JP4337528B2 - 製本方法及び本 - Google Patents

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Description

本発明は、製本方法及び本に関する。
従来、上製本の製本様式が知られている(例えば、非特許文献1参照。)。上製本の製本様式においては、本文の天地及び小口を裁断(三方裁ち)して切りそろえた後に、表紙が取り付けられる。
広辞苑 第五版 CD−ROM版、株式会社 岩波書店
上製本の本の表紙は、例えばボール紙の芯紙等を入れることにより、折り曲がらないように形成される。そのため、上製本の本においては、例えば本文中に他の紙片等を貼り付けた場合、表紙を適切に閉じるのが困難になる場合があった。そのため、従来、本文中に他の紙片等を貼り付けるのに適切な、上製本の本を提供するのは困難であった。
そこで本発明は、上記の課題を解決することができる製本方法及び本を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、上製本の製本様式により本を製本する製本方法であって、上製本の製本に用いられる上製本用表紙と、上製本用表紙の背の幅よりも小さな厚みを有する上製本用本文と、互いに圧着可能な複数の圧着シートと、板状の物体とを準備する準備工程と、第1の圧着シートと、第2の圧着シートとを圧着することにより、第1の圧着シートと第2の圧着シートとを貼り合わせた貼合シートを形成する圧着工程と、板状の物体の背を第1の圧着シートに対して固定することにより、第1の圧着シートを内側にして、貼合シートで板状の物体を覆う第1固定工程と、貼合シートに覆われた板状の物体と、上製本用本文とを、背の位置を合わせて重ね、上製本用本文を、第2の圧着シートに対して固定する第2固定工程と、上製本用本文と板状の物体とが重ねられた状態で、上製本用本文及び板状の物体を裁断する裁断工程と、上製本用本文と板状の物体とが重ねられた状態で、上製本用本文及び板状の物体を挟むようにして、上製本用本文に上製本用表紙を取り付ける上製本表紙取り付け工程とを備える。
また、第2の圧着シートから第1の圧着シートを剥離させることにより、第1の圧着シートとともに、板状の物体を、上製本用本文から分離させる剥離工程を更に備えてもよい。また、板状の物体は、並製本の製本に用いられる並製本用本文であり、第1固定工程は、並製本の製本様式により、貼合シートを、並製本用本文に、表紙として取り付けてもよい。
また、第2固定工程は、上製本用本文の背から、並製本用本文に取り付けられた貼合シートの背に渡って接着剤を塗布することにより、上製本用本文の背を、貼合シートの背に対して固定してもよい。また、上製本表紙取り付け工程は、貼合シートにおける第2の圧着シートの一部を、見返しのきき紙として上製本用表紙に貼り付けることにより、上製本用本文に上製本用表紙を取り付けてもよい。
また、第1及び第2の圧着シートの少なくとも一方の圧着シートは、他の圧着シートに対して圧着可能な圧着層と、圧着層を保持する台紙とを有し、少なくとも一方の圧着シートにおいて、圧着層は、台紙の一方の面における、一部の領域を除いた領域に形成されていてもよい。また、少なくとも一方の圧着シートは、台紙の一方の面における、少なくとも一部の領域を含む領域に対するコーティング処理により形成されたコーティング層を更に有してもよい。
本発明の第2の形態においては、上製本の製本様式により製本された本であって、上製本の製本に用いられる上製本用表紙と、上製本用表紙の背の幅よりも小さな厚みを有しており、上製本用表紙の背の裏側において、幅方向の一部の領域に固定されている上製本用本文と、少なくとも一方の面に圧着層が形成された圧着シートであって、天地方向の高さが上製本用本文と同じになるように裁断されており、圧着層が形成されている面を上製本用表紙と上製本用本文との間の隙間に向けて、上製本用表紙又は上製本用本文の少なくとも一方に貼り付けられた圧着シートとを備える。
また、圧着シートは、圧着していた他の圧着シートから剥離された圧着シートであってもよい。また、圧着シートの一部は、見返しのきき紙として、上製本用表紙に貼り付けられていてもよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る親本100の構成の一例を、複数の子供本106a、bと共に示す。図1は、閉じた状態の親本100を、親本100の天から見た図である。図2は、一方の見返し112を開いた状態の親本100を示す図である。本例において、親本100は、上製本の製本様式により製本された本である。本例は、本文中に他の紙片等を貼り付けるのに適切な、上製本の本を提供することを目的とする。
