JPH0911826A - ペダル引き込み装置 - Google Patents

ペダル引き込み装置

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JPH0911826A
JPH0911826A JP7167752A JP16775295A JPH0911826A JP H0911826 A JPH0911826 A JP H0911826A JP 7167752 A JP7167752 A JP 7167752A JP 16775295 A JP16775295 A JP 16775295A JP H0911826 A JPH0911826 A JP H0911826A
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Japan
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pedal
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driver
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pedaling force
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JP7167752A
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Kenichi Sato
佐藤  賢一
Masahiro Awano
正浩 粟野
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/09Control elements or operating handles movable from an operative to an out-of-the way position, e.g. pedals, switch knobs, window cranks

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  • Braking Elements And Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ペダル引き込み装置に関し、前方
から大きな衝撃力が作用してエンジンが後退したとき
に、ペダルとドライバとの距離を十分に確保にして、ド
ライバの安全を確保できるようにする。 【解決手段】 車両の運転席の足元に配設されたペダル
1と、ペダル1に入力された踏力を走行状態制御手段9
へ伝達する踏力伝達部材8とをそなえ、ペダル1が、レ
バー部1Bとペダル本体1Cとから構成され、レバー部
1Bの中間部1Dが車体構成部材2と異なる車体構成要
素15に軸支され、レバー部1Bの上端部1Aが踏力伝
達部材8に接続されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両の
ブレーキペダルに用いて好適の、ペダル引き込み装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の運転席の足元には、
図3に示すように、アクセルペダル4,ブレーキペダル
1,クラッチペダル5(A/T車の場合はアクセルペダ
ル4,ブレーキペダル1)が配設されており、各ペダル
1,4,5を操作することで車両の発進,停止,加速及
び減速等をコントロールするようになっている。
【0003】これらの各ペダル1,4,5の前方には、
トーボード2が配設されており、又、側方にはサイドシ
ル6が配設されている。図3,図4に示すように、トー
ボード2の前方にはエンジン3が配設され、このトーボ
ード2によりエンジンルームと車室とが仕切られてい
る。また、ブレーキペダル1は、図4に示すように、ブ
レーキペダルブラケット7を介してトーボード2に取り
付けられており、ブレーキペダル1の上端部1Aはブレ
ーキペダルブラケット7に対して回動可能に取り付けら
れている。
【0004】そして、このブレーキペダル1は、プッシ
ュロッド8を介してマスタシリンダ9に接続されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
車両では、車両前部から大きな衝撃が入力された場合、
エンジン3が後退してトーボード2が変形してしまい、
この結果、図5に示すように、トーボード2が車室内側
に押し出されてしまう場合がある。このような場合、従
来のペダル取り付け構造では、図3中に矢印で示すよう
に、トーボード2の車室内側への侵入によりブレーキペ
