JP4329699B2 - ワーク搬送システム - Google Patents
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Description
尚、斯様な構成は極めて一般的なものであるため、出願人は、特に提示すべき先行技術文献を見つけることはできなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成によって不良品の検出を行うことができるワーク搬送システムを提供することにある。
即ち、前工程において製造処理等が施されたワークの重量は重量測定手段により測定されると、双方の通信手段を介して搬送手段側の判定手段により取得され、判定手段は取得したワークの重量の増減状態に基づいて前工程におけるワークの製造結果の良否を判定する。従って、極めて簡単な構成によって迅速に検査を行うことが可能となり、検査工程を配置することによるコストの上昇を抑制することができ、検査工程を複数箇所に設けることも容易となる。そして、不良ワークが発生した場合はその検出を早期に行なうことで、生産効率を向上させることができる。
即ち、自工程において製造処理等が施されたワークの重量は重量測定手段により測定されると、双方の通信手段を介して搬送手段側の判定手段により取得され、判定手段は取得したワークの重量の増減状態に基づいて自工程におけるワークの製造結果の良否を判定する。従って、極めて簡単な構成によって迅速に検査を行うことが可能となり、検査工程を配置することによるコストの上昇を抑制することができ、検査工程を複数箇所に設けることも容易となる。そして、不良ワークが発生した場合はその検出を早期に行なうことで、生産効率を向上させることができる。
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図6を参照して説明する。図3は、本発明のワーク搬送システムを備える生産ラインの構成を示す斜視図である。生産ライン1は、コンベア(搬送手段)2の各作業位置において、制御装置一体型のベース3が夫々配置されている。また、各作業位置には、夫々ロボット4が配置されており、それらのロボット4は、コンベア2上を搬送されるパレット5に対して、例えば図示しないロボットがワーク6Aを載置したり、ロボット4Aがワーク6Aに対する取り付け部品としてのワーク6Bを供給したり、ロボット4Bがパレット5よりワーク6を取り出して加工装置7のステージ上に載置し、加工させるなどの作業を行う。
そして、図1(a)に示すように、ベース3の上面にはRFIDタグ10より送信された電磁信号を受信するためのアンテナ11が配置されている。尚、このアンテナ11は、パレット5の面積に比較してサイズが小さいRFIDタグ10が、パレット5のどこに配置されていても送信信号を受信できるように、ベース3の略全面に配置されている。
メモリ32には、パレット5に載置される予定のワーク6の品番情報などが、予め(例えば、ワーク6をパレット5に載置する処理を行なう前の工程において)タグライタにより書き込まれている。尚、圧力センサ9の動作用電源は、自身がバッテリを内蔵していても良いし、また、RFIDタグ10側のバッテリ36より電源供給を受けても良い。
また、制御装置38は、パレット5の搬送を停止させるため、コンベア2側に配置されているストッパ40に制御信号を出力すると共に、ロボット4に対して制御指令を与え、また、ロボット4側より動作データを受け取るようになっている。更に、制御装置38は、ベース3に配置されている表示器41の表示や警告ブザー42の鳴動も制御するようになっている。
尚、以上の構成において、コンベア2、パレット5、圧力センサ9、RFIDタグ10、制御装置38及びリーダライタ39は、ワーク搬送システム43を構成している。
そして、パレット5がコンベア2によって搬送され、ベース3の位置に到達し、リーダライタ39による送信要求を受信すると(ステップA2,「YES」)、制御回路31は、メモリ32に記憶されているワーク6の品番情報や重量データなどを読み出し、アンテナ35を介して送信する(ステップA5)。それから、ステップA1に戻る。
それから、制御装置38は、リーダライタ39を介して、ワーク6の品番情報と重量データとを読み込む(ステップB3,B4)。品番情報は、ロボット4Aがワーク6をピックアップするためのハンドの交換(ツールチェンジ)及びワーク6の形状を把握するためにも必要となる。そして、制御装置38は、RFIDタグ10より読み込んだワーク6の重量が適正範囲内か否かを判断する(ステップB5)。
そして、ワーク6の重量が適性範囲内でなければ(「NO」,製造結果:「不良」)前工程における製造処理などが正常に行なわれていないことを示すので、制御装置38は、ストッパ40による規制を解除しパレット5を下流側に搬出させて(ステップB12)、「前工程異常」を示す報知動作を表示器41や警告ブザー42を用いて行う(エラー処理,ステップB13)。この場合、報知を認識した作業者によって、そのパレット5は生産ライン1から一旦排除され、1つ前の工程に再投入するなどの処置が行われる。
従って、極めて簡単な構成によって前工程の製造結果の良否を迅速に判定することが可能となり、検査工程を配置することによるコストの上昇を抑制することができると共に、検査工程を複数箇所に設けることも容易となる。そして、不良ワークが発生した場合はその検出を早期に行なうことで、生産効率を向上させることができる。
