JP2004325592A - 測距装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】イメージセンサから読み出したデータを格納するために使用するメモリのメモリ容量を抑えつつ、撮影レンズの焦点距離状態にかかわりなく高速且つ高精度な測距が行なえるようにすること。
【解決手段】受光レンズ101a,101bにより結像させられた一対の被写体像を光強度に応じて電気信号に変換する複数の画素で構成される一対のラインセンサ102a,102bから出力される被写体像データを読み出し手段104によって読み出して記憶手段106に記憶する際に、CPU105は、焦点距離検出手段107で検出した撮影レンズの焦点距離に応じて、上記ラインセンサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合と、隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いて記憶する場合との切り換えを行なう。
【選択図】 図1
【解決手段】受光レンズ101a,101bにより結像させられた一対の被写体像を光強度に応じて電気信号に変換する複数の画素で構成される一対のラインセンサ102a,102bから出力される被写体像データを読み出し手段104によって読み出して記憶手段106に記憶する際に、CPU105は、焦点距離検出手段107で検出した撮影レンズの焦点距離に応じて、上記ラインセンサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合と、隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いて記憶する場合との切り換えを行なう。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影レンズの焦点距離が可変のカメラ等の光学機器に搭載される、一対のイメージセンサにより取得した被写体像の位相差に基づいて被写体距離を求める測距装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラの自動ピント合せ(AF: Auto Focus)機能を実現するために、被写体までの距離を測定する測距装置が用いられており、正確且つ高速に被写体距離を測定するために各種提案がなされている。
【0003】
例えば、位相差方式の測距装置において、位相差検出を行なう際の演算時間を短縮させる為に、受光素子であるイメージセンサ上に結像された被写体像データを取得する際に、隣接画素のデータを加算したり、所定画素間隔でデータを間引いたりして、位相差検出演算に使用するデータ数を減らす方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平3−146915号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に開示されているように単純に被写体像データに対して加算や間引きを行なう測距装置では、位相差検出演算時間は短縮されるが、これを撮影レンズの焦点距離が可変なカメラに用いた場合には、長焦点側で測距精度が不足するという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、イメージセンサから読み出したデータを格納するために使用するメモリのメモリ容量を抑えつつ、撮影レンズの焦点距離状態にかかわりなく高速且つ高精度な測距を行なうことのできる測距装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明による測距装置は、
一対の被写体像を一対のセンサ上に結像させる受光レンズと、
上記受光レンズにより結像させられた一対の被写体像を光強度に応じて電気信号に変換する複数の画素で構成される一対のセンサと、
上記一対のセンサから出力される被写体像データを読み出す読み出し手段と、上記読み出し手段により読み出された被写体像データを記憶する記憶手段と、
を具備する測距装置において、
上記読み出し手段により被写体像データを読み出して上記記憶手段に記憶する際に、撮影レンズの焦点距離に応じて、上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合と、隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いて記憶する場合との切り換えを行なうことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0009】
[第1の実施の形態]
図1の(A)は、本発明の第1の実施の形態に係る測距装置の構成を示す図である。
【0010】
同図において、参照番号101a,101bは、被写体像をラインセンサ102a,102b上に結像させる為の受光レンズである。これら受光レンズ101a,101bの後方に配置されたラインセンサ102a,102bは、上記受光レンズ101a,101bにより結像された被写体像をその光強度に応じて光電変換し、電気信号に変換するものであり、その感度は、積分制御手段103による該ラインセンサ102a,102bの積分動作(積分時間)の制御によって調整可能になっている。
【0011】
これらラインセンサ102a,102bより出力される被写体像を光電変換したアナログ電気信号(被写体像データ)は、読み出し手段104によってA/D変換されて、CPU105に供給される。なお、この読み出し手段104は、詳細は後述するように、CPU105の制御によって上記ラインセンサ102a,102bの読み出し範囲が設定され、その範囲のみA/D変換して出力するようになっている。
【0012】
CPU105は、各種制御信号の出力、被写体距離演算等の各種演算を行なうものであり、また、上記読み出し手段104により読み出された被写体像データをセンサデータとして記憶する記憶手段(メモリ)106を内蔵している。なお、本実施の形態においては、詳細は後述するように、読み出された被写体像データをそのままセンサデータとして記憶する場合と、被写体像データについて隣接画素データの加算、間引きを該CPU105内で行なった結果をセンサデータとして記憶する場合とがある。その切り換えは、該CPU105に接続された、不図示の撮影レンズの焦点距離を検出する焦点距離検出手段107の検出結果に応じて行なわれるようになっている。
【0013】
なお、上記CPU105は、該測距装置のために専用のものを用意する必要はなく、該測距装置が適用されるカメラが備える、カメラ全体を制御するためのCPUを利用できることは勿論である。
【0014】
次に、このような構成の測距装置の動作を、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0015】
即ち、CPU105は、まず、焦点距離検出手段107に、撮影レンズの焦点距離を検出させ、その検出結果を得る(ステップS101)。
【0016】
また、CPU105は、積分制御手段103及び読み出し手段104を制御して、周知のプリ積分等の動作を実施することにより被写体輝度を得、それに応じて積分制御手段103を動作させて、一対のラインセンサ102a,102bの感度を設定する(ステップS102)。これにより、ラインセンサ102a,102bは、この設定されたセンサ感度で積分を行なう(ステップS103)。
【0017】
そして、CPU105は、上記ステップS101で検出した焦点距離と予め決められたテレ/ワイド判定値ftwとを比較する(ステップS104)。ここで、検出した焦点距離がこの判定値ftw以上の場合には次のステップS105へ進み、小さい場合には後述するステップS111に進む。
【0018】
即ち、検出した焦点距離がテレ/ワイド判定値ftw以上の場合には、CPU105は、上記読み出し手段104の読み出し範囲として、テレ(TELE)用の読み出しセンサ範囲を設定する(ステップS105)。このテレ用読み出し範囲とは、図1の(B)に示すように、ラインセンサ102a,102bの中央部範囲である。そして、この設定された範囲の一対のラインセンサ102a,102bから出力される被写体像データを、上記読み出し手段104でA/D変換し、変換後の値をそのままセンサデータとしてCPU105内の記憶手段106に格納する(ステップS106)。このように、焦点距離検出手段107で検出した焦点距離が所定値(ftw)よりも大きい場合(テレ領域)は、図1の(B)に示すように、ラインセンサ102a,102bの一部の領域の画素のデータをセンサデータとしてそのまま記憶手段106に格納する。そして、CPU105は、この記憶手段106に格納したセンサデータに対して、テレ用の相関演算を行なう演算範囲を設定する(ステップS107)。
【0019】
こうして演算範囲が設定されたならば、CPU105は、その設定された演算範囲で公知の相関演算を行ない、一対のラインセンサ102a,102bから出力されたセンサデータの位相差を検出する(ステップS108)。また更に、CPU105は、公知の補間演算を行ない、一対のラインセンサ102a,102bから出力されたセンサデータの小数点以下の位相差、即ち、ラインセンサ102a,102bの画素ピッチ以下の精度の位相差を検出する(ステップS109)。そして、これらステップS108,S109で求めた位相差から被写体距離(1/Lデータ)を算出する(ステップS110)。
【0020】
これに対して、上記ステップS104において、焦点距離検出手段107で検出した焦点距離がテレ/ワイド判定値ftwよりも小さいと判別した場合には、CPU105は、上記読み出し手段104の読み出し範囲として、ワイド(WIDE)用の読み出しセンサ範囲を設定する(ステップS111)。このワイド用読み出し範囲とは、図1の(C)に示すように、上記ステップS105で設定されるテレ用読み出し範囲(図1の(B)参照)よりも広い範囲、または、ラインセンサ102a,102bの全有効画素範囲である。そして、上記設定された範囲の一対のラインセンサ102a,102bから出力される被写体像データを読み出し手段104でA/D変換し、CPU105は、その読み出し手段104から入力されるデータについて隣接画素データを加算して、または、1画素置きに取得することでセンサデータを得て、それを当該CPU105内の記憶手段106に格納する(ステップS112)。また、隣接画素データを加算する場合は、加算後に平均値を求め、それをセンサデータとして記憶手段106に格納するようにしても良い。このように、焦点距離検出手段107で検出した焦点距離が所定値(ftw)よりも小さい場合(ワイド領域)は、図1の(C)に示すように、焦点距離が所定値よりも大きい場合よりも広い領域、あるいは、ラインセンサ102a,102bの全領域の画素のデータにおける、隣接画素のデータを加算したデータ、または、1画素置きの画素データを、センサデータとして記憶手段106に格納する。そして、この記憶手段106に格納したセンサデータに対して、ワイド用の相関演算を行なう演算範囲を設定する(ステップS113)。
