JPH0761185A - ディスク収納体及びディスク収納本 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ＣＤやＦＤ等のディスク状記録媒体の収納構造
を改良することによってシート状ディスク収納体を比較
的薄いシートを用いて容易に製造できるようにするとと
もに、記録媒体の収納されたシート状ディスク収納体及
びそれを取り付けたディスク収納本の平坦構造を維持で
きるようにすることにより、収納体及び収納本の集積保
管や運搬処理等の取扱い及び使用時の取扱いを容易にす
る。 【構成】少なくとも３枚以上のシート２を重ね合わせた
重ね合わせシート１の中央付近にディスク状記録媒体Ｄ
を収納するための孔設部４を貫設し、該重ね合わせシー
ト１の上面及び下面に、前記孔設部４を覆うように透明
シート３が貼着されているディスク収納体Ａ及びディス
ク収納本Ｂ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コンパクトディスク
（ＣＤ）等のディスク状の情報記録媒体を内部に収納可
能なシート状のディスク収納体及び該ディスク収納体を
取付けたディスク収納本に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般的に、書籍、雑誌等の本、あるいは
小冊子等に、ＣＤやＦＤ等のディスク状記録媒体を一体
的に収納する際は、本や小冊子等の表紙部や紙葉頁部に
収納部を設けて収納するものであり、表紙部や紙葉頁部
の収納個所が他の個所よりも厚くならずに全面的に記録
媒体の収納個所と同じ均一な厚さの平坦面を維持できる
こと、収納部内で記録媒体が位置ずれせずに安定して固
定できること、記録媒体が収納部から容易に脱落しない
こと、記録媒体の使用時には収納部から容易に取り出せ
ることなどが、結束時や、流通過程、販売時点等におけ
る製品の製造、集積保管、運搬、製品の取扱い易さ等の
見地から重要な事柄である。

【０００３】従来、本や小冊子等の表紙部や紙葉頁部に
収納部を設けて収納する場合は、例えば、本や小冊子等
に一体的に貼着したり綴じ込んだりして取付けられたプ
ラスチックや紙製のシート状の袋体にそのまま記録媒体
を収納したり、あるいは、記録媒体を嵌合できる孔設部
を設けた段ボール等の厚紙台紙を用意して、記録媒体を
該孔設部内に嵌合し、本や小冊子等に一体的に貼着した
り綴じ込んりして取付けられたプラスチックや紙製のシ
ート状袋体に該台紙と一体に記録媒体を収納したり、あ
るいは、厚味のある表紙部や紙葉頁部に記録媒体の嵌合
できる凹部を設け、該凹部内に記録媒体を収納する方法
等が採られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記方式において、紙
葉頁として取付けた袋体に単に収納する方式は、収納個
所が他の個所よりも厚くなって、記録媒体の収納個所と
同じ均一な厚さの平坦面を維持できず、また収納部内で
記録媒体が位置ずれしたり安定的に固定できず、袋体に
収納する手間も掛かる。

【０００５】また、厚紙台紙と袋体とを用いる場合は、
本や小冊子本体に使用する材料と、収納用の袋体や厚紙
台紙等の作成に使用する用紙、プラスチックフィルム、
段ボールや厚紙等の必要とする材料が多種に亘って製造
が煩雑となり、前記同様に袋体に収納する手間も掛か
り、製造工程も複雑になり易いものである。

【０００６】また、表紙部や紙葉頁部に収納用の凹部を
設けて収納する場合は、厚紙の打抜き、貼り合わせ等に
よる凹部の形成工程が複雑となって製造に手間を要する
などの問題がある。

【０００７】本発明は、ディスク収納体、及び該ディス
ク収納体を本や小冊子等の表紙部や紙葉頁部として取り
付けたディスク収納本であって、ディスク状記録媒体の
収納部構造を改良することによって、シート厚さを限定
せずに比較的容易に製造できるようにするとともに、記
録媒体収納後のディスク収納体、及び該ディスク収納体
を取り付けたディスク収納本の集積保管や運搬処理等の
取扱い及び収納体や収納本の使用時における取扱いを容
易にすることにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の第１発明は、少
なくとも２枚以上のシート２を重ね合わせた重ね合わせ
シート１に、ディスク状記録媒体Ｄを収納するための孔
設部４を貫設し、該重ね合わせシート１の上面及び下面
に、前記孔設部４を覆うように透明シート３が貼着され
ていることを特徴とするディスク収納体である。

【０００９】また本発明の第２発明は、少なくとも２枚
以上のシート２を重ね合わせた重ね合わせシート１の一
面側の１枚乃至数枚のシート２のみを残して他面側のシ
ート２に、ディスク状記録媒体Ｄを収納するための孔設
部４を貫設し、該重ね合わせシート１の該孔設部４を覆
うように透明シート３が貼着されていることを特徴とす
るディスク収納体である。

【００１０】また本発明の第３発明は、少なくとも２枚
以上のシート２を重ね合わせた重ね合わせシート１の適
宜折目ｆに沿って、該シート２を１枚乃至数枚欠除若し
くは罫押したシート折曲部６を設け、該重ね合わせシー
ト１の等分割領域内にディスク状記録媒体Ｄを収納する
ための孔設部４をそれぞれ貫設し、該重ね合わせシート
１の上面及び下面に、前記孔設部４を覆うように透明シ
ート３が貼着されていることを特徴とするディスク収納
体である。

【００１１】また本発明の第４発明は、少なくとも２枚
以上のシート２を重ね合わせた重ね合わせシート１の適
宜折目ｆに沿って、該シート２を１枚乃至数枚欠除若し
くは罫押したシート折曲部６を設け、該重ね合わせシー
ト１の等分割領域内における一面側の少なくとも１枚乃
至数枚のシート２を残して他面側のシート２にディスク
状記録媒体Ｄを収納するための孔設部４をそれぞれ貫設
し、該重ね合わせシート１の該孔設部４を覆うように透
明シート３が貼着されていることを特徴とするディスク
収納体である。

【００１２】また本発明の第５発明は、少なくとも２枚
以上のシート２を重ね合わせた重ね合わせシート１の中
央折目Ｏに沿って、該シート２を１枚乃至数枚欠除若し
くは罫押したシート折曲部６を設け、該中央折目Ｏを介
して対向する左右両側の重ね合わせシート１に、ディス
ク状記録媒体Ｄを収納するための孔設部４を貫設し、該
重ね合わせシート１の上面及び下面に前記孔設部４を覆
うように透明シート３が貼着されていることを特徴とす
るディスク収納体である。

【００１３】また本発明の第６発明は、少なくとも２枚
以上のシート２を重ね合わせた重ね合わせシート１の中
央折目Ｏに沿って、該シート２を１枚乃至数枚欠除若し
くは罫押したシート折曲部６を設け、該中央折目Ｏを介
して対向するそれぞれ左右両側の重ね合わせシート１に
おける一面側の１枚乃至数枚のシート２のみを残して他
面側のシート２にディスク状記録媒体Ｄを収納するため
の孔設部４を貫設し、該重ね合わせシート１のそれぞれ
該孔設部４を覆うように透明シート３が貼着されている
ことを特徴とするディスク収納体である。

【００１４】また本発明の第７発明は、前記第１発明乃
至第６発明のディスク収納体が、表紙部若しくは紙葉頁
部として取り付けられていることを特徴とするディスク
収納本である。

【００１５】また本発明は、前記請求項１又は請求項２
又は請求項３又は請求項４に記載の重ね合わせシート
が、単一枚葉シートを折り重ねることにより形成されて
いるディスク収納体である。

【００１６】また本発明は、前記請求項１又は請求項２
又は請求項３又は請求項４又は請求項５又は請求項６に
記載の透明シート３に、ディスク状記録媒体Ｄを孔設部
４内より取り出すための開封用刻設部３ａが刻設されて
いるディスク収納体である。

【００１７】また本発明は、前記請求項１又は請求項２
又は請求項３又は請求項４又は請求項５又は請求項６に
記載の透明シート３に刻設された前記開封用刻設部３ａ
は、孔設部４の大半を囲むように形成された半切状若し
くはミシン目状の刻設線４０と、該刻設線４０に連続す
るような切断された切断線４１とによりパターン状に形
成されているディスク収納体である。

【００１８】また本発明は、前記請求項１又は請求項２
又は請求項３又は請求項４又は請求項５又は請求項６に
記載の透明シート３にパターン状に刻設された開封用刻
設部３ａは、該開封用刻設部３ａより内側の孔設部４外
縁相当部に、剥離可能領域４２が形成されているディス
ク収納体である。

【００１９】また本発明は、前記請求項１又は請求項２
又は請求項３又は請求項４又は請求項５又は請求項６に
記載の透明シート３にパターン状に刻設された開封用刻
設部３ａは、該開封用刻設部３ａ外方に向う突出パター
ン状の切断線４１により形成された凸状開封片４３を備
えるディスク収納体である。

