JP4326619B2 - 光学活性アルキル置換シクロヘキサン誘導体を含有する強誘電性液晶組成物及び液晶素子 - Google Patents

光学活性アルキル置換シクロヘキサン誘導体を含有する強誘電性液晶組成物及び液晶素子 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、強誘電性液晶組成物及びそれを用いた液晶素子に関する。さらに詳しくは、本発明は、表示素子あるいは電気光学素子などの液晶素子に好適なDHF(deformed helix ferroelectric)モード用強誘電性液晶組成物、及びこのものを用いた液晶素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、各種の表示素子、電子光学デバイス,液晶センサなど、液晶の利用分野が著しく拡大しつつあり、それに伴い、様々な構造の液晶化合物が提案されてきた。
例えば、代表的な液晶化合物としてネマティック液晶が知られており、現在、汎用の液晶表示のほとんどはTN型及びSTN型と呼ばれるネマティック液晶を用いた表示方式が採用されている。しかしながら、このネマティック液晶は、その駆動力が液晶材料の誘電率の異方性と電場との弱い相互作用に基づくため、本質的に応答速度が遅い(msecオーダー)という欠点を有しており、高速応答を要求される大画面の表示素子の材料としては不利であった。これに対して、強誘電性液晶は、自発分極を有し、これが直接電界と作用するため、駆動力が大きく、注目を集め、これまで様々な液晶組成物及び液晶素子が提案されている。
【0003】
この強誘電性液晶の応答速度は、τ=η/(Ps・E)で知られている。ここでηは回転粘性を示し、Psは自発分極を示し、Eは電界強度を示す。これから高速応答性を得るため、粘性が小さく、自発分極の大きな液晶材料が開発目標とされてきた。また、液晶材料としては、化学的安定性,広動作温度範囲などの特性が要求されるが、単一の化合物でこれらの諸特性を満たすことは困難であった。したがって、従来、複数のカイラルスメクチックC相(SmC* 相) を有する化合物同士を混合したり、粘性の低いスメクチックC相(SmC相)を有する母体液晶に光学活性な化合物(カイラルドーパント)を添加して所望の性能を有するSmC* 相を示す強誘電性液晶組成物を得る方法が用いられてきた。
後者の場合には、添加するカイラルドーパントは、それ自体SmC* 相を有していても、有していなくてもよく、母体液晶との相溶性が良好で、大きな自発分極を誘起し、粘性を増大させないことが要求される。
【0004】
自発分極は、分子長軸に対して垂直な方向の双極子モーメントが不斉炭素の影響により長軸回りの自由回転が抑制された結果生じると考えられている。したがって、▲1▼双極子部分をコアと呼ばれる骨格部に近づける、▲2▼双極子部分と不斉炭素原子を近づける、▲3▼不斉炭素に立体的に大きな置換基をつけ、長軸回りの自由回転を抑制する等の方法で自発分極を増大させる試みがなされてきた。さらに最近、双極子部分と不斉炭素を5員環ラクトンに直結させた構造の化合物が効果的に自由回転を束縛し、大きな自発分極を有することが報告された(Japanese Journal of Applied Physics, 29 巻,No.6、 ppL 981 〜L 983)。
【0005】
一方、スメクチックC相(SmC相)を有する母体液晶としては、これまでにも種々の研究が報告されており、例えば特開平2−305889号公報,特開平3−203987号公報には、非カイラル液晶成分としてフェニルピリミジン系化合物等を用いた強誘電性液晶組成物が開示されている。また、特開昭62−5434号公報,特開平4−25591号公報,特開平4−29975号公報には、非カイラル液晶成分として3環系フェニルピリミジン系化合物等を用いた強誘電性液晶組成物が開示されている。
【0006】
しかしながら、液晶素子の材料として、高速応答性を有する液晶組成物を得るには、上記母体液晶を用いただけでは困難である。そして、従来用いられているカイラル液晶成分をこれらの母体液晶に配合しただけでは、配向性や高速応答性,自発分極の大きさ等においてカイラル液晶成分自体の性能に限界があったため、満足のできる液晶組成物を得ることはできなかった。
さらに近年、アクティブマトリスク型の液晶表示素子であるTFT(Thin Film Transistor)素子に強誘電性液晶を応用し、広視野角,高速応答な表示素子を得ようとする試みがなされている。
上記に用いる強誘電性液晶は、カイラルスメクチックC相(SmC*相) における螺旋ピッチがセル厚に比べて短いものであり、電圧が印加されない状態では、セル内で螺旋構造をとっており、そのラセンピッチが可視光の波長より短い場合には、層法線方向に消光位がある。これに電圧を印加すると、螺旋構造が変形を受け光学軸が変化する。
