JP4330647B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、カーカスコードおよびベルトコードにスチールコードを用いた重荷重用タイヤとして好適であり、操縦安定性を確保しながら熱劣化(酸化劣化)に起因する摩耗末期におけるカーカスとベルト層との間の剥離損傷を抑制する空気入りラジアルタイヤに関する。
トラック・バス用等の重荷重用の空気入りラジアルタイヤでは、タイヤの骨格をなすカーカスのコード、及びその半径方向外側かつトレッド内部に配されるベルト層のコードに、それぞれスチールコードを用いたオールスチールラジアル構造のものが、広く採用されている(例えば特許文献1参照)。
特開平11−222008号公報
この構造のタイヤでは、コードの引張強さ及びコードの耐久性が共に優れ、タイヤ強度に十分な余裕があるため、荷重積載能力をアップさせるために、タイヤの充填内圧を高めて使用することが行われている。
一方で、トレッドゴム開発の進歩により、タイヤの摩耗寿命がのびてきている。しかしながら、前記構造のタイヤでは、タイヤの使用条件及び走行条件によっては、前記摩耗寿命がのびることにより、摩耗末期においてカーカスとベルト層との間に突然剥離が発生し、タイヤが損傷に至るという新たな問題が報告されている。
そこで本発明者は、このタイヤ損傷の原因を究明すべく研究した。その結果、下記のことが判明した。即ち、オールスチールラジアル構造では、前述の如く、荷重積載能力アップのために充填内圧を高めて使用する場合が多いが、このとき内圧増加により、充填空気がタイヤ内部に浸透しやすい傾向を招く。他方、高速道路の整備化や車両の高性能化に伴い、前記構造のタイヤにおいても高速走行の機会が増し、その高速走行によりトレッド部の温度が高温に上昇する。そのため、前記タイヤ内部に浸透する空気内の酸素と、高速走行によるトレッド部の温度上昇との相互作用によって、カーカスとベルト層との間でゴムの熱劣化(酸化劣化)が促進されてゴム物性が低下する。その結果、摩耗寿命を迎える前に、路面からの衝撃などが切っ掛けとなって、カーカスとベルト層との間に突発的に剥離を誘発させると考えられる。
従って、このような剥離を防止するためには、カーカスとベルト層との間に、ゴム弾性に優れる補強ゴム層を介在せしめ、熱劣化(酸化劣化)によってもある程度ゴム物性を維持させるとともに、路面からの衝撃力を緩和させることが有効であることが判明した。
そこで本発明は、ワーキングベルトプライにおけるベルトコードの曲げモーメント値G及びプライ曲げ剛性を所定範囲に規制するとともに、カーカスとベルト層との間に所定の100%モジュラスを有する補強ゴム層を介在させることを基本として、操縦安定性を確保しながら、熱劣化(酸化劣化)に起因する摩耗末期におけるカーカスとベルト層との間の突発的な剥離損傷を抑制しうる空気入りラジアルタイヤを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、
トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るスチール製のカーカスコードを配列した1枚のカーカスプライからなるカーカスと、前記カーカスのタイヤ半径方向外側かつ前記トレッド部の内部に配されかつスチール製のベルトコードを配列した複数枚のベルトプライからなるベルト層とを具える空気入りラジアルタイヤであって、
前記複数枚のベルトプライには、半径方向内外で互いに重なり合いかつベルトコードがタイヤ赤道に対して一方に傾斜する一方のワーキングベルトプライと、ベルトコードがタイヤ赤道に対して他方に傾斜する他方のワーキングベルトプライとからなる一対のワーキングベルトプライが含まれ、
しかも前記一方、他方のワーキングベルトプライは、そのベルトコードを撚りが解けないように溶断して得た70mmの長さの試験片と、米国テーバ社製の剛性度試験器Model 150−Dとを用いて、前記試験片の一端を固定するとともに、この固定端から50mmの長さでのびる試験片の他端に力を負荷し、該試験片の前記他端での開き角度が15゜になったときの曲げモーメント値Gを110〜340gf・cmの範囲、かつ
