JP4331438B2 - カメラの測距装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカメラの測距装置に係り、特に、測距用のセンサを用いて、測距及び測光を行うカメラに好適するカメラの測距装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開昭61−95324号公報に開示されているような、測距用のセンサを用いて測光を行う方法が知られている。
【0003】
また、測距用のセンサを用いて測光を行う際の積分制御方法として、特開平5−53050号公報に開示されているような、測距用のセンサに用いられるセンサアレイ中における最明部のセンサ出力を基準に積分制御を行う方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特開昭61−95324号公報や特開平5−53050号公報に開示されているような測距用センサを用いて測光を行う方法では、測距時と測光時のセンサ範囲、モニタ範囲が同じであると、測距及び測光に最適なデータを得ることができないという問題が発生する。
【0005】
また、これらの方法では、外光式の測距光学系で測距や測光を行うときに、センサ範囲やモニタ範囲を撮影レンズの焦点距離に応じて変えないと、撮影画面外の被写体の影響を受ける等の不都合が生じる等の問題も発生する。
【0006】
しかしながら、特開昭61−95324号公報や特開平5−53050号公報には、測距時と測光時のセンサ範囲や、積分制御を行うモニタ範囲との関係についての記載がないとともに、センサ範囲、モニタ範囲と撮影レンズの焦点距離との関係等についての記載がない。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、測距及び測光を測距用のセンサを用いて行う際に、カメラの撮影モードに応じて、より高精度な測距及び測光を行うことができるカメラの測距装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題を解決するために、
(1)受光レンズを介して結像される一対の被写体像を光強度に応じて電気信号に変換し、被写体像データとして出力する一対のセンサと、
前記一対のセンサ中にモニタ領域を設定し、積分中に、設定されたモニタ領域中の所定画素の積分状態に応じた信号を出力するモニタ手段と、
前記モニタ手段からの出力に基づいて、前記一対のセンサの動作制御を行う制御手段と、
前記一対のセンサから出力される被写体像データを読み出す読出手段と、
前記読出手段により読み出された被写体像データに基づいて、被写体距離に応じたデータを演算する測距演算手段と、
被写体輝度に応じたデータを演算する測光演算手段とから成るカメラの測距装置であって、
カメラの撮影モードに応じて、前記測距演算手段のための測距を行う場合と前記測光演算手段のための測光を行う場合とで、前記モニタ手段によって前記一対のセンサ中に設定するモニタ領域の範囲を切換えることが可能であり、通常モード時には前記モニタ手段は、前記測距演算手段のための測距を行う場合に設定されるモニタ領域の範囲よりも前記測光演算手段のための測光を行う場合に設定されるモニタ領域の範囲の方が広くなるように設定し、撮影画面の中央部について測距、測光を行うスポットモード時には前記モニタ手段は、前記測距演算手段のための測距を行う場合と前記測光演算手段のための測光を行う場合とで、モニタ領域の範囲を一致するように設定するとともに、前記スポットモード時のモニタ領域の範囲は、前記通常モード時の前記測距演算手段のための測距を行う場合に設定されるモニタ領域の範囲よりも狭いことを特徴とするカメラの測距装置が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0014】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るカメラの測距装置の構成を示すブロック図である。
【0015】
すなわち、図1において、参照符号101a、101bは、一対の被写体像を後述する一対のラインセンサ102a、102b上に結像させるための一対の受光レンズである。
【0016】
また、参照符号102a、102bは、前記一対の受光レンズ101a、101bにより結像される前記一対の被写体像をその光強度に応じてアナログ電気信号に変換し、被写体像データとして出力する一対のラインセンサである。
【0017】
また、参照符号103は、前記一対のラインセンサ102a、102bの積分動作の制御を行う積分制御回路である。
【0018】
また、参照符号104は、前記一対のラインセンサ102a、102bから出力されるアナログ電気信号による前記一対の被写体像データをA/D変換し、デジタル電気信号による被写体像データとして読み出す読出手段である。
