JP4333121B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機、特に分割された熱交換器を備える空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱交換器を備える空気調和機には、熱交換器が分割されているものがある。このような空気調和機においては、分割された熱交換器の間を空気が通過してしまう恐れがある。そして、このような場合は熱交換の効率が低下する。このため、分割された熱交換器を備える空気調和機では、分割された熱交換器の間を空気が通ることを防止するためのシールド部材が設けられる。このシールド部材は、通常、熱交換器に固定されるため、熱交換器に係止する係止部を有していることが多い。従来、この係止部には、熱交換器を構成するフィンに圧入されることにより熱交換器に係止するものや、フィンに挿通されている伝熱管に係止するもの等がある(特許文献1参照)。これらの係止部が熱交換器に係止することにより、シールド部材が熱交換器に取り付けられる。
【0003】
【特許文献1】
登録実用新案第2532360号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように熱交換器に取り付けられるシールド部材では、取り付けられた後も熱交換器から外れ易いという問題がある。例えば、熱交換器を構成するフィンの間に圧入されることにより係止部が熱交換器に係止する場合には、圧入方向と逆方向に力が加わると、係止部はフィンの間から容易に抜けてしまい、シールド部材が熱交換器から容易に外れてしまう。また、フィンに挿通されている伝熱管に係止部が係止する場合も同様に、シールド部材に力が加わると、シールド部材は熱交換器から容易に外れてしまう。このため、例えば、熱交換器が収容された室内機のケーシングを取り外す場合や取り付ける場合には、ケーシングの一部がシールド部材と接触することがあり、シールド部材に力が加わる。このため、シールド部材が熱交換器から誤って外れ易い。
【0005】
本発明の課題は、シールド部材が誤って熱交換器から外れることが抑えられる空気調和機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の空気調和機は、分割された熱交換器と、シールド部材と、ケーシングとを備える。シールド部材は、分割されている熱交換器の間を空気が通過することを防ぐ。ケーシングには熱交換器が収容される。熱交換器は、ケーシングの一方の側面側に偏ってケーシング内に収容されている。また、熱交換器は、上記ケーシングの一方の側面側の熱交換器の分割面の一側端近傍から突出するU字型伝熱管と、ケーシングの他方の側面側の熱交換器の他側端近傍から突出する伝熱管とを有する。そして、シールド部材は、第1係止部と第2係止部とを有する。第1係止部は、シールド部材の一方の側端に設けられ、上記のU字型伝熱管が挿入される孔が設けられており、U字型伝熱管を囲むようにしてU字型伝熱管に係止する。第2係止部は、湾曲した形状の湾曲部を有し、シールド部材の他方の側端に設けられ、湾曲部が上記の伝熱管に上方から被せられることにより伝熱管に係止する。
【0007】
この空気調和機では、第1係止部が、分割面の側端近傍から突出するU字型伝熱管を囲むように係止する。このため、熱交換器に取り付けられたシールド部材に力が加わった場合でも、第1係止部がU字型伝熱管から外れ難い。このため、この空気調和機では、シールド部材が誤って熱交換器から外れることが抑えられている。
【0008】
また、この空気調和機では、係止部がU字型伝熱管に係止するときに、係止部の孔にU字型伝熱管が挿入された状態となる。このため、係止部がU字型伝熱管の全周囲を囲んで係止する。従って、熱交換器に取り付けられたシールド部材に力が加わった場合でも、係止部がU字型伝熱管からさらに外れ難くなる。このため、この空気調和機では、シールド部材が誤って熱交換器からより外れることがより抑えられている。
【0009】
