JP4328499B2 - インクジェット記録装置、及び、インクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置、及び、インクジェット記録方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラックインクとカラーインクなどのように、記録媒体に対して浸透性の異なるインクを吐出して画像を形成するようにしたインクジェット記録装置およびこれにデータを供給するためのデータ供給装置等に関し、特にインクジェット記録装置における記録速度及び記録品質の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種の被記録媒体に対して記録を行うインクジェット記録方法及びインクジェット記録装置は、高密度かつ高速な記録動作が可能であることから、各種装置の出力手段等として広く応用されている。
【0003】
一般に、インクジェット記録装置は、記録手段(記録ヘッド)やインクタンクを搭載するキャリッジと、被記録媒体(記録紙)を搬送する搬送手段と、これらを制御するための制御手段とを備える。そして、インク滴を吐出させる記録ヘッドを被記録媒体の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に移動させつつその複数の吐出口からインクを吐出させてシリアルスキャンを行う一方、非記録時に被記録媒体を記録幅に等しい量で間欠的に搬送するものとなっている。
【0004】
また、このインクジェット記録装置は、記録信号に応じてインクを被記録媒体上に吐出させて記録を行うものであるため、ランニングコストが安く、静粛性に優れた装置として知られている。また近年では、複数色のインクを用い、カラー記録にも対応し得る製品も数多く実用化されている。
【0005】
このようなカラー記録に対応し得るカラーインクジェット記録装置において、ブラックインクは文字等の印刷に多用されることから、印刷のシャープさ、鮮明さ及び高い記録濃度を達成することが要求され、そのための一手段として被記録媒体に対するブラックインクの浸透性を下げ、ブラックインクに含有されている色材の被記録媒体への浸透を抑制する技術が知られている。カラーインクに関しては、異なる色の2種のインクが隣接して被記録媒体に付与されたときに、そのインク同士がそれらの境界部で混ざり合ってしまいカラー画像の品位を低下させる現象(ブリーディング)を防ぐために、被記録媒体に対する浸透性を上げ、カラーインク同士が被記録媒体表面で混ざり合うことを防止する技術も知られている(例えば、特開昭55−65269号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなインクセットを用いた場合、カラーインクは浸透性が高いため定着時間は比較的短時間で済むが、ブラックインクは浸透性が低いため乾燥定着には比較的長時間を要する。従って、1枚の被記録媒体が印刷されて排紙された後、次の被記録媒体が排紙されると、最初に排出された被記録媒体のブラックインクが完全に乾燥する前に次の被記録媒体が排紙される可能性がある。この場合、最初の被記録媒体の記録面及び次の被記録媒体の記録裏面を汚してしまうという問題が発生する(このような記録面及び裏面の汚れを発生させる現象を以下「スミア」とよぶ)。この問題は印刷速度の向上に伴い大きな問題となってくる。このスミアの発生を解消するため、従来から以下のような対策が採られている。
【0007】
その対策の一つとして、定着器を配備することにより記録媒体の記録面にインクを定着させる方法がある。この定着器としては例えば加熱定着器があり、この加熱定着器では、送付されてきたインクの水分を略完全に飛ばすことができるため、良好な定着状態を得ることができるが、記録装置の大型化及びコスト増大を招き、インクジェット記録装置特有の利点である小型化及び低コスト化を実現できないという問題が生じる。またシリアルプリンタにおいて、被記録媒体の搬送は間欠的に行われるが、定着器を通すことによって搬送ムラが生じてしまう可能性もある。
【0008】
また第2の対策として、被記録媒体の排出を一時的に停止させる排紙まち制御と呼ばれる制御がある。これは1枚目の記録媒体が印刷されて十分に乾燥するまでの間、2枚目の被記録媒体に対する印刷開始を一時的に停止するか、または2枚目の被記録媒体の記録終了後に排紙動作を一時停止させるものがある。これによれば、スミアの発生は抑えることができる。しかし、このような制御を行った場合には、十分な印刷速度を保証することはできなくなる。特に最近のインクジェット記録装置においては毎分15〜20枚といった高速記録を可能とするものが実現されており、記録速度はその装置の性能を象徴する重要な要素であるが、上記のような制御を行った場合には、印刷速度が低下し、それはそのまま装置の性能低下を意味することとなる。
【0009】
また、第3の対策として、浸透性の高いカラーインクをブラックインクの記録領域に重ねて記録するといった方法がある。この場合には、カラーインクによって濡れた状態の紙面の上にブラックインクが記録されるため、ブラックインクは紙面に対して定着し易くなり、これによってスミアの発生を抑えることができる。
【0010】
しかしながら、この方法においてはカラーインクを黒画像領域にも記録してしまうために、黒画像のシャープさの劣化、及び黒文字品位の劣化を伴う。またブラックデータ全てにカラーインクを付与すると、カラーインクを多量に使用し、印刷1枚当たりのコストが上がってしまうという問題も発生する。
【0011】
本発明は、上記従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、ブラックインクなどのような浸透性の低いインクを用いた記録による画像の劣化を抑えつつ、定着時間の短縮化を図ることができるインククジェット記録方法、インクジェット記録装置、画像処理方法、プログラム、記憶媒体の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は、少なくとも第1インクと当該第1インクよりも高い浸透性を示し且つ当該第1インクと反応する第2インクを付与するための付与手段を用いて被記録媒体に記録を行うことが可能なインクジェット記録装置であって、前記被記録媒体上の複数の単位領域毎に、当該単位領域に対応した第1インク付与データに基づいて算出される第1インクの付与量が所定量を超えるか否かを判断する判断手段と、前記第1インクの付与量が所定量を超えると判断された高付与量の単位領域の連続数が閾値を超えたことに応じて、前記閾値を超えて連続する前記高付与量の単位領域に対して前記第2インクを付与するための第2インク付与データを、前記閾値を越えて連続する前記高付与量の単位領域に対応する第1インク付与データに基づいて作成する作成手段とを備え、前記高付与量の単位領域に対して、前記第1インク付与データに従って前記第1インクを付与し且つ前記第2インク付与データに従って前記第2インクを付与することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、少なくとも第1インクと当該第1インクよりも高い浸透性を示し且つ当該第1インクと反応する第2インクを付与するための付与手段を被記録媒体に対して双方向に走査させつつ前記被記録媒体にインクを付与することで双方向記録を行うインクジェット記録装置であって、前記付与手段によって走査される前記被記録媒体上の走査領域を複数に区画してなる単位領域毎に、当該単位領域に対応した第1インク付与データに基づいて算出される第1インクの付与量が所定量を超えるか否かを判断する判断手段と、前記第1インクの付与量が所定量を超えると判断された高付与量の単位領域の連続数が閾値を超えるか否かを走査領域毎に判定し、前記高付与量の単位領域が前記閾値を超えて連続する走査領域を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された走査領域に含まれる、前記閾値を超えて連続する高付与量の単位領域に対して前記第2インクが付与されるように、前記閾値を超えて連続する高付与量の単位領域に対応する第1インク付与データに基づいて第2インク付与データを作成する作成手段と、前記特定手段によって特定された走査領域に含まれる、前記閾値を超えて連続する高付与量の単位領域に対して、前記第1インクよりも先に前記第2インク付与データに従って前記第2のインクが付与されるように、前記特定手段によって特定された走査領域に対してインクが付与される走査の方向を前記第1のインクよりも先に前記第2インクが付与される方向に制限する制限手段と、を有することを特徴とする