【００２０】また本発明は、前記請求項１又は請求項２
又は請求項３又は請求項４又は請求項５又は請求項６に
記載の透明シート３にパターン状に刻設された開封用刻
設部３ａの前記凸状開封片４３領域には易剥離部４４が
形成されているディスク収納体である。

【００２１】また本発明は、前記請求項１又は請求項２
又は請求項３又は請求項４又は請求項５又は請求項６に
記載の前記重ね合わせシート１の内層に、合成樹脂シー
ト５が積層されているディスク収納体である。

【００２２】

【実施例】本発明の第１発明のディスク収納体の一実施
例を、図１（ａ）のディスク収納体の側断面図、図１
（ｂ）のディスク収納体の平面図に従って説明すれば、
重ね合わせシート１は、２枚以上、例えば３枚重ねのシ
ート２，２，２として重ね合わせたものであり、該重ね
合わせシート１の厚さは、収納すべきディスク状記録媒
体Ｄの厚さ以上に相当する厚さとしたものであり、その
重ね合わせ間は、適宜接着剤若しくは粘着剤にて全面
的、若しくは、部分的に接着固定されている。なお重ね
合わせシート１の厚さは、収納すべきディスク状記録媒
体Ｄの厚さにほぼ等しい厚さが適当である。

【００２３】図１（ａ）、（ｂ）に示すように重ね合わ
せシート１のほぼ中央部に、収納すべきディスク状の記
録媒体Ｄを嵌合可能な円形状の孔設部４が貫設されてい
る。

【００２４】なお、図１（ｃ）は、孔設部４の貫設され
た重ね合わせシート１を構成する３枚１組の各シート
２，２，２の平面図であり、３枚のシート２を重ね合わ
せて一度に、あるいはそれぞれシート２を１枚毎に、プ
レス打抜刃等の適宜パターン打抜手段によって、適宜パ
ターン状（例えば円形状、角形状等のディスク状記録媒
体の平面形状）に孔設部４が貫設される。

【００２５】該重ね合わせシート１の表裏側から、該孔
設部４の上側開口部及び下側開口部を被うように、硬質
又は軟質の合成樹脂製透明シート３，３が全面的に、若
しくは部分的に重ね合わせられ、その重ね合わせ間は、
適宜接着剤若しくは粘着剤にて全面的、若しくは部分的
に接着固定されて、図１（ａ）、（ｂ）に示す一実施例
におけるシート状のディスク収納体Ａが構成される。

【００２６】なお、図１（ａ）の一実施例では、重ね合
わせシート１の表裏側に、２枚の透明シート３，３を用
いて、それぞれ１枚ずつ透明シート３を貼着したもので
あるが、その他に、例えば、図示しないが、１枚の透明
シート３を２つ折りし、その折り重ね内面に重ね合わせ
シート１を挟み込んで透明シート３を重ね合わせシート
１の表裏側に貼着するようにしてもよい。

【００２７】また、本発明では、上記第１発明における
前記透明シート３に、ディスク状記録媒体Ｄを孔設部４
内より取り出すためのミシン目等の開封用刻設部３ａが
施されていてもよいし、特に、該開封用刻設部３ａと孔
設部４周縁部との間の領域の適宜部位における重ね合わ
せシート１と透明シート３との重ね合わせ間を、粘着
剤、あるいは接着剤と離型剤との組合せにより貼着する
ことによって、開封及び再封可能にしてもよい。

【００２８】上記孔設部４内には、コンパクトディスク
（ＣＤ）、フロッピーディスク（ＦＤ）等のディスク状
の記録媒体Ｄが収納される。

【００２９】図１に示した第１発明の一実施例における
ディスク収納体Ａは、それ自体を単体のディスク収納体
として使用するようにしてもよいし、又は該ディスク収
納体Ａの複数枚をその一端部にて一体的に接続固定（貼
着、若しくは綴合わせ、穿孔ファイリング））してもよ
い。

【００３０】図１（ａ），（ｂ）に示す一実施例におい
ては、ディスク収納体Ａの重ね合わせシート１に対して
その表裏に重ね合わせた透明シート３は、その一端部に
て短かいサイズに形成されているが、重ね合わせシート
１と透明シート３とは同一サイズであってもよい。

【００３１】また、図１（ａ），（ｂ）に示す一実施例
においては、ディスク収納体Ａの重ね合わせシート１の
各シート２，２，２は、互いに同一サイズで示してある
が、必要に応じては、その各シート２のうちのいずれか
は、その一端部が他のシートの一端部よりも短いサイズ
であってもよい。

【００３２】図２は、上記第１発明の一実施例における
他の例を示す側断面図であり、重ね合わせシート１を構
成する各シート２のうちのいずれかのシート２，２間
に、孔設部４を貫設した合成樹脂シート５を重ね合わせ
貼着して積層した構造のものである。

【００３３】次に、上記第１発明の他の実施例を、図３
（ａ）、（ｂ）のディスク収納体の側断面図、図２
（ｃ）のディスク収納体の平面図に従って説明すれば、
重ね合わせシート１は、１枚の矩形状シート２を、該矩
形状シート２の１辺に平行な２本の折目を介して互いに
同一方向に折り重ねて巻き３つ折りして３枚重ねのシー
ト２，２，２として重ね合わせたものであり、該重ね合
わせシート１の厚さは、収納すべきディスク状記録媒体
Ｄの厚さ以上に相当する厚さとしたものであり、その重
ね合わせ間は、適宜接着剤若しくは粘着剤にて全面的、
若しくは部分的に接着固定されている。なお、重ね合わ
せシート１の厚さは、収納すべきディスク状記録媒体Ｄ
の厚さにほぼ等しい厚さが適当である。

【００３４】該重ね合わせシート１のほぼ中央部に、収
納すべきディスク状の記録媒体Ｄを嵌合可能な孔設部４
が貫設されている。

【００３５】該重ね合わせシート１の表裏側から、該孔
設部４の上側開口部及び下側開口部を被うように、硬質
又は軟質の合成樹脂製透明シート３，３が重ね合わせら
れ、その重ね合わせ間は、適宜接着剤若しくは粘着剤に
て全面的、若しくは部分的に接着固定されて、図３
（ａ）、（ｂ）、（ｃ）に示す他の実施例におけるシー
ト状のディスク収納体Ａが構成される。

【００３６】なお図３（ａ）では、重ね合わせシート１
の表裏側に、２枚の透明シート３，３を用いて、それぞ
れ１枚ずつ透明シート３を貼着したものであるが、その
他に図２（ｂ）に示すように、例えば１枚の透明シート
３を２つ折りし、その折り重ね内面に該重ね合わせシー
ト１を挟み込んで透明シート３を重ね合わせシート１の
表裏側に貼着するようにしてもよい。

【００３７】また、第１発明の上記他の実施例において
は、図示しないが、前述した一実施例と同様に、前記透
明シート３に、ディスク状記録媒体Ｄを孔設部４内より
取り出すためのミシン目等の開封用刻設部を施すように
してもよいし、該開封用刻設部と孔設部４周縁部との間
の領域の適宜部位における重ね合わせシート１と透明シ
ート３との重ね合わせ間を、粘着剤、あるいは接着剤と
離型剤との組合せにより貼着することによって、開封及
び再封可能にしてもよい。

【００３８】上記孔設部４内には、コンパクトディスク
（ＣＤ）、フロッピーディスク（ＦＤ）等のディスク状
の記録媒体Ｄが収納される。

【００３９】前記図３に示した第１発明の上記他の実施
例におけるディスク収納体Ａは、前述の一実施例と同様
に、それ自体を単体のディスク収納体として使用するよ
うにしてもよいし、又は該ディスク収納体Ａの複数枚を
その一端部にて一体的に接続固定（貼着、若しくは綴合
わせ、穿孔ファイリング））してもよい。

【００４０】また、上記ディスク収納体Ａの重ね合わせ
シート１に対して、その表裏に重ね合わせた透明シート
３は、その一端部にて短かいサイズに形成されている
が、重ね合わせシート１と透明シート３とは同一サイズ
であってもよい。

【００４１】前記図３（ａ）、（ｂ）、（ｃ）において
は、１枚のシート２を巻き３つ折りした重ね合わせシー
ト１の端部と、シート２の外端部とが同一位置に重なる
ように折り重ねた状態で示してあるが、必要に応じて
は、重ね合わせシート１の端部に重ね合わせられるシー
ト２の外端部が、重ね合わせシート１の端部より外側若
しくは内側になるように折り重ねてもよい。

【００４２】なお、図３（ｄ）は、孔設部４の貫設され
た重ね合わせシート１を構成する１枚のシート２を折目
ａ，ｂにて巻き３つ折りして３枚重ねにする連続状の各
シート領域２ａ，２ｂ，２ｃの平面図であり、１枚のシ
ート２を巻き３つ折りした後に一度に、あるいは各シー
ト領域２ａ，２ｂ，２ｃ毎に、プレス打抜刃等の適宜パ
ターン打抜手段によって、適宜パターン状（例えば円形
状、角形状等のディスク状記録媒体の平面形状）に孔設
部４が貫設される。

