JP4334979B2 - 広口ボトル缶キャップ用アルミニウム合金板 - Google Patents

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本発明は、広口ボトル缶用のPP(pilfer
proof)キャップに好適に使用されるAl−Mg(アルミニウム−マグネシウム)系合金板に関するものである。
PPキャップは、一般に、素材であるアルミニウム合金板に塗装・印刷を施してから、複数の円筒状のカップを同時に成形し、各カップの耳部をトリミングした後、裾部にミシン目を加工するという工程で製造する。こうして成形されたキャップは、飲料容器に内容物を充填後、その容器のネジ部に巻締めされ、市場に出される。
これまで、直径28mm以下の小口のPPキャップには、主にAl−Mn系の3105合金(特許文献1参照)、あるいはAl−Fe系の8011合金が使われていた(非特許文献1参照)。しかし、直径38mm等の広口キャップには、強度不足等の問題からこれらのキャップ材では不十分であった。
特許第3153541号公報 住友軽金属技報、vol.23(1982),P.36.
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、広口キャップに適したAl−Mg系のアルミニウム合金板を提供しようとするものである。
本発明は、塗装・印刷後に、直径28mmを超える円筒状のカップに成形し、該カップの耳部をトリミングした後、裾部にミシン目を加工し、その後、内容物が充填された飲料容器のネジ部に巻締めされる広口ボトル缶キャップ用アルミニウム合金板であって、
該アルミニウム合金板は、Mg:1.2〜2.1%(重量%、以下同じ)を含み、さらにCu:0.01〜0.15%、Mn:0.01〜0.30%、Cr:0.01〜0.10%、Zn:0.01〜0.25%、Si:0.01〜0.20%、Fe:0.05〜0.35%、Ti:0.005〜0.05%のうち1種または2種以上を含み、残部が不可避的不純物とアルミニウムからなる化学組成を有し、
板厚が0.2〜0.3mmであり、
元板の引張強さが160〜230MPa、耐力が110〜210MPaであり、
かつ、上記元板に対して温度200℃に10分間保持する熱処理を施した空焼板の引張強さが160〜230MPa、耐力が100〜200MPa、伸びが5%以上、板表面における平均結晶粒径が50μm以下であることを特徴とする広口ボトル缶キャップ用アルミニウム合金板である(請求項1)。
まず、本発明における化学組成の限定理由について説明する。
Mgは、本発明の必須の成分であり、その含有量を1.2%〜2.1%に限定することにより、強度および成形性を良好に保つことができる。
Mg含有量が1.2%未満の場合、強度不足になるため、広口ボトル缶キャップ(以下、適宜、単にキャップという。)として所定の耐圧を得ることができない。また、圧延方向に対し0°、90°、180°および270°方向の4箇所の耳が発達しやすくなるため、安定して低い耳率の材料を得ることが難しく、文字曲がりのしにくいキャップを量産していくことは容易ではない。
Mg含有量が2.1%超えの場合、強度が高すぎて、開栓時に多大な力を要するため、開栓しにくくなってしまう。Mg含有量は好ましくは1.4〜1.9%である。
なお、Mg含有量が多いほど結晶粒が細かくなる。そのため、Mg含有量を高めて結晶粒微細化効果を高めることにより、カップ成形時の肌荒れを抑制することができる。
また、耳率の発生状態及び強度特性は、Mgの含有量だけではなく、後述するごとくその他の製造条件などによって調整することができる。
また、上記文字曲がりとは、平板状態で印刷を施した後にカップ状に成形するキャップの製造方法の特性上、素材の変形の仕方によって、印刷した絵柄や文字等が曲がって表示される現象のことをいう。
また、上記元板とは、本発明のアルミニウム合金板そのもの、すなわち製造したままの状態であり、キャップ製造工程に供給される前の状態の板をいう。そして、上記空焼板とは、この元板に、上記の熱処理を施して、便宜上キャップ製造工程における印刷後の状態をある程度反映させた状態の板をいう。
上記元板の強度は、引張強さが160〜230MPa、耐力が110〜210MPaの範囲に限定する。そして、かつ、上記空焼板の強度は、引張強さが160〜230MPa、耐力が100〜200MPa、伸びが5%以上の範囲に限定する。
上記元板の引張強さ及び耐力が上記範囲にないと、空焼後に目的とする強度を得ることが困難となる。
