向を変えることにより、負の昇圧電圧を発生することもできる。
【0008】
図3は、昇圧制御回路10を構成する駆動回路CH1,CH2の一構成例を示す回路図である。図示のように、駆動回路CHi(i=1,2)は、抵抗素子R1,R2およびpnpトランジスタQ1、npnトランジスタQ2,Q3,Q4により構成されている。トランジスタQ3とQ4のベースはともに入力端子Tinに接続され、トランジスタQ3のコレクタは抵抗素子R1を介して電源電圧VCCの供給線に接続され、エミッタは接地されている。同様に、トランジスタQ4のコレクタは抵抗素子R2を介して電源電圧VCCの供給線に接続され、エミッタは接地されている。
【0009】
トランジスタQ1のベースはトランジスタQ4のコレクタに接続され、エミッタは電源電圧VCCの供給線に接続され、トランジスタQ2のベースはトランジスタQ3のコレクタに接続され、エミッタは接地されている。さらにトランジスタQ1とQ2のコレクタ同士は接続され、その接続点は出力端子Tout に接続されている。
なお、図3に示す駆動回路CH1,CH2により図2に示す昇圧制御回路10を構成する場合、二つの駆動回路CH1,CH2は直列に接続され、前段の駆動回路CH1の入力端子Tinはスイッチング信号SWの入力端子に接続され、後段の駆動回路CH2の入力端子Tinは、前段の駆動回路の出力端子Tout に接続されている。さらに、前段の駆動回路CH1の出力端子は、図2に示す出力端子T1を構成し、後段の駆動回路CH2の出力端子は、図2に示す出力端子T2を構成している。
【0010】
図3に示す駆動回路CH1,CH2において、入力端子Tinに入力される信号に応じて、出力端子Tout の信号レベルが制御される。例えば、入力端子Tinにハイレベルの信号が入力されるとき、トランジスタQ3とQ4がオンし、これらのトランジスタのコレクタはともにローレベルに保持されるので、トランジスタQ1がオン、トランジスタQ2がオフし、出力端子Tout がハイレベルに保持される。また、当該出力端子Tout からチャージ電流Iout が出力される。
逆に、入力端子Tinがローレベルに保持されているとき、トランジスタQ3とQ4がオフし、これらのトランジスタのコレクタはともにハイレベルに保持される。これに応じて、トランジスタQ1がオフ、トランジスタQ2がオンするので、出力端子Tout がローレベルに保持され、また、出力端子Tout からトランジスタQ2を介して接地側に流れる引き込み電流、即ち、ディスチャージ電流が供給される。
【0011】
このように、直列接続されている2段の駆動回路CH1,CH2により構成された昇圧制御回路において、入力されるスイッチング信号SWに応じて、出力端子T1とT2が交互にハイレベルとローレベルに保持され、これに応じて図2の各昇圧段のキャパシタC1〜C6の充放電が繰り返される。その結果、例えば、電源電圧VCCより高い昇圧電圧VB が出力される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の昇圧回路では、回路素子が半導体基板の平面上に形成されるいわゆるプレーナ構造のアナログ集積回路を用いた場合、回路素子、特にトランジスタを所望の特性で形成することが困難な場合がある。例えば、図3に示すpnpトランジスタQ1をラテラル構成で形成した場合、その構造上、ベースと基板間に寄生の容量が付く。このため、トランジスタの電流増幅率βが1になる周波数fT (Transition frequency)が低くなり、即ち、トランジスタの高周波特性が悪くなるので、スイッチング信号SWに応じてトランジスタQ3とQ4がオン/オフを繰り返すスイッチング動作を行うとき、トランジスタQ1のオフタイミングが遅れ、トランジスタQ1とQ2が同時にオン状態になることがある。この場合、電源電圧VCCの供給線と接地電位GND間に貫通電流が流れ、これは消費電力増加の原因となる。さらに、スイッチング動作時の貫通電流の発生により、回路内に大電流が流れ、スイッチングノイズが大きくなるという不利益が生じる。
【0013】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、消費電力を低減でき、スイッチング時に発生するノイズを低減できる駆動回路およびそれを用いたチャージポンプ昇圧回路を提供することにある。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明の駆動回路は、第1の電源電圧の供給端子と出力端子との間に電気的に接続されている第1導電型の第1のトランジスタと、第2の電源電圧の供給端子と上記出力端子との間に電気的に接続されている第2導電型の第2のトランジスタと、入力信号に応じて上記第1及び第2のトランジスタの一方を導通状態とすると共に他方を非導通状態とする第1の制御回路と、上記第1のトランジスタが導通状態から非導通状態に遷移するまで上記第2のトランジスタの非導通状態を保持する第2の制御回路とを有し、
