JP4334667B2 - 圧縮梱包装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、段ボール等の紙屑類、布類、スポンジ屑、家庭ゴミ、その他の廃棄物等を、後処理が容易となるように圧縮するとともに、結束用紐等によって結束する圧縮梱包装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
廃棄物等の効率的な処理及び運搬のために、廃棄物等の梱包機は廃棄物を圧縮して小体積にするとともに、圧縮した廃棄物を紐で結束処理する構造が要求されている。
【0003】
従来の圧縮梱包装置としては、例えば実開平6−72808号公報に開示された梱包機の結束装置が知られている。図17乃至図20は実開平6−72808号に開示の圧縮梱包装置を概略的に示したもので、図17は全体斜視図、図18はプレス板の斜視図、図19はボックスの側断面図、図20は結束用紐の案内状態を示す要部説明図である。
図17乃至図20において、梱包機の結束装置101は、被処理物Dを投入圧縮するためのボックス102と、その内部を昇降するプレス板103とを有している。プレス板103には複数の結束用紐104をプレス板103の前端から後端に導く複数の前端ガイド105及びガイド空間130と、結束用紐104をプレス板103の後端で係止・解除するガイドバー106とが設けられ、ボックス102の後壁内面には結束用紐104を上下に導くガイドスリット113が設けられている。又、ボックス102の底壁上の傾動板107の上面後端部及び前端面には、それぞれガイド108とフック金具109とが設けられている。
【0004】
そして、ボックス102上端部のリール110から引き出された結束用紐104は、その先端が前記傾動板107の前端のフック金具109に係止され、前記傾動板107の上面に沿って後端部のガイド108に導かれ、次いでボックス102の後壁内面のガイドスリット113を下から上へ導かれる。続いて、プレス板103のガイドバー106の後端のフック状端部106bに係止された結束用紐104はガイド空間130を通って前端ガイド105まで導かれた後、ボックス102の前側上部を上に昇って上端部のリール110に至るように案内・セットされる。
【0005】
又、ボックス102の底壁上の傾動板107は、その前端部のシャフト107aがボックス102に回動自在に支持され、その後端部107bが傾動機構120に回動軸を介して連結されている。傾動機構120はボックス102の後側の内面に上下動可能に取付けられた筒体121と、この筒体121から下方に延びて傾動板107の後側部分107bと係合する連結シャフト122とを備えている。この傾動機構120の作動は被処理物Dの圧縮後におけるプレス板103の上昇と連動するようになっている。この連動を行うため筒体121の上端部分には、図19に示すようにプレス板103の連動シャフト125(図18参照)が挿脱自在に進入する係合孔123が形成されている。
【0006】
連動シャフト125は図18に示すように、プレス板103の補強板112を前後方向に挿通されており、後端側部分には筒体121の係合孔123に進入する連動フック126が設けられている。一方、連動シャフト125の前側部分には作動シャフト127が連結されている。この作動シャフト127は中間部分が支持ピン128によってプレス板103の屈曲部材131に支持されており、この支持部位から延設された端部が扉111方向に屈曲している。又、支持ピン128による被支持部分にはねじりバネ132が取付けられており、連動シャフト125が筒体121と係合するように付勢している。延設部位先端には緩衝ローラ129が取付けられており、扉111を閉じたときに扉111の内面により押圧され、これによりねじりバネ132の付勢力に打ち勝って連動シャフト125と筒体121の係合孔123との係合が解除される。
【0007】
この梱包機の結束装置101を用いて、被処理物Dを圧縮・梱包する場合は、まず、プレス板103を上昇させてから結束用紐を前記のように案内・セットする。続いて被処理物Dをボックス102内に投入し、前面の扉111を閉じた状態でプレス板103を下降させて被処理物Dを圧縮する。プレス板103が一定の高さまで下降して停止した後に、扉111を開く。続いて、ガイドバー106の前端部のレバー106bを操作し、プレス板103の後端におけるガイドバー106の後端のフック状端部106aに対する結束用紐104の係止状態を解除するとともに、結束用紐104をリール110とプレス板103の前端との間の適宜位置で切断する。しかる後、被処理物Dの前面に垂れ下がった結束用紐104の切断端部と、フック金具109から外した他端とを結び合わせると圧縮・梱包処理が終了する。
【0008】
被処理物の圧縮・梱包処理の終了後、扉111を開いたまま、プレス板103を上昇させると、連動シャフト125の連動フック126と筒体121の係合孔123とが一致した位置でこれらが係合する。これにより、傾動機構120が作動して、図19に示すように傾動板107の後側が持ちあがって傾斜する。この傾斜が一定の限度を超えたときに、被処理物Dが傾動板107の上から転動もしくは滑動してボックス102の外側へ排出される。その後、プレス板103が上昇を続けると所定の位置に設けられた図示せぬ係合解除機構により、あるいは、一旦扉111を閉じることにより連動シャフト125と筒体121の係合孔123との係合が解除され、傾動板107及び傾動機構が下降する。
【0009】
又、前記実開平6−72808号公報には開示されていないが、一般に、前記のような梱包機の結束装置に、前記の前端ガイド105とボックス102上端部のリール110との間には、前記のような結束用紐104の案内・セットの際に、結束用紐104を人手により下方へ引っ張れば、リール110から結束用紐104が自由に引き出されるのを許容しつつ案内する「非ブレーキ位置」と、圧縮作業中に前記プレス板103の下降に伴ってリール110から結束用紐104が引き出されて弛むのを防止する「ブレーキ位置」とに切り替え可能なブレーキ機構が設けられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実開平6−72808号公報に開示の梱包機の結束装置には、以下のような問題点がある。
(1)結束用紐104を係止する前記のガイドバー106の後端のフック状端部106aが開放されており、閉じて紐通し孔を形成してはいないので圧縮作業中プレス板103が下降・上昇を繰り返すときに、結束用紐104が前記フック状端部106aから振動等で外れて紐が弛んでしまうこともある。紐104が弛んだままでプレスが行われると被処理物D内に結束用紐104を巻き込み、梱包不良となる。
(2)被処理物Dをボックス102に投入するに先立って、結束用紐104を前記のようなルートに沿って案内・セットし、結束用紐104を前記のガイドバー106の後端のフック状端部106aに係止する際に、片手で結束用紐104を持ちながら、もう一方の手で前記ガイドバー106の前端部のレバー106bを操作してガイドバー106を回動させる必要がある。又、被処理物Dの圧縮が終了した後に、結束用紐をガイドバー106の後端のフック状端部106aから取り外すには、やはり前記ガイドバー106の前端部のレバー106bを操作してガイドバー106を回動させる必要があり、作業が煩雑・面倒である。特に、未熟練の作業者の場合は、この作業に必要以上の時間を要することになる。この種の装置の運転は、特別に教育・訓練を受けていない未熟練の作業者が行うのが通常であり、問題となる。
(3)傾動板107の傾動により被処理物Dをボックス102の外に排出した後、連動シャフト125と筒体121の係合孔123との係合が解除されると、傾動板107及び傾動機構が自重で落下し、ボックス102の底壁に衝突するため、大きな衝撃音が発生し、又、傾動板107や傾動機構120が破損しやすい。
【0011】
又、前記のような従来のブレーキ機構には、以下のような問題点がある。
(1)ブレーキ機構が「非ブレーキ位置」にある時に、前記のようなルートで結束用紐104を案内・セットするために、結束用紐104を人手により下方へ引き出す際に、ともすると引張り力が強すぎて、慣性力により結束用紐104が過剰に引き出されて弛む。この弛みを取るためにリール110を人手により逆方向へ回転して、過剰に引き出された結束用紐104を巻き戻す必要があり、作業が煩雑・面倒である。又、このような状態を引き起こさないようにするには、作業に細心の注意と熟練を要する。しかしながら、この種の装置の運転は、特別に教育・訓練を受けていない未熟練の作業者が行うのが通常であり、問題となる。
(2)コイル状に巻かれた結束用紐をいちいち前記のようなリール110にセットする面倒を避け、あるいは、予めリールにまかれた結束用紐を購入するのは高価なため、前記のボックス102の上端に、前記のようなリール110に代えて、コイル状に巻かれた結束用紐の先端部が人手により引っ張られてもボックス102の上端から転落するのを防ぐ箱を固定しておき、この箱の中にコイル状に巻かれた結束用紐を巻き軸が垂直になるように載置し、コイルの内側から結束用紐を引き出せるようにした結束用紐の供給手段も採用されるようになってきている。このような結束用紐の供給手段では、紐を引き出すために前記のようなリール110を回転させるために必要としたような強い力を必要とせず、前記(1)項に述べたような問題点がさらに引き起こされやすい。又、下へ垂れ下がった結束用紐の自重のみでも紐が過剰に引き出されて弛んでしまい、この弛みをとるのに余分な作業を必要とし、作業能率の低下に繋がる。
