JPH10176168A - 液晶組成物及び液晶素子 - Google Patents

液晶組成物及び液晶素子

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JPH10176168A
JPH10176168A JP8337243A JP33724396A JPH10176168A JP H10176168 A JPH10176168 A JP H10176168A JP 8337243 A JP8337243 A JP 8337243A JP 33724396 A JP33724396 A JP 33724396A JP H10176168 A JPH10176168 A JP H10176168A
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liquid crystal
group
crystal composition
phase
compound
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JP8337243A
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English (en)
Inventor
Masaaki Namekawa
正明 滑川
Keizo Ito
恵造 伊藤
Mitsunori Takeda
充範 竹田
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Kashima Oil Co Ltd
Original Assignee
Kashima Oil Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用温度範囲が広く、配向性,高速応答性等
に優れ、表示素子あるいは電気光学素子等の液晶素子に
好適に用いられる反強誘電性液晶又はセル厚より螺旋ピ
ッチの短い強誘電性液晶組成物を提供することである。 【解決手段】 光学活性テトラヒドロピラン誘導体であ
るカイラル液晶成分と、二環フェニルピリミジン系エー
テル化合物の少なくとも一種,並びに三環フェニルピリ
ミジン系化合物及び三環フェニルピリジン系化合物から
なる群より選ばれる少なくとも一種からなる母体液晶
と、からなることを特徴とする液晶組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶組成物に関し、
詳しくは、表示素子あるいは電気光学素子等の液晶素子
に好適に用いられる液晶組成物及びそれらを用いる液晶
素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種の表示素子,電子光学デバイ
ス,液晶センサなど、液晶の利用分野が著しく拡大しつ
つあり、それに伴って様々な構造の液晶化合物が提案さ
れてきたが、ネマティック液晶は、その駆動力が液晶材
料の誘電率の異方性と電場との弱い相互作用に基づくた
め、本質的に応答速度が遅い(msecオーダー)とい
う欠点を有しており、高速応答を要求される大画面の表
示素子の材料としては不利であった。これに対して、1
975年マイヤー(R. B. Meyer )らにより初めて合成
された強誘電性液晶は、自発分極を有し、これが直接電
界と作用するため、駆動力が大きく、1980年にクラ
ーク(N. A. Clark )らが表面安定化型強誘電性液晶素
子(SSFLCD)において、そのμsecオーダーの
高速応答性とメモリー性を発表して以来、注目を集め、
これまで多くの液晶組成物あるいは液晶素子が提案され
てきた。
【0003】強誘電性液晶の応答時間(速度)は、τ=
η/(Ps・E)で知られている。ここでηは回転粘性
を示し、Psは自発分極を示し、Eは電界強度を示す。
これから、高速応答性を得るため、粘性が小さく、自発
分極の大きな液晶材料が開発目標とされてきた。また、
液晶材料としては、化学的安定性,広動作温度範囲など
の特性が要求されるが、単一の化合物でこれらの諸特性
を満たすことは困難であった。したがって、従来、複数
のカイラルスメクチックC相(SC * 相) を有する化合
物どうしを混合したり、粘性の低いスメクチックC相
(SC 相)を有する母体液晶に光学活性な化合物を添加
して所望の性能を有するSC *相を示す強誘電性液晶組成
物を得る方法が用いられてきた。後者の場合には、添加
するカイラルドーパントは、それ自体SC *相を有してい
ても、有していなくてもよく、母体液晶との相溶性が良
好で、大きな自発分極を誘起し、粘性を増大させないこ
とが要求された。
【0004】本発明者らは既に、このようなカイラルド
ーパントとして、テトラヒドロピラン環上の一つの不斉
炭素原子に、それ自体大きな電子吸引性を有するフルオ
ロアルキル基を有する特定の化合物が、高速応答に対応
可能であることを見出し、該化合物の開示を行っている
(特開平5−230051号公報及び特開平5−310
725号公報)。
【0005】また近年、新たなスメクチック相として見
出された反強誘電性カイラルスメクチックC相(SCA *
相) を利用する液晶表示素子が注目を集めている(Japa
neseJournal of Applied Physics, Vol. 27, pp. L 72
9, 1988 )。このようなSCA *相を有する液晶化合物
は、特開平1−213390号公報,特開平1−316
367号公報,またはJapanese Journal of Applied Ph
ysics, 28 巻,pp. L 2248(1989)などに開示されている
が、その光学活性部位に注目すると、少数の限られた構
造を有する光学活性体のみでしか、SCA *相を示す化合
物は報告されていなかった。
【0006】SCA *相を利用した液晶表示素子は、SC *
相を用いた通常のSSFLCD(表面安定化型強誘電性
液晶表示素子)とは異なったスイッチング挙動を示すこ
とが知られている(Japanese Journal of Applied Phys
ics, 29 巻,No 6, pp. 1122-1127(1990) 参照)。すな
わち、SC *相を有する液晶素子に三角波電圧を印加し、
偏光顕微鏡下で透過光強度と印加電圧の関係を観察する
と、シングルヒステリシスが現れるのに対して、SCA *
相を有する液晶表示素子を用いた場合は、図1に示した
ようにダブルヒステリシスが現れる。
【0007】一方、スメクチックC相(SC相)を有す
る母体液晶としては、これまでにも種々の研究が報告さ
れており、例えば特開平2−305889号公報,特開
平3−203987号公報には、非カイラル液晶成分と
してフェニルピリミジン系化合物等を用いた強誘電性液
晶組成物が開示されている。また、特開昭62−543
4号公報,特開平4−25591号公報,特開平4−2
9975号公報には、非カイラル液晶成分として3環系
フェニルピリミジン系化合物等を用いた強誘電性液晶組
成物が開示されている。
【0008】しかしながら、液晶素子の材料として、高