ダル1(又はクラッチペダル5)も同様に侵入すること
が考えられる。
【0006】ところで、例えば特開平5−185912
号公報及び特開平5−301565号公報には、ブレー
キペダルのレバー比を可変に構成して、ブレーキ装置の
コントロール性及び操作フィーリングを向上させるよう
にした技術が開示されているが、これは上述の課題を解
決するものではなかった。本発明は、このような課題に
鑑み創案されたもので、前方から大きな衝撃が入力され
て、エンジンが後退しても、ペダルとドライバとの距離
を十分に確保できるようにした、ペダル引き込み装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明のペダル引き込み装置は、車両の運転席の足元
に配設されたペダルと、該ペダルの直前に配設された車
体構成部材に支持され、該ペダルに入力された踏力を走
行状態制御手段へ伝達する踏力伝達部材とをそなえ、該
ペダルが、レバー部と、該レバー部の下端部に設けられ
ドライバからの踏力が入力されるペダル本体とから構成
され、該レバー部の中間部が該車体構成部材と異なる車
体構成要素に軸支され、該レバー部の上端部が該踏力伝
達部材に接続されていることを特徴としている。
【0008】これにより、車両の運転席の足元に配設さ
れたペダルをドライバが操作すると、まず、ドライバか
らの踏力がペダル本体に入力される。そして、この踏力
がペダル本体からレバー部に伝達されると、レバー部
が、車体構成要素に軸支された中間部を中心に回動す
る。そして、レバー部の上端部に接続された踏力伝達部
材を介してドライバの踏力が走行状態制御手段に伝達さ
れる。また、車両前方から大きな衝撃力が入力されて走
行状態制御手段が後方に移動したり、車体構成部材が後
方に突出するように変形したりすると、レバー部の上端
部が後方に押され、ペダル自体がペダル踏み込み時とは
逆方向に回転して、レバー部の下方やペダル本体が前方
に引き込まれる。この車体構成要素は、ペダルの直前に
配設された車体構成部材とは異なる部材であるので、車
体構成部材が変形してもあまり大きな影響を受けず、こ
れにより、ペダル本体が確実に前方に引き込まれ、車体
構成部材の変形にともなってペダルがドライバの足の近
くに移動するようなことが防止され、ドライバの足とペ
ダルとの間に十分な空間が確保される。
【0009】また、請求項2記載の本発明のペダル引き
込み装置は、上記請求項1記載の構成に加えて、該レバ
ー部の中間部を軸支する該車体構成要素が、ステアリン
グコラムであることを特徴としている。したがって、車
両前方から大きな衝撃力が入力されると、車体構成要素
としてのステアリングコラムに軸支されたレバー部の中
間部が、このステアリングコラムの軸支持部を中心にし
て回動して、確実にペダルが前方に引き込まれる。
【0010】また、請求項3記載の本発明のペダル引き
込み装置は、上記請求項1又は2記載の構成に加えて、
該ペダルと該踏力伝達部材とが、リンク機構により連結
されていることを特徴としている。これにより、ペダル
が踏み込まれると上記のリンク機構を介して踏力が踏力
伝達部材に伝達される。また、請求項4記載の本発明の
ペダル引き込み装置は、上記請求項3記載の構成に加え
て、該リンク機構が、略水平方向に配設された第1のリ
ンクと、略鉛直方向に配設された第2のリンクとから構
成され、該レバー部の上端部と該第1のリンクの先端部
とが回動可能に接続され、該第1のリンクの後端部と該
第2のリンクの上端部とが回動可能に接続され、且つ該
第2のリンクの下端部と該踏力伝達部材とが回動可能に
接続されるとともに、該第2のリンクの略中央部が車体
側の部材に軸支されていることを特徴としている。
【0011】したがって、ペダルが踏み込まれると、こ
のペダルの上端部に接続された第1のリンクの先端部が
後退し、第2のリンクの上端部が後方に押される。そし
て、この第2のリンクは車体側の部材に軸支された中央
部を中心に回動して、下端部が前方に変位する。これに
より、第2のリンクの下端部に回動可能に接続された踏
力伝達部材が前方に移動して、走行状態制御手段へ踏力
が伝達される。
【0012】また、請求項5記載の本発明のペダル引き
込み装置は、上記請求項3又は4記載の構成に加えて、
該リンク機構及び該ペダルが同一の鉛直面内で回動する
ことを特徴としている。したがって、限られた空間内を
効率的に利用できる。また、請求項6記載の本発明のペ
ダル引き込み装置は、上記請求項3記載の構成に加え
て、該リンク機構が、該ペダルと該踏力伝達部材とを連
結するアーム部材により構成され、該レバー部の上端部
と該アーム部材の一端部とが該回動可能に接続され、該
アーム部材の他端部と該踏力伝達部材とが回動可能に接
