JP4328934B2 - シャトルタンカー用ローディング装置 - Google Patents
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- Jib Cranes (AREA)
Description
【０００１】
本発明は、シャトルタンカーの船首或は船尾に配設される係留ロープ及びローディングホースを操作する装置に関する。
【０００２】
一般的なシャトルタンカーは、バウローディングシステム(船首ローディング装置)を備えており、船の台甲板上で船体の中心線上に係留ウインチが配設されている。また、チェーンストッパとフェアリーダが係留ウインチの前方に配設されている。ホースは、船の主甲板上で船体の中心線上に配設された、専用のホース操作ウインチ手段で船上に引き込まれる。このため、係留ウインチの下方に、所定の大きさの構造体を必要とするため、台甲板の寸法が大きくなってしまう。
【０００３】
本発明は、係留ウインチを、ホース操作用の特別なドラムを含む係留ウインチに変更することによって、連結手順全体を一つの単一のウインチで実行することができ、また、ガイドプーリを使用することによって、係留ウインチを主甲板上に配設することが可能となるローディング装置を提供する。その結果、本発明によれば、台甲板の寸法を小さくすることができ、また、発生する係留力を、既存の主甲板構造で簡単に吸収することが可能となる。
【０００４】
また、本発明によれば、係留ウインチの駆動装置の外側に軸を延ばし、この軸にホース操作ドラムを配置することにより、ホース操作ドラムと係留ドラムを同じ駆動装置で駆動すると共に、ホース操作ドラムと係留ドラムの各々を、駆動装置に対して連結解除可能とすることにより、それぞれ単独に作動させることができる。ホース操作ドラムを備えた複合ウインチは、主甲板上で船体の中心線上に配設されるため、係留ドラムは、船体の中心線の側方に配設されることになる。係留ロープを引き込むと、係留ロープはフェアリーダとチェーンストッパを介して案内される。水平ガイドプーリは、船体の中心線から側方に係留ロープを案内するようにチェーンストッパの後方に配設されており、さらに、係留ロープは、垂直ガイドプーリにより係留ドラムに向けて下方に案内される。係留操作が終了すると、係留ドラムと駆動装置との連結が解除されて、ローディングホースを引き込むためにホース操作ドラムが駆動装置に連結される。
【０００５】
図１乃至図３には、従来のローディング装置が示されている。係留ロープ１は、フェアリーダ６及びチェーンストッパ５を介して、係留ウインチ３で引き込まれる。係留ウインチ３、フェアリーダ６及びチェーンストッパ５は、いずれも台甲板上に配設されている。また、係留ロープ１は、係留ウインチ３を経由して下方の主甲板の貯留ウインチ７へ向けて案内される。係留ロープ１に接続されたチェーン２がチェーンストッパ５に固定されると、係留手順は完了する。続いて、ローディングホース１２が、ホース操作ウインチ８とホース操作ロープ１５により引き込まれる。
【０００６】
図４には、同一の駆動装置１４に結合される、係留ウインチドラム１３とホース操作ドラム９を備えた本発明の新規なローディング装置を主甲板上に配設することが示されている。
【０００７】
図５には、フェアリーダ６、チェーンストッパ５、水平ガイドプーリ１０及び垂直ガイドプーリ１１を台甲板に配設することが示されている。
【０００８】
図６には、本発明に係る台甲板及び主甲板の側面が示されている。
【０００９】
係留ロープ１は、水平ガイドプーリ１０及び垂直ガイドプーリ１１を経由して、フェアリーダ６とチェーンストッパ５を介して係留ウインチドラム１３に巻き取られる。そこから、係留ロープ１は貯留ウインチ７へ導かれる。
【００１０】
係留手順は通常の方法で終了する。係留ウインチドラム１３が駆動装置１４から切り離されると、ホース操作ウインチドラム９が駆動装置１４で駆動されるように駆動装置１４に連結される。次に、ローディングホース１２が、ホース操作ドラム９とホース操作ロープ１５によって引き込まれる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 図１は、従来の台甲板及び主甲板の側面を示す図である。
【図２】 図２は、従来の台甲板を示す図である。
【図３】 図３は、従来の主甲板を示す図である。
【図４】 図４は、本発明の主甲板を示す図である。
【図５】 図５は、本発明の台甲板を示す図である。
【図６】 図６は、本発明の台甲板及び主甲板の側面を示す図である。
本発明は、シャトルタンカーの船首或は船尾に配設される係留ロープ及びローディングホースを操作する装置に関する。
【０００２】
一般的なシャトルタンカーは、バウローディングシステム(船首ローディング装置)を備えており、船の台甲板上で船体の中心線上に係留ウインチが配設されている。また、チェーンストッパとフェアリーダが係留ウインチの前方に配設されている。ホースは、船の主甲板上で船体の中心線上に配設された、専用のホース操作ウインチ手段で船上に引き込まれる。このため、係留ウインチの下方に、所定の大きさの構造体を必要とするため、台甲板の寸法が大きくなってしまう。
【０００３】