速応答性を有する液晶組成物を得るには、上記母体液晶
を用いただけでは困難である。そして、従来用いられて
いるカイラル液晶成分をこれらの母体液晶に配合しただ
けでは、配向性や高速応答性,自発分極の大きさ等にお
いてカイラル液晶成分自体の性能に限界があったため、
満足のできる液晶組成物を得ることはできなかった。ま
た、反強誘電性を示さない母体液晶(SC相又はS
C *相)に、反強誘電相を示さないカイラル液晶成分を混
合することにより、反強誘電性液晶相を誘起した組成物
については、これまで知られていなかった。即ち、母体
液晶に反強誘電相を示さないカイラル液晶成分を添加し
ても、通常、強誘電相が誘起されるのみであり、反強誘
電性液晶相を誘起した組成物とはならない。また、反強
誘電性液晶に反強誘電相を示さない化合物を添加して組
成物を作製する場合では、添加する化合物の割合が50
%を越えると反強誘電相を示さなくなるのが通常であ
る。一方、従来の反強誘電性液晶(以下「AFLC」と
略することがある。)では、ネマチック相(N相)を有
するものがなく、しきい値電圧が高いという欠点があっ
た。さらに、従来のAFLCでは、粘性が高く、応答性
も充分ではなかった。
【0009】さらに近年、アクティブマトリスク型の液
晶表示素子であるTFT(Thin Film Transistor)素子
に強誘電性液晶あるいは反強誘電性液晶を応用し、広視
野角,高速応答な表示素子を得ようとする試みがなされ
ている。上記に用いる強誘電性液晶は、カイラルスメク
チックC相(SC *相) における螺旋ピッチがセル厚に比
べて短いものであり、電圧が印加されない状態では、図
2に示したように、セル内で螺旋構造をとっており、そ
の螺旋ピッチが可視光の波長より短い場合には、層法線
方向に消光位がある。これに電圧を印加すると、螺旋構
造が変形を受け光学軸が変化する。従って、クロスニコ
ルに配置した一対の偏光板間に液晶セルを挟み、一方の
偏光板を層法線方向に合わせれば、電界を印加しないと
きに暗,電界を印加したときに明の表示を行うことがで
きる。このような表示方法は、DHF(deformed helix
ferroelectric)型と呼ばれる。DHF型はメモリー性を
有さないため、電圧制御によるアナログ階調表示が可能
である。しかしながら現状では、コントラストが低いと
いう問題があった(青木久:NIKKEI MICRODEVICES, 8,
p.103(1994))。
【0010】また、上記TFT素子に反強誘電性液晶を
応用しようとする試みもなされている。この場合、従来
の明確な閾値電圧を示す反強誘電性液晶とは異なり、図
3に示したV字形の透過光強度−電圧特性を示すような
閾値のない反強誘電性液晶が好適に用いられる(福田
ら:第21回液晶討論会講演予稿集,p.222(1995))。し
かしながら、このような反強誘電性液晶を用いた液晶素
子においても、コントラストが低いという問題があった
(T.Saishuら:SID'96 Digest, 703(1996))。このよう
な低いコントラストの原因には種々の原因が考えられる
が、初期の配向が1つの重要な原因と考えられる。即
ち、初期に消光性の良い配向状態を作りださない限り、
光をほとんど透過させない良好な黒状態の調整は困難で
あり、高コントラストは得られない。
【0011】さらに、非カイラル液晶成分である母体液
晶に、カイラル液晶成分を配合して液晶組成物を調製す
る場合、母体液晶がある程度の温度範囲においてSC
を有していても、カイラル液晶成分の添加によりSC *
の発現温度範囲が減縮されてしまうという問題があっ
た。このため、母体液晶自体が充分に広い範囲でSC
を有するとともに、特定のカイラル液晶成分を配合する
際には、そのカイラル液晶成分の特性を充分に生かすこ
とのできる母体液晶を作製することが必要であった。ま
た、液晶素子として使用する液晶組成物としては、良好
な配向性を有し、自発分極が大きいこと、最適なチルト
角を有すること、粘性が低いこと、耐熱性を有するこ
と、あるいは化学的にも安定であること等が要求されて
おり、従来の液晶組成物ではこれらの性能を満足のでき
るレベルで全て満たすことは困難であった。このような
状況下で本発明者らは、使用温度範囲が広く、配向性が
良好であり、優れた高速応答性等を有する液晶組成物を
得るべく鋭意研究を重ねた。
【0012】
【課題を解決するための手段】その結果、本発明者ら
は、数種の特定の二環フェニルピリミジン系化合物と三
環フェニルピリミジン系化合物及び三環フェニルピリジ
ン系化合物とを含有してなる母体液晶に、カイラル液晶
成分である光学活性テトラヒドロピラン誘導体を特定量
配合されてなる液晶組成物が、上記課題を解決できるこ
とを見い出した。本発明はかかる知見に基づいて完成し
たものである。
【0013】すなわち、本発明は、(a)一般式(X)
及び/又は(X')
【化6】 〔式中、Rfは炭素数1又は2のフルオロアルキル基を
示し、R1 は炭素数3〜20の直鎖又は分岐鎖アルキル
基を示し、R2 ,R3 及びR4 はそれぞれ独立に水素又
は炭素数1〜15の直鎖又は分岐鎖アルキル基,炭素数
2〜15のアルケニル基又は炭素数7〜10のアラルキ
ル基を示し、X1 は−COO−,−OCO−,−O−又
は単結合を示し、X2 は−COO−,−OCO−,−C
2 O−,−OCH2 −,−C≡C−又は単結合を示
し、X3 は−COO−,−CH2 O−又は−O−を示
し、X4 は−O−又は−OCO−を示し、*は不斉炭素
を示し、A及びBはそれぞれ独立にハロゲン,シアノ
基,含フッ素アルキル基で置換されていてもよい含六員
環基を示し、nは0又は1を示す。〕で表される光学活
性テトラヒドロピラン誘導体、
【0014】(b)一般式(I)
【化7】 〔式中、k及びmはそれぞれ1〜15の整数を示す。〕
で表される二環フェニルピリミジン系エーテル化合物の
少なくとも一種、
【0015】(c)一般式(II)
【化8】 〔式中、r及びsはそれぞれ1〜15の整数を示す。〕
で表される三環フェニルピリミジン系化合物の少なくと
も一種、及び(d)一般式(III) R5−D−COO−E−G−R6 ・・・(III) 〔式中、Dは1,4−フェニレン基又はトランス−1,4−
シクロヘキシレン基を示し、E及びGは1,4−フェニレ
ン基又はピリジン−2,5−ジイル基を示し、EとGとが
同一の基であることはない。また、R5は炭素数1〜1
8のアルキル基を示し、R6は炭素数1〜18のアルコ
キシ基又はアルコキシアルキル基を示す。〕で表される
三環フェニルピリジン系化合物の少なくとも一種、を含
有してなる組成物であって、上記(a)光学活性テトラ
ヒドロピラン誘導体の割合が組成物全体の19〜70重
量%、好ましくは20〜50重量%、より好ましくは2
0〜40重量%である液晶組成物を提供するものであ
る。
【0016】また、本発明は、(e)一般式(IV)
【化9】 〔式中、v及びwはそれぞれ1〜15の整数を示す。〕
で表される二環フェニルピリミジン系エステル化合物の
少なくとも一種を含有する上記液晶組成物、さらに、
(f)一般式(V)
