JP4336850B2 - 2液硬化型水性接着剤 - Google Patents
2液硬化型水性接着剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4336850B2 JP4336850B2 JP2005090138A JP2005090138A JP4336850B2 JP 4336850 B2 JP4336850 B2 JP 4336850B2 JP 2005090138 A JP2005090138 A JP 2005090138A JP 2005090138 A JP2005090138 A JP 2005090138A JP 4336850 B2 JP4336850 B2 JP 4336850B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid
- group
- polymer compound
- compound
- amide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
着させて接着させることが可能なように圧締を継続する際に許容される最短の時間(最短の圧締時間)が短くなってしまい、一方、冬期(例えば、気温が5℃である場合)では、逆に、最長の閉鎖堆積時間や、最短の圧締時間が長くなり、その差が極端であるため、安定した作業時間を設定しにくいという問題があった。また、木工用酢ビエマルジョン系水性接着剤は、最長の閉鎖堆積時間が、最短の圧締時間よりも短く、1/2程度であるため、圧締するための機械(プレス機)が1台である場合、圧締中には待ち時間が発生してしまい、生産性が低下してしまう欠点もあった。
本発明の他の目的は、さらに、最長の閉鎖堆積時間が従来より長く、且つ最長の閉鎖堆積時間と最短の圧締時間とが同じ時間程度である2 液硬化型水性接着剤を提供することにある。
(A)分子内にアセトアセチル基を有する高分子化合物(A1)及びイソシアネート系化合物(A2)を含む水性溶液又は水性エマルジョン
(B)分子内にアミド結合部位を有する高分子化合物(B1-a)である蛋白質とヒドラジン(B1-b)との反応生成物(B1)であり、分子内に1つのヒドラジド基及び1つ以上のアミノ基、または分子内に2つ以上のヒドラジド基を有するヒドラジド基含有アミド系化合物
本発明では、2液硬化型水性接着剤における第1液[(A)液]として、分子内にアセトアセチル基[アセチル−アセチル基;CH3−C(=O)−CH2−C(=O)−]を有する高分子化合物(A1)(「アセトアセチル基含有高分子化合物(A1)」と称する場合がある)を含む水性溶液又は水性エマルジョン(A)を用いている。(A)液中のアセトアセチル基含有高分子化合物(A1)は、アセトアセチル基を利用して、2液硬化型水性接着剤における第2液[(B)液]として用いられているヒドラジド基含有アミド系化合物(B)と反応して架橋反応が進行し、この架橋反応により、2液硬化型水性接着剤の接着性が発現されている。
アセトアセチル基含有高分子化合物(A1)としては、分子内にアセトアセチル基を少なくとも1つ有する高分子化合物であれば特に制限されない。アセトアセチル基含有高分子化合物(A1)において、アセトアセチル基は、高分子化合物中に少なくとも1つ含有されていればよく、例えば、高分子鎖の主鎖中(主鎖の内部中や末端など)又は側鎖中(側鎖の内部中や末端など)に含有されている。アセトアセチル基含有高分子化合物(A1)としては、アセトアセチル基を、主鎖の末端や側鎖の末端に有していることが好ましく、特に、側鎖の末端に有していることが好ましい。
セトアセチル化ポリビニルアルコールとしては、例えば、日本合成化学工業株式会社から
商品名「ゴーセファイマーZ100」、「ゴーセファイマーZ200」、「ゴーセファイマーZ200H」、「ゴーセファイマーZ210」、「ゴーセファイマーZ220」、「ゴーセファイマーZ320」などが市販されている。
(A)液において、アセトアセチル基含有高分子化合物(A1)を含む水性溶液(「水性溶液(A)」と称する場合がある)としては、分子内にアセトアセチル基を少なくとも1つ有する高分子化合物を含む水性溶液であれば特に制限されない。該水性溶液(A)におけるアセトアセチル基含有高分子化合物(A1)としては、前記例示のアセトアセチル基含有高分子化合物(A1)(例えば、アセトアセチル化ポリビニルアルコール、アセトアセチル化ヒドロキシアルキルセルロース、アセトアセチル化デンプン等のアセトアセチル化水溶性高分子化合物など)から適宜選択して用いることができる。