【0007】
従って、クロスニコルに配置した一対の偏光板間に液晶セルを挟み、一方の偏光板を層法線方向に合わせれば、電界を印加しないときに暗,電界を印加したときに明の表示を行うことができる。
このような表示方法は、DHF型と呼ばれる。DHF型はメモリー性を有さないため、電圧制御によるアナログ階調表示が可能である。しかしながら現状では、コントラストが低いという問題があった。
この低いコントラストは種々の原因が考えられるが、初期の配向が1つの重要な原因と考えられる。即ち、初期に消光性の良い配向状態を作りださない限り、光をほとんど透過させない良好な黒状態の調整は困難であり、高コントラストは得られなかった。
また、液晶素子として使用する液晶組成物としては、良好な配向性を有し、自発分極が大きいこと、最適なチルト角を有すること、粘性が低いこと、耐熱性を有すること、あるいは化学的にも安定であること等が要求されており、従来の液晶組成物ではこれらの性能を満足のできるレベルで全て満たすことは困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような状況下で、自発分極が大きく、高速応答性に優れ、特にDHFモード用として有用な強誘電性液晶組成物、及びこのものを用いた液晶素子を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、先に、不斉炭素上に電子吸引性の大きなフルオロアルキル基とアルキル置換シクロアルキル基を有する光学活性アルキル置換シクロヘキサン誘導体(特開平10−120609号公報)、あるいは特定の光学活性テトラヒドロピラン誘導体(特開平10−176168号公報)をカイラルドーパントとして含有する液晶組成物が、自発分極が大きく、高速応答性に優れることを見出した。
本発明者らは、前記目的を達成するために、さらに研究を進めた結果、上記光学活性アルキル置換シクロヘキサン誘導体、又はこのものと上記光学活性テトラヒドロピラン誘導体との組合わせを特定の割合で含有し、かつセル厚よりラセンピッチの短い強誘電性液晶組成物が、DHFモード用としてその目的に適合しうることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、
(1)(a)一般式(I)
【0010】
【化3】
Figure 0004326619
【0011】
〔式中、Rfは炭素数1又は2のフルオロアルキル基を示し、R1は炭素数1〜20の直鎖又は分岐鎖アルキル基を示し、R2は炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖アルキル基を示し、X1は−COO−,−OCO−,−O−又は単結合を示し、X2は−COO−,−OCO−,−CH2O−,−OCH2−,−C≡C−又は単結合を示し、X3は−COO−,−CH2O−又は−O−を示し、A及びBはそれぞれ独立に置換又は無置換の含六員環基を示し、nは0又は1を示し、*は不斉炭素を示す。〕
で表される光学活性アルキル置換シクロヘキサン誘導体11〜50重量%を含有することを特徴とするセル厚よりラセンピッチの短い強誘電性液晶組成物(以下本発明の液晶組成物Iと称する。)、
(2)(a)一般式(I)で表される光学活性アルキル置換シクロヘキサン誘導体と、(b)一般式(II)
【0012】
【化4】
Figure 0004326619
【0013】
〔式中、Rf1 は炭素数1又は2のフルオロアルキル基を示し、R3は炭素数3〜20の直鎖又は分岐鎖アルキル基を示し、R4は炭素数1〜15の直鎖又は分岐鎖アルキル基を示し、X4は−COO−,−OCO−,−O−又は単結合を示し、X5は−COO−,−OCO−,−CH2O−,−OCH2−,−C≡C−又は単結合を示し、X6は−COO−,−CH2O−又は−O−を示し、X7は−O−又は−OCO−を示し、A1 及びB1 はそれぞれ独立に置換又は無置換の含六員環基を示し、mは0又は1を示し、*は不斉炭素を示す。〕
で表される光学活性テトラヒドロピラン誘導体とを合わせて11〜50重量%含有することを特徴とするセル厚よりラセンピッチの短い強誘電性液晶組成物(以下、本発明の液晶組成物IIと称する。)、及び
(3)上記液晶組成物I又はIIを、一対の電極基板間に配置してなる液晶素子、を提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の液晶組成物Iにおいては、カイラルドーパントとして、一般式(I)
【0015】
【化5】
Figure 0004326619
【0016】
で表される光学活性アルキル置換シクロヘキサン誘導体が用いられる。