【0012】
本発明は、前記した問題に鑑みなされたもので、以下の点をその課題とする。
(1)被処理物の圧縮作業中に結束用紐がプレス板の後端側の係止部から外れて弛み被処理物に巻きこまれて梱包不良を起こしたりするのを未然に防いで、作業における信頼性とスピードの向上を図ることができる圧縮梱包装置の提供を第1の課題とする。
【0013】
(2)被処理物の投入に先立って結束用紐の案内・セットを行うに際して、プレス板の後端側の係止部に紐を係止する時に、両手を使った煩雑な操作を必要とすることなく、又、被処理物の圧縮後の梱包の際に、プレス板を上昇させるだけで被処理物の重みにより後端側の係止部から紐が自然に外れるようにするか、少なくとも紐を軽く手で引くだけで後端側の係止部から紐が外れるようにして、人手による煩雑な操作をできるだけ省略可能として、作業工程の簡略化が可能で、作業に熟練を要することがなく、又、被処理物の圧縮作業中に結束用紐がプレス板の後端側の係止部から外れて梱包不良を起こしたりするのを未然に防いで、作業における信頼性とスピードの向上を図ることができる圧縮梱包装置の提供を第2の課題とする。
【0014】
(3)被処理物の圧縮のために主扉を閉じれば、後端側の係止部からの結束用紐の外れ防止機構を動作させるようにし、未熟練の作業者がプレス板の後端側の係止部からの結束用紐の外れ防止機構を動作させるのを忘れたために、プレス板の後端側の係止部から紐が外れて梱包不良を起こしたりするようなことがなく、作業に熟練を要せず、作業におけるさらなる信頼性とスピードの向上を図ることができる圧縮梱包装置の提供を第3の課題とする。
【0015】
(4)被処理物の投入に先立って、結束用紐の所定のルートへの案内・セット作業を、結束用紐を常に緊張させながら行うことができ、作業者が結束用紐を下に引っ張る力が強すぎたための慣性力により、或いは、下へ垂れ下がった結束用紐の自重によって、リールに巻かれたり或いはコイル状に巻かれて巻き軸が垂直になるように載置された結束用紐が過剰に引き出されて弛み、弛み取りのための余分な巻き戻し作業を必要とするようなことがなく、従って作業の熟練を必要とせず、作業工程の簡略化と作業能率の向上が可能な圧縮梱包装置の提供を第4の課題とする。
【0016】
(5)傾動板の傾動により圧縮・梱包処理済みの被処理物を圧縮室から排出した後、傾動板及び傾動機構が下降する際に、圧縮室底壁との衝突による大きな衝撃音の発生や傾動板及び傾動機構の破損を防止することが可能な圧縮梱包装置の提供を第5の課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記第1の課題を解決するために、第1の技術手段として、
被処理物が投入される圧縮室と、
この圧縮室の前面に設けられ、その上半部にその一部をなすように補助扉を備えた主扉と、
前記圧縮室内部を昇降動し前記被処理物を圧縮するプレス板と、
前記圧縮室上方に設けられた結束用紐供給手段と、
前記圧縮室内部の底面の前端に設けられ、前記結束用紐供給手段から引き出された紐の先端部を係止する紐先端係止部と、この紐先端係止部から前記圧縮室内部の底面に沿って圧縮室後壁内面側へ紐を導く底面紐案内手段と、前記圧縮室後壁内面に沿って下から上へ紐を導く後壁紐案内手段と、前記プレス板の後側端部に設けられた後側紐ガイド手段と、前記プレス板の下面側に沿って紐を後側端部から前側端部まで紐を導くプレス板下面側紐案内手段と、前記プレス板の前側端部に設けられた前側紐ガイド手段と、この前側紐ガイド手段と前記結束用紐供給手段との間に設けられて圧縮作業中に前記プレス板の下降に伴って前記結束用紐供給手段から紐が引き出されるのを防止する紐引出しブレーキ機構と、
を備えてなる圧縮梱包装置を、
前記後側紐ガイド手段を、相互に係合して紐通し孔を形成するラッチ位置と相互の係合が解除されて紐通し孔内に前記紐を出し入れすることが可能なアンラッチ位置に切替可能な一対の紐通し孔形成部材と、前記一対の紐通し孔形成部材の少なくとも一方に連結若しくはこれを軸支する回動軸と、前記少なくとも一方の紐通し孔形成部材を前記ラッチ位置方向に常時付勢する付勢手段とで構成するとともに、
前記ラッチ位置における少なくとも一方の紐通し孔形成部材に係合して該紐通し孔形成部材が前記ラッチ位置から前記アンラッチ位置に切り替わるのを阻止するブロック位置と、前記ラッチ位置における少なくとも一方の紐通し孔形成部材との係合を解除されて前記少なくとも一方の紐通し孔形成部材が前記アンラッチ位置に切り替わるのを許容するアンブロック位置と、に切り替え移動可能なブロック部材を設けた、
を特徴とするように構成した。
【0018】
本発明は前記のように構成したので、被処理物の圧縮作業中に繰り替えし下降・上昇が繰り返されるプレス板の後端側の係止部から振動等により結束用紐が外れて弛み、被処理物に巻きこまれて梱包不良を起こしたりするのを未然に防いで、作業における信頼性とスピードの向上を図ることができる。
【0019】
本発明は、前記第2の課題を解決するために、第2の技術手段として、
前記後側紐ガイド手段を、回動軸と、この回動軸に中央部を軸支されて、一方の端部に各々かぎ部を備え、このかぎ部が互いに当接されて間に紐通し孔が形成されるラッチ位置と前記かぎ部が互いに離れて前記紐通し孔内に前記紐を出し入れすることが可能なアンラッチ位置に回動切替可能な一対の紐通し孔形成部材と、前記一対の紐通し孔形成部材を前記ラッチ位置方向に常時付勢する付勢手段とで構成するとともに、
前記一対の紐通し孔形成部材の他方の端部近傍の間に挿入されて前記一対の紐通し孔形成部材が前記ラッチ位置から前記アンラッチ位置に切り替わるのを阻止するブロック位置と、前記一対の紐通し孔形成部材の間より抜き出されて前記一対の紐通し孔形成部材が前記アンラッチ位置に切り替わるのを許容するアンブロック位置と、に切り替え移動可能なブロック部材を設けた、
ことを特徴とするように構成した。
【0020】
本発明は、前記のように構成したので、被処理物の投入に先立って結束用紐の案内・セットを行うに際して、プレス板の後端側の係止部に紐を係止する際に、両手を使った煩雑な操作を必要とすることなく、又、被処理物の圧縮後の梱包の際に、プレス板を上昇させるだけで被処理物の重みにより後端側の係止部から紐が自然に外れるようにするか、少なくとも紐を軽く手で引くだけで後端側の係止部から紐が外れるようにして、人手による煩雑な操作を可能な限り省略可能とし、作業工程の簡略化が可能で、又作業に熟練を要することがなく、さらに、被処理物の圧縮作業中に結束用紐がプレス板の後端側の係止部から外れて梱包不良を起こしたりするのを未然に防いで、作業における信頼性とスピードの向上を図ることができる。
【0021】
前記第1の技術手段又は第2の技術手段を採用した本発明においては、前記第3の課題を解決するために、第3の技術手段として、
前記主扉と前記ブロック部材との間に連動機構を備え、前記主扉が閉じられると前記ブロック部材が前記アンブロック位置から前記ブロック位置に切り替え移動され、前記主扉が開かれると前記ブロック位置から前記アンブロック位置に切り替え移動されるように構成することが望ましい。
【0022】
前記のように構成すれば、未熟練の作業者がプレス板の後端側の係止部からの結束用紐の外れ防止機構を動作させるのを忘れたために、プレス板の後端側の係止部から紐が外れて梱包不良を起こしたりするようなことがなく、作業に熟練を要せず、作業におけるさらなる信頼性とスピードの向上を図ることができる。
【0023】
本発明は、前記第4の課題を解決するために、第4の技術手段として、
前記主扉と前記紐引出しブレーキ機構との間に連動機構を備え、前記主扉が閉じられると前記紐引出しブレーキ機構が前記紐供給手段から紐が引き出されるのを防止するブレーキ位置に切り替えられ、前記主扉が開かれると前記紐引出しブレーキ機構が前記紐供給手段から紐が自然に引き出されるのを防止しつつ所定の強さ以上の引張り力の作用中のみ紐の引出しを許容する半ブレーキ位置に切り替えられるように構成した。
【0024】
本発明は前記のように構成したので、被処理物の投入に先立って、結束用紐の所定のルートへの案内・セット作業を、結束用紐を常に緊張させながら行うことができ、作業者が結束用紐を下に引っ張る力が強すぎたための慣性力により、或いは、下へ垂れ下がった結束用紐の自重によって、リールに巻かれたり或いはコイル状に巻かれて巻き軸が垂直になるように載置された結束用紐が過剰に引き出されて弛み、弛み取りのための余分な巻き戻し作業を必要とするようなことがなく、従って作業の熟練を必要とせず、作業工程の簡略化と作業能率の向上が可能である。
【0025】
本発明は、前記第5の課題を解決するために、第5の技術手段として、
被処理物が投入される圧縮室と、
この圧縮室の前面に設けられ、その上半部にその一部をなすように補助扉を備えた主扉と、
前記圧縮室内部を昇降動し前記被処理物を圧縮するプレス板と、
前記圧縮室上方に設けられた結束用紐供給手段と、
