JP4325925B2 - セラミックスヒータ - Google Patents

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Description

本発明は、主にウェハを加熱する際に用いるセラミックスヒータに関するものであり、例えば半導体ウェハや液晶装置あるいは回路基板等のウェハ上に薄膜を形成したり、記ウェハ上に塗布されたレジスト液を乾燥焼き付けしてレジスト膜を形成する際に好適なセラミックスヒータに関するものである。
半導体製造装置の製造工程における、半導体薄膜の成膜処理、エッチング処理、レジスト膜の焼き付け処理等においては、半導体ウェハ(以下、ウェハと略す)を加熱するためのヒータが用いられている。
温度制御性に優れ、半導体素子の配線の微細化とウェハ熱処理温度の精度向上が要求されるのに伴い、セラミックスヒータが広く使用されている。
このようなセラミックスヒータとして、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3や特許文献4には、図9に示すようなセラミックスヒータ71が提案されている。
このセラミックスヒータ71は、板状セラミックス体72およびケース79を主要な構成要素としたもので、アルミニウム等の金属からなる有底状のケース79の開口部に、窒化物セラミックスや炭化物セラミックスからなる板状セラミック体72樹脂製の断熱性の接続部材74を介してボルト80で固定され、その上面をウェハWを載せる載置面73とするとともに、板状セラミック体72の下面に、例えば図10に示すような同心円状の抵抗発熱体75を備えるようになっていた。
さらに、抵抗発熱体75の端子部には、給電端子77がロウ付けされており、この給電端子77がケース79の底部79aに形成されたリード線引出用の孔76に挿通されたリード線78と電気的に接続されるようになっていた。
そして、板状セラミックス体72とケース79で囲まれた空間内にノズル82より冷媒を送り、循環させ排出口83より排出することにより板状セラミックス体72を冷却するようになっていた。
ところで、このようなセラミックスヒータ71において、ウェハWの表面全体に均質な膜を形成したり、レジスト膜の加熱反応状態を均質にするにはウェハ面内の温度差を小さくして温度分布を均一にすることが重要である。その為、これまでウの温度分布を小さくするため、帯状の抵抗発熱体75の抵抗分布を調整したり、帯状の抵抗発熱体75の温度を分割制御することが行われており、また、熱引きを発生し易い構造の場合、その周囲の発熱量を増大させる等の提案がされていた。
また、同時にウェハを加熱・冷却する際の過渡時間が短く、しかも過渡時の温度が均一であることが求められている。更に、ウェハの加熱温度を変更するためにセラミックスヒータ71の設定温度を変更する必要があり、セラミックスヒータ71を昇温したり冷却する時間が短い必要があった。
特許文献5には、板状セラミックス体に窒化アルミニウム質焼結体を使い、ガラス層を介して抵抗発熱体を形成したセラミックスヒータが開示されている。
しかし、ガラス層の熱膨張係数と板状セラミックス体の熱膨張係数を完全に合わせることは困難であり、セラミックスヒータを急速昇温したり急速冷却を繰り返すと板状セラミックス体とガラス層の間にクラックが発生し、セラミックスヒータが使用できなくなる虞があった。
特開2001−135684号公報 特開2001−203156号公報 特開2001−313249号公報 特開2002−76102号公報 特開2002−260832号公報
ところで、半導体ウハWに塗布された感光性樹脂を乾燥させるのに使用するセラミックスヒータ71では、セラミックスヒータ71を200〜300℃に加熱するのであるが、一枚当たりの処理時間は、セラミックスヒータ71の昇温時間および冷却時間で決まるため、昇温時には大きな電力を印加して急激に加熱し、冷却時にはエアを吹きつけて強制的に冷却することが一般的に行われており、このような過酷な条件下で繰り返し熱サイクルがかかると、セラミックスヒータ71を形成する板状セラミックス体72と抵抗発熱体75との間の境界にクラックが発生し、クラックのない部分とクラックが発生した部分では熱伝達特性が変化することから載置面73の均熱化が阻害され、その結果、ウハWも均一に加熱することができないため、感光性樹脂の膜厚が不均一となるとの課題があった。さらにクラックが進展すると、板状セラミックス体72が窒化アルミニウムの場合、大気中の水分と窒化アルミニウム質焼結体とが反応してアンモニアガスやアミン系のガスを発生させるため、このガスが感光性樹脂に悪影響を与えるといった課題があった。
即ち、板状セラミックス体72を形成する窒化アルミニウム質焼結体は、その熱膨張係数が4.7×10−6/℃程度であるのに対し、その表面に生成されたアルミナからなる酸化膜や抵抗発熱体75の熱膨張係数は7.3×10−6/℃程度と、両者の間には大きな熱膨張差があり、アルミナからなる酸化膜内には常に引張応力が作用した状態にあるため、この酸化膜上に金属ペーストを塗布し、焼き付けによってさらに熱膨張係数の大きい抵抗発熱体75を形成すると、セラミックスヒータ71の加熱と冷却によって繰り返し加わる熱サイクルにより、酸化膜と抵抗発熱体75との間には大きな応力が作用することになり、この応力によって酸化膜や板状セラミックス体72と抵抗発熱体75との間にクラックが発生していた。
また、このような熱応力によるセラミックスヒータ71の破損は、より高い温度に加熱して使用される成膜処理やエッチング処理工程においても同様にあった。
また、半導体素子の配線微細化に伴い使用され始めた化学増幅型レジストにおいては、ウェハの温度の均一性は勿論のこと、ウェハを熱処理装置に載置した瞬間から離脱し熱処理を終了させるまでの過渡的な温度履歴も極めて重要となり、ウェハWの載置直後から概ね30秒以内にウェハの温度が均一に安定することが望まれている。
特に、ウハWを板状セラミックス体72上に差し替えした際に温度が安定するまでの時間やウ面内の温度バラツキが大きいとの問題があった。
本発明のセラミックスヒータは、板状セラミックス体の一方の主面に絶縁層を介して抵抗発熱体を備え、他方の主面に加熱面を備えたセラミックスヒータにおいて、上記板状セラミックス体と上記絶縁層との界面に沿って上記絶縁層に空孔を備えたことを特徴とする。
また、記空孔の大きさが0.05〜50μmであることが好ましい
また、記空孔の大きさの平均値が1〜30μmであることが好ましい
また、記空孔の断面が円形であることが好ましい
また、記板状セラミックス体の主面に垂直な断面において、上記空孔の線密度が1000〜500000個/mであることが好ましい
また、上記板状セラミックス体が窒化物または炭化物の焼結体からなり、上記絶縁層がAlを含む酸化物膜であることが好ましい
また、上記板状セラミックス体が炭化珪素の焼結体からなり、上記絶縁層の一部或いは全てがSiを含む酸化物膜であることが好ましい
また、上記抵抗発熱体と、上記板状セラミックス体との熱膨張係数の差が3×10−6/℃以下であることを特徴とする。
また、上記抵抗発熱体を複数有し、上記板状セラミックス体の外周部に位置する記抵抗発熱体の外接円の直径が記板状セラミックス体の直径の90〜99%であることが好ましい
また、記板状セラミックス体の厚みが1〜7mmで、記抵抗発熱体の厚みが5〜70μmであることが好ましい
本発明によれば、板状セラミックス体と絶縁層の間に空孔を設けることで、急速昇温、急速冷却といった厳しい条件で繰り返し使用しても、板状セラミックス体と抵抗発熱体の間にクラックが発生することがなく、ガスの発生を防止できるとともに、ウェハ面内の温度差が小さく、耐久性に優れたセラミックスヒータを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1(a)は本発明に係るセラミックスヒータ1の一例を示す断面図で、炭化珪素または窒化アルミニウムを主成分とするセラミックスからなる板状セラミックス体2の一方の主面を、ウェハWを載せる加熱面3とするとともに、他方の主面に抵抗発熱体5を形成したヒータ部30を備え、該ヒータ部30の周辺を支えるようにケース19を備えたものである。
抵抗発熱体5のパターン形状としては、略同心円状をしたものや渦巻き状をしたものなど、ウェハWの加熱面3を均一に加熱できるパターン形状であれば良い。均熱性を改善するため、抵抗発熱体5を複数のパターンに分割することも可能である。またパターンの線幅や粗密を調整し、電力密度に分布をつけて均熱性を改善しても良い。
抵抗発熱体5には、金や銀、パラジウム、白金等の材質からなる給電部6が形成され、該給電部6に給電端子11を接触させることにより、導通が確保されている。給電端子11と給電部6とは、導通が確保できる方法で有れば、はんだ付け、ロー付け等の手法を用いてもよい。