【0017】
【化10】 〔式中、a及びbはそれぞれ1〜15の整数を示す。〕
で表される安息香酸フェニルエステル誘導体の少なくと
も一種を含有する上記液晶組成物をも提供するものであ
る。さらに、本発明は、上記液晶組成物を、1対の電極
板間に配設してなることを特徴とする液晶素子をも提供
するものである。以下、本発明についてさらに詳細に説
明する。
【0018】
【発明の実施の形態】先ず、本発明で用いられる液晶材
料(a)について説明する。本発明の液晶組成物を構成
する液晶材料の内、カイラル液晶成分である(a)成分
は、下記一般式(X)及び/又は(X')
【化11】 で表される光学活性テトラヒドロピラン誘導体である。
上記式中、Rfは炭素数1又は2のフルオロアルキル基
を示し、具体的にはトリフルオロメチル基,ジフルオロ
メチル基,クロロジフルオロメチル基,ペンタフルオロ
エチル基などであり、好ましくはトリフルオロメチル基
である。また、R1 は炭素数3〜20の直鎖又は分岐鎖
アルキル基、例えばn−プロピル基,イソプロピル基,
n−ブチル基,イソブチル基,sec−ブチル基,te
rt−ブチル基,n−ペンチル基,n−ヘキシル基,n
−ヘプチル基,n−オクチル基,n−ノニル基,n−デ
シル基,n−ウンデシル基,n−ドデシル基,n−トリ
デシル基,n−テトラデシル基,n−ペンタデシル基,
n−ヘキサデシル基,n−ヘプタデシル基,n−オクタ
デシル基,n−ノナデシル基,n−エイコシル基などで
ある。これらのうち、炭素数3〜15の直鎖又は分岐鎖
アルキル基が好ましく、炭素数3〜10の直鎖又は分岐
鎖アルキル基がより好ましい。これらのうち、分岐鎖ア
ルキル基であって、不斉炭素を有する基は、光学活性基
である。
【0019】さらに、R2 ,R3 及びR4 は、それぞれ
独立に水素又は炭素数1〜15の直鎖又は分岐鎖アルキ
ル基,炭素数2〜15のアルケニル基又は炭素数7〜1
0のアラルキル基を示す。炭素数1〜15の直鎖又は分
岐鎖アルキル基としては、例えばメチル基,エチル基,
n−プロピル基,イソプロピル基,n−ブチル基,se
c−ブチル基,tert−ブチル基,n−ペンチル基,
イソペンチル基,1−メチルブチル基,n−ヘキシル
基,n−ヘプチル基,1−メチルヘプチル基,n−オク
チル基,1−エチルヘプチル基,1−メチルオクチル
基,n−ノニル基,1−エチルオクチル基,1−メチル
ノニル基,n−デシル基,n−ウンデシル基,n−ドデ
シル基,n−トリデシル基,n−テトラデシル基,n−
ペンタデシル基などである。また、炭素数2〜15のア
ルケニル基としては、例えばビニル基,アリル基,1−
プロペニル基,イソプロペニル基,1−ブテニル基,2
−ブテニル基,2−メチルアリル基,1−ペンテニル
基,1−ヘキセニル基,1−ヘプテニル基,1−オクテ
ニル基,2−オクテニル基,1−ノネニル基,2−ノネ
ニル基,1−デセニル基,2−デセニル基,1−ウンデ
セニル基,2−ウンデセニル基,1−ドデセニル基,2
−ドデセニル基,1−トリデセニル基,2−トリデセニ
ル基,1−テトラデセニル基,2−テトラデセニル基,
1−ペンタデセニル基,2−ペンタデセニル基などが挙
げられる。炭素数7〜10のアラルキル基としては、例
えばベンジル基,フェネチル基,フェニルプロピル基,
フェニルブチル基などが挙げられる。R2 ,R3 及びR
4 としては、上記のような様々な基のうち、直鎖又は分
岐鎖の低級アルキル基、例えば炭素数1〜10の直鎖又
は分岐鎖アルキル基であるのが好ましく、炭素数1〜6
の直鎖又は分岐鎖アルキル基であるのがより一層好まし
い。
【0020】また、一般式(X)又は(X')において、
A及びBとしては、それぞれ独立に置換又は無置換の含
六員環基、例えば、
【化12】
【0021】
【化13】 などを挙げることができる。
【0022】本発明による一般式(X)の化合物は、様
々な方法で製造することができるが、例えば以下の工程
により製造することができる。X2 =単結合,X3 =−
COO− 及び n=1の場合:下記一般式(XI) R1 −X1 −A−B−COHal ・・・(XI) 〔式中、R1 ,X1 ,A及びBは前記と同じであり、Ha
l は塩素,臭素,ヨウ素等のハロゲンを示す。〕で表さ
れる化合物を、下記一般式(XII)
【0023】
【化14】 〔式中、Rf,R2 ,R3 ,R4 ,X4 及び*は前記と
同じである。〕で表される化合物と反応させて、前記一
般式(X) で表される化合物を得る。この反応は、有機
塩基、例えばピリジン,トリエチルアミン等の存在下に
トルエン,ベンゼン,塩化メチレン等の溶媒中で−20
℃〜80℃の温度で行うことができる。
【0024】また、本発明による一般式(X')の化合物
は、様々な方法で製造することができるが、例えば以下
の工程により製造することができる。X2 =単結合,X
3 =−CH2O− 及び n=1の場合:下記一般式(X
III) R1 −X1 −A−B−CH2Z ・・・(XIII) 〔式中、R1 ,X1 ,A及びBは前記と同じであり、Z
は塩素,臭素,ヨウ素又はトシル基を示す。〕で表され
る化合物を、下記一般式(XIV)
【0025】
【化15】 〔式中、Rf,R2 ,R3 ,R4 ,X4 及び*は前記と
同じである。〕で表される化合物と反応させて、前記一
般式(X')で表される化合物を得ることができる。この
反応は、一般式(XIV)の化合物にアルカリ金属ヒドリ
ド,水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム等の塩基を作
用させた後、上記一般式(XIII)の化合物を加えること
により行うことができる。この反応は、有機塩基、例え
ばイミダゾール等の存在下に、塩化メチレン,ジエチル
エーテル,テトラヒドロフラン,トルエン等の溶媒中で
−20℃〜120℃の温度で行うことができる。
【0026】また、本発明の一般式(X)で表される化
合物を製造するため、原料物質として用いる前記一般式
(XII)で表される化合物としては、例えば、
【化16】 などを挙げることができる。
【0027】さらに、本発明の一般式(X)及び(X')
で表される化合物の具体例としては、例えば以下の第1
表に示す化合物を挙げることができる。
【表1】 表中、R,Sは不斉点の絶対配置を示す。
【0028】次に、液晶組成物の混合(配合)及び本発
明で用いられる母体液晶の材料について説明する。本発
明の液晶組成物は、前記(b),(c)及び(d)成
分、必要に応じて用いられる(e)あるいは(f)成分
からなる母体液晶に、光学活性テトラヒドロピラン誘導
体である(a)成分を混合した混合物からなる。母体液
晶における上記(b),(c)及び(d)成分、必要に
応じて用いられる(e)あるいは(f)成分の混合比、
あるいは各成分中のそれぞれの化合物の混合比等は、液
晶組成物の性能を決める上で重要であり、一慨に決定す
ることは困難である。従って、最終的には液晶組成物と
しての評価に拠らなければならないが、概ね次のような
指針に従い混合比を決定することができる。
【0029】即ち、スメクチックC相の温度範囲が広
