JP4326655B2 - タイマースイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、換気扇及び照明灯等の負荷をオン動作させ所定時間経過後、負荷を自動的にオフさせるタイマースイッチ関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば換気扇及び照明灯等の負荷を予め設定した時間だけオン動作させるタイマースイッチとして、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと称する)を制御素子としたタイマースイッチが実用化されている。例えば換気扇をオン・オフ制御するタイマースイッチの具体的構成と動作について図11を用いて説明する。
【0003】
図11において、符号71は、商用交流電源であり、この交流電源71の一方には、換気扇72の交流モータを介してタイマースイッチ73の一方の端子74が接続され、交流電源71の他方には、タイマースイッチ73の他方の端子75が接続されている。
【0004】
前記タイマースイッチ73は、前記一方の端子74と他方の端子75との間にバリスタ等のサージ吸引素子76とコンデンサ77とが並列に接続されている。さらに、前記一方の端子74には、ラインノイズ抑制コイル78及びトライアック80のゲート抵抗79の直列接続を介してダイオードブリッジ接続で構成される整流回路81の一方の交流入力端子に接続されている。前記他方の端子75は、整流回路81の他方の交流入力端子に接続されている。前記コイル78とゲート抵抗79の接続点と前記他方の端子75との間には、トライアック80の主電極T1−T2が接続され、トライアック80のゲートGはゲート抵抗79と整流回路81の一方の交流入力端子との接続点に接続されている。
【0005】
前記整流回路81の正極と負極の直流出力端子との間には、抵抗82,操作スイッチ83,ダイオード84及び定電圧ダイオード85の直列回路が接続されている。前記整流回路81の正極直流出力端子はフォトカプラ86の受光側の入力端が接続されている。前記操作スイッチ83とダイオード84のアノードとの接続点は、操作スイッチ83の状態検出するためのトランジスタ94のベースにベース抵抗92を介して接続されている。前記ダイオード84のカソードと定電圧ダイオード85のカソードとの接続点は、電解コンデンサ87の+極が接続され、−極は整流回路81の負極直流端子に接続されている。電解コンデンサ87の+局側は、プラス(+)電源ラインとなって、マイコン95の電源端子Vddと、抵抗88を介して前記フォトカプラ86の受光側の出力端と、前記トランジスタ94のコレクタに抵抗93を介して接続されている。トランジスタ94のコレクタは、マイコン95の入力端子r80に接続されている。また、トランジスタ94のエミッタ及びマイコン95の電源端子Vssは前記整流回路81の負極直流出力端子に接続されている。前記フォトカプラ86の発光側入力端子は、プラス(+)電源ラインに接続され、発光側出力端子は抵抗89を介して、マイコン95の出力端子r40に接続されている。前記マイコン95の端子r51〜r54には時間選択スイッチ96の異なる時間選択接点A1〜A4が接続され、共通接片cは前記整流回路81の負極直流出力端子に接続された構成となっている。
【0006】
なお、前記フォトカプラ86と抵抗89でスイッチ素子90を構成し、前記抵抗92,93及びトランジスタ94で操作スイッチ確認回路91を構成している。
【0007】
また、前記操作スイッチ83は、可動片は常時両固定接片と離れたオフ状態となっており、可動片を押圧すると両固定接片を短絡オンする押しボタン形式のスイッチである。
【0008】
このような構成のタイマスイッチ73の動作について説明すると、操作スイッチ83をオンさせない限り、交流電源71から換気扇72を介しタイマスイッチ73に電流が流れないようになっている。操作スイッチ83をオンさせると、整流回路81の出力の直流電源は、抵抗82と操作スイッチ83及びダイオード84を介して電解コンデンサー87に供給されて電解コンデンサ87を充電する。この電解コンデンサ87は、定電圧ダイオード85で規制される電圧に充電され、マイコン95の電源端子Vddに駆動電源を供給してマイコン95を動作立ち上げる。マイコン95が立ち上がるとマイコン95の出力端子r40はロー(L)レベルとなり、スイッチ素子90のフォトカプラ86をオンさせて、整流回路81からの直流電源は、操作スイッチ83がオフとなってもスイッチ素子90と抵抗88を介し持続的に電解コンデンサ87と定電圧ダイオード85に直流電源が供給される。
【0009】
一方、整流回路81の整流動作により、ゲート抵抗79に電流Iが流れ、トライアック80の端子T1とゲートGとの間に接続されたゲート抵抗79にトライアック80をオンさせるゲート電圧(電流I×ゲート抵抗79の抵抗値R)得られる。トライアック80がオンすると交流電源71から換気扇72のモータに所定の電流が供給されて換気扇72が持続的に回転駆動する。
【0010】
なお、前記トライアック80と前記スイッチ素子90は連動してオン・オフされるようになっている。
【0011】
前記トライアック80がオンすると、整流回路81への交流電源入力がなくなり、ゼロクロス近傍点まで電解コンデンサ87の充電が停止され、ゼロクロス近傍点に到達するとトライアック80はオフして、再び電解コンデンサ87への充電が開始される。つまり、電解コンデンサ87へのスイッチ素子90を介しての充電は、交流電源のゼロクロス近傍点期間のみで行われ、交流電源の大半の期間は換気扇72に供給される。これにより、マイコン95は電解コンデンサ87の充電電圧で駆動し、消費電力の抑制が可能となる。
【0012】
次に、操作スイッチ83が再びオンされると、操作スイッチ確認回路91のトランジスタ94がオンし、コレクタがハイレベル(H)からローレベル(L)に変化する。一方、マイコン95は、内蔵されたプログラムにより、入力端子r80がローレベル(L)になったとき、操作スイッチ83が再オンされたと判断する。前記操作スイッチ83が再オンされて、前記トランジスタ94のコレクタのハイレベル(H)からローレベル(L)への変化がマイコン95の入力端子r80に入力されると、出力端子r40をハイレベル(H)にして前記スイッチ素子90をオフにして、整流回路81の直流出力側がオープンとなり、ゲート抵抗79の電圧降下がなくなりトライアック80がオフとなり換気扇72は停止する。