さらに、板状セラミックス体2と有底のケース19の開口部の外周にボルト16を貫通させ、板状セラミックス体2と有底のケース19が直接当たらないように、リング状の接触部材17を介在させ、有底のケース19側より弾性体18を介在させてナット20を螺着することにより弾性的に固定している。
これにより、板状セラミックス体2の温度が変動した場合に有底のケース19が変形しても、上記弾性体18によってこれを吸収し、これにより板状セラミックス体2の反りを抑制し、ウェハ表面に、板状セラミックス体2の反りに起因する温度ばらつきが発生することを防止できるようになる。
なお、有底のケース19は側壁部22と底面21を有し、板状セラミックス体2はその有底のケース19の開口部を覆うように設置してある。また、有底のケース19には冷却ガスを排出するための排出口23が施されており、板状セラミックス体2の抵抗発熱体5に給電するための給電部6、該給電部6に導通するための給電端子11,板状セラミックス体2を冷却するためのガス噴射口24、板状セラミックス体2の温度を測定するための熱電対27を備えている。
さらに、有底のケース19の深さは10〜50mmで、底面21は、板状セラミックス体2から10〜50mmの距離に設置することが望ましい。更に好ましくは20〜30mmである。これは、板状セラミックス体2と有底のケース19相互の輻射熱によりウェハの加熱面3が加熱されると同時に、ケース19の外部との断熱効果があるので、ウェハの加熱面3の温度分布に大きな影響を及ぼすからである。
また、板状セラミックス体2には少なくとも3箇所の貫通孔26が設けられ、ウェハリフトピン25を上下させることにより、板状セラミックス体2へウェハWを迅速に載置離脱できる。また、ウェハリフトピン25が板状セラミックス体2へ直接接触しないようにガイド部材10が設置されている。
本発明のセラミックスヒータ1は、大きな電力を印加して急速に所定温度まで加熱し、また、冷却時にはセラミックスヒータ1の加熱面3と反対側の表面にエアを噴出して強制的に冷却するといった熱サイクルが加わるのであるが、本発明のセラミックスヒータ1は、板状セラミックス体2と上記抵抗発熱体5との界面に沿って上記抵抗発熱体5に空孔7を備えることで、板状セラミックス体2と上記抵抗発熱体5の熱膨張係数の微妙な違いから生じる板状セラミックス体2と抵抗発熱体5との間の接合界面の熱応力を緩和する効果がある。
図1(b)は図1(a)の抵抗発熱体5と板状セラミックス体2との間である接合界面の拡大図である。図1(b)に示す空孔7が無いとセラミックスヒータ1を急速昇温したり急速冷却を繰り返すと上記接合界面に熱応力が繰り返し発生することからクラックが発生しセラミックスヒータ1の加熱面3に置かれたウェハWの面内温度差が大きくなったり、抵抗発熱体5が剥離しセラミックスヒータ1として機能しなくなる虞があ
また、図2(a)に示すような板状セラミックス体2にガラス層などの絶縁層4を形成しその上に抵抗発熱体5を形成したセラミックスヒータ1においても、図2(b)のように板状セラミックス体2と絶縁層4との界面に沿って上記絶縁層に空孔7を設けることで、絶縁層4と板状セラッミクス体2との間にクラックが発生したり、剥離したりする虞がなくなる。これは、空孔7が接合界面に存在することから、板状セラミックス体2と絶縁層4の間の熱膨張係数の差から生じる熱応力を緩和する作用を発生すると考えられる。
上記空孔7はその断面において空孔7の占める面積と同等の面積となる円の直径で空孔7の大きさを求めることができる。そして、空孔7の大きさが0.05〜50μmであると上記熱応力が繰り返し接合界面に作用して、接合界面にクラックを発生させることがない。空孔7の大きさが0.05μmを下回ると、接合界面に働く繰り返し熱応力により接合界面にクラックが発生する虞があり、また空孔7の大きさが50μmをえると空孔7そのものがクラックの発生原因となり、接合界面のクラックの発生を抑制する効果が小さい。好ましくは記空孔7の大きさは3〜20μmが好ましく、更に好ましくは5〜15μmである。ここで、空孔7の大きさは、板状セラミックス体2の主面に垂直に、板状セラミックス体2と絶縁層4あるいは抵抗発熱体5の間の断面を研摩加工し、断面の200、500、1000、5000、10000、100000倍の8×10cmのSEM写真各枚から写真上の0.5mm以上の空孔を全て取り出し、各空孔7の占める占有面積に相当する円の直径として読み取ることができる。
また、上記空孔7の大きさの平均値が1〜30μmであることが好ましい。空孔7の大きさの平均値とは、絶縁層4に略直角な断面の200、500、1000、5000、10000、100000倍の8×10cmのSEM写真各枚から写真上の0.5mm以上の空孔を全て取り出し、実寸が0.05μm以上の空孔7の占める占有面積に相当する円の直径Diを求め、Diの平均値としてルーゼックス画像処理装置等を使って求めることができる。空孔7の大きさの平均値が1μmを下回ると、セラミックスヒータ1を繰り返し急速な昇温降温の熱サイクルを加えると熱応力を緩和する効果が小さくなって、クラックが発生し伸展し易くなり、耐久性が劣る。また、平均値が30μmを超えると発生したクラックの伸展が速くなり、微小クラックが発生すると直ぐに接合界面が剥離したり脱落する虞がある。
また、記空孔7が上記断面のSEM写真において円形であることが好ましい。空孔7の断面が円形であると、クラックが発生してもクラックが空孔7を横切る際に空孔7の内面でクラックの伸展を防止する作用が働きクラックの伸展を防止する役目を果たすことができるからである。
更に、本発明のような板状セラミックス体2に抵抗発熱体5や絶縁層4を形成すると上記の空孔7は接合界面に沿って略直線状に分布するが、直線上に分布した空孔7の線密度が1000〜500000個/mであることが好ましい。
ここで線密度とは、板状セラミックス体2と抵抗発熱体5の間の接合界面や絶縁層4との接合界面の断面SEM写真を200倍、500倍、1000倍、5000倍、10000倍で各3枚撮影して、それぞれ写真上の接合界面に沿った長さ10cmの帯状の領域で、各写真上で0.5mm以上の空孔7の数を10cmに相当する実寸で除して求めた数値の中から最も大きな値を線密度とした。
空孔7の線密度が1000個/mを下回ると、接合界面に生じた微小クラックの伸展を防止する効果が小さく好ましくない。一方、空孔7の線密度が500000個/mをえると空孔7の密度が大きくなりすぎることから接合界面の熱伝導率が低下するとともに接合界面の強度が低下し、加熱面3を均一に加熱することが難しくなるとともに、微小クラックが発生すると直ぐにクラックが接合界面全体に広がり好ましくないことが分かった。
なお、本発明の空孔7を板状セラミックス体2と絶縁層4や抵抗発熱体5との界面に沿って設けるには、窒化物や炭化物からなる板状セラミックス体2の表面酸化膜を大気より低い酸分圧雰囲気や低い温度で形成したり、板状セラミックス体2の主面に微粒のSi 等の発泡剤を塗布して絶縁層4や抵抗発熱体5を形成することで所定の空孔7を設けることができる。
また、このセラミックスヒータ1には、大きな電力を印加して急速に所定温度まで加熱したり、また、冷却時にはセラミックスヒータ1の加熱面3と反対側の表面にエアを噴出して強制的に冷却するといった熱サイクルが加わるのであるが、本発明のセラミックスヒータ1は、図3に示すように絶縁層4の一部としてAlを含む酸化物膜4aで覆われた窒化アルミニウム質焼結体からなる板状セラミックス体2と抵抗発熱体5との間に、上記窒化アルミニウム質焼結体との熱膨張差が近似したガラス層4bを設け、ガラス層4bと酸化物4aの界面に空孔7を設け、熱膨張係数が大きく異なる酸化物膜4aを、熱膨張係数が近似した窒化アルミニウム質焼結体とガラス層4bとで挟み込むように構成してあることから、酸化物膜4aに作用する応力を緩和することができるとともに、酸化物膜4aとガラス層4bを強固に密着させることができる。それとともに、酸化物膜4aとガラス層4bからなる絶縁層4と板状セラミックス体2との間に空孔7を備えることから、前述したような熱サイクルが作用したとしても酸化物膜4aとガラス層4bとの境界およびガラス層4bと抵抗発熱体5との境界にクラックが発生することを防止し、寿命の長いセラミックスヒータ1を提供することができる。
ところで、このような効果を奏するためには、ガラス層4bとして、ヒータ部30を形成する窒化アルミニウム質焼結体との熱膨張係数の差が−3.0〜3.0×10−6/℃の範囲にあるガラスを用いるとともに、ガラス層4bの厚みTを2〜300μmとすることが好ましい。