この曲げモーメント値Gと、ワーキングベルトプライの1インチ巾当たりのコード打ち込み数N(単位:本)との積G×Nで定義するベルトプライ曲げ剛性を2000〜3500gf・cmの範囲とするとともに、
前記カーカスとベルト層との間に、100%モジュラスが2Mpa以上かつ前記カーカスプライのトッピングゴム及びベルトプライのトッピングゴムの100%モジュラス以下であり、しかも厚さTが0.3〜3.5mmの一定の厚さTを有する連続したシート状の補強ゴム層と、
前記ベルト層とカーカスとの間隔が、タイヤ軸方向外側に向かって次第に増大する前記ベルト層の両端部の、この間隔が増大する部分に配される断面略三角形状のクッションゴムとを配するとともに、
このクッションゴムは、前記第2のベルトプライの外端位置にて最大厚さを有し、該最大厚さ位置からは、厚さを漸減しながらカーカスの外面に沿ってタイヤ軸方向内外に延在し、しかもクッションゴムのタイヤ軸方向内端は、前記補強ゴム層の前記外端に接して終端するとともに、
このクッションゴムは、その100%モジュラスM3が前記補強ゴム層の100%モジュラスM1よりも小としたことを特徴としている。
前記「曲げモーメント値G」は、スチールコードを、その撚りが解けないように70mmの長さで溶断して試験片をうるとともに、例えば米国テーバ社製の剛性度試験器(Model 150−D)等を用いて測定する。具体的には、図4に模式的に示すように、試験片Aの一端を固定するとともに、この固定端から50mmの長さでのびる試験片Aの他端A1に力Fを負荷し、該試験片Aの前記他端A1での開き角度が15゜になったときの曲げモーメント値である。又前記「コード打ち込み数N(単位:本)」は、コードの長さ方向と直角な向きで測定したプライ1インチ巾当たりに配列するコードの本数を意味する。又前記「100%モジュラス」は、JISK6251に記載の試験方法に準拠して測定した値である。
本発明は叙上の如く、カーカスとベルト層との間に、所定の100%モジュラスを有する補強ゴム層を介在させるため、高速走行及び高内圧によるゴムの熱劣化(酸化劣化)が促進された場合にも、ゴム物性をある程度維持できる。又ワーキングベルトプライにおけるコードの曲げモーメント値G及びベルトプライ曲げ剛性を所定範囲に規制しているため、路面からの衝撃力を緩和させることができる。そして、これらの相乗効果により、摩耗末期におけるカーカスとベルト層との間の突発的な剥離を効果的に抑制でき、タイヤが損傷に至るのを防止しうる。
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。図1は本発明の空気入りラジアルタイヤがトラック・バス用の重荷重用タイヤである場合を例示するタイヤ子午線断面図である。
図1において、重荷重用タイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつ前記トレッド部2の内部に配されるベルト層7とを具える。
前記カーカス6は、タイヤ周方向に対して80〜90°の角度で配列したスチール製のカーカスコード(スチールコード)をトッピングゴムで被覆した1枚のカーカスプライ6Aから形成される。このカーカスプライ6Aは、前記ビードコア5、5間を跨るトロイド状のプライ本体部6aの両端に、前記ビードコア5の周りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返されたプライ折返し部6bを一連に具えるとともに、該プライ本体部6aとプライ折返し部6bとの間には、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外側に先細状にのびるビード補強用のビードエーペックスゴム8が配される。