続されるとともに、該アーム部材の略中央部が車体側に
軸支されていることを特徴としている。これにより、ペ
ダルが踏み込まれると、ペダルが回動して、ペダルの上
端部に接続されたアーム部材の一端部が後方へ変位す
る。そして、アーム部材が車体側に軸支にされた部分を
中心にして回動してアーム部材の下端部分が前方に変位
する。これにより、アーム部材の他端部に回動可能に接
続された踏力伝達部材が前方に移動して、走行状態制御
手段へ踏力が伝達されるのである。
【0013】また、請求項7記載の本発明のペダル引き
込み装置は、請求項1〜6のいずれかに記載の構成に加
えて、該ペダルが、ブレーキペダルであることを特徴と
している。これにより、衝突時等のブレーキペダルとド
ライバとの足との間に十分な距離が確保される。また、
請求項8記載の本発明のペダル引き込み装置は、請求項
1〜6のいずれかに記載の構成に加えて、該走行状態制
御手段が、ブレーキ装置のマスタシリンダであることを
特徴としている。これにより、ドライバの踏力は走行状
態制御手段としてのマスタシリンダに伝達され、ブレー
キ力が調整される。
【0014】また、請求項9記載の本発明のペダル引き
込み装置は、請求項1〜6のいずれかに記載の構成に加
えて、該ペダルが、クラッチペダルであることを特徴と
している。これにより、車両の衝突時等には、クラッチ
ペダルとドライバとの足との間に十分な距離が確保され
る。また、請求項10記載の本発明のペダル引き込み装
置は、請求項1〜6のいずれかに記載の構成に加えて、
走行状態制御手段が、クラッチ機構であることを特徴と
している。したがって、ドライバの踏力は走行状態制御
手段としてのクラッチ機構に伝達され、これによりクラ
ッチ機構の断接が調整される。
【0015】また、請求項11記載の本発明のペダル引
き込み装置は、請求項1〜6のいずれかに記載の構成に
加えて、該レバー部に、中間部から上端部に向かって該
車体構成部材側に突出した突出部が形成されていること
を特徴としている。これにより、車両の衝突等により車
体構成部材が後方に変形すると、このレバー部の上端部
から突出部にかけてのいずれかの部位が車体構成部材に
押されて、ペダルが回動する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
形態について説明する。まず、本発明の第1実施形態と
してのペダル引き込み装置について説明すると、図1は
その全体構成及びその作動を説明するための模式的な平
面図であって、(a)は作動前の状態を示す図,(b)
は作動後の状態を示す図である。
【0017】図1(a)に示すように、車両の運転席の
足元には、車両の運転状態をコントロールするためのペ
ダルが配設されており、符号1はこのようなペダルの一
つとしてのブレーキペダルである。このブレーキペダル
1の直前には、エンジンルーム18と車室内とを仕切る
ためのトーボード(車体構成部材)2が配設されてお
り、このトーボード2のエンジンルーム18側(車両前
方であって図中左側)には、ブレーキ装置のマスタシリ
ンダ(走行状態制御手段)9が配設されている。
【0018】ブレーキペダル1の上端部1Aには、後述
するリンク機構10を介してプッシュロッド(踏力伝達
部材)8が接続されており、ドライバがブレーキペダル
1を踏み込むと、この踏力がプッシュロッド8を介して
マスタシリンダ9へ伝達されるようになっている。ま
た、図1(a)に示すように、ブレーキペダル1のレバ
ー部1Bの中間部分1Dが、車体構成要素としてのステ
アリングコラム15の支持部15A軸支されている。こ
のステアリングコラム15は、直接的にはトーボード2
と接続されておらず、車両の衝突事故等により、エンジ
ンが後方に移動してトーボード2が変形するようなこと
があっても、ブレーキペダル1の取り付け位置が大きく
後退するようなことがないようになっている。
【0019】ところで、このようにブレーキペダル1の
中間部分1Dをステアリングコラム15の支持部15A
に軸支することで、ブレーキペダル1の回動中心が、レ
バー上端部1Aとペダル本体1Cとの間に位置するよう
になる。したがって、ドライバがブレーキペダル1のペ
ダル本体1Cを前方に踏み込むと、レバー上端部1Aは
後方に変位することになる。
【0020】そこで、上述したようにブレーキペダル1
とプッシュロッド8との間にリンク機構10を設けて、
ブレーキペダル1を踏み込んだときのレバー上端部1A
の後方への動きをプッシュロッド8を前方へ押す動きに
変換するようになっているのである。リンク機構10
は、略水平方向に配設された第1のリンク16と、略鉛
直方向に配設された第2のリンク17とから構成されて
おり、ブレーキペダル1の上端部1Aと第1のリンク1