この一般式(I)において、Rfは炭素数1又は2のフルオロアルキル基を示し、具体的にはトリフルオロメチル基,ジフルオロメチル基,クロロジフルオロメチル基,ペンタフルオロエチル基などであり、好ましくはトリフルオロメチル基である。
また、R1 は炭素数1〜20の直鎖又は分岐鎖アルキル基、例えばメチル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n−ブチル基,イソブチル基,sec−ブチル基,tert−ブチル基,n−ペンチル基,n−ヘキシル基,n−ヘプチル基,n−オクチル基,n−ノニル基,n−デシル基,n−ウンデシル基,n−ドデシル基,n−トリデシル基,n−テトラデシル基,n−ペンタデシル基,n−ヘキサデシル基,n−ヘプタデシル基,n−オクタデシル基,n−ノナデシル基,n−エイコシル基などである。これらのうち、炭素数3〜15の直鎖又は分岐鎖アルキル基が好ましく、炭素数3〜12の直鎖又は分岐鎖アルキルがより好ましい。これらのうち、不斉炭素を有する基は、光学活性基である。
【0017】
さらに、R2 としては、炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖アルキル基を示す。炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖アルキル基としては、例えばメチル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n−ブチル基,sec−ブチル基,tert−ブチル基,n−ペンチル基,イソペンチル基,1−メチルブチル基,n−ヘキシル基,n−ヘプチル基,1−メチルヘプチル基,n−オクチル基,1−エチルヘプチル基,1−メチルオクチル基,n−ノニル基,1−エチルオクチル基,1−メチルノニル基,n−デシル基等が挙げられる。
また、一般式(I)において、X1 は−COO−,OCO−,−O−又は単結合、X2 は−COO−,−OCO−,−CH2 O−,−OCH2 −,−C≡C−又は単結合、X3 は−COO−,−CH2 O−又は−O−を示す。
【0018】
さらに、一般式(I)において、A及びBとしては、それぞれ独立に置換又は無置換の含六員環基、例えば、
【0019】
【化6】
Figure 0004326619
【0020】
【化7】
Figure 0004326619
などを挙げることができる。nは0又は1、*は不斉炭素を示す。
【0021】
本発明における(a)成分の一般式(I)の化合物は、様々な方法で製造することができるが、例えば下記の工程により製造することができる。
(1)X2 =単結合,X3 =−COO− 及び n=1 の場合:
下記一般式(III)
1−X1−A−B−COHal ・・・(III)
〔式中、R1 ,X1 ,A,Bは前記と同じである。Hal は塩素,臭素,沃素等のハロゲンを示す。〕
で表される化合物を、下記一般式(IV)
【0022】
【化8】
Figure 0004326619
【0023】
〔式中、Rf,R2 及び*は前記と同じである。〕
で表される化合物と反応させることにより、前記一般式(I)で表される化合物を得ることができる。この反応は、有機塩基、例えばピリジン,トリエチルアミン等の存在下に、トルエン,ベンゼン,塩化メチレン等の溶媒中で−20℃〜80℃の温度で行うことができる。
【0024】
(2)X3 =−CH2 O− 及び n=0 の場合:
下記一般式(V)
1−X1−B−CH2 Z ・・・(V)
〔式中、R1 ,X1 及びBは前記と同じであり、Zは塩素,臭素,ヨウ素又はトシル基を示す。〕
で表される化合物を、一般式(IV) で表される化合物と反応させることにより、前記一般式(I)で表される化合物を得ることができる。この反応は、例えば一般式(IV) の化合物にアルカリ金属ヒドリド,水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムで代表される塩基を作用させた後、一般式(V)の化合物を加えることにより行うことができる。
【0025】
(3)X2 =単結合 ,X3 =−O− 及び n=1の場合:
下記一般式(VI)
1−X1−A−B−Hal ・・・(VI)
〔式中、R1 ,X1 ,A,B及びHal は前記と同じである。〕
で表される化合物を、一般式(IV) で表される化合物と反応させることにより、前記一般式(I)で表される化合物を得ることができる。この反応は、例えば一般式(IV) の化合物に、アルカリ金属ヒドリド,水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムで代表される塩基を作用させた後、ジメチルホルムアミド,ジメチルスルホキシドなどの還流条件下、触媒としてヨウ化第一銅を用い、一般式(VI) で表される化合物を加えて反応させることにより行うことができる。