前記ビードエーペックスゴム8は、ゴム硬度(デュロメータA硬さ)が例えば80〜95の硬質のゴム層からなる半径方向内側の下エーペックス部8aと、それよりも軟質のゴムからなる半径方向外方の上エーペックス部8bとから形成される。前記上エーペックス部8bのゴム硬度は、本例では、例えば50〜65の範囲であり、これにより、ビード変形に際してプライ折返し部6bに作用する剪断応力を緩和し、プライ折返し部6bの剥離を防止する。
又前記ビード部4には、ビード部4をさらに補強する目的で、ビード補強層9を設けている。このビード補強層9は、スチール製の補強コードをタイヤ周方向線に対して例えば10〜60゜の角度で配列したコードプライからなり、ビードコア下を通る底片9aの両側に、プライ本体部6aのタイヤ軸方向内側面に沿ってのびる内片9iと、プライ折返し部6bのタイヤ軸方向外側面に沿ってのびる外片9oとを繋げた断面U字状に形成される。
次に、前記ベルト層7は、スチール製のベルトコード(スチールコード)を用いた複数枚のベルトプライからなり、本例では4枚のベルトプライ7A〜7Dが互いに重なり合った4層構成のものが例示される。本例では、図2に概念的に示すように、タイヤ半径方向最内側に配される第1のベルトプライ7Aでは、タイヤ周方向に対して、例えば60±10°の角度θ1で配列するベルトコードをトッピングゴムで被覆している。又その半径方向外側に順次配される第2〜第4のベルトプライ7B〜7Dでは、タイヤ周方向に対して、例えば15〜30°の小角度θ2〜θ4で配列するベルトコードをトッピングゴムで被覆している。このうち、前記第1、第2のベルトプライ7A、7Bでは、ベルトコードがタイヤ赤道Cに対して一方(図2では右肩上がり)に傾斜し、第3、第4のベルトプライ7C、7Dでは、ベルトコードがタイヤ赤道Cに対して他方(図2では左肩上がり)に傾斜している。
即ち本例では、第2、第3ベルトプライ7B、7Cが、半径方向内外で互いに重なり合いかつベルトコードがタイヤ赤道Cに対して一方、他方に傾斜する一方、他方のワーキングベルトプライ10を構成している。このワーキングベルトプライ10の対は、ベルトコード同士が交差し互いに拘束し合うため、ベルトプライ7A〜7Dのうちで、最も補強効果の高いプライであり、このワーキングベルトプライ10の対を含むことで、ベルト剛性を高めトレッド部2をタガ効果を有して強固に補強しうる。従って、ワーキングベルトプライ10の対のうちの一方のプライ(本例では第2のベルトプライ7B)の巾Waが、ベルトプライ7A〜7Dのうちで最も幅広をなし、又他方のプライ(本例では第3のベルトプライ7C)の巾Wbを、前記巾Waよりも5〜10mm程度巾狭とし、補強効果を高く維持しながらプライ端での応力集中を緩和するのが好ましい。
そして本実施形態の重荷重用タイヤ1では、図3に拡大して示すように、前記カーカス6とベルト層7との間に、一定の厚さTを有するシート状をなし、かつ100%モジュラスM1が2Mpa以上の補強ゴム層11を設けている。この補強ゴム層11は、前記厚さTが0.3〜3.5mmの範囲であり、かつ前記100%モジュラスM1の上限は、前記カーカスプライ6Aのトッピングゴム及びベルトプライ7A〜7Dのトッピングゴムの100%モジュラスM2以下に設定されている。又前記補強ゴム層11は、その全長に亘って、前記カーカスプライ6Aと第1のベルトプライ7Aとの双方に接触しており、この補強ゴム層11のタイヤ軸方向外端11E、11E間の巾Wyは、前記第1のベルトプライ7Aの巾Wcの50%〜95%に設定されている。なお補強ゴム層11は、図1,3に明示するように、この補強ゴム層11のタイヤ軸方向外端11E、11E間で連続し、また後述するクッションゴム15とは半径方向内外に重なり合うことがなく、補強ゴム層11の前記外端11Eは、クッションゴム15のタイヤ軸方向内端15Eと接して終端している。
このような補強ゴム層11は、100%モジュラスM1を2Mpa以上としているため、高速走行によるトレッド部2の高温度への上昇と、高充填内圧によるタイヤ内部への空気浸透との相互作用に起因してゴムの熱劣化(酸化劣化)が促進された場合にも、ゴム弾性をある程度維持させることができ、カーカス6とベルト層7との間の剥離の発生を抑制する効果を奏しうる。
