JPH08318909A - 圧縮梱包装置 - Google Patents

圧縮梱包装置

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JPH08318909A
JPH08318909A JP7124086A JP12408695A JPH08318909A JP H08318909 A JPH08318909 A JP H08318909A JP 7124086 A JP7124086 A JP 7124086A JP 12408695 A JP12408695 A JP 12408695A JP H08318909 A JPH08318909 A JP H08318909A
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JP
Japan
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compression
packing
belt
string
platen
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JP7124086A
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English (en)
Inventor
Yusuke Kawana
祐介 川名
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Sugiyasu Industries Co Ltd
Original Assignee
Sugiyasu Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】作業を短時間できわめて容易に行うことがで
き、かつ、被処理物を十分に締め付けるように締着する
ことが可能な圧縮梱包装置を提供すること。 【構成】圧縮梱包装置1の本体2上部の3個のリール2
3,23・・から導き出された荷造り紐22,22・・はガイ
ドフック24,24・・、エンドフック25,25・・によって
後壁7、底板8に沿って平行に案内されている。一方、
圧縮盤16内には、バックル27が1個ずつ設けられた複数
のベルト19,19・・が滑車83,83・・によって前後に掛
け渡されている。そして、係止爪72によって止着部材20
を圧縮室9上方に係止させて圧縮盤16を降下させると、
各ベルト19,19・・がベルト巻回部材21,21・・から引
き出され、バックル27,27・・に挿通した荷造り紐22,
22・・の中間部分が圧縮盤16の後端から前端へ繰り出さ
れるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、段ボール等の紙屑類、
布屑、スポンジ屑、金属薄板等の軽量廃棄物を、後処理
が容易となるように減容化のため圧縮するとともに、荷
造り紐等によって結束する圧縮梱包装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の圧縮梱包装置としては、例えば、
特公昭63−281号公報に開示された圧縮型荷造装置
や、実開平6−72808号公報に開示された梱包機の
結束装置が知られている。図11、図12は、特公昭6
3−281号の圧縮型荷造装置を示したものであり、圧
縮型荷造装置31は、紙屑等の被処理物Dを投入・圧縮
するための圧縮室32と、圧縮室32の内部を上下方向
に昇降する圧縮盤33と、圧縮盤33の下面部に前後方
向に摺動自在に内装された複数本の引出杆34とを有し
ている。引出杆34の後端には係合孔35が設けられて
おり、圧縮室32の後壁36、および底板37の前後に
は、それぞれ、紐ゆるみ止め具38、紐係合具39が設
けられている。そして、圧縮盤33上部のリール40に
巻回された荷造り紐41は、紐ゆるみ止具38、係合孔