尚、子供本106a、bは、並製本の製本様式で製本された本であり、並製本用表紙404及び並製本用本文406を有する。子供本106a、bは、例えばメモ帳や別冊の本であってよい。
親本100は、上製本用表紙102、上製本用本文104、固定部114、及び見返し112を備える。上製本用表紙102は、親本100の外側を覆う表紙である。上製本用表紙102は、上製本の製本に用いられる表紙であり、例えばボール紙の芯紙等を入れることにより、背202及び側面204が折り曲がらないように形成される。
上製本用本文104は、親本100の本文であり、上製本用表紙102の背202の裏側において、固定部114により固定される。また、本例において、上製本用本文104は、背202の幅よりも小さな厚みを有している。そのため、上製本用本文104は、上製本用表紙102の側面204との間に隙間を開けて、上製本用表紙102の背202における幅方向の一部の領域に固定される。固定部114は、上製本用表紙102の背202とほぼ同じ幅を有する接着層であり、背202の裏側において、上製本用本文104の背302と、見返し112の一部とを接着する。
見返し112は、きき紙110及び遊び108を有する。きき紙110は、見返し112のうちの、上製本用表紙102に貼り付けられている部分であり、見返し112を、上製本用表紙102に対して固定する。遊び108は、見返し112のうちの、上製本用表紙102に貼り付けられていない部分である。
本例において、遊び108は、背面部116を有する。背面部116は、上製本用表紙102の背202の裏側において、きき紙110の端から上製本用本文104の背302の端に渡り、固定部114に接着されている。これにより、背面部116は、上製本用本文104の背302を、きき紙110に対して固定する。そのため、本例によれば、上製本用表紙102の背202の幅よりも小さな厚みを有する上製本用本文104を、上製本用表紙102に、適切に固定することができる。
また、例えば製本された直後において、親本100は、複数の子供本106a、bを、きき紙110と遊び108との間に挟むようにして保持する。この場合、背面部116は、子供本106の背402を当接する。そのため、子供本106を取り外した状態において、親本100は、上製本用本文104と上製本用表紙102の側面204との間に、隙間を有する。この場合、例えば上製本用本文104のページに他の紙片等を貼り付けたとしても、上製本用表紙102を、適切に閉じることができる。そのため、本例によれば、上製本用表紙102と上製本用本文104との間に隙間がある親本100を提供できる。また、これにより、上製本用本文104中に他の紙片等を貼り付けるのに適切な、上製本の本を提供することができる。親本100は、例えば研究用ノートやアルバム等の、後から物を貼り付ける本であってよい。
尚、親本100が研究用ノート等である場合、子供本106a、bは、例えば、データシートであってよい。この場合、子供本106a、bのページには、上製本用本文104に貼り付けるためのデータが書き込まれる。また、この場合、子供本106a、bのページは、切り抜きのためのミシン目を有するのが好ましい。ミシン目に沿って切り抜かれる部分は、上製本用本文104のページに貼り付けるのに適した大きさであるのが好ましい。この場合、データを記録した子供本106a、bのページを、適切に切り抜いて、上製本用本文104に貼り付けることができる。
以下、見返し112及び並製本用表紙404について、更に詳しく説明する。本例において、見返し112及び並製本用表紙404は、互いに圧着可能な圧着シートである。この圧着シートは、他の圧着シートに対して圧着可能な圧着層が、一方の面に形成されている。
見返し112は、拡大図702に示すように、台紙212、コーティング層214、及び圧着層216を有する。そして、見返し112の一部は、台紙212と、上製本用表紙102とが接触するように、きき紙110として、上製本用表紙102に貼り付けられる。