なぜなら、ガラス層4bの熱膨張係数が窒化アルミニウム質焼結体の熱膨張係数より3.0×10−6/℃をえて小さいと、熱膨張係数の異なる酸化物膜4aを、近似した熱膨張係数を有する部材で挟み込んで酸化物膜4aに作用する応力を緩和する効果が小さく、また、酸化物膜4aとの熱膨張差が大きくなり過ぎて酸化物4aが脆くなり、繰り返し加わる熱サイクルによって酸化物膜4aが剥離し易くなるからで、逆にガラス層4bの熱膨張係数が窒化アルミニウム質焼結体の熱膨張係数より3.0×10−6/℃をえて大きいと、酸化物膜4aを挟みこむことによる応力緩和効果が小さく、また、抵抗発熱体5の表面を強制空冷した際に、抵抗発熱体5の外周部にクラックが発生し易くなるからである。
また、ガラス層4bの厚みTを2〜300μmとするのは、ガラス層4bの厚みTが2μm未満であると、ヒータ部30上に均一な厚みでガラス層4bを形成することができないからであり、ガラス層4bの厚みTが300μmをえると、ヒータ部30を反らせる程の大きな内部応力が発生し、使用中にガラス層4bが剥離するからである。
さらに、抵抗発熱体5を形成するガラス層4bの表面の平坦度は、300μm以下とすることが好ましい。平坦度が300μmをえると、抵抗発熱体5を均一な厚みで形成することが難しくなるため、抵抗発熱体5の抵抗値にバラツキが発生するからである。
一方、ガラス層4b上に形成する抵抗発熱体5は、Au、Ag、Pd、Pt、Rh、Irのうち少なくとも一種以上の金属またはこれらの合金と、Zn、B、Siの少なくとも一種を含むガラスからなり、抵抗発熱体5の熱膨張係数が、ヒータ部30を形成する窒化アルミニウム質焼結体の熱膨張係数に対して、−0.5〜3.0×10 −6 /℃の範囲にあるものを用いることが好ましい。両者間の熱膨張係数の差を上記範囲内に調整することで、セラミックスヒータ1の製作時や使用時におけるクラックの発生を低減し、耐久性をさらに向上させることができる。
また、この絶縁層4を形成するガラスの特性としては、結晶質または非晶質のいずれでも良く、耐熱温度が200℃以上でかつ0℃〜200℃の温度域における熱膨張係数が板状セラミックス体2を構成するセラミックスの熱膨張係数に対し、その差が1×10−6/℃であることが好ましく、更に好ましくは−5×10−7/℃〜+5×10−7/℃の範囲にあるものを適宜選択して用いることが良い。即ち、熱膨張係数が記範囲を外れたガラスを用いると、板状セラミックス体2を形成するセラミックスとの熱膨張差が大きくなりすぎるため、ガラスの焼付け後の冷却時においてクラックや剥離等の欠陥が生じ易いからである。
この時、抵抗発熱体5に含有するガラスは、その軟化点がガラス層4bを形成するガラスの転移点より低いものを用いることが好ましく、このようなガラスを用いることで、後述する抵抗発熱体5の焼き付け時の熱履歴によってガラス層4bが軟化変形し、抵抗発熱体5の抵抗値分布に悪影響を与えることを防止することができる。
また、抵抗発熱体5に含有するガラスとしては、その内部にZnSiO、Zn、Zn(BO、Zn(BO、SiOの少なくとも1種の結晶を含有させたものを用いることが好ましい。これらの結晶は熱熱膨張係数が小さいため、抵抗発熱体5の熱膨張係数を下げる効果があるとともに、ガラス中にクラックが発生しても上記結晶によってクラックの進展を抑制することができるため、従来、50℃〜350℃の熱サイクル試験において2000サイクル程度で断線していた抵抗発熱体5の寿命を20000サイクルまで延ばすことができ、長寿命なセラミックスヒータ1を提供することができる。
特に、結晶構造として針状のものを用いれば、細長い結晶がガラス中に入り組んだ状態で存在することになるため、抵抗発熱体5の強度をさらに向上させることができ効果的である。
抵抗発熱体5のガラス中に、ZnSiO、Zn、Zn(BO、Zn(BO、SiOの少なくとも1種の結晶を含有させる方法としては、結晶化させるかあるいはガラス中に分散させれば良い。
例えば、結晶化によって生成する場合、上記結晶の構成成分である、Zn、B、Siの少なくとも1種を含有するガラスを加熱して溶融させ、溶融ガラスを結晶核生成温度付近で1時間程度保持することにより結晶核を十分に生成させた後、結晶成長温度まで昇温してガラス中に結晶化ガラスを生成させれば良い。
また、結晶化させる以外にガラス粉末とともに、ZnSiO、Zn、Zn(BO、Zn(BO、SiOの少なくとも1種の粉体を混ぜたペーストを用い、焼き付け処理することによりガラス中に混在させるようにしても構わない。
なお、抵抗発熱体5のガラス中に含有される結晶相の同定は、X線回折(理学電気社製)により同定することができ、また、ガラス層4bの転移点および抵抗発熱体5中のガラスの軟化点の測定は、示差熱量分析計を用い、温度を上昇させながら熱の出入りを測定し、ベースラインの最初の吸熱シフト部分の漸近線の交点をガラスの転移点とし、その次に出現する緩やかな発熱ピークの両側の漸近線の交点をガラスの軟化点とすれば良い。
さらに、抵抗発熱体5を形成する金属としては、Au、Ag、Pd、Pt、Rh、Irを用いることができるが、これらの中でも、Pt、Au、もしくはこれらの合金はマイグレーションを起こし難いため、抵抗発熱体5の劣化を防止することができるとともに、Pt、Auは耐酸化性に優れることから、50℃〜350℃の熱サイクル試験における寿命を250000サイクルまでばすことができる。
抵抗発熱体5を形成するガラスと金属の混合比率は、量比で40:60〜80:20とすることが良い。なぜなら、ガラスと金属の混合比率が40:60より小さいと、ガラス量が少なくなり過ぎるため、抵抗発熱体5が剥離し易くなるからであり、逆にガラスと金属の混合比率が80:20より大きくなると、金属の含有量が少なくなり過ぎるため、部分的に体積固有抵抗値にバラツキが発生し、ヒータ部30の加熱面3を均一に加熱することができなくなったり、抵抗発熱体5の断線が発生し易くなるからである。
一方、ヒータ部30を形成する窒化アルミニウム質焼結体としては、熱伝導率が高いものを用いることが好ましく、例えば、窒化アルミニウムを主成分とし、焼結助剤として、YやEr、Ce、Yb等の希土類元素化合物を1〜9量%の範囲で含有したものを用いれば、100W/(m・K)以上、さらには150W/(m・K)以上の熱伝導率を得ることができ、ヒータ部30として好適に用いることができる。
また、ヒータ部30を形成する窒化アルミニウム質焼結体の表面にAlを含む酸化物膜4aを形成する手段としては、窒化アルミニウム質焼結体を、酸化雰囲気中、850〜1200℃の温度で1〜10時間程度、熱処理すれば良く、このような条件で酸化させることによりアルミナからなる酸化物膜4aを生成させることができる。
ここで、熱処理温度を850〜1200℃としたのは、1200℃をえると酸化4aの生成速度が速くなり過ぎ、酸化物膜4aにクラックが発生し易くなるからであり、逆に850℃未満では、酸化物膜4aの生成が悪く、窒化アルミニウム質焼結体の表面全体を酸化物膜4aで覆うことができないからである。
そして、窒化アルミニウム質焼結体の表面に形成する酸化物膜4aの膜厚みTは0.05〜5μmとすることが良く、酸化物膜4aの膜厚みTが0.05μm未満では、酸化によって窒化アルミニウム質焼結体の表面全体を完全に覆うことが難しいため、窒化アルミニウム質焼結体が空気中の水分と反応してアンモニアガスやアミン系のガスを発生させ、ウハW上に形成した感光性樹脂の性質を劣化させてしまい、逆に酸化物膜4aの膜厚みTが5μmを超えると、酸化物膜4aが形成された後の冷却時に、表面の酸化物膜4aの収縮が、ヒータ部30を形成する窒化アルミニウム質焼結体に較べて大きいため(窒化アルミニウム質焼結体の熱膨張係数:4.7×10−6/℃(20〜400℃)、アルミナからなる酸化物膜4aの熱膨張係数:7.3×10−6/℃(20〜400℃))、この収縮差により酸化物膜4aには常に引張応力が作用しており、この状態で抵抗発熱体5の昇温および強制空冷によって熱衝撃が加わると、抵抗発熱体5にクラックが発生するからである。
なお、Alを含む酸化物膜4aの形成にあたっては、窒化アルミニウム質焼結体の表面を酸化させる以外に、アルミナやイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)等の酸化物膜4aをスパッタリング法、CVD法、PCD法等の手段を用いて被着したものであっても良く、少なくとも窒化アルミニウム質焼結体の表面が露出しないようにすれば良い。
また、板状セラミックス体2として窒化アルミニウムを例に説明したが、板状セラミックス体として炭化珪素を用いSiを含む酸化物膜4aを用いても窒化アルミニウムと同様の効果が得られる。
また、本発明のセラミックスヒータ1は、板状セラミックス体2の周辺の下面を支えるようにリング状に接触部材17が接続しているので、ケース19の直径と板状セラミックス体2の直径Dを同等とすることができることから、板状セラミックス体2の直径を大きくすることができる。そのため、温度の低いウェハWを温度の高いウェハWの加熱面に載せてもウェハWの周辺の温度が低下することなく、板状セラミックス体2の周辺の非発熱領域に蓄熱された熱によりウェハWの周辺を加熱することができる。
