JP4323897B2 - 内燃機関の潤滑装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関の潤滑装置に係り、特に、いわゆるドライサンプ方式の内燃機関に用いて好適な内燃機関の潤滑装置に関する。
内燃機関の潤滑装置として、従来、いわゆるドライサンプ方式のものがあり、このようなドライサンプ方式の潤滑装置として、たとえば特開2002−339874号公報(特許文献1)に開示されたものがある。この潤滑装置は、エンジンの潤滑油を吸引するオイルストレーナと、潤滑油を吸引圧縮するオイルポンプとを備えており、オイルポンプによって潤滑油中に含まれる空気を除去するというものである。こうして、空気を分離除去した潤滑油を、エンジンに循環供給している。
また、エンジン本体の外部にオイルを貯留するタンクを設けた潤滑装置として、特開2000−297621号公報(特許文献2)に開示されたものがある。この潤滑装置は、エンジンから回収した潤滑油をタンクに貯留した後、ピストン・クランク系摺動部と動弁系摺動部に分けて潤滑油を供給するというものである。そして、ピストン・クランク系摺動部に供給する潤滑油は加熱し、動弁系摺動部に供給する潤滑油は冷却するようにしている。
特開2002−339874号公報 特開2000−297621号公報
しかし、上記特許文献1に開示された潤滑装置では、オイルポンプ内で空気を分離除去してエンジンに供給しているが、吸引した潤滑油のすべてから空気を分離除去するようにしている。このため、オイルポンプとして、大型のものを必要とするものであった。また、オイルポンプからエンジンの各部分にオイルギャラリを介して全体的に無条件で潤滑油を供給している。このため、エンジンの各部分に応じた適切な潤滑油を供給することは困難なものであった。
一方、上記特許文献2に開示された潤滑装置では、ピストン・クランク系と動弁系とに分けて潤滑油を供給するようにしており、それぞれに供給する潤滑油を加熱、冷却している。このため、エンジンの場所に応じた潤滑油が供給される。
ところが、上記特許文献2に開示された潤滑装置では、エンジンから回収した潤滑油をすべて一旦貯留してからオイルポンプによってエンジンの各部分に供給している。このため、オイルポンプに掛かる負荷が大きく、やはり大型のオイルポンプが必要となるものであった。
さらに、エンジンの部分に応じて温度条件は調整しているものの、エンジンの各部分に同時に潤滑油を供給するようにしている。したがって、エンジンの特定部分にのみ潤滑油を要する場合などでも、エンジンの全体に潤滑油を供給してしまい、潤滑を行う上で不利となる点があった。
そこで、本発明の課題は、大型のオイルポンプを用いることなく、好適にエンジンに潤滑油を供給することができる内燃機関の潤滑装置を提供することにある。また、他の課題は、エンジンの条件に応じて、エンジンにおける潤滑油の供給先を調整して、好適にエンジンを潤滑させることができる内燃機関の潤滑装置を提供することにある。
上記課題を解決した本発明に係る内燃機関の潤滑装置は、内燃機関に潤滑油を供給する内燃機関の潤滑装置において、内燃機関における潤滑油を吸引して回収するスカベンジポンプと、スカベンジポンプによって回収された潤滑油を内燃機関のヘッド部に直接供給する第一供給路と、第一供給路から分岐し、スカベンジポンプによって回収された潤滑油を内燃機関のブロック部に供給する第二供給路と、スカベンジポンプによって回収され、第二供給路に案内された潤滑油を貯留する第二供給路に配置されたタンクと、タンクに貯留された潤滑油を吸引し、吸引した潤滑油を内燃機関のブロック部に供給するオイルポンプと、を備え、第一供給路における第二供給路との分岐部分よりも下流側は、タンクよりも上方位置に配置されていることを特徴とする。
本発明に係る内燃機関の潤滑装置においては、内燃機関内の潤滑油を回収するスカベンジポンプによって、潤滑油をタンクに送る一方、第一供給路を介して内燃機関のヘッド部に直接供給している。このため、ヘッド部に潤滑油を供給する分のオイルポンプの負荷がなくなり、オイルポンプの負荷を軽減することができるので、オイルポンプの小型化を図ることができる。また、エンジンから回収する潤滑油の量には変わりがないので、潤滑油の全体をタンクに送る場合と比較しても、スカベンジポンプに掛かる負荷が増大することもない。