上記第2の制御回路は、上記第1の電源電圧の供給端子に電気的に接続されている第1導電型の第3のトランジスタと、上記第3のトランジスタと上記第2の電源電圧の供給端子との間に電気的に接続されているカレントミラー回路とを含み、
上記第1のトランジスタの制御端子は上記第3のトランジスタの制御端子に電気的に接続されており、上記第2のトランジスタの制御端子は上記カレントミラー回路に電気的に接続されている。
【0015】
好ましくは、上記第1の制御回路は、上記第1の電源電圧の供給端子と上記第2の電源電圧の供給端子との間に電気的に接続されている第1の抵抗素子及び第2導電型の第4のトランジスタと、上記第1の電源電圧の供給端子と上記第2の電源電圧の供給端子との間に電気的に接続されている第2の抵抗素子及び第2導電型の第5のトランジスタとを含み、上記第1のトランジスタの制御端子は上記第2の抵抗素子と上記第5のトランジスタとの接続中点に電気的に接続されており、上記第2のトランジスタの制御端子は上記第1の抵抗素子と上記第4のトランジスタとの接続中点に電気的に接続されている。
また好ましくは、上記カレントミラー回路は、上記第3のトランジスタと上記第2の電源電圧の供給端子との間に電気的に接続されている第2導電型の第6のトランジスタと、上記第2のトランジスタの制御端子と上記第2の電源電圧の供給端子との間に電気的に接続されている第2導電型の第7のトランジスタとを含み、上記第7のトランジスタの制御端子は上記第6のトランジスタの制御端子及び上記第3のトランジスタに電気的に接続されている。
【0016】
また本発明のチャージポンプ昇圧回路は、電圧入力端子と電圧出力端子との間に直列に接続されている複数の整流素子と、上記複数の整流素子同士の奇数番目の接続中点と第1の制御端子との間にそれぞれ接続されている複数のコンデンサと、上記複数の整流素子同士の偶数番目の接続中点と第2の制御端子との間にそれぞれ接続されている複数のコンデンサと、上記第1の制御端子に第1の制御信号を供給する第1の駆動回路と、上記第2の制御端子に上記第1の制御信号と論理が逆である第2の制御信号を供給する第2の駆動回路とを含む昇圧制御回路とを有し、上記第1及び第2の駆動回路が上記駆動回路である。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る駆動回路の一実施形態を示す回路図である。
図示のように、本実施形態の駆動回路CHai(i=1,2)は、抵抗素子R1,R2,R3,R4、pnpトランジスタQ1,Q5およびnpnトランジスタQ2,Q3,Q4,Q6,Q7により構成されている。
【0018】
トランジスタQ3とQ4のベースはともに入力端子Tinに接続され、トランジスタQ3のコレクタは抵抗素子R1を介して電源電圧VCCの供給線に接続され、エミッタは接地されている。同様に、トランジスタQ4のコレクタは抵抗素子R2を介して電源電圧VCCの供給線に接続され、エミッタは接地されている。
【0019】
トランジスタQ1のベースはトランジスタQ4のコレクタに接続され、エミッタは電源電圧VCCの供給線に接続され、トランジスタQ2のベースはトランジスタQ3のコレクタに接続され、エミッタは接地されている。さらにトランジスタQ1とQ2のコレクタ同士は接続され、その接続点が出力端子Tout に接続されている。
【0020】
トランジスタQ5のベースは抵抗素子R4を介してトランジスタQ1のベースに接続され、エミッタは電源電圧VCCの供給線に接続されている。トランジスタQ6とQ7のベースは共通に接続され、その接続点はトランジスタQ6のコレクタに接続される。さらに、その接続点は抵抗素子R3を介してトランジスタQ5のコレクタに接続されている。
トランジスタQ6とQ7のエミッタは接地され、トランジスタQ7のコレクタは、トランジスタQ2のベースと同様にトランジスタQ3のコレクタに接続されている。
【0021】
上述した駆動回路において、トランジスタQ6とQ7は、カレントミラー回路を構成している。即ち、トランジスタQ7のコレクタに流れる電流ib は、抵抗素子R3に流れる電流ia に応じて設定される。
【0022】
以下、図1を参照しつつ、本実施形態の駆動回路の動作について説明する。
駆動回路CHa1,CHa2はそれぞれの入力端子Tinに入力される信号のレベルに応じて出力端子Tout の信号レベルが制御され、当該出力端子Tout にチャージ/ディスチャージ電流が出力される。例えば、入力信号がハイレベルのとき、トランジスタQ3とQ4がオンし、これらのトランジスタのコレクタはともにローレベルに保持される。これに応じて、トランジスタQ1がオン、トランジスタQ2がオフするので、出力端子Tout がハイレベルに保持される。また、当該出力端子Tout からチャージ電流Iout が出力される。