【0021】
その後は、前述したステップS108乃至ステップS110の動作を実行することで、被写体距離を算出する。
【0022】
以上のように、本第1の実施の形態に係る測距装置においては、測距動作を行なう際に、撮影レンズの焦点距離を焦点距離検出手段107で検出し、その検出した焦点距離が所定値以上の場合(テレ領域)は、図1の(B)に示すように、ラインセンサ102a,102bの一部の領域の画素のデータをセンサデータとしてそのまま記憶手段106に格納する。また、焦点距離検出手段107で検出した焦点距離が所定値よりも小さい場合(ワイド領域)は、図1の(C)に示すように、上記焦点距離が所定値よりも大きい場合よりも広い領域、あるいは、ラインセンサ102a,102bの全領域の画素のデータにおける、隣接画素のデータを加算したデータ、または、1画素置きの画素データを、センサデータとして記憶手段106に格納する。
【0023】
そして、記憶手段106に格納したセンサデータに対して、長焦点用、短焦点用のそれぞれの読み出し方式に応じた演算領域を設定して、公知の相関演算を行なうことにより、被写体距離を算出する。
【0024】
このようにすることで、ラインセンサ102a,102bの全領域の画素のデータを読み出す場合に較べて、記憶手段106に格納するデータ量が少なくて済むので、記憶手段106であるメモリのメモリ容量を節約することができる。
【0025】
また、広角の測距を行なうために多くのセンサデータを相関演算に使用しなければならない短焦点時の、演算に使用するデータ数を削減して演算時間を短縮することができる。
【0026】
更に、高精度な測距を行なう必要のある長焦点時においては、センサデータの分解能を細かくして必要とされる測距精度を確保することができる。
【0027】
以上、第1の実施の形態によれば、メモリ容量を節約しつつ、高速で高精度な測距を行なうことができる。
【0028】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0029】
本実施の形態に係る測距装置の構成は、上記第1の実施の形態に係る測距装置のそれと同様であるので、その説明は省略する。
【0030】
次に、本実施の形態に係る測距装置の動作を、図3のフローチャートを参照して説明する。なお、上記第1の実施の形態における図2のフローチャートと同様の動作については、同じ参照番号を付すことでその説明を省略する。
【0031】
即ち、本第2の実施の形態においては、上記ステップS104の判別動作の代わりに、CPU105は、ステップS101で検出した焦点距離と予め決められたテレ/スタンダード判定値ftsとを比較する(ステップS201)。そして、検出した焦点距離が上記判定値fts以上の場合にはステップS105へ進んで、上記第1の実施の形態と同様、ラインセンサ102a,102bの一部の領域の画素のデータをセンサデータとしてそのまま読み出し、記憶手段106に格納する。即ち、焦点距離が長焦点側(テレ領域)の場合は、図4の(A)に示すように、ラインセンサ102a,102bの中央部の領域の画素のデータをセンサデータとしてそのまま読み出し、当該CPU105が備える記憶手段106に格納する。
【0032】
これに対して、上記ステップSS201において、焦点距離検出手段107で検出した焦点距離がテレ/スタンダード判定値ftsよりも小さいと判別した場合には、CPU105は、更に、上記検出した焦点距離と予め決められたスタンダード/ワイド判定値fswとを比較する(ステップS202)。そして、検出した焦点距離が上記判定値fsw以上の場合には、次のステップS203に進む。
【0033】
即ち、検出した焦点距離が上記判定値fsw以上の場合には、CPU105は、上記読み出し手段104の読み出し範囲として、スタンダード(STANDARD)用の読み出しセンサ範囲を設定する。このスタンダード用読み出し範囲とは、図4の(B)に示すように、上記ステップS105で設定されるテレ用読み出し範囲(図4の(A)参照)よりも広い範囲である。そして、上記設定された範囲の一対のラインセンサ102a,102bから出力される被写体像データを読み出し手段104でA/D変換し、CPU105は、その読み出し手段104から入力されるデータについて隣接画素データを加算して、または、1画素置きに取得する(つまり2センサ毎間引き)ことでセンサデータを得て、それを当該CPU105内の記憶手段106に格納する(ステップS204)。また、隣接画素データを加算する場合は、加算後に平均値を求め、それをセンサデータとして記憶手段106に格納するようにしても良い。このように、焦点距離検出手段107で検出した焦点距離がテレ/スタンダード判定値ftsよりは小さいが、スタンダード/ワイド判定値fsw以上であるという場合、即ち、焦点距離が短焦点側でスタンダード領域である場合は、図4の(B)に示すように、長焦点側よりも広い領域の画素のデータにおける、隣接画素のデータを加算したデータ、または、1画素置きの画素データを、センサデータとして記憶手段106に格納する。そして、この記憶手段106に格納したセンサデータに対して、スタンダード用の相関演算を行なう演算範囲を設定する(ステップS205)。
【0034】
そして、上記ステップS202において、焦点距離検出手段107で検出した焦点距離が上記スタンダード/ワイド判定値fswよりも小さいと判別した場合には、CPU105は、上記第1の実施の形態と同様、ワイド用の読み出しセンサ範囲を設定する(ステップS111)。但し、この場合に設定されるセンサ範囲は、上記ステップS203で設定されるよりも広い範囲、または、ラインセンサ102a,102bの全有効画素範囲が設定される。その後、その設定された範囲の一対のラインセンサ102a,102bから出力される被写体像データを読み出し手段104でA/D変換し、CPU105は、その読み出し手段104から入力されるデータについて隣接する3画素のデータを加算して、または、2画素置きに取得する(つまり3センサ毎間引き)ことでセンサデータを得て、それを当該CPU105内の記憶手段106に格納する(ステップS206)。また、隣接する3画素のデータを加算する場合は、加算後に平均値を求め、それをセンサデータとして記憶手段106に格納するようにしても良い。このように、焦点距離検出手段107で検出した焦点距離がスタンダード/ワイド判定値fswよりも小さい場合、即ち、焦点距離が短焦点側でワイド領域である場合は、図4の(C)に示すように、ラインセンサ102a,102bの全領域の画素のデータにおける、隣接する3画素のデータを加算したデータ、または、2画素置きの画素データを、センサデータとして記憶手段106に格納する。そして、この記憶手段106に格納したセンサデータに対して、ワイド用の相関演算を行なう演算範囲を設定する(ステップS113)。
【0035】
このようにして上記ステップS107、ステップS205、又はステップS113で相関演算を行なう演算範囲が設定されたならば、上記第1の実施の形態と同様、ステップS108乃至ステップS110の動作を実行して、被写体距離を算出する。
【0036】
以上のように、本第2の実施の形態による測距装置は、焦点距離検出手段107で検出した焦点距離が短焦点側である場合、被写体像データを読み出す際に、加算読み出しを行なう隣接画素データ数、または、間引き読み出しを行なう間引き画素間隔を、焦点距離に応じて変えるようにしたものである。
【0037】
つまり、焦点距離が長焦点側(テレ領域)の場合は、図4の(A)に示すように、ラインセンサ102a,102bの中央部の領域の画素のデータをセンサデータとしてそのまま記憶手段106に格納する。また、焦点距離が短焦点側でスタンダード領域である場合は、図4の(B)に示すように、長焦点側よりも広い領域の画素のデータにおける、隣接画素のデータを加算したデータ、または、1画素置きの画素データを、センサデータとして記憶手段106に格納する。そして、焦点距離が短焦点側でワイド領域である場合には、図4の(C)に示すように、ラインセンサ102a,102bの全領域の画素のデータにおける、隣接する3画素のデータを加算したデータ、または、2画素置きの画素データを、センサデータとして記憶手段106に格納する。
【0038】
そして、記憶手段106に格納したセンサデータに対して、テレ、スタンダード、ワイドのそれぞれの読み出し方式に応じた演算領域を設定して、公知の相関演算を行なうことにより、被写体距離を算出する。
【0039】
このようにすることで、本第2の実施の形態によれば、上記第1の実施の形態よりも更に、メモリ容量を節約しつつ、高速な測距を行なうことができる。
【0040】
以上実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
【0041】
例えば、上記第1及び第2の実施の形態では、受光素子として一対のラインセンサ102a,102bを用いた構成の測距装置について説明を行なったが、図5に示すようなエリアセンサ302a,302bを用いた構成の測距装置や、複数対のラインセンサを用いた構成の測距装置においても、本発明は、上記の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0042】
また、本発明は、カメラだけでなく、望遠鏡や双眼鏡のように焦点距離可変のレンズを備えた光学機器等、測距装置を利用する各種の機器に適用できることは勿論である。
【0043】
(付記)
前記の具体的実施の形態から、以下のような構成の発明を抽出することができる。
【0044】
(1) 一対の被写体像を一対のセンサ上に結像させる受光レンズと、
上記受光レンズにより結像させられた一対の被写体像を光強度に応じて電気信号に変換する複数の画素で構成される一対のセンサと、
上記一対のセンサから出力される被写体像データを読み出す読み出し手段と、上記読み出し手段により読み出された被写体像データを記憶する記憶手段と、
を具備する測距装置において、
上記読み出し手段により被写体像データを読み出して上記記憶手段に記憶する際に、撮影レンズの焦点距離に応じて、上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合と、隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いて記憶する場合との切り換えを行なうことを特徴とする測距装置。
【0045】
(対応する実施の形態)
この(1)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第1及び第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。それらの実施の形態又は変形例において、受光レンズ101a,101bが上記受光レンズに、ラインセンサ102a,102b又はエリアセンサ302a,302bが上記センサに、読み出し手段104が上記読み出し手段に、記憶手段106が上記記憶手段にそれぞれ対応する。