【0013】
なお、マイコン95に内蔵されているタイマ機能の時間を時間選択スイッチ96で選択し、選択した時間経過後前記スイッチ素子90をオフする信号をマイコン95の出力端子r40から供給することで、換気扇22をオフさせるべく選択した時間経過後自動的に換気扇72を停止することが可能となっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
この種のタイマースイッチは、トイレルームやバスルーム等に設置される換気扇または照明灯の単独または並設の操作制御用として用いられ、設置工事の簡素化とコストの低減が求められている。前述した従来のタイマースイッチは、換気扇や照明の負荷をオン・オフする操作スイッチの状態把握を高価なマイコンで行い、かつ、タイマ機能もマイコンに持たせている。このため操作スイッチが操作されて、マイコンで負荷をオフする操作と判断された後、マイコンのタイマー機能で数分間(3〜5分程度)負荷を継続駆動させ、その数分間が経過したタイムアップ時に負荷をオフさせるために、数分間のタイマープログラムをマイコンに設定する必要があり、このタイマープログラムの開発に多くの費用が発生し、タイマースイッチのコストが上昇する課題があった。
【0015】
一方、数分間のタイマー制御は、高価なマイコンを用いることなく、汎用のタイマーICでタイマー制御可能であり、低価格のタイマースイッチの提供が可能である。そこで、本発明は、従来の課題に鑑み、使用者が負荷をオフさせた後、所定時間負荷を継続駆動させ、所定時間のタイムアップ時に負荷をオフさせるタイマースイッチを高価なマイコンを用いることなく、汎用ロジックと汎用タイマーICを用いて安価なタイマースイッチを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明のタイマースイッチは、交流電源と負荷との間に配置された負荷制御用スイッチング手段と、前記負荷制御用スイッチング手段を立ち上げるための操作スイッチを有する立ち上げ用電源手段と、前記立ち上げ用電源手段の操作スイッチの状態を確認する操作スイッチ確認手段と、前記操作スイッチ確認手段で前記操作スイッチがオフされたと判断した際に、所定時間前記負荷制御用スイッチング手段をオン状態とさせるタイマー手段と、を具備し、前記負荷制御用スイッチング手段は、交流電源に負荷を介して接続されたトライアックと、このトライアックの両端に接続された整流回路と、この整流回路の直流出力端に接続されたサイリスタと、を具備し、前記立ち上げ用電源手段は、
前記整流回路の直流出力に接続されたタンブラー形式の操作スイッチと、2つの可動接片を有するラッチングリレー手段と、前記操作スイッチがオン側に投入された際に前記リレー手段をオンさせて前記整流回路の直流出力の基で低電圧を生成する低電圧電源手段と、を具備し、前記操作スイッチがオフ側に投入された際に前記リレー手段の一方の可動接片を介して、前記操作スイッチ確認手段に前記操作スイッチの状態を示す信号を供給し、前記操作スイッチ確認手段の制御の基で、タイマー手段のタイマー始動を開始し、設定された所定時間経過後、前記タイマー手段の制御の基で、前記リレー手段をオフさせると共に、前記負荷制御用スイッチング手段をオフさせることを特徴とする。
【0017】
本発明のタイマースイッチの前記負荷制御用スイッチング手段は、交流電源に負荷を介して接続されたトライアックと、このトライアックの両端に接続された整流回路と、この整流回路の直流出力端に接続されたサイリスタとを具備することを特徴とする。
【0018】
本発明のタイマースイッチの前記立ち上げ用電源手段は、前記整流回路の直流出力に接続されたタンブラー形式の操作スイッチと、2つの可動接片を有するラッチングリレー手段と、前記操作スイッチがオン側に投入された際に前記リレー手段をオンさせて前記整流回路の直流出力の基で低電圧を生成する低電圧電源手段とを具備し、前記操作スイッチがオフ側に投入された際に前記リレー手段の一方の可動接片を介して、前記操作スイッチ確認手段に前記操作スイッチの状態を示す信号を供給し、前記操作スイッチ確認手段の制御の基で、タイマー手段のタイマー始動を開始し、設定された所定時間経過後、前記タイマー手段の制御の基で、前記リレー手段をオフさせると共に、前記負荷制御用スイッチング手段をオフさせることを特徴とする。
【0019】
本発明のタイマースイッチの前記立ち上げ用電源手段は、前記整流回路の直流出力端にオン側が接続され、前記操作スイッチ確認手段にオフ側が接続されたタンブラー形式の操作スイッチと、この操作スイッチの出力端に前記整流回路からの直流出力の基で低電圧を生成する低電圧電源手段とを具備し、前記操作スイッチがオフ側に投入された際に、前記操作スイッチ確認手段により前記タイマー手段のタイマー始動を開始して、前記タイマー手段の制御の基で所定の時間経過後、前記負荷制御用スイッチング手段及び低電圧電源手段をオフさせることを特徴とする。
【0020】
本発明のタイマースイッチの前記立ち上げ用電源手段は、前記整流回路の直流出力端に接続された押しボタン形式の操作スイッチと前記直流出力の基で低電圧を生成する低電圧電源手段からなる直列回路手段を有し、前記直列回路手段の操作スイッチと低電圧電源手段の接続点から前記操作スイッチ確認手段に操作スイッチの状態信号を供給することを特徴とする。
【0021】
本発明のタイマースイッチの前記操作スイッチ確認手段は、Dフリップフロップを用い、前記立ち上げ用電源手段から供給される操作スイッチの状態信号の基に、一方の出力で前記負荷制御用スイッチング手段を制御し、他方の出力で前記タイマー手段のタイマー始動を制御することを特徴とする。
【0022】
本発明のタイマースイッチの前記操作スイッチ確認手段は、JKフリップフロップを用い、前記立ち上げ用電源手段から供給される操作スイッチの状態信号の基に、一方の出力で前記負荷制御用スイッチング手段を制御し、他方の出力で前記タイマー手段のタイマー始動を制御することを特徴とする。
【0023】
本発明のタイマースイッチの前記タイマー手段は、汎用タイマー用集積素子からなることを特徴とする。
【0024】
本発明のタイマースイッチの前記タイマー手段は、CR充放電回路とオペアンプによるコンパレータ回路から構成されたことを特徴とする。
【0025】
