JP4323750B2 - サイドエアバッグ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の側面衝突時に車室内に展開して乗員を保護するサイドエアバッグ装置に関し、特に、ベントホールを備えたサイドエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の衝突時に乗員を保護する手段としては、瞬時にエアバッグを展開させて乗員が受ける衝撃を低減させるエアバッグ装置がある。このうち、いわゆる、側面衝突に対して効力を発揮するものには、乗員と、ドアなどの車体内側壁との間でエアバッグを展開させるサイドエアバッグ装置がある。このサイドエアバッグ装置は、サイドエアバッグと、サイドエアバッグを膨張させるためのガス供給源であるインフレータ、および、これらを収容するモジュールケースが一体となって構成されている。このモジュールケースは、乗員が着座しているシートのシートバッグのフレームに固定されており、起動時には、ガスの供給により膨張するサイドエアバッグがシートバッグから突出し、乗員とドアの間の空間を埋めるように展開する。そして、展開したサイドエアバッグはドアなどの車体内側壁と乗員とに挟まれるようにして、クッションの機能を果たしている。
【0003】
また、側面衝突用のサイドエアバッグ装置において、折り畳んだサイドエアバッグに高圧ガスを発生するインフレータを収納して車両の衝突時にインフレータが発生する高圧ガスをサイドエアバッグの内部に供給して膨張・展開させ乗員の胸部エリアを覆って支持するものが開示されている(特開平9−323607号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなサイドエアバッグ装置は、サイドエアバッグに充填する圧力を調整する機能が無いため、インフレータによって発生する高圧ガスによってサイドエアバッグが膨張・展開し、その圧力を最適値に微調整することが難しくなる可能性があった。
【0005】
また、側面衝突時に、乗員の身体を非衝突側へ速やかに移動させることが難しくなる可能性があった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、乗員の胸部や腹部にかかる荷重を適切なものとすることができ、かつ、乗員の腰部を非衝突側へ継続的に移動させることで、乗員の身体をより効果的に保護することができるサイドエアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明のうちの請求項1に記載の発明は、車両側面衝突時の加速度センサからの信号により、ドアと乗員との間にガスを充填して膨らむサイドエアバッグによって乗員を保護するサイドエアバッグ装置において、シートのシートクッションの側面に設けられ前記ドアに対して前記乗員の腰部を移動させて保護する第1のサイドエアバッグと、シートのシートバックの側面に設けられ前記ドアに対して前記乗員の腹部以上を保護する第2のサイドエアバッグと、を備え、前記第1のサイドエアバッグは、内部圧が高く保持された状態で展開して前記シートクッションの前端部まで延びて前記乗員の腰部から膝部までを全体的に前記ドアから遠ざける方向に押すように構成され、前記第2のサイドエアバッグの先端の前面のみに内部に充填されたガスを排気するベントホールを設け、前記第1のサイドエアバッグの内部圧によって、前記乗員を前記ドアから遠ざける方向に移動させるように構成したことを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、腰部に設定されるサイドエアバッグにはベントホールを無くした構造としたため、乗員の腰部以下を確実に移動させ、腹部、胸部の強度に応じて効果的に保護することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第2のサイドエアバッグは、複数のサイドエアバッグから形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による効果に加えて、乗員とドアとの間には第2のサイドエアバッグを1つ以上設け、さらに、サイドエアバッグの硬さを調整できるベントホールによって、より効果的に乗員を保護することができる。尚、複数のサイドエアバッグは、1つのサイドエアバッグの内部を区画して複数の室を形成しているものを含んで意味する。