【0019】
また、参照符号105は、各種制御信号の出力、被写体距離演算等の各種演算を行うCPUである。
【0020】
また、参照符号106は、前記一対のラインセンサ102a、102b中にモニタ領域の設定を行い、前記一対のラインセンサ102a、102bの積分動作中の被写体輝度情報をモニタするモニタ手段である。
【0021】
また、参照符号107は、撮影レンズの焦点距離状態を検出する焦点距離検出手段である。
【0022】
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るカメラの測距装置のモニタ領域の設定例を示す図である。
【0023】
すなわち、図2の(a)は、撮影画面内での測距時のモニタ領域の設定例を示しており、参照符号111は撮影画面、参照符号112は撮影画面111に対するラインセンサ視野、参照符号113はラインセンサ視野112内のモニタ領域である。
【0024】
また、図2の(b)は、撮影画面内での測光時のモニタ領域の設定例を示している。
【0025】
また、図2の(c)は、ラインセンサ(102a、102b)上のモニタ領域の設定例を示しており、参照符号114は、測距時のラインセンサ(102a、102b)上のモニタ領域であり、参照符号115は測光時のラインセンサ(102a、102b)上のモニタ領域である。
【0026】
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るカメラの測距装置のモニタ手段106の一例を示す図である。
【0027】
すなわち、図3において、参照符号102a、102bは、前記一対の受光レンズ101a、101bにより結像された被写体像をその光強度に応じて光電変換し、電気信号に変換する前記一対のラインセンサである。
【0028】
また、参照符号141a1〜141an及び141b1〜141bnは複数のコンパレータであり、前記一対のラインセンサ102a、102bの各画素から入力される積分電圧が、基準電圧VREF以下になると、この複数のコンパレータ141a1〜141an及び141b1〜141bnはそれぞれH(High)レベル信号を出力する。
【0029】
また、参照符号142a1〜142an及び142b1〜142bnは、により制御されるスイッチであり、モニタ手段106のモニタ領域設定時にコンパレータ141a1〜141an及び141b1〜141bnの出力と接続する。
【0030】
また、参照符号143は、モニタ信号を出力するOR回路であり、モニタに設定されているセンサのいずれか一つの積分電圧がVREF以下になるとH(High)レベル信号を出力する。
【0031】
図4は、本発明の第1の実施の形態に係るカメラの測距装置のモニタ領域の設定方法の一例を示す図である。
【0032】
すなわち、この場合、モニタ設定データのモニタ領域に設定する画素に対応するビットに1を立てることにり、モニタ領域の設定が行われる。
【0033】
図4の(a)において、参照符号Aは全画素モニタ設定時のモニタ領域の先頭画素であり、参照符号151は先頭画素Aを先頭に全画素をモニタに設定した場合のモニタ領域である。
【0034】
また、図4の(b)において、参照符号Bは中央部の8画素分をモニタ領域に設定するときのモニタ領域の先頭画素であり、参照符号152は画素Bを先頭に中央部の8画素分をモニタに設定した場合のモニタ領域である。
【0035】
図5は、本発明の第1の実施の形態に係るカメラの測距装置の測距及び測光シーケンスの手順を説明するために示すフローチャートである。
【0036】
まず、ステップS101では、モニタ手段106により測距用のモニタ領域の設定が行われる。
【0037】
次に、ステップS102では、ステップS101で設定されたモニタ領域内のピークデータに基づいて積分制御が行われる。
【0038】
次に、ステップS103では、ステップS102の積分によるセンサデータを読み出し、CPU105内のRAMに格納する。
【0039】
次に、ステップS104では、CPU105内のRAMに測距用の演算エリアの設定が行われる。
【0040】
次に、ステップS105では、ステップS104で設定された演算エリアに基づいて、測距データの演算が行われる。
【0041】
次に、ステップS106では、モニタ手段106により測光用のモニタ領域の設定が行われる。
【0042】
次に、ステップS107では、ステップS106で設定されたモニタ領域内のピークデータに基づいて、積分制御が行われる。
【0043】
次に、ステップS108では、ステップS107の積分によるセンサデータを読み出し、CPU105内のRAMに格納する。
【0044】