上記空焼板の引張強さが160MPa未満の場合及び耐力が100MPa未満の場合には、成形したキャップにおいて所定の耐圧を得ることができない。一方、空焼板の引張強さが230MPaを超える場合及び耐力が200MPaを超える場合には、成形したキャップの開栓がしにくくなるという問題がある。
上記空焼板の伸びが5%未満の場合には、キャップ成形時に割れなどの成形不良が出やすくなるという問題がある。
また、板表面における平均結晶粒径は、50μm以下とする。平均結晶粒径が50μmを超えると、キャップ成形時に肌荒れしやすくなり、外観上好ましくない。一方、平均結晶粒径の下限値は、工業的な製造では10μm程度が限界である。
なお、板表面における平均結晶粒径は、例えば、板の最表面から板厚の1/4の厚さ分程度を研磨等してからミクロ観察することにより安定的に測定することができる。
本発明においては、上記元板又は上記空焼板の耳率試験に使用する絞りカップの開口部に発生する耳のうち、圧延方向に対し45°方向の4箇所(45°、135°、225°、315°方向の4箇所)、あるいは0°、90°、180°、270°方向の4箇所に発生する耳の耳率が2.0%以下であり、かつ圧延方向に対し0°と180°方向の2箇所に発生する耳の耳率が2.0%以下であることが好ましい(請求項2)。
上記45°方向4箇所の耳の耳率が2.0%を超えた場合、成形したキャップの裾部の印刷文字等の曲がりは45°方向において顕著となり、防止が困難となる。耳率は小さければ小さい程、つまり下限は0%であるのがよいが、金属板の性質上困難である。実際のところ0.5%〜2.0%の耳率であればより好ましい。
また、0°、90°、180°、270°方向の4箇所に発生する耳の耳率が2.0%を超えた場合においても、上記45°方向4箇所における耳率が2.0%を超えた場合と同様に、印刷文字等の曲がりが顕著になる。
さらに、圧延方向に対し0°と180°方向の2箇所に発生する耳の耳率が2.0%を超えた場合にも、成形したキャップ裾部の印刷文字等の曲がりを防止することが困難となる。Al−低Mg系合金の絞り加工の場合、圧延方向に対し特に0°と180°方向の耳が発生しやすく、この方向の耳を制御することがポイントとなる。そして、より確実に印刷文字等の曲がりを抑制するには、圧延方向に対し0°と180°に発生する耳の耳率を1.5%以下とすることが好ましい。
ここで、上記絞りカップは、上記キャップ用Al−Mg系合金板より切り出したブランクを所定の条件で絞り加工して得られるカップ状の試験材である。この絞りカップの開口端において、軸方向に突出した部分を耳、耳と耳との間において最も窪んだ部分を谷という。そして、絞りカップの底から耳先端までの距離を耳高さとし、絞りカップの底から谷先端までを谷高さとする。そして耳率は、次のようにして算出することができる。
<45°方向4箇所の耳の耳率>
45°耳高さ=A、135°耳高さ=B、225°耳高さ=C、315°耳高さ=D、
45°と135°の間の最小の谷高さ=E、
135°と225°の間の最小の谷高さ=F、
225°と315°の間の最小の谷高さ=G、
315°と45°の間の最小の谷高さ=H、
耳部の平均:M45=(A+B+C+D)/4、
谷部の平均:V45=(E+F+G+H)/4とすると、
耳率=〔(M45−V45)/{(M45+V45)/2}〕×100(%)
<0°、90°、180°、270°方向4箇所の耳の耳率>
0°耳高さ=A’、90°耳高さ=B’、180°耳高さ=C’、270°耳高さ=D’、0°と90°の間の最小の谷高さ=E’、
90°と180°の間の最小の谷高さ=F’、
180°と270°の間の最小の谷高さ=G’、
270°と0°の間の最小の谷高さ=H’、
耳部の平均:M’=(A’+B’+C’+D’)/4、
谷部の平均:V’=(E’+F’+G’+H’)/4とすると、
耳率=〔(M’−V’)/{(M’+V’)/2}〕×100(%)
<0°と180°方向2箇所の耳の耳率>
カップの平均高さ=P(開口端の高さを1000点測定した平均高さ)、
0°耳高さ=Q、180°耳高さ=R、
耳部の平均:S=(Q+R)/2、
耳率={(S−P)/P}×100(%)
<カップ絞り成形条件>
ダイス径33.6mm、ポンチ径33mm、ポンチ肩R1.5mmの金型を用い、供試材ブランク径55mmとして、絞り比1.67でカップ絞りを実施。
次に、本発明のアルミニウム合金板においては、上記元板の引張強さが170〜215MPa、耐力が135〜185MPaであり、上記空焼板の引張強さが170〜215MPa、耐力が120〜175MPa、伸びが5%以上であることが好ましい(請求項3)。
上記元板及び空焼板の機械的性質を上記範囲にさらに限定することにより、より一層、成形したキャップの安定した耐圧及び開栓しやすさを得ることができる。
