JP4326652B2 - 電子スイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2つの負荷例えば換気扇と照明器具を同時に動作させ、一方の負荷を操作スイッチにて停止した後もう一方の負荷を所定時間動作させるための電子スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、トイレ用の照明負荷と換気扇負荷を同時に連動して動作させ、用済み後、照明負荷を消灯し、数分間換気扇負荷を動作させ、自動的に換気扇負荷を停止させるための電子スイッチとして、図3に示すような回路が知られている。
【0003】
図3において、符号11は交流電源であり、この交流電源11の一方の出力端子は換気扇負荷12の交流モータを介して電子スイッチ14の一方の端子21に接続する一方照明負荷13を介して電子スイッチ14の一方の端子22に接続し、交流電源11の他方の出力端子は電子スイッチ14の共通端子COMに接続している。
【0004】
電子スイッチ14について説明すると、電子スイッチ14の一方の端子21は、バリスタ等のサージ吸収素子ZNRとコンデンサC1 との並列回路を介して電子スイッチ14の共通端子COMに接続している。また、電子スイッチ14の一方の端子21は、コイルL1 とトライアックTRACのゲート抵抗R1 を介して全波整流回路であるダイオードブリッジDBの一方の交流入力端子aに接続している。電子スイッチ14の共通端子COMは、ダイオードブリッジDBの他方の交流入力端子bに接続される。コイルL1 とゲート抵抗R1 との接続点は、トライアックTRACの主電極T1 −T2 間を介してダイオードブリッジDBの他方の入力端子bに接続している。トライアックTRACのゲートGは、抵抗R1 とダイオードブリッジDBとの接続点に接続している。
【0005】
このような接続により、電子スイッチ14の端子21,22間には、サージ吸引素子ZNRとコンデンサC1 とコイルL1 とから構成されるノイズフィルタを介してトライアックTRACが接続され、ダイオードブリッジDBは、一方の交流入力端子aがゲート抵抗R1 を介してトライアックTRACの主電極T1 に接続し、他方の交流入出力端子bがトライアックTRACの主電極T2 に接続している。
【0006】
ダイオードブリッジDBの正極側整流出力端子(+)は、サイリスタSCRのアノードに接続すると共に、抵抗R4 を介して操作スイッチSW1 の一端に接続し、同時にフォトカプラPC1 の受光トランジスタのコレクタに接続している。
【0007】
サイリスタSCRのカソードはダイオードブリッジDBの負極側整流出力端子に接続している。ダイオードブリッジDBの負極側整流出力端子は、操作スイッチSW1 ,サイリスタSCR,低電圧ダイオードZD,直流電源ライン平滑用コンデンサC4 ,操作スイッチSW1 の状態検出用トランジスタQ1 ,及びマイコン23で構成されるタイマー回路及びその制御回路の基準電位点ラインEに接続している。
【0008】
操作スイッチSW1 の他端は、ダイオードD1 のアノードに接続すると共に、操作スイッチSW1 の状態を検出するためのトランジスタQ1 のベース抵抗R7 に接続している。
【0009】
ダイオードD1 のカソード側は正極側電源ライン+Vとなって、マイコン23の電源端子VD 及び低電圧ダイオードZDのカソードと電解コンデンサC4 の+極に接続する一方、抵抗R8 を介してサイリスタSCRのゲートに接続している。低電圧ダイオードZDのアノード,及び電解コンデンサC4 の−極は、前記基準電位点ラインEに接続している。サイリスタSCRのゲートと前記基準電位点ラインEの間には、ゲート回路として抵抗R3 とコンデンサC2 の並列回路が接続している。フォトカプラPC1 の受光トランジスタのエミッタ出力端は電源端子VD に接続し、フォトカプラPC1 の発光側の入力端子は電源端子VD に接続し、出力端子は、抵抗R5 を介してマイコン23の出力端子R40に接続している。SW1 状態検出用トランジスタQ1 のコレクタは、マイコン23の入力端子R80に接続する一方抵抗R6 を介して正極側電源ライン+Vに接続し、トランジスタQ1 のエミッタは前記基準電位点ラインEに接続している。
【0010】
照明負荷側の端子22は照明負荷をオン・オフするための操作スイッチSW2 を介して共通端子COMに接続している。
