JP2016180364A - 内燃機関のegrシステム、内燃機関、及び内燃機関のegr制御方法 - Google Patents

内燃機関のegrシステム、内燃機関、及び内燃機関のegr制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エンジンの運転状態に応じた、EGRバイパスバルブの開閉状態の適切な制御を維持しつつ、エンジンコントロールユニットの負荷を低減することができ、しかも、センサとEGRバイパスバルブの個体差への対応を容易に行うことができる内燃機関のEGRシステム、内燃機関、及び内燃機関のEGR制御方法を提供する。
【解決手段】EGR通路14に設けられたEGRクーラー15をバイパスするバイパス通路20とEGRバイパスバルブ21を設けて構成される内燃機関のEGRシステム1において、エンジン冷却水Wの流路にエンジン冷却水Wの温度を検出する感温センサ30を設け、この感温センサ30の出力信号によりEGRバイパスバルブ21の開閉状態を直接制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、EGR通路に設けたEGRクーラーをバイパスするバイパス通路とEGRバイパスバルブを設けて構成される内燃機関のEGRシステム、内燃機関、及び内燃機関のEGR制御方法に関する。
一般に、車両に搭載するディーゼルエンジン等の内燃機関では、排気ガス内のNOx(窒素酸化物)の低減手段として、排気ガスの一部(EGRガス)を吸気に混合するEGR(排気再循環)が行われている。このEGRでは、気筒(シリンダ)内の燃焼温度を下げることでNOxの発生を抑制している。
しかしながら、EGRガスをエンジンに吸入する新気に混合することにより、エンジンの気筒に吸入される新気の量が減少するため、エンジン出力が低下してしまう。このエンジン出力の低下を抑制するために、EGRガスの通路(EGR通路)にEGRクーラーを設けて、エンジンの冷却水により、EGRガスを冷却してその体積を減少し、その減少分、新気の吸入量を多くすることが行われている。この場合、EGRガス温度が低い程、新気の割合を増加させることができる。
このEGRクーラーは、例えば、エンジンの排気マニホールドと吸気マニホールドとの間等を結ぶEGR通路に配設され、このEGRクーラーの熱交換部には、EGRガスとエンジン冷却水の一部が流入し、両者の間で熱交換が行われ、EGRガスの熱がエンジン冷却水に移動し、EGRガスが冷却される。
一方、エンジンの始動時等、暖機を促進する必要があるときに、EGRクーラーを通過して冷却されたEGRガスを新気に混合すると、エンジンの燃焼室内での燃焼温度も低温化して、エンジンの暖機が遅れてしまう。そのため、従来からの技術であるが、図4及び図5に示すように、EGRクーラー15をバイパスするバイパス通路20とEGRバイパスバルブ21を設けて、エンジン10Xの始動時等の暖機を促進する必要があるとき等に、このEGRバイパスバルブ21をバイパス通路20側を開状態として、EGRガスGeを、EGRクーラー15を通さずにバイパス通路20を通して、吸気通路12に還流させることで、燃焼室内での燃焼温度の低温化を抑制して、エンジン10Xの暖機を促進している。なお、通常、このバイパス通路20及びEGRバイパスバルブ21で構成されるEGRバイパス装置は、エンジン10Xの暖機促進(エンジン冷却水の低水温)時に使用頻度が最も高くなる。
従来では、図6に示すように、このEGRバイパスバルブ21によるバイパス通路20の開状態/閉状態の切り替えは、エンジンコントロールユニット(ECU)40からの電気信号により、バキュームポンプ23に接続するバキュームスイッチングバルブ(VSV)24をON/OFFすることで、バキュームポンプ23から負圧アクチュエータ22への負圧の供給の有/無を制御し、負圧アクチュエータ22を動作/停止(制御)することで行っている。
また、このエンジンコントロールユニット40では、予め実験等により作成されて組み込まれた、エンジン10Xの運転状態を表すエンジン冷却水温度にEGRバイパスバルブ21の切り替え状態を対応させた制御マップを用いて、実際のエンジン冷却水温度に対応するEGRバイパスバルブ21の開閉状態を算出し、この算出結果に基づいて、バキュームスイッチングバルブ24に電気信号を送信している。