また、制御装置38は、自工程におけるワーク6の製造結果について「良」と判定した場合は、リーダライタ39を介してパレット5側のRFIDタグ10に工程完了フラグを書き込むためのデータを送信して当該フラグをセットさせるので、後の工程において工程完了フラグの状態を参照すれば、そのパレット5に載置されているワーク6の製造処理が適切に完了しているかどうかをチェックすることができる。
そして、RFIDタグ10は、データを記憶するためのメモリ32と無線信号による通信手段とを双方とも備えていると共にサイズが極めて小型であるから、本発明のシステムに有効に適用することができる。
図7は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第2実施例は、図3に示すロボット4Bに対応するベース3Bに内蔵されている制御装置38による制御内容を示すもので、図7は図6相当図である。制御装置38は、加工装置7より加工終了信号が出力されると、加工装置7のステージより加工済みのワーク6を取り出させるための指令をロボット4Bに出力する(ステップC1)。そして、ロボット4Bのハンドをコンベア2上に移動させると(ステップC2)ワーク6をパレット5に投入し(ステップC3)、ハンドをアンチャックさせて上昇させる(ステップC4)。
ステップB9,B10,B15は、必要に応じて実行すれば良い。
圧力センサ9とRFIDタグ10とが一体に構成されるユニットを、パレット5上に配置しても良い。
制御装置38側の読取りタイミングに問題がない場合、RFIDタグ10は、バッテリ36を内蔵することなく、リーダライタ39側より送信される電力の供給を受けて動作するように構成されていても良い。圧力センサ9についても同様である。
ステップB8において「NO」と判断した場合は、ワーク6の重量データ値を参照することで、当該ワーク6が、ある程度の調整を行なった状態で生産ライン1に再投入することが可能か、或いは、全く再投入の可能性がない状態かどうかなどを判断して、再投入可能な状態であればそのように対応を行うような形態でラインを構成しても良い。
また、記憶手段及び送信手段は、必ずしもRFIDタグ10によって構成するものに限らない。夫々、メモリのような記憶手段と、無線信号を送信可能な手段であれば、どのような構成であっても良い。
Claims (7)
- ワークの重量を測定するための重量測定手段と、この重量測定手段によって測定された重量のデータを記憶する記憶手段と、前記データを外部に送信する通信手段とを備えてなるパレットと、
このパレットを搬送するための搬送手段側に配置され、前記通信手段によって送信される重量データを受信する通信手段と、この通信手段によって受信された重量データを、自工程におけるワークの製造処理を開始する前に基準値と比較することで、前工程におけるワークの製造結果を判定する判定手段とを備えてなることを特徴とするワーク搬送システム。 - 前記判定手段は、自工程におけるワークの製造処理が終了した場合、双方の通信手段を介して取得した重量データを基準値と比較することで、自工程におけるワークの製造結果も判定することを特徴とする請求項1記載のワーク搬送システム。
- ワークの重量を測定するための重量測定手段と、この重量測定手段によって測定された重量のデータを記憶する記憶手段と、前記データを外部に送信する通信手段とを備えてなるパレットと、
このパレットを搬送するための搬送手段側に配置され、前記通信手段によって送信される重量データを受信する通信手段と、この通信手段によって受信された重量データを、自工程におけるワークの製造処理の終了後に基準値と比較することで、自工程におけるワークの製造結果を判定する判定手段とを備えてなることを特徴とするワーク搬送システム。 - 前記記憶手段は、前記パレット側の通信手段を介して外部より受信したデータも書込み可能となるように構成されており、
前記判定手段は、自工程におけるワークの製造結果について「良」と判定した場合は、前記搬送手段側の通信手段を介して前記パレット側の記憶手段に工程完了フラグを書き込むためのデータを送信することを特徴とする請求項2又は3記載のワーク搬送システム。 - 前記記憶手段は、前記パレット側の通信手段を介して外部より受信したデータも書込み可能となるように構成されており、
前記判定手段は、自工程におけるワークの製造結果について「良」と判定した場合は、前記搬送手段側の通信手段を介して前記パレット側の記憶手段に、加工後の重量変化を履歴として記憶させるための書き込みデータを送信することを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載のワーク搬送システム。 - 前記記憶手段は、前記パレット側の通信手段を介して外部より受信したデータも書込み可能となるように構成されており、
前記判定手段は、自工程におけるワークの製造結果について「不良」と判定した場合は、前記搬送手段側の通信手段を介して前記パレット側の記憶手段に、前記不良の内容を記憶させるための書き込みデータを送信することを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載のワーク搬送システム。 - 前記パレット側の記憶手段及び通信手段は、RFIDタグで構成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のワーク搬送システム。
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