また、本発明は、ブラックインクのドットと当該ブラックインクよりも高い浸透性を示し且つ当該ブラックインクと反応するカラーインクのドットを形成するためのドット形成手段を用いて被記録媒体に画像の記録を行うことが可能なインクジェット記録装置であって、前記被記録媒体上の複数の単位領域毎に、当該単位領域に対応するブラックインクドット形成データに基づいて算出される前記ブラックインクのドット数が所定数を超えるか否かを判断する判断手段と、前記ブラックインクのドット数が所定数を超えると判断された高ドット密度の単位領域の連続数が閾値を超えたことに応じて、前記閾値を超えて連続する前記高ドット密度の単位領域に形成される前記ブラックインクのドットと前記カラーインクのドットが接触するように当該ブラックインクのドット数よりも少ない数の前記カラーインクのドットを形成するためのカラーインクドット形成データを、前記高ドット密度の単位領域に対応する前記ブラックインクドット形成データに基づいて作成する作成手段とを備え、前記高ドット密度の単位領域に、前記ブラックインクドット形成データに従って前記ブラックインクのドットを形成し且つ前記カラーインクドット形成データに従って前記カラーインクのドットを形成することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、ブラックインクのドットと当該ブラックインクよりも高い浸透性を示し且つ当該ブラックインクと反応するカラーインクのドットを形成するためのドット形成手段を用いて被記録媒体に画像の記録を行うインクジェット記録方法であって、前記被記録媒体上の複数の単位領域毎に、当該単位領域に対応するブラックインクドット形成データに基づいて算出される前記ブラックインクのドット数が所定数を超えるか否かを判断する判断工程と、前記ブラックインクのドット数が所定数を超えると判断された高ドット密度の単位領域の連続数が閾値を超えたことに応じて、前記閾値を超えて連続する前記高ドット密度の単位領域に形成される前記ブラックインクのドットと前記カラーインクのドットが接触するように当該ブラックインクのドット数よりも少ない数の前記カラーインクのドットを形成するためのカラーインクドット形成データを、前記高ドット密度の単位領域に対応する前記ブラックインクドット形成データに基づいて作成する作成工程と、前記高ドット密度のブラックインクのドット数が所定を超えると判断された単位領域に対して、前記ブラックインクドット形成データに従って前記算出された数の前記ブラックインクのドットを形成し且つ前記カラーインクドット形成データに従って前記カラーインクのドットを形成する形成工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、少なくとも第1インクと当該第1インクよりも高い浸透性を示し且つ当該第1インクと反応する第2インクを付与するための付与手段を用いて被記録媒体に記録を行うインクジェット記録方法であって、前記被記録媒体上の複数の単位領域毎に、当該単位領域に対応する第1インク付与データに基づいて算出される第1インクの付与量が所定量を超えるか否かを判断する判断工程と、前記第1インクの付与量が所定量を超えると判断された高付与量の単位領域の連続数が閾値を超えたことに応じて、前記閾値を超えて連続する前記高付与量の単位領域に対して前記第2インクを付与するための第2インク付与データを、前記閾値を越えて連続する前記高付与量の第1インクの付与量が所定量を超えると判断された単位領域に対応する前記第1インクの付与データに基づいて作成する作成工程と、前記高付与量の第1インクの付与量が所定量を超えると判断された単位領域に対して、前記第1インクの付与データに従って前記第1インクを付与し且つ前記第2インクの付与データに従って前記第2インクを付与する付与工程と、を有することを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、コンピュータにより読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、上記に記載のプログラムを格納したことを特徴とするものである。
【0019】
【作用】
以上の構成によれば、比較的低浸透性の第1インク(例えば、低浸透性の黒インク)と比較的高浸透性の第2インク(例えば、高浸透性カラーインク)とを用いて記録を行うにあたり、所定領域に対する黒インクの付与状態(例えば、高デューティーでインクが付与されているか、低デューティーでインクが付与されているか)に応じて、前記所定領域に対するカラーインクの付与形態(付与の有無、付与量)を決定しているので、インク付与量を極力抑制しつつ定着時間の短縮化を図ることができる。具体的には、低浸透性の黒インクが高デューティーで付与されている領域、すなわち、インク定着に比較的長時間を要する領域に対しては、高浸透性のカラーインクを付与し、定着時間の短縮化を図る。一方、低浸透性の黒インクが低デューティーで付与されている領域、すなわち、インク定着が比較的短時間で行われる領域に対しては、高浸透性のカラーインクを付与しないようにし、これによってインク付与量を極力抑制する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
この実施形態においては、低浸透性の第1のインク(例えば、ブラックインク)の被記録媒体への付与状態に関する情報(ドット密度情報、あるいはデータ量)に基づき、高浸透性の第2のインク(例えば、カラーインク)の付与形態(付与の有無や付与量等)を決定している。詳しくは、インクドット密度情報あるいはインク吐出データ量等を利用して、浸透性の低いブラックインクの付与状態を定量化して判断し、ブラックインクの定着時間が長くなる場合(例えば、ブラックインクのドット密度が大きい場合)には、ブラックインクに対してカラーインクを適度な分量だけ重ねて記録することにより定着時間を早めるようにする。またブラックインクの付与状態が少ない場合、すなわち、ドット密度が小さい場合等においては、カラーインクの重ね記録は行わずにブラックインクのみを記録する。このように、この実施形態では、ブラックインクの付与状態に応じて、カラーインクの付与形態(付与の有無や、付与量等)を決定することにより、スミアの発生を十分に抑制しつつも、定着時間の短縮化を図ることを主たる特徴とするものである。
さらに、この実施形態では、必要に応じて記録方法の選択及び待ち時間の設定を行うようになっており、さらに、カラーインクとブラックインクは反応性を有するものを使用することも提案している。
【0021】
【実施形態の基本構成】
まず、本発明のインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法における各実施形態(第1〜第3の実施形態)の前提となる基本構成を説明する。
本発明の各実施形態に適用する記録ヘッド(記録手段)としては、例えば、記録ヘッドの記録インクに記録信号を与え、その発生した熱エネルギーにより液滴を吐出する方式を採るものがある。この記録ヘッドの構成を図1ないし図3に示す。なお、図1はインクの流路に沿って切断した記録ヘッドの縦断面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1に示したノズルを多数並設した記録ヘッドの概略構成を示す。
【0022】
各図において、13は記録ヘッドであり、インク流路14aを形成したガラス、セラミックまたはプラスチックなどによって形成される天板14と、感熱記録に用いられる発熱抵抗体を有するヘッド本体15とを接着した構成となっている。このヘッド本体15は、酸化シリコン等で形成される保護膜16、アルミニウム電極17−1、17−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層18、蓄熱層19、及びアルミナ等の放熱性のよい基板20とからなっている。
【0023】
上記のような記録ヘッドにおいて、記録インクIは、常には吐出オリフィス22にまで達しており、圧力によりメニスカスIaを形成している。
【0024】
ここで電極17-1、17-2に電気信号が加わると、記録ヘッド13のnで示される領域が急激に発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生する。この気泡の圧力でメニスカスを形成しているインクが吐出され、ノズルから記録液滴となって記録材に向かって飛翔する。
【0025】
図4は、この記録ヘッド13を組み込んだインクジェット記録装置の一例を示す。図において、64は記録ヘッド13の各ノズルにおけるインク吐出状態を良好に保つための回復動作を行う回復部である。この回復部64は、記録ヘッドによる記録領域から外れた所定の回復動作位置(例えばホームポジション)などに配置されており、予備吐出などによって記録ヘッドから吐出されたインクを吸収するインク吸収体63、吐出口面の清掃を行うブレード61、及び記録ヘッドの各ノズル内の増粘インクなどを吸引排出させるキャップ62等を備えるものとなっている。
