JP4325815B2 - 電気化学的不活性粒子を含有するプライマー材料および電池用電極ならびにそれらの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気化学的不活性粒子を含有するプライマー材料および電池用電極ならびにそれらの製造方法.に関し、詳しくは、集電基板と電極マトリックス間の接着性を改善するための電気化学的不活性粒子を含有するプライマー材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
電極に使用される集電基板(以下「集電体」と称す)と電極マトリックス材料(以下「電極マトリックス」と称す)との間にプライマーを使用することは、当技術分野に於て知られている。炭素系溶液から成る従来のプライマーを含む種々のタイプのプライマーが使用されている。プライマーは、集電基板と電極マトリックス材料との間の接着性を増大させ、2層間の界面抵抗を減少させることが知られている。従って、集電体と電極マトリックス材料との間の導電率が増し、電池の全体容量とサイクル性 も増大する。
【0003】
当該分野では、電極集電体と電極マトリックス成分間の界面抵抗をなお一層減少させることが要望されており、従来の炭素系溶液から成るプライマーではその要望が満たされなくなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、電極集電体と電極マトリックス成分間の界面抵抗を著しく減少させたプライマーを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明者らは鋭意検討した結果、特定の粒径を有する電気化学的不活性粒子をプライマー材料として使用することにより、上記目的を達成出来ることを見い出し、本発明を達成するに至った。
【0006】
本発明の第一の要旨は、電池における電極の集電基板上に塗布するプライマー材料であって、当該プライマー材料は液媒体と当該液媒体と混合される電気化学的不活性粒子とから成り、前記電気化学的不活性粒子の少なくとも一つは、前記プライマー材料が前記集電体に効果的に塗布された後かつ前記液媒体が少なくとも部分的に乾燥した後の前記液媒体の厚さより大きな粒径を有することを特徴とするプライマー材料に存する。
【0007】
本発明の第二の要旨は、集電基板と、当該集電基板の表面の少なくとも一部に塗布されたプライマー材料と、前記プライマー材料の少なくとも一部に接着された電極マトリックスとから成る電池用電極であって、前記プライマー材料が、厚みを有する塗布液媒体と、少なくとも当該液媒体と電極マトリックスに対し不活性である電気化学的不活性粒子とからなり、当該電気化学的不活性粒子の少なくとも一つは、少なくとも部分的に乾燥した後の前記液媒体の厚さより大きな粒径を有し、前記電極マトリックスの少なくとも一部は、少なくとも部分的に乾燥した液媒体の厚さより大きな粒径を有する前記電気化学的不活性粒子の少なくとも一部を囲むことを特徴とする電池用電極に存する。
【0008】
本発明の第三の要旨は、集電基板に塗着する液媒体を調製する工程と、電気化学的不活性粒子を形成する工程と、当該電気化学的不活性粒子を前記液媒体と混合する工程とから成るプライマー材料の製造方法であって、前記電気化学的不活性粒子の少なくとも一つは、前記プライマー材料が前記集電基板に塗着され且つ前記液媒体が少なくとも部分的に乾燥した後の前記液媒体の厚さより大きな粒径を有することを特徴とするプライマー材料の製造方法に存する。
【0009】
本発明の第四の要旨は、プライマー材料が少なくとも部分的に乾燥された後その表面に於て制御された厚さを有する塗布液媒体の厚さより大きな粒径を有する少なくとも一つの電気化学的不活性粒子を含有し、集電基板表面の少なくとも一部にプライマー材料を塗布する工程と、前記プライマー材料表面の少なくとも一部に電極マトリックスを塗着する工程とから成る電池用電極の製造方法であって、電極マトリックスが少なくともその一部で前記電気化学的不活性粒子の少なくとも一部を取り囲むことによって、前記プライマー材料と電極マトリックス間の接着性を高め且つそれらの間の界面抵抗を低下させることを特徴とする電池用電極の製造方法に存する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面を使用して詳細に説明する。尚、以下に記載する実施態様は本発明の原理の例示であるが、本発明は種々の実施態様を取り得るため、本発明は以下の実施態様に限定されない。