く、且つ室温付近を中心とした温度範囲を有することが
基準となる。これによって、(a)成分を混合した後に
は、カイラルスメクチックC相の温度範囲が広く、実用
温度範囲で良好な特性を有する液晶組成物が得られる。
また、高速応答性を得るために、粘性が小さく、自発分
極が大きいこと、また良好なコントラストを得るため大
きなチルト角を有すること等が基準となる。さらに、最
終的に得られる液晶組成物の分子配向が良好になるよう
に、等方性液体状態(I)からネマチック相(N),ス
メクチックA相(SA)を経てスメクチックC相(SC
に至る相系列をとる化合物(以下、INAC化合物と略
記することがある。)であることが良い。中でも、化合
物がN相を有することは、無秩序なI相からSA 相への
転移の際に、分子長軸方向の配向が揃ってから層の形成
が起こるため好ましい。
【0030】このようなことから、例えば(b)成分の
化合物の選定は、任意に行うことができるが、液晶組成
物の性能を考慮すると、1種類の二環フェニルピリミジ
ン系エーテル化合物のみでも可能ではあるが、融点を低
くして、室温域でも性能を発揮できる母体液晶を作るに
は、数種の二環フェニルピリミジン系エーテル化合物を
用いるのが好ましい。そこで、I相からN相,SA相,
C相を経て結晶相に至る相系列をとる下記一般式
(I)の化合物を主として、これに側鎖アルキル鎖長の
異なる一般式(I)の化合物を混合することで、融点等
を調整して好ましい範囲で相転移挙動をとる母体液晶を
作製することができる。
【0031】(b)成分は、下記一般式(I)
【化17】 で表される二環フェニルピリミジン系エーテル化合物の
少なくとも一種からなり、(I) 式中、k及びmはそれ
ぞれ1〜15の整数、好ましくは3〜13の整数、さら
に好ましくは5〜11の整数を示す。上記一般式(I)
で表される化合物の具体例としては、例えば以下の第2
表に示す化合物を挙げることができる。
【0032】
【表2】 なお、表中において、Cは結晶相,SC はスメクチック
C相,SA はスメクチックA相,Nはネマチック相,I
は等方性液体相を示し、表中( )の付いた相は、モノ
トロピック液晶相を示す。以下の表においても同様であ
る。
【0033】ここで、INAC化合物の具体例として
は、第2表において、(I−4),(I−5),(I−
6),(I−7),(I−8),(I−9),又は(I
−10)の化合物などを挙げることができる。また、母
体液晶には、I相からN相,S A 相を経て結晶相に至る
相系列をとる化合物を用いることもでき、例えば、第2
表において、(I−1),(I−2),又は(I−3)
の化合物などを挙げることができる。さらに、母体液晶
には、その融点等を調節するために、I相からS A 相,
C 相を経て結晶相に至る相系列をとる化合物を用いる
こともでき、例えば、第2表において、(I−11),
(I−12),(I−13),(I−14),(I−1
5),又は(I−16)の化合物などを挙げることがで
きる。
【0034】上記のような化合物からなる(b)成分と
して、2種以上の二環フェニルピリミジン系エーテル化
合物の混合物を用いる場合には、INAC化合物のみか
らなる混合物、INAC化合物と他の相系列をとる化合
物との混合物、又はINAC化合物以外の他の相系列を
とる化合物のみからなる混合物のいずれを用いることも
できるが、混合物中にINAC化合物を含むことが好ま
しい。このような(b)成分は母体液晶100重量部に
対して、好ましくは5重量部〜90重量部、さらに好ま
しくは10重量部〜70重量部含有される。
【0035】また、本発明の液晶組成物に用いられる
(c)成分は、一般式(II)
【化18】 〔式中、r及びsはそれぞれ1〜15の整数、好ましく
は3〜13の整数、さらに好ましくは4〜11の整数を
示す。〕で表される三環フェニルピリミジン系化合物の
少なくとも一種からなる。
【0036】ここで、(c)成分の具体例として、上記
一般式(II)で表される三環フェニルピリミジン系化合
物としては、例えば、下記第3表に示す化合物が挙げら
れる。
【表3】
【0037】上記のような化合物からなる(c)成分と
しては、1種類の三環フェニルピリミジン系化合物を用
いることも、あるいは2種以上の三環フェニルピリミジ
ン系化合物の混合物を用いることもできる。このような
(c)成分は、母体液晶100重量部に対して、好まし
くは1重量部〜80重量部、より好ましくは3重量部〜
60重量部、さらに好ましくは5重量部〜40重量部含
有される。
【0038】さらに、本発明の液晶組成物に用いられる
(d)成分は、一般式(III) R5−D−COO−E−G−R6 ・・・(III) 〔式中、Dは1,4−フェニレン基又はトランス−1,4−
シクロヘキシレン基を示し、E及びGは1,4−フェニレ
ン基又はピリジン−2,5−ジイル基を示し、EとGとが
同一の基であることはない。また、R5は炭素数1〜1
8のアルキル基を示し、R6は炭素数1〜18のアルコ
キシ基又はアルコキシアルキル基を示す。〕で表される
三環フェニルピリジン系化合物の少なくとも一種からな
る。
【0039】ここで、(d)成分の具体例として、上記
一般式(III)で表される三環フェニルピリジン系化合物
としては、例えば下記第4表に示す化合物が挙げられ
る。
【表4】
【0040】上記のような化合物からなる(d)成分と
しては、1種類の三環フェニルピリジン系化合物を用い
ることも、あるいは2種以上の三環フェニルピリジン系
化合物の混合物を用いることもできる。このような
(d)成分は、母体液晶100重量部に対して、好まし
くは1重量部〜80重量部、より好ましくは3重量部〜
60重量部、さらに好ましくは5重量部〜40重量部含
有される。
【0041】一般に、三環系化合物は、液晶組成物の構
成成分に加えると、液晶性を示す温度範囲の上限を拡げ
て、高温側に移行させる効果がある。上記(c)成分及
び(d)成分は、(b)成分に比べSC相を示す温度域
がより高温側にあるため、(b)成分等と混合すること
によりスメクチックC相の高温域を拡げることができ、
実用的な広い温度域でSC 相を示す液晶組成物を得るこ
とができる。上記(c)成分である一般式(II)で表さ
れる化合物は、融点が比較的高いものの、SC 相を示す
温度域が広いという特徴を有しており、熱安定性にも優
れ、良好な母体液晶を得ることができるので好ましい。
上記(d)成分である一般式(III)で表される化合物
は、誘電異方性が負であり、液晶組成物に添加するとN
相を安定化させ、A−C転移点を上昇させる効果があ
る。また、上記一般式(III)のDがトランス−1,4−シ
クロヘキシレン基である化合物は、屈折率異方性が小さ
く、さらに、Eがピリジン−2,5−ジイル基である化合
物は、融点を降下させてSC相の温度域を拡げる効果が
ある。
【0042】一方、本発明の液晶組成物に必要に応じて
用いられる(e)成分は、一般式(IV)
【化19】 で表される二環フェニルピリミジン系エステル化合物の
少なくとも一種からなり、上記式中、v及びwはそれぞ