35、紐係合具39の内部に挿通された状態で、先端が
紐係合具39に係止されている。この圧縮梱包装置31
を用いて、被処理物Dを圧縮・梱包する場合には、ま
ず、圧縮盤33を上昇させてから被処理物Dを圧縮室3
2内に投入し、前面の扉42を閉めた状態で圧縮盤33
を下降させることによって、被処理物Dを圧縮する。そ
して、圧縮盤33が一定の高さまで下降して停止した後
に扉42を開き、各引出杆34,34・・を順次前側に
摺動させて、引出杆34後端の係合孔35に挿通した状
態の荷造り紐41を、被処理物Dの前端まで引き出し、
適宜位置で切断することによって、被処理物Dの上面に
前後方向に掛け渡す。しかる後、その荷造り紐41の切
断端部と、紐係合具39から外した他端部とを結合す
る。
【0003】一方、図13、図14は、実開平6−72
808号の梱包機の結束装置を示したものであり、この
梱包機の結束装置51は、被処理物Dを投入・圧縮する
ためのボックス52と、その内部を昇降するプレス板5
3とを有している。プレス板53には、複数の荷造り紐
54をプレス板53の前端から後端に導く複数のガイド
55と、荷造り紐54をプレス板53の後端で係止・解
除するガイドバー56とが設けられており、ボックス5
2の底面57の後端、および前端には、それぞれ、フッ
ク58と、フック金具59とが設けられている。そし
て、ボックス52上部のリール60に巻回された荷造り
紐54は、プレス板53の前端からガイド55を挿通
し、ガイドバー56の端部に係合され、底面57後端の
フック58と係合し、底面57前端のフック金具59に
係止されている。この梱包機の結束装置51を用いて、
被処理物Dを圧縮・梱包する場合には、まず、プレス板
53を上昇させてから被処理物Dをボックス52内に投
入し、前面の扉61を閉めた状態でプレス板53を下降
させることによって、被処理物Dを圧縮する。そして、
プレス板53が一定の高さまで下降して停止した後に、
扉61を開き、ガイドバー56を操作して、プレス板5
3後端における荷造り紐54の係止状態を解除するとと
もに、荷造り紐54を、リール60とプレス板53前端
との間の適宜位置で切断する。しかる後、被処理物Dの
前面に垂れ下がった切断端部と、フック金具59から外
した他端部とを結合する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
63−281号の圧縮型荷造装置は、圧縮後の被処理物
の上部に荷造り紐を掛け渡して被処理物を梱包する場合
には、引出杆の数だけその引き出し作業を繰り返さなけ
ればならないし、さらに、被処理物を梱包した後には、
引出杆の数だけその押し込み作業を繰り返さなければな
らないので、作業が非常に煩わしい上、作業効率が悪い
という欠点があった。また、実開平6−72808号の
梱包機の結束装置は、中に荷造り紐を挿通したプレス板
が下降する機構であるため、プレス板の下降の際、荷造
り紐が余分に引き出されて弛んでしまい、その弛んだ荷
造り紐の上で被処理物が圧縮されるという事態が生じる
ため、圧縮後の被処理物を十分に締め付けるように締着
することができないという問題点があった。
【0005】本発明は、かかる上記の問題点を解消し、
一連の圧縮梱包作業を非常に短時間できわめて容易に行
うことができるとともに、圧縮後の被処理物を十分に締
め付けるように締着することが可能であり、しかも、作
業を安全に行うことができる作業性の良好な圧縮梱包装
置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の内、第1
の発明の構成は、被処理物を圧縮するとともに、圧縮さ
れた被処理物の外周に荷造り紐を掛け渡す機構を有する
圧縮梱包装置であって、直方体状の圧縮室と、その圧縮
室の後壁内面に沿って上から下に荷造り紐を送り出すと
ともに、送り出された荷造り紐を圧縮室の底板の後端お
よび前端でそれぞれ係脱自在に保持する紐の案内機構