次に、ステップS109では、CPU105内のRAMに測光用の演算エリアが設定される。
【0045】
次に、ステップS110では、ステップS109で設定された演算エリアに基づいて、測光データの演算が行われる。
【0046】
(第1の実施の形態の要旨)
すなわち、以上のような本発明の第1の実施の形態に係るカメラの測距装置は、図1に示すような構成の測距装置において、測距用のセンサを用いて測距を行う場合と測光を行う場合とで、積分制御に利用する積分速度の最も速い画素のデータ(ピークデータ)を検出する範囲(モニタ領域)を切り換えるようにするものである。
【0047】
例えば、測距を行う場合には、図2の(a)に示すように撮影画面111の周辺部をモニタしないように、図2の(c)に示す測距用のセンサの114の範囲をモニタ領域として設定する。
【0048】
また、測光を行う場合には、図2の(b)に示すように撮影画面111の周辺部も含むめてモニタするように、図2の(c)に示す測距用のセンサの115の範囲をモニタ領域として設定する。
【0049】
つまり、測距時には、撮影画面111の周辺部に存在する雑被写体の影響を受けないように、測距用のセンサに対して若干狭めの範囲にモニタ領域を設定し、測光時には、撮影画面111のできるだけ広い範囲を測光するために、測距用のセンサ全体をモニタ領域に設定する。
【0050】
図2は、一対の測距用のセンサ102a、102bの一方の測距用のセンサに対するモニタ領域の設定を示したもので、他方の測距用のセンサに関しては設定してもよいし、しなくてもよい。
【0051】
また、測距データ及び測光データの算出するために用いる測距用のセンサの演算範囲もモニタ領域と同様に、測距時はやや狭めの範囲に設定し、測光時は広い範囲に設定する。
【0052】
この場合、演算範囲とモニタ領域は完全に一致させる必要はなく、必要に応じて範囲をずらしたり、広さをかえたりしてもよい。
【0053】
図3は、モニタ手段106の一例を示すものであり、このモニタ手段106は、CPU105より出力されるモニタ設定信号により、モニタ領域に設定する画素が選択され、選択された画素の中のピークデータが基準電圧VREFを超えるとH(High)レベル信号を出力し、積分制御手段103がこの信号を検出して積分動作を終了させる。
【0054】
図4は、モニタ領域の設定方法の一例を示すものであり、CPU105は各ビットがラインセンサの各画素に対応したデータを出力することにより、モニタ領域に設定する画素に対応するビットに1を立てる。
【0055】
例えば、図4の(a)に示すように、16画素から成るラインセンサの全ての画素範囲151をモニタ領域に設定する場合には、CPU105はモニタ設定データとしてFFFFHを出力する。
【0056】
また、図4の(b)に示すように、画素Bを先頭とする8画素範囲152をモニタ領域に設定する場合には0FF0Hを出力す。
【0057】
これらのデータに基づいて、モニタ手段106はモニタ領域を設定する。
【0058】
このような本発明の第1の実施の形態に係るカメラの測距装置によれば、測距を行う場合と測光を行う場合とで、それぞれ最適なデータを得ることができるので、測距用のセンサを用いて測距及び測光を行うときの測距及び測光性能を向上させることができる。
【0059】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係るカメラの測距装置の構成は、図1に示した第1の実施の形態に係るカメラの測距装置の構成と同様である。
【0060】
図6は、本発明の第2の実施の形態に係るカメラの測距装置のモニタ領域の設定例を示す図である。
【0061】
すなわち、図6の(a)は、ワイド時の撮影画面内での測距時のモニタ領域の設定例を示しており、参照符号211は撮影画面であり、参照符号212は撮影画面211に対するラインセンサ視野であり、参照符号213はラインセンサ視野212内のモニタ領域である。
【0062】
また、図6の(b)は、ワイド時の撮影画面内での測光時のモニタ領域の設定例を示しており、図6の(c)は、テレ時の撮影画面内での測距時のモニタ領域の設定例を示しており、図6の(d)は、テレ時の撮影画面内での測光時のモニタ領域の設定例を示している。
【0063】
また、図6の(e)は、ワイド時のラインセンサ上のモニタ領域の設定例を示しており、参照符号214はワイド、測距時のラインセンサ上のモニタ領域であり、参照符号215はワイド、測光時のラインセンサ上のモニタ領域である。
【0064】
また、図6の(f)は、テレ時のラインセンサ上のモニタ領域の設定例を示しており、参照符号216はテレ、測距時のラインセンサ上のモニタ領域であり、参照符号217はテレ、測光時のラインセンサ上のモニタ領域である。
【0065】