一方、(A)液において、アセトアセチル基含有高分子化合物(A1)を含む水性エマルジョン(「水性エマルジョン(A)」と称する場合がある)としては、分子内にアセトアセチル基を少なくとも1つ有する高分子化合物を含む水性エマルジョンであれば特に制限されない。水性エマルジョン(A)におけるアセトアセチル基含有高分子化合物(A1)としては、前記例示のアセトアセチル基含有高分子化合物(A1)から適宜選択して用いることができる。水性エマルジョン(A)中におけるアセトアセチル基含有高分子化合物(A1)の含有形態は、特に制限されない。例えば、水性エマルジョン(A)において、アセトアセチル基含有高分子化合物(A1)は、乳化剤として用いられることにより、水性エマルジョン(A)中に含まれていてもよく、エマルジョン粒子を構成する主ポリマー成分として用いられることにより、水性エマルジョン(A)中に含まれていてもよい。
本発明では、(A)液としてのアセトアセチル基含有高分子化合物(A1)を含む水性溶液又は水性エマルジョン(A)中に、さらに、イソシアネート系化合物(A2)が含まれている。イソシアネート系化合物(A2)を水性溶液又は水性エマルジョン(A)に配合することにより、2液硬化型水性接着剤の耐水性を向上させることができる。このようなイソシアネート系化合物(A2)としては、例えば、脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネートなどのポリイソシアネート系化合物を用いることができる。イソシアネート系化合物(A2)は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
本発明では、2液硬化型水性接着剤における第2液[(B)液]として、分子内にアミド結合部位[−NH−C(=O)−]を有する高分子化合物(B1-a)である蛋白質とヒドラジン(B1-b)との反応生成物(B1)であり、分子内に1つのヒドラジド基[−C(=O)−NH−NH2]及び1つ以上のアミノ基(−NH2)、または分子内に2つ以上のヒドラジド基を有するヒドラジド基含有アミド系化合物(B)(単に「ヒドラジド基含有アミド系化合物(B)」と称する場合がある)を用いている。ヒドラジド基含有アミド系化合物(B)は、ヒドラジド基やアミノ基が、(A)液中のアセトアセチル基含有高分子化合物(A1)におけるアセトアセチル基(特に、末端のアセチル基)と反応して、アセトアセチル基含有高分子化合物(A1)を架橋させる。
本発明の2液硬化型水性接着剤は、第1液[(A)液]としてアセトアセチル基含有高分子化合物(A1)及びイソシアネート系化合物(A2)を含む水性溶液又は水性エマルジョン(A)が用いられ、且つ第2液[(B)液]としてヒドラジド基含有アミド系化合物(B)が用いられた2 液硬化型の水性接着剤であるので、最長の閉鎖堆積時間および最短の圧締時間をコントロールすることができる。特に、ヒドラジド基含有アミド系化合物(B)として、ヒドラジド基含有アミド系高分子化合物を用いることにより、より一層容易に、最長の閉鎖堆積時間および最短の圧締時間を所定の時間に容易にコントロールすることが可能である。具体的には、最長の閉鎖堆積時間を従来よりも長くすることができ、しかも最長の閉鎖堆積時間と最短の圧締時間とを同じ時間程度にすることができる。さらに、ヒドラジド基含有アミド系高分子化合物の種類(例えば、重量平均分子量の大きさ、分子鎖の長さ)を調整することにより、最長の閉鎖堆積時間を所定の時間に制御することができる。
本発明の2液硬化型水性接着剤による被着材の接着方法では、2液硬化型水性接着剤として、前記2液硬化型水性接着剤、すなわち、第1液[(A)液]としてアセトアセチル基含有高分子化合物(A1)及びイソシアネート系化合物(A2)を含む水性溶液又は水性エマルジョン(A)が用いられ、且つ第2液[(B)液]としてヒドラジド基含有アミド系化合物(B)が用いられた2液硬化型の水性接着剤を用いて被着材を接着させている。アセトアセチル基含有高分子化合物(A1)及びイソシアネート系化合物(A2)と、ヒドラジド基含有アミド系化合物(B)[又は反応生成物(B1)]との反応性は、ヒドラジド基含有アミド系化合物(B)の重量平均分子量の大きさや分子鎖の長さの他、ヒドラジド基含有アミド系化合物(B)における分子中に含有されているヒドラジド基やアミノ基の数、アセトアセチル基含有高分子化合物(A1)に対するヒドラジド基含有アミド系化合物(B)の割合などによりコントロールすることができる。なお、ヒドラジド基含有アミド系化合物(B)としては、ヒドラジド基及びアミノ基の総数が2つ(例えば、ヒドラジド基が1つで且つアミノ基が1つ、またはヒドラジド基が2つ)であるものが好適に用いられるため、ヒドラジド基含有アミド系化合物(B)の重要平均分子量の大きさや分子鎖の長さを調整することにより、閉鎖堆積時間や圧締時間を制御することができる。
