JP4326661B2 - 紙製ブリスターパック - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ディスプレー効果を必要とするブリスターパッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】
消費者の手に渡る直前の包装作業を除くと、生鮮食品以外の商品の荷姿は函付きか函なしかの何れかに分けられる。消費者は商品を購入する際に五感の中でも視覚または触覚を強く働かせるので、視覚形の商品では外観の確認ができれば予め包装しておいても問題なく、触覚形か視触覚形の商品では商談成立後でないと包装できないが包装の種類に制約はない。
【0003】
視覚形の商品には日用品、雑貨、化粧品、玩具、医薬品、電気部品等があり、この商品には包装自体を含め屡々デイスプレー効果を必要とする共通点がある。包装形態としてブリスターパック、スキンパック、プラスチックパウチ等の名で呼称されるが、この包装は何れも棚置き展示よりも吊り下げ展示に向き、函の上辺に吊り下げ用の孔を備える。
【0004】
ブリスターパックと称される包装形態は、板紙製台紙に塩化ビニール樹脂で成形したプラスティックカバーを組み合わせた構成で、商品のデイスプレー効果に優れる他に、台紙若しくはカバーと商品及び台紙とカバーの間を取り外し難く固定しているので、中身が取り出し難く万引き防止の点で優れる。商品は台紙からプラスティックを剥がすと取り出せる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ブリスターパックの様にディスプレー効果を期待する包装形態では、紙とプラスティックが主材料として使用されるが、プラスティックには紙が持ち合わせない厚薄、強度、透明度、色等の調整と成形の面で容易であると言う優れた性質を備える為に、包装材料の主役として重用され、良い面の特長を如何なく発揮してきたが、最近プラスチック自体の性質の悪い面が目立つ様になり始めた。
【0006】
ブリスターパックは、異質材料を組み合わせるので自動包装ラインの構成を難しくし勝ちであるが人手主体の包装でも解決できるので課題と言う程ではない。然し、資源リサイクルと廃棄物による公害防止という環境改善面からは、役目を達成した包装材料の廃棄処理時に、プラスチックは紙に比べで後処理方法が難しく分別手間と公害防止なる課題が未解決の儘残されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、既述の課題を解決したワンピースタイプの紙製ブリスターパックの提供を目的とする。
【0008】
本発明は、1枚の紙を使用して形成される紙製ブリスターパックであって、内向きの突起付き孔を備えた額縁役の表台紙の右横方向に折線を介して接続板と左側板と覗き孔付き天板と右側板及び右袖板を順次連接し、前記表台紙の下方向に折線を介して裏台紙を連接し、前記天板の上下方向に折線を介して抜止孔付き側板と袖板を順次連接し、前記接続板の左辺折線から右横方向に連なる部材を、前記表台紙の上に折曲げて前記接続板と前記表台紙を接着し、前記天板を押して前記表台紙の前記孔に差し込み、差し込み完了寸前で前記突起と前記抜止孔が係合して抜止付き突出部を形成し、前記表台紙下方向の折線から前記裏台紙を折曲げ、前記突出部の前記袖板を挟む様に前記表台紙と前記裏台紙を接着する構成としたことを特徴とする紙製ブリスターパックである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明は、包装の役目を達成した後のリサイクル処理と公害対策を解決し、ディスプレー機能とジッパーとを備え、盗難防止も兼ねたワンピースタイプの紙製ブリスターパックに関する。
【0010】
紙製ブリスターパックは二重構造の台紙とデイスプレーの各部を一体化した展開形状として、展開材料を自動包装ラインに適用し組立と充填及び封緘の各工程の連続形成に何等の支障も来さなくなった。デイスプレー部は覗き窓と戻り抜けのない様に抜止機構を備えた形状として、組立過程で台紙の額縁部の孔から押し出して突出成形し、商品を充填した後に台紙を折り返して挟む構成である。
【0011】
台紙の折り返し部分にジッパーを備え簡単に開封ができる構造とし、紙製ブリスターパックの突出部に覗き窓を設け、この窓から商品の確認ができて抜き取りができないサイズとした。パックは様々な商品形状に対応できので、全体像は難しくとも部分確認で済む商品には好適で、低包装コストに抑えることができる。また、紙製なので衝撃吸収もよくリサイクルや公害問題の心配を解消した。
【0012】
【作用】
本発明によるブリスターパックは、台紙の孔と突出部との間に抜け止めを備えて商品の抜き取りを防止し、ワンピースタイプの展開材料の使用で包装ラインの構成を容易する。
【0013】
【実施例】
図1は紙製ブリスターパックの展開を示し部材表示位置説明は本図による。図2,3,4,5に折畳順序を、図6で全体の斜視を夫々示し、商品の充填は図5の段階で行われる。図1に示す様に突起4,5付き孔3を備えた額縁役の表台紙2の右横方向に折線を介して接続板6と左側板7と天板8と右側板10及び右袖板11を順次連接する。
【0014】
表台紙の下方向に折線を介して裏台紙1を連接し、覗き孔9付き天板8の上下方向に折線を介して抜止孔16,17付きの側板12,13と袖板14,15を順次連接し、表台紙2の右辺上に凹部18と半円形の切込み21、裏台紙1の右辺下に切取用の把手19と開封用のジッパー20、両台紙に共通する吊り孔22を設けた構成である。尚、三枚の袖板11,14,15は表台紙の孔3の夫々対応する辺よりも長くつくられている。