【0026】
また、66は所定のガイド軸67などによって主走査方向に沿って往復移動可能に支持されたキャリッジであり、キャリッジモータ(CRモータ68)の駆動力によって移動する無端ベルト69と共に往復移動を行うようになっている。また、このキャリッジ66には、前記記録ヘッド13及びこれにインクを供給するインクタンクなどが搭載されており、キャリッジ66の移動と共に記録ヘッド13からは前述のようにインク滴が吐出されるようになっている。
【0027】
また、51は被記録媒体を挿入するための被記録媒体供給部、52はモータ(図示せず)により駆動される紙送りローラである。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口面と対向する位置、すなわち記録位置へと被記録媒体が搬送され、記録動作が進行するに従って、排紙ローラ53を配した排出部へと排出される。
上記インクジェット記録装置では、被記録媒体の搬送方向に対して直交する主走査方向に沿ってキャリッジと共に記録ヘッドを往復移動させ、その往動方向への移動及び復動方向への移動の双方において、記録ヘッドからブラックインクおよびカラーインの少なくとも一方を被記録媒体に向けて吐出し、画像を記録するようになっている。なお、この双方向記録における記録データの処理等は周知の技術によって実現されており、ここでは説明を省略する。
【0028】
また、記録動作終了などで記録ヘッドがホームポジションに戻る際、吐出回復部64のキャップ62は記録ヘッドの移動経路から退避しているが、ブレードは移動経路中に突出している。この結果、記録ヘッドの吐出口面がブレードによってワイピングされる。なおキャップが記録ヘッドの吐出口面に当接してキャッピングを行なう場合にはキャップは記録ヘッドの移動経路中に突出するように移動する。
【0029】
記録ヘッドがホームポジションから記録開始位置へ移動する場合にはキャップおよびブレードは前記したワイピング時の位置と同一の位置にある。この結果、この移動においても記録ヘッドの吐出口面はワイピングされる。
【0030】
前記の記録ヘッドのホームポジションへの移動には記録終了時や吐出回復時ばかりではなく、記録ヘッドが記録のために記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移動に伴って上記ワイピングが行なわれる。
【0031】
図5は記録ヘッドに対し、チューブ等のインク供給部材を介してインクを供給するインクカートリッジの一例を示す。図5において、40は供給用インクを収容したインク収容部であり、ここでは、インク袋によって構成されている。このインク袋40の先端にはゴム製の栓42が設けられており、この栓に針(図示せず)を挿入することによりインク袋40中のインクをヘッドに供給し得るようになっている。44は廃インクを受容する吸収体である。このインク収容部としては、インクとの接触面がポリオレフィン、特にポリエチレンで形成されているものが好ましい。
【0032】
またこの実施形態に適用可能なカートリッジとしては、ブラックインクとカラーインクとを各々個別に収容した2つの収容部を有し、各収容部がブラックインクおよびカラーインクを吐出させるための複数のヘッドに対してそれぞれ着脱可能に構成されたカートリッジを挙げることもできる。
【0033】
図6はこうしたカートリッジ1401の一例を示すものであり、1403はブラックインクを収容した収容部、1405はカラーインクを収容した収容部であり、このカートリッジ1401は図7に示すようにブラックインクおよびカラーインクの各々を吐出させる記録ヘッド1501に着脱可能に構成されると共に、カートリッジ1401を記録ヘッド1501に装着した状態において、インクが記録ヘッド1501へと供給されるような構成となっている。
【0034】
なお、この実施形態におけるインクジェット記録装置に適用し得る記録ヘッドおよびインクカートリッジとしては、前記のように記録ヘッドとインクカートリッジとが別体となったものに限らず、図8に示すようなそれらを一体とした記録ユニットも好適に用いられる。
【0035】
図8において、70は記録ユニットであって、この中にインクを収容したインク収容部、例えばインク吸収体が収納されており、このようなインク吸収体中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71からインク滴として吐出される構成になっている。インク吸収体の材料としては、例えばポリウレタンを用いることができる。72は記録ユニット内部を大気に連通させるための大気連通口である。この記録ユニットは図4で示す記録ヘッドに替えて用いられるものであって、キャリッジ66に脱着自在に構成されている。
【0036】
さらに、この実施形態に適用し得る記録ユニットの他の形態として、ブラックインクとカラーインク(例えばイエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーンおよびブルーから選ばれる少なくとも1つのカラーインク)とを、単一のインクタンク内に各インクに対応して区轄形成されたインク収納部に収納し、かつ各々のインクを吐出させるための記録ヘッドを一体的に備えた記録ユニットを挙げることができる。
【0037】
図9は、この記録ユニットの一例を示している。図示のように、この記録ユニットは、ブラックインクを収納部1601Bkに、またイエロー、シアン及びマゼンタのカラーインクを各々カラーインク収納部1601Y、1601C及び1601Mにそれぞれ収納するよう構成されると共に、各々のインクを個別に吐出させることができるようにインク流路を分けて構成した記録ヘッド1603を備えたものとなっている。
【0038】
また、この実施形態に適用するインクジェット記録装置では、インクに熱エネルギーを作用させてインクを吐出するインクジェット記録装置を例に挙げて説明したが、この実施形態では、例えば力学的エネルギーをインクに作用させてインクを吐出する方式の記録ヘッド、例えば圧電素子を使用するピエゾ方式のインクジェット記録ヘッドも適用可能である。
【0039】
図10に、この力学的エネルギーによってインクを吐出させる記録ヘッドの構成例を示す。ここに示す記録ヘッド1700は、インク室(不図示)に連通したインク流路1701と、所望の体積のインク滴を吐出するためのオリフィスプレート 1703と、インクに直接圧力を作用させる振動板1705と、この振動板1705に接合され、電気信号により変位する圧電素子1707と、オリフィスプレート1703、振動板等を指示固定するための基板1709とから構成されている。
【0040】
ここで、インク流路1701は感光性樹脂等で形成され、オリフィスプレート1703は、ステンレス、ニッケル等の金属に対して電鋳やプレス加工等による穴あけ加工施して吐出口1711を形成したものとなっており、振動板1705はステンレス、ニッケル、チタン等の金属フィルム及び高弾性樹脂フィルム等で形成されたものとなっており、圧電素子1707はチタン酸バリウム、PZT等の誘電体材料で形成されたものとなっている。
【0041】
以上のように構成された記録ヘッドは、圧電素子1707にパルス状の電圧を与えてひずみ応力を発生させ、その応力発生エネルギーが圧電素子1707に接合された振動板を変形させ、インク流路1701内のインクを垂直に加圧しインク滴(不図示)をオリフィスプレートの吐出口1711より吐出させて記録を行うように動作する。このような記録ヘッドは、図4に示したものと略同様の記録装置に組み込んで使用することができる。記録装置の動作は前述と略同様である。
【0042】
図17に、この実施形態に使用する記録ヘッドのノズル構成を示す。ブラックインクを吐出するヘッド(第1の記録手段)は1/600の間隔で600ノズルを有する。それに対してカラーヘッド(第2の記録手段)は1/1280インチの間隔で1280ノズルを有する。このようにカラーヘッドの方がブラックヘッドに比してノズル解像度が高いのは、高解像度で高精細な画像を実現することができるためである。
【0043】
また、図11は、図4に示したインクジェット記録装置の電気制御系の構成例を示す電気制御系のブロック図である。
【0044】
図において、301は装置全体を制御するシステムコントローラであり、内部にはマイクロプロセッサをはじめ、制御プログラムが収納されている記憶素子(ROM)が配置されている。302は主走査方向に記録ヘッドを駆動させるためのドライバである。304及び305はそれぞれドライバ302及び303に対応したモータであり、ドライバから速度、移動距離などの情報を受けて動作する。
