JP4323891B2 - 鉄の電解精製用陽極及び鉄の電解精製システム - Google Patents

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Description

本発明は、鉄の電解精製用陽極及び鉄の電解精製システムに関する。
通常の軟鋼等と比して、不純物の少ない高純度の鉄は、スーパーアロイ(超合金)、耐熱鋼、磁性材料、レアアース磁石等の原料や研究用材料等の高品質が要求される分野で主に使用されている。
このような高純度の鉄は、従来より、電解精製で広く製造されており、電解精製で製造された鉄は電解鉄と呼ばれている。
鉄の電解精製に関連する技術として、例えば、鉄よりイオン化傾向が大きいアルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)等の金属を電解液と接触させて、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)等の不純物を浄化する「高純度鉄の製法」が知られている(特許文献1参照)。
また、α−Al23等の非金属介在物を実質的に含まない低炭素鋼を、陽極として使用することにより、陰極での異常電析を防止した「電解鉄の製造方法」が知られている(特許文献2参照)。
さらに、電解液にポリアクリルアミド−アクリル酸ソーダ系の凝集剤を添加し、スライム等の浮遊物を凝集沈殿させる「電解鉄の製造方法」が知られている(特許文献3参照)。
さらにまた、銅電解用アノード(陽極)を製造する際、原料鋼中の銀(Ag)に対し、陽極中にセレン(Se)、テルル(Te)を添加し溶解鋳造させることにより、カソード(陰極)への銀(Ag)の損失量を減少させ、電流効率を向上させた「銅電解用のアノードの製造方法」が知られている(特許文献4参照)。
特開昭62−161983号公報(第2頁右上欄第2〜左下欄第9行目、第1図) 特開平9−111488号公報(段落0009〜0010) 特開昭62−161986号公報(第2頁右上欄第2〜7行目) 特開昭61−257492号公報(第2頁左下欄第7〜12行目)
しかしながら、鉄の電解精製において、鉄の軟鋼からなる陽極板1’を使用すると、図2(a)に示すように、電解精製中に陽極板1’の表面にニッケル(Ni)及びコバルト(Co)を主成分とするスライム4が発生する。そして、スライム4の一部は、電解液ES中を浮遊し陰極板2に電着した鉄3(これを電着鉄3という)に混入してしまい(図2(b)参照)、その結果、電着鉄3にニッケル及びコバルトが含まれ品質が低下するという問題があった。その他、スライム4の一部は、電解槽10の底に沈んだり、電解精製後、陽極板1’を電解液ESから引き上げると、スライム4は自重により陽極板1’から落下して、電解液ESが汚染されてしまい、その後の処理に手間がかかってしまうという問題があった。
また、特許文献1に記載された技術では、電解液と接触させる金属を適宜取り換えたり、電解槽とは別に処理槽を設けたりしなければならず、非常に手間がかかってしまうという問題があった。
さらに、特許文献2には、陰極の電着鉄へのスライムの混入を防止する技術については、開示されていない。
さらにまた、特許文献3に記載された技術では、浮遊物が生成する毎に、凝集剤を添加して凝集沈殿させなければならず、非常に手間がかかってしまうという問題があった。
また、特許文献4に記載の技術は、銅電解に関するものであり、鉄の電解精製に関する技術は開示されていない。
そこで、本発明は、前記問題を解決すべく、手間をかけることなく、高純度の鉄を、簡易且つ容易に製造可能な鉄の電解精製用陽極、及び鉄の電解精製システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、鉄と、ニッケル(Ni)及びコバルト(Co)を陽極に固定する元素と、を含有することを特徴とする鉄の電解精製用陽極である。
このような鉄の電解精製用陽極によれば、ニッケル(Ni)及びコバルト(Co)を陽極に固定する元素が含有されていることにより、鉄の電解精製において、ニッケル、コバルトを主成分とするスライムは陽極に固定される。
したがって、スライムが、陽極から脱離して電解液中を浮遊しにくくなる。よって、陰極側で、スライムの電着鉄への混入率が低下した状態で、高純度の鉄を電解精製によって得ることができる。
