JP4324897B2 - 電気融着継手の電熱線巻線装置 - Google Patents
電気融着継手の電熱線巻線装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4324897B2 JP4324897B2 JP2000284119A JP2000284119A JP4324897B2 JP 4324897 B2 JP4324897 B2 JP 4324897B2 JP 2000284119 A JP2000284119 A JP 2000284119A JP 2000284119 A JP2000284119 A JP 2000284119A JP 4324897 B2 JP4324897 B2 JP 4324897B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating wire
- rotating roller
- winding device
- support shaft
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29D—PRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
- B29D23/00—Producing tubular articles
- B29D23/001—Pipes; Pipe joints
- B29D23/003—Pipe joints, e.g. straight joints
- B29D23/005—Pipe joints, e.g. straight joints provided with electrical wiring
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
- Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスや給水給湯配管などに用いられる電気融着継手の電熱線を巻線する装置に関するもので、特に太い電熱線を用いる電気融着継手に対して効果的な巻線装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気融着継手は通常射出成形法を用いて製造され、ポリエチレンやポリブテン等の熱可塑性樹脂からなる継手本体の内周部に電熱線が埋設されている。大口径の電気融着継手(以下継手と略す)を射出成形法で製造する方法として、例えば特開平8−296785号(公知例1)に示されたものがある。これは、円筒状の内筒層部材を射出成形後、外周に形成された螺旋溝に電熱線を巻き、その後中間層及び外筒層を成形して継手となすものである。
一方、特公平3−48853号(公知例2)には、円筒状のスリーブ樹脂部材を用いた製造方法が開示されている。これは、スリーブ樹脂部材の内周面に、電熱線を敷設するラインに沿って切口を作り、この切口を開いて電熱線を挿入し、広げられた切口の縁を電熱線に対して押す工程からなるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
電熱線を巻線するに際し、公知例1においては、熱可塑性樹脂を加熱して成形するが、大口径品では熱容量が大きく冷め難いため、成形品の冷却を考慮した製造システムとしなければならない。一方、公知例2においては、既に形成された円筒状部材を用いるため冷却を考慮する必要がなく、効率的なプロセスを構築することができるが、電熱線を嵌め込むための装置が、溝加工、電熱線供給、嵌入を1台で行うものであり、効率的ではあるが、装置が非常に複雑であり、設備費が多大となるだけでなく、動作信頼性に不安がある。また、電熱線は、駆動棒を通って切削ヘッドへ運ばれ、切削ヘッドの半径方向外方へ向かって開口から刃物の後方へ運ばれ、溝に導入されるため、電熱線には柔軟性が要求され、例えば線径が2mm以上もある硬い電熱線では適用は難しい。
従って本発明の目的は、効率的に電気融着継手を製造できるとともに、曲がり難く硬い電熱線でも、所定の巻付けラインに沿って敷設できるような巻線装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、電気融着継手を構成する樹脂製円筒部材の内周面に形成された螺旋溝の中に電熱線を配設するための電熱線巻線装置であって、円筒部材を回転させる回転手段と、内筒内部に挿入されその内面に当接する複数の回転ローラと電熱線供給ガイドが配設された支持軸を有し、支持軸は円筒部材の回転に合わせて螺旋溝ピッチと一致するように長手方向に移動し、電熱線供給ガイドは長手方向から供給された電熱線を螺旋溝に沿った方向に導くように配置され、一の回転ローラはシリンダで電熱線を押圧することができ、他の回転ローラは前記一の回転ローラの押圧による反力が支持軸に対し相殺される位置に配置されていることを特徴としている。また、本発明における前記他の回転ローラは、螺旋溝上に位置するように配置されていることが好ましい。また、本発明における回転ローラは、電熱線供給ガイドで導かれた電熱線を、断面が電熱線外径と略同一の円形で電熱線外径より小さい幅で内周面に開口する螺旋溝に押し込んで嵌入するものであり、螺旋溝断面は予め前記形状または類似形状に加工で形成されていることが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図を参照しながら説明する。
本発明は、円筒状のスリーブ樹脂部材を用いた継手の製造に係わるもので、図2に示すように、スリーブ1の内周面には予め螺旋状に電熱線3配設用の溝2を加工しておく。図3に溝2の断面形状を示す。基本形状は内径が電熱線3の外径寸法dとほぼ同一寸法の円形であり、スリーブ内周面には、電熱線の外径寸法dよりわずかに小さい例えば0.05〜0.2mm程度小さい寸法の幅で開口するようにする。円形溝中心位置は、円形外形線が内周面とほぼ同一か、わずかな量δ出っ張るような位置とする。なお、溝2は、別工程で加工することができるので、スリーブ1の材質に応じた工具や加工仕様をとることができ、精密に溝加工を行うことができる。
【0006】
図1は、本発明の巻線装置の一実施例を示す該略図である。