【0011】
図1に集電基板に塗布されたプライマー材料の側面斜視図、図2に集電基板に塗布されたプライマー材料の拡大断面図、図3は、集電基板に塗布されたプライマー材料の正面略図を示す。図1〜3には、電極材料塗布前の電極10の状態を、集電基板12とプライマー14とを含めて部分的に示している。プライマー14は液媒体15と電気化学的不活性粒子16とを含む。後述の製造方法に於ても詳細に説明するが、液媒体は、グラファイト、リチウムポリシリケート、カーボンブラック、水等の従来のプライマーベース材料を含んでもよい。
【0012】
電気化学的不活性粒子16は、以下ガラスビーズを例として説明するが、完成電池の構成成分/化合物に対して電気化学的に不活性の他の粒子、例えば適当な粒径の微粉砕モレキュラーシーブやゼオライトを使用してもよい。本発明の好ましい実施態様に於て、ガラスビーズとしてはソーダ石灰ガラスから調製されたものが好ましく、Potter Industries Inc.(ペンシルバニア州Valley Forge)から市販品として入手出来る。ガラスビーズは、グラファイトに匹敵する密度を有すると供に、集電基板上への塗布前に液媒体中における粒子の沈澱を最小限に抑制し得るので好ましい。
【0013】
図4に、集電基板12と、集電基板12の表面18の少なくとも一部に塗布されるプライマー14と、電極マトリックス材料20とから成る本発明による電極10の断面図を示す。図1と図3で示す様に、電気化学的不活性粒子16の少なくとも一つが、厚さ「A」(図2)を有し、その厚さ「A」は、塗布乾燥された液媒体15の隣接部分の厚さ「B」よりも大きい。すなわち、乾燥後の液媒体の厚さは、電気化学的不活性粒子16の粒径より小さくなる部分を有する。従って、複数の突起28を有する表面22を有するプライマ塗布層が形成される。図4から分かる様に、電気化学的不活性粒子16は必ずしも液媒体15によって完全に覆われる必要はない。電気化学的不活性粒子16は、少なくとも乾燥プライマーによって覆われる部分と、電極マトリックス20中に突出する部分とを有する(図4参照)。
【0014】
電極マトリックス20は任意の従来材料から構成することも出来るが、以下では単に例示として、酸化リチウムコバルト、導電性添加剤、可塑剤、アクリルモノマー及び熱重合開始剤から成る電極マトリックス材料に関して説明する。
【0015】
集電基板12の被覆に電気化学的不活性粒子16を有するプライマー14を使用することによって、プライマーと電極マトリックス材料との間の接着性が増大する。この接着性の増加は、これら2層間の界面抵抗を減少させて、導電率を最適化する。この結果、従来のプライマーを使用して製造される電極と比べて容量、サイクル性および電気化学的安定性に優れた電池を形成することが出来る。
【0016】
当業者に公知の様に、電極は、アノード又はカソードを包含する。プライマー14及び電極10の製造方法を図5に示す。この製造方法は、液媒体15を調製する工程と、電気化学的不活性粒子16を形成する工程と、それらを混合してプライマー14を製造する工程から成る。液媒体15は、KS−6グラファイト、XC−72Rカーボンブラック及びリチウムポリシリケートの(当業者に公知の様に)分散混合物から成るのが好ましい。この分散方法としては、混合物中にセラミック粉砕用ディスクを配置し、混合物とディスクをジャー内に配置した後、ジャーをボールミルに据え付けて分散混合する方法等の多くの従来方法を使用することが出来る。また、液媒体は、1mmのZrO2ビーズとアトリッター又はビードミル等とを組み合わせた 粉砕装置を使用して分散させることも出来る。更に、表面活性剤を使用して液媒体の炭素成分の分散を促進することも出来る。
【0017】
次いで、電気化学的不活性粒子16を形成する。この際、形成粒子は、集電体にプライマー材料を塗布し少なくとも部分的に乾燥した後の液媒体の厚さより大きな粒径を有する。また、電気化学的不活性粒子16は従来の入手可能なガラスビーズでもよいが、他の電気化学的不活性粒子も使用してもよい。