また、この空気調和機では、第1係止部は、シールド部材の一方の側端に設けられる。U字型伝熱管を囲むように係止する第1係止部はU字型伝熱管から外れ難いが、その反面、取付方向が制限される。このため、第1係止部がシールド部材の両端に設けられると、取付方向の制限が大きくなりシールド部材の取付が行い難くなる。しかし、この空気調和機では、第1係止部がシールド部材の一方の側端に設けられることにより、取付方向の制限が小さくなっている。これにより、この空気調和機では、シールド部材の取付が行い難くなることが抑制される。
【0010】
請求項2に記載の空気調和機は、請求項1に記載の空気調和機であって、熱交換器は、逆V字型の断面形状を有し、頂上部分で分割されている。
【0011】
熱交換器が、逆V字型の断面形状を有し頂上部分で分割されている場合、頂上部分の熱交換器の間を空気が通過し易い。
【0012】
しかし、この空気調和機では、頂上部分の熱交換器の間を空気が通過することをシールド部材により防止することができる。このため、熱交換の効率が低下することを抑制することができる。また、第1係止部がU字型伝熱管から外れ難いため、シールド部材が誤って熱交換器から外れることが抑えられている。
【0013】
請求項3に記載の空気調和機は、請求項1または2に記載の空気調和機であって、室内機と室外機とに分かれている。そして、熱交換器は、室内機に配置される室内熱交換器である。
【0014】
この空気調和機では、シールド部材は、室内熱交換器に取り付けられている。室内機は、室内に配置されるため小型化の要請が強く、小型化のために室内熱交換器は分割されて形成される場合が多い。このため、シールド部材は室内熱交換器において必要性が大きく、シールド部材が誤って外れることが抑えられるという効果はさらに有効である。
【0015】
【発明の実施の形態】
<構成>
〔空気調和機の外観〕
本発明の一実施形態が採用された空気調和機1の外観を図1に示す。
【0016】
この空気調和機1は、室内の壁面などに取り付けられる室内機2と、室外に設置される室外機3とを備えている。
【0017】
室内機2内には室内熱交換器20が収納され、室外機3内には室外熱交換器が収納されており、各熱交換器が冷媒配管4により接続されることにより冷媒回路を構成している。
【0018】
〔空気調和機の冷媒回路の構成概略〕
空気調和機1の冷媒回路の構成を図2に示す。この冷媒回路は、主として室内熱交換器20、アキュムレータ31、圧縮機32、四路切換弁33、室外熱交換器30及び電動膨張弁34で構成される。
【0019】
室内機2に設けられている室内熱交換器20は、接触する空気との間で熱交換を行う。また、室内機2には、室内空気を吸い込んで室内熱交換器20との間で熱交換を行った後の空気を室内に排出するためのクロスフローファン21が設けられている。クロスフローファン21は、円筒形状に構成され、周面には回転軸方向に羽根が設けられているものであり、回転軸と交わる方向に空気流を生成する。このクロスフローファン21は、室内機2内に設けられるファンモータ22によって回転駆動される。室内機の詳細な構成については後に説明する。
【0020】
室外機3には、圧縮機32と、圧縮機32の吐出側に接続される四路切換弁33と、圧縮機32の吸入側に接続されるアキュムレータ31と、四路切換弁33に接続された室外熱交換器30と、室外熱交換器30に接続された電動膨張弁34とが設けられている。電動膨張弁34は、フィルタ35および液閉鎖弁36を介して配管41に接続されており、この配管41を介して室内熱交換器20の一端と接続される。また、四路切換弁33は、ガス閉鎖弁37を介して配管42に接続されており、この配管42を介して室内熱交換器20の他端と接続されている。この配管41,42は、図1の冷媒配管4に相当する。また、室外機3には、室外熱交換器30での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン38が設けられている。このプロペラファン38は、ファンモータ39によって回転駆動される。
【0021】
〔室内機の構成〕
(室内機の全体構成)
室内機2は、図1に示すように、正面視に置いて横方向に長い室内機ケーシング23を備えており、前述した室内熱交換器20やクロスフローファン21は、室内機2の室内機ケーシング23内に収容されている。また、室内熱交換器20は後に説明するように分割されており、室内機2は、分割されている室内熱交換器20の間を空気が通過することを防ぐシールド部材24を備えている(図3及び図4参照)。