コーティング層214は、台紙212の表面を保護するための層であり、台紙212を挟んで上製本用表紙102と対向するように、台紙212上に、コーティング処理により形成される。本例において、コーティング層214は、例えばポリプロピレンによるラミネート加工により、台紙212における一方の面の全体に形成される。他の例において、コーティング層214は、エンドレスプレス加工、ニス加工等のコーティング加工により、形成されてもよい。圧着層216は、例えば熱圧着フィルムの層であり、コーティング層214を挟んで台紙212と対向するように、コーティング層214上に、圧着面を外側に向けて形成される。
並製本用表紙404は、拡大図704に示すように、台紙412、コーティング層414、及び圧着層416を有する。台紙412は、並製本の製本様式で表紙に用いられる用紙であり、並製本用本文406を覆う。コーティング層414は、台紙412を挟んで並製本用本文406と対向するように、台紙412の外側の面に形成される。圧着層416は、コーティング層414を挟んで台紙412と対向するように、コーティング層414層上に、圧着面を外側に向けて形成される。コーティング層414及び圧着層416は、コーティング層214、及び圧着層216と同一、又は同様の素材により形成されてよい。
本例において、見返し112は、製本の途中工程において並製本用表紙404に圧着される。この場合、上製本用本文104に対し、子供本106を適切に固定することができる。また、これにより、子供本106と上製本用本文104とを重ねた状態で、製本の工程を行うことができる。そのため、本例によれば、親本100を製本する工程を、効率よく行うことができる。また、見返し112は、製本の最終工程までの間に、並製本用表紙404から剥がされる。
図3は、親本100及び子供本106a、bを製本する製本方法の一例を示すフローチャートである。本例の製本方法は、上製本の製本様式により、親本100を製本する。
本例においては、最初の工程において、上製本用表紙102、上製本用本文104、複数の圧着シート、及び並製本用本文406を準備する(S102)。ここで、複数の圧着シートは、見返し112、及び並製本用表紙404に用いられる。また、並製本用本文406は、板状の物体の一例である。他の例においては、板状の物体として、例えば段ボール等により形成された板状体を用いてもよい。
そして、次の工程において、並製本用表紙404用の圧着シートと、見返し112用の圧着シートとを圧着する(S104)。これにより、本工程は、これらの圧着シートとを貼り合わせた貼合シートを形成する。
そして、次の工程において、並製本用表紙404用の圧着シートを内側にした貼合シートを、並製本の製本様式により、並製本用本文406に、表紙として取り付け、子供本106を製本する(S106)。これにより、本工程は、並製本用表紙404用の圧着シートを、並製本用本文406に取り付ける。
そして、次の工程において、貼合シートに覆われた並製本用本文406と、上製本用本文104とを、背の位置を合わせて重ね、固定する(S108)。これにより、本工程は、貼合シートにおける見返し112用の圧着シートに対して、上製本用本文104を固定する。また、この場合、上製本用本文104及び並製本用本文406の両方が貼合シートに固定されるため、並製本用本文406は、上製本用本文104に重ねられた状態で、上製本用本文104に固定される。尚、貼合シートの背とは、例えば、貼合シートにおける、並製本用本文406の背を覆う部分である。
そして、次の工程において、上製本用本文104と並製本用本文406とが重ねられた状態で、上製本用本文104及び並製本用本文406を、三方断ちにより、裁断する(S110)。ここで、三方断ちとは、上製本用本文104の天、地、及び小口を同時に裁断する裁断方法である。これにより、本工程は、上製本用本文104、並製本用本文406、及び貼合シートの天地方向の高さと、背から小口までの長さとを揃える。尚、他の例において、並製本用本文406以外の板状の物体を用いる場合、この板状の物体は、上製本用本文104と共に裁断可能であるのが好ましい。
そして、次の工程において、上製本用本文104に上製本用表紙102を取り付ける(S112)。この場合、上製本用表紙102は、上製本用本文104と並製本用本文406とが重ねられた状態で、上製本用本文104及び並製本用本文406を挟むようにして、上製本用本文104に取り付けられる。