【００４３】図４（ａ）、（ｂ）は、第１発明の上記他
の実施例におけるディスク収納体Ａの他の例を示す側断
面図であり、重ね合わせシート１を構成する巻き３つ折
りした３枚重ねの各シート２（シート領域２ａ，２ｂ，
２ｃ）のうちのいずれかのシート２，２間に、孔設部４
を貫設した合成樹脂シート５を重ね合わせ貼着して積層
した構造のものであるが、特に（ａ）は１枚のシート２
の片面に透明シート３を貼着した後に巻き３つ折りして
３枚重ねの重ね合わせシート１としたものであり、透明
シート３の一部を合成樹脂シート５として使用したもの
である。

【００４４】次に、第１発明のその他の実施例を、図５
（ａ）、（ｂ）のディスク収納体の側断面図に従って説
明すれば、重ね合わせシート１は、１枚の矩形状シート
２を該シート２の１辺に平行な２本の折目を介して、互
いに反対方向に折り重ねて３つ折りして、３枚重ねのシ
ート２（シート領域２ａ，２ｂ，２ｃ）として重ね合わ
せたものであり、該重ね合わせシート１の厚さは、収納
すべきディスク状記録媒体Ｄの厚さ以上に相当する厚さ
としたものであって、その重ね合わせ間は、適宜接着剤
若しくは粘着剤にて全面的、若しくは部分的に接着固定
されている。なお、重ね合わせシート１の厚さは、収納
すべきディスク状記録媒体Ｄの厚さにほぼ等しい厚さが
適当である。

【００４５】該重ね合わせシート１のほぼ中央部に、収
納すべきディスク状の記録媒体Ｄを嵌合可能な孔設部４
が貫設されている。

【００４６】該重ね合わせシート１の表裏側から、該孔
設部４の上側開口部及び下側開口部を被うように硬質又
は軟質の合成樹脂製透明シート３，３が重ね合わせら
れ、その重ね合わせ間は、適宜接着剤若しくは粘着剤に
て全面的、若しくは部分的に接着固定されて、図５
（ａ）、（ｂ）に示すその他の実施例におけるディスク
収納体Ａが構成される。

【００４７】なお図５（ａ）では、重ね合わせシート１
の表裏側に、２枚の透明シート３，３を用いて、それぞ
れ１枚ずつ透明シート３を貼着したものであるが、その
他に図５（ｂ）に示すように、例えば１枚の透明シート
３を２つ折りし、その折り重ね内面に該重ね合わせシー
ト１を挟み込んで透明シート３を重ね合わせシート１の
表裏側に貼着するようにしてもよい。

【００４８】上記孔設部４内には、コンパクトディスク
（ＣＤ）、フロッピーディスク（ＦＤ）等のディスク状
の記録媒体Ｄが収納される。

【００４９】前記図５（ａ）、（ｂ）に示した上記その
他の実施例におけるディスク収納体Ａは、前述の一実施
例及び他の実施例と同様に、それ自体を単体のディスク
収納体として使用するようにしてもよいし、又は該ディ
スク収納体Ａの複数枚をその一端部にて一体的に接続固
定（貼着、若しくは綴合わせ、穿孔ファイリング））し
てもよい。

【００５０】また、上記その他の実施例においては、デ
ィスク収納体の重ね合わせシート１に対してその表裏に
重ね合わせた透明シート３は、その一端部にて短かいサ
イズに形成されているが、重ね合わせシート１と透明シ
ート３とは同一サイズであってもよい。

【００５１】また、上記その他の実施例においては、１
枚のシート２を３つ折りした重ね合わせシート１の端部
と、シート２の外端部とが同一位置に重なるように折り
重ねた状態で示してあるが、必要に応じては、重ね合わ
せシート１の両端部に重ね合わせられるシート２の両外
端部が、重ね合わせシート１の端部より内側になるよう
に折り重ねてもよいし、あるいは重ね合わせシート１の
一端部に重ね合わせられるシート２の外端部が、外側に
なるように折り重ねてもよい。

【００５２】図６（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は、第１発明
の上記その他の実施例におけるディスク収納体Ａの他の
例を示す側断面図であり、重ね合わせシート１を構成す
るシート２を、互いに反対方向に折り重ねて３つ折りし
た３枚重ねのシート２（シート領域２ａ，２ｂ，２ｃ）
のうちのいずれかのシート２，２間に、孔設部４を貫設
した合成樹脂シート５を重ね合わせ貼着して積層した構
造のものであるが、図６（ａ）は、１枚のシート２の片
面に全面的に１枚の透明シート３を貼着した後に互いに
反対方向に折り重ねて３つ折りして３枚重ねの重ね合わ
せシート１としたものであり、透明シート３の一部を合
成樹脂シート５として使用したものである。

【００５３】また、図６（ｂ）は１枚のシート２の片面
のシート領域２ｂ，２ｃに１枚の透明シート３を貼着し
た後に互いに反対方向に折り重ねて３つ折りして３枚重
ねの重ね合わせシート１としたものであり、透明シート
３の一部を合成樹脂シート５として使用したものであ
る。

【００５４】また、図６（ｃ）は１枚のシート２の片面
のシート領域２ｂ，２ｃに１枚の透明シート３を貼着し
た後に互いに反対方向に折り重ねて３つ折りして３枚重
ねの重ね合わせシート１とし、透明シート３の一部を合
成樹脂シート５として使用したものであり、折り重ねた
該シート２のシート領域２ｂ、２ｃ間には合成樹脂シー
ト５を貼着積層したものである。

【００５５】なお図１（ａ）、図２、図３（ａ）、図３
（ｂ）、図４（ａ）、図４（ｂ）、図５（ａ）、図５
（ｂ）、図６（ａ）〜（ｂ）に示した上記第１発明のデ
ィスク収納体Ａを形成する重ね合わせシート１の一端部
には、重ね合わせシート１を構成する全てのシート２、
又は重ね合わせたシート２のうちのいずれかのシート２
をその一端部より外側に適宜長さ（例えば１０ｍｍ程
度）延長して製本加工用の綴端部を設けることができ
る。

【００５６】次に、本発明の第２発明のディスク収納体
を、図７に従って以下に詳細に説明する。

【００５７】図７（ａ）は、その一実施例の側断面図で
あり、枚葉状の２枚以上のシート２（例えば４枚のシー
ト２）を重ね合わせて、重ね合わせシート１が形成され
ている。

【００５８】該重ね合わせシート１の一面側の１枚乃至
数枚のシート２（図７（ａ）の一実施例では、上面側の
１枚のシート２）のみを残して他面側のシート２（下面
側の３枚のシート２）に、ディスク状記録媒体Ｄを収納
するための孔設部４が貫設されている。

【００５９】そして、該孔設部４内にディスク状記録媒
体Ｄを収納した後に、重ね合わせシート１下面の全面若
しくは部分に、該孔設部４を覆うように透明シート３が
貼着されているディスク収納体であり、上面側のシート
２が不透明シートである場合には、透明シート３側から
のみディスク収納体Ｄは外側より観察できる。

【００６０】なお図７（ａ）〜（ｃ）に示した上記第２
発明のディスク収納体Ａを形成する重ね合わせシート１
の一端部には、重ね合わせシート１を構成する全てのシ
ート２、又は重ね合わせた全てシート２のうちのいずれ
かのシート２をその一端部より外側に適宜長さ（例えば
１０ｍｍ程度）延長して製本加工等の加工処理における
綴端部７を設け、該綴端部７には切離用ミシン目８を適
宜刻設することは可能である。

【００６１】図７（ｂ）は、上記第２発明における他の
実施例のディスク収納体の側断面図であり、枚葉状の４
枚のシート２を重ね合わせ、該シート２の間に合成樹脂
シート５を介在させて重ね合わせて重ね合わせシート１
としたものである。

【００６２】また、図７（ｃ）は、上記第２発明におけ
るその他の実施例のディスク収納体の側断面図であり、
１枚のシートを４つ折して４枚のシート２として重ね合
わて重ね合わせシート２としたものである。

【００６３】上記本発明における第２発明のディスク収
納体Ａの重ね合わせシート１に貫設される孔設部４は、
１個所に限らず数個所に設けることは可能であり、ま
た、第２発明のディスク収納体Ａの重ね合わせシート１
に貫設される孔設部４についても、１個所に限らず数個
所に設けることが可能である。

【００６４】次に、本発明の第３発明のディスク収納体
を、図８に従って以下に詳細に説明すれば、図８（ａ）
において、少なくとも２枚以上のシート２（例えば４枚
のシート２）を重ね合わせて重ね合わせシート１が形成
されている。

【００６５】該重ね合わせシート１の適宜折目、例えば
重ね合わせシート１を等分割するような折目ｆに沿っ
て、該シート２の少なくとも１枚（２枚乃至数枚でもよ
い）を支持シートとして残してその他のシート２を、図
８（ａ）に示す如く適宜幅に欠除させることにより、あ
るいは図示しないが、適宜幅に罫押（罫線プレス加工）
することにより、該重ね合わせシート１の総厚が薄く形
成されたシート折曲部６が設けられている。なおシート
折曲部６の欠除幅は、重ね合わせシート１の厚さに対応
して適宜に設定が可能である。