【0015】
組立方法を以下に説明する。図1の接続板6の左辺折線から右横方向に連なる部材を、図2に示す様に表台紙2の上に折曲げ、接続板と表台紙を接着する。図3の断面に示す様に天板8の右辺寄りを押して表板を表台紙2の孔3に差し込むと、左側板7と上下側板12,13が順次折曲げられて斜めに進み突出部23を形成し始める。
【0016】
図4は完成した突出部の断面で、図3に続き差し込みが進むと右側板10が折曲がり、引き続いて上下側板12,13に連接する袖板14,15の夫々右端部14′,15′が右袖板11の両端部11′を拘束しながら、接着剤なしに組み付けて順次各袖板を折曲げ、差し込み完了時点で突起4,5と抜止孔16,17が夫々係合し、パックの破損なしには外側から解除できない抜け止め付き突出部23を完成する。この状態から突出部内への商品充填が可能になる。
【0017】
図5は図4の袖板11,14,15が表台紙2の内面に押し付けられた状態である。突出部23内に商品を充填した後に表台紙の下方向の折線から裏台紙1を折曲げて突出部の袖板を挟む様に表台紙と裏台紙を接着する。この袖板の固定には接着剤は使用しない。図6は全体斜視を示し、この状態の時に袖板は表裏の台紙で挟まれ図5の様に伸ばされる。ブリスターパック24は孔22を利用して吊り下げ展示する。
【0018】
商品は裏台紙1の把手19を引いて点線で示すジッパー20を開き、半円形の切込み21を押し表台紙2から裏台紙を離して切断線沿いに切り離すか、天板8を側板7,10,12,13との間の切断線に沿い切り離して取り出す。展開図の折線はaを半切り罫線でbとcをピッチの異なる切断罫線として折易くし、dはジッパー用切断罫線でハッチング部分は糊代eである。
【0019】
【発明の効果】
本発明の紙製ブリスターパックの使用は下記の効果をもたらした。
▲1▼展開形状をワンピースタイプとしたので、製函と充填及び封緘の自動処理が容易である。
▲2▼デイスプレー部の形成に接着剤を使用しない構造とし、包装ラインの負担を軽くした。
▲3▼商品を格納する突出部が衝撃を吸収するので商品を保護し易い。
▲4▼台紙部をジッパーで開封する構造としたので、商品の取り出しが楽になり開封後も容器として使用できる。
▲5▼袖板同士による拘束と表裏台紙で挟む構造とで商品の抜き取りを防止した。
▲6▼二重の台紙の内外面を商品説明スペースに当てることができた。
▲7▼用済み後の廃棄処理に公害の心配がなくリサイクルも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】展開したブリスターパックを示した。
【図2】図1から始まる折曲げと接着の開始状態を示した。
【図3】図2の状態に続く突出部の組立初期状態を示した。
【図4】図3の状態に続く突出部の組立完成状態を示した
【図5】図4の矢印A方向の平面を示した。
【図6】図3の状態に続く折曲げと接着が完了したブリスターパックの全体斜視を示した。
【符号の説明】
1 裏台紙
2 表台紙
3 孔
4,5 突起
6 接続板
7,10 左右側板
8 天板
9 覗き窓
12,13 上下側板
11,14,15 右上下袖板
16,17 抜止孔
18 凹部
19 把手
20 ジッパー
21 半円形の切込み
22 吊り孔
23 突出部
24 ブリスターパック
a,b,c,d 各種罫線
e 糊代
Claims (3)
- 1枚の紙を使用して形成される紙製ブリスターパックであって、
内向きの突起(4,5)付き孔(3)を備えた額縁役の表台紙(2)の右横方向に折線を介して接続板(6)と左側板(7)と覗き孔(9)付き天板(8)と右側板(10)及び右袖板(11)を順次連接し、
前記表台紙(2)の下方向に折線を介して裏台紙(1)を連接し、
前記天板(8)の上下方向に折線を介して抜止孔(16,17)付き側板(12,13)と袖板(14,15)を順次連接し、
前記接続板(6)の左辺折線から右横方向に連なる部材を、前記表台紙(2)の上に折曲げて前記接続板(6)と前記表台紙(2)を接着し、前記天板(8)を押して前記表台紙(2)の前記孔(3)に差し込み、差し込み完了寸前で前記突起(4,5)と前記抜止孔(16,17)が係合して抜止付き突出部(23)を形成し、
前記表台紙(2)下方向の折線から前記裏台紙(1)を折曲げ、前記突出部(23)の前記袖板(14,15)を挟む様に前記表台紙(2)と前記裏台紙(1)を接着する構成としたことを特徴とする紙製ブリスターパック。 - 前記突出部(23)は前記天板(8)を前記表台紙(2)の前記孔(3)に押し込むことにより、前記天板(8)周囲に連接する前記左側板(7)と上下側板(12,13)及び前記右側板(10)が折曲がり、
続いて前記上下側板(12,13)に連接した前記袖板(14,15)の端部(14′,15′)が前記右袖板(11)の端部(11′)を拘束して、
順次前記各袖板(11,14,15)を折曲がらせて形成する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の紙製ブリスターパック。 - 前記裏台紙(1)に開封用のジッパー(20)及び把手(21)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の紙製ブリスターパック。
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