JPH1076648A - インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録方法

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JPH1076648A
JPH1076648A JP23210196A JP23210196A JPH1076648A JP H1076648 A JPH1076648 A JP H1076648A JP 23210196 A JP23210196 A JP 23210196A JP 23210196 A JP23210196 A JP 23210196A JP H1076648 A JPH1076648 A JP H1076648A
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JP
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recording
processing liquid
ink
recording processing
frequency
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JP23210196A
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Maki Oikawa
真樹 及川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録処理液(さきがけ)を吐出する記録ヘッ
ドにおいて、記録処理液の無駄な浪費を防止するととも
に、記録処理液の跳ね返りによるヨレや不吐出を防ぐ。 【解決手段】 記録処理液の吐出復帰(リフィル)周波
数を駆動周波数よりも低くすることによって印字領域の
内部における吐出量を減らし印字領域の縁は十分リフィ
ルされてから吐出するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に向けて
インク液滴を吐出させて記録を行うインクジェット記録
装置のインクジェット記録ヘッド及びインクジェット記
録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液通路であるノズルの先端の
吐出口(オリフィス)から記録液の液滴を吐出させて記
録が行われるインクジェット記録装置が開発されてい
る。
【0003】最近では、とくに高画質画像を印刷するた
め、記録液(インク)で記録する直前もしくは記録する
直後に、記録媒体に記録処理液で記録する方法がとられ
ている。前記記録処理液は無色透明であり、記録処理液
と記録液を重ねて記録し2液が記録媒体に吸収される前
に記録媒体上で混合され、記録媒体に定着する。この方
法を施すことによって、記録液の記録媒体に対する発色
性、耐水性、にじみ(ブリーディング)が向上する。と
くに記録媒体が、コーティング等のインク受容層を施し
ていない一般の普通紙である場合において、にじみのな
い記録が可能で効果が大きい。インクジェット方式で一
般の普通紙に記録した場合、紙の繊維による記録液のに
じみが問題となっていた。これらの問題を解決するべく
上記の様々な記録処理液が開発されてきている。
【0004】記録処理液を用いた記録の概要を図11を
参照して説明する。この図に示されるように記録紙10
6には、記録ヘッド102を矢印の方向に走査させるこ
とにより記録が行われる。記録ヘッド102は走査方向
と直交するように配された2つのノズル列101a、1
01bを有し、ノズル101aはインクを、ノズル10
1bは記録処理液を吐出する。記録ヘッド102が走査
されると、まずノズル101bは記録処理液を吐出して
記録紙106上にドット104bを形成し、これに続い
てノズル101aはインクを吐出してドット104aを
形成する。このとき記録処理液は無色透明であり図11
に示すように見えることはない。これにより記録処理液
の効果で記録領域105と非記録領域との境界103に
おいてにじみが発生することもない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録処
理液は図5に示した境界3においてはにじみを抑えるた
め十分な吐出量を必要とするが、記録領域の内部におい
ては、それほど吐出量を必要としないため記録処理液を
無駄に浪費していた。
【0006】また、記録処理液の吐出量を多くすると、
記録紙上の記録処理液がインク着弾時に跳ね返って記録
ヘッドに付着し、場合によっては記録ヘッドのノズルの
インクと混合して固着してノズル詰まりを起こしたり、
記録ヘッドのフェイス面上にミストとして付着したイン
クと混合して固着してヨレなどの記録不良を起こした
り、ワイパーブレードを破損したりするという問題が生
じていた。
【0007】さらに記録処理液の吐出量を減らす為に、
記録領域の内部において間引き記録などを行っていた
が、そのための演算処理系が必要となりコストアップに
もつながっていた。
【0008】本発明の課題(目的)は、上述した従来技
術の問題点を解決するために、記録処理液の吐出復帰
(リフィル)周波数を駆動周波数よりも低くすることに
よって、記録領域の内部における吐出量を減らし、また
記録領域の縁については十分にリフィルされてから吐出
することによって、記録処理液の効果を落とすことなく
記録処理液の浪費を防ぎ、また記録処理液の跳ね返りを
少なくすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、液通路であるノズルの先端の吐出口から
記録液あるいは記録処理液の液滴を吐出して記録を行う
インクジェット記録ヘッドにおいて、記録処理液におけ
る吐出復帰周波数は該記録処理液の駆動周波数より低く
したことを特徴とする。
【0010】このインクジェット記録ヘッドは、好まし
くは、前記記録処理液における吐出復帰周波数frは、
記録処理液の駆動周波数fopに対して (1/2)・fop≦fr<fop とする関係を満たす。
【0011】また、上記の構成において、前記記録処理
液における吐出復帰(リフィル)周波数は前記記録液の
吐出復帰(リフィル)周波数より低くしてあることで好
ましい。この場合、前記記録処理液における吐出復帰
(リフィル)周波数frは、記録液の吐出復帰(リフィ
ル)周波数fr.inkに対して、(1/2)・fr.