また、本工程において、貼合シートの一部は、上製本用表紙102に貼り付けられる。この場合、貼合シートにおける見返し112用の圧着シートの一部が、きき紙110として、上製本用表紙102に貼り付けられる。これにより、上製本用表紙102は、上製本用本文104に対して固定される。
そして、次の工程において、見返し112用の圧着シートから並製本用表紙404用の圧着シートを剥離させる(S114)。これにより、並製本用表紙404用の圧着シートとともに、並製本用本文406を、上製本用本文104から分離させる。
また、これにより、本工程は、子供本106a、bを、親本100から取り外す。この場合、圧着していた並製本用表紙404用の圧着シートから剥離された見返し112用の圧着シートは、見返し112となる。また、見返し112用の圧着シートから剥離された並製本用表紙404用の圧着シートは、並製本用表紙404となる。以上により、親本100が製本される。
尚、完成した親本100において、見返し112は、圧着層216が形成されている面を上製本用表紙102と上製本用本文104との間の隙間に向けて、上製本用表紙102に貼り付けられている。また、見返し112は、工程S110において、天地方向の高さが上製本用本文104と同じになるように裁断されている。
ここで、上製本の製本方法においては、上製本用本文104の紙面よりも一回り大きな上製本用表紙102が用いられる。また、上製本用表紙102は、上製本用本文104を裁断した後に取り付けられる。
そのため、上製本用本文104の厚みが上製本用表紙102の背202よりも小さな場合には、上製本用表紙102を取り付ける工程において、例えば上製本用表紙102の側面204の位置が定まらないことにより、上製本用表紙102を適切に取り付けられない場合も考えられる。
しかし、本例の製本方法においては、板状の物体である並製本用本文406を挟むことにより、上製本用表紙102の側面204を、適切な位置に保持することができる。そのため、本例によれば、上製本用表紙102と上製本用本文104との間に隙間を有する親本100を、適切に製本することができる。また、これにより、上製本用本文104中に他の紙片等を貼り付けるのに適切な、上製本の本を提供することができる。
尚、子供本106の個数は、上製本用本文104と子供本106とを重ねた厚さが、上製本用表紙102の背202の幅とほぼ同じになる個数であればよい。そのため、他の例においては、親本100を、1個、又は3個以上の子供本106を用いて製本してもよい。また、他の例において、親本100は、複数の上製本用本文104を備えてもよい。この場合、工程S108において、少なくとも1個の子供本106が、複数の上製本用本文104の間に固定される。
図4は、貼合シート502の一例を示す。貼合シート502は、図3を用いて説明した工程S104において、見返し112用の圧着シートと、並製本用表紙404用の圧着シートとを貼り合せることにより形成される。
本例において、並製本用表紙404用の圧着シートは、台紙412の一方の面における全体に、コーティング層414を有する。また、並製本用表紙404の圧着シートは、台紙412の一方の面における、一部の領域602を除いた領域に形成された圧着層416を有する。そのため、本例の貼合シート502は、見返し112用の圧着シートと、並製本用表紙404用の圧着シートとが圧着されない領域602を有する。尚、領域602は、例えば、台紙412の端における、幅5mm程度の領域である。
ここで、工程S104において、見返し112用の圧着シートの全面と、並製本用表紙404用の圧着シートと全面とを圧着することにより貼合シート502を形成するとすれば、工程S114において、見返し112用の圧着シートから並製本用表紙404用の圧着シートを剥離させるのが困難になる場合がある。しかし、本例によれば、圧着されない領域602を設けることにより、見返し112用の圧着シートから並製本用表紙404用の圧着シートを、容易に剥離させることができる。また、これにより、仕上がりのきれいな親本100を提供することができる。
また、本例において、コーティング層414は、圧着層416が形成されていない領域602にも形成されている。そのため、本例によれば、一部の領域602に圧着層416を形成しないとしても、並製本用表紙404に表面を、自然に仕上げることができる。