本発明のタイマースイッチに前記交流電源と前記負荷と異なる第2の負荷との間に配置された第2の負荷制御用スイッチング手段を具備し、前記立ち上げ用電源手段の操作スイッチがオフ状態となった際に、前記操作スイッチ確認手段て前記第2の負荷制御スイッチング手段をオフ制御することを特徴とする。
【0026】
本発明により、タイマースイッチがオフ状態では、交流電力消費は零で、操作スイッチによって制御用電源が立ち上げると負荷は連続運転状態となる。もう―度操作スイッチを操作すると、操作スイッチ確認手段よってタイマー手段を始動し負荷はタイマモードで動作制御される。この操作スイッチ確認手段及びタイマー手段は汎用の回路素子を用いることで実現可能となる。
【0027】
また、交流負荷を例えば、トイレルームやバスルームの照明灯と換気扇等の異なる負荷を同一の電子スイッチで制御可能で、照明灯は各ルームを使用後直ちに消灯させ、換気扇のみを所定時間駆動させることを自動的に制御可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係るタイマースイッチの第1の実施形態の回路構成を示す接続ブロック図で、図2は図1に示したタイマースイッチの動作を説明する説明図である。なお、図1は、図11と同一部分は同一符号を付して詳細説明は省略する。
【0029】
端子74と75の間には、図11と同様に商用交流電源71と換気扇72が接続されている。なお、端子75と整流回路81の負交流入力端との間に、コイル78とゲート抵抗79を接続配置しているが、実質的に図11と同じである。
【0030】
この図1の第1の実施形態と前述の図11の従来との相違は、整流回路81の直流出力の正極端にサイリスタ11のアノードが直流出力の負極端にサイリスタ11のカソードが接続されている。サイリスタ11のゲートは抵抗12とコンデンサ13を介して整流回路81の直流出力の負極端に接続されている。
【0031】
前記整流回路81の直流出力の正極端と負極端の間には、立ち上げ用電源回路14が接続されている。この立ち上げ用電源回路14は、前記整流回路81の直流出力の正極端に可動片が接続された操作スイッチ15と、この操作スイッチ15のオン側の接点aに抵抗16を介して接続された後述するラッチングリレーの第1と第2のリレー接点18,19を吸引するラッチングリレーのセットコイル17と、前記操作スイッチ15のオフ側接点bに接続された第1のリレー接点18と、前記整流回路81の直流出力の正極に接続された第2のリレー接点19と、前記第2のリレー接点19の出力端にコレクタが接続されたトランジスタ20と、このトランジスタ20のコレクタ・ベース間に接続されたコレクタ抵抗21と、このトランジスタ20のベースに接続された定電圧ダイオード22と、このトランジスタ20のエミッタに接続された電解コンデンサ23と、前記整流回路81の直流出力の正極端と前記トランジスタ20のエミッタとの間に接続されダイオード24と、及び前記セットコイル17、定電圧ダイオード22及び電解コンデンサ23の他端は前記整流回路81の直流出力の負極端に接続された構成となっている。
【0032】
この立ち上げ用電源回路14は、操作スイッチ15をオン側接点aに投入すると、整流回路81から直流電源は、抵抗16を介してセットコイル17に供給されて、このセットコイル17が励磁されて第1と第2のリレー接点18,19をオンさせる。この第1と第2のリレー接点18,19がオンされると、トランジスタ20がオンし、電解コンデンサ23が定電圧ダイオード22で規制される電圧+Vに充電されて電位+Vを生成する。この電位+Vは、後述する操作スイッチ確認部29とタイマー部34の駆動電源となる。この電解コンデンサ23による電位+Vは、+V電位端子と基準電位端子Eとの間に生じ、リレー解除回路25と操作スイッチ確認部29とタイマー部34を駆動する駆動源となる。
【0033】
前記リレー解除回路25は、前記第1と第2のリレー接点18,19をオフ状態にするラッチングリレーのリセットコイル26とトランジタ27からなり、このトランジタ27は、ベースに抵抗28を介して印加されるタイマー部34からの信号によってオン・オフしてリセットコイル26を励磁して前記第1と第2のリレー接点18,19をオフさせるようになっている。
【0034】
前記操作スイッチ確認部29は、汎用のプリセット型のDフリップフロップIC(以下、DF.Fという)31、例えば74HC74が用いられている。このDF.F31の端子CLRとVddは前記+V電位端子に接続され、端子PRには、前記+V電位端子と基準電位端子Eとの間の抵抗30とコンデンサ32の直列回路の接続点が接続され、端子DとGNDは基準電位端子Eに接続され、端子CKは抵抗33を介して基準電位端子Eに接続されると共に、前記第1のリレー接点18の他方の端子に接続されている。このDF.F31の出力端子QはORゲート回路41の一方の入力に、出力端子−QはANDゲート回路42の一方の入力に接続されている。
【0035】
前記タイマー部34は、汎用のタイマーIC35、例えばBU2302(ローム社製)を用いており、このタイマーIC35の端子Vdには前記+V電位端子が接続され、端子GNDは前記基準電位端子Eに接続されている。さらに、タイマーIC35の端子OUTには、トランジスタ36のベースが接続され、このトランジスタ36のエミッタは前記+V電位端子に接続され、エミッタとベース間には抵抗37が接続され、コレクタは前記ORゲート回路41の他方の入力に接続されると共に、インバータ43を介して前記ANDゲート回路42の他方の入力に接続されている。前記タイマーIC35の端子OSC1〜OSC3のそれぞれには、図示の如く抵抗38,40とコンデンサ39が接続され、端子SETは、前記AND回路42の一方の入力に接続されている。前記ORゲート回路41の出力は、抵抗43を介して、前記サイリスタ11のゲートに接続され、前記ANDゲート回路42の出力は前記リレー解除回路25のトランジスタ27のベースに抵抗28を介して接続されている。
【0036】
このような構成のタイマースイッチの動作について図2を併用して説明する。前記操作スイッチ15を接点aにオンすると、整流回路81で整流された直流出力によりセットコイル17が励磁され、第1と第2のリレー接点18,19が閉じ、前記整流回路81の直流出力がスイッチング素子であるトランジスタ20に供給されてオンする。このトランジスタ20がオンされると電解コンデンサ23を充電し、+V電位端子が定電圧ダイオード22で規制される電圧に立ち上がる。この+V電位端子の電圧立ち上がりによって、操作スイッチ確認部29のDF.F31はコンデンサ32が充電される期間、端子PRはロー(L)レベルになり端子Qの出力はハイ(H)レベルに、端子−Qの出力はロー(L)レベルにプリセットされる。このDF.F31の端子QのHレベルは前記ORゲート回路41の一方の端子に入力され、端子−QのLレベルは前記ANDゲート回路42の一方の端子に入力される。