れ1〜15の整数、好ましくは4〜13の整数を示す。
【0043】ここで、(e)成分の具体的な例として、
上記一般式(IV)で表される化合物としては、例えば下
記第5表に示す化合物が挙げられる。
【表5】
【0044】上記のような化合物からなる(e)成分と
しては、1種類の二環フェニルピリミジン系エステル化
合物を用いることも、あるいは2種以上の二環フェニル
ピリミジン系エステル化合物の混合物を用いることもで
きる。また、このような(e)成分を含有させて母体液
晶とする場合、母体液晶100重量部に対して、好まし
くは1重量部〜60重量部、さらに好ましくは5重量部
〜40重量部含有させる。上記(e)成分は、比較的S
C相の温度域は狭いが、(b)成分等の化合物と混合す
ることにより融点を低下させ、スメクチックC相の低温
域を拡げることができ、実用的な広い温度域でSC相を
示す液晶組成物を得ることができる。
【0045】また、本発明の液晶組成物に必要に応じて
用いられる(f)成分は、一般式(V)
【化20】 で表される安息香酸フェニルエステル誘導体の少なくと
も一種からなり、上記式中、a及びbはそれぞれ1〜1
5の整数、好ましくは3〜13の整数、さらに好ましく
は4〜11の整数を示す。
【0046】ここで、(f)成分の具体的な例として、
上記一般式(V) で表される化合物としては、例えば下
記第6表に示す化合物が挙げられる。
【表6】
【0047】上記のような化合物からなる(f)成分と
しては、1種類の安息香酸フェニルエステル誘導体を用
いることも、あるいは2種以上の安息香酸フェニルエス
テル誘導体の混合物を用いることもできる。また、この
ような(f)成分を含有させて母体液晶とする場合、母
体液晶100重量部に対して、好ましくは1重量部〜4
0重量部、さらに好ましくは5重量部〜30重量部含有
される。上記(f)成分は、骨格部の構造が(b)成分
等と大きく異なるため、(b)成分等の化合物と混合す
ることにより融点を低下させ、スメクチックC相の低温
域を拡げることができ、実用的な広い温度域でSC 相を
示す液晶組成物を得ることができる。
【0048】以上のような組成からなる母体液晶に、前
記光学活性テトラヒドロピラン誘導体である(a)成分
を混合して液晶組成物を作製する。液晶組成物中の
(a)成分の割合は、適宜選択することができるが、カ
イラルスメクチックC相の温度範囲が広く、且つ室温付
近を中心とした温度範囲を有し、さらに高速応答性に優
れる等の観点より混合されて母体液晶の特性を充分に生
かすためには、組成物全体の19〜70重量%、好まし
くは20〜50重量%、より好ましくは20〜40重量
%、さらに好ましくは20〜38重量%の量で配合され
ていることがよい。即ち、本発明の液晶組成物では、母
体液晶成分がホスト、カイラル液晶成分である(a)成
分がゲストの関係にあり、該液晶組成物全体の挙動は組
成の大半を占める母体液晶の物性に支配されるが、カイ
ラル液晶成分を添加することにより強誘電性あるいは反
強誘電性を示さない母体液晶に自発分極を誘起し、強誘
電性あるいは反強誘電性を付与するという効果がある。
このことから、(a)成分の割合が70重量%以下であ
れば、上記母体液晶の特性により、使用温度範囲が広い
実用性に優れた液晶組成物を得ることができるので好ま
しい。また、(a)成分の割合が19重量%以上であれ
ば、優れた高速応答性を有する液晶組成物を得ることが
できるので好ましい。本発明の液晶組成物において、カ
イラル液晶成分である(a)成分は、前記一般式(X)
又は(X')で表される化合物の1種類からなるものであ
っても、該化合物の2種以上からなるものであってもよ
い。
【0049】次に、本発明の液晶組成物の製法について
概略を説明する。本発明の液晶組成物の製法は、特に限
定されず任意の方法を用いることができるが、上記の優
れた特性を有する液晶組成物を効率的に製造するには、
以下の方法によることが好ましい。上記二環フェニルピ
リミジン系エーテル化合物より(b)成分を調製し、上
記三環フェニルピリミジン系化合物より(c)成分を調
製し、上記三環フェニルピリジン系化合物より(d)成
分を調製し、さらに必要に応じて上記二環フェニルピリ
ミジン系エステル化合物より(e)成分あるいは上記安
息香酸フェニルエステル誘導体より(f)成分を調製
し、これらの(b)成分,(c)成分及び(d)成分、
必要に応じて(e)成分あるいは(f)成分を配合する
ことによって、非カイラル液晶成分からなる母体液晶を
作製する。この母体液晶に、カイラル液晶成分である
(a)光学活性テトラヒドロピラン誘導体の割合が、組
成物全体の19〜70重量%になるように混合する。こ
の混合物を、クロロホルム等の溶媒に投入し溶解混合し
た後、真空脱気等によって溶媒を除去して、液晶組成物
を得ることができる。
【0050】また、本発明の液晶素子は、上述の一般式
(X)及び/又は(X')で表される光学活性テトラヒド
ロピラン誘導体を含有する上記液晶組成物を、一対の電
極基板間に配設してなるものである。この液晶素子は、
例えばInO3 ,SnO2 ,ITO(酸化インジウムと
酸化スズとの混合酸化物)などからなる透明電極を有す
る透明基板上に、さらにポリビニルアルコール,ポリイ
ミドなどからなる配向制御膜を設けた一対の基板を張り
合わせてセルを作製し、その上下に偏光板を配設するこ
とにより得られる。この液晶素子は複屈折モードを利用
して、表示素子あるいは電気光学素子として使用するこ
とができる。
【0051】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。 実施例1 前記第2表に示した二環フェニルピリミジン系エーテル
化合物(I−5),(I−8),(I−10),及び
(I−11)をそれぞれ25重量%混合して(b)成分
である母体液晶Aを作製した。次いで、この(b)母体
液晶Aを40.5重量部と、(c)三環フェニルピリミジ
ン系化合物として前記第3表に示した化合物(II-1) ,
化合物(II-3) 及び化合物(II-4) をそれぞれ4.5重量
部と、(d)三環フェニルピリジン系化合物として前記
第4表に示した化合物(III-2)を10重量部と、(e)
二環フェニルピリミジン系エステル化合物として前記第
5表に示した化合物(IV-1),化合物(IV-3) をそれぞ
れ9.0重量部及び化合物(IV-4)を4.5重量部と、
(f)安息香酸フェニルエステル誘導体として前記第6
表に示した化合物(V-2) 9.0重量部及び化合物(V-
3) 4.5重量部と、からなる母体液晶を作製した。
【0052】この母体液晶に、(a)光学活性テトラヒ
ドロピラン誘導体として、前記第1表の化合物(X-1)
及び(X'-1)を(X-1):(X'-1)=52:48の重量
比で、これらの合計が混合物の20重量%となるように
混合した。この混合物を、溶媒であるクロロホルムに投
入し溶解混合した後、真空脱気して溶媒であるクロロホ
ルムを除去して、液晶組成物を得た。得られた液晶組成
物の相転移温度は、以下の通りである。
【0053】