前記圧縮室内部の底面部の前端に設けられ、前記結束用紐供給手段から引き出された紐の先端部を係止する紐先端係止部と、この紐先端係止部から前記圧縮室内部の底面に沿って圧縮室後壁内面側へ紐を導く底面紐案内手段と、前記圧縮室後壁内面に沿って下から上へ紐を導く後壁紐案内手段と、前記プレス板の後側端部に設けられた後側紐ガイド手段と、前記プレス板の下面側に沿って紐を後側端部から前側端部まで紐を導くプレス板下面側紐案内手段と、前記プレス板の前側端部に設けられた前側紐ガイド手段と、この前側紐ガイド手段と前記結束用紐供給手段との間に設けられて圧縮作業中に前記プレス板の下降に伴って前記結束用紐供給手段から紐が引き出されるのを防止する紐引出しブレーキ機構と、
前記圧縮室の底壁上に配置され、その前端部を前記底壁に回動自在に軸支された傾動底板部材と、この傾動底板部材の後端近辺の幅方向中央部に回動軸を介して相対回動可能にその下端を連結され、上端部に引上げ用係合部が形成されたリンクと、該リンクの上端部後面をその前面に沿って上下方向に案内し、上端部が前記圧縮室の後壁内面方向にくの字形に屈曲したガイドフレームと、からなるエジェクト機構と、
前記プレス板上に配設され、主扉が閉じているときには後端のフック部が前記リンクの引上げ用係合部に係合しない非連動位置に退避し、主扉が開かれているときには後端のフック部が前記リンクの引上げ用係合部に係合する連動位置に進出するように構成されたエジェクトフック機構と、
を備えてなる圧縮梱包装置であって、
前記エジェクト機構の傾動底板部材の後端部とリンクの下端より所定の高さの位置との間に、前記傾動底板及びリンクの降下速度を低下せしめるダンパを介在せしめたこと、
を特徴とするように構成したものである。
【0026】
前記のように構成すれば、前記エジェクト機構のリンクの引上げ用係合部が、前記エジェクトフック機構の後端のフック部から外れ、傾動底板部材及びリンクが自重で下降する際の下降速度をダンパの作用により緩やかにすることができ、圧縮室底面との衝突による大きな衝撃音の発生と傾動底板部材及びリンクの破損を防止することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の圧縮梱包装置の好適な一実施の形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態として示す圧縮梱包装置の全体の構成を示す概略縦断側面図である。
【0028】
図1において、圧縮梱包装置1は、縦長をした直方体状のボックス2を有し、そのボックス2の上部にプレス板昇降駆動部3と紐供給部50が載置されている。
ボックス2の内部には、紙屑類等の被処理物を投入し、圧縮・梱包処理するための圧縮室4が設けられているとともに、圧縮・梱包処理された被処理物を圧縮室4の内部から排出するためのエジェクト機構20が設けられている。圧縮室4は、左右の側壁5と、後壁6及び底壁7に囲まれた縦長の直方体形状に作られており、前側の開放部8には主扉9が前壁49の一部を形成する状態にして取り付けられている。又、主扉9の上半部には、主扉が閉じた状態で被処理物Dを圧縮室内に投入するため補助扉9bが前記主扉9の一部をなすように設けられている。
【0029】
プレス板昇降駆動部3は、油圧シリンダ10と、ボックス2内に設けられたプレス板11を有している。プレス板11は、油圧シリンダ10の駆動により圧縮室4の内部を昇降動し、被処理物Dを圧縮処理するようになっている。
【0030】
紐供給部50はボックス2の前面(前壁49)側に位置して設けられており、その紐供給部50内には、結束用紐12を巻回しているリール13がボックス2の左右方向に3つ、それぞれ略等間隔で設けられている。さらに、各リール13の下側の前記主扉9の上方には、各リール13から引き出された結束用紐12をそれぞれガイドするとともに、前記主扉9との間に連動機構を備え、主扉9が閉じられると前記各リール13から紐が引き出されるのを防止する「ブレーキ位置」に切り替えられ、主扉9が開かれると各リール13から紐が自然に引き出されるのを防止しつつ所定の強さ以上の引張り力の作用中のみ紐の引出しを許容する「半ブレーキ位置」に切り替えられるように構成された紐引出しブレーキ機構25が設けられている。
【0031】
以下に、請求項1及び請求項3に係る本発明の実施の形態のプレス板11Aとプレス板の結束用紐案内機構14Aについて説明する。
図2(a),(b)はプレス板11Aの斜視図である。図2(a),(b)に示すプレス板11Aは、波状の屈曲部材65の上面に井桁に似た形状の補強フレーム66が掛け渡されて溶接されている。補強フレーム66には複数(図2の例では3本)のガイドバー67が回動可能に挿通されている。このガイドバー67はボックス2の前後方向と同方向となるように補強フレーム66を貫通しており、前記補強フレーム66の後側のボックス2の幅方向に延びる部材を各一対のナット67n,67nで前後から挟むことにより前後方向の移動を防止されている。ガイドバー67の前端部にはガイドバー67の回動操作用のレバー67aが固定されている。一方ガイドバー67の後側は、図2(a)に示す「アンラッチ位置」の状態では、下方に湾曲してフック状に形成された屈曲端部67bが形成されており、結束用紐12が係脱自在に係止される係止部となっている。
ガイドバー67は、その前後方向中央部に固定されたフランジ68に一端を固定され、他端を固定部材70に固定されたねじりバネ69によって、前記の後側のフック状の屈曲端部67b即ち一方の紐通し孔形成部材がプレス板11に固定された他方の紐通し孔形成部材71と係合して閉ループ状の紐通し穴72を形成する図2(b)に示した「ラッチ位置」の方向に回動するように常に付勢されている。
【0032】
連動シャフト75は、プレス板11Aの補強板66を前後方向に挿通されており、後端側部分には後述するエジェクト機構20のリンク23の引上げ用ロッド32の下方へ進出してこれと係合し、プレス板11Aの上昇にともなってリンク23を持ち上げる連動フック75bが設けられている。一方、連動シャフト75の前側部分には作動シャフト76連結されている。この作動シャフト76は中間部分が支持ピン77によってプレス板11Aの屈曲部材65に支持されており、この支持部位から延設された端部が前記図1に示す主扉9の方向に屈曲して屈曲部76bを形成している。
連動シャフト75の前後方向中央部近辺に固定されたフランジ75fと前記補強フレーム66の前側の部材66 fの後面との間には、圧縮コイルバネ80が介挿され連動シャフト75及び連動フック75bを図示せぬ規制部材で規制位置決めされる後端位置、言い換えれば、前記引上げ用ロッド32の下方からこれと係合する「連動位置」{図2(a)参照}方向へ常に付勢されている。又、作動シャフト76の延設部位先端の屈曲部76bには緩衝ローラ78が取付けられており、主扉9を閉じたときに扉の内面により押圧され、作動シャフト76が支持ピン77を回動中心として図2のプレス板11Aの上方からみて半時計回りに回動し、これにより圧縮コイルバネ80の付勢力に打ち勝って連動シャフト75及び連動フック75bが前記引上げ用ロッド32と係合しない「非連動位置」{図2(b)参照}へ退避する。
【0033】
連動シャフト75の後端近辺の上には、垂直ポスト81が立設され、この垂直ポスト81の上端にはボックス2の幅方向に延びる水平ビーム82が保持されている。水平ビーム83の前側側面には前記の他方の紐通し孔形成部材71の各々の直上方にボックス2の前後方向に軸を有するブロック部材83が固定されている。
このブロック部材83は、主扉9が開いているときには、前記連動シャフト75及び連動フック75bとともに、前記圧縮コイルバネ80の付勢力によって後端位置に退避し、レバー67aの操作によって、ガイドバー67を前記ねじりバネ69の付勢に打ち勝って回動させ、図2(a)に示すように後側のフック状の屈曲端部67bが他方の紐通し孔形成部材71と係合せず、フック状の屈曲端部67bに紐12を係止・取り外し自在な「アンラッチ位置」に切り替えることが可能な「アンブロック位置」にある。
主扉9閉じられると、緩衝ローラ78が扉の内面に押圧され、作動シャフト76が支持ピン77を回動中心として図2のプレス板11Aの上方からみて半時計回りに回動し、これにより圧縮コイルバネ80の付勢力に打ち勝って連動シャフト75、前記垂直ポスト81、水平ビーム83及びブロック部材がボックス2の前側方向へ移動する。これにより、ねじりバネ69の付勢力によって「ラッチ位置」方向に回動したガイドバー69の後端のフック状の屈曲端部(一方の紐通し孔形成部材)67bが他方の紐通し部材71と当接し、紐通し孔72を形成している図2(b)に示す「ラッチ位置」において、前記ブロック部材83が前記一方の紐通し孔形成部材67bの外周面と周面が当接して、ガイドバー67の回動により一方の紐通し孔形成部材67bが前記図2(a)に示した「アンラッチ位置」に切り替わるのを阻止する「ブロック位置」に位置するようになる。
【0034】
前記のプレス板11Aの結束用紐案内機構14Aは、プレス板11Aの前側の前記のガイドバー67が配設された位置に各々対応する位置に、波状の屈曲部材65同士の間にプレス板11Aの幅方向に橋渡しされた前側紐ガイド手段85と、該前側紐ガイド手段84が橋渡しされた波状の屈曲部材65同士の間の紐案内用間隙86、及び、前記ガイドバー67の後端のフック状の屈曲端部(一方の紐通し孔形成部材)67bと該屈曲端部(一方の紐通し孔形成部材)67bの各々に対応して設けられた他方の紐通し孔形成部材71とからなる後側紐ガイド手段84とから構成される。
