JP4336526B2 - オーバーロックミシンのかがり方式変換機構 - Google Patents

オーバーロックミシンのかがり方式変換機構 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明はオーバーロックミシンのかがり方式変換機構に係り、特にオーバーロックミシンのかがり方式を普通ロック縫いから巻ロック縫いへまたはその逆に自動的に変換するためのオーバーロックミシンのかがり方式変換機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にオーバーロックミシンには、図7、図8に示すようにメスで切断した布の端部を針糸及び上下ルーパ糸とでかがり縫いする普通ロック縫いと、切断後の布を巻き込んでかがり縫いする巻ロック縫いとを行なえるようにしたものがある。さらに巻ロック縫いでは下ルーパ糸のテンションを強めて、巻き込んだ布を上ルーパ糸でかがるようにした変形巻ロック縫いもある。そこで本願出願人は、調節爪を用いてかがり方式を普通ロック縫いから巻ロック縫いへまたはその逆に自動的に変換するためのかがり方式変換装置を提案している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2885530号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなかがり方式変換装置では、調節爪を針板から後退させるために、調節爪が針板によって押し下げられながら後方に向かって待避するので、調節爪の長手方向幅分だけ針とメスとの間隔が長くなり、メスにより被縫製布を曲線状に切断し針とルーパにより被縫製布の端縁に曲線状のオーバーロック(かがり)縫いを施す際に、被縫方向に対して右側にカーブする場合と左側にカーブする場合とでは切り幅が縫い幅に対して不揃いになるという難点がある。
【0004】
本発明はこのような従来技術の難点を解消するためになされたもので、ワンタッチでかがり方式の変換ができ、調節爪を回転させて針板に対し下方に待避させて針とメスとを可及的に接近させることにより被縫方向に対して右側にカーブする場合と左側にカーブする場合とで切り幅が縫い幅に対して一定になるオーバーロックミシンのかがり方式変換機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のオーバーロックミシンのかがり方式変換機構は、布送りダイヤルに固定されたカム手段と、カム手段により揺動する駆動レバーと、駆動レバーの揺動により揺動する従動レバーと、従動レバーの下方への揺動に応じて針板に対し下方に待避する調節爪と、従動レバーの下方への揺動に伴い針板に対し調節爪を下方に待避する際に調節爪に回転運動を与える調節爪回転台と、調節爪の回転位置を位置決めする回転腕とを備え、駆動レバーと従動レバーには、駆動レバーに設けられた第1の長溝と第1の長溝に嵌合する第1のピンにより運動変換され、回転腕の先端部には、垂直面に対して下方向に向かって鋭角に傾斜して穿設された第2の長溝を設け、調節爪回転台には、回転腕の第2の長溝に嵌合して調節爪回転台を回転させる第2のピンを設け、従動レバーには調節爪を枢着する調節爪枢着枠を設け、調節爪が針板と同一面になったとき調節爪枢着枠の位置を停止させるストッパーと、調節爪が針板と同一面になるまで調節爪枢着枠を前記ストッパーに向けて付勢するばねとを備えるものである。
【0006】
このようなオーバーロックミシンのかがり方式変換機構によれば、布送りダイヤルを所定回転方向に回して送り量を巻ロック縫いに設定すると、布送りダイヤルに固定されカム手段が一体に回転し、このカム手段の回転運動により駆動レバーが揺動するに伴い従動レバーも下方へと揺動することにより、調節爪は下方に退避すると共に調節爪回転台により回転運動するので、当該調節爪を針板に対し下方に待避させることができる。したがって、針落ち位置と布縁裁断メスとの間隔を接近させることができるので、カーブ縫いでの縫目の旋回半径と裁断メスの切断半径を近づけることができカーブ縫いでの縫い品質を確保できる。一方、布送りダイヤルを普通ロック縫いに設定すると、駆動レバーが巻ロック縫いとは逆方向に揺動することから従動レバーは上方へと揺動するので、調節爪は上方に復帰すると共に調節爪回転台により巻ロック縫いとは逆方向に回転運動するので、当該調節爪を元の状態へと復帰させることができる。