【化21】 C :結晶相 SC * :強誘電性カイラルスメクチックC相 SA :スメクチックA相 N* :カイラルネマチック相 I :等方性液体相
【0054】次いで、ITO電極付きの2枚の透明ガラ
ス基板上に、ポリイミドの配向膜LX−1400(日産
化学(株)製)を塗布し、パラレルラビング処理を行っ
た。このガラス基板を2μmの間隔で貼り合わせ、液晶
セルAを作製した。このセルAに上記液晶組成物を等方
性液体相になる温度(90℃)で注入し、その後徐冷し
て配向させ、液晶素子を作製した。
【0055】この液晶素子を偏光板をクロスニコルに配
置した偏光顕微鏡で観察したところ、層法線方向に暗視
野が得られた。この液晶素子に、30℃にて±10V,
0.1Hzの三角波電圧を印加したときの透過光強度−電
圧特性を調べたところ、図4に示した特性が得られた。
また、30℃でVPP=10V/μmの矩形波電圧を印加
したときの応答速度(τ0-50)は、70μ秒であった。
なお、応答速度は直交ニコル下における透過光強度が0
〜50%まで変化する時間として求めた。三角波法で測
定した自発分極値は91nC/cm2 であり、チルト角
は27度であった。また、N*螺旋ピッチは22μmで
あった。
【0056】実施例2 実施例1と同様に作製した母体液晶に、(a)光学活性
テトラヒドロピラン誘導体として、前記第1表の化合物
(X-1)及び(X'-1)を(X-1):(X'-1)=52:4
8の重量比で、これらの合計が混合物の25重量%とな
るように混合した。この混合物に実施例1と同様の処理
を行い、液晶組成物を得た。得られた液晶組成物の相転
移温度は、以下の通りである。
【0057】
【化22】
【0058】次いで、実施例1と同様にして作製した液
晶セルAに、上記液晶組成物を等方性液体相になる温度
(90℃)で注入し、その後徐冷して配向させ、液晶素
子を作製した。この液晶素子を偏光板をクロスニコルに
配置した偏光顕微鏡で観察したところ、層法線方向に暗
視野が得られた。この液晶素子に、30℃にて±10
V,0.1Hzの三角波電圧を印加したときの透過光強度
−電圧特性を調べたところ、図5に示した特性が得られ
た。また、実施例1と同様にして測定した応答速度(τ
0- 50)は60μ秒であり、三角波法で測定した自発分極
値は112nC/cm2 、チルト角は27度であった。
また、N*螺旋ピッチは80μm以上であった。
【0059】実施例3 実施例1と同様に作製した母体液晶に、(a)光学活性
テトラヒドロピラン誘導体として、前記第1表の化合物
(X-1)及び(X'-1)を(X-1):(X'-1)=55:4
5の重量比で、これらの合計が混合物の27重量%とな
るように混合した。この混合物に実施例1と同様の処理
を行い、液晶組成物を得た。得られた液晶組成物の相転
移温度は、以下の通りである。
【0060】
【化23】
【0061】次いで、実施例1と同様にして作製した液
晶セルAに、上記液晶組成物を等方性液体相になる温度
(90℃)で注入し、その後徐冷して配向させ、液晶素
子を作製した。この液晶素子を偏光板をクロスニコルに
配置した偏光顕微鏡で観察したところ、層法線方向に暗
視野が得られた。この液晶素子に、30℃にて±10
V,0.1Hzの三角波電圧を印加したときの透過光強度
−電圧特性を調べたところ、図6に示した特性が得られ
た。また、実施例1と同様にして測定した応答速度(τ
0- 50)は64μ秒であり、三角波法で測定した自発分極
値は125nC/cm2 、チルト角は26度であった。
また、N*螺旋ピッチは59μmであった。
【0062】実施例4 実施例1と同様に作製した母体液晶に、(a)光学活性
テトラヒドロピラン誘導体として、前記第1表の化合物
(X-1)及び(X'-1)を(X-1):(X'-1)=52:4
8の重量比で、これらの合計が混合物の30重量%とな
るように混合した。この混合物に実施例1と同様の処理
を行い、液晶組成物を得た。得られた液晶組成物の相転
移温度は、以下の通りである。
【0063】
【化24】
【0064】次いで、実施例1と同様にして作製した液
晶セルAに、上記液晶組成物を等方性液体相になる温度
(90℃)で注入し、その後徐冷して配向させ、液晶素
子を作製した。この液晶素子を偏光板をクロスニコルに
配置した偏光顕微鏡で観察したところ、層法線方向に暗
視野が得られた。この液晶素子に、30℃にて±10
V,0.1Hzの三角波電圧を印加したときの透過光強度
−電圧特性を調べたところ、図7に示した特性が得られ
た。また、実施例1と同様にして測定した応答速度(τ
0- 50)は58μ秒であり、三角波法で測定した自発分極
値は136nC/cm2 、チルト角は26度であった。
また、N*螺旋ピッチは14μmであった。
【0065】実施例5 実施例1と同様に作製した母体液晶に、(a)光学活性
テトラヒドロピラン誘導体として、前記第1表の化合物
(X-1)及び(X'-1)を(X-1):(X'-1)=52:4
8の重量比で、これらの合計が混合物の35重量%とな
るように混合した。この混合物に実施例1と同様の処理
を行い、液晶組成物を得た。得られた液晶組成物の相転
移温度は、以下の通りである。
【0066】
【化25】
【0067】次いで、実施例1と同様にして作製した液
晶セルAに、上記液晶組成物を等方性液体相になる温度
(90℃)で注入し、その後徐冷して配向させ、液晶素
子を作製した。この液晶素子を偏光板をクロスニコルに
配置した偏光顕微鏡で観察したところ、層法線方向に暗
視野が得られた。この液晶素子に、30℃にて±10
V,0.1Hzの三角波電圧を印加したときの透過光強度
−電圧特性を調べたところ、図8に示した特性が得られ
た。また、実施例1と同様にして測定した応答速度(τ
0- 50)は61μ秒であり、三角波法で測定した自発分極
値は163nC/cm2 、チルト角は26度であった。
また、N*螺旋ピッチは10μmであった。
【0068】実施例6 実施例1で作製した母体液晶Aを29.25重量部と、
(c)三環フェニルピリミジン系化合物として前記第3
表に示した化合物(II-1) ,化合物(II-3) をそれぞれ
6.0重量部と、(d)三環フェニルピリジン系化合物と
して前記第4表に示した化合物(III-1),化合物(III-
2)をそれぞれ10重量部及び化合物(III-3)を5重量部
と、(e)二環フェニルピリミジン系エステル化合物と
して前記第5表に示した化合物(IV-1)を11.25重量
部及び化合物(IV-3) を7.5重量部と、(f)安息香酸
フェニルエステル誘導体として前記第6表に示した化合
物(V-2) ,(V-3) をそれぞれ7.5重量部と、からな
る母体液晶を作製した。
【0069】この母体液晶に、(a)光学活性テトラヒ
ドロピラン誘導体として、前記第1表の化合物(X-1)
及び(X'-1)を(X-1):(X'-1)=55.4:44.6の
重量比で、これらの合計が混合物の25重量%となるよ
うに混合した。この混合物に実施例1と同様の処理を行
い、液晶組成物を得た。得られた液晶組成物の相転移温
度は、以下の通りである。
【0070】
【化26】
【0071】次いで、実施例1と同様に液晶セルAを作