【0018】
液媒体15と電気化学的不活性粒子16を調製した後、2つの成分を混合しプライマー14(完成品)を形成する。プライマー材料は、後の使用のために貯蔵してもよいし、電池用の電極を製造するために集電基板12に塗布してもよい(図6及び図7)。
【0019】
実際には、図6と図7に示す様に、プライマー14は従来の塗布方法で集電基板12の表面18に塗布される。好ましい実施態様では、プライマー14は、保持容器47からポンプホース46を介して集電基板12の表面18にポンプ送出される。図7で分かる様に、プライマーは、集電基板12とローラー42との接触前後に集電基板12に直接塗布してもよいし、プライマーをローラー上に塗布した後、集電基板表面18にローラー塗布してもよい。
【0020】
図6で分かる様に、保持容器47はミキサー44を備える。ミキサーはプライマー14を撹拌状態に保つと共に、容器から集電基板12にポンプ送出されるときに、より均一な組成を保つ働きをする。
【0021】
集電基板12の表面18にプライマー材料を塗布した後、塗布された集電基板12は分配バー52の下方を通過させる。分配バー52は集電基板12の幅にわたって延びており、集電基板表面18のわずか上方に配置される。分配バー52はプライマー材料を集電基板12の表面上に均一に延展する働きをする。効果的に塗布されると、不活性粒子が存在しない塗布プライマー部分またはより小さな粒子を含有する塗布プライマー部分の厚さよりも大きな粒径を有する電気化学的不活性粒子16によって、複数の突起28(図1と図2参照)を有するプライマー塗布表面が形成される。塗布された電気化学的不活性粒子と液媒体間の前記構成により、効果的に制御された厚さを有するプライマー表面が形成される。
【0022】
プライマー12が集電体基板12の表面18に効果的に塗布されると、プライマー塗液は少なくとも部分的に乾燥される。好ましい実施態様では、プライマー塗布された集電体を金属ホットプレート56上に搬送して乾燥を行う。ホットプレートは、塗布プライマーの揮発成分を蒸発させるために300℃に加熱してもよい。勿論、他の従来の加熱方法を使用してもよい。例えば、下地集電基板とプライマー材料を、必要な硬化/乾燥時間、オーブンを通過させることによってプライマーを熱硬化させることも出来る。
【0023】
プライマー塗布された集電体をホットプレートにて乾燥した後、集電体は塗布ラインの非加熱部を移動して冷却されてから、コア巻取りリール62に巻き取られる。最終的に、プライマー塗布された集電体のロールは、385℃の高温オーブン中で2時間処理される。
【0024】
この時点で、集電体ロールを貯蔵するか又は更に別の製造プロセス、例えば、電極の製造に使用することが出来る。また、本発明の好ましい実施態様に於ては、プライマーコート層の乾燥後、電極マトリックス材料20(図5)を、プライマー塗布表面29の少なくとも一部に塗布する。プライマーへの電極/マトリックスの塗布には、多くの従来公知の方法を使用することが出来る。
【0025】
次いで、電極マトリックス材料を、熱硬化(この用語は当業者に公知である)する。塗布プライマー14は、硬化塗液から突起状に突出した電気化学的不活性粒子によって、効果的に制御された厚さを有する。従って、電極マトリックス20の少なくとも一部は、突出する突起28を取り囲む(図4参照)。この構成によって、電極マトリックスとプライマー材料の表面間の接着性が高められ、それらの間の界面抵抗を減少させる。この界面抵抗の減少によって、導電率の大きな電極が形成される。
【0026】
電極マトリックスをプライマー材料表面に効果的に接着した後、得られた電極10を巻取りリール62に巻取る。次いで電極10は、貯蔵されるか又は更に別の製造プロセス、例えば、電池の製造に於て電解液と組み合わせて使用してもよい。
【0027】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。本発明に於て、電極マトリックスとプライマー材料間の接着性が、従来のプライマーを使用した場合に比べて増加したことを示すために、以下の実施例および比較例を行なった。