【0035】
前記のように構成されたプレス板11Aの結束用紐案内機構14Aにより結束用紐12を案内・セットするには、以下のように行う。主扉9を開いた状態で、前記のリール13から「半ブレーキ位置」にある紐引出しブレーキ機構25を経由して下方へ引き出された紐12を、図1に示したように、その先端を傾動底板部材21の前端面の紐先端係止部21fに係止し、紐12を緊張させつつ引き出しながら、傾動底板部材21の上面に沿って紐を圧縮室4の後側に導き、後端部近辺の紐ガイド部材21g(後述する図3参照)を通し、次いで圧縮室4の後壁6の内面の紐ガイド溝6g内を下から上に導く。次いで、片方の手で図2のレバー67bを操作して、ガイドバー67を図2(b)に示す「ラッチ位置」から図2(a)に示す「アンラッチ位置」に回動させ、もう一方の手でガイドバー67の後端のフック状の屈曲端部(一方の紐通し孔形成部材)67bに紐12を係止する。そして、レバー67aを離して、ねじりバネ69の付勢力によってガイドバー67を回動させて、図2(b)に示す「ラッチ位置」に切り替える。図2(b)に示す紐通し孔72を後側から前側へ挿通された紐12を紐案内用間隙86を通して前側へ導き前側紐ガイド手段84の下を通して上方の前記紐引出しブレーキ機構25へと繋げる。
なお、図3は前記した傾動底板部材21の後端部近辺の上面に設けられた前記の紐ガイド部材21gを示し、この紐ガイド部材21gは、傾動底板部材21の上面にボックス2の幅方向に立設されたガイドプレート21gpに、その上端面の中央部から下方に延びるスリット21gsと、該スリット21gsの下端に連絡した紐通し孔21ghとを設けて形成されている。
【0036】
被処理物Dの圧縮処理のために、主扉9が閉じられると、前記のごとくブロック部材83が「ブロック位置」に切り替わり、前記後側紐ガイド手段84の「ラッチ位置」から「アンラッチ位置」への切り替わりが阻止されるので、圧縮作業中にプレス板11Aの下降・上昇が繰り返されても、振動等で紐12が後側ガイド手段から外れて弛み、被処理物Dに巻きこまれて梱包不良が発生することが防止される。
【0037】
次に、請求項2及び請求項3に係るプレス板11とプレス板の結束用紐案内機構14について説明する。
図4乃至図8はプレス板11を示す図で、図4はその上面図、図5は図4のA−A線矢視断面図、図6は図5のB−B線矢視断面図、図7は図4のC−C線矢視断面図、図8は図7に示す部分の構造を矢印E方向より見た図である。
プレス板11は、図4より明らかなように圧縮室4の底壁7と略同じ四角形をした板状に作られており、中央には油圧シリンダ10のロッド10aの下端が固定されている。プレス板11の底面側には、前記の三つのリール13の各々に対応する位置に、プレス板11の前後方向に延びる三対のリブ板15(図6参照)が、その一対のリブ板15,15同士が対向して形成する溝15aがプレス板下面紐案内手段として機能するように取り付けられている。この溝15aは、リール13から引き出されてプレス板11の前側に導かれた結束用紐12がプレス板11の下面を沿って後壁側に向かうときの通路となるもので、被処理物Dの圧縮作業時に、結束用紐12が圧縮される被処理物Dに巻き込まれたり、プレス板の幅方向にずれたりするのを防止する。
【0038】
プレス板11の結束用紐案内機構14は、プレス板11の前側端部に設けられた前側紐ガイド手段52と、プレス板11の下面の前記の溝15aと、プレス板11の後側端部に設けられた後側紐ガイド手段53とで構成されている。このうち、前側紐ガイド手段52は、図4に示すように、プレス板11の前側端部の一部を内側へ向かって切り欠くことによって、凹所として作られている。一方、後側紐ガイド手段53は、図4,図5,図7及び図8に示すように、左右一対の紐通し孔形成部材43と、ねじりバネ44等で構成されている。
【0039】
後側紐ガイド手段53の構造を、図7及び図8を用いてさらに詳しく説明する。
左右一対の紐通し孔形成部材43は、プレス板11の後端側に固定されているブラケット41に、その中間部分43dが枢軸42を介して取り付けられていて、枢軸42を支点として互いに回転可能になっている。又、各紐通し孔形成部材43の一端(下端)には、互いに内側に向かって突出している状態にしてかぎ部43aが形成されている。一方、各他端(上端)側には、その他端の外側に位置して、一対の紐通し孔形成部材43,43の枢軸42を中心とした同時回動を防止するためのストッパーピン54がブラケット41に取付けられている。枢軸42には、一対の紐通し孔形成部材43の間に位置して、前記ねじりバネ44が装着されている。そのねじりバネ44の両端44aは、それぞれ異なる紐通し孔形成部材43のアーム部43eにそれぞれ掛け止めされており、かぎ部43aが互いに当接される方向に各紐通し孔形成部材43を回動付勢している。そして、かぎ部43aが互いに当接された位置(以下、この位置を「ラッチ位置」という)では、一対の紐通し孔形成部材43との間には、中間部分43dとかぎ部43aとで囲まれてなる前後方向に貫通している紐通し孔45が、前記の溝15aに対応して形成された状態となり、その紐通し孔45に結束用紐12を通すことができる。図8(b)に実線で示す状態は、その「ラッチ位置」を示している。又、ねじりバネ44の付勢力に抗して、かぎ部43aが互いに離れる方向へ各紐通し孔形成部材43を回動させると、図8(b)に二点鎖線で示すように、かぎ部43aとの間に隙間Xが形成され、その隙間Xを通して結束用紐12を紐通し孔45内へ出し入れできる「アンラッチ位置」まで回転させることができる。
【0040】
なお、各紐通し孔形成部材43において、各かぎ部43aには、その先端側へ向かうに従って次第に幅が狭まるようにして、外側の面43b(以下、「傾斜面43b」という)と内側の面43c(以下、「傾斜面43c」という)に傾斜を設けている。その傾斜面43bは、「ラッチ位置」において、外側から各かぎ部43aとの間に結束用紐12を強く押し付けて行くと、傾斜面43bを介してかぎ部43aが互いに離れる方向へ回転しようとする力を受ける。そして、その傾斜面43bから回転方向の力をかぎ部43aを介して各紐通し孔形成部材43が受けると、各紐通し孔形成部材43はねじりバネ44の付勢力に抗して一時的に「アンラッチ位置」まで回転されて隙間Xを形成することができ、その隙間Xから紐通し孔45内に結束用紐12が通されるのを許容し、又通された後はねじりバネ44の付勢力で再び隙間Xを閉じた「ラッチ位置」まで戻ることができる構造を確立している。これに対して、傾斜面43cは、結束用紐12が紐通し孔45内に通された後の「ラッチ位置」において、紐通し孔45の内側から各かぎ部43aとの間に結束用紐12を強く押し付けて行く(実際には外側に引っ張る状態になる)と、傾斜面43cを介して各紐かぎ部43aが互いに離れる方向に回転しようとする力を受ける。そして、その傾斜面43cから回転方向の力をかぎ部43aを介して各紐通し孔形成部材43が受けると、各紐通し孔形成部材43はねじりバネ44の付勢力に抗して一時的に「アンラッチ位置」まで回転されて隙間Xを形成することができ、その隙間Xから結束用紐12が紐通し孔45内から外されるのを許容し、又外された後はねじりバネ44の付勢力で再び隙間Xを閉じた「ラッチ位置」まで戻ることができる構造を確立している。
【0041】
加えて、プレス板11には、各後側紐ガイド手段53の紐通し孔形成部材43が「ラッチ位置」の位置から隙間Xが形成される「アンラッチ位置」の位置に回転されるのを阻止したり、これを解除したりできるブロック部材55が設けられている。ブロック部材55は紐通し孔形成部材43と同じブラケット41を介してプレス板11に取り付けられており、中間部分43dを挟んでかぎ部43aと反対側のアーム部43e同志の間に先端55aが突出した状態となる「ブロック位置」と、アーム部43e同志の間から先端55aが退出した「アンブロック位置」とに移動可能になっている。又、ブロック部材55の他端55bとブラケット41との間に圧縮された状態で装着されている圧縮コイルバネ56により、常に「アンブロック位置」の方向に付勢されていて、その他端55bはブロック連動部57によって受けられ、ブロック部材55が退出方向に移動する量が規制されている。
なお、図5及び図7中に実線で描いている位置と図8(a)は、ブロック部材55が「ブロック位置」に配置されている状態を示している。このブロック位置に配置された状態では、紐通し孔形成部材43はブロック部材55により回転が拒まれて常に「ラッチ位置」に保持されていて、「アンラッチ位置」に切り替えることはできない。すなわち、紐通し孔45に結束用紐12を出し入れすることがでない。 これに対して、図5及び図7中に二点鎖線で描いている位置と図8(b)は、ブロック部材55が「アンブロック位置」に配置されている状態を示している。この「アンブロック位置」に配置された状態では、紐通し孔形成部材43はブロック部材55により回転が拒まれることもなく、「ラッチ位置」から「アンラッチ位置」にすることができる。すなわち、紐通し孔45に結束用紐12を出し入れすることができる。