製し、該セルAに上記液晶組成物を等方性液体相になる
温度(100℃)で注入し、その後徐冷して配向させ、
液晶素子を作製した。この液晶素子を偏光板をクロスニ
コルに配置した偏光顕微鏡で観察したところ、層法線方
向に暗視野が得られた。この液晶素子に、30℃にて±
10V,0.1Hzの三角波電圧を印加したときの透過光
強度−電圧特性を調べたところ、図9に示した特性が得
られた。また、実施例1と同様にして測定した応答速度
(τ0- 50)は108μ秒であり、三角波法で測定した自
発分極値は142nC/cm2、チルト角は30度であ
った。また、N*螺旋ピッチは33μmであった。
【0072】実施例7 実施例6と同様に作製した母体液晶に、(a)光学活性
テトラヒドロピラン誘導体として、前記第1表の化合物
(X-1)及び(X'-1)を(X-1):(X'-1)=55.4:
44.6の重量比で、これらの合計が混合物の27重量%
となるように混合した。この混合物に実施例1と同様の
処理を行い、液晶組成物を得た。得られた液晶組成物の
相転移温度は、以下の通りである。
【0073】
【化27】
【0074】次いで、実施例1と同様にして作製した液
晶セルAに、上記液晶組成物を等方性液体相になる温度
(100℃)で注入し、その後徐冷して配向させ、液晶
素子を作製した。この液晶素子を偏光板をクロスニコル
に配置した偏光顕微鏡で観察したところ、層法線方向に
暗視野が得られた。この液晶素子に、30℃にて±10
V,0.1Hzの三角波電圧を印加したときの透過光強度
−電圧特性を調べたところ、図10に示した特性が得ら
れた。また、実施例1と同様にして測定した応答速度
(τ 0-50)は139μ秒であり、三角波法で測定した自
発分極値は143nC/cm 2 、チルト角は30度であ
った。また、N*螺旋ピッチは22μmであった。
【0075】実施例8 実施例6と同様に作製した母体液晶に、(a)光学活性
テトラヒドロピラン誘導体として、前記第1表の化合物
(X-1)及び(X'-1)を(X-1):(X'-1)=55.4:
44.6の重量比で、これらの合計が混合物の30重量%
となるように混合した。この混合物に実施例1と同様の
処理を行い、液晶組成物を得た。得られた液晶組成物の
相転移温度は、以下の通りである。
【0076】
【化28】
【0077】次いで、実施例1と同様にして作製した液
晶セルAに、上記液晶組成物を等方性液体相になる温度
(100℃)で注入し、その後徐冷して配向させ、液晶
素子を作製した。この液晶素子を偏光板をクロスニコル
に配置した偏光顕微鏡で観察したところ、層法線方向に
暗視野が得られた。この液晶素子に、30℃にて±10
V,0.1Hzの三角波電圧を印加したときの透過光強度
−電圧特性を調べたところ、図11に示した特性が得ら
れた。また、実施例1と同様にして測定した応答速度
(τ 0-50)は82μ秒であり、三角波法で測定した自発
分極値は167nC/cm2、チルト角は30度であっ
た。また、N*螺旋ピッチは23μmであった。
【0078】実施例9 実施例6と同様に作製した母体液晶に、(a)光学活性
テトラヒドロピラン誘導体として、前記第1表の化合物
(X-1)及び(X'-1)を(X-1):(X'-1)=55.4:
44.6の重量比で、これらの合計が混合物の35重量%
となるように混合した。この混合物に実施例1と同様の
処理を行い、液晶組成物を得た。得られた液晶組成物の
相転移温度は、以下の通りである。
【0079】
【化29】
【0080】次いで、実施例1と同様にして作製した液
晶セルAに、上記液晶組成物を等方性液体相になる温度
(100℃)で注入し、その後徐冷して配向させ、液晶
素子を作製した。この液晶素子を偏光板をクロスニコル
に配置した偏光顕微鏡で観察したところ、層法線方向に
暗視野が得られた。この液晶素子に、30℃にて±10
V,0.1Hzの三角波電圧を印加したときの透過光強度
−電圧特性を調べたところ、図12に示した特性が得ら
れた。また、実施例1と同様にして測定した応答速度
(τ 0-50)は109μ秒であり、三角波法で測定した自
発分極値は187nC/cm 2 、チルト角は29度であ
った。また、N*螺旋ピッチは15μmであった。
【0081】実施例10 実施例6と同様に作製した母体液晶に、(a)光学活性
テトラヒドロピラン誘導体として、前記第1表の化合物
(X-1)及び(X'-7)を(X-1):(X'-7)=64:3
6の重量比で、これらの合計が混合物の25重量%とな
るように混合した。この混合物に実施例1と同様の処理
を行い、液晶組成物を得た。得られた液晶組成物の相転
移温度は、以下の通りである。
【0082】
【化30】
【0083】次いで、実施例1と同様にして作製した液
晶セルAに、上記液晶組成物を等方性液体相になる温度
(100℃)で注入し、その後徐冷して配向させ、液晶
素子を作製した。この液晶素子を偏光板をクロスニコル
に配置した偏光顕微鏡で観察したところ、層法線方向に
暗視野が得られた。この液晶素子に、30℃にて±10
V,0.1Hzの三角波電圧を印加したときの透過光強度
−電圧特性を調べたところ、図13に示した特性が得ら
れた。また、実施例1と同様にして測定した応答速度
(τ 0-50)は126μ秒であり、三角波法で測定した自
発分極値は85nC/cm2、チルト角は30度であっ
た。また、N*螺旋ピッチは80μm以上であった。
【0084】実施例11 実施例6と同様に作製した母体液晶に、(a)光学活性
テトラヒドロピラン誘導体として、前記第1表の化合物
(X-1)及び(X'-7)を(X-1):(X'-7)=64:3
6の重量比で、これらの合計が混合物の30重量%とな
るように混合した。この混合物に実施例1と同様の処理
を行い、液晶組成物を得た。得られた液晶組成物の相転
移温度は、以下の通りである。
【0085】
【化31】
【0086】次いで、実施例1と同様にして作製した液
晶セルAに、上記液晶組成物を等方性液体相になる温度
(100℃)で注入し、その後徐冷して配向させ、液晶
素子を作製した。この液晶素子を偏光板をクロスニコル
に配置した偏光顕微鏡で観察したところ、層法線方向に
暗視野が得られた。この液晶素子に、30℃にて±10
V,0.1Hzの三角波電圧を印加したときの透過光強度
−電圧特性を調べたところ、図14に示した特性が得ら
れた。また、実施例1と同様にして測定した応答速度
(τ 0-50)は114μ秒であり、三角波法で測定した自
発分極値は101nC/cm 2 、チルト角は30度であ
った。また、N*螺旋ピッチは80μm以上であった。
【0087】実施例12 実施例6と同様に作製した母体液晶に、(a)光学活性
テトラヒドロピラン誘導体として、前記第1表の化合物
(X-1)及び(X'-7)を(X-1):(X'-7)=64:3
6の重量比で、これらの合計が混合物の35重量%とな
るように混合した。この混合物に実施例1と同様の処理
を行い、液晶組成物を得た。得られた液晶組成物の相転
移温度は、以下の通りである。
【0088】
【化32】
【0089】次いで、実施例1と同様にして作製した液