ink≦fr≦fr.inkとする関係を満足すること
が好ましい。
【0012】さらに、本発明は上記の何れかのインクジ
ェット記録ヘッドを用いたインクジェット記録方法であ
って、記録画像領域の縁に記録処理液を吐出する場合、
個々の吐出口においてエッジのドットを打つ1つ前のド
ットは記録データの有無にかかわらず記録しないことを
特徴とする。
【0013】(作用)本発明により、請求項1に記載の
発明においては、記録処理液の吐出復帰(リフィル)周
波数を駆動周波数より低くすることにより、記録領域の
内部における吐出量を減らすことができる。
【0014】また請求項2に記載の発明においては、記
録処理液における吐出復帰(リフィル)周波数frを、
記録処理液の駆動周波数fopに対して (1/2)・fop≦fr<fop とすることによりミストや不吐出がなく吐出量を確実に
減らすことができ、記録処理液のドットが記録ヘッド走
査方向に対して隣接ドットに接するように楕円形となる
ためインクとの混合が促進され、記録処理液の効果をさ
らに促進できる。
【0015】また請求項3に記載の発明においては、上
記の発明に加え、記録処理液における吐出復帰(リフィ
ル)周波数を記録液の吐出復帰(リフィル)周波数より
低くすることにより、記録液と記録処理液の駆動周波数
を変えずに、記録領域の内部における記録処理液の吐出
量だけを減らすことができる。
【0016】また請求項4に記載の発明においては、記
録処理液における吐出復帰(リフィル)周波数frを、
記録液の吐出復帰(リフィル)周波数fr.inkに対
して (1/2)・fr.ink≦fr<fr.ink とすることにより、記録液と記録処理液の駆動周波数を
変えずに、記録処理液のミストや不吐出がなく吐出量を
確実に減らすことができ、記録処理液のドットが記録ヘ
ッド走査方向に対して隣接ドットに接するように楕円形
となるためインクとの混合が促進され、記録処理液の効
果をさらに促進できる。
【0017】また請求項5に記載の発明においては、記
録画像領域の縁(エッジ)に記録処理液を吐出する場
合、個々の吐出口においてエッジのドットを打つ1つ前
のドットは記録データの有無にかかわらず記録しないこ
とにより、記録領域の縁は十分リフィルされてから吐出
されるため吐出量を減らさず、にじみを抑えるという記
録処理液の効果を落とすことなく、記録処理液の浪費を
防ぐことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0019】図1は、本発明のインクジェット記録装置
の実施の形態であるプリンタ部の構成例を模式的に示し
たものである。
【0020】本形態のインクジェット記録装置は図1に
示すように、インクと記録処理液の2つのインクタンク
12a、12bを搭載可能で、かつ記録媒体16と対向
するインクジェット記録ヘッド部19を有したヘッドカ
ートリッジ11を備えている。記録ヘッド部19は図2
で後述するが、インクと記録処理液を吐出する2つのノ
ズル列を有する。ヘッドカートリッジ11はキャリッジ
13に搭載され、キャリッジ13はガイド軸15に沿っ
て図中ヘッド走査方向に走査可能になっている。このヘ
ッド走査方向は、搬送ローラ14で搬送される記録媒体
16の搬送方向と直交する方向である。そのため、記録
ヘッドをヘッド走査方向に移動しながら、前記ノズル列
から記録処理液あるいはインクを吐出させて記録を行う
ヘッド走査と、記録媒体の搬送を交互に行うことによ
り、記録媒体全体への記録記録を行うことができる。
【0021】図2に記録ヘッド部19を記録媒体16側
からみた模式図を示す。この図に示すように上述した記
録ヘッド19は2つの、記録処理液を吐出するノズル列
19aと、記録液(インク)を吐出するノズル列19b
とを有する。本形態においては、図2の(a)、(b)
に示すような2つのヘッドカートリッジのタイプが好適
であり、(a)のカートリッジはノズル列19bからB
k(ブラック)のインクを、(b)のカートリッジはノ
ズル列19b1 、19b2 、19b3 からY(イエロ
ー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の3色のインクを
それぞれ吐出することができ、上記2つのヘッドカート
リッジを交換して使い分けることにより、文書とカラー
グラフィックの両方を記録することができる。本形態で
はこのような構成としたが、本発明において、このよう
なキャリッジやヘッド構成でなくてもよく、2つ以上の
ヘッドカートリッジを搭載できるキャリッジでも良い
し、インク1色に付き1列のノズル列を持ったヘッドカ
ートリッジでも良いし、複数のノズル列を持ったヘッド
カートリッジであっても良い。
