JP2017082623A - Egrシステム - Google Patents

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孝一 濱口
Koichi Hamaguchi
孝一 濱口
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Abstract

【課題】凝縮水の発生を抑制することができるEGRシステムを提供する。
【解決手段】EGRシステム1は、ターボチャージャ4が搭載されたエンジン10において排気ガスの少なくとも一部を吸気流路へ還流させる。EGRシステム1は、ターボチャージャ4のタービン4aの下流側から排気ガスの少なくとも一部をターボチャージャ4のコンプレッサ4bの上流側へ還流させる低圧EGRシステム5と、コンプレッサ4bの下流側に設けられ過給された給気ガスを冷却するインタークーラ6と、IC出口ガス温度Ticが露点Tlimよりも高くなるように水冷インタークーラ6cの冷却水の流量及び温度の少なくとも一方を制御する制御部8と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、EGRシステムに関する。
従来、例えばエンジンにおける排気ガスの低NO化に有効な手段として、排気ガスの一部を吸気側へ還流させるEGR[Exhoust Gas Recirculation]システムが知られている。例えば特許文献1には、ターボチャージャを通過した後の排気ガスをコンプレッサの上流側(入口)に還流させることで、より低温且つ大量の排気再循環を可能にした低圧EGRシステムを備えるEGRシステムが開示されている。
特開2012−163061号公報
しかし、上述したようなEGRシステムでは、還流させた排気ガスを含む給気ガスがインタークーラで過冷却され、場合によっては、当該給気ガス中の水分が凝縮して凝縮水が発生するおそれがある。この凝縮水はエンジン内部に付着又は滞留し、エンジンの腐食や破損等の損傷を引き起こす可能性がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、凝縮水の発生を抑制することができるEGRシステムを提供することを目的とする。
本発明に係るEGRシステムは、ターボチャージャが搭載されたエンジンにおいて排気ガスの少なくとも一部を吸気流路へ還流させるEGRシステムであって、ターボチャージャのタービンの下流側から排気ガスの少なくとも一部をターボチャージャのコンプレッサの上流側へ還流させる低圧EGRシステムと、コンプレッサの下流側に設けられ、過給された給気ガスを冷却するインタークーラと、インタークーラの下流側における給気ガスの温度が閾値よりも高くなるようにインタークーラの冷媒の流量及び温度の少なくとも一方を制御する制御部と、を備える。
このEGRシステムによれば、インタークーラの下流側における給気ガスの温度を閾値よりも高い温度に保つことができる。これにより、還流させた排気ガスを含む給気ガスがインタークーラで過冷却されるのを抑制することができる。その結果、凝縮水の発生を抑制することが可能となる。
本発明に係るEGRシステムにおいて、インタークーラは、空冷インタークーラ及び水冷インタークーラを含んでおり、コンプレッサの下流側且つインタークーラの上流側に設けられ、空冷インタークーラ及び水冷インタークーラのうちの何れか一方へ給気ガスを流通させる切替弁を更に備え、切替弁は、低圧EGRシステムの作動時において、水冷インタークーラへ給気ガスを流通させ、制御部は、低圧EGRシステムの作動時において、インタークーラの下流側における給気ガスの温度が閾値よりも高くなるように、水冷インタークーラにおける冷媒としての冷却水の流量及び温度の少なくとも一方を制御してもよい。この場合、低圧EGRシステムの作動時には、冷却能力の制御が容易な水冷インタークーラを利用して、給気ガスを冷却すると共にインタークーラの下流側における給気ガスの温度を閾値よりも高い温度に保つことができる。すなわち、還流させた排気ガスを含む給気ガスの過冷却を抑制して凝縮水の発生を抑制するという上記効果を、好適に発揮できる。