また、本発明のセラミックスヒータ1は図4に示すように板状セラミックス体2の周辺の端面を囲むようにリング状に上記接触部材17が接続することで、板状セラミックス体2の周辺部の熱の漏出を防止しウェハW面内の温度差を小さくすることができる。特に板状セラミックス体2の周辺の端面が接触部材17と接触することで板状セラミックス体2の直径が小さくなり抵抗発熱体5の熱を効率的にウェハWに供給することができることから好ましい。また、温度の低いウェハWを温度の高いウェハWの加熱面に載せた際に、ウェハWの周辺部に多くの熱を供給する必要があることから板状セラミックス体2の周辺に多くの熱を蓄える必要があり、この熱を蓄える領域として、板状セラミックス体2の周辺に抵抗発熱体5の存在しない非発熱領域が必要である。
なお、ウェハWの定常時の面内温度差を小さくするには抵抗発熱体5の外接円の直径はウェハWの直径より3〜5%程大きいことが必要である。従って、板状セラミックス体2の直径DはウェハWの直径の4〜17%程大きいことが好ましい。また、板状セラミックス体2の周囲の端面を保持することから板状セラミックス体2の非発熱領域を小さくすることができる一方、非発熱領域の蓄熱量を増やすために非発熱領域の板状セラミックス体2の厚みを大きくすることで非発熱領域の熱容量を調整することができる。
そして、抵抗発熱体5の外接円の直径DCが板状セラミックス体2の直径Dの90〜99%であると更に好ましい。
抵抗発熱体5の外接円Cの直径DCが板状セラミックス体2の直径Dの90%より小さいと、非発熱領域が大き過ぎることからウェハを急速に昇温したり急速に降温させる時間が大きくなりウェハWの温度応答特性が劣る。また、板状セラミックス体2の直径Dが大きくなり、均一に加熱できるウェハWの大きさが板状セラミックス体2の直径Dに比較して小さくなり、ウェハWを加熱する電力に対するウェハWの加熱効率が悪くなる。更に、板状セラミックス体2が大きくなることからウェハWの製造装置の設置面積が大きくなり、最小の設置面積で最大の生産を行う必要がある半導体製造装置の設置面積に対する稼働率を低下させることとなるので好ましくない。
抵抗発熱体5の外接円Cの直径DCが板状セラミックス体2の直径Dの99%より大きいと非発熱領域が小さすぎることから温度の低いウェハWを温度の高いウェハWの加熱面3に載せると、ウェハWの周辺の温度が低下して、ウェハW面内の温度差が小さい状態でウェハW温度を高めることができない虞があるからであり、接触部材17と抵抗発熱体5の外周との間隔が小さく抵抗発熱体5の外周部から熱が接触部材17に不均一に流れ、特に、外周部の抵抗発熱体5の対称性が崩れ欠落している微小な部分からも熱が流れ、温度が低下しウェハWの定常時の面内温度差を大きくする虞がある。
より好ましくは、抵抗発熱体5の外接円Cの直径DCが板状セラミックス体2の直径Dの92〜97%である。
特に、板状セラミックス体2とケース19の外形が略同等で、板状セラミックス体2を下からケース19が支える図1のセラミックスヒータ1の場合、ウェハWの面内の温度差を小さくするには、抵抗発熱体5の外接円Cの直径DCが板状セラミックス体2の直径Dの92〜95%であり、更に好ましくは93〜95%である。
一方、板状セラミックス体2の周辺の端面を囲むようにケース19が接続された図4のセラミックスヒータの場合には、抵抗発熱体5の外接円Cの直径DCが板状セラミックス体2の直径Dの95〜98%が好ましく、更に好ましくは96〜97%である。
また、上記のように非加熱領域の幅で熱容量を調整することができる一方で、非発熱領域の蓄熱量を増やすために非発熱領域の板状セラミックス体2の厚みを大きくすることで非発熱領域の熱容量を大きくしてウェハWの周辺の温度低下を防ぐこともできる。
なお、本発明のセラミックスヒータ1は板状セラミックス体2の周辺の下面にケース19を接続したり、板状セラミックス体2の周辺の端面でケース19と接続した例で説明したが、周辺の下面と周辺の端面との両方同時にケース19と接続して上記趣旨を逸脱しない範囲のセラミックスヒータ1を含むものであることは当然である。
さらに、このような効果を効率良く発現させるには、帯状の抵抗発熱体5の膜厚を5〜70μmとすることが好ましい。
帯状の抵抗発熱体5の膜厚が5μmを下回ると、帯状の抵抗発熱体5をスクリーン印刷法で膜厚を均一に印刷することが困難となるからであり、また、帯状の抵抗発熱体5の厚みが70μmをえると、外接円Cに対し、帯状の抵抗発熱体5の占める面積の比率を50%以下としても帯状の抵抗発熱体5の厚みが大きく、抵抗発熱体5の剛性が大きくなり、板状セラミックの温度変化により帯状の抵抗発熱体5の伸び縮みによる影響で板状セラミック体2が変形したり、スクリーン印刷で均一の厚みに印刷することが難しくハWの表面の温度差が大きくなったりするがあるからである。なお、好ましい帯状の抵抗発熱体5の厚みは10〜30μmとすることが良い。
以上、本発明の実施形態について示したが、本発明は前述した構造のものだけに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば改良や変更したものでも良いことは言うまでもない。
さらに、レジスト膜形成用のセラミックスヒータ1として使用する場合は、板状セラミックス体2の主成分を炭化珪素にすると、大気中の水分等と反応してガスを発生させることもないため、ウェハW上へのレジスト膜の貼付に用いたとしても、レジスト膜の組織に悪影響を与えることがなく、微細な配線を高密度に形成することが可能である。この際、焼結助剤に水と反応してアンモニアやアミンを形成する可能性のある窒化物を含まないようにすることが必要である。
なお、板状セラミックス体2を形成する炭化珪素質焼結体は、主成分の炭化珪素に対し、焼結助剤として硼素(B)と炭素(C)を添加したり、もしくはアルミナ(Al)イットリア(Y)のような金属酸化物を添加して十分混合し、平板状に加工したのち、1900〜2100℃で焼成することにより得られる。炭化珪素はα型を主体とするものあるいはβ型を主体とするもののいずれであっても構わない。
また、板状セラミックス体2を形成する窒化アルミニウム質焼結体は、主成分の窒化アルミニウムに対し、焼結助剤としてYやYb等の希土類元素酸化物と必要に応じてCaO等のアルカリ土類金属酸化物を添加して十分混合し、平板状に加工した後、窒素ガス中1900〜2100℃で焼成することにより得られる。
さらに、板状セラミックス体2の加熱面3と反対側の主面は、ガラスや樹脂からなる絶縁層4との密着性を高める観点から、平面度20μm以下、面粗さを中心線平均粗さ(Ra)で0.1μm〜0.5μmに研磨しておくことが好ましい。
一方、炭化珪素質焼結体を板状セラミックス体2として使用する場合、半導電性を有する板状セラミックス体2と抵抗発熱体5との間の絶縁を保つ絶縁層としては、ガラスまたは樹脂を用いることが可能であり、ガラスを用いる場合、その厚みが100μm未満では耐電圧が1.5kVを下回り絶縁性が保てず、逆に厚みが400μmをえると、板状セラミックス体2を形成する炭化珪素質焼結体や窒化アルミニウム質焼結体との熱膨張差が大きくなり過ぎるために、クラックが発生して絶縁層として機能しなくなる。そのため、絶縁層としてガラスを用いる場合、絶縁層4の厚みは100〜400μmの範囲で形成することが好ましく、望ましくは200μm〜350μmの範囲とすることが良い。
また、板状セラミックス体2を、窒化アルミニウムを主成分とする焼結体で形成する場合は、板状セラミックス体2に対する抵抗発熱体5の密着性を向上させるために、ガラスからなる絶縁層を形成する。ただし、抵抗発熱体5の中に十分なガラスを添加し、これにより十分な密着強度が得られる場合は、省略することが可能である。
なお、ガラスからなる絶縁層4を板状セラミックス体2上に被着する手段としては、記ガラスペーストを板状セラミックス体2の中心部に適量落とし、スピンコーティング法にて伸ばして均一に塗布するか、あるいはスクリーン印刷法、ディッピング法、スプレーコーティング法等にて均一に塗布したあと、ガラスペーストを600℃以上の温度で焼き付けすれば良い。また、絶縁層4としてガラスを用いる場合、予め炭化珪素質焼結体または窒化アルミニウム質焼結体からなる板状セラミックス体2を850〜1300℃程度の温度に加熱し、絶縁層を被着する表面を酸化処理しておくことで、ガラスからなる絶縁層との密着性を高めることができる。