と、前記圧縮室の内部を昇降動することによって被処理
物を圧縮する圧縮盤と、その圧縮盤を前後に縦断するよ
うに掛け渡され、略中央部に荷造り紐を挿通させる挿通
孔が設けられ、先端を止着部としたベルトと、そのベル
トの後端に設けられ、常にベルトに巻き戻し力を加えな
がらベルトを引き出しおよび巻き戻し可能に収容すると
ともに、前記圧縮盤の昇降に伴って昇降するベルト巻回
部材と、前記止着部を圧縮室上方に係止・解除する係止
部材とを有してなり、係止部材によって止着部が圧縮室
上方に係止された状態で圧縮盤を降下させると、ベルト
がベルト巻回部材から引き出され、荷造り紐の中間部分
がベルトの挿通孔に挿通された状態で圧縮盤の後方から
前方へ繰り出されることにある。
【0007】また、第2の発明は、第1の発明の圧縮梱
包装置において、前記係止部材が、前記圧縮室上方に回
動可能に枢着された係止爪と、その係止爪に連結された
ソレノイドとからなり、ソレノイドへの電源入力・解除
により係止爪を回動させることによって前記止着部を圧
縮室上方に係止・解除するものであることにある。
【0008】さらに、第3の発明は、第1、または第2
の発明の圧縮梱包装置において、前記ベルトが2つ以上
設けられ、それらの各ベルトの止着部が一つの止着部材
に固着されているとともに、前記係止部材がその止着部
材を係止・解除可能に構成されており、止着部材が係止
部材によって係止され、全ベルトの止着部が圧縮室上方
に係止された状態で圧縮盤が降下すると、全ベルトが同
期した状態でベルト巻回部材から引き出され、複数の荷
造り紐の中間部分が各ベルトの挿通孔に挿通された状態
で圧縮盤の後方から前方へ一斉に繰り出されることにあ
る。
【0009】
【作用】第1の発明の如く構成した圧縮梱包装置におい
ては、被処理物が圧縮される前の段階で、予め圧縮室の
後壁および底板の内側に沿って荷造り紐が案内されてお
り、係止部材によって止着部が圧縮室上方に係止された
状態で圧縮盤を降下させることによって、被処理物が圧
縮されるとともに、ベルト巻回部材からベルトが引き出
され、挿通孔に挿通された荷造り紐の中間部分が圧縮盤
の後方から前方へ繰り出されて、被処理物の上面を横断
するように掛け渡される。したがって、作業者は、繰り
出された荷造り紐の中間部分を適当な部分で切断し、そ
の切断端部を、予め底板に沿って装置前面まで案内され
ていた他端部と締着することのみによって、被処理物の
圧縮・梱包作業を完了できる。また、ベルト巻回部材に
よって、ベルトに常に巻き戻し力が作用しているため、
圧縮盤を再度上昇させれば、ベルトは元通りにベルト巻
回部材内に収容されるので、次回の圧縮・梱包作業の準
備は、きわめて容易である。さらに、荷造り紐が十分な
スペースを有する挿通孔に挿通した状態で圧縮盤が昇降
する機構であるため、圧縮盤の昇降の際に荷造り紐が弛
むという事態が生じたりしない。
【0010】また、第2の発明の如く構成した圧縮梱包
装置においては、ソレノイドへ電源を入力し係止爪を回
動させることによって、ベルト先端の止着部を圧縮室上
方に係止することができるので、圧縮盤を下降させる際
にソレノイドへ電源を入力しさえすれば、ベルトをベル
ト巻回部材から引き出して、挿通孔に挿通した荷造り紐
の中間部分を圧縮盤の後方から前方へ繰り出すことがで
きる。逆に、圧縮盤を下降させる際にソレノイドへの電
源の入力を解除しておけば、荷造り紐を繰り出させるこ
となく被処理物を圧縮することができる。
【0011】さらに、第3の発明の如く構成した圧縮梱
包装置においては、複数設けられたベルトの全ての片側
の端部が止着部材に固着されているので、かかる止着部
材が係止部材によって係止された状態で圧縮盤を降下さ
せた場合には、各ベルトが、それぞれの収容されたベル
ト巻回部材内から同期した状態で引き出され、各ベルト
の挿通孔に挿通した荷造り紐の中間部分が、圧縮された
被処理物の上部に沿って、圧縮盤内の後端から前端へ一