【0046】
(作用効果)
この(1)に記載の測距装置によれば、撮影レンズの焦点距離に応じて、上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶手段に記憶する場合と、隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いて記憶手段に記憶する場合との切り換えを行なうので、その測距時点における撮影レンズの焦点距離の状態に適したデータを、被写体距離算出に使用するデータとして記憶でき、撮影レンズがどのような焦点距離状態であったとしても測距精度が不足することが無い。
【0047】
(2) 上記記憶手段は、
撮影レンズの焦点距離が長焦点側の場合には、上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶し、
撮影レンズの焦点距離が短焦点側の場合には、画素データの加算、または、間引きを行なったデータを記憶する、
ことを特徴とする(1)に記載の測距装置。
【0048】
(対応する実施の形態)
この(2)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第1及び第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。
【0049】
(作用効果)
この(2)に記載の測距装置によれば、撮影レンズの焦点距離が長焦点側の場合にはセンサを構成する各画素のデータをそのまま記憶するので、高精細な測距を行なうことができ、また、撮影レンズの焦点距離が短焦点側の場合には画素データの加算または間引きを行なったデータを記憶するので、被写体距離算出に使用するデータが少なく、高速に測距を行なうことができる。
【0050】
(3) 上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合と、画素データの加算、または、間引きを行なう場合とで、読み出す画素データ数を切り換えることを特徴とする(1)に記載の測距装置。
【0051】
(対応する実施の形態)
この(3)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第1及び第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。
【0052】
(作用効果)
この(3)に記載の測距装置によれば、撮影レンズの焦点距離状態に応じて読み出す画素データ数も切り換えるので、その測距時点における撮影レンズの焦点距離の状態に更に適したデータを、被写体距離算出に使用するデータとして記憶できる。
【0053】
(4) 上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合と較べて、画素データの加算、または、間引きを行なう場合の方が、読み出す画素データ数が多いことを特徴とする(3)に記載の測距装置。
【0054】
(対応する実施の形態)
この(4)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第1及び第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。
【0055】
(作用効果)
この(4)に記載の測距装置によれば、画素データの加算または間引きを行なう場合の方が読み出す画素データ数を多くすることで、撮影画面内の広い範囲の測距を行なうのに必要なだけのデータを得ることができ、また、センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合は読み出す画素データ数を少なくすることで、記憶手段のメモリ容量を節約でき、どちらの場合であっても同様のメモリ容量しか使用しないようにすることができる。
【0056】
(5) 撮影レンズの焦点距離に応じて、画素データを加算する場合のデータ数、または、画素データを間引く場合の間引きデータ数を切り換えることを特徴とする(1)乃至(4)の何れかに記載の測距装置。
【0057】
(対応する実施の形態)
この(5)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。
【0058】
(作用効果)
この(5)に記載の測距装置によれば、画素データの加算または間引きを撮影レンズの焦点距離に応じて複数段階で行なうので、より高精度な測距を行なうことが可能となる。
【0059】
(6) 撮影レンズの焦点距離が短焦点側であるほど、画素データを加算する場合のデータ数、または、画素データを間引く場合の間引きデータ数が多いことを特徴とする(5)に記載の測距装置。
【0060】
(対応する実施の形態)
この(6)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。
【0061】
(作用効果)
この(6)に記載の測距装置によれば、短焦点側であるほど加算するデータ数または間引きデータ数を多くすることで、記憶手段に記憶するデータ数を少なくでき、よって、その分、読み出す画素データ数を多くすることができるようになる。即ち、撮影レンズが短焦点側となるほど測距したい対称である主要被写体の像がセンサ全域にわたることが考えられ、そのような場合に対応しようとすると、読み出す画素データ数を多くしなければならないが、この(6)に記載の測距装置によれば、そのように読み出す画素データ数を多くしたとしても、メモリ容量を増加させる必要がない。
【0062】
(7) 画素データの加算を行なった場合は、加算データを加算センサ数で割って平均値データに変換した後に上記記憶手段に記憶することを特徴とする(1)に記載の測距装置。
【0063】
(対応する実施の形態)
この(7)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第1及び第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。
【0064】
(作用効果)
この(7)に記載の測距装置によれば、画素データの加算を行なった場合にはそれを平均値データに変換した上で記憶手段に記憶するようにしているので、加算を行なった場合と行わない場合で同じ演算により被写体距離を算出することができる。
【0065】
(8) 上記受光レンズにより結像させられた一対の被写体像を光強度に応じて電気信号に変換する複数の画素で構成される上記一対のセンサは、一対のラインセンサ、または、一対のエリアセンサであることを特徴とする(1)乃至(7)の何れかに記載の測距装置。
【0066】
(対応する実施の形態)
この(8)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第1及び第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。
【0067】
(作用効果)
この(8)に記載の測距装置によれば、ラインセンサ、エリアセンサの何れを用いても実現できる。
【0068】
(9) 焦点距離可変レンズを備える機器に組み込まれ、測距対象までの距離を測定する測距装置において、
一対の測距対象像を一対のセンサ上に結像させる受光レンズと、
上記受光レンズにより結像させられた一対の測距対象像を光強度に応じて電気信号に変換する複数の画素で構成される一対のセンサと、
上記一対のセンサから出力される測距対象像データを読み出す読み出し手段と、
上記読み出し手段により読み出された測距対象像データを記憶する記憶手段と、
上記読み出し手段により測距対象像データを読み出して上記記憶手段に記憶する際に、上記焦点距離可変レンズの焦点距離に応じて、上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合と、隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いて記憶する場合との切り換えを行なう制御手段と、
を具備することを特徴とする測距装置。
【0069】
(対応する実施の形態)
この(9)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第1及び第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。それらの実施の形態又は変形例において、撮影レンズが上記焦点距離可変レンズに、被写体像データが上記測距対象像データに、受光レンズ101a,101bが上記受光レンズに、ラインセンサ102a,102b又はエリアセンサ302a,302bが上記センサに、読み出し手段104が上記読み出し手段に、記憶手段106が上記記憶手段に、CPU105が上記制御手段にそれぞれ対応する。
【0070】
(作用効果)
この(9)に記載の測距装置によれば、焦点距離可変レンズの焦点距離に応じて、上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶手段に記憶する場合と、隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いて記憶手段に記憶する場合との切り換えを行なうので、その測距時点における焦点距離可変レンズの焦点距離の状態に適したデータを、測距対象距離算出に使用するデータとして記憶でき、焦点距離可変レンズがどのような焦点距離状態であったとしても測距精度が不足することが無い。
【0071】
(10) 焦点距離可変の焦点距離可変レンズを備える機器に組み込まれ、測距対象までの距離を測定する測距装置において、
一対の測距対象像を一対のセンサ上に結像させる受光レンズと、
上記受光レンズにより結像させられた一対の測距対象像を光強度に応じて電気信号に変換する複数の画素で構成される一対のセンサと、
上記一対のセンサから出力される測距対象像データを読み出す読み出し手段と、
上記読み出し手段により読み出された測距対象像データに対応し、測距対象までの距離算出演算に使用するためのセンサデータを記憶する記憶手段と、
その時点での上記焦点距離可変レンズの焦点距離が第1の範囲にある場合、上記読み出し手段により読み出された測距対象像データにおける上記センサを構成する各画素のデータをそのまま上記センサデータとして上記記憶手段に記憶させ、且つ、上記焦点距離可変レンズの焦点距離が第2の範囲にある場合、上記読み出し手段により読み出された測距対象像データにおける、隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いたデータを上記センサデータとして上記記憶手段に記憶させる制御手段と、
を具備することを特徴とする測距装置。
【0072】
(対応する実施の形態)