【0037】
一方、前記ORゲート回路41は、前記DF.F31の端子QのHレベルにより出力はHレベルとなり、サイリスタ11をオンする。このサイリスタ11のオンにより、交流電源は、負荷(図示せず)を介して端子74または75に接続されている整流回路81、サイリスタ11、抵抗79,及びコイル78を介して流れる。この結果、トライアック80はゲート抵抗29の両端の電圧降下によりオンして、負荷に交流電源が供給される。
【0038】
一方、タイマー部34のタイマーIC35は、端子SETが前記DF.F31の端子−QのLレベルによりタイマーのスタンバイ状態となっている。
【0039】
ここで、操作スイッチ15をオフ側接点bに投入すると、+V電位端子がダイオード24と第1のリレー接点18を介してDF.F31の端子CKに接続される。このDF.F31の端子CKがLレベルからHレベルに立ち上がった瞬間反転するので、図2に示すように、DF.F31の端子Qの出力はLレベルに、端子−Qの出力はHレベルに反転する。これにより、タイマー部34のタイマーIC35の端子SETはHレベルになり、タイマーの始動を開始する。
【0040】
一方、タイマーIC35の端子OUTは、Lレベルとなりトランジスタ36がオンして、そのトランジスタ36の出力がORゲート回路41の他方の入力端に入力されて出力端がHレベルに維持される。この結果、負荷への交流電源供給が継続される。
【0041】
次に、前記タイマーIC35のタイマー始動開始から所定の時間が経過すると、タイマーIC35は端子OUTをHレベルにしてトランジスタ36をオフする。このトランジスタ36がオフされると、前記ORゲート回路41の両入力端がLレベルとなり、出力端もLレベルとなる。これにより、前記サイリスタR11がオフされて、負荷への交流電源の供給が停止される。
【0042】
一方、ANDゲート回路42の一方の入力端は、前記DF.F31の端子−QのHレベルであり、他方の入力端は、前記トランジスタ36がオフされて出力がLレベルとなるが、インバータ3を介して入力されるので、そのインバータ43の出力がHレベルとなる。この結果、ANDゲート回路42は、前記DF.F31の端子−Qから入力されたHレベルと、トランジスタ36からのLレベルをインバータ43で反転出力したHレベルとから論理積Hレベルが出力される。このANDゲート回路42のHレベル出力により、トランジスタ27がオンして、リセットコイル26が電位+Vで励磁され、前記第1と第2のリレー接点18,19を開放する。この第1と第2のリレー接点18,19の開放により、トランジスタ20がオフして+V電位端子への直流電源の供給が停止され、負荷及びタイマースイッチもオフされる。
【0043】
つまり、負荷への交流電源のオン・オフ制御にオン時とオフ時の2接点切替の操作スイッチを用い、かつ、タイマースイッチに汎用のDF.FとタイマーICを用いた構成とし、前記操作スイッチをオン側に投入した際に、交流電源の大半の期間は負荷駆動用の電力として用い、前記タイマースイッチはゼロクロス近傍の僅かな期間の電力で駆動させると共に、前記操作スイッチをオフ側に投入後は、タイマー部に設定された時間内は、負荷に駆動電力を継続供給し、前記タイマー部で設定された時間が経過後は、自動的に負荷とタイマースイッチへの駆動電力供給をオフすることが可能となった。
【0044】
次に本発明の第2の実施形態について図3を用いて説明する。図3は本発明の第2の実施形態の回路構成を示すブロック図で、図1と同一部分は同一符号を付して詳細説明は省略する。
【0045】
図1と図3の相違は、タイマー部34をコンデンサと抵抗による充放電回路と、オペアンプによるコンパレータで構成したタイマー部34aとした点である。
【0046】
この第2の実施形態のタイマー部34aは、前記DF.F31のQ端子に抵抗51を介してベースが接続されたトランジスタ52と、このトランジスタ52のコレクタは+V電位端子に接続され、エミッタは抵抗53とトランジスタ54のコレクタ・エミッタを介して基準電位端子Eに接続されている。トランジスタ54のコレクタ・エミッタ間には、電解コンデンサ55と摺動抵抗56の並列回路が接続されている。さらに、トランジスタ54のコレクタは抵抗57を介して第1のコンパレータ58の−入力端子に接続されている。この第1のコンパレータ58の出力端子は、第2のコンパレータ59の−入力端子に接続されている。前記第1と第2のコンパレータ58,59の+入力端子は、+V電位端子と基準電位端子Eとの間に直列接続された分圧抵抗60,61の接続点に接続されている。前記第2のコンパレータ59の−入力端子は、抵抗62を介して前記トランジスタ54のベースに接続されている。前記第2のコンパレータ59の出力は、前記ORゲート回路41の他方の入力端子と前記インバータ3を介してANDゲート回路42の一方の入力端子に接続された構成となっている。
【0047】
この第2の実施形態のタイマースイッチの動作を説明すると、前記操作スイッチ15がオン側である接点aに投入されると、前述の第1の実施形態と同様に+V電位端子に電位+Vが立ち上がり、DF.F31がプリセットされる。 DF.F31がプリセットされると、DF.F31の端子QはHレベルに、端子−QはLレベルとなり、タイマー部34aのトランジスタ52のベースもHレベルとなりオンする。このトランジスタ52がオンすると電解コンデンサ55は+V電位端子の電位によって充電される。この電解コンデンサ55の充電電荷は摺動抵抗56を介し放電されるが、連続充電されるので電解コンデンサ55の+端子は、ほぼ+V端子と同じ電圧となる。前記第1と第2のコンパレータ58,59の両+入力端子には電位+Vを抵抗60と61で分割した電圧が闇値として供給されている。第1のコンパレータ58の入力電圧は+端子<一端子となりその出力はLレベルとなる。第2のコンパレータ59の入力電圧は−端子<+端子となりその出力はHレベルとなる。この第2のコンパレータ59の出力と前記DF.F31のQ端子の出力のレベルによって、ORゲート回路41からゲート抵抗43を介してサイリスタ11をオンさせて、これに伴いトライアック80がオンして負荷に持続的に交流電源が供給される。