【0022】また、キャリッジ13のホームポジション
においては、記録ヘッド部19の吐出口形成面と対向す
るゴム等の弾性材料で形成したキャップ18が配置さ
れ、かつ記録ヘッド部19に対し当接/退避が可能なよ
うに支持されている。このキャップ18は、非記録時の
記録ヘッドの保護や、固着した記録処理液あるいはイン
クを除去したり、ノズルや液室(吐出に際しインクを貯
めておく記録ヘッド内にある空間)にたまった気泡を除
去するため、吸引ポンプ(図示しない)により強制的に
インクを吸引排出するため用いられる。本形態において
キャップ18内は、記録処理液とインクとを吐出するヘ
ッドに用いられる為、記録処理液、インクをそれぞれ吸
引回復させるための回復処理部18a、18bに分別さ
れている。これは、記録処理液とインクは混合されると
すぐに固着して除去不能となるためこのような構成をと
る。
【0023】また、インクの吐出回復処理における吐出
回復動作のためのインク排出口17が、キャップ18と
並んで設置されている。吐出回復処理とは、インク排出
口17に吐出口形成面を対向させ、ノズル列19bから
インクを吐出させることによって気泡や塵埃、増粘して
記録に適さなくなったインク等をインク排出口17に強
制的に排出させる処理である。
【0024】図3の〜は、インクジェット記録ヘッ
ドの吐出の過程を1ノズルに着目して模式的に示したも
のである。以下に、図3に基づき、吐出復帰(リフィ
ル)周波数について説明する。
【0025】まず図3のにおいて、インク流路(ノズ
ル)内にインクが満たされている。そこで、ヒータ7を
加熱すると、に示すように気泡10が発生し、吐出口
1よりインクが吐出する。やがて気泡10はに示すよ
うに収縮し、において、消泡する。このとき、ノズル
内のインクは吐出口に対して後退しており、毛管力によ
りに示すように復帰する。このような〜までの周
期の逆数をリフィル周波数と言う。
【0026】記録を行う場合には、における発泡動作
が一定時間毎に繰り返されるが、その周期の逆数を駆動
周波数といい、通常は、のようにインクが復帰してか
ら次の発泡動作を開始させるため、駆動周期はリフィル
周期より長く、すなわちリフィル周波数は駆動周波数よ
り高くなるようにノズル設計をする。
【0027】図4は通常の場合である、リフィル周波数
が駆動周波数より高い場合の飛翔液滴の様子と記録ドッ
ト形を示したものである。この場合、図4(a)に示す
ように吐出液滴8は1つ乃至は複数の固まりとなって、
紙面上に着弾し、図4(b)に示すような真円状のドッ
ト8’となって記録される。
【0028】図5は本発明における記録処理液の吐出の
場合で、リフィル周波数が駆動周波数より低い場合の飛
翔液滴の様子と記録ドット形を示したものである。この
場合は、図3に示したの状態で次の発泡動作が開始さ
れるため、ヒータ7より前方(吐出口側)のインクが少
ない。そのため図5(a)に示すように吐出液滴9は複
数の小さい固まりの線状集団となって、紙面上に着弾
し、図5(b)に示すようにヘッド走査方向に対して楕
円化したドット9’となって記録される。
【0029】図6は、本発明のインクジェット記録ヘッ
ドの実施形態における記録の概要を模式的に示したもの
である。この図に示されるように記録紙6には、記録ヘ
ッド2を矢印の方向に走査させることにより記録が行わ
れる。記録ヘッド2は走査方向と直交するようにそれぞ
れ配された2列のノズル1a、1bを有し、ノズル1a
はインクを、ノズル1bは記録処理液を吐出する。図6
では分かりやすいように記録処理液とインクのノズルは
それぞれ3ノズルとしたが、記録速度の観点から多ノズ
ルであるほど好ましい。記録ヘッド2が走査されると、
まずノズル1bは記録処理液を吐出して記録紙6上にド
ット4b(後述する4b1、4b2、4b 3)を形成し、
これに続いてノズル1aはインクを吐出してドット4a
を形成する。このとき記録処理液は無色透明であり図6
に示すように見えることはない。
【0030】本実施形態においては、記録処理液のリフ
ィル周波数を記録処理液の駆動周波数より低くするた
め、記録領域5内の記録処理液は吐出量の少ない楕円の
ドット4b2で記録される。しかし、記録領域5の境界
3xにおける記録処理液の記録ドット4b3 は、それ以
前に記録ドットがなく十分にリフィル復帰が行われてい
るので、通常の真円上のドットになる。また、境界3y
における記録処理液の記録ドット4b1 も、それより1
つ前のドットは記録しないためにリフィル復帰が十分に
なされているので、通常の真円上のドットになる。
【0031】このように境界3における記録領域の縁は
記録処理液が十分リフィルされてから吐出されるため吐