【0007】
また、本発明のオーバーロックミシンのかがり方式変換機構においては、従動レバーには調節爪を枢着する調節爪枢着枠を設け、調節爪が針板と同一面になったとき調節爪枢着枠の位置を停止させるストッパーと、調節爪が針板と同一面になるまで調節爪枢着枠をストッパーに向けて付勢するばねとを備えたものが好ましい。これにより、布送りダイヤルを普通ロック縫いに設定して従動レバーが上方へと揺動すると、当該従動レバーの調節爪枢着枠は調節爪が針板と同一面になったときにストッパーにて停止させることができ、また、ばねにより調節爪が針板と同一面になるまで調節爪枢着枠をストッパーに向けて付勢するので、当該調節爪の固定位置の位置決めを確実に行うことができる。
【0008】
また、本発明のオーバーロックミシンのかがり方式変換機構においては、駆動レバーと従動レバーは第1の長溝と第1の長溝に嵌合する第1のピンにより運動変換されるものが好ましい。これにより、駆動レバーが揺動運動すると、第1の長溝に嵌合する第1のピンが当該第1の長溝に添って移動することができるので、従動レバーを上方下方への揺動運動に運動変換させることができる。
【0009】
また、本発明のオーバーロックミシンのかがり方式変換機構においては、調節爪回転台と調節爪は第2の長溝と第2の長溝に嵌合する第2のピンにより従動レバーの下方への揺動に伴い調節爪を回転させて下方に待避するものが好ましい。これにより、従動レバーが下方へと揺動すると、第2の長溝に嵌合する第2のピンが当該第2の長溝に添って移動することができるので、調節爪回転台は当該第2のピンの移動に基づき調節爪を回転させて針板の下方に待避させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のオーバーロックミシンのかがり方式変換機構における好ましい実施の形態例について図面を参照して説明する。
【0011】
本発明の好ましい実施の一形態であるかがり方式変換機構は図3、図4に示すように、オーバーロックミシンの針板4の下方に、メス駆動部17と共に設けられるものである。
【0012】
このかがり方式変換機構100は図1、図2に示すように、主として布送りダイヤル1に固定されたカム手段として調節爪回転カム2と、一端部(図1中において下端部)が調節爪回転カム2のカム面に当接し回動可能な駆動レバー3と、一端部(図1中において左端部)が駆動レバー3の他端部(図1中において上端部)に係合し当該駆動レバー3の揺動により揺動する従動レバー6と、従動レバー6の他端部(図1中において右端部)に係合し当該従動レバー6の右端部の下方への揺動に応じて針板4に対し下方に待避する調節爪5と、従動レバー6の右端部の下方への揺動に伴い針板4に対し調節爪5を下方に待避する際に調節爪5に回転運動を与える調節爪回転台7とを備えている。なお、布送りダイヤル1には布送り量および普通ロック縫い、巻ロック縫いを表示する目盛板1aが固着されている。
【0013】
調節爪回転カム2は、布送りダイヤル1の回動操作により駆動レバー3を回動させるような2分割された半径の異なる調節爪上昇カム部2aおよび調節爪待避カム部2bのカム面が形成され、普通ロック縫い用の調節爪上昇カム部2aは巻ロック縫い用の調節爪待避カム部2bの半径より小さく設定されている。また、このカム部の一方の段差部には布送りダイヤル1の回転角を規制するストッパ2cが突設されている。さらに、このカム面は布送りダイヤル1の取付軸(図示せず)の軸線方向にある程度幅を有しており、後述する下メス取付台11の移動によって駆動レバー3が移動してもカム面との当接が確保されるようになっている。
【0014】
この下メス取付台11は、布の縫製方向に対して直交する方向に軸方向が向くようにミシン本体50(図4参照)の所定位置に固定され垂直方向に配列される2本の下メス取付台支軸10に摺動自在に嵌合されている。これにより、下メス取付台11を布の縫製方向に対して直交する方向に移動させることができる。また、下メス取付台11は、下メス15を取り付ける凹部から成る下メス取付部11aを有し、下メス15が刃面を針板4の上面に一致するように高さ方向が調節されてねじ止めされている。
