JP2008031958A - 内燃機関の潤滑装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィードポンプの負荷を低減でき、かつピストン潤滑系にスカベンジポンプからオイルを供給可能な内燃機関の潤滑装置を提供する。
【解決手段】本発明の潤滑装置は、内燃機関1の機関本体4とは別体に設けられたオイルタンク11と、オイルタンク11内のオイルが供給されるべき機関本体11の各部にオイルタンク11からオイルを供給するフィードポンプ13と、機関本体4で使用されたオイルを回収するオイル溜め部4aからオイルを汲み出すスカベンジポンプ12と、オイルタンク11とスカベンジポンプ12の吐出側とを接続する第1供給通路15と、機関本体4に設けられたピストン2にオイルを供給するオイルジェット装置5とスカベンジポンプ12の吐出側とを接続する第2供給通路16と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドライサンプ式の内燃機関の潤滑装置に関する。
ドライサンプ式の潤滑装置を備えた内燃機関では、フィードポンプによって機関本体とは別体に設けられたオイルタンクから機関本体の各部にオイルを供給し、スカベンジポンプによって機関本体の各部で使用されたオイルを機関本体からオイルタンクに戻す。このようなドライサンプ式の潤滑装置において、フィードポンプの負荷を低減させるべくスカベンジポンプにて回収されたオイルの一部をスカベンジポンプから内燃機関のヘッド部に直接供給したり、内燃機関の回転数が高くなるほどこのヘッド部に直接供給するオイル量が減少するように内燃機関の回転数に応じてヘッド部に直接供給するオイル量を調整する潤滑装置が知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2、3が存在する。
特開2005−120827号公報 特開2000−297621号公報 特開平2−61309号公報
特許文献1の潤滑装置ではスカベンジポンプから内燃機関のヘッド部内の動弁系に直接オイルを供給しているが、この他にもスカベンジポンプから直接オイルを供給可能な箇所としてピストンにオイルを供給するピストン潤滑系がある。このピストン潤滑系にスカベンジポンプから直接オイルを供給する場合、特許文献1と同様のオイル供給量制御を行うとオイル供給量に過不足が生じるおそれがある。
そこで、本発明は、フィードポンプの負荷を低減でき、かつピストン潤滑系にスカベンジポンプからオイルを供給可能な内燃機関の潤滑装置を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関の潤滑装置は、内燃機関の機関本体とは別体に設けられたオイルタンクと、前記オイルタンク内のオイルが供給されるべき前記機関本体の各部に前記オイルタンクからオイルを供給するフィードポンプと、前記機関本体で使用されたオイルを回収するオイル溜め部からオイルを汲み出すスカベンジポンプと、前記オイルタンクと前記スカベンジポンプの吐出側とを接続する第1供給通路と、前記機関本体に設けられたピストンにオイルを供給するピストン潤滑系と前記スカベンジポンプの吐出側とを接続する第2供給通路と、を備えていることにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
本発明の潤滑装置によれば、第2供給通路を介してスカベンジポンプからピストン潤滑系に直接オイルを供給することができる。また、このようにピストン潤滑系にスカベンジポンプから直接オイルを供給することにより、フィードポンプの負荷を低減できる。さらに、スカベンジポンプからオイルタンクに戻されるオイル量を低減できるので、オイルタンク内で発生するオイル内への気泡の巻き込みを抑制できる。これにより、オイルタンク内に貯留されているオイルへの気泡の混入を抑制できる。