【0011】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1実施の形態を図面を参照しながら具体的に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るサイドエアバッグ装置の概略を示しており、(a)は、シート右後方から見たときの、サイドエアバッグが展開した状態を示す右後方斜視図、(b)は、シートの前面から見たときの、サイドエアバッグが展開した状態を示す正面図である。
【0012】
図1(a)及び(b)において、自動車のシート7は、ほぼ水平に配置されたシートクッション4と、シートクッション4の後端から後ろ上方に延びるシートバッグ5と、シートバック5の上端に設けられたヘッドレスト6とから構成される。シート7のシートクッション4の右側にはサイドエアバッグ装置1が収納されており、サイドエアバッグ装置1の作動時にサイドエアバッグ11はシートクッション4の縫製部を破断して押し開き、シート7に座った乗員の腰部以下とドアとの間を遮って展開する。このとき、サイドエアバッグ11は、腰部以下には強くあたるように、内部圧が高く保持され、硬く調整されるため乗員をドア9から遠ざける方向へ移動させる。
【0013】
また、シート7のシートバック5の右側内部には、サイドエアバッグ装置2が収納されており、サイドエアバッグ装置2の作動時にサイドエアバッグ12は、シートバック5の縫製部を破断して押し開き、シート7に座った乗員の右側面と図示せぬセンターピラー及びドア9との間を遮るように斜め前方に展開する。このとき、サイドエアバッグ12は、展開した先端に、サイドエアバッグ12の内部圧を制御するベントホール8(排気口)が設けられており、このベントホール8によって、サイドエアバッグ12は、内部圧が調整され、硬さが適度に調整されるため、乗員の胸部や腹部付近を軽い荷重で覆い保護する。
【0014】
図2は、サイドエアバッグの配置を示した説明図である。図2(a)は、サイドエアバッグを腰部以下と腹部の2箇所に設けて、腰部以下のサイドエアバッグ11にはベントホール8を設けず、腹部のサイドエアバッグ12にはベントホール8を設けている。
【0015】
図3は、ベントホールを有するサイドエアバッグの概略を示す斜視図である。図3において、ベントホール8は、サイドエアバッグ12の先端部の近傍に形成される。ベントホール8は、わずかに車体外側(乗員と反対側のセンターピラー及びドアに対向する側)に位置しており、このベントホール8から排出された高圧ガスが乗員に直接当らないように考慮されている。
【0016】
サイドエアバッグ12の膨張が完了するとベントホール8から余剰のガスが排出されるが、ベントホール8はサイドエアバッグ12の先端に形成されているのでドアや乗員によって塞がれることがなく、このベントホール8の機能を確実に発揮させることができる。
【0017】
また、サイドエアバッグ12のベントホール8とは反対側の端部にインフレータ(不図示)が収容されており、このベントホール8は、展開状態にあるサイドエアバッグ12の先端(つまり前面)に位置することになる。
【0018】
つぎに、図1を参照して、サイドエアバッグ装置1、2の動作を説明する。サイドエアバッグ装置1、2は、車両の衝突時に、図示しない加速度センサからの点火信号によりサイドエアバッグ装置1、2内のインフレータ(不図示)が点火して高圧の窒素ガスを発生する。さらに、サイドエアバッグ装置1、2内で、サイドエアバッグ11、12は、インフレータから吹き込まれる高圧の窒素ガスによって膨張する。サイドエアバッグ11、12が膨張すると、サイドエアバッグ装置1、2の外周を包むシート7が有する破断部に張力が作用するため、この破断部が破断して、サイドエアバッグ11、12は自由に膨張できる状態になる。
【0019】
図2(a)に示すように、サイドエアバッグを腰部以下と腹部の2箇所に設けており、腰部のサイドエアバッグ11にはベントホール8を設けず、腹部のサイドエアバッグ12にはベントホール8を設けている。そのため、乗員Pの腰部以下には、サイドエアバッグ11は、強くあたり、乗員Pをドアから遠ざける方向へ移動させることができる。また、腹部付近に展開するサイドエアバッグ12は、サイドエアバッグ12の内部圧を制御するベントホール8が設けられており、このベントホール8によって、サイドエアバッグ12は、内部圧が調整され、硬さが適度に軟化されるため、乗員の腹部付近を軽い荷重で覆い保護することができる。