6の先端部とが回動可能に接続されている。また、第1
のリンク16の後端部は、第2のリンク17の上端部に
対して回動可能に接続されており、第2のリンク17の
下端部は、プッシュロッド8に対して回動可能に接続さ
れている。そして、第2のリンク17の中央部17Aが
車体側の部材(例えば、図示しないブレーキブラケット
等)に軸支されている。
【0021】これにより、ペダル本体1Cに踏力が入力
されると、ブレーキレバー1Bは、ステアリングコラム
15の支持部15Aを中心にして回動し、レバー上端部
1Aが後方に移動する。そして、第1のリンク16が後
方に移動し、第2のリンク17が中央部17Aを中心に
して回動する。これにより、第2のリンク17の下方に
接続されたプッシュロッド8が前方に押されてマスタシ
リンダ9に踏力が伝達され、ブレーキが作動するように
なっているのである。なお、ブレーキペダル1及びリン
ク機構10は同一の鉛直面内で回動するようになってい
る。
【0022】一方、レバー部1Bは、中間部1Dから上
端部1Aに亘ってトーボード2側に湾曲するように形成
された突出部1Eを有しており、この突出部1Eから上
端部1Aまでの部分がトーボード2に対して略平行とな
るように、且つ近接するように配設されている。これに
より、図1(b)に示すように、車両前方から大きな衝
撃力が入力されてトーボード2が後方に変形した場合、
このトーボード2によりブレーキペダル1の上端部1A
から突出部1Eにかけての何れかの部位が後方に押され
て、ブレーキペダル1が全体的に前方に引き込まれるよ
うになっているのである。これにより、ブレーキペダル
1がドライバの足の近くに移動することが防止され、ブ
レーキペダル1とドライバの足(特に脛部)との間に十
分な距離が確保されるのである。
【0023】また、このようにブレーキペダル1が強制
的に前方に引き込まれると、ブレーキペダル1が踏み込
まれた状態となるので、この場合は車両には大きな制動
力が作動することになる。したがって、車両前方から大
きな衝撃が作用した時には強制的に車両を停止させるこ
とができるとともに、車両を停止状態に保持することに
なる。
【0024】本発明の第1実施形態としてのペダル引き
込み装置は、上述のように構成されているので、本装置
をそなえた車両では、ブレーキペダル1は略中間部分1
Dの軸支持部15Aを中心にして作動する。したがっ
て、通常のブレーキ操作時は、ドライバがブレーキペダ
ル1を踏むことによりレバー上端部1Aが後方に移動す
る。そして、リンク機構10を介して、このブレーキペ
ダル1の上端部1Aの後方への移動がプッシュロッド8
を前方に押す力に変換されて、マスタシリンダ9に踏力
が伝達されブレーキが作動するのである。
【0025】一方、トーボード2が後方に変形した場合
は、図1(b)に示すように、ブレーキペダル1が前方
に引き込まれる。すなわち、ブレーキペダル1の上端部
1Aから突出部1Eにかけての部位をトーボード2に対
して略平行に、且つ近接するように配設することによ
り、トーボード2の後方への変形時には、この上端部1
Aから突出部1Eにかけてのいずれかの部位がトーボー
ド2に押されて後方に移動する。したがって、ブレーキ
ペダル1が軸支持部15Aを中心に回転して、ブレーキ
ペダル1のペダル本体部1Cが前方に引き込まれるので
ある。
【0026】これにより、トーボード2が後方に変形し
ても、ブレーキペダル1がドライバの足の近くに移動す
ることが防止され、ブレーキペダル1とドライバの足
(特に脛部)との間に十分な距離が確保される。また、
このように車両前方から大きな衝撃力が作用した時に
は、ブレーキペダル1が強制的に前方に引き込まれるの
で、自動的にブレーキペダル1が踏み込まれた状態とな
り、車両に大きな制動力が作動する。したがって、車両
前方から大きな衝撃力が作用した時に強制的に車両を停
止させることができるとともに、その後の車両の移動が
防止され、周囲の安全を確保することができるのであ
る。
【0027】なお、本装置は、上述のブレーキペダル1
にのみ適用されるものではなく、例えばクラッチペダル
5(図3参照)に適用してもよい。このように、本装置
をクラッチペダル5に適用することで、車両前方から大
きな衝撃力が作用した時等にクラッチペダル5を前方に
引き込むことができ、やはりドライバの足元とクラッチ
ペダル5との間に十分な距離を確保することができる。
【0028】また、このように本装置をクラッチペダル
5に適用すると、車両前方から大きな衝撃力が作用した
時に、クラッチペダル5が踏み込まれた状態となるの
で、エンジンからの駆動力伝達を断ち切ることができ、
その後の車両の移動を防止することができ、やはり周囲
の安全を確保することができるのである。次に、本発明