次に、本発明のアルミニウム合金板は、その化学組成において、さらにCu:0.01〜0.15%、Mn:0.01〜0.30%、Cr:0.01〜0.10%、Zn:0.01〜0.25%、Si:0.01〜0.20%、Fe:0.05〜0.35%、Ti:0.005〜0.05%のうち1種または2種以上を含む
Cuは、材料強度に影響を及ぼす元素である。0.01%未満の場合、その効果が得られないばかりでなく、純度の高い地金を使用する必要があり、コストアップとなる。0.15%を超えての添加は、本Al−Mg系合金においては、圧延加工しにくくなる。
Mn、Cr、Zn、Feは、結晶粒微細化による成形性に影響を及ぼす元素である。それぞれ上記下限未満の場合、その効果が得られないばかりでなく、純度の高い地金を使用する必要があり、コストアップとなる。一方、上記上限を超える場合、結晶粒微細化効果は飽和するため、添加に要するコストアップを考慮すると上記上限とすることが好ましい。
Siは、MnやFeと化合物を形成し、鋳造時にAl−Mn−Fe−Si系やAl−Fe−Si系化合物等の晶出物を形成する元素である。0.01%未満の場合、純度の高い地金を使用する必要があり、コストアップとなる。0.20%を超える場合、前記晶出物が多くなり、キャップ成形性を劣化させる。
Tiは、鋳塊組織微細化による成形性向上に影響を及ぼす元素である。0.005%未満の場合、その効果が得られない。0.05%を超えると、未固溶のAl−Ti系化合物が最終製品の表面欠陥として現れやすくなる。
なお、鋳塊組織微細化剤としてAl−Ti−B中間合金を添加する場合は、Bが含有されるが、Bは0.02%以下の範囲で添加されるのが好ましい。
次に、本発明のアルミニウム合金板を得るための好ましい製造条件について説明する。
基本的な製造工程は、鋳塊を均質化処理した後、熱間圧延をして板を形成し、焼鈍、冷間圧延、焼鈍、冷間圧延を順次行って製品板厚とし、最後に強度の安定化のために安定化処理することである。なお、この安定化処理の前あるいは後において、脱脂、化成処理等の表面処理をすることが多い。
上記均質化処理は、鋳塊を450〜580℃の温度に1〜24時間保持する条件である。保持温度450℃未満あるいは保持時間が1時間未満であると耳の生成が不安定となり制御が困難となる。保持温度が580℃超えあるいは保持時間が24時間超えの場合、表面にMgが拡散しやすく、表面の酸化Mg層が厚くなり、面削量を過度に多くする必要があり非経済的である。
続いて、例えば、熱間圧延−焼鈍1−冷間圧延1−焼鈍2−冷間圧延2を順次行う。この工程で、所定の強度と耳率を得ることができる。
上記焼鈍1、2では、300〜550℃の温度に保持する条件で行う。保持温度が300℃未満の場合、最終板で所定の耳率が得られず、また、強度が高くなりすぎて成形性に劣る。保持温度が550℃超えの場合、表面が酸化しやすくなり好ましくない。なお、保持時間は特に限定しないが、連続焼鈍ラインなどによる急速加熱・急速冷却の比較的高温での焼鈍の場合、保持0〜20秒、バッチ式焼鈍炉による比較的低温での焼鈍の場合保持30分〜5時間が適当である。
上記焼鈍2後の冷間圧延2は、30〜70%の範囲で行えばよい。圧延率が30%未満では所定の強度を得にくく、所定の耳率を得にくくなる。圧延率が70%超えでは、成形性が低下し強度が高すぎて開栓しにくくなり、また、圧延集合組織が発達しすぎて45°方向の耳が大きくなる。
キャップ用素材としての性能は冷間圧延のままでほぼ達成されるが、Al−Mg系合金の場合、冷間圧延のままの状態で室温放置すると、強度が次第に低下する現象が起こる。それを防止し強度を安定化させるために、100〜300℃に加熱する熱処理(安定化処理)が必要である。100℃未満では強度が安定せず、上限の300℃を超えると、軟化が大きくなり所定の強度を得ることができない。
本発明の内容を具体的な実施例により説明するが、以下は本発明の一実施態様を示したものであり、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
表1に示す化学成分を含有するアルミニウム合金鋳塊を半連続鋳造にて造塊し、表面の偏析層を切削後、500℃で8時間保持する均質化処理し、均質化処理炉から出してすぐに熱間圧延を開始した。熱間圧延は、板厚3mmで終了し、再結晶組織を得た後に、0.5mm厚まで冷間圧延し、焼鈍した。次いで、50%の圧延率で0.25mm厚まで冷間圧延し、脱脂、ジルコニウム化成皮膜処理をした後、箱型熱処理炉で安定化処理をし供試材とした。
Figure 0004334979
得られた5種類の供試材E1〜E5を用い、以下の評価試験をした。一部の試験片は、金属間化合物等の材料組織観察をした。