本発明に係るEGRシステムにおいて、切替弁は、低圧EGRシステムの非作動時において、空冷インタークーラへ給気ガスを流通させてもよい。これにより、低圧EGRシステムの非作動時には、空冷インタークーラによって十分に給気ガスを冷却でき、エンジンの高回転高負荷の運転領域にも対応することが可能となる。
本発明に係るEGRシステムは、タービンの上流側から排気ガスの少なくとも一部をインタークーラの下流側へ還流させる高圧EGRシステムを更に備えていてもよい。この場合、低圧EGRシステムと高圧EGRシステムとを併用するデュアルループEGRシステムを構築でき、デュアルループEGRシステムを備えるEGRシステムにおいて凝縮水の発生を抑制することが可能となる。
本発明によれば、凝縮水の発生を抑制することができるEGRシステムを提供することが可能となる。
一実施形態に係るEGRシステムにおいて低圧EGRシステムが非作動時の構成を示す図である。 一実施形態に係るEGRシステムにおいて低圧EGRシステムが作動時の構成を示す図である。 低圧EGRシステムの適用条件を判定するエンジンの回転負荷マップである。 図1のEGRシステムの制御フロー図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、一実施形態に係るEGRシステムにおいて低圧EGRシステムが非作動時の構成を示す図である。図2は、一実施形態に係るEGRシステムにおいて低圧EGRシステムが作動時の構成を示す図である。図1及び図2に示すように、本実施形態に係るEGRシステム1は、例えば車両におけるディーゼルエンジン等のエンジン10に搭載される。EGRシステム1は、エンジン10の排気ガスの少なくとも一部をEGRガスとして吸気側へ還流させる。
エンジン10は、ターボチャージャ4を備えた過給機付きエンジンとされ、1又は複数の気筒を有している。なお、エンジン10としては、ディーゼルエンジンに限定されず、ガソリンエンジンであってもよい。また、適用される車両は限定されるものではなく、例えばトラック、バスもしくは重機等の大型車両や中型車両、普通乗用車、小型車両又は軽車両等であってもよい。
EGRシステム1は、デュアルループEGRシステムであって、高圧EGRシステム3と低圧EGRシステム5との両方を備えている。また、EGRシステム1は、インタークーラ6、切替弁6a、温度センサ7及び制御部8を備えている。
高圧EGRシステム3は、ターボチャージャ4のタービン4aを通過する前の高温高圧の排気ガスの少なくとも一部を、吸気側へ高圧EGRガスとして還流させる。高圧EGRシステム3は、EGR配管3a、EGRクーラ3b及びEGRバルブ3cを備えている。
EGR配管3aは、高圧EGRガスを流通させる流路を構成する。EGR配管3aの一端は、排気流路においてタービン4aの上流側であってエンジン本体2のエキゾーストマニホールドの下流側に接続されている。EGR配管3aの他端は、給気流路においてインタークーラ6の下流側であってエンジン本体2のインテークマニホールドの上流側に接続されている。このEGR配管3aは、低圧EGRシステム5と比べ高温高圧なガスを流通させるループ状の還流経路を形成する。
EGRクーラ3bは、EGR配管3aに設けられ、還流させる高圧EGRガスを冷却する。EGRクーラ3bとしては、特に限定されず、様々なEGRクーラを用いることができる。EGRバルブ3cは、EGR配管3aにおける下流側の位置に設けられている。EGRバルブ3cとしては、例えば電磁弁等が用いられている。EGRバルブ3cは、制御部8に電気的に接続されており、そのバルブ開度が制御部8で制御される。これにより、高圧EGRガスの流量が制御部8により制御され、その結果、高圧EGRシステム3の作動及び非作動と高圧EGRシステム3作動時のEGRガス流量とが、制御部8により制御される。
る。
低圧EGRシステム5は、ターボチャージャ4のタービン4aを通過した後の低温低圧の排気ガスの少なくとも一部を、吸気側へ低圧EGRガスとして還流させる。低圧EGRシステム5は、EGR配管5a、EGRクーラ5b及びEGRバルブ5cを備えている。
EGR配管5aは、低圧EGRガスを流通させる流路を構成する。EGR配管5aの一端は、排気流路において排気ガス後処理装置9の下流側に接続されている。EGR配管5aの他端は、吸気流路においてコンプレッサ4bの上流側に接続されている。このEGR配管5aは、高圧EGRシステム3と比べ低温低圧なガスを流通させるループ状の還流経路を形成する。排気ガス後処理装置9は、排気ガスを浄化するための装置であり、例えばDPF[Diesel Particulate Filter](不図示)及びNOx触媒(不図示)を含んでいる。