2液硬化型水性接着剤の各成分として、下記(A)液と、下記(B)液とを用いた。
攪拌羽根を備えたガラス容器に、水:80部と、微量の消泡剤(商品名「ノプコ8034」サンノプコ株式会社製)とを入れ、さらに、商品名「ゴーセファイマーZ200」(日本合成化学工業株式会社製、アセトアセチル化ポリビニルアルコール):20部を攪拌した状態で少しずつ入れ、90℃で60分間加熱し溶解させて、20質量%のアセトアセチル化ポリビニルアルコール水溶液(「20%Z200水溶液」と称する場合がある。)を得た。
三つ口フラスコに、膠(商品名「FO−1」森川商店製;粉末膠、中粘度;分子量:約80000、アミノ酸残基数;約800);240.1gを入れ、無水ヒドラン20.0gを加え、60℃で3時間撹拌して、ヒドラジンによる膠の分解物を得た。p−トルエンスルホン酸を加えて溶液のpHを中性にし、残存した微量のヒドラジンを塩の形態となるように中和した。その後、ヒドラジンによる膠の分解物(ヒドラジド基含有アミド系化合物)を含む水性溶液の固形分濃度を蒸留水により調整して、50質量%のヒドラジド基含有アミド系化合物の水溶液を得た。
2液硬化型水性接着剤の各成分として、下記(A)液と、下記(B)液とを用いた。
実施例1と同様にして得られた第1 液[(A)液]を用いた。
三つ口フラスコに、膠(商品名「FO−1」森川商店製;粉末膠、中粘度;分子量:約80000、アミノ酸残基数;約800);240.1gを入れ、無水ヒドラジン10.0gを加え、60℃で3時間撹拌して、ヒドラジンによる膠の分解物を得た。p−トルエンスルホン酸を加えて溶液のpHを中性にし、残存した微量のヒドラジンを塩の形態となるように中和した。その後、ヒドラジンによる膠の分解物(ヒドラジド基含有アミド系化合物)を含む水性溶液の固形分濃度を蒸留水により調整して、50質量%のヒドラジド基含有アミド系化合物の水溶液を得た。
2液硬化型水性接着剤の各成分として、下記(A)液と、下記(B)液とを用いた。
実施例1と同様にして得られた第1液[(A)液]を用いた。
攪拌羽根を備えたガラス容器に、水:80部を入れ、コハク酸ジヒドラジド(商品名「SUDH」日本ヒドラジン工業株式会社製):20gを攪拌した状態で少しずつ入れ、溶解させて、20質量%コハク酸ジヒドラジド水溶液(「20%KDH水溶液」と称する場合がある)を調製して、第2液[(B)液]を得た。
2液硬化型水性接着剤の各成分として、下記(A)液と、下記(B)液とを用いた。
攪拌羽根を備えたガラス容器に、水:80部と、微量の消泡剤(商品名「ノプコ8034」サンノプコ株式会社製)とを入れ、さらに、商品名「ゴーセファイマーZ200」(日本合成化学工業株式会社製、アセトアセチル化ポリビニルアルコール):20部を攪拌した状態で少しずつ入れ、90℃で60分間加熱し溶解させて、20質量%のアセトアセチル化ポリビニルアルコール水溶液(「20%Z200水溶液」と称する場合がある。)を得た。
実施例1と同様にして得られた第2液[(B)液]を用いた。
2液硬化型水性接着剤の各成分として、下記(A)液と、下記(B)液とを用いた。
比較例2と同様にして得られた第1液[(A)液]を用いた。
・(B)液
実施例2と同様にして得られた第2液[(B)液]を用いた。
2液硬化型水性接着剤の各成分として下記(A)液と、下記(B)液とを用いた。
三つ口セパラブルフラスコにポリビニルアルコール:PVA(和光純薬工業株式会社製、完全けん化型、平均重合度400〜600)とジメチルスルホキシド(DMSO)を入れ、ポリビニルアルコールが完全に溶解するまで撹拌した。次に、この溶液にジケテン(Diketene)(和光純薬工業株式会社製)をさらに加え、60℃で1時間撹拌した。その後、反応を停止させ、反応溶液にエタノール溶媒を加えて、アセトアセチル化ポリビニルアルコール沈殿させ、沈殿物を分離して水に溶解させた。その水溶液を透析膜(和光純薬工業株式会社製)を用いて透析し、凍結乾燥して第1液[(A)液]を得た。
上記PVAとジケテンとのモル比を変化させることにより、様々なアセトアセチル化度(AA化度:1.1%、6.6%、10.0%、19.5%)のAA−PVAを合成した。1HNMRによって前記AA(アセトアセチル)化度を確認した。
三つ口フラスコにジムロート冷却管と温度計を取り付け、大豆タンパク2.0gと蒸留水18.0gを入れ、室温で約1時間放置し、大豆タンパクをある程度溶解させた。次に、これを水浴上で60〜70℃に加温しながら攪拌し、大豆タンパクを完全に溶解させた後、ヒドラジン一水和物を加え、70℃で3時間攪拌して反応させ、大豆タンパクがヒドラジン分解された架橋剤である第2液[(B)液]を得た。反応後の水溶液は、遠心分離(3,000rpm、25℃、10分)した後、接着試験に使用した。