斉に繰り出される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の圧縮梱包装置の一例を、図面
に基いて詳細に説明する。図1は、圧縮梱包装置の外観
を示す説明図であり、図2は、圧縮梱包装置の内部の構
造を示す説明図である。1は圧縮梱包装置であり、その
本体2は、縦長の直方体状の形状を有しており、前面に
片開き可能な大扉3が蝶着されている。大扉3には、投
入口4が切り欠き状に設けられており、さらに、その投
入口4には、小扉5が片開き可能に螺着されている。
【0013】また、圧縮梱包装置1の内部には、左右側
壁6,6、後壁7、および底板8が設けられており、そ
れらの壁と板とで囲まれた内部は、被処理物Dを圧縮・
梱包するための圧縮室9となっている。そして、圧縮室
9の外側の左右には、油圧シリンダ10,10が倒立状
態で配置されており、シリンダチューブ11が本体2の
フレーム(図示せず)に強固にボルト締めされていると
ともに、ピストンロッド12の先端部分が、キャリッジ
13の下端の取付部材14にボルト締めされている。左
右各キャリッジ13,13の上端部分は、左右のシリン
ダ10,10の間に跨がる連結板17,17の両端と螺
着されており、それらの連結板17,17の下側には、
結合部材(図示せず)によって一体となった2枚の平行
な鉄板15,15からなる圧縮盤16が強固に取り付け
られている。各連結板17,17は、左右側壁6,6に
設けられたスリット18,18・・に挿通した状態で、
両端部が左右のキャリッジ13,13に螺着されている
ため、圧縮盤16は、各油圧シリンダ10,10のピス
トンロッド12,12の突出・退入によって、圧縮室9
内をスリット18,18・・に導かれて昇降できるよう
になっている。なお、左右のピストンロッド12,12
は、キャリッジ13,13、および連結板17,17を
介して一体となっているので、圧縮盤16は、同調さ
れ、左右の何れか一方が片上り・片下がりしないように
なっている。
【0014】一方、図3は、圧縮梱包装置1の側断面を
一部省略して示したものであり、図4は、圧縮盤の周辺
の構造を一部省略して示したものである。圧縮盤16を
構成している2枚の平行な鉄板15,15の間には、3
本のベルト19,19・・が、それぞれに対して2つず
つ設けられた滑車83,83に支持された状態で、鉄板
15の幅方向に対して等間隔に、前後に挿通している
(各ベルト19,19・・の構成、および周辺の構成は
同一であるため、各図においては、1つのベルトのみに
ついて示してある)。それらのベルト19,19・・の
各先端部分は、棒状の止着部材20に固着されており、
もう一方の端部は、圧縮室9の外側を圧縮盤16と一体
に昇降するように設けられたベルト巻回部材21,21
・・に接続されている(ベルト巻回部材21も、本体の
2の幅方向に対して等間隔に設けられている)。ベルト
巻回部材21は、ベルト19に常に巻き戻し方向への付
勢力を加えながら、ベルト19を引き出し・収納できる
ようになっている(図3参照)。なお、止着部材20
は、上側の鉄板15上に適当な間隔を保って固着された
コ字状の載置部材85,85・・の上に載置されてい
る。
【0015】また、本体2の上方には、荷造り紐22,
22・・の巻回されたリール23,23・・が、幅方向
に対して等間隔に付設されており、さらに、圧縮室9の
後壁7および底板8には、荷造り紐22の案内機構であ
る、バネ式のガイドフック24とクリップ状のエンドフ
ック25とが、1つのリール23に対して1つずつ付設
されている。そして、各リール23から圧縮室9内部に
導き出された荷造り紐22は、後壁7面に沿って上から
下に送り出され、圧縮盤16の上側の鉄板15に穿設さ
れた紐用スリット26に挿通するとともに、ベルト19
の長手方向の中間に設けられたバックル27の内部を挿
通し、ガイドフック24によって底板8後端に係脱自在
に保持され、かつ、エンドフック25によって底板8の