【0042】
ブロック連動部57は、軸受部材61を介してプレス板11に回転自在に取り付けられて、前記3つの後側紐ガイド手段53に共通して設けられているロッド58と、前記3つの後側紐ガイド手段53にそれぞれ対応してロッド58上に一体回転可能に取り付けられている3つの作動アーム59と、ロッド58上に一体回転可能に取り付けられてエジェクトフック機構31のスライド部材33とリンク結合されているカムフォロア60とで構成されており、作動アーム59の先端がブロック部材55の他端55bを受けている。そして、このブロック連動部57では、後述するエジェクトフック機構31の動作がカムフォロア60を介してロッド58に伝えられてロッド58が回転する構造になっている。すなわち、主扉9が開いているときには、ロッド58はブロック部材55が「アンブロック位置」に移動する位置にカムフォロア60及び作動アーム59と共に回転し、主扉9が閉じられると、ブロック部材55が「ブロック位置」に移動する位置にカムフォロア60及び作動アーム59と共に回転する構造になっている。
【0043】
前記の請求項2に係るプレス板11とプレス板の結束用紐案内機構14の実施の形態の構成によれば、前記請求項1に係るプレス板11Aとプレス板の結束用紐案内機構14Aの実施の形態の構成に比較して、以下のような優れた作用・効果を奏する。即ち、後側紐ガイド手段53の一対の紐通し孔形成部材43を「ラッチ位置」方向に付勢するねじりバネ44の付勢力を適切に選択しておけば、
(1)主扉9を開いた状態で、前記と同じようなルートで紐12を案内・セットする際に、後側紐ガイド手段53に紐12を係止する時、「ラッチ位置」において、紐12の後側ガイド手段53相当位置の前後をつまみながら、後側ガイド手段53の一対の紐通し孔形成部材43の下端の各かぎ部43a同士の間に結束用紐12を下側から強く押し付けていくだけで紐を紐通し孔45に容易に挿通することができる。
(2)被処理物Dの圧縮後、主扉9を開いた状態で、被処理物を紐12で梱包するためにプレス板11を上昇させると、紐12に作用する被処理物Dの荷重で紐12が下方へ引張られ、紐12が紐通し孔45から自然に抜け、作業者は紐外しのための操作を何ら必要としない。仮に、前記ねじりバネ44の付勢力が強すぎて被処理物Dの荷重で紐12が紐通し孔45から自然に抜けないような場合でも、作業者が紐12を斜め下方に強く引張れば、紐通し孔45から紐12を容易に外すことができる。
さらに、前記の前記請求項1及び請求項3に係るプレス板11Aとプレス板の結束用紐案内機構14Aの実施の形態の構成の作用・効果と同じように、被処理物Dの圧縮処理のために、主扉9が閉じられると、前記のごとくブロック部材55が「ブロック位置」に切り替わり、前記後側紐ガイド手段53の「ラッチ位置」から「アンラッチ位置」への切り替わりが阻止されるので、圧縮作業中にプレス板11の下降・上昇が繰り返されても、振動等で紐12が後側ガイド手段53から外れて弛み、被処理物Dに巻きこまれて梱包不良が発生することが防止される。
【0044】
次に、請求項4に係る本発明の実施の形態における紐引出しブレーキ機構25について説明する。
図9、図10は紐引出しブレーキ機構25の構成と作用を示す図であって、図9は後述する「半ブレーキ位置」の状態を示し、(a)は(b)のG−G線矢視平・断面図、(b)は(a)のF−F線矢視断面図、図10は後述する「ブレーキ位置」の状態を示し、(a)は(b)のG−G線矢視平・断面図、(b)は(a)のF−F線矢視断面図である。
【0045】
紐引出しブレーキ機構25は、図9、図10に示すように、前記ボックス2の上部の前壁2fwの内側に固定ボルト26bを介して固定され、その前壁2fw側の水平部中央に方形の貫通孔26shを備えた縦断面L字形の上部ガイド板26と、該上部ガイド板26の幅方向{図9(a),図10(a)の紙面の上下方向}の両端近辺の下面に上面が接し、所定の間隔を置いて配置される一対のスペーサ板29と、該一対のスペーサ板29の下面にその幅方向両端近辺の上面を接するように配置され、その前壁2fw側の中央に前記上部ガイド板26の貫通孔26shと対応するように方形切欠き27snを備えた平面コの字形の下部ガイド板27と、該下部ガイド板27、前記一対のスペーサ板29、前記上部ガイド板26を上下に貫通してこれらを結合・固定する4本のボルト25bとからその本体が構成されている。
【0046】
前記紐引出しブレーキ機構25の本体の上部ガイド板26の下面、下部ガイド板27の上面、一対のスペーサ板29の幅方向内面で形成された空間には、その厚みがスペーサ板29の厚みより所定の厚みだけ薄く、その前壁2fwの内面から遠い側で上部ガイド板26の方形貫通孔平面26sh及び下部ガイド板27の方形切欠き27snの幅方向位置と同じ位置に、同じ幅の方形貫通孔28shを備えるとともに、その前壁2fwの内面から遠い側の先端に幅が前記上部ガイド板26及び下部ガイド板27の幅と等しい張出し部28bが一体に形成された平面T字形のプランジャ28が、前壁2fwと直交する方向に進退自在に介挿されている。
このプランジャ28の張出し部28bの幅方向(上部ガイド板26及び下部ガイド板の幅方向)の両端面と、前記一対のスペーサ板29の幅方向外側面には2対のボルト29bが建て込まれており、該2対のボルト29bには前記一対のスペーサ板29のそれぞれの外側面に沿うように、一対の引張りコイルバネ28csの両端部が係止されていて、前記プランジャ28を常に前壁2fw側へ付勢している。
【0047】
前記の主扉9には、図10に示すプッシュロッドPRが、主扉9を閉じたときにその先端が前記紐引出しブレーキ機構25のプランジャ28の前壁2fw側の端面に当接し、プランジャ28を前記一対の引張りコイルバネ28csの付勢に打ち勝って前壁2fwから離隔する方向(図9,図10の紙面の右側)へ押し込むように連結されている。
【0048】
図9は、主扉9が開かれ、プッシュロッドPRがプランジャ28の前壁2fw側の端面に接する位置から退避していて、プランジャ28が引張りコイルバネ28csの付勢力により、その張り出し部28bの前壁2fw側の側面が前記一対のスペーサ板29の前壁2fwより遠い側の端面に当接する「半ブレーキ位置」まで押し戻されている状態を示している。
この状態では、上部ガイド板26の方形貫通孔26sh及び下部ガイド板27の方形切欠き27snの各々の前壁2fwより遠い側の端面と、プランジャ28の方形貫通孔28shの前壁2fwに近い側の端面との垂直距離dが紐12の直径Dsより小さく(例えばd≒Ds/2に)なるように形成されており、紐12はプランジャ28の方形貫通孔28shの前壁2fwに近い側の端面によって前壁2fwより離隔する方向(図9の右側)へ屈曲・迂回させられある程度潰された状態にある。その結果、紐12の紐引出しブレーキ機構25よりも下の部分の自重による下方への引張り力に対しては勿論のこと、人手による引張り力に対しても紐引出しブレーキ機構25から一定の抵抗(例えば、約5kgとする)を受けていて、この抵抗が弱いブレーキ力となり、紐12の自重による自然引出しが防止される。又、人手で紐が下方へ引き出されるのは前記の抵抗に打ち勝つ所定の強さ以上の引張り力を紐に作用させている間のみとなり、引張り力が強すぎたために慣性力で紐が過剰に引き出されるということがない。
【0049】
主扉9を閉じると、これに連結されたプッシュロッドPRがプランジャ28の前壁2fw側の端面に当接し、引張りコイルバネ28csの付勢に打ち勝ってプランジャ28を前壁2fwから離隔する方向(図9、図10の右側)へ押し込んで、プランジャ28が図10で示す「ブレーキ位置」に位置する状態になる。
この状態では、結束用紐12は上部ガイド板26の方形貫通孔26shの前壁2fwより遠い側の内面の下端エッジで図10の右側方向へ折れ曲がり、上部ガイド板26の下面とプランジャ28の上面との間の隙間を潰されて通り、プランジャ28の方形切欠き28snの前壁2fw側の内面に沿って下方に折れ曲がり、この内面下端で図10の左側の方向に折れ曲がって、下部ガイド板27の上面とプランジャ28の下面との隙間を潰されて通り、下部ガイド板27の方形切欠き27snの前壁2fwより遠い側の内端面の上端エッジで下方に折れ曲がって、前述したプレス板11の前側紐ガイド手段52へと導かれる。
このように、プランジャ28が図10で示す「ブレーキ位置」に位置する状態においては、結束用紐12を下側に引こうとしても、結束用紐12が紐引出しブレーキ機構25の上部ガイド板26の下面とプランジャ28の上面との隙間及びプランジャ28の下面と下部ガイド板27の上面との隙間に挟まれ、潰された状態で迂回しているため強い抵抗(結束用紐の引張り強さを、例えば約110kgとした場合に、この抵抗の強さは、例えば約30kgとする)となり、この強い抵抗がブレーキとして働いて紐が下側に引き出されることがない。
【0050】
請求項4に係る本発明の実施の形態における紐引出しブレーキ機構25は前記のように構成したので、以下のような優れた作用効果を奏する。
(1)主扉9を開いた状態で、紐12を前記と同じようなルートで案内・セットする際に、紐引出しブレーキ機構25は「半ブレーキ位置」にあり、紐12を常に緊張させながら少しづつ引き出すことができ、従来の紐引出しブレーキ機構のように、紐が弛んでしまい、弛み取りのためにリール13を逆回転させて巻き戻しするというような余分な作業を全く必要としない。