EGRクーラ5bは、EGR配管5aに設けられ、還流させる低圧EGRガスを冷却する。EGRクーラ5bとしては、特に限定されず、様々なEGRクーラを用いることができる。EGRバルブ5cは、EGR配管5aの下流側の位置に設けられている。EGRバルブ5cとしては、例えば電磁弁等が用いられている。EGRバルブ5cは、制御部8に電気的に接続されており、そのバルブ開度が制御部8で制御される。これにより、低圧EGRガスの流量が制御部8により制御され、その結果、低圧EGRシステム5の作動及び非作動と低圧EGRシステム5作動時のEGRガス流量とが、制御部8により制御される。
インタークーラ6は、空冷インタークーラ6b及び水冷インタークーラ6dを備えており、コンプレッサ4bにより圧縮された給気ガスを冷却する。給気ガスとは、空気を含むもしくは空気と低圧EGRガスとを含むガスであり、コンプレッサ4bにより圧縮されたものである。
空冷インタークーラ6b及び水冷インタークーラ6cは、給気流路においてコンプレッサ4bの下流側に、互いに並列で設けられている。また、空冷インタークーラ6b及び水冷インタークーラ6cは、給気流路において高圧EGRシステム3のEGR配管3aの他端が接続する接続箇所よりも上流側に設けられている。
空冷インタークーラ6bは、外気を冷媒として給気ガスを冷却する。空冷インタークーラ6bの構成は特に限定されず、公知の構成を用いることができる。また、空冷インタークーラ6bは、冷却能力が水冷インタークーラ6dより高く、より高温且つ大量な給気ガスを冷却することが可能である。水冷インタークーラ6cは、エンジン10の冷却水を冷媒として給気ガスを冷却する。水冷インタークーラ6cの構成は特に限定されず、公知の構成を用いることができる。エンジン10の冷却水は、エンジン本体2を冷却するものであり、例えばポンプにより圧送されてエンジン本体2のウォータージャケット等の流路を流通すると共に、ラジエータにおいて冷却される。
切替弁6aは、給気流路においてコンプレッサ4bの下流側であってインタークーラ6の上流側に設けられている。切替弁6aは、給気ガスを空冷インタークーラ6b及び水冷インタークーラ6cのうちの何れか一方へ流通させる。切替弁6aは、制御部8により制御され、給気ガスの流通を空冷インタークーラ6bと水冷インタークーラ6cとの間で切り替える。すなわち、切替弁6aが空冷インタークーラ6b側に切替わった場合、給気ガスは空冷インタークーラ6bを流通する。一方、切替弁6aが水冷インタークーラ6c側に切替わった場合、給気ガスは水冷インタークーラ6cを流通する。
温度センサ7は、給気流路においてインタークーラ6の下流側に設けられ、ここでは、インタークーラ6の出口に設けられている。温度センサ7は、インタークーラ6の出口における給気ガス温度Tic(以下、「IC出口ガス温度Tic」という)を検出する。温度センサ7は、検出したIC出口ガス温度Ticを、制御部8に出力する。温度センサ7としては特に限定されず、公知のセンサを用いることができる。
制御部8は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を含むコンピュータにより構成されている。制御部8は、エンジン本体2、EGRバルブ3c、EGRバルブ5c、切替弁6a及び温度センサ7に電気的に接続されており、水冷インタークーラ6cの冷却水の流量及び/又は温度の制御、EGRバルブ3c,5cのバルブ開度の制御、切替弁6aの開閉の制御、並びに、各種の検出値による演算処理を実行する。
具体的には、制御部8は、温度センサ7からIC出口ガス温度Ticを取得し、このIC出口ガス温度Ticが閾値よりも高くなるように水冷インタークーラ6cを流れる冷媒の流量及び温度の少なくとも一方を調整する。なお、本実施形態の水冷インタークーラ6cの冷媒にはエンジン10の冷却水が適用されていることから、制御部8による冷却水の流量及び/又は温度の調整は、例えば当該冷却水を冷却するラジエータの動作を適宜制御したり、当該冷却水を圧送するポンプの出力を適宜調整したり、あるいは、エンジン本体2において当該冷却水の流路を適宜バイバスさせたり等することによって実行できる。