【0022】
(室内機ケーシング)
図3に室内機2の側面断面図を示す。
【0023】
室内機ケーシング23は、前面パネル23aと底フレーム23bとにより構成されている。
【0024】
前面パネル23aは、上面230、下面232、前面235及び側面236,237(図1参照)によって構成されている。上面230は、室内熱交換器20の上方を覆っており、複数のスリット状の開口からなる吸込み口231が設けられている。下面232は、室内熱交換器20及びクロスフローファン21の下方を覆っており、室内機2の長手方向に沿う開口からなる吹出し口233が設けられている。また、吹出し口233には、室内へと吹出す空気が案内される水平フラップ234が設けられている。この水平フラップ234は、室内機2の長手方向に平行な軸を中心に回動自在に設けられている。水平フラップ234は、フラップモータ(図示せず)によって回動することにより、吹出し口233の開閉を行うことができる。前面235は、概ね平坦に形成されており、室内熱交換器20の前方を覆っている。側面236、237は、図1に示すように、室内熱交換器20の側方を覆っている。側面236,237には、左側面236と右側面237とがあり、左側面236は正面視において室内熱交換器20の左側方、右側面は室内熱交換器20の右側方に配置されている。
【0025】
底フレーム23bは、室内機2の背面を構成しており、室内熱交換器20の後方を覆っている。
【0026】
また、室内熱交換器20の下方には、熱交換時に室内熱交換器の表面に発生する水滴を受け取るためのドレンパン238が設けられている。このドレンパン238には、受け取った水滴を外部に排出するためのドレンホース(図示せず)が取り付けられている。冷房運転時には、室内熱交換器20は蒸発側熱交換器として作用するため、室内熱交換器20と接触する空気中に含まれる水分が凝縮して水滴となって滴下する。ドレンパン238は、このような水滴を受け取ってドレンホースによって排水するように構成されている。
【0027】
(室内熱交換器)
室内熱交換器20は、クロスフローファン21の前方、上方および後部上方を取り囲むように取り付けられている。室内熱交換器20は、クロスフローファン21の駆動により吸込み口231から吸い込まれた空気をクロスフローファン21側に通過させ、伝熱管205の内部を通過する冷媒との間で熱交換を行わせる。室内熱交換器20は、側面視において概ね逆V字型の断面形状を有している。
【0028】
室内熱交換器20は、第1室内熱交換器20a、第2室内熱交換器20b、第3室内熱交換器20c、第4室内熱交換器20dの4つの部分に分割されている。分割された各室内熱交換器20a,20b,20c,20dは、それぞれ水平方向に長い板状の形状を有している。
【0029】
第1室内熱交換器20aは、上端が室内機2の前方へ向けて傾斜して配置されており、クロスフローファン21の上方から後部上方を覆うように配置されている。第2室内熱交換器20bは、上端が室内機2の後方へ向けて傾斜して第1室内熱交換器20aの前方に配置されている。第2室内熱交換器20bの上端は、第1室内熱交換器20aの上端に近接している。このように第1室内熱交換器20aの上端と第2室内熱交換器20bの上端とが近接することにより、逆V字型の頂上部分Tが形成されている。第2室内熱交換器20bは、クロスフローファン21の上方を覆うように配置されている。第3室内熱交換器20cは、第2室内熱交換器20bの下方に配置されており、第3室内熱交換器20cの上端は第2室内熱交換器20bの下端に近接している。第3室内熱交換器20cは、クロスフローファン21の前方を覆うように配置されている。第4室内熱交換器20dは、下端が室内機2の後方へ傾斜しており、第3室内熱交換器20cの下方に配置されている。第4室内熱交換器20dの上端は、第3室内熱交換器20cの下端に近接している。
【0030】
第1室内熱交換器20a、第2室内熱交換器20b、第3室内熱交換器20c、第4室内熱交換器20dは、それぞれ両側端(正面視における左右方向の端)に設けられた固定板により相互に固定されることにより、一体となって室内熱交換器20を形成している。
【0031】