なお100%モジュラスM1が2Mpa未満、及び前記厚さTが0.3mm未満では、剥離の抑制効果を発揮することができない。又100%モジュラスM1が、前記カーカスプライ6Aのトッピングゴム及び/又はベルトプライ7A〜7Dのトッピングゴムの100%モジュラスM2を超えると、カーカスプライ側のトッピングゴム及び/又はびベルトプライ側のトッピングゴムに機械疲労を受け、トッピングゴム層内で亀裂が発生して破壊が生じるという不利がある。又前記厚さTが3.5mmを超えると、コーナリングパワーの低下が大きくなり、操縦安定性を低下させるという問題が生じる。このような観点から、前記100%モジュラスM1の下限値は、4Mpa以上が好ましく、又上限値はトッピングゴムの100%モジュラスM2未満が好ましい。又前記厚さTの下限値は、0.5mm以上が好ましく、又上限値は3.0mm以下が好ましい。又前記補強ゴム層11の巾Wyが前記巾Wcの50%を下回っても、補強ゴム層11による剥離抑制効果を充分に発揮することができなくなる。
、前記ベルト層7の両端部ではベルト層7とカーカス6との間隔が、タイヤ軸方向外側に向かって次第に増大し、この間隔が増大する部分に断面略三角形状のクッションゴム15が前記補強ゴム層11とともに、ベルト層7とカーカス6との間に配される。このクッションゴム15は、前記第2のベルトプライ7Bの外端位置にて最大厚さを有し、該最大厚さ位置からは、厚さを漸減しながらカーカス6の外面に沿ってタイヤ軸方向内外に延在している。又クッションゴム15のタイヤ軸方向内端15Eは、前記補強ゴム層11の前記外端11Eに接して終端している。このクッションゴム15は、その100%モジュラスM3が前記補強ゴム層11の100%モジュラスM1よりも小であり、これによりベルト層7とカーカス7との間の歪を吸収し、ベルト端とカーカスとの間のルースを防ぐことができる。
次に、前記ワーキングベルトプライ10では、そのベルトコードの1本当たりの曲げモーメント値Gを340gf・cm以下とするとともに、このコードの曲げモーメント値Gと、ワーキングベルトプライ10の1インチ巾当たりのコード打ち込み数N(単位:本)との積G×Nで定義するベルトプライ曲げ剛性を3500gf・cm以下に設定している。
前記コードの曲げモーメント値Gが340gf・cmより大、及びベルトプライ曲げ剛性が3500gf・cmより大では、衝撃の緩和吸収効果が不充分となって、前記剥離を抑制することが難しくなる。逆に、前記コードの曲げモーメント値Gが110gf・cmより小、及びベルトプライ曲げ剛性が2000gf・cmより小では、ベルト層7の補強効果が不充分となってコーナリングパワーを低下させるため、必要な操縦安定性を確保することが難しくなる。このような観点から、コードの曲げモーメント値Gでは、その下限値を110gf・cm以上とするの好ましく、又上限値を340gf・cm以下とするのが好ましい。又ベルトプライ曲げ剛性では、その下限値を2000gf・cm以上とするのが好ましく、又上限値を35000gf・cm以下とするのが好ましい。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1の構造をなす重荷重用タイヤ(タイヤサイズ315/80R22.5)を、表1の仕様にて試作するとともに、各試供タイヤの耐久性をテストし、その結果を表1に記載した。表1に記載以外は、互いに同仕様である。
(1)耐久性:
リム組みしたタイヤ内に、空気に代えて酸素(酸素濃度100%)を内圧900kPaまで充填するとともに、このタイヤを70℃の乾熱オーブンに4週間投入し、タイヤ内部から酸素劣化を促進させた。そして、この酸素劣化させたタイヤに対し、次の走行テストを実施した。走行テストは、酸素劣化させたタイヤに、通常空気を規格最大荷重時の内圧(900kPa)まで充填し、荷重(規格最大荷重×0.85)を付加させた状態にて、ドラム(直径1.7m)上にて速度を80kmhから6時間毎に10km/hずつステップアップさせながら走行させ、タイヤが損傷に至った時の速度と、その速度での走行時間、及び破壊形態を比較した。試験室の温度は35±5℃。