前端(大扉3の下側)で係脱自在に保持されている。
【0016】一方、圧縮盤16の2枚の平行な鉄板1
5,15の間には、挿通したベルト19と同一線上に、
一対の上下ローラー28,29が配置されている。な
お、上下ローラー28,29に設けられた溝の幅は、荷
造り紐の幅と比較して十分に広く設けられている。特
に、下ローラー29は、図5の如き構造を有しており、
本体部の前面に設けられた操作スイッチ(図示せず)を
操作することによって、溝を中心に左右に分離し(図5
(b)の状態)、荷造り紐22を通過させることができ
るようになっている。さらに、下側の鉄板15には、被
処理物Dへの掛け渡しの際に各荷造り紐22,22・・
を通過させるための梱包用スリット82,82・・が設
けられている。
【0017】また、本体2の内部に水平に設けられた内
天井板71の下側には、止着部材20を係止・解除する
係止爪72が、圧縮梱包装置1の側断面の面内方向に回
動するように枢着されている。係止爪72は、連結棒8
4によってDCソレノイド73と連結されており、DC
ソレノイド73へ電源が入力された場合には連結棒84
が退入し係止爪が回動して止着部材20を係止するよう
になっており、電源の入力が解除された場合には連結棒
84が突出してその係止状態を解除するようになってい
る。
【0018】以下、本発明の圧縮梱包装置を用いた被処
理物の圧縮・梱包作業について、圧縮梱包装置の側断面
の様子を示す図6〜図8にしたがって説明する。圧縮梱
包装置1を作動させる場合には、作業者は、まず、各荷
造り紐22,22・・が、リール23から引き出され、
紐用スリット26、ベルト19のバックル27を挿通し
ており、かつガイドフック24とエンドフック25とに
よって、底面8の前後で係止されていることを確認す
る。しかる後、作業者は、大扉3を閉成し、小窓5を開
放して、紙屑類等の被処理物Dを投入口4から圧縮室9
の内部へ投入する(図6(a)の状態)。
【0019】そして、本体2前面の作動スイッチ76を
操作し、各油圧シリンダ10,10を作動させて、圧縮
盤16を降下させる(このとき、DCソレノイド73に
は電源が投入されておらず、係止爪72は止着部材20
を係止していない状態になっている)。かかる圧縮盤1
6の降下に伴って、被処理物Dが次第に圧縮されるとと
もに、圧縮室9の外側では、ベルト巻回部材21が圧縮
盤16と一体的に降下する(図6(b)の状態)。圧縮
盤16は、所定の高さまで降下して、下限リミットスイ
ッチ(図示せず、以下、単にLSという)を叩くと再度
上昇し、最上の位置まで上昇した後に自動的に停止す
る。なお、圧縮盤16は、圧縮室9内に大量の被処理物
が投入されていてLSを叩けない場合には、一定時間経
過した後に自動的に上昇し、過負荷よる故障を防止する
ようになっている。また、圧縮盤16が一旦降下した後
LSを叩かずに最上の位置まで上昇して停止した場合に
は、本体2前面の完了ランプ74が点灯し、作業者に圧
縮作業の完了を報知するようになっている。作業者は、
その完了ランプ74の点灯を確認した後、本体2の前面
の梱包スイッチ75を操作することによってDCソレノ
イド73に電源を入力し、係止爪72を回動させて、止
着部材20を係止させる(図6(c)の状態)。
【0020】次に、作業者は、作動スイッチ76を再操
作し、圧縮盤16を再降下させる。これにより係止爪7
2によって止着部材20が圧縮室9内の上方に係止され
た状態で圧縮盤16が降下するため、2つの鉄板15,
15の間を挿通している各ベルト19,19・・が、ベ
ルト巻回部材21,21・・から引き出される。これに
伴って、各バックル27,27・・の中を挿通している
荷造り紐22,22,・・の中間部分が、鉄板15,1
5間に設置された上下ローラー28,29に支持された
状態で圧縮盤16の前端に繰り出される(図7(a)の
状態、なお、このときのベルト19と上下ローラー2