図7は、本発明の第2の実施の形態に係るカメラの測距装置の測距及び測光シーケンスの手順を説明するために示すフローチャートである。
【0066】
まず、ステップS201では、焦点距離検出手段107により撮影レンズの焦点距離fが検出される。
【0067】
次に、ステップS202では、ステップS201で検出された焦点距離fが所定値fよりも小さいかどうかが判定され、検出された焦点距離fが、所定値fよりも小さければ、ステップS203に進み、大きければ、ステップS204に進む。
【0068】
次に、ステップS203では、モニタ手段106により、ワイド、測距用のモニタを設定する。
【0069】
次に、ステップS204では、モニタ手段106によりテレ、測距用のモニタ領域を設定する。
【0070】
次に、ステップS205では、CPU105内のRAMにワイド、測距用の演算エリアを設定する。
【0071】
次に、ステップS206では、CPU105内のRAMにテレ、測距用の演算エリアを設定する。
【0072】
次に、ステップS207では、ステップS203、S204のいずれかで設定されたモニタ領域内のピークデータに基づいて積分制御が行われる。
【0073】
次に、ステップS208では、ステップS207の積分によるセンサデータを読み出し、CPU105内のRAMに格納する。
【0074】
次に、ステップS209では、ステップS205、S206のいずれかで設定された演算エリアに基づいて、測距データの演算が行われる。
【0075】
次に、ステップS210では、ステップS201で検出された焦点距離fが所定値fよりも小さいかどうかが判定され、検出された焦点距離fが、所定値fよりも小さければ、ステップS211に進み、大きければ、ステップS212に進む。
【0076】
次に、ステップS211では、モニタ手段106によりワイド、測光用のモニタ領域を設定する。
【0077】
次に、ステップS212では、モニタ手段106によりテレ、測光用のモニタ領域を設定する。
【0078】
次に、ステップS213では、CPU105内のRAMにワイド、測光用の演算エリアを設定する。
【0079】
次に、ステップS214では、CPU105内のRAMにテレ、測光用の演算エリアを設定する。
【0080】
次に、ステップS215では、ステップS211、S212のいずれかで設定されたモニタ領域内のピークデータに基づいて積分制御が行われる。
【0081】
次に、ステップS216では、ステップS215の積分によるセンサデータを読み出し、CPU105内のRAMに格納する。
【0082】
次に、ステップS217では、ステップS213、S214のいずれかで設定された演算エリアに基づいて測光データの演算が行われる。
【0083】
(第2の実施の形態の要旨)
この第2の実施の形態は、図1に示すような構成のカメラの測距装置において、焦点距離検出手段107により検出されるカメラの撮影レンズの焦点距離に応じて、積分制御に利用する積分速度の最も速い画素のデータ(ピークデータ)を検出する範囲(モニタ領域)も切り換えるようにするものである。
【0084】
例えば、撮影レンズの焦点距離がワイドの場合、測距を行うときには、図6の(a)に示すような撮影画面211の周辺部をモニタしない範囲にモニタ領域213を設定するために、モニタ手段106により、図6の(e)に示す測距用のセンサの214の範囲をモニタ領域として設定する。
【0085】
また、この場合、測光を行うときには、図6の(b)に示すような撮影画面211の周辺部も含むめてモニタする範囲にモニタ領域213を設定するために、モニタ手段106により、図6の(e)に示す測距用のセンサの215の範囲をモニタ領域として設定する。
【0086】
また、撮影レンズの焦点距離がテレの場合、測距を行うときには、図6の(c)に示すような撮影画面211の周辺部をモニタしない範囲にモニタ領域213を設定するために、モニタ手段106により、図6の(f)に示す測距用のセンサの216の範囲をモニタ領域として設定する。
【0087】
また、この場合、測光を行うときには図6の(d)に示すような撮影画面211の周辺部も含むめてモニタする範囲にモニタ領域213を設定するために、モニタ手段106により、図6の(f)に示す測距用のセンサの217の範囲をモニタ領域として設定する。
【0088】
つまり、撮影レンズの焦点距離がテレの場合には、撮影画面211外の被写体の影響を受けないように、ワイド時に対して、測距及び測光を行ういずれの場合にも、相対的に測距用のセンサの狭い範囲にモニタ領域が設定される。
【0089】
上記の例では、テレとワイドの二段階の切換であるが、撮影レンズの焦点距離に応じて連続的な切換を行うようにしてもよい。
【0090】