【0028】
実施例1
幅4.0インチ、厚さ25ミクロンのアルミニウム集電体上にプライマー塗液滴下した後、4フィート/毎分のウェブ速度で#20Mayer ロッドの下を通過させて、プライマーコートの厚さを設定した。プライマー塗液としては、6ミクロングラファイトカーボン(Timcal KS−6)8.8重量%、リチウムポリシリケート(Aldrich)20%溶液29.3重量%、35ミクロンのソーダ石灰ガラスビーズ(Ptter Industries Inc.)2.7重量%、エアゾール972ヒュームドシリカ0.9重量%、蒸留水57.9重量%及びTX−100湿潤剤0.4重量%から成るプライマー塗液を使用した。
【0029】
次に、集電体上にプライマー塗布したアルミニウム集電体を300℃に加熱した4フィートの金属表面の上を通過させて、プライマーの揮発成分を蒸発させた。次いで、プライマー塗布した集電体を冷却した後、コア状に巻き上げて、385℃の高温オーブン中で2時間処理した。乾燥後のプライマー層は、KS−6グラファイト45重量%、XC−72Rカーボンブラック5重量%、ガラスビーズ14重量%及びリチウムポリシリケート36重量%から成る最終組成を有していた。
【0030】
次いで、プライマー塗布した集電体上に電極マトリックスを塗布した。電極マトリックスとしては、LiCoO270重量%、電子導電性添加剤5重量%、可塑剤(プロピレンカーボネート)21.9重量%、アクリルモノマー3.1重量%、ポリエチレンオキシド0.77重量%及び熱重合開始剤0.1重量%を含有する陰極ペーストを使用した。マトリックスの厚さを測定したところ、175ミクロンであった。プライマー塗布した集電体に電極マトリックスを塗布した後、電極マトリックスを100℃で10分間熱硬化させた。
【0031】
次に、上記で作成された電極体を、42×60mm2のサイズを有する2つの電極に切断し、厚さ約50ミクロンのポリマー電解層を各電極の表面に塗布した。次に、40×50mm2の開口部を形成している厚さ25ミクロンのポリプロピレンフィルムマスクを介して、2つの電極を分離した状態で結合した。最後に、2つのAl接点を各電極にスポット溶接し、アルミメッキされたポリプロピレンバッグの中に真空シールした後、Al接点の各端部を電気接続用としてバッグの外に引き出した。
【0032】
電池の抵抗値を、ゾーラトロン(Solatron)FRA1250/ECI1286を使用して、60KHzないし1Hzの周波数範囲で測定した。電池の総内部抵抗はわずか1.3Ωであり、従来のプライマー材料を使った電池の総内部抵抗よりも相当低いことが確認された。
【0033】
比較例1
プライマー塗液として、従来のポリシリケートとグラファイトの混合体を使用した以外は、実施例1と同様の操作によりプライマーを塗布した集電体を得た。得られた乾燥プライマー層は、Timcal KS−6グラファイトカーボン62重量%とリチウムポリシリケート38重量%から成る組成を有していた。
【0034】
次いで、実施例1と同様の操作により電極体を作成し、更に電池を作成した。電池の抵抗値を、実施例1と同様の操作により測定した結果、電池の総内部抵抗は4.8Ωであった。
【0035】
上記の記載と図面は、単に発明の例示であり、本発明はその要旨を逸脱することなく、種々の修正と変更を行なうことが可能である。
【0036】
【発明の効果】
本発明のプライマーは、電極集電体の電極マトリックス成分間の界面抵抗を著しく減少させることが出来、さらに電池の全体容量とサイクル性も増大させることが出来、その工業的価値は高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】集電基板に塗布されたプライマー材料の側面斜視図
【図2】集電基板に塗布されたプライマー材料の拡大断面図
【図3】集電基板に塗布されたプライマー材料の正面略図
【図4】本発明による電極の断面図
【図5】図4の4−4線に沿った電極の断面図
【図6】本発明による電池に使用するプライマー材料の製造方法および電極の製造方法を示す略図
【図7】集電基板に対するプライマー材料の塗布方法を示す拡大斜視図
【符号の説明】