【0048】
次に、操作スイッチ15をオフ側の接点bに切換投入すると、DF.F31の端子CKに+V電位端子の電位+Vがダイオード24、操作スイッチ15の接点bを介して供給されて、DF.F31の端子Qと端子−Qのレベルが反転する。このDF.F31の端子QがLレベルに反転されると、トランジスタ52がオフとなり、電解コンデンサ55への充電が停止され、電解コンデンサ55の電荷は摺動抵抗56を介し放電される。この電解コンデンサ55の放電が闇値を割るまで第2コンパレータ59の出力はHレベルを維持するが、闇値を割ると第1のコンパレータ58の入力は、−端子<+端子となり、その出力はHレベルとなるため、トランジスタ54がオンする。このトランジスタ54のオンにより、電解コンデンサ55の両端が短絡されて電荷が一気に放電される。この結果、第2のコンパレータ59は−端子>+端子の関係となり、その出力(タイマー出力)は、LレベルとなりORゲート回路41の出力もLレベルとなって、サイリスタ11をオフにし、トライアック80もオフとなり、負荷への電力供給が停止される。
【0049】
一方、ANDゲート回路42は、一方の入力端子はDF.F31の端子−Qが前記端子CKがHレベルとなると同時に反転したHレベルとなり、他方の端子は前記第2のコンパレータ59の出力によりHレベルとなる。このANDゲート回路42では、前記DF.F31の端子−QのHレベルと、前記第2のコンパレータ59によるLレベルはインバータ43によりHレベルとなり、その出力が論理積Hレベルとなり、トランジスタ27をオンし、リセットコイル26が励磁されて第1と第2リレー接点18,19を開放する。これにより、タイマースイッチ自体もオフ状態とする。
【0050】
次に、本発明の第3の実施形態について図4を用いて説明する。この第3の実施形態は、例えば、トイレルームやバスルームにおいて、照明と換気扇を同時にオン駆動させ、照明をオフした後、所定の時間換気扇はオン状態を維持させて室内の換気を行い、所定時間経過後換気扇をオフさせる場合に用いるものである。図4は照明駆動回路で、図1及び図3の換気扇負荷の駆動回路構成に追加するものである。
【0051】
入力端子である正端子74’と負端子75’には、商用交流電源11(図11参照)が図示していない照明負荷を介して接続されている。この正負端子74’,75’の間にはコンデンサ67が接続され、正端子74’には、トライアック65のT2端とフォトカプラ62の受光側の入力端が接続されている。トライアック65のT1端はコイル66を介して負端子75’に接続され、フォトカプラ62の受光側の出力端は、抵抗63とゲート抵抗64を介して、トライアック65のT1端とコイル66の接続点に接続され、トライアック65のゲートは、抵抗63とゲート抵抗64の接続点に接続されている。フォトカプラ62の発光側入力端は、抵抗68を介して+V電位端子に接続され、発光側出力端はトランジスタ61のコレクタ・エミッタを介して、基準電位端子Eに接続されている。このトランジスタ61のベースには、抵抗69を介して前記DF.F31の端子Qに接続されている。
【0052】
このような構成の照明負荷点灯回路を付加することで、前記操作スイッチ15をオン側の接点aに投入すると、前記DF.F31の端子Qが前述した動作によりHレベルとなり、照明負荷点灯回路のトランジスタ61がオンして、フォトカプラ62もオンされ、トライアック65もゲート抵抗64の電圧降下でオンし、照明負荷を継続的に点灯させると共に、前述したように換気扇12も同時に駆動する。
【0053】
次に、前記操作スイッチ15をオフ側の接点bに投入すると、前記DF.F31の端子QはLレベルとなり、照明負荷回路のトランジスタ61がオフされ、フォトカプラ62及びトライアック65も共にオフされて、照明負荷がオフとなる。しかし、換気扇12は、前述したように、タイマー部34,34aにより所定時間継続的に駆動して、所定時間経過後に自動的に停止させることが出来る。
【0054】
次に、本発明の第4の実施形態について図5を用いて説明する。この第4の実施形態は、前記操作スイッチ確認部29のDF.F31に代わり、JKフリップフロップ(以下JKF.Fと称する)31a、例えば、74HC112を用いたものである。DF.F31と異なる点は、端子CKの入力が異なる。JKF.F31aの場合は、端子CKの入力がHレベルからLレベルに変化した時に出力が反転する。このため、端子CKの入力はインバータ回路60を介して入力するようにしたことで、操作スイッチ確認部29のフリップフロップ回路31がDフリップフロップ以外のフリップフロップが使用可能となる。
【0055】
次に、本発明の第5の実施形態を図6を用いて説明する。図6に示す第5の実施形態は、前述した第1の実施形態(図1参照)の立ち上げ用電源回路14に用いているセットコイル17,リセットコイル26,及びリレー接点18,19を用いることなく、立ち上げ用電源回路14aを構成するもので、図1と同一部分は同一符号を付して詳細説明は省略する。
【0056】
整流回路81の直流出力の正極には、抵抗63を介して操作スイッチ64の固定接点aが接続され、前記整流回路81の直流出力の正極と操作スイッチ64の可動片との間には、トランジスタ61のエミッタ・コレクタが接続され、このトランジスタ61のエミッタとベース間には抵抗62が接続され、さらに、このトランジスタ61のベースは、抵抗65を介して、トランジスタ66のコレクタ・エミッタを介して基準電位端子Eに接続されている。トランジスタ66のベースは、抵抗67を介して、ORゲート回路41の出力に接続されている。前記操作スイッチ64の可動片は、+V電位端子に接続されると共に、定電圧ダイオード21と電解コンデンサ22の並列回路を介して、基準電位端子Eに接続されている。前記操作スイッチ64の固定接点bは、DF.F31の端子CKに接続されている。前記DF.F31の端子Dは抵抗68を介して基準電位端子Eに接続されている。また、前記ORゲート回路41の他方の入力端は、タイマー部34のトランジスタ36のコレクタに接続されると共に、抵抗69を介して、基準電位端子Eに接続されている。
【0057】