【0045】
306はホストコンピュータであり、この実施形態におけるインクジェット記録装置に対して記録すべき情報を転送するための装置である。その形態としては、情報処理装置としてのコンピュータとするほか、イメージリーダなどの形態を採ることもできる。307はホストコンピュータ306からのデータを一時的に格納するためのバッファであり、システムコントローラ301からデータの読み込みが行われるまで受信データを蓄積しておく。309(309k、309c、309m、309y)は、記録すべきデータをイメージデータに展開するためのフレームメモリであり、記録に必要な文のメモリサイズを各色毎に有している。ここでは、被記録用紙一枚分が記録可能なフレームメモリについて説明するが、本発明はフレームメモリのサイズに限定されないことは言うまでもない。309(309k、309c、309m、309y)は、記録すべきデータを一時的に記憶するための記憶素子(フレームメモリ)であり、記録ヘッドのノズル数に応じて記録容量は変化する。
【0046】
310は、記録ヘッドをシステムコントローラ301からの指令により適切にコントロールするためのものであり、記録速度、記録データ数などを制御するための記録制御部(制御手段)として機能すると共に、記録データの処理手段、及び判別動作を行う判別手段として機能する。311は、インクを吐出させるための記録ヘッド17k、17c、17m及び17yを駆動するためのドライバであり、記録制御部310からの信号によりコントロールされる。
【0047】
以上の構成を有する制御系において、ホストコンピュータ306から供給される画像データは、受信バッファ307に転送されて一時的に格納され、各色毎のフレームメモリに展開される。次に展開された画像データは、システムコントローラ301によって読み出されてフレームメモリ309に展開される。記録制御部310は、各バッファ内の画像データ及び処理液に基づいて記録ヘッド17k、17c、17m及び17yの動作を制御する。
【0048】
【実施形態の特徴】
以下に、本発明の特徴に関する実施形態を説明する。
【0049】
(第1の実施形態)
まず、この第1の実施形態における定着時間、記録方法等について詳細に説明する。
定着時間について
図12(a)は1/600inch四方の領域を1画素とした場合の縦64画素、横64画素の領域にブラックインクによって記録された画像のドット密度と、画像の定着に必要とする時間(定着時間)との関係を示す図である。なお、以下の説明において画素は全て1/600ichを画素単位とする。
【0050】
図12(b)は異なるドット密度でインクが付与された画像を示しており、同図中、最も右側に位置する画像が、ドット密度が100%(間引き率0%)の付与量で記録された画像となっている。ここで、ドット密度が100%の付与量とは、全ての画素に対し30ngのインク滴を1ドットとして付与した場合の付与量である。この例の場合には、ドットは64*64画素の領域に対してほぼ均一にドットが分散されていると仮定する。また、定着に必要な時間とは、記録が終わった直後から次の紙が排紙しても汚れなくなるまでに必要な時間を意味する。従って、例えば毎分15枚の印刷速度が要求されるプリンタにおいては、定着時間は約4秒以内でなければならない。この図12から明らかなように、ドット密度が上がるにつれて必要となる定着時間は増大する。
【0051】
次にドット密度は100%のままで、画像領域を増大させていった場合の定着時間の変化を図13(a)に示した。ここでは縦横同じ画素数の正方形の領域にドット密度100%で記録した場合を示しており、図中、横軸は各画像の一辺の長さを画素単位で表している。
【0052】
また、図13(b)はドット密度100%で記録した異なる大きさの画像を示しており、図示のように、領域の大きさが大きいほど長い定着時間が必要となることがわかる。
【0053】
次に図14(a)は図2で用いたような正方形の領域に対して、予めカラーインクを付与し(以下このカラーインクの記録方法を「下打ち」と呼ぶ)、その後、同領域にブラックインクを塗布した場合のブラックインクの定着時間を示したものである。カラーインクはシアン、マゼンタ、イエローインクをそれぞれ1/600inch四方の領域に対して4.5ngのインク滴を付与することをドット密度100%(間引き率0%)とし、本例においてはそれぞれ25%(間引き率75%)の付与を行った。
【0054】
また、図14(b)は図13で示したような領域に対してブラックインクを付与したあとにカラーインクを付与した場合(以下この記録方法を「上打ち」と呼ぶ)の定着時間を示したものである。この場合は、図13(a)と比較して明らかなようにカラーインクを付与することにより定着時間が早まっていることがわかる。さらに、この図14における(a)と(b)とを比較すると、カラーインクをブラックインクより先に記録した方がより定着時間が短縮されていることが分かる。
【0055】
これについて考えられるインク定着のメカニズムを図15(a),(b)に示す。まず、カラーインクを先に記録紙面に付与した場合においては、カラーインク2001は浸透性が高いために記録紙の紙面を十分な広がりをもって濡らし、紙面の濡れ性を高める。そして、この濡れ性の高められた広い領域にブラックインク2002が付与されるためにブラックインク2002も広がり短時間で浸透し、定着する。
【0056】
これに対して、ブラックインク2002を先に記録媒体に付与した場合には、浸透しにくいブラックインク2002が紙面に最初に触れて、記録媒体とブラックインク2002との間に濡れにくい界面が形成される。この状態でカラーインク2001が付与されるが、カラーインク2001はまずブラックインク2002と紙面上で混ざり、濡れ易くなった混合インク2003が浸透していくと考えられる。しかし、通常は、ブラックインク2002に対してカラーインク2001の付与量は少ないため、両インクが十分に混合されたとしてもブラックインク22の浸透性は大きくは高まらず、カラーインクを先に付与した場合に比べると浸透しにくく、定着が遅くなると考えられる。なお、上述から明らかなように、低浸透性のブラックインクの付与後に高浸透性のカラーインクを付与する形態は、ブラックインクの付与前にカラーインクを付与する形態に比べると、定着時間が少し長くなるが、低浸透性のブラックインクに対し高浸透性のカラーインクを付与しない形態に比べれば、定着持間はかなり短い。
【0057】
図16にカラーインクの付与量と、定着時間との関係を示す。ここでは、横320画素、縦320画素の領域に100%の打ち込み量でブラックインクを打ち込み、上記領域に形成されたブラック画像に対して、カラーインクによる下打ちインクの付与量を増加させていった場合を示した。カラーインクの付与量が増加すれば、それだけブラックインクの定着時間が短縮されることがわかる。
【0058】
次にカラーインクの付与量とブラックインクによって記録される黒文字品位との関係について示す。表1はカラーインクの付与量と黒文字品位の劣化具合を測定し、その結果を表にまとめたものである。この表に示すように、カラーインクの付与量を多くしていくに従って、黒文字品位(シャープさ)が劣化していくことが明らかとなった。
【0059】
【表1】
Figure 0004328499
【0060】
以上、各インクの塗布状態とブラックインク(Bkインク)の定着時間及び記録品質との関係をまとめると以下のようになる。
▲1▼Bkインクはドット密度を上げていくと定着時間は遅くなる。
▲2▼Bkインクを付与する領域が広くなるにつれて定着時間は遅くなる。
▲3▼カラーインクを付与することによって定着時間は早くなり、カラーインクを先に記録した方がさらに速い。
▲4▼カラーインクの付与量を増やしていくと定着時間は早くなる。
▲5▼カラーインクの付与量を増やすと黒文字品位が劣化していく。
【0061】
記録方法について
次に、この第1の実施形態における記録方法を具体的に説明する。
この実施形態に適用するインクジェット記録装置では、浸透性の低いインクであるブラックインクによって記録される画像(以下、ブラック画像と呼ぶ)が毎分15枚以上記録可能であることを前提としている。
【0062】
そして、この実施形態では、記録紙に対する浸透性の低いインク(第1のインク)であるブラックインクの付与状態を定量化した情報として、ブラックインクの付与状態を表す指標情報を取得し、その指標情報に基づき定着状態(定着時間)を判別し、その判別結果に基づき、浸透性の高いインク(第2のインク)であるカラーインクの付与を制御するようになっている。
【0063】