しかしながら、エンジンコントロールユニット(ECU)40には、上記のEGRバイパスバルブ用の負圧アクチュエータ22以外にも、図示しない吸気スロットルバルブ等の多数の装置用のアクチュエータが接続されている。そのため、エンジンコントロールユニット(ECU)40には、これらの多数の装置の動作状態を制御するための演算や電気信号の発信等の多大な負荷が加わるため、エンジンコントロールユニット40の負荷を低減して、その故障を抑制することが必要となる。
これに関連して、EGRクーラをバイパスするバイパス通路の開放と閉塞を切り替える通路切替手段を暖機運転時はバイパス通路を開放し、それ以外の通常運転時はバイパス通路を閉塞する内燃機関の排気再循環システムが提案され、ここでは、暖機運転時で有るか否かを油温計により検出されるエンジンオイルの温度(油温)や水温計により検出されるエンジン冷却水の温度(水温)をECUで判定している(例えば、特許文献1参照)。
特開2013-245563号公報
本発明は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、EGR通路に設けたEGRクーラーをバイパスするバイパス通路とEGRバイパスバルブを設けて構成される内燃機関のEGRシステムにおいて、エンジンの運転状態に応じた、EGRバイパスバルブの開閉状態の適切な制御を維持しつつ、エンジンコントロールユニットの負荷を低減することができ、しかも、センサとEGRバイパスバルブの個体差への対応を容易に行うことができる内燃機関のEGRシステム、内燃機関、及び内燃機関のEGR制御方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の内燃機関のEGRシステムは、EGR通路に設けられたEGRクーラーをバイパスするバイパス通路とEGRバイパスバルブを設けて構成される内燃機関のEGRシステムにおいて、エンジン冷却水の流路にエンジン冷却水の温度を検出する感温センサを設け、該感温センサの出力信号により前記EGRバイパスバルブの開閉状態を直接制御するように構成される。
すなわち、エンジンの暖気状態を示す重要な指標であるエンジン冷却水の温度を感温センサにより検出し、この感温センサの出力信号に基づいて、EGRバイパスバルブの開閉状態を直接制御する。
なお、この「感温センサ」は、バイメタルや形状合金による機械式検知や、ワックス粒の膨張による検知や、サーミスタによる電気的検知や、熱電対による電気式検知などによって、温度情報を出力信号として出力するものであればよく、広い範囲の温度を検出する「温度センサ」でなくてもよい。
また、この「直接制御」とは、エンジンコントロールユニット等の、この感温センサ以外のセンサからの入力や、このEGRバイパスバルブ以外のアクチュエータへの出力を行って、各種センサからの入力に基づいて、演算を行って、各種のアクチュエータや装置を行うような制御装置を介さずに制御するということであり、感温センサの出力信号に基づいて、EGRバイパスバルブの開閉状態を制御する専用のコントローラを備えていてもよい。
この構成によれば、従来技術のように、エンジンコントロールユニット(ECU)によって、エンジン冷却水の温度を水温センサにより検出して、予め設定されたエンジン冷却水の温度とEGRバイパスバルブの開閉状態または弁開度のマップデータを参照しながらEGRバイパスバルブの開閉状態を制御するのではなく、エンジン冷却水の流路に設けた感温センサにより、エンジンコントロールユニットを介在させずにEGRバイパスバルブの開閉状態の制御を行うので、エンジンの運転状態に応じた、EGRバイパスバルブの開閉状態の適切な制御を維持しつつ、EGRバイパスバルブの動作状態を制御するための演算や電気信号の発信等の負荷分だけ、エンジンコントロールユニットの負荷を低減することができる。また、感温センサの温度設定を変更するだけで、EGRバイパスバルブの開閉状態を支配するエンジン冷却水の設定温度を簡単に設定又は変更できるようになる。
また、上記の内燃機関のEGRシステムにおいて、前記感温センサがON/OFFのみの出力信号を出力し、この感温センサのON/OFFの出力信号により前記EGRバイパスバルブを開弁/閉弁するように構成すると、非常に単純な制御になり、エンジンコントロールユニットを介在させずに、感温センサやEGRバイパスバルブの信号管理を独立して行うことができるので、これらの機器の個体差への対応を容易に行うことができる。