【００６６】該重ね合わせシート１の折目ｆによる等分
割領域内に、ディスク状記録媒体Ｄを収納するための孔
設部４がそれぞれ貫設されている。

【００６７】該孔設部４の貫設された重ね合わせシート
１の上面及び下面に、前記孔設部４を覆うように透明シ
ート３が貼着されているディスク収納体である。

【００６８】図８（ｂ）は、図８（ａ）の平面図であ
り、折目ｆは、重ね合わせシート１を等分割、あるいは
必要に応じて不等分割するような一方向（縦方向又は横
方向）又は直交方向（縦方向及び横方向）に平行な直線
によって形成され、孔設部４は重ね合わせシート１の折
目ｆによる各分割領域内に孔設され、１列状に、又は２
列状に、あるいは数列状に形成される。

【００６９】また、重ね合わせシート１の折目ｆによる
矩形状の各分割領域を適宜方向に配列した矩形状や帯状
の外形状の他に十字状等の適宜形状に配列した形状であ
ってもよい。

【００７０】なお図８（ａ）〜（ｂ）に示した上記第３
発明のディスク収納体Ａを形成する重ね合わせシート１
の一端部には、重ね合わせシート１を構成する全てのシ
ート２、又は重ね合わせた全てシート２のうちのいずれ
かのシート２をその一端部より外側に適宜長さ（例えば
１０ｍｍ程度）延長して製本加工等の加工処理における
綴端部（図示せず）を形成することができる。

【００７１】次に、本発明の第４発明のディスク収納体
を、図９に従って以下に詳細に説明すれば、少なくとも
２枚以上のシート２（例えば４枚のシート２）を重ね合
わせて重ね合わせシート１が形成されている。

【００７２】該重ね合わせシート１の適宜折目、例えば
重ね合わせシート１を等分割するような折目ｆに沿っ
て、該シート２の少なくとも１枚（２枚乃至数枚でもよ
い）を支持シートとして残して、その他のシート２を欠
除させた適宜幅（欠除幅）のシート折曲部６が設けられ
ている。

【００７３】該重ね合わせシート１の折目ｆによる等分
割領域内における一面側の少なくとも１枚乃至数枚のシ
ート２（例えば上面側の１枚のシート２）を残して他面
側のシート２（下面側の３枚のシート２）に、ディスク
状記録媒体Ｄを収納するための孔設部４がそれぞれ貫設
されている。

【００７４】該孔設部４の貫設された重ね合わせシート
１下面に、前記孔設部４を覆うように透明シート３が貼
着されているディスク収納体である。

【００７５】なお図９に示した上記第４発明のディスク
収納体Ａを形成する重ね合わせシート１の一端部には、
重ね合わせシート１を構成する全てのシート２、又は重
ね合わせた全てシート２のうちのいずれかのシート２を
その一端部より外側に適宜長さ（例えば１０ｍｍ程度）
延長して製本加工等の加工処理における綴端部（図示せ
ず）を形成することができる。

【００７６】次に本発明の第５発明のディスク収納体
を、図１０（ａ）、（ｂ）、（ｃ）の実施例に従って詳
細に説明する。

【００７７】図１０（ａ）は第５発明の一実施例を示す
側断面図であり、重ね合わせシート１は、その中央部の
直線状の中央折目Ｏ（重ね合わせシート１のほぼ中央部
に位置することが適当であるが特に限定はしない）に沿
ってその両側に、適宜幅にシート２の欠除したシート折
曲部６を以て、少なくとも２枚以上、例えば、３枚重ね
のシート２，２，２を重ね合わせたものであり、該重ね
合わせシート１の厚さは、収納すべきディスク状記録媒
体Ｄの厚さ以上に相当する厚さとしたものであり、重ね
合わせシート１のシート折曲部６の厚さはシート２が欠
除した分だけ薄く形成され、その重ね合わせ間は適宜接
着剤若しくは粘着剤にて全面的、若しくは部分的に接着
固定されている。なお、重ね合わせシート１の厚さは、
収納すべきディスク状記録媒体Ｄの厚さにほぼ等しい厚
さが適当であり、また重ね合わせシート１のシート折曲
部６は、複数枚のシート２の重ね合わせにより形成され
る重ね合わせシート１を中央折目Ｏに沿って罫押するこ
とによって形成することも可能である。

【００７８】図１０（ａ）に示すように重ね合わせシー
ト１の中央折目Ｏにより２分される各シート領域１ａ，
１ｂのそれぞれ中央部に、収納すべきディスク状の記録
媒体Ｄを嵌合可能な円形状の孔設部４が貫設されてい
る。

【００７９】重ね合わせシート１を構成する両側の３枚
１組の各シート２，２，２に貫設する孔設部４は、３枚
のシート２を重ね合わせて一度に、あるいはそれぞれシ
ート２を１枚毎に、プレス打抜刃等の適宜パターン打抜
手段によって、適宜パターン状（例えば円形状、角形状
等のディスク状記録媒体の平面形状）に貫設される。

【００８０】該重ね合わせシート１の表裏側から、該各
々孔設部４の上側開口部及び下側開口部を被うように、
硬質又は軟質の合成樹脂製透明シート３，３が全面的
に、若しくは部分的に重ね合わせられ、その重ね合わせ
間は、適宜接着剤若しくは粘着剤にて全面的、若しくは
部分的に接着固定されて、図１０（ａ）、（ｃ）に示す
一実施例におけるシート状のディスク収納体Ａが構成さ
れる。

【００８１】なお、図１０（ａ）の一実施例では、中央
折目Ｏを挟んでその両側の重ね合わせシート１表裏側
に、それぞれ２枚、合計４枚の透明シート３，３、３，
３を、それぞれ１枚ずつ貼着したものであるが、その他
に、例えば、図示しないが、それぞれ１枚、合計２枚の
透明シート３，３をそれぞれ２つ折りし、その折り重ね
内面に重ね合わせシート１の両側部分を挟み込んで重ね
合わせシート１両側の表裏側に貼着するようにしてもよ
い。

【００８２】また、上記第５発明においては、前述の第
１発明と同様に、透明シート３に、ディスク状記録媒体
Ｄを孔設部４内より取り出すためのミシン目等の開封用
刻設部が施されていてもよいし、特に、該開封用刻設部
と孔設部４周縁部との間の領域の適宜部位における重ね
合わせシート１と透明シート３との重ね合わせ間を、粘
着剤、あるいは接着剤と離型剤との組合せにより貼着す
ることによって、開封及び再封可能にしてもよい。

【００８３】上記孔設部４内には、コンパクトディスク
（ＣＤ）、フロッピーディスク（ＦＤ）等のディスク状
の記録媒体Ｄが収納される。

【００８４】図１０（ａ）、（ｃ）に示した第５発明の
一実施例におけるディスク収納体Ａは、それ自体を単体
のディスク収納体として使用するようにしてもよいし、
又は該ディスク収納体Ａの複数枚をその中央折目Ｏにて
一体的に接続固定（貼着、若しくは綴合わせ、穿孔ファ
イリング））してもよい。

【００８５】図１０（ａ）、（ｃ）に示す一実施例にお
いては、ディスク収納体Ａの重ね合わせシート１に対し
てその表裏に重ね合わせた透明シート３は、その一端部
にて短かいサイズに形成されているが、重ね合わせシー
ト１の両側に重ね合わせた各シート２と透明シート３と
は同一サイズであってもよい。

【００８６】また、図１０（ａ），（ｃ）に示す一実施
例においては、ディスク収納体Ａの重ね合わせシート１
を構成する各シート２，２，２のうちのいずれかのシー
ト２には中央折目Ｏが形成され、その他のシート２は、
互いに同一サイズで且つその一端部が、中央折目Ｏの形
成されたシート２の端部に揃うように貼着されている
が、必要に応じては、その他のシート２は、その一端部
が中央折目Ｏの形成されたシート２の端部よりも内側に
貼着されるようにしてもよい。

【００８７】なお、上記第５発明の一実施例において
は、重ね合わせシート１を構成する各シート２のうちの
いずれかのシート２，２間に、孔設部４を貫設した合成
樹脂シート（図示せず）を重ね合わせ貼着して積層して
もよい。

【００８８】図１０（ｂ）は、上記第５発明の他の実施
例のディスク収納体の側断面図であり、重ね合わせシー
ト１は、矩形状シート２の中央折目Ｏを挟んでその両側
を、該矩形状シート２の１辺に平行な２本の折目を介し
て互いに同一方向に折り重ねて巻き３つ折りして３枚重
ねのシート２，２，２として重ね合わせたものであっ
て、該重ね合わせシート１の厚さは、収納すべきディス
ク状記録媒体Ｄの厚さ以上に相当する厚さとしたもので
あり、その重ね合わせ間は、適宜接着剤若しくは粘着剤
にて全面的、若しくは部分的に接着固定されている。な
お、重ね合わせシート１の厚さは、収納すべきディスク
状記録媒体Ｄの厚さにほぼ等しい厚さが適当である。