【0020】
〔第2の実施の形態〕
図2(b)は、サイドエアバッグを腰部以下と、腹部から胸部を覆う部分の2箇所に設けて、腰部以下のサイドエアバッグ11にはベントホール8を設けず、腹部から胸部を覆う部分のサイドエアバッグ13にはベントホール8を設けている。図2(b)に示す第2の実施の形態が、図2(a)に示す第1の実施の形態と異なるところは、サイドエアバッグ13が腹部から胸部を覆うように設けたところである。したがって、第2の実施の形態は、図2(a)に示す第1の実施の形態に対応するサイドエアバッグ装置1、2と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符合を付し、その説明を省略する。
【0021】
つぎに、サイドエアバッグ装置1、2の動作を説明する。図2(b)に示すように、サイドエアバッグを腰部以下と、腹部から胸部を覆う部分の2箇所に設けて、腰部以下のサイドエアバッグ11にはベントホール8を設けず、腹部から胸部を覆う部分のサイドエアバッグ13にはベントホール8を設けている。そのため、乗員Pの腰部以下には、サイドエアバッグ11は、強くあたり、乗員Pをドアから遠ざける方向へ移動させることができる。また、腹部から胸部に展開するサイドエアバッグ13には、サイドエアバッグ13の内部圧を制御するベントホール8が設けられており、このベントホール8によって、サイドエアバッグ13は、内部圧が調整され、硬さが適度に調整されるため、乗員の腹部から胸部を柔らかい荷重で覆い保護することができる。
【0022】
〔第3の実施の形態〕
図2(c)は、サイドエアバッグを腰部以下と、腹部から肩部を覆う部分の2箇所に設けて、腰部以下のサイドエアバッグ11にはベントホール8を設けず、腹部から肩部を覆う部分のサイドエアバッグ14にはベントホール8を設けている。図2(c)に示す第3の実施の形態が、図2(a)に示す第1の実施の形態と異なるところは、サイドエアバッグ14が腹部から肩部を覆うように設けたところである。したがって、第3の実施の形態は、図2(a)に示す第1の実施の形態に対応するサイドエアバッグ装置1、2と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符合を付し、その説明を省略する。
【0023】
つぎに、サイドエアバッグ装置1、2の動作を説明する。図2(c)に示すように、サイドエアバッグを腰部以下と、腹部から肩部を覆う部分の2箇所に設けて、腰部以下のサイドエアバッグ11にはベントホール8を設けず、腹部から肩部を覆う部分のサイドエアバッグ14にはベントホール8が設けられており、乗員Pの腰部以下には、サイドエアバッグ11は、強くあたり、乗員Pをドアから遠ざける方向へ移動させることができるとともに、このベントホール8によって、サイドエアバッグ14は、内部圧が調整され、硬さが適度に調整されるため、乗員の腹部から肩部を柔らかい荷重で覆い保護することができる。
【0024】
〔第4の実施の形態〕
図2(d)は、サイドエアバッグを腰部以下と、肩部の2箇所に設けて、腰部以下のサイドエアバッグ11にはベントホール8を設けず、肩部のサイドエアバッグ15にはベントホール8を設けている。図2(d)に示す第4の実施の形態が、図2(a)に示す第1の実施の形態と異なるところは、サイドエアバッグ15が肩部を覆うように設けたところである。したがって、第4の実施の形態は、図2(a)に示す第1の実施の形態に対応するサイドエアバッグ装置1、2と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符合を付し、その説明を省略する。
【0025】
つぎに、サイドエアバッグ装置1、2の動作を説明する。図2(d)に示すように、サイドエアバッグを腰部以下と、肩部の2箇所に設けて、腰部以下のサイドエアバッグ11にはベントホール8を設けず、肩部のサイドエアバッグ15にはベントホール8が設けられており、乗員Pの腰部以下には、サイドエアバッグ11は、強くあたり、乗員Pをドアから遠ざける方向へ移動させることができるとともに、このベントホール8によって、サイドエアバッグ15は、内部圧が調整され、硬さが適度に調整されるため、乗員Pの肩部を柔らかい荷重で覆い保護することができる。
【0026】
〔第5の実施の形態〕