また、本発明の空孔7を板状セラミックス体2と絶縁層4や抵抗発熱体5との界面に沿って設けるには、板状セラミックス体2の上面に微粒のSi等の発泡剤を塗布して絶縁層4や抵抗発熱体5を形成することで所定の空孔7を設けることができる。また、空孔7の大きさや密度は発泡剤の粒径や塗布密度により制御できる。また、更に簡便な方法として、窒化物や炭化物からなる板状セラミックス体2の表面を#250番程のダイヤモンド砥石で粗加工した後、#400以上のダイヤモンド砥石で仕上げ研削加工し表面を鋳物板上でラッピング加工し表面に絶縁層となるガラス成分と加熱等により反応し気泡を発生する発泡剤を埋め込むことで、その上に絶縁層4や抵抗発熱体5を形成すると界面に空孔7を生成することができる。なお、このラッピング加工の砥粒に、発泡剤としてSiやAlNの微粉末を0.001〜0.1質量%程含ませることが好ましい。
さらに、絶縁層4の上に被着する抵抗発熱体5材料としては、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)等の金属単体を、蒸着法やメッキ法にて直接被着するか、あるいは記金属単体や酸化レニウム(Re)、ランタンマンガネート(LaMnO)等の導電性の金属酸化物や上記金属材料を樹脂ペーストやガラスペーストに分散させたペーストを用意し、所定のパターン形状にスクリーン印刷法等にて印刷したあと焼付けして、記導電材を樹脂やガラスから成るマトリックスで結合すれば良い。マトリックスとしてガラスを用いる場合、結晶化ガラス、非晶質ガラスのいずれでも良いが、熱サイクルによる抵抗値の変化を抑えるために結晶化ガラスを用いることが好ましい。
ただし、抵抗発熱体5材料に銀(Ag)または銅(Cu)を用いる場合、マイグレーションが発生するがあるため、このような場合には、抵抗発熱体5を覆うように絶縁層と同一の材質からなるコート層を40〜400μm程度の厚みで被覆しておけば良い。
本発明のセラミックスヒータ1は、抵抗発熱体5に対し、給電部6において給電端子11をロウ付けや導電性接着剤で固定して導通を確保するようにしている。給電端子11は、抵抗発熱体5の端子部に弾性体18で押圧し導通を確保しても構わない。
次に本発明のセラミックスヒータ1のその他の構成について説明する。ケース19に記板状セラミックス体2を冷却するノズル24を備え、記ケース19の熱容量は、記板状セラミックス体2の熱容量の0.5〜3.0倍であることを特徴とする。
ケース19の熱容量が板状セラミックス体2の熱容量の0.5倍を下回るとノズル24から噴射された冷却ガスが板状セラミックス体2に当たり板状セラミックス体2の熱を奪い熱せられた冷却ガスの熱がケース19に保存される量が小さ過ぎて、適度に板状セラミック体2の熱を蓄えることができないことから、板状セラミックス体2の温度を低下させる効果が小さい。
ケース19の熱容量が板状セラミックス体2の熱容量の3.0倍をえると、ケース19の熱容量が大き過ぎることから板状セラミックス体2の熱をケース19に冷却ガスを介して蓄えることはできるが、板状セラミックス体2を加熱する際に、板状セラミックス体2からの輻射熱がケース19に過剰に伝わり板状セラミックス体2を加熱しても昇温速度が小さくなる虞があった。好ましくはケース19の熱容量は板状セラミックス体2の熱容量の0.7〜1.2倍であり、更に好ましくは0.9〜1.2倍であった。このような範囲の熱容量とすることで、板状セラミックス体2の熱がノズル24から噴射された冷却ガスを介して、ケース19に伝わるとともに外部へ効率良く排出される。特に金属ケースの熱容量が板状セラミックス体2の熱容量に近いと板状セラミックス体2の熱の大よそ半分が金属ケースに伝わり金属ケースの外面から放散されることで板状セラミックス体2の温度が下がりやすいことが分った。そして、加熱した板状セラミックス体2の熱を効率良く取り除くことができることから、板状セラミックス体2の温度を急激に下げることができるとともに、板状セラミックス体2を抵抗発熱体5で加熱する際に効率良く急速に昇温させることができる。
ケース19の熱容量に対する板状セラミックス体2の熱容量の倍率を変えるには、ケース19の熱容量を変えることで調整することが好ましい。その理由は、窒化珪素や窒化アルミニウム製の大きさが同じ板状セラミックス体2では、炭化珪素より窒化アルミニウムの熱容量が数%から10%程大きいが、本発明の板状セラミックス体2の外形や厚みは略同じことから板状セラミックス体2の熱容量を大きく変更することが困難である。しかし、ケース19の金属板厚みやケース19の深さを調整したり、材質を変えることでケース19を好適な熱容量に調節できるからである。
また、セラミックスヒータ1の昇温時間や冷却時間を短縮するには記ケース19の表面積S(cm)と記ケース19の体積V(cm)との比率S/Vが5〜50(1/cm)であると更に効率良く板状セラミックス体2を加熱したり冷却したりすることができることから好ましいことが判明した。
比率S/Vが5(1/cm)を下回ると、ケース19の体積Vに対する表面積Sの比率が小さいことから、ケース19の表面から吸収された熱がケース19の外に放散される効率が悪く、また、熱がケース19に残りやすい。板状セラミックス体2を加熱すると放射熱がケース19に吸収され易くなり板状セラミックス体2を急速に昇温させることが難しくなるからである。
比率S/Vが50(1/cm)をえると、ノズル24から噴射され板状セラミックス体2に当たり熱を奪った冷却ガスがケース19により効率良く冷却されず、冷却ガスの熱がケース19に伝わりケース19の温度が急激に上昇し、板状セラミックス体2の熱を効率良く冷却できないことから板状セラミックス体2の全体の温度を下げるまでの冷却時間が大きくなる虞があった。
比率S/Vは、好ましくは11〜20(1/cm)であり、更に好ましくは13〜15(1/cm)であった。
次に、比率S/Vを上記の範囲内となるように調整する具体的な方法について述べる。一般にケース19の金属板厚みを大きくするとS/Vは小さくなり、好ましくはケース19の側壁の厚みは0.5〜3mm、底板の厚みは1〜5mmである。更に好ましくは側壁の厚みは0.5〜2mmで底板の厚みは1〜3mmである。また、ケース19の外周に凹凸を設け、ケース19の表面を大きくすることで比率S/Vを上記の好適な範囲となるよう調整することができる。
なお、ここで、ケース19とはセラミックスヒータ1の外表面を形成する部品の中の、板状セラミックス体2と接続部材17を除き外表面が金属からなる金属部品を示す。
また、ノズル24から噴射された冷却ガスは板状セラミックス体2の下面に当たり、板状セラミックス体2の下面に沿って放射状に広がりケース19やケース19に取り付けられた部材に衝突し進路を変えケース19の下面21の排出孔23からセラミックスヒータ1の外部へ放出される。そして、記の冷却ガスは板状セラミックス体2の熱を奪い、一部の熱をケース19に伝え、そして冷却ガスは排出される。そして、ケース19に伝えられた板状セラミックス体2の一部の熱は効率良くケース19の外側から放散される。ノズル24から噴射された冷却ガスは、板状セラミックス体の下面に強く衝突することで板状セラミックス体2の熱を効率良く奪うことができるそして熱せられた冷却ガスはケース19に熱を伝えながら排出されるのであるが、ノズル24から噴射される冷却ガスの流速を高め、効率良く排出するには複数取り付けられたノズル24の開口部24aの総面積S1に対して、1000〜3200倍の面積Sを備えた排出孔23を有することが好ましい。
ノズル24の開口部24aの総面積S1に対して、S2の面積が1000倍以下では排出孔23が小さいことからノズル214から噴射する冷却ガスの突出量が減少し板状セラミックス体2を冷却する効率が小さくなり好ましくない。
また、ノズル24の開口部24aの総面積S1に対して、S2の面積が3200倍をえると、板状セラミックス体2により加熱された冷却ガスの熱がケース19に伝わる量が減少し、板状セラミックス体2を冷却する効果が小さくなる。
従って、ノズル24の開口部24aの総面積S1に対して、1000〜3200倍の面積S2を備えた排出孔23であると効率良く板状セラミックス体2に冷却ガスを当て、板状セラミックス体2とケース19とで囲む空間に冷却ガスを循環させて排出孔23から排出できる。好ましくはS2はS1の1500〜2500倍である。更に好ましくは1700〜2300倍である。
更に、上記のように冷却ガスを流すと、ケース19と板状セラミックス体2の囲む空間と、その外部空間との圧力差Pは50〜13kPaとすることができることから優れた冷却特性が得られる。
圧力差Pが50Pa以下では冷却ガスの流量が少なく板状セラミックス体2を短時間で冷却することができない。
圧力差Pが13kPaを超えると内部圧力が大きくなり、板状セラミックス体2と金属ケースで囲む空間が押し広げられて容積が大きくなり、板状セラミックとケース19の位置がずれて板状セラミックス体2に載せたウェハの温度分布が変化する虞があった。
好ましくは、圧力差Pは100Pa〜1kPaであり、更に好ましくは200Pa〜500Paであ