尚、コーティング層414は、台紙412の一方の面における一部の領域に形成されてもよい。この場合、この一部の領域は、少なくとも領域602を含むのが好ましい。また、他の例において、見返し112用の圧着シートが、圧着層216の無い領域を、一部に有してもよい。また、並製本用表紙404用の圧着シート、及び見返し112用の圧着シートの両方が、圧着層416、216の無い領域を、それぞれ一部に有してもよい。これらの場合も、見返し112用の圧着シートから並製本用表紙404用の圧着シートを、容易に剥離させることができる。
図5は、図3を用いて説明した工程S106における、子供本106を製本する工程を更に詳しく説明する図である。この工程は、貼合シート502における並製本用表紙404用の圧着シートに対して、並製本用本文406の背を固定する。そして、並製本用表紙404用の圧着シートを内側にして、貼合シートで並製本用本文406を覆う。これにより、本工程は、並製本用表紙404用の圧着シートを、並製本用本文406に取り付ける。
図6は、図3を用いて説明した工程S108における、並製本用本文406と上製本用本文104とを固定する工程を更に詳しく説明する図である。本工程は、並製本用本文406の背と、上製本用本文104の背とを糊付けにより仮固めする工程である。
本例において、本工程は、上製本用本文104の背302から、貼合シート502の背408に渡って接着剤を塗布し、塗布した接着剤により、固定部114を形成する。また、塗布された接着剤を、固定部114の固定の強度を高めるための仮くるみ表紙504で覆う。
これにより、本工程は、上製本用本文104の背302を貼合シート502の背408に対して固定する。尚、貼合シート502の背408とは、例えば、見返し112用の圧着シートにおける、並製本用本文406の背を覆う部分である。背408は、子供本106の背402となるべき位置の外面であってよい。
本例によれば、貼合シートの外側の面にある見返し112用の圧着シートに対して上製本用本文104を固定するのと同時に、並製本用本文406を、上製本用本文104に対して固定することができる。また、これにより、上製本用本文104と並製本用本文406との仮固めを、適切に行うことができる。そのため、本例によれば、親本100を効率よく製本することができる。
尚、他の例においては、仮くるみ表紙504に代えて、例えば寒冷紗を用いてもよい。また、固定部114は、花布を更に有してよい。
図7は、図3を用いて説明した工程S112における、上製本用表紙102を取り付ける工程を更に詳しく説明する図である。本工程において、仮くるみ表紙504は、固定部114を覆う部分802を残して、除去される。この場合、仮くるみ表紙504における両側の遊びの部分804a、bは、残される部分802から引き裂かれる。そして、遊びの部分804a、bを引き裂いた後、貼合シート502における上製本用表紙102と対向している部分を上製本用表紙102に貼り付ける。この場合、貼合シート502における見返し112用の圧着シートの一部は、見返し112のきき紙110として、上製本用表紙102に貼り付けられる。また、これにより、本工程は、上製本用表紙102を、上製本用本文104に対して固定する。
尚、本例において、上製本用表紙102は、例えば通常の上製本の製本方法と同様に、上製本用表紙102に対して、上側から、被せるようにして取り付けられる。この場合、例えば並製本用本文406を用いずに、上製本用表紙102を取り付けるとすれば、上製本用表紙102と上製本用本文104との間における隙間の影響で、上製本用表紙102を適切に取り付けられない場合も考えられる。
しかし、本例において、貼合シート502に覆われた複数の並製本用本文406と上製本用本文104とを重ねた厚みは、上製本用表紙102の背202の幅に丁度収まる厚さになっている。そのため、本例によれば、上製本用表紙102を、適切に取り付けることができる。また、これにより、親本100を適切に製本することができる。
図8は、図3を用いて説明した工程S114における、圧着シートを剥がす工程を更に詳しく説明する図である。本工程は、例えば圧着シートが圧着されていない領域602(図4参照)を利用して、見返し112用の圧着シートから並製本用表紙404用の圧着シートを剥離させる。これにより、子供本106a、bを、親本100から取り外す。本例によれば、親本100を適切に製本することができる。