(2)コーナリングパワー:
リム組みしたタイヤを、内圧(規格最大荷重時の内圧)、荷重(規格最大荷重)、速度(4km/h)の条件にて、ドラム(直径2.0m)上で走行させ、スリップ角1°の時のコーナリングパワーを測定した。そして、測定結果を、実施例1を100とする指数で表示した。値が大なほどコーナリングパワーが大きく、操縦安定性に優れている。
Figure 0004330647
表1の如く、実施例のタイヤは、熱劣化(酸化劣化)に起因する突発的な剥離損傷という破壊形態の発生がなくなり、ベルトエッジルースのみにとどまっているのが確認できた。又コーナリングパワーの低下が最低限に抑えられ、操縦安定性が確保されうるのが確認できる。
本発明の空気入りラジアルタイヤの一実施例を示す断面図である。 ベルト層のコード配列を示す概念図である。 トレッド部を拡大して示す断面図である。 コードの曲げモーメント値の測定方法を示す説明図である。
符号の説明
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6A カーカスプライ
6a プライ本体部
7 ベルト層
7A〜7D ベルトプライ
10 ワーキングベルトプライ
11 補強ゴム層

Claims (1)

  1. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るスチール製のカーカスコードを配列した1枚のカーカスプライからなるカーカスと、前記カーカスのタイヤ半径方向外側かつ前記トレッド部の内部に配されかつスチール製のベルトコードを配列した複数枚のベルトプライからなるベルト層とを具える空気入りラジアルタイヤであって、
    前記複数枚のベルトプライには、半径方向内外で互いに重なり合いかつベルトコードがタイヤ赤道に対して一方に傾斜する一方のワーキングベルトプライと、ベルトコードがタイヤ赤道に対して他方に傾斜する他方のワーキングベルトプライとからなる一対のワーキングベルトプライが含まれ、
    しかも前記一方、他方のワーキングベルトプライは、そのベルトコードを撚りが解けないように溶断して得た70mmの長さの試験片の一端を固定するとともに、この固定端から50mmの長さでのびる試験片の他端に力を負荷し、該試験片の前記他端での開き角度が15゜のときのコードの曲げモーメント値Gを110〜340gf・cmの範囲、かつ
    この曲げモーメント値Gと、ワーキングベルトプライの1インチ巾当たりのコード打ち込み数N(単位:本)との積G×Nで定義するベルトプライ曲げ剛性を2000〜3500gf・cmの範囲とするとともに、
    前記カーカスとベルト層との間に、100%モジュラスが2Mpa以上かつ前記カーカスプライのトッピングゴム及びベルトプライのトッピングゴムの100%モジュラス以下であり、しかも厚さTが0.3〜3.5mmの一定の厚さTを有する連続したシート状の補強ゴム層と、
    前記ベルト層とカーカスとの間隔が、タイヤ軸方向外側に向かって次第に増大する前記ベルト層の両端部の、この間隔が増大する部分に配される断面略三角形状のクッションゴムとを配するとともに、
    このクッションゴムは、前記第2のベルトプライの外端位置にて最大厚さを有し、該最大厚さ位置からは、厚さを漸減しながらカーカスの外面に沿ってタイヤ軸方向内外に延在し、しかもクッションゴムのタイヤ軸方向内端は、前記補強ゴム層の前記外端に接して終端するとともに、
    このクッションゴムは、その100%モジュラスM3が前記補強ゴム層の100%モジュラスM1よりも小としたことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
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