また、抵抗発熱体5はウェハWの加熱面3から一定の距離に配設され、抵抗発熱体5の対向間隔Sが板状セラミックス体2の板厚tの5倍以下となるように設計することが必要である。
また、直径200mmをえる大型ウハWを均一にしかも高温まで加熱できるように配設するには、対向間隔Sは0.5mm以上とすることが好ましい。
ここで対向間隔Sとは図5に示すように、抵抗発熱体5の外接円の中で、抵抗発熱体5の帯に接する最大の円の直径で示すことができる。
上記間隔Sが板状セラミックス体2の板圧tの5倍をえると、間隔Sの中心付近の温度が低下し板状セラミックス体2のウェハWの加熱面3に載せられたウェハWにクールスポットが発生する虞があるからである。また、間隔Sが0.5mmを下回るとスクリーン印刷法で抵抗発熱体5を印刷すると、インクの滲み等の影響で、抵抗発熱体5の帯と帯が短絡する虞が生じ、ウェハWの面内温度差を小さくすることができないからである。
さらに、本発明のセラミックスヒータ1は、板状セラミック体2の一方の主面に平行な投影面で見て、帯状の抵抗発熱体5を囲む外接円Cの面積に対し、上記外接円C内に占める帯状の抵抗発熱体5の面積の比率を5%〜50%としたことを特徴とする。
即ち、帯状の抵抗発熱体5を囲む外接円Cの面積に対し、外接円C内に占める帯状の抵抗発熱体5の面積の比率を5%未満とすると、帯状の抵抗発熱体5の相対向する対向領域において、板状セラミック体2の板厚tに対して対向領域の対向間隔Sが大きくなり過ぎることから、帯状の抵抗発熱体5のないウェハWの加熱面3の表面温度が他の部分と比較して小さくなり、ウェハWの加熱面3の温度を均一にすることが難しいからであり、逆に帯状の抵抗発熱体5を囲む外接円Cの面積に対し、外接円C内に占める帯状の抵抗発熱体5の面積の比率50%を超えると、板状セラミック体2と帯状の抵抗発熱体5との間の熱膨張差を3.0×10−6/℃以下に近似させたとしても、両者の間に作用する熱応力が大きすぎること、板状セラミック体2は変形し難いセラミック焼結体からなるものの、その板厚tが1mm〜7mmと薄いこと、から帯状の抵抗発熱体5を発熱させると、ウェハWの加熱面3側が凹となるように板状セラミック体2に反りが発生し、その結果、ウハWの中心部の温度が周縁よりも小さくなり、温度バラツキが大きくなるがあるからである。
なお、好ましくは、帯状の抵抗発熱体5を囲む外接円Cの面積に対し、外接円C内に占める帯状の抵抗発熱体5の面積の比率を10%〜30%、さらには15%〜25%とすることが好ましい。
図7は、図に示すセラミックスヒータ1のリング状の接触部材17付近を示す拡大断面図である。リング状の接触部材17の断面は多角形や円形の何れでも良いが、板状セラミックス体2と接触部材17が平面で接触する場合において、板状セラミックス体2と接触部材17の接する接触部の巾は0.1mm〜13mmであれば、板状セラミックス体2の熱が接触部材17を介して有底のケース19に流れる量を小さくすることができる。そして、ウェハWの面内の温度差が小さくウェハWを均一に加熱することができる。
接触部材17の接触部の巾が0.1mm以下では、板状セラミックス体2と接触固定した際に接触部が変形し、接触部材17が破損する虞がある。また、接触部材17の接触部の巾が13mmをえる場合には、板状セラミックス体2の熱が接触部材17に流れ、板状セラミックス体2の周辺部の温度が低下しウェハWを均一に加熱することが難しくなる。好ましくは接触部材17と板状セラミックス体2の接触部の巾は0.1mm〜8mmであり、更に好ましくは0.1〜2mmである。
また、接触部材17の熱伝導率は板状セラミックス体2の熱伝導率より小さいことが好ましい。接触部材17の熱伝導率が板状セラミックス体2の熱伝導率より小さければ板状セラミックス体2に載せたウェハW面内の温度分布を均一に加熱することができると共に、板状セラミックス体2の温度を上げたり下げたりする際に、接触部材17との熱の伝達量が小さく有底のケース19との熱的干渉が少なく、迅速に温度を変更することが容易となる。
接触部材17の熱伝導率が板状セラミックス体2の熱伝導率の10%より小さいセラミックスヒータ1では、接触部材17を介して板状セラミックス体2の熱が有底のケース19に流れ難く、雰囲気ガス(ここでは空気)による伝熱や輻射伝熱により板状セラミックス体2から有底のケース19へ流れる熱が多くなり、逆に効果が小さい。
接触部材17の熱伝導率が板状セラミックス体2の熱伝導率より大きい場合には、板状セラミックス体2の周辺部の熱が接触部材17を介して有底のケース19に流れ、有底のケース19を加熱すると共に、板状セラミックス体2の周辺部の温度が低下しウェハW面内の温度差が大きくなり好ましくない。また、有底のケース19が加熱されることからガス噴射口24からエアを噴射し板状セラミックス体2を冷却しようとしても有底のケース19の温度が高いことから冷却する時間が大きくなったり、一定温度に加熱する際に一定温度になるまでの時間が大きくなる虞があった。
一方、記接触部材17を構成する材料としては、小さな接触部を保持するために、接触部材17のヤング率は1GPa以上が好ましく、更に好ましくは10GPa以上である。このようなヤング率とすることで、接触部の巾が0.1mm〜8mmと小さく、板状セラミックス体2を有底のケース19に接触部材17を介してボルト16で固定しても、接触部材17が変形すること無く、板状セラミックス体2が位置ズレしたり平行度が変化したりすることなく、精度良く保持することができる。
記接触部材17の材質としては鉄とカーボンからなる炭素鋼やニッケル、マンガン、クロムを加えた特殊鋼等の金属がヤング率が大きく好ましい。また、熱伝導率の小さな材料としては、ステンレス鋼やFe−Ni−Co系合金の所謂コバール(登録商標)が好ましく、板状セラミックス体2の熱伝導率より小さくなるように接触部材17の材料を選択することが好ましい。
更に、接触部材17と板状セラミックス体2との接触部を小さく、且つ接触部が小さくても接触部が欠損しパーティクルを発生する虞が小さく安定な接触部を保持できるために、板状セラミックス体2に垂直な面で切断した接触部材17の断面は多角形より円形が好ましく、断面の直径1mm以下の円形のワイヤを接触部材17として使用すると板状セラミックス体2と有底のケース19の位置が変化することなくウェハWの表面温度を均一にしかも迅速に昇降温することが可能である。
また、ケース19内に昇降自在に設置されたリフトピン25により、ウェハWをウェハWの加熱面3上に載せたり加熱面3より持ち上げたりといった作業がなされる。そして、ウェハWは、ウェハWの支持ピン8によりウェハWの加熱面3から浮かした状態で保持され、片当たり等による温度バラツキを防止するようにしている。
また、このセラミックスヒータ1によりウェハWを加熱するには、搬送アーム(不図示)にてウェハWの加熱面3の上方まで運ばれたウェハWをリフトピン25にて支持したあと、リフトピン25を降下させてウェハWをウェハ加熱面3上に載せる。
次に、給電部6に通電して抵抗発熱体5を発熱させ、板状セラミックス体2を介してウェハ加熱面3上のウェハWを加熱するのであるが、本発明によれば、セラミックスヒータ1に板状セラミックス体2を支持する接触部材17を介して有底のケース19と接続していることから、板状セラミックス体2に接続した接触部材17により板状セラミックス体2の熱が必要以上に逃げることなく運転できるので、板状セラミックス体2を有効に短時間で均熱化しウェハWの温度を均一に加熱することができる。
さらに、板状セラミックス体2を炭化珪素質焼結体または窒化アルミニウム質焼結体により形成してあることから、ヤング率が200GPa以上と大きく熱を加えても変形が小さく、板厚を薄くできるため、所定の処理温度に加熱するまでの昇温時間および所定の処理温度から室温付近に冷却するまでの冷却時間を短くすることができ、生産性を高めることができるとともに、板状セラミックス体2は60W/(m・K)以上の熱伝導率を有することから、薄い板厚でも抵抗発熱体5のジュール熱を素早く伝えることができる。
板状セラミックス体2の厚みは、2〜5mmとすることが好ましい。板状セラミックス体2の厚みが2mmより薄いと、板状セラミックス体2の強度がなくなり抵抗発熱体5の発熱による加熱時、ガス噴射口24らの冷却エアーを吹き付けた際に、冷却時の熱応力に耐えきれず、板状セラミックス体2にクラックが発生する。また、板状セラミックス体2の厚みが5mmをえると、板状セラミックス体2の熱容量が大きくなるので加熱および冷却時の温度が安定するまでの時間が長くなってしまい好ましくない。
このように、板状セラミックス体2の熱容量を小さくすると、有底のケース19からの熱引きにより板状セラミックス体2の温度分布が悪くなる。そこで、有底のケース19が板状セラミックス体2をその外周部で保持する構造としている。