【0026】
(4)X2 =−COO−,X3 =−COO− 及び n=1の場合:
下記一般式(VII)
BzO−B−COHal ・・・(VII)
〔式中、B及びHal は前記と同じであり、Bzはベンジル基を示す。〕
で表される化合物を、一般式(IV) で表される化合物と反応させて、下記一般式(VIII)
【0027】
【化9】
Figure 0004326619
【0028】
〔式中、Rf,R2 ,Bz,B及び*は前記と同じである。〕
で表される化合物を得る。この反応は、有機塩基、例えばピリジン,トリエチルアミン等の存在下にトルエン,ベンゼン,塩化メチレン等の溶媒中で−20℃〜80℃の温度で行うことができる。
次に、得られた一般式(VIII) の化合物中のベンジル基を常法で脱離させれば、下記一般式(IX)
【0029】
【化10】
Figure 0004326619
【0030】
〔式中、Rf,R2 ,B及び*は前記と同じである。〕
で表される化合物を得る。この脱ベンジル化反応は、種々の方法で行うことができるが、例えばパラジウム・カーボン(Pd/C)触媒の存在下メタノール,エタノール,プロパノール等のアルコール性溶媒又は酢酸を用いて、常圧で水素化分解することにより行うことができる。
さらに、得られた一般式(IX) で表される化合物を下記一般式(X)
1−X1−A−COHal ・・・(X)
〔式中、R1 ,X1 ,A及びHal は前記と同じである。〕
で表される化合物と反応させることにより、目的とする前記一般式(I)の化合物を得ることができる。この反応は、有機塩基、例えばピリジン,トリエチルアミン等の存在下にトルエン,ベンゼン,塩化メチレン等の溶媒中で−20℃〜80℃の温度で行うことができる。
【0031】
(5)X2 =−COO−,X3 =−CH2O− 及び n=1の場合:
下記一般式(XI)
ThpO−B−CH2Z ・・・(XI)
〔式中、Thpはテトラヒドロピラニル基を示し、B及びZは前記と同じ。〕
で表される化合物を、一般式(IV) で表される化合物と反応させて、下記一般式(XII )
【0032】
【化11】
Figure 0004326619
【0033】
〔式中、Thp,Rf,R2 ,B及び*は前記と同じである。〕
で表される化合物を得る。この反応は、一般式(IV) の化合物にアルカリ金属ヒドリド,水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムなどの塩基を作用させた後、一般式(XI)で表される化合物を加えることにより行うことができる。
次に、得られた上記一般式(XII)で表される化合物のThpを常法で脱離させれば、下記一般式(XIII)
【0034】
【化12】
Figure 0004326619
【0035】
〔式中、Rf,R2 ,B及び*は前記と同じである。〕
で表される化合物を得る。このテトラヒドロピラニル基の脱離は、塩酸,硫酸及びパラトルエンスルホン酸等の酸触媒存在下で、エーテル,テトラヒドロフラン,クロロホルム等の溶媒を用いて行うことができる。
次に、得られた一般式(XIII) の化合物を、上記一般式(X)で表される化合物と反応させることにより、目的とする前記一般式(I)の化合物を得ることができる。この反応は、有機塩基、例えばピリジン,トリエチルアミン等の存在下に、トルエン,ベンゼン,塩化メチレン等の溶媒中、−20℃〜80℃の温度で行うことができる。
【0036】
(6)X2=−CH2O−,X3=−COO− 及び n=1 の場合:
上記一般式(IX)で表される化合物及び下記一般式(XIV)
1−X1−A−CH2Z ・・・(XIV)
〔式中、R1,X1,A及びZは前記と同じである。〕
で表される化合物を反応させることにより、前記一般式(I)の化合物を得ることができる。この反応は、一般式(IX)の化合物にアルキル金属ヒドリド,水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムなどの塩基を作用させた後、一般式(XIV)の化合物を加えることにより行うことができる。
【0037】
上記のような一般式(I)で表される化合物を製造するため、原料物質として用いる一般式(IV)で表される化合物は、様々な方法で製造することができるが、例えば特開平9−221438号公報に示されるような方法によって得ることができる。この一般式(IV)で表される化合物の代表的なものとしては、例えば、
【0038】
【化13】
Figure 0004326619
【0039】
【化14】
Figure 0004326619
【0040】
などが挙げられる。