の第2実施形態について説明すると、図2はその作動状
態を説明するための模式的な側面図である。
【0029】この第2実施形態では、上述の第1実施形
態に対してリンク機構10の構成のみが異なっており、
これ以外は同一に構成されている。すなわち、図2に示
すように、リンク機構10は、ブレーキペダル1とプッ
シュロッド8とを連結するアーム部材19により構成さ
れており、アーム部材19の略中央部19Aが車体側の
部材(例えば、図示しないブレーキブラケット等)に軸
支されている。
【0030】また、アーム部材19の一端部は、ブレー
キペダル1の上端部1Aに対して回動可能に接続されて
おり、アーム部材19の他端部は、プッシュロッド8に
対して回動可能に接続されている。したがって、ブレー
キペダル1のペダル本体1Cに踏力が入力されると、ブ
レーキレバー1Bは、ステアリングコラム15の支持部
15Aを中心にして回動し、レバー上端部1Aが後方に
移動する。これにより、アーム部材19が中央部19A
を中心にして回動する。これにより、アーム部材19の
他端部に接続されたプッシュロッド8が前方に押されて
マスタシリンダ9に踏力が伝達され、ブレーキが作動す
るようになっているのである。
【0031】本発明の第2実施形態としてのペダル引き
込み装置は、上述のように構成されているので、本装置
をそなえた車両では、ブレーキペダル1は略中間部分1
Dの軸支持部15Aを中心にして作動する。したがっ
て、通常のブレーキ操作時は、ドライバがブレーキペダ
ル1を踏むと、アーム部材19を介してレバー上端部1
Aの後方への移動がプッシュロッド8を前方に押す力に
変換されて、マスタシリンダ9に踏力が伝達されブレー
キが作動するのである。
【0032】そして、上述以外は、上記第1実施形態と
同様に作動する。すなわち、車両前方からの大きな衝撃
力の入力によりトーボード2が後方に変形すると、ブレ
ーキペダル1の上端部1Aから突出部1Eにかけてのい
ずれかの部位がトーボード2に押されて後方に移動す
る。したがって、ブレーキペダル1が軸支持部15Aを
中心に回転して、ブレーキペダル1のペダル本体部1C
が前方に引き込まれるのである。
【0033】これにより、トーボード2が後方に変形し
ても、ブレーキペダル1がドライバの足の近くに移動す
ることが防止され、ブレーキペダル1とドライバの足
(特に脛部)との間に十分な距離が確保される。また、
このような車両前方からの大きな衝撃力の入力時には、
ブレーキペダル1が強制的に前方に引き込まれるので、
自動的にブレーキペダル1が踏み込まれた状態となり、
車両に大きな制動力が作動する。したがって、強制的に
車両を停止させることができるとともに、その後も車両
の移動を防止することができ、周囲の安全を確保するこ
とができるのである。
【0034】なお、この第2実施形態についても、第1
実施形態と同様に、ブレーキペダル1以外にも例えばク
ラッチペダル5に適用することができる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明のペダル引き込み装置によれば、車両の運転席の足
元に配設されたペダルと、該ペダルの直前に配設された
車体構成部材に支持され、該ペダルに入力された踏力を
走行状態制御手段へ伝達する踏力伝達部材とをそなえ、
該ペダルが、レバー部と、該レバー部の下端部に設けら
れドライバからの踏力が入力されるペダル本体とから構
成され、該レバー部の中間部が該車体構成部材と異なる
車体構成要素に軸支され、該レバー部の上端部が該踏力
伝達部材に接続されるという簡素な構成により、車両前
方からの大きな衝撃力の入力時には、ペダルが車体構成
要素に軸支された部分を中心にして回動してペダルが引
き込まれ、ペダルとドライバの足との間に十分な距離を
確保することができる。これにより、車両の衝突時等に
ドライバが足をペダルにぶつけることがなくなり、ドラ
イバの安全性を十分確保することができる。
【0036】また、請求項2記載の本発明のペダル引き
込み装置によれば、上記請求項1記載の構成に加えて、
該レバー部の中間部を軸支する該車体構成要素が、ステ
アリングコラムであるという構成により、車両前方から
の大きな衝撃力の入力により、車体構成部材が変形する
ようなことがあっても、ペダルの取り付け位置が大きく
後退することがなく、車両の衝突時等に確実にペダルが
前方に引き込まれ、ドライバの安全性を十分確保するこ
とができる。
【0037】また、請求項3記載の本発明のペダル引き
込み装置によれば、上記請求項1又は2記載の構成に加
えて、該ペダルと該踏力伝達部材とが、リンク機構によ
り連結されるという構成により、ペダルに入力された踏
力の向きが踏力伝達部材を押す向きに変更されて、ドラ