【００８９】該重ね合わせシート１の中央折目Ｏにより
２分される各重ね合わせシート領域１ａ，１ｂのほぼ中
央部に、収納すべきディスク状の記録媒体Ｄを嵌合可能
な孔設部４がそれぞれ貫設されている。

【００９０】該重ね合わせシート１の表裏側から、該各
々孔設部４，４の上側開口部及び下側開口部を被うよう
に、硬質又は軟質の合成樹脂製透明シート３，３が重ね
合わせられ、その重ね合わせ間は、適宜接着剤若しくは
粘着剤にて全面的、若しくは部分的に接着固定されて、
図１０（ｂ）、（ｃ）に示すシート状のディスク収納体
Ａが構成される。

【００９１】また、第５発明の上記他の実施例において
も、前述した一実施例と同様に、前記透明シート３に、
ディスク状記録媒体Ｄを孔設部４内より取り出すための
ミシン目等の開封用刻設部を施すようにしてもよいし、
該開封用刻設部と孔設部４周縁部との間の領域の適宜部
位における重ね合わせシート１と透明シート３との重ね
合わせ間を、粘着剤、あるいは接着剤と離型剤との組合
せにより貼着することによって、開封及び再封可能にし
てもよい。

【００９２】上記孔設部４内には、コンパクトディスク
（ＣＤ）、フロッピーディスク（ＦＤ）等のディスク状
の記録媒体Ｄが収納される。

【００９３】前記図１０（ｂ）に示した第５発明の上記
他の実施例におけるディスク収納体Ａも、前述の一実施
例と同様に、それ自体を単体のディスク収納体として使
用するようにしてもよいし、又は、該ディスク収納体Ａ
の複数枚をその中央折目Ｏにて一体的に接続固定（貼
着、若しくは綴合わせ、穿孔ファイリング））してもよ
い。

【００９４】なお、第５発明の上記他の実施例において
は、重ね合わせシート１を巻き３つ折りによって形成す
る場合について説明したが、この他に、矩形状シート２
を該シート２の１辺に平行な２本の折目を介して、互い
に反対方向に折り重ねて３つ折りして、同様に３枚重ね
のシート２として重ね合わせて重ね合わせシート１を形
成してもよい。

【００９５】本発明において説明した上記全ての実施例
において、ディスク収納体Ａの重ね合わせシート１を構
成するシート２としては、アート紙、コート紙等の通常
の書籍印刷用紙、カートン用紙等の厚紙、ボール紙等の
板紙、あるいは、硬質若しくは軟質の透明又は半透明又
は不透明の合成樹脂フィルムや合成樹脂シート等を使用
することができる。

【００９６】シート２の重ね合わせ枚数ｎや折り数ｎや
厚味等は、収納すべきディスク状記録媒体Ｄの厚さに応
じて適宜に設定でき、例えばシート２，２間に合成樹脂
シート５を介在させない場合では、少なくともディスク
状記録媒体Ｄの厚さの１／ｎの厚さを有するシート２を
使用するものであるが、例えば、厚さ０．０５ｍｍ〜
０．５ｍｍ程度、あるいは０．５ｍｍ〜１．０ｍｍ程度
のシート２を使用するものである。

【００９７】本発明において説明した全ての実施例にお
いて使用する透明シート３、あるいは合成樹脂シート５
としては、ポリオレフィン系樹脂、ビニル系樹脂、アク
リル系樹脂、セルロース系樹脂、アルキッド系樹脂等が
使用でき、例えはポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ
スチレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、ポリメチルメタアクリレート、ポリメチルセル
ロース、ポリカーボネート、ナイロン等の適宜透明樹脂
が使用でき、例えば、０．０５ｍｍ〜０．５ｍｍ程度の
透明シート３、あるいは合成樹脂シート５を使用するも
のである。

【００９８】また、本発明のディスク収納体Ａの重ね合
わせシート１又は／及び透明シート３の表面若しくは裏
面、又は表裏両面には、適宜に印刷絵柄、彩色、文字、
記号等の印刷表示を施すことが可能である。

【００９９】次に、本発明の第６発明のディスク収納体
を、図１１（ａ）、（ｂ）の実施例に従って詳細に説明
する。

【０１００】図１１（ａ）は第６発明の一実施例を示す
側断面図であり、重ね合わせシート１は、その中央部の
直線状の中央折目Ｏ（重ね合わせシート１のほぼ中央部
に位置することが適当であるが特に限定はしない）に沿
ってその両側に、適宜幅にシート２の欠除したシート折
曲部６を以て、少なくとも２枚以上、例えば、３枚重ね
のシート２，２，２を重ね合わせたものであり、該重ね
合わせシート１の厚さは、収納すべきディスク状記録媒
体Ｄの厚さ以上に相当する厚さとしたものであり、重ね
合わせシート１のシート折曲部６の厚さはシート２が欠
除した分だけ薄く形成され、その重ね合わせ間は適宜接
着剤若しくは粘着剤にて全面的、若しくは部分的に接着
固定されている。なお、重ね合わせシート１の厚さは、
収納すべきディスク状記録媒体Ｄの厚さにほぼ等しい厚
さが適当であり、また重ね合わせシート１のシート折曲
部６は、複数枚のシート２の重ね合わせにより形成され
る重ね合わせシート１を中央折目Ｏに沿って罫押するこ
とによって形成することも可能である。

【０１０１】図１１（ａ）に示すように重ね合わせシー
ト１の中央折目Ｏにより２分される各シート領域１ａ，
１ｂのそれぞれ中央部に、その重ね合わせシート１の一
面側（上面側）の１枚のシート２を残して他面側（下面
側）の２枚のシート２に、収納すべきディスク状の記録
媒体Ｄを嵌合可能な円形状の孔設部４が貫設されてい
る。なお、孔設部４を貫設した２枚のシート２の総厚
は、収納すべきディスク状記録媒体Ｄの厚さにほぼ等し
い厚さが適当であるが、それ以上でもよい。

【０１０２】重ね合わせシート１を構成する左右両側の
３枚１組の各シート２，２，２のうち、下面側の２枚の
シート２，２に貫設する孔設部４は、３枚のシート２を
重ね合わせて半抜き状態で一度に、あるいは２枚のシー
ト２を重ね合わせて１度に、あるいはそれぞれシート２
を１枚毎に、プレス打抜刃等の適宜パターン打抜手段に
よって、適宜パターン状（例えば円形状、角形状等のデ
ィスク状記録媒体の平面形状）に貫設される。

【０１０３】図１１（ａ）に示すように、該孔設部４の
貫設された重ね合わせシート１の下面側から該各々孔設
部４の開口部を被うように、硬質又は軟質の合成樹脂製
透明シート３が全面的に、若しくは部分的に重ね合わせ
られ、その重ね合わせ間は、適宜接着剤若しくは粘着剤
にて全面的、若しくは部分的に接着固定されて、シート
状のディスク収納体Ａが構成される。

【０１０４】なお、図１１（ａ）の一実施例では、中央
折目Ｏを挟んでその左右両側の重ね合わせシート１下面
側にそれぞれ別個に１枚ずつ透明シート３，３を貼着し
たものであるが、その他に、例えば、図示しないが、１
枚の連続した透明シート３を重ね合わせシート１下面側
の左右両側部分に貼着するようにしてもよい。

【０１０５】また、上記第６発明においては、透明シー
ト３に、第５発明と同様に、ディスク状記録媒体Ｄを孔
設部４内より取り出すためのミシン目等の開封用刻設部
３ａが施されていてもよいし、特に該開封用刻設部と孔
設部４周縁部との間の領域の適宜部位における重ね合わ
せシート１と透明シート３との重ね合わせ間を、粘着
剤、あるいは接着剤と離型剤との組合せにより貼着する
ことによって、開封及び再封可能にしてもよい。

【０１０６】上記孔設部４内には、コンパクトディスク
（ＣＤ）、フロッピーディスク（ＦＤ）等のディスク状
の記録媒体Ｄが収納される。

【０１０７】図１１（ａ）に示した第６発明の一実施例
におけるディスク収納体Ａは、それ自体を単体のディス
ク収納体として使用するようにしてもよいし、又は該デ
ィスク収納体Ａの複数枚をその中央折目Ｏにて一体的に
接続固定（貼着、若しくは綴合わせ、穿孔ファイリン
グ））してもよい。

【０１０８】図１１（ａ）に示す一実施例においては、
ディスク収納体Ａの重ね合わせシート１に対してその表
側、又は裏側に重ね合わせた透明シート３は、孔設部４
を被覆する程度のサイズであれば、重ね合わせシート１
の各シート２と同一サイズ、又は異なるサイズのいずれ
であってもよい。