【0015】
駆動レバー3は、上端部と下端部を揺動可能にかしめピンなどの止めピン13によって駆動レバー支え腕12の一端に軸着され、この駆動レバー支え腕12は当該下メス取付台11に固定されている。なお、駆動レバー支え腕12は、下メス取付台11の下端部に穿孔された駆動レバー調節穴11bに挿入される固定ねじ33によって被縫方向に位置調節して下メス取付台11に固定することができる。
【0016】
従動レバー6は、下メス取付台11の上端部に設けられたU字溝11cに、遊びをもった状態で嵌合され従動レバー軸9によって揺動自在に軸支されている。この従動レバー6の左端部には第1のピン6aが固着され、この第1のピン6aは、駆動レバー3の上端部に図1中において水平面(X方向)に対して左方向に向かって昇るように鋭角に傾斜して穿設された第1の長溝3aに嵌合している。この駆動レバー3と従動レバー6は、第1の長溝3aと第1の長溝3aに嵌合する第1のピン6aにより運動変換される。
【0017】
この駆動レバー3の第1の長溝3aと従動レバー6の第1のピン6aとは、図1(b)において駆動レバー3が止めピン13を中心にして時計方向に揺動すると第1のピン6aが第1の長溝3aの左端に位置すると共に従動レバー6が従動レバー軸9を中心にして時計方向に揺動し、図1(a)において駆動レバー3が止めピン13を中心にして反時計方向に揺動すると第1のピン6aが第1の長溝3aの右端に位置すると共に従動レバー6が従動レバー軸9を中心にして反時計方向に揺動する(図1(a))ように関連付けて構成されている。
【0018】
また、従動レバー6は、右端部に設けられる調節爪5を枢着するための調節爪枢着枠6bが設けられ、この調節爪5は調節爪枢着枠6bに貫通して回動自在に枢着される調節爪回転台7に設けられた回転台軸7aに固定されている。これにより、調節爪枢着枠6bに対して調節爪5を回動させることができる。
【0019】
このように調節爪回転台7によって回動運動する調節爪5は、下メス取付台11の上部にねじ35で固定された回転腕8によって回転位置が位置決めされる。具体的には、図1中において、回転腕8の先端部に垂直面(Y方向)に対して右下方向に向かって鋭角に傾斜して穿設された第2の長溝8aと、調節爪回転台7のクランク状に形成される部位に設けられ回転腕8の第2の長溝8aに嵌合する第2のピン7bと、回転腕8に設けられ調節爪5の上面が針板4と同一面になったとき調節爪回転台7に設けられた回転止め7cに当接して従動レバー6の調節爪枢着枠6bの位置を停止させるストッパー8bとから構成され、従動レバー6の時計方向への揺動に伴い調節爪5を回転させて下方に待避させるものである。この回転腕8の第2の長溝8aと調節爪回転台7の第2のピン7bとは、図1(a)において従動レバー6が反時計方向に揺動すると、第2のピン7bが第2の長溝8aの上端に位置すると共に調節爪回転台7が時計方向に回転して調節爪5の上面を針板4と同一面にし、且つ調節爪回転台7の回転止め7cを回転腕8のストッパー8bで係止して従動レバー6の揺動を停止させ、図1(b)において従動レバー6が時計方向に揺動すると、第2のピン7bが第2の長溝8aの下方に向かって降下すると共に調節爪回転台7が反時計方向に回転して調節爪5を針板4の下方に待避させるように関連付けて構成されている。
【0020】
また、調節爪5の上面が針板4と同一面になるまで従動レバー6の調節爪枢着枠6bを回転腕8のストッパー8bに向けて、常時付勢するばね14を備えている。このばね14は本実施の一形態においては、ねじりコイルばねが用いられ、一方の腕14aが駆動レバー3の第1の長溝3aの下方に穿孔されたばね掛け穴3bに引っ掛けられ、他方の腕14bが下メス取付台11の所定位置に設けられたばね掛け溝11dに引っ掛けられ、駆動レバー3を常時、反時計方向に付勢している。
【0021】
さらに、かがり幅調節つまみ24は、下メス取付台11の2本の下メス取付台支軸10を嵌合させる穴11e、11e間に設けられたかがり幅調節穴11fに回動自在に枢着され、Eリングなどの止め輪23によって軸方向への移動が規制されている。このように下メス取付台11に取り付けられるかがり幅調節つまみ24は図4に示すように、メス駆動部17のかがり幅調節軸25に螺着され、当該かがり幅調節つまみ24を回転させることにより下メス取付台11をかがり幅調節軸25の軸方向へ移動してかがり幅を調節するものである。なお、上メス16は、メス駆動部17の上メス取付軸26に固定され上下方向(垂直方向)に往復駆動される。