イバの踏力を走行状態制御手段に確実に伝達することが
できる。
【0038】また、請求項4記載の本発明のペダル引き
込み装置によれば、上記請求項3記載の構成に加えて、
該リンク機構が、略水平方向に配設された第1のリンク
と、略鉛直方向に配設された第2のリンクとから構成さ
れ、該レバー部の上端部と該第1のリンクの先端部とが
回動可能に接続され、該第1のリンクの後端部と該第2
のリンクの上端部とが回動可能に接続され、且つ該第2
のリンクの下端部と該踏力伝達部材とが回動可能に接続
されるとともに、該第2のリンクの略中央部が車体側の
部材に軸支されるという構成により、ペダル踏み込み時
におけるレバー部の上端部の後方への動きが、踏力伝達
部材を前方に押す動きに変更されて、確実に踏力伝達部
材に伝達することができる。
【0039】また、請求項5記載の本発明のペダル引き
込み装置によれば、上記請求項3又は4記載の構成に加
えて、該リンク機構及び該ペダルが同一の鉛直面内で回
動するという構成により、運転席の足元の限られた空間
内に効率的にリンク機構を配設することができる。ま
た、請求項6記載の本発明のペダル引き込み装置によれ
ば、上記請求項3記載の構成に加えて、該リンク機構
が、該ペダルと該踏力伝達部材とを連結するアーム部材
により構成され、該レバー部の上端部と該アーム部材の
一端部とが該回動可能に接続され、該アーム部材の他端
部と該踏力伝達部材とが回動可能に接続されるととも
に、該アーム部材の略中央部が車体側に軸支されるとい
う簡素な構成により、少ない部品点数でリンク機構を構
成することができ、コスト増や重量増を抑制することが
できる。また、上述の請求項4における効果と同様に、
ペダル踏み込み時におけるレバー部の上端部の後方への
動きが、踏力伝達部材を前方に押す動きに変更されて、
確実に踏力伝達部材に伝達することができる。
【0040】また、請求項7記載の本発明のペダル引き
込み装置によれば、請求項1〜6のいずれかに記載の構
成に加えて、該ペダルが、ブレーキペダルであるという
構成により、車両前方から大きな衝撃が入力された時
に、ブレーキペダルとドライバの足と間に十分な距離を
確保することができ、ドライバの安全を確保することが
できる。
【0041】また、請求項8記載の本発明のペダル引き
込み装置によれば、請求項1〜6のいずれかに記載の構
成に加えて、該走行状態制御手段が、ブレーキ装置のマ
スタシリンダであるという構成により、車両前方から大
きな衝撃が入力された時に、ブレーキペダルを強制的に
引き込むことができ、車両に制動力を与えることができ
るという利点がある。これにより、車両を停止させて周
囲の安全を確保することができるという利点を有してい
るのである。
【0042】また、請求項9記載の本発明のペダル引き
込み装置によれば、請求項1〜6のいずれかに記載の構
成に加えて、該ペダルが、クラッチペダルであるという
構成により、車両前方から大きな衝撃が入力された時
に、クラッチペダルとドライバの足と間に十分な距離を
確保することができ、ドライバの安全を確保することが
できる。
【0043】また、請求項10記載の本発明のペダル引
き込み装置によれば、請求項1〜6のいずれかに記載の
構成に加えて、走行状態制御手段が、クラッチ機構であ
るという構成により、車両前方から大きな衝撃の入力時
にクラッチペダルを強制的に引き込むことができ、エン
ジンからの駆動力を断ち切ることができるという利点が
ある。これにより、車両を停止させて周囲の安全を確保
することができるという利点を有している。
【0044】また、請求項11記載の本発明のペダル引
き込み装置によれば、請求項1〜6のいずれかに記載の
構成に加えて、該レバー部に、中間部から上端部に向か
って該車体構成部材側に突出した突出部が形成されると
いう構成により、車両前方から大きな衝撃の入力により
車体構成部材が後方に変形した時に、このレバー部の上
端部から突出部にかけてのいずれかの部位が車体構成部
材に押されて、ペダルが回動する。これにより、確実に
ペダルが前方に引き込まれ、ドライバの安全性を十分確
保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのペダル引き込み
装置の全体構成及びその作動を説明するための模式的な
側面図であって、(a)は作動前の状態を示す図,
(b)は作動後の状態を示す図である。
【図2】本発明の第2実施形態としてのペダル引き込み
装置の全体構成を説明するための模式的な側面図であ
る。
【図3】自動車の運転席のペダルの配置の一例を示す模
式図である。
【図4】自自動車の運転席の足元を示す模式的な側面図
である。
【図5】自動車の運転席の足元を示す模式的な側面図で