この(10)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第1及び第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。それらの実施の形態又は変形例において、撮影レンズが上記焦点距離可変レンズに、被写体像データが上記測距対象像データに、受光レンズ101a,101bが上記受光レンズに、ラインセンサ102a,102b又はエリアセンサ302a,302bが上記センサに、読み出し手段104が上記読み出し手段に、記憶手段106が上記記憶手段に、CPU105が上記制御手段にそれぞれ対応する。また、上記第1の実施の形態においては、テレ/ワイド判定値ftw以上の焦点距離が上記第1の範囲に対応し、それよりも小さい焦点距離が上記第2の範囲に対応する。上記第2の実施の形態においては、テレ/スタンダード判定値fts以上の焦点距離が上記第1の範囲に対応し、それよりも小さい焦点距離が上記第2の範囲に対応する。
【0073】
(作用効果)
この(10)に記載の測距装置によれば、焦点距離可変レンズの焦点距離に応じて、上記センサを構成する各画素のデータをそのままセンサデータとして記憶手段に記憶する場合と、隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いたデータをセンサデータとして記憶手段に記憶する場合との切り換えを行なうので、その測距時点における焦点距離可変レンズの焦点距離の状態に適したデータを、測距対象距離算出に使用するデータとして記憶でき、焦点距離可変レンズがどのような焦点距離状態であったとしても測距精度が不足することが無い。
【0074】
(11) 上記制御手段は、上記焦点距離可変レンズの焦点距離が上記第2の範囲にある場合、その焦点距離に応じて、画素データを加算する場合のデータ数、または、画素データを間引く場合の間引きデータ数を切り換えることを特徴とする(10)に記載の測距装置。
【0075】
(対応する実施の形態)
この(11)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。
【0076】
(作用効果)
この(11)に記載の測距装置によれば、画素データの加算または間引きを焦点距離可変レンズの焦点距離に応じて複数段階で行なうので、より高精度な測距を行なうことが可能となる。
【0077】
(12) 焦点距離可変の焦点距離可変レンズを備える機器に組み込まれ、測距対象までの距離を測定する測距装置において、
一対の測距対象像を一対のセンサ上に結像させる受光レンズと、
上記受光レンズにより結像させられた一対の測距対象像を光強度に応じて電気信号に変換する複数の画素で構成される一対のセンサと、
上記一対のセンサから出力される測距対象像データを読み出す読み出し手段と、
上記読み出し手段により読み出された測距対象像データに対応し、測距対象までの距離算出演算に使用するためのセンサデータを記憶する記憶手段と、
その時点での上記焦点距離可変レンズの焦点距離が第1の範囲にある場合、上記読み出し手段により読み出された測距対象像データにおける上記センサを構成する各画素のデータをそのまま上記センサデータとして上記記憶手段に記憶させ、
上記焦点距離可変レンズの焦点距離が第2の範囲にある場合、上記読み出し手段により読み出された測距対象像データにおける、隣接する2画素のデータを加算したデータ、または、1画素置きのデータを上記センサデータとして上記記憶手段に記憶させ、
上記焦点距離可変レンズの焦点距離が第3の範囲にある場合、上記読み出し手段により読み出された測距対象像データにおける、隣接する3画素のデータを加算したデータ、または、2画素置きのデータを上記センサデータとして上記記憶手段に記憶させる、
制御手段と、
を具備することを特徴とする測距装置。
【0078】
(対応する実施の形態)
この(12)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。それらの実施の形態又は変形例において、撮影レンズが上記焦点距離可変レンズに、被写体像データが上記測距対象像データに、受光レンズ101a,101bが上記受光レンズに、ラインセンサ102a,102b又はエリアセンサ302a,302bが上記センサに、読み出し手段104が上記読み出し手段に、記憶手段106が上記記憶手段に、CPU105が上記制御手段にそれぞれ対応する。また、テレ/スタンダード判定値fts以上の焦点距離が上記第1の範囲に対応し、該テレ/スタンダード判定値ftsよりも小さく且つスタンダード/ワイド判定値fsw以上の焦点距離が上記第2の範囲に対応し、そのスタンダード/ワイド判定値fswよりも小さい焦点距離が上記第3の範囲に対応する。
【0079】
(作用効果)
この(12)に記載の測距装置によれば、焦点距離可変レンズの焦点距離に応じて、上記センサを構成する各画素のデータをそのままセンサデータとして記憶手段に記憶させる場合と、隣接する2画素のデータを加算したデータまたは1画素置きのデータをセンサデータとして記憶手段に記憶させる場合と、隣接する3画素のデータを加算したデータまたは2画素置きのデータをセンサデータとして記憶手段に記憶させる場合との切り換えを行なうので、その測距時点における焦点距離可変レンズの焦点距離の状態に適したデータを、測距対象距離算出に使用するデータとして記憶でき、焦点距離可変レンズがどのような焦点距離状態であったとしても測距精度が不足することが無い。
【0080】
(13) 複数の画素で構成される一対のセンサで、受光レンズにより結像させられた一対の被写体像を光強度に応じて電気信号に変換し、
上記一対のセンサから出力される被写体像データを読み出して記憶し、
この記憶した被写体像データから被写体距離を算出する、
測距方法において、
上記一対のセンサから上記被写体像データを読み出して記憶する際に、撮影レンズの焦点距離に応じて、上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合と、隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いて記憶する場合との切り換えを行なうことを特徴とする測距方法。
【0081】
(対応する実施の形態)
この(13)に記載の測距方法に関する実施の形態は、第1及び第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。それらの実施の形態又は変形例において、受光レンズ101a,101bが上記受光レンズに、ラインセンサ102a,102b又はエリアセンサ302a,302bが上記センサにそれぞれ対応する。また、上記第1の実施の形態においては、ステップS105及びステップS106が上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合に対応し、ステップS111及びステップS112が上記隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いて記憶する場合に対応する。上記第2の実施の形態においては、ステップS105及びステップS106が上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合に対応し、ステップS203及びステップS204とステップS111及びステップS206とが上記隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いて記憶する場合に対応する。
【0082】
(作用効果)
この(13)に記載の測距方法によれば、撮影レンズの焦点距離に応じて、上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶手段に記憶する場合と、隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いて記憶手段に記憶する場合との切り換えを行なうので、その測距時点における撮影レンズの焦点距離の状態に適したデータを、被写体距離算出に使用するデータとして記憶でき、撮影レンズがどのような焦点距離状態であったとしても測距精度が不足することが無い。
【0083】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、イメージセンサから読み出したデータを格納するために使用するメモリのメモリ容量を抑えつつ、撮影レンズの焦点距離状態にかかわりなく高速且つ高精度な測距を行なうことのできる測距装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態に係る測距装置の構成を示す図、(B)は第1の実施の形態において撮影レンズの焦点距離が長焦点側である場合の被写体像データの読み出し方法を説明するための図であり、(C)は第1の実施の形態において撮影レンズの焦点距離が短焦点側である場合の被写体像データの読み出し方法を説明するための図である。
【図2】第1の実施の形態における測距シーケンスの手順を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る測距装置における測距シーケンスの手順を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図4】(A)は第2の実施の形態において撮影レンズの焦点距離がテレ領域である場合の被写体像データの読み出し方法を説明するための図、(B)は第2の実施の形態において撮影レンズの焦点距離がスタンダード領域である場合の被写体像データの読み出し方法を説明するための図であり、(C)は第2の実施の形態において撮影レンズの焦点距離がワイド領域である場合の被写体像データの読み出し方法を説明するための図である。
【図5】本発明の変形例に係る測距装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
101a,101b…受光レンズ、102a,102b…ラインセンサ、103…積分制御手段、104…読み出し手段、105…CPU、106…記憶手段、107…焦点距離検出手段、302a,302b…エリアセンサ、fsw…スタンダード/ワイド判定値、fts…テレ/スタンダード判定値、ftw…テレ/ワイド判定値。
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影レンズの焦点距離が可変のカメラ等の光学機器に搭載される、一対のイメージセンサにより取得した被写体像の位相差に基づいて被写体距離を求める測距装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラの自動ピント合せ(AF: Auto Focus)機能を実現するために、被写体までの距離を測定する測距装置が用いられており、正確且つ高速に被写体距離を測定するために各種提案がなされている。