このような構成のタイマースイッチの動作について、図7を併用して説明する。操作スイッチ64をオン側の接点aに投入すると、整流回路81の直流出力は、抵抗63を介し電解コンデンサ22を充電し、定電圧ダイオード21で規制されて電位+Vを立ち上げる。操作スイッチ確認部29のDF.F31は、プリセットタイプの為、前記電解コンデンサ22の充電により+V電位端子の電位+Vにより抵抗30を介してコンデンサ32が充電される期間端子PRはLレベルとなりプリセツト条件が成立して端子Qの出力はHレベル、端子−Qの出力はLレベルにプリセツトされる。このため、ORゲート回路41の一方の入力端は、DF.F31の端子Qの出力のHレベルとなり、ORゲート回路41の出力もHレベルとなり、ゲート抵抗43を介してサイリスタ11のゲートに供給されて、サイリスタ11をオンして交流電源は、負荷(図示せず)を介し、入力端子74、75に接続されて、整流回路81、サイリスタ11,整流回路81、抵抗79、及びコイル78へと流れる。この結果トライアック80は、ゲート抵抗79の両端に電圧降下が発生して、トライアック80がオンして負荷に交流電力が供給されることになる。
【0058】
さらに、前記ORゲート回路41の出力のHレベルにより、トランジスタ66がオンし、このトランジスタ66のオンによりトランジスタ61もオンして、電解コンデンサ22に整流回路81からの直流出力が継続供給されて、+V電位端子に電位+Vが継続生成される。
【0059】
一方、タイマー部34のタイマーIC35の端子SETは、前記DF.F31の端子−QのLレベルによって、タイマーのスタンバイ状態となっている。
【0060】
次に、操作スイッチ64をオフ側である接点bに投入すると、+V電位端子はDF.F31の端子CKに接続されて、この端子CKはLレベルからHレベルに立ち上がった瞬間DF.F31は反転するので図7に示すように、端子Qの出力はLレベルに、端子−Qの出力はHレベルに反転する。このDF.F31の端子−QのHレベルへの反転により、タイマーIC35の端子SETもHレベルとなり、タイマーが始動開始すると共に、端子OUTがLレベルとなりトランジスタ36がオンして、その出力がORゲート回路41の他方の入力端に接続されているので、ORゲート回路41の出力は継続してHレベルを維持し、サイリスタ11のオン状態も維持され、かつ、トライアック80のオン状態を維持されて負荷への交流電源供給が続行できる。
【0061】
前記タイマーIC35に事前設定されている時間が経過して、タイムアップ時点で、タイマーIC35の端子OUTがHレベルとなり、トランジスタ36をオフにする。このトランジスタ36がオフされると、ORゲート回路41の両入力端は共にLレベルとなり、出力もLレベルとなる。このORゲート回路41の出力がLレベルとなると、サイリスタ11と立ち上げ用電源回路14aのトランジスタ66がオフとなる。この結果、サイリスタ11のオフにより、トライアック80もオフとなり負荷に対する交流電源の供給が停止されると共に、トランジスタ66のオフにより、トランジスタ61もオフとなり、電解コンデンサ22に対する整流回路81からの直流出力の供給も停止されて、+V電位端子は0Vとなりタイマースイッチの駆動も停止される。
【0062】
次に、本発明の第6の実施形態について図8を用いて説明する。この第6の実施形態は、前述の第5の実施形態(図6参照)のタイマー部34を前述の第2の実施形態(図3参照)のコンデンサ(C)と抵抗(R)からなるCR充放電回路とオペアンプで構成したタイマー部34a’とするものであり、タイマー部34a’は、図3と同一部分には符号にaを付している。
【0063】
この第6の実施形態のタイマースイッチの動作を図6と併用して説明すると、前記操作スイッチ64がオン側である接点aに投入されると、前述の第5の実施形態と同様に+V電位端子に電位+Vが立ち上がり、DF.F31がプリセットされる。 DF.F31がプリセットされると、DF.F31の端子QはHレベルとなり、タイマー部34a’のトランジスタ52aのベースもHレベルとなりオンする。このトランジスタ52aがオンすると電解コンデンサ55aは+V電位端子の電位+Vによって充電される。この電解コンデンサ55aの充電電荷は摺動抵抗56aを介し放電されるが、連続充電されるので電解コンデンサ55aの+側は、ほぼ+V電位端子と同じ電圧となる。前記第1と第2のコンパレータ58a,59aの両+入力端子には電位+Vを抵抗60aと61aで分割した電圧が闇値として供給されている。第1のコンパレータ58aでは+端子<一端子となりその出力はLレベルとなる。第2のコンパレータ59aでは−端子<+端子となりその出力はHレベルとなる。この第2のコンパレータ59aの出力レベルによって、ORゲート回路41からゲート抵抗43を介してサイリスタ11をオンさせて、これに伴いトライアック80がオンして負荷に持続的に交流電源が供給される。
【0064】
次に、操作スイッチ15をオフ側の接点bに切換投入すると、DF.F31の端子Qのレベルが反転する。このDF.F31の端子QがLレベルに反転されると、トランジスタ52aがオフとなり、電解コンデンサ55aへの充電が停止され、電解コンデンサ55aの電荷は摺動抵抗56aを介し放電される。この電解コンデンサ55aの放電が闇値を割るまで第2コンパレータ59aの出力はHレベルを維持するが、闇値を割ると第1のコンパレータ58aの入力電圧は、−端子<+端子となり、その出力はHレベルとなるため、トランジスタ54aがオンする。このトランジスタ54aのオンにより、電解コンデンサ55aの両端が短絡されて電荷が一気に放電される。この結果、第2のコンパレータ59aの入力電圧は−端子>+端子の関係となり、その出力(タイマー出力)は、LレベルとなりORゲート回路41の出力もLレベルとなって、サイリスタ11とトランジスタ66をオフにする。サイリスタ11がオフとなるとトライアック80もオフとなり負荷への電力供給が停止され、さらに、トランジスタ66がオフとなるとトランジスタ61もオフされ、整流回路81からの直流出力は電解コンデンサ22への供給が停止され、+V電位端子の電位は0Vとなり、タイマースイッチの動作も停止する。
【0065】
次に、本発明の第7の実施形態を図9を用いて説明する。なお、図6と同一部部分は同一符号を付して詳細説明は省略する。
【0066】
前述の第6の実施形態(図6参照)では、立ち上げ用電源回路14aに用いている操作スイッチ64は、オン側接点aとオフ側接点bに可動接片を投入するタンブラー形式スイッチを使用しているが、この第7の実施形態(図9参照)に用いる操作スイッチ72は、可動片を押圧すると接点間に接触してオンとなり、押圧力を除くと可動片は接点間から離れてオフとなる押しボタン式スイッチを用いる。