すなわち、ブラック画像の定着状態を判別するための指標は、64画素四方の検出領域(以下「小検出領域」と呼ぶ)に対するブラックインクのドット密度を算出することによって求める。図12に示したように、ドット密度は75%以上になると定着時間が4秒を越えてしまう。そのためドット密度が75%以上の領域ではカラードットによる重ね記録を行わなければならない。
【0064】
次に、縦64、横64画素の領域の中に偏ったドット密度の分布ができた場合を想定する。例えば、図13に示すように、縦35、横35画素の領域に100%のドット密度で画像が形成されていたとすると、この領域の存在によって縦64、横64画素の領域の定着時間は4秒を超えることとなる。つまり、この場合の64画素四方の小検出領域におけるドット密度は約30%であり、これを図12の関係に当てはめれば、定着時間は完全に4秒を下回るはずであるが、図13の関係に示されるように、実際の定着時間は4秒を超えることとなる。このため、この実施形態では、小領域におけるインクの付与状態を表す指標としてのドット密度が、前述の75%ではなくて、30%以上であった場合には、その小領域に対してカラードットによる重ね記録を行うようになっており、これによってスミアの発生を確実に抑えるようになっている。
【0065】
また、本実施形態において、ブラックインクとカラーインクの重ね記録は全てカラーインクの記録を先に行うようにしている。
【0066】
次に、下打ちにおけるカラーインクの付与量の決定について説明する。
高浸透性のカラーインクを下打ちする場合のカラードットの付与量は、図15に示したようにブラックインクの定着性の観点からすれば、できるだけ打ち込み量を多くすることが望ましい。しかし、上記表1において既に説明したように、打ち込み量を多くし過ぎると文字品位の劣化が生じる。文字品位の劣化はできるだけ抑えなければならないことから、カラーインクの付与量をむやみに増やすことは得策ではない。そこで、この実施形態では、前出の表1に基づきカラーインクのドット密度は各色25%とした。
【0067】
さらに、カラードットを下打ちした場合においても、ブラック画像の領域が広い場合においては裏写りが生じる。カラー下打ちの打ち込み量を25%とした場合、図13に示したようにブラックインクが横640画素以上に亘って存在すると、定着時間が4秒を越えてしまう。このような場合においては、下打ち記録を行うと共に、次の記録紙の記録が終了した時点で排紙部への排紙を一時的に停止させる排紙待ち制御を行う。
【0068】
またこの実施形態に用いたインクジェット記録装置における具体的な検出領域、小検出領域および検出方法を図18に示す。
この実施形態に用いた記録ヘッドは図18に示したようにブラックインクを吐出するノズルが600ノズル存在する。そのため1度に記録可能な領域は図18に示す領域Aのように、縦に600ノズルの幅を有する領域となっている。
【0069】
この実施形態ではブラックインクによるテキストの印刷においては1回の主走査でヘッドのノズル群の長さと同じ幅の画像を完成させる1パス記録を行い、これをキャリッジの往動、復動の双方において行う所謂双方向記録を実行するものとなっている。この場合の検出領域は1回の記録走査で記録する領域である領域Aである。実際の検出は、これから記録を行う検出領域の左上から右方向に縦64、横64画素の小検出領域B(図18参照)毎にブラックインクのドット密度を算出していく。そして、一度でもドット密度が30%を越えた場合には、カラーインクによって先打ち記録が行われるような方向での記録(片方向記録)に切り換えて記録を行う。この実施形態においては、ドット密度が30パーセントを超えた場合には、検出領域Aの全てのブラック画像に対してカラーインクによる下打ち記録を行う。また、必要に応じて前述の排出待ち制御における待ち時間の設定も行う。また、検出領域A中のすべての小検出領域についてドット密度を算出した結果、一度も閾値を超えない場合については、1パス往復記録を行う。
【0070】
以上のような動作制御をまとめて示したものが図19に示すフローチャートである。ステップS1において小検出領域Bに対して30%以上のドット密度を検出した場合には、ステップS2でカラードットの下打ちを行うことを決定する。カラードットを下打ちすることが決定された場合、この小検出領域Bを含む検出領域Aに対しカラーインクが吐出されるように当該領域Aに対応するカラーインク吐出データを作成する。更に、カラーインクを先に紙面に付与させるために、主走査方向を限定する。そして、検出する小検出領域の全てに関してブラックインクのドット密度を算出し、ドット密度の閾値(ここでは30%)を越える小検出領域が連続(隣接)する個数(以下「連続数」と呼ぶ)が、10回以上であるかを判断する(ステップS3、ステップS5、ステップS1)。そして、連続数が10回以上であると判断された場合には、ステップS4において連続して検出した回数に応じて排紙待ち時間を設定し、その後設定された結果に基づき、カラードット及びブラックドットの記録を行う(ステップS6)。なお、閾値を越える小検出領域の連続数と記録方法、記録方向、待ち時間の発生については以下の表2に示すようにまとめることができる。
【0071】
【表2】
Figure 0004328499
【0072】
以上のようにこの実施形態においては、ブラックドット密度の高い小検出領域に対しては下打ちを行うようになっているため、ブラックインクの定着速度を速めることができる。さらに、ブラックインクのドット密度が高く、しかも広い領域にブラック画像が形成される場合には、その程度に応じた排紙待ち時間を設定するようになっているため、裏写りによるスミアを防止することができる。また、定着が遅い可能性のある検出領域のみに下打ちを行い、さらに定着の遅い可能性のある検出領域にのみ待ち時間を設定するため、従来のように、下打ちや定着待ち動作を、常に行うようにした場合に比べ、印刷速度の低下、文字品位の劣化を最小限に抑えることができる。
【0073】
なお、本実施例においては下打ちを行う走査においては、検出領域A内の全てのブラック画像に対してカラーインクを下打ちしているが、ブラックのドット密度が閾値を越えた小検出領域にのみ下打ちを行うようにしても良い。この形態の場合、カラードットを下打ちすることが決定された小検出領域Bに対してのみカラーインクが吐出されるようにカラーインク吐出データを作成するのである。この形態によれば、検出領域Aの全体にカラーインクを打ち込む場合に比べ、下打ちのカラーインク量が軽減され、ランニングコストの抑制やコックリング(記録媒体に打ち込まれるインク量が多くなり過ぎて記録媒体が波打ってしまう現象)を抑制することができる。
【0074】
また、上記では、低浸透性のブラックインクの付与状態に関する情報として、ブラックインクが付与されるドット密度に関する情報を取得し、その情報に基づき定着状態(定着時間)を判別し、その判別結果に基づき、高浸透性のカラーインクの付与形態(付与の有無や付与量)を決定する形態について説明した。しかし、この第1の実施形態では、この形態に限定されるものではない。
【0075】
例えば、ブラックインクの付与状態に関する情報として、単に、所定領域(小検出領域、あるいは検出領域)に対応するデータ量(ブラックインク付与を示すデータ量)に関する情報を使用する形態であってもよい。すなわち、インク付与データ量とインクドット密度(吐出デューティー)とは関連しており、詳しくは、所定領域に対応するインク付与データ量が多ければ上記所定領域内のインクドット密度は高く、一方、所定領域に対応するインク付与データ量が少なければ上記所定領域内のインクドット密度は低いという関係にあるので、取得したインク付与データに基づきインクドット密度を算出するという演算処理を行わなくとも、取得したインク付与データ量自体を用いて上記所定領域に対するインクの付与状態を判別するという形態を採ることもできるのである。
【0076】
そして、この形態の場合、カラーインクを付与するか否かの閾値は、当然、所定領域内のデータ量で規定されることとなる。具体的には、所定領域に対応するブラックインクの吐出データ量が閾値よりも多ければ、その領域に対してカラーインクが吐出され、一方、所定領域に対応するブラックインクの吐出データ量が閾値よりも少なければ、その領域に対してカラーインクが吐出されないように制御するのである。
【0077】
また、上記では、ブラックインクの付与状態に関する情報に基づきブラックドットの定着状態(定着時間)を判別し、この判別結果に応じてカラーインクの付与形態(付与の有無、付与量等)を決定しているが、上記定着状態(定着時間)の判別工程は省略してもよい。すなわち、ブラックインクの付与状態に関する情報とブラックドットの定着状態(定着時間)とを予め関連付けておくことで、所定領域に対しその都度、上記定着状態(定着時間)の判別を行わなくとも、ブラックインクの付与状態に関する情報からより直接的にカラーインクの付与形態を決定できるのである。