【0003】
例えば、位相差方式の測距装置において、位相差検出を行なう際の演算時間を短縮させる為に、受光素子であるイメージセンサ上に結像された被写体像データを取得する際に、隣接画素のデータを加算したり、所定画素間隔でデータを間引いたりして、位相差検出演算に使用するデータ数を減らす方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平3−146915号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に開示されているように単純に被写体像データに対して加算や間引きを行なう測距装置では、位相差検出演算時間は短縮されるが、これを撮影レンズの焦点距離が可変なカメラに用いた場合には、長焦点側で測距精度が不足するという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、イメージセンサから読み出したデータを格納するために使用するメモリのメモリ容量を抑えつつ、撮影レンズの焦点距離状態にかかわりなく高速且つ高精度な測距を行なうことのできる測距装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明による測距装置は、
一対の被写体像を一対のセンサ上に結像させる受光レンズと、
上記受光レンズにより結像させられた一対の被写体像を光強度に応じて電気信号に変換する複数の画素で構成される一対のセンサと、
上記一対のセンサから出力される被写体像データを読み出す読み出し手段と、上記読み出し手段により読み出された被写体像データを記憶する記憶手段と、
を具備する測距装置において、
上記読み出し手段により被写体像データを読み出して上記記憶手段に記憶する際に、撮影レンズの焦点距離に応じて、上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合と、隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いて記憶する場合との切り換えを行なうことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0009】
[第1の実施の形態]
図1の(A)は、本発明の第1の実施の形態に係る測距装置の構成を示す図である。
【0010】
同図において、参照番号101a,101bは、被写体像をラインセンサ102a,102b上に結像させる為の受光レンズである。これら受光レンズ101a,101bの後方に配置されたラインセンサ102a,102bは、上記受光レンズ101a,101bにより結像された被写体像をその光強度に応じて光電変換し、電気信号に変換するものであり、その感度は、積分制御手段103による該ラインセンサ102a,102bの積分動作(積分時間)の制御によって調整可能になっている。
【0011】
これらラインセンサ102a,102bより出力される被写体像を光電変換したアナログ電気信号(被写体像データ)は、読み出し手段104によってA/D変換されて、CPU105に供給される。なお、この読み出し手段104は、詳細は後述するように、CPU105の制御によって上記ラインセンサ102a,102bの読み出し範囲が設定され、その範囲のみA/D変換して出力するようになっている。
【0012】
CPU105は、各種制御信号の出力、被写体距離演算等の各種演算を行なうものであり、また、上記読み出し手段104により読み出された被写体像データをセンサデータとして記憶する記憶手段(メモリ)106を内蔵している。なお、本実施の形態においては、詳細は後述するように、読み出された被写体像データをそのままセンサデータとして記憶する場合と、被写体像データについて隣接画素データの加算、間引きを該CPU105内で行なった結果をセンサデータとして記憶する場合とがある。その切り換えは、該CPU105に接続された、不図示の撮影レンズの焦点距離を検出する焦点距離検出手段107の検出結果に応じて行なわれるようになっている。
【0013】
なお、上記CPU105は、該測距装置のために専用のものを用意する必要はなく、該測距装置が適用されるカメラが備える、カメラ全体を制御するためのCPUを利用できることは勿論である。
【0014】
次に、このような構成の測距装置の動作を、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0015】
即ち、CPU105は、まず、焦点距離検出手段107に、撮影レンズの焦点距離を検出させ、その検出結果を得る(ステップS101)。
【0016】
また、CPU105は、積分制御手段103及び読み出し手段104を制御して、周知のプリ積分等の動作を実施することにより被写体輝度を得、それに応じて積分制御手段103を動作させて、一対のラインセンサ102a,102bの感度を設定する(ステップS102)。これにより、ラインセンサ102a,102bは、この設定されたセンサ感度で積分を行なう(ステップS103)。
【0017】
そして、CPU105は、上記ステップS101で検出した焦点距離と予め決められたテレ/ワイド判定値ftwとを比較する(ステップS104)。ここで、検出した焦点距離がこの判定値ftw以上の場合には次のステップS105へ進み、小さい場合には後述するステップS111に進む。
【0018】
即ち、検出した焦点距離がテレ/ワイド判定値ftw以上の場合には、CPU105は、上記読み出し手段104の読み出し範囲として、テレ(TELE)用の読み出しセンサ範囲を設定する(ステップS105)。このテレ用読み出し範囲とは、図1の(B)に示すように、ラインセンサ102a,102bの中央部範囲である。そして、この設定された範囲の一対のラインセンサ102a,102bから出力される被写体像データを、上記読み出し手段104でA/D変換し、変換後の値をそのままセンサデータとしてCPU105内の記憶手段106に格納する(ステップS106)。このように、焦点距離検出手段107で検出した焦点距離が所定値(ftw)よりも大きい場合(テレ領域)は、図1の(B)に示すように、ラインセンサ102a,102bの一部の領域の画素のデータをセンサデータとしてそのまま記憶手段106に格納する。そして、CPU105は、この記憶手段106に格納したセンサデータに対して、テレ用の相関演算を行なう演算範囲を設定する(ステップS107)。
【0019】
こうして演算範囲が設定されたならば、CPU105は、その設定された演算範囲で公知の相関演算を行ない、一対のラインセンサ102a,102bから出力されたセンサデータの位相差を検出する(ステップS108)。また更に、CPU105は、公知の補間演算を行ない、一対のラインセンサ102a,102bから出力されたセンサデータの小数点以下の位相差、即ち、ラインセンサ102a,102bの画素ピッチ以下の精度の位相差を検出する(ステップS109)。そして、これらステップS108,S109で求めた位相差から被写体距離(1/Lデータ)を算出する(ステップS110)。
【0020】
これに対して、上記ステップS104において、焦点距離検出手段107で検出した焦点距離がテレ/ワイド判定値ftwよりも小さいと判別した場合には、CPU105は、上記読み出し手段104の読み出し範囲として、ワイド(WIDE)用の読み出しセンサ範囲を設定する(ステップS111)。このワイド用読み出し範囲とは、図1の(C)に示すように、上記ステップS105で設定されるテレ用読み出し範囲(図1の(B)参照)よりも広い範囲、または、ラインセンサ102a,102bの全有効画素範囲である。そして、上記設定された範囲の一対のラインセンサ102a,102bから出力される被写体像データを読み出し手段104でA/D変換し、CPU105は、その読み出し手段104から入力されるデータについて隣接画素データを加算して、または、1画素置きに取得することでセンサデータを得て、それを当該CPU105内の記憶手段106に格納する(ステップS112)。また、隣接画素データを加算する場合は、加算後に平均値を求め、それをセンサデータとして記憶手段106に格納するようにしても良い。このように、焦点距離検出手段107で検出した焦点距離が所定値(ftw)よりも小さい場合(ワイド領域)は、図1の(C)に示すように、焦点距離が所定値よりも大きい場合よりも広い領域、あるいは、ラインセンサ102a,102bの全領域の画素のデータにおける、隣接画素のデータを加算したデータ、または、1画素置きの画素データを、センサデータとして記憶手段106に格納する。そして、この記憶手段106に格納したセンサデータに対して、ワイド用の相関演算を行なう演算範囲を設定する(ステップS113)。
【0021】
その後は、前述したステップS108乃至ステップS110の動作を実行することで、被写体距離を算出する。
【0022】
以上のように、本第1の実施の形態に係る測距装置においては、測距動作を行なう際に、撮影レンズの焦点距離を焦点距離検出手段107で検出し、その検出した焦点距離が所定値以上の場合(テレ領域)は、図1の(B)に示すように、ラインセンサ102a,102bの一部の領域の画素のデータをセンサデータとしてそのまま記憶手段106に格納する。また、焦点距離検出手段107で検出した焦点距離が所定値よりも小さい場合(ワイド領域)は、図1の(C)に示すように、上記焦点距離が所定値よりも大きい場合よりも広い領域、あるいは、ラインセンサ102a,102bの全領域の画素のデータにおける、隣接画素のデータを加算したデータ、または、1画素置きの画素データを、センサデータとして記憶手段106に格納する。
【0023】
そして、記憶手段106に格納したセンサデータに対して、長焦点用、短焦点用のそれぞれの読み出し方式に応じた演算領域を設定して、公知の相関演算を行なうことにより、被写体距離を算出する。
【0024】
このようにすることで、ラインセンサ102a,102bの全領域の画素のデータを読み出す場合に較べて、記憶手段106に格納するデータ量が少なくて済むので、記憶手段106であるメモリのメモリ容量を節約することができる。
【0025】
また、広角の測距を行なうために多くのセンサデータを相関演算に使用しなければならない短焦点時の、演算に使用するデータ数を削減して演算時間を短縮することができる。
【0026】
更に、高精度な測距を行なう必要のある長焦点時においては、センサデータの分解能を細かくして必要とされる測距精度を確保することができる。
【0027】
以上、第1の実施の形態によれば、メモリ容量を節約しつつ、高速で高精度な測距を行なうことができる。
【0028】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0029】
本実施の形態に係る測距装置の構成は、上記第1の実施の形態に係る測距装置のそれと同様であるので、その説明は省略する。
【0030】