【0067】
この図9のタイマースイッチの立ち上げ用電源回路14bは、整流回路81の直流出力端間に抵抗71と、前記押しボタン式スイッチの操作スイッチ72と、ダイオード73と、及び定電圧ダイオード74の直列回路が接続されている。前記整流回路81の正直流出力端には、トランジスタ76のエミッタが接続されている。このトランジスタ76のエミッタ・ベース間には抵抗77が接続され、コレクタは+V電位端子に接続され、ベースは抵抗78とトランジスタ79のコレクタ・エミッタを介して基準電位端子Eに接続され、さらにトランジスタ76のエミッタ・コレクタ間にはダイオード81が接続されている。前記トランジスタ79のベースは、抵抗80を介してORゲート回路41の出力に接続されている。前記ダイオード73と定電圧ダイオード74の接続点は、電解コンデンサ75の+側と、前記トランジスタ76のコレクタが接続されている。前記電解コンデンサ75の−側は基準電位端子Eに接続されている。前記操作スイッチ72とダイオード73の接続点は、DF.F31の端子CKに接続されるとと共に、抵抗82を介して基準電位端子Eに接続されている。
【0068】
このような構成の立ち上げ用電源回路14bを有するタイマースイッチの動作を図10を併用して説明する。
【0069】
操作スイッチ72を一度押すと整流回路81の出力がダイオード73を介し電解コンデンサ75に供給されて充電する。この電解コンデンサ75の充電電圧は定電圧ダイオード74で規制された電圧となり、+V電位端子に電位+Vが生成される。前記操作スイッチ72のオン情報は、DF.F31の端子CKに入力されて、DF.F31をプリセットして、端子QをHレベルとし、端子−QをLレベルとにする。このDF.F31の端子QのHレベルにより、ORゲート回路41の出力がHレベルとなり、ゲート抵抗43を介してサイリスタ11のゲートに供給されて、サイリスタ11をオンして交流電源は、負荷(図示せず)を介し、入力端子74、75に接続されて、整流回路81、サイリスタ11,整流回路81、抵抗79、及びコイル78へと流れる。この結果トライアック80は、ゲート抵抗79の両端に電圧降下が発生して、トライアック80がオンして負荷に交流電力が供給されることになる。
【0070】
さらに、前記ORゲート回路41の出力のHレベルにより、トランジスタ79がオンし、このトランジスタ79のオンにより、トランジスタ76もオンして、操作スイッチ72がオフ状態となっても電解コンデンサ75に整流回路81からの直流出力が継続供給されて、+V電位端子に電位+Vが継続生成される。
【0071】
一方、タイマー部34のタイマーIC35の端子SETは、前記DF.F31の端子−QのLレベルによって、タイマーのスタンバイ状態となっている。
【0072】
次に、操作スイッチ64を再度押すと、そのオン情報はDF.F31の端子CKに入力された瞬間DF.F31は反転して、図10に示すように、端子Qの出力はLレベルに、端子−Qの出力はHレベルに反転する。このDF.F31の端子−QのHレベルへの反転により、タイマーIC35の端子SETもHレベルとなり、タイマーが始動開始すると共に、端子OUTがLレベルとなりトランジスタ36がオンして、その出力がORゲート回路41の他方の入力端に接続されているので、ORゲート回路41の出力は継続してHレベルを維持し、サイリスタ11のオン状態も維持され、かつ、トライアック80のオン状態を維持されて負荷への交流電源供給が続行できる。さらに、前記ORゲート回路41の出力のHレベルにより、トランジスタ79と76がオン維持され、電解コンデンサ22に整流回路81からの直流出力が継続供給されて、+V電位端子に電位+Vが継続生成される。
【0073】
前記タイマーIC35に事前設定されている時間が経過して、タイムアップ時点で、タイマーIC35の端子OUTがHレベルとなり、トランジスタ36をオフにする。このトランジスタ36がオフされると、ORゲート回路41の両入力端は共にLレベルとなり、出力もLレベルとなる。このORゲート回路41の出力がLレベルとなると、サイリスタ11と立ち上げ用電源回路14bのトランジスタ79がオフとなる。この結果、サイリスタ11のオフによりトライアック80もオフとなり負荷に対する交流電源の供給が停止されると共に、トランジスタ79のオフによりトランジスタ76もオフされて、電解コンデンサ75への整流回路81からの直流出力の供給も停止され、+V電位端子の電位も0Vとなりタイマースイッチの駆動も停止される。
【0074】
以上説明したように、本発明によると、負荷に駆動交流電源のオン・オフ制御するタイマースイッチは、汎用のDF.FまたはJKF.Fと、汎用のタイマーICまたはCR充放電回路とコンパレータをからなるタイマー回路を用いて構成できるためにコストの低減が可能となった。
【0075】
さらに、負荷のオン・オフ操作に用いるスイッチも各種形式のスイッチが選択可能となり、この種のタイマースイッチの設置場所に応じたスイッチが選択可能となる。
【0076】
なお、上述の第4乃至第7の実施形態に第3の実施形態(図4参照)の照明負荷の点灯回路を負荷することも可能であることは明らかである。
【0077】
【発明の効果】
本発明は、整流回路の出力に操作スイッチを接続し、操作スイッチのオフ時にはタイマースイッチによる交流消費電力を零にすることが出来、また操作スイッチをオン・オフすることで、タイマースイッチの直流電源を用いて汎用のフリップフロップICを利用して操作スイッチの状態把握を可能とし、負荷の連続運転からタイマモードでの遅動運転に容易に切り替えることが可能となる。また、タイマ部も汎用のタイマICまたはコンパレータを利用することが可能となるため、新たなタイマープログラムの開発が不要となり、コストの低減が実現できる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイマースイッチの第1の実施形態を示すブロック図。
【図2】本発明に係るタイマースイッチの第1の実施形態の動作を説明する説明図。
【図3】本発明に係るタイマースイッチの第2の実施形態を示すブロック図。
【図4】本発明に係るタイマースイッチの第3の実施形態を示すブロック図。
【図5】本発明に係るタイマースイッチの第4の実施形態を示すブロック図。
【図6】本発明に係るタイマースイッチの第5の実施形態を示すブロック図。
【図7】本発明に係るタイマースイッチの第5の実施形態の動作を説明する説明図。
【図8】本発明に係るタイマースイッチの第6の実施形態を示すブロック図。
【図9】本発明に係るタイマースイッチの第7の実施形態を示すブロック図。
【図10】本発明に係るタイマースイッチの第7の実施形態の動作を説明する説明図。
【図11】従来のタイマースイッチの構成を示すブロック図。
【符号の説明】
11…サイリスタ
12…抵抗
13…コンデンサ
14…立ち上げ用電源部
15…操作スイッチ
16…抵抗
17…セットコイル
18…第1のリレー接点
19…第2のリレー接点
20…トランジスタ
21…抵抗
22…定電圧ダイオード
23…電解コンデンサ
24…ダイオード
25…リレー解除回路
26…リセットコイル
27…トランジスタ
28…抵抗
29…操作スイッチ確認部
30…抵抗
31…Dフリップフロップ
32…コンデンサ
33…抵抗
34…タイマー部
35…タイマーIC
36…トランジスタ
37…抵抗
38…抵抗
39…コンデンサ
40…抵抗
41…ORゲート回路
42…ANDゲート回路
74,75…交流入力端子
76…サージ吸引素子
77…コンデンサ
78…コイル
79…ゲート抵抗
80…トライアック
81…整流回路

Claims (7)

  1. 交流電源と負荷との間に配置された負荷制御用スイッチング手段と、
    前記負荷制御用スイッチング手段を立ち上げるための操作スイッチを有する立ち上げ用電源手段と、
    前記立ち上げ用電源手段の操作スイッチの状態を確認する操作スイッチ確認手段と、
    前記操作スイッチ確認手段で前記操作スイッチがオフされたと判断した際に、所定時間前記負荷制御用スイッチング手段をオン状態とさせるタイマー手段と、を具備し、
    前記負荷制御用スイッチング手段は、
    交流電源に負荷を介して接続されたトライアックと、
    このトライアックの両端に接続された整流回路と、
    この整流回路の直流出力端に接続されたサイリスタと、を具備し、
    前記立ち上げ用電源手段は、
    前記整流回路の直流出力に接続されたタンブラー形式の操作スイッチと、
    2つの可動接片を有するラッチングリレー手段と、
    前記操作スイッチがオン側に投入された際に前記リレー手段をオンさせて前記整流回路の直流出力の基で低電圧を生成する低電圧電源手段と、
    を具備し、
    前記操作スイッチがオフ側に投入された際に前記リレー手段の一方の可動接片を介して、前記操作スイッチ確認手段に前記操作スイッチの状態を示す信号を供給し、前記操作スイッチ確認手段の制御の基で、タイマー手段のタイマー始動を開始し、設定された所定時間経過後、前記タイマー手段の制御の基で、前記リレー手段をオフさせると共に、前記負荷制御用スイッチング手段をオフさせることを特徴とするタイマースイッチ。
  2. 交流電源と負荷との間に配置された負荷制御用スイッチング手段と、
    前記負荷制御用スイッチング手段を立ち上げるための操作スイッチを有する立ち上げ用電源手段と、
    前記立ち上げ用電源手段の操作スイッチの状態を確認する操作スイッチ確認手段と、
    前記操作スイッチ確認手段で前記操作スイッチがオフされたと判断した際に、所定時間前記負荷制御用スイッチング手段をオン状態とさせるタイマー手段と、を具備し、
    前記負荷制御用スイッチング手段は、
    交流電源に負荷を介して接続されたトライアックと、
    このトライアックの両端に接続された整流回路と、
    この整流回路の直流出力端に接続されたサイリスタと、を具備し、
    前記立ち上げ用電源手段は、前記整流回路の直流出力端に接続された押しボタン形式の操作スイッチと前記直流出力の基で低電圧を生成する低電圧電源手段からなる直列回路手段を有し、前記直列回路手段の操作スイッチと低電圧電源手段の接続点から前記操作スイッチ確認手段に操作スイッチの状態信号を供給することを特徴とするタイマースイッチ。
  3. 交流電源と負荷との間に配置された負荷制御用スイッチング手段と、
    前記負荷制御用スイッチング手段を立ち上げるための操作スイッチを有する立ち上げ用電源手段と、
    前記立ち上げ用電源手段の操作スイッチの状態を確認する操作スイッチ確認手段と、
    前記操作スイッチ確認手段で前記操作スイッチがオフされたと判断した際に、所定時間前記負荷制御用スイッチング手段をオン状態とさせるタイマー手段と、を具備し、
    前記操作スイッチ確認手段は、Dフリップフロップを用い、前記立ち上げ用電源手段から供給される操作スイッチの状態信号の基に、一方の出力で前記負荷制御用スイッチング手段を制御し、他方の出力で前記タイマー手段のタイマー始動を制御することを特徴とするタイマースイッチ。
  4. 交流電源と負荷との間に配置された負荷制御用スイッチング手段と、
    前記負荷制御用スイッチング手段を立ち上げるための操作スイッチを有する立ち上げ用電源手段と、
    前記立ち上げ用電源手段の操作スイッチの状態を確認する操作スイッチ確認手段と、
    前記操作スイッチ確認手段で前記操作スイッチがオフされたと判断した際に、所定時間前記負荷制御用スイッチング手段をオン状態とさせるタイマー手段と、を具備し、
    前記操作スイッチ確認手段は、JKフリップフロップを用い、前記立ち上げ用電源手段から供給される操作スイッチの状態信号の基に、一方の出力で前記負荷制御用スイッチング手段を制御し、他方の出力で前記タイマー手段のタイマー始動を制御することを特徴とするタイマースイッチ。
  5. 前記タイマー手段は、汎用タイマー用集積素子からなることを特徴とする請求項1記載のタイマースイッチ。
  6. 前記タイマー手段は、CR充放電回路とオペアンプによるコンパレータ回路から構成されたことを特徴とする請求項1記載のタイマースイッチ。
  7. 前記交流電源と前記負荷と異なる第2の負荷との間に配置された第2の負荷制御用スイッチング手段を具備し、前記立ち上げ用電源手段の操作スイッチがオフ状態となった際に、前記操作スイッチ確認手段て前記第2の負荷制御スイッチング手段をオフ制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1記載のタイマースイッチ。
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