【0078】
このように、本実施形態では、低浸透性の第1のインク(例えば、ブラックインク)の被記録媒体の所定領域への付与状態に基づき、第1のインクが付与される所定領域に対し高浸透性の第2のインク(例えば、カラーインク)を付与するか否かを決定しており、具体的には、ブラックインクの吐出ディーティーが高い領域に対してはカラーインクを打ち込み、ブラックインクの吐出デューティーが低い領域に対してはカラーインクを打ち込まないようにしているので、スミアの発生を十分に抑制しつつも、定着時間の短縮化を図ることできる。
【0079】
(第2の実施形態)
次に本発明の特徴に関する第2の実施形態を説明する。
【0080】
通常最も多く使用される記録媒体は普通紙とよばれる記録紙である。この記録紙は製造方法やメーカー等によって、様々な定着性を有する。そのため普通紙の中でも比較的定着性の低い記録紙においては低い閾値を用い、排紙待ち時間も長く設定する。また比較的定着性の高い記録紙を使用する場合は高い閾値を用い、排紙待ち時間設定を短くする、といった制御を行うこともできる。これによれば、使用する普通紙の性質にあった定着制御を行うことができる。具体的には、表3に示されるように、定着性が比較的良好な記録紙の場合には、ブラックのドット密度が50%以上の領域に対し高浸透性のカラーインクを付与するようにし、定着性が比較的悪い記録紙の場合には、ブラックのドット密度が25%以上の領域に対し高浸透性のカラーインクを付与するようにし、定着性が中程度の記録紙の場合には、ブラックのドット密度が30%以上の領域に対し高浸透性のカラーインクを付与するように制御することで、普通紙の性質に適合したカラーインクの付与形態を決定できる。
【0081】
以下の表3は、この第2の実施形態において設定される検出領域の連続数の閾値と排紙待ち時間との関係を、普通紙の定着性毎に示したものである。この表に従い、それぞれプリンタの使用者が使用する記録紙に合わせて定着に関する設定することで、普通紙の中で定着性が異なる場合にも、良好な画像品質を得ることができる。
【0082】
【表3】
Figure 0004328499
【0083】
(第3の実施形態)
次に本発明の特徴に関する第3の実施形態を説明する。
【0084】
この第3の実施形態では、定着性の高い記録紙に関し、小検出領域の連続数が閾値を越えるまでは下打ちを行わないような制御を行うようにしたものである。
【0085】
このような制御を行うことにより、定着性の高い記録紙を使用する場合に、不要な下打ちや排紙待ち制御などを行わずに済み、効率的に記録動作を行うことができる。すなわち、定着に要する時間を極力減らしつつ、カラーインクの付与量を最低限のものとして、で効率的な定着制御を行うことが可能である。以下の表4に、小検出領域の連続数と下打ち及び待ち時間の関係の設定例を示す。
【0086】
【表4】
Figure 0004328499
【0087】
(第4の実施形態)
次に本発明の特徴に関する第4の実施形態を説明する。
【0088】
上記第1の実施形態においては、主として、ブラックドットの記録の前にカラードットの記録を行う場合を例に採り説明したが、この第4の実施形態においては、ブラックドットの記録後に、カラードットの記録を行うようにしたものである。
図13に示すように、領域が320画素を越えない場合はカラードットを後から付与する場合においても定着時間は4秒以下に抑えることができる。
以下の表5に本実施例における下打ち、記録方向、及び排紙待ち時間との関係の設定例を示す。この表5に示すように、ブラックドットのドット数が縦64、横64画素の小検出領域で30%のドット密度(閾値)を越えた場合には、カラードットの付与を決定する。続いて、前記閾値を越える領域が5回以上連続した場合には印刷方向を片方向記録に切り換える。さらに閾値を越える領域が10回以上となった場合には、排紙待ち時間の設定を行う。なお、片方向記録とは、記録ヘッドの往方向の走査時あるいは復走査の走査時のいずれかにおいて記録を行うものであり、一方、双方向記録とは、前記記録ヘッドの往方向の走査時および復方向の走査時の両方において記録を行うものである。
【0089】
このような制御を行うことにより、片方向記録の実行を最低限に抑えることができ、印刷時間を短縮することが可能となる。
【0090】
【表5】
Figure 0004328499
【0091】
(第5の実施形態)
次に本発明の特徴に関する第5の実施形態を説明する。
【0092】
上記第1〜第4の実施形態においては、下打ちまたは上打ちを行う場合のカラーインクの打ち込み量(ドット密度)を所定の一定量(各色25%)としたが、高デューティー(ドット密度が30%超)である小検出領域の連続数が少ない場合には、このカラーインクの打ち込み量(打ち込みデューティー)を低下させるようにしてもよい。例えば、連続数の大小の指標となる閾値(例えば、10個)を設け、小検出領域の連続数が上記閾値(10個)より少ない場合にはカラーインクの打ち込み量を上記所定量(25%)未満とするのである。また、閾値として、複数の異なる値(例えば、第1の閾値、第2の閾値等)を設定してもよい。
【0093】
この場合、小検出領域の連続数が第1の閾値(10個)以上である場合には打ち込み量が第1所定量(例えば、25%)となるように設定し、また、小検出領域の連続数が第1の閾値(10個)未満且つ第2の閾値(5個)以上である場合には打ち込み量が第2所定量(例えば、15%)となるように設定し、小検出領域の連続数が第2の閾値未満である場合には打ち込み量が第3所定量(例えば、10%)となるように設定する。このように、高ディーティーである小検出領域の連続数に応じてカラーインクの打ち込み量を変更する構成とするのである。この構成によれば、カラーインクインクの打ち込み量を、定着時間に応じた必要最小限の打ち込み量とすることができる。
【0094】
また、上記第1〜第4の実施形態では、黒インクが高デューティーで付与される領域に対してカラーインクを打ち込むに際し、黒インクの打ち込み量(デューティー)に関係なく、カラーインクの打ち込み量を一定している。しかし、本発明では、黒インクの打ち込み量(デューティー)に応じて、カラーインクの打ち込み量を変更する構成としてもよい。詳しくは、黒インクのデューティーが高い程、カラーインクの打ち込み量を多くすることが好ましい。
【0095】
例えば、黒インクのデューティーが100%〜70%の場合、カラーインクの打ち込み量を第1所定量(例えば、25%)に設定し、また、黒インクのデューティーが69%〜50%の場合、カラーインクの打ち込み量を第2所定量(例えば、15%)に設定し、また、黒インクのデューティーが49%〜30%の場合、カラーインクの打ち込み量を第3所定量(例えば、10%)に設定する。なお、黒インクのデューティーが30%未満の場合には、カラーインクは打ち込まないようにする。このように、黒インクの打ち込み量(デューティー)に応じてカラーインクの打ち込み量を変更する構成とすることにより、カラーインクインクの打ち込み量を、定着時間に応じた必要最小限の打ち込み量とすることができる。
【0096】
更に、高デューティーである小検出領域の連続数と、黒インクの打ち込み量(デューティー)の両方に応じて、カラーインクの打ち込み量を決定する構成としてもよい。この形態の場合、小検出領域の連続数が多く且つ黒インクの打ち込み量(デューティー)が高い程、カラーインクの打ち込み量を多く設定し、逆に、小検出領域の連続数が少なく且つ黒インクの打ち込み量(デューティー)が低い場合には、カラーインクの打ち込み量を少なくするのである。この構成によっても、カラーインクインクの打ち込み量を、定着時間に応じた必要最小限の打ち込み量とすることができる。そして、これにより、無駄なカラーインクの打ち込みがなくなり、黒画像の品位向上を図ることができる。
【0097】
(第6の実施形態)
次に、本発明の特徴に関する第6の実施形態を説明する。
【0098】
上記第1〜第5の実施形態においては、下打ち、または上打ちを行う際、ブラックインクのドット密度を調整することは行わなかったが、例えば、小検出領域におけるブラックインクのドット密度が30回以上閾値を超えるような定着性の悪い画像領域が存在した場合については、ブラックインクのドット密度を低下させるような制御を行っても良い。このようにして、ブラックインクの付与量を減らす(ドット密度を下げる)ことにより、定着性の悪い領域の定着性を高めることができる。
【0099】
(第7の実施形態)