また、上記の内燃機関のEGRシステムにおいて、前記感温センサがエンジン冷却水の温度に対応した値の出力信号を出力し、予め設定された温度の範囲内で、前記感温センサの出力信号により前記EGRバイパスバルブの開弁度を調整制御するように構成すると、EGRガスの急激な温度変動を防止することができると共に、エンジン冷却水の水温から推定されるエンジンの暖気状態に応じて、より極め細かくEGRガスの温度調整を行うことができるようになる。
また、上記の内燃機関のEGRシステムにおいて、前記EGRバイパスバルブを開閉させる負圧アクチュエータと、該負圧アクチュエータを動作させるバキュームポンプと、該バキュームポンプと前記負圧アクチュエータの間に配設されたバキュームスイッチングバルブを備えて構成され、前記感温センサからの出力信号により、前記バキュームスイッチングバルブを制御して、前記負圧アクチュエータを動作させることにより、前記EGRバイパスバルブの開閉状態を制御するように構成されると、感温センサの出力信号に基づいて、EGRバイパスバルブに接続する負圧アクチュエータの動作/停止を確実に切り替えて、これにより、EGRバイパスバルブの開閉状態を適切に制御することができる。
また、上記の目的を達成するための本発明の内燃機関は、上記の内燃機関のEGRシステムを備えて構成され、上記の内燃機関のEGRシステムと同様の作用効果を奏することができる。
また、上記の目的を達成するための本発明の内燃機関のEGR制御方法は、EGR通路に設けられたEGRクーラーをバイパスするバイパス通路とEGRバイパスバルブを設けて構成される内燃機関のEGR制御方法において、エンジン冷却水の流路にエンジン冷却水の温度を検出する感温センサを設け、該感温センサの出力信号により前記EGRバイパスバルブの開閉状態を直接制御することを特徴とする方法であり、上記の内燃機関のEGRシステムと同様の作用効果を奏することができる。
本発明の内燃機関のEGRシステム、内燃機関、及び内燃機関のEGR制御方法によれば、EGR通路に設けたEGRクーラーをバイパスするバイパス通路とEGRバイパスバルブを設けて構成される内燃機関のEGRシステムにおいて、EGRバイパスバルブの開閉状態を、エンジンコントロールユニット(ECU)を介在させることなく、エンジン冷却水の温度を検出する感温センサの出力信号で直接制御するので、エンジンの運転状態に応じた、EGRバイパスバルブの開閉状態の適切な制御を維持しつつ、EGRバイパスバルブの動作状態を制御するための演算や電気信号の発信等の負荷分だけ、エンジンコントロールユニットの負荷を低減することができ、しかも、感温センサとEGRバイパスバルブの個体差への対応を容易に行うことができる。
本発明に係る内燃機関のEGRシステムの構成を模式的に示す図であり、EGRバイパスバルブの開状態の時を示す図である。 本発明に係る内燃機関のEGRシステムの構成を模式的に示す図であり、EGRバイパスバルブの閉状態の時を示す図である。 図1のC部分を拡大した図であり、本発明のEGRバイパスバルブの周辺の装置の構成を模式的に示す図である。 従来技術の内燃機関のEGRシステムの構成を模式的に示す図であり、EGRバイパスバルブの開状態の時を示す図である。 従来技術の内燃機関のEGRシステムの構成を模式的に示す図であり、EGRバイパスバルブの閉状態の時を示す図である。 従来技術の図4のEGRバイパスバルブの周辺の装置の構成を模式的に示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態の内燃機関のEGRシステム、内燃機関、及び内燃機関のEGR制御方法について図面を参照しながら説明する。なお、本発明に係る実施の形態の内燃機関は、本発明に係る実施の形態の内燃機関のEGRシステム1を備えて構成され、後述する内燃機関のEGRシステム1が奏する作用効果と同様の作用効果を奏することができる。
図1及び図2に示すように、本発明に係る実施の形態の内燃機関のEGRシステム1を備えたエンジン(内燃機関)10は、エンジン本体11と吸気通路12と排気通路13とEGR通路14を備えている。このEGR通路14は、排気通路13と吸気通路12とを接続して設けられ、上流側より順に、エンジン冷却水Wを冷却媒体とするEGRクーラー15、EGRバルブ16が設けられている。