次に、本実施の形態に係る測距装置の動作を、図3のフローチャートを参照して説明する。なお、上記第1の実施の形態における図2のフローチャートと同様の動作については、同じ参照番号を付すことでその説明を省略する。
【0031】
即ち、本第2の実施の形態においては、上記ステップS104の判別動作の代わりに、CPU105は、ステップS101で検出した焦点距離と予め決められたテレ/スタンダード判定値ftsとを比較する(ステップS201)。そして、検出した焦点距離が上記判定値fts以上の場合にはステップS105へ進んで、上記第1の実施の形態と同様、ラインセンサ102a,102bの一部の領域の画素のデータをセンサデータとしてそのまま読み出し、記憶手段106に格納する。即ち、焦点距離が長焦点側(テレ領域)の場合は、図4の(A)に示すように、ラインセンサ102a,102bの中央部の領域の画素のデータをセンサデータとしてそのまま読み出し、当該CPU105が備える記憶手段106に格納する。
【0032】
これに対して、上記ステップSS201において、焦点距離検出手段107で検出した焦点距離がテレ/スタンダード判定値ftsよりも小さいと判別した場合には、CPU105は、更に、上記検出した焦点距離と予め決められたスタンダード/ワイド判定値fswとを比較する(ステップS202)。そして、検出した焦点距離が上記判定値fsw以上の場合には、次のステップS203に進む。
【0033】
即ち、検出した焦点距離が上記判定値fsw以上の場合には、CPU105は、上記読み出し手段104の読み出し範囲として、スタンダード(STANDARD)用の読み出しセンサ範囲を設定する。このスタンダード用読み出し範囲とは、図4の(B)に示すように、上記ステップS105で設定されるテレ用読み出し範囲(図4の(A)参照)よりも広い範囲である。そして、上記設定された範囲の一対のラインセンサ102a,102bから出力される被写体像データを読み出し手段104でA/D変換し、CPU105は、その読み出し手段104から入力されるデータについて隣接画素データを加算して、または、1画素置きに取得する(つまり2センサ毎間引き)ことでセンサデータを得て、それを当該CPU105内の記憶手段106に格納する(ステップS204)。また、隣接画素データを加算する場合は、加算後に平均値を求め、それをセンサデータとして記憶手段106に格納するようにしても良い。このように、焦点距離検出手段107で検出した焦点距離がテレ/スタンダード判定値ftsよりは小さいが、スタンダード/ワイド判定値fsw以上であるという場合、即ち、焦点距離が短焦点側でスタンダード領域である場合は、図4の(B)に示すように、長焦点側よりも広い領域の画素のデータにおける、隣接画素のデータを加算したデータ、または、1画素置きの画素データを、センサデータとして記憶手段106に格納する。そして、この記憶手段106に格納したセンサデータに対して、スタンダード用の相関演算を行なう演算範囲を設定する(ステップS205)。
【0034】
そして、上記ステップS202において、焦点距離検出手段107で検出した焦点距離が上記スタンダード/ワイド判定値fswよりも小さいと判別した場合には、CPU105は、上記第1の実施の形態と同様、ワイド用の読み出しセンサ範囲を設定する(ステップS111)。但し、この場合に設定されるセンサ範囲は、上記ステップS203で設定されるよりも広い範囲、または、ラインセンサ102a,102bの全有効画素範囲が設定される。その後、その設定された範囲の一対のラインセンサ102a,102bから出力される被写体像データを読み出し手段104でA/D変換し、CPU105は、その読み出し手段104から入力されるデータについて隣接する3画素のデータを加算して、または、2画素置きに取得する(つまり3センサ毎間引き)ことでセンサデータを得て、それを当該CPU105内の記憶手段106に格納する(ステップS206)。また、隣接する3画素のデータを加算する場合は、加算後に平均値を求め、それをセンサデータとして記憶手段106に格納するようにしても良い。このように、焦点距離検出手段107で検出した焦点距離がスタンダード/ワイド判定値fswよりも小さい場合、即ち、焦点距離が短焦点側でワイド領域である場合は、図4の(C)に示すように、ラインセンサ102a,102bの全領域の画素のデータにおける、隣接する3画素のデータを加算したデータ、または、2画素置きの画素データを、センサデータとして記憶手段106に格納する。そして、この記憶手段106に格納したセンサデータに対して、ワイド用の相関演算を行なう演算範囲を設定する(ステップS113)。
【0035】
このようにして上記ステップS107、ステップS205、又はステップS113で相関演算を行なう演算範囲が設定されたならば、上記第1の実施の形態と同様、ステップS108乃至ステップS110の動作を実行して、被写体距離を算出する。
【0036】
以上のように、本第2の実施の形態による測距装置は、焦点距離検出手段107で検出した焦点距離が短焦点側である場合、被写体像データを読み出す際に、加算読み出しを行なう隣接画素データ数、または、間引き読み出しを行なう間引き画素間隔を、焦点距離に応じて変えるようにしたものである。
【0037】
つまり、焦点距離が長焦点側(テレ領域)の場合は、図4の(A)に示すように、ラインセンサ102a,102bの中央部の領域の画素のデータをセンサデータとしてそのまま記憶手段106に格納する。また、焦点距離が短焦点側でスタンダード領域である場合は、図4の(B)に示すように、長焦点側よりも広い領域の画素のデータにおける、隣接画素のデータを加算したデータ、または、1画素置きの画素データを、センサデータとして記憶手段106に格納する。そして、焦点距離が短焦点側でワイド領域である場合には、図4の(C)に示すように、ラインセンサ102a,102bの全領域の画素のデータにおける、隣接する3画素のデータを加算したデータ、または、2画素置きの画素データを、センサデータとして記憶手段106に格納する。
【0038】
そして、記憶手段106に格納したセンサデータに対して、テレ、スタンダード、ワイドのそれぞれの読み出し方式に応じた演算領域を設定して、公知の相関演算を行なうことにより、被写体距離を算出する。
【0039】
このようにすることで、本第2の実施の形態によれば、上記第1の実施の形態よりも更に、メモリ容量を節約しつつ、高速な測距を行なうことができる。
【0040】
以上実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
【0041】
例えば、上記第1及び第2の実施の形態では、受光素子として一対のラインセンサ102a,102bを用いた構成の測距装置について説明を行なったが、図5に示すようなエリアセンサ302a,302bを用いた構成の測距装置や、複数対のラインセンサを用いた構成の測距装置においても、本発明は、上記の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0042】
また、本発明は、カメラだけでなく、望遠鏡や双眼鏡のように焦点距離可変のレンズを備えた光学機器等、測距装置を利用する各種の機器に適用できることは勿論である。
【0043】
(付記)
前記の具体的実施の形態から、以下のような構成の発明を抽出することができる。
【0044】
(1) 一対の被写体像を一対のセンサ上に結像させる受光レンズと、
上記受光レンズにより結像させられた一対の被写体像を光強度に応じて電気信号に変換する複数の画素で構成される一対のセンサと、
上記一対のセンサから出力される被写体像データを読み出す読み出し手段と、上記読み出し手段により読み出された被写体像データを記憶する記憶手段と、
を具備する測距装置において、
上記読み出し手段により被写体像データを読み出して上記記憶手段に記憶する際に、撮影レンズの焦点距離に応じて、上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合と、隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いて記憶する場合との切り換えを行なうことを特徴とする測距装置。
【0045】
(対応する実施の形態)
この(1)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第1及び第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。それらの実施の形態又は変形例において、受光レンズ101a,101bが上記受光レンズに、ラインセンサ102a,102b又はエリアセンサ302a,302bが上記センサに、読み出し手段104が上記読み出し手段に、記憶手段106が上記記憶手段にそれぞれ対応する。
【0046】
(作用効果)
この(1)に記載の測距装置によれば、撮影レンズの焦点距離に応じて、上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶手段に記憶する場合と、隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いて記憶手段に記憶する場合との切り換えを行なうので、その測距時点における撮影レンズの焦点距離の状態に適したデータを、被写体距離算出に使用するデータとして記憶でき、撮影レンズがどのような焦点距離状態であったとしても測距精度が不足することが無い。
【0047】
(2) 上記記憶手段は、
撮影レンズの焦点距離が長焦点側の場合には、上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶し、
撮影レンズの焦点距離が短焦点側の場合には、画素データの加算、または、間引きを行なったデータを記憶する、
ことを特徴とする(1)に記載の測距装置。
【0048】
(対応する実施の形態)
この(2)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第1及び第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。
【0049】
(作用効果)
この(2)に記載の測距装置によれば、撮影レンズの焦点距離が長焦点側の場合にはセンサを構成する各画素のデータをそのまま記憶するので、高精細な測距を行なうことができ、また、撮影レンズの焦点距離が短焦点側の場合には画素データの加算または間引きを行なったデータを記憶するので、被写体距離算出に使用するデータが少なく、高速に測距を行なうことができる。
【0050】
(3) 上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合と、画素データの加算、または、間引きを行なう場合とで、読み出す画素データ数を切り換えることを特徴とする(1)に記載の測距装置。
【0051】
(対応する実施の形態)