図2(e)は、サイドエアバッグを腹部以下と、肩部の2箇所に設けて、腹部以下のサイドエアバッグ16にはベントホール8を設けず、肩部のサイドエアバッグ15にはベントホール8を設けている。図2(e)に示す第5の実施の形態が、図2(d)に示す第4の実施の形態と異なるところは、サイドエアバッグ16が腹部以下を覆うように設けたところである。したがって、第5の実施の形態は、図2(d)に示す第4の実施の形態に対応するサイドエアバッグ装置1、2と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符合を付し、その説明を省略する。この場合、ベントホール8の無いサイドエアバッグ16を腹部にまで設けているが、このサイドエアバッグ16は、腰部以下を同時に覆っているため、腹部への荷重は軽減されている。
【0027】
つぎに、サイドエアバッグ装置1、2の動作を説明する。図2(e)に示すように、サイドエアバッグを腹部以下と、肩部の2箇所に設けて、腹部以下のサイドエアバッグ16にはベントホール8を設けず、肩部のサイドエアバッグ15にはベントホール8が設けられており、乗員Pの腰部には、サイドエアバッグ16は、強くあたり、乗員Pをドアから遠ざける方向へ移動させることができるとともに、このベントホール8によって、サイドエアバッグ15は、内部圧が調整され、硬さが適度に調整されるため、乗員の肩部を柔らかい荷重で覆い保護することができる。
【0028】
〔第6の実施の形態〕
図2(f)は、サイドエアバッグを腰部以下と、腹部から胸部と、肩部の3箇所に設けて、腰部以下のサイドエアバッグ11にはベントホール8を設けず、腹部から胸部のサイドエアバッグ13と、肩部のサイドエアバッグ15にはベントホール8を設けている。図2(f)に示す第6の実施の形態が、図2(b)に示す第2の実施の形態と異なるところは、サイドエアバッグ15が肩部を覆うように設けたところである。したがって、第6の実施の形態は、図2(a)に示す第1の実施の形態に対応するサイドエアバッグ装置1、2と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符合を付し、その説明を省略する。図4は、本発明の第6の実施の形態に係るサイドエアバッグ装置の概略を示しており、(a)は、シート右後方から見たときの、サイドエアバッグが展開した状態を示す右後方斜視図、(b)は、シートの前面から見たときの、サイドエアバッグが展開した状態を示す正面図である。
【0029】
図4(a)及び(b)において、自動車のシート7は、ほぼ水平に配置されたシートクッション4と、シートクッション4の後端から後ろ上方に延びるシートバッグ5と、シートバック5の上端に設けられたヘッドレスト6とから構成される。シート7のシートクッション4の右側にはサイドエアバッグ装置1が収納されており、サイドエアバッグ装置1の作動時にサイドエアバッグ11はシートクッション4の縫製部を破断して押し開き、シート7に座った乗員の腰部以下とドアとの間を遮って展開する。このとき、サイドエアバッグは、腰部以下には強くあたるように、内部圧が高く保持され、硬く調整されるため乗員をドアから遠ざける方向へ移動させる。
【0030】
また、シート7のシートバック5の右側内部には、サイドエアバッグ装置2と、サイドエアバッグ装置2の上方に、さらにもう一つのサイドエアバッグ装置3が収納されており、サイドエアバッグ装置2、3の作動時にサイドエアバッグ13、15は、シートバック5の縫製部を破断して押し開き、シート7に座った乗員の右側面と図示せぬセンターピラー及びドアとの間を遮るように斜め前方に展開する。このとき、サイドエアバッグ13、15は、展開した先端に、サイドエアバッグの内部圧を制御するベントホール8が設けられており、このベントホール8によって、サイドエアバッグ13、15は、内部圧が調整され、硬さが適度に調整されるため、乗員の腹部や胸部を柔らかい荷重で覆い保護することができる。
【0031】
つぎに、サイドエアバッグ装置1、2、3の動作を説明する。図2(a)に示すように、サイドエアバッグを腰部以下と、腹部から胸部と、肩部の3箇所に設けて、腰部以下のサイドエアバッグ11にはベントホール8を設けず、腹部から胸部のサイドエアバッグ13と、肩部のサイドエアバッグ15にはベントホール8が設けられており、乗員Pの腰部以下には、サイドエアバッグ11は、強くあたり、乗員Pをドアから遠ざける方向へ移動させることができるとともに、このベントホール8によって、サイドエアバッグ13、15は、内部圧が調整され、硬さが適度に調整されるため、乗員の腹部から肩部を柔らかい荷重で覆い保護することができる。