そして、大気から導入される新気Aが、必要に応じて、EGR通路14から吸気マニホールド11aに流入するEGRガスGeを伴って、気筒(シリンダ)内の燃焼室に送られ、燃焼室にて燃料噴射装置より噴射された燃料と混合圧縮されて、燃料が燃焼することで、エンジン10に動力を発生させる。そして、エンジン10での燃焼により発生した排気ガスGが、排気マニホールド11bから排気通路13に流出するが、その一部はEGR通路14にEGRガスGeとして流れ、残りの排気ガスGa(=G−Ge)は、排気ガス浄化処理装置により浄化処理された後、マフラー(図示しない)を経由して大気へ放出される。
本発明においては、この内燃機関のEGRシステムを、さらに、EGR通路14に設けたEGRクーラー15をバイパスするバイパス通路20と、このバイパス通路20にEGRバイパスバルブ21を設けて構成する。なお、図1及び図2の構成では、EGRバイパスバルブ21として、EGRクーラー15より上流側のEGR通路14とバイパス通路20の接続点に三方弁21を設けているが、代わりに、バイパス通路20に開閉弁21を設けてもよい。この場合は、バイパス通路20に開閉弁21を開弁しても、EGRクーラー15側の流路が開かれたままとなるが、EGRクーラー15側の流路の抵抗がバイパス通路20側の流路の抵抗よりも大きいので、EGRクーラー15側の流路に流れるEGRガスGeの量は少なくなる。
また、エンジン冷却水Wの流路17にエンジン冷却水Wの温度Twを検出する感温センサ30を設ける。この感温センサ30は、バイメタルや形状合金による機械式検知や、ワックス粒の膨張による検知や、サーミスタによる電気的検知や、熱電対による電気式検知などによって、温度情報を出力信号として出力するものであればよく、広い範囲の温度を検出する「温度センサ」でなくてもよい。
また、この感温センサ30は、エンジン10が暖機状態の度合いを検出するためのものであり、図1及び図2に示すように、EGRクーラー15の入り口側の流路17に設けてもよいが、エンジン10の運転状態を反映するエンジン冷却水Wの温度Twを検出することができれば、どの位置に設けてもよく、例えば、エンジン10の冷却用のラジエータ(図示しない)の入口の流路等の別の流路に設けてもよい。エンジン10の暖機状態を最も反映し易いエンジン本体11から出てくるときのエンジン冷却水Wの温度Twを感知するように、エンジン本体11からエンジン冷却水Wが出てくる流路に配置することがより好ましい。
更に、この感温センサ30の出力信号を受けたコントローラ31の制御信号によりEGRバイパスバルブ21の開閉状態を直接制御するように構成する。つまり、エンジンコントロールユニット40等の、この感温センサ30以外のセンサからの入力や、このEGRバイパスバルブ21以外のアクチュエータへの出力を行って、各種センサからの入力に基づいて、演算を行って、各種のアクチュエータや装置を行うような制御装置40を介さずに制御する。なお、コントローラ31は、感温センサ30の出力信号に基づいて、EGRバイパスバルブ21の開閉状態を制御する専用のコントローラである。
より詳細には、図3に示すように、EGRバイパスバルブ21の周辺には、EGRバイパスバルブ21に接続して、EGRバイパスバルブ21を開閉させる負圧アクチュエータ22と、この負圧アクチュエータ22を動作させるバキュームポンプ23と、このバキュームポンプ23と負圧アクチュエータ22の間に配設されたバキュームスイッチングバルブ24とを備えて構成される。
そして、感温センサ30からの出力信号により、バキュームスイッチングバルブ24を制御して、負圧アクチュエータ22を動作させることにより、EGRバイパスバルブ21の開閉状態を制御する。これにより、感温センサ30の出力信号に基づいて、コントローラ31で、EGRバイパスバルブ21に接続する負圧アクチュエータ22の動作/停止を確実に切り替えて、EGRバイパスバルブ21の開閉状態を適切に制御する。つまり、エンジン10の暖気状態を示す重要な指標であるエンジン冷却水Wの温度Twを感温センサ30により検出し、この感温センサ30の出力信号に基づいて、EGRバイパスバルブ21の開閉状態を直接制御する。