各室内熱交換器20a,20b,20c,20dは、両側端で複数回折り返されてなる伝熱管205と、伝熱管205が挿通される複数のフィン206とから構成されている。伝熱管205は、各室内熱交換器20a,20b,20c,20dの長手方向に平行に配置され、図4に示すように、各室内熱交換器20a,20b,20c,20dの両側端においてU字型伝熱管207によって折り返されている。U字型伝熱管207は、各室内熱交換器20a,20b,20c,20dの両側面から室内熱交換器20の長手方向に向けてそれぞれ突出している。室内熱交換器20が室内機ケーシング23に配置された状態では、U字型伝熱管207は、室内機ケーシング23の側面236,237に向けて水平方向へ突出することになる。なお、室内熱交換器20の右側面には、伝熱管205の終端部208が突出している。この終端部208には、他の冷媒回路構成部品に接続される冷媒配管が接続されるため、U字型伝熱管207は設けられていない。
【0032】
この室内熱交換器20は、図1に示すように、室内機2内で左側に偏って配置されており、室内熱交換器20の左側端が室内機ケーシング23の左側面236に近接している。また、室内熱交換器20の右側端と室内機ケーシング23の右側面237との間の空間は、室内機2内で取り回されて室内熱交換器20に接続される冷媒配管の収納空間となっている。このため、室内熱交換器20の左側面から突出するU字型伝熱管207は、室内機ケーシング23の左側面236に近接している。
【0033】
上記のように室内熱交換器20は、各室内熱交換器20a,20b,20c,20dが固定板によって両側端で固定されて一体にされたものであるが、各室内熱交換器20a,20b,20c,20dの分割面の間には、長手方向に沿って隙間が存在する。特に、第1室内熱交換器20aと第2室内熱交換器20bとによって形成される頂上部分Tの隙間は、吸込み口231のすぐ内側であって、吸込み口231とクロスフローファン21との間に位置しているため、空気が通り易くなっている。そして、この隙間を通る空気は、熱交換率の低下の原因となる。このため、室内熱交換器20には、この隙間を塞ぐシールド部材24が取り付けられる。
【0034】
なお、上記における「左右」は、室内機2の正面視における左右を意味しており、特に室内熱交換器20に関する「左右」は、室内熱交換器20が室内機2に備えられた状態での正面視における左右を意味している。また、以下に説明するシールド部材24に関する「左右」もシールド部材24が取り付けられた室内熱交換器20が室内機2に備えられた状態での正面視における左右を意味している。
【0035】
(シールド部材)
シールド部材24は、分割されている室内熱交換器20の間を空気が通過することを防ぐ樹脂製の部材である。シールド部材24は、第1室内熱交換器20aと第2室内熱交換器20bとによって形成される頂上部分Tの隙間に被さるように取り付けられ、隙間を塞ぐ(図3参照)。シールド部材24は、図4に示すように、隙間を塞ぐ本体25と、第1係止部26と、第2係止部27とを有している。
【0036】
本体25は、頂上部分Tに沿って上方から被せられるため、図5に示すように、第1室内熱交換器20aと第2室内熱交換器20bとによって形成される頂上部分Tの形状に合うようにV字型の断面形状となっている。この頂上部分Tの隙間は室内熱交換器20の長手方向に沿って存在するため、本体25も、室内熱交換器20の長手方向の長さと略同じ長さの細長い形状となっている。また、本体25には、長手方向に沿って等間隔に爪部251,252が設けられている。この爪部251,252は、室内熱交換器20を構成するフィン206の間に圧入されることにより、本体25の浮きやずれを防止する。
【0037】