<機械的性質>
JIS5号試験片にて、引張試験した。
<耳率>
ダイス径33.6mm、ポンチ径33mm、ポンチ肩R1.5mmの金型を用い、供試材ブランク径55mmとして、絞り比1.67でカップ絞りを実施。
耳率は、前述の条件によりカップ成形し、前述の式により、45°方向4箇所の耳の耳率、あるいは0°、90°、180°、270°方向4箇所の耳の耳率、及び0°と180°方向2箇所の耳の耳率を測定した。
<結晶組織観察>
供試材板面を電解研磨し、偏光顕微鏡で、ミクロ組織を観察した。ASTMカードを用いて、結晶粒の大きさを測定した。
<金属間化合物>
供試材板面を研磨後、1%フッ酸水溶液で軽くエッチング後、画像処理装置を用いて1mm2の面積での化合物分布を測定した。
<文字曲がり>
文字曲がりは、キャップ開口端部から3〜5mmの位置に位置するよう、絞り前のブランクに10文字の印刷をし、直径38mmより絞り比が厳しい直径28mmPPキャップ用カップを絞り成形し、文字曲がりを目視観察して評価した。
<キャップ成形性>
成形後のキャップ用のカップの外観において、割れ、皺、肌荒れ等の欠陥の有無を目視確認した。
表2にこれらの評価結果を示す。本例の供試材E1〜E5は、機械的性質、耳率、文字曲がり、キャップ成形性というすべての評価項目において、いずれも広口ボトル缶キャップ用のキャップ材として良好な結果を示した。
Figure 0004334979
(比較例1)
表3に示すMgの含有量が本発明の請求範囲外である成分を有するアルミニウム合金鋳塊を、前述の実施例1と同じ条件で製造し、0.25mm厚みの供試材C1、C2、C3を得た。これらの評価結果を表4に示す。
表4から知られるように、供試材C1はMg量が少なかったために、空焼板に必要な引張強さが得られず広口ボトル缶キャップに必要な耐圧が得られない。また、文字曲がりも不良となった。また、供試材C2はMg量が本発明の上限を超えたため、元板の強度が高く、空焼後の強度が高くなり開栓しにくくなるので、広口ボトル缶キャップ用のキャップ材として好ましくない。供試材C3は、Mg量がかなり少ないために、引張強さ、耐力ともに低く、広口ボトル缶キャップに必要な耐圧が得られないので適さない。また、文字曲がりも不良となり、結晶粒径が50μmを超えたので、やや肌荒れが生じた。
Figure 0004334979
Figure 0004334979
このように本発明によれば、キャップ用Al−Mg系合金板として、所定の強度が得られてキャップとして必要な性能を得ることができ、印刷文字等の曲がりもなく、広口ボトル缶用PPキャップに好適なアルミニウム合金板を提供することができる。

Claims (3)

  1. 塗装・印刷後に、直径28mmを超える円筒状のカップに成形し、該カップの耳部をトリミングした後、裾部にミシン目を加工し、その後、内容物が充填された飲料容器のネジ部に巻締めされる広口ボトル缶キャップ用アルミニウム合金板であって、
    該アルミニウム合金板は、Mg:1.2〜2.1%(重量%、以下同じ)を含み、さらにCu:0.01〜0.15%、Mn:0.01〜0.30%、Cr:0.01〜0.10%、Zn:0.01〜0.25%、Si:0.01〜0.20%、Fe:0.05〜0.35%、Ti:0.005〜0.05%のうち1種または2種以上を含み、残部が不可避的不純物とアルミニウムからなる化学組成を有し、
    板厚が0.2〜0.3mmであり、
    元板の引張強さが160〜230MPa、耐力が110〜210MPaであり、
    かつ、上記元板に対して温度200℃に10分間保持する熱処理を施した空焼板の引張強さが160〜230MPa、耐力が100〜200MPa、伸びが5%以上、板表面における平均結晶粒径が50μm以下であることを特徴とする広口ボトル缶キャップ用アルミニウム合金板。
  2. 請求項1において、上記元板又は上記空焼板の耳率試験に使用する絞りカップの開口部に発生する耳のうち、圧延方向に対し45°方向の4箇所、あるいは0°、90°、180°、270°方向の4箇所に発生する耳の耳率が2.0%以下であり、かつ圧延方向に対し0°と180°方向の2箇所に発生する耳の耳率が2.0%以下であることを特徴とする広口ボトル缶キャップ用アルミニウム合金板。
  3. 請求項1又は2において、上記元板の引張強さが170〜215MPa、耐力が135〜185MPaであり、上記空焼板の引張強さが170〜215MPa、耐力が120〜175MPa、伸びが5%以上であることを特徴とする広口ボトル缶キャップ用アルミニウム合金板。
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