(2)被処理物Dを圧縮するために、主扉9を閉じると紐引出しブレーキ機構25は「ブレーキ位置」に切り替わり、従来の紐引出しブレーキ機構と同様に、プレス板11の下降にともなって紐が引き出されて弛むようなことがなく、従って梱包不良を防止することができる。
【0051】
次に、請求項5に係る本発明の実施の形態におけるエジェクト機構20について説明する。
図11(a),(b)及び図12(a),(b)は、エジェクト機構20の構成とその作用を示す図である。
エジェクト機構20は、圧縮室4の底壁7上に配設されその前端部を回動軸21aを介して底壁7に回動自在に支持される傾動底板部材21と、この傾動底板部材21の後端近辺の幅方向中央部に回動軸22を介して相対的回動可能にその下端を連結され、上端部に引上げ用ロッド32が水平にかつ圧縮室の後壁6に平行に橋渡された一対のバーからなるリンク23を有している。リンク23は圧縮室4の後壁6の内面に沿って上下方向に配設されており、後壁6の内面に上下方向に設けられ上端部24tが後壁6側へ近づくようにくの字形に屈曲したガイドフレーム24の案内で上下方向に移動可能になっている。又、傾動底板部材21の後端とリンク23の下端より所定の高さ位置との間には、ダンパ(油圧ダンパ又は気体ダンパ)62が回動軸を介してその上下両端を支持されて配設されている。
【0052】
リンク23が後述するエジェクト連動機構30により上方に持ち上げられると、回動軸22で連結されている傾動底板部材21の後端側が持ち上げられて大きく傾き、その傾きによって傾動底板部材21の上にある圧縮・梱包処理済みの被処理物Dを転動もしくは滑動させて圧縮室4の内部から強制的に排出することができるように構成されている。そのリンク23は、プレス板11側に設けられた後述するエジェクトフック機構31とリンク23に取り付けられている前記の引き上げ用ロッド32とでなるエジェクト連動機構30により、プレス板11が下降位置から上昇するとき、傾動底板部材21と共に前記ガイドフレーム24の上端部24tの位置・形状によって決められる所定の位置まで持ち上げられるようになっている。
【0053】
次に、請求項5に係る本発明の実施の形態におけるエジェクトフック機構31について説明する。
エジェクトフック機構31は、前記図4及び図5に詳細に示されるように、先端にフック部33aを備え、中間部分には前記ブロック連動部57のカムフォロア60の先端が差し込まれてリンク結合されている連結溝33b(図5参照)を有したスライド部材33と、そのスライド部材33の全体を常に後壁6側へ付勢しているコイルバネ34と、スライド部材33のスライドを主扉9の内面に関連付けするためのリンク機構35等で構成されている。リンク機構35は、枢軸36を介して回転自在にプレス板11に取り付けられている回動プレート37と、軸38を介して回動プレート37の一端側とリンク結合されているスライドロッド39とでなる。なお、回動プレート37の他端側は枢軸40を介してスライド部材33とリンク結合されている。又、スライドロッド39は、前後方向に延びた状態で、ガイド機構51を介して前後方向にスライド自在に取り付けられており、その前端39aはプレス板11の前側に突出し、主扉9の内面と当接可能になっている。
【0054】
前記のように構成されたエジェクトフック機構31は、主扉9が開いているとき、圧縮コイルバネ34の反発力でスライド部材33の全体が後壁6側に移動して、フック部33aが作動部材23の引き上げ用ロッド32と係合可能な「連動位置」{図4及び図5中に2点鎖線で、図11(b),図12(a),(b)に実線及び破線で示す位置}まで突き出されている。又、スライド部材33と連動するロッド58は、図5中で時計回り方向に、カムフォロア60及び作動アーム59と共に回転して、ブロック部材55は「アンブロック位置」に移動している。同時に、回動プレート37は、枢軸36を支点として図5中の2点鎖線で示す位置まで時計回り方向に回転してスライドロッド39が前側にスライドし、前端39aがプレス板11の前側より大きく突出された状態になっている。
【0055】
この状態で、主扉9が閉じられると、主扉9の閉動作に伴ってスライドロッド39が後壁6側に圧縮コイルバネ34の付勢力に抗して押される。すると、スライドロッド39の移動に連動して回動プレート37が図4中の反時計回り方向に図中の実線で示す位置まで戻され、同時にスライド部材33が図4、図5及び図11(a)中の実線で示す「非連動位置」まで戻される。この「非連動位置」では、フック部33aが前記リンク23の引き上げ用ロッド32と係合しない位置まで、スライド部材33の全体がプレス板11内に逃がされている。一方、スライド部材33と連動するロッド58も、図5中で反時計回り方向に、カムフォロア60及び作動アーム59と共に回転して、ブロック部材55は「ブロック位置」に移動する。そして、再び主扉9が開かれると、エジェクトフック機構31は圧縮コイルバネ34の反発力で前記「連動位置」まで戻るとともに、ブロック部材55は「アンブロック位置」に移動する。
【0056】
前記のガイドフレーム24は、図11,図12に示すようにその上端部24tが後壁6側へくの字形に屈曲している。前記のように主扉9が開かれ、エジェクトフック機構31が前記「連動位置」にある状態で、油圧シリンダ10を作動させて図11に示す下降位置にあるプレス板11を上昇させると、上昇途中でフック部33aが前記リンク23の引き上げ用ロッド32と係合し、リンク23がその上端部をガイドフレーム24の前面で案内されながら、上昇するプレス板11とともに上方へ持ち上げられる。このリンク23の上昇にともなって、リンク23の下端に回動軸22を介して連結された前記傾動底板部材21の後端が上方へ持ち上げられて次第に傾き、傾きがある限度を超えると、傾動底板部材21の上にある圧縮・梱包処理済みの被処理物Dが転動もしくは滑動して、圧縮室4の内部から強制的に外へ排出される。
さらに、上昇したリンク23の上端部がガイドフレーム24の後壁6側へくの字形に屈曲している上端部24tの前面に沿って次第に後壁6側へ移動し、所定の上昇位置でリンク23の上端部の引き上げ用ロッド32とエジェクトフック機構31のフック部33aとの係合が解除され、リンク23及び傾動底板部材21が自重で初期位置まで下降する。なお、このとき前記のダンパ(油圧ダンパ又は気体ダンパ)62が働き、リンク23及び傾動底板部材21は緩やかに初期位置まで戻るので、底壁7との衝突による大きな衝撃音の発生とリンク23及び傾動底板部材21の破損が防止される。
【0057】
図13乃至図16は、請求項2乃至請求項5に係る前記の本実施の形態における圧縮梱包装置の動作の各ステップの状態を示す図である。
以下、図13乃至図16を参照しつつ本発明の圧縮梱包装置を用いた圧縮・梱包作業について説明する。
なお、図13乃至図16において説明をわかり易くするために、以下のように表示・説明する。
(1)紐引出しブレーキ機構25は、プランジャ28が「半ブレーキ位置」に位置し、所定の強さ以上の引張り力を作用させている間のみ紐12を下方に引き出せるようになっている状態を「□」の印で示し、プランジャ28が「ブレーキ位置」に位置し、紐12を下方に引き出せないようになっている状態を「■」の印で示す。
(2)スライド部材33は便宜的に回転するタイプとして表示し、その回転によりフック部33aがプレス板11の後端側から後壁6側に突出されたり、プレス板11内に引っ込んだりする場合として説明する。
(3)後端紐ガイド手段53は、ブロック部材55が「ブロック位置」に配置されて結束用紐12が紐通し孔45に対して出し入れできないようになっている「ラッチ位置」の状態を「●」の印で示し、ブロック部材55が「アンブロック位置」に配置されて結束用紐12が紐通し孔45に対して出し入れできるようになっている「アンラッチ位置」にある状態を「○」の印で示す。
【0058】
圧縮・梱包作業は図13のステップST1から図16のステップST12まで順に作業が進められるもので、その作業を順番に従って説明する。
まず、圧縮梱包装置1が使用されていない場合、ステップST1に示すように、主扉9及び補助扉9bは閉じられている。そして、結束用紐12は、前記のようなルートで案内・セットされている。上部扉9bが閉じられていることによって、紐引出しブレーキ機構25は「ブレーキ位置」に切り替えられ、スライド部材33のフック部33aはプレス板11内の「非連動位置」まで退避している。同時に、ブロック部材55は「ブロック位置」に配置され、後側紐ガイド手段53は「ラッチ位置」にある。又、プレス板11は、油圧シリンダ10により圧縮室4の上方に移動されている。
【0059】
次に、圧縮梱包装置1を使用する場合は、補助扉9bのみを開放し、圧縮室4の内部に紙屑類等の被処理物を投入し(ステップST2)、投入が終了したら補助扉9bを閉じる(ステップST3)。