第1係止部26は、図6に示すように、U字型伝熱管207を囲むようにU字型伝熱管207に係止し、シールド部材24を室内熱交換器20の左側面に固定する。第1係止部26は、本体25の長手方向に対して垂直に設けられている。第1係止部26は、シールド部材24の一方の側端に設けられており、シールド部材24が室内熱交換器20に取り付けられた状態では、室内機ケーシング23の左側面236に近接する。第1係止部26には、U字型伝熱管207が挿入される孔261,262が設けられている。この孔261,262は、室内機ケーシング23の左側面236近傍に位置するU字型伝熱管207のうち、頂上部分Tの分割面の側端近傍から突出するU字型伝熱管207a,207bが挿入されるように配置されている。この場合、分割面とは、頂上部分Tを構成する第1室内熱交換器20aと第2室内熱交換器との上端の面を意味している。従って、U字型伝熱管207a,207bは、室内熱交換器20の左側面から突出するU字型伝熱管207であって、第1室内熱交換器20aと第2室内熱交換器とのそれぞれの上端近傍に位置するものである。第1係止部26がU字型伝熱管207a,207bに係止したときに、孔61に第1室内熱交換器20a側のU字型伝熱管207aが挿入された状態となり、孔262に第2室内熱交換器20b側のU字型伝熱管207bが挿入された状態となる。U字型伝熱管207a,207bは、室内熱交換器20の側面の外側から、すなわちU字型伝熱管207a,207bが突出する室内熱交換器20の側方から孔261,262に挿入され係止される。また、第1係止部26は、湾曲部263を有している。湾曲部263は、本体25の長手方向に平行な軸を中心に円弧状に湾曲する部材である。湾曲部263は、分割面の側端近傍の第2室内熱交換器20b側から突出するもう1つのU字型伝熱管207cの一部に沿って湾曲しており、U字型伝熱管207cの一部を上方から覆って係止する。
【0038】
第2係止部27は、図7に示すように、室内熱交換器20の右側面から突出する伝熱管の終端部208に上方から被せられ終端部208に係止することで、シールド部材24を室内熱交換器20に固定する。第2係止部27は、本体25の長手方向に垂直に設けられている。第2係止部27は、シールド部材24の他方の側端に設けられている。室内機2に配置された室内熱交換器20にシールド部材24が取り付けられた状態では、第2係止部27は、室内熱交換器20の右側端に位置する。第2係止部27は、2つの湾曲部271,272を有している。湾曲部271,272は、本体25の長手方向に平行な軸を中心に円弧状に湾曲する部材である。湾曲部271,272は、本体25を挟んで前後に配置されている。湾曲部271,272は、伝熱管の終端部208に沿って湾曲しており、伝熱管の終端部208を上方から覆って係止する。伝熱管の終端部208は、室内熱交換器20の右側面から突出し分割面の右側端近傍に位置している。湾曲部271は、第1室内熱交換器20a側の伝熱管の終端部208に係止し、湾曲部272は、第2室内熱交換器20b側の伝熱管の終端部208に係止する。
【0039】
<特徴>
(1)
この空気調和機1では、室内熱交換器20が分割されて逆V字型に形成されている。このため、室内熱交換器20がクロスフローファン21を覆うような配置が可能となり、室内熱交換器20の面積を十分に確保することができる。また、室内機ケーシング23の内部の空間を有効に利用することができ、室内機2が小型化されている。
【0040】
しかし、このように室内熱交換器20が分割されている場合、分割された各室内熱交換器20a,20b,20c,20dの間には隙間が生じる。この隙間のうち、特に頂上部分Tの隙間は、室外の空気が吸い込まれる吸込み口231のすぐ内側に位置するため、空気が通過し易い。この隙間を通る空気は熱交換率の低下の原因となる。
【0041】
この空気調和機1では、シールド部材24が頂上部分Tの隙間を空気が通過することを防止することができる。このため、熱交換の効率が低下することが防止されている。
【0042】
(2)
この空気調和機1では、第1係止部26がU字型伝熱管207a,207bに側方から取り付けられて係止したときに、シールド部材24の第1係止部26の孔261,262にU字型伝熱管207a,207bが挿入された状態となる。そして、このU字型伝熱管207a,207bは、室内熱交換器20の左側面から側方へと突出している。従って、室内機2に配置された室内熱交換器20に取り付けられた状態では、第1係止部26は、U字型伝熱管207a,207bの上下及び前後の全周囲を囲んでいる。このため、室内熱交換器20に取り付けられたシールド部材24に前後方向又は上下方向に力が加わった場合でも、第1係止部26がU字型伝熱管207a,207bから外れ難くなっている。このため、この空気調和機1の室外機3では、シールド部材24が室内熱交換器20から外れ難くなっている。これにより、シールド部材24が室内熱交換器20から誤って外れることが防止されている。