回転台10は、スリーブ1の一端部を固定する把持部を有し、モータ等の回転駆動手段11により、スリーブ1を軸芯廻りに回転制御することができる。回転台10に固定されるスリーブ1の他端部側に、直線移動制御できる駆動手段9を、スリーブ1の軸心方向に移動するように設け、駆動手段9には搬送台12を連結する。搬送台12には、電熱線3を供給ガイドする手段と溝に嵌入する手段を、先端部に設けた支持軸8を取り付ける。支持軸8は前記手段をスリーブ1の内部全長にわたって挿入できる長さを有している。
【0007】
図4に、スリーブ1に挿入された支持軸8の先端部を示す。電熱線嵌入手段は、電熱線3を溝2に押し込むための回転ローラ7を、シリンダ15に取り付けたもので、支持軸8から放射状に120度の間隔で3箇所配設する。3箇所の回転ローラ7は、溝の螺旋ピッチに合せて長手方向に位置調節ができる。例えば、第1の回転ローラ7aで、電熱線3をスリーブ1の溝2に押し込んで嵌入させるとすれば、第2の回転ローラ7bは、第1の回転ローラ7aで嵌入された電熱線3が120度回転した時再度押圧できる位置に、第3の回転ローラ7cは、それからさらに120度回転した時もう一度押圧できるような位置に位置決めする。
【0008】
ボビン13から引き出された電熱線3は、電熱線供給ガイド手段である滑車14でガイドされて溝2へ導かれる。滑車14bは、スリーブ1のほぼ軸線に沿って供給される電熱線3を軸線にほぼ直交するように方向転換するように、また滑車14aは、前記電熱線をさらに回転ローラ7aの直下へと導くように、支持軸8に配設される。滑車14を通った電熱線は、滑車の外径寸法と接触角度に応じて略円弧状に変形させられる。図4では、滑車は2個示したが、個数と取付位置はこれに限定されるものではない。
【0009】
次に、電熱線をスリーブ内面の溝に巻き付けていく動作について説明する。
ボビン13から電熱線3を引き出し、滑車14を介して螺旋溝の一方の端部近傍に設けた穴に通し、スリーブ1に別途設けたコネクタピン(図示せず)と接合する。回転台10に把持したスリーブ1に対し、支持軸8を、第1の回転ローラ7aが溝2の埋め込み開始点に来るように移動させ、シリンダ15を作動させ、回転ローラ7をスリーブ1の内面に押圧する。次いで、スリーブ1の回転中にも回転ローラ7aが常に溝2の上にあるように、支持軸8を公知の手段により速度制御して移動させる。
【0010】
図4に示すように、滑車14aで導かれてきた電熱線3は、第1の回転ローラ7aで押付けられ溝2に嵌入していく。シリンダ15は、電熱線3を線径dより狭い開口部を変形させて通すような力で押圧するので、円形部に嵌入することができる。例えば、線径が2.7mmの電熱線3に対して、開口部幅を2.6mmとしたら、問題なく押し込めた。さらに、第2、第3の回転ローラ7b、7cで押し付けられるので、電熱線3は確実に溝2に埋め込まれていく。一端円形溝に嵌入された電熱線3は、狭小開口部両側の出っ張り部で押付けられるので、抜けることはない。
【0011】
電熱線3は、第1の回転ローラ7aで溝2へほぼ嵌入されてしまうため、第2、第3の回転ローラは省略してもよい。ただし、支持軸8に対しては、押し込み反力がバランスした方が好ましく、前記の構成でなくても、反力が相殺されるような位置に、2箇所〜数箇所設ける方が望ましい。
以上のようにして溝2の全長に電熱線が埋め込まれると、スリーブ1及び支持軸8の動作を停止させて巻線を終了する。その後、電熱線3を切断し、その端部を螺旋溝の他方の端部近傍に設けた穴に通し、スリーブ1に別途設けた別のコネクタピン(図示せず)と接合する。
なお、電熱線3は、電熱線に樹脂を被覆した電熱線も用いることができる。
【0012】
【発明の効果】
本発明は、予め溝加工したスリーブを用いるので、スリーブ内部に挿入する構造体を電熱線のガイドや嵌入手段だけで簡潔に構成することができ、動作の信頼性の高い設備とすることができる。また、電熱線ガイドにより電熱線を適切に変形させて溝に導くので、硬い電熱線でも使用することができる。また、電熱線の溝への嵌入は単純な強制押圧であり、動作信頼性が高く、かつ一端嵌入された電熱線は抜け出ることはないので、電熱線のづれによる短絡などの不良がない品質の良い電気融着継手を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略構成の一例を示す図
【図2】巻線対象の樹脂製円筒部材の断面図
【図3】電熱線装着用螺旋溝の断面図
【図4】電熱線がガイドされ溝に嵌入される状態を示した図
【符号の説明】
1・・・樹脂円筒部材、2・・・螺旋溝、3・・・電熱線、7・・・回転ローラ、
8・・・支持軸、10…回転台、11…回転駆動手段、12…搬送台、
13…ボビン、14…滑車 、15…シリンダ
Claims (3)
- 電気融着継手を構成する樹脂製円筒部材の内周面に形成された螺旋溝の中に電熱線を配設するための電熱線巻線装置であって、
円筒部材を回転させる回転手段と、内筒内部に挿入されその内面に当接する複数の回転ローラと電熱線供給ガイドが配設された支持軸を有し、支持軸は円筒部材の回転に合わせて螺旋溝ピッチと一致するように長手方向に移動し、電熱線供給ガイドは長手方向から供給された電熱線を螺旋溝に沿った方向に導くように配置され、一の回転ローラはシリンダで電熱線を押圧することができ、他の回転ローラは前記一の回転ローラの押圧による反力が支持軸に対し相殺される位置に配置されていることを特徴とする電熱線巻線装置。 - 前記他の回転ローラは、螺旋溝上に位置するように配置されている請求項1に記載の電熱線巻線装置。
- 回転ローラは、電熱線供給ガイドで導かれた電熱線を、断面が電熱線外径と略同一の円形で電熱線外径より小さい幅で内周面に開口する螺旋溝に押し込んで嵌入する請求項1又は2に記載の電熱線巻線装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000284119A JP4324897B2 (ja) | 2000-09-19 | 2000-09-19 | 電気融着継手の電熱線巻線装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000284119A JP4324897B2 (ja) | 2000-09-19 | 2000-09-19 | 電気融着継手の電熱線巻線装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002093653A JP2002093653A (ja) | 2002-03-29 |
