JP4333702B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
それは初期の頃には、他の環境要素をセンシングする技術がコストも含め困難であったことと、様々な制御対象の中で室内空気の温度が使用者の体感に与える影響が大きいこととによって、空気温度を最初の制御対象にしていた。
しかしながら、使用者の体感温度に影響を及ぼす環境要素としては、空気温度以外にも、相対湿度、風速、輻射温度等があり、最近の空気調和機にはこれらを環境制御対象とし空気調和機の制御に取り入れているものも現れてきている。
以下に、本発明の実施の形態1について図1から3を用いて説明する。
これらの図において、1は室内を冷房又は暖房する空気調和機本体としての室内ユニットであり、1aはこの室内ユニット1に設けられ、リモコン2からの信号を受信するリモコン信号受信部、1bは室内ユニット1に設けられ、室内の各領域からの赤外線出射量を各々に検出する各赤外線センサ、1cは室内ユニット1に設けられ、送風機から吹出される空気の風向、風温、又は風量のうちの少なくともいずれかを制御する空調制御装置、1dは室内ユニット1に設けられ、室内空気の各種情報を表示する表示手段である。
まず、例えば、空気調和機の室内ユニット1が暖房運転をしている時は、外気からの強い冷却輻射エネルギーが室内3の壁面からの入射以上に窓4から入射するため、その結果、図2の窓4に近いB領域の方がA領域よりも暖房能力を必要とするものの、この現象を室内3の各領域から送られてくる赤外線エネルギーから、室内ユニット1に設けられた複数のセンサ1bが検知し、この検知結果と設定赤外線エネルギーとの差から各領域の必要暖房能力を知ることができる。
即ち、居住者が図1のモコン2の空調領域選択スイッチ2aを押し、自分が居る領域を主体に空調したいと考えて、その領域を空調領域選択スイッチ2aで選択すると、その選択した領域のリモコン信号がリモコン2から室内ユニット1の空調制御装置1cに送られるため、空調制御装置1cは室内ユニット1の温かい空気をリモコン2が選択した領域に送風するようになる。
しかも、このような指定選択手段を設け、指定領域からの赤外線出射量を設定赤外線出射量となるように制御するので、無駄な領域を空調せずに、指定領域を主体に空調するようになるため、無駄なエネルギーを消費せず、スピーデイに指定領域を快適な状態にする経済的な空気調和機が得られる。
即ち、室内ユニット1から吹出された風の向きが、その選定領域の中央を向いている時、2℃以内差になった時には、その向きを維持し、前述した向きも状態で3℃から2℃になった時も、その状態を維持する。
しかし、スイッチ2aが選定した領域とそれ以外の非選定領域との温度差が、予め設定された温度差範囲以下になった時は、非非選定領域の反対側の選定領域を空調するように、空調制御装置1cが室内ユニット1から吹出された風の向きを変える。
また、以上の説明では、空調制御装置1cが、リモコン2が選択した領域とそれ以外の領域との赤外線出射量の差に応じて各領域を空調する実施代表例として2つほどの例を示したが、必ずしも、このようなやり方でなくても、、消費エネルギと気流ドラフトを抑えながら選択した領域とそれ以外の領域とを空調して快適な空間を作り出す構成ものであればどのような構成のものでも良い。
この実施の形態2は、図4に示すように、実施の形態1のリモコン2に、室内ユニット1が室内3のどの部分に据付けられているかを設定する据付位置設定手段2fと、この据付位置設定手段2fに応じて室内3の各領域に対する風向幅を可変する風向可変手段(図示せず)を室内ユニット1の空調制御装置1cに設け、室内ユニット1が図5、図6のように室内の隅に据付られも、室内ユニット1から吹出される風の風向幅を調整して風が極端に壁面方向に向うのを防止するようにしたものである。
なお、この図の2eは据付位置設定手段2fの設定位置を表示した設定位置表示部であり、その他の構成は実施の形態1とほぼ同じなので説明を省略する。
まず、室内ユニット1が中央部では無く、図5、図6のように、室内の隅に据付られて運転されると、元々、室内ユニット1の風向可変幅はほぼ左右180度方向の角度で可変されるようになっているので、例えば、室内居住者がリモコン2の空調領域選択スイッチ2aを操作して、自分が居る左側方向を主体に空調するように指示しても、風は壁の方向に向かって吹出されることになる。