本発明の潤滑装置の一形態において、前記第2供給通路は、分岐部にて前記ピストン潤滑系に接続される第1分岐通路と、前記機関本体の動弁系にオイルを供給する動弁潤滑系に接続される第2分岐通路と、に分岐しており、前記スカベンジポンプから前記ピストン潤滑系に供給されるオイルの量と前記スカベンジポンプから前記動弁潤滑系に供給されるオイルの量との比である分配率を調整する分配率調整手段と、前記内燃機関の運転状態に応じて前記分配率調整手段を制御する制御手段と、をさらに備えていてもよい(請求項2)。この形態では、スカベンジポンプから動弁潤滑系にも直接オイルを供給できるので、フィードポンプの負荷をさらに低減できる。また、この形態では内燃機関の運転状態に応じてピストン潤滑系及び動弁潤滑系のいずれにより多くのオイルを供給すべきか調整できる。これらの潤滑系は多くのオイルが必要となる運転状態が互いに異なるので、より多くのオイルが必要な運転状態のときに適切な箇所に適切な量のオイルを供給できる。
この形態において、前記内燃機関の運転状態は、前記内燃機関の回転数であり、前記制御手段は、前記内燃機関の回転数が高いほど前記動弁潤滑系に供給されるオイルの量よりも前記ピストン潤滑系に供給されるオイルの量が増加するように前記分配率調整手段を制御してもよい(請求項3)。ピストンは内燃機関の回転数が高いほど高温になるので、ピストンを適切に冷却するために内燃機関の回転数が高くなるほどより多くのオイルが必要になる。一方、一般に内燃機関の回転数が低いと機関本体内に設けられた回転体によって飛散するオイルの量が減少するので、動弁潤滑系においては内燃機関の回転数が低いときにより多くのオイルが必要となる。この形態では、内燃機関の回転数が高いほどピストン潤滑系により多くのオイルが供給されるように分配率を調整するので、内燃機関の回転数に応じて適切な箇所にオイルを供給できる。
本発明の潤滑装置の一形態においては、前記フィードポンプの吐出側に接続されるとともに、前記第2供給通路に設けられた合流部にて前記第2供給通路と合流する第3供給通路と、前記スカベンジポンプから前記ピストン潤滑系に供給されるオイルの量と前記フィードポンプから前記ピストン潤滑系に供給されるオイルの量とを調整する供給量調整手段と、前記内燃機関の運転状態に応じて前記供給量調整手段の制御する制御手段と、を備えていてもよい(請求項4)。フィードポンプから供給されるオイルはオイルタンクに貯留されていたオイルであるため、スカベンジポンプから供給されるオイルよりも温度が低い。この形態では、ピストン潤滑系にスカベンジポンプ及びフィードポンプの両方からオイルを供給できるので、ピストン潤滑系に供給されるオイルの温度を変更できる。また、各ポンプから供給されるオイルの量が内燃機関の運転状態に応じてそれぞれ制御されるので、内燃機関の運転状態に応じて適切な温度のオイルをピストン潤滑系に供給できる。さらに、フィードポンプからピストン潤滑系に供給されるオイルの量は内燃機関の運転状態に応じて調整されるので、ピストン潤滑系に適切な温度のオイルを供給しつつフィードポンプの負荷を低減できる。
この形態において、前記内燃機関の運転状態は、前記内燃機関の回転数であり、前記制御手段は、前記内燃機関の回転数が高いほど前記フィードポンプから前記ピストン潤滑系に供給されるオイルの量が増加するように前記供給量調整手段を制御してもよい(請求項5)。上述したように内燃機関の回転数が高いほどピストンが高温になる。この形態では内燃機関の回転数が高いほどフィードポンプからピストン潤滑系に供給されるオイルの量が増加するので、内燃機関の温度が高いほど温度の低いオイルをピストン潤滑系に供給できる。そのため、ピストンを適切に冷却できる。
以上に説明したように、本発明によれば、スカベンジポンプの吐出側とピストン潤滑系とが接続されるので、ピストン潤滑系にスカベンジポンプからオイルを直接供給できる。また、スカベンジポンプからのオイルの直接供給により、フィードポンプの負荷を低減できる。
(第1の形態)
図1は、本発明の第1の形態に係る潤滑装置が組み込まれた内燃機関を示している。図1の内燃機関(以下、エンジンと呼ぶこともある。)1は、車両に走行用動力源として搭載されるもので、ピストン2及び動弁系としての動弁機構3とが設けられる機関本体4と、潤滑装置10とを備えている。潤滑装置10は、ドライサンプ式の潤滑装置であり、機関本体4と別体に設けられたオイルタンク11と、スカベンジポンプ12と、フィードポンプ13とを備えている。スカベンジポンプ12及びフィードポンプ13の各駆動軸は、不図示の動力伝達機構によってエンジン1の出力軸とそれぞれ接続されている。そのため、スカベンジポンプ12及びフィードポンプ13は、エンジン1によって駆動される。
次に、潤滑装置10にてオイルが供給される箇所について説明する。周知のように機関本体4にはオイルを供給すべき複数の潤滑部が設定されており、潤滑装置10はこれら複数の潤滑部にオイルを供給する。複数の潤滑部としては、例えばピストン2の下方からピストン2の下面にオイルを噴射することによってピストン2にオイルを供給するピストン潤滑系としてのオイルジェット装置5、及び動弁機構3のカム軸(不図示)及びチェーンなどにオイルを供給する動弁潤滑系6などがある。この他、潤滑装置10は、エンジン1のクランク軸及びコンロッドなどにオイルを供給するクランク潤滑系などにもオイルを供給する。また、潤滑装置10は、油圧によって制御を行う油圧制御機器、例えば動弁機構3に設けられるラッシュアジャスタや、カム軸の位相を変更するための可変バルブタイミング機構などにもオイルを供給している。これら潤滑装置10によってオイルが供給される箇所には、気泡が混入しているオイルが供給された場合にその気泡の影響が大きい箇所と、その気泡の影響が小さい箇所とがある。例えば、オイルジェット装置5及び動弁潤滑系6ではピストン2、カム軸及びチェーンなどにオイルを噴射するので、オイルに気泡が混入していてもその影響は小さい。一方、クランク潤滑系や油圧制御機器では、オイルに気泡が混入していると油圧が上昇し難くなったり、オイルが送り難くなるため、気泡の影響が大きい。なお、以降では、潤滑装置10によってオイルが供給される箇所をまとめてオイル供給箇所と呼び、気泡が混入しているオイルが供給された場合にその影響が大きい箇所、すなわちクランク潤滑系及び油圧制御機器をまとめて第1オイル供給箇所を呼び、気泡の影響が小さい箇所、すなわちオイルジェット装置5及び動弁潤滑系6をまとめて第2オイル供給箇所と呼ぶこともある。
本発明の潤滑装置10においては、フィードポンプ13から吐出されたオイルを第1オイル供給箇所に、スカベンジポンプ12から吐出されたオイルの一部を第2オイル供給箇所にそれぞれ供給する。そのため、潤滑装置10は、フィードポンプ13の吐出側と第1オイル供給箇所とを接続するメイン供給通路14と、スカベンジポンプ12の吐出側とオイルタンク11とを接続する第1供給通路15と、スカベンジポンプ12の吐出側と第2オイル供給箇所とを接続する第2供給通路16と、を備えている。第2供給通路16は、その途中に設けられた分岐部16aにて第1分岐通路17と第2分岐通路18に分岐している。第1分岐通路17はオイルジェット装置5に、第2分岐通路18は動弁潤滑系6にそれぞれ接続されている。分岐部16aには、図1に矢印Aで示したようにスカベンジポンプ12からオイルジェット装置5に供給されるオイルの量と図1に矢印Bで示したようにスカベンジポンプ12から動弁潤滑系6に供給されるオイルの量との比である分配率を調整する分配率調整手段としての調整弁19が設けられている。図2に拡大して示したように調整弁19は、スカベンジポンプ12から吐出されたオイルが流入する入口20aと、オイルジェット装置5と接続される第1出口20bと、動弁潤滑系6と接続される第2出口20cとを有する本体20と、弁体21と、弁体21を第1出口20bを塞ぐ第1位置と第2出口20cを塞ぐ第2位置との間で駆動するアクチュエータ22とを備えている。弁体21が第1位置に駆動された場合は入口20aから流入したオイルの全量が第2出口20cから排出される。すなわち、弁体21が第1位置に駆動された場合は調整弁19に流入したオイルの全量が動弁潤滑系6に供給される。一方、弁体21が第2位置に駆動された場合は入口20aから流入したオイルの全量が第1出口20bから排出される。すなわち、弁体21が第2位置に駆動された場合は調整弁19に流入したオイルの全量がオイルジェット装置5に供給される。また、弁体21が第1位置と第2位置の間に駆動された場合は、入口20aから流入したオイルの一部が第1出口20bから、残りが第2出口20cからそれぞれ排出される。
次に図1を参照してエンジン1におけるオイルの流れについて説明する。オイルタンク11内のオイルは、フィードポンプ13によって機関本体4の第1オイル供給箇所に供給される。第1オイル供給箇所に供給されたオイルは、機関本体4の底部に設けられ、オイル供給箇所に供給されたオイルを回収するオイル溜め部4aに集められる。オイル溜め部4aに集められたオイルは、スカベンジポンプ12により一部が第2オイル供給箇所に、残りがオイルタンク11に送られる。なお、第2オイル供給箇所に送られたオイルは、第2オイル供給箇所を潤滑した後、オイル溜め部4aに集められる。
調整弁19の動作は、エンジンコントロールユニット(ECU)30によって制御される。ECU30は、マイクロプロセッサ、及びその動作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を含んだコンピュータとして構成され、エンジン1の運転状態を制御する周知のコンピュータユニットである。
図3は、ECU30が調整弁19の動作を制御するために実行する調整弁動作制御ルーチンを示している。図2の制御ルーチンは、エンジン1の運転中に所定の周期で繰り返し実行される。
図3の制御ルーチンにおいてECU30は、まずステップS11でエンジン1の運転状態としてエンジン1の回転数を取得する。エンジン1の回転数は、例えばクランク角センサ31の出力信号を参照して取得する。続くステップS12においてECU30は、調整弁19の弁体21の位置を算出する。弁体21の位置は、図4に示したマップに基づいて算出される。図4は、エンジン1の回転数と調整弁19の弁体21の位置との関係の一例を示している。ピストン2は、エンジン1の回転数が高いほど高温になる。そのため、ピストン2を適切に冷却するためには、エンジン1の回転数が高くなるほどピストン2に供給すべきオイル量が増加する。一方、エンジン1の回転数が高くなるほど機関本体4内に設けられた回転体、例えばカム軸などの回転数が高くなるので、オイルが飛散し易くなる。そのため、エンジン1の回転数が高い場合は動弁潤滑系6に供給すべきオイルの量を低減できる。そこで、エンジン1の回転数が高いほどオイルジェット装置5に供給されるオイルが多くなるように弁体21の位置を変更する。なお、図4に示した関係は、予め実験などにより求め、ECU30に記憶させておく。次のステップ13においてECU30は、算出した位置に弁体21が駆動されるようにアクチュエータ22を動作させる。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
以上に説明したように、第1の形態では、スカベンジポンプ12からオイルジェット装置5及び動弁潤滑系6にそれぞれオイルを直接供給できるので、フィードポンプ13の負荷を低減できる。また、オイルタンク11に戻されるオイルの量を低減できるので、オイルタンク11内のオイルにスカベンジポンプ12から吐出されたオイルが戻されたときに発生するオイル内への気泡の巻き込みを抑制できる。そのため、オイルタンク11に貯留されているオイルへの気泡の混入を抑制できる。
スカベンジポンプ12からオイルジェット装置5及び動弁潤滑系6に供給されるオイルの分配率はエンジン1の回転数に応じて変更され、エンジン1の回転数が高くなるほどオイルジェット装置5に供給されるオイルが多くなる。上述したように、オイルジェット装置5と動弁潤滑系6とではより多くのオイルが必要となる運転状態が異なるため、このようにオイルジェット装置5及び動弁潤滑系6に供給されるオイルの量を調整することにより、エンジン1の運転状態に応じて適切な箇所に適切な量のオイルを供給できる。
なお、図3の制御ルーチンを実行し調整弁19の動作を制御することにより、ECU30は本発明の制御手段として機能する。
図1では1つの調整弁19で分配率を変更したが、第2供給通路16に複数の弁を設け、これらの弁の開度をそれぞれ変化させて分配率を変更してもよい。
(第2の形態)
次に図5〜8を参照して本発明の第2の形態を説明する。図5は、本発明の第2の形態に係る潤滑装置が組み込まれたエンジンを示している。なお、図5において図1と共通する部分には共通の符号を付して説明を省略する。この形態では、フィードポンプ13の吐出側に接続されるとともに第2供給通路16に設けられた合流部16bにて第2供給通路16と合流する第3供給通路40が設けられる点が第1の形態と異なる。合流部16bには供給量調整手段としての供給量調整弁41が設けられている。図6に拡大して示したように供給量調整弁41は、スカベンジポンプ12から吐出されたオイル(図5の矢印C)が流入する第1入口42aと、フィードポンプ13から吐出されたオイル(図5の矢印D)が流入する第2入口42bと、オイルジェット装置5と接続される出口42cとを有する本体42、弁体43と、弁体43を駆動するためのアクチュエータ44とを備えている。弁体43は、第1入口42aを塞ぐ第1位置と第2入口42bを塞ぐ第2位置との間で駆動可能なように設けられている。弁体43がアクチュエータ44によって第1位置に駆動された場合はフィードポンプ13から吐出されたオイルのみがオイルジェット装置5に供給され、弁体43が第2位置に駆動された場合はスカベンジポンプ12から吐出されたオイルのみがオイルジェット装置5に供給される。また、弁体43の位置を第1位置と第2位置の間の適宜の位置に変更することにより、スカベンジポンプ12から吐出されたオイルとフィードポンプ13から吐出されたオイルとを混合してオイルジェット装置5に供給できる。
図7は、ECU30が供給量調整弁41の動作を制御するために実行する供給量調整弁制御ルーチンを示している。図7の制御ルーチンは、エンジン1の運転中に所定の周期で繰り返し実行される。なお、図7において図3と同一の処理には同一の参照符号を付して説明を省略する。
図7の制御ルーチンにおいてECU30は、まずステップS11でエンジン1の回転数を取得する。続くステップS21においてECU30は、供給量調整弁41の弁体43の位置を算出する。弁体43の位置は、図8に示したマップに基づいて算出される。図8は、エンジン1の回転数と供給量調整弁41の弁体43の位置との関係の一例を示している。フィードポンプ13から吐出されるオイルはオイルタンク11内に貯留されていたオイルであるため、スカベンジポンプ12から吐出されるオイルよりも温度が低い。そのため、弁体43の位置を変更し、オイルジェット装置5にフィードポンプ13から吐出されたオイルを多く供給することにより、オイルジェット装置5に供給するオイルの温度を低下させることができる。ピストン2は、エンジン1の回転数が高いほど高温になるため、エンジン1の回転数が高くなるほどオイルジェット装置5に供給するオイルの温度を低下させることにより、ピストン2を適切に冷却することができる。そこで、エンジン1の回転数が高いほどフィードポンプ13から吐出されたオイルがオイルジェット装置5により多く供給されるように供給量調整弁41を動作させる。なお、図8に示した関係は、予め実験などにより求め、ECU30に記憶させておく。次のステップS22においてECU30は、算出した位置に弁体43が駆動されるようにアクチュエータ44を動作させる。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
第2の形態においても、スカベンジポンプ12から吐出されたオイルの一部を直接オイルジェット装置5に供給できるので、フィードポンプ13の負荷を低減できる。エンジン1の回転数が高い場合はフィードポンプ13の仕事が増加してもエンジン1のエネルギ効率への影響は少ないが、エンジン1の回転数が低い場合にフィードポンプ13の仕事が増加するとエンジン1のエネルギ効率への影響が大きいため、このようにエンジン1の回転数が低い場合におけるフィードポンプ13の仕事を低減することによって、エンジン1のエネルギ効率を改善できる。そのため、エンジン1の燃費を向上できる。また、この形態では、オイルジェット装置5に供給されるオイルの温度をエンジン1の運転状態に応じて変更できるので、ピストン2を適切に冷却することができる。
なお、図5においても、第2供給通路16に複数の弁を設け、これら弁の開度をそれぞれ変化させてスカベンジポンプ12からオイルジェット装置5に供給されるオイルとフィードポンプ13からオイルジェット装置5に供給されるオイルとの割合を調整してもよい。
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、スカベンジポンプ12からオイルが直接供給される箇所は、上述した箇所に限定されず、オイルジェット装置5を含み、気泡が混入したオイルが供給されてもその影響が小さい種々の場所をオイルの供給先に設定してよい。
本発明の第1の形態に係る潤滑装置が組み込まれた内燃機関を示す図。 図1の調整弁を拡大して示す図。 図1のECUが実行する調整弁動作制御ルーチンを示すフローチャート。 エンジン回転数と調整弁の弁体の位置との関係の一例を示す図。 本発明の第2の形態に係る潤滑装置が組み込まれた内燃機関を示す図。 図5の供給量調整弁を拡大して示す図。 図5のECUが実行する供給量調整弁動作制御ルーチンを示すフローチャート。 エンジン回転数と供給量調整弁の弁体の位置との関係の一例を示す図。
符号の説明
1 内燃機関(エンジン)
2 ピストン
3 動弁機構
4 機関本体
4a オイル溜め部
5 オイルジェット装置(ピストン潤滑系)
6 動弁潤滑系
10 潤滑装置
11 オイルタンク
12 スカベンジポンプ
13 フィードポンプ
15 第1供給通路
16 第2供給通路
16a 分岐部
16b 合流部
17 第1分岐通路
18 第2分岐通路
19 調整弁(分配率調整手段)
30 エンジンコントロールユニット(制御手段)
40 第3供給通路
41 供給量調整弁(供給量調整手段)

Claims (5)

  1. 内燃機関の機関本体とは別体に設けられたオイルタンクと、前記オイルタンク内のオイルが供給されるべき前記機関本体の各部に前記オイルタンクからオイルを供給するフィードポンプと、前記機関本体で使用されたオイルを回収するオイル溜め部からオイルを汲み出すスカベンジポンプと、前記オイルタンクと前記スカベンジポンプの吐出側とを接続する第1供給通路と、前記機関本体に設けられたピストンにオイルを供給するピストン潤滑系と前記スカベンジポンプの吐出側とを接続する第2供給通路と、を備えていることを特徴とする内燃機関の潤滑装置。
  2. 前記第2供給通路は、分岐部にて前記ピストン潤滑系に接続される第1分岐通路と、前記機関本体の動弁系にオイルを供給する動弁潤滑系に接続される第2分岐通路と、に分岐しており、
    前記スカベンジポンプから前記ピストン潤滑系に供給されるオイルの量と前記スカベンジポンプから前記動弁潤滑系に供給されるオイルの量との比である分配率を調整する分配率調整手段と、前記内燃機関の運転状態に応じて前記分配率調整手段を制御する制御手段と、をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の潤滑装置。
  3. 前記内燃機関の運転状態は、前記内燃機関の回転数であり、
    前記制御手段は、前記内燃機関の回転数が高いほど前記動弁潤滑系に供給されるオイルの量よりも前記ピストン潤滑系に供給されるオイルの量が増加するように前記分配率調整手段を制御することを特徴とする内燃機関の潤滑装置。
  4. 前記フィードポンプの吐出側に接続されるとともに、前記第2供給通路に設けられた合流部にて前記第2供給通路と合流する第3供給通路と、前記スカベンジポンプから前記ピストン潤滑系に供給されるオイルの量と前記フィードポンプから前記ピストン潤滑系に供給されるオイルの量とを調整する供給量調整手段と、前記内燃機関の運転状態に応じて前記供給量調整手段の制御する制御手段と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の潤滑装置。
  5. 前記内燃機関の運転状態は、前記内燃機関の回転数であり、
    前記制御手段は、前記内燃機関の回転数が高いほど前記フィードポンプから前記ピストン潤滑系に供給されるオイルの量が増加するように前記供給量調整手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の潤滑装置。
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