【0022】
このように構成されたかがり方式変換機構100の動作について以下説明する。
【0023】
布送り量調節ダイヤル1を回して送り量を巻ロック縫いに設定すると、図1(b)、図5に示すように、布送り量調節ダイヤル1に固定された調節爪回転カム2が一体に回転し、この調節爪回転カム2に当接する駆動レバー3の下端部を調節爪回転カム2の調節爪待避カム部2bが押し上げる。この調節爪回転カム2の調節爪待避カム部2bに駆動レバー3が押し上げられると、当該駆動レバー3はねじりコイルばね14の弾撥力に抗して時計方向に揺動するので、駆動レバー3の第1の長溝3aに係合する従動レバー6の第1のピン6aは第1の長溝3aの左方へ移動すると共に押し上げられる。従動レバー6の第1のピン6aが押し上げられると、従動レバー6は時計方向に揺動するので、従動レバー6の調節爪枢着枠6bは降下することになる。
【0024】
従動レバー6の調節爪枢着枠6bが降下すると、当該調節爪枢着枠6bに枢着された調節爪回転台7の第2のピン7bがミシン本体50に固定されている回転腕8の第2の長溝8aに沿って降下するが、この際、第2のピン7bが調節爪回転台7にクランク状に形成される部位に設けられているので、調節爪回転台7は第2のピン7bの降下と共に回転台軸7aを中心にして反時計方向に回転する。したがって、調節爪回転台7の第2のピン7bに固定されている調節爪5も反時計方向に回転することになり、結果、調節爪5は普通ロック縫い時における停止位置からほぼ真下に降下して回転することになるので、前後方向のスペースを必要とせず布縁を裁断するメス15、16を針落ち位置に対して接近して配置できる。したがって、カーブ縫いでの縫目の旋回半径と裁断メスの切断半径を近づけて縫目のカーブと布縁の裁断カーブのずれを少なくし巻ロック縫いにおいて奇麗な巻ロック縫いが容易にできる。
【0025】
次に、布送り量調節ダイヤル1を回して送り量を巻ロック縫いから普通ロック縫いに設定すると、図1(a)、図6に示すように、布送り量調節ダイヤル1に固定された調節爪回転カム2が一体に回転し、この調節爪回転カム2に当接する駆動レバー3の下端部が調節爪待避カム部2bから調節爪上昇カム部2aに移動するので、駆動レバー3はねじりコイルばね14の弾撥力により反時計方向に揺動する。駆動レバー3が反時計方向に揺動すると、駆動レバー3の第1の長溝3aに係合する従動レバー6の第1のピン6aは第1の長溝3aの右方へ移動すると共に押し下げられる。従動レバー6の第1のピン6aが押し下げられると、従動レバー6は反時計方向に揺動するので、従動レバー6の調節爪枢着枠6bは上昇することになる。
【0026】
従動レバー6の調節爪枢着枠6bが上昇すると、当該調節爪枢着枠6bに枢着された調節爪回転台7の第2のピン7bがミシン本体50に固定されている回転腕8の第2の長溝8aに沿って上昇するが、この際、第2のピン7bが調節爪回転台7にクランク状に形成される部位に設けられているので、調節爪回転台7は第2のピン7bの上昇と共に回転台軸7aを中心にして時計方向に回転する。また、調節爪5が時計方向に回転しながら針板4の上面に向かって上昇し調節爪5の上面が針板4の上面と一致すると、調節爪回転台7の回転止7cが回転腕8のストッパー8bに当接するので、調節爪5を固定することができる。したがって、調節爪5は、巻ロック縫い時に針板4の真下に待避する位置から普通ロック縫い位置には回転しながらほぼ真上に上昇するので、前後方向のスペースを必要とせず布縁を裁断するメスを針落ち位置に対して接近して配置できる。これにより、普通ロック縫いにおいてもカーブ縫いでの縫目の旋回半径と裁断メスの切断半径を近づけて縫目のカーブと布緑の裁断カーブのずれが少なく奇麗な普通ロック縫いが容易にできる。
【0027】