本発明は、係留ウインチを、ホース操作用の特別なドラムを含む係留ウインチに変更することによって、連結手順全体を一つの単一のウインチで実行することができ、また、ガイドプーリを使用することによって、係留ウインチを主甲板上に配設することが可能となるローディング装置を提供する。その結果、本発明によれば、台甲板の寸法を小さくすることができ、また、発生する係留力を、既存の主甲板構造で簡単に吸収することが可能となる。
【０００４】
また、本発明によれば、係留ウインチの駆動装置の外側に軸を延ばし、この軸にホース操作ドラムを配置することにより、ホース操作ドラムと係留ドラムを同じ駆動装置で駆動すると共に、ホース操作ドラムと係留ドラムの各々を、駆動装置に対して連結解除可能とすることにより、それぞれ単独に作動させることができる。ホース操作ドラムを備えた複合ウインチは、主甲板上で船体の中心線上に配設されるため、係留ドラムは、船体の中心線の側方に配設されることになる。係留ロープを引き込むと、係留ロープはフェアリーダとチェーンストッパを介して案内される。水平ガイドプーリは、船体の中心線から側方に係留ロープを案内するようにチェーンストッパの後方に配設されており、さらに、係留ロープは、垂直ガイドプーリにより係留ドラムに向けて下方に案内される。係留操作が終了すると、係留ドラムと駆動装置との連結が解除されて、ローディングホースを引き込むためにホース操作ドラムが駆動装置に連結される。
【０００５】
図１乃至図３には、従来のローディング装置が示されている。係留ロープ１は、フェアリーダ６及びチェーンストッパ５を介して、係留ウインチ３で引き込まれる。係留ウインチ３、フェアリーダ６及びチェーンストッパ５は、いずれも台甲板上に配設されている。また、係留ロープ１は、係留ウインチ３を経由して下方の主甲板の貯留ウインチ７へ向けて案内される。係留ロープ１に接続されたチェーン２がチェーンストッパ５に固定されると、係留手順は完了する。続いて、ローディングホース１２が、ホース操作ウインチ８とホース操作ロープ１５により引き込まれる。
【０００６】
図４には、同一の駆動装置１４に結合される、係留ウインチドラム１３とホース操作ドラム９を備えた本発明の新規なローディング装置を主甲板上に配設することが示されている。
【０００７】
図５には、フェアリーダ６、チェーンストッパ５、水平ガイドプーリ１０及び垂直ガイドプーリ１１を台甲板に配設することが示されている。
【０００８】
図６には、本発明に係る台甲板及び主甲板の側面が示されている。
【０００９】
係留ロープ１は、水平ガイドプーリ１０及び垂直ガイドプーリ１１を経由して、フェアリーダ６とチェーンストッパ５を介して係留ウインチドラム１３に巻き取られる。そこから、係留ロープ１は貯留ウインチ７へ導かれる。
【００１０】
係留手順は通常の方法で終了する。係留ウインチドラム１３が駆動装置１４から切り離されると、ホース操作ウインチドラム９が駆動装置１４で駆動されるように駆動装置１４に連結される。次に、ローディングホース１２が、ホース操作ドラム９とホース操作ロープ１５によって引き込まれる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 図１は、従来の台甲板及び主甲板の側面を示す図である。
【図２】 図２は、従来の台甲板を示す図である。
【図３】 図３は、従来の主甲板を示す図である。
【図４】 図４は、本発明の主甲板を示す図である。
【図５】 図５は、本発明の台甲板を示す図である。
【図６】 図６は、本発明の台甲板及び主甲板の側面を示す図である。
Claims (4)
- 船の台甲板上で係留ロープ（１）を引き込む係留ウインチ（１３、１４）と、船の主甲板上に配設したホース操作ロープ（１５）用のホース操作ウインチ（９、１４）とを備えたシャトルタンカー用ローディング装置において、係留ウインチ（１３、１４）とホース操作ウインチ（９、１４）は、同一の甲板上に配設されると共に、前記それぞれのウインチに連結或は連結解除することが可能な共通の駆動装置（１４）を備えていることを特徴とするシャトルタンカー用ローディング装置。
- 係留ウインチドラム（１３）、ホース操作ウインチドラム（９）及び駆動装置（１４）は、ホース操作ウインチドラム（９）が船体の中心線上に位置するように主甲板上に配設されており、ガイドプーリ（１０、１１）は、係留ロープ（１）を係留ウインチドラム（１３）へ案内していることを特徴とする請求項１に記載のシャトルタンカー用ローディング装置。
- 係留ウインチドラム（１３）、ホース操作ウインチドラム（９）及び駆動装置（１４）は、係留ウインチドラム（１３）が船体の中心線上に位置するように主甲板上に配設されており、ガイドプーリは、ホース操作ロープ（１５）をホース操作ウインチドラム（９）へ案内していることを特徴とする請求項１に記載のシャトルタンカー用ローディング装置。
- 係留ウインチドラム（１３）、ホース操作ウインチドラム（９）及び駆動装置（１４）は主甲板上に配設されており、ガイドプーリは、ホース操作ロープ（１５）をホース操作ウインチドラム（９）へ、かつ、係留ロープ（１）を係留ウインチドラム（１３）へ案内していることを特徴とする請求項１に記載のシャトルタンカー用ローディング装置。
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