【0011】
操作スイッチSW1 と操作スイッチSW2 は共にシーソー型スイッチで構成され、しかも互いに連動して動作するようになっている。
【0012】
なお、マイコン23には入力端子r31 ,r32 ,r33 ,r34があり、各入力端子r31 〜r34 に対して機能選択操作スイッチSW3 を構成する選択端子A1 ,A2 ,A3,A4 がそれぞれ接続している。例えば端子A1 ,A2 ,A3 を選択した場合にタイマー動作における設定時間をそれぞれ1分,2分,4分とするように切り替えることができるようにしている。
【0013】
次に、電子スイッチ14の動作について詳細に説明する。今、操作スイッチSW1 ,SW2 を連動させてオン(ON)にすると、照明負荷13はスイッチSW2 が閉じて点灯する。換気扇側は、ダイオードブリッジDBの出力が、ダイオードD1 を介し低電圧ダイオードZDに接続されるため、電解コンデンサC1 は充電され、マイコン23が立ち上がり、出力端子R40が“L”に設定され、フォトカプラPC1 の発光ダイオードが点灯することで、PC1の受光トランジスタがオンする。この結果、電解コンデンサC4 はフォトカプラPC1 の受光トランジスタを介し充電されるようになる。一方、ダイオードブリッジDBの出力にはサイリスタSCRが接続され、そのゲートは抵抗R8で制御用電源ライン+Vと接続されているため、サイリスタSCRがオンしてダイオードブリッジDBを通して電流が供給されるので該電流に基づいてトライアックTRACのゲート抵抗R1 での電圧降下が発生してトライアックTRACがオンする。
【0014】
照明負荷13と換気扇負荷12が同時に動作した状態で、操作スイッチSW1 ,SW2 がオフ(OFF)となると、照明負荷13は消灯するが、換気扇側ではマイコン23の信号入力端子R80に接続されたトランジスタQ1 がオフしてトランジスタQ1 のコレクタ即ちマイコン入力端子R80が“L”から“H”に変化する。この結果、マイコン23のタイマプログラムが始動してマイコン23の出力端子R40が依然“L”レベルを維持して、フォトカプラPC1 がオン状態を維持している。この結果、サイリスタSCRはオン状態を維持するから、トライアックTRACもオン状態を維持して換気扇12は動作を続ける。タイマプログラムの終了時、タイマー設定時間が来ると、マイコン23の出力端子R40が“H”レベルとなり、フォトカプラPC1 がオフして、制御用電源ライン+Vヘの電源が切断され、結果、サイリスタSCRがオフして、ダイオードブリッジDBへ流れ込む電流が0となって、トライアックTRACがオフとなり、換気扇12が停止する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、2種類の操作スイッチSW1 ,SW2 を連動させねばならないという問題があった。これらのスイッチSW1 ,SW2 は、一方のスイッチSW2 は100VACの数Aを開閉するスイッチであり、もう一方のスイッチSW1 は、数10ミリアンペアの直流電流を開閉するスイッチであるので、これらを実装する時、絶縁を保ちながら、かつ連動させるため、かなり面倒なリンク機構が必要であった。
【0016】
そこで、本発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、複雑なリンク機構を必要とせず、小型で安価な2回路対応の電子スイッチを提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明による電子スイッチは、交流電源から第1の負荷に電源電圧を供給する経路に設けられた第1の端子と、交流電源から第2の負荷に電源電圧を供給する経路に設けられた第2の端子と、前記第1の端子と共通端子間に設けられて、前記第1の負荷への電源電圧の供給を制御する第1のスイッチ素子と、前記第1のスイッチ素子に並列に接続され、直流電源電圧を得る第1の整流回路と、前記第2の端子と共通端子間に設けられて、前記第2の負荷への電源電圧の供給をオン・オフする操作スイッチと、前記操作スイッチと直列に1次側が接続され、操作スイッチがオンしたときに1次側に流れる電流によって2次側に電圧を誘起するカレントトランスと、前記カレントトランスの2次側に並列に接続され、直流電圧を得る第2の整流回路と、前記第1の整流回路から直流電源電圧が供給されることにより動作するタイマー回路と、前記第2の整流回路からの直流電圧及び前記タイマー回路からの出力に基づいて、前記第1の整流回路から前記タイマー回路への直流電源電圧の供給をオン・オフする制御回路と、を具備したことを特徴とする。