【0043】
(3)
第1係止部26のように、U字型伝熱管207a,207bの上下及び前後の全周囲を囲むように係止すると、U字型伝熱管207a,207bから外れ難くなるが、その反面、第1係止部26の取付方向が側方からに制限される。このため、シールド部材24の両端が第1係止部26のような形状とされると、取付方向の制限が大きく、シールド部材24の取付が行い難くなる。
【0044】
しかし、この空気調和機1では、第1係止部26は、シールド部材24の一方の側端に設けられる。また、他方の側端に設けられる第2係止部27は、伝熱管の終端部208の上方から係止されるような形状となっている。このため、シールド部材24を取り付ける際には、まず第1係止部26を側方からU字型伝熱管207a,207bに取り付けて孔261,262にU字型伝熱管207a,207bが挿入された状態とし、次に第2係止部27を伝熱管の終端部208の上方から係止させて取り付ければよい。このように、シールド部材24では、取付方向の制限が小さくなっており、室内熱交換器20への取付が容易である。
【0045】
また、上記のように、第1係止部26は、シールド部材24の一方の側端に設けられるが、特に室内熱交換器20の左側端に係止されるように設けられている。この位置は、図1に示すように、室内機ケーシング23の左側面236に近接する位置である。そして、この位置は、室内機ケーシング23の取付や取外しの際に室内機ケーシング23の左側面236がシールド部材24に接触し易く、シールド部材24が外れ易い場所となっている。
【0046】
しかし、この空気調和機1では、第1係止部26は、シールド部材24が室内熱交換器20に取り付けられた際に室内機ケーシング23の左側面236に近接する側の側端に設けられている。従って、この空気調和機1では、シールド部材24が外れ易い方の側端が第1係止部26によって外れ難くされていると共に、比較的外れ難い方の側端に第2係止部27を設けることによってシールド部材24の取付が行い易くなっている。
【0047】
このように、この空気調和機1ではシールド部材24の取付が行い易くなっており、また、室内機ケーシング23の取付や取外しの際にもシールド部材24が誤って外れ難くなっている。このため、室内機2の組立性が向上している。
【0048】
<他の実施形態>
(1)
上記の実施形態では、シールド部材24は、空気調和機1の室内機2に配置される室内熱交換器20に取り付けられている。しかし、室外機3に配置される室外熱交換器30が分割されている場合には、シールド部材24は、室外熱交換器30に取り付けられてもよい。
【0049】
(2)
上記の実施形態では、シールド部材24の第1係止部26にはU字型伝熱管207a,207bが挿入された状態となる孔261,262が設けられているが、第1係止部26は、孔261,262のようにU字型伝熱管207a,207bの周囲を完全に囲むものでなくてもよい。例えば、U字型伝熱管207a,207bのうちシールド部材24対する反対側まで、すなわちU字型伝熱管207a,207bの下部までを囲むように湾曲する湾曲部が設けられてもよい。シールド部材24は室内熱交換器20の隙間に上方から被せられて取り付けられるため、上方への力に弱く外れ易い。従って、U字型伝熱管207a,207bの下部を係止するように湾曲する湾曲部が設けられていれば、シールド部材24に上方への力が加えられたときに湾曲部がU字型伝熱管207a,207bの下部に引っ掛かりシールド部材24が誤って外れ難くなる。
【0050】
<参考例>
上記の実施形態では、第1係止部26はシールド部材24の左側端にのみ設けられているが、シールド部材24の両端を第1係止部26と同じ形状としてもよい。上述したように、シールド部材24の両端を第1係止部26と同じ形状とした場合は、シールド部材24の取り付けが行い難くなるが、樹脂の弾性を利用して取り付けることは可能である。そして、シールド部材24の両端を第1係止部26と同じ形状とすることにより、シールド部材24が室内熱交換器20から誤って外れることがさらに確実に防止される。