そして、感温センサ30をON/OFFのみの出力信号を出力し、この感温センサ30のON/OFFの出力信号によりEGRバイパスバルブ21を開弁/閉弁するように構成する。
この場合には、感温センサ30の検出温度Twが予め設定した設定温度T1未満(Tw<T1)のときには、図1に示すように、感温センサ30からコントローラ31にONの出力信号を送信して、この送信された出力信号に基づいてコントローラ31がバキュームスイッチングバルブ24を開弁することで、バキュームポンプ23により負圧アクチュエータ22を動作させて、EGRバイパスバルブ21を開弁状態とする。
これにより、EGRガスGeがバイパス通路20を通過するようにして、EGRクーラー15により冷却されないEGRガスGeを吸気通路12に還流する。この設定温度T1は、予め実験等により最適な値に設定されるが、例えば、60℃〜80℃程度に設定される。
また、感温センサ30の検出温度Tが設定温度T1以上(Tw≧T1)のときには、図2に示すように、感温センサ30からコントローラ31へのOFFの出力信号を送信して、この送信された出力信号に基づいてコントローラ31がバキュームスイッチングバルブ24を閉弁することで、バキュームポンプ23による負圧の発生を無くして、負圧アクチュエータ22を停止させて、EGRバイパスバルブ21を閉弁状態とする。
これにより、EGRガスGeがEGRクーラー15を通過するようにして、EGRクーラー15により冷却されたEGRガスGeを吸気通路12に還流する。このON/OFFの出力信号の場合には、非常に単純な制御になり、エンジンコントロールユニット40を介在させずに、感温センサ30やEGRバイパスバルブ21の信号管理を独立して行うことができるので、これらの機器30、21の個体差への対応を容易に行うことができる。
あるいは、感温センサ30がエンジン冷却水Wの温度Twに対応した値の出力信号を出力し、予め設定された温度の範囲内で、感温センサ30の出力信号によりEGRバイパスバルブ21の開弁度を調整制御するように構成する。この場合には、EGRガスGeの急激な温度変動を防止することができると共に、エンジン冷却水Wの水温Twから推定されるエンジン10の暖気状態に応じて、より極め細かくEGRガスGeの温度調整を行うことができる。
この場合は、EGRバイパスバルブ21を流量調整弁として、感温センサ30の検出温度Twが設定温度T2以上設定温度T3未満(T2≦Tw<T3)のときに、感温センサ30の検出温度Twに基づいて、EGRバイパスバルブ21の弁開度を制御する。つまり、感温センサ30からコントローラ31への出力信号の値に対応させて、バキュームポンプ23から負圧アクチュエータ22に加わる負圧の量を変化させることで、負圧アクチュエータ22の動作量を変化させて、EGRバイパスバルブ21の弁開度を変化させる。
これにより、EGRガスGeの急激な温度変動を防止することができるとともに、よりきめ細かくEGRガス量を制御することができる。この場合においても、比較的単純な制御になり、エンジンコントロールユニット40を介在させずに、感温センサ30やEGRバイパスバルブ21の信号管理を独立して行うことができるので、これらの機器30、21の個体差への対応を容易に行うことができる。
また、本発明に係る実施の形態の内燃機関のEGR制御方法は、EGR通路14に設けられたEGRクーラー15をバイパスするバイパス通路20とEGRバイパスバルブ21を設けて構成される内燃機関のEGR制御方法であり、この方法において、エンジン冷却水Wの流路17にエンジン冷却水Wの温度Twを検出する感温センサ30を設け、この感温センサ30の出力信号によりEGRバイパスバルブ21の開閉状態を直接制御する方法である。
上記の構成の内燃機関のEGRシステム、内燃機関、及び内燃機関のEGR制御方法によれば、従来技術のように、エンジンコントロールユニット(ECU)40によって、エンジン冷却水Wの温度Twを水温センサにより検出して、予め設定されたエンジン冷却水Wの温度TwとEGRバイパスバルブ21の開閉状態または弁開度のマップデータを参照しながらEGRバイパスバルブ21の開閉状態を制御するのではなく、エンジン冷却水Wの流路17に設けた感温センサ30により、エンジンコントロールユニット40を介在させずにEGRバイパスバルブ21の開閉状態の制御を行うので、エンジン10の運転状態に応じた、EGRバイパスバルブ21の開閉状態の適切な制御を維持しつつ、EGRバイパスバルブ21の動作状態を制御するための演算や電気信号の発信等の負荷分だけ、エンジンコントロールユニット40の負荷を低減することができる。また、感温センサ30の温度設定を変更するだけで、EGRバイパスバルブ21の開閉状態を支配するエンジン冷却水Wの設定温度T1、T2、T3を簡単に設定又は変更できるようになる。