【0018】
請求項1の発明においては、照明用の高負荷対応の操作スイッチに直列にカレントトランスを接続して、トランスの2次側に誘起される電力を利用して、換気扇側のスイッチ素子を制御するとともに、タイマー回路の始動を制御するものである。この構成により、照明負荷の操作スイッチのみをオンすることで、換気扇側を制御できることから、複雑なリンク機構を必要としないので、小型で安価な2回路対応の電子スイッチが実現可能となる。
【0019】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の電子スイッチにおいて、前記タイマー回路は、コンデンサと抵抗による充放電回路とオペアンプによるコンパレータ回路とを含み、前記操作スイッチがオンの間は、前記コンデンサに連続充電され、前記操作スイッチがオフになって前記コンデンサの電荷が放電開始されるように構成したことを特徴とする。
【0020】
請求項3の発明の構成によれば、タイマー回路はCR充放電回路とオペアンプによるコンパレータ回路から構成されるので、汎用のオペアンプを利用できので、開発コストを低減することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に本発明の一実施の形態の電子スイッチを示す回路図である。図3と同一の構成要素には同一符号を付して説明する。
【0022】
本実施の形態では、操作スイッチとしては、照明負荷13側の照明用高負荷対応の操作スイッチSWのみとし、操作スイッチSWに直列にカレントトランスCTを接続して、該カレントトランスCTの2次側に誘起される電力を利用して、換気扇負荷12側のスイッチ素子(TRAC)を制御するとともに、タイマー回路50の始動を制御するものである。
【0023】
図1において、交流電源11の一方の出力端子は第1の負荷である換気扇負荷12の交流モータを介して電子スイッチ14Aの一方の端子21に接続する一方照明負荷13を介して電子スイッチ14Aの一方の端子22に接続し、交流電源11の他方の出力端子は電子スイッチ14Aの共通端子COMに接続している。
【0024】
電子スイッチ14Aについて説明すると、電子スイッチ14Aの一方の端子21は、バリスタ等のサージ吸収素子ZNRとコンデンサC1 との並列回路を介して電子スイッチ14Aの共通端子COMに接続している。また、電子スイッチ14Aの一方の端子21は、第1のスイッチ素子であるトライアックTRACを介して共通端子COMに接続している。さらに、電子スイッチ14Aの一方の端子21は、全波整流回路であるダイオードブリッジDBの一方の交流入力端子aに接続している。電子スイッチ14Aの共通端子COMに接続する共通ライン上で、トライアックTRACの主電極T1 とゲートG間にはゲート抵抗R1 が接続され、共通端子COMはこのゲート抵抗R1 を介してダイオードブリッジDBの他方の交流入力端子bに接続している。トライアックTRACのゲートGは、抵抗R1 とダイオードブリッジDBの入力端子bとの接続点に接続している。
【0025】
上記の接続により、電子スイッチ14の端子21,22間には、サージ吸引素子ZNRとコンデンサC1 とから構成されるノイズフィルタを介してトライアックTRACが接続され、ダイオードブリッジDBは、一方の交流入力端子bがゲート抵抗R1 を介してトライアックTRACの主電極T1 に接続し、もう一方の交流入出力端子aがトライアックTRACの主電極T2 に接続している。
【0026】
ダイオードブリッジDBの正極側整流出力端子(+)は、第2のスイッチ素子であるPNPトランジスタQ11のエミッタ・コレクタを介してツェナダイオードZDと電解コンデンサC12の並列回路の+極側に接続している。ツェナダイオードZDと電解コンデンサC12の並列回路の−極側は、ダイオードブリッジDBの負極側整流出力端子(−)である基準電位点ラインEに接続している。ダイオードブリッジDBと、ツェナダイオードZDと電解コンデンサC12の並列回路とは、交流電源電圧を全波整流したものを平滑及び低電圧化する第1の整流回路を構成している。