上記のようにして得られる(a)成分の一般式(I)の化合物としては、例えば
【0041】
【化15】
Figure 0004326619
【0042】
【化16】
Figure 0004326619
【0043】
【化17】
Figure 0004326619
【0044】
【化18】
Figure 0004326619
【0045】
【化19】
Figure 0004326619
【0046】
【化20】
Figure 0004326619
〔式中、R1,R2,X1及び*は前記と同じである。〕
などを挙げることができる。
【0047】
一方、本発明の液晶組成物IIにおいては、カイラルドーパントとして、(a)前記一般式(I)で表される光学活性アルキル置換シクロヘキサン誘導体と(b)一般式(II)
【0048】
【化21】
Figure 0004326619
【0049】
で表される光学活性テトラヒドロピラン誘導体との組合わせが用いられる。
上記一般式(II)において、Rf1 は炭素数1又は2のフルオロアルキル基を示し、具体例としては、一般式(I)におけるRfの説明で例示したものと同じものを挙げることができる。
また、X4 は−COO−,−OCO−,−O−又は単結合、X5 は−COO−,−OCO−,−CH2 O−,−OCH2 −,−C≡C−又は単結合、X6 は−COO−,−CH2 O−又は−O−、X7 は−O−又は −OCO−を示し、A1 及びB1 はそれぞれ独立に置換又は無置換の含六員環基を示す。A1 及びB1 の具体例としては、それぞれ前記一般式(I)におけるA及びBの説明で例示したものと同じものを挙げることができる。
さらにR3は炭素数3〜20の直鎖又は分岐鎖アルキル基、例えばn−プロピル基,イソプロピル基,n−ブチル基,イソブチル基,sec−ブチル基,tert−ブチル基,n−ペンチル基,n−ヘキシル基,n−ヘプチル基,n−オクチル基,n−ノニル基,n−デシル基,n−ウンデシル基,n−ドデシル基,n−トリデシル基,n−テトラデシル基,n−ペンタデシル基,n−ヘキサデシル基,n−ヘプタデシル基,n−オクタデシル基,n−ノナデシル基,n−エイコシル基などである。これらのうち、炭素数3〜15の直鎖又は分岐鎖アルキル基が好ましく、炭素数3〜10の直鎖又は分岐鎖アルキル基がより好ましい。これらのうち、分岐鎖アルキル基であって、不斉炭素を有する基は、光学活性基である。
【0050】
また、R4は、それぞれ独立に炭素数1〜15の直鎖又は分岐鎖アルキル基を示す。炭素数1〜15の直鎖又は分岐鎖アルキル基としては、例えばメチル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n−ブチル基,sec−ブチル基,tert−ブチル基,n−ペンチル基,イソペンチル基,1−メチルブチル基,n−ヘキシル基,n−ヘプチル基,1−メチルヘプチル基,n−オクチル基,1−エチルヘプチル基,1−メチルオクチル基,n−ノニル基,1−エチルオクチル基,1−メチルノニル基,n−デシル基,n−ウンデシル基,n−ドデシル基,n−トリデシル基,n−テトラデシル基,n−ペンタデシル基などである。
このR4 としては、炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖アルキル基であるのが好ましく、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖アルキル基であるのがより好ましい。mは0又は1を示し、*は不斉炭素を示す。
本発明における(b)成分の一般式(II)の化合物は、様々な方法で製造することができるが、例えばX5 =単結合、X6 =−COO−及びm=1の場合、以下に示す工程により製造することができる。
下記一般式(XV)
3 −X4 −A1 −B1 −COHal ・・・(XV)
(式中、R3 ,X4 ,A1 ,B1 及びHalは前記と同じである。)
で表される化合物を、下記一般式(XVI)
【0051】
【化22】
Figure 0004326619
【0052】
(式中、Rf1 ,X7 ,R4 及び*は前記と同じである。)
で表される化合物と反応させて、前記一般式(II)で表される化合物を得る。この反応は、有機塩基、例えばピリジン,トリエチルアミンなどの存在下にトルエン,ベンゼン,塩化メチレンなどの溶媒中で、−20〜80℃の温度で行うことができる。
この方法において、原料物質として用いられる前記一般式(XVI)で表される化合物としては、例えば
【0053】
【化23】
Figure 0004326619
【0054】
などを挙げることができる。
さらに、(b)成分の一般式(II)で表される化合物の具体例としては、
【0055】
【化24】
Figure 0004326619
【0056】