しかる後、プレス板昇降駆動部3に設けている図示せぬ起動スイッチを操作して油圧シリンダ10を駆動し、プレス板11を降下させる。すると、この圧縮プレス板11の降下に伴って、被処理物Dが次第に圧縮される。なお、プレス板11は、所定の高さまで降下すると、図示せぬリミットスイッチによって、自動的に停止する。又、この間、紐引出しブレーキ機構25は「ブレーキ位置」に切替えられているので、プレス板11の降下によって結束用紐12が下側に引かれてリール13から引き出されてしまうことはなく、後側紐ガイド手段53もブロック部材55が「ブロック位置」に配置されたままになるので「ラッチ位置」が保持され、結束用紐12が後側紐ガイド手段53から外れてしまうこともない(ステップST4)。
【0060】
プレス板11が所定の高さまで降下して停止したら、主扉9を開ける。すると、紐引出しブレーキ機構25が「半ブレーキ位置」に切り替えられ、スライド部材33のフック部33aがプレス板11の外側に「連動位置」まで突出されるとともに、ブロック部材55が「アンブロック位置」に移動して後側紐ガイド手段53も「アンラッチ位置」に切り替えられる(ステップST5)。
続いて、作業者がプレス板11の上昇用起動スイッチを操作する。すると、油圧シリンダ10に駆動されて、スライド部材33のフック部33aが引き上げロッド32と当接する前の上昇位置までプレス板11が上昇する。プレス板11の上昇にともない、紐12が圧縮された被処理物Dの荷重により下方へ引張られて、前記の後側紐ガイド手段53から自動的に外れて、前側紐ガイド手段52より下の紐12が垂れ下がる(ステップST6)。
作業者が垂れ下がった紐12を圧縮室4の前側の外へ引き出し、適当な位置で紐を切断する(ステップST7)。
切断されていた紐12の一端と傾動底板部材21の前端の紐先端係止部21f(図1参照)に係止された紐の他端とを結ぶ(ステップST8)。これにより、圧縮された被処理物Dの梱包が終了する。
【0061】
被処理物Dの梱包が終了したら、次回の作業の準備の一部として、リール13側の結束用紐12の先端を丸く結び、これを主扉9に設けている図示せぬフックに掛け止めし、プレス板11と一緒に先端が持ち上げられて逃げないようにする(ステップST9)。
【0062】
続いて、起動スイッチを再び操作すると、油圧シリンダ10が駆動されてプレス板11が再び上昇し、途中でスライド部材33のフック部33aが引き上げ用ロッド32の下側に係合し、これを持ち上げながら上昇を続ける。引き上げロッド32が持ち上げられると、引き上げロッド32が取り付けられているリンク23もその上端部をガイドフレーム24の前面で案内されながら一緒に持ち上げられ、リンク23の下端に回動軸22で連結している傾動底板部材21の後端側も同時に持ち上げられる。リンク23の上昇に伴って傾動底板部材21が開放部8側に大きく傾き、この傾きが一定の限度を超えると、傾動底板部材21上に乗っていた圧縮・梱包済みの被処理物Dが転動もしくは滑動して圧縮室4内から強制的に排出される(ステップST10,ST11)。
【0063】
又、プレス板11がさらに所定の位置まで上昇すると、リンク23の上端部が図11、図12に示したガイドフレーム24の後壁6側へくの字形に屈曲した上端部24tの前面に案内されて次第に後壁6側へ移動しながら上昇し、所定の位置まで上昇するとリンク23の上端部の引き上げロッド32とフック部33aとの係合が外れ、リンク23及び傾動底板部材21が初期位置まで下降する。なお、このときリンク23及び傾動底板部材21はダンパ(油圧ダンパ又は気体ダンパ)62が働き、緩やかに初期位置まで戻る。一方、圧縮室4内から排出された被処理物Dは、その後、コンベアベルト等に載せられて別の位置に運ばれて処理される。プレス板11がさらに所定の位置まで上昇してリミットスイッチが作動すると、油圧シリンダ10が停止し、プレス板11もその位置で停止する。停止したら作業者が結束用紐12を引き下げながら、前記のルートで紐12を案内・セットする(ステップST12)。
【0064】
再び、次の被処理物を処理するのに、主扉9を閉じ、補助扉9bだけを開く。そして前記ステップST2からステップST12の動作を繰り返すことにより、連続して圧縮・梱包の処理を行うことができる。
【0065】
なお、本発明の圧縮梱包装置は、前記の実施の形態に何ら限定されるものではなく、例えば、後側紐ガイド手段53を構成している紐通し孔形成部材43の形状・構造及びブロック連動部57の形状・構造等は必要に応じて適宜変更することができる。
【0066】
又、請求項1に係る本発明の実施の形態におけるブロック部材83の「ブロック位置」と「アンブロック位置」との切り替え、及び、請求項2に係る本発明の実施の形態におけるブロック部材55の「ブロック位置」と「アンブロック位置」との切り替えは、主扉9の開閉に連動して切り替えるようにした構造を開示したが、それ以外、例えば作業者が手で直接切り替えたり、あるいは油圧シリンダ10を制御する起動スイッチに連動させて、他のアクチュエータ(油圧シリンダや電動モータと送りネジ機構等)で切り替えるようにしてもよい。
【0067】
さらに、リール13、紐引出しブレーキ機構25、前側紐ガイド手段52又は85及び後側紐ガイド手段53又は84の数は3組に限られるものではなく、圧縮梱包装置1の幅によって適宜選択すればよく、幅が狭い場合には2組でもよく、逆に幅が広い場合は4組以上でもよい。
【0068】
さらに又、プレス板11の昇降駆動には、油圧シリンダ10に代えて、電動モータと送りネジ機構を用いてもよい。
【0069】
又、紐供給手段としてリール13を用いたが、これに代えて、コイル状に巻かれた紐を転落防止用の箱の中に巻き軸を垂直にして載置しておき、コイルの内側から紐を引き出すようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明は以下のような優れた効果を奏する。
(1)請求項1に係る本発明によれば、圧縮作業を行う際、プレス板が下降・上昇を繰り返す時に、後側紐ガイド手段が結束用紐を外さないように確実に保持するようにしているので、圧縮処理の途中で結束用紐が外れて弛み梱包不良になるのを確実になくすことができる。この結果、梱包処理作業における信頼性を向上させることができる。これはプレス作業におけるプレス板の下降スピードを上げても変わることがないので、作業のスピード向上も可能になる。
【0071】
(2)請求項2に係る本発明によれば、前記(1)項と同じ効果を発揮する他に、被処理物の投入に先立って結束用紐の案内・セットを行うに際して、プレス板の後端側の係止部に紐を係止する時に、両手を使った煩雑な操作を必要とすることなく、又、被処理物の圧縮後の梱包の際に、プレス板を上昇させるだけで被処理物の重みにより後端側の係止部から紐が自然に外れるようにするか、少なくとも紐を軽く手で引くだけで後端側の係止部から紐が外れるようにできる。これによって、人手による煩雑な操作をできるだけ省略して、作業工程の簡略化が可能で、作業に熟練を要することがなく、又、被処理物の圧縮作業中に結束用紐がプレス板の後端側の係止部から外れて梱包不良を起こしたりするのを未然に防いで、作業における信頼性とスピードの向上を図ることができる
【0072】
(3)請求項3に係る本発明によれば、圧縮室の主扉と前記後側紐ガイド手段のブロック部材との間に連動機構を有し、扉が閉じられるとブロック部材がブロック位置に自動的に移動されるので、未熟練の作業者がブロック部材による後側紐ガイド手段からの紐外れ防止機構を動作させるのを忘れて、圧縮作業を行う際に、前記後側紐ガイド手段から紐が外れて梱包不良を起こしたりするのを未然に防ぐことができ、作業に熟練を要しない。又、梱包処理作業におけるさらなる信頼性の向上と作業のスピード向上も可能になる。
【0073】
(4)請求項4に係る本発明によれば、被処理物の投入に先立つ結束用紐の所定のルートへの案内・セット作業を、結束用紐を常に緊張させながら行うことができ、作業者が結束用紐を下に引っ張る力が強すぎたための慣性力により、或いは、下へ垂れ下がった結束用紐の自重によって、リールに巻かれたり或いはコイル状に巻かれて巻き軸が垂直になるように載置された結束用紐が過剰に引き出されて弛み、弛み取りのための余分な巻き戻し作業を必要とするようなことがなく、従って作業の熟練を必要とせず、作業工程の簡略化と作業能率の向上が可能である。
【0074】
(5)請求項5に係る本発明によれば、傾動底板部材の傾動により圧縮・梱包処理済みの被処理物を圧縮室から排出した後、傾動底板部材及び傾動機構が下降する際に、ダンパの作用により緩やかに下降させることができ、圧縮室底壁との衝突による大きな衝撃音の発生や傾動底板部材及び傾動機構の破損を防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態として示す圧縮梱包装置の概略縦断側面図である。
【図2】 請求項1及び請求項3に係る本発明の実施の形態で使用しているプレス板の斜視図で、(a)は「アンラッチ位置」、「アンブロック位置」の状態を示し、(b)は「ラッチ位置」、「ブロック位置」の状態を示す図である。
【図3】 傾動底板部材21の上面の紐ガイド部材21gの斜視図である。
【図4】 請求項2及び請求項3に係る本発明の実施の形態で使用しているプレス板の上面図である。
【図5】 図4のA−A線矢視断面図である。
【図6】 図5のB−B線矢視断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態で使用している後側紐ガイド手段の周辺構造を示す図4のC−C線矢視部分拡大側面図である。
