JP6421597B2 - 吸気温度制御装置 - Google Patents
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Description
なお、ここでいう目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的として位置づけることができる。
(3)前記スロットルボディで吸気を加熱するための加熱条件が成立したか否かを判断する加熱条件判断部を備え、前記制御部は、前記作用判断部で前記内燃機関冷媒の作用が加熱側であると判断された場合、前記加熱条件判断部で前記加熱条件の成立が判断されたときに、前記スロットルボディにおける前記内燃機関冷媒の熱交換度合いを増大させることが好ましい。
(4)前記スロットルボディで吸気を冷却するための冷却条件が成立したか否かを判断する冷却条件判断部を備え、前記制御部は、前記作用判断部で前記内燃機関冷媒の作用が冷却側であると判断された場合、前記冷却条件判断部で前記冷却条件の成立が判断されたときに、前記スロットルボディにおける前記内燃機関冷媒の熱交換度合いを増大させることが好ましい。
(6)前記内燃機関冷却回路は、前記スロットルバルブよりも吸気流通方向上流側に配置され、前記第二回路は、前記スロットルバルブよりも吸気流通方向下流側に配置されることが好ましい。
(7)吸気から生成された凝縮水が前記スロットルバルブに付着するのを防止する制御を実施するための凝縮水生成条件が成立したか否かを判断する凝縮水生成条件判断部を備え、前記制御部は、前記作用判断部で前記内燃機関冷媒の作用が加熱側であると判断された場合、前記凝縮水生成条件判断部で前記凝縮水生成条件の成立が判断されたときに、前記内燃機関冷却回路を流通する前記内燃機関冷媒の熱交換度合いを増大させることが好ましい。
(8)前記制御部は、前記凝縮水生成条件判断部で前記凝縮水生成条件の成立が判断された場合、前記第二回路を流通する第二冷媒の熱交換度合いを増大させることが好ましい。
(10)前記吸気通路において前記スロットルボディよりも吸気流通方向上流側に介装され、吸気を過給する過給機を備えることが好ましい。
(11)前記吸気通路が複数の列をなして並んで設けられ、前記スロットルボディは、前記吸気通路のそれぞれに対応して前記ボア部が配置された多連型であって、前記内燃機関冷却回路が、前記ボア部の外周を覆うように前記ボア部の並ぶ方向に沿って連設されることが好ましい。
本吸気温度制御装置は熱交換機構を制御対象とする。この熱交換機構には、内燃機関の吸気系に設けられたスロットルボディに二系統の熱交換回路が設けられている。ここでは、内燃機関として、車両に搭載されたエンジンを例に挙げて説明する。
なお、本実施形態では、吸気および排気の流通方向を基準に上流(吸気流通方向上流)および下流(吸気流通方向下流)を定め、同様に、熱交換回路を流通する熱媒体の流通方向を基準に上流および下流を定める。また、重力の作用方向を下方とする。
[1.構成]
以下、本実施形態の熱交換機構の基本的な構成について、エンジンの吸排気系,熱交換回路の順に説明する。
はじめに、図1を参照して、エンジン1の吸気系および排気系の構成を説明する。この図1では、白抜きの矢印で吸気通路10における吸気の流通方向を示し、黒塗りの矢印で排気通路30における排気の流通方向を示し、斜線を付した矢印でEGR通路50において還流する排気の流通方向を示す。
以下、エンジン1,吸気系および排気系に跨って設けられるターボチャージャ(過給機)40およびEGR通路50,吸気系ならびに排気系の順に各構成を説明する。
エンジン1は、シリンダ1a(破線で示し一箇所のみに符号を付す)内で燃料を燃焼させた熱エネルギーにより出力を得る内燃機関である。ここでは、複数のシリンダ1aが設けられた多気筒型であって図示省略する点火プラグが装備されたガソリンエンジンをエンジン1の例に挙げて説明する。
エンジン1には、吸気ポート2および排気ポート3(それぞれ破線で示し一箇所のみに符号を付す)が、燃焼室となるシリンダ1aのそれぞれに連通して設けられている。吸気ポート2のそれぞれは、上流側から下流側に向けて複数に分岐しており、同様に、排気ポート3のそれぞれは、下流側から上流側に向けて複数に分岐している。ここでは、各ポート2,3が二つに分岐したものを例示している。
なお、四つのシリンダ1aを例示するが、シリンダ1aは、三つ以下であってもよいし五つ以上であってもよい。
これらの吸排気系10,30に跨って、ターボチャージャ40およびEGR通路50が設けられている。
ターボチャージャ40は、吸気を過給する機構である。このターボチャージャ40は、同軸に設けられたタービン41およびコンプレッサ42を有する。これらのタービン41およびコンプレッサ42は一体に回転するように結合されている。タービン41は排気通路30に介装され、コンプレッサ42は吸気通路10に介装されている。
ターボチャージャ40では、排気によってタービン41が回転してコンプレッサ42が回転し、吸気が圧縮される。そして、圧縮された吸気がエンジン1に供給される。すなわち、吸気が過給される。
EGRクーラ51は、還流する排気を冷却する装置である。EGRクーラ51を流通する排気は、外気と熱交換することで冷却される。
EGRバルブ52は、排気の還流量を調整するものである。ここでは、開度調整可能なEGRバルブ52が採用されている。
吸気系では、新気の吸気が流通する順に、エアクリーナ11,上述したコンプレッサ42,インタークーラ(冷却装置)12,スロットルボディ20,サージタンク13,インテークマニホールド(以下、「インマニ」と略称する)14が吸気通路10に介装されている。
インタークーラ12は、吸気を冷却するものである。このインタークーラ12では、吸気と外気との熱交換により、ターボチャージャ40で圧縮されて上昇した吸気の温度が低下され、吸気の空気密度の低下が回復する。
インマニ14は、エンジン1の各シリンダ1aに向かってサージタンク13から分岐するように形成された多岐管である。ここでは、エンジン1に四つのシリンダ1aが設けられているため、インマニ14は四つの分岐管14a,14b,14c,14dを有する。
排気系では、排気が流通する順に、エキゾーストマニホールド(以下、「エキマニ」と略称する)31,上述したタービン41,排気処理装置32が排気通路30に介装されている。
エキマニ31は、エンジン1の各シリンダ1aから合流するように形成された多岐管である。ここではエンジン1に四つのシリンダ1aが設けられているため、エキマニ31は、インマニ14と同様に、四つの分岐管が複数の列をなしており、各分岐管の内部に排気通路30が形成されている。
三元触媒コンバータとは、排気に含まれる炭化水素(以下、「HC」という),一酸化炭素(以下、「CO」という),およびNOxの三成分を酸化または還元させて浄化処理する変換装置である。この三元触媒コンバータでは、HCが水(H2O)と二酸化炭素(CO2)に、COが二酸化炭素に、NOxが窒素(N2)に、酸化または還元される。三元触媒コンバータとしては、セラミックスやコーディエライトなどで生成された触媒担体にプラチナ,パラジウム,ロジウムなどの貴金属の微粒子を担持させたものが挙げられる。
次に、熱交換回路の基本的な構成について説明する。
熱交換回路では、循環して流通する熱媒体と熱交換対象とが熱エネルギーを授受(すなわち熱交換)する。このようにして、熱交換対象が加熱または冷却される。
エンジン冷却回路60を流通するエンジン冷却水は、エンジン1によって昇温される。そのため、空調冷却回路70を流通する空調冷媒やIC冷却回路80を流通するIC冷媒よりも比較的高温になるものといえる。
エンジン冷却回路60には、冷却対象のエンジン1と放熱器のラジエータ62との間を環状に接続する流路と、ラジエータ62と並列に接続される流路とが設けられる。前者は、おもに作動中のエンジン1を冷却する機能を持つのに対し、後者はラジエータ62を迂回してエンジン冷却水の過冷却を防止する機能を持つ。また、本実施形態ではこれらの流路に加えて、スロットルボディ20を冷却するための流路が設けられ、ラジエータ62に対して並列に接続される。
第三分岐路60cには、ラジエータ62が介装されている。ラジエータ62は、エンジン冷却水の熱を放出させる放熱器である。このラジエータ62の内部を流通するエンジン冷却水は、外気と熱交換することで冷却される。
サーモスタット63は、エンジン冷却水の温度に応じてエンジン冷却水の流通量を調整する温度感応型の弁である。具体的に言えば、サーモスタット63は、エンジン冷却水の温度が所定温度よりも高くなれば第三分岐路60cの流路を開放し、逆に、エンジン冷却水の温度が所定温度よりも低くなるに連れて第三分岐路60cの流路の開度を小さくし、更にエンジン冷却水の温度が低くなると第三分岐路60cの流路を閉鎖する弁である。ここでいう所定温度は、例えば75℃や80℃である。
第一合流路60eの下流端である合流箇所E3には、第四分岐路60dが合流している。この合流箇所E3よりも下流側の第二合流路60fは、その下流端にエンジン1の流入口1bが接続されており、上記したエンジン冷却水ポンプ61が介装されている。
空調冷却回路70は、空調用のメイン回路70aと、このメイン回路70aの一部を迂回するサブ回路70bとを有する。
メイン回路70aには、空調冷媒が流通する順に、コンプレッサ71,コンデンサ72,膨張弁73,エバポレータ74が介装されている。
コンデンサ72は、コンプレッサ71で圧縮された空調冷媒を凝縮し液化する凝縮機である。コンデンサ72には、空調冷媒が凝縮するときには凝縮熱が発生するため、送風して凝縮熱の発散を促すファンが設けられていてもよい。
エバポレータ74は、膨張弁によって霧化された空調冷媒を気化させる蒸発器である。空調冷媒が気化するときの潜熱によってエバポレータ74は冷却される。このエバポレータ74には、ブロア74aが付設されている。ブロア74aは、冷却されたエバポレータ74に送風することで、冷却された空気を車室に送る。
サブ回路70bには、空調冷媒が流通する方向の順に、第二切替弁75およびスロットルボディ20が介装されている。第二切替弁75は、空調冷媒の流通とその停止とを切り替える弁である。ここでは、第二切替弁75が開度調整可能に構成されており、空調冷媒の流通量を連続的あるいは段階的に調整することができる。
IC冷却回路80には、IC冷媒が流通する順に、IC冷媒を圧送するIC冷媒ポンプ81とIC冷媒を冷却する放熱器82とインタークーラ12とが介装されている。
IC冷媒は、インタークーラ12において吸気通路10とは異なる内部通路を流通する。このIC冷媒がインタークーラ12において熱交換することでインタークーラ12が冷却される。
なお、IC冷媒ポンプ81は、エンジン1によって機械的に駆動されてもよいし、電気的に駆動されてもよい。同様に、上述したエンジン冷却水ポンプ61およびコンプレッサ71も、機械的に駆動されてもよいし、電気的に駆動されてもよい。
次に、図2〜図4を参照して、スロットルボディ20の構成を詳細に説明する。
ここでは、スロットルバルブ22として、アクセルペダルの操作量が電気的に伝達されることで作動するドライブバイワイヤ方式のものを例に挙げて説明する。ただし、アクセルペダルの操作量が機械的に伝達されることで作動するスロットルバルブを用いてもよい。
はじめに、スロットルボディ20の構造を説明する。
図2および図3に示すように、スロットルボディ20には、ボア部20aの吸気流通方向中間部にスロットルバルブ22が設けられている。すなわち、ボア部20aは、図3に示すように、スロットルバルブ22に対して上流側のボア部(以下、「上流ボア部」という)201と下流側のボア部(以下、「下流ボア部」という)202とを有する。
図2および図4に示すように、ボア壁部21は、吸気通路10(図1参照)の一部をなすボア部20aの周りを囲む円筒状の部位である。ボア壁部21の内部では、ボア部20aが円柱状の空間をなしている。すなわち、ボア壁部21の内壁面21aはボア部20aがなす円柱空間の外表面に対応している。
図2〜図4に示すように、下流ボア壁部212の下部には排水口29aが穿設されており、この排水口29aには排水管29が接続されている。
次に、図3および図4を参照して、スロットルボディ20に設けられたエンジン冷却回路60および空調冷却回路70について説明する。
エンジン冷却回路60を流通するエンジン冷却水は、エンジン1(図1参照)に流入した吸気の燃焼エネルギーによって昇温される。スロットルボディ20において、エンジン冷却水の温度が、吸気の温度よりも低温であれば吸気の冷却用熱媒体として機能し、吸気の温度よりも高温であれば吸気の加熱用熱媒体として機能する。
一方、エンジン冷却水に対して比較的低温の空調冷媒は、吸気に対して低温になりやすい。また、スロットルボディ20を流通する空調冷媒は、エバポレータ74で放熱した後にスロットルボディ20を流通する点からも吸気に対して低温になりやすい。そのため、以下の説明では、空調冷媒が吸気の冷却用熱媒体として機能するものとする。
図3に示すように、スロットルバルブ22に対して、上流側にエンジン冷却回路60が配置され、下流側に空調冷却回路70が配置されている。
同様に、空調冷却回路70には、下流ボア部202を囲繞する下流ボア壁部212の下流内壁面212aに沿った曲面形状のスペーサ79(二点鎖線で示す)が挿入されていてもよい。
次に、図1を参照して、本熱交換機構を制御する制御装置(吸気温度制御装置)100について説明する。
制御装置100は、例えばCPU(Central Processing Unit)に代表されるマイクロプロセッサ(MPU,Micro Processing Unit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory),不揮発メモリなどを集積した電子デバイスである。マイクロプロセッサは、制御ユニット(制御回路)や演算ユニット(演算回路),キャッシュメモリ(レジスタ群)などを内蔵する処理装置(プロセッサ)である。また、ROM,RAMおよび不揮発メモリは、プログラムや作業中のデータが格納されるメモリ装置である。不揮発メモリの具体例としては、フラッシュメモリ,相変化メモリ(Phase Change Memory),抵抗変化メモリ(Resistive RAM),強誘電体メモリ(Ferroelectric RAM),磁気抵抗メモリ(Magneto-resistive RAM)などが挙げられる。制御装置100での制御内容は、例えばアプリケーションプログラムとしてROMや不揮発メモリ内に記録される。また、プログラムの実行時には、プログラムの内容がRAMや不揮発メモリ内のメモリ空間内に展開され、マイクロプロセッサによって実行される。
この制御装置100は、入力側に接続された各種センサ類からの情報に基づいて各制御を実施する。
制御装置100の入力側には、三つの吸気温センサ90,91,92、湿度センサ93、スロットルポジションセンサ94、ブーストセンサ95および冷却水温センサ(冷媒温センサ)96が接続されている。各センサ90〜96によって検出されたそれぞれの情報は制御装置に伝達される。
第二吸気温センサ91は、インタークーラ12とスロットルボディ20との間に配置される。すなわち、第二吸気温センサ91は、インタークーラ12によって冷却されてスロットルボディ20のボア部20aに流入する吸気の温度を検出する。
湿度センサ93は、吸気の湿度を検出するものである。この湿度センサ93は、インタークーラ12の直上流に配置される。すなわち、湿度センサ93は、インタークーラ12に流入する吸気の湿度を検出する。
冷却水温センサ96は、エンジン冷却水の温度を検出するものである。ここでは、冷却水温センサ96が第二分岐路60bに設けられるものを例示する。この冷却水温センサ96によって、スロットルボディ20に流入するエンジン冷却水の温度が検出される。
制御装置100は、エンジン1の吸排気系やこれに適用される熱交換回路に関する広汎なシステムを制御する。ここでは、制御装置100によって実施される制御のうち、吸排気系については排気を還流させるEGR制御を説明し、熱交換回路についてはエンジン冷却回路60および空調冷却回路70それぞれを流通するエンジン冷却水および空調冷媒による熱交換度合いに関する熱交換制御を説明する。
制御装置100は、EGR条件の成立を判断するとEGR制御を実施する。ここでいうEGR条件は、エンジン1の作動状態に応じて予め実験的または経験的に設定されている。
制御装置100は、熱交換制御を実施するための機能要素として、作用判断部110および条件判断部120と、これらの判断部110,120による各判断に応じてエンジン冷却水の熱交換度合いを制御する制御部130を有する。
以下、作用判断部110,条件判断部120,制御部130の順に説明する。
作用判断部110は、吸気の温度とエンジン冷却水の温度とに基づき、吸気に対するエンジン冷却水の作用が加熱側および冷却側のどちらであるかを判断するものである。具体的には、第二吸気温センサ91で検出された吸気の温度よりも冷却水温センサ96で検出されたエンジン冷却水の温度が高い場合に、吸気に対するエンジン冷却水の作用が加熱側であると判断される。逆に、第二吸気温センサ91で検出された吸気の温度よりも冷却水温センサ96で検出されたエンジン冷却水の温度が低い場合には、吸気に対するエンジン冷却水の作用が冷却側であると判断される。
なお、作用判断部110は、第二吸気温センサ91で検出された吸気の温度と冷却水温センサ96で検出されたエンジン冷却水の温度とが等しい場合には、エンジン冷却水は吸気に対して加熱側にも冷却側にも作用しないと判断する。
条件判断部120は、熱交換制御に関する種々の条件の成否を判断する。ここでは、条件判断部120によって判断される条件として、加熱条件,冷却条件,凝縮水生成条件を例に挙げて説明する。これらの条件は、同時に二つ以上の条件が成立することはなく、択一的に成立する。この条件判断部120は、判断する条件それぞれに対応して、加熱条件判断部121,冷却条件判断部122,凝縮水生成条件判断部123を有する。
加熱条件判断部121は、加熱条件が成立したか否かを判断する。加熱条件とは、スロットルボディ20で吸気を加熱するための条件である。この加熱条件は、例えば、冬期や寒冷地といった低温環境下でエンジン1を暖機運転する場合や吸気の湿度が低い場合などに成立する。
(A1)第一吸気温センサ90により検出された温度が第一所定温度以下であること。
(A2)第二吸気温センサ91により検出された温度が第二所定温度以下であること。
(A3)第三吸気温センサ92により検出された温度が第三所定温度以下であること。
(A4)湿度センサ93により検出された湿度が所定湿度以下であること。
(A5)スロットルポジションセンサ94によりスロットルバルブ22の固着が検出されていること。
加熱条件判断部121は、吸気温センサ90,91,92の検出情報に基づいて、上記(A1),(A2)または(A3)に該当するか否かを判断することができる。
上記(A5)は、スロットルバルブ22が例えば凍結して固着するときに該当する。
加熱条件判断部121は、スロットルポジションセンサ94の検出情報に基づいて、(A5)に該当するか否かを判断することができる。
冷却条件判断部122は、冷却条件が成立したか否かを判断する。冷却条件とは、スロットルボディ20で吸気を冷却するための条件である。この冷却条件は、例えば、吸気の温度が高い場合やブースト圧が高い場合などに成立する。
ここでは、下記の(B1)〜(B4)の少なくとも何れかに該当する場合に、冷却条件が成立するものとしている。
(B1)第一吸気温センサ90により検出された温度が第四所定温度以上であること。
(B2)第二吸気温センサ91により検出された温度が第五所定温度以上であること。
(B3)第三吸気温センサ92により検出された温度が第六所定温度以上であること。
(B4)ブーストセンサ95により検出されたブースト圧が所定圧力以上であること。
冷却条件判断部122は、吸気温センサ90〜92の検出情報に基づいて、(B1)〜(B3)に該当するか否かを判断することができる。
冷却条件判断部122は、ブーストセンサ95の検出情報に基づいて、(B4)に該当するか否かを判断することができる。
凝縮水生成条件判断部123は、凝縮水生成条件が成立したか否かを判断する。凝縮水生成条件とは、吸気から生成された凝縮水がスロットルバルブ22に付着するのを防止する制御を実施するための条件である。言い換えれば、凝縮水が生成されやすい状態であるか否かを判断するための条件である。この凝縮水生成条件は吸気の湿度が高い場合に成立する。
(C1)EGRバルブ52が開放されていること。
(C2)湿度センサ93により検出された湿度が所定湿度以上であること。
制御部130は、作用判断部110によって判断された吸気に対するエンジン冷却水の作用に基づき、条件判断部120によって成立が判断された条件ごとに、スロットルボディ20において冷却回路60,70を流通するエンジン冷却水および空調冷媒それぞれの熱交換度合いを増減させる熱交換制御を実施する。
熱交換制御では、下記の表1に示すように、吸気に対するエンジン冷却水の作用が判断されたうえで、成立が判断された条件に応じて、エンジン冷却水あるいは空調冷媒による熱交換度合いが増減される。
加熱条件の成立が判断されたときには、エンジン冷却回路60を流通するエンジン冷却水の熱交換度合い(ここでは加熱度合い)が増大され、空調冷却回路70を流通する空調冷媒の冷却度合いが減少される。すなわち、制御部130は、第一切替弁65の開度を大きくし、第二切替弁75の開度を小さくする。
凝縮水生成条件の成立が判断されたときには、エンジン冷却水の加熱度合いと空調冷媒の冷却度合いとが何れも増大される。すなわち、制御部130は、第一切替弁65の開度と第二切替弁75の開度とを何れも大きくする。このようにして、スロットルバルブ22への凝縮水の付着を防止するための熱交換制御が実施される。
加熱条件の成立が判断されたときには、エンジン冷却水の熱交換度合い(ここでは冷却度合い)と空調冷媒の冷却度合いとが何れも減少される。すなわち、制御部130は、第一切替弁65の開度と第二切替弁75の開度とを何れも小さくする。
凝縮水生成条件の成立が判断されたときには、エンジン冷却水の冷却度合いが減少され、空調冷媒の冷却度合いが増大される。すなわち、制御部130は、第一切替弁65の開度を小さくし、第二切替弁75の開度を大きくする。このようにして、スロットルバルブ22への凝縮水の付着を防止するための熱交換制御が実施される。
次に、図5のフローチャートを参照して、制御装置100で実施される制御手順を説明する。フローチャートに示される制御手順は、車両のエンジン1が始動されると開始され、その後に所定の制御周期で実施され、エンジン1が停止されると終了する。また、フローチャート中の各ステップは、制御装置100のハードウェアに割り当てられた各機能がソフトウェア(コンピュータプログラム)によって動作することで実施される。
エンジン冷却水の作用が加熱側であればステップS11へ移行し、そうでなければステップS20へ移行する。
ステップS12では、第一切替弁65の開度を大きく(θE=θE+ΔθE)し、第二切替弁75の開度を小さく(θA=θA−ΔθA)する。
そして、本制御周期を終了(リターン)する。
ステップS14では、第一切替弁65の開度を小さく(θE=θE−ΔθE)し、第二切替弁75の開度を大きく(θA=θA+ΔθA)する。
そして、本制御周期を終了する。
ステップS16では、第一切替弁65の開度を大きく(θE=θE+ΔθE)し、第二切替弁75の開度を大きく(θA=θA+ΔθA)する。
そして、本制御周期を終了する。
エンジン冷却水の作用が冷却側であればステップS21へ移行し、そうでなければ本制御周期を終了する。
ステップS22では、第一切替弁65の開度を小さく(θE=θE−ΔθE)し、第二切替弁75の開度を小さく(θA=θA−ΔθA)する。
そして、本制御周期を終了する。
ステップS24では、第一切替弁65の開度を大きく(θE=θE+ΔθE)し、第二切替弁75の開度を大きく(θA=θA+ΔθA)する。
そして、本制御周期を終了する。
ステップS26では、第一切替弁65の開度を小さく(θE=θE−ΔθE)し、第二切替弁75の開度を大きく(θA=θA+ΔθA)する。
そして、本制御周期を終了する。
また、上記のステップS11,S13,S15,S21,S23およびS25は、条件判断部120の加熱条件判断部121,冷却条件判断部122,凝縮水生成条件判断部123による各条件の成否判断に対応する。
また、上記のステップS12,S14,S16,S22,S24およびS26は、制御部130により実施される熱交換制御に対応する。
本発明の一実施形態における吸気温度制御装置は、上述したように構成されるため、以下のような作用および効果を得ることができる。
本吸気温度制御装置によれば、吸気の温度とエンジン冷却水の温度とに基づいて、吸気に対するエンジン冷却水の作用が加熱側および冷却側のどちらであるかが判断されたうえで、スロットルボディ20におけるエンジン冷却水の熱交換度合いが制御されるため、吸気温度の制御性を向上させることができる。
例えば、エンジン1のノッキング(異常燃焼)を防止するために吸気温度が上昇すると点火時期を遅角側にするリタード制御が実施される場合に、吸気の冷却度合いが増大されれば、吸気を速やかに冷却することができ、リタード制御を停止して遅角側にされていた点火時期を進角側にすることができる。
一方、スロットルボディ20におけるエンジン冷却水の冷却度合いが減少されれば、吸気の冷却度合いが減少し、吸気の冷却を抑えることができる。
制御部130は、熱交換制御において、第二吸気温センサ91で検出された吸気の温度と冷却水温センサ96で検出されたエンジン冷却水の温度との差に応じて、エンジン冷却水の熱交換度合いを制御するため、吸気温度の制御精度を向上させることができる。
上記(A1)〜(A3)に該当することで、吸気の温度が低いときに加熱条件が成立すれば、吸気の温度を速やかに上昇させることができる。例えば、冬期や寒冷地といった低温環境下でエンジン1を速やかに暖機運転させることができ、機械的摩擦損失の低下や燃焼の安定化を促すことができる。
上記(A5)に該当することで、スロットルバルブ22が例えば凍結して固着している際に加熱条件が成立すれば、加熱された吸気をスロットルバルブ22に衝突させ、あるいは、エンジン冷却水によってスロットルボディ20を加熱することで、スロットルバルブ22を解凍して固着を軽減あるいは解消することができる。
ターボチャージャ40による吸気の過給が抑えられれば、吸気温度の上昇は抑えられるものの、吸気の充填効率を確保することができないおそれがある。しかしながら、本吸気温度制御装置によれば、吸気を冷却することができるため、吸気温度の上昇を抑えつつターボチャージャ40によって吸気を過給することができる。
例えば、エンジン冷却水による加熱度合いよりも空調冷媒による冷却度合いを大きくすることで、ボア部20aに流入する吸気の温度よりもボア部20aから流出する吸気の温度を低くすることができる。これにより、エンジン1の充填効率を向上させることができ、エンジン1の出力を確保することができる。
例えば、スロットルバルブは、凝縮水が付着したままエンジン1が停止され、冬期や寒冷地といった低温環境下におかれることで、凝縮水の凍結により固着するおそれがある。しかしながら、本吸気温度制御装置によれば、スロットルバルブ22への凝縮水の付着が抑えられるため、凝縮水の凍結によってスロットルバルブ22が固着するのを抑えることができる。このようにして、スロットルバルブ22の固着を未然に防ぐことができる。
EGR通路50によって還流される排気の量が抑えられれば、凝縮水の生成は抑えられるものの、排気の還流に関する制御性が低下する。しかしながら、本吸気制御装置によれば、凝縮水の生成を抑えることができるため、排気の還流に関する制御性を向上させることができ、また、吸気の充填効率を確実に向上させることができる。
また、下流側の熱交換回路に空調用の空調冷却回路70を利用しているため、例えばスロットルボディ20に冷却回路を別途の設ける必要がない。したがって、製造コストを低減させることができ、小型化に寄与する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。上述した一実施形態の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせてもよい。
以下、本発明の変形例を説明する。変形例で説明する点を除いては上述した一実施形態と同様の構成になっており、これらについては、同様の符号を付し、各部の説明を省略する。
[1−1.インマニにスロットルボディを配設した例]
上述の一実施形態では、スロットルボディ20が吸気通路10においてインタークーラ12とサージタンク13との間に配置されたものを説明したが、このような配置に替えて、図6に示すように、スロットルボディ20′がインマニ14に介装されていてもよい。
このように構成されたスロットルボディ20′において、エンジン冷却水が流通するエンジン冷却回路60′の第四分岐路60′dと空調冷媒が流通する空調冷却回路70′のサブ回路70′bとのそれぞれが、ボア部20′a,20′b,20′c,20′dそれぞれの外周を覆うようにボア部20′a,20′b,20′c,20′dの並ぶ方向に沿って連設されている。言い換えれば、ボア部20′a,20′b,20′c,20′dの並ぶ方向に沿って、エンジン冷却回路60′の第四分岐路60′dと空調冷却回路70′のサブ回路70′bとのそれぞれが延びて設けられている。
スロットルボディ20′がエンジン1に連結されたインマニ14に介装されるため、エンジン1に流入する直前の吸気に対して、温度を上昇または低下させることができ、凝縮水の生成を抑えつつ除湿することができる。また、エンジン冷却回路60′の配管を短くすることもできる。これにより、構造の簡素化に寄与し、重量増加の抑制に寄与しうる。
その他、上述した一実施形態の熱交換機構による効果を得ることもできる。
また、吸気通路10においてコンプレッサ42とインタークーラ12との間にスロットルボディが設けられていてもよい。
この場合、スロットルボディにおいて、インタークーラ12に流入する吸気が事前に冷却されることで、吸気を確実に冷却することができる。また、湿度センサ93により検出された湿度が高いほど、上流側吸気が加熱されるとともに下流側吸気が冷却されれば、スロットルバルブへの凝縮水の付着を効果的に抑えつつ、吸気を除湿することができる。このとき、スロットルバルブにおける下流側吸気から凝縮水を排水口29aから排水したうえで、吸気をインタークーラ12に供給することができる。したがって、インタークーラ12の内部における凝縮水の付着を抑えることができる。よって、スロットルバルブから流出した凝縮水の付着によるインタークーラ12の腐食を防ぎ、冷却効率の低下を抑えることができる。湿度センサ93により検出された湿度が高いほど下流側吸気が冷却されれば、インタークーラ12の腐食と冷却効率の低下とを効率よく抑えることができる。
上述の一実施形態では、EGR通路50およびインタークーラ12が設けられたものを説明したが、EGR通路50またはインタークーラ12は設けられていなくてもよい。また、ターボチャージャ40に替えてまたは加えて、エンジン1により駆動されるスーパーチャージャ(過給機)が設けられていてもよい。
上述の一実施形態では、切替弁65,75の開度を調整することでエンジン冷却水および空調冷媒の各熱交換度合いが制御されるものを示したが、これに替えてまたは加えて、次のように制御されてもよい。
エンジン冷却水ポンプ61が電動であれば、エンジン冷却水ポンプ61の回転速度を上昇または低下(すなわちエンジン冷却水の吐出圧の増大または減少)させることで、エンジン冷却水による熱交換度合いが制御されてもよい。この場合、エンジン冷却水ポンプ61は、制御装置100に接続されて制御部130によって回転速度が制御される。同様に、コンプレッサ71が電動であれば、コンプレッサ71の回転速度を上昇または低下(すなわち空調冷媒の吐出圧の増大または低下)させることで、空調冷媒による冷却度合いが制御されてもよい。この場合、コンプレッサ71は、制御装置100に接続されて制御部130によって回転速度が制御される。
さらに、IC冷却回路80と空調冷却回路70,70′とが連通されていてもよい。つまり、IC冷却回路80と空調冷却回路70,70′とで共通の冷媒を用いてもよい。
また、作用判断部110は、センサ91,96で検出された各温度に基づくものに限らず、推定された吸気の温度と推定されたエンジン冷却水の温度とに基づいて、吸気に対するエンジン冷却水の作用を判断してもよい。
1a シリンダ
10 吸気通路
11 エアクリーナ
12 インタークーラ(冷却装置)
13 サージタンク
14 インテークマニホールド
14a,14b,14c,14d 分岐管
20 スロットルボディ
20a,20′a,20′b,20′c,20′d ボア部
201 上流ボア部
202 下流ボア部
21 ボア壁部
211 上流ボア壁部
212 下流ボア壁部
21a ボア内壁面(内壁面)
211a 上流内壁面
212a 下流内壁面
22,22′a,22′b,22′c,22′d スロットルバルブ
22a,221 スロットルシャフト
29 排水管
29a 排水口
30 排気通路
40 ターボチャージャ(過給機)
50 EGR通路
60 エンジン冷却回路(内燃機関冷却回路,第一回路)
60a,60b,60c,60d 分岐路
60e,60f 合流路
61 エンジン冷却水ポンプ
62 ラジエータ
63 サーモスタット
65 第一切替弁
69 スペーサ
70 空調冷却回路(第二回路)
70a メイン回路
70b サブ回路
71 コンプレッサ
72 コンデンサ
73 膨張弁
74 エバポレータ
74a ブロア
75 第二切替弁
79 スペーサ
80 IC冷却回路
81 IC冷媒ポンプ
82 放熱器
90,91,92 吸気温センサ
93 湿度センサ
94 スロットルポジションセンサ
95 ブーストセンサ
96 冷却水温センサ(冷媒温センサ)
100 制御装置(吸気温度制御装置)
110 作用判断部
120 条件判断部
121 加熱条件判断部
122 冷却条件判断部
123 凝縮水生成条件判断部
130 制御部
A1,A2,E1,E2,E3, 分岐箇所,合流箇所
Claims (11)
- 内燃機関の吸気通路に介装され、吸気の流通量を調整するスロットルバルブを有するスロットルボディと、前記スロットルボディ内の前記吸気通路となるボア部の外周に配置され、前記内燃機関を冷却する内燃機関冷媒が流通する内燃機関冷却回路と、を備えた熱交換機構において、前記内燃機関冷媒の熱交換度合いを制御する吸気温度制御装置であって、
吸気の温度と前記内燃機関冷媒の温度とに基づき、吸気に対する前記内燃機関冷媒の作用が加熱側および冷却側のどちらであるかを判断する作用判断部と、
前記作用判断部で判断された前記内燃機関冷媒の作用に基づき、前記スロットルボディにおける前記内燃機関冷媒の熱交換度合いを制御する制御部と、
吸気の温度を検出する吸気温センサと、
前記内燃機関冷媒の温度を検出する冷媒温センサと、を備え、
前記作用判断部は、
前記吸気温センサで検出された吸気の温度よりも前記冷媒温センサで検出された前記内燃機関冷媒の温度が高い場合に、吸気に対する前記内燃機関冷媒の作用が加熱側であると判断し、
前記吸気温センサで検出された吸気の温度よりも前記冷媒温センサで検出された前記内燃機関冷媒の温度が低い場合に、吸気に対する前記内燃機関冷媒の作用が冷却側であると判断する
ことを特徴とする、吸気温度制御装置。 - 前記制御部は、吸気の温度と前記内燃機関冷媒の温度との差に応じて、前記スロットルボディにおける前記内燃機関冷媒の熱交換度合いを制御する
ことを特徴とする、請求項1に記載の吸気温度制御装置。 - 前記スロットルボディで吸気を加熱するための加熱条件が成立したか否かを判断する加熱条件判断部を備え、
前記制御部は、前記作用判断部で前記内燃機関冷媒の作用が加熱側であると判断された場合、前記加熱条件判断部で前記加熱条件の成立が判断されたときに、前記スロットルボディにおける前記内燃機関冷媒の熱交換度合いを増大させる
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の吸気温度制御装置。 - 前記スロットルボディで吸気を冷却するための冷却条件が成立したか否かを判断する冷却条件判断部を備え、
前記制御部は、前記作用判断部で前記内燃機関冷媒の作用が冷却側であると判断された場合、前記冷却条件判断部で前記冷却条件の成立が判断されたときに、前記スロットルボディにおける前記内燃機関冷媒の熱交換度合いを増大させる
ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の吸気温度制御装置。 - 前記ボア部の外周に配置され、前記内燃機関冷媒よりも温度の低い第二冷媒が流通する第二回路を備え、
前記制御部が、前記作用判断部で判断された前記内燃機関冷媒の作用に基づき、前記第二回路を流通する前記第二冷媒の熱交換度合いを制御する
ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の吸気温度制御装置。 - 前記内燃機関冷却回路は、前記スロットルバルブよりも吸気流通方向上流側に配置され、
前記第二回路は、前記スロットルバルブよりも吸気流通方向下流側に配置された
ことを特徴とする、請求項5に記載の吸気温度制御装置。 - 吸気から生成された凝縮水が前記スロットルバルブに付着するのを防止する制御を実施するための凝縮水生成条件が成立したか否かを判断する凝縮水生成条件判断部を備え、
前記制御部は、前記作用判断部で前記内燃機関冷媒の作用が加熱側であると判断された場合、前記凝縮水生成条件判断部で前記凝縮水生成条件の成立が判断されたときに、前記内燃機関冷却回路を流通する前記内燃機関冷媒の熱交換度合いを増大させる
ことを特徴とする、請求項6に記載の吸気温度制御装置。 - 前記制御部は、前記凝縮水生成条件判断部で前記凝縮水生成条件の成立が判断された場合、前記第二回路を流通する第二冷媒の熱交換度合いを増大させる
ことを特徴とする、請求項7に記載の吸気温度制御装置。 - 前記吸気通路において前記スロットルバルブよりも吸気流通方向下流側に設けられ、結露した凝縮水を排出する排水口を備えた
ことを特徴とする、請求項1〜8の何れか1項に記載の吸気温度制御装置。 - 前記吸気通路において前記スロットルボディよりも吸気流通方向上流側に介装され、吸気を過給する過給機を備えた
ことを特徴とする、請求項1〜9の何れか1項に記載の吸気温度制御装置。 - 前記吸気通路が複数の列をなして並んで設けられ、
前記スロットルボディは、前記吸気通路のそれぞれに対応して前記ボア部が配置された多連型であって、
前記内燃機関冷却回路が、前記ボア部の外周を覆うように前記ボア部の並ぶ方向に沿って連設された
ことを特徴とする、請求項1〜10の何れか1項に記載の吸気温度制御装置。
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