【0051】
【発明の効果】
請求項1に記載の空気調和機では、第1係止部が、分割面の側端近傍から突出するU字型伝熱管を囲むように係止する。このため、熱交換器に取り付けられたシールド部材に力が加わった場合でも、第1係止部がU字型伝熱管から外れ難い。このため、この空気調和機では、シールド部材が誤って熱交換器から外れることが抑えられている。
【0052】
また、この空気調和機では、係止部がU字型伝熱管に係止するときに、係止部の孔にU字型伝熱管が挿入された状態となる。このため、係止部がU字型伝熱管の全周囲を囲んで係止する。従って、熱交換器に取り付けられたシールド部材に力が加わった場合でも、係止部がU字型伝熱管からさらに外れ難くなる。このため、この空気調和機では、シールド部材が誤って熱交換器からより外れることがより抑えられている。
【0053】
また、この空気調和機では、第1係止部は、シールド部材の一方の側端に設けられる。このため、取付方向の制限が小さくなっている。これにより、この空気調和機では、シールド部材の取付が行い難くなることが抑制される。
【0054】
請求項2に記載の空気調和機では、頂上部分の熱交換器の間を空気が通過することをシールド部材により防止することができる。このため、熱交換の効率が低下することを抑制することができる。また、第1係止部がU字型伝熱管から外れ難いため、シールド部材が誤って熱交換器から外れることが抑えられている。
【0055】
請求項3に記載の空気調和機では、シールド部材は、室内熱交換器に取り付けられている。室内機は、室内に配置されるため小型化の要請が強く、小型化のために室内熱交換器は分割されて形成される場合が多い。このため、シールド部材は室内熱交換器において必要性が大きく、シールド部材が誤って外れることが抑えられるという効果はさらに有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 空気調和機の外観図。
【図2】 冷媒回路の構成図。
【図3】 室内機の側面断面図。
【図4】 室内熱交換器及びシールド部材の図。
【図5】 シールド部材の側面断面図。
【図6】 室内熱交換器に取り付けられた状態のシールド部材の左側面図。
【図7】 室内熱交換器に取り付けられた状態のシールド部材の右側面図。
【符号の説明】
1 空気調和機
2 室内機
3 室外機
20 室内熱交換器(熱交換器)
23 室内機ケーシング(ケーシング)
24 シールド部材
26 第1係止部
207a,207b U字型伝熱管
261,262 孔
T 頂上部分
Claims (3)
- 分割されている熱交換器(20)と、
前記分割されている熱交換器(20)の間を空気が通過することを防ぐシールド部材(24)と、
前記熱交換器(20)が収容されるケーシング(23)と、
を備え、
前記熱交換器(20)は、前記ケーシング(23)の一方の側面(236)側に偏って前記ケーシング(23)内に収容されており、前記ケーシング(23)の一方の側面(236)側の前記熱交換器(20)の分割面の一側端近傍から突出するU字型伝熱管(207a,207b)と、前記ケーシング(23)の他方の側面(237)側の前記熱交換器(20)の他側端近傍から突出する伝熱管(208)とを有し、
前記シールド部材(24)は、
一方の側端に設けられ、前記U字型伝熱管(207a,207b)が挿入される孔(261,262)が設けられており、前記U字型伝熱管(207a,207b)を囲むようにして前記U字型伝熱管(207a,207b)に係止する第1係止部(26)と、
他方の側端に設けられ、湾曲した形状の湾曲部を有し、前記湾曲部が前記伝熱管(208)に上方から被せられることにより前記伝熱管(208)に係止する第2係止部(27)と、
を有する、
空気調和機(1)。 - 前記熱交換器(20)は、逆V字型の断面形状を有し、頂上部分(T)で分割されている、
請求項1に記載の空気調和機(1)。 - 室内機(2)と室外機(3)とに分かれており、
前記熱交換器(20)は、前記室内機(2)に配置される室内熱交換器(20)である、
請求項1または2に記載の空気調和機(1)。
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