【図8】 本発明の実施の形態で使用している後側紐ガイド手段の図7の矢印E方向より見た正面図である。
【図9】 請求項4に係る本発明の実施の形態の紐引出しブレーキ機構の「半ブレーキ位置」の状態を示す図であって、(a)は(b)のG−G線矢視平・断面図、(b)は(a)のF−F線矢視断面図である。
【図10】 請求項4に係る本発明の実施の形態の紐引出しブレーキ機構の「ブレーキ位置」の状態を示す図であって、(a)は(b)のG−G線矢視平・断面図、(b)は(a)のF−F線矢視断面図である。
【図11】 請求項5に係る本発明の実施の形態のエジェクト機構の構成と作用を示し、各ステップにおける状態を示す側断面図である。
【図12】 請求項5に係る本発明の実施の形態のエジェクト機構の構成と作用を示し、各ステップにおける状態を示す側断面図である。
【図13】 請求項2乃至請求項5に係る本発明の実施の形態における圧縮梱包装置の動作の各ステップの状態を示す図である。
【図14】 請求項2乃至請求項5に係る本発明の実施の形態における圧縮梱包装置の動作の各ステップの状態を示す図である。
【図15】 請求項2乃至請求項5に係る本発明の実施の形態における圧縮梱包装置の動作の各ステップの状態を示す図である。
【図16】 請求項2乃至請求項5に係る本発明の実施の形態における圧縮梱包装置の動作の各ステップの状態を示す図である。
【図17】 従来の圧縮梱包装置を示す全体斜視図である。
【図18】 従来の圧縮梱包装置のプレス板の斜視図である。
【図19】 従来の圧縮梱包装置のボックスの側断面図である。
【図20】 従来の圧縮梱包装置の結束用紐の案内状態を示す要部説明図である。
【符号の説明】
1 圧縮梱包装置
2 ボックス
2fw 前壁
3 プレス板昇降駆動部
4 圧縮室
6 後壁
7 底壁
8 開放部
9 主扉
9b 補助扉
11 プレス板
11A プレス板
12 結束用紐
13 リール
18 紐通し孔
20 エジェクト機構
21 傾動底板部材
21a 回動軸
22 回動軸
23 リンク
24 ガイドフレーム
24t ガイドフレーム上端部
25 ガイド機構
26 上部ガイド板
27 下部ガイド板
28 プランジャ
29 スペーサ板
30 エジェクト連動機構
31 エジェクトフック機構
32 引き上げ用ロッド
33 スライド部材
33a フック部
43 紐通し孔形成部材
44 ねじりバネ
45 紐通し孔
49 前壁
50 紐供給部
52 前側紐ガイド手段
53 後側紐ガイド手段
55 ブロック部材
56 圧縮コイルバネ
62 ダンパ(油圧ダンパ又は気体ダンパ)
65 屈曲部材
66 補強フレーム
67 ガイドバー
67a レバー
67b フック状の屈曲端部(一方の紐通し孔形成部材)
69 ねじりバネ
71 他方の紐通し孔形成部材
75 連動シャフト
75b 連動フック
76 作動シャフト
80 圧縮コイルバネ
83 ブロック部材
84 後側紐ガイド手段
85 前側紐ガイド手段
86 紐案内用空隙
D 被処理物
PR プッシュロッド

Claims (5)

  1. 被処理物が投入される圧縮室と、
    この圧縮室の前面に設けられ、その上半部にその一部をなすように補助扉を備えた主扉と、
    前記圧縮室内部を昇降動し前記被処理物を圧縮するプレス板と、
    前記圧縮室上方に設けられた結束用紐供給手段と、
    前記圧縮室内部の底面部の前端に設けられ、前記結束用紐供給手段から引き出された紐の先端部を係止する紐先端係止部と、この紐先端係止部から前記圧縮室内部の底面に沿って圧縮室後壁内面側へ紐を導く底面紐案内手段と、前記圧縮室後壁内面に沿って下から上へ紐を導く後壁紐案内手段と、前記プレス板の後側端部に設けられた後側紐ガイド手段と、前記プレス板の下面側に沿って紐を後側端部から前側端部まで紐を導くプレス板下面側紐案内手段と、前記プレス板の前側端部に設けられた前側紐ガイド手段と、この前側紐ガイド手段と前記結束用紐供給手段との間に設けられて圧縮作業中に前記プレス板の下降に伴って前記結束用紐供給手段から紐が引き出されるのを防止する紐引出しブレーキ機構と、
    を備えてなる圧縮梱包装置であって、
    前記後側紐ガイド手段を、相互に係合して紐通し孔を形成するラッチ位置と相互の係合が解除されて紐通し孔内に前記紐を出し入れすることが可能なアンラッチ位置に切替可能な一対の紐通し孔形成部材と、前記一対の紐通し孔形成部材の少なくとも一方に連結若しくはこれを軸支する回動軸と、前記少なくとも一方の紐通し孔形成部材を前記ラッチ位置方向に常時付勢する付勢手段とで構成するとともに、
    前記ラッチ位置における少なくとも一方の紐通し孔形成部材に係合して該紐通し孔形成部材が前記ラッチ位置から前記アンラッチ位置に切り替わるのを阻止するブロック位置と、前記ラッチ位置における少なくとも一方の紐通し孔形成部材との係合を解除されて前記少なくとも一方の紐通し孔形成部材が前記アンラッチ位置に切り替わるのを許容するアンブロック位置と、に切り替え移動可能なブロック部材を設けたこと、
    を特徴とする圧縮梱包装置。
  2. 前記後側紐ガイド手段を、回動軸と、この回動軸に中央部を軸支されて、一方の端部に各々かぎ部を備え、このかぎ部が互いに当接されて間に紐通し孔が形成されるラッチ位置と前記かぎ部が互いに離れて前記紐通し孔内に前記紐を出し入れすることが可能なアンラッチ位置に回動切替可能な一対の紐通し孔形成部材と、前記一対の紐通し孔形成部材を前記ラッチ位置方向に常時付勢する付勢手段とで構成するとともに、
    前記一対の紐通し孔形成部材の他方の端部近傍の間に挿入されて前記一対の紐通し孔形成部材が前記ラッチ位置から前記アンラッチ位置に切り替わるのを阻止するブロック位置と、前記一対の紐通し孔形成部材の間より抜き出されて前記一対の紐通し孔形成部材が前記アンラッチ位置に切り替わるのを許容するアンブロック位置と、に切り替え移動可能なブロック部材を設けた、
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧縮梱包装置。
  3. 前記主扉と前記ブロック部材との間に連動機構を備え、前記主扉が閉じられると前記ブロック部材が前記アンブロック位置から前記ブロック位置に切り替え移動され、前記主扉が開かれると前記ブロック位置から前記アンブロック位置に切り替え移動されるように構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧縮梱包装置。
  4. 前記主扉と前記紐引出しブレーキ機構との間に連動機構を備え、前記主扉が閉じられると前記紐引出しブレーキ機構が前記紐供給手段から紐が引き出されるのを防止するブレーキ位置に切り替えられ、前記主扉が開かれると前記紐引出しブレーキ機構が前記紐供給手段から紐が自然に引き出されるのを防止しつつ所定の強さ以上の引張り力の作用中のみ紐の引出しを許容する半ブレーキ位置に切り替えられるように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の圧縮梱包装置。
  5. 被処理物が投入される圧縮室と、
    この圧縮室の前面に設けられ、その上半部にその一部をなすように補助扉を備えた主扉と、
    前記圧縮室内部を昇降動し前記被処理物を圧縮するプレス板と、
    前記圧縮室上方に設けられた結束用紐供給手段と、
    前記圧縮室内部の底面部の前端に設けられ、前記結束用紐供給手段から引き出された紐の先端部を係止する紐先端係止部と、この紐先端係止部から前記圧縮室内部の底面に沿って圧縮室後壁内面側へ紐を導く底面紐案内手段と、前記圧縮室後壁内面に沿って下から上へ紐を導く後壁紐案内手段と、前記プレス板の後側端部に設けられた後側紐ガイド手段と、前記プレス板の下面側に沿って紐を後側端部から前側端部まで紐を導くプレス板下面側紐案内手段と、前記プレス板の前側端部に設けられた前側紐ガイド手段と、この前側紐ガイド手段と前記結束用紐供給手段との間に設けられて圧縮作業中に前記プレス板の下降に伴って前記結束用紐供給手段から紐が引き出されるのを防止する紐引出しブレーキ機構と、
    前記圧縮室の底壁上に配置され、その前端部を前記底壁に回動自在に軸支された傾動底板部材と、この傾動底板部材の後端近辺の幅方向中央部に回動軸を介して相対回動可能にその下端を連結され、上端部に引上げ用係合部が形成されたリンクと、該リンクの上端部後面をその前面に沿って上下方向に案内し、上端部が前記圧縮室の後壁内面方向にくの字形に屈曲したガイドフレームと、からなるエジェクト機構と、
    前記プレス板上に配設され、前記主扉が閉じているときには後端のフック部が前記リンクの引上げ用係合部に係合しない非連動位置に退避し、前記主扉が開かれているときには後端のフック部が前記リンクの引上げ用係合部に係合する連動位置に進出するように構成されたエジェクトフック機構と、
    を備えてなる圧縮梱包装置であって、
    前記エジェクト機構の傾動底板部材の後端部とリンクの下端より所定の高さの位置との間に、前記傾動底板及びリンクの降下速度を低下せしめるダンパを介在せしめたこと、
    を特徴とする圧縮梱包装置。
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