このように、布送り量を調節する布送りダイヤル1に2つのカム部2a、2bを備えた調節爪回転カム2を設け、調節爪5を上昇・降下させながら回転させる機構を布送りダイヤル1に連動させるようにしたので、ワンタッチでかがり方式の変換ができ、操作性が極めてよく誤動作による事故を防ぐことができる。また、調節爪5を回転させることにより当該調節爪5をほぼ上下方向(垂直方向)に進退させることによって、進退操作と固定位置の位置決めとを確実にしたので、動作中に下ルーパ15との衝突、破損の虞がなくなる。さらに、駆動レバー3を支持すると共に揺動中心となる駆動レバー支え腕12を、下メス取付台11の下端部に穿孔された駆動レバー調節穴11bに挿入される固定ねじ33によって被縫方向に位置調節して、駆動レバー3と従動レバー6との位置関係を変更させることができるので、調節爪5の調整を簡単に行うことができる。
【0028】
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示したこれらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限りこれまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のオーバーロックミシンのかがり方式変換機構によれば、布送りダイヤルを回転させるだけで調節爪を回転させ且つ当該調節爪をほぼ上下方向(垂直方向)に進退させることができるので、針落ち位置と布縁裁断メスとの間隔を接近させることができる。したがって、ワンタッチでかがり方式の変換ができ、調節爪を回転させて針板に対し下方に待避させて針とメスとを可及的に接近させることができるので、被縫方向に対して右側にカーブする場合と左側にカーブする場合とで切り幅が縫い幅に対して一定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のオーバーロックミシンのかがり方式変換機構による好ましい実施の一形態を示す説明図で、(a)は調節爪が針板と同一面になっている図、(b)は調節爪が針板に対し下方に待避している図。
【図2】 図1に示すかがり方式変換機構の分解斜視図。
【図3】 図1に示すかがり方式変換機構が適用されるオーバーロックミシンを示す全体斜視図。
【図4】 図1に示すかがり方式変換機構とメス駆動部との関係を示す斜視図。
【図5】 図1(b)に示すかがり方式変換機構の斜視図。
【図6】 図1(a)に示すかがり方式変換機構の斜視図。
【図7】 普通ロック縫いを示す説明図。
【図8】 巻ロック縫いを示す説明図で、(a)は標準巻ロック縫いの図、(b)は変形巻ロック縫いの図。
【符号の説明】
1‥‥‥布送りダイヤル
2‥‥‥調節爪回転カム(カム手段)
3‥‥‥駆動レバー
3a‥‥‥第1の長溝
4‥‥‥針板
5‥‥‥調節爪
6‥‥‥従動レバー
6a‥‥‥第1のピン
6b‥‥‥調節爪枢着枠
7‥‥‥調節爪回転台
7c‥‥‥第2のピン
8‥‥‥回転腕
8b‥‥‥ストッパー
14‥‥‥ばね

Claims (1)

  1. 布送りダイヤル(1)に固定されたカム手段(2)と、前記カム手段により揺動する駆動レバー(3)と、前記駆動レバーの揺動により揺動する従動レバー(6)と、前記従動レバーの下方への揺動に応じて針板(4)に対し下方に待避する調節爪(5)と、前記従動レバーの下方への揺動に伴い前記針板に対し前記調節爪を下方に待避する際に前記調節爪に回転運動を与える調節爪回転台(7)と、前記調節爪の回転位置を位置決めする回転腕(8)とを備え、
    前記駆動レバーと前記従動レバーには、前記駆動レバーに設けられた第1の長溝(3a)と前記第1の長溝に嵌合する第1のピン(6a)により運動変換され、
    前記回転腕の先端部には、垂直面に対して下方向に向かって鋭角に傾斜して穿設された第2の長溝(8a)を設け、
    前記調節爪回転台には、前記回転腕の前記第2の長溝に嵌合して前記調節爪回転台を回転させる第2のピン(7b)を設け、
    前記従動レバーには前記調節爪を枢着する調節爪枢着枠(6b)を設け、前記調節爪が前記針板と同一面になったとき前記調節爪枢着枠の位置を停止させるストッパー(8b)と、前記調節爪が前記針板と同一面になるまで前記調節爪枢着枠を前記ストッパーに向けて付勢するばね(14)とを備えることを特徴とするオーバーロックミシンのかがり方式変換機構。
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