制御部8は、EGRバルブ3cのバルブ開度を制御することにより、高圧EGRガスの吸気側への還流を制御して高圧EGRシステム3の作動を制御する。制御部8は、EGRバルブ5cのバルブ開度を制御することにより、低圧EGRガスの吸気側への還流を制御して低圧EGRシステム5の作動を制御する。より具体的には、制御部8は、例えば図3に示すようなエンジン10の回転負荷マップM1を用い、エンジン10の運転状況に基づいてEGRバルブ3c及びEGRバルブ5cのバルブ開度を制御する。これにより、高圧EGRシステム3及び低圧EGRシステム5それぞれの作動及び非作動と、高圧EGRシステム3作動時のEGRガス流量と、低圧EGRシステム5作動時のEGRガス流量と、を制御する。図示する回転負荷マップM1は、エンジン回転数と負荷との関係で表されている。エンジン回転数は、公知のエンジン回転数センサにより求めることができる。負荷は、例えば燃料噴射量より求めることができる。回転負荷マップM1は、予め設定されて制御部8に記憶されている。
回転負荷マップM1によれば、エンジン10が低回転低負荷側の運転領域A1にて稼働する場合、図2に示すように、EGRバルブ3cが開状態とされて高圧EGRシステム3が作動すると共に、EGRバルブ5cが開状態とされて低圧EGRシステム5が作動する(高圧EGRシステム3及び低圧EGRシステム5が併用される)。一方、回転負荷マップM1によれば、エンジン10が高回転高負荷側の運転領域A2にて稼働する場合、図1に示すように、EGRバルブ3cが開状態で且つEGRバルブ3cが閉状態とされ、高圧EGRシステム3のみが作動し、低圧EGRシステム5が非作動となる。
制御部8は、給気ガスが空冷インタークーラ6b及び水冷インタークーラ6cのうちの何れか一方へ流通するように、切替弁6aを切替える制御を実行する。より具体的には、制御部8は、低圧EGRシステム5の作動時(すなわち、エンジン10が低回転低負荷側の運転領域A1にて稼働し、高圧EGRシステム3及び低圧EGRシステム5が併用される場合)において、図2に示すように、水冷インタークーラ6cへ給気ガスが流通するように切替弁6aの切替えを制御する。一方、低圧EGRシステム5の非作動時(すなわち、エンジン10が低回転低負荷側の運転領域A2にて稼働し、高圧EGRシステム3のみが作動する場合)において、図1に示すように、空冷インタークーラ6bへ給気ガスが流通するように切替弁6aの切替えを制御する。
また、制御部8は、低圧EGRシステム5におけるEGRバルブ5cの開弁タイミングを基準に切替弁6aを切り替え、水冷インタークーラ6cへ給気ガスが流通させる。このとき、EGRバルブ5cの開弁タイミングと切替弁6aの切替タイミングとの間に、所定の作動遅れ時間を考慮してもよい。
制御部8は、周囲環境及びエンジン10の運転条件に基づいて、上記閾値としての露点Tlimを算出する。より具体的には、制御部8は、凝縮水発生量算出モデルを用いて、凝縮水が発生するときのIC出口ガス温度Ticを推定し、この推定したIC出口ガス温度Ticを露点Tlimとして算出する。例えば凝縮水発生量算出モデルは、以下に例示する推定式で表され、IC出口ガス温度Ticから凝縮水発生量を推定できる。そこで、下記の推定式により予測される凝縮水発生量が一定量よりも大きい値(又は一定量以下の値)となるときのIC出口ガス温度Ticを、露点Tlimとして算出できる。
凝縮水発生量=f(大気圧,大気温度,大気相対湿度,空燃比,
燃料の水素炭素比,給気圧力,Tic)
上記の推定式において、周囲環境及びエンジン10の運転条件に関する各種パラメータは、エンジン10の各種センサにより検出することができる。αは所定係数であって、例えば実験やシミュレーション等により設定できる。上記の推定式は、予め設定されて制御部8に記憶されている。凝縮水発生量算出モデルの推定式は、特に限定されず、含まれている上記の各種パラメータに代えてもしくは加えて、その他の周囲環境又はエンジン10の運転条件に関するパラメータを含んでいてもよい。一定量は、予め設定された値であり、例えば0(L/h)とされる。