・(A)液
比較例2と同様にして得られた第1液[(A)液]を用いた。
・(B)液
比較例1と同様にして得られた第2液[(B)液]を用いた。
実施例1及び2、比較例1〜4、参考例1により得られた2液硬化型水性接着剤について、下記に示されるようにして、初期接着強さを測定するとともに、最終接着強さを測定した。なお、初期接着強さは、割裂試験で行われるため、初期接着強さの測定値は、被着材の硬さに影響を受ける。そのため、被着材として木質材料同士(木質材料/木質材料)、無機板と発泡スチロール板(無機板/発泡スチロール板)の組み合わせを採用した。
実施例1及び2、比較例1に係る2液硬化型水性接着剤については、下記の「木質材料/木質材料に関する初期接着強さの測定方法」、「木質材料/木質材料に関する最終接着強さの測定方法」、「無機板/発泡スチロール板に関する初期接着強さの測定方法」および「無機板/発泡スチロール板に関する最終接着強さの測定方法」により、初期接着強さを測定するとともに、最終接着強さを測定し、表1及び2に示した。
なお、比較例2及び3、参考例1に係る2液硬化型水性接着剤については、下記の「木質材料/木質材料に関する初期接着強さの測定方法」により、初期接着強さを測定し、その結果を表3に示した。
また、比較例4により得られた2液硬化型水性接着剤については、下記の「木質材料/木質材料に関する圧縮せん断速度による初期接着力測定方法」および「木質材料/木質材料に関する圧縮せん断速度による最終接着力測定方法」により初期接着力を測定するとともに、最終接着力を測定し、結果を図1〜図2に示した。
厚さ10mmのパーティクルボード(小名浜合板株式会社製)を8cm×8cmの大きさに切りだす。厚さ3mmのMDF(ネルソンパイン・インダストリーズ・リミテット製)を8cm×9cmの大きさに切り出す。前記の切りだされたパーティクルボードの片面に、前記切りだされたMDFを予め接着する(いわゆる「捨て貼り」)。MDFに、第2液を塗布して乾燥させる。その後、第1液をパーティクルボードに塗布し、該塗布面に、第2液を塗布して乾燥させたMDFの第2液塗布面を重ね合わせて、圧締する。所定の時間(1分、2分、3分、5分、10分、15分、20分、25分、30分)、圧締させた後、圧締を解除して解圧後、直ちにMDFを引きはがし、その際の接着強さ(kgf/cm2)を測定する。測定結果は表1及び3(実施例1〜2及び比較例1については表1、比較例2〜3及び参考例1については表3)に示した。なお、該試験は、23℃×50%RHの条件下で行った。
厚さ13mmの無機板(商品名「オーマル」岩倉化学工業株式会社製)を8cm×9cmの大きさに切りだす。厚さ3mmのMDF(ネルソンパイン・インダストリーズ・リミテット製)を8cm×9cmの大きさに切り出す。厚さ40mmの発泡スチロール板(商品名「YBボード」岩倉化学工業株式会社製)を8cm×8cmの大きさに切り出す。切りだされた発泡スチロール板の片面に、切りだされたMDFを予め接着する(いわゆる「捨て貼り」)。切りだされた無機板に、第2液を塗布して乾燥させる。その後、第1液を発泡スチロール板に塗布し、該塗布面に、第2液を塗布して乾燥させた無機板の第2液塗布面を重ね合わせて、圧締する。所定の時間(1分、2分、3分、5分、10分、15分、20分、25分、30分)、圧締させた後、圧締を解除して解圧後、直ちに無機板を引きはがし、その際の接着強さ(kgf/cm2)を測定する。測定結果は表2に示した。
なお、該試験は、23℃×50%RHの条件下で行った。
耐煮沸圧縮せん断接着強さ試験:JIS K 6806に準じて、最終接着強さを測定する。具体的には、厚さ10mm、幅25mm、長さ150mmのカバ材と、厚さ10mmのカバ材とを2本用意し、一方に第2液を塗布し、23℃で3時間乾燥させた。また、第1液を、他方のカバ材に塗布し、該塗布面に、先に第2液を塗布して乾燥させたカバ材の第2液塗布面を重ね合わせて、所定の時間堆積させた後、所定の時間圧締させ、解圧後、23℃で5日間養生させた後、接着している面の大きさが25mm×25mmになるように切り出して、試験に供した。