図9は、親本100の構成の他の例を、複数の子供本106a、bと共に示す。尚、以下に説明する点を除き、図9において、図1又は図2と同じ符号を付した構成は、図1又は図2における構成と同一又は同様の機能を有するため説明を省略する。
本例において、見返し112は、遊び108、きき紙110、及び接続部材118を有する。遊び108は、折り曲げられた一枚のシートであり、複数の遊び紙120a、b、及び背面部116を含む。遊び108は、固定部114に接着される背面部116を中央にして折り曲げられた状態で、固定部114に固定されている。この場合、遊び紙120aは、上製本用本文104と重なるページとなる。また、遊び紙120bは、上製本用表紙102と遊び108aの間に設けられるページとなる。
また、遊び108は、遊び紙120aと遊び紙120bとの間に子供本106を挟むようにして、折り曲げられる。そのため、背面部116は、子供本106の背の幅とほぼ同じ幅を有する。また、親本100は、背面部116の幅に対応して、遊び108aと遊び108bとの間に、子供本106の背の幅とほぼ同じ隙間を有する。
きき紙110は、上製本用表紙102に貼り付けられた紙である。また、接続部材118は、遊び紙120bときき紙110とを接続する帯状の紙である。接続部材118は、きき紙110と遊び紙120bとを接続することにより、固定部114に接着された上製本用本文104を、上製本用表紙102に対して固定する。そのため、本例においても、上製本用表紙102の背202の幅よりも小さな厚みを有する上製本用本文104を、上製本用表紙102に、適切に固定することができる。尚、他の例においては、例えば図1を用いて説明した親本100と同様に、接続部材118を用いずに、遊び紙120bを、きき紙110として、上製本用表紙102に貼り付けてもよい。
ここで、本例において、遊び108は、拡大図706に示すように、台紙212及びコーティング層214を有する。コーティング層214は、折り曲げられた遊び108の内側の面における全体に形成されている。また、並製本用表紙404は、台紙412及びコーティング層414を有する。コーティング層414は、並製本用表紙404の外側の面における全体に形成されている。
また、本例の親本100を製本する製本方法において、子供本106は、並製本用本文406に並製本用表紙404を取り付けることにより、並製本の製本方法で製本される。そして、子供本106は、上製本用本文104を裁断する前に、複数の遊び紙120a、bの間に、挟まれる。この場合、子供本106の背402は、背面部116に接着される。
そして、重ねられた子供本106と上製本用本文104とを裁断した後に、予め上製本用表紙102に貼り付けられたきき紙110と、遊び紙120bとを接続部材118により接続することにより、上製本用表紙102を取り付ける。そして、上製本用表紙102を取り付けた後、接着された子供本106を背面部116を剥がすことにより、子供本106、親本100から取り外す。これにより、本例においても、上製本用本文104中に他の紙片等を貼り付けるのに適切な、上製本の本を提供することができる。
尚、子供本106を背面部116に接着するための接着剤は、コーティング層214とコーティング層214との間に塗布される。そのため、本例によれば、子供本106を、親本100から、適切に取り外すことができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
閉じた状態の親本100を、親本100の天から見た図である。 一方の見返し112を開いた状態の親本100を示す図である。 親本100及び子供本106a、bを製本する製本方法の一例を示すフローチャートである。 貼合シート502の一例を示す図である。 子供本106を製本する工程を更に詳しく説明する図である。 並製本用本文406と上製本用本文104とを固定する工程を更に詳しく説明する図である。 上製本用表紙102を取り付ける工程を更に詳しく説明する図である。 圧着シートを剥がす工程を更に詳しく説明する図である。 親本100の構成の他の例を示す図である。
符号の説明