次に、図4を参照しつつ、EGRシステム1の制御部8による制御フローを説明する。EGRシステム1では、例えば車両の走行時において、制御部8により次の処理を繰り返し実行する。図4に示すように、まず、回転負荷マップM1(図3参照)を用い、エンジン10の回転数及び負荷から、低圧EGRシステム5が作動する低圧EGRシステム適用条件を満たしているか否かを判定する(S1)。具体的には、エンジン10の回転数及び負荷が、回転負荷マップM1の運転領域A1に存在しているか否かを判定する。
上記S1でNOの場合、給気ガスが空冷インタークーラ6bに流通するように切替弁6aを切り替える(S2)。その後、そのまま本ステップの処理を終了し、次ステップの上記S1へ移行する。一方、上記S1でYESの場合、給気ガスが水冷インタークーラ6cに流通するように切替弁6aを切り替える(S3)。温度センサ7により、IC出口ガス温度Ticを検出する(S4)。凝縮水発生量算出モデルの上記推定式を用い、閾値としての露点Tlimを算出する(S5)。検出したIC出口ガス温度Ticが露点Tlimよりも高いか否かを判定する(S6)。
上記S6でYESの場合、そのまま本ステップの処理を終了し、次ステップの上記S1へ移行する。一方、上記S6でNOの場合、水冷インタークーラ6cの冷却水の流量及び/又は温度を、水冷インタークーラ6cの冷却能力が低下するように調整する(S7)。すなわち、水冷インタークーラ6cの冷却水の流量を所定量減少させる、及び/又は、当該冷却水の温度を所定温度上昇させる。その後、上記S6に戻り、IC出口ガス温度Ticが露点Tlimよりも高いか否かを再び判定する。
以上、本実施形態のEGRシステム1によれば、制御部8により、IC出口ガス温度Ticが露点Tlimよりも高くなるように、インタークーラ6における水冷インタークーラ6cの冷却水の流量及び温度の少なくとも一方が制御される。これにより、IC出口ガス温度Ticを露点Tlimよりも高い温度に保つことができ、還流させた排気ガスを含む給気ガスが水冷インタークーラ6cで過冷却されるのを抑制することができる。その結果、凝縮水の発生を抑制することが可能となる。
本実施形態のEGRシステム1では、インタークーラ6が空冷インタークーラ6b及び水冷インタークーラ6cを含んでいる。低圧EGRシステム5の作動時において、切替弁6aにより、水冷インタークーラ6cへ給気ガスが流通される。そして制御部8により、低圧EGRシステム5の作動時において、IC出口ガス温度Ticが露点Tlimよりも高くなるように、水冷インタークーラ6cにおける冷却水の流量及び温度の少なくとも一方が制御される。
これにより、低圧EGRシステム5の作動時には、冷却能力の制御が容易な水冷インタークーラ6cを利用して、給気ガスを冷却すると共にIC出口ガス温度Ticを露点Tlimよりも高い温度に保つことができる。すなわち、還流させた排気ガスを含む給気ガスの過冷却を抑制して凝縮水の発生を抑制するという上記効果を、好適に発揮できる。通常、エンジン10の低回転低負荷時においては、凝縮水が発生してしまうために低圧EGRシステム5の適用は困難であったが、本実施形態では、エンジン10の低回転低負荷時にも低圧EGRシステム5を適用可能となる。その結果、低燃費化及び低NOx化を実現することができる。
本実施形態のEGRシステム1において、切替弁6aは、低圧EGRシステム5の非作動時に空冷インタークーラ6bへ給気ガスが流通するように切り替えられる。これにより、低圧EGRシステム5の非作動時には、空冷インタークーラ6bにより十分に給気ガスを冷却でき、エンジン10の高回転高負荷の運転領域A2(図3参照)にも対応することが可能となる。
本実施形態のEGRシステム1は、低圧EGRシステム5だけでなく高圧EGRシステム3を備えている。これにより、低圧EGRシステム5と高圧EGRシステム3とを併用するデュアルループEGRシステムを構築できる。すなわち、本実施形態では、デュアルループEGRシステムを備えるEGRシステム1において、凝縮水の発生を抑制することが可能となる。
本実施形態のEGRシステム1は、凝縮水発生量算出モデルの上記推定式を用い、周囲環境及びエンジン10の運転条件から閾値としての露点Tlimを算出して予測している。これにより、周囲環境及びエンジン10の運転条件に応じて閾値を設定でき、凝縮水の発生を抑制する上記効果を、高いロバスト性を実現しつつ発揮できる。