また、スライムは、陽極に固定されるので、沈殿しにくくなり、さらに、電解精製後においても、スライムが陽極に固定されたまま、陽極は電解液から引き上げられることとなる。よって、電解液がスライムで汚染されにくくなり、電解液及び電解槽を清掃処理する手間もかからない。
このようにして、手間がかからず、簡易な構成で、ニッケル及びコバルト等の不純物が少ない高純度の鉄を、電解精製によって容易に製造することができる。
また、前記鉄の電解精製用陽極において、前記元素は、砒素(As)及びアンチモン(Sb)の少なくとも1種であることを特徴とする
このような鉄の電解精製用陽極によれば、砒素(As)及びアンチモン(Sb)の少なくとも1種が含有されていることにより、鉄の電解精製において、スライムは陽極に固定される。すなわち、砒素及びアンチモンは、スライムの成分であるニッケル、コバルトと結合し、金属間化合物(例えば、砒素化合物)を生成しやすいため、ニッケル、コバルトを成分とするスライムは、陽極に固定される。よって、高純度の鉄を電解精製によって得ることができる。
また、前記鉄の電解精製用陽極において、前記砒素(As)及び前記アンチモン(Sb)の少なくとも1種の含有量は、0.1〜1.0質量%であることを特徴とする
このような鉄の電解精製用陽極によれば、砒素(As)及びアンチモン(Sb)の少なくとも1種の含有量は、0.1〜1.0質量%の範囲内であるので、砒素及びアンチモンが、陽極から電解液に溶出して、陰極側の電着鉄に混入しにくくなる。したがって、さらに高純度の鉄を電解精製によって得ることができる。
また、本発明は、前記鉄の電解精製用陽極を備えたことを特徴とする鉄の電解精製システムである。
このような鉄の電解精製システムによれば、ニッケル、コバルト等の不純物が少ない高純度の鉄を電解精製によって得ることができる。
したがって、本発明によれば、手間をかけることなく、高純度の鉄を、簡易且つ容易に製造可能な鉄の電解精製用陽極、及び鉄の電解精製システムを提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図1を参照して、詳細に説明する。
参照する図面において、図1(a)は、本実施形態に係る鉄の電解精製システムを模式的に示す側断面図である。図1(b)は、本実施形態に係る鉄の電解精製システムについて、電解精製後、陽極板及び陰極板を電解槽から引き上げた状態を模式的に示す側断面図である。
図1に示すように、鉄の電解精製システム50は、電解槽10と、電解槽10に設置される陽極板1(陽極)と、陰極板2と、陽極板1及び陰極板2に接続した外部電源(図示しない)を主要部として構成されている。そして、電解槽10に、硫酸系、塩酸系等の電解液ES(Electlorytic Solution)を所定量満たし、その中に陽極板1及び陰極板2を浸した状態で通電させることにより、陰極板2の表面に鉄3を電着(電着した鉄を電着鉄3という)させて、高純度の鉄を電解精製によって製造するシステムである。
なお、一般に、鉄の電解精製では、複数の陽極板1と、複数の陰極板2を交互に、電解槽10に配置して生産性を向上させるが、本明細書では説明の都合上、1対の陽極板1と、陰極板2について説明する。
陽極板1の形状は、本発明では特に限定されないが、本実施形態では電流密度等を考慮し肉厚の板状としている。陽極板1の上端部には、陽極板掛止棒(図示しない)が溶接により一体的に取り付けられており、陽極板掛止棒(図示しない)の両端部を、例えば天井に設けられた移動式クレーン等の揚重手段のフック(図示しない)にそれぞれ掛止し、移動式クレーン(図示しない)を稼動させることで、陽極板1を鉛直方向及び水平方向に移動自在となっている。
陽極板1は、主成分である鉄と、砒素(As)及びアンチモン(Sb)の少なくとも1種(以下、「砒素等」という)と、を含有している。すなわち、陽極板1は、鉄と砒素等の合金である。砒素等は、電解精製において発生するスライム4の主成分であるニッケル、コバルトと反応し、例えば、Co5As2、Ni5As2、Co2As、Fe2As、Co3As2、Ni3As2、Fe3As2等の砒素化合物(金属間化合物)等を生成する。したがって、ニッケル、コバルトは、陽極板1の表面に固定されると共に、スライム4も陽極板1の表面に固定される。
砒素等の含有量は、陽極板1の質量に対して、0.1〜1.0質量%の範囲内であることが好ましい。砒素等の含有量が、このような範囲内であると、砒素等が電解液ESに溶出して、陰極板2に付着し砒素等が電着鉄3に混入しにくくなる。