耐煮沸圧縮せん断接着強さ試験:JIS K 6806に準じて、最終接着強さを測定する。具体的には、厚さ13mmの無機板(商品名「オーマル」岩倉化学社製)及び厚さ40mmの発泡スチロール板(商品名「YBボード」岩倉化学工業株式会社製)を30cm×30cmの大きさに切り出す。厚さ13mmの無機板(商品名「オーマル」岩倉化学社製)に第2液を塗布し、23℃で3時間乾燥させた。また、第1液を、厚さ40mmの発泡スチロール板(商品名「YBボード」岩倉化学工業株式会社製)に塗布し、該塗布面に、先に第2液を塗布して乾燥した無機板の第2液塗布面を重ね合わせて、所定の時間堆積させた後、所定の時間圧締させ、解圧後、23℃で5日養生させた後、75mm×75mmの大きさに切り出し、試験に供した。
試験片(被着材)としてラワン材を用いて、圧縮せん断接着強さ試験法により初期接着力を測定した。接着試験は、第1液および第2液をそれぞれ別の接着面に塗布して貼り合せる、いわゆるハネムーン型接着により行なった。第1液および第2液の塗布量は、それぞれ100g/m2おび40g/m2とした。接着条件は、プレス圧0.69MPa(7kgf/cm2)、圧締時間5分間とし、その他の条件はJIS6852により行なった。最終結果は、10回の試験の平均値により決定した。
試験片(被着材)としてラワン材を用いて、圧縮せん断接着強さ試験法により最終接着力を測定した。最終接着力試験は、前記初期接着力試験と同様、第1液および第2液をそれぞれ別の接着面に塗布して貼り合せる、いわゆるハネムーン型接着により行なった。第1液および第2液の塗布量は、それぞれ100g/m2および40g/m2とした。接着条件は、プレス圧0.69MPa(7kgf/cm2)、圧締時間5分間とし、その他の条件はJIS6852により行なった。最終結果は、10回の試験の平均値により決定した。
図1〜2が示すように、膠以外のタンパク質である大豆タンパクであっても、ハネムーン型接着剤として優れた初期接着性及び最終接着性を示した。
Claims (3)
- 下記(A)液及び(B)液からなる2液硬化型水性接着剤。
(A)分子内にアセトアセチル基を有する高分子化合物(A1)及びイソシアネート系化合物(A2)を含む水性溶液又は水性エマルジョン
(B)分子内にアミド結合部位を有する高分子化合物(B1-a)である蛋白質とヒドラジン(B1-b)との反応性生物(B1)であり、分子内に1つのヒドラジド基及び1つ以上のアミノ基、または分子内に2つ以上のヒドラジド基を有するヒドラジド基含有アミド系化合物 - ヒドラジン(B1-b)が、ヒドラジン水和物または無水ヒドラジンである請求項1記載の2液硬化型水性接着剤。
- 分子内にアセトアセチル基を有する高分子化合物(A1)が、分子内にアセトアセチル基を有する変性ポリビニルアルコールである請求項1又は2記載の2液硬化型水性接着剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005090138A JP4336850B2 (ja) | 2004-03-26 | 2005-03-25 | 2液硬化型水性接着剤 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004091176 | 2004-03-26 | ||
JP2005090138A JP4336850B2 (ja) | 2004-03-26 | 2005-03-25 | 2液硬化型水性接着剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005307205A JP2005307205A (ja) | 2005-11-04 |
JP4336850B2 true JP4336850B2 (ja) | 2009-09-30 |
Family
ID=35436318
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005090138A Expired - Fee Related JP4336850B2 (ja) | 2004-03-26 | 2005-03-25 | 2液硬化型水性接着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4336850B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006316133A (ja) * | 2005-05-11 | 2006-11-24 | Konishi Co Ltd | 2液硬化型水性接着剤 |
TW200815556A (en) * | 2006-06-01 | 2008-04-01 | Akzo Nobel Coatings Int Bv | Adhesive system |
JPWO2010150673A1 (ja) * | 2009-06-23 | 2012-12-10 | コニシ株式会社 | 二液分別塗布型速硬化性水性接着剤及び該水性接着剤を用いた接着方法 |