また、抵抗発熱体5への給電方法については、有底のケース19に設置した給電端子11を板状セラミックス体2の表面に形成した給電部6にバネ(不図示)で押圧することにより接続を確保し給電する。これは、2〜5mmの厚みの板状セラミックス体2に金属からなる端子部を埋設して形成すると、該端子部の熱容量により均熱性が悪くなるからである。そのため、本発明のように、給電端子11をバネで押圧して電気的接続を確保することにより、板状セラミックス体2とその有底のケース19の間の温度差による熱応力を緩和し、高い信頼性で電気的導通を維持できる。さらに、接点が点接触となるのを防止するため、弾性のある導体を中間層として挿入しても構わない。この中間層は単に箔状のシートを挿入するだけでも効果がある。そして、給電端子11の給電部6側の径は、1.5〜5mmとすることが好ましい。
また、板状セラミックス体2の温度は、板状セラミックス体2にその先端が埋め込まれた熱電対27により測定する。熱電対27としては、その応答性と保持の作業性の観点から、外径0.8mm以下のシース型の熱電対27を使用することが好ましい。この熱電対27の先端部は、板状セラミックス体2に孔が形成され、この中に設置された固定部材により孔の内壁面に押圧固定することが測温の信頼性を向上させるために好ましい。同様に素線の熱電対やPt等の測温抵抗体を埋設して測温を行うことも可能である。
ここで、本発明のセラミックスヒータと、従来のセラミックスヒータを用意し、熱サイクル試験を行った後の抵抗発熱体の抵抗変化率と酸化物膜のクラックの有無について調べる実験を行った。
実験にあたり、ヒータ部を構成する板状セラミックス体は、AlN粉末に対して5量%のY の粉末を加え、さらに適量のバインダおよび溶剤を加えて混練乾燥することにより造粒粉を製作し、この造粒粉を型内に充填して100MPaの成形圧で押圧しつつ、1800〜1900℃の温度で焼成するホットプレス法を用いて焼成することにより、120W/(m・K)程度の熱伝導率を有する板状の窒化アルミニウム質焼結体を用いた。そして抵抗発熱体を形成する主面を#250番程のダイヤモンド砥石で粗加工した後、#400以上のダイヤモンド砥石で仕上げ研削加工を施して、厚み3.0mmとした直径315mm〜345mmの円板状をした板状セラミックス体を複数枚製作し、更に中心から60mmの同心円上に均等に3箇所貫通孔を形成した。貫通口径は、4mmとした後、1000℃×3時間の条件で熱処理することにより、その表面に0.5μm厚のアルミナからなる酸化物膜を被覆することにより作製した。そして、#400以上のダイヤモンド砥石で仕上げ研削加工し表面を鋳物板上でラッピング加工し表面の微細な凹凸にSi からなる発泡剤を埋め込み、その上に絶縁層や抵抗発熱体を形成すると界面に沿って絶縁層や抵抗発熱体に空孔を生成することができた。なお、このラッピング加工の砥粒はアルミナを主成分として、SiやAlNの微粉末を0.001〜0.1質量%以下含ませて空孔の大きさと数を調整した。
次に、本発明のセラミックスヒータにおいては、加熱板の一方の主面にガラスペーストをプリント印刷し、900℃で焼き付け処理することによりガラス層を形成した。なお、ガラスの熱膨張率は、4.8×10−6/℃ものを用いた。
セラミックスヒータを構成する抵抗発熱体を形成するにあたっては、Au(30量%)とPt(10量%)の金属粉末と、ZnSiO、Zn、Zn(BO、Zn(BO、SiO(クオーツ)の結晶を内包したガラスを60量%含んだ抵抗発熱体ペーストを用い、本発明のセラミックスヒータを形成するにあたっては、ガラス層上に上記抵抗発熱体ペーストをプリント印刷し、600〜700℃の温度で焼き付けることにより形成し、従来のセラミックスヒータを形成するにあたっては、加熱板上に上記抵抗発熱体ペーストを直接プリント印刷し、600〜700℃の温度で焼き付けることにより形成した。
次いで板状セラミックス体の上に抵抗発熱体を被着するため、導電材としてAu粉末とPd粉末と、バインダーを添加したガラスペーストとを混練して作製した導電体ペーストをスクリーン印刷法にて所定のパターン形状に印刷したあと、150℃に加熱して有機溶剤を乾燥させ、さらに550℃で30分間脱脂処理を施したあと、700〜900℃の温度で焼き付けを行うことにより、厚みが50μmの抵抗発熱体を形成した。抵抗発熱体のパターン配置は、中心部から放射方向に円と円環状に分割し、中心部に円形の1つにパターンを形成し、その外側の円環状の部分に2つパターンを形成し、更にその外側に4つのパターンの計7個のパターン構成とした。そして、最外周の4つのパターンの外接円Cの直径を310mmとした。しかるのち抵抗発熱体に給電部をロウ付けし固着させることにより、板状セラミックス体を製作した。
また、有底のケースはFe−Cr−Ni系の合金で作製し、その底面の厚みは2.0mmの金属板と側壁部を構成する厚み1.0mmの金属板とした。そして、底面に、ガス噴射口、熱電対、導通端子を所定の位置に取り付けた。また、底面から板状セラミックス体までの距離は20mmとした。
その後、記有底のケースの開口部に、板状セラミックス体を重ね、その外周部にボルトを貫通させ、板状セラミックス体と有底のケースが直接当たらないように、リング状の接触部材を介在させ、接触部材側より弾性体を介在させてナットを螺着することにより弾性的に固定してセラミックスヒータとした。
そして、得られた各セラミックスヒータの抵抗発熱体に通電し、加熱面上に載せたウハの温度を60秒で300℃まで昇温させ、強制空冷により300秒で40℃以下に冷却する熱サイクル試験を10000サイクル行ない、熱サイクル試験前後の抵抗発熱体の抵抗変化を確認した。なお、ウハの温度は、ウハに設置した抵抗測温素子を用いて測定した。
その後、測温抵抗体が29箇所に埋設された直径300mmの測温用ウェハを用いて行った。夫々のセラミックスヒータに電源を取り付け25℃から200℃まで5分間でウェハを昇温し、ウェハの温度を200℃に設定してからウェハの平均温度が200℃±0.5℃の範囲で一定となるまで加熱しその後10分間温度を保持し、その時のウェハ面内の最大温度差を定常時のウェハの温度差とした。そして、セラミックスヒータを加熱したまま、ウェハをリフトピンで持ち上げ室温の25℃に冷却した後、ウェハをウェハ加熱面に載せ、ウェハ面内の平均温度が200℃となるまでのウェハ各部の温度を測定し、時間軸に対するウェハ面内の最大温度と最小温度の差を求め、過渡時のウェハ面内の最大温度差とした。
また、上記評価後の板状セラミックス体の一部を切り出し、電子顕微鏡により絶縁層や抵抗発熱体のクラックの有無を確認するとともに、断面の空孔の大きさや分布を測定した。
なお、線密度は、板状セラミックス体と抵抗発熱体の間の接合界面や絶縁層との接合界面の断面SEM写真を200倍、500倍、1000倍、5000倍、10000倍、100000倍で各3枚撮影して、それぞれ写真上の接合界面に沿った長さ10cmの帯状の領域において、写真上で0.5mm以上の空孔7の数を10cmに相当する実寸で除して求めた数値の中から最も大きな値を線密度とした。
結果は表1に示す通りである。
Figure 0004325925
表1より判るように、試料No.1のように、空孔のない従来のセラミックスヒータは、熱サイクル試験後の絶縁層にクラックが見られた。しかも、熱サイクル試験前後において抵抗発熱体の抵抗値の変化が大きかった。
これに対し、試料No.2のように、空孔を有する本発明のセラミックスヒータは、抵抗発熱体にクラックが見られず好ましい特性を示した。
また、試料No.3〜13のように、絶縁層を備えしかも空孔を備えたセラミックスヒータは同様に抵抗発熱体にクラックがなく、優れた特性を示した。
また、試料No.2〜12のように、空孔の大きさが0.05〜50μmであるセラミックスヒータは上記熱サイクルを繰り返した後でも抵抗発熱体の抵抗値の変化率は0.3%以下と小さく優れた特性を示した。
また、試料No.4〜11のように、空孔の大きさの平均値が1〜30μmであると、定常時のウェハの温度差が0.29℃以下と小さく優れていることが判明した。
また、試料No.5〜10のように、空孔の線密度が1000〜500000個/mであると過渡時のウェハ面内の最大温度差が4.7℃以下と小さく最も優れた特性を示すことが判明した。
実施例1と同様に板状セラミック体を作製し、抵抗発熱体となるペーストとして種の金属とガラス成分や金属酸化物を混合しペースト状に作製したのちスクリーン印刷しハ支持部材を作製した。
作製したウハ支持部材にウハを載せ抵抗発熱体に通電し、実施例1と同様に評価した。その結果を表2に示す。
Figure 0004325925
試料No.51〜58は、焼結した抵抗発熱体の熱膨張係数と板状セラミック体との熱膨張係数の差が3×10−6/℃以下と小さいことから定常時のウハの温度差が0.19℃以下と小さく、好ましいことがわかった。