【０１０９】また、図１１（ａ）に示す一実施例におい
ては、ディスク収納体Ａの重ね合わせシート１を構成す
る各シート２，２，２のうちのいずれかのシート２には
中央折目Ｏが形成され、その他のシート２は、互いに同
一サイズで且つその一端部が中央折目Ｏの形成されたシ
ート２の端部に揃うように貼着されているが、必要に応
じては、その他のシート２は、その一端部が中央折目Ｏ
の形成されたシート２の端部よりも内側に貼着されるよ
うにしてもよい。

【０１１０】なお、上記第６発明の一実施例において
は、重ね合わせシート１を構成する各シート２のうちの
いずれかのシート２，２間に、孔設部４を貫設した合成
樹脂シート（図示せず）を重ね合わせ貼着して積層して
もよい。

【０１１１】図１１（ｂ）は、上記第６発明の他の実施
例のディスク収納体の側断面図であり、重ね合わせシー
ト１は、１枚の矩形状シート２の中央折目Ｏを挟んでそ
の左右両側を、該矩形状シート２の１辺に平行な２本の
折目を介して互いに同一方向に折り重ねて巻き３つ折り
して、中央折目Ｏに沿って適宜幅のシート折曲部６を設
け、中央折目Ｏを挟んで左右両側に、それぞれ３枚重ね
のシート２，２，２を形成したものであって、該重ね合
わせシート１を構成するシート２の２枚重ね分の厚さ
は、収納すべきディスク状記録媒体Ｄの厚さ、若しくは
それ以上の厚さ相当としたものであり、その重ね合わせ
間は、適宜接着剤若しくは粘着剤にて全面的、若しくは
部分的に接着固定されている。

【０１１２】図１１（ｂ）に示すように、中央折目Ｏに
より２分される重ね合わせシート１の各領域１ａ，１ｂ
の下面側のシート２，２のほぼ中央部に、収納すべきデ
ィスク状の記録媒体Ｄを嵌合可能な孔設部４がそれぞれ
貫設されている。

【０１１３】該重ね合わせシート１の下面側から、該各
々孔設部４，４の開口部を被うように、それぞれ１枚ず
つ硬質又は軟質の合成樹脂製透明シート３，３が重ね合
わせられ、又は、図示しないが、連続する１枚の合成樹
脂製透明シート３が重ねあわせられ、その重ね合わせ間
は、適宜接着剤若しくは粘着剤にて全面的、若しくは部
分的に接着固定されて、図１１（ｂ）に示すシート状の
ディスク収納体Ａが構成される。

【０１１４】また、第６発明の上記他の実施例において
も、前述した一実施例と同様に、前記透明シート３に、
ディスク状記録媒体Ｄを孔設部４内より取り出すための
ミシン目等の開封用刻設部３ａを施すようにしてもよい
し、該刻設部３ａとと孔設部４周縁部との間の領域の適
宜部位における重ね合わせシート１と透明シート３との
重ね合わせ間を、粘着剤、あるいは接着剤と離型剤との
組合せにより貼着することによって、開封及び再封可能
にしてもよい。

【０１１５】上記孔設部４内には、コンパクトディスク
（ＣＤ）、フロッピーディスク（ＦＤ）等のディスク状
の記録媒体Ｄが収納される。

【０１１６】図１１（ｂ）に示した第６発明の上記他の
実施例におけるディスク収納体Ａも前述の一実施例と同
様に、それ自体を単体のディスク収納体として使用する
ようにしてもよいし、又は、該ディスク収納体Ａの複数
枚をその中央折目Ｏにて一体的に接続固定（貼着、若し
くは綴合わせ、穿孔ファイリング））してもよい。

【０１１７】なお、第６発明の上記他の実施例において
は、重ね合わせシート１を巻き３つ折りによって形成す
る場合について説明したが、この他に、１枚の矩形状シ
ート２を該シート２の１辺に平行な２本の折目を介し
て、互いに反対方向に折り重ねて３つ折りして、同様に
３枚重ねのシート２として重ね合わせて重ね合わせシー
ト１を形成してもよい。

【０１１８】次に、本発明の第１、第２、第３、第４、
第５、第６発明のディスク収納体Ａに収納されたディス
ク状の記録媒体Ｄを収納体Ａより取り出す場合の開封構
造の実施例について、図１２（ａ）、（ｂ）に従って以
下に説明する。

【０１１９】図１２（ａ）は、上記ディスク収納体Ａの
概要平面図であり、２枚以上のシート２を重ね合わせて
構成される重ね合わせシート１に孔設した孔設部４内に
ディスク状の記録媒体Ｄを収納し、該重ね合わせシート
１の上面側に孔設部４を被うように透明シート３を被覆
して、適宜接着固定したものであり、透明シート３には
開封用刻設部３ａが刻設され、また重ね合わせシート１
を構成する２枚以上のシート２のうちの適宜シート２の
一端部には製本加工用の綴端部７が形成され、該綴端部
７には、必要に応じて、製本本体より切離し可能に切離
用ミシン目８が形成されている。

【０１２０】前記透明シート３には、ディスク状記録媒
体Ｄを孔設部４内より取り出すための開封用刻設部３ａ
が施され、該開封用刻設部３ａは、孔設部４の大半を囲
むように形成された半切状若しくはミシン目状の刻設線
４０と、該刻設線４０に連続するようなほぼ切断された
切断線４１とにより構成されている。

【０１２１】また、前記開封用刻設部３ａより内方の孔
設部４周囲には、完全に貼着固定した状態にない、剥離
可能領域４２（斜線部分）が形成され、該剥離可能領域
４２は、重ね合わせシート１と透明シート３との重ね合
わせ内面に、接着剤を適用しないことによって、あるい
は粘着剤層、又は剥離剤と接着剤とによる易剥離剤層を
設けることによって形成される。

【０１２２】前記開封用刻設部３ａの切断線４１は、透
明シート３をその部分において完全に切断、若しくはほ
ぼ完全に近い状態（僅かに一部が連繋している状態）に
切断されている。

【０１２３】切断線４１の線形状は、図示しないが孔設
部４外側に沿う形状であってもよいか、例えば、同図１
２（ａ）に示すように、孔設部４より開封用刻設部３ａ
外方に突出する形状に刻設することによって、透明シー
ト３に凸状開封片４３が形成されている。

【０１２４】凸状開封片４３は、重ね合わせシート１に
対して易剥離可能に仮貼着されており、また、適宜必要
に応じて再貼着可能としてもよい。

【０１２５】前記凸状開封片４３領域内、あるいは該凸
状開封片４３領域を含む領域には、易剥離部４４が設け
られ、例えば、重ね合わせシート１と透明シート３との
重ね合わせ内面側に、粘着剤層、あるいはシリコーン樹
脂等の剥離剤をコーティングして形成した剥離剤層と粘
着剤層とを設けることにより易剥離部４４が形成されて
いる。

【０１２６】次に、本発明の第７発明のディスク収納本
を、図１３（ａ）の一実施例、及び図１３（ｂ）の他の
実施例に従って詳細に説明する。

【０１２７】図１３（ａ）は、ディスク収納本Ｂの一実
施例であり、表紙部１０と、紙葉頁部１１（本文頁部）
から構成される上製本形式（綴部の背部が空背、若しく
は丸背等の形式）、平綴形式、中綴形式等の本（書籍、
雑誌等）、又は小冊子等に、紙葉頁部１１と一緒に、綴
部２０にてディスク収納体Ａをその一端部にて一体的に
平綴形式等によって綴じ込むことによって取り付けたも
のである。なお、本発明においては、必要に応じて表紙
部１０を省略することは可能である。

【０１２８】綴部２０の綴形式としては、針金綴、ミシ
ン綴、接着剤（製本糊等）、あるいは、その他に穿孔フ
ァイリング形式（バインダー形式）によるものであって
もよい。

【０１２９】ディスク収納本Ｂの上記一実施例として
は、綴部２０側の前記ディスク収納体Ａの一端部におい
て、重ね合わせシート１又は該重ね合わせシート１を構
成するシート２のうちのいずれかのシート２を、透明シ
ート３に対して、例えば、綴じ幅５ｍｍ〜１０ｍｍ、あ
るいは２０ｍｍ程度まで適宜に長くすることによって、
綴じ込み後のディスク収納本Ｂの開閉を円滑に行い易く
することが可能である。

【０１３０】図１３（ａ）において、ディスク収納体Ａ
より記録媒体Ｄを取り出す場合は、重ね合わせシート１
の表面側若しくは裏面側のシート２に易剥離性の接着剤
又は粘着剤等により貼着されている透明シート３を、そ
の端縁部より剥離して孔設部４を開口し、中に収納され
ている記録媒体Ｄを取り出すものである。

【０１３１】図１３（ｂ）は上記第４発明のディスク収
納本Ｂの他の実施例であり、表紙部１０と、紙葉頁部１
１（本文頁部）から構成される上記同様の形式の本（書
籍、雑誌等）又は小冊子等に、紙葉頁部１１と一緒に、
綴部２０にてディスク収納体Ａを一体的に綴じ込むこと
によって取り付けたものであり、ディスク収納体Ａの透
明シート３の一部に開封用刻設部３ａを設けたものであ
る。