8,29の協働の様子を図9に示す)。この後も、圧縮
盤16は、下降したまま被処理物Dを押し続け、一定時
間経過後にその状態で停止する。
【0021】しかる後、作業者は、操作スイッチ(図示
せず)を操作して、下ローラー29,29・・をそれぞ
れ分離させ、荷造り紐22との係合状態を解除する。そ
して、圧縮盤16の前端まで繰り出された各荷造り紐2
2,22・・の中間部分を、大扉3下部に設けられた引
出スリット77,77・・から適度な長さに引き出して
カットする。これと同時に、エンドフック25,25・
・にて係止されている各荷造り紐22,22・・の端部
を取り外し、それらの端部を、カット後の各切断端部と
ともに、引出スリット77,77・・の途中に設けられ
た締具止め78に嵌め込んで、締具にて締め上げた状態
で締着する。(図7(b)、図7(c)の状態)。さら
に、作業者は、大扉3を開いてから本体2前面の反転レ
バー79を回転し、これと同時に上昇スイッチ80を操
作する。この操作によって、起立部材81が圧縮盤16
に引っ張られて上昇するとともに、底板8が前端縁を中
心に回転するように立ち上がり、圧縮・梱包された被処
理物Dが、圧縮室9の外部へ排出される。(図8(a)
の状態)。なお、圧縮・梱包直後においては、被処理物
Dの外周に掛け渡された各荷造り紐22,22・・は、
ガイドフック24によって底板8の後端で係止されたま
まであるが、ガイドフック24はバネ式であるため、圧
縮・梱包後の被処理物Dが起立部材81によって排出さ
れる際に、その係止状態は容易に解除される。
【0022】こうして1回の圧縮・梱包作業を完了した
後には、作業者は、各荷造り紐22,22・・の切断端
部を初期の状態の通りに案内する(すなわち、紐用スリ
ット26、バックル27に挿通し、ガイドフック24、
エンドフック25によって、底板8の前後で係止させ
る)とともに、梱包スイッチ75を再操作し、係止爪7
2による止着部材20の係止状態を解除する(図8
(b)の状態)。そして、反転レバー79を反転して、
起立部材81を元の位置に復元する(図8(c)の状
態)。しかる後、新たな被処理物Dの圧縮・梱包作業、
すなわち次回の作業を繰り返す。
【0023】上記の如く構成された実施例の圧縮梱包装
置は、外部からスイッチを操作することのみで、複数の
ベルトが同期した状態で荷造り紐とともに引き出される
ので、作業者は、被処理物の圧縮後に複数の荷造り紐を
圧縮室の後側から前側まで引っ張り出す動作を何回も繰
り返す必要がなく、非常に効率良く圧縮・梱包作業を繰
り返すことができる。さらに、ベルト巻回部材がベルト
に常に巻き戻し力を加えるものであり、1回の圧縮・梱
包作業を完了した後には、圧縮盤を上昇させるだけで、
複数のベルトがベルト巻回部材に収納されるので、1回
の圧縮・梱包処理から次回の処理までに必要な準備作業
が非常に少ない。その上、荷造り紐が十分なスペースを
有するバックル内に挿通しており、圧縮盤の昇降の際に
弛んだりしないので、弛んだ荷造り紐の上で被処理物が
圧縮されるという事態が発生したりせず、したがって、
圧縮後の被処理物を十分に締め付けるように締着できな
いという不具合が解消される。また、扉を開けることな
く、一連の圧縮・梱包作業を完了できるので、きわめて
安全性が高いし、LSの働きによって被処理物の過剰圧
縮という事態を回避できるし、作業者の誤操作あるいは
装置の誤作動による故障も防止できる。加えて、起立部
材によって、圧縮・梱包処理後の被処理物が自動的に装
置内から排出されるので、処理後の被処理物を引っ張り
出す煩わしさがない。
【0024】なお、本発明の圧縮梱包装置は、上記した
実施例の態様に何ら限定されるものではなく、圧縮盤を
昇降させる機構、圧縮盤の形状・材質、ベルト、ベルト
巻回部材、リール、ガイドフック、エンドフックの個数
・形状、ベルトの材質、リールの設置場所、各種スイッ
チの設置場所、係止爪、係止部材の形状、DCソレノイ