ここで、第一供給路に配設され、スカベンジポンプで回収された潤滑油を冷却するオイルクーラが設けられている態様とするのが好適である。
第一供給路に設けられたオイルクーラで潤滑油を冷却することにより、内燃機関のヘッド部に供給する際に好適な高粘度の潤滑油とすることができる。
また、第一供給路の開閉を行う制御バルブと、制御バルブを制御する制御手段と、を備える態様とするのが好適である。
このように、第一供給路に開閉を行う制御バルブを設けることにより、必要に応じてヘッド部に供給する潤滑油の量を増減でき、余剰油の低減および潤滑油の不足によるフリクションの増大などを防止することができる。
本発明によれば、大型のオイルポンプを用いることなく、好適にエンジンに潤滑油を供給することができる内燃機関の潤滑装置を提供することができる。また、エンジンの条件に応じて、エンジンにおける潤滑油の供給先を調整して、好適にエンジンを潤滑させることができる内燃機関の潤滑装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各実施形態において、同一の機能を有する部分については同一の符号を付し、重複する説明は省略することがある。図1は、本発明の第1の実施形態に係る内燃機関の潤滑装置の構成を示す構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係る潤滑装置1は、内燃機関であるエンジン10に搭載されている。本実施形態に係るエンジン10は、いわゆるドライサンプ方式のものである。エンジン10はブロック部11とヘッド部12とを備えている。ブロック部11には、シリンダが形成されている。またブロック部11には、シリンダ内を往復運動する図示しないピストンやピストンの往復運動を回転運動に変換するやはり図示しないコンロッドやクランクシャフトなどが設けられている。これらのピストンやクランクシャフトなどによってピストン・クランク系が形成されている。
ヘッド部12には、吸気ポートの開閉を行う図示しない吸気弁や排気ポートを開閉する図示しない排気弁が配置されており、吸排気弁は図示しないカムシャフトによって開閉される。これらの吸排気弁やカムシャフト、さらにはチェーン、カムシャワーなどによって動弁系が形成されている。
また、ブロック部11の下方位置におけるエンジン10の最下部は、オイル受け部13とされている。オイル受け部13は、いわゆるウェットサンプ方式のエンジンに設けられる通常のオイルパンよりも小型のものである。通常のオイルパンは、潤滑油貯留させるためにある程度の深さを有しているが、本実施形態におけるオイル受け13は、上方から滴下する潤滑油を捕集するだけのものであり、その深さは最小限のものとされている。さらに、ブロック部11には、潤滑油をブロック部11に案内するオイルギャラリが形成されている。
また、潤滑装置1は、エンジン10に供給する潤滑油を貯留する気液分離タンク2を有している。この気液分離タンク2は、エンジン10とは別体に配置されている。本実施形態においては、気液分離タンク2はエンジンコンパートメント内における上方に配置されている。このため、上方からの整備がしやすくなっている。
さらに、エンジン10におけるオイル受け部13には、スカベンジポンプ3とオイルポンプ4とが設けられている。スカベンジポンプ3には、第一供給路5の一端が接続されており、第一供給路5の他端部はエンジン10のヘッド部12に接続されている。この第一供給路5は、スカベンジポンプ3によって回収された潤滑油をエンジン10のヘッド部12に直接供給する。第一供給路5は、エンジン10の外側に形成された配管によって構成されている。
また、第一供給路5の途中位置には、第二供給路6の一端部が分岐して接続されており、第二供給路6の他端部にはオイルポンプ4が接続されている。第二供給路6は、第一供給路5と同様に、エンジン10の外側に形成された配管によって構成されている。さらに、第二供給路6の途中位置に上記の気液分離タンク2が設けられている。