などを挙げることができる。
本発明の液晶組成物Iは、母体液晶に、カイラルドーパントとして前記(a)成分である一般式(I)で表される光学活性アルキル置換シクロヘキサン誘導体を含有させたものであり、該光学活性アルキル置換シクロヘキサン誘導体は一種用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、その含有量は、組成物の重量に基づき、11〜50重量%の範囲で選ぶことが必要である。この含有量が11重量%未満では、強誘電相のラセンピッチがセル厚に比べて長く、ラセン構造の解けた双安定状態が発現し、50重量%を超えると、強誘電相の上限温度が著しく低下するという不都合が生じる。特に、(a)成分の好ましい含有量は、15〜40重量%の範囲である。
【0057】
一方、本発明の液晶組成物IIは、母体液晶に、カイラルドーパントとして、前記(a)成分である一般式(I)で表される光学活性アルキル置換シクロヘキサン誘導体と、(b)成分の一般式(II)で表される光学活性テトラヒドロピラン誘導体との組合わせを含有させたものであり、該光学活性アルキル置換シクロヘキサン誘導体及び光学活性テトラヒドロピラン誘導体は、それぞれ一種用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。この時、(a)成分と(b)成分は、それぞれ単独で添加した場合にネマチック相で誘起するラセンの向きが逆向きになるように選ぶことが好ましい。また、その含有量は、上記と同様の理由から、(a)成分と(b)成分との合計量が、組成物の重量に基づき、11〜50重量%の範囲になるように選ぶことが必要であり、特に15〜40重量%の範囲になるように選ぶのが好ましい。
本発明の液晶組成物IIにおいては、この(a)成分と(b)成分との含有量割合は、ネマチック相で誘起するラセンをキャンセルするように決定され、重量比で10:90〜70:30の範囲にあるのが好ましく、特に20:80〜50:50の範囲が好ましい。
【0058】
本発明の液晶組成物I及びIIにおける母体液晶としては特に制限はなく、従来公知の様々な液晶化合物を用いることができる。この液晶化合物は、光学活性を有していても、有さなくてもよいが、以下に示す特性を有するもの、すなわち、(1)前記(a)成分の光学活性アルキル置換シクロヘキサン誘導体や(b)成分の光学活性テトラヒドロピラン誘導体との相溶性が良好である、(2)該(a)成分又は(a)成分と(b)成分とを添加しても粘性が増大しない、(3)化学的安定性及び熱安定性が良好である、(4)得られる液晶組成物が自発分極が高く、高速応答性及び良好なコントラストを有する、などの特性を有するものが好ましく用いられる。
このような液晶化合物の具体例としては、福田,竹添「強誘電性液晶の構造と物性」コロナ社刊行(1990年)、第229ページ、表7.1に記載した化合物、さらには一般式(XVII)
【0059】
【化25】
Figure 0004326619
【0060】
〔式中、R5は置換基を有していてもよい炭素数1〜15のアルキル基又はアルコキシ基,R6は置換基を有していてもよい炭素数1〜15のアルキル基,Qは−O−,−COO−,−OCO−,−OCOO−又は単結合、Eは
【0061】
【化26】
Figure 0004326619
【0062】
8 は−COO−,−OCO−,−O−又は単結合を示し、pは0又は1を示す。〕
で表される化合物などを挙げることができる。
このようにして得られた本発明の液晶組成物I及びIIは、セル厚よりラセンピッチの短い強誘電性液晶組成物であって、自発分極が大きく、高速応答性に優れ、特にDHFモード用として有用である。
本発明の液晶素子は、前記のセル厚よりラセンピッチの短い強誘電性液晶組成物を一対の電極基板間に配設してなるものである。この液晶素子は、例えばInO3 ,SnO2 ,ITO(酸化インジウムと酸化スズとの混合酸化物)などからなる透明電極を有する透明基板上に、さらにポリビニルアルコール,ポリイミドなどからなる配向制御膜を設けた一対の基板を張り合わせてセルを作製し、その上下に偏光板を配設することにより得られる。本発明で用いる液晶素子のセル厚は、1〜10μmが好ましく、より好ましくは1〜6μmである。この素子は、特にDHFモードを利用して、表示素子あるいは電気光学素子として使用することができる。
【0063】
【実施例】
次に、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
〔実施例1〕
下記化合物
【0064】
【化27】
Figure 0004326619
【0065】
がそれぞれ17.5重量%、及び下記化合物
【0066】
【化28】
Figure 0004326619