このような本発明の第2の実施の形態に係るカメラの測距装置によれば、撮影レンズの焦点距離が変化しても、測距を行う場合と測光を行う場合とで、それぞれ、最適なデータを得ることができるので、ズームレンズ付カメラに搭載した場合でも、測距及び測光性能を向上させることができる。
【0091】
(第3の実施の形態)
(第3の実施の形態の要旨)
本発明の第3の実施の形態に係るカメラの測距装置の構成は、図1に示した第1の実施の形態に係るカメラの測距装置の構成と同様である。
【0092】
図8は、本発明の第3の実施の形態に係るカメラの測距装置のモニタ領域の設定例を示す図である。
【0093】
すなわち、図8の(a)は通常モード時の撮影画面内での測距時のモニタ領域の設定例を示しており、参照符号311は撮影画面であり、参照符号312は撮影画面311に対するラインセンサ視野であり、参照符号313はラインセンサ視野312内のモニタ領域である。
【0094】
また、図8の(b)は通常モード時の撮影画面内での測光時のモニタ領域の設定例を示しており、図8の(c)はスポットモード時の撮影画面内での測距及び測光時のモニタの設定例を示している。
【0095】
また、図8の(d)は通常モード時のラインセンサ上のモニタ領域の設定例を示しており、参照符号314は通常モード、測距時のラインセンサ上のモニタ領域であり、参照符号315は通常モード、測光時のラインセンサ上のモニタ領域である。
【0096】
また、図8の(e)はスポットモード時のラインセンサ上のモニタ領域の設定例を示しており、参照符号316はスポットモード、測距及び測光時のラインセンサ上のモニタ領域である。
【0097】
図9は、本発明の第3の実施の形態に係るカメラの測距装置の測距及び測光シーケンスの手順を説明するために示すフローチャートである。
【0098】
まず、ステップS301では、カメラの撮影モードが検出される。
【0099】
次に、ステップS301では、ステップS301で検出された撮影モードがスポットモードであるかどうかが判定され、検出された撮影モードが、スポットモードであれば、ステップS303に進み、通常モードであれば、ステップS304に進む。
【0100】
次に、ステップS303では、モニタ手段106によりスポットモード、測距及び測光用のモニタ領域が設定される。
【0101】
次に、ステップS304では、モニタ手段106により通常モード、測距用のモニタが設定される。
【0102】
次に、ステップS305では、CPU105内のRAMにスポットモード、測距及び測光用の演算エリアを設定する。
【0103】
次に、ステップS306では、CPU105内のRAMに通常モード、測距用の演算エリアを設定する。
【0104】
次に、ステップS307では、ステップS303、S304のいずれかで設定されたモニタ領域内のピークデータに基づいて、積分制御が行われる。
【0105】
次に、ステップS308では、ステップS307の積分によるセンサデータを読み出し、CPU105内のRAMに格納する。
【0106】
次に、ステップS309では、ステップS305、S306のいずれかで設定された演算エリアに基づいて測距データの演算が行われる。
【0107】
次に、ステップS310では、ステップS301で検出された撮影モードがスポットモードであるかどうかが判定され、検出された撮影モードが、スポットモードであれば、ステップS313に進み、通常モードであれば、ステップ311に進む。
【0108】
次に、ステップS311では、モニタ手段106により通常モード、測光用のモニタ領域を設定する。
【0109】
次に、ステップS312では、CPU105内のRAMに通常モード、測光用の演算エリアを設定する。
【0110】
次に、ステップS313では、ステップS303、S311のいずれかで設定されたモニタ領域内のピークデータに基づいて積分制御が行われる。
【0111】
次に、ステップS314では、ステップS313の積分によるセンサデータを読み出し、CPU105内のRAMに格納する。
【0112】
次に、ステップS315では、ステップS305、S312のいずれかで設定された演算エリアに基づいて測光データの演算が行われる。
【0113】
(第3の実施の形態の要旨)
本発明の第3の実施の形態に係るカメラの測距装置は、図1に示すような構成の測距装置において、カメラの撮影モードに応じて、積分制御に利用する積分速度の最も速い画素のデータ(ピークデータ)を検出する範囲(モニタ領域)も切り換えるようにするものである。
【0114】
例えば、撮影モードが通常モードの場合には、測距を行うときには、図8の(a)に示すように撮影画面311の周辺部をモニタしないように、図8の(d)に示す測距用のセンサの314の範囲をモニタ領域として設定する。
【0115】