この気液分離タンク2は、スカベンジポンプ3およびオイルポンプ4よりも高い位置に配置されている。また、第一供給路5における第二供給路6との分岐部分よりも下流側は、気液分離タンク2よりも上方位置に配置されている。また、第二供給路6における気液分離タンク2よりも上流側は、気液分離タンク2と略同じ高さ位置とされている。
スカベンジポンプ3によって回収されたエンジン10内の潤滑油の一部は、第一供給路5を経てエンジン10のヘッド部12に直接供給され、残りの潤滑油は、第二供給路6を経て、その途中位置にある気液分離タンク2に流入する。
第一供給路5からエンジン10のヘッド部12に供給された潤滑油は、ヘッド部12に形成された動弁系に供給される。一方、気液分離タンク2には、第二供給路6を経て流入した潤滑油が貯留されている。気液分離タンク2は、貯留した潤滑油内に混入する気体を潤滑油から分離除去している。
オイルポンプ4は、気液分離タンク2内に貯留されている潤滑油を第二供給路6における気液分離タンク2よりも下流側を通して吸引し、吸引した潤滑油をエンジン10におけるブロック部11に第二供給路6の他端側から供給する。ブロック部11に供給された潤滑油は、ブロック部11に形成されたピストン・クランク系を中心に供給される。
以上の構成を有する本実施形態に係る潤滑装置1の作用について説明する。
エンジン10において、ヘッド部12に供給された潤滑油は、ヘッド部12およびブロック部11を流れ落ちてオイル受け部13に到達する。また、ブロック部11に供給された潤滑油は、ブロック部11を流れ落ちてオイル受け部13に到達する。潤滑装置1におけるスカベンジポンプ3は、稼動中、このようにしてオイル受け部13に到達した潤滑油を随時吸引して回収し、第一供給路5に供給している。
第一供給路5に供給された潤滑油は、その一部は、第二供給路6へと流入し、残りは、第一供給路5の他端部から排出されてエンジン10のヘッド部12に直接供給される。第二供給路6に流入した潤滑油は、一端、気液分離タンク2に貯留される。気液分離タンク2に貯留された潤滑油は、気液分離タンク2において気泡が分離除去される。オイルポンプ4は、この気液分離タンク2に貯留された潤滑油をブロック部11に供給する。
ここで、オイルポンプ4は、ブロック部11に潤滑油を供給するのみでよい。したがって、たとえばブロック部11に複雑な油路を介してヘッド部12にオイルポンプ4で潤滑油を供給する場合と比較して、オイルポンプ4に掛かる負荷を非常に小さくすることができる。しかも、オイルポンプ4は気液分離タンク2よりも低い位置に配置されていることから、潤滑油を供給する際に、重力を利用することもできるので、オイルポンプ4に掛かる負荷をさらに小さくすることができる。また、ブロック部11に設けられたピストン・クランク系には、これらに対して好適な気泡が除去された潤滑油を供給することができる。
また、第一供給路5からヘッド部12に供給される潤滑油は、気液分離タンク2によって気泡の分離が行われていないので、気泡を含んだままの潤滑油がヘッド部12に供給される。ヘッド部12内の動弁系の潤滑には、油の圧力が比較的必要ないことから、気泡を含んだ潤滑油でも十分に役目を果たすことができる。
さらに、ヘッド部12に対する潤滑油の供給は、スカベンジポンプ3の動力によって行われるが、第一供給路5を介してヘッド部12に潤滑油を直接供給するとともに、第一供給路5には第二供給路6を介して気液分離タンク2が接続されている。そして、エンジン10から回収する潤滑油の量が別段増加することもないので、スカベンジポンプ3に掛かる負荷が増加することもない。
しかも、第一供給路5を介してオイル受け部13からヘッド部12に対して潤滑油が直接供給されるので、ヘッド部12に対して迅速に潤滑油を供給することができる。したがって、たとえばエンジンの始動時など、動弁系に早急に潤滑油を供給したい場合などに好適となり、始動時における油切れなどの防止することができ、フリクションの低減が可能となるとともに、エンジンの燃費、排気ガスの改善に寄与することができる。
また、第一供給路5における第二供給路6との分岐部分よりも下流側は、気液分離タンク2よりも上方に配置されているので、エンジン10に搭載する際に短く簡素な構成とすることができる。第一供給路5における分岐部分よりも下流側における圧力損失を小さくすることができるので、給油量の増加に寄与することができる。