【0027】
トランジスタQ11のエミッタ・ベース間にはバイアス抵抗R12が接続され、トランジスタQ11のベースはQ11を制御するトランジスタQ12,Q13の各コレクタを共通接続した共通コレクタに接続し、Q12,Q13の各エミッタを共通接続した共通エミッタは上記基準電位点ラインEに接続している。トランジスタQ11,Q12,Q13及び抵抗R12は、後述するタイマー回路50への直流電源電圧の供給をオン・オフする制御回路30を構成している。トランジスタQ12は、トランジスタQ11のオン・オフを後述する第2の整流回路40からの直流電圧に基づいて制御する第3のスイッチ素子を構成し、トランジスタQ13はトランジスタQ11のオン・オフを後述するタイマー回路50の出力に基づいて制御する第4のスイッチ素子を構成している。
【0028】
一方、照明負荷側の端子22は第2の負荷である照明負荷13をオン・オフするためのシーソー型の操作スイッチSWとカレントトランスCTの1次側コイルを介して共通端子COMに接続している。カレントトランスCTは、操作スイッチSWがオンしたときに1次側に流れる電流によって2次側に電圧を誘起する。
【0029】
カレントトランスCTの2次側には、2次側コイルの両端に誘起された交流電圧に基づいて直流電圧を作成するための第2の整流回路として、倍電圧整流回路40が接続されている。倍電圧整流回路40は、カレントトランスCTの2次側コイルの一端eをコンデンサC13を介してダイオードD12のアノードに接続し、カレントトランスCTの2次側コイルの他端fをダイオードD11のアノード・カソードを介して、前記コンデンサC13とダイオードD12との接続点に接続し、ダイオードD12のカソードを電解コンデンサC14の+極に接続し、電解コンデンサC14の−極を2次側コイルの前記他端fに接続し、ダイオードD11,D12によって得られた全波整流電圧を電解コンデンサC14で平滑し、ダイオードD12のカソードとコンデンサC14の接続点から倍電圧整流電圧として出力するようになっている。
【0030】
ダイオードD12のカソードとコンデンサC14の接続点に得られる直流電圧は、抵抗R14を介して前記トランジスタQ12のベースに供給される一方、抵抗R1 6を介してインバータ回路INVの入力端子に供給されるようになっている。
【0031】
インバータ回路INVの出力端子は後述するタイマー回路50における第5のスイッチ素子であるトランジスタQ14のベースに接続する一方、抵抗R17を介して正極側電源ライン+Vに接続している。
【0032】
前述の第1の整流回路における平滑及び低電圧化を行うツェナダイオードZDと電解コンデンサC12の並列回路の後段には、第1の整流回路からの直流電源電圧が供給されることにより動作するタイマー回路50が接続している。
【0033】
次に、タイマー回路50について説明すると、第2のスイッチ素子であるトランジスタQ11のエミッタ・コレクタ路に接続した正極側電源ライン+Vは、抵抗R18を介して第5のスイッチ素子であるPNPトランジスタQ14のエミッタ・コレクタを介して充放電用の電解コンデンサC15の+極に接続し、コンデンサC15の−極はダイオードブリッジDBの−極に接続した基準電位点ラインEに接続している。電解コンデンサC15の両端には並列に、自然放電用の可変抵抗VRが接続する一方第6のスイッチ素子である強制放電用のトランジスタQ15のコレクタ・エミッタが接続している。
【0034】
電解コンデンサC15の+極は抵抗R19を介してコンパレータIC1 の−端子に接続し、+端子は正極側電源ライン+Vと基準電位点ラインEとの間に接続した直列抵抗R21,R22の接続点に接続している。抵抗R21は抵抗R22に比して十分大きい抵抗値を有している。コンパレータIC1 の出力端子はコンパレータIC2 の−端子に接続している。コンパレータIC2 の+端子も、直列抵抗R21,R22の接続点に接続している。そして、コンパレータIC1 の出力端子は第6のスイッチ素子である前記トランジスタQ15のベースに接続し、コンパレータIC2 の出力端子は第4のスイッチ素子である前記トランジスタQ13のベースに接続している。
【0035】
次に、図1の電子スイッチの動作を、図2のタイミング図を参照しながら説明する。
【0036】
操作スイッチSWがオフ(OFF)の時は換気扇負荷12及び照明負荷13共に交流電力の消費はである。