また、この場合、測光を行うときには、図8の(b)に示すように撮影画面311の周辺部も含むめてモニタするように、図8の(d)に示す測距用のセンサの315の範囲をモニタ領域として設定する。
【0116】
また、撮影モードがスポットモードのときには、測距及び測光を行ういずれの場合にも、図8の(c)に示すように撮影画面311の中央部をモニタするように、図8の(e)に示す測距用のセンサの316の範囲をモニタ領域として設定する。
【0117】
つまり、撮影モードが通常モードの場合には、測距時には撮影画面311の周辺部に存在する雑被写体の影響を受けないように、測距用のセンサに対して若干狭めの範囲にモニタエリアを設定し、測光時には撮影画面311のできるだけ広い範囲を測光するために、測距用のセンサ全体をモニタ領域に設定する。
【0118】
しかるに、スポットモードの場合には、撮影画面311の中央部のデータを最適に測定するために測距及び測光を行ういずれの場合にも、測距用のセンサの中央部にモニタ領域を設定する。
【0119】
つまり、通常モード時は測距用のセンサの広い範囲にモニタ領域が設定され、スポットモード時は測距用のセンサの中央部の狭い範囲にモニタ領域が設定される。
【0120】
このような本発明の第3の実施の形態に係るカメラの測距装置によれば、カメラの撮影モードに応じて適切なデータが取得することができるので、設定された撮影モードに対して最適かつ高精度な測距及び測光を行うことができる。
【0121】
(第4の実施の形態)
図10は、本発明の第4の実施の形態に係るカメラの測距装置の構成を示すブロック図である。
【0122】
すなわち、図10において、参照符号401a、401bは、一対の被写体像を後述する一対のエリアセンサ402a、402b上に結像させるための一対の受光レンズである。
【0123】
また、参照符号402a、402bは、前記一対の受光レンズ401a、401bにより結像される前記一対の被写体像をその光強度に応じてアナログ電気信号に変換し、被写体像データとして出力する一対のエリアセンサである。
【0124】
また、参照符号403は、前記一対のエリアセンサ402a、402bの積分動作の制御を行う積分制御回路である。
【0125】
また、参照符号404は、前記一対のエリアセンサ402a、402bから出力されるアナログ電気信号による前記一対の被写体像データをA/D変換し、デジタル電気信号による被写体像データとして読み出す読出手段である。
【0126】
また、参照符号405は、各種制御信号の出力、被写体距離演算等の各種演算を行うCPUである。
【0127】
また、参照符号406は、前記一対のエリアセンサ402a、402b中にモニタ領域の設定を行い、前記一対のエリアセンサ402a、402bの積分動作中の被写体輝度情報をモニタするモニタ手段である。
【0128】
また、参照符号407は、撮影レンズの焦点距離状態を検出する焦点距離検出手段である。
【0129】
図11は、本発明の第4の実施の形態に係るカメラの測距装置のモニタ領域の設定例を示す図である。
【0130】
すなわち、図11の(a)は、測距時のモニタ領域の設定例を示しており、図11の(b)は、測光時のモニタ領域の設定例を示しており、図11の(c)は、スポットモード、測距及び測光時のモニタ領域の設定例を示している。
【0131】
(第4の実施の形態の要旨)
本発明の第4の実施の形態に係るカメラの測距装置の構成は、図10に示すようなものであり、第1乃至3の実施の形態では受光素子としてラインセンサを用いていたのに対して、エリアセンサを用いるようにしたものである。
【0132】
本発明の第4の実施の形態に係るカメラの測距装置におけるモニタ領域の設定は、測距時には図11の(a)の斜線部に示すように、エリアセンサの周辺部を除いた範囲にモニタ領域を設定し、測光時には図11の(b)の斜線部に示すように、エリアセンサ全体にモニタ領域を設定する。
【0133】
また、カメラの撮影モードがスポットモード等の場合には、図11の(c)の斜線部に示すように、エリアセンサの中央部にモニタ領域を設定する。
【0134】
また、本発明の第4の実施の形態に係るカメラの測距装置においても、第2の実施の形態と同様に、通常モード時のモニタ領域を撮影レンズの焦点距離の応じて切り換えるようにしてもよい。
【0135】
このような本発明の第4の実施の形態に係るカメラの測距装置によれば、受光素子にエリアセンサを用いた場合にも、ラインセンサを使用する第1乃至3の実施の形態と同様に最適かつ高精度な測距及び測光を行うことができる。
【0136】
以上、説明したように、本発明のカメラの測距装置によれば、測距を行う場合と測光を行う場合とで、それぞれ、最適なデータを得ることができるので、測距及び測光を測距用のセンサを用いて行う際に、より高精度な測距及び測光を行うことができる。
【0137】