また、室内ユニット1が右側に据付けられている時も、図6に示す通り、同様の操作して吹出すことになるので、室内ユニット1が室内左右の隅に据付けられても、無駄な方向に風を余り吹出さ無くなるため、室内を効率良く空調する空気調和機が得られる。
しかも、このよに検出可変手段1hによって各赤外線センサ1bの向きを変えて検出するようにすると、各赤外線センサ1bが検出する各領域をラップさせて検出する必要がなくなるため、互いの領域の赤外線に影響されることなく正確に空調する空気調和機が得られる。
この実施の形態3においては、図12に示すように、実施の形態1、2の室内ユニット1に本体表示手段1cを設けたものである。
この図において、1fは空調機本体に設けられ、現在の空調対象領域を表示する空調対象領域表示部であり、この空調対象領域表示部1fはリモコンの空調領域選択スイッチ2cが選択した領域を表示する。また、1gは空調制御装置1cが認識している各環境要素状況を表示する環境要素データ表示部である。
なお、その他の構成は実施の形態1、2とほぼ同じであるから説明を省略する。
室内居住者がリモコン2の空調領域選択スイッチ2cを操作して、「左」又は「右」、或いは「全体」のいずれかの押しボタンを押すと、このリモコン2の信号が空調制御装置1cを介して空調対象領域表示部1fに送信されるので、この送信結果に基づいて「左」又は「右」、或いは「全体」のいずれかを表示手段としての空調対象領域表示部1fが表示する。
このようにすると、表示内容に対する表示スペースを小さくでき、しかも、部品点数も少なくなるため、経済的でコンパクトな表示部が得られる。
即ち、例えば、室内の左側の領域を空調対象領域としている場合には、空調対象領域表示部1fの「左」の表示を点灯させ、その下の環境要素データ表示部1gにはその領域から入射されたエネルギー量に基づく床や風の温度を表示させる。
このように連動させて表示するようにすれば、更に、表示内容に対する表示スペースを小さくでき、しかも、部品点数も少なくなるため、経済的でコンパクトな表示部が得られる。
Claims (2)
- 室内を冷房もしくは暖房する空気調和機本体と、
この空気調和機本体に設けられ、該空気調和機本体から吹出される空気の風向、風温、風量を制御する空調制御装置と、
この空調制御装置の動作を遠隔操作するリモコンと、
前記空気調和機本体に設けられ、複数に分割された前記室内の各領域からの赤外線出射量をそれぞれ検出する一つの多素子型赤外線センサと、
前記リモコンに設けられ、前記空気調和機本体の前記室内における据付位置を、左側、中央、右側から選択して設定する据付位置設定手段と、
この据付位置設定手段にて前記空気調和機本体の据付位置として左側もしくは右側が設定された時、前記室内の床全体からの赤外線出射量が検出可能となるように前記多素子型赤外線センサの向きを変更可能とする検出可変手段と、を備え、
前記多素子型赤外線センサが検出する赤外線出射量に基づいて前記室内の全体を冷房もしくは暖房するように指定する前記リモコンに設けられたスイッチが押されると、前記据付位置設定手段の設定に対応して前記検出可変手段にて向きが変更された前記多素子型赤外センサが、前記室内の床全体から赤外線出射量を検出するとともに、前記空調制御装置が、前記多素子型赤外センサの検出する前記複数に分割された室内の全ての領域の赤外線出射量が設定された赤外線出射量となるように、少なくとも前記風向を制御することを特徴とする空気調和機。 - 前記多素子型赤外線センサが検出する赤外線出射量に基づいて前記室内の特定の領域を冷房もしくは暖房するように指定する前記リモコンに設けられたスイッチが押されると、前記据付位置設定手段の設定に対応して前記検出可変手段にて向きが変更された前記多素子型赤外センサが、前記室内の床全体から赤外線出射量を検出するとともに、前記空調制御装置が、前記多素子型赤外センサの検出する前記複数に分割された室内の各領域のうち前記指定領域の赤外線出射量が設定された赤外線出射量となるように、少なくとも前記風向を制御することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
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