ドにより係止爪に係止部材を係止させる機構等を、必要
に応じて適宜変更することができる。たとえば、DCソ
レノイドを使用することなく、手動で係止爪に止着部材
を係止させる機構等を採用することも可能である。ま
た、圧縮盤は、上記実施例の如き2枚の鉄板が平行に配
置された構造のものではなく、図14に示したような構
造、すなわち、厚板に複数の梱包用スリットが形成され
た構造等であっても良い。
【0025】
【発明の効果】上記の如く、第1の発明の圧縮梱包装置
によれば、被処理物の圧縮時にベルトの挿通孔に挿通し
た状態で繰り出された荷造り紐の中間部分を適当な部分
で切断し、その切断端部を、予め圧縮室内の後壁および
底板の内側に沿って案内されていた荷造り紐の他端部と
締着することのみによって、非常に短時間で、かつきわ
めて容易に被処理物の圧縮・梱包作業を完了することが
できる。また、第1の発明の圧縮梱包装置は、圧縮盤を
再度上昇させるとベルトが元通りにベルト巻回部材内に
収容される機構を有しているので、次回の圧縮・梱包作
業の準備がきわめて容易である。しかも、荷造り紐が十
分なスペースを有する挿通孔に挿通した状態で圧縮盤が
昇降する機構であり、圧縮盤の昇降の際に荷造り紐が弛
むという事態が生じないので、弛んだ荷造り紐の上で被
処理物が圧縮されることがなくなり、圧縮後の被処理物
を荷造り紐で十分に締め付けるように締着することがで
きないという不具合を解消できる。
【0026】また、第2の発明によれば、圧縮盤を下降
させる際にソレノイドへ電源を入力するだけで荷造り紐
の中間部分を圧縮盤の前方へ繰り出すことができ、逆
に、ソレノイドへ電源を入力することなく圧縮盤を下降
させれば、荷造り紐を繰り出させることなく被処理物を
圧縮できるので、圧縮・梱包作業がより効率的なものと
なる上、圧縮・梱包の同時作業と圧縮のみの作業との切
り替えも容易なものとなる。
【0027】一方、第3の発明によれば、複数のベルト
が、同期した状態で、荷造り紐とともに繰り出されるの
で、荷造り紐を圧縮室の後側から前側まで引っ張り出す
動作を何回も繰り返す必要がなく、圧縮・梱包作業は非
常に効率の良いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の圧縮梱包装置を示す説明図である。
【図2】実施例の圧縮梱包装置の内部の構造を示す説明
図である。
【図3】実施例の圧縮梱包装置の側断面の様子を一部省
略して示す説明図である。
【図4】圧縮盤の周辺の構造を一部省略して示す説明図
である。
【図5】下ローラーを一部省略して示す説明図である。
【図6】実施例の圧縮梱包装置による圧縮・梱包作業の
様子を示す説明図である。
【図7】実施例の圧縮梱包装置による圧縮・梱包作業の
様子を示す説明図である。
【図8】実施例の圧縮梱包装置による圧縮・梱包作業の
様子を示す説明図である。
【図9】係止爪が止着部材を係止した状態で圧縮盤が降
下した様子を示す説明図である。
【図10】圧縮盤の変更例を示す説明図である。
【図11】従来の圧縮梱包装置を示す斜視説明図であ
る。
【図12】従来の圧縮梱包装置の断面の状態を示す説明
図である。
【図13】従来の圧縮梱包装置を示す斜視説明図であ
る。
【図14】従来の圧縮梱包装置の断面の状態を示す説明
図である。
【符号の説明】
1・・圧縮梱包装置、2・・本体、3・・大扉、4・・
投入口、5・・小扉、6・・側壁、7・・後壁、8・・
底板、9・・圧縮室、10・・油圧シリンダ、11・・
シリンダチューブ、12・・ピストンロッド、13・・
キャリッジ、14・・取付部材、15・・鉄板、16・
・圧縮盤、17・・連結板、18・・スリット、19・
・ベルト、20・・止着部材、21・・ベルト巻回部
材、22・・荷造り紐、23・・リール、24・・ガイ
ドフック、25・・エンドフック、26・・紐用スリッ
ト、27・・バックル、28・・上ローラー、29・・
下ローラー、31・・圧縮型荷造装置、32・・圧縮