【0067】
が30.0重量%からなる母体液晶Aを作製した。
得られた母体液晶Aの相転移温度は、次の通りであった。
【0068】
【化29】
Figure 0004326619
【0069】
ここで、Iso:等方相、N:ネマチック相、SmA:スメクチックA相、SmC:スメクチックC相、Cry:結晶相を表す。
【0070】
この母体液晶Aに、一般式(I)の化合物1及び一般式(II)の化合物2を35:65の重量比で、全体で20重量%になるように添加して、強誘電性液晶組成物1を作製した。下記に化合物1及び化合物2の構造式を示す。
【0071】
【化30】
Figure 0004326619
【0072】
【化31】
Figure 0004326619
【0073】
次に、ITOからなる透明電極を有し、さらにその上に、パラレルラビング処理を施したポリイミド配向膜を有する2枚のガラス基板をセル厚2μmとなるように張り合わせてセルを作製し、このセルに上記の強誘電性液晶組成物1を等方相で注入し、液晶素子を作製した。
この液晶素子を用いて、相転移温度、30℃における応答時間、チルト角及び自発分極値を測定した結果を表1に示す。
ここで相転移温度の測定は、偏光顕微鏡によるテクスチャー観察により行なった。また、応答時間は4V,1m秒幅のパルス電圧を印加した際の透過光強度が0〜90%変化する時間を測定した。チルト角は、±15VのDC電圧を印加した際の2つの消光位のなす角の1/2から求めた。また、自発分極は、±15V,50Hzの三角波電圧を印加して、三角波法により測定した。
また、この液晶素子に30℃で±3V,1Hzの三角波電圧を印加して測定した光学応答特性を図1に示した。
さらに、セル厚50μmのホメオトロピック配向処理を施したセルに強誘電性液晶組成物1を注入して、分光光度計により選択反射波長を測定し、SmC* 相(強誘電相)のラセンピッチを求めた結果を表1に示した。これにより、液晶組成物1はセル厚より充分短いラセンピッチを有することが分かる。
【0074】
【表1】
Figure 0004326619
【0075】
〔実施例2〕
実施例1で作製した母体液晶Aに、一般式(I)の化合物1及び一般式(II)の化合物2を35:65の重量比で、全体で30重量%になるように添加して、強誘電性液晶組成物2を作製した。
この液晶組成物2を実施例1と同様のセルに注入して、液晶素子を作製した。この液晶素子に30℃で±3V,1Hzの三角波電圧を印加して測定した光学応答特性を図2に示した。この図より、液晶組成物2は印加電圧に対する透過率がV字型の光学応答特性を有することが分かる。
【0076】
〔実施例3〕
実施例1で作製した母体液晶Aに、一般式(I)の化合物3及び一般式(II)の化合物2を35:65の重量比で、全体で20重量%になるように添加して、強誘電性液晶組成物3を作製した。この液晶組成物3を実施例1と同様のセルに注入して、液晶素子を作製し、これを用いて各物性値を測定し、その結果を表1に示した。
また、この液晶素子に30℃で±3V,1Hzの三角波電圧を印加して測定した光学応答特性を図3に示した。
さらに、セル厚50μmのホメオトロピック配向処理を施したセルに強誘電性液晶組成物3を注入して、分光光度計により選択反射波長を測定し、SmC* 相のラセンピッチを求め、その結果を表1に示した。これにより、液晶組成物3はセル厚より充分短いラセンピッチを有することが分かる。下記に化合物3の構造式を示す。
【0077】
【化32】
Figure 0004326619
【0078】
〔実施例4〕
実施例1で作製した母体液晶Aに、一般式(I)の化合物3及び一般式(II)の化合物2を35:65の重量比で、全体で25重量%になるように添加して、強誘電性液晶組成物4を作製した。
この液晶組成物4を実施例1と同様のセルに注入して、液晶素子を作製した。この液晶素子に30℃で±3V,1Hzの三角波電圧を印加した際の光学応答特性を測定し、その結果を図4に示した。この図より、液晶組成物4は印加電圧に対する透過率がV字型の光学応答特性を有することが分かる。
【0079】
〔実施例5〕
一般式(I)の化合物4を下記の相転移温度を有する母体液晶Bに20重量%になるように添加して、強誘電性液晶組成物5を作製した。また、この液晶組成物5を実施例1と同様のセルに注入して、液晶素子を作製し、これを用いて各物性値を測定し、その結果を表1に示した。
また、この液晶組成物5をセル厚50μmのホメオトロピック配向処理を施したセルに注入して、分光光度計により選択反射波長を測定し、SmC* 相のラセンピッチを求めた結果を図5に示した。これにより、液晶組成物5はセル厚より充分短いラセンピッチを有することが分かる。下記に化合物4の構造式及び母体液晶Bの相転移温度を示す。
【0080】