出量は十分にあり、にじみを抑えるという記録処理液の
効果を落とすことがない。一方、記録領域の内部におけ
る記録処理液はリフィル復帰不足で吐出されるため吐出
量を減らすことができ、さらに記録処理液のドットが記
録ヘッド走査方向に対して隣接ドットに接するように楕
円形となるためインクとの混合が促進され記録処理液の
効果をさらに促進できる。
【0032】図7に駆動周波数を一定としたときのリフ
ィル周波数と吐出量の関係を示す。
【0033】リフィル周波数frが駆動周波数fopと
同じときの吐出量をVd0 とすると、リフィル周波数f
rを駆動周波数fopの1/2のノズル設計にすると図
7に示すように吐出量は約2/3に抑えられる。さらに
リフィル周波数を下げていくと吐出量が少ないため図5
に示した液滴9が小さくなりすぎ、記録品位を悪化させ
るミストになりやすくなる。特に図7に示すミスト多領
域では粗悪な記録となる。さらにリフィル周波数を下げ
ると駆動周波数の1/4程度で不吐出となってしまう。
これは図3においてリフィル復帰が不十分すぎるため気
泡10がノズル前方の大気とつながってしまうためであ
る。
【0034】以上より、記録処理液におけるリフィル周
波数frは、記録処理液の駆動周波数fopに対して、 (1/2)・fop≦fr<fop とするのが好適である。
【0035】次に、図8、図9および図10を用いて、
図6に示した記録領域の境界における記録処理液の記録
ドットより1つ前のドットは記録しないための処理につ
いて説明する。
【0036】図8において、記録ヘッドの駆動部(不図
示)でシリアルに送られたデータがノズル数N分のビッ
ト数を持つシフトレジスタ22に蓄えられ、1ラスタ記
録毎にNビットラッチ21c→21b→21aに順番に
ラッチされていく。すなわち1〜Nにはそれぞれのノズ
ルに対応した記録データが格納され、記録ヘッドが矢印
の方向に走査して記録するとき、図10に示すようにD
n 及びDn の次の記録データDn+1 、その次の記録デー
タDn+2 、がそれぞれラッチ21a、21b、21cに
それぞれラッチされている。論理回路20はDn 、D
n+1 、Dn+2 を入力として図9に示す真理値表に従って
出力を行い、その出力に従ってヒータ7が駆動される。
論理回路20は図10に示すようにDn+1 に記録データ
がありDn+ 2 に記録データが無い場合、すなわちDn+1
が画像の縁であるときDn の記録データを消去してい
る。
【0037】本実施形態においては画像領域の縁の部分
抽出を記録ヘッド部で行うようにしたが、本発明におい
ては画像データを送る段階のプリンタバッファメモリ内
でソフト的にエッジ抽出処理しても良いし、プリンタバ
ッファメモリから記録ヘッドに画像を送る段階でプリン
タ内に上述のような回路を使ってハード的に行っても良
い。
【0038】以上説明した実施の形態によって記録領域
の縁は、記録処理液が十分リフィルされてから吐出され
るため吐出量は十分にあり、にじみを抑えることができ
るのである。
【0039】さらに、以上の実施の形態は、記録処理液
におけるリフィル周波数を記録液のリフィル周波数より
低くすることにより、記録液と記録処理液の駆動周波数
を変えずに、記録領域の内部における記録処理液の吐出
量だけを減らすことができる。
【0040】そして、記録処理液におけるリフィル周波
数frを、記録液のリフィル周波数fr.inkに対し
て、 (1/2)・fr.ink≦fr<fr.ink とすることにより、記録液と記録処理液の駆動周波数を
変えずに、記録処理液のミストや不吐出がなく吐出量を
確実に減らすことができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、記録処理
液の吐出復帰(リフィル)周波数を駆動周波数より低く
することにより、記録領域の内部における吐出量を減ら
すことができる。
【0042】さらに記録処理液における吐出復帰(リフ
ィル)周波数frを、記録処理液の駆動周波数fopに
対して、 (1/2)・fop≦fr<fop とすることによりミストや不吐出がなく吐出量を確実に
減らすことができ、記録処理液のドットが記録ヘッド走
査方向に対して隣接ドットに接するように楕円形となる
ためインクとの混合が促進され、記録処理液の効果をさ
らに促進できる。
【0043】さらに記録画像領域の縁(エッジ)に記録
処理液を吐出する場合、個々の吐出口においてエッジの
ドットを打つ1つ前のドットは記録データの有無にかか
わらず記録しないことにより、記録領域の縁は十分リフ
ィルされてから吐出されるため、にじみを抑えかつ記録
処理液の浪費を防ぐことができる。
【0044】また、記録処理液の吐出量を減らすことに