従って、EGR通路14に設けたEGRクーラー15をバイパスするバイパス通路20とEGRバイパスバルブ21を設けて構成される内燃機関のEGRシステム1において、EGRバイパスバルブ21の開閉状態を、エンジンコントロールユニット(ECU)40を介在させることなく、エンジン冷却水Wの温度Twを検出する感温センサ30の出力信号で直接制御するので、エンジン1の運転状態に応じた、EGRバイパスバルブ21の開閉状態の適切な制御を維持しつつ、EGRバイパスバルブ21の動作状態を制御するための演算や電気信号の発信等の負荷分だけ、エンジンコントロールユニット40の負荷を低減することができ、しかも、感温センサ30とEGRバイパスバルブ21の個体差への対応を容易に行うことができる。
1、1X 内燃機関のEGRシステム
10、10X エンジン(内燃機関)
11 エンジン本体
11a 吸気マニホールド
11b 排気マニホールド
12 吸気通路
13 排気通路
14 EGR通路
15 EGRクーラー
16 EGRバルブ
17 エンジン冷却水の流路
20 バイパス通路
21 EGRバイパスバルブ
22 負圧アクチュエータ
23 バキュームポンプ
24 バキュームスイッチングバルブ
30 感温センサ
31コントローラ
40 制御装置(エンジンコントロールユニット)
A 新気
G 排気ガス
Ga 大気に放出される排気ガス
Ge EGRガス
W エンジン冷却水

Claims (6)

  1. EGR通路に設けられたEGRクーラーをバイパスするバイパス通路とEGRバイパスバルブを設けて構成される内燃機関のEGRシステムにおいて、
    エンジン冷却水の流路にエンジン冷却水の温度を検出する感温センサを設け、該感温センサの出力信号により前記EGRバイパスバルブの開閉状態を直接制御することを特徴とする内燃機関のEGRシステム。
  2. 前記感温センサがON/OFFのみの出力信号を出力し、この感温センサのON/OFFの出力信号により前記EGRバイパスバルブを開弁/閉弁することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のEGRシステム。
  3. 前記感温センサがエンジン冷却水の温度に対応した値の出力信号を出力し、予め設定された温度の範囲内で、前記感温センサの出力信号により前記EGRバイパスバルブの開弁度を調整制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のEGRシステム。
  4. 前記EGRバイパスバルブを開閉させる負圧アクチュエータと、
    該負圧アクチュエータを動作させるバキュームポンプと、
    該バキュームポンプと前記負圧アクチュエータの間に配設されたバキュームスイッチングバルブを備えて構成され、
    前記感温センサからの出力信号により、前記バキュームスイッチングバルブを制御して、前記負圧アクチュエータを動作させることにより、前記EGRバイパスバルブの開閉状態を制御する請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関のEGRシステム。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関のEGRシステムを備えた内燃機関。
  6. EGR通路に設けられたEGRクーラーをバイパスするバイパス通路とEGRバイパスバルブを設けて構成される内燃機関のEGR制御方法において、
    エンジン冷却水の流路にエンジン冷却水の温度を検出する感温センサを設け、該感温センサの出力信号により前記EGRバイパスバルブの開閉状態を直接制御することを特徴とする内燃機関のEGR制御方法。
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