【0037】
いま、図2(a) に示すように操作スイッチSWをオン(ON)にすると、照明負荷13にはカレントトランスCTの1次側と操作スイッチSWを介し電流が流れ、照明負荷13は点灯する。この時、カレントトランスCTの2次側には負荷電流に応じた電圧が誘起される。なお、低負荷の場合の誘起電圧が十分得られ無い場合もあるので、2次側にはコンデンサC13,ダイオードD11,D12およびコンデンサC14による倍電圧整流回路40を接続した構成を示してある。
【0038】
整流回路40のコンデンサC14の両端に生じた電圧により、図2(b) に示すようにダイオードブリッジDBの出力側に接続されたトランジスタQ11の制御用トランジスタQ12がオンとなる。この結果、図2(e) に示すようにトランジスタQ11がオンしてダイオードブリッジDBからの全波整流出力は電解コンデンサC12を充電する。このとき、コンデンサC12の両端は低電圧ダイオードZDで規定される電圧となる。この結果、換気扇負荷12及びダイオードブリッジDBを介してトライアックTRACのゲート抵抗R1 に交流電流が流れるため、ゲート抵抗R1 の両端に電圧降下が発生し、図2(g) に示すようにトライアックTRACがオンして換気扇12が動作する。
【0039】
タイマー用の充放電コンデンサC15への充電を制御するPNPトランジスタQ14のベースにはインバータINVを介して整流回路40のコンデンサC14の電圧が供給されているため、トランジスタQ14のベースに供給される電圧レベルは“L”レベルとなるので、トランジスタQ14はオン状態となり、図2(c) に示すように充放電コンデンサC15は充電され続けることになる。この結果、コンパレータIC1 の −入力>+入力=閾値 となり、IC1 の出力は“L”レベルとなる。そして、次段のコンパレータIC2 では −入力<+入力 となり、その出力即ちタイマー回路50の出力は図2(c) のように“H”レベルとなる。この結果、第2のスイッチ素子であるトランジスタQ11のベースに並列に接続されたトランジスタQ12,Q13のうちトランジスタQ13がオンする(図2(d)参照)。この時点では図2(b) ,(d) に示すようにトランジスタQ11のベース側のトランジスタQ12,Q13が共にオン状態となっている。
【0040】
ここで、図2(a) に示すように操作スイッチSWをオフにすると、照明器具13は消灯する。またカレントトランスCTの2次側に誘起される電圧が0となり、倍電圧整流回路40のコンデンサC14の電圧レベルが“L”レベルに低下する。このため図2(b) に示すようにトランジスタQ12がオフする。一方、インバータINVの出力は“H”レベルに反転し、PNPトランジスタQ14がオフ状態になり、充放電コンデンサC15への充電が停止される。この結果、コンデンサC15の充電電荷は可変抵抗VRを介し放電され始める(自然放電開始)。第5のスイッチ素子であるトランジスタQ14がオフし、コンデンサC15の電荷が放電を開始したときからタイマー動作が始まることになる。初段のコンパレータのIC1 の入力条件が −入力<+入力 になるまで、2段目のコンパレータIC2 の出力は変化しないが、充放電コンデンサC15の放電が進みコンパレータのIC1 の入力条件が −入力<+入力 となった時点で、コンパレータIC1 の出力は“H”レベルに反転する。この結果、放電用トランジスタQ15がオンして充放電コンデンサC15の両端が短絡されるため、一気に放電が進み、完全にコンパレータIC1 の出力は“H”レベルを維持することとなり、次段のコンパレータIC2 では −入力>+入力 と逆転して、その出力即ちタイマー回路50の出力は図2(c) のように“L”レベルとなる。この時点まではトランジスタQ13はオン状態であったので、トライアックTRACはオン状態を維持し換気扇12が動作していたが、コンパレータIC2 の出力が図2(c) のように“L”レベルとなった時点、即ちタイマー設定時間が終了した時点(タイムアップ)で図2(d) 〜(g) に示すようにトランジスタQ13もオフしてトランジスタQ11がオフ状態となり、トライアックTRACもオフし、換気扇12も停止する。
【0041】