【０１３２】図１３（ｂ）において、ディスク収納体Ａ
より記録媒体Ｄを取り出す場合は、重ね合わせシート１
の表面側若しくは裏面側に貼着されている透明シート３
の一部に刻切した開封用刻設部３ａを開封し、その開封
端縁部より透明シート３を剥離して孔設部４を開口し、
孔設部４内に収納されている記録媒体Ｄを取り出すもの
である。

【０１３３】図１３（ｃ）は上記第４発明のディスク収
納本Ｂのその他の実施例であり、表紙部１０と、紙葉頁
部１１（本文頁部）から構成される上記同様の形式の本
（書籍、雑誌等）又は小冊子等に、紙葉頁部１１と一緒
に、綴部２０にて、第４発明によるディスク収納体Ａを
一体的に、中綴形式等によって綴じ込むことによって取
り付けたものであり、ディスク収納体Ａの透明シート３
の一部にミシン目等の適宜開封用刻設部を設けることが
できる。

【０１３４】なお、綴部２０の綴形式としては、上記同
様に、針金綴、ミシン綴、接着剤（製本糊等）によるも
の、あるいはその他に、穿孔ファイリング形式（バイン
ダー形式）であってもよい。

【０１３５】

【作用】本発明の第１発明又は第５発明のディスク収納
体は、少なくとも２枚以上のシート２を重ね合わせた重
ね合わせシート１に、又は重ね合わせシート１のシート
折曲部６（中央折目Ｏ相当部）を挟んで両側のシート領
域１ａ，１ｂに、ディスク状記録媒体Ｄを収納するため
の孔設部４を貫設し、該重ね合わせシート１の上面及び
下面に、前記孔設部４を覆うように透明シート３を貼着
したシート状の平坦な構造であって、その重ね合わせシ
ート１は、シート２を複数枚重ね合わて構成されるの
で、重ね合わせシート１を構成するシート２の重ね合わ
せ枚数を、ｎとした時に、記録媒体Ｄの厚さに対して１
／ｎの厚さのシート２を重ね合わせることによって、記
録媒体Ｄの厚さ分の孔設部４が形成でき、シート２の重
ね合わせ枚数ｎを調整することによって記録媒体Ｄの収
納できる厚さにほぼ等しい厚さに孔設部４を容易に設定
することができ、記録媒体を収納した際におけるディス
ク収納体本体の本来の平坦な構造面を維持できる。

【０１３６】また、上記第１、第５発明のディスク収納
体は、重ね合わせシート１の表裏両面から孔設部４を覆
うように透明シート３を貼着してあるので、該透明シー
ト３によってディスク状記録媒体Ｄをその表裏両面より
保持して収納体Ａ内に収納でき、また、収納されている
記録媒体Ｄは透明シート３を透して外側から観察するこ
とができる。

【０１３７】また、上記第５発明のディスク収納体は、
折目ｆに沿ったシート折曲部６を介して平坦に折畳みで
き、持ち運びや、集積保管、あるいは製本加工等に便利
である。

【０１３８】次に、本発明の第２発明、又は第６発明の
ディスク収納体は、少なくとも２枚以上のシート２を重
ね合わせた重ね合わせシート１の片面側１枚乃至それ以
上のシート２を残して他のシート２、又は重ね合わせシ
ート１のシート折曲部６（中央折目Ｏ相当部）を挟んで
両側のシート領域１ａ，１ｂの片面側１枚乃至それ以上
のシート２を残して他のシート２に、ディスク状記録媒
体Ｄを収納するための孔設部４を貫設し、該重ね合わせ
シート１の該孔設部４を覆うように透明シート３を貼着
したシート状の平坦な構造であって、その重ね合わせシ
ート１はシート２を複数枚重ね合わて構成されるので、
重ね合わせシート１を構成するシート２の重ね合わせ枚
数を、ｎとした時に、記録媒体Ｄの厚さに対して１／ｎ
の厚さのシート２を重ね合わせることによって、記録媒
体Ｄの厚さ分の孔設部４が形成でき、シート２の重ね合
わせ枚数ｎを調整することによって記録媒体Ｄの収納で
きる厚さにほぼ等しい厚さに孔設部４を容易に設定する
ことができ、記録媒体を収納した際におけるディスク収
納体本体の本来の平坦な構造面を維持できる。

【０１３９】また上記第２、第６発明のディスク収納体
は、重ね合わせシート１の片面から孔設部４を覆うよう
に透明シート３を貼着してあるので、該透明シート３に
よって、ディスク状記録媒体Ｄをその表裏両面より保持
して収納体Ａ内に収納でき、収納されている記録媒体Ｄ
は透明シート３を透して外側から観察することができ
る。

【０１４０】また、上記第６発明のディスク収納体は、
折目ｆに沿ったシート折曲部６を介して平坦に折畳みで
き、持ち運びや、集積保管、あるいは製本加工等に便利
である。

【０１４１】次に、本発明の第３発明のディスク収納体
は、少なくとも２枚以上のシート２を重ね合わせた重ね
合わせシート１の適宜折目ｆに沿って該シート２の少な
くとも１枚を残してシート折曲部６を設け、該重ね合わ
せシート１の等分割領域内にディスク状記録媒体Ｄを収
納するための孔設部４をそれぞれ貫設し、該重ね合わせ
シート１の上面及び下面に、前記孔設部４を覆うように
透明シート３を貼着したシート状の平坦な構造であっ
て、ディスク状の記録媒体Ｄを多面付け状態で複数枚収
納でき、また折目ｆに沿ったシート折曲部６を介して平
坦に折畳みでき、持ち運びや集積保管等に便利である。

【０１４２】また上記第３発明のディスク収納体は、そ
の重ね合わせシート１は、シート２を複数枚重ね合わて
構成されるので、重ね合わせシート１を構成するシート
２の重ね合わせ枚数をｎとした時に、記録媒体Ｄの厚さ
に対して１／ｎの厚さのシート２を重ね合わせることに
よって、記録媒体Ｄの厚さ分の孔設部４が形成でき、シ
ート２の重ね合わせ枚数ｎを調整することによって記録
媒体Ｄの収納できる厚さにほぼ等しい厚さに孔設部４を
容易に設定することができ、記録媒体を収納した際にお
けるディスク収納体本体の本来の平坦な構造面を維持で
きる。

【０１４３】また上記第３発明のディスク収納体は、重
ね合わせシート１の表裏両面から孔設部４を覆うように
透明シート３を貼着してあるので、該透明シート３によ
ってディスク状記録媒体Ｄをその表裏両面より保持して
収納体Ａ内に収納でき、また収納されている記録媒体Ｄ
は透明シート３を透して両面外側から観察することがで
きる。

【０１４４】次に、本発明の第４発明のディスク収納体
は、少なくとも２枚以上のシート２を重ね合わせた重ね
合わせシート１の適宜折目ｆに沿って該シート２の少な
くとも１枚を残してシート折曲部６を設け、該重ね合わ
せシート１の等分割領域内における一面側の少なくとも
１枚乃至数枚のシート２を残して他面側のシート２にデ
ィスク状記録媒体Ｄを収納するための孔設部４をそれぞ
れ貫設し、該重ね合わせシート１の該孔設部４を覆うよ
うに、透明シート３を貼着したシート状の平坦な構造で
あって、ディスク状の記録媒体Ｄを多面付け状態で複数
枚収納でき、また、折目ｆに沿ったシート折曲部６を介
して平坦に折畳みでき、持ち運びや、集積保管等に便利
である。

【０１４５】また上記第４発明のディスク収納体は、そ
の重ね合わせシート１は、シート２を複数枚重ね合わて
構成されるので、重ね合わせシート１を構成するシート
２の重ね合わせ枚数をｎとした時に、記録媒体Ｄの厚さ
に対して１／ｎの厚さのシート２を重ね合わせることに
よって、記録媒体Ｄの厚さ分の孔設部４が形成でき、シ
ート２の重ね合わせ枚数ｎを調整することによって記録
媒体Ｄの収納できる厚さにほぼ等しい厚さに孔設部４を
容易に設定することができ、記録媒体を収納した際にお
けるディスク収納体本体の本来の平坦な構造面を維持で
きる。

【０１４６】また上記第４発明のディスク収納体は、重
ね合わせシート１の片面から孔設部４を覆うように透明
シート３を貼着してあるので、該透明シート３によって
ディスク状記録媒体Ｄをその表裏両面より保持して収納
体Ａ内に収納でき、収納されている記録媒体Ｄは透明シ
ート３を透して片面外側から観察することができる。

【０１４７】次に、本発明の第７発明のディスク収納本
は、上記第１発明、又は第２発明、又は第５発明、又は
第６発明によるディスク収納体の１枚乃至複数枚が、そ
の一端部、又は中央折目Ｏにて製本綴形式、バインダー
形式等により一体的に取付けられた本あるいは小冊子等
であり、紙葉頁部１１（本文頁部）に記載された内容に
関連する情報を収録したコンパクトディスクやフロッピ
ーディスク等の記録媒体Ｄをディスク収納体本体の本来
の平坦な構造面を維持した状態で、本あるいは小冊子等
と一体的に添付することができる。