また、このような鉄と砒素等の合金製の陽極板1は、鉄と砒素等を混合して加熱・溶融等の所定の工程により製造することができる。
陰極板板2は、本発明では特に限定されないが、耐液性、及び電解精製後の電着鉄3の剥離性を考慮して、ステンレス製のものを使用している。
塩酸系の電解液ESとは、例えば、所定濃度の塩酸に、導電性を向上させるため、所定量の塩化第1鉄(FeCl2)を溶解させたものであり、これを塩化第1鉄水溶液という。また、硫酸系の電解液ESとは、例えば、所定濃度の硫酸に、所定量の硫酸第1鉄(FeSO4)を溶解させたものであり、これを硫酸第1鉄水溶液という。
続いて、鉄の電解精製システム50の動作と共に、鉄の電解精製方法について説明する。
鉄の電解精製方法は、砒素等と鉄との合金を陽極板1(陽極)として使用することにより、高純度の鉄を精製(製造)する。
電解槽10に、所定量の電解液ESを満たし、循環ポンプ(図示しない)を稼動して電解液ESを循環させながら、ヒータ等の温度調整手段(図示しない)で電解液ESを所定温度に調製する。
そして、天井式クレーン等の揚重手段(図示しない)を稼動し、陽極板1及び陰極板2を電解液ESに、所定高さ位置で、所定間隔で浸す。それから、外部電源(図示しない)により、所望の電流密度で、陽極板1及び陰極板2を経由するように通電させて、鉄の電解精製を開始する。
通電を開始すると、陽極板1から鉄が電解液ES中に溶出し、溶出した鉄イオンは電解液ES中を陰極板2に向かって移動した後、陰極板2の表面に電着鉄3として薄層状で電着する。
一方、電解精製中、発生した不純物のスライム4は、陽極板1の砒素等と反応し、砒素化合物等の金属間化合物を生成すると共に、陽極板1の表面に層状となって固定される。
したがって、スライム4が、電解液ES中を浮遊して、電着鉄3に混入しにくくなり、ニッケル、コバルト等の不純物の含有量が低い電着鉄3(鉄)を製造可能となる。また、スライム4が底に沈みにくくなるため、電解液ESは汚染されにくくなる。
そして、所定時間経過後、通電を停止させる。
その後、天井式クレーン等の適宜な揚重手段(図示しない)を稼動して、図1(b)に示すように、陽極板1及び陰極板2を、電解液ESから引き上げる。
このとき、スライム4は、その自重により陽極板1から剥離せず、すなわち落下しない程度に固着しているため、スライム4が付着したまま、陽極板1は、電解液ESから引き上げられる。よって、スライム4により、電解液ESが、汚染されることを防止可能であり、電解槽10を清掃する手間もかからない。
一方、陰極板2に層状で電着した電着鉄3は、適宜な手段で剥離された後、適宜、粉状、フレーク状等に加工され、高純度の鉄を得ることができる。
このようにして、本実施形態に係る鉄の電解精製システム及び鉄の電解精製法によれば、ニッケル、コバルト等の不純物の含有量が低い高純度の鉄を製造することができる。
以下、実施例に基づいて、本発明を、さらに具体的に説明する。
(実施例1)
幅3.75m×奥行き1.3m×深さ0.75mの電解槽10に、塩酸系の電解液ESとして塩化第1鉄(FeCl2)の濃度が1mol/Lの塩化第1鉄水溶液を満たし、その中に730mm×550mm×50mmの陽極板1と、800mm×630mm×2mmの陰極板2を、極間距離150mmとして、所定高さ位置で設置した。また、陽極板1として0.3%As−99.7%Feの合金製(Asの含有量が0.3質量%)のもの、陰極板2としてステンレス製のものを使用した。
電解液ESの温度は50〜55℃、pHは2〜4となるように調整した。さらに、電流密度が0.5A/dm2となるように、槽電圧を0.5〜1.0V、槽電流を0.5〜1.5kAとした。
このような条件で、電解液ESを8L/分で循環させて、20日間、鉄の電解精製を行った。20日後、陰極板2に電着した電着鉄3の成分分析結果を、表2に示す。
(実施例2)
硫酸系の電解液ESとして硫化第1鉄(FeSO4)の濃度が1mol/Lの硫化第1鉄水溶液を使用し、そのpHを2〜4.5に調整した。また、電流密度が0.5〜1.0A/dm2となるように槽電圧を0.5〜0.6V、槽電流を1.05kAとした。そして、電解精製日数を14日とした。その他の条件は、実施例1と同じ条件で鉄の電解精製を行った。14日後、陰極板2に電着した電着鉄3の成分分析結果を表2に示す。
(実施例3)
陽極板1として1.0%As−99.0%Feの合金(Asの含有量が1.0質量%)を使用し、電流密度を0.5A/dm2とした以外は、実施例1を同様である。実施例1と同様に、成分分析結果を表2に示す。