CN108949097B (zh) * | 2018-06-12 | 2020-07-21 | 陕西科技大学 | 一种工业明胶-封闭型水性聚氨酯胶黏剂组合物及其施工方法 |
-
2005
- 2005-03-25 JP JP2005090138A patent/JP4336850B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005307205A (ja) | 2005-11-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4336850B2 (ja) | 2液硬化型水性接着剤 | |
JP2019509357A (ja) | 複合フィルムを貼り合わせるための一成分系ラミネート接着剤の使用 | |
KR20140142329A (ko) | 일 부분, 속-경화성, 수성 접착제 에멀젼 | |
JP5511145B2 (ja) | 木材用接着剤組成物 | |
US20190002743A1 (en) | Low-emulsifier aqueous polymer dispersions for production of composite films | |
JP4994609B2 (ja) | 木質複合材製造用粘着付与剤および接着剤組成物、この粘着付与剤を用いた木質複合材の製造方法 | |
JP2004035580A (ja) | 接着剤組成物及びそれを用いて製造される化粧板 | |
JPH11199847A (ja) | 接着剤組成物 | |
JP2006316133A (ja) | 2液硬化型水性接着剤 | |
AU1132399A (en) | Water-resistant adhesive based on a vinyl acetate emulsion polymer containing a nonionic polyurethane | |
JP4387480B2 (ja) | 接着剤組成物およびその製造方法 | |
JPH046203B2 (ja) | ||
JP3770597B2 (ja) | 瞬間硬化水性接着剤 | |
JP2000109629A (ja) | 水性組成物および接着剤 | |
JPH0333178A (ja) | 耐水性接着剤組成物 | |
JP3874859B2 (ja) | 速硬化性の2液分別塗布型の接着剤組成物 | |
JP3181048B1 (ja) | 速硬化接着剤、速硬化接着剤の製造方法、及び接着方法 | |
JPH11114908A (ja) | 化粧板の製造方法 | |
JP2001049214A (ja) | 接着性樹脂組成物およびその用途 | |
WO1998031747A1 (fr) | Emulsion aqueuse contenant de fines particules d'un copolymere allylique reticule | |
JP3914538B2 (ja) | 接着剤組成物 | |
JP3559899B2 (ja) | 耐水性接着剤組成物 | |
JPH046204B2 (ja) | ||
JP2000109628A (ja) | 組成物および接着剤 | |
JPS61276813A (ja) | 硬化性組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060216 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090225 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090416 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090518 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090611 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4336850 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120710 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120710 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130710 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |