JP2007247409A - 内燃機関 - Google Patents

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茂樹 木野村
Hiroki Nagabuchi
博樹 永渕
Hiroyasu Koyama
裕靖 小山
Yoshio Musha
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Abstract

【課題】空燃比制御の精度を向上できる内燃機関を提供すること。
【解決手段】この内燃機関1は、混合気を燃焼させて動力を発生するエンジンと、エンジンの吸気通路5上に配置される圧縮機32およびエンジンの排気通路6上に配置されるタービン31を有すると共に排気通路6を通る排気ガスによりタービン31を回転させて圧縮機32を駆動しエンジンに過給を行う過給機3とを有する。また、内燃機関1は、排気通路6内であってタービン31よりも上流側に配置される上流側空燃比センサ71と、排気通路6に設けられてタービン31をバイパスするバイパス通路62とを有する。そして、上流側空燃比センサ71がバイパス通路62の入口部621よりも上流側であってタービン31を収容するターボハウジング34内に配置される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、内燃機関に関し、さらに詳しくは、空燃比制御の精度を向上できる内燃機関に関する。
過給機を有する内燃機関では、エンジンの排気ガスの通路(排気通路)上に空燃比センサが設置されており、この空燃比センサにより排気ガス中の酸素濃度が計測されて、エンジンに供給される空燃比が調整される。ここで、空燃比センサは、一般に所定の温度範囲内にて正常に動作する。このため、エンジンの始動時には、空燃比制御の精度を向上させるために、空燃比センサの暖機が必要となる。
なお、この発明にかかる内燃機関に関連する従来の内燃機関には、特許文献1に記載される技術が知られている。従来の内燃機関では、過給機が排気管のうちの空燃比センサと触媒との間に配置されている。ただし、この特許文献1では、空燃比センサとターボハウジングとの位置関係あるいは空燃比センサとウエストゲート通路の入口部との位置関係について、記載も示唆もされていない。
特開2005−220888号公報(第6ページおよび図1)
この発明は、空燃比制御の精度を向上できる内燃機関を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる内燃機関は、混合気を燃焼させて動力を発生するエンジンと、前記エンジンの吸気通路上に配置される圧縮機および前記エンジンの排気通路上に配置されるタービンを有すると共に前記排気通路を通る排気ガスにより前記タービンを回転させて前記圧縮機を駆動し前記エンジンに過給を行う過給機とを有する内燃機関であって、前記排気通路内であって前記タービンよりも上流側に配置される空燃比センサ(以下、上流側空燃比センサという。)と、前記排気通路に設けられて前記タービンをバイパスするバイパス通路とを含み、且つ、前記上流側空燃比センサが前記バイパス通路の入口部よりも上流側であって前記タービンを収容するターボハウジング内に配置されることを特徴とする。
この内燃機関では、上流側空燃比センサがターボハウジング内に配置されるので、空燃比センサがターボハウジングよりも上流に配置される構成(特許文献1参照)と比較して、エンジンの排気ポートから計測地点(上流側空燃比センサ)までの排気通路の距離が増加する。すると、エンジンから排出された排気ガスが排気通路内にて均一化されて上流側空燃比センサを通過するので、上流側空燃比センサの計測精度が向上する。これにより、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、混合気を燃焼させて動力を発生するエンジンと、前記エンジンの吸気通路上に配置される圧縮機および前記エンジンの排気通路上に配置されるタービンを有すると共に前記排気通路を通る排気ガスにより前記タービンを回転させて前記圧縮機を駆動し前記エンジンに過給を行う過給機とを有する内燃機関であって、前記排気通路内であって前記タービンよりも上流側に配置される空燃比センサ(以下、上流側空燃比センサという。)と、前記排気通路に設けられて前記タービンをバイパスするバイパス通路とを含み、且つ、前記上流側空燃比センサが前記バイパス通路の入口部よりも上流側であって前記バイパス通路の入口部の近傍に配置されることを特徴とする。
この内燃機関では、上流側空燃比センサが、タービンおよびバイパス通路の入口部よりも上流側であってバイパス通路の入口部の近傍に配置されるので、バイパス通路の開放時にて、バイパス通路内に流入する排気ガスが上流側空燃比センサに当たり易い。これにより、上流側空燃比センサの計測精度が向上して、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、前記上流側空燃比センサが前記排気通路の壁面のうち前記バイパス通路の入口部が配置される側と同じ側の壁面に配置される。
この内燃機関では、上流側空燃比センサがバイパス通路の入口部に対して反対側の壁面に配置される構成と比較して、バイパス通路の開放時にて、バイパス通路内に流入する排気ガスが上流側空燃比センサに当たり易い。これにより、上流側空燃比センサの計測精度が向上して、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、混合気を燃焼させて動力を発生するエンジンと、前記エンジンの吸気通路上に配置される圧縮機および前記エンジンの排気通路上に配置されるタービンを有すると共に前記排気通路を通る排気ガスにより前記タービンを回転させて前記圧縮機を駆動し前記エンジンに過給を行う過給機とを有する内燃機関であって、前記排気通路内であって前記タービンよりも上流側に配置される空燃比センサ(以下、上流側空燃比センサという。)と、前記排気通路内であって前記タービンよりも下流側に配置される空燃比センサ(以下、下流側空燃比センサという。)とを含み、且つ、前記上流側空燃比センサの計測データおよび前記下流側空燃比センサの計測データから選択された計測データに基づいて空燃比制御が行われることを特徴とする。
この内燃機関では、上流側空燃比センサの計測データおよび下流側空燃比センサの計測データから選択された計測データに基づいて空燃比制御が行われるので、一方のみの空燃比センサにより計測データが取得されて空燃比制御が行われる構成(特許文献1参照)と比較して、複数の空燃比センサから適正な計測データが選択的に取得されて空燃比制御が行われる。これにより、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、前記エンジンの始動時には前記上流側空燃比センサの計測データが選択され、前記エンジンの定常運転時には前記下流側空燃比センサの計測データが選択されて、空燃比制御が行われる。
この内燃機関では、複数の空燃比センサから適正な計測データが選択的に取得されて空燃比制御が行われるので、空燃比制御の精度がより効率的に向上する利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、混合気を燃焼させて動力を発生するエンジンと、前記エンジンの吸気通路上に配置される圧縮機および前記エンジンの排気通路上に配置されるタービンを有すると共に前記排気通路を通る排気ガスにより前記タービンを回転させて前記圧縮機を駆動し前記エンジンに過給を行う過給機とを有する内燃機関であって、前記排気通路内であって前記タービンの上流側に配置される空燃比センサ(以下、上流側空燃比センサという。)と、前記上流側空燃比センサを冷却する冷却手段とを有することを特徴とする。
この内燃機関では、エンジンの稼働時にて冷却手段が上流側空燃比センサを冷却するので、上流側空燃比センサの過熱が防止されて適正な計測データが取得される。これにより、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、混合気を燃焼させて動力を発生するエンジンと、前記エンジンの吸気通路上に配置される圧縮機および前記エンジンの排気通路上に配置されるタービンを有すると共に前記排気通路を通る排気ガスにより前記タービンを回転させて前記圧縮機を駆動し前記エンジンに過給を行う過給機とを有する内燃機関であって、前記タービンの上流側に形成されると共に相互に隣接する一対の前記排気通路と、前記タービンの上流側にて一対の前記排気通路に跨って配置される空燃比センサ(以下、上流側空燃比センサという。)とを含むことを特徴とする。
この内燃機関では、隣り合う一対の排気通路に跨って上流側空燃比センサが配置されるので、上流側空燃比センサに対して各排気通路内の排気ガスがそれぞれ当たって、上流側空燃比センサが効率的に暖機される。これにより、適正な計測データが取得されて、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、前記上流側空燃比センサが、排気ガスの導入孔を有する筐体と前記筐体内に配置される感受部とを有すると共に、前記排気通路内の排気ガスを前記導入孔から前記筐体内に導入して前記感受部にて計測を行う構成を有し、且つ、前記上流側空燃比センサの設置状態にて、一対の前記排気通路間における排気ガスの流通を遮断する仕切部が前記筐体内に設置される。
この内燃機関では、上流側空燃比センサの筐体内が仕切部により仕切られているので、上流側空燃比センサの設置状態にて、隣接する排気通路内の排気ガスが上流側空燃比センサを介して流通する事態が防止される。これにより、過給機の性能が維持される利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、前記上流側空燃比センサが一対の前記排気通路間の隔壁に螺合して設置され、且つ、前記隔壁に対する前記上流側空燃比センサのネジ代が少なくとも半周以上ある。
この内燃機関では、隔壁に対する上流側空燃比センサのネジ代(ネジの締め代)が少なくとも半周以上あるので、排気通路間の隔壁と仕切部との位相を適正に合わせ得る利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、混合気を燃焼させて動力を発生するエンジンと、前記エンジンの吸気通路上に配置される圧縮機および前記エンジンの排気通路上に配置されるタービンを有すると共に前記排気通路を通る排気ガスにより前記タービンを回転させて前記圧縮機を駆動し前記エンジンに過給を行う過給機とを有する内燃機関であって、前記排気通路に設けられて前記タービンをバイパスするバイパス通路と、前記バイパス通路内に配置される空燃比センサ(以下、バイパス内空燃比センサという。)と、前記タービンの下流側に配置される空燃比センサ(以下、下流側空燃比センサという。)とを含み、且つ、前記バイパス内空燃比センサの計測データおよび前記下流側空燃比センサの計測データから選択された計測データに基づいて空燃比制御が行われることを特徴とする。
この内燃機関では、バイパス通路内にバイパス空燃比センサが配置され、タービンの下流側に下流側空燃比センサが配置される。かかる構成では、バイパス内空燃比センサの計測データおよび下流側空燃比センサの計測データから選択された計測データに基づいて空燃比制御が行われるので、下流側空燃比センサのみにより計測データが取得されて空燃比制御が行われる構成と比較して、複数の空燃比センサから適正な計測データが選択的に取得される。これにより、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、前記エンジンの始動時には前記バイパス内空燃比センサの計測データが選択され、前記エンジンの定常運転時には前記下流側空燃比センサの計測データが選択されて、空燃比制御が行われる。
この内燃機関では、複数の空燃比センサから適正な計測データが選択的に取得されるので、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、前記バイパス通路内にて前記バイパス内空燃比センサの上流側から空気を供給する空気供給手段を有する。
この内燃機関では、空気供給手段がバイパス内空燃比センサの上流側から空気を供給すると、供給された空気により燃料が酸化燃焼して排気ガスの温度が上昇する。すると、この高温の排気ガスにより、バイパス内空燃比センサの暖機が効率的に行われる。これにより、バイパス内空燃比センサがエンジンの始動後に早期に使用可能となるので、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、前記バイパス通路を開閉するウエストゲートバルブを有し、且つ、前記ウエストゲートバルブは、前記空気供給手段が前記バイパス通路内に空気を供給するときに開放される。
この内燃機関では、ウエストゲートバルブの開閉制御が空気供給手段の駆動状況に応じて行われる。これにより、排気ガスと空気供給手段からの空気とがバイパス通路内を適正に流れるので、バイパス内空燃比センサの暖機が適正に行われる利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、前記排気通路上に設置されると共に通過する排気ガスを触媒により浄化する触媒装置を有し、且つ、前記空気供給手段が前記触媒装置の上流側から空気を供給する。
この内燃機関では、空気供給手段から供給された空気により、排気ガス中の燃料が酸化燃焼して排気ガスの温度が上昇し、この高温の排気ガスにより触媒装置の暖機が行われる。これにより、触媒装置の暖機が効率的に行われる利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、混合気を燃焼させて動力を発生するエンジンと、前記エンジンの吸気通路上に配置される圧縮機および前記エンジンの排気通路上に配置されるタービンを有すると共に前記排気通路を通る排気ガスにより前記タービンを回転させて前記圧縮機を駆動し前記エンジンに過給を行う過給機とを有する内燃機関であって、前記排気通路内であって前記タービンよりも上流側に配置される空燃比センサ(以下、上流側空燃比センサという。)と、前記上流側空燃比センサの上流側から空気を供給する空気供給手段とを有することを特徴とする。
この内燃機関では、上流側空燃比センサの使用時(エンジンの始動後)にて、空気供給手段が上流側空燃比センサに空気を供給するので、供給された空気により燃料が酸化燃焼して排気ガスの温度が上昇し、上流側空燃比センサの暖機が効率的に行われる。これにより、上流側空燃比センサがエンジンの始動後に早期に使用可能となるので、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、前記タービンの回転軸を固定する固定手段を有する。
この内燃機関では、固定手段によりタービンの回転が防止されるので、バイパス通路内に流入する排気ガスの流量流量が増加して、バイパス内空燃比センサが効率的に暖機される。これにより、バイパス内空燃比センサがエンジンの始動後に早期に使用可能となるので、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、前記固定手段が、前記タービンの回転軸に押圧されるブレーキシューと、前記ブレーキシューを駆動するアクチュエータとを有する。
この内燃機関では、ブレーキシューの押圧により、タービンの回転軸が任意の停止位置にて固定される利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、前記固定手段が、前記タービンの回転軸に設けられた挿入穴と、前記挿入穴に挿入されるロックピンと、前記ロックピンを駆動するアクチュエータとを有する。
この内燃機関では、回転軸の挿入穴にロックピンが挿入されてタービンが固定される構成なので、ブレーキシューの押圧によりタービンの回転軸が固定される構成と比較して、固定手段の耐久性(耐摩耗性)が向上する利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、前記タービンの回転軸の停止時にのみ、前記固定手段が前記タービンの回転軸を固定する。
この内燃機関では、タービンの回転軸の停止時にのみ固定手段がタービンの回転軸を固定するので、タービンの回転が妨げられることなくバイパス内空燃比センサの暖機が行われる利点がある。
この発明にかかる内燃機関では、上流側空燃比センサがターボハウジング内に配置されるので、空燃比センサがターボハウジングよりも上流に配置される構成と比較して、エンジンの排気ポートから計測地点(上流側空燃比センサ)までの排気通路の距離が増加し、エンジンから排出された排気ガスが排気通路内にて均一化されて上流側空燃比センサを通過する。これにより、上流側空燃比センサの計測精度が向上して、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関では、上流側空燃比センサが、タービンおよびバイパス通路の入口部よりも上流側であってバイパス通路の入口部の近傍に配置されるので、バイパス通路の開放時にて、バイパス通路内に流入する排気ガスが上流側空燃比センサに当たり易い。これにより、上流側空燃比センサの計測精度が向上して、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関では、上流側空燃比センサの計測データおよび下流側空燃比センサの計測データから選択された計測データに基づいて空燃比制御が行われるので、一方のみの空燃比センサにより計測データが取得されて空燃比制御が行われる構成と比較して、複数の空燃比センサから適正な計測データが選択的に取得されて空燃比制御が行われる。これにより、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関では、エンジンの稼働時にて冷却手段が上流側空燃比センサを冷却するので、上流側空燃比センサの過熱が防止されて適正な計測データが取得される。これにより、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関では、隣り合う一対の排気通路に跨って上流側空燃比センサが配置されるので、上流側空燃比センサに対して各排気通路内の排気ガスがそれぞれ当たって、上流側空燃比センサが効率的に暖機される。これにより、適正な計測データが取得されて、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関では、上流側空燃比センサの筐体内が仕切部により仕切られているので、上流側空燃比センサの設置状態にて、隣接する排気通路内の排気ガスが上流側空燃比センサを介して流通する事態が防止される。これにより、過給機の性能が維持される利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関では、バイパス通路内にバイパス空燃比センサが配置され、タービンの下流側に下流側空燃比センサが配置されるので、バイパス内空燃比センサの計測データおよび下流側空燃比センサの計測データから選択された計測データに基づいて空燃比制御が行われる。これにより、複数の空燃比センサから適正な計測データが選択的に取得されるので、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関では、上流側空燃比センサの使用時にて、空気供給手段が上流側空燃比センサに空気を供給するので、供給された空気により燃料が酸化燃焼して排気ガスの温度が上昇し、上流側空燃比センサの暖機が効率的に行われる。これにより、上流側空燃比センサがエンジンの始動後に早期に使用可能となるので、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、これらの実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、これらの実施例の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的同一のものが含まれる。また、これらの実施例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
図1は、この発明の実施例1にかかる内燃機関を示す構成図である。図2および図3は、図1に記載した内燃機関の空燃比センサを示す説明図である。図4は、図2に記載した空燃比センサの配置の変形例を示す説明図である。
[内燃機関]
この内燃機関1は、エンジン2と、過給機3と、ECU4を有する(図1参照)。エンジン2は、ピストン21と、ピストン21を収容するシリンダ22と、ピストン21に連結されるクランクシャフト23とを有し、シリンダ22内にて混合気を燃焼させてピストン21を駆動すると共にこのピストン21の運動(往復運動)をクランクシャフト23の回転運動に変換して動力を発生する。このエンジン2の吸気ポート24には、吸気マニホールドを介して吸気通路(吸気管)5が接続される。また、エンジン2の排気ポート25には、排気マニホールドを介して排気通路(排気管)6が接続される。このエンジン2では、吸気通路5および吸気ポート24を介してシリンダ22内に空気が吸入され、また、排気ポート25および排気通路6を介してシリンダ22内の燃焼ガスが排出される。
過給機3は、過給によりエンジン2の高出力化(あるいは低燃費化)を実現する。この過給機3は、排気通路6上に配置されるタービン31と、吸気通路5上に配置される圧縮機32と、タービン31および圧縮機32を連結する回転軸33とを有する。この過給機3では、排気通路6を通る排気ガスによりタービン31が駆動され、その動力が回転軸33を介して圧縮機32に伝達されて圧縮機32が駆動される。そして、吸気通路5内の空気が圧縮機32により圧縮されてエンジン2に供給(過給)されることにより、エンジン2の出力が高められる。
また、吸気通路5上には、エアクリーナ51と、インタークーラ52と、スロットルバルブ53と、サージタンク54とが設置される。エアクリーナ51は、吸気通路5の入口部に配置されて吸入空気中のゴミや塵などを除去するフィルタである。インタークーラ52は、過給機3のタービン31にて圧縮された空気を冷却する装置である。スロットルバルブ53は、エンジン2に供給される空気量(吸入空気量)を調整する流量調整弁であり、例えば、アクセルペダル(図示省略)の操作により駆動される。サージタンク54は、吸入空気を一時的に溜めて吸気脈動を抑制するタンクである。また、排気通路6上には、触媒装置61が配置される。この触媒装置61は、通過する排気ガスを触媒により浄化する機能を有する。
ECU(Electronic Control Unit)4は、エンジン2および過給機3に接続されて、これらの駆動を制御する。例えば、ECU4は、後述するウエストゲートバルブ63の開閉制御、空燃比制御、固定手段8の制御などを行う。
[バイパス通路とウエストゲートバルブ]
また、エンジン2の排気通路6には、過給機3のタービン31をバイパスするバイパス通路62が設けられる(図1および図2参照)。このバイパス通路62は、その入口部621をタービン31の上流側に有すると共に、その出口部622をタービン31の下流側に有する。また、バイパス通路62は、タービン31を収容するターボハウジング34に一体成形される。
また、バイパス通路62には、ウエストゲートバルブ63が設けられる(図3参照)。このウエストゲートバルブ63は、弁体631と、アクチュエータ632とを有する。弁体631は、バイパス通路62の出口部622に配置され、その開閉動作によりバイパス通路62を開閉する。アクチュエータ632は、この弁体631を開閉動作させる。ウエストゲートバルブ63(アクチュエータ632)は、ECU4に接続されており、ECU4により駆動制御される。このウエストゲートバルブ63の駆動制御により、タービン31に対する排気ガスの供給量が調整されてエンジン2に付与される過給圧が制御される。例えば、ウエストゲートバルブ63の開度が増加すると、タービン31に対する排気ガスの供給量が減少してエンジン2の過給圧が低下する。逆に、ウエストゲートバルブ63の開度が減少すると、タービン31に対する排気ガスの供給量が増加してエンジン2の過給圧が増加する。
[空燃比センサ]
また、エンジン2の排気通路6には、タービン31よりも上流側に空燃比センサ(以下、上流側空燃比センサという。)71が配置される(図1および図2参照)。この上流側空燃比センサ71は、排気ガス中の酸素濃度を計測するセンサであり、ECU4に接続されて設置される。また、上流側空燃比センサ71は、バイパス通路62の入口部621よりも上流側に配置される。また、上流側空燃比センサ71は、ターボハウジング34の入口部に配置され、ターボハウジング34(排気通路6)の壁面に螺合されて取り付けられる。かかる構成では、内燃機関1の稼働時にて、上流側空燃比センサ71により排気ガス中の酸素濃度が計測されて、エンジン2の空燃比(燃料噴射ノズル26の燃料噴射量)が制御される。
ここで、空燃比センサは、一般に所定の温度範囲内にて正常に動作する。このため、エンジンの始動時には、空燃比制御の精度を向上させるために、空燃比センサの暖機が必要となる。
この点において、この内燃機関1では、(1)上流側空燃比センサ71がタービン31よりも上流側に配置されるので、空燃比センサがタービンの下流側に配置される構成(図示省略)と比較して、エンジン2の始動時にて上流側空燃比センサ71の暖機が効率的に行われる。すなわち、空燃比センサがタービンの下流側に配置される構成では、排気ガスの温度がタービンの熱容量により低下するため、空燃比センサの暖機性が低下する。これに対して、この内燃機関1では、上流側空燃比センサ71がタービン31よりも上流側に配置されるので、上流側空燃比センサ71がタービン31の影響を受けることなく効率的に暖機される。これにより、上流側空燃比センサ71がエンジン2の始動後に早期に使用可能となる(正常に動作する)ので、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
また、(2)上流側空燃比センサ71がバイパス通路62の入口部621よりも上流側に配置されるので、バイパス通路62の開閉状態に関わらず、上流側空燃比センサ71が排気ガスの流路上に位置する。これにより、バイパス通路62の開放時および閉止時の双方にて、排気ガス中の酸素濃度の計測が可能となる利点がある。
また、(3)上流側空燃比センサ71がターボハウジング34内に配置されるので、空燃比センサがターボハウジングよりも上流に配置される構成(特許文献1参照)と比較して、エンジン2の排気ポート25から計測地点(上流側空燃比センサ71)までの排気通路6の距離が増加する。すると、エンジン2から排出された排気ガスが排気通路6内にて均一化されて上流側空燃比センサ71を通過するので、上流側空燃比センサ71の計測精度が向上する。これにより、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
[変形例1]
なお、この内燃機関1では、上流側空燃比センサ71が、タービン31およびバイパス通路62の入口部621よりも上流側であってバイパス通路62の入口部621の近傍に配置されることが好ましい(図4参照)。かかる構成では、上流側空燃比センサ71がバイパス通路62の入口部621の近傍に位置するので、バイパス通路62の開放時にて、バイパス通路62内に流入する排気ガスが上流側空燃比センサ71に当たり易い。これにより、上流側空燃比センサ71の計測精度が向上して、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
[変形例2]
また、この内燃機関1では、上流側空燃比センサ71が排気通路6の壁面のうちバイパス通路62の入口部621が配置される側と同じ側の壁面に配置されることが好ましい(図4参照)。かかる構成では、上流側空燃比センサ71がバイパス通路62の入口部621に対して反対側の壁面に配置される構成(図2および図3参照)と比較して、バイパス通路62の開放時にて、バイパス通路62内に流入する排気ガスが上流側空燃比センサ71に当たり易い。これにより、上流側空燃比センサ71の計測精度が向上して、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
図5は、この発明の実施例2にかかる内燃機関を示す説明図である。同図において、実施例1の内燃機関と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
この内燃機関1では、上流側空燃比センサ71に加えて、さらに、タービン31よりも下流側に空燃比センサ(以下、下流側空燃比センサという。)72が配置される。すなわち、排気通路6には、タービン31の上流側および下流側に空燃比センサ71、72がそれぞれ配置される。また、これらの空燃比センサ71、72がECU4に接続され、これらの計測データがECU4に取得される。
かかる構成では、上流側空燃比センサ71の計測データおよび下流側空燃比センサ72の計測データから選択された計測データに基づいて空燃比制御が行われる。すなわち、エンジン2の稼働時にて、上流側空燃比センサ71および下流側空燃比センサ72がそれぞれ排気ガス中の酸素濃度を計測し、これらの計測データから選択された一方の計測データに基づいて、シリンダ22内への燃料噴射量が制御される。かかる構成では、一方のみの空燃比センサにより計測データが取得されて空燃比制御が行われる構成(特許文献1参照)と比較して、複数の空燃比センサ71、72から適正な計測データが選択的に取得されて空燃比制御が行われる。これにより、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
例えば、エンジン2の始動時(冷間始動時)には、タービン31の熱容量により排気ガスの熱が奪われるため、タービン31の下流側では排気ガスの温度が低くなる。このため、下流側空燃比センサ72の暖機が遅れて、その計測データが不適切となり易い。これに対して、上流側空燃比センサ71では、かかるタービン31の影響を受けずに暖機が行われるため、エンジン2の始動後の早期から適正な計測データが取得される。したがって、エンジン2の始動時には、上流側空燃比センサ71の計測データが選択されて空燃比制御が行われることが好ましい。
一方、エンジン2の定常運転時には、タービン31が排気ガスにより十分に暖められているため、タービン31の下流側においても排気ガスの温度が高い。このため、下流側空燃比センサ72においても適正な計測データが取得される。また、過給機3の稼働時には、タービン31の回転によって排気ガスがミキシングされるため、タービン31の下流側の方が上流側よりも適正な計測データが取得される。したがって、エンジン2の定常運転時(過給機3の稼働時)には、下流側空燃比センサ72の計測データが選択されて空燃比制御が行われることが好ましい。
上流側空燃比センサ71の計測データおよび下流側空燃比センサ72の計測データのいずれを選択するかの判断は、当業者自明の範囲内にて適宜設計変更される。例えば、(1)エンジン2の始動時(下流側空燃比センサ72の暖機前)には、上流側空燃比センサ71の計測データに基づいて空燃比制御が行われ、エンジン2の始動時から所定の経過時間後(下流側空燃比センサ72の暖機後)には、下流側空燃比センサ72の計測データに基づいて空燃比制御が行われる構成が採用されても良い。また、(2)タービン31下流側の排気通路6内(あるいは触媒装置61)に温度センサ(図示省略)が設置され、この温度センサによりの排気ガスの温度が計測され、この温度が所定の設定温度以上となったときに、下流側空燃比センサ72の計測データが採用される構成が採用されても良い。
なお、上記に限らず、単一の空燃比センサ(上流側空燃比センサ71)のみが設置されても良い。かかる構成は、複数の空燃比センサが設置される構成と比較して、システムが安価となる利点がある。
図6は、この発明の実施例3にかかる内燃機関を示す説明図である。同図において、実施例1の内燃機関と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
タービン31の上流側に空燃比センサが配置される構成(特許文献1参照)では、エンジン2の高回転時や高負荷時における排気ガスの温度上昇により、空燃比センサが高温となる。しかしながら、空燃比センサは、一般に所定の温度範囲内にて正常に動作するため、かかる高温条件下では適正な計測データが取得されない。
そこで、この内燃機関1では、上流側空燃比センサ71を冷却する冷却手段73が設けられることが好ましい(図6参照)。この冷却手段73は、例えば、冷却水や冷却油などの冷媒を上流側空燃比センサ71の近傍に循環させる冷却通路により構成される。かかる構成では、エンジン2の稼働時にて冷却手段73が上流側空燃比センサ71を冷却するので、上流側空燃比センサ71の過熱が防止されて適正な計測データが取得される。これにより、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
また、上流側空燃比センサ71がターボハウジング34に設置される構成(図2参照)では、上記の冷却手段73の冷媒として、過給機3(タービン31)の回転軸33や軸受を冷却するための冷媒を容易に転用し得る利点がある。また、冷媒を循環させる冷却通路をターボハウジング34に一体形成できるので、過給機3の周囲(上流側空燃比センサ71およびその冷却手段73)の構成が簡素化される利点がある。
なお、タービン31の下流側では、一般にタービン31での仕事により排気ガスの温度が低下する。このため、タービン31の下流側に設置される下流側空燃比センサ72では、その過熱が生じ難い。しかし、エンジン2の高回転などにより下流側空燃比センサ72でも過熱が生じる場合には、この下流側空燃比センサ72を冷却するための冷却手段(図示省略)が設置されても良い。これにより、下流側空燃比センサ72の過熱が防止されて、適正な計測データが取得され、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
図7は、この発明の実施例4にかかる内燃機関を示す説明図である。図8は、図7に記載した内燃機関の空燃比センサを示す説明図である。図9は、図7に記載した内燃機関の変形例を示す説明図である。これらの図において、実施例1の内燃機関と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
内燃機関1では、例えば、過給機3がツインスクロールターボチャージャーである場合に、タービン31の上流側に複数(2つ)の排気通路6、6が形成される(図7参照)。これらの排気通路6、6は、多気筒型のエンジン2の異なるシリンダ22、22に対してそれぞれ接続される。
このような内燃機関1では、隣り合う一対の排気通路6、6に跨って単一の上流側空燃比センサ71が配置されることが好ましい(図7および図8参照)。例えば、上流側空燃比センサ71が双方の排気通路6、6内に露出するように排気通路6、6の隔壁部に螺合されて取り付けられる。かかる構成では、上流側空燃比センサ71に対して各排気通路6、6内の排気ガスがそれぞれ当たるので、上流側空燃比センサ71が効率的に暖機される。これにより、適正な計測データが取得されて、空燃比制御の精度が向上する利点がある。また、かかる構成では、各排気通路6、6における計測データが単一の上流側空燃比センサ71により取得されるので、各排気通路に対してそれぞれ空燃比センサが配置される構成(図示省略)と比較して、システム構成を簡素かつ安価にできる利点がある。
[変形例3]
ここで、上流側空燃比センサ71は、筒状の筐体711と、この筐体711内に配置される感受部712とを有する(図8参照)。筐体711には、排気ガスの導入孔713が複数形成されており、これらの導入孔713を介して排気通路6内の排気ガスが筐体711内に導入される。そして、導入された排気ガス中の酸素が感受部712により検出されて計測データが取得される。しかしながら、図8の構成では、排気脈動により排気ガスが上流側空燃比センサ71(筐体711の導入孔713)を介して隣接する排気通路6、6間を行き来し、過給機3(ツインスクロールターボチャージャー)の性能が低下するおそれがある。
そこで、この内燃機関1では、隣接する排気通路6、6間における排気ガスの流通を遮断する仕切部714が上流側空燃比センサ71の筐体711内に設置されることが好ましい(図9参照)。この仕切部714は、例えば、板状部材から成り、筐体711内の空間を二分割するように配置される。感受部712は、この仕切部714により二分割された各空間に対して露出するように配置される。かかる構成では、上流側空燃比センサ71の筐体711内が仕切部714により仕切られているので、上流側空燃比センサ71の設置状態にて、隣接する排気通路6、6内の排気ガスが上流側空燃比センサ71を介して流通する事態が防止される。これにより、過給機3の性能が維持される利点がある。
[変形例4]
また、この内燃機関1では、一対の排気通路6、6間の隔壁と仕切部714とが平行となる(向きが一致する)ように、上流側空燃比センサ71が設置される(図9参照)。これにより、各排気通路6、6が仕切部714により確実に遮断される。ここで、上流側空燃比センサ71は、各排気通路6、6間の隔壁に螺合されて取り付けられる。このため、排気通路6、6間の隔壁と仕切部714との位相合わせを容易にするために、隔壁に対する上流側空燃比センサ71のネジの締め代が大きいことが好ましい。
そこで、上記の構成では、隔壁に対する上流側空燃比センサ71のネジ代(ネジの締め代)が少なくとも半周以上あることが好ましい。これにより、排気通路6、6間の隔壁と仕切部714との位相を適正に合わせ得る利点がある。例えば、潰れ代の大きなワッシャ715が上流側空燃比センサ71と排気通路6、6との間に挟み込まれて、上流側空燃比センサ71が設置される。これにより、ワッシャ715の潰れ代に応じて上流側空燃比センサ71のネジ代が増加するので、排気通路6、6間の隔壁と仕切部714との位相合わせが容易となる利点がある。
図10は、この発明の実施例5にかかる内燃機関を示す構成図である。図11および図12は、図10に記載した内燃機関の変形例を示す説明図(図11)およびフローチャート(図12)である。図13および図14は、図11に記載した内燃機関の空気供給手段の制御方法を示すフローチャート(図13)および説明図(図14)である。図15は、図11に記載した内燃機関の変形例を示す説明図である。図16〜図18は、図10に記載した内燃機関の変形例を示す説明図である。図19および図20は、図16に記載した内燃機関の固定手段の変形例を示す説明図である。図21は、図16に記載した内燃機関の固定手段の制御方法を示すフローチャートである。これらの図において、実施例1の内燃機関と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
この内燃機関1では、バイパス通路62内に空燃比センサ(以下、バイパス内空燃比センサという。)74が配置され、タービン31の下流側に下流側空燃比センサ72が配置される(図10参照)。バイパス内空燃比センサ74は、ウエストゲートバルブ63が開放されて排気ガスがバイパス通路62を通過するときに、バイパス通路62内における排気ガスの酸素濃度を計測する。
かかる構成では、バイパス内空燃比センサ74の計測データおよび下流側空燃比センサ72の計測データから選択された計測データに基づいて空燃比制御が行われる。すなわち、エンジン2の稼働時にて、バイパス内空燃比センサ74および下流側空燃比センサ72がそれぞれ排気ガス中の酸素濃度を計測し、これらの計測データから選択された一方の計測データに基づいて、シリンダ22内への燃料噴射量が制御される。かかる構成では、下流側空燃比センサ72のみにより計測データが取得されて空燃比制御が行われる構成(図示省略)と比較して、複数の空燃比センサ74、72から適正な計測データが選択的に取得されて空燃比制御が行われる。これにより、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
例えば、エンジン2の始動時には、タービン31の熱容量により排気ガスの熱が奪われるため(ウエストゲートバルブ63の開放時であっても、タービン31を通過する排気ガスがあるため)、タービン31の下流側にて排気ガスの温度が低下する。このため、下流側空燃比センサ72の暖機が遅れて、その計測データが不適切となり易い。これに対して、バイパス内空燃比センサ74では、かかるタービン31の影響を受けずに暖機が行われるため、より適正な計測データが取得される。したがって、エンジン2の始動時には、バイパス内空燃比センサ74の計測データが選択されて空燃比制御が行われることが好ましい。
一方、エンジン2の定常運転時には、タービン31が排気ガスにより十分に暖められているため、タービン31の下流側においても排気ガスの温度が高い。このため、下流側空燃比センサ72によっても適正な計測データが取得される。また、過給機3の稼働時には、タービン31の回転によって排気ガスがミキシングされるため、タービン31の下流側では、より適正な計測データが取得される。したがって、エンジン2の定常運転時(且つ過給機3の稼働時)には、下流側空燃比センサ72の計測データが選択されて空燃比制御が行われることが好ましい。
また、バイパス内空燃比センサ74の計測データおよび下流側空燃比センサ72の計測データのいずれを選択するかの判断は、当業者自明の範囲内にて適宜設計変更される。例えば、(1)エンジン2の始動時(下流側空燃比センサ72の暖機前)には、バイパス内空燃比センサ74の計測データに基づいて空燃比制御が行われ、エンジン2の始動時から所定の経過時間後(下流側空燃比センサ72の暖機後)には、下流側空燃比センサ72の計測データに基づいて空燃比制御が行われる構成が採用されても良い。また、(2)タービン31下流側の排気通路6内に温度センサ(図示省略)が設置され、この温度センサによりの排気ガスの温度が計測され、この温度が所定の設定温度以上となったときに、下流側空燃比センサ72の計測データが採用される構成が採用されても良い。また、(3)ウエストゲートバルブ63の閉止時には、バイパス通路62内を排気ガスが通過しないため、バイパス内空燃比センサ74による計測データが採用されずに、下流側空燃比センサ72の計測データのみに基づいて空燃比制御が行われることが好ましい。
[変形例5]
また、この内燃機関1では、バイパス通路62内にてバイパス内空燃比センサ74の上流側から空気(二次空気)を供給する空気供給手段(二次空気通路)75が設けられることが好ましい(図11参照)。この空気供給手段75は、例えば、バイパス通路62内であってバイパス内空燃比センサ74の上流側に設けられる噴射ノズル751と、この噴射ノズル751に空気を供給するポンプ752とを有する。また、空気供給手段75は、ポンプ752により内燃機関1の外部から空気(外気)を取り込んで噴射ノズル751からバイパス通路62内に噴射する。これにより、空気がバイパス内空燃比センサ74に供給される。
かかる構成では、空気供給手段75がバイパス通路62内にバイパス内空燃比センサ74の上流側から空気を供給する。すると、エンジン2の始動時には、排気ガス中の燃料比率が大きいため、供給された空気により燃料が酸化燃焼して排気ガスの温度が上昇する。すると、この高温の排気ガスにより、バイパス内空燃比センサ74の暖機が効率的に行われる。これにより、バイパス内空燃比センサ74がエンジン2の始動後に早期に使用可能となるので、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
なお、この内燃機関1では、空気供給手段75がポンプ752により外気を取り込んで噴射ノズル751から噴射する。しかし、これに限らず、空気供給手段75は、例えば、吸気通路5から導かれた空気をバイパス通路62に噴射しても良い(図示省略)。
また、この内燃機関1では、触媒装置61の下流側にサブ空燃比センサ76が設置されても良い(図10および図11参照)。かかる構成では、上記のバイパス内空燃比センサ74の計測データおよび下流側空燃比センサ72の計測データに加え、このサブ空燃比センサ76の計測データが加味されて、空燃比制御が行われる。これにより、より適正な計測データを選択的に採用し得るので、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
[空気供給手段の駆動制御]
また、この内燃機関1では、例えば、以下のように空気供給手段75が駆動されて空燃比制御が行われることが好ましい(図11および図12参照)。まず、エンジン2の始動時にて、ウエストゲートバルブ63が開放される(ST11)。すると、排気通路6内の排気ガスがバイパス通路62を通過して(タービン31をバイパスして)、触媒装置61側に流れる。次に、空気供給手段75が噴射ノズル751からバイパス通路62内に空気(二次空気)を供給する(ST12)。すると、この空気によりバイパス通路62内の排気ガス中の燃料が酸化燃焼して、排気ガスの温度が上昇する。そして、この高温の排気ガスによりバイパス内空燃比センサ74の暖機が行われる。
次に、バイパス内空燃比センサ74の暖機が十分に行われたか否かが判断される(ST13)。この判断は、例えば、(1)バイパス通路62内への空気の供給時間が所定時間を経過したか否か、(2)バイパス通路62内に設置された温度センサ(図示省略)の計測値に基づいて、バイパス通路62内の温度が所定の基準温度となったか否か、(3)バイパス内空燃比センサ74の計測データが所定の数値範囲内にあるか否か等の任意の判断基準により行われる。この判断基準は、当業者自明の範囲内にて適宜変更し得る。次に、バイパス内空燃比センサ74の暖機が十分に行われている場合には、空気供給手段75が空気の供給を停止する(ST14)。次に、バイパス内空燃比センサ74により排気ガスの酸素濃度が計測され、この計測データに基づいて空燃比制御が開始される(ST15)。
次に、下流側空燃比センサ72の暖機状況が判断される(ST16)。この判断は、例えば、(1)エンジン2の始動開始時から所定時間が経過したか否か、(2)排気通路6内に設置された温度センサ(図示省略)の計測値に基づいて、タービン31の下流側における排気ガスの温度が所定の基準温度となったか否か、(3)下流側空燃比センサ72の計測データが所定の数値範囲内にあるか否か等の任意の判断基準により行われる。この判断基準は、当業者自明の範囲内にて適宜変更し得る。次に、下流側空燃比センサ72の暖機が十分に行われている場合には、バイパス内空燃比センサ74の計測データから下流側空燃比センサ72の計測データに切り替えられて、空燃比制御が行われる(ST17)。その後に、ウエストゲートバルブ63が閉止される(ST18)。
このように、エンジン2の始動開始時に下流側空燃比センサ72が十分に暖機されていない状況下では、バイパス通路62内に設置されたバイパス内空燃比センサ74により排気ガス中の酸素濃度が計測されて空燃比制御が行われる。このとき、空気供給手段75がバイパス内空燃比センサ74に空気を供給してバイパス通路62内の排気ガスの温度を上昇させる。すると、この高温の排気ガスにより、バイパス内空燃比センサ74の暖機が行われる。また、バイパス通路62内では、排気ガスの温度がタービン31の熱容量による影響を受けない(温度低下が生じない)ため、バイパス内空燃比センサ74の暖機が効率的に行われる。これらにより、エンジン2の始動開始後の早期に、バイパス内空燃比センサ74が使用可能となり、適正な計測データが取得されて空燃比制御の精度が向上する利点がある。
また、エンジン2の始動開始時から所定時間が経過すると、排気ガスにより下流側空燃比センサ72が十分に暖機されて使用可能となる。この下流側空燃比センサ72による計測データは、バイパス内空燃比センサ74による計測データよりも高精度であり好ましい。これは、過給機3の稼働時には、排気ガスがタービン31によりミキシングされるため、排気ガス内の酸素濃度が均一化されるためである。この点において、この内燃機関1では、下流側空燃比センサ72が十分に暖機された後は、下流側空燃比センサ72の計測データに基づいて空燃比制御が行われるので、より精度の高い空燃比制御が行われる利点がある。
[ウエストゲートバルブの開閉制御と空気供給手段の駆動制御との関係]
また、上記の構成では、ウエストゲートバルブ63は、空気供給手段75がバイパス通路62内に空気を供給するときに開放される(図13参照)。すなわち、ウエストゲートバルブ63の開閉制御は、空気供給手段75の駆動状況に応じて行われる。これにより、排気ガスと空気供給手段75からの空気とがバイパス通路62内を適正に流れるので、バイパス内空燃比センサ74の暖機が適正に行われる利点がある。
[触媒装置の暖機]
なお、この内燃機関1では、上記の構成が触媒装置61の暖機に転用されても良い(図11および図13参照)。すなわち、空気供給手段75が触媒装置61の上流側から空気を供給する構成が採用されても良い。かかる構成では、空気供給手段75から供給された空気により、排気ガス中の燃料が酸化燃焼して排気ガスの温度が上昇し、この高温の排気ガスにより触媒装置61の暖機が行われる。これにより、触媒装置61の暖機が効率的に行われる利点がある。
かかる構成としては、例えば、以下の構成が採用される(図13参照)。まず、エンジン2の始動時にて、ウエストゲートバルブ63が開放される(ST21)。すると、排気通路6内の排気ガスがバイパス通路62を通過して(タービン31をバイパスして)、触媒装置61側に流れる。次に、空気供給手段75が噴射ノズル751からバイパス通路62内に空気(二次空気)を供給する(ST22)。すると、この空気によりバイパス通路62内の排気ガス中の燃料が酸化燃焼して、排気ガスの温度が上昇する。この高温の排気ガスにより触媒装置61が効率的に暖機される。次に、触媒装置61の暖機状況が判断される(ST23)。この判断は、例えば、触媒装置61に設置された温度センサ(図示省略)により取得された計測データに基づいて判断される。そして、触媒装置61が十分に暖機されている場合には、空気供給手段75が空気の供給を停止し(ST24)、ウエストゲートバルブ63が閉止される(ST25)。
なお、この内燃機関1では、触媒装置61の暖機とバイパス内空燃比センサ74の暖機とが並行して行われても良い(図示省略、図12参照)。かかる構成では、例えば、図12において、バイパス内空燃比センサ74の暖機判断(ST13)と共に触媒装置61の暖機が判断され、その後に空気供給手段75が空気の供給を停止する(ST14)。ただし、触媒装置61の暖機とバイパス内空燃比センサ74の暖機とが相互に独立して行われても良い。
また、この内燃機関1では、ウエストゲートバルブ63が閉止されている場合にも、空気供給手段75による触媒装置61の暖機が可能である(図14参照)。ウエストゲートバルブ63の閉止状態では、排気ガスがタービン31を経由して触媒装置61に至る。このとき、空気供給手段75が空気を噴射すると、この空気がバイパス通路62内を逆流して排気通路6内に流入し、この空気により排気ガス中の燃料が酸化燃焼して、排気ガスの温度が上昇する。この高温の排気ガスにより触媒装置61の暖機が行われる。
かかる構成では、排気通路6内の排気ガスがバイパス通路62を通過して触媒装置61に至るので、排気ガスがタービンを通過して触媒装置に至る構成と比較して、高温の排気ガスが触媒装置61に供給される。また、空気供給手段75から供給される空気により排気ガスの温度が上昇し、この高温の排気ガスが触媒装置61に供給される。これらにより、触媒装置61が効率的に暖機される利点がある。
[変形例6]
また、上記の構成は、上流側空燃比センサ71を有する構成に対して適用されても良い(図15参照)。すなわち、排気通路6内であってタービン31の上流側に上流側空燃比センサ71が配置され、且つ、この上流側空燃比センサ71の上流側から空気を供給する空気供給手段75が設置される。かかる構成では、上流側空燃比センサ71の使用時(エンジン2の始動後)にて、空気供給手段75が上流側空燃比センサ71に空気を供給する。すると、供給された空気により燃料が酸化燃焼して排気ガスの温度が上昇し、上流側空燃比センサ71の暖機が効率的に行われる。これにより、上流側空燃比センサ71がエンジン2の始動後に早期に使用可能となるので、空燃比制御の精度が向上する利点がある。特に、かかる構成では、上流側空燃比センサ71がタービン31よりも上流側に配置されるので、空燃比センサがタービンの下流側に配置される構成(図示省略)と比較して、エンジン始動時における上流側空燃比センサ71の暖機がより効率的に行われる点で好ましい。
なお、かかる構成では、上流側空燃比センサ71と共に下流側空燃比センサ72およびサブ空燃比センサ76が併用されても良い(図示省略)。
[タービン回転軸の固定手段]
上記した内燃機関1のようにバイパス通路62内にバイパス内空燃比センサ74が配置される構成では、バイパス通路62内を流れる排気ガスによりバイパス内空燃比センサ74の暖機が行われる(図10および図18参照)。ここで、内燃機関1では、過給機3の停止時にて、吸気通路5側の吸気流により圧縮機32が回転することがある。すると、圧縮機32と共にタービン31が回転して排気通路6内に負圧が生じ、バイパス通路62内に流入する排気ガスの流量uwが減少する。すると、バイパス内空燃比センサ74の暖機が効率的に行われないおそれがある。
そこで、この内燃機関1では、タービン31の回転軸33を固定する固定手段8が設置される(図16参照)。この固定手段8は、ブレーキシュー81と、このブレーキシュー81を駆動するアクチュエータ82とを有する。また、この固定手段8(アクチュエータ82)は、ECU4により駆動制御される。
かかる構成では、過給機3の停止時にて固定手段8がタービン31の回転軸33を固定する(図17参照)。具体的には、アクチュエータ82の駆動によりブレーキシュー81がタービン31の回転軸33に押し付けられて、タービン31の回転軸33が固定される。すると、タービン31の回転が防止されるので、バイパス通路62内に流入する排気ガスの流量流量uwが増加して、バイパス内空燃比センサ74が効率的に暖機される。これにより、バイパス内空燃比センサ74がエンジン2の始動後に早期に使用可能となるので、空燃比制御の精度が向上する利点がある。
[変形例7]
なお、この内燃機関1では、上記のように、固定手段8が、タービン31の回転軸33に押圧されるブレーキシュー81と、このブレーキシュー81を駆動するアクチュエータ82とを有する(図16参照)。かかる構成では、後述する構成(図19および図20参照)と比較して、タービン31の回転軸33の停止位置(回転角度)に関わらず、任意の停止位置にてブレーキシュー81が回転軸33に付勢されて回転軸33が固定される。したがって、タービン31が任意の停止位置にて直ちに固定される点で好ましい。
しかし、これに限らず、固定手段8は、タービン31の回転軸33に設けられた挿入穴83と、この挿入穴83に挿入されるロックピン84と、このロックピン84を駆動するアクチュエータ82とにより構成されても良い(図19参照)。かかる構成では、タービン31の停止時にて、回転軸33の挿入穴83にロックピン84が挿入される。これにより、回転軸33が固定されて、タービン31の回転が防止される。かかる構成では、ブレーキシュー81の押圧によりタービン31の回転軸33が固定される構成(図16参照)と比較して、固定手段8の耐久性が向上する利点がある。例えば、固定手段8がブレーキシュー81を有する構成では、長期の使用によりブレーキシュー81が摩耗するおそれがある。
なお、この内燃機関1では、タービン31の停止位置に応じて、回転軸33の挿入穴83の位置とロックピン84の位置とが一致しない場合がある(図20参照)。かかる場合には、アクチュエータ82が駆動されてロックピン84が回転軸33に押圧される(回転軸33の回転を妨げない程度に回転軸33に押圧される)。すると、吸気通路5内の吸気流により圧縮機32が回転したときに回転軸33が回転し、挿入穴83の位置とロックピン84の位置とが一致したときに、ロックピン84が挿入穴83に挿入される。これにより、タービン31の回転軸33が固定される。
[固定手段の駆動制御]
また、この内燃機関1では、タービン31の回転軸33の停止時にのみ固定手段8がタービン31の回転軸33を固定することが好ましい。すなわち、固定手段8は、タービン31の回転軸33が停止しており、且つ、バイパス内空燃比センサ74の暖機が必要な場合にのみ、駆動される。これにより、タービン31の回転が妨げられることなく、バイパス内空燃比センサ74の暖機が行われる利点がある。
かかる構成では、例えば、以下のように固定手段8が駆動制御される(図21参照)。まず、タービン31の回転軸33が停止しているか否かが判断される(ST31)。この判断は、例えば、車両のアクセルの開度が0か否か等により行われる。タービン31の回転軸33が停止している場合には、バイパス内空燃比センサ74の暖機が必要か否かが判断される(ST32)。この判断は、例えば、ラジエータの水温センサ(図示省略)の計測データが所定の閾値より大きいか否かにより判断されても良いし、バイパス内空燃比センサ74の計測データが正常値の範囲内にあるか否かにより判断されても良い。そして、バイパス内空燃比センサ74の暖機が必要な場合には、固定手段8が駆動されてタービン31の回転軸33が固定される(ST33)。一方、タービン31の回転軸33が停止していない場合、あるいは、バイパス内空燃比センサ74の暖機が必要でない場合には、タービン31の回転軸33の固定が解除される(ST34)。
以上のように、本発明にかかる内燃機関は、空燃比制御の精度を向上できる点で有用である。
この発明の実施例1にかかる内燃機関を示す構成図である。 図1に記載した内燃機関の空燃比センサを示す説明図である。 図1に記載した内燃機関の空燃比センサを示す説明図である。 図2に記載した空燃比センサの配置の変形例を示す説明図である。 この発明の実施例2にかかる内燃機関を示す説明図である。 この発明の実施例3にかかる内燃機関を示す説明図である。 この発明の実施例4にかかる内燃機関を示す説明図である。 図7に記載した内燃機関の空燃比センサを示す説明図である。 図7に記載した内燃機関の変形例を示す説明図である。 この発明の実施例5にかかる内燃機関を示す構成図である。 図10に記載した内燃機関の変形例を示す説明図である。 図10に記載した内燃機関の変形例を示すフローチャートである。 図11に記載した内燃機関の空気供給手段の制御方法を示すフローチャートである。 図11に記載した内燃機関の空気供給手段の制御方法を示す説明図である。 図11に記載した内燃機関の変形例を示す説明図である。 図10に記載した内燃機関の変形例を示す説明図である。 図10に記載した内燃機関の変形例を示す説明図である。 図10に記載した内燃機関の変形例を示す説明図である。 図16に記載した内燃機関の固定手段の変形例を示す説明図である。 図16に記載した内燃機関の固定手段の変形例を示す説明図である。 図16に記載した内燃機関の固定手段の制御方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
2 エンジン
21 ピストン
22 シリンダ
23 クランクシャフト
24 吸気ポート
25 排気ポート
26 燃料噴射ノズル
3 過給機
31 タービン
32 圧縮機
33 回転軸
34 ターボハウジング
4 ECU
5 吸気通路
51 エアクリーナ
52 インタークーラ
53 スロットルバルブ
54 サージタンク
6 排気通路
61 触媒装置
62 バイパス通路
621 入口部
622 出口部
63 ウエストゲートバルブ
631 弁体
632 アクチュエータ
71 上流側空燃比センサ
711 筐体
712 感受部
713 導入孔
714 仕切部
715 ワッシャ
72 下流側空燃比センサ
73 冷却手段
74 バイパス内空燃比センサ
75 空気供給手段
751 噴射ノズル
752 ポンプ
76 サブ空燃比センサ
8 固定手段
81 ブレーキシュー
82 アクチュエータ
83 挿入穴
84 ロックピン

Claims (19)

  1. 混合気を燃焼させて動力を発生するエンジンと、前記エンジンの吸気通路上に配置される圧縮機および前記エンジンの排気通路上に配置されるタービンを有すると共に前記排気通路を通る排気ガスにより前記タービンを回転させて前記圧縮機を駆動し前記エンジンに過給を行う過給機とを有する内燃機関であって、
    前記排気通路内であって前記タービンよりも上流側に配置される空燃比センサ(以下、上流側空燃比センサという。)と、前記排気通路に設けられて前記タービンをバイパスするバイパス通路とを含み、且つ、
    前記上流側空燃比センサが前記バイパス通路の入口部よりも上流側であって前記タービンを収容するターボハウジング内に配置されることを特徴とする内燃機関。
  2. 混合気を燃焼させて動力を発生するエンジンと、前記エンジンの吸気通路上に配置される圧縮機および前記エンジンの排気通路上に配置されるタービンを有すると共に前記排気通路を通る排気ガスにより前記タービンを回転させて前記圧縮機を駆動し前記エンジンに過給を行う過給機とを有する内燃機関であって、
    前記排気通路内であって前記タービンよりも上流側に配置される空燃比センサ(以下、上流側空燃比センサという。)と、前記排気通路に設けられて前記タービンをバイパスするバイパス通路とを含み、且つ、
    前記上流側空燃比センサが前記バイパス通路の入口部よりも上流側であって前記バイパス通路の入口部の近傍に配置されることを特徴とする内燃機関。
  3. 前記上流側空燃比センサが前記排気通路の壁面のうち前記バイパス通路の入口部が配置される側と同じ側の壁面に配置される請求項1または2に記載の内燃機関。
  4. 混合気を燃焼させて動力を発生するエンジンと、前記エンジンの吸気通路上に配置される圧縮機および前記エンジンの排気通路上に配置されるタービンを有すると共に前記排気通路を通る排気ガスにより前記タービンを回転させて前記圧縮機を駆動し前記エンジンに過給を行う過給機とを有する内燃機関であって、
    前記排気通路内であって前記タービンよりも上流側に配置される空燃比センサ(以下、上流側空燃比センサという。)と、前記排気通路内であって前記タービンよりも下流側に配置される空燃比センサ(以下、下流側空燃比センサという。)とを含み、且つ、前記上流側空燃比センサの計測データおよび前記下流側空燃比センサの計測データから選択された計測データに基づいて空燃比制御が行われることを特徴とする内燃機関。
  5. 前記エンジンの始動時には前記上流側空燃比センサの計測データが選択され、前記エンジンの定常運転時には前記下流側空燃比センサの計測データが選択されて、空燃比制御が行われる請求項4に記載の内燃機関。
  6. 混合気を燃焼させて動力を発生するエンジンと、前記エンジンの吸気通路上に配置される圧縮機および前記エンジンの排気通路上に配置されるタービンを有すると共に前記排気通路を通る排気ガスにより前記タービンを回転させて前記圧縮機を駆動し前記エンジンに過給を行う過給機とを有する内燃機関であって、
    前記排気通路内であって前記タービンの上流側に配置される空燃比センサ(以下、上流側空燃比センサという。)と、前記上流側空燃比センサを冷却する冷却手段とを有することを特徴とする内燃機関。
  7. 混合気を燃焼させて動力を発生するエンジンと、前記エンジンの吸気通路上に配置される圧縮機および前記エンジンの排気通路上に配置されるタービンを有すると共に前記排気通路を通る排気ガスにより前記タービンを回転させて前記圧縮機を駆動し前記エンジンに過給を行う過給機とを有する内燃機関であって、
    前記タービンの上流側に形成されると共に相互に隣接する一対の前記排気通路と、前記タービンの上流側にて一対の前記排気通路に跨って配置される空燃比センサ(以下、上流側空燃比センサという。)とを含むことを特徴とする内燃機関。
  8. 前記上流側空燃比センサが、排気ガスの導入孔を有する筐体と前記筐体内に配置される感受部とを有すると共に、前記排気通路内の排気ガスを前記導入孔から前記筐体内に導入して前記感受部にて計測を行う構成を有し、且つ、
    前記上流側空燃比センサの設置状態にて、一対の前記排気通路間における排気ガスの流通を遮断する仕切部が前記筐体内に設置される請求項7に記載の内燃機関。
  9. 前記上流側空燃比センサが一対の前記排気通路間の隔壁に螺合して設置され、且つ、前記隔壁に対する前記上流側空燃比センサのネジ代が少なくとも半周以上ある請求項8に記載の内燃機関。
  10. 混合気を燃焼させて動力を発生するエンジンと、前記エンジンの吸気通路上に配置される圧縮機および前記エンジンの排気通路上に配置されるタービンを有すると共に前記排気通路を通る排気ガスにより前記タービンを回転させて前記圧縮機を駆動し前記エンジンに過給を行う過給機とを有する内燃機関であって、
    前記排気通路に設けられて前記タービンをバイパスするバイパス通路と、前記バイパス通路内に配置される空燃比センサ(以下、バイパス内空燃比センサという。)と、前記タービンの下流側に配置される空燃比センサ(以下、下流側空燃比センサという。)とを含み、且つ、前記バイパス内空燃比センサの計測データおよび前記下流側空燃比センサの計測データから選択された計測データに基づいて空燃比制御が行われることを特徴とする内燃機関。
  11. 前記エンジンの始動時には前記バイパス内空燃比センサの計測データが選択され、前記エンジンの定常運転時には前記下流側空燃比センサの計測データが選択されて、空燃比制御が行われる請求項10に記載の内燃機関。
  12. 前記バイパス通路内にて前記バイパス内空燃比センサの上流側から空気を供給する空気供給手段を有する請求項10または11に記載の内燃機関。
  13. 前記バイパス通路を開閉するウエストゲートバルブを有し、且つ、前記ウエストゲートバルブは、前記空気供給手段が前記バイパス通路内に空気を供給するときに開放される請求項12に記載の内燃機関。
  14. 前記排気通路上に設置されると共に通過する排気ガスを触媒により浄化する触媒装置を有し、且つ、前記空気供給手段が前記触媒装置の上流側から空気を供給する請求項12または13に記載の内燃機関。
  15. 混合気を燃焼させて動力を発生するエンジンと、前記エンジンの吸気通路上に配置される圧縮機および前記エンジンの排気通路上に配置されるタービンを有すると共に前記排気通路を通る排気ガスにより前記タービンを回転させて前記圧縮機を駆動し前記エンジンに過給を行う過給機とを有する内燃機関であって、
    前記排気通路内であって前記タービンよりも上流側に配置される空燃比センサ(以下、上流側空燃比センサという。)と、前記上流側空燃比センサの上流側から空気を供給する空気供給手段とを有することを特徴とする内燃機関。
  16. 前記タービンの回転軸を固定する固定手段を有する請求項10〜15のいずれか一つに記載の内燃機関。
  17. 前記固定手段が、前記タービンの回転軸に押圧されるブレーキシューと、前記ブレーキシューを駆動するアクチュエータとを有する請求項16に記載の内燃機関。
  18. 前記固定手段が、前記タービンの回転軸に設けられた挿入穴と、前記挿入穴に挿入されるロックピンと、前記ロックピンを駆動するアクチュエータとを有する請求項16に記載の内燃機関。
  19. 前記タービンの回転軸の停止時にのみ、前記固定手段が前記タービンの回転軸を固定する請求項16〜18のいずれか一つに記載の内燃機関。
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