晶セルAに、上記液晶組成物を等方性液体相になる温度
(100℃)で注入し、その後徐冷して配向させ、液晶
素子を作製した。この液晶素子を偏光板をクロスニコル
に配置した偏光顕微鏡で観察したところ、層法線方向に
暗視野が得られた。この液晶素子に、30℃にて±10
V,0.1Hzの三角波電圧を印加したときの透過光強度
−電圧特性を調べたところ、図15に示した特性が得ら
れた。また、実施例1と同様にして測定した応答速度
(τ 0-50)は97μ秒であり、三角波法で測定した自発
分極値は123nC/cm2、チルト角は29度であっ
た。また、N*螺旋ピッチは20μmであった。
【0090】
【発明の効果】本発明の液晶組成物は、反強誘電性液晶
又はセル厚より螺旋ピッチの短い強誘電性液晶組成物と
して、カイラル成分の自発分極の大きさ,配向性,高速
応答性等を充分に生かした優れた応答性、あるいは熱安
定性等を有する。また、このような液晶組成物を用いて
なる本発明の液晶素子は、表示素子あるいは電気光学素
子等の素子として好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 典型的な閾値を有する反強誘電性液晶の透過
光強度−印加電圧曲線の図である。
【図2】 セル内での液晶分子の螺旋構造を示した模式
図である。
【図3】 閾値のない反強誘電性液晶の透過光強度−印
加電圧曲線の図である。
【図4】 実施例1で作製した液晶素子の透過光強度−
印加電圧の関係を示した図である。
【図5】 実施例2で作製した液晶素子の透過光強度−
印加電圧の関係を示した図である。
【図6】 実施例3で作製した液晶素子の透過光強度−
印加電圧の関係を示した図である。
【図7】 実施例4で作製した液晶素子の透過光強度−
印加電圧の関係を示した図である。
【図8】 実施例5で作製した液晶素子の透過光強度−
印加電圧の関係を示した図である。
【図9】 実施例6で作製した液晶素子の透過光強度−
印加電圧の関係を示した図である。
【図10】 実施例7で作製した液晶素子の透過光強度
−印加電圧の関係を示した図である。
【図11】 実施例8で作製した液晶素子の透過光強度
−印加電圧の関係を示した図である。
【図12】 実施例9で作製した液晶素子の透過光強度
−印加電圧の関係を示した図である。
【図13】 実施例10で作製した液晶素子の透過光強
度−印加電圧の関係を示した図である。
【図14】 実施例11で作製した液晶素子の透過光強
度−印加電圧の関係を示した図である。
【図15】 実施例12で作製した液晶素子の透過光強
度−印加電圧の関係を示した図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)一般式(X)及び/又は(X') 【化1】 〔式中、Rfは炭素数1又は2のフルオロアルキル基を
    示し、R1 は炭素数3〜20の直鎖又は分岐鎖アルキル
    基を示し、R2 ,R3 及びR4 はそれぞれ独立に水素又
    は炭素数1〜15の直鎖又は分岐鎖アルキル基,炭素数
    2〜15のアルケニル基又は炭素数7〜10のアラルキ
    ル基を示し、X1 は−COO−,−OCO−,−O−又
    は単結合を示し、X2 は−COO−,−OCO−,−C
    2 O−,−OCH2 −,−C≡C−又は単結合を示
    し、X3 は−COO−,−CH2 O−又は−O−を示
    し、X4 は−O−又は−OCO−を示し、*は不斉炭素
    を示し、A及びBはそれぞれ独立にハロゲン,シアノ
    基,含フッ素アルキル基で置換されていてもよい含六員
    環基を示し、nは0又は1を示す。〕で表される光学活
    性テトラヒドロピラン誘導体、(b)一般式(I) 【化2】 〔式中、k及びmはそれぞれ1〜15の整数を示す。〕
    で表される二環フェニルピリミジン系エーテル化合物の
    少なくとも一種、(c)一般式(II) 【化3】 〔式中、r及びsはそれぞれ1〜15の整数を示す。〕
    で表される三環フェニルピリミジン系化合物の少なくと
    も一種、及び(d)一般式(III) R5−D−COO−E−G−R6 ・・・(III) 〔式中、Dは1,4−フェニレン基又はトランス−1,4−
    シクロヘキシレン基を示し、E及びGは1,4−フェニレ
    ン基又はピリジン−2,5−ジイル基を示し、EとGとが
    同一の基であることはない。また、R5は炭素数1〜1
    8のアルキル基を示し、R6は炭素数1〜18のアルコ
    キシ基又はアルコキシアルキル基を示す。〕で表される
    三環フェニルピリジン系化合物の少なくとも一種、を含
    有してなる組成物であって、(a)光学活性テトラヒド
    ロピラン誘導体の割合が組成物全体の19〜70重量%
    であることを特徴とする液晶組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液晶組成物であって、反
    強誘電性液晶であることを特徴とする液晶組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の液晶組成物であって、セ
    ル厚より螺旋ピッチの短い強誘電性液晶であることを特
    徴とする液晶組成物。
  4. 【請求項4】 (d)成分において、上記一般式(III)
    で表される三環フェニルピリジン系化合物のDが、トラ
    ンス−1,4−シクロヘキシレン基である化合物の少なく
    とも一種を含有することを特徴とする請求項1記載の液
    晶組成物。
  5. 【請求項5】 (e)一般式(IV) 【化4】 〔式中、v及びwはそれぞれ1〜15の整数を示す。〕
    で表される二環フェニルピリミジン系エステル化合物の
    少なくとも一種を含有することを特徴とする請求項1記
    載の液晶組成物。
  6. 【請求項6】 (f)一般式(V) 【化5】 〔式中、a及びbはそれぞれ1〜15の整数を示す。〕
    で表される安息香酸フェニルエステル誘導体の少なくと
    も一種を含有することを特徴とする請求項1又は6記載
    の液晶組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1,請求項5又は請求項6のいず
    れかに記載の液晶組成物を、1対の電極板間に配設して
    なることを特徴とする液晶素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6245258B1 (en) 1997-04-11 2001-06-12 Nec Corporation Smectic liquid crystal material and liquid crystal optical element
JP2015105348A (ja) * 2013-11-29 2015-06-08 学校法人東京理科大学 液晶組成物

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