あって、エンジンが後方へ移動した時のトーボードの変
形状態の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ペダル(ブレーキペダル) 1A ペダル上端部 1B レバー部 1C ペダル本体 1D レバー部の中間部分 1E 突出部 2 トーボード(車体構成部材) 3 エンジン 4 アクセルペダル 5 クラッチペダル 6 サイドシル 8 プッシュロッド(踏力伝達部材) 9 マスタシリンダ(走行状態制御手段) 10 リンク機構 15 車体構成要素としてのステアリングコラム 15A 支持部 16 第1のリンク 17 第2のリンク 17A 第2のリンク中央部 18 エンジンルーム 19 アーム部材 19A アーム部材中央部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の運転席の足元に配設されたペダル
    と、 該ペダルの直前に配設された車体構成部材に支持され、
    該ペダルに入力された踏力を走行状態制御手段へ伝達す
    る踏力伝達部材とをそなえ、 該ペダルが、レバー部と、該レバー部の下端部に設けら
    れドライバからの踏力が入力されるペダル本体とから構
    成され、 該レバー部の中間部が該車体構成部材と異なる車体構成
    要素に軸支され、該レバー部の上端部が該踏力伝達部材
    に接続されていることを特徴とする、ペダル引き込み装
    置。
  2. 【請求項2】 該レバー部の中間部を軸支する該車体構
    成要素が、ステアリングコラムであることを特徴とす
    る、請求項1記載のペダル引き込み装置。
  3. 【請求項3】 該ペダルと該踏力伝達部材とが、リンク
    機構により連結されていることを特徴とする、請求項1
    又は2記載のペダル引き込み装置。
  4. 【請求項4】 該リンク機構が、略水平方向に配設され
    た第1のリンクと、略鉛直方向に配設された第2のリン
    クとから構成され、 該レバー部の上端部と該第1のリンクの先端部とが回動
    可能に接続され、該第1のリンクの後端部と該第2のリ
    ンクの上端部とが回動可能に接続され、且つ該第2のリ
    ンクの下端部と該踏力伝達部材とが回動可能に接続され
    るとともに、該第2のリンクの略中央部が車体側の部材
    に軸支されていることを特徴とする、請求項3記載のペ
    ダル引き込み装置。
  5. 【請求項5】 該リンク機構及び該ペダルが同一の鉛直
    面内で回動することを特徴とする、請求項3又は4記載
    のペダル引き込み装置。
  6. 【請求項6】 該リンク機構が、該ペダルと該踏力伝達
    部材とを連結するアーム部材により構成され、 該レバー部の上端部と該アーム部材の一端部とが該回動
    可能に接続され、該アーム部材の他端部と該踏力伝達部
    材とが回動可能に接続されるとともに、該アーム部材の
    略中央部が車体側に軸支されていることを特徴とする、
    請求項3記載のペダル引き込み装置。
  7. 【請求項7】 該ペダルが、ブレーキペダルであること
    を特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のペダル
    引き込み装置。
  8. 【請求項8】 該走行状態制御手段が、ブレーキ装置の
    マスタシリンダであることを特徴とする、請求項1〜6
    のいずれかに記載のペダル引き込み装置。
  9. 【請求項9】 該ペダルが、クラッチペダルであること
    を特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のペダル
    引き込み装置。
  10. 【請求項10】 走行状態制御手段が、クラッチ機構で
    あることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載
    のペダル引き込み装置。
  11. 【請求項11】 該レバー部に、中間部から上端部に向
    かって該車体構成部材側に突出した突出部が形成されて
    いることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載
    のペダル引き込み装置。
JP7167752A 1995-07-03 1995-07-03 ペダル引き込み装置 Withdrawn JPH0911826A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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