なお、本実施形態の低圧EGRシステム5は、エンジン10が低回転側の運転領域A1にて稼働する場合にのみ作動される。よって、その給気ガス量(作動ガス量)が比較的少ないことから、水冷インタークーラ6cを小型化することができる。また、排気温度が比較的低いことから、低圧EGRシステム5のEGRクーラ5bが不要にできるため、EGRクーラ5bを備えない場合もある。
水冷インタークーラ6cは、搭載の自由度が高く、エンジン10のインテークマニホールドに近接して搭載可能である。この場合、経路短縮化により、低圧EGRシステム5の過渡応答性を向上させることができる。
ちなみに、低圧EGRシステム5の作動時には、給気流路において空冷インタークーラ6bの出口に設けられたインテークスロットル(不図示)を閉じることで、空冷インタークーラ6bへの給気ガスの逆流を防止してもよい。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用してもよい。
上記実施形態では、切替弁6aが水冷インタークーラ6cへ給気ガスを流通させるときに、IC出口ガス温度Ticが閾値よりも高くなるように水冷インタークーラ6cの冷却能力を制御したが、これに限定されない。要は、IC出口ガス温度Ticが閾値よりも高くなるようにインタークーラ6の冷却能力を制御すればよい。例えば、空冷インタークーラ6bの冷却能力を制御部8で制御可能であれば、切替弁6aが空冷インタークーラ6bへ給気ガスを流通させるときに、IC出口ガス温度Ticが閾値よりも高くなるように空冷インタークーラ6bの冷却能力を制御してもよい。
上記実施形態では、IC出口ガス温度Ticの閾値として露点Tlimを用いたが、実験やシミュレーション又は経験等により求めた閾値を用いてもよい。例えば閾値として、45℃〜50℃の値を用いてもよい。
上記実施形態では、水冷インタークーラ6cの冷媒としてエンジン10の冷却水を利用したが、独立した別サーキットによって供給される低水温冷却水を利用してもよい。この場合、IC出口ガス温度Ticが閾値よりも高くなるように、低水温冷却水の流量及び/又は温度が制御部8により制御される。
1…EGRシステム、2…エンジン本体、3…高圧EGRシステム、4…ターボチャージャ、4a…タービン、4b…コンプレッサ、5…低圧EGRシステム、6…インタークーラ、6a…切替弁、6b…空冷インタークーラ、6c…水冷インタークーラ、7…温度センサ、8…制御部、10…エンジン。

Claims (4)

  1. ターボチャージャが搭載されたエンジンにおいて排気ガスの少なくとも一部を吸気流路へ還流させるEGRシステムであって、
    前記ターボチャージャのタービンの下流側から前記排気ガスの少なくとも一部を前記ターボチャージャのコンプレッサの上流側へ還流させる低圧EGRシステムと、
    前記コンプレッサの下流側に設けられ、過給された給気ガスを冷却するインタークーラと、
    前記インタークーラの下流側における前記給気ガスの温度が閾値よりも高くなるように前記インタークーラの冷媒の流量及び温度の少なくとも一方を制御する制御部と、を備える、EGRシステム。
  2. 前記インタークーラは、空冷インタークーラ及び水冷インタークーラを含んでおり、
    前記コンプレッサの下流側且つ前記インタークーラの上流側に設けられ、前記空冷インタークーラ及び前記水冷インタークーラのうちの何れか一方へ前記給気ガスを流通させる切替弁を更に備え、
    前記切替弁は、前記低圧EGRシステムの作動時において、前記水冷インタークーラへ前記給気ガスを流通させ、
    前記制御部は、前記低圧EGRシステムの作動時において、前記インタークーラの下流側における前記給気ガスの温度が前記閾値よりも高くなるように、前記水冷インタークーラにおける前記冷媒としての冷却水の流量及び温度の少なくとも一方を制御する、請求項1に記載のEGRシステム。
  3. 前記切替弁は、前記低圧EGRシステムの非作動時において、前記空冷インタークーラへ前記給気ガスを流通させる、請求項2に記載のEGRシステム。
  4. 前記タービンの上流側から前記排気ガスの少なくとも一部を前記インタークーラの下流側へ還流させる高圧EGRシステムを更に備える、請求項1〜3の何れか一項に記載のEGRシステム。
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