室、33・・圧縮盤、34・・引出杆、35・・係合
孔、36・・後壁、37・・底板、38・・紐ゆるみ止
め具、39・・紐係合具、40・・リール、41・・荷
造り紐、42・・扉、51・・梱包機の結束装置、52
・・ボックス、53・・プレス板、54・・荷造り紐、
55・・ガイド、56・・ガイドバー、57・・底板、
58・・フック、59・・フック金具、60・・リー
ル、61・・扉、71・・内天井板、72・・係止爪、
73・・DCソレノイド、74・・完了ランプ、75・
・梱包スイッチ、76・・作動スイッチ、77・・引出
スリット、78・・締着止め、79・・反転レバー、8
0・・上昇スイッチ、81・・起立部材、82・・梱包
用スリット、83・・滑車、84・・連結棒、85・・
載置部材、86・・取付板、D・・被処理物。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物を圧縮するとともに、圧縮され
    た被処理物の外周に荷造り紐を掛け渡す機構を有する圧
    縮梱包装置であって、 直方体状の圧縮室と、 その圧縮室の後壁内面に沿って上から下に荷造り紐を送
    り出すとともに、送り出された荷造り紐を圧縮室の底板
    の後端および前端でそれぞれ係脱自在に保持する紐の案
    内機構と、 前記圧縮室の内部を昇降動することによって被処理物を
    圧縮する圧縮盤と、 その圧縮盤を前後に縦断するように掛け渡され、略中央
    部に荷造り紐を挿通させる挿通孔が設けられ、先端を止
    着部としたベルトと、 そのベルトの後端に設けられ、常にベルトに巻き戻し力
    を加えながらベルトを引き出しおよび巻き戻し可能に収
    容するとともに、前記圧縮盤の昇降に伴って昇降するベ
    ルト巻回部材と、 前記止着部を圧縮室上方に係止・解除する係止部材とを
    有してなり、 係止部材によって止着部が圧縮室上方に係止された状態
    で圧縮盤を降下させると、ベルトがベルト巻回部材から
    引き出され、荷造り紐の中間部分がベルトの挿通孔に挿
    通された状態で圧縮盤の後方から前方へ繰り出されるこ
    とを特徴とする圧縮梱包装置。
  2. 【請求項2】 前記係止部材が、前記圧縮室上方に回動
    可能に枢着された係止爪と、その係止爪に連結されたソ
    レノイドとからなり、ソレノイドへの電源入力・解除に
    より係止爪を回動させることによって前記止着部を圧縮
    室上方に係止・解除するものであることを特徴とする請
    求項1に記載の圧縮梱包装置。
  3. 【請求項3】 前記ベルトが2つ以上設けられ、それら
    の各ベルトの止着部が一つの止着部材に固着されている
    とともに、 前記係止部材がその止着部材を係止・解除可能に構成さ
    れており、 止着部材が係止部材によって係止され、全ベルトの止着
    部が圧縮室上方に係止された状態で圧縮盤が降下する
    と、全ベルトが同期した状態でベルト巻回部材から引き
    出され、複数の荷造り紐の中間部分が各ベルトの挿通孔
    に挿通された状態で圧縮盤の後方から前方へ一斉に繰り
    出されることを特徴とする請求項1、または2に記載の
    圧縮梱包装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002211504A (ja) * 2001-01-22 2002-07-31 Takeda Machinery Co Ltd 減容梱包装置
CN107284728A (zh) * 2017-07-25 2017-10-24 昆明瑞丰印刷有限公司 一种烟标压合捆扎装置
CN114290737A (zh) * 2021-11-23 2022-04-08 陕西百年新业纺织品有限公司 一种自动压缩打包机

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