【0023】
逆に、入力端子Tinがローレベルに保持されているとき、トランジスタQ3とQ4がオフし、これらのトランジスタのコレクタはともにハイレベルに保持される。これに応じて、トランジスタQ1がオフ、トランジスタQ2がオンするので、出力端子Tout がローレベルに保持され、また、出力端子Tout からトランジスタQ2を介して接地側に流れる引き込み電流、即ち、ディスチャージ電流が供給される。
【0024】
本実施形態において、トランジスタQ5,Q6およびQ7を用いて、スイッチング動作時にトランジスタQ1とQ2を流れる貫通電流の発生を防止する。以下、これについてさらに詳細に説明する。
入力端子Tinの入力信号の立ち下がりに応じて、トランジスタQ3とQ4はオンからオフ状態に切り換わる。通常、トランジスタQ3とQ4のこの切り換えに伴い、トランジスタQ1はオンからオフ状態に切り換わり、トランジスタQ2はオフからオン状態に切り換わる。しかし、ラテラル構造を有するpnpトランジスタQ1の高周波特性が悪く、この切り換えはトランジスタQ4の状態の切り換えより遅れて行われる。このため、もし何らの対策も施さない場合に、トランジスタQ2が既にオン状態に切り換わったあと、トランジスタQ1はまだオン状態にある。即ち、トランジスタQ1とQ2の切り換えに伴い、これらのトランジスタが同時にオンする状態が発生し、貫通電流が発生する。
【0025】
本実施形態の駆動回路では、トランジスタQ5およびトランジスタQ6とQ7で構成されたカレントミラー回路を用いて、貫通電流の発生を防止する切り換え制御手段を構成する。図1に示すように、トランジスタQ5のベースは、抵抗素子R4を介してトランジスタQ1のベースに接続されているので、トランジスタQ5とQ4のベース電圧はほぼ同じレベルに保持されている。このため、トランジスタQ5とQ1の特性が一致するようにこれらのトランジスタを形成すると、トランジスタQ1がオンしているとき、トランジスタQ5もオン状態にある。トランジスタQ5のコレクタ電流ia はトランジスタQ6とQ7からなるカレントミラー回路に入力され、電流ia に応じた電流ib がトランジスタQ7に流れる。
【0026】
入力信号がローレベルに変化し、トランジスタQ3がターンオフしたとき、電流ib が抵抗素子R1を流れて、抵抗素子R1に電圧降下(ib R1)が生じるので、トランジスタQ2のベース電圧は(VCC−ib R1)となる。ここで、抵抗素子R1の抵抗値を適宜に設定することにより、トランジスタQ2のベース電圧(VCC−ib R1)は、当該トランジスタQ2のベース−エミッタ間電圧VBE2 より小さくすることができる。これによって、電流ib が抵抗素子R1を流れている間、トランジスタQ2はオフ状態に保持される。
【0027】
トランジスタQ1がオンからオフ状態に切り換わると、これに従ってトランジスタQ5もオフ状態に切り換わる。電流ia の低下に伴って電流ib も低下し、トランジスタQ2のベース電圧が上昇する。トランジスタQ2のベース−エミッタ間電圧VBE2 に達すると、トランジスタQ2がオンする。
【0028】
即ち、本実施形態の昇圧回路においては、入力端子Tinから入力される制御信号に応じてトランジスタQ1とQ2をオン/オフさせ、出力端子Tout にチャージ/ディスチャージ電流を出力する。トランジスタQ1とほぼ同じ特性を持つトランジスタQ5のベースをトランジスタQ1のベースに接続し、トランジスタQ5にトランジスタQ1のオン/オフに応じた電流を発生させる。当該トランジスタQ5の電流をトランジスタQ6とQ7からなるカレントミラー回路により抵抗素子R1側に折り返すことで、トランジスタQ1がオンしている間、トランジスタQ2のベース電圧を低く設定し、トランジスタQ2をオフ状態に保持することにより、トランジスタQ1とQ2が同時にオンすることを回避させる。このため、トランジスタQ1とQ2を流れる貫通電流を低減でき、当該貫通電流により発生するスイッチングノイズを抑制できる。
【0029】
本発明では、上述した駆動回路CHa1,CHa2を用いて、図2に示す昇圧制御回路10が構成される。ただし、この場合、駆動回路CHa1の入力端子に交互にハイレベルとローレベルをとるスイッチング信号SW、例えば、所定の周波数を持つクロック信号が入力される。一方、駆動回路CHa2の入力端子Tinにはスイッチング信号SWの論理反転信号が入力される。この場合、図2において、駆動回路CHa1の出力端子をインバータを介して駆動回路CHa2入力端子に接続すればよい。駆動回路CHa1の出力端子Tout は、例えば、図2に示すキャパシタC1,C3,C5に接続され、駆動回路CHa2の出力端子Tout は、図2に示すキャパシタC2,C4,C6に接続されている。このように構成された昇圧回路において、スイッチング信号SWに応じて、キャパシタC1〜C6が順次チャージまたはディスチャージされるので、昇圧回路の出力端子から電源電圧より高い昇圧電圧VB が得られる。