【発明の効果】
従って、以上説明したように、本発明によれば、測距及び測光を測距用のセンサを用いて行う際に、カメラの撮影モードに応じて、より高精度な測距及び測光を行うことができるカメラの測距装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係るカメラの測距装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態に係るカメラの測距装置のモニタ領域の設定例を示す図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施の形態に係るカメラの測距装置のモニタ手段106の一例を示す図である。
【図4】図4は、本発明の第1の実施の形態に係るカメラの測距装置のモニタ領域の設定方法の一例を示す図である。
【図5】図5は、本発明の第1の実施の形態に係るカメラの測距装置の測距及び測光シーケンスの手順を説明するために示すフローチャートである。
【図6】図6は、本発明の第2の実施の形態に係るカメラの測距装置のモニタ領域の設定例を示す図である。
【図7】図7は、本発明の第2の実施の形態に係るカメラの測距装置の測距及び測光シーケンスの手順を説明するために示すフローチャートである。
【図8】図8は、本発明の第3の実施の形態に係るカメラの測距装置のモニタ領域の設定例を示す図である。
【図9】図9は、本発明の第3の実施の形態に係るカメラの測距装置の測距及び測光シーケンスの手順を説明するために示すフローチャートである。
【図10】図10は、本発明の第4の実施の形態に係るカメラの測距装置の構成を示すブロック図である。
【図11】図11は、本発明の第4の実施の形態に係るカメラの測距装置のモニタ領域の設定例を示す図である。
【符号の説明】
101a、101b…一対の受光レンズ、
102a、102b…一対のラインセンサ、
103…積分制御回路、
104…読出手段、
105…CPU、
106…モニタ手段、
107…焦点距離検出手段、
111…撮影画面、
112…ラインセンサ視野、
113…ラインセンサ視野112内のモニタ領域、
114…測距時のラインセンサ(102a、102b)上のモニタ領域、
115…測光時のラインセンサ(102a、102b)上のモニタ領域、
141a1〜141an及び141b1〜141bn…複数のコンパレータ、
142a1〜142an及び142b1〜142bn…スイッチ、
143…OR回路、
A…全画素モニタ設定時のモニタ領域の先頭画素、
151…全画素をモニタに設定した場合のモニタ領域、
B…中央部の8画素分をモニタ領域に設定するときのモニタ領域の先頭画素、
152…中央部の8画素分をモニタに設定した場合のモニタ領域、
401a、401b…一対の受光レンズ、
402a、402b…一対のエリアセンサ、
403…積分制御回路、
404…読出手段、
405…CPU、
406…モニタ手段、
407…焦点距離検出手段。

Claims (1)

  1. 受光レンズを介して結像される一対の被写体像を光強度に応じて電気信号に変換し、被写体像データとして出力する一対のセンサと、
    前記一対のセンサ中にモニタ領域を設定し、積分中に、設定されたモニタ領域中の所定画素の積分状態に応じた信号を出力するモニタ手段と、
    前記モニタ手段からの出力に基づいて、前記一対のセンサの動作制御を行う制御手段と、
    前記一対のセンサから出力される被写体像データを読み出す読出手段と、
    前記読出手段により読み出された被写体像データに基づいて、被写体距離に応じたデータを演算する測距演算手段と、
    被写体輝度に応じたデータを演算する測光演算手段とから成るカメラの測距装置であって、
    カメラの撮影モードに応じて、前記測距演算手段のための測距を行う場合と前記測光演算手段のための測光を行う場合とで、前記モニタ手段によって前記一対のセンサ中に設定するモニタ領域の範囲を切換えることが可能であり、通常モード時には前記モニタ手段は、前記測距演算手段のための測距を行う場合に設定されるモニタ領域の範囲よりも前記測光演算手段のための測光を行う場合に設定されるモニタ領域の範囲の方が広くなるように設定し、撮影画面の中央部について測距、測光を行うスポットモード時には前記モニタ手段は、前記測距演算手段のための測距を行う場合と前記測光演算手段のための測光を行う場合とで、モニタ領域の範囲を一致するように設定するとともに、前記スポットモード時に設定されるモニタ領域の範囲は、前記通常モード時の前記測距演算手段のための測距を行う場合に設定されるモニタ領域の範囲よりも狭いことを特徴とするカメラの測距装置。
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