より記録紙上の記録処理液がインク着弾時に跳ね返り記
録ヘッドに付着し、場合によっては記録ヘッドのノズル
のインクと混合して固着し、ノズル詰まりを起こしたり
記録ヘッドのフェイス面上にミストとして付着したイン
クと混合して固着して、ヨレなどの記録不良を起こした
り、ワイパーブレードを破損したりするという問題を防
ぐことができる。
【0045】さらに、従来では記録処理液の吐出量を減
らす為に記録領域の内部において間引き記録などを行っ
ていたが、そのための複雑な演算処理系が不要となる効
果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の実施の形態
であるプリンタ部の構成例を模式的に示した図である。
【図2】図1に示した記録ヘッド部を記録媒体側からみ
た模式図である。
【図3】インクジェット記録ヘッドの吐出の過程を1ノ
ズルに着目して模式的に示した図である。
【図4】インクジェット記録ヘッドにおけるリフィル周
波数が駆動周波数より高い場合の飛翔液滴の様子と記録
ドット形を示したものである。
【図5】インクジェット記録ヘッドにおけるリフィル周
波数が駆動周波数より低い場合の飛翔液滴の様子と記録
ドット形を示したものである。
【図6】本発明のインクジェット記録ヘッドの実施形態
における記録の概要を模式的に示した図である。
【図7】インクジェット記録ヘッドにおけるリフィル周
波数をfrとしたとき駆動周波数と吐出量の関係を示し
たグラフである。
【図8】本発明のインクジェット記録ヘッドの実施形態
における記録ヘッド駆動部を示したものである。
【図9】本発明のインクジェット記録ヘッドの実施形態
における記録ヘッド駆動部の論理回路の真理値表であ
る。
【図10】本発明のインクジェット記録ヘッドの実施例
における記録の概要を模式的に示した図である。
【図11】従来の、記録処理液を用いたインクジェット
記録ヘッドの記録の概要を模式的に示した図である。
【符号の説明】
1a ノズル(インク用) 1b ノズル(記録処理液用) 2 記録ヘッド 3 記録領域境界 4a 記録ドット(インク) 4b 記録ドット(記録処理液) 5 記録領域 6 記録紙 7 ヒータ 8 吐出液滴(リフィル周波数>駆動周波数) 8’ 記録ドット(リフィル周波数>駆動周波数) 9 吐出液滴(リフィル周波数<駆動周波数) 9’ 記録ドット(リフィル周波数<駆動周波数) 10 気泡 11 ヘッドカートリッジ 12a インクタンク(記録処理液用) 12b インクタンク(インク用) 13 キャリッジ 14 搬送ローラ 15 ガイド軸 16 記録媒体 17 インク排出口 18 キャップ 18a 吸引処理部(記録処理液用) 18b 吸引処理部(インク用) 19 記録ヘッド部 19a ノズル列(記録処理液) 19b ノズル列(インク) 20 論理回路 21 ラッチ 22 シフトレジスタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液通路であるノズルの先端の吐出口から
    記録液あるいは記録処理液の液滴を吐出して記録を行う
    インクジェット記録ヘッドにおいて、 記録処理液における吐出復帰周波数は該記録処理液の駆
    動周波数より低くしたことを特徴とするインクジェット
    記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記記録処理液における吐出復帰周波数
    frは、記録処理液の駆動周波数fopに対して (1/2)・fop≦fr<fop とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記記録処理液における吐出復帰周波数
    は前記記録液の吐出復帰周波数より低くした請求項1又
    は2に記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記記録処理液における吐出復帰周波数
    frは、記録液の吐出復帰周波数fr.inkに対して (1/2)・fr.ink≦fr<fr.ink とする請求項3に記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れか1項に記載のイ
    ンクジェット記録ヘッドを用いたインクジェット記録方
    法であって、記録画像領域の縁に記録処理液を吐出する
    場合、個々の吐出口においてエッジのドットを打つ1つ
    前のドットは記録データの有無にかかわらず記録しない
    ことを特徴とするインクジェット記録方法。
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