【０１４８】

【発明の効果】本発明のディスク収納体は、本あるいは
小冊子製造用のシート材料と大差の無い比較的薄いシー
ト材料で製造が可能であり、また、記録媒体の袋体への
詰め込み作業が省略できるために従来よりも製造工程が
簡略化できる。

【０１４９】また記録媒体収納後のディスク収納体、及
び該ディスク収納体を取り付けたディスク収納本は、デ
ィスク収納個所が他の個所よりも厚くならずに均一な厚
さの平坦面を維持でき、集積保管や運搬処理等における
製品荷崩れ等の心配が解消できて取扱い易い。

【０１５０】また孔設部内に収納された記録媒体は位置
ずれせずに安定的に固定でき、ディスク収納体の透明シ
ートに比較的硬質で厚味のあるものを使用すれば、ディ
スク収納体本体の強度を強化でき、使用時における取扱
いを容易にすることができる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は第１発明のディスク収納体の一実施例
における側断面図、（ｂ）はそのディスク収納体の一実
施例における平面図、（ｃ）は重ね合わせシートを構成
する各シートの平面図である。

【図２】第１発明のディスク収納体の一実施例における
他の例の側断面図である。

【図３】（ａ）は第１発明のディスク収納体の他の実施
例の一例を示す側断面図、（ｂ）はそのディスク収納体
の他の実施例における他の例を示す側断面図、（ｃ）は
そのディスク収納体の他の実施例における平面図、
（ｄ）は重ね合わせシートを構成するシートの平面図で
ある。

【図４】（ａ）、（ｂ）は第１発明のディスク収納体の
他の実施例における他の例を示す側断面図である。

【図５】（ａ）は第１発明のディスク収納体のその他の
実施例における一例を示す側断面図、（ｂ）はそのディ
スク収納体のその他の実施例における他の例を示す側断
面図である。

【図６】（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は第１発明のディスク
収納体のその他の実施例におけるその他の例を示す側断
面図である。

【図７】（ａ）は第２発明のディスク収納体の一実施例
における側断面図、（ｂ）は第２発明のディスク収納体
の他の実施例における側断面図、（ｃ）は第２発明のデ
ィスク収納体のその他の実施例における側断面図であ
る。

【図８】（ａ）は第３発明のディスク収納体の側断面
図、（ｂ）は第３発明のディスク収納体の平面図であ
る。

【図９】第４発明のディスク収納体の側断面図である。

【図１０】（ａ）は第５発明のディスク収納体の実施例
における一例を示す側断面図、（ｂ）はそのディスク収
納体の他の例を示す側断面図、（ｃ）はそのディスク収
納体の平面図である。

【図１１】（ａ）は第６発明のディスク収納体の一実施
例における側断面図、（ｂ）は第６発明のディスク収納
体の他の実施例における側断面図である。

【図１２】（ａ）は本発明のディスク収納体の開封構造
を説明する平面図、（ｂ）は本発明のディスク収納体の
開封構造を説明する側面図である。

【図１３】（ａ）は第７発明のディスク収納本の一実施
例における側断面図、（ｂ）はそのディスク収納本の他
の実施例における側断面図、（ｃ）はそのディスク収納
本のその他の実施例における側断面図である。

【符号の説明】

１…重ね合わせシート ２…シート ２ａ，２ｂ，２ｃ
…シート領域 ３…透明シート ３ａ…開封用刻設部 ４…孔設部 ５
…合成樹脂シート ６…シート折曲部 ７…綴端部 ８…切離用ミシン目 １０…表紙部 １１…紙葉頁部 ２０…綴部 ４０…半切線 ４１…切断線 ４２…剥離可能領域 ４
３…開封片 ４４…易剥離部 Ａ…ディスク収納体 Ｂ…ディスク収納本 Ｄ…ディスク状記録媒体 Ｏ…中央折目 ｆ…折目

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ１１Ｂ 5/82 9196−5Ｄ

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】少なくとも２枚以上のシート２を重ね合わ
   せた重ね合わせシート１に、ディスク状記録媒体Ｄを収
   納するための孔設部４を貫設し、該重ね合わせシート１
   の上面及び下面に、前記孔設部４を覆うように透明シー
   ト３が貼着されていることを特徴とするディスク収納
   体。
2. 【請求項２】少なくとも２枚以上のシート２を重ね合わ
   せた重ね合わせシート１の一面側の１枚乃至数枚のシー
   ト２のみを残して他面側のシート２に、ディスク状記録
   媒体Ｄを収納するための孔設部４を貫設し、該重ね合わ
   せシート１の該孔設部４を覆うように透明シート３が貼
   着されていることを特徴とするディスク収納体。
3. 【請求項３】少なくとも２枚以上のシート２を重ね合わ
   せた重ね合わせシート１の適宜折目ｆに沿って、該シー
   ト２を１枚乃至数枚欠除若しくは罫押したシート折曲部
   ６を設け、該重ね合わせシート１の等分割領域内にディ
   スク状記録媒体Ｄを収納するための孔設部４をそれぞれ
   貫設し、該重ね合わせシート１の上面及び下面に、前記
   孔設部４を覆うように透明シート３が貼着されているこ
   とを特徴とするディスク収納体。
4. 【請求項４】少なくとも２枚以上のシート２を重ね合わ
   せた重ね合わせシート１の適宜折目ｆに沿って、該シー
   ト２を１枚乃至数枚欠除若しくは罫押したシート折曲部
   ６を設け、該重ね合わせシート１の等分割領域内におけ
   る一面側の少なくとも１枚乃至数枚のシート２を残して
   他面側のシート２にディスク状記録媒体Ｄを収納するた
   めの孔設部４をそれぞれ貫設し、該重ね合わせシート１
   の該孔設部４を覆うように透明シート３が貼着されてい
   ることを特徴とするディスク収納体。
5. 【請求項５】少なくとも２枚以上のシート２を重ね合わ
   せた重ね合わせシート１の中央折目Ｏに沿って、該シー
   ト２を１枚乃至数枚欠除若しくは罫押したシート折曲部
   ６を設け、該中央折目Ｏを介して対向する左右両側の重
   ね合わせシート１に、ディスク状記録媒体Ｄを収納する
   ための孔設部４を貫設し、該重ね合わせシート１の上面
   及び下面に前記孔設部４を覆うように透明シート３が貼
   着されていることを特徴とするディスク収納体。
6. 【請求項６】少なくとも２枚以上のシート２を重ね合わ
   せた重ね合わせシート１の中央折目Ｏに沿って、該シー
   ト２を１枚乃至数枚欠除若しくは罫押したシート折曲部
   ６を設け、該中央折目Ｏを介して対向するそれぞれ左右
   両側の重ね合わせシート１における一面側の１枚乃至数
   枚のシート２のみを残して他面側のシート２に、ディス
   ク状記録媒体Ｄを収納するための孔設部４を貫設し、該
   重ね合わせシート１のそれぞれ該孔設部４を覆うように
   透明シート３が貼着されていることを特徴とするディス
   ク収納体。
7. 【請求項７】前記重ね合わせシート１は単一枚葉シート
   を折り重ねることにより形成されている請求項１又は請
   求項２又は請求項３又は請求項４に記載のディスク収納
   体。
8. 【請求項８】前記透明シート３に、ディスク状記録媒体
   Ｄを孔設部４内より取り出すための開封用刻設部３ａが
   刻設されている請求項１又は請求項２又は請求項３又は
   請求項４に記載のディスク収納体。
9. 【請求項９】透明シート３に刻設された前記開封用刻設
   部３ａは、孔設部４の大半を囲むように形成された半切
   状若しくはミシン目状の刻設線４０と、該刻設線４０に
   連続するような切断された切断線４１とによりパターン
   状に形成されている請求項８に記載のディスク収納体。
10. 【請求項１０】前記開封用刻設部３ａより内側の孔設部
    ４外縁相当部に剥離可能領域４２が形成されている請求
    項９に記載のディスク収納体。
11. 【請求項１１】パターン状に形成された前記開封用刻設
    部３ａは、該開封用刻設部３ａ外方に向う突出パターン
    状の切断線４１により形成された凸状開封片４３を備え
    る請求項９に記載のディスク収納体。
12. 【請求項１２】前記凸状開封片４３領域には易剥離部４
    ４が形成されている請求項１１に記載のディスク収納
    体。
13. 【請求項１３】前記重ね合わせシート１の内層に合成樹
    脂シートが積層されている請求項１又は請求項２又は請
    求項３又は請求項４に記載のディスク収納体。
14. 【請求項１４】前記請求項１又は請求項２又は請求項３
    又は請求項４又は請求項５又は請求項６に記載のディス
    ク収納体が、表紙部若しくは紙葉頁部として取り付けら
    れていることを特徴とするディスク収納本。