JP4326126B2 - ブレーキペダル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用のブレーキペダルに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の制動を司るブレーキペダルについては、既に多くの先行技術が存在する。その中には、もっぱら外部からの衝撃に際してブレーキペダルが車内方向へ突出しないようにリンク機構を用いたものがあり、例えば特開平08-207722号「ブレーキペダル装置」、特開平11-115699号「ペダル機構」や、特開平11-222156号「車両用ペダル変位制御構造」を示すことができる。
【0003】
特開平08-207722号では、車両前方からの衝撃に対してブレーキペダルが車内方向へ動くことを防止するため、リンク機構を利用している。具体的には、ブレーキペダルを構成するレバー部とペダルとにおいて、レバー部の他端を連結リンクの一端に連結し、連結リンクの他端を回動リンクの一端に連結し、回動リンクの中間部を回動支軸により回動自在に支持すると共に、その他端を倍力装置のプッシュロッドに連結し、回動支軸を支持するペダルサポートを下端部でダッシュパネルに固定する構成を提示している。
【0004】
特開平11-115699号は、リンク機構に用いる連結ピンの離脱対策を不要にする技術である。具体的には、揺動リンクの延設部をプッシュロッドの先端部の揺動可能範囲にわたって延設し、折れ、抜け等によりクレビスピンが離脱した場合、ブレーキペダルのペダルパッドに付与された踏力により連結リンクを介して揺動リンクが揺動し、揺動リンクの延設部がプッシュロッドの揺動可能範囲内でクレビスの断面略コ字形底部を押圧し、結果、ブレーキペダルのペダルパッドに付与された踏力をプッシュロッドに伝達する構成を提示している。
【0005】
特開平11-222156号は、所定値以上の外力が車両前部に作用した際に車両用ペダルの踏面の変位を制御する技術である。具体的には、ペダルブラケットにブレーキペダルを揺動可能に支持すると共に、プッシュロッドと連結したメインリンクを揺動可能に支持し、更にブレーキペダルとメインリンクとをサブリンクを介して相対回転可能に連結した構成を提示している。メインリンクの屈曲部と対向する位置には押圧部材の先端部が配置され、所定値以上の外力が車両前部に作用した際には屈曲部が先端部に乗り上げ、メインリンクが連結ピン回りに略車両前方側へ揺動されるに伴ってサブリンクを介してブレーキペダルがペダルボス回りに略車両前方側へ回転変位し、ペダルパッドも略車両前方側へ回転変位するとしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、いずれもブレーキレバーと作動レバー(特開平08-207722号の回動リンク等)との回動方向を異にしており、ブレーキレバーの回動力が踏み込みに応じて方向を変えながら作動レバーに伝達されている(特開平11-115699号図5及び図6にはブレーキレバーとリンクレバーとの回動方向が同じ例が示されているが、リンク機構を用いていない)。確かに、踏み込み量に応じて踏み込み力を変化させる設定をすることもあるが、複雑なリンク機構の運動から適切な踏み込み量と踏み込み力との関係を決定することは難しい。
【0007】
また、ブレーキレバーとリンクレバーとの回動方向が異なるため、いずれの従来技術のブレーキペダルも全体として大きくなり、運転席下部に大きな設置スペースを要求する事態を招いたり、リンク機構を構成しない通常のブレーキペダルとの互換性が大きく崩れたりする問題がある。そこで、ブレーキレバーと作動レバーとの回動方向を同じにし、リンク機構が発揮する回動量の増幅の作用を利用することとして、設置スペースの削減、互換性の維持を図ることができるリンク機構を用いたブレーキペダルを開発するため、検討した。
【0008】
【課題を解決するための手段】
検討の結果、開発したものが、パッドを取り付けたブレーキレバーと、ブレーキ機構に接続する作動レバーと、両レバーを連結するリンクレバーとからなり、ブレーキレバーと作動レバーとはそれぞれ取付ブラケットへブレーキレバー回動軸又は作動レバー回動軸を介して軸着し、作動レバーのブレーキ機構に至るロッドの接続回動軸と作動レバー回動軸との間に設置部位を定めた作動リンク回動軸と、ブレーキレバー回動軸から作動レバー回動軸と作動リンク回動軸との距離よりも遠く離れた設置部位に定めたブレーキリンク回動軸とにリンクレバーを架け渡し、両レバー回動軸間を固定節、リンクレバーを媒介節、ブレーキレバーを駆動節、そして作動レバーを従動節とした四節リンクを取付ブラケット内に構成して、リンクレバーは上方に向けて凸に屈曲させたブレーキペダルである。
【0009】
本発明のブレーキペダルでは、(a)ブレーキレバー(駆動節)と作動レバー(従動節)との回動方向を一致させながら、(b)ブレーキレバーの回動量を(ブレーキレバー回動軸〜ブレーキリンク回動軸)/(作動レバー回動軸〜作動リンク回動軸)の割合で回動角度を増幅し、(c)次いで(作動レバー回動軸〜作動リンク回動軸)/(作動レバー回動軸〜接続点)の割合でロッドの進退量を増幅している。これにより、ブレーキレバーの少ない回動量でブレーキ機構を動かすに必要な作動量を確保できる。しかも、リンク機構をすべて取付ブラケット内に収めているので、結果として設置スペースを減らすことができる。
【0010】