10:電極
12:集電基板
14:プライマー
15:液媒体
16:電気化学的不活性粒子
18:集電基板の表面
20:電極マトリックス
22:プライマ塗布層表面
28:突起
42:ローラー
44:ミキサー
46:ポンプホース
47:保持容器
52:分配バー
56:金属ホットプレート
62:コア巻取りリール
Claims (14)
- 集電基板と、当該集電基板の表面の少なくとも一部に塗布されたプライマー材料と、前記プライマー材料の少なくとも一部に接着された電極マトリックスとから成る電池用電極の集電基板上に塗布するプライマー材料であって、当該プライマー材料は液媒体と当該液媒体と混合される電気化学的不活性粒子とから成り、前記電気化学的不活性粒子の少なくとも一つは、前記プライマー材料が前記集電体に効果的に塗布された後かつ前記液媒体が少なくとも部分的に乾燥した後の前記液媒体の厚さより大きな粒径を有することを特徴とするプライマー材料。
- 前記電気化学的不活性粒子が、ガラスビーズ、微粉砕モレキュラーシーブ又はゼオライトから成る請求項1に記載のプライマー材料。
- 前記液媒体が炭素性材料から成る請求項1又は2に記載のプライマー材料。
- 集電基板と、当該集電基板の表面の少なくとも一部に塗布されたプライマー材料と、前記プライマー材料の少なくとも一部に接着された電極マトリックスとから成る電池用電極であって、前記プライマー材料が、厚みを有する塗布液媒体と、少なくとも当該液媒体と電極マトリックスに対し不活性である電気化学的不活性粒子とからなり、当該電気化学的不活性粒子の少なくとも一つは、少なくとも部分的に乾燥した後の前記液媒体の厚さより大きな粒径を有し、前記電極マトリックスの少なくとも一部は、少なくとも部分的に乾燥した液媒体の厚さより大きな粒径を有する前記電気化学的不活性粒子の少なくとも一部を囲むことを特徴とする電池用電極。
- 前記電気化学的不活性粒子が、ガラスビーズ、微粉砕モレキュラーシーブ又はゼオライトから成る請求項4に記載の電池用電極。
- 前記液媒体が炭素性材料から成る請求項4又は5に記載の電池用電極。
- 前記電極がカソードとアノードの少なくとも一方である請求項4〜6の何れかに記載の電池用電極。
- 集電基板と、当該集電基板の表面の少なくとも一部に塗布されたプライマー材料と、前記プライマー材料の少なくとも一部に接着された電極マトリックスとから成る電池用電極の集電基板に塗着する液媒体を調製する工程と、電気化学的不活性粒子を形成する工程と、当該電気化学的不活性粒子を前記液媒体と混合する工程とから成るプライマー材料の製造方法であって、前記電気化学的不活性粒子の少なくとも一つは、前記プライマー材料が前記集電基板に塗着され且つ前記液媒体が少なくとも部分的に乾燥した後の前記液媒体の厚さより大きな粒径を有することを特徴とするプライマー材料の製造方法。
- 前記電気化学的不活性粒子が、ガラスビーズ、微粉砕モレキュラーシーブ又はゼオライトから成る請求項8に記載の製造方法。
- 前記液媒体が炭素性材料から成る請求項8又は9に記載の製造方法。
- プライマー材料が少なくとも部分的に乾燥された後その表面に於て制御された厚さを有する塗布液媒体の厚さより大きな粒径を有する少なくとも一つの電気化学的不活性粒子を含有し、集電基板表面の少なくとも一部にプライマー材料を塗布する工程と、前記プライマー材料表面の少なくとも一部に電極マトリックスを塗着する工程とから成る電池用電極の製造方法であって、電極マトリックスが少なくともその一部で前記電気化学的不活性粒子の少なくとも一部を取り囲むことによって、前記プライマー材料と電極マトリックス間の接着性を高め且つそれらの間の界面抵抗を低下させることを特徴とする電池用電極の製造方法。
- 前記プライマー材料を塗布する工程に先立ち、前記プライマー材料を撹拌する工程を更に含む請求項11に記載の製造方法。
- 前記電気化学的不活性粒子が、ガラスビーズ、微粉砕モレキュラーシーブ又はゼオライトから成る請求項11又は12に記載の製造方法。
- 前記プライマー材料が炭素性流体を含有する請求項11〜13の何れかに記載の製造方法。
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