(比較例1)
陽極板1’として、通常の軟鋼(Asの含有量が0%)を使用した以外は、実施例1と同様である。実施例1と同様に、成分分析結果を表2に示す。
(比較例2)
陽極板1’として、通常の軟鋼(Asの含有量が0%)を使用し、槽電圧を0.9V、槽電流を1.8kAとした以外は、実施例2と同様である。実施例1と同様に、成分分析結果を表2に示す。
(比較例3)
陽極板1’として、1.5%As−98.5%Fe合金(Asの含有量が1.5質量%)を使用した以外は、実施例1と同様である。実施例1と同様に、成分分析結果を表2に示す。
ここで、実施例1〜3及び比較例1〜3の条件について、次の表1にまとめて示す。
Figure 0004323891
Figure 0004323891
(各成分分析結果の検証)
続いて、実施例1〜3、比較例1〜3より得られた組成分析結果に基づいて検証を行った。
(実施例1と比較例1の成分分析結果の検証)
電解液ESとして塩酸を使用した実施例1と比較例1について対比してみると、表2から明らかなように、砒素(As)を0.3質量%含有した陽極板1を使用した実施例1では、通常の軟鋼の陽極板1’を使用した比較例1に比して、陰極板2に電着した電着鉄3中のコバルト(Co)及びニッケル(Ni)の含有量が、1/10〜1/30に著しく低下していることがわかる。また、リン(P)の含有量も低下していることがわかる。すなわち、陽極板1に砒素(As)が含有されたことにより、高純度の鉄を精製できたことがわかる。
また、電解精製後、陽極板1、1’を電解槽10から引き上げたときに、実施例1では、陽極板1の表面に薄層状でスライム4が付着(固定)したまま引き上げられ、電解槽10中にもスライム4の沈殿は確認されなかった。一方、比較例1では、陽極板1’の表面に薄層状でスライム4が付着していたが、陽極板1’を引き上げると共に、陽極板1’とスライム4の付着力が小さく、スライム4は電解槽10に流れ落ち、電解槽10中にもスライム4の沈殿が確認された。
(実施例2と比較例2の成分分析結果の検証)
電解液ESとして硫酸を使用した実施例2と比較例2について対比してみると、表2から明らかなように、実施例2では、コバルト(Co)は1/100に、ニッケル(Ni)は1/10〜1/30に低下しており、高純度の鉄を電解精製できたことがわかる。
また、実施例2では、電解精製後、目視により、陽極板2の表面に、約10mmの厚さで付着したスライム4が観察された。一方、比較例2は、比較例1と同様であった。
(実施例1と実施例3と比較例3の成分分析結果の検証)
実施例1と実施例3と比較例3に基づいて、陽極板1、1’中の砒素の含有量に着目してみると、砒素の含有量が1.0質量%(実施例3)では、陰極板2に電着した電着鉄3中の砒素の含有量が増加せず、電解精製できたことがわかる。一方、砒素の含有量を1.5質量%にした比較例3では、陰極板2に電着した電着鉄3中の砒素の含有量が増加していることがわかる。
以上、本発明の好適な実施形態について一例を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
前記した実施形態では、鉄の電解精製用陽極を板状としたが、形状はこれに限定されず、その他に例えば柱状であってもよい。
(a)は、本実施形態に係る鉄の電解精製システムを模式的に示す側断面図である。(b)は、本実施形態に係る鉄の電解精製システムについて、電解精製後、陽極板及び陰極板を電解槽から引き上げた状態を模式的に示す側断面図である。 (a)は、従来における鉄の電解精製システムを模式的に示す側断面図である。(b)は、従来における鉄の電解精製システムについて、電解精製後、陽極板及び陰極板を電解槽から引き上げた状態を模式的に示す側断面図である。
符号の説明
1 陽極板(陽極)
3 電着鉄
4 スライム
50 鉄の電解精製システム

Claims (2)

  1. 鉄と、ニッケル(Ni)及びコバルト(Co)を陽極に固定するための砒素(As)及びアンチモン(Sb)の少なくとも1種と、を含有し、
    前記砒素(As)及び前記アンチモン(Sb)の少なくとも1種の含有量は、0.1〜1.0質量%であることを特徴とする鉄の電解精製用陽極。
  2. 請求項1に記載の鉄の電解精製用陽極を備えたことを特徴とする鉄の電解精製システム。
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