【0032】
以上述べた実施の形態は本発明を説明するための一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。たとえば、サイドエアバッグをドア内側壁部に設けても良い。また、腹部から肩部を覆うサイドエアバッグは、実施の形態では、2個設けたとして説明したが、さらに増やしても良い。また、サイドエアバッグの配置は、いろんな組み合わせを用いても良い。また、エアバッグの展開はArなどの高圧ガスによるものでも良い。また、ベントホールの位置も、限定されるものではない。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、腰部に設定されるサイドエアバッグにはベントホールを無くした構造としたため、側突時、乗員の腰部以下を確実に移動させ、乗員を非衝突側へ継続的に移動させることができる。また、サイドエアバッグが、腹部、胸部及び肩部に当る部分の硬さを調整できるため、その乗員の身体的な強度に応じて保護性能をさらに効果的に向上させることができる。これにより、乗員の腹部、胸部、及び肩部に過大な負荷をかけずに、腹部、胸部、及び肩部の保護ができ、また、乗員の腰部以下を非衝突側へ継続的に移動させることで、乗員の身体をより効果的に保護することができる。
【0034】
請求項2に記載の発明によれば、乗員とドアとの間には第2のサイドエアバッグを1つ以上設け、さらに、サイドエアバッグの硬さを調整できるベントホールを設けることによって乗員の衝撃を少なくし、より効果的に乗員を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るサイドエアバッグ装置の概略を示しており、(a)は、シート右後方から見たときの、サイドエアバッグが展開した状態を示す右後方斜視図、(b)は、シートの前面から見たときの、サイドエアバッグが展開した状態を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るサイドエアバッグの配置図であり、(a)は第1、(b)は第2、(c)は第3、(d)は第4、(e)は第5、(f)は第6の実施の形態に係るサイドエアバッグの配置図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るサイドエアバッグの概略を示す斜視図である。
【図4】本発明の第6の実施の形態に係るサイドエアバッグ装置の概略を示しており、(a)は、シート右後方から見たときの、サイドエアバッグが展開した状態を示す右後方斜視図、(b)は、シートの前面から見たときの、サイドエアバッグが展開した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 第1のサイドエアバッグ装置
2、3 第2のサイドエアバッグ装置
4 シートクッション
5 シートバック
6 ヘッドレスト
7 シート
8 ベントホール
9 ドア
11、16 第1のサイドエアバッグ
12、13、14、15 第2のサイドエアバッグ
Claims (2)
- 車両側面衝突時の加速度センサからの信号により、ドアと乗員との間にガスを充填して膨らむサイドエアバッグによって乗員を保護するサイドエアバッグ装置において、シートのシートクッションの側面に設けられ前記ドアに対して前記乗員の腰部を移動させて保護する第1のサイドエアバッグと、シートのシートバックの側面に設けられ前記ドアに対して前記乗員の腹部以上を保護する第2のサイドエアバッグと、を備え、前記第1のサイドエアバッグは、内部圧が高く保持された状態で展開して前記シートクッションの前端部まで延びて前記乗員の腰部から膝部までを全体的に前記ドアから遠ざける方向に押すように構成され、前記第2のサイドエアバッグの先端の前面のみに内部に充填されたガスを排気するベントホールを設け、前記第1のサイドエアバッグの内部圧によって、前記乗員を前記ドアから遠ざける方向に移動させるように構成したことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
- 前記第2のサイドエアバッグは、複数のサイドエアバッグから形成されていることを特徴とする請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
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