JP4324897B2 true JP4324897B2 (ja) | 2009-09-02 |
Family
ID=18768387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000284119A Expired - Fee Related JP4324897B2 (ja) | 2000-09-19 | 2000-09-19 | 電気融着継手の電熱線巻線装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4324897B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4600819B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2010-12-22 | 日立金属株式会社 | エルボ型ef継手及びその製造方法 |
JP5348573B2 (ja) * | 2012-04-20 | 2013-11-20 | 日立金属株式会社 | 電気融着継手の製造方法 |
CN110978474B (zh) * | 2020-02-28 | 2020-06-16 | 潍坊东方钢管有限公司 | 承插管承口塑性成型仿形同步缠绕装置 |
CN117038327B (zh) * | 2023-09-15 | 2024-05-17 | 无锡富乐电子有限公司 | 高电流变压器或电感的线圈精确成型系统 |
-
2000
- 2000-09-19 JP JP2000284119A patent/JP4324897B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002093653A (ja) | 2002-03-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0405658B1 (en) | Method and device for mutual connection of tubes | |
JP4324897B2 (ja) | 電気融着継手の電熱線巻線装置 | |
JP2004314183A (ja) | チューブ切断装置 | |
WO2021158588A1 (en) | Filament wrapping and reflow system and methods to manufacture an elongate medical device | |
US8048248B2 (en) | Method of and apparatus for winding a fiber strand onto a bobbin | |
US5357083A (en) | Electro-welding sleeve obtained by fabrication method | |
JPH1158146A (ja) | チューブを長尺物へ挿入する方法とその挿入機 | |
KR101891936B1 (ko) | 코일 스프링 제조방법 및 코일 스프링 제조장치 | |
EP0652687A2 (en) | Method of and apparatus for winding a heating wire | |
JPH08502216A (ja) | 管継手とそれを製造する装置および方法 | |
JP3149204B2 (ja) | パイプ切断方法とパイプ切断装置 | |
EP0453208A2 (en) | Incising tools and methods of their use | |
JPH08332519A (ja) | スパイラルフィンチューブの製造装置および製造方法 | |
JP3290739B2 (ja) | 内視鏡用チャンネルチューブ表面溝付け加工方法及び装置 | |
JP3169344B2 (ja) | 巻線装置 | |
JP3986174B2 (ja) | 内視鏡用チャンネルチューブの螺旋溝加工装置 | |
JP3414166B2 (ja) | 空芯コイル巻き線機 | |
JPH05184533A (ja) | 内視鏡チャンネルチューブの螺旋溝加工方法 | |
JP4664470B2 (ja) | 空芯コイルの巻線方法および巻線装置 | |
JP5334819B2 (ja) | トラック型エッジワイズコイル製造装置 | |
JP4980311B2 (ja) | 空芯コイル及びその巻線方法及び巻線装置 | |
JPH11151753A (ja) | 金属パイプへの断熱材被覆方法およびその装置 | |
JP3091896B2 (ja) | 電気融着継手の製造方法 | |
JPH05309068A (ja) | 内視鏡チャンネルチューブの螺旋溝加工方法および装置 | |
JP3723184B2 (ja) | 基板溝へのチューブの組み付け装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051206 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080829 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081024 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090515 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090528 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130619 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |