JP5487998B2 - 内燃機関の潤滑冷却装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関の潤滑冷却装置に関し、更に詳しくは、単純な構成で内燃機関のピストンを適切に冷却することが可能な内燃機関の潤滑冷却装置に関する。
エンジンの潤滑冷却装置は、エンジンの潤滑冷却対象部(回転部および摺動部)にエンジンオイルを供給することで、その各部の摩擦抵抗(フリクション)の低減や冷却を促し、エンジンの機能の発揮と、エンジンの保護とを図る機能を備えている。
この潤滑冷却装置において潤滑冷却対象部としてピストンを冷却する機構には、潤滑冷却装置のオイル噴射装置にチェックバルブが取り付けられており、エンジンオイルの圧力が上昇するとチェックバルブが開いてエンジンオイルをピストンの裏面に向けて噴射しピストンを冷却する構成のものがある。
しかしながら、この構成の場合、油圧が高くなるとエンジン始動直後の低温時であっても低温のエンジンオイルをピストンに噴射してしまうため、下げる必要のない時でもピストンの温度を下げてしまう結果、エンジン始動直後に未燃炭化水素(Total Hydro Carbon;THC)や一酸化炭素(CO)の排出量が増大してしまう、という問題がある。
また、上記の潤滑冷却装置の場合、本来、冷却する必要のない低回転・低負荷のエンジン運転時でもピストンに向けてエンジンオイルを噴射してピストンの熱を奪って冷却しているので排気温度が低下し、排気後処理装置での後処理効率が低下する。この排気後処理装置での後処理効率の低下を防ぐために、燃料消費率を高くして排気温度を上げる制御を行うので燃料消費量が多くなる、という問題がある。
このような問題に対して、オイル噴射装置本体にシリンダ壁潤滑用オイル導管およびピストン冷却用オイル導管への各々のオイル供給口を開閉する圧力弁を備え、かつ、その圧力弁をオイル噴射装置内の油温によって作動させるサーモスタットを装備して、オイル供給口を圧力弁により潤滑油圧と共に油温に応じて開閉制御するように構成したものがある(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、この構成の場合、オイル噴射装置のオイル供給口を油圧と共に油温に応じて開閉制御するので、油圧と油温との2つに対応する構成が必要となり、装置の小型化に反するとともに、装置各部の設定が難しくなる、という問題がある。
特開平7−317519号公報
本発明の目的は、単純な構成で内燃機関のピストンを適切に冷却することができる内燃機関の潤滑冷却装置を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の内燃機関の潤滑冷却装置は、内燃機関のオイルパンに貯留されたエンジンオイルを、オイルポンプと、シリンダブロックのオイルギャラリー部を経由して受けて、ピストンの裏面に噴射する内燃機関の潤滑冷却装置において、前記オイルギャラリー部からのエンジンオイルが流入するオイル流入口と、前記ピストンの裏面にエンジンオイルを噴射するノズル部を先端に複数個有し、且つ、この複数個の前記ノズル部を複数のシリンダにそれぞれ配置する複数の導管に、リングを介してエンジンオイルを供給するオイル供給口と、前記オイル流入口に流入するエンジンオイルの温度に応じて前記オイル供給口を開閉するサーモエレメントバルブを備えて構成された締結用ボルトとを有して構成されると共に、更に、前記サーモエレメントバルブを前記締結用ボルトの内側に設け、前記締結用ボルトの頭部内側に螺合した止めネジを外すことで、前記サーモエレメントバルブを取り出せるように構成されているものである。
また、上記の内燃機関の潤滑冷却装置において、前記オイル流入口は前記締結用ボルトのねじ先面に、前記オイル供給口は、前記締結用ボルトの軸部外周部に、オイル戻し口は前記締結用ボルトの頭頂面に、それぞれ形成されている。
また、上記の内燃機関の潤滑冷却装置において、前記締結用ボルトの軸部を前記リングに挿入してシリンダブロックに固定することで、前記オイル供給口と前記オイルギャラリー部を接続すると共に、前記リングを前記シリンダブロックに固定する。
上記の目的を達成するための本発明の内燃機関は、前記潤滑冷却装置を備えるものである。
本発明の内燃機関の潤滑冷却装置によれば、オイル流入口に流入するエンジンオイルの温度に応じてオイル供給口を開閉するサーモエレメントを備えたことにより、単純な構成で内燃機関のピストンを適切に冷却することができる。その結果、シリンダ内の燃焼温度を適切な温度に保つことができて、排気ガス温度の低下を防止できるので、排気ガス浄化のために排気ガス温度を上昇させるための燃料の消費量を低減することができる。
本発明の実施の形態の内燃機関の潤滑系系統の一例の構成図である。 図1の潤滑系系統における潤滑部であるピストンクーリングオイル噴射装置の取り付け状態を示す分解斜視図である。 図2のピストンクーリングオイル噴射装置を構成する締結用ボルトおよびこれが取り付けられたシリンダブロックの要部断面図である。 図3の締結用ボルトのねじ先面および座面の平面図である。 図3のオイルギャラリー部でのエンジン回転数と発生トルクにおけるエンジンオイルの温度を例示する図である。 図2のピストンクーリングオイル噴射装置におけるオンオフ制御の領域を例示する図である。 エンジンオイルが低温時のサーモエレメントバルブの状態を示す図3の締結用ボルトの要部断面図である。 エンジンオイルが高温時のサーモエレメントバルブの状態を示す図3の締結用ボルトの要部断面図である。
以下、本発明の実施の形態の内燃機関について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に本実施の形態の内燃機関であるディーゼルエンジン(以下、単にエンジンという)の潤滑系系統1の一例を示す。
潤滑系系統1は、オイルパン(オイル貯留槽)2に貯留されたエンジンオイルを、循環駆動源3を通じてオイルパン2と複数の潤滑部4との間で循環させる系であり、エンジンオイルを循環駆動源3から各潤滑部4に直接供給する第1経路と、エンジンオイルを循環駆動源3からオイルギャラリー部5に送り、そこから各潤滑部4に供給する第2経路とを有している。なお、潤滑系系統1は、上記の他に、オイルレベルスイッチ6a、オイルプレッシャースイッチ6bおよびウォーニングランプ6c等を有している。
循環駆動源3は、主駆動系3aと、オイルフィルター&クーラー系3bとを有している。主駆動系3aは、オイルパン2に貯留されたエンジンオイルを吸引し、所望の圧力に調整して潤滑部4に供給(圧送)する系であり、オイルポンプ3apと、オイルストレーナ3asと、リリーフバルブ3arとを有している。
オイルフィルター&クーラー系3bは、主駆動系3aから送られたエンジンオイルを冷却し、エンジンオイル内の異物を除去する系であり、オイルクーラー3bcと、オイルフィルター3bfと、その各々をバイパスするバイパスバルブ3bv,3bvとを有している。
潤滑系系統1の第1経路には、例えばカムシャフトベアリング4a、ロッカーアーム4b、タイミングチェーンオイル噴射装置4cおよびターボチャージャー4d等の潤滑部4が並列に配置されている。潤滑系系統1の第2経路には、例えばピストンクーリングオイル噴射装置(潤滑冷却装置、以下、単にオイル噴射装置という)4e、アイドルギアシャフト4f、ベアリング4g、バキュームポンプ4hおよびチェーンテンショナー4i等のような各潤滑部4が並列に配置されている。ベアリング4gには、クランクシャフトベアリング4gsと、コネクティングロッドベアリング4gcとが含まれている。なお、これら各潤滑部4に供給されたエンジンオイルは、オイルパン2に戻り、繰り返し使用される。
次に、図2にオイル噴射装置4eの取り付け状態を示す。
オイル噴射装置4eは、図示しないピストンの裏面にエンジンオイルを噴射(供給)する装置であり、締結用ボルト(装置本体、バンジョーボルト)8、リング9、導管10a,10b、ノズル部10cおよびボルト11a,11bを有している。
締結用ボルト8は、シリンダブロック7の裏面に着脱自在の状態で螺合される。この締結用ボルト8の内部には後述するサーモエレメントバルブ(図2には図示しない)が設けられており、エンジンオイルの温度に応じてオイル噴射装置4eのオンオフ動作を制御することが可能になっている。なお、オイル噴射装置4eのオン動作とはエンジンオイルをピストン裏面に対して噴射することを言い、オフ動作とはその噴射を停止することを言う。
リング9は、締結用ボルト8の軸部が挿入され、締結用ボルト8の頭部とシリンダブロック7の裏面との間に挟持された状態でシリンダブロック7に固定される。このリング9の外周には2つの導管10a,10aがほぼ左右対称となるように接続されている。この2つの導管10a,10aは、リング9を中心としてシリンダ7cの配列に沿って互いに離間する方向に延在した状態で形成されている。導管10aは、ボルト11aによって着脱自在の状態でシリンダブロック7に固定される。
各導管10a,10aには、2つの導管10b,10bが導管10aに交差した状態で接続されている。この各導管10b,10bは、その先端のノズル部10cがシリンダ7cの近傍、すなわち、図示しないピストンの裏面側に位置するように、導管10aから各シリンダ7cに向かって延在した状態で形成されている。また、各導管10bはボルト11bによって着脱自在の状態でシリンダブロック7に固定される。
次に、締結用ボルト8の構造を図3および図4を参照しながら説明する。図3は締結用ボルト8およびシリンダブロック7の要部断面図、図4は締結用ボルト8のねじ先面および座面の平面図をそれぞれ示している。
図3に示すように、締結用ボルト8には、オイル流入口8aと、オイル供給口8bと、オイル戻し口(オイル流出口)8cとが形成されているとともに、これらを繋ぐオイル流路8d(8da,8db,8dc)にサーモエレメントバルブ12が設けられている。
オイル流入口8aは、締結用ボルト8のねじ先面に形成されている。オイル流入口8aの配置は、例えば図4に示すように、締結用ボルト8のねじ先面内の4箇所に均等に分散されて配置されている。このオイル流入口8aは、図1のオイルギャラリー部5の一例として図3に示すシリンダブロック7のオイルギャラリー部5aに接続されている。オイルギャラリー部5aは、上記した循環駆動源3から圧送されたエンジンオイルが流入する領域である。
オイル供給口8bは、締結用ボルト8の軸部外周面に開口形成されており、リング9のオイル流路9aを通じて導管10aに接続されている。したがって、オイル流入口8aからオイル流路8daを通じてオイル供給口8bに流れたエンジンオイルは、導管10a,10bを通じて各ピストンの裏面に噴射される。
オイル戻し口8cは、締結用ボルト8の頭頂面に開口形成されている。オイル流入口8aからオイル流路8d(8da,8db,8dc)を通じてオイル戻し口8cに流れたエンジンオイルは、ピストンの裏面に噴射されることなく図1に示したオイルパン2に戻る。
サーモエレメントバルブ12は、サーモエレメント13と、バルブ14と、バネ15とを有している。サーモエレメント13は、サーモスタット等に内蔵されているもので、サーモエレメント13のボディ(サーモエレメント本体)13a内に封入されたワックス成分が、予め設定された温度になると固体から液体に相変化を起こして体積膨張をすることで、サーモエレメント13のシャフト13bが延びる。これにより、サーモエレメント13のボディ13aがエンジンオイルの温度に応じて締結用ボルト8の軸方向に移動する。
バルブ14は、サーモエレメント13のボディ13aの外周を取り囲むように設けられており、ボディ13aの移動と一緒に締結用ボルト8の軸方向に移動する。このバルブ14の停止位置により、オイル流入口8aとオイル供給口8bとを繋ぐ一方でオイル流入口8aとオイル戻し口8cとの流路を切断し、逆に、オイル流入口8aとオイル戻し口8cとを繋ぐ一方でオイル流入口8aとオイル供給口8bとの流路を切断するようになっている。このため、本実施の形態のオイル噴射装置4eでは、エンジンオイルの温度に応じてバルブ14の停止位置が変わることにより、オイル供給口8bを開閉して、オイル噴射装置4eのオンオフ動作を制御することが可能になっている。なお、図3の締結用ボルト8は、エンジンオイルが低温状態の時、すなわち、オイル噴射装置4eがオフ動作の時の状態を示し、オイル供給口8bが閉じて、オイル流入口8aとオイル戻し口8cとが接続されている状態が示されている。
バネ15は、サーモエレメント13のボディ13aの背面側(シャフト13bとは反対側の端面側)に設置されている。このバネ15は、サーモエレメント13のシャフト13bを縮ませる方向に付勢する手段であり、エンジンオイルが高温の時に延びたシャフト13bを、エンジンオイルが低温の時に縮ませる機能を備えている。
なお、締結用ボルト8の頭部内側には、止めネジ16が螺合されており、この止めネジ16を外すことで、サーモエレメントバルブ12を取り出すことが可能になっている。
次に、図5にオイルギャラリー部5aでのエンジン回転数とトルクとにおけるエンジンオイルの温度マップの例を示し、図6にオイル噴射装置4eにおけるオンオフ制御の領域を示す。いずれもほぼ同じような領域となっており、図5の破線で示したようなエンジンオイルの温度でオイル噴射装置4eをオンオフできれば良いことが分かる。
次に、オイル噴射装置4eのオンオフ動作について図7および図8を参照しながら説明する。図7はエンジンオイルが低温時のサーモエレメントバルブ12の状態を示し、図8はエンジンオイルが高温時のサーモエレメントバルブ12の状態をそれぞれ示している。
エンジン始動直後の低温時には、図7に示すように、低温のエンジンオイルは矢印Aで示すように締結用ボルト8のオイル流入口8aからオイル流路8d(8da,8db,8dc)を通じてオイル戻し口8cに流れオイルパン2に戻る。すなわち、エンジン始動直後の低温時には、エンジンオイルがピストンに噴射されず、ピストンが不必要に冷却されることがない。その結果、良好な燃焼状態を保つことができ、THCやCOの排出量を低減できる。
この時、エンジンオイルがサーモエレメント13のボディ13aに接することでエンジンオイルの温度をサーモエレメント13に伝える。ここで、エンジンが高負荷運転状態になりエンジンオイルが高温となると、図8に示すように、サーモエレメント13のシャフト13bが延びて、締結用ボルト8内のバルブ14が締結用ボルト8の頭部側(図8の左方向)に移動する。これにより、オイル供給口8bが開く一方でオイル戻し口8cが閉じることで、エンジンオイルの流路が切り替わり、エンジンオイルは矢印Bに示すように、オイル流入口8aからオイル流路8daを通じてオイル供給口8bに流れ、上記したように導管10a,10bを通じてピストンの裏面に噴射され、ピストンを冷却する。このため、単純な構成で内燃機関のピストンを適切に冷却することができる。その結果、シリンダ内の燃焼温度を適切な温度に保つことができて、排気ガス温度の低下を防止できるので、排気ガス浄化のために排気ガス温度を上昇させるための燃料の消費量を低減することができる。
次いで、エンジンが低回転・低負荷運転状態になるとエンジンオイルの温度が低下して、サーモエレメント13のボディ13a内のワックス成分が収縮すると、バネ15の付勢力によりシャフト13bが縮み、図7の状態になることで、オイル噴射装置4eからピストンに対してエンジンオイルを噴射しなくなる。すなわち、エンジンが低回転・低負荷運転の時にはピストンの冷却が行われなくなる。その結果、ピストンの温度は下がらなくなり、良好な燃焼状態を保つことができるのでTHCやCOの排出量を低減することができる。また、ピストンの冷却のための熱損失量が少なくなることで燃費の向上や排気温度上昇の効果が得られる。排気ガス後処理装置付きのエンジンでは、エンジンが低回転・低負荷時に後処理効率の向上のため燃料を用いて排気温度を上昇させているが、その必要がなくなるので、燃料の消費量を低減することができる。
また、従来技術で紹介した特許文献1のオイル噴射装置では、油圧と油温との両方でオイル噴射のオンオフを制御するため、油圧と油温とで各々の構成が必要となり、オイル噴射装置の小型化を阻害する。また、油圧と油温との2つの条件に応じて制御が行われるようにオイル噴射装置4eの各部の設定やエンジンオイルの圧力調整等が必要となるので、その設定や調整が難しい。
これに対して、図3の構成のオイル噴射装置4eにおいては、油温のみでオイル噴射のオンオフを制御するので、サーモエレメントバルブ12を単純な構成とすることができる。このため、サーモエレメントバルブ12を小型化することができる。この結果、サーモエレメントバルブ12を締結用ボルト8内や配管内に容易に設置することができる。
また、オイル噴射装置4eにおいては、油温のみでオイル噴射のオンオフを制御するので、エンジンオイルの圧力の調整を従来技術のようにする必要がない。
また、オイル流入口8aとオイル戻し口8cとを繋ぐオイル流路8dのうちのオイル流路8dbは、バルブ14の内周とサーモエレメント13のボディ13aの外周との間に形成されており、オイル流入口8aからオイル戻し口8cに向かって流れるエンジンオイルがオイル流路8dbを通過する時にサーモエレメント13のボディ13aに接して流れるようになっている。すなわち、エンジンオイルが低温でオイル供給口8bが閉じている時は、オイル流入口8aから流入してきたエンジンオイルは、オイル流路8daでボディ13aの前面肩部に接し、さらにオイル流路8dbでボディ13aの側面に直接接した状態で流れ、オイル戻し口8cから排出される。これにより、エンジンオイルが低温状態から高温状態に変わる時の温度検出精度を向上させることができるので、より高い精度でピストンの冷却処理に移行することができる。
さらに、オイル供給口8bが閉じている時にもオイル経路の抵抗を大きくすることがないので、オイルポンプの駆動損失が大きくならない。このため、燃費の悪化を招くことがない。
本発明の内燃機関の潤滑冷却装置は、ピストンにエンジンオイルを供給するオイル噴射装置内に、エンジンオイルの温度に応じて供給口を開閉するサーモエレメントを備えたことにより、単純な構成で内燃機関のピストンを適切に冷却することができるので、自動車等の内燃機関の潤滑冷却装置に利用できる。
1 潤滑系系統
2 オイルパン(オイル貯留槽)
3 循環駆動源
4 潤滑部
4e ピストンクーリングオイル噴射装置(潤滑冷却装置)
5,5a オイルギャラリー部
7 シリンダブロック
7c シリンダ
8 締結用ボルト(装置本体)
8a オイル流入口
8b オイル供給口
8c オイル戻し口(オイル流出口)
8d,8da,8db,8dc オイル流路
9 リング
9a オイル流路
10a,10b 導管
10c ノズル部
12 サーモエレメントバルブ
13 サーモエレメント
13a ボディ(サーモエレメント本体)
13b シャフト
14 バルブ
15 バネ

Claims (4)

  1. 内燃機関のオイルパンに貯留されたエンジンオイルを、オイルポンプと、シリンダブロックのオイルギャラリー部を経由して受けて、ピストンの裏面に噴射する内燃機関の潤滑冷却装置において、
    前記オイルギャラリー部からのエンジンオイルが流入するオイル流入口と、
    前記ピストンの裏面にエンジンオイルを噴射するノズル部を先端に複数個有し、且つ、この複数個の前記ノズル部を複数のシリンダにそれぞれ配置する複数の導管に、リングを介してエンジンオイルを供給するオイル供給口と、
    前記オイル流入口に流入するエンジンオイルの温度に応じて前記オイル供給口を開閉するサーモエレメントバルブを備えて構成された締結用ボルトとを有して構成されると共に、
    更に、前記サーモエレメントバルブを前記締結用ボルトの内側に設け、前記締結用ボルトの頭部内側に螺合した止めネジを外すことで、前記サーモエレメントバルブを取り出せるように構成されていることを特徴とする内燃機関の潤滑冷却装置。
  2. 前記オイル流入口は前記締結用ボルトのねじ先面に、前記オイル供給口は、前記締結用ボルトの軸部外周部に、オイル戻し口は前記締結用ボルトの頭頂面に、それぞれ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の潤滑冷却装置。
  3. 前記締結用ボルトの軸部を前記リングに挿入してシリンダブロックに固定することで、前記オイル供給口と前記オイルギャラリー部を接続すると共に、前記リングを前記シリンダブロックに固定することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の潤滑冷却装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の潤滑冷却装置を備える内燃機関
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