【0030】
上述した駆動回路CHa1,CHa2を用いて構成された昇圧回路において、それぞれの駆動回路CHa1,CHa2の貫通電流を低減させることにより昇圧回路全体の消費電力を低減でき、さらに、貫通電流によって発生するスイッチングノイズを低減できるので、昇圧回路とアナログ集積回路が混在する集積回路を容易に構成でき、多用途のIC回路に適用することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の駆動回路およびそれを用いた昇圧回路によれば、簡単な回路構成でスイッチング動作により発生する貫通電流を低減させることにより、消費電力を低減でき、さらに貫通電流によるスイッチングノイズの発生を抑制でき、アナログ回路が混在する多用途半導体集積回路を構成できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る駆動回路の一実施形態を示す回路図である。
【図2】駆動回路を含む昇圧回路の構成を示す回路図である。
【図3】従来の駆動回路の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
10…昇圧制御回路、CH1,CH2,CHa1,CHa2…駆動回路、Q1,Q5…pnpトランジスタ、Q2,Q3,Q4,Q6,Q7…npnトランジスタ、R1,R2,R3,R4…抵抗素子、VCC…電源電圧、GND…接地電位。
Claims (4)
- 第1の電源電圧の供給端子と出力端子との間に電気的に接続されている第1導電型の第1のトランジスタと、
第2の電源電圧の供給端子と上記出力端子との間に電気的に接続されている第2導電型の第2のトランジスタと、
入力信号に応じて上記第1及び第2のトランジスタの一方を導通状態とすると共に他方を非導通状態とする第1の制御回路と、
上記第1のトランジスタが導通状態から非導通状態に遷移するまで上記第2のトランジスタの非導通状態を保持する第2の制御回路と、
を有し、
上記第2の制御回路は、上記第1の電源電圧の供給端子に電気的に接続されている第1導電型の第3のトランジスタと、上記第3のトランジスタと上記第2の電源電圧の供給端子との間に電気的に接続されているカレントミラー回路とを含み、
上記第1のトランジスタの制御端子は上記第3のトランジスタの制御端子に電気的に接続されており、上記第2のトランジスタの制御端子は上記カレントミラー回路に電気的に接続されている、
駆動回路。 - 上記第1の制御回路は、上記第1の電源電圧の供給端子と上記第2の電源電圧の供給端子との間に電気的に接続されている第1の抵抗素子及び第2導電型の第4のトランジスタと、上記第1の電源電圧の供給端子と上記第2の電源電圧の供給端子との間に電気的に接続されている第2の抵抗素子及び第2導電型の第5のトランジスタとを含み、
上記第1のトランジスタの制御端子は上記第2の抵抗素子と上記第5のトランジスタとの接続中点に電気的に接続されており、上記第2のトランジスタの制御端子は上記第1の抵抗素子と上記第4のトランジスタとの接続中点に電気的に接続されている、
請求項1に記載の駆動回路。 - 上記カレントミラー回路は、上記第3のトランジスタと上記第2の電源電圧の供給端子との間に電気的に接続されている第2導電型の第6のトランジスタと、上記第2のトランジスタの制御端子と上記第2の電源電圧の供給端子との間に電気的に接続されている第2導電型の第7のトランジスタとを含み、
上記第7のトランジスタの制御端子は上記第6のトランジスタの制御端子及び上記第3のトランジスタに電気的に接続されている、
請求項1または2に記載の駆動回路。 - 電圧入力端子と電圧出力端子との間に直列に接続されている複数の整流素子と、
上記複数の整流素子同士の奇数番目の接続中点と第1の制御端子との間にそれぞれ接続されている複数のコンデンサと、
上記複数の整流素子同士の偶数番目の接続中点と第2の制御端子との間にそれぞれ接続されている複数のコンデンサと、
上記第1の制御端子に第1の制御信号を供給する第1の駆動回路と、上記第2の制御端子に上記第1の制御信号と論理が逆である第2の制御信号を供給する第2の駆動回路とを含む昇圧制御回路と、
を有するチャージポンプ昇圧回路において、
上記第1及び第2の駆動回路が請求項1、2、又は3に記載の駆動回路であるチャージポンプ昇圧回路。
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