しかし、試料No.50,59は抵抗発熱体の熱膨張係数が3×10−6/℃をえて大きく定常時のウハの温度差も0.48℃、0.47℃と大きかった。
試料No.55〜57は、焼結した抵抗発熱体の熱膨張係数と板状セラミック体との熱膨張係数の差が0.1×10−6/℃以下と小さいことから定常時のウハの温度差が0.14℃以下と小さく、更に好ましいことがわかった。
また、実施例1と同様にセラミックスヒータを作製した。なお、有底の金属ケースの底面の厚みは2.0mmのアルミニウムと側壁部を構成する厚み1.0mmのアルミニウムからなり、底面に、ガス噴射口、熱電対、導通端子を所定の位置に取り付けた。また、底面から板状セラミックス体までの距離は20mmとした。
また、板状セラミックス体の周辺部下面を支持する支持構造Aと、板状セラミックス体の外周端面を支持する支持構造Bとの2つの構造でセラミックスヒータを作製した。なお、支持構造Aでは、板状セラミックス体の直径と金属ケースの外形である直径を同じとした。
なお、接触部材の断面は円形状で、リング状とした。円形状の断面の大きさは、直径1mmとした。また、接触部材の材質はSUS304、炭素鋼を用いた。作製した各種のセラミックスヒータを試料No.61〜73とした。
作製したセラミックスヒータの評価は、測温抵抗体が29箇所に埋設された直径300mmの測温用ウェハを用いて行った。そして、得られた各セラミックスヒータの抵抗発熱体に通電し、加熱面上に載せたウハの温度を60秒で300℃まで昇温させ、強制空冷により300秒で40℃以下に冷却する熱サイクル試験を10000サイクル行なった。その後、25℃から200℃まで5分間でウェハを昇温し、ウェハの温度を200℃に設定してからウェハの平均温度が200℃±0.5℃の範囲で一定となるまで加熱しその後10分間温度を保持し、その時のウェハ温度の最大値と最小値の差をウェハの定常時の温度差として測定した。そして、セラミックスヒータを加熱したまま、ウェハをリフトピンで持ち上げ室温の25℃に冷却した後、ウェハをウェハ加熱面に載せ、ウェハ面内の平均温度が200℃となるまでのウェハ各部の温度を測定し、時間軸に対するウェハ面内の最大温度と最小温度の差を求め、過渡時のウェハ面内の最大温度差とした。
それぞれの結果は表3に示す通りである。
Figure 0004325925
表3の試料No.61は、板状セラミックス体の直径に対する抵抗発熱体の外接円の比率が85%と小さく定常時のウェハの温度差は0.54℃とやや大きかった。
また、試料No.73は板状セラミックス体の直径に対する抵抗発熱体の外接円の比率が99.5%と大きく定常時のウェハの温度差は0.52℃とやや大きく、過渡時のウェハ面内の最大温度差も8.73℃とやや大きかった。
これらに対し、試料No.62〜72は定常時のウェハの温度差が0.46℃以下と小さく、しかも過渡時のウェハ面内の最大温度差が6.52℃以下と小さく優れていることから、板状セラミックス体の直径に対する抵抗発熱体の外接円の比率は、90〜99%が優れたセラミックスヒータであることが分った。
また、更に好ましくは試料No.63〜71に示すように、板状セラミックス体の直径に対する抵抗発熱体の外接円の比率は、92〜98%であると定常時のウェハの温度差0.24℃以下と小さく優れたセラミックスヒータであることが分った。
実施例1と同様に板状セラミックス体を作製した。
ただし、板状セラミックス体の厚みを0.5〜10mmとして、抵抗発熱体の厚みは1〜100μmとして作製した。
そして、実施例1と同様に評価した。その結果を表4に示す。
Figure 0004325925
この結果、試料No.85のように、板状セラミックス体の厚みが0.5mmと小さいセラミックスヒータは、定常時のウハの温度差が0.54℃とやや大きかった。また、試料No.97のように、板状セラミックス体の厚みが10mmと大きいセラミックスヒータは、定常時のウハの温度差が0.48℃とやや大きかった。
また、試料No.88のように、抵抗発熱体の厚みが1μmと小さいセラミックスヒータは過渡時のウェハ面内の最大温度差が6.51℃とやや大きかった。
また、試料No.94のように抵抗発熱体の厚みが100μmと厚いセラミックスヒータは、過渡時のウェハ面内の最大温度差が6.52℃とやや大きかった。
これに対し、試料No.86、87、89〜93、95、96に示すように、板状セラミックス体の厚みが1〜7mmで抵抗発熱体の厚みが5〜70μmであるセラミックスヒータは定常時のウェハ面内の温度差が0.30℃以内と小さく、昇温時のウェハの温度差も4.21℃以下と小さく優れていることが分かった。
更に、試料No.87、89〜93、95に示すように、板状セラミックス体の厚みが2〜5mmで抵抗発熱体の厚みが5〜70μmであるセラミックスヒータは定常時のウェハの温度差が0.22℃以内と小さく、過渡時のウェハ面内の最大温度差も4.19℃以下と小さく優れていることが分かった。
(a)は本発明のセラミックスヒータを示す断面図である。(b)は(a)の抵抗発熱体と板状セラッミクス体の間を示す拡大図である。 (a)は本発明の他のセラミックスヒータを示す断面図である。(b)は(a)の抵抗発熱体と板状セラッミクス体の間を示す拡大図である。 本発明の他のセラミックスヒータの抵抗発熱体と板状セラッミクス体の間を示す拡大図である。 本発明のセラミックスヒータを示す断面図である。 本発明のセラミックスヒータの抵抗発熱体を示す図である。 本発明のセラミックスヒータの他の抵抗発熱体を示す図である。 本発明のセラミックスヒータの接触部材周辺を示す断面図である。 本発明のセラミックスヒータの他の接触部材周辺を示す断面図である。 従来のセラミックスヒータを示す断面図である。 従来のセラミックスヒータの抵抗発熱体を示す図である。
1、71:セラミックスヒータ
2、72:板状セラミックス体
3、73:加熱面(載置面
5、75:抵抗発熱体
6:給電部
8:支持ピン
10:ガイド部材
11、77:給電端子
16:ボルト
17:接触部材
18:弾性体
20:ナット
21:底面
23:排出孔
24:ガス噴射口
25:ウェハリフトピン
26:貫通孔
27:熱電対
28:ガイド部材
29、79:ケース
W:半導体ウェハ

Claims (10)

  1. 板状セラミックス体の一方の主面に絶縁層を介して抵抗発熱体を備え、他方の主面に加熱面を備えたセラミックスヒータにおいて、上記板状セラミックス体と上記絶縁層との界面に沿って上記絶縁層に空孔を備えたことを特徴とするセラミックスヒータ。
  2. 記空孔の大きさが0.05〜50μmであることを特徴とする請求項1に記載のセラミックスヒータ。
  3. 記空孔の大きさの平均値が1〜30μmであることを特徴とする請求項1または2に記載のセラミックスヒータ。
  4. 記空孔の断面が円形であることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のセラミックスヒータ。
  5. 記板状セラミックス体の主面に垂直な断面において、上記空孔の線密度が1000〜500000個/mであることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のセラミックスヒータ。
  6. 上記板状セラミックス体が窒化アルミニウムの焼結体からなり、上記絶縁層の一部或いは全てがAlを含む酸化物膜であることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のセラミックスヒータ。
  7. 上記板状セラミックス体が炭化珪素の焼結体からなり、上記絶縁層の一部或いは全てがSiを含む酸化物膜であることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のセラミックスヒータ。
  8. 上記抵抗発熱体と、上記板状セラミックス体との熱膨張係数の差が3×10−6/℃以下であることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のセラミックスヒータ。
  9. 記抵抗発熱体を複数有し、上記板状セラミックス体の外周部に位置する記抵抗発熱体の外接円の直径が記板状セラミックス体の直径の90〜99%であることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のセラミックスヒータ。
  10. 記板状セラミックス体の厚みが1〜7mmで、記抵抗発熱体の厚みが5〜70μmであることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のセラミックスヒータ。
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