より具体的には、(1)ブレーキレバーの回動範囲では、ブレーキリンク回動軸が作動リンク回動軸よりも上下方向の低位に位置するように各リンク回動軸の設置部位を定めるとよい。これにより、ブレーキパッドを踏み込んだ際の力はリンクレバーを介して作動レバーに伝達しやすいが、衝突等によって作動レバーに加わる力が不要にブレーキレバーを押す虞れが軽減される。つまり、作動リンク回動軸がブレーキリンク回動軸よりも高位に位置する結果、作動レバーに加わった力が上方に向けて働き、ブレーキレバーを回動させようとする力が弱められる。更に、(2)リンクレバーは上方に向けて凸に屈曲すると、作動レバーに加わる大きな外力は最悪リンクレバーの挫屈をもたらすだけで、ブレーキレバーが運転席内へ飛び出すのを防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。図1は本発明を適用した一例のブレーキペダルにおける踏み込み前の初期状態を表す側面図であり、図2は同ブレーキペダルにおける踏み込み時の作動状態を表す側面図である。
【0012】
本例のブレーキペダルは、図1に見られるように、ブレーキレバー回動軸1又は作動レバー回動軸2を介して取付ブラケット3に軸着したブレーキレバー4と作動レバー5とに、リンクレバー6を架け渡して四節リンクを構成している。ここで、両レバー回動軸1,2間が固定節、リンクレバー6が媒介節、ブレーキレバー4が駆動節であり、そして作動レバー5が従動節である。図1から明らかなように、従来のブレーキペダルはブレーキ機構に至るロッドが直接ブレーキレバーに接続していたので、本発明のブレーキペダルではリンクレバーがロッドを短縮したことになる。
【0013】
作動リンク回動軸7は、ロッド8の接続回動軸9と作動レバー回動軸2との間に設置部位を定めており、ブレーキリンク回動軸10は、ブレーキレバー回動軸1から作動レバー回動軸2〜作動リンク回動軸7の距離よりも遠く離れた設置部位に定めている。すなわち、ブレーキレバー4における駆動節=(ブレーキレバー回動軸1〜ブレーキリンク回動軸10)が、作動レバー5における従動節=(作動レバー回動軸2〜作動リンク回動軸7)より長くなっている。そして、両レバー回動軸1,2間は固定節として変位しないため、ブレーキパッド11を踏み込むとブレーキレバー4(駆動節)が回動し、媒介節を構成する両リンク回動軸1,2間が姿勢を変位(図1及び図2を対比)しながらブレーキレバー4の回動量以上にロッド8を進退させることができる。
【0014】
本例では、(1)ブレーキリンク回動軸10が作動リンク回動軸7よりも上下方向の低位に位置するように各リンク回動軸7,10の設置部位を定め、(2)リンクレバー6を上方に向けて凸に屈曲している。これにより、作動レバー5に加わる外力がブレーキレバー4に与える影響をできる限り抑制し、ブレーキレバー4が運転席内(各図中右側)へ飛び出すことを防止している。また、図1及び図2を見て分かるように、ブレーキリンク回動軸10は、作動レバー5におけるロッド8の接続回動軸9と上下方向の略同高さに位置するように設定部位を定めている。これにより、ブレーキリンク回動軸10から作動レバー5に向けて加えられる力は、ほぼロッド8と同軸線上に並び、安定してロッド8の進退を図ることができる。
【0015】
【発明の効果】
本発明のブレーキペダルは、取付ブラケット内において四節リンクのリンク機構を構成することで、(1)ブレーキレバーの踏み込みに対するロッドの進退量を増幅する結果、ブレーキ機構を構成するマスターバックやマスターシリンダを小型化でき、また(2)ブレーキペダル自身を小型化ができるほか、(3)従来同様の外観で、既存のブレーキペダルの代替品として取付部材等を利用することができる効果がある。(1)及び(2)の小型化は、ブレーキペダルに関わる設置スペースの削減が可能なことを意味し、自動車部品として大変好ましい。また、従来品の代替となることから、設計変更や組立ラインを大幅に変更することなく利用できるので、不要なコスト増加を招かない利点も持っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例のブレーキペダルにおける踏み込み前の初期状態を表す側面図である。
【図2】同ブレーキペダルにおける踏み込み時の作動状態を表す側面図である。
【符号の説明】
1 ブレーキレバー回動軸
2 作動レバー回動軸
3 取付ブラケット
4 ブレーキレバー
5 作動レバー
6 リンクレバー
7 作動リンク回動軸
8 ロッド
9 接続回動軸
10 ブレーキリンク回動軸
11 ブレーキパッド
Claims (1)
- パッドを取り付けたブレーキレバーと、ブレーキ機構に接続する作動レバーと、両レバーを連結するリンクレバーとからなり、
ブレーキレバーと作動レバーとはそれぞれ取付ブラケットへブレーキレバー回動軸又は作動レバー回動軸を介して軸着し、
作動レバーのブレーキ機構に至るロッドの接続回動軸と作動レバー回動軸との間に設置部位を定めた作動リンク回動軸と、ブレーキレバー回動軸から作動レバー回動軸と作動リンク回動軸との距離よりも遠く離れた設置部位に定めたブレーキリンク回動軸とにリンクレバーを架け渡し、
両レバー回動軸間を固定節、リンクレバーを媒介節、ブレーキレバーを駆動節、そして作動レバーを従動節とした四節リンクを取付ブラケット内に構成して、
リンクレバーは、上方に向けて凸に屈曲させたブレーキペダル。
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