尚、図1の上記実施の形態では、第5のスイッチ素子であるトランジスタQ14をPNPトランジスタで構成しているが、トランジスタQ14をNPNトランジスタで構成しても良い。図1においてトランジスタQ14をNPNトランジスタで構成すると、インバータINVを不要とすることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、従来2種類の操作スイッチをリンク機構で連動させ、2種類の負荷を制御していたが、本発明の電子スイッチによれば、1つの操作スイッチにて2種類の負荷を制御でき、電子回路を含め、機構部品も簡単化でき、実装効率が大幅に向上できたので、小型で安価な2回路制御電子スイッチを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電子スイッチを示す回路図。
【図2】図1の動作を説明するタイミング図。
【図3】従来例の電子スイッチを示す回路図。
【符号の説明】
11…交流電源
12…換気扇負荷(第1の負荷)
13…照明負荷(第2負荷)
14A…電子スイッチ
21…第1の端子
22…第2の端子
30…制御回路
40…倍電圧整流回路(第2の整流回路)
50…タイマー回路
COM…共通端子
SW…操作スイッチ
DB…ダイオードブリッジ
TRAC…トライアック(第1のスイッチ素子)
Q11…PNPトランジスタ(第2のスイッチ素子)
Q12…トランジスタ(第3のスイッチ素子)
Q13…トランジスタ(第4のスイッチ素子)
Q14…PNPトランジスタ(第5のスイッチ素子)
Q15…トランジスタ(第6のスイッチ素子)
IC1 ,IC2 …コンパレータ
INV…インバータ
ZD…低電圧ダイオード
C12,C14…平滑用コンデンサ
C15…タイマー用の充放電コンデンサ
+V…正極側電源ライン
E…基準電位点ライン

Claims (5)

  1. 交流電源から第1の負荷に電源電圧を供給する経路に設けられた第1の端子と、
    交流電源から第2の負荷に電源電圧を供給する経路に設けられた第2の端子と、
    前記第1の端子と共通端子間に設けられて、前記第1の負荷への電源電圧の供給を制御する第1のスイッチ素子と、
    前記第1のスイッチ素子に並列に接続され、直流電源電圧を得る第1の整流回路と、
    前記第2の端子と共通端子間に設けられて、前記第2の負荷への電源電圧の供給をオン・オフする操作スイッチと、
    前記操作スイッチと直列に1次側が接続され、操作スイッチがオンしたときに1次側に流れる電流によって2次側に電圧を誘起するカレントトランスと、
    前記カレントトランスの2次側に並列に接続され、直流電圧を得る第2の整流回路と、
    前記第1の整流回路から直流電源電圧が供給されることにより動作するタイマー回路と、
    前記第2の整流回路からの直流電圧及び前記タイマー回路からの出力に基づいて、前記第1の整流回路から前記タイマー回路への直流電源電圧の供給をオン・オフする制御回路と、
    を具備したことを特徴とする電子スイッチ。
  2. 前記制御回路は、前記第1の整流回路の直流出力ラインに直列に接続した第2のスイッチ素子と、該第2のスイッチ素子のオン・オフを前記第2の整流回路からの直流電圧に基づいて制御する第3のスイッチ素子と、前記第2のスイッチ素子のオン・オフを前記タイマー回路の出力に基づいて制御する第4のスイッチ素子と、を具備したことを特徴とする請求項1記載の電子スイッチ。
  3. 前記タイマー回路は、コンデンサと抵抗による充放電回路とオペアンプによるコンパレータ回路とを含み、前記操作スイッチがオンの間は、前記コンデンサに連続充電され、前記操作スイッチがオフになって前記コンデンサの電荷が放電開始されるように構成したことを特徴とする請求項1記載の電子スイッチ。
  4. 前記操作スイッチがオンの間は、前記第2の整流回路からの直流電圧に基づいて、前記第1の整流回路からの直流電源電圧を前記コンデンサに連続充電させる第5のスイッチ素子と、
    前記操作スイッチがオフになって前記コンデンサの電荷が放電開始された後、前記コンパレータ回路の入力条件が変化したとき、前記コンデンサの電荷を強制的に放電させる第6のスイッチ素子とを具備したことを特徴とする請求項3記載の電子スイッチ。
  5. 前記第2の整流回路は、倍電圧整流回路で構成されることを特徴とする請求項1記載の電子スイッチ。
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