この(3)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第1及び第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。
【0052】
(作用効果)
この(3)に記載の測距装置によれば、撮影レンズの焦点距離状態に応じて読み出す画素データ数も切り換えるので、その測距時点における撮影レンズの焦点距離の状態に更に適したデータを、被写体距離算出に使用するデータとして記憶できる。
【0053】
(4) 上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合と較べて、画素データの加算、または、間引きを行なう場合の方が、読み出す画素データ数が多いことを特徴とする(3)に記載の測距装置。
【0054】
(対応する実施の形態)
この(4)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第1及び第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。
【0055】
(作用効果)
この(4)に記載の測距装置によれば、画素データの加算または間引きを行なう場合の方が読み出す画素データ数を多くすることで、撮影画面内の広い範囲の測距を行なうのに必要なだけのデータを得ることができ、また、センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合は読み出す画素データ数を少なくすることで、記憶手段のメモリ容量を節約でき、どちらの場合であっても同様のメモリ容量しか使用しないようにすることができる。
【0056】
(5) 撮影レンズの焦点距離に応じて、画素データを加算する場合のデータ数、または、画素データを間引く場合の間引きデータ数を切り換えることを特徴とする(1)乃至(4)の何れかに記載の測距装置。
【0057】
(対応する実施の形態)
この(5)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。
【0058】
(作用効果)
この(5)に記載の測距装置によれば、画素データの加算または間引きを撮影レンズの焦点距離に応じて複数段階で行なうので、より高精度な測距を行なうことが可能となる。
【0059】
(6) 撮影レンズの焦点距離が短焦点側であるほど、画素データを加算する場合のデータ数、または、画素データを間引く場合の間引きデータ数が多いことを特徴とする(5)に記載の測距装置。
【0060】
(対応する実施の形態)
この(6)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。
【0061】
(作用効果)
この(6)に記載の測距装置によれば、短焦点側であるほど加算するデータ数または間引きデータ数を多くすることで、記憶手段に記憶するデータ数を少なくでき、よって、その分、読み出す画素データ数を多くすることができるようになる。即ち、撮影レンズが短焦点側となるほど測距したい対称である主要被写体の像がセンサ全域にわたることが考えられ、そのような場合に対応しようとすると、読み出す画素データ数を多くしなければならないが、この(6)に記載の測距装置によれば、そのように読み出す画素データ数を多くしたとしても、メモリ容量を増加させる必要がない。
【0062】
(7) 画素データの加算を行なった場合は、加算データを加算センサ数で割って平均値データに変換した後に上記記憶手段に記憶することを特徴とする(1)に記載の測距装置。
【0063】
(対応する実施の形態)
この(7)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第1及び第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。
【0064】
(作用効果)
この(7)に記載の測距装置によれば、画素データの加算を行なった場合にはそれを平均値データに変換した上で記憶手段に記憶するようにしているので、加算を行なった場合と行わない場合で同じ演算により被写体距離を算出することができる。
【0065】
(8) 上記受光レンズにより結像させられた一対の被写体像を光強度に応じて電気信号に変換する複数の画素で構成される上記一対のセンサは、一対のラインセンサ、または、一対のエリアセンサであることを特徴とする(1)乃至(7)の何れかに記載の測距装置。
【0066】
(対応する実施の形態)
この(8)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第1及び第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。
【0067】
(作用効果)
この(8)に記載の測距装置によれば、ラインセンサ、エリアセンサの何れを用いても実現できる。
【0068】
(9) 焦点距離可変レンズを備える機器に組み込まれ、測距対象までの距離を測定する測距装置において、
一対の測距対象像を一対のセンサ上に結像させる受光レンズと、
上記受光レンズにより結像させられた一対の測距対象像を光強度に応じて電気信号に変換する複数の画素で構成される一対のセンサと、
上記一対のセンサから出力される測距対象像データを読み出す読み出し手段と、
上記読み出し手段により読み出された測距対象像データを記憶する記憶手段と、
上記読み出し手段により測距対象像データを読み出して上記記憶手段に記憶する際に、上記焦点距離可変レンズの焦点距離に応じて、上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合と、隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いて記憶する場合との切り換えを行なう制御手段と、
を具備することを特徴とする測距装置。
【0069】
(対応する実施の形態)
この(9)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第1及び第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。それらの実施の形態又は変形例において、撮影レンズが上記焦点距離可変レンズに、被写体像データが上記測距対象像データに、受光レンズ101a,101bが上記受光レンズに、ラインセンサ102a,102b又はエリアセンサ302a,302bが上記センサに、読み出し手段104が上記読み出し手段に、記憶手段106が上記記憶手段に、CPU105が上記制御手段にそれぞれ対応する。
【0070】
(作用効果)
この(9)に記載の測距装置によれば、焦点距離可変レンズの焦点距離に応じて、上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶手段に記憶する場合と、隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いて記憶手段に記憶する場合との切り換えを行なうので、その測距時点における焦点距離可変レンズの焦点距離の状態に適したデータを、測距対象距離算出に使用するデータとして記憶でき、焦点距離可変レンズがどのような焦点距離状態であったとしても測距精度が不足することが無い。
【0071】
(10) 焦点距離可変の焦点距離可変レンズを備える機器に組み込まれ、測距対象までの距離を測定する測距装置において、
一対の測距対象像を一対のセンサ上に結像させる受光レンズと、
上記受光レンズにより結像させられた一対の測距対象像を光強度に応じて電気信号に変換する複数の画素で構成される一対のセンサと、
上記一対のセンサから出力される測距対象像データを読み出す読み出し手段と、
上記読み出し手段により読み出された測距対象像データに対応し、測距対象までの距離算出演算に使用するためのセンサデータを記憶する記憶手段と、
その時点での上記焦点距離可変レンズの焦点距離が第1の範囲にある場合、上記読み出し手段により読み出された測距対象像データにおける上記センサを構成する各画素のデータをそのまま上記センサデータとして上記記憶手段に記憶させ、且つ、上記焦点距離可変レンズの焦点距離が第2の範囲にある場合、上記読み出し手段により読み出された測距対象像データにおける、隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いたデータを上記センサデータとして上記記憶手段に記憶させる制御手段と、
を具備することを特徴とする測距装置。
【0072】
(対応する実施の形態)
この(10)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第1及び第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。それらの実施の形態又は変形例において、撮影レンズが上記焦点距離可変レンズに、被写体像データが上記測距対象像データに、受光レンズ101a,101bが上記受光レンズに、ラインセンサ102a,102b又はエリアセンサ302a,302bが上記センサに、読み出し手段104が上記読み出し手段に、記憶手段106が上記記憶手段に、CPU105が上記制御手段にそれぞれ対応する。また、上記第1の実施の形態においては、テレ/ワイド判定値ftw以上の焦点距離が上記第1の範囲に対応し、それよりも小さい焦点距離が上記第2の範囲に対応する。上記第2の実施の形態においては、テレ/スタンダード判定値fts以上の焦点距離が上記第1の範囲に対応し、それよりも小さい焦点距離が上記第2の範囲に対応する。
【0073】
(作用効果)
この(10)に記載の測距装置によれば、焦点距離可変レンズの焦点距離に応じて、上記センサを構成する各画素のデータをそのままセンサデータとして記憶手段に記憶する場合と、隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いたデータをセンサデータとして記憶手段に記憶する場合との切り換えを行なうので、その測距時点における焦点距離可変レンズの焦点距離の状態に適したデータを、測距対象距離算出に使用するデータとして記憶でき、焦点距離可変レンズがどのような焦点距離状態であったとしても測距精度が不足することが無い。
【0074】
(11) 上記制御手段は、上記焦点距離可変レンズの焦点距離が上記第2の範囲にある場合、その焦点距離に応じて、画素データを加算する場合のデータ数、または、画素データを間引く場合の間引きデータ数を切り換えることを特徴とする(10)に記載の測距装置。
【0075】
(対応する実施の形態)
この(11)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。
【0076】
(作用効果)
この(11)に記載の測距装置によれば、画素データの加算または間引きを焦点距離可変レンズの焦点距離に応じて複数段階で行なうので、より高精度な測距を行なうことが可能となる。