さらに、第一供給路5から潤滑油を供給するので、ヘッド部12内におけるオイルギャラリ(油路)を形成する必要がない。したがって、その分ヘッド部12の構造を簡素化することができる。
他方、スカベンジポンプ3をエンジン10とは独立した駆動形式とすることもできる。このような態様とした場合には、たとえばエンジン10を始動する前にスカベンジポンプ3を始動させておき、エンジン10を作動する前にエンジン10のヘッド部12に設けられた動弁系に潤滑油を供給しておくこともできる。このようにすることにより、動弁系における各部分のフリクションの低減に寄与することができるとともに、エンジン10に対する始動トルクの低減およびNV(ノイズバイブレーション)の改善に寄与することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図2は、本発明の第2の実施形態に係る内燃機関の潤滑装置の構成図である。
図2に示すように、本実施形態に係る潤滑装置20は、上記第1の実施形態と同様、ブロック部11およびヘッド部12を備えるエンジン10に搭載される。本実施形態に係る潤滑装置20は、上記第1の実施形態と同様のスカベンジポンプ3およびオイルポンプ4がエンジン10におけるオイル受け部13に設けられている。また、スカベンジポンプ3に接続された第一供給路5と、第一供給路5から分岐する第二供給路6とを備えている。第一供給路5の他端部はエンジン10のヘッド部12に接続されており、第二供給路6の他端部はオイルポンプ4を介してエンジン10のブロック部11に接続されている。さらに、第2供給路の途中位置には、気液分離タンク2が設けられている。
加えて、本実施形態に係る潤滑装置20は、オイルクーラ21、制御バルブ22、および制御手段である電子制御ユニット(ECU)23を備えている。オイルクーラ21は、第一供給路5における第二供給路6との分岐点よりも下流側であり、ヘッド部12よりも上流側の位置に配置されている。このオイルクーラ21は、スカベンジポンプ3によって回収され、第一供給路5によってエンジン10のヘッド部12に供給される潤滑油を冷却する。
また、制御バルブ22は、第一供給路5における第二供給路との分岐点よりも下流側であり、オイルクーラ21が設けられている位置よりも上流側に設けられている。この制御バルブ22は、開度調整が可能とされており、全開全閉状態のほか、所定のパーセンテージとなる開度となるようにすることができる。さらに、制御バルブ22には、ECU23が電気的に接続されている。ECU23には、図示しない水温センサ、エンジン回転数センサが接続されている。
以上の構成を有する本実施形態に係る潤滑装置20の作用について説明する。
本実施形態に係る潤滑装置20では、第一供給路5にオイルクーラ21が設けられており、第一供給路5からエンジン10のヘッド部12に供給される潤滑油が冷却されている。潤滑油が冷却されると、その粘度が上昇して、高粘度の潤滑油となる。ヘッド部12に設けられた動弁系には、比較的高い粘度の潤滑油を供給するのが好適なので、オイルクーラ21が設けられていることにより、ヘッド部12における動弁系に、好適な潤滑油を供給することができる。特に、エンジン回転数が低い、低回転時における動弁系のフリクションを低減することができ、したがって、エンジン10の燃費、排気ガスの改善に寄与することができる。
また、本実施形態に係る潤滑装置20には、第一供給路5に制御バルブ22が設けられており、ECU23によって開度調整可能とされている。ECU23においては、エンジン回転数、水温などの条件に基づいて制御バルブ22の最適開度を算出し、算出された最適開度に基づいて、制御バルブ22の開度を制御している。このときの各条件とバルブ開度の関係の例について、図3を用いて説明する。
バルブ開度と油温との関係について説明すると、油温が低いときには、エンジン10が温まっていないものと考えることができる。なお、潤滑油の油温は、水温センサで検出された冷却水の水温から推定することができる。この状態のときには、図3(a)に示すように、動弁系の潤滑を確保するために、制御バルブ22を開いて、ヘッド部12に潤滑油を供給するのが好適となる。