【化33】
Figure 0004326619
【0081】
母体液晶Bの相転移温度
【化34】
Figure 0004326619
【0082】
〔実施例6〕
一般式(I)の化合物5を下記の相転移温度を有する母体液晶Cに20重量%になるように添加して、強誘電性液晶組成物6を作製した。また、この液晶組成物6を実施例1と同様のセルに注入して、液晶素子を作製し、これを用いて各物性値を測定し、その結果を表1に示した。
また、この液晶組成物6をセル厚50μmのホメオトロピック配向処理を施したセルに注入して、分光光度計により選択反射波長を測定し、SmC* 相のラセンピッチを求めた結果を図6に示した。これにより、液晶組成物6はセル厚より充分短いラセンピッチを有することが分かる。下記に化合物5の構造式及び母体液晶Cの相転移温度を示す。
【0083】
【化35】
Figure 0004326619
【0084】
母体液晶Cの相転移温度
【化36】
Figure 0004326619
【0085】
〔比較例1〕
実施例1で作製した母体液晶Aに、一般式(I)の化合物6を10重量%添加して、強誘電性液晶組成物7を作製した。この液晶組成物7を実施例1と同様のセルに注入して液晶素子を作製した。この素子を偏光顕微鏡下で観察したところ、45℃以下で強誘電相(SmC* 相)を示した。また、30℃ではラセン構造の消失した2状態が観察され、この組成物はラセンピッチがセル厚に比べて長かった。
【0086】
【化37】
Figure 0004326619
【0087】
【発明の効果】
本発明の液晶組成物は、セル厚よりラセンピッチの短い強誘電性液晶組成物であって、自発分極が大きく、配向性及び高速応答性に優れ、特にDHFモード用として有用である。
また、このような液晶組成物を用いてなる本発明の液晶素子は、表示素子あるいは電気光学素子等の素子として好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で作製した液晶素子の透過光強度と印加電圧との関係を示したグラフである。
【図2】 実施例2で作製した液晶素子の透過光強度と印加電圧との関係を示したグラフである。
【図3】 実施例3で作製した液晶素子の透過光強度と印加電圧との関係を示したグラフである。
【図4】 実施例4で作製した液晶素子の透過光強度と印加電圧との関係を示したグラフである。
【図5】 実施例5で作製した液晶素子の温度とSmC* 相のラセンピッチとの関係を示したグラフである。
【図6】 実施例6で作製した液晶素子の温度とSmC* 相のラセンピッチとの関係を示したグラフである。

Claims (3)

  1. (a)一般式(I)
    Figure 0004326619
    〔式中、Rfは炭素数1又は2のフルオロアルキル基を示し、R 1 は炭素数1〜20の直鎖又は分岐鎖アルキル基を示し、R 2 は炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖アルキル基を示し、X 1 は−COO−,−OCO−,−O−又は単結合を示し、X 2 は−COO−,−OCO−,−CH 2 O−,−OCH 2 −,−C≡C−又は単結合を示し、X 3 は−COO−,−CH 2 O−又は−O−を示し、A及びBはそれぞれ独立に置換又は無置換の含六員環基を示し、nは0又は1を示し、*は不斉炭素を示す。〕
    で表される光学活性アルキル置換シクロヘキサン誘導体と、(b)一般式(II)
    Figure 0004326619
    〔式中、Rf1は炭素数1又は2のフルオロアルキル基を示し、R3は炭素数3〜20の直鎖又は分岐鎖アルキル基を示し、R4は炭素数1〜15の直鎖又は分岐鎖アルキル基を示し、X4は−COO−,−OCO−,−O−又は単結合を示し、X5は−COO−,−OCO−,−CH2O−,−OCH2−,−C≡C−又は単結合を示し、X6は−COO−,−CH2O−又は−O−を示し、X7は−O−又は−OCO−を示し、A1及びB1はそれぞれ独立に置換又は無置換の含六員環基を示し、mは0又は1を示し、*は不斉炭素を示す。〕
    で表される光学活性テトラヒドロピラン誘導体とを、ネマチック相で誘起するラセンをキャンセルするように重量比10:90〜70:30で配合し、合わせて11〜50重量%含有することを特徴とするDHFモード用強誘電性液晶組成物。
  2. (a)成分と(b)成分との含有割合が、重量比20:80〜50:50である請求項記載のDHFモード用強誘電性液晶組成物。
  3. 請求項1又は2記載のDHFモード用強誘電性液晶組成物を、一対の電極基板間に配置してなる液晶素子。
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