さらに、より好ましい例として、ブラックインクとカラーインクに反応性を持たせる例を挙げることができる。この第7の実施形態においては、ブラックインクを凝集させる性質をカラーインクに持たせる。例えばブラックインクの色材として表面にアニオン基を有する自己分散カーボンブラックを用い、カラーインクとしては硝酸マグネシウム塩を溶解させたインクを用いる。このような組成のインクを用いれば、カラーインク中のマグネシウムイオンによりブラックインクの色材を凝集させることが可能となる。
【0100】
一方、非反応系のブラックインクとカラーインクとを用いる場合、普通紙の一部の紙種においては、僅かではあるが、カラーインクをブラックインクに重ねて付与することによりブラックインクの色材が紙面に浸透するために光学濃度の低下を招く。これに対して前述のようにブラックインクとカラーインクに反応性を持たせることにより、ブラックインクが紙面上でカラーインクと反応し凝集するため、ブラックインクの色材が紙面の上方で十分に定着する一方、高い光学濃度を維持することが可能となり、シャープな画像を得ることができる。
【0101】
(その他の実施形態)
上記第1〜第7の実施形態では、カラーインクの付与形態(付与の有無、付与量等)の決定を、インクジェット記録装置において実行する場合について説明したが、本発明はこれには限られない。つまり、インクジェット記録装置と接続されるホストコンピュータ306のプリンタドライバにおいて、カラーインクの付与形態(付与の有無、付与量等)の決定を実行するようにしてもよい。具体的には、低浸透性の第1のインク(例えば、ブラックインク)の被記録媒体への付与状態に関する情報(ドット密度情報、あるいはデータ量)に基づき、高浸透性の第2のインク(例えば、カラーインク)の付与形態(付与の有無や付与量等)を決定する決定処理を、ホストコンピュータ306のプリンタドライバにて実行するのである。
【0102】
また、カラーインクの付与形態の決定だけではなく、カラーインクを付与することが決定された場合のカラーデータの作成処理も、ホストコンピュータ306のプリンタドライバにて実行する形態であってもよい。すなわち、上述したように、第1のインク(黒インク)が付与される所定領域に対し第2のインク(カラーインク)を吐出することが決定された場合、この所定領域に対し第2のインクが吐出されるように当該所定領域に対応する第2インク吐出データを作成するデータ作成処理を行うわけであるが、このデータ作成処理をプリンタドライバにて行う形態も本発明に包含される。
【0103】
なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体およびそのプログラムコード自体が本発明を構成することになる。
【0104】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、例えば、高浸透性の第1のインク(例えば、ブラックインク)の被記録媒体への付与状態に関する情報(ドット密度情報、あるいはデータ量)に基づき、高浸透性の第2のインク(例えば、カラーインク)の付与形態(付与の有無や付与量等)を決定する決定処理を実行するためのプログラムコードが格納されることになる。従って、このような決定処理を実行するためのプログラムコード自体、あるいは当該プログラムコードを格納した記憶媒体が本発明を構成することは言うまでもない。
なお、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0105】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0106】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明は、低浸透性の第1のインク(例えば、ブラックインク)の被記録媒体への付与状態に関する情報基づき、高浸透性の第2のインク(例えば、カラーインク)の付与形態(付与の有無や付与量)を決定しているため、スミアの発生を十分に抑制しつつも、定着時間の短縮化を図ることができる。
【0107】
従って、例えば、低浸透性のブラックのドット密度の高い領域に対しては、高浸透性のカラーインクの下打ちまたは上打ちを行うことにより定着速度を速めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクの流路に沿って切断した記録ヘッドの縦断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1に示したノズルを多数並設した記録ヘッドの概略構成を示す外観斜視図である。
【図4】記録ヘッドを組み込んだインクジェット記録装置の一例を示す斜視図である。
【図5】この実施形態において適用し得るインクカートリッジの一例を示す縦断側面図である。
【図6】この実施形態に適用し得るインクカートリッジの他の例を示す概略平面図である。
【図7】図6に示したカートリッジが記録ヘッドに装着された状態を示す概略平面図である。
【図8】本発明の実施形態に適用し得る記録ユニットの概略斜視図である。
【図9】本発明の実施態様に適用し得る記録ユニットの他の概略斜視図である。
【図10】本発明の実施形態に適用し得る他の記録ヘッドのオリフィス部を示す拡大縦断側面図である。
【図11】本発明における制御系の構成を示すブロック図である。
【図12】(a)は本発明の実施形態における定着時間とドット密度の関係を表す線図、(b)は異なるドット密度で形成された画像を示す説明図である。
【図13】(a)は本発明の実施形態における定着時間と画像の大きさとの関係を表す線図、(b)はドット密度100%で記録した異なる大きさの画像を示す線図である。
【図14】カラードットをブラックドットに重ねて記録した場合の、定着時間と画像の大きさとの関係を表す図であり、(a)はカラードットを下打ちした場合を、(b)はカラードットを上打ちした場合をそれぞれ示している。
【図15】カラードットおよびブラックドットを重ねて記録した場合の、各インクの記録媒体への定着の様子を示す説明図であり、(a)はカラードットを下打ちした場合を、(b)はカラードットを上打ちした場合をそれぞれ示している。
【図16】カラードットの付与量と定着時間との関係を表す線図である。
【図17】記録ヘッドにおけるノズルの配列状態を示す説明図である。
【図18】本発明の実施形態における検出領域及び小検出領域を示す説明平面図である。
【図19】本発明の第1の実施形態における制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
13 記録ヘッド
14 天板
14a インク流路
15 ヘッド本体
16 保護膜
17-1,17-2 アルミニウム電極
18 発熱抵抗体層
19 蓄熱層
20 基板
21 インク
22 ノズル
I 記録材
Ia メニスカス
26 マルチ溝
27 ガラス板
28 発熱ヘッド
40 インク袋
42 栓
44 インク吸収体
45 インクカートリッジ
51 被記録媒体供給部
52 紙送りローラ
53 排紙ローラ
61 ブレード
62 キャップ
63 インク吸収体
64 吐出回復部
65 記録ヘッド
66 キャリッジ
67 ガイド軸
68 CRモータ
69 無端ベルト
70 記録ユニット
71 ヘッド部
72 大気連通口
81 カラーインク
82 ブラックインク
1401 カートリッジ
1403 ブラックインクの収容部
1405 カラーインクの収容部
1501、1603 記録ヘッド
1601 記録ユニット
1601Bk ブラックインク収納部
1601Y カラーインク(イエロー)収納部
1601C カラーインク(シアン)収納部
1601M カラーインク(マゼンタ)収納部
1700 記録ヘッド
1701 インク流路
1703 オリフィスプレート
1705 振動板
1707 圧電素子
1709 基板
1711 吐出口
2001 カラーインク
2002 ブラックインク
2003 ブラックインクおよびカラーインクの混合インク

Claims (11)

  1. 少なくとも第1インクと当該第1インクよりも高い浸透性を示し且つ当該第1インクと反応する第2インクを付与するための付与手段を用いて被記録媒体に記録を行うことが可能なインクジェット記録装置であって、
    前記被記録媒体上の複数の単位領域毎に、当該単位領域に対応した第1インク付与データに基づいて算出される第1インクの付与量が所定量を超えるか否かを判断する判断手段と、
    前記第1インクの付与量が所定量を超えると判断された高付与量の単位領域の連続数が閾値を超えたことに応じて、前記閾値を超えて連続する前記高付与量の単位領域に対して前記第2インクを付与するための第2インク付与データを、前記閾値を越えて連続する前記高付与量の単位領域に対応する第1インク付与データに基づいて作成する作成手段とを備え、