【0077】
(12) 焦点距離可変の焦点距離可変レンズを備える機器に組み込まれ、測距対象までの距離を測定する測距装置において、
一対の測距対象像を一対のセンサ上に結像させる受光レンズと、
上記受光レンズにより結像させられた一対の測距対象像を光強度に応じて電気信号に変換する複数の画素で構成される一対のセンサと、
上記一対のセンサから出力される測距対象像データを読み出す読み出し手段と、
上記読み出し手段により読み出された測距対象像データに対応し、測距対象までの距離算出演算に使用するためのセンサデータを記憶する記憶手段と、
その時点での上記焦点距離可変レンズの焦点距離が第1の範囲にある場合、上記読み出し手段により読み出された測距対象像データにおける上記センサを構成する各画素のデータをそのまま上記センサデータとして上記記憶手段に記憶させ、
上記焦点距離可変レンズの焦点距離が第2の範囲にある場合、上記読み出し手段により読み出された測距対象像データにおける、隣接する2画素のデータを加算したデータ、または、1画素置きのデータを上記センサデータとして上記記憶手段に記憶させ、
上記焦点距離可変レンズの焦点距離が第3の範囲にある場合、上記読み出し手段により読み出された測距対象像データにおける、隣接する3画素のデータを加算したデータ、または、2画素置きのデータを上記センサデータとして上記記憶手段に記憶させる、
制御手段と、
を具備することを特徴とする測距装置。
【0078】
(対応する実施の形態)
この(12)に記載の測距装置に関する実施の形態は、第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。それらの実施の形態又は変形例において、撮影レンズが上記焦点距離可変レンズに、被写体像データが上記測距対象像データに、受光レンズ101a,101bが上記受光レンズに、ラインセンサ102a,102b又はエリアセンサ302a,302bが上記センサに、読み出し手段104が上記読み出し手段に、記憶手段106が上記記憶手段に、CPU105が上記制御手段にそれぞれ対応する。また、テレ/スタンダード判定値fts以上の焦点距離が上記第1の範囲に対応し、該テレ/スタンダード判定値ftsよりも小さく且つスタンダード/ワイド判定値fsw以上の焦点距離が上記第2の範囲に対応し、そのスタンダード/ワイド判定値fswよりも小さい焦点距離が上記第3の範囲に対応する。
【0079】
(作用効果)
この(12)に記載の測距装置によれば、焦点距離可変レンズの焦点距離に応じて、上記センサを構成する各画素のデータをそのままセンサデータとして記憶手段に記憶させる場合と、隣接する2画素のデータを加算したデータまたは1画素置きのデータをセンサデータとして記憶手段に記憶させる場合と、隣接する3画素のデータを加算したデータまたは2画素置きのデータをセンサデータとして記憶手段に記憶させる場合との切り換えを行なうので、その測距時点における焦点距離可変レンズの焦点距離の状態に適したデータを、測距対象距離算出に使用するデータとして記憶でき、焦点距離可変レンズがどのような焦点距離状態であったとしても測距精度が不足することが無い。
【0080】
(13) 複数の画素で構成される一対のセンサで、受光レンズにより結像させられた一対の被写体像を光強度に応じて電気信号に変換し、
上記一対のセンサから出力される被写体像データを読み出して記憶し、
この記憶した被写体像データから被写体距離を算出する、
測距方法において、
上記一対のセンサから上記被写体像データを読み出して記憶する際に、撮影レンズの焦点距離に応じて、上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合と、隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いて記憶する場合との切り換えを行なうことを特徴とする測距方法。
【0081】
(対応する実施の形態)
この(13)に記載の測距方法に関する実施の形態は、第1及び第2の実施の形態、及びその他の変形例が対応する。それらの実施の形態又は変形例において、受光レンズ101a,101bが上記受光レンズに、ラインセンサ102a,102b又はエリアセンサ302a,302bが上記センサにそれぞれ対応する。また、上記第1の実施の形態においては、ステップS105及びステップS106が上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合に対応し、ステップS111及びステップS112が上記隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いて記憶する場合に対応する。上記第2の実施の形態においては、ステップS105及びステップS106が上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合に対応し、ステップS203及びステップS204とステップS111及びステップS206とが上記隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いて記憶する場合に対応する。
【0082】
(作用効果)
この(13)に記載の測距方法によれば、撮影レンズの焦点距離に応じて、上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶手段に記憶する場合と、隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いて記憶手段に記憶する場合との切り換えを行なうので、その測距時点における撮影レンズの焦点距離の状態に適したデータを、被写体距離算出に使用するデータとして記憶でき、撮影レンズがどのような焦点距離状態であったとしても測距精度が不足することが無い。
【0083】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、イメージセンサから読み出したデータを格納するために使用するメモリのメモリ容量を抑えつつ、撮影レンズの焦点距離状態にかかわりなく高速且つ高精度な測距を行なうことのできる測距装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態に係る測距装置の構成を示す図、(B)は第1の実施の形態において撮影レンズの焦点距離が長焦点側である場合の被写体像データの読み出し方法を説明するための図であり、(C)は第1の実施の形態において撮影レンズの焦点距離が短焦点側である場合の被写体像データの読み出し方法を説明するための図である。
【図2】第1の実施の形態における測距シーケンスの手順を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る測距装置における測距シーケンスの手順を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図4】(A)は第2の実施の形態において撮影レンズの焦点距離がテレ領域である場合の被写体像データの読み出し方法を説明するための図、(B)は第2の実施の形態において撮影レンズの焦点距離がスタンダード領域である場合の被写体像データの読み出し方法を説明するための図であり、(C)は第2の実施の形態において撮影レンズの焦点距離がワイド領域である場合の被写体像データの読み出し方法を説明するための図である。
【図5】本発明の変形例に係る測距装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
101a,101b…受光レンズ、102a,102b…ラインセンサ、103…積分制御手段、104…読み出し手段、105…CPU、106…記憶手段、107…焦点距離検出手段、302a,302b…エリアセンサ、fsw…スタンダード/ワイド判定値、fts…テレ/スタンダード判定値、ftw…テレ/ワイド判定値。
Claims (8)
- 一対の被写体像を一対のセンサ上に結像させる受光レンズと、
上記受光レンズにより結像させられた一対の被写体像を光強度に応じて電気信号に変換する複数の画素で構成される一対のセンサと、
上記一対のセンサから出力される被写体像データを読み出す読み出し手段と、
上記読み出し手段により読み出された被写体像データを記憶する記憶手段と、
を具備する測距装置において、
上記読み出し手段により被写体像データを読み出して上記記憶手段に記憶する際に、撮影レンズの焦点距離に応じて、上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合と、隣接する画素のデータを加算、または、所定間隔毎に画素データを間引いて記憶する場合との切り換えを行なうことを特徴とする測距装置。 - 上記記憶手段は、
撮影レンズの焦点距離が長焦点側の場合には、上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶し、
撮影レンズの焦点距離が短焦点側の場合には、画素データの加算、または、間引きを行なったデータを記憶する、
ことを特徴とする請求項1に記載の測距装置。 - 上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合と、画素データの加算、または、間引きを行なう場合とで、読み出す画素データ数を切り換えることを特徴とする請求項1に記載の測距装置。
- 上記センサを構成する各画素のデータをそのまま記憶する場合と較べて、画素データの加算、または、間引きを行なう場合の方が、読み出す画素データ数が多いことを特徴とする請求項3に記載の測距装置。
- 撮影レンズの焦点距離に応じて、画素データを加算する場合のデータ数、または、画素データを間引く場合の間引きデータ数を切り換えることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の測距装置。
- 撮影レンズの焦点距離が短焦点側であるほど、画素データを加算する場合のデータ数、または、画素データを間引く場合の間引きデータ数が多いことを特徴とする請求項5に記載の測距装置。
- 画素データの加算を行なった場合は、加算データを加算センサ数で割って平均値データに変換した後に上記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1に記載の測距装置。
- 上記受光レンズにより結像させられた一対の被写体像を光強度に応じて電気信号に変換する複数の画素で構成される上記一対のセンサは、一対のラインセンサ、または、一対のエリアセンサであることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の測距装置。
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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