また、油温が上昇すると、エンジン10が暖機され、温まってきたものと考えることができる。このように、エンジン10が暖機された状態では、ブロック部11に供給された潤滑油が上がり、周囲雰囲気中に存在するようになるので、この周囲雰囲気中の潤滑油で十分に動弁系に与える潤滑油を確保することができる。したがって、油温が上昇して、エンジン10の暖機が進んだと判断したら、制御バルブ22を閉じるように制御する。こうして、ヘッド部12に余剰となる潤滑油の供給を少なくすることができるとともに、余剰な潤滑油に起因するフリクションの低減に寄与することができる。
次に、バルブ開度とエンジン回転数との関係について説明すると、エンジン回転数が低い状態では、エンジン10が十分に暖機されていないと考えられる。この状態のときには、図3(b)に示すように、動弁系の潤滑を確保するために、制御バルブ22を開いて、ヘッド部12に潤滑油を供給するのが好適となる。
エンジン回転数が上昇すると、エンジン回転と連動した供給方式では、ブロック部11に供給された潤滑油が上がり、周囲雰囲気中に存在するようになるので、この周囲雰囲気中の潤滑油で十分に動弁系に与える潤滑油を確保することができる。したがって、油温が上昇して、エンジン10の暖機が進んだと判断したら、制御バルブ22を閉じるように制御する。こうして、ヘッド部12に余剰となる潤滑油の供給を少なくすることができるとともに、余剰な潤滑油に起因するフリクションの低減に寄与することができる。
他方、制御バルブ22をオイルポンプ4の背圧制御バルブとして利用することもできる。この制御バルブ22を開いてオイルポンプ4の背圧を下げることにより、オイルポンプ4におけるフリクションの低減に寄与することができる。なお、この場合にはヘッド部12に多くの潤滑油が供給されることになるので、動弁系の周囲における油量削減効果と比較して、エンジンとしてより効率的となる使用方法をECU23において算出して、制御バルブ22の開度を調整するのが好適である。
本発明の第1の実施形態に係る内燃機関の潤滑装置の構成を示す構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る内燃機関の潤滑装置の構成を示す構成図である。 (a)は、油温に対する好適な制御バルブの開度を示すグラフ、(b)は、エンジン回転数に対する好適な制御バルブの開度を示すグラフである。
符号の説明
1…潤滑装置、2…気液分離タンク、3…スカベンジポンプ、4…オイルポンプ、5…第一供給路、6…第二供給路、10…エンジン、11…ブロック部、12…ヘッド部、13…オイル受け部、20…潤滑装置、21…オイルクーラ、22…制御バルブ、23…ECU。

Claims (3)

  1. 内燃機関に潤滑油を供給する内燃機関の潤滑装置において、
    前記内燃機関における潤滑油を吸引して回収するスカベンジポンプと、
    前記スカベンジポンプによって回収された潤滑油を前記内燃機関のヘッド部に直接供給する第一供給路と、
    前記第一供給路から分岐し、前記スカベンジポンプによって回収された潤滑油を前記内燃機関のブロック部に供給する第二供給路と、
    前記スカベンジポンプによって回収され、前記第二供給路に案内された潤滑油を貯留する前記第二供給路に配置されたタンクと、
    前記タンクに貯留された潤滑油を吸引し、吸引した潤滑油を前記内燃機関のブロック部に供給するオイルポンプと、
    を備え
    前記第一供給路における前記第二供給路との分岐部分よりも下流側は、前記タンクよりも上方位置に配置されていることを特徴とする内燃機関の潤滑装置。
  2. 前記第一供給路に配設され、前記スカベンジポンプで回収された潤滑油を冷却するオイルクーラが設けられている請求項1に記載の内燃機関の潤滑装置。
  3. 前記第一供給路の開閉を行う制御バルブと、
    前記制御バルブを制御する制御手段と、
    を備える請求項1または請求項2に記載の内燃機関の潤滑装置。
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