    前記高付与量の単位領域に対して、前記第1インク付与データに従って前記第1インクを付与し且つ前記第2インク付与データに従って前記第2インクを付与することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 少なくとも第1インクと当該第1インクよりも高い浸透性を示し且つ当該第1インクと反応する第2インクを付与するための付与手段を被記録媒体に対して双方向に走査させつつ前記被記録媒体にインクを付与することで双方向記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記付与手段によって走査される前記被記録媒体上の走査領域を複数に区画してなる単位領域毎に、当該単位領域に対応した第1インク付与データに基づいて算出される第1インクの付与量が所定量を超えるか否かを判断する判断手段と、
    前記第1インクの付与量が所定量を超えると判断された高付与量の単位領域の連続数が閾値を超えるか否かを走査領域毎に判定し、前記高付与量の単位領域が前記閾値を超えて連続する走査領域を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された走査領域に含まれる、前記閾値を超えて連続する高付与量の単位領域に対して前記第2インクが付与されるように、前記閾値を超えて連続する高付与量の単位領域に対応する第1インク付与データに基づいて第2インク付与データを作成する作成手段と、
    前記特定手段によって特定された走査領域に含まれる、前記閾値を超えて連続する高付与量の単位領域に対して、前記第1インクよりも先に前記第2インク付与データに従って前記第2のインクが付与されるように、前記特定手段によって特定された走査領域に対してインクが付与される走査の方向を前記第1のインクよりも先に前記第2インクが付与される方向に制限する制限手段と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 前記作成手段は、前記高付与量の単位領域に対する前記第1インクの付与量が多くなるに伴って前記第2インクの付与量が多くなるように、前記1インク付与データに基づいて前記第2インク付与データを作成することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記単位領域は、一定の画素数で構成される領域であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第2インクは、前記第1インク中の成分を凝集させるための成分を含有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記第1インクはブラックインクであり、前記第2インクはカラーインクであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. ブラックインクのドットと当該ブラックインクよりも高い浸透性を示し且つ当該ブラックインクと反応するカラーインクのドットを形成するためのドット形成手段を用いて被記録媒体に画像の記録を行うことが可能なインクジェット記録装置であって、
    前記被記録媒体上の複数の単位領域毎に、当該単位領域に対応するブラックインクドット形成データに基づいて算出される前記ブラックインクのドット数が所定数を超えるか否かを判断する判断手段と、
    前記ブラックインクのドット数が所定数を超えると判断された高ドット密度の単位領域の連続数が閾値を超えたことに応じて、前記閾値を超えて連続する前記高ドット密度の単位領域に形成される前記ブラックインクのドットと前記カラーインクのドットが接触するように当該ブラックインクのドット数よりも少ない数の前記カラーインクのドットを形成するためのカラーインクドット形成データを、前記高ドット密度の単位領域に対応する前記ブラックインクドット形成データに基づいて作成する作成手段とを備え、
    前記高ドット密度の単位領域に、前記ブラックインクドット形成データに従って前記ブラックインクのドットを形成し且つ前記カラーインクドット形成データに従って前記カラーインクのドットを形成することを特徴とするインクジェット記録装置。
  8. ブラックインクのドットと当該ブラックインクよりも高い浸透性を示し且つ当該ブラックインクと反応するカラーインクのドットを形成するためのドット形成手段を用いて被記録媒体に画像の記録を行うインクジェット記録方法であって、
    前記被記録媒体上の複数の単位領域毎に、当該単位領域に対応するブラックインクドット形成データに基づいて算出される前記ブラックインクのドット数が所定数を超えるか否かを判断する判断工程と、
    前記ブラックインクのドット数が所定数を超えると判断された高ドット密度の単位領域の連続数が閾値を超えたことに応じて、前記閾値を超えて連続する前記高ドット密度の単位領域に形成される前記ブラックインクのドットと前記カラーインクのドットが接触するように当該ブラックインクのドット数よりも少ない数の前記カラーインクのドットを形成するためのカラーインクドット形成データを、前記高ドット密度の単位領域に対応する前記ブラックインクドット形成データに基づいて作成する作成工程と、
    前記高ドット密度のブラックインクのドット数が所定を超えると判断された単位領域に対して、前記ブラックインクドット形成データに従って前記ブラックインクのドットを形成し且つ前記カラーインクドット形成データに従って前記カラーインクのドットを形成する形成工程と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録方法。
  9. 少なくとも第1インクと当該第1インクよりも高い浸透性を示し且つ当該第1インクと反応する第2インクを付与するための付与手段を用いて被記録媒体に記録を行うインクジェット記録方法であって、
    前記被記録媒体上の複数の単位領域毎に、当該単位領域に対応する第1インク付与データに基づいて算出される第1インクの付与量が所定量を超えるか否かを判断する判断工程と、
    前記第1インクの付与量が所定量を超えると判断された高付与量の単位領域の連続数が閾値を超えたことに応じて、前記閾値を超えて連続する前記高付与量の単位領域に対して前記第2インクを付与するための第2インク付与データを、前記閾値を越えて連続する前記高付与量の第1インクの付与量が所定量を超えると判断された単位領域に対応する前記第1インクの付与データに基づいて作成する作成工程と、
    前記高付与量の第1インクの付与量が所定量を超えると判断された単位領域に対して、前記第1インクの付与データに従って前記第1インクを付与し且つ前記第2インクの付与データに従って前記第2インクを付与する付与工程と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録方法。
  10. 少なくとも第1インクと当該第1インクよりも高い浸透性を示し且つ当該第1インクと反応する第2インクを付与するための付与手段を被記録媒体に対して双方向に走査させつつ前記被記録媒体にインクを付与することで双方向記録を行うインクジェット記録方法であって、
    前記付与手段によって走査される前記被記録媒体上の走査領域を複数に区画してなる単位領域毎に、当該単位領域に対応した第1インク付与データに基づいて算出される第1インクの付与量が所定量を超えるか否かを判断する判断工程と、
    前記第1インクの付与量が所定量を超えると判断された高付与量の単位領域の連続数が閾値を超えるか否かを走査領域毎に判定し、前記高付与量の単位領域が前記閾値を超えて連続する走査領域を特定する特定工程と、
    前記特定工程によって特定された走査領域に含まれる、前記閾値を超えて連続する高付与量の単位領域に対して前記第2インクが付与されるように、前記閾値を超えて連続する高付与量の単位領域に対応する第1インク付与データに基づいて第2インク付与データを作成する作成工程と、
    前記特定工程によって特定された走査領域に含まれる、前記閾値を超えて連続する高付与量の単位領域に対して、前記第1インクよりも先に前記第2インク付与データに従って前記第2のインクが付与されるように、前記特定工程によって特定された走査領域に対してインクが付与される走査の方向を前記第1のインクよりも先に前記第2インクが付与される方向に制限する制限工程と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録方法。
  11. 前記第2インクは、前記第1インク中の成分を凝集させるための成分を含有することを特徴とする請求項9または10に記載のインクジェット記録方法
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