100・・・親本、102・・・上製本用表紙、104・・・上製本用本文、106・・・子供本、108・・・遊び、110・・・きき紙、112・・・見返し、114・・・固定部、116・・・背面部、118・・・接続部材、120・・・遊び紙、202・・・背、204・・・側面、212・・・台紙、214・・・コーティング層、216・・・圧着層、302・・・背、402・・・背、404・・・並製本用表紙、406・・・並製本用本文、408・・・背、412・・・台紙、414・・・コーティング層、416・・・圧着層、502・・・貼合シート、504・・・仮くるみ表紙、602・・・領域、702・・・拡大図、704・・・拡大図、706・・・拡大図、708・・・拡大図、802・・・部分、804・・・部分

Claims (10)

  1. 上製本の製本様式により本を製本する製本方法であって、
    上製本の製本に用いられる上製本用表紙と、前記上製本用表紙の背の幅よりも小さな厚みを有する上製本用本文と、互いに圧着可能な複数の圧着シートと、板状の物体とを準備する準備工程と、
    第1の前記圧着シートと、第2の前記圧着シートとを圧着することにより、前記第1の圧着シートと前記第2の圧着シートとを貼り合わせた貼合シートを形成する圧着工程と、
    前記板状の物体の背を前記第1の圧着シートに対して固定することにより、前記第1の圧着シートを内側にして、前記貼合シートで前記板状の物体を覆う第1固定工程と、
    前記貼合シートに覆われた前記板状の物体と、前記上製本用本文とを、背の位置を合わせて重ね、前記上製本用本文を、前記第2の圧着シートに対して固定する第2固定工程と、
    前記上製本用本文と前記板状の物体とが重ねられた状態で、前記上製本用本文及び前記板状の物体を裁断する裁断工程と、
    前記上製本用本文と前記板状の物体とが重ねられた状態で、前記上製本用本文及び前記板状の物体を挟むようにして、前記上製本用本文に前記上製本用表紙を取り付ける上製本表紙取り付け工程と
    を備える製本方法。
  2. 前記第2の圧着シートから前記第1の圧着シートを剥離させることにより、前記第1の圧着シートとともに、前記板状の物体を、前記上製本用本文から分離させる剥離工程を更に備える請求項1に記載の製本方法。
  3. 前記板状の物体は、並製本の製本に用いられる並製本用本文であり、
    前記第1固定工程は、並製本の製本様式により、前記貼合シートを、前記並製本用本文に、表紙として取り付ける請求項1に記載の製本方法。
  4. 前記第2固定工程は、前記上製本用本文の背から、前記並製本用本文に取り付けられた前記貼合シートの背に渡って接着剤を塗布することにより、前記上製本用本文の背を、前記貼合シートの背に対して固定する請求項3に記載の製本方法。
  5. 前記上製本表紙取り付け工程は、前記貼合シートにおける前記第2の圧着シートの一部を、見返しのきき紙として前記上製本用表紙に貼り付けることにより、前記上製本用本文に前記上製本用表紙を取り付ける請求項1に記載の製本方法。
  6. 前記第1及び第2の圧着シートの少なくとも一方の圧着シートは、
    他の圧着シートに対して圧着可能な圧着層と、
    前記圧着層を保持する台紙と
    を有し、
    前記少なくとも一方の前記圧着シートにおいて、前記圧着層は、前記台紙の一方の面における、一部の領域を除いた領域に形成されている請求項1に記載の製本方法。
  7. 前記少なくとも一方の圧着シートは、前記台紙の一方の面における、少なくとも前記一部の領域を含む領域に対するコーティング処理により形成されたコーティング層を更に有する請求項6に記載の製本方法。
  8. 上製本の製本様式により製本された本であって、
    上製本の製本に用いられる上製本用表紙と、
    前記上製本用表紙の背の幅よりも小さな厚みを有しており、前記上製本用表紙の背の裏側において、幅方向の一部の領域に固定されている上製本用本文と、
    少なくとも一方の面に圧着層が形成された圧着シートであって、天地方向の高さが前記上製本用本文と同じになるように裁断されており、前記圧着層が形成されている面を前記上製本用表紙と前記上製本用本文との間の隙間に向けて、前記上製本用表紙又は前記上製本用本文の少なくとも一方に貼り付けられた圧着シートと
    を備える本。
  9. 前記圧着シートは、圧着していた他の圧着シートから剥離された圧着シートである請求項8に記載の本。
  10. 前記圧着シートの一部は、見返しのきき紙として、前記上製本用表紙に貼り付けられている請求項8に記載の本。
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